【解決手段】少なくとも螺合状態の注射針部が挿入される貫通孔213が一端側に配置され、保持部から取り外された前記注射針部を収容する箱状の収容部と、前記貫通孔213内の第1の部位213cに設けられ、前記貫通孔213に挿入された前記注射針部と接触して前記注射針部との相対的な回転によって前記螺合を開放する第1の螺合開放部230aと、前記第1の部位213cとは異なる前記貫通孔213内の第2の部位213bに設けられ、前記注射針部との相対的な移動によって前記螺合を開放する第2の螺合開放部230bとを具備する注射針取り外し容器である。
前記第1の螺合開放部及び前記第2の螺合開放部は、複数の棒状部材群から構成され、前記棒状部材群は、前記貫通孔内において互いに所定の間隔をあけて並んで配置されることを特徴とする請求項1に記載の注射針取り外し容器。
前記第1の部位及び前記第2の部位とは異なる前記貫通孔内の第3の部位に設けられ前記螺合開放中に生じる前記保持部と前記注射針部との隙間に挿入される少なくとも1つの爪部をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の注射針取り外し容器。
前記爪部が、前記注射針部又は前記保持部のどちらか一方を前記隙間が開く方向に押圧する押圧部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の注射針取り外し容器。
前記貫通孔上に設けられ、該貫通孔に連通しかつ前記注射器が挿入される第2の貫通孔を有し、前記貫通孔に沿って進退する移動部をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の注射針取り外し容器。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、第1の実施形態に係る注射針取り外し容器の斜視図である。
図2Aは、注射針取り外し容器を上から見た一部を示す平面図である。
図2Bは、
図2AのA−A断面の一部と注射器の一部を示す概略図である。
図2Cは、
図2Aに示したB−B断面の一部を示す一部断面図である。
図3は、第1の実施形態に係る注射針取り外し容器の使用方法を示す概略図である。なお、
図3は、
図2AのB−B断面の一部を示している。
図4は、
図2Bに対応しており第1の実施形態に係る注射針取り外し容器の使用状態の一例を示す概略図である。
【0016】
各図には、それぞれ互いに直交するx、y及びzの座標軸が図示されている。これらの軸によって、例えば
図1を基準として方向がわかるようになっている。例えば、
図2Aに示すように注射針取り外し容器1を上から平面視した場合、注射針取り外し容器1の長手方向をx軸の方向(横幅方向ともいう)、上下方向をy軸の方向(縦幅方向ともいう)、前後方向をz軸の方向(垂直方向ともいう)としている。z軸の矢印が向かう方向は、この後説明する収容箱10の底面に向かう方向(以下、底面方向ともいう)である。
【0017】
また、図中の「○」の中に「×」が記載されたもの(例えば、
図2Aのz軸)は図面の表から裏に向かう矢印を意味する。図中の「○」の中に小さい黒丸「●」が記載されたもの(例えば、2Bのx軸)は図面の裏から表に向かう矢印を意味する。
【0018】
図1に示すように、注射針取り外し容器1は、収容箱10と、針取り部20と、蓋30とを具備している。注射針取り外し容器1は、例えば、自宅や病院などで使用される注射器5から後述する使用済みの注射針52を安全に取り外し安全に廃棄することができる容器である。
【0019】
注射器5は、円筒状の注射筒51と、注射筒51の先端部と螺合して着脱自在に装着される注射針52とを少なくとも備える。
【0020】
注射器5は、病院で医療従事者(例えば、医師や看護師など)により使用されるものから家庭で使用されるもの(所謂、自己注射用の注射器)まで様々なタイプが存在しているが、注射針取り外し容器1の処理対象となる注射器5のタイプは特に限定されない。ただしここでは、一例として注射器5は、自己注射用の注射器とする。なお自己注射としては、例えば、糖尿病患者自身によるインスリンの注射が知られている。
【0021】
注射筒51と注射針52とは、互いに相対的に回転することによって螺合が解放され、さらに具体的は、注射筒51が固定された状態で注射針52が時計回りに回されるか、逆に注射針52が固定された状態で注射筒51が反時計回りに回されることによって螺合が解放される(以下、螺合が開放されることを「螺合開放」ともいう)。なお、注射筒51と注射針52とは、互いに相対的に回転することによって螺合が解放されることから、注射筒51と注射針52の両者を固定せずに相互に反対方向に回転させて螺合を解放することもできる。
【0022】
注射筒51の先端部の外周面には、螺合用の溝G1が形成されている。ここでは図示を省略したが、注射筒51には、圧力によって薬液を注射針52に送り込むための機構(所謂、ピストン)も設けられる。また、同様に図示を省略したが注射筒51の先端側には、薬液が貯留される貯留部が設けられる。この先端部は、貯留された薬液が漏れ出すことを抑制するとともに注射針52に薬液を供給するための海綿状部材(例えば、スポンジや不織布)Sによって塞がれている。
【0023】
注射針52は、注射筒51の溝G1と螺合する溝G2が内壁に形成された略円筒状の針基521と、この針基521から突き出す針管522とを有している。なお、針管522のことを「注射針」という場合もあるが、ここでは一例として「注射針」とは針基521と針管522をあわせた部材を指す。
【0024】
図2Bに示すように針基521の外壁面には、注射器5の長手方向に沿って延び、
図2Bに示すように針基521を正面から平面視した場合の形状が略長方形状の複数の溝521aが、互いに周方向に所定の間隔をあけて設けられている。すなわち、外壁面全体として周方向に沿って溝521aによる凹部と、1の溝521aとその隣の溝521aに挟まれた凸部とが交互に連続的に配置される凹凸形状を有している。詳細は後述するが、この溝521aによる凹凸形状によって針基521全体が歯車のように機能する。
【0025】
針管522の注射筒51側に向かう一端側(以下、筒側ともいう)は針基521内において注射筒51に向かって突き出ており、
図1に示した海綿状部材Sに刺さっている。
【0026】
図1に示すように収容箱10は箱体であり、内部は中空になっていて、上部は開口している。この開口には、針取り部20が配置される。収容箱10は、注射筒51から取り外された注射針52を収容する。
【0027】
図2Aに示すように針取り部20は、本体部210、仕切り板220、突起群230及び爪部240を備える。針取り部20は、これらの部位を備えることによって注射筒51と注射針52との螺合を開放することができる。針取り部20による螺合開放の詳細については後述する。
【0028】
図2B及び
図2Cに示すように本体部210は、収容箱10の開口に対して水平に延びる平板部211と、平板部211から収容箱10の底面方向に突き出る壁部212により形成される貫通孔213を有する。
【0029】
本体部210は、収容箱10の開口部に配置される中蓋と称してもよく、平板部211によって収容箱10の開口の少なくとも一部を覆う。
【0030】
図2Aに示すように貫通孔213は、互いに並行する一対の側部213a及び側部213b(以下、たんに側部213a及び側部213bと称す)と、この側部213a及び側部213aの端部同士を接続する弧状(ここでは円弧状)の一対の第1終端部213c及び第2終端部213d(以下、たんに第1終端部213c及び第2終端部213dと称す)とを内壁面として有している。
【0031】
仕切り板220は、
図2Aに示すように全体的に貫通孔213の第1終端部213cから第2終端部213dの手前まで延びており、
図2B及び
図2Cに示すように貫通孔213の最下部に位置している。
【0032】
仕切り板220は、注射器5が貫通孔213に挿入された際に針基521と接触して注射器5を受け止めて、注射器5全体が、貫通孔213を通り抜けて注射針取り外し容器1内に落下してしまうことを防止する。
【0033】
また、仕切り板220は、例えば、注射針取り外し容器1が倒れたり逆さまになってしまったりした場合に、注射針取り外し容器1内に収容された使用済みの注射針52が、貫通孔213から外側に出てしまうことを効果的に抑制する。
【0034】
仕切り板220の中央部には、第2終端部213d側(以下、始端側ともいう)から始まり第1終端部213cの近傍まで延びる貫通溝220aが形成されている。
【0035】
貫通溝220aは、貫通孔213と連通しており、始端側が解放されている。貫通溝220aの縦幅(y軸に沿う長さ)は、少なくとも針管522が挿通可能でありかつ針基521は挿通不可な長さに形成されている。貫通溝220aは、針管522が螺合開放の邪魔にならないように針管522を逃がすために設けられる。
【0036】
図2Aに示すように、突起群230は、第1終端部213cの所定箇所から貫通孔213の側部213bの所定箇所かけて、互いに所定の間隔をあけながら配置され、かつ
図2B及び
図2Cに示すように一本一本が本体部210の高さ方向(z軸に沿う方向)に延びる複数の棒状の部材の集まりである。
【0037】
突起群230によって、該第1終端部213cの所定箇所から該側部213bの所定箇所に亘る部分は、突起群230の棒状部材による凸部と、1の棒状部材とその隣の棒状部材に挟まれた凹部とが交互に連続的に配置される凹凸形状を有している。
【0038】
この凹凸形状は、上述した溝521aによる針基521の外周面の凹凸形状と対応しており、突起群230が形成された上記の部位と針基521の外周面とは、ラック・アンド・ピニオンの関係になっている。
【0039】
すなわち、使用者が注射筒51を持って注射器5を注射筒51の方から貫通孔213内に挿入すると、一方の一部の凸部の一部(例えば、突起群230の一部の棒状部材)が他方の一部の凹部(例えば、一部の溝521a)に入り込む。
【0040】
この状態のとき、後述するように反時計回りに注射器5が回転されたり、貫通孔213に沿って移動されたりして、突起群230と注射針52との間で相対的な移動が起こると、溝521a内の突起群230の棒状部材が、隣接する注射筒51の凸部を注射針52と注射筒51との螺合が開放される方向に押圧する。この動作が連続することで、結果的に注射筒51と注射針52との間で相対的な回転が起こり螺合が解放される。
【0041】
突起群230は、螺合開放のための機能(部位)によって第1の突起群230aと第2の突起群230bの二つに区分される。
【0042】
第1の突起群230aは、螺合開放の動作をよりスムーズにするために、初めに注射筒51と注射針52との螺合をある程度緩める(すなわち螺合開放を開始する)ための部位であり、第2の突起群230bは、第1の突起群230aによって緩められた螺合をさらに解放していく(すなわち、螺合開放を進行させる)部位である。
【0043】
より具体的には、貫通孔213に挿入された注射器5には、軸力(張力ともいう)が強く働いており螺合の開放に大きな力を必要とし、軸力が強い状態では第2の突起群230bによる螺合開放の動作が困難になる可能性がある。
【0044】
そこで、第2の突起群230bによる螺合開放の前段として、第1の突起群230aによって注射筒51と注射針52との螺合をある程度緩め、その後第2の突起群230bがその緩められた螺合をさらに緩めていく。
【0045】
なお、負荷がかかりやすい第1の突起群230aの剛性を第2の突起群230bよりも高くすることが望ましい。剛性を高くするには、例えば、第1の突起群230aをより肉厚に形成したり、より剛性の高い材料で形成したり、剛性を得やすい形状に形成したりすればよい。
【0046】
第1の突起群230aは、第1終端部213cを仮想的な円の円周の一部(例えば、半周)と仮定した場合、仮想円の中心角が略90度以下となる範囲内にある突起群230である。ここでは、その一例として、貫通孔213の第1終端部213cの略中央部から始まり、側部213bに向かって第1終端部213cを半分回ったところまでの突起群230である。
【0047】
第1の突起群230aを第1終端部213cの全長に亘って設けると、注射針52の溝521aをロックしてしまい、注射器5を自由に動かせなくなってしまう恐れがあるので、第1の突起群230aは、ロックしない程度に配置される。
【0048】
第2の突起群230bは、突起群230の第1の突起群230a以外の部分である。bなお、第1の突起群230aと第2の突起群230bとの区分は、この実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更してもよい。
【0049】
図2Bに示すように、第1の突起群230a及び第2の突起群230bのうち、少なくとも第1の突起群230aの端部(
図2Bに示すように注射器5と対向する先端部)は、注射器5が貫通孔213に挿入された際に、溝521aの先端部との抵抗を低減させるために丸みがつけられている。
【0050】
爪部240は、
図2Aに示すように本体部210を上から平面視した場合、貫通孔213の側部213aにおける仕切り板220の終端側の近くから始まり、第2終端部213dを経由して側部213bにおける仕切り板220の終端側の近くまで延びるつば状(フランジ状ともいう)の突起である。また、爪部240は、
図2B及び
図2Cに示すように、貫通孔213内の上部に位置している。
【0051】
このように貫通孔213内には、一つの爪部240が形成されているが、爪部240を側部213aに一つ、第2終端部213dに一つ、側部213bに一つ形成するなど、分割して設けてもよい。
【0052】
図2Cに示すように爪部240の先端側の収容箱10の底面に対向する面には、傾斜部240aが形成される。
図2Cでは、側部213bにおける爪部240のみ図示されているが、側部213aにおける爪部240の先端側にも同様に傾斜部240aが形成される。
【0053】
詳細は後述するが、傾斜部240aは、第2の突起群230bによる螺合解除によって生じる注射筒51と注射針52との隙間に入り込んで注射針52を下方(収容箱10の底面方向)に押圧し、注射針52が注射筒51から脱落しやすいようにアシストする。
【0054】
したがって、傾斜部240aは、第2終端部213d側に向かうにつれて、収容箱10の底面に近づくように傾斜している。
【0055】
蓋30は、
図1に示すように係止部310及び貫通孔閉鎖部320を少なくとも備える。蓋30は、収容箱10及び針取り部20を上から覆う。
【0056】
係止部310は、蓋30の端部の所定の箇所に設けられており、注射針取り外し容器1の未使用時に閉じられた蓋30を収容箱10又は針取り部20に固定するために設けられる。収容箱10又は針取り部20には、この係止部310と対応する係止受部310aが設けられる。
【0057】
貫通孔閉鎖部320は、蓋30が閉じられたときに、仕切り板220が形成されていない貫通孔213の部分に侵入する板状の部材である。貫通孔閉鎖部320は、蓋30が閉じられたときに、貫通孔213を閉鎖して、注射針取り外し容器1が倒れたり逆さまになってしまったりした場合に、収容箱10に収容された使用済みの注射針52が、貫通孔213から外側に出てしまうことを効果的に抑制する。
【0058】
以上のように構成された注射針取り外し容器1では、
図3に示すように、注射器5を使い終わった使用者は、注射筒51を持ったまま(把持ともいう)針管522を下にしながら、第1終端部213c側から貫通孔213に注射器5を挿入する。挿入された注射器5は、仕切り板220によって受け止められ、また、針基521の溝521aの一部は、第1の突起群230aと噛み合う。
【0059】
次に、使用者は、注射器5の長手方向(z軸方向)を軸にして注射器5全体を反時計回りに回す。すると、第1の突起群230aによって注射針52の回転が止められつつ注射筒51が反時計回りに回転する(すなわち、両者は相対的に回転する)。この結果、螺合が緩まる(螺合開放が開始される)。
【0060】
この後使用者は、注射器5を第2終端部213dに向かって横幅方向(x軸方向)に動かす。すると今度は、使用者の把持によって注射筒51が固定されつつ第2の突起群230bによって注射針52が時計方向に回転する(すなわち、両者は相対的に回転する)。この結果、螺合がさらに解放されていく。
【0061】
螺合が解放されていく過程で、注射針52及び注射筒51の一方から他方が抜けていき、注射筒51と注射針52との間に隙間Cが徐々に形成されていく。
【0062】
さらに注射器5が動かされると、形成された隙間Cに爪部240が入りこみ、傾斜部240aによって注射針52が収容箱10の底面方向に押圧されて隙間Cが拡大していく。なお形成された隙間Cに爪部240が入りこむ時点、若しくは、その直前又は直後には螺合は解除済みにあることが望ましい。
【0063】
形成された隙間Cに爪部240が入りこむときの注射器5と爪部240の位置関係を
図2AのA−A断面方向から見ると、
図4に示すようになる。なお、
図4では形成された隙間Cに、側部213aにおける爪部240と、側部213bにおける爪部240の両方が入り込んでいるが、片方の爪部240が入り込めるのであれば、他方の爪部240は入らなくともよい。すなわち、
図4に示すよりも爪部240間の距離は離れていてもよい。
【0064】
最終的に注射器5が、第2終端部213dに接するまで、又は、第2終端部213dの手前まで動かされ、さらに上方向に引き抜かれるように動かされると、注射針52は爪部240によって押さえつけられて注射筒51だけが引き抜かれる。こうして注射筒51と注射針52が分離し、注射針52は収容箱10に落ちて収容される。
【0065】
なお、注射器5を上方向に引き抜かなくとも、螺合が解除されたことにより、注射筒51と注射針52が自然に分離する場合もある。
【0066】
以上説明したように、第1の実施形態の注射針取り外し容器1は、注射用の針(針管522)を有する注射針部(注射針52)と、当該注射針部と螺合する保持部(注射筒51)とを備える注射器(注射器5)から前記注射針部を取り外す注射針取り外し容器において、前記注射針取り外し容器が、少なくとも前記螺合状態の前記注射針部が挿入される貫通孔(貫通孔213)が一端側(収容箱10の開口部側)に配置され、前記保持部から取り外された前記注射針部を収容する箱状の収容部(収容箱10)と、前記貫通孔内の第1の部位(第1終端部213c)に設けられ、前記貫通孔に挿入された前記注射針部と接触して前記注射針部との相対的な回転によって前記螺合を開放する第1の螺合開放部(第1の突起群230a)と、前記第1の部位とは異なる前記貫通孔内の第2の部位(側部213b)に設けられ、前記注射針部との相対的な移動によって前記螺合を開放する第2の螺合開放部(第2の突起群230b)とを具備することを特徴とする。
【0067】
注射針取り外し容器1では、第2の突起群230bによる注射筒51と注射針52との螺合開放の動作をよりスムーズにするために、その前段として第1の突起群230aによって、あらかじめ注射筒51と注射針52との螺合を緩め、その後、第2の突起群230bが螺合をさらに緩めて行く、この結果、注射筒51と注射針52との螺合が完全に開放される。最終的には、螺合が解除された注射針52が、収容箱10に落ちて収容される。
【0068】
すなわち、注射針取り外し容器1では、注射筒51と注射針52との螺合を解除して、注射針52を注射筒51から取り外し、収容箱10に収容することができる。この際、使用者は、注射筒51を持って螺合解除の処理を行えばよく、注射針52に触る必要が無いので、例えば、針管522によって怪我をおってしまうことを効果的に抑制でき安全である。
【0069】
要するに、注射針取り外し容器1では、注射筒51と注射針52とが螺合された注射器5において、注射針52を注射筒51から安全に取り外すことができる。
【0070】
また、注射針取り外し容器1は、貫通孔213に注射器5を挿入して移動させるだけでよいので、例えば高齢者、視力があまりよくない者、注射器5の取り扱いに慣れていない者などでも簡単に、安全に使用することができる。
【0071】
第1の実施形態の注射針取り外し容器1は、第1の螺合開放部(第1の突起群230a)及び前記第2の螺合開放部(第2の突起群230b)は、複数の棒状部材群から構成され、前記棒状部材群は、前記貫通孔(貫通孔213)内において互いに所定の間隔をあけて並んで配置されることを特徴とする。
【0072】
この配置によって、第1の突起群230a,第2の突起群230b、と針基521の溝521aとはラック・アンド・ピニオンの関係になり、螺合を安定的に開放することが可能となる。
【0073】
第1の実施形態の注射針取り外し容器1は、前記第1の部位(第1終端部213c)及び前記第2の部位(側部213bの一部)とは異なる前記貫通孔内の第3の部位(第2終端部213dや、側部213bの他部や、側部213aなど)に設けられ前記螺合開放中に生じる前記保持部(注射筒51)と前記注射針部(注射針52)との隙間Cに挿入される少なくとも1つの爪部(爪部240)をさらに具備することを特徴とする。
【0074】
第1の実施形態の注射器5では、針管522の一端側が、針基521内において注射筒51に向かって突き出ており、注射筒51の先端側に配置された海綿状部材Sに刺さっている。この構成では、たんに螺合を開放しただけでは、針管522が海綿状部材Sから抜けずに注射筒51と注射針52とが分離しない可能性もある。
【0075】
注射針取り外し容器1では、
図3に示して説明したように、爪部240の押さえつけによって注射筒51を注射針52から引き抜くことができるので、仮に螺合を開放しただけでは針管522が海綿状部材Sから抜けずに注射筒51と注射針52とが分離しなかったとしても、最終的には、注射筒51を注射針52から引き抜いてこれらを分離することができる。すなわち、爪部240によって分離の確実性を向上させることができる。
【0076】
第1の実施形態の注射針取り外し容器1は、前記爪部(爪部240)が、前記注射針部(注射針52)又は前記保持部(注射筒51)のどちらか一方を前記隙間Cが開く方向に押圧する押圧部(傾斜部240a)を備えることを特徴とする。
【0077】
傾斜部240aが注射針52又は注射筒51のどちらか一方を隙間Cが開く方向に押圧することによって、分離の確実性をさらに向上させることができる。
【0078】
第1の実施形態の注射針取り外し容器1は、前記貫通孔(貫通孔213)と前記収容部(収容箱10)とを一部仕切る仕切部(仕切り板220)をさらに具備することを特徴とする。
【0079】
また、第1の実施形態の注射針取り外し容器1は、前記貫通孔(貫通孔213)を塞ぐ蓋体(蓋30の貫通孔閉鎖部320)をさらに具備することを特徴とする。
【0080】
貫通孔213と収容箱10とを一部仕切ったり、貫通孔213を塞ぐことによって、例えば、注射針取り外し容器1が倒れたり逆さまになってしまったりした場合に、収容箱10に収容された使用済みの注射針52が、貫通孔213から外側に出てしまうことを効果的に抑制することができる。
【0081】
(第2の実施形態)
本発明は、上記した構造や形状のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて適宜に設計変更して具体化できる。
【0082】
本願の第2の実施形態に係る注射針取り外し容器2を
図5〜
図7に示す。
図5は、第2の実施形態に係る注射針取り外し容器の斜視図である。
図6は、
図5のA−A断面の一部と注射器の一部を示す概略図である。
図7は、第2の実施形態に係る注射針取り外し容器の使用方法を示す概略図である。なお、
図7は、
図5のB−B断面の一部を示している。
【0083】
以下の説明では、第1の実施形態に係る注射針取り外し容器1と対応する構成については、第1の実施形態と同一の符号をつけて必要な場合を除き説明を省略する。
【0084】
注射針取り外し容器2は、この後説明する移動部250を備えることによって、螺合の開放の安定性を向上させることができる注射針廃棄用の容器である。
【0085】
注射針取り外し容器2は、
図5に示すように収容箱10と、針取り部20と、蓋30、移動部250と、爪部260とを具備している。注射針取り外し容器2は、第1の実施形態の注射針取り外し容器1に比べると、全体的に略直方体状のスリムタイプになっており、蓋30も収容箱10の短辺に回転可能に設けられている。また、蓋30には、移動部250の形状に対応する収容部31が形成されている。このように、各部位の形状や取り付け方は適宜変更が可能である。
【0086】
針取り部20の本体部210には、一対の移動用溝214が設けられている。
【0087】
一対の移動用溝214は、本体部210の表面210aに設けられており、互いに貫通孔213を挟んで対向し、かつ、貫通孔213に並行している。一対の移動用溝214には、移動部250が一対の移動用溝214に沿って進退可能なように、かつ、貫通孔213を跨ぐように取り付けられる。
【0088】
図6に示すように移動部250は、板状のベース部251と、このベース部251から突き出た略円筒状の胴体部252を備える。移動部250には、ベース部251及び胴体部252にかけて貫通し、貫通孔213に連通する貫通孔250aが形成される。
【0089】
ベース部251の両端部には、収容箱10に向かって延びる一対の脚部253が設けられ、一対の移動用溝214にそれぞれ挿入されている。一対の脚部253の先端部は、一対の移動用溝214内部で広がっており、抜け止めとして機能する。
【0090】
貫通孔250aには、注射器5が挿入される。貫通孔250aの縦幅(y軸方向の長さ)は、貫通孔213よりも長く形成されており、また、注射器5の幅よりも長いため、使用者は貫通孔250aに注射器5を容易に挿入することができる。
【0091】
なおこの実施形態では、本体部210の貫通孔213の縁部は、貫通孔213内部に向かって下るように傾斜しており、貫通孔250aに挿入された注射器5を貫通孔213内に案内するように構成されている(以下、この傾斜している部分を傾斜部210bと称す)。傾斜部210bによって貫通孔213の縁部に引っかかることなく、注射器5を貫通孔213にスムーズに挿入することができる。
【0092】
図7に示すように、爪部260には、傾斜部260aが形成されている。爪部260は、第1の実施形態の爪部240と対応し、傾斜部260aは、傾斜部240aの形成位置を異ならせた変形例である。
傾斜部260aは、傾斜部240a(
図3参照)と比較すると、傾斜部240aとは逆方向に傾斜しており(すなわち、第2終端部213d側に向かうにつれて収容箱10の底面から遠ざかるように傾斜しており)、その形成位置も傾斜部240aが爪部240の下面側(収容箱10の図示しない底面と対向する面側)であるのに対し、傾斜部260aは、爪部260の上面側(収容箱10の底面とは反対側)に形成されている。
【0093】
傾斜部260aは、第2の突起群230bによる螺合解除によって生じる注射筒51と注射針52との隙間Cに入り込んで注射筒51を上方(収容箱10の底面とは逆方向)に押圧し、注射針52が注射筒51から脱落しやすいようにアシストする。
【0094】
以上のように構成された注射針取り外し容器2では、
図7に示すように、注射器5を使い終わった使用者は、移動部250を第1終端部213cにセットする。そして、注射筒51を持ったまま針管522を下にしながら、移動部250の貫通孔250aに注射器5を挿入する。挿入された注射器5は、移動部250を通って貫通孔213内に侵入する。貫通孔213内に侵入した注射器5は、仕切り板220によって受け止められ、また、針基521の溝521aの一部は、第1の突起群230aと噛み合う。
【0095】
なお、移動部250には、貫通孔250aの所定の場所に注射器5を受け止める受け止め部を設けてもよい。この場合、注射器5は、受け止め部に乗っかった状態で、針基521の溝521aの一部は、第1の突起群230aと噛み合う。受け止める受け止め部によって、針基521の溝521aと第1の突起群230a及び第2の突起群230bを安定させることができる。
【0096】
第1の実施形態と同様に、使用者により、注射筒51と注射針52との螺合が解放される方向に注射器5が回転されると、突起群230の第1の突起群230aによって、注射筒51と注射針52との螺合が緩まる。
【0097】
この後使用者により、注射器5ごと移動部250が第2終端部213dに向かって横幅方向(x軸方向)動かされると、突起群230の第2の突起群230bによって注射筒51と注射針52との螺合がさらに解放されていく。
【0098】
そして、螺合が解放されていく過程で形成された隙間Cに爪部260が入りこみ、傾斜部260aによって注射針52が上方(収容箱10の底面とは逆方向)に押圧されて隙間が拡大していく。
【0099】
最終的に注射器5ごと移動部250が、第2終端部213dに接するまで、または第2終端部213dの手前まで動かされたのち、注射器5が上方向に引き抜かれるように動かされると、注射針52は爪部260によって押さえつけられて注射筒51だけが引き抜かれる。こうして注射筒51と注射針52が分離し、注射針52は収容箱10に落ちて収容される。
【0100】
第2の実施形態の注射針取り外し容器2は、前記貫通孔(貫通孔213)上に設けられ、該貫通孔に連通しかつ前記注射器(注射器5)が挿入される第2の貫通孔(貫通孔250a)を有し、前記貫通孔(貫通孔213)に沿って進退する移動部(移動部250)をさらに具備することを特徴とする。
【0101】
移動部250を備えることによって、使用者は、注射器5を貫通孔213のどのあたりに挿入すればよいのかを意識しなくともよくなり、注射針取り外し容器1の利便性が向上する。
【0102】
また、移動部250を備えることによって、使用者は、注射器5を垂直に容易に保ったまま貫通孔213内を移動させることができる。注射器5を垂直に保つことは、第1の突起群230aと第2の突起群230bとの接触性を安定させることに繋がる。接触性が安定することで注射器5の貫通孔213内の移動をスムーズに行うことができ、螺合開放をスムーズに行うことができる。
【0103】
また、移動部250を備えることによって、第1の突起群230aと第2の突起群230bの接触位置(第1の突起群230aと第2の突起群230bとの距離)を適正に保つことができる。このことによっても、注射器5の貫通孔213内の移動をスムーズに行うことができ、螺合開放をスムーズに行うことができる。
【0104】
(変形例1)
本願発明は、上記の各実施形態に限定されず様々な変形・変更が可能である。例えば、使用済みの注射針52を注射針取り外し容器1ごと廃棄するときに利用される廃棄用ロック機構を注射針取り外し容器1が備えてもよい。以下
図8〜
図10を参照して変形例1に係り廃棄用ロック機構を備える注射針取り外し容器1aについて説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態及び第2の実施形態と対応する構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0105】
まず
図8〜
図9を参照して、変形例1に係る注射針取り外し容器1aの構成を説明する。
図8は、変形例1に係る注射針取り外し容器1aの斜視図である。
図9は、注射針取り外し容器1aの一部を拡大して示す斜視図である。より具体的には、
図9(a)は、収容箱10の係止用切欠部410を拡大して示す斜視図であり、
図9(b)は、蓋30の係止板420を拡大して示す斜視図である。
【0106】
なお、係止用切欠部410は、
図8に示すように収容箱10の両側の短辺部10aに1つずつ形成されているが、
図9(a)ではそのうちの手前側の係止用切欠部410を図示している。同様に、係止板420も蓋30の両側の短辺部30aに1つずつ形成されているが、
図9(b)ではそのうちの手前側の係止板420を図示している。
【0107】
図8に示すように、注射針取り外し容器1aの収容箱10及び蓋30には、廃棄用ロック機構400として機能する係止用切欠部410及び係止板420がそれぞれ形成されている。
【0108】
係止用切欠部410は、
図9(a)に示すように収容箱10の短辺部10aに設けられており、空間411内に、抜止め突起412とこの抜止め突起412を挟んで互いに対向する一対の係止爪413とが配置されている。
【0109】
一対の係止爪413は、y軸方向に延びる第1の側面413aと、抜止め突起412から離れるように第1の側面413aから斜めに延びる第2の側面413bを備えている。
【0110】
図9(b)に示すように、係止板420は、蓋30を閉めたときに係止用切欠部410まで届くように一部を突出させて短辺部30aに形成されている。
【0111】
係止板420には、収容箱10の抜止め突起412が挿入される貫通孔420aが形成される。
【0112】
蓋30の係止板420の両端側に接する一部は、係止板420の厚みと同等かそれ以下となるように肉厚が薄く形成されており、かつこの一部には貫通孔30cが形成されている(以下、この蓋30の一部を薄肉部30bと称す。)
【0113】
次に
図10を参照して廃棄用ロック機構400の作用・効果について説明する。
図10は、廃棄用ロック機構400の作用・効果を説明する図である。より具体的には
図10(a)は、蓋30が閉められた注射針取り外し容器1の一部断面図である。
図10(b)は、係止用切欠部410及び係止板420をz軸方向から平面視した一部拡大図である。
図10(c)は、
図10(b)に示した係止板420の移動後の様子を示す一部拡大図である。
【0114】
使用者は通常使う範囲で注射針取り外し容器1aを搬送するときには、
図8に示した係止部310及び係止受部310aを使用して蓋30を収容箱10に固定するが、注射針取り外し容器1aを廃棄する場合、廃棄用ロック機構400を使用して蓋30を収容箱10に固定する。
【0115】
このとき、
図10(a)に示すように、使用者(廃棄者)はまず蓋30を閉め、その後係止板420をx軸方向に押し込む。すると、係止板420は、係止板420の基部420bを中心としてx軸に沿って回転する(以下、たんに「移動する」という)。
【0116】
図10(b)に示すように係止板420を押し込む前の状態では、係止板420の移動方向には一対の係止爪413があり、移動に対する抵抗となる。係止板420を可とう性を備える樹脂(例えば、プラスチック)で形成することで、係止板420は一対の係止爪413との接触部が変形しながらも移動し、
図10(c)に示すように一対の係止爪413を乗り越える。なお、係止板420が移動するときに、
図9bに示した蓋30の薄肉部30bが、ちぎれるか又は係止板420に追従して変形することで、係止板420の可動域が広がって、一対の係止爪413を乗り越えるのに好適な状態になる。
【0117】
係止板420が一対の係止爪413を乗り越える際、貫通孔420aに抜止め突起412が挿入される。貫通孔420aに抜止め突起412が挿入されることによって、蓋30が開かれる方向に力が加わったとしても
図10(a)に示すように抜止め突起412が係止板420と接触するので蓋30が開いてしまうことがない。
【0118】
一対の係止爪413を乗り越えた先の空間411は、一対の係止爪413の第2の側面413bによって狭くなっており、移動後の係止板420は、一対の係止爪413の第2の側面413bに接触することで係止される。係止板420が
図10(c)に示す状態から
図10(b)に示す状態に戻ってしまうような力が働いたとしても、一対の係止爪413が抵抗となって、状態が戻ってしまうようなことが好適に抑制される。
【0119】
このことによって、蓋30が収容箱10にしっかりとロックされ、注射針取り外し容器1aの搬送中に、例えば蓋30が開いてしまい、使用済みの注射針52が注射針取り外し容器1の外に出てしまうようなことを好適に抑制することができる。したがって、注射針取り外し容器1aの廃棄時の安全性を好適に向上させることができる。
【0120】
(その他の変形例)
本願発明は、上記の各実施形態や変形例1に限定されずさらに様々な変形・変更が可能である。例えば、上記の各実施形態の各構成を適宜組み合わせたり、幾つかの構成を除外したりしてもよい。
【0121】
例えば、上記の注射針52とは、螺合を開放する方向が逆の(所謂、逆ネジの構造)の注射器の螺合を開放可能なように注射針取り外し容器1や注射針取り外し容器2を構成してもよい。より具体的には、例えば
図2Aに示すように、注射針取り外し容器を上から平面視した場合において、突起群230の形成箇所を仮想線B-Bを軸に反転させて、第2の突起群230bを貫通孔213の側部213aに設け、これに対応させて第1の突起群230aを第1終端部213cから側部213aに向かうように配置してもよい(注射針取り外し容器2も同様)。
【0122】
また、上記の各実施形態では、第1の突起群230aと第2の突起群230bを棒状の部材としたが、針基521を回転可能であれば、突起状に限定されず、例えば平坦な板状のゴムなどを用いてもよい。この場合、ゴムの平坦面と針基521との間に働く摩擦力によって針基521を回転させて、注射筒51との螺合を解除する。もちろん、針基521を回転させる材質はゴムに限定されるものではない。
前記第1の螺合開放部及び前記第2の螺合開放部は、複数の棒状部材群から構成され、前記棒状部材群は、前記貫通孔内において互いに所定の間隔をあけて並んで配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の注射針取り外し容器。
前記貫通孔上に設けられ、該貫通孔に連通しかつ前記注射器が挿入される第2の貫通孔を有し、前記貫通孔に沿って進退する移動部をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の注射針取り外し容器。
注射針を有する注射針部と、前記注射針部と螺合して螺合状態を構成する保持部及び貯留された薬液が漏れ出すことを抑制する海綿状部材とを先端部に有する注射筒とを備え、前記注射針の前記注射筒側に向かう一端側が、前記海綿状部材に刺さった注射器から前記注射針部を取り外す注射針取り外し容器において、
前記注射針取り外し容器が、
少なくとも前記螺合状態の前記注射針部が挿入される貫通孔が一端側に配置され、前記保持部から取り外された前記注射針部を収容する箱状の収容部と、
前記貫通孔内の第1の部位に設けられ、前記貫通孔に挿入された前記注射針部と接触して前記注射針部との相対的な回転によって前記螺合状態を開放する第1の螺合開放部と、
前記第1の部位とは異なる前記貫通孔内の第2の部位に設けられ、前記注射針部との相対的な移動によって前記螺合状態を開放する第2の螺合開放部と、
前記第1の部位及び前記第2の部位とは異なる前記貫通孔内の第3の部位に設けられ、前記第2の螺合開放部によって前記螺合状態を開放した際に生じる前記保持部と前記注射針部との隙間に挿入される少なくとも1つの爪部と、
前記貫通孔を塞ぐ蓋体と、を備え、
前記貫通孔の前記第1の部位及び前記第2の部位には、前記貫通孔と前記収容部とを一部仕切る仕切部が設けられ、前記貫通孔の前記第3の部位には、前記仕切部が設けられておらず、
前記蓋体は、
前記貫通孔を塞いだ状態で、前記仕切部が設けられていない前記貫通孔の前記第3の部位に侵入し、前記収容部に収容された注射針の飛び出しを防止する貫通孔閉鎖部を有することを特徴とする注射針取り外し容器。
前記第1の螺合開放部及び前記第2の螺合開放部は、複数の棒状部材群から構成され、前記棒状部材群は、前記貫通孔内において互いに所定の間隔をあけて並んで配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の注射針取り外し容器。
前記貫通孔上に設けられ、該貫通孔に連通しかつ前記注射器が挿入される第2の貫通孔を有し、前記貫通孔に沿って進退する移動部をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の注射針取り外し容器。