特開2020-93414(P2020-93414A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-93414(P2020-93414A)
(43)【公開日】2020年6月18日
(54)【発明の名称】両面印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41L 13/16 20060101AFI20200522BHJP
   B41L 13/04 20060101ALI20200522BHJP
   B65H 85/00 20060101ALI20200522BHJP
【FI】
   B41L13/16 B
   B41L13/04 F
   B41L13/04 Q
   B41L13/04 W
   B65H85/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-231085(P2018-231085)
(22)【出願日】2018年12月10日
(71)【出願人】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138014
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 香織
(72)【発明者】
【氏名】三輪 拓平
【テーマコード(参考)】
3F100
【Fターム(参考)】
3F100AA02
3F100BA06
3F100CA03
3F100CA10
3F100CA12
3F100CA15
3F100DA03
3F100EA03
3F100EA07
(57)【要約】
【課題】本発明は、操作者による印刷枚数の設定値が再給紙部における用紙の最大積載可能枚数を超えている場合は、そのことを操作者に事前に警告するとともに、使用される用紙の種類に応じて用紙の最大積載可能枚数を調整できる両面印刷装置の提供を目的とする。
【解決手段】両面印刷を行う印刷枚数を入力する印刷枚数入力手段と、再給紙トレイに積載される用紙の最大積載可能枚数を許容値として設定する最大積載可能枚数設定手段と、前記印刷枚数と前記最大積載可能枚数とを比較する積載枚数比較手段とを有する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給送されてくる用紙に印刷を行う印刷部を備え、前記印刷部で片面印刷を終えた用紙を再給紙トレイへ搬送し、前記再給紙トレイから用紙を反転再給紙して前記印刷部へ搬送することにより両面印刷が可能な両面印刷装置において、
両面印刷を行う印刷枚数を入力する印刷枚数入力手段と、前記再給紙トレイに積載される用紙の最大積載可能枚数を許容値として設定する最大積載可能枚数設定手段と、
前記印刷枚数と前記最大積載可能枚数とを比較する積載枚数比較手段とを有し、
前記積載枚数比較手段は、前記印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超える場合に、操作者に対して警告を発する警告手段を備えることを特徴とする両面印刷装置。
【請求項2】
給紙トレイ上の用紙を、印刷部に搬送し、前記印刷部で第1面印刷処理を行って排紙トレイに搬送し、前記排紙トレイから再給紙トレイへ搬送し、裏返した状態で前記再給紙トレイから前記印刷部に搬送し、前記印刷部で第2面印刷処理を行って前記排紙トレイに搬送するように制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の両面印刷装置。
【請求項3】
前記排紙トレイは、搬送されてきた用紙の一側の先端を受け止めるとともに、受け止めた用紙を前記再給紙トレイに向けて搬送するエンドプレートを備えることを特徴とする請求項2に記載の両面印刷装置。
【請求項4】
前記用紙の種類を認識する用紙種類認識手段を備え、前記用紙種類認識手段により認識された用紙の種類情報に応じて、前記認識された用紙の最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数補正手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の両面印刷装置。
【請求項5】
前記用紙の種類情報に応じた最大積載可能枚数を、操作者に知らせる為の最大積載可能枚数表示手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の両面印刷装置。
【請求項6】
前記用紙種類認識手段は、印刷装置本体内の搬送経路に設置された用紙厚さ検知手段からの情報により、用紙厚さを認識することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の両面印刷装置。
【請求項7】
前記用紙種類認識手段は、操作部で選択入力される印刷用紙の種類情報により用紙の種類を認識することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の両面印刷装置。
【請求項8】
前記用紙種類認識手段は、操作部において印刷用紙の厚さを直接入力することにより用紙厚さを認識することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の両面印刷装置。
【請求項9】
複数の用紙の種類及び前記各々の用紙の種類に対応する複数の用紙の最大積載可能枚数を、予め記憶手段に登録し、前記警告手段は、前記入力された印刷枚数情報が、前記複数の用紙の最大積載可能枚数の全てを超えている場合は、操作者に対してその旨の警告を発し、又前記入力された印刷枚数情報が、前記複数の用紙の最大積載可能枚数の全てを下回る場合は、操作者に対する警告を発することなく両面印刷の実行が可能となり、
又前記入力された印刷枚数情報が、前記複数の用紙の最大積載可能枚数の何れかを超える場合は、操作者に両面印刷に用いる用紙の種類の入力を促すように警告を発することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の両面印刷装置。
【請求項10】
前記排紙トレイ上の用紙の有無を認識する用紙有無認識手段を有し、設定された印刷枚数の印刷終了後、次回の印刷を行う印刷枚数を入力する際に、排紙トレイ上に用紙が残っていると認識した場合は、操作者に対して排紙トレイ上の用紙を取り除くように警告手段が警告を発することを特徴とする請求項2乃至請求項9のいずれか一つに記載の両面印刷装置。
【請求項11】
前記印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超える場合において、警告手段は、操作者により製版キー又は印刷キーが押下されたタイミングで、操作者に対して警告を発することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の印刷装置。
【請求項12】
前記入力された印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超えるときにおいては、最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、前記印刷枚数に基づく両面印刷処理全体を、指定された任意の印刷枚数単位で分割処理することができる分割処理モードを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の両面印刷装置。
【請求項13】
入力された印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超えた分について、自動的に前記分割処理モードが実行されることを特徴とする請求項12に記載の両面印刷装置。
【請求項14】
第1印刷画像が形成された第1製版マスターを印刷ドラムに装着して、用紙の一方の面に前記第1印刷画像を印刷処理し、次に、第2印刷画像が形成された第2製版マスターを前記印刷ドラムに装着して、用紙の他方の面に前記第2印刷画像を印刷処理し、これにより最大積載可能枚数の範囲内の設定枚数分の両面印刷処理を行う、通常処理モードと、前記通常処理モードにおける両面印刷処理後、更に続けて、分割処理分の前記第1印刷画像及び前記第2印刷画像を用紙に両面印刷処理し、これにより分割処理分の両面印刷処理を行う、分割処理モードを備え、
前記分割処理において、前記分割処理を実行する直前の、前記印刷ドラムに装着されている、前記第1製版マスター又は前記第2製版マスターの一方をそのまま用いて、用紙の一方の面に、前記第1印刷画像又は前記第2印刷画像の一方を印刷処理し、その後、前記第1印刷画像又は前記第2印刷画像の他方が再形成された第3製版マスターを前記印刷ドラムに装着して、用紙の他方の面に、前記第1印刷画像又は前記第2印刷画像の他方を印刷処理するように制御部が制御することを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の両面印刷装置。
【請求項15】
前記排紙トレイ上の用紙の有無を認識する用紙有無認識手段を有し、前記通常処理モードにおける印刷終了後、更に続けて、前記分割処理モードを実行する際に、排紙トレイ上に用紙が残っていると認識した場合は、操作者に対して排紙トレイ上の用紙を取り除くように警告手段が警告を発することを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか一つに記載の印刷装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙の表面及び裏面の両面に印刷することができる両面印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、用紙の消費量を低減する場合、用紙の両面に印刷を行う両面印刷装置が用いられている。そして、給送されてくる用紙に印刷を行う印刷部を備え、前記印刷部で片面印刷を終えた用紙を再給紙トレイへ搬送し、前記再給紙トレイから用紙を反転再給紙して前記印刷部へ搬送することにより両面印刷が可能な両面印刷装置が開示されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−107757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記両面印刷装置においては、一度に両面印刷できる最大印刷可能枚数は、給紙部、再給紙部、排紙部のうち、用紙の最大積載可能枚数が最も少ない部位に合わせて仕様設定されている。再給紙部は装置内部に設置され、その設置スペースの関係上、用紙の最大積載可能枚数が最も少ない部位となる。
【0005】
前記再給紙部における用紙の最大積載可能枚数は、再給紙性能上支障のない一定の上限枚数に仕様設定されていた。しかし、再給紙部における用紙の最大積載可能枚数は、装置外部から直接確認できない為、操作者にとってわかりづらく、再給紙部の最大積載可能枚数を超える用紙を給紙部に積載して印刷作業を開始した場合、再給紙部でジャムとなることも考えられる。
【0006】
又、前記再給紙部における用紙の最大積載可能枚数は、使用される“用紙の厚さ”に関わらず一定の上限枚数に仕様設定されていた。しかし、再給紙性能上、使用される用紙が薄紙の場合は、最大積載可能枚数を増やすことができ、逆に、厚紙の場合は、最大積載可能枚数を減らす必要があることもあり得る。
【0007】
本発明は上述した課題を解決するものであり、操作者による印刷枚数の設定値が、再給紙部における用紙の最大積載可能枚数を超えている場合は、そのことを操作者に事前に警告するとともに、使用される用紙の種類(厚さ)に応じて用紙の最大積載可能枚数を調整できる両面印刷装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に係る両面印刷装置は、給送されてくる用紙に印刷を行う印刷部を備え、前記印刷部で片面印刷を終えた用紙を再給紙トレイへ搬送し、前記再給紙トレイから用紙を反転再給紙して前記印刷部へ搬送することにより両面印刷が可能な両面印刷装置において、両面印刷を行う印刷枚数を入力する印刷枚数入力手段と、前記再給紙トレイに積載される用紙の最大積載可能枚数を許容値として設定する最大積載可能枚数設定手段と、前記印刷枚数と前記最大積載可能枚数とを比較する積載枚数比較手段とを有し、前記積載枚数比較手段は、前記印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超える場合に、操作者に対して警告を発する警告手段を備えることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の両面印刷装置において、給紙トレイ上の用紙を、印刷部に搬送し、前記印刷部で第1面印刷処理を行って排紙トレイに搬送し、前記排紙トレイから再給紙トレイへ搬送し、裏返した状態で前記再給紙トレイから前記印刷部に搬送し、前記印刷部で第2面印刷処理を行って前記排紙トレイに搬送するように制御する制御部を備えることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、請求項2に記載の両面印刷装置において、前記排紙トレイは、搬送されてきた用紙の一側の先端を受け止めるとともに、受け止めた用紙を前記再給紙トレイに向けて搬送するエンドプレートを備えることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の両面印刷装置において、前記用紙の種類を認識する用紙種類認識手段を備え、前記用紙種類認識手段により認識された用紙の種類情報に応じて、前記認識された用紙の最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数補正手段を備えることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項5記載の発明は、請求項4に記載の両面印刷装置において、前記用紙の種類情報に応じた最大積載可能枚数を、操作者に知らせる為の最大積載可能枚数表示手段を備えることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の両面印刷装置において、
前記用紙種類認識手段は、印刷装置本体内の搬送経路に設置された用紙厚さ検知手段からの情報により、用紙厚さを認識することを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項7記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の両面印刷装置において、
前記用紙種類認識手段は、操作部で選択入力される印刷用紙の種類情報により用紙の種類を認識することを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項8記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の両面印刷装置において、
前記用紙種類認識手段は、操作部において印刷用紙の厚さを直接入力することにより用紙厚さを認識することを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項9記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の両面印刷装置において、
複数の用紙の種類及び前記各々の用紙の種類に対応する複数の用紙の最大積載可能枚数を、予め記憶手段に登録し、前記警告手段は、前記入力された印刷枚数情報が、前記複数の用紙の最大積載可能枚数の全てを超えている場合は、操作者に対してその旨の警告を発し、又前記入力された印刷枚数情報が、前記複数の用紙の最大積載可能枚数の全てを下回る場合は、操作者に対する警告を発することなく両面印刷の実行が可能となり、又前記入力された印刷枚数情報が、前記複数の用紙の最大積載可能枚数の何れかを超える場合は、操作者に両面印刷に用いる用紙の種類の入力を促すように警告を発することを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項10記載の発明は、請求項2乃至請求項9のいずれか一つに記載の両面印刷装置において、前記排紙トレイ上の用紙の有無を認識する用紙有無認識手段を有し、設定された印刷枚数の印刷終了後、次回の印刷を行う印刷枚数を入力する際に、排紙トレイ上に用紙が残っていると認識した場合は、操作者に対して排紙トレイ上の用紙を取り除くように警告手段が警告を発することを特徴とするものである。
【0018】
また、請求項11記載の発明は、請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の両面印刷装置において、前記印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超える場合において、警告手段は、操作者により製版キー又は印刷キーが押下されたタイミングで、操作者に対して警告を発することを特徴とするものである。
【0019】
また、請求項12記載の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の両面印刷装置において、前記入力された印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超えるときにおいては、最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、前記印刷枚数に基づく両面印刷処理全体を、指定された任意の印刷枚数単位で分割処理することができる分割処理モードを備えることを特徴とするものである。
【0020】
また、請求項13記載の発明は、請求項12に記載の両面印刷装置において、入力された印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超えた分について、自動的に前記分割処理モードが実行されることを特徴とするものである。
【0021】
また、請求項14記載の発明は、請求項12又は請求項13に記載の両面印刷装置において、第1印刷画像が形成された第1製版マスターを印刷ドラムに装着して、用紙の一方の面に前記第1印刷画像を印刷処理し、次に、第2印刷画像が形成された第2製版マスターを前記印刷ドラムに装着して、用紙の他方の面に前記第2印刷画像を印刷処理し、これにより最大積載可能枚数の範囲内の設定枚数分の両面印刷処理を行う、通常処理モードと、前記通常処理モードにおける両面印刷処理後、更に続けて、分割処理分の前記第1印刷画像及び前記第2印刷画像を用紙に両面印刷処理し、これにより分割処理分の両面印刷処理を行う、分割処理モードを備え、 前記分割処理において、前記分割処理を実行する直前の、前記印刷ドラムに装着されている、前記第1製版マスター又は前記第2製版マスターの一方をそのまま用いて、用紙の一方の面に、前記第1印刷画像又は前記第2印刷画像の一方を印刷処理し、その後、前記第1印刷画像又は前記第2印刷画像の他方が再形成された第3製版マスターを前記印刷ドラムに装着して、用紙の他方の面に、前記第1印刷画像又は前記第2印刷画像の他方を印刷処理するように制御部が制御することを特徴とするものである。
【0022】
また、請求項15記載の発明は、請求項12乃至請求項14のいずれか一つに記載の両面印刷装置において、前記排紙トレイ上の用紙の有無を認識する用紙有無認識手段を有し、前記通常処理モードにおける印刷終了後、更に続けて、前記分割処理モードを実行する際に、排紙トレイ上に用紙が残っていると認識した場合は、操作者に対して排紙トレイ上の用紙を取り除くように警告手段が警告を発することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0023】
請求項1記載の発明によれば、操作者による印刷枚数の設定値が、再給紙部における用紙の最大積載可能枚数を超えている場合は、そのことを操作者に事前に警告することができる為、再給紙部の最大積載可能枚数を超える用紙を給紙部に積載して印刷作業を開始することがなく、再給紙部でのジャムを防ぐことができる。これにより、ジャム処理等の操作者の負担を軽減することができる。
【0024】
請求項2記載の発明によれば、操作者による印刷枚数の設定値が、再給紙部における用紙の最大積載可能枚数を超えている場合は、そのことを操作者に事前に警告することができる為、印刷部で第1面印刷処理を行った後、排紙トレイから再給紙トレイへ搬送する際のジャムの発生を未然に防ぐことができる。
【0025】
請求項3記載の発明によれば、操作者による印刷枚数の設定値が、再給紙部における用紙の最大積載可能枚数を超えている場合は、そのことを操作者に事前に警告することができる為、印刷部で第1面印刷処理を行った後、排紙トレイ上に受け止めた用紙をエンドプレートにて再給紙トレイに向けて搬送する際のジャムの発生を未然に防ぐことができる。
【0026】
請求項4記載の発明によれば、用紙の種類を認識する用紙種類認識手段を備え、前記用紙種類認識手段により認識された用紙の種類情報に応じて、前記設定された用紙の最大積載可能枚数を設定する最大積載可能枚数設定手段を備えた為、使用される用紙の種類に応じて用紙の最大積載可能枚数を高精度に調整できる。
【0027】
請求項5記載の発明によれば、用紙の種類情報に応じた最大積載可能枚数を、操作者に知らせる為の最大積載可能枚数表示手段を備えた為、操作者は、視覚的に表示された最大積載可能枚数に基づき、入力した印刷枚数を最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、容易に修正することができる。
【0028】
請求項6記載の発明によれば、用紙の種類を認識する用紙種類認識手段は、印刷装置本体内の搬送経路に設置された用紙厚さ検知センサからの情報により、用紙厚さを認識するように構成したので、操作者は、用紙の種類情報を入力する手間を省くことができる。
【0029】
請求項7記載の発明によれば、用紙の種類を認識する用紙種類認識手段は、操作部で入力される印刷用紙の種類により厚さを認識するように構成したので、操作者は、印刷用紙の種類を入力(選択)するだけでよい為、入力操作がわかりやすい。
【0030】
請求項8記載の発明によれば、用紙の種類を認識する用紙種類認識手段は、操作部において印刷用紙の厚さを直接入力することにより用紙厚さを認識するように構成したので、直接入力された厚さに基づき最大積載可能枚数が設定される為、未登録の用紙の種類に応じて、最大積載可能枚数を詳細に調整することができる。
【0031】
請求項9記載の発明によれば、先ずは、印刷枚数情報の入力だけで、印刷枚数と記憶された複数種類の用紙に対応する最大積載可能枚数とを比較する為、印刷枚数が一定以上少ない場合は、操作者にとって、操作が簡単になる。
【0032】
請求項10記載の発明によれば、排紙トレイ上の用紙の有無を認識する用紙有無認識手段を有し、設定された印刷枚数の印刷終了後、次回の印刷を行う印刷枚数を入力する際に、排紙トレイ上に用紙が残っていると認識した場合は、操作者に対して排紙トレイ上の用紙を取り除くように警告手段が警告を発するように構成したので、排紙トレイから再給紙トレイへ搬送される用紙の枚数は、前回の印刷済み用紙と混在することがなく、必ず、最大積載可能枚数の範囲内に収まることになる。
【0033】
請求項11記載の発明によれば、印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超える場合において、警告手段は、操作者により製版キー又は印刷キーが押下されたタイミングで、操作者に対して警告を発するように構成したので、印刷枚数の入力に対する操作者の意思が確定されたタイミングで、警告を発することができる。
【0034】
請求項12記載の発明によれば、入力された印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超えるときにおいては、最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、前記印刷枚数に基づく両面印刷処理全体を、指定された任意の印刷枚数単位で分割処理することができる分割処理モードを備える為、最大積載可能枚数を超えた分を含めて、一度にすべての枚数分の印刷処理が完了する為、便利である。
【0035】
請求項13記載の発明によれば、入力された印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超えるときにおいては、最大積載可能枚数を超えた分について、自動的に最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、前記印刷枚数に基づく両面印刷処理全体を、指定された任意の印刷枚数単位で分割処理するように構成したので、操作者が最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、最大積載可能枚数の範囲内に収まる印刷枚数と、最大積載可能枚数を超える残り枚数を二つに分けて入力する手間が省ける。
【0036】
請求項14記載の発明によれば、最大積載可能枚数の範囲内の両面印刷処理後、更に続けて、最大積載可能枚数を超えた分の分割処理においては、前記分割処理を実行する直前の、前記印刷ドラムに装着されている、第1製版マスターN1又は前記第2製版マスターN2の一方をそのまま用いて印刷する為、マスター1版分の節約になる。
【0037】
請求項15記載の発明によれば、排紙トレイ上の用紙の有無を認識する用紙有無認識手段を有し、前記通常処理モードにおける印刷終了後、更に続けて、前記分割処理モードを実行する際に、排紙トレイ上に用紙が残っていると認識した場合は、操作者に対して排紙トレイ上の用紙を取り除くように警告手段が警告を発するように構成したので、再給紙部においては、通常処理モードの印刷済み用紙と分割処理モードの印刷済み用紙が混在することがなく、必ず、最大積載可能枚数の範囲内に収まることになる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本発明の一実施形態に係る両面印刷装置の全体構成を模式的に示す図であって、給紙トレイの用紙が表面印刷される様子を説明する図である。
図2図1に示した両面印刷装置において、表面印刷された用紙が排紙トレイに積載される様子を説明する図である。
図3図1に示した両面印刷装置において、排紙トレイに積載された用紙が再給紙トレイに積載される様子を説明する図である。
図4図1に示した両面印刷装置において、用紙の積載された再給紙台が再給紙ローラに向けて持ち上げられる様子を説明する図である。
図5】本発明の実施例の制御系の一例を示すブロック図である。
図6】本発明の実施例の画像形成装置が備える操作パネルの構成例を示す概略図である。
図7】操作パネルが備えるLCD部が表示する表示画面の一例を説明する図である。
図8】操作パネルが備えるLCD部が表示する表示画面の一例を説明する図である。
図9】操作パネルが備えるLCD部が表示する表示画面の一例を説明する図である。
図10】操作パネルが備えるLCD部が表示する表示画面の一例を説明する図である。
図11】本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図12】本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図13】本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図14】本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図15】本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図16】本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図17】本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図18】本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
(両面印刷装置の全体構成)
図1は、本発明に係る両面印刷装置10の概略図である。説明の都合上、用紙の給紙方向及び搬送方向M1の上流側を「前側」、給紙方向及び搬送方向M1の下流側を「後側」として、以下、説明する。
【0040】
図1に示されるように、両面印刷装置10では、印刷機本体1の前下部には給紙ユニット2が配置され、印刷機本体1の後下部には排紙ユニット3が配置されている。そして、給紙ユニット2と排紙ユニット3との前後方向の間には、印刷ユニット4が配置され、排紙ユニット3の前方であって、印刷ユニット4の下方には、再給紙ユニット5が配置されている。また、印刷機本体1の前上部には製版ユニット6が配置され、印刷機本体1の後上部には排版ユニット7が配置されている。そして、印刷機本体1の上側には、画像読取ユニット8が配置されている。両面印刷装置10は、給紙ユニット2にある用紙を、印刷ユニット4に搬送し、印刷ユニット4で第1面印刷処理して排紙ユニット3に搬送し、排紙ユニット3から再給紙ユニット5を経て印刷ユニット4に搬送し、印刷ユニット4で第2面印刷処理して排紙ユニット3に搬送するようになっている。また、両面印刷装置10は、印刷機本体1内に、両面印刷装置10の作動を制御する制御部(図示せず)と、両面印刷装置10からの印刷情報の入力及び両面印刷装置10の印刷情報の表示を行う操作パネル(図示せず)と、両面印刷装置10の印刷情報や印刷画像を記憶する記憶部(図示せず)とを備えている。
【0041】
給紙ユニット2は、給紙トレイ21と、給紙トレイ21の後端部に配置された給紙ローラ22及びサバキ部材23と、給紙ローラ22の後方に配置された一対のタイミングローラ24とを備えている。給紙ローラ22及びサバキ部材23は、給紙トレイ21に積載された用紙を最上位から1枚ずつ取り出すようになっている。タイミングローラ24は、用紙の所定位置に印刷できるように、印刷ユニット4の印刷ドラム41の回転と同期して適宜タイミングで作動し、給紙ローラ22及びサバキ部材23によって取り出された用紙を、印刷ドラム41へ送り込むようになっている。
【0042】
排紙ユニット3は、エア吸引式の搬送ベルト機構31と排紙トレイ32とベースガイド33とを備えている。排紙ユニット3は、印刷ユニット4で印刷された用紙を、搬送ベルト機構31によってエア吸引しながら後方に搬送し、排紙トレイ32上へ排出するようになっている。
【0043】
排紙トレイ32は、エンドプレート322を備えており、エンドプレート322は、前方に移動することによって、排紙トレイ32上の用紙を再給紙ユニット5に受け渡すようになっている。ベースガイド33は、上下方向に移動可能となっており、搬送ベルト機構31によって排紙トレイ32へ用紙を搬送する際には、下方の、排紙ユニット3と再給紙ユニット5との間の開口を閉止する、閉止位置に位置し、排紙トレイ32から再給紙ユニット5へ用紙を搬送する際には、上方の、排紙ユニット3と再給紙ユニット5との間の開口を開放する、開放位置に位置するようになっている。
【0044】
印刷ユニット4は、製版マスターが外周面に装着される円筒状の印刷ドラム41と、印刷ドラム41に下方から当接離反自在に対向する押圧ローラ42とを備えている。印刷ユニット4は、回転する印刷ドラム41と押圧ローラ42との間で用紙を挟持し、M1方向に用紙を搬送しつつ、印刷ドラム41内から供給されるインクによって、製版マスターの画像を用紙の両面に転写(第1面印刷処理、第2面印刷処理)するようになっている。
【0045】
再給紙ユニット5は、排紙トレイ32上に積載された第1面印刷処理された用紙を排紙ユニット3から受け入れる再給紙トレイ51と、再給紙トレイ51上の用紙を最上位から1枚ずつ取り出し搬送する再給紙ローラ52及びサバキ部材54と、再給紙ローラ52から搬送されてきた用紙を印刷ユニット4に向けて搬送する1以上の一対の中間搬送ローラ53とを備えている。再給紙ユニット5は、再給紙ローラ52、中間搬送ローラ53及びサバキ部材54によって、再給紙トレイ51上の用紙を、最上位から1枚ずつ、給紙ユニット2のタイミングローラ24へ搬送するようになっている。
【0046】
製版ユニット6は、孔版原紙ロール61と、サーマルヘッド62と、サーマルヘッド62に当接するプラテンローラ63とを備えている。製版ユニット6は、画像読取ユニット8で読み取られた印刷画像のデータ又は記憶部から読み出した印刷画像データに基づき、孔版原紙ロール61から取り出した孔版原紙をサーマルヘッド62で製版し、製版マスターを印刷ユニット4の印刷ドラム41の外周面に装着するようになっている。
【0047】
排版ユニット7は、排版用のハウジング71と、ハウジング71の前上端部に取り付けられた上下一対の引き込みローラ72と、ハウジング71内に挿入された原紙収納ロール73と、を備えている。引き込みローラ72は、印刷ドラム41の後上端部に対応する位置に位置しており、印刷ドラム41の外周面に装着されている印刷使用後の製版マスターの先端部を挟持して回転することにより、印刷使用後の製版マスターが、ハウジング71内の原紙収納ロール73に巻き付けられるようになっている。
【0048】
画像読取ユニット8は、原稿の表面と裏面の画像を読み取るようになっており、制御部は、画像読取ユニット8で読み取られた印刷画像データを、記憶部に記憶させるようになっている。画像読取ユニット8は、原稿の表面と裏面とをそれぞれ読み取る固定原稿台(スキャナー)を備えるものでも良く、原稿の表面と裏面とを連続して読み取る原稿自動給紙装置(ADF)を備えるものでも良い。また、記憶部に記憶される印刷画像データについては、画像読取ユニット8で読み取られたものに限定されず、両面印刷装置10とオンラインで接続されたインターフェースから両面印刷装置10へ送信されたものや外部メモリから読み出したものでも良い。
【0049】
(両面印刷装置の基本動作)
図1図4は、両面印刷モードにおける両面印刷装置10の作動を説明する図である。
ここで、両面印刷モードとは、原稿の表面画像(第1印刷画像)及び原稿の裏面画像(第2印刷画像)を読み取り、用紙の一方の面に第1印刷画像を印刷処理し、用紙の他方の面に第2印刷画像を印刷処理して、これにより任意の設定枚数の両面印刷処理を行うモードのことである。以下、図1図4を用いて、両面印刷モードにおける両面印刷装置の作動の概要を説明する。
【0050】
図1に示されるように、製版ユニット6は、画像読取ユニット8で読み取られた表面画像(第1印刷画像)のデータに基づき、孔版原紙ロール61から取り出した孔版原紙をサーマルヘッド62で製版し、製版された第1製版マスターN1を印刷ユニット4の印刷ドラム41の外周面に装着する。
【0051】
次に、給紙ローラ22及びサバキ部材23は、給紙トレイ21に積載された用紙P1(表面裏面共に、印刷されていない)を、最上位から1枚ずつ取り出す。タイミングローラ24は、用紙P1の所定位置に印刷できるように、印刷ユニット4の印刷ドラム41の回転と同期して適宜タイミングで作動し、取り出された用紙P1を印刷ユニット4の印刷ドラム41へ送り込む。
【0052】
そして、印刷ユニット4は、回転する印刷ドラム41と押圧ローラ42との間で用紙P1を挟持し、M1方向に用紙P1を搬送しつつ、印刷ドラム41内から供給されるインクにより、第1製版マスターN1に形成された第1印刷画像を用紙P1の上面(表面)に任意の設定枚数だけ転写(第1面印刷処理)する。
【0053】
そして、図2に示されるように、排紙ユニット3は、印刷ユニット4で第1面印刷処理された用紙P2を、搬送ベルト機構31により後方に搬送し、排紙トレイ32上へ排出する。この際、ベースガイド33は、閉止位置に位置し、排紙トレイ32上に積載された用紙P2の前端(M1方向基端)を揃える。
【0054】
一方、排版ユニット7では、引き込みローラ72が、印刷ドラム41の外周面に装着されている製版マスターN1の先端部を挟持して回転することによって、第1製版マスターN1は、ハウジング71の原紙収納ロール73に巻き付けられる。
【0055】
印刷ドラム41から第1製版マスターN1が取り除かれた後、製版ユニット6は、画像読取ユニット8で読み取られた裏面画像(第2印刷画像)のデータに基づき、孔版原紙ロール61から取り出した孔版原紙をサーマルヘッド62で製版し、製版された第2製版マスターN2を印刷ユニット4の印刷ドラム41の外周面に装着する。
【0056】
そして、図3に示されるように、エンドプレート322の前方への移動によって、排紙ユニット3は、排紙トレイ32上に積載された第1面印刷処理された用紙P2を、再給紙方向(M2方向)に向けて、再給紙ユニット5に受け渡す。この際、ベースガイド33は、開放位置に位置する。そして、図4に示されるように、ベースガイド33は閉止位置に移動し、再給紙ローラ52及びサバキ部材54は、排紙ユニット3から受け取った用紙P2を最上位から1枚ずつ取り出し、再給紙ローラ52及び中間搬送ローラ53は、取り出された用紙P2を、印刷された表面が下面に、印刷されていない裏面が上面となるように、給紙ユニット2のタイミングローラ24に搬送する。
【0057】
タイミングローラ24は、印刷ユニット4の印刷ドラム41の回転と同期して適宜タイミングで作動し、印刷ユニット4の印刷ドラム41へ、印刷されていない裏面を上面として用紙P2を送り込む。印刷ユニット4は、回転する印刷ドラム41と押圧ローラ42との間で用紙P2を挟持し、搬送方向M1に搬送しつつ、印刷ドラム41内から供給されるインクにより、第2製版マスターN2に形成された第2印刷画像を用紙P2の上面(裏面)に任意の設定枚数だけ転写(第2面印刷処理)する。
【0058】
印刷ユニット4で第2面印刷処理された用紙P3は、搬送ベルト機構31により後方に搬送され、排紙トレイ32上へ排出される。
【0059】
(制御系の基本構成)
図5は、本実施例の制御系の一例を示すブロック図である。
【0060】
図5において、通知部としての操作パネル86は制御部80の入力部に電気的に接続されている。また、制御部80の入力部には、外部メモリ89、用紙厚さ検知センサ91、用紙有無認識手段92が接続されている。制御部80の出力部には、製版部81、排版部82、給紙部83、再給紙部87、印刷部84、排紙部85の各駆動系が電気的に接続されている。
【0061】
操作パネル86には、各種印刷情報の表示と共に、製版開始の操作キー、印刷開始の操作キー及び印刷停止の操作キー、並びに用紙の寸法及び用紙の種類等の各種印刷条件を設定するキー等が表示され、あるいは設けられている。
【0062】
又、原稿画像は、スキャナー部90にて光学的に読取られ、又は、インターフェース93を介して制御部80に接続されたPC(ホストコンピュータ)88から原稿画像データが孔版印刷機10(制御部80)に送信される。
【0063】
(操作パネル)
両面印刷装置1における操作パネル86は、図6に示すように、メッセージやユーザによる入力内容を表示するLCD部95と、ユーザによる入力を受付ける操作ボタン96と、LED等からなる警告ランプ97と、操作者への警告動作として鳴動するブザー98とを備えている。操作ボタン96には、製版を開始する製版キー66、印刷を開始する印刷キー67、印刷枚数を入力したり、設定時の数値を入力するテンキー65及び印刷を途中で止めたいときに押下するストップキー64等が備えられている。
【0064】
図7及び図8は、操作パネル86が備えるタッチパネル式のLCD部95が表示する基本画面の一例を説明する図である。基本画面において、状態表示部75は装置の現在の状態がメッセージで表示され、又印刷枚数表示部76はテンキー65を用いて入力された印刷枚数が表示される。又、片面キー68、両面キー69によって、片面印刷、両面印刷の印刷モードの切替を行う。さらに、図7においては、用紙の種類選択キー(標準、厚紙、薄紙)により選択された種類が強調表示され、図8においては、テンキー65を用いて入力された用紙の厚さが用紙厚さ表示部78に表示される。
【0065】
(実施例1)
上述の両面印刷装置10においては、両面印刷を行う印刷枚数(X)を入力する印刷枚数入力手段(操作パネル86)と、前記再給紙トレイ51に積載される用紙の最大積載可能枚数(Y)を許容値として設定する最大積載可能枚数設定手段(制御部80)と、前記印刷枚数(X)と前記最大積載可能枚数(Y)とを比較する積載枚数比較手段(制御部80)とを有し、前記積載枚数比較手段は、前記印刷枚数(X)が前記最大積載可能枚数(Y)を超える場合に、操作者に対してその旨の警告を発する警告手段(操作パネル86上の警告メッセージの表示等)を備える。
【0066】
以上の構成によれば、再給紙部の最大積載可能枚数を超える用紙を給紙部に積載して印刷作業を開始することがなく、再給紙部でのジャムを防ぐことができる。これにより、ジャム処理等の操作者の負担を軽減することができる。
【0067】
前記両面印刷装置10は、具体的には、給紙トレイ21上の用紙を、印刷部84(印刷ユニット4)に搬送し、前記印刷部84で第1面印刷処理を行って排紙トレイ32に搬送し、前記排紙トレイ32から再給紙トレイ51へ搬送し、裏返した状態で前記再給紙トレイ51から前記印刷部84に搬送し、前記印刷部84で第2面印刷処理を行って前記排紙トレイ32に搬送するように制御する制御部80を備える。
【0068】
以上の構成によれば、印刷部で第1面印刷処理を行った後、排紙トレイから再給紙トレイへ搬送する際のジャムの発生を未然に防ぐことができる。
【0069】
さらに具体的には、前記排紙トレイ32は、搬送されてきた用紙の一側の先端を受け止めるとともに、受け止めた用紙を前記再給紙トレイ51に向けて搬送するエンドプレート322を備える。
【0070】
以上の構成によれば、印刷部で第1面印刷処理を行った後、排紙トレイ上に受け止めた用紙をエンドプレートにて再給紙トレイに向けて搬送する際のジャムの発生を未然に防ぐことができる。
【0071】
(実施例2)
次に、本実施例2の具体的な制御を図11に示すフローチャートを参照して説明する。
図7に示す基本画面において、用紙の種類選択キー77の「標準」、「厚紙」、「薄紙」の三つのキーより、印刷に使用する用紙の種類に応じて一つのキーを選択して押下する。押下されたキーは、その種類が強調表示される(ステップ1)。例えば、ステップ1において「薄紙」が選択された場合、用紙種類認識手段(制御部80)は印刷に使用される用紙が「薄紙」と認識する(ステップ2)。
【0072】
次に、印刷枚数(X)を設定し(ステップ3)、又、前記ステップ1にて選択入力した用紙の種類に応じた最大積載可能枚数(Y)が記憶手段(外部メモリ89)に照らして自動的に設定される(ステップ4)。例えば、前記「薄紙」(53〜59gsm)は、最大積載可能枚数(Y)=650枚に設定される。その他、「標準」60〜70gsmは、最大積載可能枚数(Y)=600枚に設定され、「厚紙」(71〜105gsm)は、500枚に設定される。
【0073】
又、図7に示す基本画面において、前記最大積載可能枚数(Y)を最大積載可能枚数表示部79に表示する(ステップ5)。したがって、操作者は、視覚的に表示された最大積載可能枚数に基づき、入力した印刷枚数を最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、容易に修正することができる。
【0074】
次に、製版キー66又は印刷キー67が押下されたか否かを確認する(ステップ6)。
尚、製版キー66が押下された場合(このとき、操作パネル上の両面キー69が選択されるとともに、印刷枚数も入力されているものとする)は、原稿の表面画像(第1印刷画像)及び原稿の裏面画像(第2印刷画像)を読み取り、用紙の一方の面に第1印刷画像を印刷処理し、用紙の他方の面に第2印刷画像を印刷処理して、これにより入力された印刷枚数分の両面印刷処理を行う。又、印刷キー67が押下された場合(このとき、操作パネル上の両面キー69が選択されるとともに、印刷枚数も入力されているものとする)は、直前に印刷された製版マスターを用いて用紙の一方の面に第1印刷画像を印刷処理した後、記憶手段89に保存された第2印刷画像を読み出して新たな製版マスターを作成し、用紙の他方の面に第2印刷画像を印刷処理して、これにより入力された印刷枚数分の両面印刷処理を行う。
【0075】
製版キー66又は印刷キー67が押下されない場合は(ステップ6;N)、押下されるまで待機する。製版キー又は印刷キーが押下された場合は(ステップ6;Y)、前記印刷枚数(X)と前記最大積載可能枚数(Y)とを比較する(ステップ7)。X>Yの場合は(ステップ7;Y)、操作者に対して警告を発し(ステップ9)、操作者に印刷枚数の修正を促す。前記のように、警告手段は、操作者により製版キー又は印刷キーが押下されたタイミングで、操作者に対して警告を発する。したがって、印刷枚数の入力に対する操作者の意思が確定されたタイミングで、警告を発することができる。
【0076】
以上の構成によれば、使用される用紙の種類に応じて用紙の最大積載可能枚数を高精度に調整できる。
【0077】
(実施例3)
次に、本実施例3の具体的な制御を図12に示すフローチャートを参照して説明する。
図8に示す基本画面において、操作者は、操作パネル86のテンキー65を用いて印刷用紙の厚さを直接入力する(ステップ21)。入力された印刷用紙の厚さは、用紙厚さ表示部78に表示されるとともに、用紙種類認識手段(制御部80)は入力された印刷用紙の厚さを認識する(ステップ22)。
【0078】
次に、操作者は、印刷枚数(X)を設定する(ステップ23)。次に、前記ステップ21にて入力した用紙の厚さに応じた最大積載可能枚数(Y)が算出され、設定される(ステップ24)。詳しくは、再給紙ユニット5(再給紙トレイ)における再給紙性能上支障のない上限積載高さ60mm(例えば、標準紙=0.10mm/枚で600枚相当の高さ)が記憶手段(外部メモリ89)に記憶されており、前記上限積載高さ60mmを前記入力した用紙の厚さ(例えば、0.13mm)で除算すれば、最大積載可能枚数(Y)=461枚が算出される。
【0079】
又、図8に示す基本画面において、前記最大積載可能枚数(Y)を最大積載可能枚数表示部79に表示する(ステップ25)。
【0080】
次に、製版キー66又は印刷キー67が押下されない場合は(ステップ26;N)、押下されるまで待機する。製版キー又は印刷キーが押下された場合は(ステップ26;Y)、前記印刷枚数(X)と前記最大積載可能枚数(Y)とを比較する(ステップ27)。
X>Yの場合は(ステップ27;Y)、操作者に対して警告を発し(ステップ29)、操作者に印刷枚数の修正を促す。処理をステップ27に戻す。X≦Yの場合は(ステップ27;N)、ステップ26で押下されたキーに応じて製版又は印刷を開始する。
【0081】
以上の構成によれば、未登録の用紙の種類に応じて、最大積載可能枚数を詳細に調整することができる。
【0082】
(実施例4)
次に、本実施例4の具体的な制御を図13に示すフローチャートを参照して説明する。
図13に示すフローチャートにおいて、操作者は、印刷枚数(X)を設定する(ステップ41)。
【0083】
次に、製版キー66又は印刷キー67が押下されない場合は(ステップ42;N)、押下されるまで待機する。製版キー又は印刷キーが押下された場合は(ステップ42;Y)、ステップ42で押下されたキーに応じて製版又は印刷を開始する(ステップ43)。
【0084】
製版又は印刷開始により、給紙トレイ21から送られた印刷用紙は、給紙ローラ22、タイミングローラ24間の用紙搬送路に設置された用紙厚さ検出手段35により、印刷用紙一枚の厚さが検出される(ステップ44)。
次に、前記ステップ44にて検出された用紙の厚さに応じた最大積載可能枚数(Y)が算出され、設定される(ステップ45)。尚、用紙の厚さを用いた最大積載可能枚数(Y)の算出方法については実施例2と同様の為、ここでの説明は省略する。
【0085】
次に、前記印刷枚数(X)と前記最大積載可能枚数(Y)とを比較する(ステップ46)。
X>Yの場合は(ステップ46;Y)、操作者に対して警告を発し(ステップ48)、印刷又は製版を停止する(ステップ49)。X≦Yの場合は(ステップ46;N)、設定された印刷枚数が完了するまで待機する(ステップ47;N)。設定された印刷枚数が完了すると(ステップ47;Y)、製版又は印刷を終了する。
【0086】
以上の構成によれば、操作者は、用紙の種類情報(厚さ)を入力する手間を省くことができる。尚、前記用紙種類認識手段は、操作部で選択入力される印刷用紙の種類情報により用紙の種類(厚さ)を認識するように構成してもよい。そうすることにより、操作者は、印刷用紙の種類を入力(選択)するだけでよい為、入力操作がわかりやすい。
【0087】
前記排紙トレイ上の用紙の有無を認識する用紙有無認識手段(光学系センサ等)を有し、設定された印刷枚数の印刷終了後、次回の印刷を行う印刷枚数を入力する際に、排紙トレイ上に用紙が残っていると認識した場合は、操作者に対して排紙トレイ上の用紙を取り除くように警告手段が警告を発するように構成する。そうすることにより、排紙トレイから再給紙トレイへ搬送される用紙の枚数は、前回の印刷済み用紙と混在することがなく、必ず、最大積載可能枚数の範囲内に収まることになる。
【0088】
(実施例5)
次に、本実施例5の具体的な制御を図14に示すフローチャートを参照して説明する。
図14に示すフローチャートにおいて、操作者は、印刷枚数(X)を設定する(ステップ61)。
【0089】
次に、製版キー66又は印刷キー67が押下されない場合は(ステップ62;N)、押下されるまで待機する。製版キー又は印刷キーが押下された場合は(ステップ62;Y)、設定された印刷枚数(X)を、予め記憶手段に登録された複数種類の用紙(例えば、薄紙、標準、厚紙)に対応する最大積載可能枚数(Y1、Y2、Y3)と比較する(ステップ63)。前記入力された印刷枚数(X)情報が、X>Y1、X>Y2、X>Y3となる場合は(ステップ63;Y)、操作者に対してその旨の警告を発し(ステップ71)、製版又は印刷を開始しない。例えば、操作者が印刷枚数(X)=700枚を設定した場合がこの場合に相当し、図9に示す警告画面において、警告メッセージ表示部94には、「両面印刷可能枚数を超えています」と表示される。又、警告メッセージ表示部94の下部には、用紙の種類に応じた両面印刷可能枚数の目安も表示され、操作者に印刷枚数(X)の再入力を促す。
【0090】
前記入力された印刷枚数(X)情報が、X≦Y1、X≦Y2、X≦Y3となる場合は(ステップ64;Y)、製版又は印刷を開始する(ステップ65)。
【0091】
前記入力された印刷枚数(X)情報が、複数の用紙の最大積載可能枚数(Y1、Y2、Y3)の何れかを超える場合は、操作者に印刷に用いる用紙の種類の入力(選択)を促すように警告を発する(ステップ66)。例えば、操作者が印刷枚数(X)=550枚を設定した場合がこの場合に相当し、図10に示す警告画面において、警告メッセージ表示部94には、「用紙の種類によって両面印刷ができる最大枚数が異なります」と表示され、又、警告メッセージ表示部94の下部には、用紙の種類に応じた両面印刷可能枚数の目安も表示されるとともに、「使用する用紙の種類を選択して下さい。」と表示され、操作者に「標準」、「厚紙」、「薄紙」の三つのキー99より、印刷に使用する用紙の種類に応じて一つのキーを選択して押下するように促す。押下されたキーは、その種類が強調表示される。
【0092】
次に、用紙の種類が入力(選択)されない場合は(ステップ67;N)、押下されるまで待機する。用紙の種類が入力(選択)された場合は(ステップ67;Y)、前記入力(選択)された用紙の種類に対応する最大積載可能枚数(Y1、orY2、orY3)を特定し、印刷枚数(X)と比較する(ステップ68)。X>Yの場合は(ステップ68;Y)、操作者に対して警告を発し(ステップ70)、製版又は印刷は開始しない。X≦Yの場合は(ステップ68;N)、ステップ26で押下されたキーに応じて製版又は印刷を開始する。
【0093】
以上の構成によれば、操作者にとって、操作が簡単になる。
【0094】
(実施例6)
次に、本実施例6の具体的な制御を図15に示すフローチャートを参照して説明する。
上述した実施例1から実施例4までのそれぞれのフローチャートにおいて、印刷枚数(X)と最大積載可能枚数(Y)とを比較した結果、X>Yの場合は(本実施例5では、ステップ91;Y)、操作者は、操作パネル86上で分割処理モードを実行するかどうかを選択する(ステップ93)。分割処理モードを実行する場合は(ステップ93;Y)、まず、「通常処理モード」のサブルーチンを実行する(ステップ95)。次に、「分割処理モード」のサブルーチンを実行する(ステップ96)。ステップ91において、X≦Yの場合は(ステップ91;N)、製版又は印刷を開始する。
【0095】
ステップ93において、分割処理モードを実行しない場合は(ステップ93;N)、印刷枚数(X)が前記最大積載可能枚数(Y)を超えている旨、操作者に対して警告を発し(ステップ94)、操作者に印刷枚数の修正を促す。
【0096】
次に、「通常処理モード」及び「分割処理モード」について説明する。分割処理とは、入力された印刷枚数が最大積載可能枚数を超えるときにおいて、最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、入力された印刷枚数に基づく両面印刷処理全体を、指定された任意の印刷枚数単位で分割処理することである。
この分割処理において、最大積載可能枚数の範囲内に収まる印刷枚数分の処理を「通常処理モード」と呼び、続いて行う最大積載可能枚数を超える残り枚数分の処理を「分割処理モード」と呼ぶ。
【0097】
「通常処理モード」は、基本動作そのものは、上述の両面印刷モードと同様の処理であって、原稿の表面画像(第1印刷画像)及び原稿の裏面画像(第2印刷画像)を読み取り、用紙の一方の面に第1印刷画像を印刷処理し、用紙の他方の面に第2印刷画像を印刷処理して、これにより最大積載可能枚数の範囲内に収まる印刷枚数分の両面印刷処理を行うモードのことである。尚、前記読み取った原稿の表面画像(第1印刷画像)データ及び原稿の裏面画像(第2印刷画像)データは記憶手段89に保存される。
【0098】
「分割処理モード」は、前記記憶手段に保存された原稿の表面画像(第1印刷画像)データ及び原稿の裏面画像(第2印刷画像)データを読み出し、「通常処理モード」と同様に、用紙の一方の面に第1印刷画像を印刷処理し、用紙の他方の面に第2印刷画像を印刷処理して、これにより最大積載可能枚数を超える残り枚数分の両面印刷処理を行うモードのことである。
【0099】
前記「通常処理モード」及び「分割処理モード」が順次連続して実行されることにより、最大積載可能枚数を超えた分を含めて、一度にすべての枚数分の印刷処理が完了する為、便利である。
【0100】
又、入力された印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超えるときにおいては、最大積載可能枚数を超えた分について、自動的に最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、前記印刷枚数に基づく両面印刷処理全体を、指定された任意の印刷枚数単位で分割処理するように構成してもよい。
【0101】
以上の構成によれば、操作者が最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、最大積載可能枚数の範囲内に収まる印刷枚数と、最大積載可能枚数を超える残り枚数を二つに分けて入力する手間が省ける。
【0102】
次に、「通常処理モード」及び「分割処理モード1」のサブルーチンについて説明する。
図16に示す「通常処理モード」のフローチャートにおいて、最大積載可能枚数分の両面印刷を開始する(ステップ111)。まず、画像読取ユニット8で読み取られた表面画像(第1印刷画像)のデータに基づき、孔版原紙ロール61から取り出した孔版原紙をサーマルヘッド62で製版し、製版された第1製版マスターN1にて、用紙の一方の面に印刷処理を行う(ステップ112)。続いて、画像読取ユニット8で読み取られた裏面画像(第2印刷画像)のデータに基づき、孔版原紙ロール61から取り出した孔版原紙をサーマルヘッド62で製版し、製版された第2製版マスターN2にて、用紙の他方の面に印刷処理を行う(ステップ113)。
【0103】
次に、図17に示す「分割処理モード1」のフローチャートにおいて、印刷枚数(X)が最大積載可能枚数(Y)を超える枚数分(X−Y)の両面印刷を開始する(ステップ131)。まず、第1製版マスターN1にて、用紙の一方の面に印刷処理を行う(ステップ132)。
続いて、第2製版マスターN2にて、用紙の他方の面に印刷処理を行う(ステップ133)。
【0104】
尚、入力された印刷枚数が前記最大積載可能枚数を超えるときにおいて、最大積載可能枚数を超えた分について、自動的に最大積載可能枚数の範囲内に収まるように、前記印刷枚数に基づく両面印刷処理全体を分割処理する分割数は前述の二つに限らず、最大積載可能枚数に応じて適宜増やすように構成してもよい。
【0105】
以上の構成によれば、最大積載可能枚数を超えた分を含めて、一度にすべての枚数分の印刷処理が完了する為、便利である。
【0106】
(実施例7)
前述の「分割処理モード1」の他の実施例として、「分割処理モード2」について、図18のフローチャートを用いて説明する。尚、この場合の「通常処理モード」は「分割処理モード1」と同じである為、説明は省略する。
【0107】
図18に示す「分割処理モード2」のフローチャートにおいて、印刷枚数(X)が最大積載可能枚数(Y)を超える枚数分(X−Y)の両面印刷を以下に示す通り開始する(ステップ151)。
【0108】
制御部80は、現在、印刷ドラム41に装着されている直前に使用された製版マスターの印刷画像が、第1印刷画像か第2印刷画像かのどちらであるかを認識する。そして、現在、印刷ドラム41に装着されている製版マスターの印刷画像が第1印刷画像である場合、すなわち、印刷ドラム41に装着されている製版マスターが第1製版マスターN1の場合(ステップ152;Y)、制御部80は、印刷ドラム41に装着されている第1製版マスターN1を交換することなく、そのまま使用して、印刷用紙の一方の面に第1印刷画像を(X−Y)枚数分だけ印刷処理する(ステップ154)。
【0109】
ステップ154において、印刷用紙の一方の面への印刷処理が終了すると、制御部80は、記憶部89に記憶された第2印刷画像データを使用して、第2印刷画像が形成された第3製版マスターを新たに製版する。そして、第3製版マスターを印刷ドラム41に装着する。
【0110】
次に、印刷ドラム41に装着されている第3製版マスターを使用して、印刷用紙の他方の面に(X−Y)枚数分だけ第2印刷画像を印刷処理する(ステップ155)。
【0111】
又、ステップ152において、現在、印刷ドラム41に装着されている製版マスターの印刷画像が第1印刷画像でない場合、すなわち、印刷ドラム41に装着されている製版マスターが第2製版マスターN2の場合(ステップ152;N)、制御部80は、印刷ドラム41に装着されている第2製版マスターN2を交換することなく、そのまま使用して、用紙の一方の面に第1印刷画像を(X−Y)枚数分だけ印刷処理する(ステップ153)。
【0112】
印刷用紙の一方の面への印刷処理が終了すると、制御部は、先の「通常処理モード」処理時において記憶部に記憶された第1印刷画像データを使用して、第1印刷画像が形成された第3製版マスターを新たに製版するそして、第3製版マスターを印刷ドラム41に装着する。
【0113】
次に、印刷ドラム41に装着されている第3製版マスターを使用して、第1印刷用紙の他方の面に任意の設定枚数だけ第1印刷画像を印刷処理する(ステップ155)。
【0114】
以上の構成によれば、前記分割処理を実行する直前の、前記印刷ドラムに装着されている、第1製版マスターN1又は前記第2製版マスターN2の一方をそのまま用いて印刷する為、マスター1版分の節約になる。
【0115】
前記排紙トレイ上の用紙の有無を認識する用紙有無認識手段(光学系センサ等)を有し、前記通常処理モードにおける印刷終了後、更に続けて、前記分割処理モードを実行する際に、排紙トレイ上に用紙が残っていると認識した場合は、操作者に対して排紙トレイ上の用紙を取り除くように警告手段が警告を発するように構成する。そうすることにより、再給紙部においては、通常処理モードの印刷済み用紙と分割処理モードの印刷済み用紙が混在することがなく、必ず、最大積載可能枚数の範囲内に収まることになる。
【0116】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の態様で実施可能である。
【符号の説明】
【0117】
1 印刷機本体
2 給紙ユニット
3 排紙ユニット
4 印刷ユニット
5 再給紙ユニット
6 製版ユニット
7 排版ユニット
8 画像読取ユニット
10 両面印刷装置
51 再給紙トレイ
52 再給紙ローラ
53 中間搬送ローラ
54 サバキ部材
55 突き当て面
68 片面キー
69 両面キー
75 状態表示部
76 印刷枚数表示部
77 用紙の種類選択キー
78 用紙の厚さ表示部
79 最大積載枚数表示部
95 LCD分
図1
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