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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-94000(P2020-94000A)
(43)【公開日】2020年6月18日
(54)【発明の名称】皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20200522BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20200522BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20200522BHJP
【FI】
   A61K8/9789
   A61Q19/00
   A61K8/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-233027(P2018-233027)
(22)【出願日】2018年12月13日
(71)【出願人】
【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
(72)【発明者】
【氏名】黄田 千尋
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA082
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB102
4C083AB232
4C083AB242
4C083AB312
4C083AB352
4C083AB432
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC342
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC442
4C083AC582
4C083AC662
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD162
4C083AD201
4C083AD202
4C083AD222
4C083AD282
4C083AD302
4C083AD352
4C083AD492
4C083AD572
4C083CC03
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC12
4C083CC23
4C083CC25
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD32
4C083DD41
4C083EE06
(57)【要約】
【課題】
グリセリルグルコシドと、特定の植物及び/又はその抽出物を併用することにより、保湿効果が相乗的に向上する皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】
本発明は、
下記(A)及び(B)を含有する皮膚外用剤
(A)グリセリルグルコシド
(B)クスノキ科ニッケイ属(Cinnamomum Schaeff.)の植物の抽出物、スイカズラ科スイカズラ属(Lonicera L.)の植物の抽出物及びアオギリ科カカオ属(Theobroma L.)の植物から選択される1種又は2種以上
を提供する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)及び(B)を含有する皮膚外用剤
(A)グリセリルグルコシド
(B)クスノキ科ニッケイ属(Cinnamomum Schaeff.)の植物の抽出物、スイカズラ科スイカズラ属(Lonicera L.)の植物の抽出物及びアオギリ科カカオ属(Theobroma L.)の植物から選択される1種又は2種以上
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリセリルグルコシドと、特定の植物及び/又はその抽出物を併用してなる皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
グリセリルグルコシドは、高い保湿効果を有することが知られている(特許文献1)。カシアを含有する皮膚外用剤が高い保湿効果、美肌効果及び肌荒れ効果を発揮し得ることが知られている(特許文献2)。スイカズラ抽出物が皮膚外用剤に配合し得ることが知られている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−222496号公報
【特許文献2】特開2004−323468号公報
【特許文献3】特開2012−001527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、グリセリルグルコシドと、特定の植物及び/又はその抽出物を併用することにより、保湿効果が相乗的に向上する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、
下記(A)及び(B)を含有する皮膚外用剤
(A)グリセリルグルコシド
(B)クスノキ科ニッケイ属(Cinnamomum Schaeff.)の植物の抽出物、スイカズラ科スイカズラ属(Lonicera L.)の植物の抽出物及びアオギリ科カカオ属(Theobroma L.)の植物から選択される1種又は2種以上
を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の皮膚外用剤は、グリセリルグルコシドと特定の植物及び/又はその抽出物を併用して用いることにより、保湿効果が相乗的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、グリセリルグルコシドとクスノキ科ニッケイ属の植物の抽出物を併用することにより、皮表角層水分量が相乗的に向上することを示す図である。
【0008】
図2図2は、グリセリルグルコシドとスイカズラ科スイカズラ属の植物の抽出物を併用することにより、皮表角層水分量が相乗的に向上することを示す図である。
【0009】
図3図3は、グリセリルグルコシドとアオギリ科カカオ属の植物を併用することにより、皮表角層水分量が相乗的に向上することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0011】
本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外品、医薬品等のいずれの用途にも用いられ得る。
【0012】
グリセリルグルコシドは、化粧料に配合し得るものであれば製造方法は、合成、微生物による発酵等方法を問わない。具体的には、α体、β体、或いはこれらの混合物のいずれも用いることができる。
【0013】
本発明の皮膚外用剤に配合するクスノキ科(Lauraceae)ニッケイ属(Cinnamomum Schaeff.)の植物の抽出物は常緑の小高木であるカシア(Cinnamomum cassia Presl)又はその他同属植物の樹皮から得られる抽出物を用いることができ、皮膚外用剤に配合し得るものであれば特に限定されない。
【0014】
抽出方法としては、常圧、若しくは加圧,減圧下で、室温、冷却又は加熱した状態で含浸させて抽出する方法、水蒸気蒸留などの蒸留法を用いて抽出する方法、ケイヒを圧搾して抽出物を得る圧搾法などが例示され、これらの方法を単独で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行うこともできる。
【0015】
本発明において、上記植物は生のまま抽出に供してもよいが、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行う、あるいは抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、4時間〜14日間程度とするのが適切である。
【0016】
抽出溶媒としては、例えば水、低級アルコール(メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等)、多価アルコール(1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等)、エーテル類(エチルエーテル,プロピルエーテル等)、エステル類(酢酸エチル,酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン,エチルメチルケトン等)等の極性有機溶媒が挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。特に、1,3-ブチレングリコール水溶液、1,2-ペンタンジオール水溶液、プロピレングリコール水溶液、エタノール水溶液、水から選択される1種又は2種以上を用いることが好ましく、さらには、エタノール水溶液を用いることが最も好ましい。
【0017】
上記溶媒による抽出物は、そのままでも用いることができるが、濃縮,乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはそれらの皮膚生理機能向上作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィーによる分画処理を行った後に用いてもよい。また、抽出物を酸、アルカリ、酵素等を用いて加水分解したものを用いてもよい。また保存のため、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
【0018】
本発明の皮膚外用剤に配合するスイカズラ科(Caprifoliaceae)スイカズラ属(Lonicera L.)の植物の抽出物は、スイカズラ(Lonicera japonica Thunb.)、ウグイスカグラ;ウグイスノキ(Lonicera gracilipes Miq. Var. glabra Miq.)、ハナヒョウタンボク(Lonicera maackii (Rupr.) Maxim.)、ヒョウタンボク;キンギンボク(Lonicera morrowii A. Gray)、ニオイニンドウ(Lonicera periclymenum L.)、ツキヌキニンドウ(Lonicera sempervirens L.)、クロミノウグイスカグラ;クロミノウグイス、クロウグイス(Lonicera caerulea subsp. edulis (Turcz.) Hulten var. emphyllocalyx (Maxim.) Nakai)、アラゲヒョウタンボク;オオバヒョウタンボク(Lonicera Strophiophora Franch.)、ヤマウグイスカグラ(Lonicera gracilipes Miq. var. gracilipes)、ミヤマウグイスカグラ(Lonicera gracilipes Miq. var. glandulosa Maxim.)、コウグイスカグラ(Lonicera ramosissima Franch. et Sav. ex Maxim.)、コゴメヒョウタンボク(Lonicera linderifolia Maxim. var. konoi (Makino) Okuyama)、イボタヒョウタンボク(Lonicera demissa Rehder)、チシマヒョウタンボク(Lonicera chamissoi Bunge)、ウスバヒョウタンボク(Lonicera cerasina Maxim.)、オニヒョウタンボク(Lonicera vidalii Franch. et Sav.)、オオヒョウタンボク(Lonicera tschonoskii Maxim.)、ニッコウヒョウタンボク(Lonicera mochidzukiana Makino)、エゾヒョウタンボク(Lonicera alpigena L. subsp. glehni (F. Schmidt)H. Hara)、キダチニンドウ;トウニンドウ、チョウセンニンドウ(Lonicera hypoglauca Miq.)、ハマニンドウ(Lonicera affinis Hook. et Arn.)、ニオイニンドウ(Lonicera periclymenum)、ロニケラ・エトルスカ(Lonicera etrusca)、ネムロブシダマ(Lonicera chrysantha var. crassipes)、ハヤザキヒョウタンボク(Lonicera praeflorens var. japonica)、ベニバナヒョウタンボク(Lonicera maximowiczii var. sachalinensis)、スルガヒョウタンボク(Lonicera alpigena ssp. glehnii var. viridissima)、ロニケラ・アルピゲナ(Lonicera alpigena ssp. alpigena)、ケヨノミ(Lonicera caerulea ssp. edulis)、マルバヨノミ(Lonicera caerulea ssp. edulis var. venulosa)、クロミノウグイスカグラ(Lonicera caerulea ssp. edulis var. emphyllocalyx)、ヨーロッパヨノミ(Lonicera caerulea ssp. caerulea)等から得られる抽出物であれば特に限定されないが、入手が比較的容易なことや有効性などの理由から、スイカズラ(Lonicera japonica Thunb.)を用いることが好ましい。抽出には、これら植物の花、葉、茎、枝、果実等の各部位を用いることができるが、本発明においては効果の点から、花を用いることが好ましい。抽出方法としては、クスノキ科ニッケイ属の植物の抽出物を得る際と同様である。抽出溶媒としては、本発明の効果の点から、水及びエタノールから選択される1種又は2種を用いることが好ましい。
【0019】
本発明の皮膚外用剤に配合するアオギリ科(Sterculiaceae)カカオ属(Theobroma L.)の植物は、果実から抽出したものを用いることもできるが、効果の点から本発明においてはカカオの果実を乳酸桿菌(Lactobacillus)を用いて発酵した後、ろ過して得られるろ液を用いることが好ましい。市販のActive Concepts社製のACB COCOA BIOFERMENTを用いることもできる。
【0020】
本発明における上述の植物の組成物への配合量としては、好ましくは0.00001〜5質量%、特に0.0001〜1質量%の範囲である。この範囲であれば、製剤及び製剤中の植物の経時安定性に影響を及ぼすことが無く、より高い効果を発揮させることができる。
【0021】
本発明の皮膚外用剤には上述の必須成分の他に、必要に応じて通常皮膚外用剤に配合される、水性成分、油性成分、保湿剤、色素、界面活性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、美容成分、香料、高分子物質、防菌防黴剤、アルコール類、粉体、スクラブ剤、生体由来成分等を適宜配合することができる。
【0022】
本発明の皮膚外用剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができる。また、本発明の皮膚外用剤は、製造方法を問わない。
【実施例】
【0023】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
【0024】
まず、使用した各成分の調製例を示す。
【0025】
[グリセリルグルコシド]
グリセリルグルコシドとして、辰馬本家酒造社製のα-GGを用いた。
【0026】
[ケイヒ抽出物]
乾燥ケイヒを細切したものを、水に浸漬し、ろ過後ろ液を採取し、溶媒を留去した。得られた抽出物を25質量%エタノール水溶液に溶解後熟成し、再度ろ過したものをケイヒ抽出物とした。
【0027】
[スイカズラ抽出物]
スイカズラの花を乾燥後細切し、20質量倍量のエタノール/精製水混液(1:3)に浸漬し、ろ過後ろ液を採取し、スイカズラ抽出物とした。
【0028】
[カカオ]
カカオとして、Active Concepts社製のACB COCOA BIOFERMENTを用いた。
【0029】
[保湿効果試験方法]
表1〜表3に示した試料を調製し、皮表角層水分量の測定を行った。
【0030】
[測定方法]
(1)馴化
被験者は左右前腕内側部を洗浄後、水分をふき取り、温度21±0.5℃、湿度50±5%に調整された室内で15分間安静にし、馴化を行った。
(2)塗布
左右前腕内側部に3cm×3cmの領域を記し、ピペットを用いて9μLを滴下し、指サックをした指で均一に塗布した。
(3)測定
塗布前及び塗布後60分後の皮表角層水分量をSKICON-200EXを用いて測定した。皮表角層水分量は塗布前の水分量を100とした場合の相対値を算出し、表1〜表3に示した。皮表角層水分量は、測定当日の気温、湿度等の影響を受けやすいため、一群の試料は同日に評価し、塗布前の測定も試料を塗布した部位での測定値を相対値の基準とした。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
表1に示した通り、試料3を塗布することにより、試料1、試料2を単独(それぞれの有効成分量は倍量となる)で塗布した場合と比較して、皮表角層水分量増加効果が相乗的に向上していた。
【0035】
表2に示した通り、試料6を塗布することにより、試料4、試料5を単独(それぞれの有効成分量は倍量となる)で塗布した場合と比較して、皮表角層水分量増加効果が相乗的に向上していた。
【0036】
表3に示した通り、試料9を塗布することにより、試料7、試料8を単独(それぞれの有効成分量は倍量となる)で塗布した場合と比較して、皮表角層水分量増加効果が相乗的に向上していた。
【0037】
[実施例1]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 全量を100とする量
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.5
(13)ケイヒ抽出物 0.5
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)、(13)を加え、均一に混合する。
【0038】
[実施例2]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 全量を100とする量
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.5
(13)スイカズラ抽出物 0.3
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)〜(13)を順次加え、均一に混合する。
【0039】
[実施例3]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 全量を100とする量
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.3
(10)カカオ 0.03
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)、(10)を加え、均一に混合する。
【0040】
[実施例4]美容液
(1)精製水 全量を100とする量(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル-2-オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3-ブチレングリコール 10.0
(15)L-アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(17)ケイヒ抽出物 0.02
(18)スイカズラ抽出物 0.2
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)〜(18)を加え、均一に混合する。
【0041】
[実施例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 全量を100とする量
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(5)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.3
(6)スイカズラ抽出物 0.2
(7)香料 0.1
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
【0042】
[実施例6]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(質量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 全量を100とする量
(4)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(5)カカオ 0.5
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)〜(5)を順次加え、均一に混合する。
【0043】
[実施例7]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 全量を100とする量
(8)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.4
(9)ケイヒ抽出物 0.04
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)、(9)を加え、均一に混合する。
【0044】
[実施例8]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 全量を100とする量
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(13)スイカズラ抽出物 0.01
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)〜(13)の成分を加え、均一に混合する。
【0045】
[実施例9]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1,3-ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 全量を100とする量
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(18)ケイヒ抽出物 0.01
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)〜(18)の成分を順次加え、均一に混合する。
【0046】
[実施例10]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1,3-ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(11)スイカズラ抽出物 0.01
(12)精製水 全量を100とする量
(13)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(12)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(11)を(12)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(13)を加え、均一に混合する。
【0047】
[実施例11]パック
(1)精製水 全量を100とする量(質量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(7)カカオ 0.2
(8)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)〜(8)を加え、均一に混合する。
【0048】
[実施例12]入浴剤
(1)香料 0.3(質量%)
(2)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(3)スイカズラ抽出物 0.2
(4)炭酸水素ナトリウム 50.0
(5)硫酸ナトリウム 49.3
製法:(1)〜(5)を均一に混合する。
【0049】
[実施例13]シート状パック
(1)香料 0.1(質量%)
(2)1,3-ブチレングリコール 5.0
(3)グリセリン 5.0
(4)エタノール 3.0
(5)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(6)ケイヒ抽出物 0.01
(7)スイカズラ抽出物 0.1
(8)精製水 全量を100とする量
製法:(1)〜(8)を均一に混合したのち、不織布性のシートに含浸させる。
図1
図2
図3