(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-95172(P2020-95172A)
(43)【公開日】2020年6月18日
(54)【発明の名称】情報表示物ホルダ
(51)【国際特許分類】
G09F 1/10 20060101AFI20200522BHJP
G09F 15/00 20060101ALI20200522BHJP
A47F 7/04 20060101ALI20200522BHJP
【FI】
G09F1/10 S
G09F15/00 J
A47F7/04
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-233292(P2018-233292)
(22)【出願日】2018年12月13日
(11)【特許番号】特許第6691198号(P6691198)
(45)【特許公報発行日】2020年4月28日
(71)【出願人】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】特許業務法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
(57)【要約】
【課題】情報表示物が外れにくく、情報表示物の取替え可能な情報表示物ホルダを提供する。
【解決手段】この情報表示物ホルダ1は、情報表示物が配置されるプレート部3と、プレート部3に連結され、山形に折り曲げられてプレート部3上の情報表示物を支持する少なくとも一対の支持部4とを備えている。各支持部4は、プレート部3に折り曲げ可能に連なる第1板体部41と、第1板体部41に折り曲げ可能に連なる第2板体部42と、第2板体部42に連なり、プレート部3上の情報表示物の縁部をプレート部3の表面に押しつける複数の第1突出部43と、第2板体部42に折り曲げ可能に連なる複数の第2突出部44とを有する。プレート部3は、複数の第2突出部44を受け容れて第2板体部42とプレート部3とを連結する複数の連結孔32を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示物を保持する情報表示物ホルダにおいて、
前記情報表示物が配置されるプレート部と、
前記プレート部に連結され、山形に折り曲げられて前記プレート部上の前記情報表示物を支持する少なくとも一対の支持部と
を備えている
ことを特徴とする情報表示物ホルダ。
【請求項2】
前記一対の支持部がそれぞれ、
前記プレート部に折り曲げ可能に連なる第1板体部と、
前記第1板体部に折り曲げ可能に連なる第2板体部と、
前記第2板体部に連なり、前記プレート部上の前記情報表示物の縁部を前記プレート部の表面に押しつける第1突出部と、
前記第2板体部に折り曲げ可能に連なる第2突出部とを有し、
前記プレート部が、
前記第2突出部を受け容れて前記第2板体部と前記プレート部とを連結する連結孔を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項3】
前記第2突出部が、
前記第2板体部に折り曲げ可能に連なる第1領域と、
前記第1領域に折り曲げ可能に連なる第2領域と、
前記第2領域に折り曲げ可能に連なる第3領域とを有し、
前記連結孔が、
前記第2領域と前記第3領域とが通される第1の孔と、
前記第3領域が通される第2の孔とで構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項4】
前記プレート部が、
前記情報表示物の裏面を露出させる第3の孔を有する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項5】
前記プレート部が、
プレート本体と、
前記プレート本体に折り曲げ可能に設けられ、垂直方向へ積層された複数のタイヤのうちの隣接する2つのタイヤに挟まれて、複数のタイヤの外周面に前記プレート本体を支持する少なくとも1つのプレート本体支持部と
を有する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項6】
前記プレート部と前記支持部とがプラスチックダンボールで一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報表示物ホルダに関し、例えば鉛直方向に積層された複数のタイヤに関する情報が表示された情報表示物を保持するための情報表示物ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
カー用品店、タイヤ専門店、サービスステーション等において、従来、4つのタイヤを1つの単位として鉛直方向に積層し、そのタイヤの側に配置したポップホルダにポップシートを取り付けたり、そのタイヤに接続されたポップホルダにポップシートを取り付けたりする方法が採用されている。
【0003】
店を訪れた客は、ポップシートを通じて、展示されたタイヤの商品名等を容易に知ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の展示方法には次のような問題がある。
【0005】
接着剤や両面接着テープ等を用いてポップシートをポップホルダに取り付けているため、タイヤを屋外に展示したとき、ポップシートに雨や日光が当たり、ポップシートが剥がれ易くなる。また、ポップシートを他のポップシートに取り替えることができないため、不要なポップシートはポップホルダごと廃棄せざるを得ず、資源の無駄が多かった。
【0006】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、情報表示物が外れにくく、情報表示物の取替えも可能な情報表示物ホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明の情報表示物ホルダは、情報表示物を保持する情報表示物ホルダにおいて、前記情報表示物が配置されるプレート部と、前記プレート部に連結され、山形に折り曲げられて前記プレート部上の前記情報表示物を支持する少なくとも一対の支持部とを備えている ことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記一対の支持部がそれぞれ、前記プレート部に折り曲げ可能に連なる第1板体部と、前記第1板体部に折り曲げ可能に連なる第2板体部と、前記第2板体部に連なり、前記プレート部上の前記情報表示物の縁部を前記プレート部の表面に押しつける第1突出部と、前記第2板体部に折り曲げ可能に連なる第2突出部とを有し、前記プレート部が、前記第2突出部を受け容れて前記第2板体部と前記プレート部とを連結する連結孔を有することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項2に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記第2突出部が、前記第2板体部に折り曲げ可能に連なる第1領域と、前記第1領域に折り曲げ可能に連なる第2領域と、前記第2領域に折り曲げ可能に連なる第3領域とを有し、前記連結孔が、前記第2領域と前記第3領域とが通される第1の孔と、前記第3領域が通される第2の孔とで構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記プレート部が、前記情報表示物の裏面を露出させる第3の孔を有することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記プレート部が、プレート本体と、前記プレート本体に折り曲げ可能に設けられ、垂直方向へ積層された複数のタイヤのうちの隣接する2つのタイヤに挟まれて、複数のタイヤの外周面に前記プレート本体を支持する少なくとも1つのプレート本体支持部とを有することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明の情報表示物ホルダは、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにいて、前記プレート部と前記支持部とがプラスチックダンボールで一体に成形されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
この発明は、情報表示物が外れにくく、情報表示物の取替え可能な情報表示物ホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1はこの発明の第1実施形態に係る情報表示物ホルダの斜視図である。
【
図4】
図4は
図1の情報表示物ホルダの組立前の展開図である。
【
図5】
図5は垂直方向に積層された複数のタイヤの外周面に
図1の情報表示物ホルダを装着するための情報表示物ホルダ支持部材の斜視図である。
【
図6】
図6は
図5の情報表示物ホルダ支持部材の組立前の展開図である。
【
図7】
図7は
図5の情報表示物ホルダ支持部材を
図1の情報表示物ホルダに装着した状態を示す斜視図である。
【
図8】
図8は積層された複数のタイヤの外周面に
図5の情報表示物ホルダ支持部材を用いて
図1の情報表示物ホルダを装着した状態を示す図である。
【
図10】
図10はこの発明の第2実施形態に係る情報表示物ホルダの組立前の展開図である。
【
図12】
図12はこの発明の第3実施形態に係る情報表示物ホルダの組立前の展開図である。
【
図16】
図16はこの発明の第4実施形態に係る情報表示物ホルダの組立前の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
この発明の第1実施形態に係る情報表示物ホルダ1は、
図8、
図9に示すように、鉛直方向(上下方向UDに同じ)に積層された複数のタイヤ2に関する情報表示物6を保持するホルダである。情報表示物6は、例えば、鉛直方向に積層されて展示されたタイヤ2の商品名、価格、サイズ、コピー等の様々な情報が表示された紙(その紙が台紙に貼り付けられたものも含む。)や、いわゆるシート型の液晶や有機ELのディスプレイ等である。
【0017】
この実施形態の情報表示物ホルダ1は、
図9に示すように、情報表示物ホルダ支持部材5を用いて、積層された複数のタイヤ2の外周面2aに支持される。
【0018】
この実施形態では、情報表示物ホルダ1は1枚のプラスチックダンボールにプレス加工を施すことによって形成されている(
図4参照)。情報表示物ホルダ支持部材5も、1枚のプラスチックダンボールにプレス加工を施すことによって形成されている(
図6参照)。この実施形態では、情報表示物ホルダ1と情報表示物ホルダ支持部材5との材料として、図示しない表側のライナと裏側のライナと両方のライナの間に等間隔に配置される複数のリブとで構成されるプラスチックダンボールが使用されている。
【0019】
情報表示物ホルダ1を組み立てる前、情報表示物ホルダ1は平板状であり、情報表示物ホルダ支持部材5も平板状である(
図4、
図6参照)。なお、この発明の情報表示物ホルダ1と情報表示物ホルダ支持部材5との材質はプラスチックダンボールに限定されるものではなく、他の合成樹脂や紙製段ボール等でもよい。
【0020】
図1〜
図4に示すように、情報表示物ホルダ1は、情報表示物6(
図8参照)が配置されるプレート部3と、プレート部3に連結され、山形に折り曲げられてプレート部3上の情報表示物6を支持する一対の支持部4とを備えている。
【0021】
プレート部3は、ほぼ矩形のプレート本体31と、プレート本体31に設けられた複数の連結孔32と、プレート本体31に設けられた複数の第3の孔323とを有する。
【0022】
各支持部4は、プレート部3のプレート本体31に折り曲げ可能に連なる1つの第1板体部41と、第1板体部41に折り曲げ可能に連なる1つの第2板体部42と、第2板体部42に連なり、プレート部3上の情報表示物6の縁部をプレート部3の表面に押しつける複数の第1突出部43と、第2板体部42に折り曲げ可能に連なる複数の第2突出部44とを有する。第1板体部41、第2板体部42、第1突出部43及び第2突出部44の形状はいずれもほぼ矩形である。連結孔32は第2突出部44を受け容れて第2板体部42とプレート本体31とを連結する。
【0023】
情報表示物ホルダ1には、第1折曲線N1〜第5折曲線N5が形成されている。第1折曲線N1〜第5折曲線N5は一方のライナとリブとに入れた切れ込み(いわゆるハーフカット)である。第1折曲線N1〜第5折曲線N5は互いに平行である。
【0024】
第2突出部44は、第2板体部42に折り曲げ可能に連なる第1領域441と、第1領域441に折り曲げ可能に連なる第2領域442と、第2領域442に折り曲げ可能に連なる第3領域443とを有する。
【0025】
連結孔32は、第2領域442と第3領域443とが通される第1の孔321と、第3領域443が通される第2の孔322とで構成されている。
【0026】
第1折曲線N1はプレート部3のプレート本体31と第1板体部41とを区分し、第2折曲線N2は第1板体部41と第2板体部42とを区分し、第3折曲線N3は第2板体部42と第1突出部43とを区分し、第4折曲線N4は第1突出部43と第2突出部44とを区分する。
【0027】
第1突出部43と第2突出部44とは、情報表示物ホルダ1を組み立てる前、第1折曲線N1と平行な方向に沿って交互に配置されている(
図4参照)。
【0028】
情報表示物ホルダ支持部材5は、
図5、
図6、
図8、
図9に示すように、鉛直方向に積層された複数のタイヤ2のうちの隣り合う2つのタイヤ2に挟まれる板状の本体51と、本体51に設けられ、隣り合う2つのタイヤ2の少なくとも一方のタイヤ2の中心孔hに入り込み、隣り合う2つのタイヤ2間から本体51の抜けを妨げるストッパ部52と、第6折曲線N6を介して本体51に折り曲げ可能に連結された連結部53とを備えている。
【0029】
この実施形態では、連結部53の片面をホルダ本体4の裏面の所定位置に接着剤等で接着して、情報表示物ホルダ支持部材5を情報表示物ホルダ1に連結した。
【0030】
ストッパ部52は本体51に折り曲げ可能に連なる。ストッパ部52は山形に折れ曲げ可能である。山形に折り曲げられたストッパ部52は、本体51に形成された孔51aに挿入されて本体51に連結される。ストッパ部52の先端部には、孔51aの周縁部に引っ掛ける切欠き52aが設けられている。
【0031】
図6に示すように、この実施形態では、プレス加工において、本体51と連結部53とストッパ部52とがそれぞれ所定形状に形成されるとともに、本体51の孔51aが形成され、更に、本体51と連結部53とを区分する第6折曲線N6と、本体51とストッパ部52とを区分する第7折曲線N7と、ストッパ部52を固定端側領域A2と自由端側領域A1とに区分する第8折曲線N8とが形成される。第6折曲線N6は本体51に対して連結部53を折り曲げ易くするための単なる折れ目である。第7折曲線N7は本体51に対してストッパ部52を折り曲げ易くするための切れ込みである。第8折曲線N8は固定端側領域A2と自由端側領域A1とを山形に折り曲げ易くするための切れ込みである。第6折曲線N6〜第8折曲線N8は互いに平行である。
【0032】
情報表示物ホルダ1や情報表示物ホルダ支持部材5は、収納スペースが小さくて済むよう二次元形状の状態(
図4、
図6に示す状態)で倉庫に収納される。
【0033】
次に、情報表示物ホルダ1と情報表示物ホルダ支持部材5との組立方法の一例を説明する。
【0034】
まず、情報表示物ホルダ1の組立方法の一例を説明する。
【0035】
支持部4を山形に折り曲げ、第2突出部44の第2領域442と第3領域443とをプレート部3の連結孔32の第1の孔321に挿入し、第2突出部44の第3領域443をプレート部3の連結孔32の第2の孔322に挿入する。その結果、第2板体部42とプレート部3のプレート本体31とが連結される。
【0036】
その後、情報表示物6をプレート部3上に配置する。このとき、情報表示物6の両側部がプレート部3と第1突出部43とに挟まれるようにする。その結果、第1突出部43が撓み、プレート部3上の情報表示物6の両側部がプレート部3のプレート本体31の表面に押しつけられる。
【0037】
このようにして、情報表示物ホルダ1の組立が完了し、情報表示物6が情報表示物ホルダ1に保持される。
【0038】
次に、情報表示物ホルダ支持部材5の組立方法の一例を説明する。
【0039】
ストッパ部52を起こして山形に折り曲げ、ストッパ部52の先端部を本体51の孔51aに挿入する。ストッパ部52の先端部を本体51の孔51aに挿入すると、ストッパ部52の先端部の切欠き52aが孔51aの周縁部に引っ掛かり、ストッパ部52が本体51に連結される。
【0040】
このようにして、情報表示物ホルダ支持部材5の組立が完了する。
【0041】
次に、情報表示物ホルダ1の使用方法の一例を説明する。なお、予め、台7に4つのタイヤ2が鉛直方向に積層されているものとする。また、予め情報表示物6は情報表示物ホルダ1に保持されているものとする。
【0042】
情報表示物ホルダ1を使用するには、まず、例えば接着剤や両面接着テープ等の固着手段で、情報表示物ホルダ支持部材5の連結部53の片面をプレート部3の裏面の所定位置に固着する。その結果、情報表示物ホルダ支持部材5と情報表示物ホルダ1とが接続される。
【0043】
その後、4つのタイヤ2のうち、上から一番目のタイヤ2を持ち上げ、情報表示物ホルダ支持部材5の本体51を二番目のタイヤ2に載せる。このとき山形のストッパ部52の頂点を上方へ向けるとともに、情報表示物ホルダ1のプレート部3とタイヤ2の外周面2aとを対向させる。
【0044】
最後に、上から一番目のタイヤ2をもとに戻し、その一番目のタイヤ2と二番目のタイヤ2とで情報表示物ホルダ支持部材5の本体51を挟む(
図9参照)。
【0045】
情報表示物ホルダ支持部材5の本体51が、上述のように上から一番目のタイヤ2と二番目のタイヤ2とで挟まれるので、情報表示物ホルダ1は情報表示物ホルダ支持部材5によって支持される。もし、何らかの原因によって外力が情報表示物ホルダ1に作用したり、積層された4つのタイヤ2に作用したりして、タイヤ2の整列状態が不安定になり、情報表示物ホルダ支持部材5の本体51が水平方向へ移動しようとしても、ストッパ部52が上から一番目のタイヤ2の中心孔hに入り込んでおり、ストッパ部52が一番目のタイヤ2の内周縁2bに引っ掛かるので、本体51の水平方向への移動は妨げられ、本体51は上から一番目と二番目のタイヤ2との間から抜けない。
【0046】
また、第1突出部43によってプレート部3上の情報表示物6の縁部(第1実施形態では情報表示物6の両側部)がプレート部3の表面に押しつけられるので、情報表示物6が雨や日光に当たっても情報表示物6が剥がれにくい。また、情報表示物6をプレート部3に接着剤で固着していないので、プレート部3の連結孔32から第2突出部44を引き抜くことにより、情報表示物6をプレート部3から外せるので、情報表示物6を他の情報表示物6に簡単に取り替えることができる。
【0047】
第1実施形態は、情報表示物6を簡単に取り替えることができ、情報表示物ホルダ1を何度でも使用することもできるので、省資源に資する。また、外力によって情報表示物ホルダ1が外れたり、位置ずれしたりするのをより確実に妨げることができる。
【0048】
また、プレート部3のプレート本体31の裏面に図示しない粘着テープを貼って第3の孔323を塞ぐとともに、その粘着テープの粘着面を情報表示物6の裏面に押しつけることにより、情報表示物6に対する情報表示物ホルダ1の保持力を補強することができる。
【0049】
次に、この発明の第2実施形態を
図10、
図11に基づいて説明する。
【0050】
上述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、上述の第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。下記相違部分を除き、第2実施形態は第1実施形態と同じ構成を有する。
【0051】
第1実施形態の情報表示物ホルダ1は、情報表示物ホルダ支持部材5を用いて、積層された複数のタイヤ2の外周面2aに支持されるが(
図9参照)、第2実施形態の情報表示物ホルダ101は、情報表示物ホルダ支持部材5と同等の機能を有するプレート本体支持部105を有する。
【0052】
プレート本体支持部105は、プレート部3のプレート本体31に折り曲げ可能に設けられ、垂直方向へ積層された複数のタイヤ2のうちの隣接する2つのタイヤ2に挟まれて、複数のタイヤ2の外周面2aにプレート本体31を支持する。
【0053】
第9折曲線N9はプレート部3のプレート本体31と本体51とを区分する。第9折曲線N9はプレート本体31に対して本体51を折り曲げ易くするための単なる折れ目である。
【0054】
第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、プレート本体支持部105がプレート本体31に一体に連結されているので、情報表示物ホルダ101を使用する際の作業性が向上する。
【0055】
次に、この発明の第3実施形態を
図12〜
図15に基づいて説明する。
【0056】
上述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、上述の第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。下記相違部分を除き、第3実施形態は第1実施形態と同じ構成を有する。
【0057】
第1、第2実施形態では、鉛直方向に積層された4つのタイヤ2で構成される1つのタイヤ群に対して情報表示物ホルダ1,101を縦長に配置したが、第3実施形態では、鉛直方向に積層された4つのタイヤ2で構成される2つのタイヤ群に対して情報表示物ホルダ201を横長に配置した。
【0058】
プレート本体支持部205は、プレート本体31に折り曲げ可能に設けられ、垂直方向へ積層された複数のタイヤ2のうちの隣接する2つのタイヤ2に挟まれて、複数のタイヤ2の外周面2aにプレート本体31を支持する。
【0059】
第10折曲線N10はプレート部3のプレート本体31と本体51とを区分する。第10折曲線N10はプレート本体31に対して本体51を折り曲げ易くするための単なる折れ目である。
【0060】
第3実施形態は、第2実施形態と同様の効果を奏するとともに、隣接する2つのタイヤ群が情報表示物ホルダ201を介して連結されるので、タイヤ2の整列状態の安定性が一層向上する。
【0061】
次に、この発明の第4実施形態を
図16に基づいて説明する。
【0062】
上述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、上述の第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。下記相違部分を除き、第4実施形態は第1実施形態と同じ構成を有する。
【0063】
第3実施形態では、鉛直方向に積層された4つのタイヤ2で構成される2つのタイヤ群に対して情報表示物ホルダ201を横長に配置したが、第4実施形態では、鉛直方向に積層された4つのタイヤ2で構成される1つのタイヤ群に対して、情報表示物ホルダ201のほぼ半分のサイズの情報表示物ホルダ301を配置した。
【0064】
第4実施形態は、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0065】
なお、情報表示物ホルダ支持部材5はストッパ部52や孔5aを有するが、情報表示物ホルダ支持部材としては、情報表示物ホルダ1を積層された複数のタイヤ2の外周面2aに支持することができればよいので、ストッパ部52や孔5aを有さないL字形のプレート又はL字形に折り曲げ可能なプレートでもよい。
【0066】
また、プレート本体支持部105,205もストッパ部52や孔5aを有するが、プレート本体支持部としては、ストッパ部52や孔5aを有さない単純な形状でもよい。
【符号の説明】
【0067】
1,101,201,301 情報表示物ホルダ
2 タイヤ
2a タイヤの外周面
2b タイヤの内周縁
3 プレート部
31 プレート本体
32 連結孔
321 第1の孔
322 第2の孔
323 第3の孔
4 支持部
41 第1板体部
42 第2板体部
43 第1突出部
44 第2突出部
441 第1領域
442 第2領域
443 第3領域
5 情報表示物ホルダ支持部材
5a 孔
51 本体
52 ストッパ部
52a 切欠き
53 連結部
A1 自由端側領域
A2 固定端側領域
105,205 プレート本体支持部
6 情報表示物
7 台
h タイヤの中心孔
N1〜N10 第1折曲線〜第10折曲線
UD 上下方向
LR 左右方向
FR 前後方向
【手続補正書】
【提出日】2019年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明の情報表示物ホルダは、情報表示物を保持する情報表示物ホルダにおいて、前記情報表示物が配置されるプレート部と、前記プレート部に連結され、山形に折り曲げられて前記プレート部上の前記情報表示物を
前記プレート部に押しつけて支持する少なくとも一対の支持部とを備えていることを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示物を保持する情報表示物ホルダにおいて、
前記情報表示物が配置されるプレート部と、
前記プレート部に連結され、山形に折り曲げられて前記プレート部上の前記情報表示物を前記プレート部に押しつけて支持する少なくとも一対の支持部と
を備えている
ことを特徴とする情報表示物ホルダ。
【請求項2】
前記一対の支持部がそれぞれ、
前記プレート部に折り曲げ可能に連なる第1板体部と、
前記第1板体部に折り曲げ可能に連なる第2板体部と、
前記第2板体部に連なり、前記プレート部上の前記情報表示物の縁部を前記プレート部の表面に押しつける第1突出部と、
前記第2板体部に折り曲げ可能に連なる第2突出部とを有し、
前記プレート部が、
前記第2突出部を受け容れて前記第2板体部と前記プレート部とを連結する連結孔を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項3】
前記第2突出部が、
前記第2板体部に折り曲げ可能に連なる第1領域と、
前記第1領域に折り曲げ可能に連なる第2領域と、
前記第2領域に折り曲げ可能に連なる第3領域とを有し、
前記連結孔が、
前記第2領域と前記第3領域とが通される第1の孔と、
前記第3領域が通される第2の孔とで構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項4】
前記プレート部が、
前記情報表示物の裏面を露出させる第3の孔を有する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項5】
前記プレート部が、
プレート本体と、
前記プレート本体に折り曲げ可能に設けられ、垂直方向へ積層された複数のタイヤのうちの隣接する2つのタイヤに挟まれて、複数のタイヤの外周面に前記プレート本体を支持する少なくとも1つのプレート本体支持部と
を有する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項6】
前記プレート部と前記支持部とがプラスチックダンボールで一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【手続補正書】
【提出日】2020年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明の情報表示物ホルダは、情報表示物を保持する情報表示物ホルダにおいて、前記情報表示物が配置されるプレート部と、前記プレート部に連結され、山形に折り曲げられて前記プレート部上の前記情報表示物を前記プレート部に押しつけて支持する少なくとも一対の支持部とを備え
、前記一対の支持部は、前記プレート部上に前記情報表示物が配置されていないとき、前記プレート部に接していることを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示物を保持する情報表示物ホルダにおいて、
前記情報表示物が配置されるプレート部と、
前記プレート部に連結され、山形に折り曲げられて前記プレート部上の前記情報表示物を前記プレート部に押しつけて支持する少なくとも一対の支持部と
を備え、
前記一対の支持部は、前記プレート部上に前記情報表示物が配置されていないとき、前記プレート部に接している
ことを特徴とする情報表示物ホルダ。
【請求項2】
前記一対の支持部がそれぞれ、
前記プレート部に折り曲げ可能に連なる第1板体部と、
前記第1板体部に折り曲げ可能に連なる第2板体部と、
前記第2板体部に連なり、前記プレート部上の前記情報表示物の縁部を前記プレート部の表面に押しつける第1突出部と、
前記第2板体部に折り曲げ可能に連なる第2突出部とを有し、
前記プレート部が、
前記第2突出部を受け容れて前記第2板体部と前記プレート部とを連結する連結孔を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項3】
前記第2突出部が、
前記第2板体部に折り曲げ可能に連なる第1領域と、
前記第1領域に折り曲げ可能に連なる第2領域と、
前記第2領域に折り曲げ可能に連なる第3領域とを有し、
前記連結孔が、
前記第2領域と前記第3領域とが通される第1の孔と、
前記第3領域が通される第2の孔とで構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項4】
前記プレート部が、
前記情報表示物の裏面を露出させる第3の孔を有する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項5】
前記プレート部が、
プレート本体と、
前記プレート本体に折り曲げ可能に設けられ、垂直方向へ積層された複数のタイヤのうちの隣接する2つのタイヤに挟まれて、複数のタイヤの外周面に前記プレート本体を支持する少なくとも1つのプレート本体支持部と
を有する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項6】
前記プレート部と前記支持部とがプラスチックダンボールで一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。