(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-96670(P2020-96670A)
(43)【公開日】2020年6月25日
(54)【発明の名称】携帯端末ケース
(51)【国際特許分類】
A45C 11/00 20060101AFI20200529BHJP
A45C 13/00 20060101ALI20200529BHJP
H04M 1/17 20060101ALI20200529BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20200529BHJP
【FI】
A45C11/00 E
A45C13/00 H
H04M1/17 A
H04M1/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2018-235248(P2018-235248)
(22)【出願日】2018年12月17日
(71)【出願人】
【識別番号】516141255
【氏名又は名称】株式会社ミナコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100151208
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 吉伸
(72)【発明者】
【氏名】森下 美菜
【テーマコード(参考)】
3B045
5K023
【Fターム(参考)】
3B045BA26
3B045CB03
3B045DA22
3B045EA06
3B045EB04
3B045EB17
3B045FA02
3B045FC04
3B045FC05
3B045GA02
5K023AA07
5K023BB01
5K023MM03
5K023MM25
5K023PP12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】着せ替え人形のように楽しむことを可能とする携帯端末ケースを提供する。
【解決手段】携帯端末ケースは、側面視で略U字形状を有し、携帯端末を収納する収納部12と、収納部12の上部の開口部を跨いで被さるように装着可能な被せ部14と、収納部12の第1の面側に設けられる第1錠前部16と、被せ部14の第1の面側に設けられ、第1錠前部16と嵌合して施錠するための第2錠前部18と、収納部12の第1の面と反対側の第2の面、及び、被せ部14の第1の面と反対側の第2の面に設けられ、収納部12と被せ部14とを着脱可能にする第1ホック部20と第2ホック部22からなる着脱機構部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面視で略U字形状を有し、携帯端末を収納する収納部と、
前記収納部の上部の開口部を跨いで被さるように装着可能な被せ部と、
前記収納部の第1の面側に設けられる第1錠前部と、
前記被せ部の第1の面側に設けられ、前記第1錠前部と嵌合して施錠するための第2錠前部と、
前記収納部の前記第1の面と反対側の第2の面、及び、前記被せ部の前記第1の面と反対側の第2の面に設けられ、前記収納部と前記被せ部とを着脱可能にする着脱機構部と、
を備えることを特徴とする携帯端末ケース。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末ケースにおいて、
前記着脱機構部は、
前記収納部の前記第2の面側に設けられる複数の第1ホック部と、
前記被せ部の前記第2の面側に設けられ、前記複数の第1ホック部と嵌合する複数の第2ホック部と、
をさらに備えることを特徴とする携帯端末ケース。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯端末ケースにおいて、
前記被せ部の上方に向けて延びる紐部をさらに備えることを特徴とする携帯端末ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどの携帯端末の普及に伴い、様々な携帯端末ケースが開発されている。本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、ケース本体は、表布地、内部クッション材、マイクロファイバー生地の裏布地の三層構造とし、高周波ウェルダー機で三層構造のケース本体を溶着型裁断したあと、ケース本体を2枚用意し、外周を縫製処理したことを特徴とするモバイルケースが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−94252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、スマートフォンなどの携帯端末のタイプとして、大きく分類すると手帳型とケース型とバンパー型の3種類が存在するが、基本的にはスマートフォンを購入した際のものをそのまま長期間使うことが多いため、ユーザは飽きが来てしまう可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、着せ替え人形のように楽しむことを可能とする携帯端末ケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る携帯端末ケースは、側面視で略U字形状を有し、携帯端末を収納する収納部と、前記収納部の上部の開口部を跨いで被さるように装着可能な被せ部と、前記収納部の第1の面側に設けられる第1錠前部と、前記被せ部の第1の面側に設けられ、前記第1錠前部と嵌合して施錠するための第2錠前部と、前記収納部の前記第1の面と反対側の第2の面、及び、前記被せ部の前記第1の面と反対側の第2の面に設けられ、前記収納部と前記被せ部とを着脱可能にする着脱機構部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る携帯端末ケースにおいて、前記着脱機構部は、前記収納部の前記第2の面側に設けられる複数の第1ホック部と、前記被せ部の前記第2の面側に設けられ、前記複数の第1ホック部と嵌合する複数の第2ホック部と、をさらに備えることが好ましい。
【0008】
また、本発明に係る携帯端末ケースにおいて、前記被せ部の上方に向けて延びる紐部をさらに備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、収納部と被せ部とを分離することができ、どちらか一方を新しいものに変更するなど、収納部と被せ部との組み合わせを色んな組み合わせにすることができる。これにより、ユーザは着せ替え人形のように楽しむことが出来るため、長期間飽きることなく携帯端末ケースを使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る実施形態の携帯端末ケースを示す図である。
【
図2】本発明に係る実施形態の携帯端末ケースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0012】
図1は、携帯端末ケース10を示す図であり、
図1(a)は、携帯端末ケース10の正面図であり、
図1(b)は、携帯端末ケース10の背面図である。
【0013】
図2は、携帯端末ケース10を示す図であり、
図2(a)は、スマートフォン8を収納した状態の携帯端末ケース10の右側面図であり、
図2(b)は、携帯端末ケース10において、収納部12と被せ部14とスマートフォン8との関係を分かりやすくするために、夫々を分離した状態を示している。
【0014】
携帯端末ケース10は、収納部12と、被せ部14と、第1錠前部16と、第2錠前部18と、着脱機構部21とを備えている。携帯端末ケース10は、スマートフォン8などの携帯端末を収納する機能を有している。
【0015】
収納部12は、側面視で略U字形状を有し、携帯端末を収納する機能を有している。収納部12は、革や合皮などの柔軟性を有する板状部材を中央部で略2つ折りすることで略U字状を形成している。
【0016】
収納部12の大きさは、スマートフォン8などの大きさに合せて適宜変更することが可能であり、
図2に示されるように、収納部12によりスマートフォン8がすっぽりと収まるような大きさに設定することが好適である。
【0017】
収納部12を略2つ折りにした際の
図1(a)の正面側の第1の面12aには、第1錠前部16が設けられている。第1錠前部16は、被せ部14に設けられる第2錠前部18と嵌合することで被せ部14を閉じることが出来る。
【0018】
収納部12は、美的外観を考慮して、形状、模様及び色彩を施していることが好ましく、例えば、白色で構成されていることが好適である。
【0019】
収納部12を略2つ折りにした際の
図1(b)の背面側の第2の面12bには、被せ部14に設けられる第2ホック部22と嵌合可能な第1ホック部20が取り付けられている。ここでは、収納部12には3つの第1ホック部20が設けられるものとして説明したが、もちろん、数の増減は適宜変更可能である。
【0020】
被せ部14は、収納部12の上部の開口部12cを跨いで被さるように装着可能である。被せ部14は、側面視で逆向きの略U字形状を有している。被せ部14は、革や合皮などの柔軟性を有する板状部材を中央部で略2つ折りすることで略U字状を形成している。
【0021】
被せ部14を略2つ折りにして収納部12に被せた際に、第1錠前部16と対向する第1の面14aには第1錠前部16と嵌合する第2錠前部18を有している。
【0022】
被せ部14を略2つ折りにした際の
図1(b)の背面側の第2の面14bには、収納部12に設けられる第1ホック部20と嵌合可能な第2ホック部22が取り付けられている。ここでは、被せ部14には3つの第2ホック部22が設けられるものとして説明したが、もちろん、数の増減は適宜変更可能である。
【0023】
被せ部14は、美的外観を考慮して、形状、模様及び色彩を施していることが好ましく、例えば、収納部12と同様の白色で構成されているものとして説明するが、もちろん、異なる形状、模様及び色彩を施して意匠を楽しめるようにしてもよい。
【0024】
ここで、収納部12の第1の面12aと反対側の第2の面12bに設けられる第1ホック部20と、被せ部14の第1の面14aと反対側の第2の面14bに設けられる第2ホック部22とを併せて着脱機構部21と言い、第1ホック部20と第2ホック部22とを嵌合させることで収納部12と被せ部14とを着脱可能にする。
【0025】
紐部24は、略2つ折りされた被せ部14の天井部の両端から上部に向けてチェーン状に伸びる紐部材である。ここでは、紐部材は、純金やメッキなどで構成される複数のリング部材をチェーン状に繋いで構成するものとして説明するが、チェーン状ではなく、1本の紐部材で構成してもよい。
【0026】
紐部24の長さは、一般的な大人が肩掛けで持つタイプのバックの紐の長さと同程度の長さに設定することが好ましいが、もちろん、適宜変更することが出来る。
【0027】
続いて、上記構成の携帯端末ケース10の作用について説明する。分離された収納部12に被せ部14を装着する。具体的には、収納部12を略2つ折りにして、
図2に示されるように、略U字状にする。そして、被せ部14を略2つ折りにして、
図2に示されるように、逆の略U字状にする。
【0028】
収納部12の3つの第1ホック部20と、被せ部14の3つの第2ホック部22とを位置決めしつつ嵌合させる。これにより、被せ部14を鞄(バック)の蓋部のように開閉して使用することが出来る。
【0029】
ユーザは、被せ部14の第2錠前部18を開錠した状態で、被せ部14を略I字状に起立させて収納部12の開口部12cを露出させる。そして、この開口部12cからスマートフォン8を収納部12に収納した後、被せ部14の第2錠前部18を収納部12の第1錠前部16に嵌合させて施錠する。
【0030】
この状態でユーザが紐部24を肩にかけて使用することで、肩掛けタイプのバックのように使用することができるという利点がある。
【0031】
また、スマートフォン8などのメールや電話の着信があって使用する際には、第1錠前部16と第2錠前部18との施錠を解除して、被せ部14を略I字状に起立させる被せ部14を開くことでスマートフォン8を取り出すことができる。
【0032】
なお、ここでは、収納部12は、
図2に示されるように、略U字形状を有しており、スマートフォン8の正面及び背面を覆っており、左右の側面は露出したものとして説明するが、左右の側面の一部または全部を覆うようにしてもよい。
【0033】
さらに、携帯端末ケース10によれば、第1錠前部16と第2錠前部18とを開錠した状態で、第1ホック部20から第2ホック部22を外して収納部12と被せ部14とを分離状態とすることが出来る。
【0034】
そして、収納部12または被せ部14のいずれか一方を異なる形状、模様及び色彩を有する意匠が施されたものに変えた状態で再び両者をくっつけることで、美的外観の印象が全く異なる携帯端末ケース10にすることが出来る。紐部24もチェーン状であってものを1本の紐部材で形成されているものなどに変更することで大きく印象が異なる。
【0035】
このように、携帯端末ケース10によれば、収納部12に被せ部14に装着して、スマートフォン8などの携帯端末を収納する肩掛けバックのように使用することができ、さらに、収納部12と被せ部14とを分離して、異なる意匠を有する収納部12又は被せ部14と組み合わせて使用する。
【0036】
これにより、ユーザは仕事の日やオフの日など状況や心理状況などに合せて自由自在に携帯端末ケース10の意匠を楽しむことができるため、長期間飽きずに使用することができるという顕著な効果を奏する。
【0037】
なお、上記では、着脱機構部21は、第1ホック部20と第2ホック部20との凹凸部材を用いて嵌合させるものとして説明したが、もちろん、その他の着脱機構であってもよく、例えば、一対のチャック部を収納部12と被せ部14とに夫々配置することで結合してもよく、マジックテープ(登録商標)や磁石などを用いて結合させてもよい。
【符号の説明】
【0038】
8 スマートフォン、10 携帯端末ケース、12 収納部、14 被せ部、16 第1錠前部、18 第2錠前部、20 第1ホック部、21 着脱機構部、22 第2ホック部、24 紐部。