(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-9758(P2020-9758A)
(43)【公開日】2020年1月16日
(54)【発明の名称】結合高さが減少された基板メイティンコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 24/50 20110101AFI20191213BHJP
H01R 13/24 20060101ALI20191213BHJP
H01R 12/71 20110101ALI20191213BHJP
【FI】
H01R24/50
H01R13/24
H01R12/71
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-119229(P2019-119229)
(22)【出願日】2019年6月27日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0080103
(32)【優先日】2018年7月10日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0089973
(32)【優先日】2018年8月1日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】514182333
【氏名又は名称】ギガレーン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GIGALANE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ファ ユン
(72)【発明者】
【氏名】セオ、サン ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ウン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジン ウク
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、キュン フン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、ヒー ソク
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB06
5E223AB17
5E223AB65
5E223AB67
5E223AC12
5E223BA17
5E223BB12
5E223CA13
5E223CB20
5E223CB42
5E223CB46
5E223CB47
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB08
5E223DB11
5E223GA08
5E223GA22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】結合高さが減少された基板メイティンコネクタを提供する。
【解決手段】一側が基板の信号電極と接触して上記信号電極と電気的に接続される信号部100と、一側が基板のグラウンド電極と接触して上記グラウンド電極と電気的に接続され、内側に中空が形成されるグラウンド部200と、上記信号部100と上記グラウンド部200とが挿入されるようにハウジング挿入ホール410が形成され、上記グラウンド部100と接触する部分の少なくとも一部は金属で形成されるハウジング部400と、上記ハウジング挿入ホール410に挿入され、上記信号部100が上記グラウンド部200と上記ハウジング部400から離隔されるように、上記信号部100と上記ハウジング部400の間に位置する誘電体部300とを含んでいる構成により実現する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側が基板の信号電極と接触して前記信号電極と電気的に接続される信号部と、
一側が基板のグラウンド電極と接触して前記グラウンド電極と電気的に接続され、内側に中空が形成されるグラウンド部と、
前記信号部と前記グラウンド部とが挿入されるようにハウジング挿入ホールが形成され、前記グラウンド部と接触する部分の少なくとも一部は金属で形成されるハウジング部と、
前記ハウジング挿入ホールに挿入され、前記信号部が前記グラウンド部と前記ハウジング部から離隔されるように、前記信号部と前記ハウジング部の間に位置する誘電体部と、
を備える
結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項2】
前記グラウンド部は、
前記ハウジング挿入ホールに挿入されるグラウンド挿入部と、
前記グラウンド挿入部から上部に延長され、弾性力を有するように周囲に沿ってスリットが少なくとも3以上形成されるグラウンド弾性部と、
前記グラウンド弾性部から延長され、基板のグラウンド電極と接触するグラウンド接触部と、をさらに含んでいる
請求項1に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項3】
前記グラウンド接触部から折り曲げられて、前記グラウンド接触部の延長方向と逆方向に延びる弾性湾曲部をさらに含んでいる
請求項2に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項4】
前記弾性湾曲部から折り曲げられて前記弾性湾曲部の延長方向と逆方向に延びる弾性制限部をさらに含んでいる
請求項3に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項5】
前記グラウンド弾性部は、
前記グラウンド挿入部から折り曲げられて延長される第1弾性部と、
前記第1弾性部から上部に折り曲げられて延長される第2弾性部と、を含んでいる
請求項2から4いずれか一項に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項6】
前記第1弾性部の延長方向は、前記グラウンド挿入部の延長方向に垂直である
請求項5に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項7】
前記グラウンド挿入部と前記第1弾性部との間に前記第1弾性部の延長方向を前記グラウンド挿入部の外側方向から内側方向に切り替えるグラウンド切替部をさらに含んでいる
請求項5または6に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項8】
前記第1弾性部と前記第2弾性部とは、前記グラウンド挿入部の内側に延長される
請求項5から7のいずれか一項に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項9】
前記グラウンド挿入部の周囲面に内側に突出して形成される挿入突出部をさらに含んでいる
請求項2から8のいずれか一項に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項10】
前記信号部は、
内部に一側が開放されたボディ挿入ホールが形成される信号ボディ部と、
内部に他側が開放されたコンタクト挿入ホールが形成される信号コンタクト部と、
前記ボディ挿入ホールの一側と前記コンタクト挿入ホールの他側との間に挿入される信号スプリングと、を含み、
前記ボディ挿入ホールには、前記信号コンタクト部の一側の一部が挿入され、
前記信号スプリングが圧縮された状態で前記信号ボディ部の内側に前記信号コンタクト部の外側が接触して前記信号ボディ部と前記信号コンタクト部とが電気的に接続され
請求項2から9のいずれか一項に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項11】
前記信号コンタクト部の他端の外壁から突出して形成されるコンタクト突出部と、
前記信号コンタクト部の他端から一側に長く形成され、前記信号コンタクト部の周囲に沿って少なくとも3以上形成されるコンタクトスリットと、をさらに含んでいる
請求項10に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項12】
前記信号ボディ部の内壁から突出して形成されるボディ突出部と、
前記信号スプリングが圧縮され復元されるとき、前記ボディ突出部が挿入されて前記信号コンタクト部の上下移動がガイドされるように、前記信号コンタクト部の周囲に沿って環状に形成されるコンタクトホームと、をさらに含んでいる
請求項10または11に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項13】
前記ハウジング部から前記ハウジング挿入ホールの内側に突出して形成される突出顎と、
前記誘電体部の下部の直径が減少されて前記突出顎と対応する形状に形成されるひっかける部と、をさらに含んでいる
請求項2から12のいずれか一項に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項14】
前記グラウンド部と前記ハウジング挿入ホールとの間に位置されているカバー部をさらに含んでいる
請求項2から13のいずれか一項に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【請求項15】
前記グラウンド挿入部の下段に外側に折り曲げられて前記カバー部の下端が挿入されるカバーはめこみ部をさらに含んでいる
請求項14に記載の結合高さが減少された基板メイティンコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結合高さが減少された基板メイティンコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
基板メイティンコネクタは、印刷回路基板などの信号配線が形成された上部基板と下部基板との間で基板の間にRF信号を伝達する。
【0003】
これらの、基板メイティンコネクタは、上部基板と下部基板との間で結合の高さを増加させるので、これを備えるモジュールの厚さが増加するという問題点がある。
【0004】
また、基板メイティンコネクタの信号部は、信号スプリングを介してRF信号が伝達された場合には、PIMD(Passive Inter−Modulation Distortion)特性が良くない問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第 10−2015−0080486 A
【特許文献2】韓国登録特許第 10−1326296 B1
【特許文献3】韓国登録特許第 10−1408249 B1
【特許文献4】韓国登録特許第 10−1855133 B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、結合高さが減少された基板メイティンコネクタを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタは、一側が基板の信号電極と接触して上記信号電極と電気的に接続される信号部と、一側が基板のグラウンド電極と接触して上記グラウンド電極と電気的に接続され、内側に中空が形成されるグラウンド部と、上記信号部と上記グラウンド部とが挿入されるようにハウジング挿入ホールが形成され、上記グラウンド部と接触する部分の少なくとも一部は金属で形成されるハウジング部と、上記ハウジング挿入ホールに挿入され、上記信号部が上記グラウンド部と上記ハウジング部から離隔されるように、上記信号部と上記ハウジング部の間に位置する誘電体部とを備える。
【0008】
上記グラウンド部は、上記ハウジング挿入ホールに挿入されるグラウンド挿入部と、上記グラウンド挿入部から上部に延長され、弾性力を有するように周囲に沿ってスリットが少なくとも3以上形成されるグラウンド弾性部と、上記グラウンド弾性部から延長され、基板のグラウンド電極と接触するグラウンド接触部とをさらに含んでいる。
【0009】
上記グラウンド 接触部から折り曲げられて、上記グラウンド接触部の延長方向と逆方向に延びる弾性湾曲部をさらに含んでいる。
【0010】
上記弾性湾曲部から折り曲げられて上記弾性湾曲部の延長方向と逆方向に延びる弾性制限部をさらに含んでいる。
【0011】
上記グラウンド弾性部は、上記グラウンド挿入部から折り曲げられて延長される第1弾性部と、上記第1弾性部から上部に折り曲げられて延長される第2弾性部とを含んでいる。
【0012】
上記第1弾性部の延長方向は、上記グラウンド挿入部の延長方向に垂直である。
【0013】
上記グラウンド挿入部と上記第1弾性部との間に上記第1弾性部の延長方向を上記グラウンド挿入部の外側方向から内側方向に切り替える グラウンド切替部をさらに含んでいる。
【0014】
上記第1弾性部と上記第2弾性部とは、上記グラウンド挿入部の内側に延長される。
【0015】
上記グラウンド挿入部の周囲面に内側に突出して形成される挿入突出部をさらに含んでいる。
【0016】
上記信号部は、内部に一側が開放されたボディ挿入ホールが形成される信号ボディ部と、内部に他側が開放されたコンタクト挿入ホールが形成される信号コンタクト部と、上記ボディ挿入ホールの一側と上記コンタクト挿入ホールの他側との間に挿入される信号スプリングと、を含み、上記ボディ挿入ホールには上記信号コンタクト部の一側の一部が挿入され、上記信号スプリングが圧縮された状態で上記信号ボディ部の内側に上記信号コンタクト部の外側が接触して上記信号ボディ部と上記信号コンタクト部とが電気的に接続される。
【0017】
上記信号コンタクト部の他端の外壁から突出して形成されるコンタクト突出部と、上記信号コンタクト部の他端から一側に長く形成され、上記信号コンタクト部の周囲に沿って少なくとも3以上形成されるコンタクトスリットとをさらに含んでいる。
【0018】
上記信号ボディ部の内壁から突出して形成されるボディ突出部と、上記信号スプリングが圧縮され復元されるとき、上記ボディ突出部が挿入されて上記信号コンタクト部の上下移動がガイドされるように、上記信号コンタクト部の周囲に沿って環状に形成されるコンタクトホームとをさらに含んでいる。
【0019】
上記ハウジング部から上記ハウジング挿入ホールの内側に突出して形成される突出顎と、上記誘電体部の下部の直径が減少されて上記突出顎と対応する形状に形成されるひっかける部とをさらに含んでいる。
【0020】
上記グラウンド部と上記ハウジング挿入ホールとの間に位置されているカバー部をさらに含んでいる。
【0021】
上記グラウンド挿入部の下段に外側に折り曲げられて上記カバー部の下端が挿入されるカバーはめこみ部をさらに含んでいる。
【発明の効果】
【0022】
まず、ハウジング部にハウジング挿入ホールを形成してハウジング挿入ホールに基板メイティンコネクタが挿入されることにより結合高さを減少することができるので、これを適用するモジュールの厚さが減少する効果がある。
【0023】
また、突出顎にひっかける部がかかってハウジング挿入ホールに基板メイティンコネクタが挿入される深さを制限することができるので、信号部の一端と接触する信号電極との間隙を調節する効果がある。
【0024】
また、弾性湾曲部が形成されてグラウンド接触部の先端にグラウンド電極が直接接触することを防止するので、グラウンド電極が損傷されることを防止し、さらに弾性力を改善する効果がある。
【0025】
また、グラウンド部に過度な力が加わると弾性制限部が他の構成に触れグラウンド部がもう変形されることを制限するので、グラウンド部の変形を防止する効果がある。
【0026】
また、第1弾性部と第2の弾性部とはグラウンド弾性部に加わる応力を分散するので、グラウンド部の変形を防止する効果がある。
【0027】
また、第1弾性部は水平方向に延長されて動作されるので、結合高さが減少される効果がある。
【0028】
また、第1弾性部と第2の弾性部とはグラウンド弾性部に加わる応力を分散するので、グラウンド部の変形を防止する効果がある。
【0029】
また、挿入突出部がハウジングに密着してグラウンド部とハウジングとの間に空き範囲が発生することを最小限に抑えるため、基板メイティンコネクタが遊動することを防止する効果がある。
【0030】
また、カバー部はグラウンド部の外側を包んでいるので、ハウジング挿入ホールに挿入時の基板メイティンコネクタが損傷するのを防止する効果がある。
【0031】
また、カバー部の下部がカバーはめこみ部 に挿入されて、カバー部の遊動を防止してグラウンド部とカバー部との結合力を高める効果がある。
【0032】
また、空き範囲が発生することを最小限に抑えるため、基板メイティンコネクタが遊動することを防止する効果がある。
【0033】
また、信号ボディ部と信号コンタクト部とは電気的に接続されるので、本発明に係る信号部のPIMD特性が向上される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の第1の実施例を説明するための断面図である。
【
図2】本発明の第2の実施例を説明するための断面図である。
【
図3】本発明の第3の実施例を説明するための断面図である。
【
図4】本発明の第3の実施例を説明するための斜視図である。
【
図5】本発明の第4の実施例を説明するための断面図である。
【
図6】本発明の第4の実施例を説明するための斜視図である。
【
図7】本発明の第5の実施例を説明するための断面図である。
【
図8】本発明の第5の実施例を説明するための斜視図である。
【
図9】本発明の信号部を説明するための断面図である。
【
図10】本発明の信号部の圧縮状態を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタの理解を助けるために、それぞれの特徴を以下のようにまず説明する。
【0036】
まず、第1の実施例は、誘電体部300がグラウンド部200と離隔されて、信号部100とハウジング部400との間に位置する。
【0037】
また、第2の実施例から第5の実施例は、誘電体部300が信号部100とグラウンド部200との間に位置する。
【0038】
また、第1の実施例から第5の実施例は、それぞれグラウンド部200の形状に応じて区分される。
【0039】
すなわち、第1の実施例を基本実施例とし、第2の実施例から第5の実施例は、グラウンド弾性部220が、第1弾性部221と第2弾性部222とを含み、第2実施例は、弾性制限部250をさらに含み、第4の実施例は、グラウンド切替部260をさらに含む。
【0040】
また、第1の実施例から第3実施例は、グラウンド弾性部220がグラウンド挿入部210の外側に延長され、第4の実施例及び第5実施例は、グラウンド挿入部210の内側に延長される。
【0041】
また、第3実施例と第4実施例とは、カバー部500をさらに含む。
【0042】
以降の説明では、先に説明した実施例から導出することができる要素に対する理解を助けるために説明する。
【0043】
また、後に説明する要素の組み合わせによって、前述の実施例と同じ例が導き出されるか、先に説明した実施例に要素が付加または削除されて新しい実施例を導出することができる。
【0044】
基板メイティンコネクタは、上部基板と下部基板との間で結合高さを増加させるので、これを備えるモジュールの厚さが増加するという問題点がある。
【0045】
これらの問題点を解決するために、本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタは、
図1から
図8に示すように、信号部100とグラウンド部200とハウジング部400とハウジング挿入ホール410と誘電体部300とを含んでいる。
【0046】
信号部100は、一側が基板の信号電極と接触して信号電極と電気的に接続される。
【0047】
グラウンド部200は、一側が基板のグラウンド電極と接触してグラウンド電極と電気的に接続され、内側に中空が形成される。
【0048】
また、グラウンド部200は、金属加工の代わりに金属板材を円筒状に曲げて形成することができる。
【0049】
ハウジング挿入ホール410は、信号部100と上記グラウンド部200とが挿入されるように、ハウジング部400に形成される。
【0050】
ハウジング部400は、グラウンド部200と接触する部分の全体を金属で形成したり、接触された部分の少なくとも一部は、金属で形成されたりする。
【0051】
このとき、金属は導電性材料の金属で選択することにより、グラウンド部200と電気的に接続させることができる。
【0052】
誘電体部300は、ハウジング挿入ホール410に挿入され、信号部100がグラウンド部200とハウジング部400とから離隔されるように信号部100とハウジング部400との間に位置する。
【0053】
このとき、誘電体部300は、
図1に示すように、グラウンド部200と離隔されて信号部100とハウジング部400との間に位置するか、
図2から
図8に示すように、信号部100とグラウンド部200との間に位置することができる。
【0054】
このように、ハウジング部400にハウジング挿入ホール410を形成してハウジング挿入ホール410に基板メイティンコネクタが挿入されることにより結合高さを減少することができるので、これを適用するモジュールの厚さが減少する効果がある。
【0055】
本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタは、
図1から
図8に示すように、ひっかける部301と突出顎411とをさらに含む。
【0056】
突出顎411は、ハウジング部400からハウジング挿入ホール410の内側に突出して形成される。
【0057】
ひっかける部301は、誘電体部300の下部の直径が減少して突出顎411と対応する形状に形成される。
【0058】
このとき、
図2から
図8に示すように、誘電体部300が信号部100とグラウンド部200との間に位置する実施例において、ひっかける部301と突出顎411との間にグラウンド部200が位置する場合、空き空間が生じ、基板メイティンコネクタが遊動することができる。
【0059】
したがって、グラウンド部200は、ひっかける部301を基準に誘電体部300の上部の外側のみに形成され、誘電体部300の下部の外側には形成されず、誘電体部300とハウジング部400とが直接面接することが望ましい。
【0060】
このように、突出顎411にひっかける部301がかかってハウジング挿入ホール410に基板メイティンコネクタが挿入される深さを制限することができるので、信号部100の一端と接触する信号電極との間隙を調節する効果がある。
【0061】
本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタのグラウンド部200は、
図1から
図8に示すように、グラウンド挿入部210とグラウンド弾性部220とグラウンド接点230とをさらに含む。
【0062】
グラウンド挿入部210は、ハウジング挿入ホール410に挿入される。
【0063】
グラウンド弾性部220は、グラウンド挿入部210から上部に延長され、弾性力を有するように周囲に沿ってスリットが少なくとも3以上形成される。
【0064】
グラウンド弾性部220は、スリットにより3以上に分離され、グラウンド電極に接触された時に弾かれる。
【0065】
グラウンド接触部230は、グラウンド弾性部220から延長され、基板のグラウンド電極と接触する。
【0066】
グラウンド電極がグラウンド接触部230の端部に直接接触している場合、グラウンド電極がグラウンド接触部230の端部に損傷される問題点がある。
【0067】
これらの問題点を解決するために、本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタは、
図2から
図8に示すように、弾性湾曲部240をさらに含む。
【0068】
弾性湾曲部240は、グラウンド接触部230から折り曲げられてグラウンド接触部230の延長方向と反対方向に延長される。
【0069】
つまり、グラウンド接触部230の先端に弾性湾曲部240が形成されるので、グラウンド電極にはグラウンド接触部230の先端ではなく、面が接触されるようになる。
【0070】
このように、弾性湾曲部240が形成されてグラウンド接触部230の先端にグラウンド電極が直接接触することを防止するため、グラウンド電極が損傷されることを防止し、さらに弾性力を改善する効果がある。
【0071】
グラウンド部200に過度に力が加わるとグラウンド部200が変形される問題点がある。
【0072】
これらの問題点を解決するために、本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタは、
図2に示すように、弾性制限部250をさらに含む。
【0073】
弾性制限部250は、弾性湾曲部240から折り曲げられて弾性湾曲部240の延長方向と反対方向に延長される。
【0074】
弾性制限部250は、グラウンド部200に加わる力が増加すればするほどグラウンド弾性部220に近接するようになり、グラウンド部200に過度に力が加わると弾性制限部250がグラウンド弾性部220に接してもうグラウンド弾性部220が変形されることを制限する。
【0075】
このように、グラウンド部200に過度に力が加わると弾性制限部250が他の構成に触れてグラウンド部200がさらに変形されることを制限するので、グラウンド部200が変形されるのを防止する効果がある。
【0076】
本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタのグラウンド弾性部220は、
図2から
図8に示すように、第1弾性部221と第2弾性部222とをさらに含んでいる。
【0077】
第1弾性部221は、グラウンド挿入部210から折り曲げられて延長される。
【0078】
第2弾性部222は、第1弾性部221から上部に折り曲げられて延長される。
【0079】
このように、第1弾性部221と第2弾性部222とは、グラウンド弾性部220に加わる応力を分散するので、グラウンド部200が変形するのを防止する効果がある。
【0080】
このとき、
図2から
図6に示すように、第1弾性部221の延長方向は、グラウンド挿入部210の延長方向に垂直に形成することができる。
【0081】
このように、第1弾性部221が水平方向に延長されて動作されるので、結合高さが減少される効果がある。
【0082】
また、
図7及び
図8に示すように、第1弾性部221と第2弾性部222とは、グラウンド挿入部210の内側に延長されて、グラウンド部200が、全体的に垂直方向に延長されたり、
図5及び
図6に示すように、グラウンド切替部260をさらに含むグラウンド部200が全体的に垂直方向に延長されたりすることができる。
【0083】
グラウンド切替部260は、グラウンド挿入部210と第1弾性部221との間で第1弾性部221の延長方向をグラウンド挿入部210の外側方向から内側方向に切り替えする。
【0084】
具体的には、グラウンド切替部260は、グラウンド挿入部210と垂直にグラウンド挿入部210から延長された後折り曲げられて延長された方向と反対方向に延長され、第1弾性部221の延長方向を外側から内側に切り替える。
【0085】
このように、第1弾性部221と第2弾性部222とは、グラウンド弾性部220に加わる応力を分散するので、グラウンド部200が変形するのを防止する効果がある。
【0086】
本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタは、
図2と
図7と
図8とに示すように、挿入突出部211をさらに含む。
【0087】
挿入突出部211は、グラウンド挿入部210から内部に突出して形成される。
【0088】
このように、挿入突出部211がハウジングに密着してグラウンド部200とハウジングとの間に空き範囲が発生することを最小限に抑えるため、基板メイティンコネクタが遊動することを防止する効果がある。
【0089】
基板メイティンコネクタをハウジング挿入ホール410に挿入時に基板メイティンコネクタが損傷される問題点がある。
【0090】
また、ハウジング挿入ホール410に基板メイティンコネクタを挿入時に空き容量が発生して基板メイティンコネクタが遊動する問題がある。
【0091】
これらの問題点を解決するために、本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタは、
図3から
図6に示すように、カバー部500をさらに含む。
【0092】
カバー部500は、グラウンド部200とハウジング挿入ホール410との間に位置する。
【0093】
図5と
図6とに示すように、カバーはめこみ部 212は、グラウンド挿入部210の下部に外側に折り曲げられてカバー部500の下段が挿入される。
【0094】
カバーはめこみ部212は、グラウンド挿入部210の下段の周囲に沿って1以上形成されてグラウンド挿入部210の外側面をカバー部500の内側面に密着させて、カバー部500をハウジング挿入ホール410から離隔させる。
【0095】
グラウンド部200が金属板材を円筒状に曲げて形成される場合グラウンド部200は、厚さが薄いので、ハウジング挿入ホール410に挿入時に損傷することができる。
【0096】
このとき、カバー部500がグラウンド部200の外部を包んでグラウンド部200の薄い厚さを補強してハウジング挿入ホール410に挿入時の損傷を防止するものである。
【0097】
このように、カバー部500がグラウンド部200の外部を包んでいるので、ハウジング挿入ホール410に挿入時に基板メイティンコネクタが損傷するのを防止する効果がある。
【0098】
また、空き範囲が発生することを最小限に抑えるため、基板メイティンコネクタが遊動することを防止する効果がある。
【0099】
また、カバー部500の下段がカバーはめこみ部212に挿入されてカバー部500の遊動を防止してグラウンド部200とカバー部500の結合力を高める効果がある。
【0100】
信号スプリング130を介して信号ボディ部110と信号コンタクト部120が電気的に接続されている場合、PIMD特性が良くない問題点がある。
【0101】
これらの問題点を解決するために、本発明に係る結合高さが減少された基板メイティンコネクタの信号部100は、
図9及び
図10に示すように、信号ボディ部110と、信号コンタクト部120と、信号スプリング130と、コンタクト突出部122と、コンタクトスリット123と、ボディ突出部112と、コンタクトホーム124とをさらに含む。
【0102】
信号ボディ部110は、内部に一側が開放されたボディを挿入ホール111が形成される。
【0103】
信号コンタクト部120は、内部に他側が開放されたコンタクト挿入ホール121が形成される。
【0104】
信号スプリング130は、ボディ挿入ホール111の一側とコンタクト挿入ホール121の他側との間に挿入される。
【0105】
ボディ挿入ホール111には、信号コンタクト部120の一側の一部が挿入される。
【0106】
このとき、信号スプリング130が圧縮された状態で信号ボディ部110の内側に信号コンタクト部120の外側が接触して信号ボディ部110と信号コンタクト部120とが電気的に接続される。
【0107】
コンタクト突出部122は、信号コンタクト部120の他端の外壁から突出して形成される。
【0108】
コンタクトスリット123は、信号コンタクト部120の他端から一側に長く形成され、信号コンタクト部120の周囲に沿って少なくとも3以上形成される。
【0109】
ボディ突出部112は、信号ボディ部110の内壁から突出して形成される。
【0110】
コンタクトホーム124は、信号スプリング130が圧縮され復元されるとき、ボディ突出部112が挿入されて信号コンタクト部120の上下移動がガイドされるように、信号コンタクト部120の周囲に沿って環状に形成される。
【0111】
このように、信号ボディ部110と信号コンタクト部120とが電気的に接続されるので、本発明に係る信号部100はPIMD特性が向上される効果がある。
【符号の説明】
【0112】
100信号部 110信号ボディ部
111ボディ挿入ホール 112ボディ突出部
120信号コンタクト部 121コンタクト挿入ホール
122コンタクト突出部 123コンタクトスリット
124コンタクトホーム 130信号スプリング
200グラウンド部 210グラウンド挿入部
211挿入突出部 212カバーはめこみ部
220グラウンド弾性部 221第1弾性部
222第2弾性部 230グラウンド接触部
240弾性湾曲部 250弾性制限部
260グラウンド切替部 300誘電体部
301ひっかける部 400ハウジング部
410ハウジング挿入ホール 411突出顎
500カバー部 501突出収容部
【外国語明細書】