操作治具は、バッテリの電源回路に接続するサービスプラグのレバーを操作する操作治具であって、レバーは、サービスプラグのプラグ本体に設けられた回動軸に回動可能に取り付けられており、レバーの回動端部が第1回動位置に位置した場合に電源回路が導通状態となり、回動端部が第2回動位置に位置した場合に電源回路が遮断状態となり、レバーに固定される保持部材と、保持部材に設けられ、回動軸と平行かつ離間する操作軸と、長尺状を呈し、その先端に操作軸に回動可能に係合される係合部を有し、その末端に加わる力を係合部を介して操作軸に作用させる操作部材と、を備える。
前記ロック解除部は、前記近接方向へ移動する前記第1押圧部材に対して前記第1押圧部材の位置変位に応じた反力を作用させる弾性体部材をさらに有する、請求項5に記載の操作治具。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。「上」「下」「左」「右」の語は、図示する状態に基づくものであり、便宜的なものである。
【0016】
図1は、バッテリを収容する大ラックを示す斜視図である。
図2は、バッテリ及びサービスプラグの位置関係を示す斜視図である。
図3は、バッテリ及びサービスプラグの位置関係を示す背面図である。
図1、
図2及び
図3に示すバッテリ100は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車などに搭載される二次電池である。バッテリ100は、サービスプラグ10を有する。大ラック110は、バッテリ100及び小ラック120を内部に収容する。小ラック120は、2つのバッテリ100を1つのユニットに組み合わせる器具である。大ラック110及び小ラック120は、バッテリ100を高密度に積載することで、多量の電気を蓄電し、利用することを可能とする。バッテリ100が高密度に積載された場合、バッテリ100間に位置するサービスプラグ10の上方の空間である作業空間は、狭くなる。作業空間は狭いため、サービスプラグ10の操作を直接手動で行い得る十分なスペースを確保できないおそれがある。
【0017】
図4は、サービスプラグを示す斜視図である。
図5は、サービスプラグを示す断面図である。
図4及び
図5に示すサービスプラグ10は、バッテリ100の上面に設けられる。サービスプラグ10は、バッテリ100の電源回路に接続し、電源回路を導通状態又は遮断状態にするプラグである。サービスプラグ10は、例えば、バッテリ100から電気機器へ電力を供給するための電源回路に組み込まれている。サービスプラグ10は、プラグ本体11、回動軸12、レバー13及びロック14を有する。プラグ本体11は、バッテリ100上に設けられる。プラグ本体11は、内部導線を介して電源回路と接続している。回動軸12は、プラグ本体11の側面に設けられ、回動可能に接続する軸である。回動軸12が回動することで、プラグ本体11の内部導線を通じて、バッテリ100の電源回路は、導通状態から遮断状態へ、又は遮断状態から導通状態へと切り替わり得る。
【0018】
レバー13は、回動軸12と接続し、プラグ本体11の外側に設けられる。レバー13は、左右一対のアームプレート15と、軸受部16と、回動端部17とを有する。左右一対のアームプレート15は、例えば、合成樹脂製の板状の部材である。軸受部16は、左右一対のアームプレート15に設けられる。軸受部16は、回動軸12を支持する。回動端部17は、レバー13の中心から見て軸受部16の位置とは反対側の端部である。回動端部17は、左右一対のアームプレート15を連結する。レバー13の回動端部17は、例えば、合成樹脂製の棒状の部材である。
【0019】
レバー13が回動することにより、回動軸12が回動し、バッテリ100の電源回路が導通状態から遮断状態へ、又は遮断状態から導通状態へと切り替わり得る。レバー13の回動端部17が第1回動位置に位置する場合、バッテリ100の電源回路は導通状態である。第1回動位置は、例えば、
図4及び
図5に示す通り、レバー13がプラグ本体11の上面と平行となったときのレバー13の回動端部17の位置である。レバー13の回動端部17が第2回動位置に位置する場合、バッテリ100の電源回路は遮断状態となる。第2回動位置は、例えば、レバー13の回動端部17がプラグ本体11から上方に最も離れた位置である。また、第1回動位置に位置したレバー13の回動端部17からプラグ本体11への方向を、近接方向S1とする。プラグ本体11から第1回動位置に位置したレバー13の回動端部17への方向を、離間方向S2とする。
【0020】
ロック14は、プラグ本体11に設けられている。ロック14は、レバー13の回動端部17に係合することによりレバー13の回動を規制し、近接方向S1に変位してレバー13の回動端部17との係合を解除可能である。ロック14は、例えば、レバー13の回動端部17が第1回動位置に位置する場合において、プラグ本体11とレバー13の回動端部17との間に設けられる。ロック14は、例えば、レバー13の回動端部17側に突出した爪を有する。
【0021】
レバー13の回動端部17は、ロック14が係合するために、その中央が切り欠かれており、係止面17aが形成されている。レバー13の回動端部17の係止面17aは、例えば、レバー13の回動端部17が第1回動位置に位置する場合、プラグ本体11に平行となる面である。レバー13の回動端部17が第1回動位置に位置する場合において、ロック14の爪がレバー13の回動端部17の係止面17aに係り合うことで、ロック14とレバー13の回動端部17とは係合する。ロック14は、離間方向S2に復元力を持つ。ロック14は、近接方向S1に力が作用することにより近接方向S1に変位し、レバー13の回動端部17の係止面17aにおける係合が解除される。
【0022】
図6は、バッテリのサービスプラグに取り付けられた、実施形態に係る操作治具を示す斜視図である。
図6に示す操作治具1は、バッテリ100の電源回路に接続するサービスプラグ10のレバー13を操作する治具である。操作治具1は、サービスプラグ10と接続する。操作治具1における後述の操作部材40は、例えば、離間方向S2へ延在している。バッテリ100は、ガイド101を有してもよい。ガイド101は、例えば、階段状の金属製のカバーである。ガイド101は、操作治具1においてレバー13の回動操作を行う場合、操作部材40を近接方向S1又は離間方向S2へ円滑に案内することができる。ガイド101は、操作治具1によるレバー13の回動操作の安定性を向上させることができる。
【0023】
図7は、サービスプラグに取り付けられた、実施形態に係る操作治具を示す斜視図である。
図7に示す操作治具1は、保持部材20と、操作軸30と、操作部材40と、を備える。
図8は、サービスプラグに取り付けられる、実施形態に係る操作治具の保持部材及び操作軸を示す分解図である。
図7及び
図8に示す保持部材20は、レバー13に固定される。保持部材20は、回動軸12を中心にレバー13と共に回動する。保持部材20は、一対の板部材21、固定材22、及び連結具23を有する。板部材21は、例えば、金属板部材である。板部材21は、回動軸12と直交し、レバー13の回動操作を阻害しない位置に設けられる。一対の板部材21は、レバー13を挟んで対向するように設けられる。
【0024】
板部材21は、回動軸12と離間した位置に、小穴24を有する。小穴24は、保持部材20が第1回動位置のレバー13に固定された場合、回動軸12の上方に設けられ得る。この場合、例えば、小穴24は、プラグ本体11の上方、かつ、水平方向においてレバー13の回動端部17の方向に、回動軸12に対して斜め45度となる位置に設けられる。一対の板部材21における一対の小穴24は、回動軸12と平行な直線上にレバー13を挟んで対向する位置に設けられる。小穴24において、操作軸30が回動可能に板部材21と接続する。
【0025】
固定材22は、一対の板部材21をレバー13に固定する。固定材22は、例えば、ねじ、釘、又はボルトである。固定材22は、レバー13における既存の小穴又は凹部などの構造に取り付けることができる。このため、レバー13を加工することなく、固定材22をレバー13に取り付けることができる。連結具23は、一対の板部材21を連結する。一対の板部材21がレバー13に安定して固定されている場合、保持部材20は、連結具23を備えなくてもよい。
【0026】
操作軸30は、回動軸12と平行かつ離間するように保持部材20に設けられる。操作軸30は、板部材21に小穴24を介して接続する。保持部材20が第1回動位置のレバー13に固定された場合、操作軸30は、回動軸12の上方に位置する小穴24に接続し得る。この場合、例えば、操作軸30は、プラグ本体11の上面の上方、かつ、水平方向においてレバー13の回動端部17の方向に、回動軸12に対して斜め45度となる位置に設けられる小穴24に接続する。操作軸30は、小穴24に回動可能に接続し得る。操作軸30は、例えば、金属棒である。操作軸30は、小穴24から滑落するのを防止するため、一対の板部材21の内側又は外側に一対の小穴24と比較して大きい突起を有していてもよい。
【0027】
操作部材40は長尺状を呈し、その先端が操作軸30に回動可能に係合され、その末端が作業員に操作される。操作部材40は、例えば、把手部41及び係合部42を有する。把手部41は長尺状を呈する。把手部41は、例えば、断面矩形状の棒状部材である。操作部材40がサービスプラグ10の上方の狭い作業空間においても操作可能なように、把手部41における高さは作業空間よりも低く設定される。把手部41の両端のうち、作業員が操作する一端が末端41aであり、他端は先端41bである。把手部41の末端41aは操作部材40の末端である。把手部41の末端41aにおいて力を加える操作を可能とするため、把手部41は、その末端41aがバッテリ100の外縁付近に位置するように延在している。把手部41の先端41bには、係合部42が設けられる。つまり、操作部材40の先端には係合部42が設けられる。把手部41の末端41aに力が付加された場合、把手部41の先端41bに設けられている係合部42に力が作用する。
【0028】
係合部42は、操作軸30と回動可能に係合する。例えば、係合部42は、一対の側面43、及び天面44を有する。側面43は、保持部材20の板部材21と平行に配置可能な板部材である。一対の側面43の間の距離は、例えば、一対の板部材21の間の距離と比較して距離を大きくとって対向するように設けられる。天面44は、一対の側面43の上辺に設けられる。係合部42は、一対の側面43及び天面44によって、レバー13側の内部に空間45を画成し得る。空間45は、レバー13の回動端部17の第1回動位置と第2回動位置との間の回動においてレバー13及び保持部材20の少なくとも一部を収容する。
【0029】
係合部42において、一対の側面43は、操作軸30と係合可能な一対の第1スリット46を有し得る。第1スリット46は、操作部材40の長手方向と交差する方向に延在する。例えば、第1スリット46は、操作部材40の長手方向に直交する上下方向に延在するスリットである。例えば、一対の第1スリット46それぞれは、互いに対向するように一対の側面43に設けられる。第1スリット46は、例えば、下端がサービスプラグ10側に開放されている。第1スリット46のスリットの幅は、操作軸30が係合可能な幅に設定される。係合部42は、第1スリット46の下端が操作軸30と対向するように位置決めされ、下方向へと移動させられる。これにより、係合部42は操作軸30と係合する。第1スリット46の上端は、操作軸30の接続位置となる。操作軸30は、第1スリット46の上端において係合部42と回動可能に接続する。
【0030】
図9は、実施形態に係るロック解除部を示す斜視図である。
図10は、実施形態に係る操作治具におけるロック解除部の一部を示す斜視図である。保持部材20及び操作部材40は、
図9及び
図10に示すロック解除部50を有し得る。ロック解除部50は、ロック14によるレバー13の回動の規制を解除する。例えば、操作部材40は、把手部41の末端41aに加わる力をロック解除部50に作用させ、レバー13の回動端部17の係止面17aに係るロック14を近接方向S1に移動させることによって、レバー13の回動の規制を解除する。
【0031】
係合部42には、操作部材40の長手方向に延在し、操作軸30に回動可能に係合させた係合部42を近接方向S1に案内する一対の第2スリット47が形成される。第2スリット47は、第1スリット46と交差する。第2スリット47の中心は、例えば、第1スリット46の上端である操作軸30の接続位置となる。一対の第2スリット47それぞれは、互いに対向するように一対の側面43に設けられる。第2スリット47の長手方向の長さは、ロック解除部50の機構により適宜設定される。第2スリット47のスリットの幅は、操作軸30が移動可能な幅に設定される。第2スリット47の両端のうち、把手部41の末端41a側の一端が末端47aであり、他端は先端47bである。
【0032】
保持部材20の板部材21には、把手部41の末端41a側において、一対の第3スリット25が形成される。回動端部17が第1回動位置に位置する場合、一対の第3スリット25は、例えば、板部材21において、レバー13の回動端部17より把手部41の末端41a側の部分に設けられ、レバー13の長手方向に延在する。一対の第3スリット25それぞれは、互いに対向するように一対の板部材21に設けられる。一対の第3スリット25の長手方向の長さは、ロック14による規制の解除及びレバー13の回動端部17の第1回動位置と第2回動位置との間の移動に必要な長さに適宜設定される。
【0033】
ロック解除部50は、第1押圧部材51及び第2押圧部材52を有する。第1押圧部材51は、ロック14と対向配置するように保持部材20に設けられ、近接方向S1に移動してロック14に突き当てられる。レバー13の回動端部17が第1回動位置に位置する場合、第1押圧部材51は、レバー13の回動端部17より把手部41の末端41a側において、一対の板部材21の間に配置される。第1押圧部材51は、例えば、金属板で構成される。
【0034】
第1押圧部材51は、例えば、一対の板部材21に形成された一対の第3スリット25に係合される。第1押圧部材51は、その本体部に設けられ、一対の第3スリット25に対応する一対の突出部51aを含む。突出部51aは、第3スリット25から板部材21の外側に突出する。第1押圧部材51は、突出部51aが第3スリット25内を通ることによって、第3スリット25の長手方向に移動可能である。
【0035】
第1押圧部材51は、その本体部に設けられ、操作部材40の長手方向に延びる腕部51bを含む。第1押圧部材51の腕部51bは、切り欠かれたレバー13の回動端部17の係止面17aに沿って延在する。第1押圧部材51は、近接方向S1へ移動すると、第1押圧部材51の腕部51bがロック14に突き当てられる。第1押圧部材51の腕部51bの押圧により、ロック14は近接方向S1へ変位し、ロック14によるレバー13の回動の規制が解除される。第1押圧部材51の腕部51bは、ロック14の形状に合わせて押圧しやすい形状としてもよい。
【0036】
第2押圧部材52は、第1押圧部材51を近接方向S1へ移動させる部材である。第2押圧部材52は、係合部42に設けられ、第1押圧部材51と係合することにより、操作部材40の末端41aに加わる力を、近接方向S1に向けて第1押圧部材51に作用させる。第2押圧部材52は、第1押圧部材51の突出部51aに係合する。このため、係合部42には、第1押圧部材51の一対の突出部51aに対応して一対の第2押圧部材52が設けられている。レバー13の回動端部17が第1回動位置に位置する場合、第2押圧部材52は、第1押圧部材51の突出部51aを介して、操作部材40に加わる力を第1押圧部材51に作用させ、第1押圧部材51を近接方向S1へ移動させる。
【0037】
一対の第2押圧部材52は、互いに対向するように係合部42の一対の側面43に設けられる。第2押圧部材52は、例えば、係合部42の側面43の下端に設けられる。第2押圧部材52は、係合部42の側面43の下端から把手部41の末端41a側に向けて延びる鉤状の部材である。第1押圧部材51の突出部51aの下方を迂回し、第1押圧部材51の突出部51aにおける把手部41の末端41a側の端部に係り合う。
【0038】
第2押圧部材52は、第1押圧部材51の突出部51aを近接方向S1に向けて押圧する返し部56を有する。第2押圧部材52の返し部56は、第1腕部54及び第2腕部55を介して係合部42の下端に設けられる。第1腕部54は、板状を呈し、係合部42の側面43の下端から係合部42の下方へ向けて延びている。第2腕部55は、板状を呈し、第1腕部54の下端から把手部41の末端41a側に向けて延びている。返し部56は、板状を呈し、第2腕部55の先端において上方に向けて立設される。このように、第2押圧部材52は、第1押圧部材51の突出部51aを引っかけるための返し部56をその先端に有する鉤部材として構成される。第2押圧部材52は、例えば、金属板から構成される。
【0039】
第2押圧部材52は、操作部材40の係合部42の第1スリット46と操作軸30との着脱時に、第1押圧部材51の突出部51aと干渉しない構造を有していてもよい。第1押圧部材51の突出部51aは、係合部42の側面43から突出している。第1腕部54及び第2腕部55、又は、少なくとも第2腕部55は、第1押圧部材51の突出部51aの突出した長さよりも係合部42の側面43から離間して設けられる。そして、第2腕部55は、第1腕部54の下端から把手部41の末端41a側に向けて延びているとともに、その先端が係合部42の側面43へ向けて屈曲されている。返し部56は、屈曲された第2腕部55の先端において上方に向けて立設される。これにより、第2押圧部材52は、上下方向から見て第1押圧部材51の突出部51aと重ならない構成となる。
【0040】
レバー13の回動端部17が第1回動位置に位置し、かつ、係合部42の一対の第1スリット46の上端に操作軸30が位置するように操作部材40が操作されたとき、第1押圧部材51の突出部51aは、第2押圧部材52の第1腕部54、第2腕部55及び返し部56によって、その下方から引っかけられる。把手部41の末端41aに近接方向S1への力が加わると、係合部42は近接方向S1へ移動する。第2押圧部材52は、係合部42と一体的に近接方向S1へ移動し、第1押圧部材51の突出部51aを近接方向S1へ押圧する。このように、操作部材40の末端の力は、第1押圧部材51の突出部51aに作用し、第1押圧部材51の腕部51bを近接方向S1へ移動させ、ロック14を解除する。
【0041】
ロック解除部50は、弾性体部材57を有していてもよい。弾性体部材57は、第1押圧部材51がロック14を解除した位置からさらに近接方向S1へ移動するのを抑制し、レバー13が第2回動位置から第1回動位置に移動する場合に、ロック14と第1押圧部材51との干渉を抑制し、レバー13を円滑に回動させ易くするための部材である。弾性体部材57は、レバー13の回動端部17と第1押圧部材51との間に介在する。弾性体部材57は、例えば、第1押圧部材51の本体に立設され、レバー13の回動端部17と対向する支持壁51cに設けられる。弾性体部材57は、レバー13の回動端部17に向かって延在する。弾性体部材57は、例えば、ばねである。
【0042】
ロック解除部50は、例えば、台座53を有していてもよい。台座53は、保持部材20に固定され、レバー13の回動端部17と第1押圧部材51との間に介在し、第1押圧部材51に弾性体部材57を介して近接するように設けられる。第1押圧部材51は、台座53に対して弾性体部材57の伸縮分だけ近接方向S1へ移動可能である。
【0043】
台座53は、例えば、保持部材20の板部材21に固定される。台座53は、第1押圧部材51の支持壁51cと腕部51bの先端との間において、レバー13の回動端部17と対向するように位置する。台座53は、弾性体部材57のプラグ本体11側の端部に近接又は接触するように設けられる。台座53は、レバー13の回動端部17の係止面17aに対応する切り欠き部を有している。第1押圧部材51の腕部51bは、台座53の切り欠き部を介してロック14と接触する。
【0044】
把手部41の末端41aに近接方向S1への力が加わると、係合部42は、操作軸30と一対の第2スリット47との係合によって近接方向S1へ案内される。係合部42の近接方向S1への移動に伴い、第1押圧部材51は、近接方向S1へ移動する。この場合、台座53は保持部材20の板部材21に固定されているため、第1押圧部材51の本体に立設された弾性体部材57は、台座53に突き当てられる。弾性体部材57は、第1押圧部材51と台座53とに挟まれることで収縮する。弾性体部材57が台座53に突き当てられた後においても、弾性体部材57の作用により、第1押圧部材51の腕部51bは、近接方向S1へ移動可能である。第1押圧部材51に力が作用している場合、弾性体部材57は、少なくとも第1押圧部材51の腕部51bがロック14とレバー13の回動端部17との係合を解除するまで収縮する。
【0045】
操作軸30が第2スリット47の末端47aに達した場合、又は、弾性体部材57及び台座53により第1押圧部材51の近接方向S1への移動が抑制された場合、係合部42の近接方向S1へ移動が規制される。このため、操作軸30が一対の第2スリット47の末端47aに位置する前、又は、弾性体部材57及び台座53により第1押圧部材51の近接方向S1への移動が抑制される前に、第1押圧部材51の腕部51bは、ロック14を解除位置まで変位させる。第1押圧部材51の腕部51bがロック14を解除位置まで変位させた場合、第1押圧部材51は、台座53に突き当てられた弾性体部材57の反力の作用により、ロック14を解除した位置からさらに近接方向S1に移動することが抑制される。この場合、弾性体部材57は、例えば、第1押圧部材51と台座53との間において最も収縮した状態となっている。第1押圧部材51と第2押圧部材52との係合が解除された場合、台座53に突き当てられた弾性体部材57の反力の作用により、第1押圧部材51は、ロック14を解除した位置から離間方向S2に移動する。
【0046】
サービスプラグ10に対する操作治具1の設置過程及び分離過程について説明する。
図11は、実施形態に係る操作治具における操作部材と保持部材及び操作軸とを取り外した状態を示す斜視図である。操作軸30は、板部材21に設けられた小穴24において接続する。操作軸30を接続させた保持部材20が、固定材22を用いてレバー13に固定される。操作部材40は、係合部42の第1スリット46内に操作軸30を挿入させることで、第1押圧部材51の突出部51aと第2押圧部材52の第2腕部55とを干渉させることなく、第1スリット46の上端において、操作部材40と、レバー13、保持部材20及び操作軸30とを係合させることができる。また、操作部材40は、係合部42の第1スリット46を通じて操作軸30を取り外すことで、第1押圧部材51の突出部51aと第2押圧部材52の第2腕部55とを干渉させることなく、操作部材40と、レバー13、保持部材20及び操作軸30とを分離することができる。これにより、操作部材40は、第1スリット46を通じて、レバー13、保持部材20及び操作軸30に対し、着脱自在に係合することができる。
【0047】
操作治具1によってバッテリ100の電源回路を導通状態から遮断状態にする過程について説明する。
図12は、実施形態に係る操作治具において、バッテリの電源回路を導通状態から遮断状態にする操作過程を示す斜視図である。
図12の(A)は、レバー13の回動端部17が第1回動位置に位置する状態を示す斜視図である。
図12の(A)に示されるように、バッテリ100の電源回路が導通状態である場合、レバー13の回動端部17は第1回動位置に位置する。ロック14によってレバー13の回動端部17がプラグ本体11に係止されているので、レバー13は、回動しない状態である。把手部41の末端41aにおいて、近接方向S1に力が加えられる。力は、例えば、作業員によって加えられる。力は、把手部41の先端41bに設けられる係合部42に作用する。操作部材40が力の作用により移動することで、係合部42は、第2スリット47により近接方向S1へ案内される。すなわち、操作軸30は、第2スリット47内を相対的に離間方向S2へ移動する。
【0048】
係合部42においてさらに近接方向S1への力が作用することで、係合部42に設けられる第2押圧部材52に近接方向S1への力が作用する。第2押圧部材52の返し部56は、第1押圧部材51の突出部51aを引っかける。これにより、第2押圧部材52における力が第1押圧部材51の突出部51aに作用し、第1押圧部材51の突出部51aは、第3スリット25内を近接方向S1へ移動する。第1押圧部材51の突出部51aが移動することで、第1押圧部材51に近接方向S1への力が作用する。
【0049】
力の作用により第1押圧部材51は、近接方向S1へ移動する。この場合、台座53は保持部材20の板部材21に固定されているため、第1押圧部材51の本体に立設された弾性体部材57は、台座53に突き当てられる。弾性体部材57は、第1押圧部材51と台座53とに挟まれることで収縮する。弾性体部材57が台座53に突き当てられた後においても、弾性体部材57の作用により、第1押圧部材51の腕部51bは、近接方向S1へ移動することができる。
【0050】
第1押圧部材51の腕部51bは、近接方向S1に移動してロック14に突き当てられる。このとき、操作軸30は、第2スリット47の末端47aから離間した位置にある。第1押圧部材51の腕部51bがロック14に突き当てられ、操作部材40の力が第1押圧部材51にさらに作用することで、ロック14は、近接方向S1に変位する。操作軸30が第2スリット47の末端47aに達するまでの間、又は、弾性体部材57及び台座53により第1押圧部材51の近接方向S1への移動が抑制される前に、ロック14とレバー13の回動端部17との係合が解除される。
【0051】
第1押圧部材51の腕部51bがロック14を解除位置まで変位させた場合、第1押圧部材51は、台座53に突き当てられた弾性体部材57の反力の作用により、ロック14を解除した位置からさらに近接方向S1に移動することが抑制される。また、操作軸30が第2スリット47の末端47aに達した場合、又は、弾性体部材57及び台座53により第1押圧部材51におけるロック14を解除した位置からの近接方向S1への移動が抑制された場合、ロック14を解除位置に変位させた状態で、係合部42において近接方向S1かつ上方への力が作用することで、保持部材20に保持されたレバー13が回動し、レバー13の回動端部17がロック14の上方に移動する。
【0052】
図12の(B)は、レバー13の回動端部17が第1回動位置と第2回動位置との間に位置する状態を示す斜視図である。
図12の(B)に示されるように、レバー13の回動の規制解除後に、レバー13は、第1回動位置から第2回動位置までの回動を開始する。レバー13が回動すると、第1押圧部材51の突出部51aと第2押圧部材52の返し部56との係合がなくなるため、台座53に突き当てられた弾性体部材57の反力の作用により、第1押圧部材51は、ロック14を解除した位置から離間方向S2に離間する。レバー13の回動端部17がロック14の上方に移動したときにおいて、操作軸30が第2スリット47の末端47aに達していない場合、操作部材40においてさらに近接方向S1への力が加わり、係合部42が近接方向S1へ移動することで、操作軸30は、第2スリット47の末端47aに到達する。操作軸30は、第2スリット47の末端47aに到達しているので、力が操作軸30、保持部材20の順に作用する。
【0053】
保持部材20及び保持部材20に固定されているレバー13は、近接方向S1への力の作用により、回動軸12を中心に回動する。レバー13が回動することで、レバー13の回動端部17が第1回動位置から第2回動位置に移動する。この場合、回動軸12は支点であり、操作軸30は力点である。回動軸12は、レバー13と接続しているので、レバー13の回動により、回動軸12も回動する。係合部42内に画成する空間45は、レバー13の回動端部17の第1回動位置から第2回動位置への回動において回動端部17を含むレバー13及び保持部材20の少なくとも一部を収容する。
【0054】
レバー13の回動端部17が第1回動位置から第2回動位置へ移動する場合、第1押圧部材51の突出部51aは、係合部42の側面43における把手部41の末端41a側の外縁に接近又は接触しながら移動してもよい。係合部42の側面43における把手部41の末端41a側の外縁の一部は、例えば、弧状である。このため、第1押圧部材51の突出部51aは、レバー13の回動に合わせて円滑に移動できる。また、第3スリット25の長手方向の長さ及び位置、弾性体部材57の長さ、並びに台座53の位置は、例えば、レバー13の回動端部17が第1回動位置と第2回動位置との間を移動する場合において、第1押圧部材51の突出部51aがプラグ本体11側に移動した際に、係合部42の側面43に接触しないようにしてもよい。
【0055】
図12の(C)は、レバー13の回動端部17が第2回動位置にある状態を示す斜視図である。
図12の(C)に示されるように、レバー13の回動端部17が第2回動位置に到達することによって、回動軸12及びプラグ本体11の内部導線を介して、バッテリ100の電源回路が導通状態から遮断状態になる。
【0056】
操作治具1によってバッテリ100の電源回路を遮断状態から導通状態にする過程について説明する。
図13は、実施形態に係る操作治具において、バッテリの電源回路を遮断状態から導通状態にする操作過程を示す斜視図である。
図13の(A)は、レバー13の回動端部17が第2回動位置に位置する状態を示す斜視図である。
図13の(A)に示されるように、バッテリ100の電源回路が遮断状態である場合、レバー13の回動端部17は第2回動位置に位置する。
【0057】
把手部41の末端41aにおいて、把手部41の延在方向のうち、離間方向S2へ力が加えられる。力は、把手部41の先端41bに設けられる係合部42に作用する。係合部42は、第2スリット47により離間方向S2へ案内される。すなわち、操作軸30が第2スリット47内を相対的に近接方向S1へ移動する。力の作用により操作部材40がさらに移動することで、操作軸30は、第2スリット47の先端47bに到達する。
【0058】
図13の(B)は、レバー13の回動端部17が第2回動位置と第1回動位置との間に位置する状態を示す斜視図である。
図13の(B)に示されるように、レバー13は、第2回動位置から第1回動位置までの回動を開始する。この場合、回動軸12は支点であり、操作軸30は力点である。操作軸30は、第2スリット47の先端47bに達しているので、力が操作軸30、保持部材20の順に作用する。保持部材20及び保持部材20に固定されているレバー13は、力の作用により、回動軸12を中心に回動を開始する。回動軸12は、レバー13と接続しているので、レバー13の回動により、回動軸12も共に回動する。係合部42内に画成する空間45は、レバー13の回動端部17の第2回動位置から第1回動位置への回動において回動端部17を含むレバー13及び保持部材20の少なくとも一部を収容する。
【0059】
レバー13の回動端部17が第2回動位置から第1回動位置へ移動する場合、第1押圧部材51の突出部51aは、係合部42の側面43における把手部41の末端41a側の外縁に接近又は接触しながら移動してもよい。係合部42の側面43における把手部41の末端41a側の外縁の一部は、例えば、弧状であるため、第1押圧部材51の突出部51aは、レバー13の回動に合わせて円滑に移動できる。係合部42の側面43における把手部41の末端41a側の外縁によって、突出部51aを含む第1押圧部材51におけるプラグ本体11側又はロック14側への移動を抑えることができる。
【0060】
第1押圧部材51がプラグ本体11側又はロック14側へ移動した場合、第1押圧部材51の本体に立設された弾性体部材57が台座53に突き当たる。第1押圧部材51は、弾性体部材57の反力の作用によりプラグ本体11側又はロック14側への移動が抑えられる。これにより、ロック14と第1押圧部材51との干渉が抑制されるため、レバー13は第2回動位置から第1回動位置へと円滑に回動することができる。
【0061】
レバー13の回動端部17は、第1回動位置に到達する前において、回動端部17の一部がロック14の表面に接触しながら滑らかに下方に移動する。この場合、ロック14に対向配置する第1押圧部材51の腕部51bは、ロック14の形状に合わせた形状であるため、第1押圧部材51の腕部51bがロック14に達している場合であってもロック14の表面に接触しながら滑らかに下方に移動する。
【0062】
レバー13の回動端部17の係止面17aがロック14の爪の下方に移動した場合、ロック14の復元力により、ロック14は、離間方向S2に移動する。ロック14の爪がレバー13の回動端部17の係止面17aに係り合うことで、ロック14とレバー13の回動端部17とは係合する。
【0063】
図13の(C)はレバー13の回動端部17が第1回動位置に位置する状態を示す斜視図である。
図13の(C)に示されるように、ロック14によってレバー13の回動の規制がなされ、レバー13の回動端部17は、第1回動位置に到達する。このようにレバー13の回動端部17が第1回動位置に到達することによって、回動軸12及びプラグ本体11の内部導線を介して、バッテリ100の電源回路を遮断状態から導通状態になる。
【0064】
このように、本実施形態に係る操作治具1によれば、サービスプラグのレバーの回動を操作できる。また、操作治具1が、サービスプラグ10の位置からバッテリ100の外縁付近まで延在していることによって、サービスプラグ10から離間した位置からでもサービスプラグ10を操作することができる。これにより、バッテリ100間のサービスプラグ10の上方の作業空間が狭い場合でも、サービスプラグ10を操作することができる。操作部材40の把手部41の末端41aに対する力の付加のみで、バッテリ100の電源回路を導通状態から遮断状態へ、又は遮断状態から導通状態へと制御できる。操作治具1は、サービスプラグ10に穿孔又は切削などの追加加工を行うことなく、保持部材20の取り付けのみで容易に装着ができる。
【0065】
操作治具1において、操作部材40は、第1スリット46を通じて、レバー13、保持部材20及び操作軸30に対し、着脱自在に係合することができる。第1スリット46により、操作部材40を他のサービスプラグ10、保持部材20及び操作軸30の組み合わせを持つユニットに対しても利用することができる。
【0066】
また、第2スリット47及びロック解除部50により、ロック14におけるレバー13の回動の規制の解除、及びレバー13の回動を、把手部41の末端41aに対する力の付加という容易な一動作で行うことができる。弾性体部材57による第1押圧部材51の位置変位に応じた反力の作用により、第1押圧部材51は、ロック14を解除した位置からさらに近接方向S1に移動することが抑制される。第1押圧部材51は、第2押圧部材52との係合が解除された場合、台座53に突き当てられた弾性体部材57の反力の作用により、ロック14を解除した位置から離間方向S2に移動する。これにより、レバー13が第2回動位置から第1回動位置へ回動する場合に、ロック14と第1押圧部材51との干渉が抑制されるため、レバー13の回動を円滑に操作できる。
【0067】
また、操作部材40の内部に画成される空間45は、操作部材40の移動を阻害しないように回動端部17を含むレバー13及び保持部材20の少なくとも一部を収容することができる。空間45により、操作部材40とレバー13及び保持部材20とが干渉せずに円滑にレバー13を回動させることができ、バッテリ100の電源回路を導通状態から遮断状態へ、又は遮断状態から導通状態へと円滑に制御できる。
【0068】
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、操作治具1は、ゴムや合成樹脂など絶縁体を用いて構成されていてもよい。この場合、サービスプラグ10の電源回路において導通状態又は遮断状態とする際の安全性を向上することができる。操作治具1は、サービスプラグ10に対して、操作部材40を近接方向S1へ延在するように設けてもよい。この場合、ロック解除部50は、操作部材40の中間ではなく、力を付加する把手部41の末端41aとは反対側の係合部42の先端に位置してもよい。サービスプラグ10は、ロック14を有しなくともよい。この場合、操作治具1は、ロック解除部50を備えなくともよい。
【0069】
一対の構成又は部材である板部材21、小穴24、第3スリット25、側面43、第1スリット46、第2スリット47、第1押圧部材51の突出部51a、又は第2押圧部材52において、対の構成又は部材は、互いに本実施形態の説明を満たす構成を有する。板部材21、小穴24、第3スリット25、側面43、第1スリット46、第2スリット47、第1押圧部材51の突出部51a、又は第2押圧部材52は、一対の部材でなくてもよい。回動端部17を含むレバー13及び保持部材20の一部は、側面43の上端の辺の位置を越えて上方に突出してもよい。この場合、操作部材40は、天面44を有しなくてもよい。
【0070】
操作軸30は、板部材21において、保持部材20の内部又は外部に向かって突出する棒状の突起でもよい。操作部材40は、保持部材20及び操作軸30に固定されていてもよい。この場合、操作部材40は、第1スリット46を有しなくてもよい。係合部42の一対の側面43の間の距離は、一対の板部材21の間の距離と比較して距離を小さくとって対向するように設けられてもよい。この場合、レバー13の回動操作の際には、操作部材40は、保持部材20の一対の板部材21の間を移動する。
【0071】
操作部材40が操作軸30に着脱自在に係合されるのであれば、操作部材40は、第1スリット46を有しなくてもよい。この場合、係合部42には、例えば、側面43の上辺と天面44の長手方向の一対の辺とが連結するように蝶番が設けられていてもよい。側面43は、その上辺を中心として上下方向に回動可能に設けられる。側面43は、例えば、接続穴を有する。側面43が上辺を中心に回動することによって、操作軸30を一対の接続穴に係合させることができる。これにより、操作部材40は、第1スリット46を有しなくとも、操作軸30に着脱自在に係合される。操作部材40を保持部材20及び操作軸30と着脱させる場合には、バッテリ100は、ガイド101を有しなくてもよい。
【0072】
レバー13の回動端部17が第2回動位置から第1回動位置に到達する前において、第2押圧部材52の第1腕部54は、第1押圧部材51の突出部51aに係合してもよい。この場合、第1腕部54は、第1押圧部材51の突出部51aの突出した長さよりも係合部42の側面43から離間して設けられていない。第2押圧部材52の第1腕部54は、第1押圧部材51の突出部51aに対して、把手部41の末端41aに作用する力を離間方向S2へ作用させる。第1押圧部材51の突出部51aは、第3スリット25内を離間方向S2へ移動するため、第1押圧部材51の近接方向S1への移動を抑えることができる。これにより、レバー13は第2回動位置から第1回動位置へと円滑に回動することができる。この場合、弾性体部材57及び台座53はなくてもよい。
【0073】
台座53は、保持部材20の板部材21に固定されていなくてもよい。この場合、台座53は、第1押圧部材51とレバー13の回動端部17との間に介在し、第1押圧部材51に弾性体部材57を介して設けられる。台座53は、レバー13を支持しながら第1押圧部材51の腕部51bを近接方向S1へと移動させるとともにロック14の解除後にレバー13の回動方向へと力を作用させ易くするための部材となる。弾性体部材57は、第1押圧部材51に立設されなくてもよい。この場合、弾性体部材57は、台座53の第1押圧部材51側の面に立設される。台座53がなく、弾性体部材57のプラグ本体11側の端部がレバー13の回動端部17に突き当てられてもよい。