【解決手段】本発明の一実施形態は、誘電体層及び誘電体層を挟んで第1方向に対向するように配置される第1及び第2内部電極を含み、第1方向に対向する第1及び第2面、第1及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3及び第4面、第1〜第4面と連結され、第3方向に対向する第5及び第6面を含む本体と、第5及び第6面にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部と、第3及び第4面にそれぞれ配置され、第1内部電極と連結される金属層及び金属層上に配置されるセラミック層を含む第1及び第2連結部と、本体を第1方向に貫通し、第2内部電極と連結される連結電極と、第1連結部の第1方向の一面に配置される第1外部電極と、第2連結部の第1方向の一面に配置される第2外部電極と、本体に配置され、連結電極と連結される第3外部電極と、を含む、キャパシタ部品を提供する。
誘電体層及び前記誘電体層を挟んで第1方向に対向するように配置される第1及び第2内部電極を含む本体であって、前記第1方向に対向する第1及び第2面、前記第1及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3及び第4面、前記第1〜第4面と連結され、第3方向に対向する第5及び第6面を含む本体と、
前記第5及び第6面にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部と、
前記第3及び第4面にそれぞれ配置され、前記第1内部電極と連結される金属層及び前記金属層上に配置されるセラミック層を含む第1及び第2連結部と、
前記本体を前記第1方向に貫通し、前記第2内部電極と連結される連結電極と、
前記第1連結部の前記第1方向の一面に配置される第1外部電極と、
前記第2連結部の前記第1方向の一面に配置される第2外部電極と、
前記本体に配置され、前記連結電極と連結される第3外部電極と、
を含む、キャパシタ部品。
前記第1及び第2連結部は、シート状のセラミック層及びシート状の金属層を前記第2方向に転写して形成されるものである、請求項1から18のいずれか一項に記載のキャパシタ部品。
誘電体層及び前記誘電体層を挟んで第1方向に対向するように配置される第1及び第2内部電極を含む本体であって、前記第1方向に対向する第1及び第2面、前記第1及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3及び第4面、前記第1〜第4面と連結され、第3方向に対向する第5及び第6面を含む本体と、
前記第5及び第6面にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部と、
前記第3及び第4面にそれぞれ配置され、前記第1内部電極と連結される金属層及び前記金属層上に配置されるセラミック層を含む第1及び第2連結部と、
前記本体を前記第1方向に貫通し、前記第2内部電極と連結される連結電極と、
前記第1連結部の前記第1方向の一面に配置される第1外部電極と、
前記第2連結部の前記第1方向の一面に配置される第2外部電極と、
前記本体に配置され、前記連結電極と連結される第3外部電極と、を含み、
前記第1マージン部は、前記第1及び第2連結部の前記第3方向の一面を覆うように配置され、前記第2マージン部は、前記第1及び第2連結部の前記第3方向の他面を覆うように配置される、キャパシタ部品。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(又は強調表示や簡略化表示)がされることがあり、図面上の同一の符号で示される要素は同一の要素である。
【0014】
なお、本発明を明確に説明すべく、図面において説明と関係ない部分は省略し、様々な層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示し、同一思想の範囲において機能が同一である構成要素に対しては同一の参照符号を用いて説明する。さらに、明細書全体において、ある構成要素を「含む」というのは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
【0015】
図面において、X方向は第2方向、L方向または長さ方向、Y方向は第3方向、W方向または幅方向、Z方向は第1方向、T方向または厚さ方向と定義することができる。
【0016】
キャパシタ部品
図1は本発明の一実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
【0017】
図2は
図1において第1〜第3外部電極を除いた斜視図である。
【0018】
図3は本発明の一実施形態による本体を示す斜視図である。
【0019】
図4は
図1のI−I'線に沿った断面図である。
【0020】
図5は
図1のII−II'線に沿った断面図である。
【0021】
図6a及び
図6bは、
図3の本体を含む、
図1のX及びY方向断面図であって、
図6aは第1内部電極が観察される断面を示す図であり、
図6bは第2内部電極が観察される断面を示す図である。
【0022】
図7a及び
図7bは、
図3の本体を製造するためのセラミックグリーンシートを示し、
図7aは誘電体層に第1内部電極が印刷されたセラミックシートを示し、
図7bは誘電体層に第2内部電極が印刷されたセラミックグリーンシートを示す図である。
【0023】
以下、
図1〜
図7を参照して、本発明の一実施形態によるキャパシタ部品について詳細に説明する。
【0024】
本発明の一実施形態によるキャパシタ部品100は、誘電体層111及び上記誘電体層を挟んで第1方向(Z方向)に対向するように配置される第1及び第2内部電極121、122を含み、上記第1方向(Z方向)に対向する第1及び第2面1、2、第1及び第2面と連結され、第2方向(X方向)に対向する第3及び第4面3、4、上記第1〜第4面と連結され、第3方向(Y方向)に対向する第5及び第6面5、6を含む本体110と、上記第5及び第6面5、6にそれぞれ配置される第1及び第2マージン部131、132と、上記第3及び第4面3、4にそれぞれ配置され、上記第1内部電極121と連結される金属層141a、142a及び上記金属層上に配置されるセラミック層141b、142bを含む第1及び第2連結部141、142と、上記本体110を上記第1方向(Z方向)に貫通し、上記第2内部電極122と連結される連結電極123と、上記第1連結部141の上記第1方向(Z方向)の一面に配置される第1外部電極151と、上記第2連結部142の上記第1方向(Z方向)の一面に配置される第2外部電極152と、上記本体110に配置され、上記連結電極123と連結される第3外部電極153と、を含む。
【0025】
本体110は、誘電体層111及び内部電極121、122が交互に積層されている。
【0026】
本体110の具体的な形状に特に制限はないが、図示のように本体110は、六面体状またはそれと類似の形状からなることができる。焼成過程で本体110に含まれているセラミック粉末の収縮によって、本体110は完全な直線を有する六面体状ではないが、実質的に六面体状を有することができる。
【0027】
本体110は、厚さ方向(Z方向)に互いに対向する第1及び第2面1、2、第1及び第2面1、2と連結され、長さ方向(X方向)に互いに対向する第3及び第4面3、4、第1及び第2面1、2と連結され、且つ第3及び第4面3、4と連結され、幅方向(Y方向)に互いに対向する第5及び第6面5、6を有することができる。
【0028】
このとき、第1、第2、第5及び第6面1、2、5、6のうち選択された一面が実装面となる。
【0029】
本体110を形成する複数の誘電体層111は、焼成された状態であり、隣接する誘電体層111の間の境界は、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を利用せずには確認し難いほど一体化することができる。
【0030】
本発明の一実施形態によると、上記誘電体層111を形成する原料は、十分な静電容量を得ることができる限り、特に制限されない。例えば、チタン酸バリウム系材料、鉛複合ペロブスカイト系材料またはチタン酸ストロンチウム系材料などを用いることができる。
【0031】
上記誘電体層111を形成する材料は、チタン酸バリウム(BaTiO
3)などのパウダーに、本発明の目的に応じて様々なセラミック添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤、分散剤などが添加されることができる。
【0032】
本体110の最下部の内部電極の下部及び最上部の内部電極の上部には、所定の厚さを有する下部及び上部カバー部112が形成されることができる。このとき、下部及び上部カバー部112は、誘電体層111と同一の組成からなることができ、本体110の最上部の内部電極の上部と最下部の内部電極の下部に、内部電極を含まない誘電体層をそれぞれ少なくとも1層以上積層して形成されることができる。
【0033】
複数の内部電極121、122は、誘電体層111を挟んで互いに対向するように配置される。
【0034】
内部電極121、122は、誘電体層111を挟んで互いに対向するように交互に配置される第1及び第2内部電極121、122を含むことができる。
【0035】
第1内部電極121は、本体110の第3〜第6面3、4、5、6に露出することができ、第3面3に露出する部分が第1連結部141と連結され、第4面4に露出する部分が第2連結部142と連結されることができる。
【0036】
第2内部電極122は、本体110の第3及び第4面3、4とは離隔し、第5及び第6面5、6に露出することができる。
【0037】
連結電極123は、本体110を第1方向(Z方向)に貫通し、第2内部電極122と連結されることができる。
【0038】
第1内部電極121は、絶縁部121aを含むことができ、連結電極123は、上記第1内部電極121と離隔するように絶縁部121aを貫通することができる。
【0039】
絶縁部121aは、空いている空間であるか、または絶縁性材料で満たされて、第1内部電極121が連結電極123と電気的に分離されるようにする役割を果たす。したがって、第1及び第2内部電極121、122は、中間に配置された誘電体層111及び第1内部電極に含まれている絶縁部121aによって互いに電気的に分離されることができる。
【0040】
第1及び第2内部電極121、122を形成する材料は特に制限されず、例えば、パラジウム(Pd)、パラジウム−銀(Pd−Ag)合金などの貴金属材料、ニッケル(Ni)及び銅(Cu)のうち1つ以上の材料を含む導電性ペーストを用いて形成されることができる。
【0041】
上記導電性ペーストの印刷方法は、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを用いることができるが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0042】
連結電極123を形成する材料は特に制限されず、例えば、パラジウム(Pd)、パラジウム−銀(Pd−Ag)合金などの貴金属材料、ニッケル(Ni)、銅(Cu)のうち1つ以上の材料からなる導電性ペーストをビアに充填するか、またはめっきするなどの方法を用いることができる。
【0043】
本体110は、誘電体層111に第1内部電極121が印刷されたセラミックグリーンシート(
図7a)と、誘電体層111に第2内部電極122が印刷されたセラミックグリーンシート(
図7b)とを厚さ方向(Z方向)に交互に積層して形成することができる。その後にレーザードリル(Laser Drill)、穿孔機(Mechanical Pin Puncher)などを用いて本体110を第1方向(Z方向)に貫通するビアを形成し、ビアに導電性材料を充填して連結電極123を形成することができる。
【0044】
一方、連結電極123の形状を円形で示したが、四角形や三角形などの形状を有することができ、その形状を特に限定する必要はない。また、連結電極123は、複数個形成されることができる。
【0045】
また、連結電極123は、本体の幅方向(Y方向)を基準として、10〜65%を占めるように形成することができるが、これに制限されるものではない。
【0046】
第1及び第2マージン部131、132は、第5及び第6面5、6にそれぞれ配置され、第1及び第2連結部141、142は、第3及び第4面3、4にそれぞれ配置される。
【0047】
第1及び第2マージン部131、132は、絶縁材料からなることができ、チタン酸バリウムなどのようなセラミック材料からなることができる。この場合、第1及び第2マージン部131、132は、誘電体層111に含まれているものと同一のセラミック材料を含むか、または誘電体層111と同一の材料からなることができる。
【0048】
第1及び第2マージン部131、132を形成する方法は特に制限せず、例えば、セラミックを含むスラリーを塗布して形成するか、または誘電体シートを本体の第5及び第6面5、6に第3方向(Y方向)に積層して形成することができる。
【0049】
また、第1及び第2マージン部131、132は、後述する転写工法を用いて誘電体シートを転写して形成されることもできる。これにより、第1及び第2マージン部131、132は均一な厚さを有することができ、第1及び第2マージン部131、132の厚さの最大値に対する最小値の比は0.9〜1.0であることができる。
【0050】
第1及び第2マージン部131、132が誘電体シートを転写する方法によって形成される場合、転写工程のために、焼結前の第1及び第2マージン部131、132は高い接着力を有することが好ましい。したがって、第1及び第2マージン部131、132はバインダーなどの有機材料を相対的に多く含むことができる。この場合、焼結後にも一部の有機材料が残存し得るため、第1及び第2マージン部131、132は、誘電体層111よりも多い有機材料成分を含むことができる。
【0051】
本発明の一実施形態において、第1マージン部131は、上記第5面5から外れない範囲に配置され、第2マージン部132は、第6面6から外れない範囲に配置されることができる。また、第1マージン部131は、上記第5面5に対応する形状及び大きさを有し、第2マージン部132は、上記第6面6に対応する形状及び大きさを有することができる。
【0052】
第1及び第2マージン部131、132の幅wmは特に制限しないが、例えば、それぞれ5〜30μmであることができる。ここで、第1及び第2マージン部の幅wmは、第1及び第2マージン部131、132の第3方向(Y方向)の長さを意味することができる。
【0053】
内部電極が本体の外側に露出すると、導電性異物などの流入によって短絡が発生し、積層セラミックキャパシタの信頼性が低下する。したがって、従来では誘電体層に内部電極を形成する際に、誘電体層の面積を内部電極の面積よりも大きく形成して、内部電極のうち外部電極と連結される部分を除いた残りの端部分にマージン領域を形成した。製造工程で誘電体層に内部電極を形成すると、内部電極がマージン領域から突出したような形状を有する。このような突出した形状によって段差が発生し、数十から数百層の誘電体層を積層すると、誘電体層が段差を埋めるために伸びる。誘電体層が伸びると、内部電極も共に曲がる。内部電極が曲がると、該当部分における耐電圧特性(BDV;Breakdown Voltage)が低下するという問題が発生する。
【0054】
したがって、本発明の一実施形態によるキャパシタ部品は、本体110の第5及び第6面5、6におけるマージン領域を除去して内部電極による段差の発生を防止する。これにより、第3方向(Y方向)に内部電極が曲がることを防止して耐電圧特性が低下する問題を予防することにより、積層セラミックキャパシタの信頼性を向上させることができる。
【0055】
第5面及び第6面5、6には第1内部電極121と第2内部電極122がいずれも露出するように形成されるため、別途の第1及び第2マージン部131、132を配置して内部に形成された内部電極を保護する必要がある。第3及び第4面3、4に第1内部電極121が引出されるように形成されるが、第3面3には第1連結部141が形成され、第4面4には第2連結部142が形成されるため、第1内部電極121は外部に露出することなく、第1及び第2連結部141、142によって保護されることができる。
【0056】
さらに、従来では内部電極の整列ずれなどの製造誤差を考慮して、マージン領域の幅を十分に確保する必要があった。しかし、本発明の本体110は、切断工程などを介して、第5面及び第6面5、6に第1及び第2内部電極121、122がいずれも露出するように形成されるため、内部電極の整列ずれなどの製造誤差を考慮する必要がない。したがって、第1及び第2マージン部131、132の幅wmを従来のマージン領域の幅よりも小さく設定できるため、キャパシタ部品の単位体積当たりの容量を向上させることができる。
【0057】
また、従来の3端子型のキャパシタ部品は、第5及び第6面に配置される第3外部電極と第2内部電極を連結するために、幅方向のマージン領域に別途のリード部を配置する必要があった。しかし、本発明では、連結電極123を介して第3外部電極153と第2内部電極122を連結するため、従来に比べて第1内部電極121と第2内部電極122が重なる面積を増加させることができるのみならず、第1及び第2マージン部131、132を導入してキャパシタ部品の幅を最小化することができるため、キャパシタ部品の単位体積当たりの容量を顕著に向上させることができる。
【0058】
第1及び第2連結部141、142は、上記第3及び第4面3、4にそれぞれ配置され、上記第1内部電極と連結される金属層141a、142a及び上記金属層上に配置されるセラミック層141b、142bを含む。
【0059】
従来では、導電性ペーストにディッピングする方法を用いて、第1内部電極121が露出する第3及び第4面3、4に第1及び第2外部電極を形成した。そのため、第1及び第2外部電極の厚さが厚く、キャパシタ部品の単位体積当たりの容量が低下した。しかし、本発明によると、第1及び第2連結部141、142を導入してキャパシタ部品の長さを最小化することができ、キャパシタ部品の単位体積当たりの容量を向上させることができる。
【0060】
金属層141a、142aは、本体の第3及び第4面3、4に配置され、第1内部電極121と連結される。
【0061】
金属層141a、142aは、電気伝導性の高い金属材料を含むことができ、第1内部電極121との電気的連結性を高めるために、第1内部電極121と同一の金属を含むことができる。例えば、パラジウム(Pd)、パラジウム−銀(Pd−Ag)合金などの貴金属材料、ニッケル(Ni)、銅(Cu)のうち一つ以上を含むことができる。
【0062】
本実施形態の場合、金属層141a、142aは焼結電極の形態で提供されることができ、本体110と同時に焼結されることができる。この場合、焼結前の金属層141a、142aは、金属粒子、バインダーのような有機材料を含む状態で本体110に転写されることができ、有機材料などは、焼結後に除去されることができる。
【0063】
金属層の厚さtaは特に限定しないが、例えば、1〜5μmであることができる。ここで、金属層の厚さtaとは、金属層の第2方向(X方向)の長さを意味することができる。
【0064】
セラミック層141b、142bは、金属層141a、142a上に配置され、シール特性を向上させて外部からの水分やめっき液などが浸透することを最小限に抑える役割を果たす。セラミック層141b、142bは、金属層141a、142aの第1方向(Z方向)及び第3方向(Y方向)の断面を覆わないように形成されることができる。
【0065】
セラミック層141b、142bは、チタン酸バリウムなどのようなセラミック材料からなることができる。この場合、セラミック層141b、142bは、誘電体層111に含まれているものと同一のセラミック材料を含むか、または誘電体層111と同一の材料からなることができる。
【0066】
セラミック層141b、142bは、金属層141a、142aと同様に転写する方法で形成されることができ、以後に焼結過程を経ることができる。転写工程のために、焼結前のセラミック層141b、142bは高い接着力を有することが好ましいため、セラミック層141b、142bはバインダーなどの有機材料を相対的に多く含むことができる。この場合、焼結後にも一部の有機材料が残存し得るため、セラミック層141b、142bは、誘電体層111よりも多い有機材料成分を含むことができる。
【0067】
セラミック層の厚さtbは特に限定しないが、例えば、1〜25μmであることができる。ここで、セラミック層の厚さtbとは、セラミック層の第2方向の長さ(X方向)を意味することができる。
【0068】
第1及び第2連結部141、142は、シートを転写する方法によって形成されることができ、均一な厚さを有することができる。これにより、第1及び第2連結部141、142の厚さの最大値に対する最小値の比は0.9〜1.0であることができる。ここで、第1及び第2連結部141、142の厚さとは、第1及び第2連結部141、142の第2方向(X方向)の長さを意味することができる。
【0069】
図16〜
図18は本発明の一実施形態によるキャパシタ部品の連結部141を転写工法によって形成する工程を示す図である。
【0070】
図16に示すように、金属層141aの転写工程の場合、支持台300上に金属層シート140aを設けた後、本体110を金属層シート140aに圧着して本体110の表面に金属層141aを付着させる。金属層シート140aは焼結前の状態であって、バインダー、有機溶媒などの成分を含んでいる。
【0071】
次に、
図17に示すように、支持台300上にセラミック層シート140bを設けた後、本体110をセラミック層シート140bに圧着して金属層141aの表面にセラミック層141bを付着させる。セラミック層シート140bは焼結前の状態であって、バインダー、有機溶媒などの成分を含んでいる。
【0072】
その後、金属層141a及びセラミック層141bが形成された面の反対面にも同一の工程を繰り返して、金属層142aとセラミック層142bを形成することができる。
【0073】
一方、金属層及びセラミック層を個別に転写せず、
図18に示すように、支持台300上にセラミック層シート140b及び金属層シート140aを積層した状態で用意し、一度の転写工程によって第1連結部141を形成することもできる。
【0074】
本体110に第1及び第2マージン部131、132を形成した後、転写工法を用いて第1及び第2連結部141、142を形成することにより、第1連結部141は、上記第1及び第2マージン部131、132の上記第2方向(X方向)の一面を覆うように配置され、第2連結部142は、上記第1及び第2マージン部131、132の上記第2方向(X方向)の他面を覆うように配置されることができる。
【0075】
また、第1連結部141は、上記第3面3、上記第1及び第2マージン部131、132の上記第2方向(X方向)の一面から外れない範囲に配置され、第2連結部142は、上記第4面4、上記第1及び第2マージン部131、132の上記第2方向(X方向)の他面から外れない範囲に配置されることができる。即ち、第1連結部141は本体の第1及び第2面1、2に延長されず、第1及び第2マージン部131、132の第3方向(Y方向)の両面に延長されない。
【0076】
また、第1連結部141は、上記第3面3と、上記第1及び第2マージン部131、132の上記第2方向(X方向)の一面とを合わせた面に対応する形状及び大きさを有することができ、第2連結部142は、上記第4面4と、上記第1及び第2マージン部131、132の上記第2方向(X方向)の他面とを合わせた面に対応する形状及び大きさを有することができる。
【0077】
これにより、上記第1及び第2連結部141、142の上記第3方向(Y方向)の一面は、上記第3方向(Y方向)の外部に露出する上記第1マージン部131の一面と同一平面に配置され、上記第1及び第2連結部141、142の上記第3方向(Y方向)の他面は、上記第3方向(Y方向)の外部に露出する上記第2マージン部132の一面と同一平面に配置されることができる。
【0078】
また、上記第1及び第2マージン部131、132、第1及び第2連結部141、142の上記第1方向(Z方向)の一面は、上記第1面1と同一平面に配置され、上記第1及び第2マージン部131、132、第1及び第2連結部141、142の上記第1方向(Z方向)の他面は、上記第2面2と同一平面に配置されることができる。
【0079】
第1外部電極151は、第1連結部141の上記第1方向(Z方向)の一面に配置され、第2外部電極152は、第2連結部142の上記第1方向(Z方向)の一面に配置される。
【0080】
第1及び第2外部電極151、152はそれぞれ、第1及び第2連結部141、142の金属層141a、142aを介して第1内部電極121と電気的に連結される。
【0081】
このとき、第1外部電極151は、上記第1連結部141の上記第1方向(Z方向)の両面及び上記第3方向(Y方向)の両面に配置され、第2外部電極152は、上記第2連結部142の上記第1方向(Z方向)の両面及び上記第3方向(Y方向)の両面に配置されることができる。これにより、基板に実装する際に半田との接触面積が増加して基板との接合性がより向上することができる。
【0082】
第3外部電極153は、本体110に配置され、連結電極123を介して第2内部電極122と電気的に連結される。
【0083】
第1及び第2外部電極151、152は、信号(Signal)電極であることができ、第3外部電極153は、接地(Ground)電極であることができる。このように、多端子形態の外部電極を構成することにより、ESL(Equivalent series inductance)を下げることができるという効果がある。
【0084】
第1〜第3外部電極151、152、153を形成する材料は特に限定せず、例えば、パラジウム(Pd)、パラジウム−銀(Pd−Ag)合金などの貴金属材料、ニッケル(Ni)及び銅(Cu)のうち1つ以上の材料を含む導電性ペーストを用いて形成されることができる。
【0085】
上記導電性ペーストの印刷方法は、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを用いることができるが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0086】
一方、基板との実装性を向上させるために、第1〜第3外部電極151、152、153上にめっき層が形成されることができる。
【0087】
より具体的には、例えば、めっき層は、Niめっき層またはSnめっき層であることができ、外部電極上にNiめっき層及びSnめっき層が順次形成された形態であることができ、複数のNiめっき層及び/または複数のSnめっき層を含むこともできる。
【0088】
キャパシタ部品100のサイズは、特に限定しないが、キャパシタ部品のサイズが小さければ小さいほど、本発明による単位体積当たりの容量が向上するという効果が大きくなる。
【0089】
特に、長さは0.6mm以下であり、幅は0.3mm以下である0603サイズのキャパシタ部品を適用する場合、単位体積当たりの容量を顕著に向上させることができる。ここで、キャパシタ部品の長さは、キャパシタ部品の第2方向(X方向)の長さを意味し、キャパシタ部品の幅は、キャパシタ部品の第3方向(Y方向)の長さを意味することができる。
【0090】
ディッピング工程で本体の第3及び第4面に第1及び第2外部電極を形成し、本体の第5及び第6面に露出した第2内部電極のリード部を介して第3外部電極を第2内部電極と連結させる構造を有する従来のキャパシタ部品の場合、一般に1005サイズのキャパシタは4.3μF程度の容量を有し、0603サイズのキャパシタは1μF程度の容量を有する。
【0091】
これに対し、本発明によって本体の第3及び第4面3、4に第1及び第2連結部141、142を配置してキャパシタ部品の長さを最小化し、本体の第5及び第6面5、6には第1及び第2マージン部131、132を配置してキャパシタ部品の幅を最小化し、連結電極123を介して第2内部電極122を第3外部電極153と連結することで第1内部電極121と第2内部電極122の重なり面積を向上させる場合、4.7μF程度の容量を有する0603サイズのキャパシタ部品を実現することができる。
【0092】
したがって、1005サイズを有する従来のキャパシタを代替することができ、4個のキャパシタを並列連結して用いていた0603サイズを有する従来のキャパシタを1個のキャパシタに代替することができるため、実装空間を減らすことができる。
【0093】
図8は本発明の他の一実施形態による本体110'を示す斜視図である。
【0094】
図9a及び
図9bは、
図8の本体110'を含む、
図1のX及びY方向断面図であって、
図9aは第1内部電極121'が観察される断面を示す図であり、
図9bは第2内部電極が観察される断面を示す図である。
【0095】
図10a及び
図10bは、
図8の本体を製造するためのセラミックグリーンシートを示し、
図10aは誘電体層に第1内部電極121'が印刷されたセラミックシートを示す図であり、
図10bは誘電体層に第2内部電極が印刷されたセラミックグリーンシートを示す図である。
【0096】
図8〜
図10を参照すると、本発明の他の一実施形態による本体110'は、第1内部電極121'がリード部121b、121cを介して第3及び第4面3、4に露出し、リード部121b、121cの幅が本体の幅よりも短い。即ち、リード部121b、121cの第3方向(Y方向)の長さが、本体の第3方向(Y方向)の長さよりも短い。
【0097】
第2内部電極122は、第3及び第4面3、4と離隔して形成されるため、第3及び第4面3、4に露出する第1内部電極の端部は、第2内部電極122と重ならず、容量形成に寄与しない。一方、本体のエッジ部分は、水分浸透の主な経路となり得るため、本発明の他の一実施形態によって、幅が本体よりも短いリード部121b、121cを介して第1内部電極121'が本体のエッジ部分に露出しないようにする場合、キャパシタ部品の容量は維持しながら耐侵信頼性を向上させることができる。
【0098】
図11は本発明の他の一実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
【0099】
図12は
図11において第1〜第3外部電極を除いた斜視図である。
【0100】
図13は
図11のIII−III'線に沿った断面図である。
【0101】
図14は
図11のIV−IV'線に沿った断面図である。
【0102】
図15a及び
図15bは、
図11のX及びY方向断面図であって、
図15aは第1内部電極が観察される断面を示す図であり、
図15bは第2内部電極が観察される断面を示す図である。
【0103】
以下、
図11〜
図15を参照して、本発明の他の一実施形態によるキャパシタ部品200について詳細に説明する。但し、上述の本発明の一実施形態によるキャパシタ部品と重複する説明は省略する。
【0104】
本発明の他の一実施形態によるキャパシタ部品200は、第1マージン部231が第1及び第2連結部241、242のY方向(第3方向)の一面を覆うように配置され、第2マージン部232は、第1及び第2連結部241、242のY方向(第3方向)の他面を覆うように配置される。
【0105】
上述のシートを転写する方法を用いて本体に第1及び第2連結部241、242を形成した後、第1及び第2連結部241、242が形成された本体に第1及び第2マージン部231、232を形成することにより、第1マージン部231は、第1及び第2連結部241、242のY方向(第3方向)の一面を覆うように配置され、第2マージン部232は、第1及び第2連結部241、242のY方向(第3方向)の他面を覆うように配置されることができる。
【0106】
また、第1連結部241は、第3面3から外れない範囲に配置され、第2連結部242は、第4面4から外れない範囲に配置されることができる。また、第1連結部241は、上記第3面3に対応する形状及び大きさを有し、上記第2連結部242は、上記第4面4に対応する形状及び大きさを有することができる。
【0107】
一方、第1及び第2マージン部231、232も、上述のシートを転写する方法を用いて形成することにより、第1マージン部231は、上記第5面5、上記第1及び第2連結部241、242の上記第3方向の一面から外れない範囲に配置され、第2マージン部232は、上記第6面6、上記第1及び第2連結部241、242の上記第3方向の他面から外れない範囲に配置されることができる。また、第1マージン部231は、上記第5面5と、上記第1及び第2連結部241、242の上記第3方向の一面とを合わせた面に対応する形状及び大きさを有し、第2マージン部232は、上記第6面6と、上記第1及び第2連結部241、242の上記第3方向の他面とを合わせた面に対応する形状及び大きさを有することができる。
【0108】
また、金属層241a、242aがキャパシタ部品の幅方向(Y方向)に露出しないため、第1及び第2外部電極251、252を第1及び第2連結部241、242の第1方向の一面または両面に形成される形態とすることができる。したがって、キャパシタ部品の幅方向の両面には第1及び第2外部電極251、252が形成されないため、キャパシタ部品の幅を最小化することができ、キャパシタ部品の単位体積当たりの容量を向上させることができる。
【0109】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。