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特開2021-101961透析患者運動支援システムおよび透析患者運動支援装置ならびにその方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-101961(P2021-101961A)
(43)【公開日】2021年7月15日
(54)【発明の名称】透析患者運動支援システムおよび透析患者運動支援装置ならびにその方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61H 1/02 20060101AFI20210618BHJP
   A61M 1/14 20060101ALI20210618BHJP
【FI】
   A61H1/02 N
   A61M1/14 110
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2019-235048(P2019-235048)
(22)【出願日】2019年12月25日
(11)【特許番号】特許第6855561号(P6855561)
(45)【特許公報発行日】2021年4月7日
(71)【出願人】
【識別番号】517265510
【氏名又は名称】医療法人偕行会
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】石川 英昭
【テーマコード(参考)】
4C046
4C077
【Fターム(参考)】
4C046AA22
4C046AA44
4C046AA47
4C046BB08
4C046BB09
4C046CC04
4C046CC12
4C046EE04
4C046EE24
4C046EE32
4C077AA05
4C077BB01
4C077HH10
4C077HH18
4C077HH21
(57)【要約】
【課題】人工透析治療中の患者の運動を安全に支援すること。
【解決手段】透析患者の透析治療中の運動を支援する透析患者運動支援システムであって、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、検出した透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
前記透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備えた透析患者運動支援システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記仮想空間内に仮想的なボールオブジェクトを生成し、
前記動作検出部で検出した前記下肢の動きに応じて、前記仮想空間内の下肢オブジェクトを動かすことにより、前記ボールオブジェクトのリフティング動作を疑似体験させる請求項1に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項3】
他の前記透析患者運動支援システムとの通信を行う通信部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記通信部を介して、他の透析患者との間で前記仮想空間を共有し、前記仮想空間内の同じ前記ボールオブジェクトを互いにパスしあう画像を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる請求項2に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項4】
前記表示制御部は、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じた速度で、仮想空間内において前記患者アバターを歩行させ、歩行中の前記患者アバターから見た仮想的な景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備えた請求項1に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる請求項1に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項7】
前記表示制御部は、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる請求項5に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項8】
前記ヘッドマウントディスプレイは、外部を撮像する撮像部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに前記撮像部で撮像された外部の映像を表示させる請求項1乃至7のいずれか1項に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイに前記撮像部で撮像された外部の映像を表示させた状態で、前記ヘッドマウントディスプレイが、所定時間以上、前記透析患者の下肢方向に向いた場合に、前記仮想空間の表示を再開させる請求項8に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項10】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備えた透析患者運動支援装置。
【請求項11】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含む透析患者運動支援方法。
【請求項12】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透析患者運動支援システムおよび透析患者運動支援装置ならびにその方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1、2には、ベッドに寝ておらざるを得ない患者が早期リハビリを行い、早期離床のため、使用者の感覚を統合して仮想環境を提示し、使用者の運動に合わせて提示する仮想環境を制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−280762号公報
【特許文献2】特開平10−151162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術は、透析患者に特化したものではなく、透析患者の運動を安全に支援できる構成になっていなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
前記透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備えた透析患者運動支援システムである。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備えた透析患者運動支援装置である。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含む透析患者運動支援方法である。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、人工透析治療中の患者の運動を安全に支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る透析患者運動支援システムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る透析患者運動支援システムの処理の流れを説明するフローチャートである。
図3】本発明の第1実施形態に係る透析患者運動支援システムの処理の流れを説明するフローチャートである。
図4】本発明の第2実施形態に係る透析患者運動支援システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての透析患者運動支援システム100について、図1を用いて説明する。透析患者運動支援システム100は、動作検出部としてのセンサ101とヘッドマウントディスプレイ102と表示制御部103とを含むシステムである。
【0014】
センサ101は、透析装置110を用いた人工透析治療中の透析患者130の下肢の動作を検出し、Bluetooth(登録商標)などの通信技術で、表示制御部103に、その動作信号を送信する。透析患者130は、ベッド120上において、仰臥位、半坐位、または坐位の姿勢を取った状態で透析治療にあたるが、その透析患者130の下肢131に取り付けられたセンサ101により、下肢131の動き(例えば加速度)を検出する。
【0015】
ヘッドマウントディスプレイ102は、透析装置110を用いた人工透析治療中の透析患者130の頭部132に装着され、透析患者130に対して、仮想空間140を表わす3D映像を提供する。
【0016】
表示制御部103は、センサ101が検出した透析患者の下肢131の動作に関する信号を受取り、その下肢の動作に応じて動作する患者アバター141を仮想空間内に生成し、患者アバター141からの視界をヘッドマウントディスプレイ102に表示させる。
【0017】
表示制御部103は、仮想空間140内に仮想的なボールオブジェクト142を生成する。そして、表示制御部103は、センサ101を用いて検出した下肢131の動きに応じて、仮想空間140内の患者アバター141の下肢オブジェクトを動かすことにより、ボールオブジェクト142のリフティング動作を疑似体験させる。
【0018】
また、透析患者運動支援システム100は、他の前記透析患者運動支援システムとの通信を行う通信部104とを備えている。表示制御部103は、通信部104およびネットワーク150を介して、他の透析患者との間で仮想空間140を共有し、仮想空間140内の同じボールオブジェクト142を互いにパスしあうことを実現する。
【0019】
表示制御部103は、透析患者130の、透析治療の残り時間に応じて、ヘッドマウントディスプレイ102における表示を制御してもよい。例えば、透析治療の残り時間を表示したり、透析治療の終了時間に合わせてボールオブジェクト142の数や落下速度を変えてもよい。
【0020】
ヘッドマウントディスプレイ102は、外部を撮像する撮像部としてのカメラ121を備える。
【0021】
表示制御部103は、ヘッドマウントディスプレイ102が、透析患者130の下肢131方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、仮想空間140の表示を中止させる。その後、表示制御部103は、ヘッドマウントディスプレイ102にカメラ121で撮像された外部の映像を表示させる。表示制御部103は、ヘッドマウントディスプレイ102にカメラ121で撮像された外部の映像を表示させた状態で、ヘッドマウントディスプレイ102が、所定時間以上、透析患者の下肢131方向に向いた場合に、仮想空間140の表示を再開させる。
【0022】
図2は、透析患者運動支援システム100でリフティングの疑似体験を行なう処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS201において、アプリケーションを実行すると、ステップS202において仮想空間140内に下肢モデルの患者アバター141を生成し、ヘッドマウントディスプレイ102に表示させる。
【0023】
次に、ステップS203において、仮想空間140内に、ボールオブジェクト142を生成し、ヘッドマウントディスプレイ102に表示させる。
【0024】
さらに、ステップS204において、センサ101から受け取った動作検出信号(例えば加速度信号)に応じて、患者アバター141を仮想空間140内で動かす。
【0025】
次にステップS205において、患者アバター141とボールオブジェクト142との位置関係に応じて、ボールオブジェクト142を動かす。具体的には、患者アバター141の下肢位置がボールオブジェクト142の位置に所定値以上近接すれば、ボールオブジェクト142が、患者アバター141に当たって跳ね返る。患者アバター141の加速度およびその方向に応じて、ボールオブジェクト142の動きを変えてもよい。このように情報処理を行なうことにより、透析患者130は、仮想空間内でリフティング動作を疑似体験することができる。さらに、ステップS206において、リフティング回数をカウントし、表示する。これにより、運動へのモチベーションを維持または向上させる。このようにステップS204〜S206を繰り返してリフティングの疑似体験をさせる。一方、ステップS207において、ヘッドマウントディスプレイ102が大きく(例えば70度)右または左に向きを変えたことを検知すると、ステップS208に進み、アプリケーションを中断させ、カメラ121で撮像した外部の画像をヘッドマウントディスプレイ102に表示させる。これにより、針が抜けていないか否かや、透析装置110や看護師(不図示)の状態や状況を即座に把握することが可能となる。
【0026】
さらにアプリケーション中断中に、ステップS207において、所定時間、正面(下肢方向)を見ると、仮想空間表示(S203)に戻る。ここでは正面としたが本発明はこれに限定されない。例えば、手や、斜め下を見た場合に、仮想空間表示に戻る処理の流れでもよい。
【0027】
図3は、透析患者運動支援システム100でボールパスの疑似体験を行なう処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS301において、アプリケーションを実行すると、次にステップS302において、同じアプリケーションに参加する通信相手を決定する。さらにステップS303において、仮想空間140内に参加者全員の患者アバター141を生成し、ヘッドマウントディスプレイ102に表示させる。
【0028】
さらに、ステップS304においては、仮想空間140内に、ボールオブジェクト142を生成し、ヘッドマウントディスプレイ102に表示させる。
【0029】
次に、ステップS305において、参加者全員に装着された複数のセンサ101から受け取った動作検出信号(例えば加速度信号)に応じて、参加者全員の患者アバター141を仮想空間140内で動かす。
【0030】
次にステップS306において、患者アバター141とボールオブジェクト142との位置関係に応じて、ボールオブジェクト142を動かす。具体的には、患者アバター141の位置がボールオブジェクト142の位置に所定値以上近接すれば、ボールオブジェクト142が、患者アバター141に当たって跳ね返る。患者アバター141の加速度およびその方向に応じて、ボールオブジェクト142の動きを変えてもよい。このように情報処理を行なうことにより、透析患者130は、仮想空間内で他の透析患者とパス交換動作を疑似体験することができる。さらに、ステップS307において、パス交換回数をカウントし、表示することにより、運動へのモチベーションを維持または向上させる。ここで、患者のペアごとのパス交換回数を比較することにより、順位付けを行ってもよい。
【0031】
以上の構成によれば、透析治療中の透析患者のように、手が動かせない患者であっても、安全確保しつつ仮想空間に没入させて、ストレスなく適度な運動を行なわせることが可能になる。
【0032】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る透析患者運動支援システム200について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る透析患者運動支援システム200の構成を説明するための図である。本実施形態に係る透析患者運動支援システム200は、上記第1実施形態と比べると、患者アバターがボールオブジェクトを蹴るのではなく、仮想空間内を移動する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0033】
透析患者運動支援システム200は、動作検出部としてのセンサ101とヘッドマウントディスプレイ102と表示制御部203とを含むシステムである。
【0034】
センサ101は、透析装置110を用いた人工透析治療中の透析患者130の下肢の動作を検出する。チェアベッド220上において、坐位の姿勢を取った状態で透析治療にあたるが、透析患者130の下肢131に取り付けられたセンサ101により、下肢131の動き(例えば加速度)を検出する。
【0035】
ヘッドマウントディスプレイ102は、透析装置110を用いた人工透析治療中の透析患者130の頭部132に装着され、透析患者130に対して、仮想空間240を表わす3D風景映像を提供する。
【0036】
表示制御部203は、センサ101が検出した透析患者130の下肢131の動作に関する信号(例えば加速度信号)を受取る。そして、表示制御部203は、透析患者130の下肢131の動作に応じて、患者アバター(不図示)を仮想空間内で移動させ、患者アバターの視界をヘッドマウントディスプレイ102に表示させる。
【0037】
つまり、表示制御部203は、検出した透析患者130の下肢131の動作に応じた速度で、仮想空間240内において患者アバターを歩行させ、歩行中の患者アバターから見た仮想的な景色を、ヘッドマウントディスプレイ102に表示させる。
【0038】
また、透析患者運動支援システム100は、他の前記透析患者運動支援システムとの通信を行う通信部104を備えている。表示制御部203は、通信部104およびネットワーク150を介して、他の透析患者との間で仮想空間240を共有し、仮想空間240内を、他の透析患者と共に歩くことを実現する。
【0039】
これにより、透析患者に仮想空間内での登山、街歩き、スキー、海底散歩などを疑似体験させることができる。
【0040】
表示制御部203は、検出した透析患者130の下肢131の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを仮想空間内に生成し、仮想的乗り物オブジェクトに乗っている患者アバターから見た景色を、ヘッドマウントディスプレイに表示させてもよい。
【0041】
表示制御部203は、例えば、仮想空間内でのボート漕ぎを疑似体験させるため、足こぎボートのアバターを仮想空間内に生成してもよい。表示制御部203は、センサ101が検出した透析患者130の下肢131の動作に関する信号に応じて、足こぎボートのアバターを仮想空間内で移動させ、ヘッドマウントディスプレイ102には、足こぎボートに乗る患者アバターからの視界を表示してもよい。
【0042】
歩いた距離に応じて、山頂の画像を表示したり、「おめでとうございます」とのメッセージを表示したりすることにより、透析患者の運動に対するモチベーションを維持、向上させることが可能となる。
【0043】
なお、ジャイロセンサをベルトにして腰につけ、その信号を表示制御部203に送ることにより、体の傾きに応じて、仮想空間内の進行方向を変更してもよい。また、針が抜けることを防止するため、患者130の身体の向きに応じて、アプリケーションを終了させ、カメラ121で撮像した外部の画像をヘッドマウントディスプレイ102に表示させてもよい。これにより、針が抜けていないか否かや、透析装置110や看護師(不図示)の状態や状況を即座に把握することが可能となる。
【0044】
表示制御部203は、既知の方法でバイタルデータ(心拍、体温、血圧など)を取得して、そのバイタルデータに合わせて、ヘッドマウントディスプレイの表示を変えてもよい。例えば、心拍が上がれば、仮想空間内での移動速度を変えて、患者130の運動強度を下げさせてもよい。
【0045】
以上の構成によれば、第1実施形態と同様、透析治療中の透析患者のように、手が動かせない患者であっても、安全確保しつつ仮想空間に没入させて、ストレスなく適度な運動を行なわせることが可能になる。
【0046】
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明を適用できる患者は、人工透析治療中の患者に限定されない。例えば、点滴静脈注射中など、仰臥姿勢にある患者であれば、如何なる患者にも適用できる。
【0047】
本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0048】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるサーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2020年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
前記透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援システム。
【請求項2】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
前記透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え
前記表示制御部は、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させ透析患者運動支援システム。
【請求項3】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
前記透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記ヘッドマウントディスプレイは、外部を撮像する撮像部備え、
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに前記撮像部で撮像された外部の映像を表示させ透析患者運動支援システム。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイに前記撮像部で撮像された外部の映像を表示させた状態で、前記ヘッドマウントディスプレイが、所定時間以上、前記透析患者の下肢方向に向いた場合に、前記仮想空間の表示を再開させる請求項に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記仮想空間内に仮想的なボールオブジェクトを生成し、
前記動作検出部で検出した前記下肢の動きに応じて、前記仮想空間内の下肢オブジェクトを動かすことにより、前記ボールオブジェクトのリフティング動作を疑似体験させる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項6】
他の前記透析患者運動支援システムとの通信を行う通信部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記通信部を介して、他の透析患者との間で前記仮想空間を共有し、前記仮想空間内の同じ前記ボールオブジェクトを互いにパスしあう画像を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる請求項に記載の透析患者運動支援システム。
【請求項7】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え
前記表示制御部は、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援装置。
【請求項8】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界をヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え
前記表示制御部は、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援装置。
【請求項9】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに外部の映像を表示させる透析患者運動支援装置。
【請求項10】
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援方法。
【請求項11】
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記表示制御部が、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援方法。
【請求項12】
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに外部の映像を表示させる透析患者運動支援方法。
【請求項13】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援プログラム
【請求項14】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援プログラム。
【請求項15】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに外部の映像を表示させる透析患者運動支援プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
前記透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援システムである。
上記目的を達成するため、本発明に係る他のシステムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
前記透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え
前記表示制御部は、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させ透析患者運動支援システムである。
上記目的を達成するため、本発明に係るさらに他のシステムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
前記透析患者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記ヘッドマウントディスプレイは、外部を撮像する撮像部備え、
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに前記撮像部で撮像された外部の映像を表示させ透析患者運動支援システムである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え
前記表示制御部は、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援装置である。
上記目的を達成するため、本発明に係る他の装置は、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界をヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え
前記表示制御部は、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援装置である。
上記目的を達成するため、本発明に係るさらに他の装置は、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに外部の映像を表示させる透析患者運動支援装置である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援方法である。
上記目的を達成するため、本発明に係る他の方法は、
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記表示制御部が、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援方法である。
上記目的を達成するため、本発明に係るさらに他の方法は、
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに外部の映像を表示させる透析患者運動支援方法である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援プログラムである。
上記目的を達成するため、本発明に係る他のプログラムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援プログラムである。
上記目的を達成するため、本発明に係るさらに他のプログラムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに外部の映像を表示させる透析患者運動支援プログラムである。
【手続補正書】
【提出日】2021年1月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項7】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項9】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに設けられた撮像部で撮影された外部の映像を表示する透析患者運動支援装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項10】
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援方法。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項11】
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記表示制御部が、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援方法。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項12】
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに設けられた撮像部で撮影された外部の映像を表示させる透析患者運動支援方法。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項13】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援プログラム。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項14
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項14】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援プログラム。
【手続補正8】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項15
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項15】
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに設けられた撮像部で撮影された外部の映像を表示させる透析患者運動支援プログラム。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援装置である。
上記目的を達成するため、本発明に係る他の装置は、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界をヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援装置である。
上記目的を達成するため、本発明に係るさらに他の装置は、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出部と、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに設けられた撮像部で撮影された外部の映像を表示させる透析患者運動支援装置である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援方法である。
上記目的を達成するため、本発明に係る他の方法は、
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記表示制御部が、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援方法である。
上記目的を達成するため、本発明に係るさらに他の方法は、
検出部が、人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
表示制御部が、検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップにおいて、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに設けられた撮像部で撮影された外部の映像を表示させる透析患者運動支援方法である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイにおける表示を制御する透析患者運動支援プログラムである。
上記目的を達成するため、本発明に係る他のプログラムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて移動する仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内に生成し、前記仮想的乗り物オブジェクトに乗っている前記患者アバターから見た景色を、前記ヘッドマウントディスプレイに表示させ、
前記透析患者の、透析治療の残り時間に応じた速度で、前記仮想的乗り物オブジェクトを前記仮想空間内で移動させる透析患者運動支援プログラムである。
上記目的を達成するため、本発明に係るさらに他のプログラムは、
人工透析治療中の透析患者の下肢の動作を検出する動作検出ステップと、
検出した前記透析患者の下肢の動作に応じて動作する患者アバターを仮想空間内に生成し、前記患者アバターの視界を前記透析患者が装着したヘッドマウントディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる透析患者運動支援プログラムであって、
前記表示制御ステップにおいて、前記ヘッドマウントディスプレイが、前記透析患者の下肢方向を正面として、所定角度以上、左または右に向いた場合には、前記仮想空間の表示を中止して、前記ヘッドマウントディスプレイに設けられた撮像部で撮影された外部の映像を表示させる透析患者運動支援プログラムである。