特開2021-103487(P2021-103487A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 兼折 政教の特許一覧

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  • 特開2021103487-体験型就職支援・転職支援システム 図000003
  • 特開2021103487-体験型就職支援・転職支援システム 図000004
  • 特開2021103487-体験型就職支援・転職支援システム 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-103487(P2021-103487A)
(43)【公開日】2021年7月15日
(54)【発明の名称】体験型就職支援・転職支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20210618BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2019-235246(P2019-235246)
(22)【出願日】2019年12月25日
(71)【出願人】
【識別番号】719008276
【氏名又は名称】兼折 政教
(72)【発明者】
【氏名】兼折 政教
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB53
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】若者の就職活動・企業の採用活動時における、ミスマッチの減少・若者が求める企業の早期発見・企業の求める人材確保が可能となる体験型就職支援システムを提供する。
【解決手段】体験就職希望者である若者等または教育機関と協力し、若者の就職を長期的かつ総合的に支援する。若者が希望する企業を仲介・斡旋する。若者が入社後の状況を観察・調査・面談・相談等で把握・記録・管理等する。双方の仲介を行い、本採用・離職・転職時の手続き等の支援を行う。
企業と協力し、企業の採用活動を長期的かつ総合的に支援する。若者を仲介・斡旋し、企業は若者を試用的に採用する。企業は、実業務を通して若者の能力・適正・人柄等を観察することが可能となる。若者が入社後の状況を企業と連絡・調整・面談・相談等で把握・記録・管理等する。双方の仲介を行い、試用期間の延長・離職・本採用手続き等の支援を行う。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体験就職を希望または利用する企業・若者・その若者に係る一部と、連携して、体験就職を仲介・斡旋・支援するシステム・そのシステムに係る一部。
【請求項2】
体験就職中の若者・企業と、協力して、体験就職者と企業の支援をするシステム・そのシステムに係る一部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体験型就職支援・転職支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、若者の就職活動は限られた期間・情報の中で、人生を左右するほどの大きな選択を迫られている。「人生100年時代」が到来する中、就活生は社会に出る不安・焦り、将来・老後に対する不安等を抱えながら、在学期間中または転職活動中に自己分析・仕事研究・会社説明会へ参加等の就活準備を行う。必要に応じてインターンシップに参加し、実際の就業体験を通して、自己の職業適性を模索している。
【0003】
また、少子高齢化・人材が多様化する中、企業も人材不足・採用難を受け、会社説明会・インターンシップ等を導入し、少しでも早く優秀な人材を獲得するように動いている。
【0004】
就活生・企業共に多大な労力・資金・時間を掛けたにも関わらず、新入社員の離職率は年々増加している。理由としては、「仕事が自分に合わない」「将来性がない」「労働条件・賃金条件が合わない」「人間関係が合わない」等、実際に労働して初めて気付くことが多々である。これらは、就活時に会社の情報をほとんど入手できなかった場合に起こることが考えられる。
【0005】
転職を希望する者は、働きながら転職活動をすることとなる。転職活動に多大な労力・時間を費やすのは勿論、現在の会社に迷惑が掛かる・離職して生活ができるのか等、尻込みする人も多いだろう。仮に転職できたとしても、転職して後悔する可能性もある。結果、不満を抱えながら仕事を続けなければならないと、考える人がいるのも事実である。
【0006】
また、苦労して採用した社員が離職することは、企業にとって、心理的及び経営リソース的マイナス・採用に掛かった労力・資金・時間・企業イメージの悪化等、様々な悪影響を及ぼす。つまり、社員には長く自社で働いてもらいたいと考えるのが自然である。そのためには、新入社員研修・フォローアップ研修・OFF-JT・OJT等の研修・教育を充実し、社会人としてのスキル・ビジネスマナー・業務を円滑に遂行するための能力等を身に付けてもらう必要がある。その結果、人間性・社会性・経済性等を追求する企業の目的を達成する助力となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】厚生労働省 「人生100年時代」に向けて
【非特許文献2】内閣府 特集 就労等に関する若者の意識
【非特許文献3】経済産業省 企業の戦略的人事機能の強化に関する調査
【非特許文献4】グローバル採用ナビ 2019年は採用難。いい人材を採用するコツ 原因と対策
【非特許文献5】厚生労働省 若年者雇用を取り巻く現状
【非特許文献6】RAORSH 社会人の為の情報サイト転職しない人の理由や特徴、可能性を自分で潰していませんか
【非特許文献7】BOUGL 人事担当者必見失敗しない新入社員研修の作り方・離職防止の秘訣など
【非特許文献8】株式会社フォスターワン 経営理念ドットコム 価値観
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述より、若者が離職する原因のひとつに、就活生と企業との間で、ミスマッチが起こっていると考えられる。本発明は、ミスマッチが起こった際に、若者の離職及び転職をサポートすると共に、将来的に長く働くことができる企業を早期に発見するためのものである。
【0009】
また、企業にとっては、実業務を通して自社のことをより深く知ってもらうことが可能となる。本発明は、世の中で様々な雇用形態・様々な事業を行っている各企業が、現在求めている優秀な人材を、効率良く確保することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
就活生とその家族等または教育機関と協力し、体験就職希望者の就職を長期的かつ総合的に支援する。具体的には、体験就職希望者が体験を希望する企業を仲介・斡旋する。体験就職者が企業に入社した後の状況を観察・調査・面談・相談等で把握・記録・管理等する。必要に応じて、体験就職者と企業の仲介を行い、本採用・離職・転職時の手続き等の支援を行う。
【0011】
企業と協力し、企業の採用活動を長期的かつ総合的に支援する。具体的には、体験就職希望者を仲介・斡旋し、企業は通常の採用試験と同等の試験・面接等を行い、試用的に採用する。企業は、実業務を通して体験就職者の能力・適正・人柄等を観察することが可能となる。体験就職者が企業に入社した後の状況について、企業と連絡・調整・面談・相談等で把握・記録・管理等する。必要に応じて、体験就職者と企業の仲介を行い、試用期間の延長・離職・本採用手続き等の支援を行う。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、体験就職者は自らの五感を用いて、企業を内部から知ることとなる。実業務をすることで、体験就職者・企業の双方が、実態・実状等を把握することが可能となり、体験就職者と企業のミスマッチが減少する。
【0013】
また、体験就職者は、実業務を通して自己の職業適性・能力等に気付き、自己啓発に繋がる。会社説明会・インターンシップ等では分かり得ない企業の情報を知ることとなり、より良く、より長期的に働くことのできる企業を見つけることが可能となる。
【0014】
また、企業は、採用面接・採用試験等では分かり得ない能力・適正・人柄等を、より正確に観察・分析等できる。試用採用のため、正社員に比べ、費やす労力・資金・時間も抑えることができ、より優秀で、より長期的に働いてくれる人材を見つけることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】近年の就職・採用活動における、若者と企業の現状・実態・就職までの流れを示す図である。
図2】採用後における、若者と企業の現状・実態・離職するまでの流れを示す図である。
図3】本発明の全体構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る実施の形態について説明する。
【0017】
若者が就職活動をする時期は、国または地方公共団体等が設置する教育機関に在学中と、フリーターまたは働きながら転職活動をしている社会人の、大きく2つに分類される。前者の場合、若者は、主に教育機関と連携して就職活動を行う。後者の場合、若者は、本人のみまたはその家族・友人・上司・同僚・知人等と連携して就職活動を行う。
【0018】
上述の教育機関と連携を密に取り、本発明の概要・趣旨等を若者へ説明する。若者が、自らの将来について考える機会・選べる選択肢を増やし、若者の個性に応じた企業を提供する。
【0019】
上述のフリーターとして生活している若者、またはその家族と連携を密に取り、本発明の概要・趣旨等を説明する。若者が、自らの将来について考える機会・選べる選択肢を増やし、若者の個性に応じた企業を提供する。
【0020】
また、企業と連携を密に取り、本発明の概要・趣旨等を説明する。必要に応じて、企業の就業規則・試用制度等の導入・整備・拡充を支援し、体験就職者を受け入れることができる体制等を整える。同時に、企業が、自社の将来に適した人材を選べる選択肢を増やし、各企業の雇用形態・事業等に応じた人材を提供する。
図1
図2
図3