【課題を解決するための手段】
【0006】
ヒトCOPD患者における慢性閉塞性肺疾患(COPD)を治療する方法が、本明細書において提供される。
【0007】
ある態様では、COPDを治療する方法が、100mgの用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をCOPD患者に投与するステップを含む。ある態様では、COPDの増悪率を低下させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、患者が、投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、COPDの増悪率を低下させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、患者が、Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(GOLD)によって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有する。ある態様では、ヒトCOPD患者における1秒量(FEV
1)を増加させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含む。ある態様では、ヒトCOPD患者における努力肺活量(FVC)を増加させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含む。ある態様では、ヒトCOPD患者におけるCOPD症状を判断するCOPD質問票スコアを改善する方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含む。
【0008】
ある態様では、ベンラリズマブまたは抗原結合断片が、100mgの用量で投与される。ある態様では、ベンラリズマブまたは抗原結合断片が、30mgの用量で投与される。ある態様では、ベンラリズマブまたは抗原結合断片が、10mgの用量で投与される。
【0009】
ある態様では、患者が、投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に少なくとも300好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に少なくとも400好酸球/μLの血液好酸球数を有する。
【0010】
ある態様では、患者が、投与前に150好酸球/μL未満の血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に300好酸球/μL未満の血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に150〜300好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に300〜450好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に400好酸球/μLを超える血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に450好酸球/μLを超える血液好酸球数を有する。
【0011】
ある態様では、患者が、GOLDによって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有する。ある態様では、患者が、GOLDによって定義される非常に重度のCOPDを有する。
【0012】
ある態様では、投与が、COPDの増悪率を低下させる。ある態様では、増悪率が少なくとも30%低下する。ある態様では、増悪率が約34%低下する。ある態様では、増悪率が少なくとも40%低下する。ある態様では、増悪率が約47%低下する。ある態様では、増悪率が少なくとも50%低下する。ある態様では、増悪率が約57%低下する。ある態様では、増悪率が、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の第1の投与から1年以内に低下する。
【0013】
ある態様では、投与が、患者のFEV
1を増加させる。ある態様では、増加したFEV
1が、気管支拡張薬前の(pre−bronchodilator)FEV
1である。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも10%増加する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が約12%増加する。ある態様では、FEV
1の増加が、気管支拡張薬後の(post−bronchodilator)FEV
1である。ある態様では、気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも5%増加する。ある態様では、気管支拡張薬後のFEV
1が約7%増加する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1および気管支拡張薬後のFEV
1が増加する。ある態様では、FEV
1が、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の第1の投与から1年以内に増加する。
【0014】
ある態様では、投与が、患者のFVCを増加させる。ある態様では、増加したFVCが、気管支拡張薬前のFVCである。ある態様では、増加したFVCが、気管支拡張薬後のFVCである。ある態様では、気管支拡張薬前のFVCおよび気管支拡張薬後のFVCが増加する。ある態様では、FVCが少なくとも3%増加する。ある態様では、FVCが、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の第1の投与から1年以内に増加する。
【0015】
ある態様では、投与が、COPD症状を判断するCOPD質問票スコアを改善する。ある態様では、COPD質問票が、COPD−Specific Saint George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ−C)である。ある態様では、患者のSGRQ−C(症状)スコアが少なくとも9減少する。ある態様では、COPD症状を判断するCOPD質問票スコアが、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の第1の投与から1年で改善する。
【0016】
ある態様では、患者が、増悪の病歴を有する。ある態様では、増悪の病歴が、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与前の年の少なくとも1回の増悪を含む。
【0017】
ある態様では、患者が、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与前にFEV
1<予測の80%を有していた。
【0018】
ある態様では、患者が、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与前にFEV
1/努力肺活量(FVC)<0.70を有していた。
【0019】
ある態様では、患者が、コルチコステロイド、長時間作用性のβ2アゴニスト、およびチオトロピウムを使用している。
【0020】
ある態様では、少なくとも2回の用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片が投与される。ある態様では、第1の用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片が0日目に投与され、および第2の用量が4週目に投与される。ある態様では、少なくとも1回の用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片が、前の用量の8週間後の間隔で投与される。ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が少なくとも1回の4週間の投薬間隔で、次いで、少なくとも1回の8週間の投薬間隔で投与される。ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が3回の4週間の投薬間隔で、次いで、8週間の投薬間隔で投与される。
【0021】
ある態様では、投与が皮下である。
【0022】
ある態様では、ヒトCOPD患者におけるCOPDを治療する方法が、100mgの用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、患者が、投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に少なくとも300好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、患者が、投与前に少なくとも400好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が少なくとも1回の4週間の投薬間隔で、次いで、少なくとも1回の8週間の投薬間隔で投与される。ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪率を減少させるか、患者のFEV
1を増加させるか、COPD症状を判断するCOPD質問票スコアを改善するか、またはその組み合わせである。ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪率を減少させ、患者のFEV
1を増加させ、およびCOPD症状を判断するCOPD質問票スコアを改善する。
【0023】
ある態様では、COPDの増悪率を低下させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、患者が、投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有し、増悪率が少なくとも30%低下する。ある態様では、増悪率が約34%低下する。
【0024】
ある態様では、COPDの増悪率を低下させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、患者が、投与前に少なくとも300好酸球/μLの血液好酸球数を有し、増悪率が少なくとも50%低下する。ある態様では、増悪率が約57%低下する。
【0025】
ある態様では、COPDの増悪率を低下させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、患者が、GOLDによって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有し、増悪率が少なくとも40%低下する。ある態様では、増悪率が約47%低下する。
【0026】
ある態様では、ヒトCOPD患者におけるFEV
1を増加させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、患者が、投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、ヒトCOPD患者におけるFEV
1を増加させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、患者が、コルチコステロイド、長時間作用性のβ2アゴニスト、およびチオトロピウムを使用している。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が増加する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも15%増加する。ある態様では、気管支拡張薬後のFEV
1が増加する。ある態様では、気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも10%増加する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が増加し、および気管支拡張薬後のFEV
1が増加する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも15%増加し、および気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも10%増加する。
【0027】
ある態様では、ヒトCOPD患者におけるFEV
1を増加させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、患者が、GOLDによって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が増加する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも20%増加する。ある態様では、気管支拡張薬後のFEV
1が増加する。ある態様では、気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも15%増加する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が増加し、および気管支拡張薬後のFEV
1が増加する。ある態様では、気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも20%増加し、および気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも15%増加する。
【0028】
ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与が、年間のCOPD増悪率を低下させる。
【0029】
ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与が、Specific Saint George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)スコアを改善する。
【0030】
ある態様では、COPDを治療する方法が、30mgの用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をCOPD患者に投与するステップを含む。ある態様では、COPDを治療する方法が、10mgの用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をCOPD患者に投与するステップを含む。ある態様では、投与が、年間のCOPD増悪率を低下させる。
【0031】
ある態様では、COPDの年間の増悪率を低下させる方法が、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含む。
【0032】
ある態様では、COPD患者が、投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、COPD患者が、投与前に少なくとも300好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、COPD患者が、投与前に150好酸球/μL未満の血液好酸球数を有する。ある態様では、COPD患者が、投与前に300好酸球/μL未満の血液好酸球数を有する。ある態様では、COPD患者が、投与前に150〜300好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、COPD患者が、投与前に300〜450好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、COPD患者が、投与前に少なくとも400好酸球/μLの血液好酸球数を有する。ある態様では、COPD患者が、投与前に少なくとも450好酸球/μLの血液好酸球数を有する。
【0033】
ある態様では、COPD患者が、吸入コルチコステロイド(ICS)および長時間作用性のベータアゴニスト(LABA)を使用している。ある態様では、COPD患者が、LABAおよび長時間作用性のムスカリンアンタゴニスト(LAMA)を使用している。ある態様では、COPD患者が、ICS/LABA/LAMAを使用している。
【0034】
ある態様では、COPD患者が、投与前にFEV
1<予測正常値の50%を有する。ある態様では、COPD患者が、投与前の年に少なくとも1回のCOPD増悪の病歴を有する。ある態様では、COPD患者が、GOLDによって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有する。
【0035】
ある態様では、少なくとも2回の用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片が投与される。ある態様では、第1の用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片が0日目に投与され、および第2の用量が4週目に投与される。ある態様では、少なくとも1回の用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片が、前の用量の8週間後の間隔で投与される。ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が少なくとも1回の4週間の投薬間隔で、次いで、少なくとも1回の8週間の投薬間隔で投与される。ある態様では、ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が3回の4週間の投薬間隔で、次いで、8週間の投薬間隔で投与される。
【0036】
ある態様では、投与が皮下である。
【0037】
提供される方法のある態様では、抗体またはその抗原結合断片の投与が、実施例1〜4に示されるCOPDの治療をもたらす。
本発明は以下の態様も提供する。
[1] ヒトCOPD患者における慢性閉塞性肺疾患(COPD)を治療する方法であって、100mgの用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含む、方法。
[2] COPDの増悪率を低下させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、前記患者が、前記投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する、方法。
[3] COPDの増悪率を低下させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、前記患者が、Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(GOLD)によって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有する、方法。
[4] ヒトCOPD患者における1秒量(FEV
1)を増加させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含む、方法。
[5] ヒトCOPD患者における努力肺活量(FVC)を増加させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含む、方法。
[6] ヒトCOPD患者におけるCOPD症状を判断するCOPD質問票スコアを改善する方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含む、方法。
[7] 前記ベンラリズマブまたは抗原結合断片が、100mgの用量で投与される、[2]〜[6]のいずれかに記載の方法。
[8] 前記患者が、前記投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[1]または[3]〜[7]のいずれかに記載の方法。
[9] 前記患者が、前記投与前に少なくとも300好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[2]または[8]に記載の方法。
[10] 前記患者が、前記投与前に少なくとも400好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[2]または[9]に記載の方法。
[11] 前記患者が、GOLDによって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有する、[1]、[2]、または[4]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[12] 前記患者が、GOLDによって定義される非常に重度のCOPDを有する、[3]または[11]に記載の方法。
[13] 前記投与が、COPDの増悪率を低下させる、[1]または[4]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[14] 前記増悪率が少なくとも30%低下する、[2]、[3]、[7]、[9]、[11]、[12]、または[13]のいずれかに記載の方法。
[15] 前記増悪率が約34%低下する、[14]に記載の方法。
[16] 前記増悪率が少なくとも40%低下する、[14]に記載の方法。
[17] 前記増悪率が約47%低下する、[16]に記載の方法。
[18] 前記増悪率が少なくとも50%低下する、[16]に記載の方法。
[19] 前記増悪率が約57%低下する、[18]に記載の方法。
[20] 前記増悪率が、前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の第1の投与から1年以内に低下する、[2]、[3]、[7]〜[19]のいずれかに記載の方法。
[21] 前記投与が、前記患者のFEV
1を増加させる、[1]〜[3]または[5]〜[20]のいずれかに記載の方法。
[22] 前記増加したFEV
1が、気管支拡張薬前のFEV
1である、[4]または[21]に記載の方法。
[23] 前記気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも10%増加する、[22]に記載の方法。
[24] 前記気管支拡張薬前のFEV
1が約12%増加する、[23]に記載の方法。[25] 前記増加したFEV
1が、気管支拡張薬後のFEV
1である、[4]または[21]に記載の方法。
[26] 前記気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも5%増加する、[25]に記載の方法。
[27] 前記気管支拡張薬後のFEV
1が約7%増加する、[26]に記載の方法。
[28] 前記気管支拡張薬前のFEV
1および前記気管支拡張薬後のFEV
1が増加する、[4]または[21]〜[26]のいずれかに記載の方法。
[29] 前記FEV
1が、前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の第1の投与から1年以内に増加する、[4]または[21]〜[28]のいずれかに記載の方法。
[30] 前記投与が、前記患者のFVCを増加させる、[1]〜[4]または[6]〜[29]のいずれかに記載の方法。
[31] 前記増加したFVCが、気管支拡張薬前のFVCである、[5]または[30]に記載の方法。
[32] 前記増加したFVCが、気管支拡張薬後のFVCである、[5]または[30]に記載の方法。
[33] 前記気管支拡張薬前のFVCおよび前記気管支拡張薬後のFVCが増加する、[5]または[30]〜[32]のいずれかに記載の方法。
[34] 前記FVCが少なくとも3%増加する、[5]または[30]〜[33]のいずれかに記載の方法。
[35] 前記FVCが、前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の第1の投与から1年以内に増加する、[5]または[30]〜[34]のいずれかに記載の方法。
[36] 前記投与が、COPD症状を判断するCOPD質問票スコアを改善する、[1]〜[5]または[7]〜[35]のいずれかに記載の方法。
[37] 前記COPD質問票が、COPD−Specific Saint George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ−C)である、[6]または[36]に記載の方法。
[38] 前記患者のSGRQ−C(症状)スコアが少なくとも9減少する、[6]、[36]、または[37]に記載の方法。
[39] COPD症状を判断する前記COPD質問票スコアが、前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の第1の投与から1年で改善する、[5]または[36]〜[38]のいずれかに記載の方法。
[40] 前記患者が、増悪の病歴を有する、[1]〜[39]のいずれかに記載の方法。
[41] 前記増悪の病歴が、前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与前の年の少なくとも1回の増悪を含む、[40]に記載の方法。
[42] 前記患者が、前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与前にFEV
1<予測の80%を有していた、[1]〜[41]のいずれかに記載の方法。
[43] 前記患者が、前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の投与前にFEV
1/努力肺活量(FVC)<0.70を有していた、[1]〜[42]のいずれかに記載の方法。
[44] 前記患者が、コルチコステロイド、長時間作用性のβ2アゴニスト、およびチオトロピウムを使用している、[1]〜[43]のいずれかに記載の方法。
[45] 少なくとも2回の用量の前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が投与される、[1]〜[44]のいずれかに記載の方法。
[46] 第1の用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片が0日目に投与され、および第2の用量が4週目に投与される、[45]に記載の方法。
[47] 少なくとも1回の用量の前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が、前の用量の8週間後の間隔で投与される、[45]に記載の方法。
[48] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が少なくとも1回の4週間の投薬間隔で、次いで、少なくとも1回の8週間の投薬間隔で投与される、[45]〜[47]のいずれかに記載の方法。
[49] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が3回の4週間の投薬間隔で、次いで、8週間の投薬間隔で投与される、[48]に記載の方法。
[50] 前記投与が皮下である、[1]〜[49]のいずれかに記載の方法。
[51] ヒトCOPD患者におけるCOPDを治療する方法であって、100mgの用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含み、前記患者が、前記投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する、方法。
[52] 前記患者が、前記投与前に少なくとも300好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[51]に記載の方法。
[53] 前記患者が、前記投与前に少なくとも400好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[52]に記載の方法。
[54] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が少なくとも1回の4週間の投薬間隔で、次いで、少なくとも1回の8週間の投薬間隔で投与される、[51]〜[53]のいずれかに記載の方法。
[55] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の前記投与が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪率を減少させるか、前記患者のFEV
1を増加させるか、COPD症状を判断するCOPD質問票スコアを改善するか、またはその組み合わせである、[51]〜[54]のいずれかに記載の方法。
[56] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の前記投与が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪率を減少させ、前記患者のFEV
1を増加させ、およびCOPD症状を判断するCOPD質問票スコアを改善する、[55]に記載の方法。
[57] COPDの増悪率を低下させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、前記患者が、前記投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有し、前記増悪率が少なくとも30%低下する、方法。
[58] 前記増悪率が約34%低下する、[57]に記載の方法。
[59] COPDの増悪率を低下させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、前記患者が、前記投与前に少なくとも300好酸球/μLの血液好酸球数を有し、前記増悪率が少なくとも50%低下する、方法。
[60] 前記増悪率が約57%低下する、[59]に記載の方法。
[61] COPDの増悪率を低下させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含み、前記患者が、GOLDによって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有し、前記増悪率が少なくとも40%低下する、方法。
[62] 前記増悪率が約47%低下する、[61]に記載の方法。
[63] ヒトCOPD患者におけるFEV
1を増加させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含み、前記患者が、前記投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する、方法。
[64] ヒトCOPD患者におけるFEV
1を増加させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含み、前記患者が、コルチコステロイド、長時間作用性のβ2アゴニスト、およびチオトロピウムを使用している、方法。
[65] 気管支拡張薬前のFEV
1が増加する、[63]または[64]に記載の方法。
[66] 前記気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも15%増加する、[65]に記載の方法。
[67] 気管支拡張薬後のFEV
1が増加する、[63]または[64]に記載の方法。
[68] 前記気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも10%増加する、[67]に記載の方法。
[69] 前記気管支拡張薬前のFEV
1が増加し、および前記気管支拡張薬後のFEV
1が増加する、[63]〜[68]のいずれかに記載の方法。
[70] 前記気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも15%増加し、および前記気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも10%増加する、[69]に記載の方法。
[71] ヒトCOPD患者におけるFEV
1を増加させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含み、前記患者が、GOLDによって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有する、方法。
[72] 気管支拡張薬前のFEV
1が増加する、[71]に記載の方法。
[73] 前記気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも20%増加する、[72]に記載の方法。
[74] 気管支拡張薬後のFEV
1が増加する、[71]に記載の方法。
[75] 前記気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも15%増加する、[74]に記載の方法。
[76] 前記気管支拡張薬前のFEV
1が増加し、および前記気管支拡張薬後のFEV
1が増加する、[71]〜[75]のいずれかに記載の方法。
[77] 前記気管支拡張薬前のFEV
1が少なくとも20%増加し、および前記気管支拡張薬後のFEV
1が少なくとも15%増加する、[76]に記載の方法。
[78] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が、30mgの用量で投与される、[2]〜[6]、[8]〜[50]、または[57]〜[77]のいずれかに記載の方法。
[79] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が、10mgの用量で投与される、[2]〜[6]、[8]〜[50]、または[57]〜[77]のいずれかに記載の方法。
[80] ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の前記投与が、年間のCOPD増悪率を低下させる、[1]〜[79]のいずれかに記載の方法。
[81] ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の前記投与が、Specific Saint George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)スコアを改善する、[1]〜[80]のいずれかに記載の方法。
[82] ヒトCOPD患者におけるCOPDを治療する方法であって、30mgの用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含む、方法。[83] ヒトCOPD患者における慢性閉塞性肺疾患(COPD)を治療する方法であって、10mgの用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含む、方法。
[84] ベンラリズマブまたはその抗原結合断片の前記投与が、年間のCOPD増悪率を低下させる、[82]または[83]に記載の方法。
[85] 年間のCOPD増悪率を低下させる方法であって、有効量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片をヒトCOPD患者に投与するステップを含む、方法。
[86] 前記患者が、前記投与前に少なくとも200好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[82]〜[85]のいずれかに記載の方法。
[87] 前記患者が、前記投与前に少なくとも300好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[82]〜[85]のいずれかに記載の方法。
[88] 前記患者が、前記投与前に150好酸球/μL未満の血液好酸球数を有する、[1]、[3]〜[7]、[11]〜[50]、[61]、[63]、または[64]〜[85]のいずれかに記載の方法。
[89] 前記患者が、前記投与前に300好酸球/μL未満の血液好酸球数を有する、[1]〜[8]、[11]〜[51]、[53]〜[57]、または[61]〜[85]のいずれかに記載の方法。
[90] 前記患者が、前記投与前に150〜300好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[1]、[3]〜[7]、[11]〜[50]、[61]、[62]、または[64]〜[85]のいずれかに記載の方法。
[91] 前記患者が、前記投与前に300〜450好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[1]〜[85]のいずれかに記載の方法。
[92] 前記患者が、前記投与前に少なくとも450好酸球/μLの血液好酸球数を有する、[1]〜[85]のいずれかに記載の方法。
[93] 前記患者が、吸入コルチコステロイド(ICS)および長時間作用性のベータアゴニスト(LABA)を使用している、[1]〜[92]のいずれかに記載の方法。
[94] 前記患者が、LABAおよび長時間作用性のムスカリンアンタゴニスト(LAMA)を使用している、[1]〜[92]のいずれかに記載の方法。
[95] 前記患者が、ICS/LABA/LAMAを使用している、[1]〜[92]のいずれかに記載の方法。
[96] 前記患者が、前記投与前にFEV
1<予測正常値の50%を有する、[82]〜[95]のいずれかに記載の方法。
[97] 前記患者が、前記投与前の年に少なくとも1回のCOPD増悪の病歴を有する、[82]〜[96]のいずれかに記載の方法。
[98] 前記患者が、GOLDによって定義される重度のまたは非常に重度のCOPDを有する、[82]〜[97]のいずれかに記載の方法。
[99] 少なくとも2回の用量の前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が投与される、[82]〜[98]のいずれかに記載の方法。
[100] 第1の用量のベンラリズマブまたはその抗原結合断片が0日目に投与され、および第2の用量が4週目に投与される、[99]に記載の方法。
[101] 少なくとも1回の用量の前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が、前の用量の8週間後の間隔で投与される、[100]に記載の方法。
[102] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が少なくとも1回の4週間の投薬間隔で、次いで、少なくとも1回の8週間の投薬間隔で投与される、[99]〜[101]のいずれかに記載の方法。
[103] 前記ベンラリズマブまたはその抗原結合断片が3回の4週間の投薬間隔で、次いで、8週間の投薬間隔で投与される、[102]に記載の方法。
[104] 前記投与が皮下である、[1]〜[103]のいずれかに記載の方法。