【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態は、以下のような構
成を備える。
【0012】
[項目1]
人材の評価を蓄積する人材マネジメントサーバであって、
前記人材を理由にされた予約数を取得する予約情報受付部と、
前記予約数に応じて前記人材の評価を行い、レポートを作成するレポート作成部と、
を備えることを特徴とする、人材マネジメントサーバ。
[項目2]
人材の評価を蓄積する人材マネジメントサーバであって、
前記人材を理由にされたECサイトへのアクセス数または前記ECサイトでの購入情報
を取得するECサイト作成提示部と、
前記アクセス数または前記購入情報に応じて前記人材の評価を行い、レポートを作成す
るレポート作成部と、
を備えることを特徴とする、人材マネジメントサーバ。
[項目3]
前記人材に対する顧客と使用者の評価を受け付ける評価受付部と、
前記顧客の評価、前記使用者の評価、及び前記予約数または前記アクセス数または前記
購入情報に応じて前記人材の評価を行うこと、
を特徴とする、項目1または2のいずれかに記載の人材マネジメントサーバ。
[項目4]
前記予約を受け付ける際に、前記予約に関連する前記人材の指定を受け付けること、
または前記ECサイトへのアクセスまたは前記ECサイト上での購入を受け付ける際に
、前記アクセス又は前記購入に関する前記人材の指定を受け付けること、
を特徴とする、項目1から3のいずれかに記載の人材マネジメントサーバ。
[項目5]
前記人材の名刺に表示された2次元バーコードからアクセスされたサーバにおいて、前
記予約または前記ECサイトへのアクセスまたは前記購入が受け付けられること、
を特徴とする、項目1から4のいずれかに記載の人材マネジメントサーバ。
[項目6]
前記人材が、業務を行う組織を変更した場合でも、前記人材と前記顧客がメッセージを
やり取りできるメッセージ送受信部と、
を備え、
前記レポート作成部は、少なくとも前記使用者及び前記顧客にレポートを提示し、
前記評価情報及び前記予約情報または前記アクセス数または前記購入情報は、前記人材
に紐づいて前記人材が業務を行ってきた複数の組織での情報を蓄積できること、
を特徴とする、項目1から5のいずれかに記載の人材マネジメントサーバ。
[項目7]
前記使用者の運営する組織の求人に関する希望を含む組織情報を受け付ける組織情報受
付部と、
前記人材の転職に関する希望を含む人材情報を受け付ける人材情報受付部と、
前記組織情報と前記人材情報と前記評価情報または前記レポート情報をもとに前記人材
に対して転職先組織を提案する組織提案部と、
を備えることを特徴とする、項目1から6のいずれかに記載の人材マネジメントサーバ
。
[項目8]
前記組織情報と前記人材情報と前記評価情報または前記レポート情報をもとに前記組織
に対して採用候補となる人材を提案する人材提案部と、
を備えることを特徴とする、項目1から7のいずれかに記載の人材マネジメントサーバ
。
[項目9]
人材の評価を蓄積する人材マネジメントシステムであって、
前記人材を理由にされた予約数を取得する予約情報受付機能と、
前記予約数に応じて前記人材の評価を行い、レポートを作成するレポート作成機能と、
を備えることを特徴とする、人材マネジメントシステム。
[項目10]
人材の評価を蓄積する人材マネジメント方法であって、
前記人材を理由にされた予約数を取得する予約情報受付ステップと、
前記予約数に応じて前記人材の評価を行い、レポートを作成するレポート作成ステップ
と、
を備えることを特徴とする、人材マネジメントサーバ。
【0013】
==概要==
以下、本発明の一実施形態に係る人材マネジメントサーバについて説明する。
図1は、
本実施形態に係る人材マネジメントサーバ(以下、サーバ装置1という。)の全体構成例
を示す図である。本実施形態のサーバ装置1は、人材端末3と使用者端末4と顧客端末5
と情報のやり取りを行い、サーバ装置1と、人材端末3と使用者端末4と顧客端末5とは
通信ネットワーク2を介して互いに通信可能に接続される。通信ネットワーク2は、たと
えばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネッ
ト(登録商標)などにより構築される。
【0014】
本実施形態のサーバ装置1は、人材への評価を受け付けるサーバである。人材の評価は
使用者、同僚、顧客等から受け付けることができる。特に接客業やクライアントワークを
中心とする業態では、顧客から高い評価を得られる人材は、顧客がリピーターとなって継
続的に発注をすることが多く、使用者は当該顧客から安定的な収益を確保できることから
、当該顧客からの評価を使用者が利用することで、前記人材の待遇等を決める際に的確な
評価を行うことができる。また、人材と顧客との繋がりが形成されることは、当該人材が
転職等を経て他の組織に移る場合や起業や事業譲渡等により組織を立ち上げる場合にも、
人材は顧客を連れて新たな組織で業務を有利に開始することができる。なお、当該人材の
新たな組織の使用者は、当該人材の適切な採用条件を検討することができ、顧客は当該人
材との繋がりを失わずにサービスを継続的に享受できる。
【0015】
==人材端末3==
人材端末3は、人材が操作するコンピュータである。人材端末3は、たとえば、スマー
トフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、た
とえば人材端末3で実行されるWebブラウザによりサーバ装置1にアクセスすることが
できる
【0016】
==使用者端末4==
使用者端末4は、使用者が操作するコンピュータである。使用者端末4は、たとえば、
スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザ
は、たとえば使用者端末4で実行されるWebブラウザによりサーバ装置1にアクセスす
ることができる
【0017】
==顧客端末5==
顧客端末5は、顧客が操作するコンピュータである。顧客端末5は、たとえば、スマー
トフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、た
とえば顧客端末5で実行されるWebブラウザによりサーバ装置1にアクセスすることが
できる
【0018】
==サーバ装置1==
図2は、サーバ装置1のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は
一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。サーバ装置1は、CPU101、メモ
リ102、記憶装置103、通信インタフェース104、入力装置105、出力装置10
6を備える。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードデ
ィスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタ
フェース104は、通信ネットワーク2に接続するためのインタフェースであり、例えば
イーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するための
モデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Univer
sal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置
105は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイ
クロフォンなどである。出力装置106は、データを出力する、例えばディスプレイやプ
リンタ、スピーカなどである。
【0019】
図3は、サーバ装置1のソフトウェア構成例を示す図である。同図に示すように、サー
バ装置1は、組織情報受付部111、人材情報受付部112、評価情報受付部113、予
約情報受付部114、ECサイト作成提示部115、コメント送受信部116、レポート
作成部117、メッセージ送受信部118、待遇提案部119、組織提案部120、人材
提案部121、独立提案部122および交渉情報送受信部123の各機能部と、組織情報
記憶部131、人材情報記憶部132、評価情報記憶部133、予約情報記憶部134、
ECサイト情報記憶部135、レポート情報記憶部136の各記憶部とを備える。
【0020】
なお、上記各機能部は、サーバ装置1が備えるCPU101が記憶装置103に記憶さ
れているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現され、上記各記
憶部は、サーバ装置1が備えるメモリ102および記憶装置103が提供する記憶領域の
一部として実現される。
【0021】
組織情報記憶部131は、前記使用者が所属する組織の基本的な情報と採用に関する情
報、更には事業売却用の情報を含む、組織の情報(以下、組織情報という。)を記憶する
。
図5は、組織情報記憶部131に記憶される組織情報の構成例を示す図である。組織情
報には、サーバ装置1を通じて提供される人材マネジメントシステムを使用開始する際に
発行される、組織を特定する組織IDに対応付けて、組織名、店舗名、店舗の住所、最寄
り駅、アクセス情報、営業時間、定休日、連絡先となる電話番号、e−mailアドレス
、ホームページURL、SNSアカウント、駐車場の有無、また業態やジャンル、提供し
ているサービスや製品のメニュー、料金、平均的な予算、支払方法、座席数、個室の有無
、貸切の可否、喫煙の可否、子連れの可否、チャージの有無などを含んでもよい。また、
採用に関する情報として、採用を希望する職種、業務内容、勤務地、雇用形態、勤務時間
、給与、福利厚生などの情報を含む。なお、段落0026に後述する、レポート情報記憶
部136に記憶される各種数値において、超えることを希望する数値を含んでもよい。更
に、当該組織を事業売却するにあたって必要な情報として、希望売却時期、希望売却金や
、その他の情報(例えば、売却後に前記使用者を雇用すること等)を含んでいてもよい。
また、当該組織において業務を行っている人材を特定する人材ID情報を含む。
【0022】
人材情報記憶部132は、人材に関する情報(以下、人材情報という。)を記憶する。
図6は、人材情報記憶部132に記憶される人材情報の構成例を示す図である。人材情報
には、人材を特定する人材IDに対応付けて、名前・ニックネーム、所属組織、職種、勤
務日・勤務時間などを含む。顔写真を含んでもよい。また、転職に関する情報として、希
望職種、希望勤務地、希望勤務時間、希望給与、希望福利厚生などの情報を含む。更に、
独立に関する情報として、希望する業態、エリア、規模(席数や必要人員数など)、買収
金額、人材などの情報を含む。また、当該人材が業務を行っている組織を特定する組織I
D情報を含む。
【0023】
評価情報記憶部133は、人材に対する評価に関する情報(以下、評価情報という。)
を記憶する。
図7は、評価情報記憶部133が記憶する評価情報の構成例を示す図である
。評価情報には、サーバ装置1を通じて提供される人材マネジメントシステムを使用開始
する際に発行される、人材を特定する人材IDに対応付けて、人材に対する良い印象を、
使用者端末4や顧客端末5に提示されるボタンを押すことなどにより簡易に示す方法(S
NSのいいね!のような方法)で示された評価や評価を受けた数、また、コメントの記入
、点数付け、段階の選択(5段階評価など)、表情・姿勢・雰囲気等を表す図や動画など
を選択することによって示される、勤務態度、表情、業務の質、業務の量、声の大きさ、
トラブル対応力、ホスピタリティー、フレンドリー等の項目に対する評価を含む。また、
顧客から受け取ったチップの金額や数などの情報を含んでいてもよい。更に、前記顧客が
前記人材を指定し、前記人材が所属する組織の予約をした数を含んでもよい。更に、前記
顧客が後述するECサイトにて前記人材を指定された数や、前記指定されたうえで、当該
ECサイト上で上がった売上などの購買情報を含んでもよい。
【0024】
予約情報記憶部134は、使用者の組織を顧客が活用する予約に関する情報(以下、予
約情報という。)を記憶する。
図8は、予約情報記憶部134に記憶される予約情報の構
成例を示す図である。予約情報は、組織を特定する組織IDと、当該予約を行う顧客が指
定する人材を特定する人材IDに対応付けて、予約組織、予約店舗、予約日、予約時間、
予約メニュー、仕様を予定している人数、顧客や代表者の名前、携帯電話番号やe−ma
ilアドレス、SNSアカウントなどの連絡先に関する情報とを含む。
【0025】
ECサイト情報記憶部135は、使用者の組織が取り扱う商材と、その売買に必要な情
報(以下、ECサイト情報という。)を記憶する。
図9は、ECサイト情報記憶部135
に記憶されるECサイト情報の構成例を示す図である。ECサイト情報は、組織を特定す
る組織IDと、当該予約を行う顧客が指定する人材を特定する人材IDに対応付けて、商
材に関する情報と売買に関する情報を含む。当該商材に関する情報としては、例えば、商
材名、商材の価格、商材及び商材を使用している画像・映像、商材のサイズ・素材、商材
のバリエーション(色や大きさ等)、商材の特徴、商材に関する備考などを含む。また、
売買に関する情報としては、例えば、納品までの期間、商材の総量、商材の在庫数、支払
方法、返品に関するポリシーなどを含む。
【0026】
レポート情報記憶部136は、人材に対して蓄積された評価を取りまとめたレポート情
報(以下、レポート情報という。)を記憶する。
図9は、レポート情報記憶部136に記
憶されるレポート情報の構成例を示す図である。レポート情報は、人材を特定する人材I
Dに対応付けて、前記いいね!のような方法で評価を受けた累積数や、日、週、月、年な
どの単位期間毎の集計数や、段落0033に一例を示す一定の処理によって得た値を含む
。また、前記勤務態度、表情、業務の質、業務の量、声の大きさ、トラブル対応力、ホス
ピタリティー、フレンドリー等の項目毎の点数、顧客から受け取ったチップの累積金額や
チップを出した顧客の累積数、また受け取ったチップの金額やチップを出した顧客の数、
獲得した予約の数、またECサイトへの誘導数や、ECサイト上での売上を、日、週、月
、年などの単位期間毎に集計した数値や、段落0034に一例を示す一定の処理によって
得た値を含む。更に段落0035に一例を示す一定の処理によって得た総合数値の情報を
含む。前記の各数値について、サーバ装置1を通じて提供されている人材マネジメントシ
ステムを使用している、同一組織内の人材や、駅名や地名で特定される近隣エリアにて勤
務する人材、近隣エリア内の同一業態やジャンルの組織に勤務する人材、また、当該人材
マネジメントシステムを使用している人材全体の中での、当該人材の順位、偏差値などを
含む。なお、人材毎だけでなく、同一組織にて業務を行う人材の前記各数値の平均値また
は中央値について、サーバ装置1を通じて提供されている人材マネジメントシステムを使
用している、駅名や地名で特定される近隣エリアにて勤務する組織、近隣エリア内の同一
業態やジャンルの組織、また、当該人材マネジメントシステムを使用している組織全体の
中での、当該平均値または当該中央値の順位、偏差値などが、組織を特定する組織IDに
対応付けて、当該組織の順位、偏差値として含まれていてもよい。更に、顧客や使用者、
同僚等が記載した、当該人材に対するコメントの情報を含んでいてもよい。
【0027】
組織情報受付部111は、使用者端末4に組織情報入力フォームを提示し、使用者が前
記フォームに入力し、使用者端末4から通信ネットワーク2を通じて送信された情報を組
織情報として受け付け、組織情報記憶部131に記憶する。また、当該組織情報は、紙や
スマートフォン、タブレット端末等で提示したアンケート表などに前記使用者が記入した
情報や、前記使用者に対するヒアリング、インタビューなどによって、前記使用者から口
頭で提示された情報、更に、他の事業者が各種媒体に公開している情報の中から得られる
前記組織情報に該当する情報や、当該媒体に掲載するために前記使用者が作成した資料等
から得られる前記組織情報に該当する情報を、サーバ装置1を用いて事業を行う事業者(
以下、本事業者)が受け取り、サーバ装置1に直接入力してもよい。なお、組織情報受付
部111は、
図5に示す当該組織情報の中で、顧客用情報の一部または全部を前記顧客に
対して公開してもよいし、前記使用者は、使用者端末4より、顧客用情報の中で、どの情
報を顧客に公開、非公開にするかを選択することができてもよいし、本事業者が前記顧客
用情報の公開、非公開を決定してもよい。更に、組織情報受付部111は、
図5に示す当
該組織情報の中で、採用用情報を、サーバ装置1を通じて提供されている人材マネジメン
トシステムを使用している人材の一部または全体に対して公開してもよいし、前記使用者
は、使用者端末4より、前記採用用情報の中で、どの情報を人材に公開、非公開にするか
を選択することができてもよいし、本事業者が前記採用用情報の公開、非公開を決定して
もよい。
【0028】
人材情報受付部112は、人材端末3に人材情報入力フォームを提示し、人材が前記フ
ォームに入力し、人材端末3から通信ネットワーク2を通じて送信された情報を人材情報
として受け付け、人材情報記憶部132に記憶する。また、前記人材情報は、紙やスマー
トフォン、タブレット端末等で提示したアンケート表などに前記人材が記入した情報や、
前記人材に対するヒアリング、インタビューなどによって前記人材から口頭で提示された
情報、更に、他の事業者の媒体に掲載するために前記人材が作成した資料等から得られる
前記人材情報に該当する情報を、本事業者が受取り、サーバ装置1に直接入力してもよい
。なお、人材情報受付部112は、
図6に示す当該人材情報の中で、現職用情報の一部ま
たは全部を前記使用者または前記顧客に対して公開してもよいし、前記人材は、人材端末
3より、前記現職用情報の中で、どの情報を使用者または顧客に公開、非公開にするかを
選択することができてもよい。更に、人材情報受付部112は、
図6に示す当該組織情報
の中で、転職用情報を、サーバ装置1を通じて提供されている人材マネジメントシステム
を使用している使用者の一部または全体に対して公開してもよいし、前記人材は、人材端
末3より、前記転職用情報の中で、どの情報を使用者に公開、非公開にするかを選択する
ことができてもよい。
【0029】
評価情報受付部113は、使用者端末4または顧客端末5に評価情報入力フォームを提
示し、前記使用者または前記顧客が前記フォームに入力し、使用者端末4、顧客端末5か
ら通信ネットワーク2を通じて送信された情報を評価情報として受け付け、評価情報記憶
部133に記憶する。また、評価情報入力フォームには、人材に対するチップを受け付け
る欄が含まれていてもよく、当該フォームにおいて提示された金額を選択または、前記顧
客が前記組織にて利用したサービスの対価の一定割合を選択してもよいし、自由に金額を
記載してもよい。前記評価情報は、紙やスマートフォン、タブレット端末等で提示したア
ンケート表などに前記使用者、前記顧客が記入した情報や、前記使用者、前記顧客に対す
るヒアリング、インタビューなどによって前記使用者、前記顧客から口頭で提示された情
報を、本事業者が受取り、サーバ装置1に直接入力してもよい。
【0030】
予約情報受付部114は、顧客端末5に予約情報入力フォームを提示し、前記顧客が前
記予約情報入力フォームに入力し、顧客端末5から通信ネットワーク2を通じて送信され
た情報を予約情報として受け付け、予約情報記憶部134に記憶する。なお、前記顧客が
前記予約情報入力フォームにおいて人材を指定した情報は、評価情報記憶部133に記憶
される。前記予約情報は、電話を通じてまたは直接、前記顧客から口頭で提示された情報
を、本事業者が受取り、サーバ装置1に直接入力してもよい。また、当該予約情報入力フ
ォームは、前記人材が前記顧客に渡す名刺やカード、フライヤー等に、当該人材を特定で
きる形でURLや2次元バーコード等を印刷し、当該名刺等から当該予約情報入力フォー
ムにアクセスした場合に、当該顧客を当該予約情報入力フォームに誘導した人材を特定で
きるようにしておいてもよい。
【0031】
ECサイト作成提示部115は、前記使用者の組織が取り扱う商材を、前記顧客がイン
ターネットを通じて購入することができるECサイトを作成し、顧客端末5に提示する。
当該ECサイトでは、当該顧客が前記人材を指定することができ、ここで指定された人材
が当該顧客を当該ECサイトに誘導したことが、評価情報記憶部133に記憶される。ま
た、当該顧客が当該ECサイトで買い物をした場合は、その売上情報も評価情報記憶部1
33に記憶される。また、当該ECサイトには、当該人材が前記顧客に渡す名刺やカード
、フライヤー等に、当該人材を特定できる形でURLや2次元バーコード等を印刷し、当
該名刺等からアクセスした場合に、当該顧客を当該ECサイトに誘導した人材を特定でき
るようにしておいてもよい。
【0032】
コメント送受信部116は、顧客端末5と人材端末3及び使用者端末4間でコメントを
送受信することができる機能を提供する。コメント送受信部116は、顧客端末5にコメ
ント入力フォームを提示し、前記顧客は利用した組織またはサービス等を提供した人材を
指定した上でコメントを入力し、顧客端末5から通信ネットワーク2を通じて送信された
情報をコメントとして受信し、人材端末3及び使用者端末4に提示する。なお、前記コメ
ント情報は評価情報記憶部133に記憶される。コメント送受信部116は、前記顧客か
らのコメント情報を受け付けると、人材端末3及び使用者端末4に当該コメントへの返信
用フォームを提示する。前記人材及び前記使用者が当該返信用フォームに入力し、人材端
末3および使用者端末4から通信ネットワーク2を通じて送信すると、顧客端末5にコメ
ントが提示される。なお、前記顧客、前記人材、前記使用者が入力したコメントはすべて
前記組織情報と共に顧客に対して公開され、前記人材と前記使用者は、前記コメントの中
で公開するものを選択することができてもよい。
【0033】
レポート作成部117は評価情報記憶部133に記憶された評価情報を取りまとめたレ
ポートを作成する。当該レポートには、
図9に一例を示した情報が含まれる。レポート作
成部117は、評価情報記憶部133から評価情報を読み出し、人材毎の前記いいね!の
ような評価を受けた累積数、日、週、月、年などの単位期間毎の集計数や平均数、当該累
積数を勤務日数や勤務時間で割り戻した数値等を算出する。
【0034】
また、レポート作成部117は、人材毎に勤務態度、表情、業務の質、業務の量、声の
大きさ、トラブル対応力、ホスピタリティー、フレンドリー等の項目毎の点数の平均値、
顧客から受け取ったチップの累積金額やチップを出した顧客の累積数を算出する。当該点
数や受け取ったチップの金額やチップを出した顧客数を、日、週、月、年毎に集計、平均
チップ金額、平均チップを出した顧客数、更に、前記顧客が前記人材を指定し、前記人材
が所属する組織の予約をした数、前記顧客が前記ECサイトにて前記人材を指定した数や
、前記指定されたうえで、当該ECサイト上で上がった売上などの購買情報を、勤務日数
や勤務時間で割り戻した数値等を算出してもよい。
【0035】
更に、レポート作成部117は、総合点数を算出してもよい。総合点数は、前記いいね
!のような評価を受けた累積数、前記の勤務態度、表情、業務の質、業務の量、声の大き
さ、トラブル対応力、ホスピタリティー、フレンドリー等の項目毎の点数の平均値、顧客
から受け取ったチップの累積金額やチップを出した顧客の累積数等の一つ以上の数値を勤
務日数や勤務時間で割り戻して算出する。
【0036】
更に、レポート作成部117は、段落0033、0034、0035に記載した各数値
をもとに、サーバ装置1を通じて提供されている人材マネジメントシステムを使用してい
る、同一組織内の人材や、駅名や地名で特定される近隣エリアにて勤務する人材、近隣エ
リア内の同一業態やジャンルの組織に勤務する人材、また、当該人材マネジメントシステ
ムを使用している人材全体の中での、当該人材の順位(前記各数値の大小で決定)、偏差
値を算出してもよい。
【0037】
更に、レポート作成部117は、段落0033、0034、0035に記載した各数値
をもとに、同一組織にて業務を行う人材の当該各数値の平均値を算出し、サーバ装置1を
通じて提供されている人材マネジメントシステムを使用している、駅名や地名で特定され
る近隣エリアにて勤務する組織、近隣エリア内の同一業態やジャンルの組織、また、当該
人材マネジメントシステムを使用している組織全体の中での、当該平均値の順位(数値の
大小で算出)、偏差値を算出する。
【0038】
更に、レポート作成部117は、段落0033、0034、0035、0036、00
37に記載した各数値や順位、偏差値をもとに、グラフや表を作成する。当該グラフや表
を人材端末3、使用者端末4、顧客端末5に提示する。なお、人材端末3、使用者端末4
を通じて、当該グラフや表の全体または一部を、顧客に提示するかどうかを選択すること
ができてもよい。
【0039】
更に、レポート作成部117は、前記人材が複数の組織で業務を行ってきた場合には、
段落0033、0034、0035、0036、0037に記載した各数値や順位、偏差
値を、業務を行ってきた組織毎に分けて算出をしてもよいし、当該算出した結果をもとに
、グラフや表を作成してもよい。
【0040】
更に、レポート作成部117は、段落0033、0034、0035、0036、00
37に記載した各数値や順位、偏差値を、組織毎に集計して平均値を算出し、サーバ装置
1を通じて提供されている人材マネジメントシステムを使用している、駅名や地名で特定
される近隣エリアにて勤務する組織、近隣エリア内の同一業態やジャンルの組織、また、
当該人材マネジメントシステムを使用している組織全体の中での、当該平均値の順位(数
値の大小で算出)、偏差値を算出してもよい。
【0041】
メッセージ送受信部118は、顧客端末5と人材端末3間でメッセージを送受信するこ
とができる機能を提供する。メッセージ送受信部118は、顧客端末5にメッセージ入力
フォームを提示し、前記顧客は利用した組織またはサービス等を提供した人材を指定した
上でメッセージを入力し、顧客端末5から通信ネットワーク2を通じて送信された情報を
メッセージとして受信し、人材端末3に提示する。また、メッセージ送受信部118は、
人材端末3にもメッセージ入力フォームを提示し、人材は顧客を指定した上でメッセージ
を入力し、人材端末3から通信ネットワーク2を通じて送信された情報をメッセージとし
て受信し、顧客端末5に提示する。なお、メッセージ送受信部118は、前記顧客または
前記人材からのメッセージ情報を受け付けると、人材端末3または顧客端末5に当該メッ
セージへの返信用フォームを提示する。前記顧客または前記人材が当該返信用フォームに
入力し、顧客端末5または人材端末3から通信ネットワーク2を通じて送信すると、人材
端末3または顧客端末5にメッセージが提示される。また、メッセージ送受信部118が
、人材端末3に対しては、「転職しました!」、「起業しました!」、「独立しました!
」などの選択肢や自由記載欄、顧客端末に対しては「転職しましたか?」、「あなたの料
理が食べたいです!」などの選択肢や自由記載欄を含むフォームを提示してもよい。
【0042】
待遇提案部119は、使用者に対し、人材の待遇について提案する。例えば一例として
、待遇提案部119は、レポート情報記憶部136から人材毎に前記各数値を読み出し、
前記各数値や前記偏差値の時間推移をグラフや表等にして使用者端末4に提示する。当該
グラフや表を見て、使用者が当該人材の待遇を決定する。また、前記各数値や前記偏差値
の時間推移のグラフから最小二乗法にて近似直線を算出し、傾きが正の場合は待遇の改善
を、傾きが負の場合は待遇の見直しを図ることを、更には前記傾きの数値の大きさによっ
て待遇の改善または見直しの程度を提案するメッセージを、使用者端末4に提示してもよ
い。更に、前記人材が複数の組織にて業務を行ってきた場合には、以前の組織でのレポー
ト情報と、現在の組織でのレポート情報を比較して、前記各数値が上がっているか、下が
っているかを算出してもよい。
【0043】
組織提案部120は、転職を希望する人材に対して、希望する条件に合う組織を提案す
る処理を行う。組織提案部120は、組織情報記憶部131に記憶される採用用情報と、
人材情報記憶部132に記憶される転職用情報を読み出す。組織提案部120は、採用用
情報(採用条件となる)と、転職用情報(希望条件となる)のマッチングを行い、使用者
側が採用を希望し、条件として提示することとなる職種、業務内容、勤務地、雇用形態、
勤務時間、給与、福利厚生などの項目に関し、人材が転職を希望する職種、業務内容、勤
務地、雇用形態、勤務時間、給与、福利厚生などの項目がマッチしている場合に、人材端
末3に対して前記使用者が所属する組織が採用を希望している旨と採用条件情報と、当該
組織と採用に関する交渉を希望するかどうかの選択フォームを含む情報を提示する。なお
、完全に採用条件と希望条件がマッチしていない場合にも、いくつかの条件があっていな
いことを記載した上で、人材端末3に対して前記組織の情報を提示してもよいし、前記人
材が転職を希望していない場合にも、前記組織の情報を提示してもよい。
【0044】
また、組織提案部120は、組織情報記憶部131に記憶される採用用情報とレポート
情報記憶部136に記憶されるレポート情報をもとに、人材に対して組織を提案してもよ
い。例えば、組織提案部120は、組織情報記憶部131に記憶される採用用情報と、人
材情報記憶部132に記憶される転職用情報と、前記レポート情報を読み出し、当該採用
用情報に含まれる、超えておいてほしい数値の情報と、前記レポート情報に含まれる、当
該人材の数値を比較し、当該人材の数値が条件に合う場合にだけ、人材端末3に対して前
記組織の情報を提示してもよい。更に、本システムとは別の場所で集めた人材情報を提案
してもよい。
【0045】
人材提案部121は、採用を希望する組織に対して、希望する条件に合う人材を提案す
る処理を行う。人材提案部121は、組織情報記憶部131に記憶される採用用情報と、
人材情報記憶部132に記憶される転職用情報を読み出す。人材提案部121は、採用用
情報(採用条件となる)と、転職用情報(希望条件となる)のマッチングを行い、使用者
側が採用を希望し、条件として提示することとなる職種、業務内容、勤務地、雇用形態、
勤務時間、給与、福利厚生などの項目に関し、人材が転職を希望する職種、業務内容、勤
務地、雇用形態、勤務時間、給与、福利厚生などの項目がマッチしている場合に、使用者
端末4に対して前記人材の前記転職用情報の全部または一部と、当該人材が転職を希望し
ている旨を含む情報と、当該人材と採用に関する交渉を希望するかどうかの選択フォーム
を含む情報を提示する。なお、完全に採用条件と希望条件がマッチしていない場合にも、
いくつかの条件がマッチしていないことを記載した上で、人材端末3に対して前記組織の
情報を提示してもよい。
【0046】
また、人材提案部121は、組織情報記憶部131に記憶される採用用情報とレポート
情報記憶部136に記憶されるレポート情報をもとに、採用を希望する組織に対して人材
を提案してもよい。例えば、組織提案部120は、組織情報記憶部131に記憶される採
用用情報と、人材情報記憶部132に記憶される転職用情報と、前記レポート情報を読み
出し、当該採用用情報に含まれる、超えておいてほしい数値の情報と、前記レポート情報
に含まれる、当該人材の数値を比較し、当該人材の数値が条件に合う場合にだけ、使用者
端末4に対して前記人材の情報を提示してもよい。更に、人材提案部121は、レポート
情報から当該人材の待遇に関する情報を、使用者端末4に提示をしてもよい。たとえば、
レポート情報に含まれる、当該人材に紐づいた各種数値や偏差値が高い場合、給与を高く
した方がよい、マネージャとして採用した方がよい、等の情報を使用者端末4に提示して
もよい。更に、本システムとは別の場所で集めた人材情報を提案してもよい。
【0047】
独立提案部122は、独立を希望する人材に対して、希望する条件に合う組織を提案す
る処理を行う。独立提案部122は、組織情報記憶部131に記憶される売却用情報と、
人材情報記憶部132に記憶される独立用情報を読み出す。独立提案部122は、売却用
情報(売却条件となる)と、独立用情報(買収条件となる)のマッチングを行い、使用者
側が売却を希望し、条件として提示することとなる売却時期、売却金額、その他条件など
の項目に関し、人材が買収を希望する買収時期、買収金額、その他条件などの項目がマッ
チしている場合に、使用者端末4に対して買収を希望する人材がいる旨とその希望条件を
含む情報を、また人材端末3に対して売却を希望する使用者がいる旨とその売却条件を含
む情報と、当該組織または人材と買収及び売却に関する交渉を希望するかどうかの選択フ
ォームを含む情報を提示する。なお、完全に売却条件と買収条件がマッチしていない場合
にも、いくつかの条件がマッチしていないことを記載した上で、人材端末3と使用者端末
4に対して、それぞれ前記売却条件と前記買収条件に関する情報を提示してもよい。
【0048】
また、独立提案部122は、組織情報記憶部131に記憶される売却用情報と、人材情
報記憶部132に記憶される独立用情報と、レポート情報記憶部136に記憶されるレポ
ート情報をもとに、売却を希望する組織と独立を希望する人材に対して、それぞれ売却と
買収を提案してもよい。例えば、独立提案部122は、組織情報記憶部131に記憶され
る売却用情報と、人材情報記憶部132に記憶される独立用情報と、前記レポート情報を
読み出し、当該採用用情報に含まれる、段落0037に記載した、組織の前記平均値の偏
差値において超えておいてほしい数値の情報と、前記レポート情報に含まれる、当該組織
の平均値の偏差値の数値を比較し、当該偏差値の数値が条件に合う場合にだけ、使用者端
末4と人材端末3に対して、それぞれ売却と買収に関する情報を提示してもよい。更に、
本システムとは別の場所で集めた売却希望組織に関する情報を提案してもよい。
【0049】
交渉情報送受信部123は、人材端末3と使用者端末4間でメッセージを送受信するこ
とができる機能を提供する。交渉情報送受信部123は、組織提案部120が人材端末3
に対して転職先候補の組織情報を提示した際に、人材端末3から入力フォームを通じて組
織と転職に関する交渉を希望する情報を受信した場合、また、人材提案部121が使用者
端末4に対して採用候補の人材情報を提示した際に、使用者端末4から入力フォームを通
じて人材と採用に関する交渉を希望する情報を受信した場合、更に、独立提案部122が
人材端末3及び使用者端末4に対して買収及び売却に関する情報を提示した際に、人材端
末3または使用者端末4から入力フォームを通じて組織と買収に関する交渉を希望する情
報、または人材と売却に関する交渉を希望する情報を受信した場合、に人材端末3と使用
者端末4間でメッセージを送受信できるフォームまたは掲示板を作成し、人材端末3と使
用者端末4に提示する。人材と使用者は当該フォームまたは掲示板を通じて、就職、採用
、買収・売却に関する交渉を行う。なお、組織情報記憶部131に記憶される組織情報と
、人材情報記憶部132に記憶される人材情報から電話番号やメールアドレスなどの連絡
先の情報を読み出し、人材端末3と使用者端末4に対し、互いの連絡先を提示してもよい
。
【0050】
前記交渉によって転職の雇用契約が成立した場合やそれ以外の方法で採用が行われた場
合、使用者は使用者端末4を通じて前記組織情報の採用用情報を変更してもよいし、その
場合、変更した組織情報は更新されて組織情報記憶部131に記憶される。また、人材は
人材端末3を通じて前記人材情報の転職用情報を更新してもよいし、その場合、変更した
人材情報は更新されて人材情報記憶部132に記憶される。
【0051】
前記交渉によって人材が組織において業務を行う契約が成立した場合、使用者は使用者
端末4を通じて前記組織情報の一部またはすべてを変更してもよいし、業務を行っている
人材IDを追加、変更、削除してもよい。また、当該契約が成立した情報を本事業者が直
接使用者端末4から通信ネットワーク2を通じて受信し、組織情報記憶部に直接入力して
もよい。
【0052】
組織情報受付部112は段落0050にて更新された組織情報を受信し、組織情報記憶
部131に記憶する。また、レポート作成部117は当該更新された組織情報をもとに、
段落0038に記載した数値を再計算し、レポート情報記憶部136に記憶する。
【0053】
前記交渉によって人材が組織において業務を行う契約が成立した場合、人材は人材端末
3を通じて前記人材情報の一部またはすべてを変更してもよいし、業務を行っている組織
IDを追加、変更、削除してもよい。また、当該契約が成立した情報を本事業者が直接使
用者端末4から通信ネットワーク2を通じて受信し、組織情報記憶部に直接入力してもよ
い。
【0054】
人材情報受付部111は段落0053にて更新された人材情報を受信し、組織情報記憶
部131に記憶する。
【0055】
前記交渉によって組織の買収・売却に関する契約が成立した場合、当該組織の前使用者
は使用者端末4を通じて、前記組織情報の使用者に関する情報を変更してもよい。この場
合、新たな使用者は前記組織の情報にアクセスが可能となる。その後、前記新たな使用者
は、組織情報を更新してもよい。使用者端末4を通じて前記組織情報の売却用情報を変更
してもよいし、業務を行っている人材IDを追加、変更、削除してもよい。なお、当該契
約が成立した情報を本事業者が直接人材端末3または使用者端末4から通信ネットワーク
2を通じて受信し、組織情報記憶部に直接入力してもよい。