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特開2021-108277スマートランプの調整方法と調整システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-108277(P2021-108277A)
(43)【公開日】2021年7月29日
(54)【発明の名称】スマートランプの調整方法と調整システム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/17 20200101AFI20210702BHJP
   H05B 47/195 20200101ALI20210702BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20210702BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20210702BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20210702BHJP
【FI】
   H05B47/17
   H05B47/195
   H05B47/19
   H05B47/16
   H05B47/105
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-117767(P2020-117767)
(22)【出願日】2020年7月8日
(31)【優先権主張番号】201911375922.X
(32)【優先日】2019年12月27日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516032333
【氏名又は名称】リーダーソン ライティング カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LEEDARSON LIGHTING CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲連▼ 少霖
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 福成
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273QA25
3K273RA02
3K273RA12
3K273SA02
3K273SA17
3K273SA24
3K273SA34
3K273SA36
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA08
3K273TA09
3K273TA11
3K273TA15
3K273TA22
3K273TA37
3K273TA38
3K273TA63
3K273TA70
3K273UA21
3K273UA27
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ニーズに応じて発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムに調整することができるスマートランプの調整方法と調整システムを提供する。
【解決手段】スマートランプは、殺菌照明モジュールを有する。殺菌照明モジュールの動作モードは、殺菌モード、照明モード及び殺菌照明モードを含む。スマートランプは、受信した電源信号を整流処理し、電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整する。殺菌照明モジュールは、ユーザーのニーズに応じて異なる動作モードを切り替える。
【効果】ユーザーの体験感を向上させ、従来のランプ技術におけるニーズに応じた発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムに調節できず、単一の電力で照明することしかできない柔軟性と互換性が低いという問題を解決した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートランプの調整方法であって、
前記スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、前記殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モード、および殺菌照明モードを含み、
前記調整方法は、
受信した電源信号を整流処理することと、
整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御することと、
殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることと、
を含むことを特徴とするスマートランプの調整方法。
【請求項2】
殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、ディップスイッチの段階を調整することを採用し、それは、
ディップスイッチが第1段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌モードに切り替えることと、
ディップスイッチが第2段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを照明モードに切り替えることと、
ディップスイッチを第3段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌照明モードに切り替えることと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートランプの調整方法。
【請求項3】
殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、外部装置の動作命令を受信することを採用し、それは、
外部装置から送信される第1操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌モードに切り替えることと、
外部装置から送信される第2操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを照明モードに切り替えることと、
外部装置から送信される第3操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌照明モードに切り替えることと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートランプの調整方法。
【請求項4】
殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、誘導信号を受信すると切り替えを行うことを採用し、当該誘導信号は、タッチ信号、遠隔制御信号、熱誘導信号、および赤外線誘導信号の中のいずれか1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートランプの調整方法。
【請求項5】
整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整することは、具体的に、
第1のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を第1の予め設定された時間帯に殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第1の予め設定された時間帯に発光させるように制御することと、
第2のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第1の予め設定された発光強度で発光させるように制御することと、
第3のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第2の予め設定された発光強度で発光させるように制御することと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートランプの調整方法。
【請求項6】
出力電流を予め設定された範囲に制御し、当該予め設定された範囲は5A−20Aであることを特徴とする請求項1に記載のスマートランプの調整方法。
【請求項7】
整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定された範囲に制御する前に、
殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したかどうかを検出することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートランプの調整方法。
【請求項8】
殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したかどうかを検出することは、具体的には、
殺菌照明モジュールの電源ポートにレベル立ち下がりパルスが出現したかどうかを検出することと、
検出した場合、殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したと判定し、そして緊急電力に接続して殺菌照明モジュールに電力を供給することと、
を含むことを特徴とする請求項7に記載のスマートランプの調整方法。
【請求項9】
スマートランプの調整システムであって、
前記スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、前記殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モード、および殺菌照明モードを含み、
前記調整システムは、
受信した電源信号を整流処理するために使用される、整流モジュールと、
整流処理後の前記電源信号に電流調整を行うことにより、前記殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御するために使用される、定電流調光モジュールと、
前記殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えるために使用される、動作モード切替モジュールと、
を含むことを特徴とするスマートランプの調整システム。
【請求項10】
前記殺菌照明モジュールは、照明モジュールと殺菌モジュールとを含み、
前記殺菌モードとは、前記殺菌モジュールのみが動作することを指し、前記照明モードとは、前記照明モジュールのみが動作することを指し、前記殺菌照明モードとは、前記殺菌モジュールと前記照明モジュールとが同時に動作することを指すことを特徴とする請求項9に記載のスマートランプの調整システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は照明制御技術の分野に属し、特にスマートランプの調整方法および調整システムに関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準が高まるとともに、電子機器に対する機能要求も多様化になり、そのため、電子機器は段々に単一の制御機能から多機能の制御方式になり、人々の各方面の実際の需要を満足させる。ランプを例として、最初にランプの設計過程において、照明だけを提供でき、そして照明を行う過程でニーズに応じて発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムに調整することができず、単一の電力のみで照明でき、柔軟性と互換性が低くなり、ユーザーの体験感が悪い。したがって、従来のランプ技術では、ニーズに応じて発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムに調整することができず、単一の電力のみで照明でき、柔軟性と互換性が低いという問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このため、本出願の実施形態は、ニーズに応じて発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムに調整することができず、単一の電力でのみ照明でき、柔軟性と互換性が低いという問題を解決することを旨とする、スマートランプの調整方法と調整システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の実施形態の第1態様は、
スマートランプの調整方法であって、
前記スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、前記殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モード、および殺菌照明モードを含み、
前記調整方法は、
受信した電源信号を整流処理することと、
整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御することと、
殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることと、を含む、スマートランプの調整方法を提供する。
【0005】
好ましくは、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、ディップスイッチの段階を調整することを採用し、それは、
ディップスイッチが第1段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌モードに切り替えることと、
ディップスイッチが第2段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを照明モードに切り替えることと、
ディップスイッチを第3段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌照明モードに切り替えることと、を含む。
【0006】
好ましくは、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、外部装置の動作命令を受信することを採用し、それは、
外部装置から送信される第1操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌モードに切り替えることと、
外部装置から送信される第2操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを照明モードに切り替えることと、
外部装置から送信される第3操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌照明モードに切り替えることと、を含む。
【0007】
好ましくは、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、誘導信号を受信すると切り替えを行うことを採用し、当該誘導信号は、タッチ信号、遠隔制御信号、熱誘導信号、および赤外線誘導信号の中のいずれか1つまたは複数を含む。
【0008】
好ましくは、整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整することは、具体的に、
第1のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を第1の予め設定された時間帯に殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第1の予め設定された時間帯に発光させるように制御することと、
第2のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第1の予め設定された発光強度で発光させるように制御することと、
第3のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第2の予め設定された発光強度で発光させるように制御することと、を含む。
【0009】
好ましくは、出力電流を予め設定された範囲に制御し、当該予め設定された範囲は5A−20Aである。
【0010】
好ましくは、整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定された範囲に制御する前に、
殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したかどうかを検出することをさらに含む。
【0011】
好ましくは、殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したかどうかを検出することは、具体的には、
殺菌照明モジュールの電源ポートにレベル立ち下がりパルスが出現したかどうかを検出することと、
検出した場合、殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したと判定し、そして緊急電力に接続して殺菌照明モジュールに電力を供給することと、を含む。
【0012】
本出願の実施形態の第2態様は、
スマートランプの調整システムであって、
前記スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、前記殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モード、および殺菌照明モードを含み、
前記調整システムは、
受信した電源信号を整流処理するために使用される、整流モジュールと、
整流処理後の前記電源信号に電流調整を行うことにより、前記殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御するために使用される、定電流調光モジュールと、
前記殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えるために使用される、動作モード切替モジュールと、を含む、スマートランプの調整システムを提供する。
【0013】
好ましくは、前記殺菌照明モジュールは、照明モジュールと殺菌モジュールとを含み、
前記殺菌モードとは、前記殺菌モジュールのみが動作することを指し、前記照明モードとは、前記照明モジュールのみが動作することを指し、前記殺菌照明モードとは、前記殺菌モジュールと前記照明モジュールとが同時に動作することを指す。
【発明の効果】
【0014】
上記はスマートランプの調整方法および調整システムにおいて、スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、当該殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モードおよび殺菌照明モードを含み、受信した電源信号を整流処理し、続いて整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御し、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替える。このように操作するのは簡単であり、定電流調光の効果を達成される。そして殺菌照明モジュールは、ユーザーのニーズに応じて異なる動作モードを切り替えることができ、柔軟性と互換性が高く、ユーザーの体験感を向上させ、従来のランプ技術におけるニーズに応じて発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムに調節できず、単一の電力で照明することしかできず、柔軟性と互換性が低いという問題を解決した。
【0015】
本出願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明で使用される図面を簡単に紹介する。当然のことながら、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働を要することなく、これらの図面に基づく他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本出願の一実施形態によって提供されるスマートランプの調整方法の具体的なフローチャートである。
図2図1に示されるスマートランプの調整方法におけるステップS102の具体的なフローチャートである。
図3】本出願の一実施形態によって提供されるスマートランプの調整方法の別の具体的なフローチャートである。
図4】本出願の一実施形態によって提供されるスマートランプの調整システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本出願の目的、技術的解決手段および利点をより明らかにするために、以下、図面および実施例に合わせて本出願をより詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は本出願を解釈するためのものに過ぎず、本出願を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0018】
説明が必要なのは、スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モードおよび殺菌照明モードを含み、一方では電流調節により、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定された範囲に制御し、他方では周囲環境の変化または操作指令を受信することにより、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることである。これにより、定電流調光の効果を実現し、且つ殺菌照明モジュールはユーザーのニーズに応じて異なる動作モードを切り替えることができ、スマートランプの多様な用途が豊富され、ユーザーの体験感を向上させる。当該スマートランプは、例えばお風呂や廊下などの応用場所のような「殺菌が必要で、状況に応じて照明が必要である」環境に応用できる。
【0019】
図1に示すように、本出願の一実施形態によって提供されるスマートランプの調整方法は、説明の便宜上、本実施形態に関する部分のみが示され、詳細は以下とおりである。
【0020】
スマートランプの調整方法であって、スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モード、および殺菌照明モードを含み、前記調整方法は、以下を含む。
【0021】
S101: 受信した電源信号を整流処理する。
【0022】
ここで、受信した電源信号は交流電気信号であるため、交流電気信号を整流処理して直流電気信号に変換する必要があり、これにより殺菌照明モジュールに給電する。当該整流処理の方式は全波整流であっても良いし、半波整流であっても良いし、ニーズに応じて設定すれば良い。
【0023】
S102: 整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御する。
【0024】
具体的には、整流処理後の電源信号に基づいて電流調整を行い、これにより殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整する。一方では、電流のオンオフを制御して殺菌照明モジュールの発光時間の長さを制御し、すなわち、出力電流がオンする場合、殺菌照明モジュールが発光し、出力電流がオフする場合、殺菌照明モジュールが発光を停止する。他方では、電流の大きさを調節し、すなわち、出力電流がオンする場合、電流を増大すると、殺菌照明モジュールの発光輝度が強くなり、出力電流がオフする場合、電流を低減すると、殺菌照明モジュールの発光輝度が弱くなる。
【0025】
S103: 殺菌照明モジュールの動作モードを切り替える。
【0026】
上記により、殺菌照明モジュールの動作モードは、殺菌モード、照明モード、および殺菌照明モードを含み、ユーザーのニーズに応じて異なる動作モードを切り替えることができる。例えば、予め設定された範囲内に生体が存在することが検知される場合、照明モードに切り替えれば良い。周辺環境の光が予め設定された閾値に達し、且つ生体が存在しないことが検知される場合、殺菌モードに切り替えれば良い。周辺環境の光は予め設定した閾値以下であり、且つ生体が存在しないことが検知される場合、殺菌照明モードに切り替える。
【0027】
図1に示された調整方法を実現するフローチャートにおいて、受信した電源信号を整流処理し、続いて整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御し、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替える。このように操作するのは簡単であり、定電流調光の効果を達成される。そして殺菌照明モジュールは、ユーザーのニーズに応じて異なる動作モードを切り替えることができ、柔軟性と互換性が高く、ユーザーの体験感を向上させ、従来のランプ技術におけるニーズに応じて発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムに調節できず、単一の電力で照明することしかできず、柔軟性と互換性が低いという問題を解決した。
【0028】
一実施形態において、図1に示された調整方法のステップS103では、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、ディップスイッチの段階を調整することを採用し、それは、
ディップスイッチが第1段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌モードに切り替えることと、
ディップスイッチが第2段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを照明モードに切り替えることと、
ディップスイッチを第3段に調整されると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌照明モードに切り替えることと、を含む。
【0029】
具体的には、ディップスイッチは異なる段階を備え、例えば、ディップスイッチは3段または4段であり、ディップスイッチが異なる段階に調整されると、ディップスイッチは異なる回路制御機能を備えるため、ディップスイッチの段階を変更することによって、異なる回路制御機能が達成され、殺菌照明モジュールの異なる動作モードを切り替えることができる。また、ディップスイッチの段階の切り替えは比較的に簡単であるため、ディップスイッチの段階を変更して回路を制御することにより、回路制御の応答速度と応答精度を大きく向上させることができる。本実施形態において、ディップスイッチは3つの段階を含み、この3つの段階は、それぞれ、第1段、第2段、および第3段であり、したがって、段階調整命令によって、ディップスイッチの3つの段階の間で任意で効率的な切り替えが可能となり、これにより殺菌照明モジュールに対して異なる動作モードの切り替えが実現される。本出願の実施形態では、ディップスイッチにより動作モードの切り替えが実現され、操作手順が大幅に簡略化され、簡単で実用的である。
【0030】
ここで、本実施形態でいう「ディップスイッチ」は、この分野における各型番のディップスイッチであり、ディップスイッチの具体的な型番は制限されない。
【0031】
一実施形態において、図1に示された調整方法のステップS103では、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、外部装置の動作命令を受信することを採用し、それは、
外部装置から送信される第1操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌モードに切り替えることと、
外部装置から送信される第2操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを照明モードに切り替えることと、
外部装置から送信される第3操作命令を受信すると、殺菌照明モジュールの動作モードを殺菌照明モードに切り替えることと、を含む。
【0032】
具体的には、上記の外部装置は、携帯アプリ、専用制御プラットフォームなどを含んでもよく、もちろん、壁にあるスイッチの回数を制御することによって殺菌照明モジュールの動作モードを切り替える効果を達成してもよい。
【0033】
一実施形態において、図1に示された調整方法のステップS103では、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えることは、具体的に、誘導信号を受信すると切り替えを行うことを採用し、当該誘導信号は、タッチ信号、遠隔制御信号、熱誘導信号、および赤外線誘導信号の中のいずれか1つまたは複数を含む。
【0034】
図2では、図1のスマートランプの調整方法のステップS102の具体的なプロセスが示され、説明の便宜上、本実施形態に関連する部分のみが示されており、詳細は以下の通りである。
【0035】
一実施形態において、図2では図1のスマートランプの調整方法のステップS102の具体的な実現プロセスが示され、整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整することは、具体的に、
S1021: 第1のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を第1の予め設定された時間帯に殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第1の予め設定された時間帯に発光させるように制御することと、
S1022: 第2のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第1の予め設定された発光強度で発光させるように制御することと、
S1023: 第3のパルス信号に基づいて出力電流の幅を調整し、そして調整後の出力電流を殺菌照明モジュールに出力し、殺菌照明モジュールを第2の予め設定された発光強度で発光させるように制御することと、を含む。
【0036】
具体的には、特定の回路制御機能を含むパルス信号を生成し、異なる予め設定されたデューティ比を有するパルス信号により殺菌照明モジュールに対してPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)調光を行い、これにより殺菌照明モジュールの実際の発光状態を柔軟に調整し、ユーザーの光源制御ニーズに合うようにする。したがって、本実施形態では、特定のデューティ比のパルス信号に基づいて、出力電流の幅を調整し、これにより殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を精確に変更し、この方式は操作が簡単で、精度が高い。
【0037】
ここで、一方はパルス信号により殺菌照明モジュールの発光時間の長さを制御でき、他方はパルス信号により殺菌照明モジュールの発光輝度を制御する。
【0038】
上記から得られるように、第1のパルス信号、第2のパルス信号、または第3のパルス信号をそれぞれ生成する場合には、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムで調整でき、殺菌照明モジュールの発光状態を柔軟に変化させ、殺菌照明モジュールの調光制御効率を保証できる。したがって、本実施形態は、第1のパルス信号、第2のパルス信号、および第3のパルス信号を関連して殺菌照明モジュールを全方位で、動的に調光し、殺菌照明モジュールに対する調光制御効率を向上させる。
【0039】
一方、出力電流が予め設定された範囲に制御し、当該予め設定された範囲は5A−20Aであり、これにより定電流調光の効果を達成する。また、5A−20Aの出力電流の場合、殺菌照明モジュールの発光輝度は最も快適で、ユーザー体験がより良いである。
【0040】
図3に示すように、本出願の一実施形態により提供されるスマートランプの調整方法の他の具体的な実施プロセスは、説明の便宜上、本実施形態に関連する部分のみが示されており、詳細は以下の通りである。
【0041】
図1に示された調整方法の実現プロセスの上に、ステップS102の前に、
S104: 殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したかどうかを検出することをさらに含む。
【0042】
具体的には、スマートランプに調整処理行うため、殺菌照明モジュールがパワーダウンしないことを確保する必要があり、これにより調整方法をスムーズに実行することができる。したがって、ステップS102の前にステップS104が設けられ、殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したかどうかを検出し、殺菌照明モジュールがパワーダウンすることによって、完全な調整方法を実行することができない。
【0043】
一実施形態において、上記の調整方法のステップS104では、殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したかどうかを検出することは、
S1041、殺菌照明モジュールの電源ポートにレベル立ち下がりパルスが出現したかどうかを検出すること、を含む。
【0044】
ここで、殺菌照明モジュールは電源ポートを介して外部電力に接続し、これにより自身の給電安定性と給電安全性を実現する。殺菌照明モジュールが電源ポートを介して電力に接続する過程おいて、殺菌照明モジュールに入力した電力にはレベル立ち下がりパルスが出現したかどうかを検出することにより、殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したかどうかを精確かつ効率的に判断する。したがって、本実施形態は、殺菌照明モジュールの電源ポートの電圧レベル変動状況を検測することにより、殺菌照明モジュールの実際のパワーダウン状況を精確に判断でき、殺菌照明モジュールのパワーダウンの検出ステップと制御フローが簡略化される。
【0045】
S1042: 殺菌照明モジュールの電源ポートにレベル立ち下がりパルスが出現したと検出した場合、殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生したと判定し、そして緊急電力に接続して殺菌照明モジュールに電力を供給する。
【0046】
S1043: 殺菌照明モジュールの電源ポートにレベル立ち下がりパルスが出現したと検出した場合、殺菌照明モジュールにパワーダウンが発生していないと判定する。
【0047】
殺菌照明モジュールの電源ポートにレベル立ち下がりパルスが出現した場合、殺菌照明モジュールは外部電力を切断していることを意味し、この時に、緊急電力を起動して殺菌照明モジュールに供給する必要があり、電力切断遅延中に殺菌照明モジュールが発光させる。殺菌照明モジュールの電源ポートのレベルが常に安定状態に維持されている場合、殺菌照明モジュールは外部電力によって供給されており、殺菌照明モジュールにはパワーダウンが発生しておらず、殺菌照明モジュールは安定した光源を発することができるを意味する。一例として、殺菌照明モジュールの電源ポートが3.3Vのハイレベル電力に接続されると、殺菌照明モジュールが外部電力によって発光し、殺菌照明モジュールの電源ポートはハイレベルの状態であることを意味する。殺菌照明モジュールの電源ポートが3.3Vから0Vまでの立ち下がりパルスが検出された場合、殺菌照明モジュールにはパワーダウンが発生したことを意味する。殺菌照明モジュールの電源ポートのレベル変動を検出することにより、パワーダウン事件を検出する機能が精確に行われることができる。
【0048】
図4に示すように、本出願の一実施形態により提供されるスマートランプの調整システムの構造は、説明の便宜上、本実施形態に関連する部分のみが示されており、詳細は以下の通りである。
【0049】
スマートランプの調整システムであって、
スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、前記殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モード、および殺菌照明モードを含み、
上記の調整システムは、
受信した電源信号を整流処理するために使用される、整流モジュール100と、
整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御するために使用される、定電流調光モジュール200と、
殺菌照明モジュールの動作モードを切り替えるために使用される、動作モード切替モジュール300と、を含む
【0050】
具体的には、上記の殺菌照明モジュールは、照明モジュールと殺菌モジュールとを含み、
殺菌モードとは、殺菌モジュールのみが動作することを指し、照明モードとは、照明モジュールのみが動作することを指し、殺菌照明モードとは、前記殺菌モジュールと前記照明モジュールとが同時に動作することを指す。
【0051】
上記より、本出願はスマートランプの調整方法および調整システムを提供し、スマートランプは殺菌照明モジュールを含み、当該殺菌照明モジュールの動作モードは殺菌モード、照明モードおよび殺菌照明モードを含み、受信した電源信号を整流処理し、続いて整流処理後の電源信号に電流調整を行うことにより、殺菌照明モジュールの発光時間の長さおよび/または発光輝度を調整し、そして出力電流を予め設定した範囲に制御し、殺菌照明モジュールの動作モードを切り替える。このように操作するのは簡単であり、定電流調光の効果を達成される。そして殺菌照明モジュールは、ユーザーのニーズに応じて異なる動作モードを切り替えることができ、柔軟性と互換性が高く、ユーザーの体験感を向上させ、従来のランプ技術におけるニーズに応じて発光時間の長さおよび/または発光輝度をリアルタイムに調節できず、単一の電力で照明することしかできず、柔軟性と互換性が低いという問題を解決した。
【0052】
本明細書では、さまざまなデバイス、回路、装置、システム、および/または方法についてさまざまな実施形態を説明した。明細書で説明されるおよび図面に示されるような実施形態の全体構成、機能、製造および使用が完全に理解されるために、いろいろな特定の詳細な部分を提供した。ところが、当業者であれば、実施形態はこのような特定の詳細な部分が無くても実施が可能であることを理解するだろう。他の実施形態では、明細書での実施形態を理解しにくいことを回避するために、周知の動作、構成要素および要素が詳細に記述された。当業者であれば、本明細書および図示される実施形態は非限定的な例であり、そして本明細書で開示される特定の構造および機能の詳細は代表的であり、必ずしも実施形態の範囲を限定するものではないことを理解するだろう。
【0053】
説明書全体において、「種々の実施形態」、「実施形態において」、「一実施形態」、または「実施形態」などの参照は、実施形態について説明した特定の特徴、構造または特性が少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。したがって、用語「さまざまな実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「一実施形態において」、または「実施形態において」などの説明書全体における適切な場所の出現は必ずしも同一の実施形態を指すものではない。また、特定の特徴、構造または特性は1つまたは複数の実施形態で任意の適切な方法で組み合わせることができる。したがって、一実施形態に関して示したり記述したりする特定の特徴、構造または特性は、1つまたは複数の他の実施形態の特徴、構造または特性と全部または部分的に組み合わせられてもよく、このような組み合わせが論理的でないか、機能的でないかの制約ではないと仮定していない。任意の方向参照(例えば、プラス、マイナス、上部、下部、上に、下に、左、右、左に、右に、頂部、底部、○○の上、○○の下、垂直、水平、時計回り、および反時計回り)は、本開示の内容を読者に理解させるための識別の目的のために使用され、特に、実施形態に関する位置、方向性、または使用を制限することはない。
【0054】
上記は、いくつかの実施形態について詳細な程度で説明したが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に多くの変更を行うことができる。接続の参照(例えば、着接、結合、接続など)は、広く解釈されるべきであり、要素の接続間の中間部材と要素間の相対運動を含むことができる。したがって、接続の参照は、必ずしも2つの要素が直接的に接続/結合され、互いに固定関係にあることを意味するものではない。「例えば」の説明書全体での使用は、広く説明され、そして本開示の実施形態の非限定的な例を提供するために使用されるべきであり、且つ本開示は、このような例に限定されない。上記の説明に含まれるか、または図面に示されるすべての事項は、限定ではなく例示のみとして解釈されるべきであることが意図されている。本開示から逸脱することなく、詳細または構造の変更を行うことができる。
【0055】
上記は本出願の好適な実施例に過ぎず、本出願を限定するためのものではなく、本出願の精神および原則の範疇においてなされたあらゆる修正、均等物による置換および改良などは、本出願の保護範囲に含まれるはずである。
図1
図2
図3
図4