特開2021-108636(P2021-108636A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社クレアーレの特許一覧

<>
  • 特開2021108636-小動物侵入防止材の取付構造 図000003
  • 特開2021108636-小動物侵入防止材の取付構造 図000004
  • 特開2021108636-小動物侵入防止材の取付構造 図000005
  • 特開2021108636-小動物侵入防止材の取付構造 図000006
  • 特開2021108636-小動物侵入防止材の取付構造 図000007
  • 特開2021108636-小動物侵入防止材の取付構造 図000008
  • 特開2021108636-小動物侵入防止材の取付構造 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-108636(P2021-108636A)
(43)【公開日】2021年8月2日
(54)【発明の名称】小動物侵入防止材の取付構造
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/30 20110101AFI20210705BHJP
【FI】
   A01M29/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-14177(P2020-14177)
(22)【出願日】2020年1月15日
(71)【出願人】
【識別番号】300086366
【氏名又は名称】株式会社クレアーレ
(74)【代理人】
【識別番号】100112689
【弁理士】
【氏名又は名称】佐原 雅史
(74)【代理人】
【識別番号】100128934
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 一樹
(72)【発明者】
【氏名】山本 康裕
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA03
2B121BB30
2B121BB32
2B121EA05
2B121FA12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】小動物を自由に徘徊させず、または防衛するべき空間に自由に侵入させないことのできる、小動物侵入防止材の取付構造を提供する。
【解決手段】小動物侵入防止材2の取付構造1は、構造躯体のコンクリート床面とその上の人間が歩く床材との間の床下の隙間空間に対象となる小動物が侵入することを阻止可能な状態で覆う小動物侵入防止材の取付構造であって、折曲げ成形された小動物侵入防止材と、前記小動物侵入防止材の長手方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられるとともに、前記コンクリート床面に固定される一対の固定具3と、を備え、前記小動物侵入防止材は、略矩形状の小動物侵入防止用プレート20と、前記一対の固定具の間に設けられ、かつ前記小動物侵入防止用プレートの下端部から上方に折り返された折り返し部と、を有し、前記折り返し部の下端部と前記コンクリート床面との間には、配線を通す隙間が形成されることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造躯体のコンクリート床面とその上の人間が歩く床材との間の床下の隙間空間に対象となる小動物が侵入することを阻止可能な状態で覆う小動物侵入防止材の取付構造であって、
折曲げ成形された小動物侵入防止材と、
前記小動物侵入防止材の長手方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられるとともに、前記コンクリート床面に固定される一対の固定具と、を備え、
前記小動物侵入防止材は、
略矩形状の小動物侵入防止用プレートと、
前記一対の固定具の間に設けられ、かつ前記小動物侵入防止用プレートの下端部から上方に折り返された折り返し部と、を有し、
前記折り返し部の下端部と前記コンクリート床面との間には、配線を通す隙間が形成されることを特徴とする小動物侵入防止材の取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載の小動物侵入防止材の取付構造において、
厚さ方向に貫通するとともに、基点となるビス孔が予め穿設された裏板を備え、
前記小動物侵入防止用プレートには、前記裏板に穿設された前記ビス孔に対応するビス孔が穿設されており、
前記小動物侵入防止材及び前記裏板は、所定角度に位置合わせした状態で、前記ビス孔同士をビス固定することで一体化されることを特徴とする小動物侵入防止材の取付構造。
【請求項3】
請求項2に記載の小動物侵入防止材の取付構造において、
前記ビス孔は、上下方向に延びる長丸形状を有することを特徴とする小動物侵入防止材の取付構造。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の小動物侵入防止材の取付構造において、
前記小動物侵入防止用プレートに穿設された前記ビス孔の幅は2ミリであり、
前記裏板に穿設された前記ビス孔の幅は4ミリ〜5ミリであることを特徴とする小動物侵入防止用材の取付構造。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の小動物侵入防止材の取付構造において、
前記隙間の寸法は7ミリであることを特徴とする小動物侵入防止材の取付構造。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の小動物侵入防止材の取付構造において、
前記対象となる小動物の歯の咬む力又は首の力など、破壊されることのない必要な強度を満たす厚さのある金属製であることを特徴とする小動物侵入防止材の取付構造。
【請求項7】
構造躯体のコンクリート床面とその上の人間が歩く床材との間の床下の隙間空間に対象となる小動物が侵入することを阻止可能な状態で覆う小動物侵入防止材の取付構造であって、
前記小動物侵入防止材の周縁に臨んで所定範囲を切り取り可能な切除部を設けたことを特徴とする小動物侵入防止材の取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小動物侵入防止材の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、コンピュータで企業も行政も世の中すべてが動くようになっている。そのコンピュータ社会をシステムダウンさせてしまうものの一つに、ネズミによる咬害がある。例えば、福島原発においても、NHKのニュースの中で焼け焦げたネズミが落ちている様子が紹介され、冷却装置は稼働しなかった、と報じられている。仮に冷却装置により正常な冷却動作が行われていれば、メルトダウンは防ぐことができた、と言われている。
【0003】
ネズミは、門歯という前歯が伸び続けてしまう習性があり、電線の被覆部に歯を噛み込み、中央の金属部でガリガリ、歯を研ぐ習性がある。これをやらないと、歯が伸び続け、口が閉まらなくなったり、開かなくなったりして、餓死してしまう。そのための習性で止められない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物が超高層になっても、木造住宅でも電気配線は、床下か天井裏と決まっている。床下や天井裏は非居住空間である。この非居住空間には、ネズミが生息していることがあり、コンピュータ配線を噛んでしまうことがある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ネズミ等の小動物を自由に徘徊させず、または防衛するべき空間に自由に侵入させないことのできる、小動物侵入防止材の取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る小動物侵入防止材の取付構造は、構造躯体のコンクリート床面とその上の人間が歩く床材との間の床下の隙間空間に対象となる小動物が侵入することを阻止可能な状態で覆う小動物侵入防止材の取付構造であって、折曲げ成形された小動物侵入防止材と、前記小動物侵入防止材の長手方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられるとともに、前記コンクリート床面に固定される一対の固定具と、を備え、前記小動物侵入防止材は、略矩形状の小動物侵入防止用プレートと、前記一対の固定具の間に設けられ、かつ前記小動物侵入防止用プレートの下端部から上方に折り返された折り返し部と、を有し、前記折り返し部の下端部と前記コンクリート床面との間には、配線を通す隙間が形成されることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る小動物侵入防止材の取付構造においては、厚さ方向に貫通するとともに、基点となるビス孔が予め穿設された裏板を備え、前記小動物侵入防止用プレートには、前記裏板に穿設された前記ビス孔に対応するビス孔が穿設されており、前記小動物侵入防止材及び前記裏板は、所定角度に位置合わせした状態で、前記ビス孔同士をビス固定することで一体化されることが好ましい。
【0008】
また、本発明に係る小動物侵入防止材の取付構造においては、前記ビス孔は、上下方向に延びる長丸形状を有することが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る小動物侵入防止材の取付構造においては、前記小動物侵入防止用プレートに穿設された前記ビス孔の幅は2ミリであり、前記裏板に穿設された前記ビス孔の幅は4ミリ〜5ミリであることが好ましい。
【0010】
また、本発明に係る小動物侵入防止材の取付構造においては、前記隙間の寸法は7ミリであることが好ましい。
【0011】
また、本発明に係る小動物侵入防止材の取付構造においては、前記対象となる小動物の歯の咬む力又は首の力など、破壊されることのない必要な強度を満たす厚さのある金属製であることが好ましい。
また、本発明に係る小動物侵入防止材の取付構造においては、構造躯体のコンクリート床面とその上の人間が歩く床材との間の床下の隙間空間に対象となる小動物が侵入することを阻止可能な状態で覆う小動物侵入防止材の取付構造であって、前記小動物侵入防止材の周縁に臨んで所定範囲を切り取り可能な切除部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、小動物を自由に徘徊させず、または防衛するべき空間に自由に侵入させないことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明を適用した小動物侵入防止材の取付構造の説明図である。
図2】本発明を適用した小動物侵入防止材の取付構造の説明図である。
図3】本発明を適用した小動物侵入防止材の取付構造の説明図である。
図4】本発明を適用した小動物侵入防止材の取付構造の使用状態を示す斜視図である。
図5】本発明の変形例に係る小動物侵入防止材の取付構造の説明図である。
図6】本発明の変形例に係る小動物侵入防止材の取付構造の説明図である。
図7】本発明の変形例に係る小動物侵入防止材の取付構造の説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を適用した小動物侵入防止材の取付構造を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
本発明の一実施形態に係る小動物侵入防止材の取付構造1は、構造躯体のコンクリート床面とその上の人間が歩く床材との間の床下の隙間空間に対象となる小動物が侵入することを阻止可能な状態で覆う小動物侵入防止材の取付構造である。本発明の取付構造は、床下にも天井裏にも使用可能であるが、以下では、昨今のオフィスビルなどでのOA(Office Automation)床の床下に据え付ける場合について説明する。
【0016】
図1図4に示すように、小動物侵入防止材の取付構造1は、小動物侵入防止材2と、コンクリート床面に固定される一対の固定具3と、これらの一対の固定具3を繋ぐ裏板4と、を備えている。
【0017】
小動物侵入防止材2は、OA床の床下部分の日常的には見えない部分に設けられる。例えば、小動物侵入防止材2は、床下部分の8.5センチの部分に設けられる。このような下のコンクリート床面と人間の居住空間の間のゼロから8.5センチまでの間の部分は、例えばネズミが走り回ることやケーブルを噛むこと等を阻止することが必要な部分である。
【0018】
小動物侵入防止材2は、対象となる小動物の歯の咬む力又は首の力など、破壊されることのない必要な強度を満たす厚さのある金属板から折曲げ加工された、いわゆる板金からなる。より具体的に、錆びにくい素材として、ステンレスを選択することができる。ただし、ステンレスであっても厚さが0.6ミリ未満の場合には、ネズミが簡単に曲げてしまうので、厚さが0.6ミリ以上であることが好ましい。同様に、アルミニウムであっても、厚さが1ミリ未満の場合には、ネズミに曲げられてしまう。よって、金属製で、かつ曲げられない強度を有する材料ということになり、ハクビシンやイノシシとなれば、もっと厚い必要性が生じ得る。
【0019】
図1図4に示すように、小動物侵入防止材2は、略矩形状の小動物侵入防止用プレート20と、一対の固定具3の間に設けられ、かつ小動物侵入防止用プレート20の下端部から上方に折り返された折り返し部21と、を有している。この折り返し部21の下端部と前記コンクリート床面との間には、配線を通す隙間が形成される。ここで、隙間の寸法は7ミリであることが好ましい。ここで、ビルの床面の多くはコンクリートによって作られている。床面は平坦でないことが多い。中には、凹凸している場合さえある。そのような場合、多少の凹凸は、この7ミリの誤差の範囲で収まってしまい、小動物侵入防止材2が大きく斜めに傾いてしまったり、小動物侵入防止材2を床材に取り付け不能になってしまったりすることがない。つまり、この7ミリの寸法により、凹凸を受け入れる許容範囲になっているということである。また、この7ミリの寸法により、ハツカネズミも通過することができず、防鼠機能を維持することができる。
【0020】
図1図4に示すように、一対の固定具3は、平面視で略長方形状を有し、コンクリート床面との接合箇所となる5つの孔部30がX字状に開口するように設けられている。接合には公知の接着剤を用いることができる。
【0021】
図1図4に示すように、裏板4には、厚さ方向に貫通するとともに、基点となるビス孔40が予め穿設されている。ビス孔40の幅は4ミリ〜5ミリであることが好ましい。ビス孔40の形状は、平面視で、図1に示す例では上下方向に延びる長丸形状であるが、本実施形態においては、特に制限的ではない。長丸形状であることのメリットは、床面の凹凸や室内床材の下の部分、すなわち、小動物侵入防止用プレート20を引き上げる高さがまちまちであっても、作業者は簡単に左手で合わせることができる点にある。裏板40には、OA床の床面の下側に接触する接触部41が設けられている。これにより、構造躯体のコンクリート床面とその上の人間が歩く床材との間の床下の隙間が塞がれ、当該隙間に対象となる小動物が侵入することが阻止される。
【0022】
小動物侵入防止用プレート20には、裏板4に穿設されたビス孔40に対応する、略同形状のビス孔20aが穿設されている。ビス孔20aの幅は2ミリであることが好ましい。なぜなら、小動物侵入防止材2の床材への取り付け作業に要する時間を短縮できるからである。2ミリという寸法は、どのようなキリ付きネジの寸法にも適合できる、食い付き易い寸法となっている。
【0023】
小動物侵入防止材2及び裏板4は、所定角度に位置合わせした状態で、ビス孔同士をヒス固定することで一体化される。
【0024】
以下では、小動物侵入防止材2の床材への取り付け作業につき、右利きの作業者を例にして説明する。作業者は、右手に例えば電動ドライバを持ち、左手で小動物侵入防止用プレート20を持って、床材の下側という高さを合わせる部分に保持する。このとき、一対の固定具3は、作業者が手を触れることなく床に接着されている。
【0025】
このときに、作業者は、電動ドライバの先にキリ付きのビスを付けているが、一対の固定具3が接着済みのため動かない。ゆえに、作業者は、左手で小動物侵入防止用プレート20を持ったままの状態でも、右手の電動ドライバのキリ部分を押し当てるとキリが簡単に食い付くことで、すぐに締め付けることができる。これにより、迅速に作業を終えることができる。慣れると、2秒程度の短時間の作業で小動物侵入防止材2を床材に取り付けることができる。
【0026】
また、小動物侵入防止材2の両サイドにある一対の固定具3が、仮に、本実施形態のように2か所のみならず、3か所またはそれ以上設けられていると、小動物侵入防止材2が斜めに傾いてしまう。これは、小動物侵入防止材2が凹凸に対応できず、コンクリート床面の凹凸に影響されてしまうからである。この点、本実施形態では、固定具3が小動物侵入防止材2の両サイドの2か所のみに設けられるので、一対の固定具3の間が橋のように跨いでいるので、問題なく、ケーブルや配線を内包できる。
【0027】
また、所定の高さは7ミリであるので、作業者が現場に行った際に既に多くのケーブルや配線が設置されていたとしても、橋の内部にケーブルや配線を包含できるので、取り付け作業を問題なくスムーズに実現することができる。
【0028】
また、この7ミリという高さは、ハツカネズミの親が通過できないギリギリの寸法であり、それ以外のネズミを含め、通行不能の最大限の大きさになっていて、ネズミの侵入を防ぐことができる。
【0029】
また、この7ミリの部分は、折り返し部21に相当しており、折り返し構造となっている。すなわち、折り返し部21の先端部分が丸みを帯びていることから、仮に先端部分がケーブルや配線に接触したとしても、ダメージを与ることがない。
【0030】
また、奥に小動物侵入防止用プレート20のビス孔20aにおいて2ミリの長丸形状を形成し、手前に裏板4のビス孔40において4ミリから5ミリの長丸形状を形成するのは、以下の理由(a)〜(d)に基づくものである。
(a)2ミリという幅が、金属用のビスの先端部への喰い付きがよく、直ちにねじ込むことが可能だからである。一般的に丸孔では、ネジの喰い付きが良いとは言えない。
(b)長丸孔であるため、裏板4に相当する上部の侵入防止材を左手で引き上げながら、一瞬にして止めるべき高さに合わせて、ビスをねじ込むことができるからである。丸孔の場合には、高さにジャストフィットする位置で止めることができない。
(c)右利きの場合、左手で裏板4に相当する上部の侵入防止板を持ち、右手に電動ドライバを持てば、2秒程度で金属用ビスをねじ込んで、締め付けて取付完了するからである。
(d)ひいては、労働生産性が極めて優れたものになるからである。
【0031】
以上、本発明の小動物侵入防止材の取付構造を実施形態に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、この実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0032】
ここで、上述した実施形態にあっては、1本ごとのケーブルが床面や天井裏に敷設されている場合は、7ミリの下の隙間において内包できるので問題ない。しかし、細いケーブルでも複数本のケーブルが束ねられていたり、7ミリを超える太さのケーブルや配線が敷設されていたりする場合には、7ミリの隙間では対応できない。
【0033】
よって、現場で作業員が太さや大きさなどを考慮して、金バサミで切って対応することとなる。
【0034】
そのための小動物侵入防止材の取付構造を以下にて説明する(図5及び図6参照)。小動物侵入防止材の厚さについては、金バサミで作業員の握力のみで切るため、例えば鉄製では0.5ミリ前後が限界値となり得る。
【0035】
点線のように、切り込み線を金バサミで入れ、図のように折り曲げて、ケーブルと接触する部分は、直角又はそれ以上の角度に曲げることで、ケーブルの損傷を防止する。
【0036】
一対の固定具3のような孔部30(5孔の接着面)は設けられておらず、小動物侵入防止材2のような板状部材を何枚か重ねて設置することで、高さが高くても対応可能とする。
【0037】
図7(A)に示すように、小動物侵入防止用プレート20をその長手方向に対して180°の方向に増設する場合には、略矩形状の接続プレート5を用いることができる。接続プレート5の下端部とコンクリート床面との間には配線を通す7ミリの隙間が形成されていることが好ましい。接続プレート5の略中央部には、断面L字形状であって、コンクリート床面に固定される固定具50が設けられている。
【0038】
図7(B)に示すように、小動物侵入防止用プレート20をその長手方向に対して90°の方向に増設する場合には、接続プレート6を用いることができる。接続プレート6は、左側部60、中央部61、右側部62からなる。中央部61には、断面L字形状であって、コンクリート床面に固定される固定具61aが設けられている。左側部60の長手方向に沿って延びる延長線と、右側部62の長手方向に沿って延びる延長線とは、90°の角度をなして交わっている。接続プレート6の下端部とコンクリート床面との間には配線を通す7ミリの隙間が形成されていることが好ましい。
【符号の説明】
【0039】
1・・・小動物侵入防止材の取付構造
2・・・小動物侵入防止材
20・・小動物侵入防止用プレート
20a・ビス孔
21・・折り返し部
3・・・一対の固定具
4・・・裏板
40・・ビス孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7