(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-109640(P2021-109640A)
(43)【公開日】2021年8月2日
(54)【発明の名称】船舶出港用補助推進器
(51)【国際特許分類】
B63H 5/125 20060101AFI20210705BHJP
B63H 5/16 20060101ALI20210705BHJP
B63H 5/20 20060101ALI20210705BHJP
【FI】
B63H5/125 100
B63H5/16 E
B63H5/20
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2020-78543(P2020-78543)
(22)【出願日】2020年4月27日
(31)【優先権主張番号】202010019594.6
(32)【優先日】2020年1月8日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519461716
【氏名又は名称】汪涛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】樊炯
(57)【要約】 (修正有)
【課題】船舶を押したり引いたりするためにの大型のタグボートが不要とし、スクリュープロペラを水生植物やゴミの絡み合いから保護できる、船舶出港用補助推進器を提供する。
【解決手段】船体の底部に固定的に取り付け可能な取り付けベース24の底面に、回転可能な推進筐体18を取り付け、推進筐体の底面には船体を推進できる推進機構81を設置し、推進筐体と取り付けベースとの間には推進方向を制御して回転できる回転機構80を設置する。推進機構には、スクリュープロペラ43が取り付けられ、推進筐体の中にスクリュープロペラを保護する保護カバー35を前後対称となるように且つスライド可能に取り付ける。また、推進筐体の中に、取り付けベース、及び船体を支えることができる支持機構82が設置し、支持機構は支持ロッド16を含み、支持ロッドには回転可能な移動車12と、スライド板10を取り付ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
船体の底部に固定的に取り付け可能な取り付けベースを含み、前記取り付けベースの底面には推進筐体が回転可能に取り付けられ、前記推進筐体と前記取り付けベースとの間には推進方向を制御して回転できる回転機構が設置され、前記推進筐体の底面には船体を推進できる推進機構が設置され、前記推進機構は前記推進筐体に固定的に取り付けられた推進モーターを含み、前記推進モーターの出力軸にはモーター軸が固定的に取り付けられ、前記モーター軸には自在継手が固定的に取り付けられ、前記自在継手にはスプライン軸が固定的に取り付けられ、前記スプライン軸には推進を行えるスクリュープロペラがスプラインにより取り付けられ、前記推進筐体の中には前記スクリュープロペラを保護できる保護カバーが前後対称となるように且つスライド可能に取り付けられ、前記推進筐体の中には前後対称になる二つの支持空間が設置され、前記支持空間の中には、前記推進筐体、前記取り付けベース、及び船体を支えることができる支持機構が設置され、
前記支持機構は前記支持空間の内壁にヒンジで連結された支持ロッドを含み、前記支持ロッドには運動可能な移動車が回転可能に取り付けられ、前記支持ロッドにはスライド板がヒンジで連結され、前記スライド板は砂浜で運動することに便利を与えることを特徴とする船舶出港用補助推進器。
【請求項2】
前記回転機構は前記推進筐体の中に設置された回転空間を含み、前記取り付けベースの中には回転車が固定的に取り付けられ、前記回転車と前記回転空間とが回転可能に連結され、前記回転車には内歯が設置され、前記回転空間の底壁には回転モーターが固定的に取り付けられ、前記回転モーターの出力軸には第一歯車が固定的に取り付けられ、前記第一歯車と前記回転車にある内歯とが噛み合い、前記回転車には引っ掛かり溝が形成され、前記回転空間の左右両側の内壁には前記回転空間と連通した磁性体空間が左右対称となるように設置され、前記磁性体空間の片側内壁には電磁石が固定的に取り付けられ、前記磁性体空間の中には引っ掛かりブロックがスライド可能に取り付けられ、前記引っ掛かりブロックは前記引っ掛かり溝の中に入って前記回転車に引っ掛かることができ、前記引っ掛かりブロックの一つの側面には永久磁石が固定的に取り付けられ、前記永久磁石と前記電磁石との間には推進ばねが固定的に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の船舶出港用補助推進器。
【請求項3】
前記推進機構はさらに前記推進筐体の底壁にヒンジで取り付けられた液圧ロッドを含み、前記スクリュープロペラには回転スリーブが回転可能に取り付けられ、前記回転スリーブと前記液圧ロッドのピストンプッシュロッドとがヒンジで連結されていることを特徴とする請求項1に記載の船舶出港用補助推進器。
【請求項4】
前記推進筐体の底壁には下方に開口した閉鎖網空間が設置され、前記閉鎖網空間の中には閉鎖網がスライド可能に取り付けられ、前記閉鎖網と前記閉鎖網空間の上壁との間には引きばねが固定的に取り付けられ、前記閉鎖網には横ロッドが固定的に取り付けられ、前記推進筐体の中には前後対称になる保護カバー空間が設置され、前記保護カバー空間と前記保護カバーとがスライド可能に連結され、前記推進筐体には前後対称になる歯車空間が設置され、前記歯車空間と前記保護カバー空間とが連通し、前記歯車空間の右側内壁には第一モーターが固定的に取り付けられ、前記第一モーターの出力軸には第二歯車が固定的に取り付けられ、前記保護カバーにはラックが設置され、前記第二歯車と前記保護カバーとが噛み合い、前記保護カバーには圧迫ブロックが前後対称となるようにかつ固定的に取り付けられ、前記圧迫ブロックと前記横ロッドとがスライド可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の船舶出港用補助推進器。
【請求項5】
前記支持機構はさらに前記推進筐体の中に固定的に取り付けられた第二モーターを含み、前記第二モーターの左側と右側の出力軸にはねじロッドが固定的に取り付けられ、前記ねじロッドにはねじスライダが左右対称となるようにかつねじ山により取り付けられ、前記ねじスライダにはヒンジ連結ロッドがヒンジで取り付けられ、前記ヒンジ連結ロッドと前記支持ロッドとがヒンジで連結され、前記スライド板には引っ掛かり爪がヒンジで連結され、前記引っ掛かり爪と前記スライド板との間には引張力ばねが固定的に取り付けられ、前記引っ掛かり爪には凹溝が形成され、前記支持ロッドには固定ピンが固定的に取り付けられ、前記固定ピンが前記凹溝に引っ掛かることができることを特徴とする請求項1に記載の船舶出港用補助推進器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は船舶推進の分野に関し、具体的には船舶出港用補助推進器である。
【背景技術】
【0002】
船舶が、貨物を運送するには港を出る必要があるが、普通の船舶推進器は通常、船舶の船尾に取り付けられるため、出港時、非常に難しく、他のタグボートの補助が必要である。これは、大量の資源を消費し、そして船舶がたくさんの水生植物やゴミのある場所に入ると、推進用のスクリュープロペラの動きに一定の影響を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第101193793号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は船舶出港用補助推進器を提供し、既存技術にある上記の欠点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明に記載の船舶出港用補助推進器は、船体の底部に固定的に取り付け可能な取り付けベースを含み、前記取り付けベースの底面には推進筐体が回転可能に取り付けられ、前記推進筐体と前記取り付けベースとの間には推進方向を制御して回転できる回転機構が設置され、前記推進筐体の底面には船体を推進できる推進機構が設置され、前記推進機構は前記推進筐体に固定的に取り付けられた推進モーターを含み、前記推進モーターの出力軸にはモーター軸が固定的に取り付けられ、前記モーター軸には自在継手が固定的に取り付けられ、前記自在継手にはスプライン軸が固定的に取り付けられ、前記スプライン軸には推進を行えるスクリュープロペラがスプラインにより取り付けられ、前記推進筐体の中には前記スクリュープロペラを保護できる保護カバーが前後対称となるように且つスライド可能に取り付けられ、前記推進筐体の中には前後対称になる二つの支持空間が設置され、前記支持空間の中には、前記推進筐体、前記取り付けベース、及び船体を支えることができる支持機構が設置され、
前記支持機構は前記支持空間の内壁にヒンジで連結された支持ロッドを含み、前記支持ロッドには運動可能な移動車が回転可能に取り付けられ、前記支持ロッドにはスライド板がヒンジで連結され、前記スライド板は砂浜で運動することに便利を与える。
【0006】
前記回転機構は前記推進筐体の中に設置された回転空間を含み、前記取り付けベースの中には回転車が固定的に取り付けられ、前記回転車と前記回転空間とが回転可能に連結され、前記回転車には内歯が設置され、前記回転空間の底壁には回転モーターが固定的に取り付けられ、前記回転モーターの出力軸には第一歯車が固定的に取り付けられ、前記第一歯車と前記回転車にある内歯とが噛み合い、前記回転車には引っ掛かり溝が形成され、前記回転空間の左右両側の内壁には前記回転空間と連通した磁性体空間が左右対称となるように設置され、前記磁性体空間の片側内壁には電磁石が固定的に取り付けられ、前記磁性体空間の中には引っ掛かりブロックがスライド可能に取り付けられ、前記引っ掛かりブロックは前記引っ掛かり溝の中に入って前記回転車に引っ掛かることができ、前記引っ掛かりブロックの一つの側面には永久磁石が固定的に取り付けられ、前記永久磁石と前記電磁石との間には推進ばねが固定的に取り付けられている。
【0007】
前記推進機構はさらに前記推進筐体の底壁にヒンジで取り付けられた液圧ロッドを含み、前記スクリュープロペラには回転スリーブが回転可能に取り付けられ、前記回転スリーブと前記液圧ロッドのピストンプッシュロッドとがヒンジで連結されている。
【0008】
前記推進筐体の底壁には下方に開口した閉鎖網空間が設置され、前記閉鎖網空間の中には閉鎖網がスライド可能に取り付けられ、前記閉鎖網と前記閉鎖網空間の上壁との間には引きばねが固定的に取り付けられ、前記閉鎖網には横ロッドが固定的に取り付けられ、前記推進筐体の中には前後対称になる保護カバー空間が設置され、前記保護カバー空間と前記保護カバーとがスライド可能に連結され、前記推進筐体には前後対称になる歯車空間が設置され、前記歯車空間と前記保護カバー空間とが連通し、前記歯車空間の右側内壁には第一モーターが固定的に取り付けられ、前記第一モーターの出力軸には第二歯車が固定的に取り付けられ、前記保護カバーにはラックが設置され、前記第二歯車と前記保護カバーとが噛み合い、前記保護カバーには圧迫ブロックが前後対称となるようにかつ固定的に取り付けられ、前記圧迫ブロックと前記横ロッドとがスライド可能に連結されている。
【0009】
前記支持機構はさらに前記推進筐体の中に固定的に取り付けられた第二モーターを含み、前記第二モーターの左側と右側の出力軸にはねじロッドが固定的に取り付けられ、前記ねじロッドにはねじスライダが左右対称となるようにかつねじ山により取り付けられ、前記ねじスライダにはヒンジ連結ロッドがヒンジで取り付けられ、前記ヒンジ連結ロッドと前記支持ロッドとがヒンジで連結され、前記スライド板には引っ掛かり爪がヒンジで連結され、前記引っ掛かり爪と前記スライド板との間には引張力ばねが固定的に取り付けられ、前記引っ掛かり爪には凹溝が形成され、前記支持ロッドには固定ピンが固定的に取り付けられ、前記固定ピンが前記凹溝に引っ掛かることができる。
【発明の効果】
【0010】
本願発明は船体の底部に取り付けられ、船舶が貨物を運送する時に、本願発明は船体を直接に推進することにより船舶が港を出ることができるから、貨物を運送する船舶を押したり引いたりするための大型のタグボートが不要であり、資源の浪費を抑え、また、船舶が前に進む時に、本願発明はスクリュープロペラを水生植物やゴミの絡み合いから保護でき、そして推進方向を自由に変更でき、船舶の進行に便利であり、普及する価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
下記に
図1〜3をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、
図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0012】
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜3を参照し、本願発明に記載の船舶出港用補助推進器は、船体の底部に固定的に取り付け可能な取り付けベース24を含み、前記取り付けベース24の底面には推進筐体18が回転可能に取り付けられ、前記推進筐体18と前記取り付けベース24との間には推進方向を制御して回転できる回転機構80が設置され、前記推進筐体18の底面には船体を推進できる推進機構81が設置され、前記推進機構81は前記推進筐体18に固定的に取り付けられた推進モーター36を含み、前記推進モーター36の出力軸にはモーター軸37が固定的に取り付けられ、前記モーター軸37には自在継手38が固定的に取り付けられ、前記自在継手38にはスプライン軸39が固定的に取り付けられ、前記スプライン軸39には推進を行えるスクリュープロペラ43がスプラインにより取り付けられ、前記推進筐体18の中には前記スクリュープロペラ43を保護できる保護カバー35が前後対称となるように且つスライド可能に取り付けられ、前記推進筐体18の中には前後対称になる二つの支持空間44が設置され、前記支持空間44の中には、前記推進筐体18、前記取り付けベース24、及び船体を支えることができる支持機構82が設置され、
前記支持機構82は前記支持空間44の内壁にヒンジで連結された支持ロッド16を含み、前記支持ロッド16には運動可能な移動車12が回転可能に取り付けられ、前記支持ロッド16にはスライド板10がヒンジで連結され、前記スライド板10は砂浜で運動することに便利を与える。
【0014】
前記回転機構80は前記推進筐体18の中に設置された回転空間27を含み、前記取り付けベース24の中には回転車25が固定的に取り付けられ、前記回転車25と前記回転空間27とが回転可能に連結され、前記回転車25には内歯が設置され、前記回転空間27の底壁には回転モーター29が固定的に取り付けられ、前記回転モーター29の出力軸には第一歯車28が固定的に取り付けられ、前記第一歯車28と前記回転車25にある内歯とが噛み合い、前記回転車25には引っ掛かり溝26が形成され、前記回転空間27の左右両側の内壁には前記回転空間27と連通した磁性体空間20が左右対称となるように設置され、前記磁性体空間20の片側内壁には電磁石19が固定的に取り付けられ、前記磁性体空間20の中には引っ掛かりブロック23がスライド可能に取り付けられ、前記引っ掛かりブロック23は前記引っ掛かり溝26の中に入って前記回転車25に引っ掛かることができ、前記引っ掛かりブロック23の一つの側面には永久磁石22が固定的に取り付けられ、前記永久磁石22と前記電磁石19との間には推進ばね21が固定的に取り付けられ、
電磁石19に通電し、電磁石19が永久磁石22を引き付け、引っ掛かりブロック23を引っ掛かり溝26から出し、回転モーター29を始動するとき、回転モーター29が第一歯車28を回転させ、第一歯車28が回転して推進筐体18を回転させることにより方向変更を実現でき、推進筐体18が所望の位置まで回転するとき、電磁石19が停電し、推進ばね21が引っ掛かりブロック23を引っ掛かり溝26に入るまで押し、引っ掛かりブロック23が回転車25に引っ掛かり、そのため、推進筐体18と取り付けベース24が容易に回転することができない。
【0015】
前記推進機構81はさらに前記推進筐体18の底壁にヒンジで取り付けられた液圧ロッド40を含み、前記スクリュープロペラ43には回転スリーブ41が回転可能に取り付けられ、前記回転スリーブ41と前記液圧ロッド40のピストンプッシュロッドとがヒンジで連結され、
推進モーター36を始動し、推進モーター36はモーター軸37を駆動し、モーター軸37がスプライン軸39を回転させ、スプライン軸39がスクリュープロペラ43を回転させることができ、さらに推進を行い、液圧ロッド40を始動すると、液圧ロッド40がスクリュープロペラ43を上下に回転させることができる。
【0016】
前記推進筐体18の底壁には下方に開口した閉鎖網空間30が設置され、前記閉鎖網空間30の中には閉鎖網32がスライド可能に取り付けられ、前記閉鎖網32と前記閉鎖網空間30の上壁との間には引きばね31が固定的に取り付けられ、前記閉鎖網32には横ロッド34が固定的に取り付けられ、前記推進筐体18の中には前後対称になる保護カバー空間47が設置され、前記保護カバー空間47と前記保護カバー35とがスライド可能に連結され、前記推進筐体18には前後対称になる歯車空間48が設置され、前記歯車空間48と前記保護カバー空間47とが連通し、前記歯車空間48の右側内壁には第一モーター49が固定的に取り付けられ、前記第一モーター49の出力軸には第二歯車50が固定的に取り付けられ、前記保護カバー35にはラックが設置され、前記第二歯車50と前記保護カバー35とが噛み合い、前記保護カバー35には圧迫ブロック33が前後対称となるようにかつ固定的に取り付けられ、前記圧迫ブロック33と前記横ロッド34とがスライド可能に連結され、
第一モーター49を始動すると、第一モーター49が第二歯車50を回転させ、第二歯車50が回転して保護カバー35を駆動し、保護カバー35が保護カバー空間47でスライドでき、そして保護カバー35が下方に運動する時に横ロッド34と閉鎖網32を下方に押し、さらに閉鎖網32を閉鎖網空間30から引き出すことができる。
【0017】
前記支持機構82はさらに前記推進筐体18の中に固定的に取り付けられた第二モーター51を含み、前記第二モーター51の左側と右側の出力軸にはねじロッド46が固定的に取り付けられ、前記ねじロッド46にはねじスライダ45が左右対称となるようにかつねじ山により取り付けられ、前記ねじスライダ45にはヒンジ連結ロッド17がヒンジで取り付けられ、前記ヒンジ連結ロッド17と前記支持ロッド16とがヒンジで連結され、前記スライド板10には引っ掛かり爪11がヒンジで連結され、前記引っ掛かり爪11と前記スライド板10との間には引張力ばね13が固定的に取り付けられ、前記引っ掛かり爪11には凹溝14が形成され、前記支持ロッド16には固定ピン15が固定的に取り付けられ、前記固定ピン15が前記凹溝14に引っ掛かることができ、
第二モーター51を始動し、第二モーター51がねじロッド46を回転させ、ねじロッド46が回転してねじスライダ45をねじロッド46でスライドさせることができ、支持ロッド16を広げることができ、移動車12が推進筐体18を地面で運動させることができ、推進筐体18が砂浜まで運動するとき、固定ピン15を凹溝14に引っ掛からせることにより、スライド板10と支持ロッド16を固定でき、砂浜での運動に便利を与える。
【0018】
取り付けベース24を船体の底部に固定的に取り付け、第二モーター51を始動し、第二モーター51がねじロッド46を回転させ、ねじロッド46が回転してねじスライダ45をねじロッド46でスライドさせることができ、支持ロッド16を広げることができ、移動車12が推進筐体18を地面で運動させることができ、推進筐体18が砂浜まで運動するとき、固定ピン15を凹溝14に引っ掛からせることにより、スライド板10と支持ロッド16を固定でき、砂浜での運動を便利を与え、船舶が水中に移動した後、第二モーター51を逆方向に始動し、支持ロッド16により移動車12とスライド板10を支持空間44に収めることができ、船舶が港を出る時、推進モーター36を始動し、推進モーター36はモーター軸37を駆動し、モーター軸37がスプライン軸39を回転させ、スプライン軸39がスクリュープロペラ43を回転させることができ、さらに推進を行い、液圧ロッド40を始動すると、液圧ロッド40がスクリュープロペラ43を上下に回転させることができ、たくさんの水生植物のあるところに入るとき、第一モーター49を始動し、第一モーター49が第二歯車50を回転させ、第二歯車50が回転して保護カバー35を駆動し、保護カバー35が保護カバー空間47でスライドでき、そして保護カバー35が下方に運動する時に横ロッド34と閉鎖網32を下方に押し、さらに閉鎖網32を閉鎖網空間30から引き出すことができ、スクリュープロペラ43を保護でき、
方向変更時、電磁石19に通電し、電磁石19が永久磁石22を引き付け、引っ掛かりブロック23を引っ掛かり溝26から出し、回転モーター29を始動するとき、回転モーター29が第一歯車28を回転させ、第一歯車28が回転して推進筐体18を回転させることにより方向変更を実現でき、推進筐体18が所望の位置まで回転するとき、電磁石19が停電し、推進ばね21が引っ掛かりブロック23を引っ掛かり溝26に入るまで押し、引っ掛かりブロック23が回転車25に引っ掛かり、そのため、推進筐体18と取り付けベース24が容易に回転することができない。
【0019】
当業者が明確できることは、本出願の総体精神及び構想から離脱しない限り、上記実施例に各種の変型を行うことができる。それらの変型はいずれも本出願の保護範囲中にカバーすべきである。本出願の保護方案は本出願に添付した特許の請求の範囲を基準とするべきである。