特開2021-110086(P2021-110086A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 奥村 真理子の特許一覧

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  • 特開2021110086-空気から飲料水急速生成装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-110086(P2021-110086A)
(43)【公開日】2021年8月2日
(54)【発明の名称】空気から飲料水急速生成装置
(51)【国際特許分類】
   E03B 3/28 20060101AFI20210705BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20210705BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20210705BHJP
   F28B 1/06 20060101ALI20210705BHJP
【FI】
   E03B3/28
   B67D1/08 Z
   F25D11/00 102H
   F25D11/00 102F
   F28B1/06
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2020-45(P2020-45)
(22)【出願日】2020年1月5日
(71)【出願人】
【識別番号】513226922
【氏名又は名称】奥村 真理子
(72)【発明者】
【氏名】奥村 真理子
【テーマコード(参考)】
3E082
3L045
【Fターム(参考)】
3E082AA01
3E082BB01
3E082FF09
3L045AA02
3L045AA05
3L045BA04
3L045DA04
3L045EA03
3L045KA07
3L045LA13
3L045MA02
3L045PA04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】急遽、水を必要とする時に機械一つで安全に水を生成する装置を提供する。
【解決手段】3重構造になっている壁に囲まれた3つの空間のうちの内部層に温暖ヒーターbがある場合は、外部層は冷却クーラーdを設置し、3重構造の壁面の温度差をそれぞれ上げる事によって、空気中の飽和水蒸気が液化する温度である露点を人工的に下げることにより、中間層に含むことができる飽和水蒸気量が下がり、中間層内部に水滴を発生させて水を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体が3重構造などになっており、水蒸気を含む空気層である中間層が、その中間層の外側の外部層、中間層の内側の内部層の両方で、片方が温める層である場合、もう一方は冷やす層であること。
【請求項2】
外部層、内部層の両方の層には、温冷エアコンあるいは電気ヒーター、電気クーラーなどの両方の層の表面に温度差を生じさせる装置のいずれかが両方内蔵してあること。
【請求項3】
中間層に空気を取り込む吸気ファンが、外部から中間層に空気を強力に素早くたくさん取り込むように配置してあり、排気口の空気が出る面積は、吸気口の空気が入る面積よりも狭く、中間層の内部の空気圧力が常に正圧になるような設計である事。
【請求項4】
吸気ファンから吸い込まれた空気が中間層の中にある細い管を通って排気口から抜け出るための排気口と吸気口がある事。
【請求項5】
中間層で液化した水蒸気が水となって貯蓄水槽に流れ込むための貯蓄水槽がある事。
【請求項6】
温熱ヒーターと冷却クーラー、本体の電源スイッチを制御する制御盤が設けてある事。
【請求項7】
一番外側の層の素材(i)は断熱素材で熱伝導率が低い素材であること。
【請求項8】
外部層と中間層の間の層の素材(j)は熱伝導率が高い素材であること。
【請求項9】
中間層と内部層の間の層の素材(k)は熱伝導率が高い素材であること。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料水を空気中から生成するための飲料水急速生成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
これまで地球上に存在した技術で、従来のこのような技術は見当たらず、今回の出願が真新しく人類の産業技術発展の1つである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
水が無いような非常地帯や災害緊急時、発展途上国で水道が普及してい無いような箇所で水汲みに行く手間が面倒で時間が無い場合や、危険な場合、あるいは日常生活やキャンプなどでも水道がなく、急遽、水を必要とする時に安全に水を当機械一つで生成する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明の空気から飲料水急速生成装置は、三重構造などにした三重の壁でできている三重の空間のうち、真ん中の中間空気層に吸気ファンを使って正圧状態の空気流入とし、外側層および内側層の温熱ヒーターと冷却クーラーにより空気中の水蒸気を飽和水蒸気と露点の概念により液化し、飲料可能な安全な水として貯蓄水槽に水を貯蓄する、空気から飲料水を急速に生成する事を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0005】
水が存在しないような場所や水道システムがない場所でも、寒冷地帯から熱帯地域まで、この機械一つで安全な飲み水をその場で生成する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】断面図
図2】正面図
図3】上面図
図4】底面図
図5】右面図
図6】左面図
図7】背面図
図8】平面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
空気や風が循環しやすい3重構造以上の立体で、空気を吸い込む強力な吸気ファン(換気扇)が本体に付属し、その吸気ファンは3重構造のうちの中間の空気層にのみ繋がっており、その中間層に空気を送り込む。
【0008】
3重構造になっている壁に囲まれた3つの空間のうちの内部層と外部層には、温熱電気ヒーターあるいは冷却電気クーラーのいずれかどちらかが内蔵されており、内部層に温暖ヒーターがある場合は、外部層は冷却クーラーを設置し、内部層に冷却クーラーが存在する場合は外部層に温暖ヒーターを設置し、あるいは、温冷エアコンあるいは温冷ヒータークーラーが両方に設置されている場合は、その両者が温度差が生じるように電子制御盤で温度差をコントロールできるようにしておくもので、3重構造の壁面の温度差をそれぞれ上げる事によって、冷却クーラー側の壁からは、空気中の飽和水蒸気が液化する温度である露点を人工的に下げることにより、中間層に含むことができる飽和水蒸気量が下がり、簡単に3重構造の結露が起こりやすい状況を科学的、かつ人工的に作り出す事によって、中間層内部に水滴を発生させ、水滴が中間層に貯まる事によって空気中の湿度の要素である水蒸気(H2O)が液化現象を起こし、水に変化(液化)する。
【0009】
中間層内部はなるべく水蒸気の液化(水の生成)を速める為に空気圧を正圧にするので、換気ファンは強い吸気力のあるものとし、逆に排気側は空気圧を正圧にする為に吸気ファンの空気入り口面積より小さな面積の空気出口にする。
【0010】
中間層はホース形式のような細い管あるいは細い空間にする事で、吸気で吸い込んだ水蒸気を含んだ空気が循環するうちに空気が冷やされて露点に達し、液化した水分が水の液体となって貯蓄水槽に流れ落ちる仕組みとする。
【産業上の利用可能性】
【0011】
水道が発達していない地域や緊急医療、キャンプ場や非常災害時などの緊急事態にも非常に役に立つ装置である。
【符号の説明】
【0012】
a.吸気ファン換気扇
b.温熱ヒーターあるいは冷却クーラー内蔵の内部層
c.中間・水生成層
d.温熱ヒーターあるいは冷却クーラー内蔵の外部層
e.制御盤
f.排気口
g.貯蓄水槽
h.吸気口
i.外部層の外側外皮
j外部層と中間層を隔てる壁
k.中間層と内部層を隔てる壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8