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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-110198(P2021-110198A)
(43)【公開日】2021年8月2日
(54)【発明の名称】スマート全自動洗浄便器
(51)【国際特許分類】
   E03D 5/10 20060101AFI20210705BHJP
【FI】
   E03D5/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2020-4190(P2020-4190)
(22)【出願日】2020年1月15日
(71)【出願人】
【識別番号】520016055
【氏名又は名称】全球旺科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】蔡 添壽
【テーマコード(参考)】
2D039
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AA03
2D039EA01
2D039FA04
2D039FA05
2D039FA06
2D039FD01
(57)【要約】
【課題】各種の便座の自動センサ用洗浄技術を実現するスマート全自動洗浄便座を提供する。
【解決手段】スマート全自動洗浄便座は、少なくとも一つの自動フラッシュモジュール1を含む。当該自動フラッシュモジュール1を各種タンク付、又は無タンクの便座2に取付け(洋式便座、和式便座等を含む)、また各種の便座にスマート全自動洗浄機能を発揮する。その施工及び取付けはとても簡単であり、かつ洗浄量を制御することによって、直ちに水節約の目的を達成することが可能である。また二重チャネル分流式配管13にすることが可能であり、上記によって自動フラッシュモジュール1は自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備え、使用者は停電になっても安心して用を足すことができるので、用を足すときの利便性を高めることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座の洗浄管に設置された少なくとも一つの自動フラッシュモジュールを含み、
当該自動フラッシュモジュールは制御システム、センサ、及び電動バルブを備え、
前記制御システムは前記センサ及び前記電動バルブに接続され、
前記電動バルブはバルブ及びパワーモータを有し、
当該バルブは前記便座の前記洗浄管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御する、
ことを特徴とするスマート全自動洗浄便座。
【請求項2】
前記自動フラッシュモジュールは、第一配管及び第二配管を含み前記便座の前記洗浄管に設置された二重チャネル分流式配管を備え、
前記電動バルブの前記バルブは前記第一配管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御し、
前記第二配管に手動バルブが設置され、
前記二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート全自動洗浄便座。
【請求項3】
前記便座にタンクが設置され、
前記自動フラッシュモジュールは、第一配管及び第二配管を含み前記タンクの下方に設置された二重チャネル分流式配管を備え、
前記第一配管及び前記第二配管の末端は前記便座の前記洗浄管に接合され、
前記電動バルブの前記バルブは前記第一配管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御し、
前記タンクに手動バルブが設置され、
前記第二配管と前記タンクの前記手動バルブとが連結され、前記タンクの前記手動バルブを操作し手動制御で前記洗浄管を洗浄することによって、前記二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート全自動洗浄便座。
【請求項4】
前記便座にタンクが設置され、
前記自動フラッシュモジュールは、第一配管及び第二配管を含み前記タンクの下方に設置された二重チャネル分流式配管を備え、
前記第一配管及び前記第二配管の末端は前記便座の前記洗浄管に接合され、
前記電動バルブの前記バルブは前記第一配管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御し、
前記第二配管に手動バルブが設置され、
当該手動バルブを操作し手動制御で前記洗浄管を洗浄することによって、前記二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート全自動洗浄便座。
【請求項5】
前記便座にタンクが設置され、
前記自動フラッシュモジュールは、第一配管及び第二配管を含み前記便座の前記洗浄管に設置された二重チャネル分流式配管を備え、
前記電動バルブの前記バルブは前記第一配管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御し、
前記第二配管に手動バルブが設置され、
当該手動バルブを操作し手動制御で前記洗浄管を洗浄することによって、前記二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート全自動洗浄便座。
【請求項6】
前記タンクの外側に外殼を備え、
前記タンク内に貯水し、前記外殼に電子設備が設置された二層タンク構造を形成することにより、前記便座と一体化し、前記電子部品と前記洗浄管とを内部に納める、
ことを特徴とする請求項3、4又は5に記載のスマート全自動洗浄便座。
【請求項7】
前記制御システムはタイマーを備え、
前記電動バルブは、前記バルブの開閉時間を制御し、また流量を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート全自動洗浄便座。
【請求項8】
前記センサは、赤外線センサ、超音波センサ又はレーダセンサである、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート全自動洗浄便座。
【請求項9】
前記バルブは、玉形弁、板弁、半カラムバルブ又は全カラムバルブである、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート全自動洗浄便座。
【請求項10】
前記自動フラッシュモジュールは、それぞれが異なる方向を検出する複数個の前記センサを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のスマート全自動洗浄便座。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスマート洗浄便座構造の一種に関する。
【背景技術】
【0002】
現在市場でよく見られるスマート洗浄便座はセットで販売されている。それは特殊設計された便座に特製スマート洗浄装置を取付け、便座にスマート洗浄機能を持たせている。そのため、消費者はセットごとのスマート洗浄便座の設備を購入しないと、スマート洗浄便座の利便性を実感することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし殆どの人は便座が損壊し、又は使用できなった状態でない限り、セットごとの便座設備を交換する意欲がない。またスマート洗浄便座は特定便座にしか使えないので、スマート洗浄便座の売上に影響を与え、かつ殆どの家庭にとってセットごとのスマート洗浄便座の交換費用は大きな負担となり、経済効果があまり期待できない。
【0004】
また一般市場で販売される自動洗浄便座は、単一センサを使って洗浄するかどうかを判断する。もしセンサの設置位置が高すぎると、子供がトイレを使うとき、正確に検知できないし、センサの設置位置が低すぎると、センサは便座の蓋に邪魔され、又は遮蔽されやすくなる。更に当該センサが故障し、又は邪魔された(例:センサが汚れている)とき、便座洗浄の操作ができなくなり、又は洗浄できないことになる。
【0005】
よって、本発明の発明者は、長年バルブ・配管システム等の関連設備及び部品を研究開発し、また製造と販売経験により、特に上記の周知されるスマート洗浄便座の問題についてよく研究した上、本発明を発明した。本発明の目的は、自動フラッシュモジュールを使うことによって、各種の便座の自動センサ用洗浄技術を実現するスマート全自動洗浄便座を提供することにある。
【0006】
本発明では、各種の便座に自動フラッシュモジュールを設置し、当該自動フラッシュモジュールによって、各種の便座の全自動洗浄機能を発揮する。その施工及び取付けはとても簡単であり、かつ洗浄量を制御することによって水節約の目的を達成することが可能である。また二重チャネル構造にすることが可能であり、上記によって自動フラッシュモジュールは自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備え、使用者は停電になっても安心して用を足すことができるので、用を足すときの利便性を高めることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のスマート全自動洗浄便座は、少なくとも一つの自動フラッシュモジュールを含む。当該自動フラッシュモジュールは、制御システム、センサ、及び電動バルブを備え、前記制御システムは前記センサ及び電動バルブに接続される。前記電動バルブはバルブ及びパワーモータを有する。当該バルブは便座の洗浄管に設置される。またパワーモータによりバルブを駆動することによって、電動バルブは洗浄管の洗浄を制御する。
【0008】
本発明のスマート全自動洗浄便座の前記自動フラッシュモジュールは、二重チャネル分流式配管を備えることができる。当該二重チャネル分流式配管は便座の洗浄管に設置される。便座にタンクが設置されるとき、前記二重チャネル分流式配管はタンクの下方、又は便座の洗浄管に設置されることができる。前記二重チャネル分流式配管は第一配管及び第二配管を含む。前記電動バルブのバルブは第一配管に設置され、かつ前記第二配管に手動バルブが設置される。ニーズに合わせて、当該手動バルブが第二配管又は便座に設置されることによって、当該二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える。したがって、停電又は電動バルブが故障しているときに洗浄できない問題が解決される。
【0009】
本発明のスマート全自動洗浄便座において、前記制御システムはタイマー備え、また適切な洗浄時間の設定が可能であることによって、バルブの開閉時間を正確に制御し、流量を制御することができる。
【0010】
本発明のスマート全自動洗浄便座において、前記バルブは、玉形弁、板弁又はカラムバルブを使うことができる。かつ前記センサは、赤外線センサ、超音波センサ又はレーダセンサを使うことができる。それぞれが異なる方向を検出する複数個の前記センサを使うことによって、前記制御システムは、複数個のセンサから伝送される信号を検出してから、便座のスマート洗浄及び設備の機能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は本発明を無タンク洋式便座に応用する第一実施例である。
図2図2は本発明を無タンク洋式便座に応用する第二実施例である。
図3図3は本発明を無タンク和式便座に応用する実施例である。
図4図4は本発明の玉形弁の第一洗浄動作モード図である。
図5図5は本発明の玉形弁の第二洗浄動作モード図である。
図6図6は本発明の板弁の第一洗浄動作モード図である。
図7図7は本発明の板弁の第二洗浄動作モード図である。
図8図8は本発明の半カラムバルブの第一洗浄動作モード図である。
図9図9は本発明の半カラムバルブの第二洗浄動作モード図である。
図10図10は本発明の全カラムバルブの第一洗浄動作モード図である。
図11図11は本発明の全カラムバルブの第二洗浄動作モード図である。
図12図12は本発明をタンク和式便座に応用する実施例である。
図13図13図12の第一使用状態モード図である。
図14図14図12の第二使用状態モード図である。
図15図15は本発明をタンク付洋式便座に応用する実施例である。
図16図16は本発明のタンク付便座の二重チャネル分流式配管の第一実施例である。
図17図17は本発明のタンク付便座の二重チャネル分流式配管の第二実施例である。
図18図18は本発明の2層構造タンクの第一実施例である。
図19図19は本発明の2層構造タンクの第二実施例である。
図20図20は本発明の2層構造タンクの第三実施例である。
図21図21は本発明の2層構造タンクの第四実施例である。
図22図22図20の第一使用状態モード図である。
図23図23図20の第二使用状態モード図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を十分に理解できるようにするために本発明をより良く理解することができるように、当該スマート全自動洗浄便座の最良の実施形態について説明する。この実施形態は図1図23に示すように、少なくとも一つの自動フラッシュモジュール1を含む。前記自動フラッシュモジュール1を便座2の洗浄管20に設置し、当該自動フラッシュモジュール1に制御システム10、センサ11及び電動バルブ12を設置する。前記制御システム10にMCUマイクロコントローラを使うことができる。前記制御システム10を前記センサ11及び電動バルブ12に接合することによって、当該制御システム10はセンサ11に届いた信号を受け取ってから、電動バルブ12を駆動して洗浄を行う。ニーズに合わせて、前記制御システム10と前記センサ11又は電動バルブ12は、一体又は一つの独立した装置であることができる。使用者を検知するために、前記センサ11を便座2のいかなる位置に設置してもよい。前記センサ11は、赤外線センサ、超音波センサ又はレーダセンサを使うことができる。
【0013】
図3及び18〜23に示すように、前記センサ11を複数個使うことができる。前記複数個のセンサ11を別々に違う位置に設置し、また別々に2つの違う方向を検知することができる。違う方向を検知できることによって、単一検知器で検知するときの死角を克服し、また子供が検知されにくい問題も解決できる。前記制御システム10によって複数個のセンサから伝送される信号を検出してから、便座のスマート洗浄及び設備の機能を発揮させることができる。前記複数個のセンサを違うパターンのセンサを使うことによって、検知の精度を高める。また多重検知によって、機器による判断ミスが減らされ、かつ一つの検知器が故障しても自動洗浄機能が維持される。
【0014】
図3及び18〜23に示すように、ダブルセンサ11を例として、2つのセンサが正常に作動するとき、前記制御システムが2つのセンサからの洗浄信号を受け取ってから、直ちに便座を起動させ、自動洗浄することによって、検知器の誤作動問題を避ける。前記制御システム10がセンサ故障を検知したとき、直ちに自動的に単センサモードに切り替え、また修理が必要になる警告を発することによって、当該便座は自動洗浄機能を維持するだけでなく、速やかに修理作業員に通知し、故障を修理することができる。違う位置又は違う角度にあるセンサが子供を検知したとき、直ちにキッズモードを起動することによって、低位置又は低角度のセンサにより便座を起動し、自動的に洗浄することを判断する。
【0015】
前記電動バルブ12にバルブ120とパワーモータ121を設置し、当該バルブ120を便座2の洗浄管20に設置し、またパワーモータ121によってバルブ120を駆動することにより、電動バルブ12によって洗浄管の洗浄を制御する。前記バルブ120は、便座2の洗浄管20に適合するバルブ構造である玉形弁(図4、5参照)、板弁(図6、7参照)、半カラムバルブ(図8、9参照)、全カラムバルブ(図10、11参照)等を使うことができる。かつ前記パワーモータ121は、バルブの作動方式と対応するロータリーパワーモータ又はパワーテレスコピックモータ等の構造である。前記制御システム10にタイマーを設置して、適切な洗浄時間を設定することによって、バルブ120の開閉時間を正確に制御し、また流量を制御することができる。
【0016】
図12、16、17、19、20及び21に示すように、前記自動フラッシュモジュール1に二重チャネル分流式配管13を設置することができる。当該二重チャネル分流式配管13を便座2の洗浄管20に設置し、かつ当該二重チャネル分流式配管13に第一配管130と第二配管131を設置し、前記電動バルブ12のバルブ120を第一配管130に設置し、かつ前記第二配管131に手動バルブ14を設置することによって、当該二重チャネル分流式配管13は、自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備えることによって、停電又は電動バルブ12が故障したときの洗浄不能の問題を解決する。
【0017】
図12〜21に示すように、便座2にタンク2Aが設けられているとき、ニーズに合わせて、前記二重チャネル分流式配管13をタンク2A下方(図15〜21参照)又は便座2の洗浄管20に設置することができる(図12〜14参照)。前記二重チャネル分流式配管13に第一配管130と第二配管131を設置し、前記電動バルブ12のバルブ120を第一配管130に設置し、かつ前記第二配管131に手動バルブ14を設置し、当該手動バルブ14を第二配管131(図12、17、19及び21参照)又は便座2に設置すると(図16及び20参照)、当該二重チャネル分流式配管13は直ちに自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備えることによって、停電又は電動バルブが故障しているときに洗浄できない問題が解決される。
【0018】
図18〜21に示すように、前記タンク2Aの外側に外殼21を設置し、二層タンク構造を形成することによって、直ちにタンク2A内に水を貯水し、外殼21に電子設備を設置することにより、便座と一体化になり、電子部品と洗浄管20を内部に納め、ビジュアルイメージを効果的に作る。
【0019】
図13、14、22及び23に示すように、使用者が用を足すとき、前記センサ11は直ちに使用者を検知し、使用者が便座から離れると、前記制御システム10は直ちにセンサ11から発信された信号をキャッチしてから、前記電動バルブ12を駆動して洗浄を行って、便座の自動洗浄効果を達成する。
【0020】
以上をまとめると、本発明のスマート全自動洗浄便座は、自動フラッシュモジュールを各種タンク付、又は無タンクの便座に(洋式便座、和式便座等を含む)取付け、また各種便座の全自動洗浄機能を発揮する。その施工及び取付けはとても簡単であり、更に便座の洗浄管を交換することによって、従来の各種便座を直接スマート洗浄便座に改造し、かつ洗浄量を制御することによって水節約の目的を達成することが可能である。また二重チャネル分流式配管にすることが可能であり、上記によってスマート便座は自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備え、使用者は停電になっても安心して用を足すことができるので、用を足すときの利便性を高めることができる。
【0021】
前記実施例又は図式は、本発明の態樣又は使用方式に限定されるものではない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
【符号の説明】
【0022】
1:自動フラッシュモジュール
10:制御システム
11:センサ
12:電動バルブ 120:バルブ 121:パワーモータ
2:便座
20:洗浄管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2021年5月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器の洗浄管に設置された少なくとも一つの自動フラッシュモジュールを含み、
当該自動フラッシュモジュールは制御システム、センサ、及び電動バルブを備え、
前記制御システムは前記センサ及び前記電動バルブに接続され、
前記電動バルブはバルブ及びパワーモータを有し、
前記自動フラッシュモジュールは、第一配管及び第二配管を含み前記便の前記洗浄管に設置された二重チャネル分流式配管を備え、
前記電動バルブの前記バルブは前記第一配管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御し、
前記第二配管に手動バルブが設置され、
前記二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える、
ことを特徴とするスマート全自動洗浄便
【請求項2】
便器の洗浄管に設置された少なくとも一つの自動フラッシュモジュールを含み、
当該自動フラッシュモジュールは制御システム、センサ、及び電動バルブを備え、
前記制御システムは前記センサ及び前記電動バルブに接続され、
前記電動バルブはバルブ及びパワーモータを有し、
前記便にタンクが設置され、
前記自動フラッシュモジュールは、第一配管及び第二配管を含み前記タンクの下方に設置された二重チャネル分流式配管を備え、
前記第一配管及び前記第二配管の末端は前記便の前記洗浄管に接合され、
前記電動バルブの前記バルブは前記第一配管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御し、
前記タンクに手動バルブが設置され、
前記第二配管と前記タンクの前記手動バルブとが連結され、前記タンクの前記手動バルブを操作し手動制御で前記洗浄管を洗浄することによって、前記二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える、
ことを特徴とするスマート全自動洗浄便
【請求項3】
便器の洗浄管に設置された少なくとも一つの自動フラッシュモジュールを含み、
当該自動フラッシュモジュールは制御システム、センサ、及び電動バルブを備え、
前記制御システムは前記センサ及び前記電動バルブに接続され、
前記電動バルブはバルブ及びパワーモータを有し、
前記便にタンクが設置され、
前記自動フラッシュモジュールは、第一配管及び第二配管を含み前記タンクの下方に設置された二重チャネル分流式配管を備え、
前記第一配管及び前記第二配管の末端は前記便の前記洗浄管に接合され、
前記電動バルブの前記バルブは前記第一配管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御し、
前記第二配管に手動バルブが設置され、
当該手動バルブを操作し手動制御で前記洗浄管を洗浄することによって、前記二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える、
ことを特徴とするスマート全自動洗浄便
【請求項4】
便器の洗浄管に設置された少なくとも一つの自動フラッシュモジュールを含み、
当該自動フラッシュモジュールは制御システム、センサ、及び電動バルブを備え、
前記制御システムは前記センサ及び前記電動バルブに接続され、
前記電動バルブはバルブ及びパワーモータを有し、
前記便にタンクが設置され、
前記自動フラッシュモジュールは、第一配管及び第二配管を含み前記便の前記洗浄管に設置された二重チャネル分流式配管を備え、
前記電動バルブの前記バルブは前記第一配管に設置され、
前記パワーモータにより前記バルブを駆動することによって、前記電動バルブは前記洗浄管の洗浄を制御し、
前記第二配管に手動バルブが設置され、
当該手動バルブを操作し手動制御で前記洗浄管を洗浄することによって、前記二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える、
ことを特徴とするスマート全自動洗浄便
【請求項5】
前記タンクの外側に外殼を備え、
前記タンク内に貯水し、前記外殼に電子設備が設置された二層タンク構造を形成することにより、前記便と一体化し、前記電子設備と前記洗浄管とを内部に納める、
ことを特徴とする請求項2、3又は4に記載のスマート全自動洗浄便
【請求項6】
前記制御システムはタイマーを備え前記電動バルブ前記バルブの開閉時間を制御し、また流量を制御する、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスマート全自動洗浄便
【請求項7】
前記センサは、赤外線センサ、超音波センサ又はレーダセンサである、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスマート全自動洗浄便
【請求項8】
前記バルブは、玉形弁、板弁、半カラムバルブ又は全カラムバルブである、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスマート全自動洗浄便
【請求項9】
前記自動フラッシュモジュールは、それぞれが異なる方向を検出する複数個の前記センサを備える、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスマート全自動洗浄便
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスマート洗浄便構造の一種に関する。
【背景技術】
【0002】
現在市場でよく見られるスマート洗浄便はセットで販売されている。それは特殊設計された便に特製スマート洗浄装置を取付け、便にスマート洗浄機能を持たせている。そのため、消費者はセットごとのスマート洗浄便の設備を購入しないと、スマート洗浄便の利便性を実感することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし殆どの人は便が損壊し、又は使用できなった状態でない限り、セットごとの便設備を交換する意欲がない。またスマート洗浄便は特定便にしか使えないので、スマート洗浄便の売上に影響を与え、かつ殆どの家庭にとってセットごとのスマート洗浄便の交換費用は大きな負担となり、経済効果があまり期待できない。
【0004】
また一般市場で販売される自動洗浄便は、単一センサを使って洗浄するかどうかを判断する。もしセンサの設置位置が高すぎると、子供がトイレを使うとき、正確に検知できないし、センサの設置位置が低すぎると、センサは便の蓋に邪魔され、又は遮蔽されやすくなる。更に当該センサが故障し、又は邪魔された(例:センサが汚れている)とき、便洗浄の操作ができなくなり、又は洗浄できないことになる。
【0005】
よって、本発明の発明者は、長年バルブ・配管システム等の関連設備及び部品を研究開発し、また製造と販売経験により、特に上記の周知されるスマート洗浄便の問題についてよく研究した上、本発明を発明した。本発明の目的は、自動フラッシュモジュールを使うことによって、各種の便の自動センサ用洗浄技術を実現するスマート全自動洗浄便を提供することにある。
【0006】
本発明では、各種の便に自動フラッシュモジュールを設置し、当該自動フラッシュモジュールによって、各種の便の全自動洗浄機能を発揮する。その施工及び取付けはとても簡単であり、かつ洗浄量を制御することによって水節約の目的を達成することが可能である。また二重チャネル構造にすることが可能であり、上記によって自動フラッシュモジュールは自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備え、使用者は停電になっても安心して用を足すことができるので、用を足すときの利便性を高めることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のスマート全自動洗浄便は、少なくとも一つの自動フラッシュモジュールを含む。当該自動フラッシュモジュールは、制御システム、センサ、及び電動バルブを備え、前記制御システムは前記センサ及び電動バルブに接続される。前記電動バルブはバルブ及びパワーモータを有する。当該バルブは便の洗浄管に設置される。またパワーモータによりバルブを駆動することによって、電動バルブは洗浄管の洗浄を制御する。
【0008】
本発明のスマート全自動洗浄便の前記自動フラッシュモジュールは、二重チャネル分流式配管を備える。当該二重チャネル分流式配管は便の洗浄管に設置される。便にタンクが設置されるとき、前記二重チャネル分流式配管はタンクの下方、又は便の洗浄管に設置されることができる。前記二重チャネル分流式配管は第一配管及び第二配管を含む。前記電動バルブのバルブは第一配管に設置され、かつ前記第二配管に手動バルブが設置される。ニーズに合わせて、当該手動バルブが第二配管又は便に設置されることによって、当該二重チャネル分流式配管は自動洗浄と手動洗浄との2つの機能を備える。したがって、停電又は電動バルブが故障しているときに洗浄できない問題が解決される。
【0009】
本発明のスマート全自動洗浄便において、前記制御システムはタイマー備え、また適切な洗浄時間の設定が可能であることによって、バルブの開閉時間を正確に制御し、流量を制御することができる。
【0010】
本発明のスマート全自動洗浄便において、前記バルブは、玉形弁、板弁又はカラムバルブを使うことができる。かつ前記センサは、赤外線センサ、超音波センサ又はレーダセンサを使うことができる。それぞれが異なる方向を検出する複数個の前記センサを使うことによって、前記制御システムは、複数個のセンサから伝送される信号を検出してから、便のスマート洗浄及び設備の機能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は本発明を無タンク洋式便に応用する第一実施例である。
図2図2は本発明を無タンク洋式便に応用する第二実施例である。
図3図3は本発明を無タンク和式便に応用する実施例である。
図4図4は本発明の玉形弁の第一洗浄動作モード図である。
図5図5は本発明の玉形弁の第二洗浄動作モード図である。
図6図6は本発明の板弁の第一洗浄動作モード図である。
図7図7は本発明の板弁の第二洗浄動作モード図である。
図8図8は本発明の半カラムバルブの第一洗浄動作モード図である。
図9図9は本発明の半カラムバルブの第二洗浄動作モード図である。
図10図10は本発明の全カラムバルブの第一洗浄動作モード図である。
図11図11は本発明の全カラムバルブの第二洗浄動作モード図である。
図12図12は本発明をタンク和式便に応用する実施例である。
図13図13図12の第一使用状態モード図である。
図14図14図12の第二使用状態モード図である。
図15図15は本発明をタンク付洋式便に応用する実施例である。
図16図16は本発明のタンク付便の二重チャネル分流式配管の第一実施例である。
図17図17は本発明のタンク付便の二重チャネル分流式配管の第二実施例である。
図18図18は本発明の2層構造タンクの第一実施例である。
図19図19は本発明の2層構造タンクの第二実施例である。
図20図20は本発明の2層構造タンクの第三実施例である。
図21図21は本発明の2層構造タンクの第四実施例である。
図22図22図20の第一使用状態モード図である。
図23図23図20の第二使用状態モード図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を十分に理解できるようにするために本発明をより良く理解することができるように、当該スマート全自動洗浄便の最良の実施形態について説明する。この実施形態は図1図23に示すように、少なくとも一つの自動フラッシュモジュール1を含む。前記自動フラッシュモジュール1を便2の洗浄管20に設置し、当該自動フラッシュモジュール1に制御システム10、センサ11及び電動バルブ12を設置する。前記制御システム10にMCUマイクロコントローラを使うことができる。前記制御システム10を前記センサ11及び電動バルブ12に接合することによって、当該制御システム10はセンサ11に届いた信号を受け取ってから、電動バルブ12を駆動して洗浄を行う。ニーズに合わせて、前記制御システム10と前記センサ11又は電動バルブ12は、一体又は一つの独立した装置であることができる。使用者を検知するために、前記センサ11を便2のいかなる位置に設置してもよい。前記センサ11は、赤外線センサ、超音波センサ又はレーダセンサを使うことができる。
【0013】
図3及び18〜23に示すように、前記センサ11を複数個使うことができる。前記複数個のセンサ11を別々に違う位置に設置し、また別々に2つの違う方向を検知することができる。違う方向を検知できることによって、単一検知器で検知するときの死角を克服し、また子供が検知されにくい問題も解決できる。前記制御システム10によって複数個のセンサから伝送される信号を検出してから、便のスマート洗浄及び設備の機能を発揮させることができる。前記複数個のセンサを違うパターンのセンサを使うことによって、検知の精度を高める。また多重検知によって、機器による判断ミスが減らされ、かつ一つの検知器が故障しても自動洗浄機能が維持される。
【0014】
図3及び18〜23に示すように、ダブルセンサ11を例として、2つのセンサが正常に作動するとき、前記制御システムが2つのセンサからの洗浄信号を受け取ってから、直ちに便を起動させ、自動洗浄することによって、検知器の誤作動問題を避ける。前記制御システム10がセンサ故障を検知したとき、直ちに自動的に単センサモードに切り替え、また修理が必要になる警告を発することによって、当該便は自動洗浄機能を維持するだけでなく、速やかに修理作業員に通知し、故障を修理することができる。違う位置又は違う角度にあるセンサが子供を検知したとき、直ちにキッズモードを起動することによって、低位置又は低角度のセンサにより便を起動し、自動的に洗浄することを判断する。
【0015】
前記電動バルブ12にバルブ120とパワーモータ121を設置し、当該バルブ120を便2の洗浄管20に設置し、またパワーモータ121によってバルブ120を駆動することにより、電動バルブ12によって洗浄管の洗浄を制御する。前記バルブ120は、便2の洗浄管20に適合するバルブ構造である玉形弁(図4、5参照)、板弁(図6、7参照)、半カラムバルブ(図8、9参照)、全カラムバルブ(図10、11参照)等を使うことができる。かつ前記パワーモータ121は、バルブの作動方式と対応するロータリーパワーモータ又はパワーテレスコピックモータ等の構造である。前記制御システム10にタイマーを設置して、適切な洗浄時間を設定することによって、バルブ120の開閉時間を正確に制御し、また流量を制御することができる。
【0016】
図12、16、17、19、20及び21に示すように、前記自動フラッシュモジュール1に二重チャネル分流式配管13を設置することができる。当該二重チャネル分流式配管13を便2の洗浄管20に設置し、かつ当該二重チャネル分流式配管13に第一配管130と第二配管131を設置し、前記電動バルブ12のバルブ120を第一配管130に設置し、かつ前記第二配管131に手動バルブ14を設置することによって、当該二重チャネル分流式配管13は、自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備えることによって、停電又は電動バルブ12が故障したときの洗浄不能の問題を解決する。
【0017】
図12〜21に示すように、便2にタンク2Aが設けられているとき、ニーズに合わせて、前記二重チャネル分流式配管13をタンク2A下方(図15〜21参照)又は便2の洗浄管20に設置することができる(図12〜14参照)。前記二重チャネル分流式配管13に第一配管130と第二配管131を設置し、前記電動バルブ12のバルブ120を第一配管130に設置し、かつ前記第二配管131に手動バルブ14を設置し、当該手動バルブ14を第二配管131(図12、17、19及び21参照)又は便2に設置すると(図16及び20参照)、当該二重チャネル分流式配管13は直ちに自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備えることによって、停電又は電動バルブが故障しているときに洗浄できない問題が解決される。
【0018】
図18〜21に示すように、前記タンク2Aの外側に外殼21を設置し、二層タンク構造を形成することによって、直ちにタンク2A内に水を貯水し、外殼21に電子設備を設置することにより、便と一体化になり、電子部品と洗浄管20を内部に納め、ビジュアルイメージを効果的に作る。
【0019】
図13、14、22及び23に示すように、使用者が用を足すとき、前記センサ11は直ちに使用者を検知し、使用者が便から離れると、前記制御システム10は直ちにセンサ11から発信された信号をキャッチしてから、前記電動バルブ12を駆動して洗浄を行って、便の自動洗浄効果を達成する。
【0020】
以上をまとめると、本発明のスマート全自動洗浄便は、自動フラッシュモジュールを各種タンク付、又は無タンクの便に(洋式便、和式便等を含む)取付け、また各種便の全自動洗浄機能を発揮する。その施工及び取付けはとても簡単であり、更に便の洗浄管を交換することによって、従来の各種便を直接スマート洗浄便に改造し、かつ洗浄量を制御することによって水節約の目的を達成することが可能である。また二重チャネル分流式配管にすることが可能であり、上記によってスマート便は自動洗浄と手動洗浄の2つの機能を備え、使用者は停電になっても安心して用を足すことができるので、用を足すときの利便性を高めることができる。
【0021】
前記実施例又は図式は、本発明の態樣又は使用方式に限定されるものではない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
【符号の説明】
【0022】
1:自動フラッシュモジュール
10:制御システム
11:センサ
12:電動バルブ 120:バルブ 121:パワーモータ
2:便
20:洗浄管