(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-110447(P2021-110447A)
(43)【公開日】2021年8月2日
(54)【発明の名称】アンカー穴化粧キャップボルト
(51)【国際特許分類】
F16B 35/00 20060101AFI20210705BHJP
E04G 23/02 20060101ALI20210705BHJP
F16B 35/06 20060101ALI20210705BHJP
【FI】
F16B35/00 J
E04G23/02 A
F16B35/06 H
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2020-13012(P2020-13012)
(22)【出願日】2020年1月10日
(71)【出願人】
【識別番号】520036352
【氏名又は名称】法島 ほなみ
(72)【発明者】
【氏名】法島 穂高
【テーマコード(参考)】
2E176
【Fターム(参考)】
2E176AA02
2E176BB01
(57)【要約】
【課題】足場解体時の壁つなぎアンカー穴の最終処理方法、コーキングや樹脂モルタル、塗料の乾燥時間を省くためにアンカーと同じサイズの化粧キャップボルトを提供する。
【解決手段】
図3b ボルト部をアンカー穴のサイズと合わせることにより強固な接合状態となる、キャップ表面に丸みをつけることにより雨がかかる箇所での水の流れがスムーズになるのと、次回工事でのアンカー穴の目印にもなる。
外壁仕上げ塗装模様は多種多様であり凹凸の段差の違いもさまざまであるため
図4dの凸とボルトの締め付け長さコーキングの塗りつけ量を調整することにより多種多様の外壁塗装模様に対応できる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂を原料とし、キャップ、ボルト部1体成形品であること
【請求項2】
RC造足場解体工事においてのアンカー穴最終処理工法として、コーキングアンカー穴化粧キャップボルトを用いた施工方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
RC造の足場解体作業でのアンカー穴の最終処理方法及びボルトキャップ
【背景技術】
【0002】
足場組立作業の足場繋ぎ(アンカー)穴の最終処理方法
下記先行技術はタイル仕上げ壁の補修方法
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平08−128210 特許第2995149
【特許文献2】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特開2000−27820
【非特許文献2】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンクリート造建物改修工事の足場組み立てで台風、暴風、地震が起きた際、足場が倒壊するのを未然に防ぐために壁つなぎが必要である ハンマードリルなどにより躯体に穴を開け、アンカーを打ち込み、壁つなぎを設置することが通常の方法です。足場解体時にアンカー穴を塞ぐ処置が必要になるが下記の問題点がある
(1)
コーキングや樹脂モルタルを使用し穴を埋め外壁の塗装模様と合わせ塗装を施すがコーキングや樹脂モルタル、塗料の乾燥時間を待っていると足場解体作業が進まない
(2)
塗装職人やとび職人が足場解体時に穴埋め作業を行うが、コーキングや樹脂モルタルが未硬化の状態で塗装を施すため仕上がりの低下になる
(3)
穴埋め作業では作業員の両手にコーキングガン、塗料缶を持つため両手がふさがった状態での移動となる為転倒時やつまずいた際に落とす危険性もある
(4)
ハンマードリルを使用し穴をあけるが、穴表面周囲にコンクリートの剥落がある為綺麗な円筒上の穴が開かない、無振動ドリルを使用し綺麗な円筒状の穴を空ける工法はあるが対応していない足場工事業者が多いのが現状である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
アンカー穴化粧キャップボルト上面に事前に外壁と同じ塗装を施し、足場解体時に締め付け工具とコーキングを用意し壁つなぎを外した後アンカー穴化粧キャップボルトを締め付ける。
【発明の効果】
【0007】
(1)キャップ表面には事前に塗装を施しているため塗料の乾燥を待たなくても良い、またボルトタイプでアンカー穴にねじ込むだけであるためコーキングや樹脂モルタルで穴を埋める必要がない。
(2)未硬化での塗装を施す必要がなくなる為、塗装職人でなくても簡単にボルトを締め付けるだけの方法になり、コーキングや樹脂モルタルの充填不足や塗料の塗り忘れといった仕上がりの低下がなくなる
(3)この化粧キャップを用いることにより、(腰袋にキャップボルトを入れて移動できるため)片方の手には何も持たずに移動できるので安全性が向上し、化粧キャップボルトも樹脂製で成形しているため軽量で落下時でも安全性の向上につながる
(4)化粧キャップ部分をアンカー穴より大きく設計することにより、穴表面欠損部を覆い隠すことができ欠損補修の手間も省け、裏面にコーキングを施すことにより防水性の確保になる。
作業時間の短縮
足場解体工事の作業性向上
安全性の向上(軽量の為落下時の安全対策にもつながる)
仕上がりの向上
次回工事の利便性向上(アンカー穴の場所の特定)
経済性向上 となります。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図5】 コンクリートにアンカー穴化粧キャップボルト差込 断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
合成樹脂を材料とし、金型や3Dプリンターを用い成形する
【実施例】
【0010】
(1)事前にキャップ上面に外壁仕上げ色と同じ塗装を施す
(2)足場壁つなぎを外す
(3)アンカー穴化粧キャップ裏面にコーキングを施す
(4)専用締め付け工具にて締め付ける
【産業上の利用可能性】
【0011】
RC造の建物改修工事で多数の工事現場で使用されることとなります。
【符号の説明】
【0012】
[
図1・2] a アンカー穴化粧キャップボルト締め付け工具穴図
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図3] b 樹脂ボルト ねじ山ミリ、インチ対応
[
図4] c d 化粧キャップ裏面
[
図5] eコンクリート f コーキング g susアンカー