特開2021-110718(P2021-110718A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2021110718-帆の品質検出装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-110718(P2021-110718A)
(43)【公開日】2021年8月2日
(54)【発明の名称】帆の品質検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 33/36 20060101AFI20210705BHJP
【FI】
   G01N33/36 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2020-78545(P2020-78545)
(22)【出願日】2020年4月27日
(31)【優先権主張番号】202010019595.0
(32)【優先日】2020年1月8日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519461716
【氏名又は名称】汪涛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】樊炯
(57)【要約】
【課題】本願発明は帆の品質検出装置を開示した。
【解決手段】
台板を含み、前記台板の上端面には動力モーターが固定的に設けられ、前記動力モーターの前側にはスピン軸が伝動可能に連結され、前記スピン軸には回転ブロックが固定的に設けられ、前記回転ブロックの左端面には回転板が固定的に設けられ、前記回転板の上側には支持棒が左右対称に設けられ、前記支持棒の上端には支持板が固定的に設けられ、前記支持板には挟持固定機構が設けられ、本願発明は、帆の自動検出を実現し、風を受けたときに帆の引張程度を検出することができ、各帆の引張程度に応じて帆を分類することにより、各種類の帆の規格がより統一され、本願発明は、市場にこのような装置の空白を埋め、帆の検出をより自動化にし、検出の効率を向上させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台板を含み、前記台板の上端面には動力モーターが固定的に設けられ、前記動力モーターの前側にはスピン軸が伝動可能に連結され、前記スピン軸には回転ブロックが固定的に設けられ、前記回転ブロックの左端面には回転板が固定的に設けられ、前記回転板の上側には支持棒が左右対称に設けられ、前記支持棒の上端には支持板が固定的に設けられ、前記支持板には挟持固定機構が設けられ、左右にある前記挟持固定機構により帆が挟持固定され、前記回転板の上端面には距離センサーが固定的に設けられ、前記台板の上端面には固定棒が固定的に設けられ、前記固定棒の上端には送風箱が固定的に設けられ、前記送風箱の中には左方に開口するファン空間が設けられ、前記ファン空間の右側の内壁には左右に貫通する空気入り孔が設けられ、前記ファン空間の右壁には収納空間が連通され、前記収納空間の右壁には送風モーターが固定的に設けられ、前記送風モーターの左側には、前記ファン空間の中まで延在するファン軸が伝動可能に連結され、前記ファン軸の左端にはファンが固定的に設けられ、前記台板の上端面には電動ガイドレールが固定的に設けられ、前記電動ガイドレールの上側には取付板が装着され、前記取付板の上端面には帆を貯蔵する二つの貯蔵箱が設けられ、前記台板の上端面には輸送モーターが固定的に設けられ、前記輸送モーターの上側には回転軸が伝動可能に連結され、前記回転軸には連結板が固定的に設けられ、前記連結板の下端面には電動伸縮棒が左右対称に且つ固定的に設けられ、前記電動伸縮棒の下側にある押し棒の下端には電動吸盤が固定的に設けられていることを特徴とする帆の品質検出装置。
【請求項2】
前記回転板の中には上方に開口するガイド溝が形成され、前記ガイド溝の右壁には回転モーターが固定的に設けられ、前記回転モーターの左側にはネジ棒が伝動可能に連結され、前記ネジ棒の左右両側にあるネジの方向は逆であり、前記ガイド溝の中には、前記ネジ棒とネジ山により連結されたネジ山スライダが左右対称に且つスライド可能に設けられ、前記支持棒は前記ネジ山スライダの上端面に固定的に装着され、前記回転モーターを始動して左右にある前記ネジ山スライダの間の距離を調節することで、異なる長さの帆に適応できることを特徴とする請求項1に記載の帆の品質検出装置。
【請求項3】
前記ファン空間の内壁には電熱線が固定的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の帆の品質検出装置。
【請求項4】
前記貯蔵箱は前記取付板に取り外せるように装着されていることを特徴とする請求項1に記載の帆の品質検出装置。
【請求項5】
前記挟持固定機構は、前記支持板の中に設けられ且つ片側に開口するスライド溝を含み、前記スライド溝の中には復位スライダがスライド可能に設けられ、前記復位スライダと前記スライド溝の上壁との間には押圧ばねが連結され、左右にある前記復位スライダにおいて対向する端には上部挟持固定板が固定的に設けられ、左右にある前記支持板において対向する端面には前記上部挟持固定板の下側に位置する下部挟持固定板が固定的に設けられ、前記スライド溝の底壁には電磁石が固定的に設けられ、前記電磁石が始動されると前記復位スライダを吸引して下降させることを特徴とする請求項1に記載の帆の品質検出装置。
【請求項6】
前記上部挟持固定板の下端面には突起が固定的に設けられ、前記下部挟持固定板の中には上方に開口する凹溝が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の帆の品質検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は帆の技術分野に関し、具体的には帆の品質検出装置である。
【背景技術】
【0002】
帆は、マストに掛けられて広げられたときに風力を利用して船を水上に前進させることができる獣皮、ズック、またはその他の織物であり、風の方向に応じて角度を調整することで、風エネルギーを有効に利用して船を前進させることができ、帆の製造が完了したら、帆の品質を検出する必要があり、現在、風を受けているときに帆の引張程度を検出できる装置はなく、上記の問題につき、本願発明を提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第111044368号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は、帆の品質検出装置を提供することにより、上記の技術問題を克服する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本願発明は以下の技術プランを採用する:台板を含み、前記台板の上端面には動力モーターが固定的に設けられ、前記動力モーターの前側にはスピン軸が伝動可能に連結され、前記スピン軸には回転ブロックが固定的に設けられ、前記回転ブロックの左端面には回転板が固定的に設けられ、前記回転板の上側には支持棒が左右対称に設けられ、前記支持棒の上端には支持板が固定的に設けられ、前記支持板には挟持固定機構が設けられ、左右にある前記挟持固定機構により帆が挟持固定され、前記回転板の上端面には距離センサーが固定的に設けられ、前記台板の上端面には固定棒が固定的に設けられ、前記固定棒の上端には送風箱が固定的に設けられ、前記送風箱の中には左方に開口するファン空間が設けられ、前記ファン空間の右側の内壁には左右に貫通する空気入り孔が設けられ、前記ファン空間の右壁には収納空間が連通され、前記収納空間の右壁には送風モーターが固定的に設けられ、前記送風モーターの左側には、前記ファン空間の中まで延在するファン軸が伝動可能に連結され、前記ファン軸の左端にはファンが固定的に設けられ、前記台板の上端面には電動ガイドレールが固定的に設けられ、前記電動ガイドレールの上側には取付板が装着され、前記取付板の上端面には帆を貯蔵する二つの貯蔵箱が設けられ、前記台板の上端面には輸送モーターが固定的に設けられ、前記輸送モーターの上側には回転軸が伝動可能に連結され、前記回転軸には連結板が固定的に設けられ、前記連結板の下端面には電動伸縮棒が左右対称に且つ固定的に設けられ、前記電動伸縮棒の下側にある押し棒の下端には電動吸盤が固定的に設けられている。
【0006】
更の技術プラン、前記回転板の中には上方に開口するガイド溝が形成され、前記ガイド溝の右壁には回転モーターが固定的に設けられ、前記回転モーターの左側にはネジ棒が伝動可能に連結され、前記ネジ棒の左右両側にあるネジの方向は逆であり、前記ガイド溝の中には、前記ネジ棒とネジ山により連結されたネジ山スライダが左右対称に且つスライド可能に設けられ、前記支持棒は前記ネジ山スライダの上端面に固定的に装着され、前記回転モーターを始動して左右にある前記ネジ山スライダの間の距離を調節することで、異なる長さの帆に適応できる。
【0007】
優選の技術プランとして、前記ファン空間の内壁には電熱線が固定的に設けられている。
【0008】
優選の技術プランとして、前記貯蔵箱は前記取付板に取り外せるように装着されている。
【0009】
優選の技術プランとして、前記挟持固定機構は、前記支持板の中に設けられ且つ片側に開口するスライド溝を含み、前記スライド溝の中には復位スライダがスライド可能に設けられ、前記復位スライダと前記スライド溝の上壁との間には押圧ばねが連結され、左右にある前記復位スライダにおいて対向する端には上部挟持固定板が固定的に設けられ、左右にある前記支持板において対向する端面には前記上部挟持固定板の下側に位置する下部挟持固定板が固定的に設けられ、前記スライド溝の底壁には電磁石が固定的に設けられ、前記電磁石が始動されると前記復位スライダを吸引して下降させる。
【0010】
優選の技術プランとして、前記上部挟持固定板の下端面には突起が固定的に設けられ、前記下部挟持固定板の中には上方に開口する凹溝が形成されている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明は、帆の自動検出を実現し、風を受けたときに帆の引張程度を検出することができ、各帆の引張程度に応じて帆を分類することにより、各種類の帆の規格がより統一され、本願発明は、市場にこのような装置の空白を埋め、帆の検出をより自動化にし、検出の効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に図1〜をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0013】
図1図1は本願発明の全体の構成模式図
図2図2図1におけるA―Aの構成模式図
図3図3図1におけるB―Bの構成模式図
図4図4図1におけるC部の構成模式図
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここでは図1〜4を参照し、本願発明の帆の品質検出装置は、台板10を含み、前記台板10の上端面には動力モーター30が固定的に設けられ、前記動力モーター30の前側にはスピン軸29が伝動可能に連結され、前記スピン軸29には回転ブロック28が固定的に設けられ、前記回転ブロック28の左端面には回転板19が固定的に設けられ、前記回転板19の上側には支持棒13が左右対称に設けられ、前記支持棒13の上端には支持板40が固定的に設けられ、前記支持板40には挟持固定機構60が設けられ、左右にある前記挟持固定機構60により帆が挟持固定され、前記回転板19の上端面には距離センサー27が固定的に設けられ、前記台板10の上端面には固定棒39が固定的に設けられ、前記固定棒39の上端には送風箱38が固定的に設けられ、前記送風箱38の中には左方に開口するファン空間32が設けられ、前記ファン空間32の右側の内壁には左右に貫通する空気入り孔34が設けられ、前記ファン空間32の右壁には収納空間35が連通され、前記収納空間35の右壁には送風モーター37が固定的に設けられ、前記送風モーター37の左側には、前記ファン空間32の中まで延在するファン軸36が伝動可能に連結され、前記ファン軸36の左端にはファン33が固定的に設けられ、前記台板10の上端面には電動ガイドレール16が固定的に設けられ、前記電動ガイドレール16の上側には取付板20が装着され、前記取付板20の上端面には帆を貯蔵する二つの貯蔵箱21が設けられ、前記台板10の上端面には輸送モーター15が固定的に設けられ、前記輸送モーター15の上側には回転軸26が伝動可能に連結され、前記回転軸26には連結板23が固定的に設けられ、前記連結板23の下端面には電動伸縮棒24が左右対称に且つ固定的に設けられ、前記電動伸縮棒24の下側にある押し棒の下端には電動吸盤22が固定的に設けられている。
【0015】
好ましくは、前記回転板19の中には上方に開口するガイド溝12が形成され、前記ガイド溝12の右壁には回転モーター11が固定的に設けられ、前記回転モーター11の左側にはネジ棒18が伝動可能に連結され、前記ネジ棒18の左右両側にあるネジの方向は逆であり、前記ガイド溝12の中には、前記ネジ棒18とネジ山により連結されたネジ山スライダ14が左右対称に且つスライド可能に設けられ、前記支持棒13は前記ネジ山スライダ14の上端面に固定的に装着され、前記回転モーター11を始動して左右にある前記ネジ山スライダ14の間の距離を調節することで、異なる長さの帆に適応できる。
【0016】
好ましくは、前記ファン空間32の内壁には電熱線31が固定的に設けられている。
【0017】
好ましくは、前記貯蔵箱21は前記取付板20に取り外せるように装着されている、
【0018】
好ましくは、前記挟持固定機構60は、前記支持板40の中に設けられ且つ片側に開口するスライド溝52を含み、前記スライド溝52の中には復位スライダ51がスライド可能に設けられ、前記復位スライダ51と前記スライド溝52の上壁との間には押圧ばね50が連結され、左右にある前記復位スライダ51において対向する端には上部挟持固定板41が固定的に設けられ、左右にある前記支持板40において対向する端面には前記上部挟持固定板41の下側に位置する下部挟持固定板55が固定的に設けられ、前記スライド溝52の底壁には電磁石53が固定的に設けられ、前記電磁石53が始動されると前記復位スライダ51を吸引して下降させる。
【0019】
好ましくは、前記上部挟持固定板41の下端面には突起57が固定的に設けられ、前記下部挟持固定板55の中には上方に開口する凹溝56が形成されている。
【0020】
作業の手順:回転モーター11を始動し、ネジ棒18が回転し、ネジ山スライダ14同士の距離を調節して帆の長さに適応させ、
帆の両端をそれぞれ左右にある上部挟持固定板41と下部挟持固定板55との間に置き、電磁石53を始動し、電磁石53が復位スライダ51を吸引して下降させ、復位スライダ51は上部挟持固定板41を下降させ、突起57が凹溝56の中に挿入され、それにより帆を挟持固定し、
動力モーター30を始動し、スピン軸29は回転ブロック28を回転させ、回転ブロック28は回転板19を垂直に回転させ、帆をファン空間32の左側に位置させ、
送風モーター37を始動し、ファン軸36によりファン33を回転させて帆に送風し、距離センサー27は帆と距離センサー27との距離を検出することで、帆がこの風力により引っ張られた程度を判明し、
電熱線31を始動することで、ファン33が吹き出す風の温度を調節でき、
検出が終わると、回転板19は水平に回転し、輸送モーター15が始動され、それにより回転軸26は連結板23を帆の上側に回転させ、電動伸縮棒24が始動されて電動吸盤22を帆と当接するまで下降させ、電動吸盤22が始動されて帆を吸着し、電磁石53が止まり、復位スライダ51は押圧ばね50により上昇して元の位置に戻り、電動ガイドレール16が始動されて対応の貯蔵箱21を輸送モーター15の後側まで運動させ、連結板23が貯蔵箱21の上方まで回転し、帆を貯蔵箱21の中に置くことにより、帆の引張程度に応じて帆を分類して貯蔵する。
【0021】
上記方式により、本分野の当業者は本願発明の範囲内で作動状況に応じて各種な改変を加えられる。
図1
図2
図3
図4