【解決手段】スーツケース1は、ケース本体2と、ケース本体2の開口を塞ぐカバー3と、ケース本体2の下面25に直接または近接して設けられ、ケース本体2の下面25を床面に向けた状態で、床面に接触し、ケース本体2の下面25側を支持するケース本体下面側キャスタ4a、4bと、カバー3の下面に直接または近接して設けられ、カバー3の下面35を床面に向けた状態で、当該床面に接触し、カバー3の下面35側を支持するカバー下面側キャスタ5bと、先端側に利用者が握るグリップ部61を有し、伸縮可能であるとともに、基端側が前記ケース本体2に設けられた伸縮ハンドル6と、前記ケース本体2に設けられ、前記ケース裏面21側に展開して、利用者の両肩に掛けられるベルト(肩掛けベルトセット8)とを備える。
ケース裏面、上面、左右側面、及び下面より構成され、物入れの主体であるケース本体と、 ケース表面、上面、左右側面、及び下面より構成され、前記ケース本体の開口を塞ぐカバーと、 前記ケース本体の前記下面に直接または近接して設けられ、前記ケース本体の前記下面を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記ケース本体の前記下面側を支持するケース本体下面側キャスタと、 前記カバーの前記下面に直接または近接して設けられ、前記カバーの前記下面を前記床面または前記地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記カバーの前記下面側を支持するカバー下面側キャスタと、 先端側に利用者が握るグリップ部を有し、伸縮可能であるとともに、基端側が前記ケース本体に設けられた伸縮ハンドルと、 前記ケース本体に設けられ、前記ケース裏面側に展開して、利用者の両肩に掛けられるベルトと、 を備えることを特徴とするスーツケース。
ケース裏面、上面、左右側面、及び下面より構成され、物入れの主体であるケース本体と、 ケース表面、上面、左右側面、及び下面より構成され、前記ケース本体の開口を塞ぐカバーと、 前記ケース本体の前記下面に直接または近接して設けられ、前記ケース本体の前記下面を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記ケース本体の前記下面側を支持するケース本体下面側キャスタと、 前記カバーの前記下面に直接または近接して設けられ、前記カバーの前記下面を前記床面または前記地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記カバーの前記下面側を支持するカバー下面側キャスタと、 先端側に利用者が握るグリップ部を有し、伸縮可能であるとともに、基端側が前記ケース本体に設けられた伸縮ハンドルと、 一端側が前記ケース本体の左上側に取り付けられ、他端側に第1の締結部が取り付けられた第1のベルトと、 一端側が前記ケース本体の左下側に取り付けられ、他端側に前記第1の締結部と締結及び分離可能な第2の締結部が取り付けられた第2のベルトと、 一端側が前記ケース本体の右上側に取り付けられ、他端側に第3の締結部が取り付けられた第3のベルトと、 一端側が前記ケース本体の右下側に取り付けられ、他端側に前記第3の締結部と締結及び分離可能な第4の締結部が取り付けられた第4のベルトと、 を備え、 前記第1のベルトは、利用者の左肩に掛けることが可能であり、 前記第3のベルトは、利用者の右肩に掛けることが可能であることを特徴とするスーツケース。
前記第1の締結部は、前記第4の締結部と締結及び分離可能であり、 前記第3の締結部は、前記第2の締結部と締結及び分離可能であり、 第1乃至第4のベルトは、前記第1の締結部と前記第4の締結部が締結し、前記第3の締結部と前記第2の締結部が締結した状態で、利用者の胸側で交差することを特徴とする請求項2に記載のスーツケース。
前記第1の締結部及び前記第2の締結部の組み合わせは、第1のバックルと第1のタングの組み合わせであり、 前記第3の締結部及び前記第4の締結部の組み合わせは、第2のバックルと第2のタングの組み合わせであることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のスーツケース。
ケース裏面、上面、左右側面、及び下面より構成され、物入れの主体であるケース本体と、 ケース表面、上面、左右側面、及び下面より構成され、前記ケース本体の開口を塞ぐカバーと、 前記ケース本体の前記下面に直接または近接して設けられ、前記ケース本体の前記下面を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記ケース本体の前記下面側を支持するケース本体下面側キャスタと、 前記カバーの前記下面に直接または近接して設けられ、前記カバーの前記下面を前記床面または前記地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記カバーの前記下面側を支持するカバー下面側キャスタと、 先端側に利用者が握るグリップ部を有し、伸縮可能であるとともに、基端側が前記ケース本体に設けられた伸縮ハンドルと、 前記ケース本体に設けられ、前記ケース裏面側に展開して、利用者の肩に掛けられるベルトと、 を備えることを特徴とするスーツケース。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<本発明の第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態にかかるスーツケースを、図面に基づいて説明する。
【0015】
<スーツケースの全体構成> まず、本発明の第1の実施の形態にかかるスーツケースの構造について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるスーツケースの斜視図である。
図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる肩掛けベルトセットを示す斜視図である。
図3は、本発明の第1の実施の形態にかかるスーツケースのベルトを交差させた状態を示す斜視図である。
【0016】
図1に示すように、スーツケース1は、物入れの主体であるケース本体2と、ケース本体2の開口を塞ぐカバー3と、ケース本体下面側キャスタ4a、4bと、カバー下面側キャスタ5a、5bと、伸縮ハンドル6と、ケース本体の上面22に設けられる取っ手7と、肩掛けベルトセット8と、利用者の背中にかかる圧力を分散される上下のクッション11、12とから構成されている。
【0017】
ケース本体下面側キャスタ4a、4bと、カバー下面側キャスタ5a、5bと、伸縮ハンドル6とは、スーツケース1のキャリーシステムを構成している。
【0018】
ケース本体2は、ケース裏面21、上面22、左右側面23、24、及び下面25より構成される。
【0019】
カバー3は、ケース表面31、上面32、左右側面33、34、及び下面35より構成され、ケース本体2の開口26を塞ぐ。
【0020】
ケース本体下面側キャスタ4a、4bは、ケース本体2のケース裏面21と下面25の間の左右の角部に設けられ、ケース本体2の下面25を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、ケース本体2の下面25側を支持する。
【0021】
カバー下面側キャスタ5a、5bは、カバー3のケース表面31と下面35の間の左右の角部に設けられ、カバー3の下面35を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、カバー3の下面35側を支持する。
【0022】
伸縮ハンドル6は、先端側に利用者が握るグリップ部61を有し、中間部に伸縮可能な脚筒62を有している。グリップ部61のロック解除ボタン63は、利用者が操作することで脚筒62の伸縮をアンロック状態にする。
【0023】
肩掛けベルトセット8は、第1乃至第4のベルト81、82、83、84と、第1及び第2のタング85、86と、第1及び第2のバックル87、88と、第1及び第2のベルト巻き取り部89、90と、第1及び第2のリベット91、92とから構成される。
【0024】
第1のベルト81は、一端側が第1のベルト巻き取り部89を介して前記ケース本体2のケース裏面21の左上側に取り付けられ、他端側に第1のタング85が取り付けられている。
【0025】
第2のベルト82は、一端側が第1のリベット91により前記ケース本体2のケース裏面21の左下側に取り付けられ、他端側に第1のタング85と締結及び分離可能な第1のバックル87が取り付けられている。
【0026】
第3のベルト83は、一端側が第2のベルト巻き取り部90を介して前記ケース本体2のケース裏面21の右上側に取り付けられ、他端側に第2のタング86が取り付けられている。
【0027】
第4のベルト84は、一端側が第2のリベット92により前記ケース本体2のケース裏面21の右下側に取り付けられ、他端側に第2のタング86と締結及び分離可能な第2のバックル88が取り付けられる。
【0028】
第1及び第2のベルト巻き取り部89、90には、それぞれロック解除ボタン89a、90aが設けられている。
【0029】
第1及び第2のベルト巻き取り部89、90は、それぞれロック解除ボタン89a、90aが操作されていない状態で、それぞれ第1及び第3の第1のベルト81、83の巻き取りをロックする。
【0030】
また、第1及び第2のベルト巻き取り部89、90は、それぞれロック解除ボタン89a、90aが押圧操作されると、それぞれ第1及び第3の第1のベルト81、83を適度の力で巻き取る。
【0031】
従って、スーツケース1では、利用者によるロック解除ボタン89a、90aの操作と、第1及び第3の第1のベルト81、83に対する引き出し操作により、第1及び第3の第1のベルト81、83の長さを、利用者の体格に合わせて調整可能になっている。
【0032】
第1のベルト81は、第1のタング85と第1のバックル87を締結した状態で、利用者の左肩に掛けることが可能である。
【0033】
第3のベルト83は、第2のタング86と第2のバックル88を締結した状態で、利用者の右肩に掛けることが可能である。
【0034】
前記ケース本体2のケース裏面21の第1及び第2のベルト巻き取り部89、90より若干下側の位置には、横長のクッション11が取り付けられている。
【0035】
前記ケース本体2のケース裏面21の第1及び第2のリベット91、92より若干上側の位置には、横長のクッション12が取り付けられている。
【0036】
<肩掛けベルトセットの構成> 以下、
図2を参照して肩掛けベルトセット8の詳細な構成について説明する。
【0037】
図2に示すように、第1のタング85のタングプレート93には、第1のベルト81の折り返し部81aが挿入されるスリット94が形成されている。タングプレート93のバックルに対向する側には挿入部95が形成され、挿入部95には、バックルにより係止される貫通部96が形成される。
【0038】
第1のバックル87のケース97は、基端側が第2のベルト82に先端側に取り付けられている。ケース97の先端側には、第1のタング85の挿入部95が挿入される挿入口98が形成されている。ケース97の表面には、第1のタング85に対する係止を解除するための解除ボタン99が設けられている。
【0039】
第1のベルト81の一端側は、ロック解除ボタン89aを操作することで、第1のベルト巻き取り部89により適度な力で巻き取られるようになっている。
【0040】
第2のベルト82の一端側は、第2のリベット91により回転可能な状態でのケース裏面21(
図1参照)の左下側に取り付けられる。
【0041】
尚、
図1に示した、第3及び第4のベルト83、84、第2のタング86、第2のバックル88、第2のベルト巻き取り部90、及び第2のリベット92の詳細な構造は、
図2に示した第1及び第2のベルト81、82、第1のタング85、第1のバックル87、第1のベルト巻き取り部89、及び第1のリベット91の構造と同様になっている。
【0042】
図3において、第1のベルト81は、第1のタング85と第2のバックル88を締結した状態で、利用者の左肩に掛けることが可能である。
【0043】
第3のベルト83は、第2のタング86と第1のバックル87を締結した状態で、利用者の右肩に掛けることが可能である。
【0044】
肩掛けベルトセット8は、第1のタング85と第2のバックル88を締結することで、第1のベルト81を第4のベルト84を接続し、第2のタング86と第1のバックル87を締結することで、第2のベルト82を第3のベルト83を接続し、図示しない利用者の胸側で交差する。
【0045】
以下、このような本発明の第1の実施の形態の構成及び作用を纏めて説明すると、スーツケース1は、ケース裏面21、上面22、左右側面23、24、及び下面25より構成され、物入れの主体であるケース本体2と、ケース表面31、上面32、左右側面33、34、及び下面35より構成され、前記ケース本体2の開口を塞ぐカバー3と、前記ケース本体2の前記下面25に直接または近接して設けられ、前記ケース本体2の前記下面25を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記ケース本体2の前記下面25側を支持するケース本体下面側キャスタ4a、4bと、前記カバー3の前記下面35に直接または近接して設けられ、前記カバー3の前記下面35を前記床面または前記地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記カバー3の前記下面35側を支持するカバー下面側キャスタ5a、5bと、先端側に利用者が握るグリップ部61を有し、伸縮可能であるとともに、基端側が前記ケース本体2に設けられた伸縮ハンドル6と、前記ケース本体2に設けられ、前記ケース裏面21側に展開して、利用者の両肩に掛けられるベルト(肩掛けベルトセット8)とを備える。
【0046】
また、スーツケース1は、ケース裏面21、上面22、左右側面23、24、及び下面25より構成され、物入れの主体であるケース本体2と、ケース表面31、上面32、左右側面33、34、及び下面35より構成され、前記ケース本体2の開口を塞ぐカバー3と、前記ケース本体2の前記下面25に直接または近接して設けられ、前記ケース本体2の前記下面25を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記ケース本体2の前記下面25側を支持するケース本体下面側キャスタ4a、4bと、前記カバー3の前記下面35に直接または近接して設けられ、前記カバー3の前記下面35を前記床面または前記地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記カバー3の前記下面35側を支持するカバー下面側キャスタ5a、5bと、先端側に利用者が握るグリップ部61を有し、伸縮可能であるとともに、基端側が前記ケース本体2に設けられた伸縮ハンドル6と、一端側が前記ケース本体2の左上側に取り付けられ、他端側に第1の締結部(第1のタング85)が取り付けられた第1のベルト81と、一端側が前記ケース本体2の左下側に取り付けられ、他端側に前記第1の締結部(第1のタング85)と締結及び分離可能な第2の締結部(第1のバックル87)が取り付けられた第2のベルト82と、一端側が前記ケース本体2の右上側に取り付けられ、他端側に第3の締結部(第2のタング86)が取り付けられた第3のベルト83と、一端側が前記ケース本体2の右下側に取り付けられ、他端側に前記第3の締結部(第2のタング86)と締結及び分離可能な第4の締結部(第2のバックル88)が取り付けられた第4のベルト84とを備え、前記第1のベルト81は、利用者の左肩に掛けることが可能であり、前記第3のベルト83は、利用者の右肩に掛けることが可能である。
【0047】
前記第1の締結部(第1のタング85)は、前記第4の締結部(第2のバックル88)と締結及び分離可能であり、前記第3の締結部(第2のタング86)は、前記第2の締結部(第1のバックル87)と締結及び分離可能であり、第1乃至第4のベルト81、82、83、84は、前記第1の締結部(第1のタング85)と前記第4の締結部(第2のバックル88)が締結し、前記第3の締結部(第2のタング86)と前記第2の締結部(第1のバックル87)が締結した状態で、利用者の胸側で交差する。
【0048】
前記第1の締結部及び前記第2の締結部の組み合わせは、第1のバックル87と第1のタング85の組み合わせであり、前記第3の締結部及び前記第4の締結部の組み合わせは、第2のバックル88と第2のタング86の組み合わせである。
【0049】
このような、本発明の第1の実施の形態によれば、スーツケース1に両肩に掛けられるベルト(肩掛けベルトセット8)を設けることで、利用者は両手を自由に使用できる状態でスーツケース1を運搬することができ、この状態で、両手で子供の手を掴んだり、両手でスマートフォン等の携帯通信機器の操作をしたりすることが可能になり、結果的に、利用者がスーツケースを運搬する場合の利便性を向上できる。
【0050】
尚、第1の実施の形態では、肩掛けベルトセット8をケース本体2から取り外せない構造にしたが、利用者が肩掛けベルトセット8をケース本体2から取り外せる構造にしてもよい。
【0051】
肩掛けベルトセット8としては、前記ケース本体2に設けられ、前記ケース裏面21側に展開して、利用者の両肩に掛けられるという条件を満たせば、
図1乃至
図3に示した構成以外のものを各種適用可能である。このような例として、例えば、締結部を設けず、第1のベルト81と第1のベルト82を
一体化し、第3のベルト83と第4のベルト84を一体化する例や、第1のベルト81及び第2のベルト83の一端側を、ベルト巻き取り部の代わりに、リベットでケース裏面21に取り付ける例等がある。
【0052】
また、上下のクッション11、12は、スーツケース1の形状に合わせて設けなくすることも可能である。
【0053】
<本発明の第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態にかかるスーツケースを、図面に基づいて説明する。
【0054】
<スーツケースの全体構成> まず、本発明の第2の実施の形態にかかるスーツケースの構造について説明する。
【0055】
図4は、本発明の第2の実施の形態にかかる他の荷物を載置した状態のスーツケースの斜視図である。
【0056】
スーツケース101は、ケース裏面121、上面122、左右側面123、124、及び下面125より構成され、物入れの主体であるケース本体102と、ケース表面131、上面132、左右側面133、134、及び下面135より構成され、前記ケース本体102の開口を塞ぐカバー103と、前記ケース本体102の前記下面125に直接または近接して設けられ、前記ケース本体102の前記下面125を床面100または地面に向けた状態で、当該床面100または当該地面に接触し、前記ケース本体2の前記下面125側を支持するケース本体下面側キャスタ104a、104bと、前記カバー103の前記下面135に直接または近接して設けられ、前記カバー3の前記下面135を前記床面100または前記地面に向けた状態で、当該床面100または当該地面に接触し、前記カバー3の前記下面135側を支持するカバー下面側キャスタ105a、105bと、前記ケース本体2の前記上面122に直接または近接して設けられ、前記ケース本体2の前記ケース裏面121を前記床面100または前記地面に向けた状態で、当該床面100または当該地面に接触し、前記ケース本体102の前記上面122側を支持する前記ケース本体上面側キャスタ106a、106bと、伸縮ハンドル107と、
図1に示した第1の実施形態と同様の肩掛けベルトセット8とを備える。
【0057】
伸縮ハンドル107は、先端側に利用者が握るグリップ部171を有し、基端側に第1及び第2の回動部172、173を有し、中間部に伸縮可能な脚筒174と、ロック解除ボタン175とを備えている。
【0058】
伸縮ハンドル107は、回動部172により前記ケース本体102に対して、左右方向の回転軸S1により、傾動可能に設けられている。回動部172は、伸縮ハンドル6を収納位置から、最大270°の角度調整が可能である。
【0059】
尚、回動部172による伸縮ハンドル107の角度調整の角度は、最大250°角度等、他の角度を適用可能である。
【0060】
また、伸縮ハンドル107は、回動部173により、回転軸S2を中心にして傾動可能に設けられている。
【0061】
伸縮ハンドル107は、前記ケース本体102の前記ケース裏面121を前記床面100または前記地面に向けた状態で、前記グリップ部171を利用者が握れる位置まで傾動させることが可能になっている。
【0062】
また、スーツケース101は、前記ケース本体102の前記ケース裏面121を前記床面または前記地面に向けた状態で、ケース表面131の上に、他の荷物201を配置し、他の荷物201の側で、第1のタング85(
図3参照)と第2のバックル88(
図3参照)を締結することで、第1のベルト81(
図3参照)に第4のベルト84(
図3参照)を接続し、第2のタング86(
図3参照)と第1のバックル87(
図3参照)を締結することで、第3のベルト83(
図3参照)に第2のベルト82(
図3参照)を接続する。
【0063】
この状態では、第1のベルト81を第4のベルト84の組み合わせと、第2のベルト82と第3のベルト83の組み合わせは、他の荷物201の上側で交差する。
【0064】
これにより、スーツケース101と他の荷物201は、利用者が、スーツケース101に他の荷物201を括り付けて、伸縮ハンドル107を牽引することで、輸送することができる。
【0065】
尚、伸縮ハンドル107を
図4に示した位置で固定できるように構成することで、スーツケース101と他の荷物201は、利用者が伸縮ハンドル107を押すことで、輸送することができる。
【0066】
尚、第2の実施の形態において、肩掛けベルトセット8は、
図1乃至
図3に示した第1の実施の形態と同様に、利用者の両肩に掛けることも可能である。
【0067】
以下、このような本発明の第2の実施の形態の構成及び作用を纏めて説明すると、スーツケース101の肩掛けベルトセット8は、前記ケース表面31側に配置された他の荷物201を括り付けることが可能である。
【0068】
このような、本発明の第2の実施の形態によれば、スーツケース101に他の荷物201を括り付けて運搬することができ、利用者がスーツケースを運搬する場合の利便性を向上できる。
【0069】
尚、第2の実施の形態において、肩掛けベルトセット8としては、前記ケース表面31側に配置された他の荷物201を括り付けることが可能であるという条件を満たせば、第1の実施の形態と同様に、
図4に示した構成以外のものを各種適用可能である。
【0070】
肩掛けベルトセット8を他の荷物201を括り付ける方法は、
図4に示した方法以外、例えば、ベルトを平行にして括り付ける等、各種適用可能である。
【0071】
また、第2の実施の形態では、ケース本体下面側キャスタ104a、104bは、前記ケース本体2の前記ケース裏面121と前記下面125の間の左右の角部に設けたが、ケース本体下面側キャスタ104a、104bを設ける位置は、“前記ケース本体102の前記下面25に直接または近接して設けられ、前記ケース本体102の前記下面125を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記ケース本体102の前記下面125側を支持する”という条件と、“前記ケース本体102の前記ケース裏面121を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記ケース本体102の前記下面125側を支持する”という条件を満たせば、ケース裏面121と下面125の一方の側に設ける等、各種適用可能である。
【0072】
また、第2の実施の形態では、カバー下面側キャスタ105a、105bは、前記カバー3の前記ケース表面131と前記下面135の間の左右の角部に設けたが、カバー下面側キャスタ105a、105bが設けられる位置は、“前記カバー103の前記下面135を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記カバー3の前記下面135側を支持する”という条件を満たせば、ケース表面131と下面135の一方の側に設ける等、各種適用可能である。
【0073】
また、第2の実施の形態では、前記ケース本体上面側キャスタ106a、106bは、ケース本体102の前記ケース裏面121と上面22の間の左右の角部に設けたが、ケース本体上面側キャスタ106a、106bが設けられる位置は、“前記ケース本体102の前記ケース裏面121を床面または地面に向けた状態で、当該床面または当該地面に接触し、前記ケース本体102の前記上面22側を支持する”という条件を満たせば、ケース表面131と上面132の一方の側に設ける等、各種適用可能である。
【0074】
また、第1及び第2の実施の形態では、利用者が、左側の第1及び第2のベルト81、82と、右側の第3及び第4のベルト83、84との一方のみを、片方の肩にかけて、スーツケース1を運搬することも可能である。
【0075】
また、第1及び第2の実施の形態の変形例として、ベルトセット8として、左側の第1及び第3のベルト81、83、第1のタング85、第1のバックル87、第1のベルト巻き取り部89及び第1のリベット91の組み合わせと、右側の第2及び第4のベルト82、84、第2のタング86、第2のバックル88、第2のベルト巻き取り部90及び第2のリベット92の組み合わせとの内、一方の組み合わせのみを設けることも可能である。
【0076】
また、第2の実施の形態において、ケース本体102のケース裏面121を床面100または地面に向けた状態で、スーツケース101を運搬する際に、利用者が伸縮ハンドル107を牽引するようにしたが、利用者が第1及び第2のベルト81、82を牽引することで、スーツケース101を運搬するようにしてもよい。
【0077】
また、第2の実施の形態の変形例として、スーツケース101を牽引するためのベルトをベルトセット8から独立して設けてもよい。
【0078】
このように、本発明の、システム、手段、方法、などは、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
【0079】
例えば、2つ以上のシステムを1つにすることも可能であるし、逆に、1つのシステムを2つ以上の別のシステムから構成して接続することも可能である。
【0080】
また、上記第1の実施の形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態またはそれに近い形態の1つにすぎない。