【実施例】
【0402】
  本発明のある特定の実施形態について、以下の非限定的な実施例により説明する。
【0403】
  実施例1
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド
の合成
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
4−ブロモ−2−メチル安息香酸メチル:4−ブロモ−2−メチル安息香酸(100g、
465.02mmol)、濃硫酸(52mL)をメタノール(1L)中で合わせ、65℃
まで18時間、加熱した。反応物を濃縮し、残渣を酢酸エチル(500mL)で希釈し、
飽和重炭酸ナトリウム溶液(150mL)、水(200mL)、ブライン(250mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮し、高真空下で更に乾燥
させて、4−ブロモ−2−メチル安息香酸メチル(102g、445.27mmol、収
率95%)を赤色液体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d
1
) δ 7.78 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.45 − 7.30 (m, 2
H), 3.88 (s, 3H), 2.57 (s, 3H).
【0404】
  メチル−4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾエート:4−ブロモ−2−メチル安
息香酸メチル(102g、445.27mmol)、NBS(79.2g、445.27
mmol)、アゾ−イソブチロニトリル(2.58g、16mmol)をアセトニトリル
(600mL)中で合わせ、85℃で18時間還流させた。混合物を濃縮し、残渣にジク
ロロメタン(150mL)を加えた。得られた固体を濾過により除去した。濾液を濃縮し
、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜4%EtOAc/ヘキサン)により精製し
た。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮し、高真空下で更に乾燥させて、メチ
ル−4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾエート(100g、324.70mmol
、収率72.9%)をオフホワイト固体として得た。1H NMR (300 MHz, ジ
メチルスルホキシド−d
6) δ 7.88 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.8
2 (dd, J=8.4, 2.1 Hz, 1H), 7.72 − 7.64 (m, 1H
), 5.00 (s, 2H), 3.88 (s, 3H).
【0405】
  3−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオ
ン:メチル−4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾエート(100g、324.70
mmol)、3−アミノピペリジン−2,6−ジオン・塩酸塩(53.2g、324.7
0mmol)、トリエチルアミン(113.29mL、811.75mmol)及び乾燥
ジメチルホルムアミド(400mL)を合わせ、室温で不活性雰囲気下にて18時間攪拌
した。反応物を5℃まで冷却し、水(400mL)、酢酸(115mL)、ジエチルエー
テル(300mL)で希釈し、室温で2時間、攪拌し続けた。得られた固体を濾過し、エ
ーテル(100mL)で洗浄し、高真空下で更に乾燥させて、3−(5−ブロモ−1−オ
キソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(46g、142.35m
mol、収率43.8%)を薄青色固体として得た。MS (ESI) m/z 325.
0 [M+1]
+.
【0406】
  2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−カ
ルボニトリル:3−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−
2,6−ジオン(46g、142.35mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)フェロセン(788mg、1.423mmol)、シアン化亜鉛(25g、213
.52mmol)、酢酸亜鉛(7.83g、42.7mmol)及び乾燥ジメチルホルム
アミド(360mL)を合わせ、脱気後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウ
ム(0)(0.364g、0.398mmol)を加えた。混合物を排気し、アルゴンで
3回置換し、次いで、120℃で20時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、濾過し、
シリカカラムクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/ジクロロメタン)により精製し
た。生成物を含有するフラクションを合わせ、溶媒を減圧下で除去し、次いで、高真空下
で更に乾燥させて、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソイ
ンドリン−5−カルボニトリル(22g、81.78mmol、収率57.2%)を茶色
固体として得た。MS (ESI) m/z 268.0 [M−H
+].
【0407】
  3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2
,6−ジオン:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−カルボニトリル(10g、37.13mmol)、メタンスルホン酸(2.6
mL、40.85mmol)、10%乾燥パラジウム炭素(4g)及びジメチルアセトア
ミド(320mL)を合わせ、水素添加容器中で振盪させ、50Psi、40℃で20時
間保持した。水素雰囲気を排気し、混合物をセライトパッドに通して濾過し、水(100
mL)で洗浄し、濃縮した。得られた残渣に1%メタノール−ジクロロメタンを加えた後
、濾過し、高真空下で乾燥させて、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインド
リン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(5.6g、15.17mmol、収率4
0%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 272.0 [M−1]
.
【0408】
  N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン
−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシフェニル)アセトアミ
ド。DMF(3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2
−イル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(.200g、0.541mm
ol)に、HATU(0.226g、0.596mmol)、2,2−ジフルオロ−2−
(4−メトキシフェニル)酢酸(0.109g、0.541mmol)、続けて、N−エ
チル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.262mL、1.624mmol)
を加えた。25℃で16時間攪拌した。水30mLを加え、濾過した。EtOAcですす
ぎ、真空下で乾燥させて、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1
−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキ
シフェニル)アセトアミド(0.080g、0.175mmol、収率32.3%)を白
色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10
.98 (s, 1 H) 9.57 (t, J=6.15 Hz, 1 H) 7.69 (d
, J=7.88 Hz, 1 H) 7.48 − 7.57 (m, 2 H) 7.34 − 
7.45 (m, 2 H) 7.07 (m, J=8.83 Hz, 2 H) 5.11 (
dd, J=13.24, 5.36 Hz, 1 H) 4.38 − 4.50 (m, 3 
H) 4.23 − 4.36 (m, 1 H) 3.81 (s, 3 H) 2.85 − 2
.98 (m, 1 H) 2.56 − 2.68 (m, 1 H) 2.39 (dd, J=
12.93, 4.73 Hz, 1 H) 1.95 − 2.07 (m, 1 H).MS 
(ESI) m/z 458.2 [M+1]
+.
【0409】
  実施例2
2−(3−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミドの
合成
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
2−(3−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド。
DMF(3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(.200g、0.541mmol
)に、HATU(0.226g、0.596mmol)、2−(3−クロロフェニル)−
2,2−ジフルオロ酢酸(0.112g、0.541mmol)、続けて、N−エチル−
N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.262mL、1.624mmol)を加え
た。25℃で16時間攪拌した。水30mLを加え、濾過した。EtOAcですすぎ、真
空下で乾燥させて、2−(3−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド(.090g、0.195mmol、収率36.0%)を白色固体とし
て得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s
, 1 H) 9.70 (t, J=5.99 Hz, 1 H) 7.53 − 7.71 (m
, 5 H) 7.32 − 7.45 (m, 2 H) 5.11 (dd, J=13.40
, 5.20 Hz, 1 H) 4.39 − 4.51 (m, 3 H) 4.25 − 4.
38 (m, 1 H) 2.85 − 2.99 (m, 1 H) 2.55 − 2.68 (
m, 1 H) 2.40 (dd, J=13.08, 4.57 Hz, 1 H) 1.95
 − 2.05 (m, 1 H).MS (ESI) m/z 462.2 [M+1]
+.
【0410】
  実施例3
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
の合成
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
。DMF(3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−
イル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(.200g、0.541mmo
l)にHATU(0.226g、0.596mmol)、2,2−ジフルオロ−2−(4
−フルオロフェニル)酢酸(0.103g、0.541mmol)、続けて、N−エチル
−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.262mL、1.624mmol)を加
えた。25℃で16時間攪拌した。水30mLを加え、濾過した。EtOAcですすぎ、
真空下で乾燥させて、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オ
キソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフ
ェニル)アセトアミド(0.100g、0.225mmol、収率41.5%)を白色固
体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.9
8 (br. s., 1 H) 9.66 (t, J=5.99 Hz, 1 H) 7.58 
− 7.73 (m, 3 H) 7.29 − 7.47 (m, 4 H) 5.11 (dd,
 J=13.40, 5.20 Hz, 1 H) 4.38 − 4.53 (m, 3 H) 4
.24 − 4.36 (m, 1 H) 2.81 − 3.00 (m, 1 H) 2.56 
− 2.67 (m, 1 H) 2.40 (qd, J=13.19, 4.57 Hz, 1
 H) 1.91 − 2.07 (m, 1 H).
【0411】
  実施例4
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)アセトアミドの合成
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)アセトアミド。DMF(
3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペ
リジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(.200g、0.541mmol)に、H
ATU(0.226g、0.596mmol)、2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル
)酢酸(0.101g、0.541mmol)、続けて、N−エチル−N−イソプロピル
プロパン−2−アミン(0.262mL、1.624mmol)を加えた。25℃で16
時間攪拌した。水30mLを加え、濾過した。EtOAcですすぎ、真空下で乾燥させて
、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン
−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)アセトアミド(.11
0g、0.249mmol、収率46.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (5
00 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s, 1 H) 9.59 (t
, J=6.15 Hz, 1 H) 7.68 (d, J=7.88 Hz, 1 H) 7.
48 (d, J=8.20 Hz, 2 H) 7.26 − 7.43 (m, 4 H) 5.
11 (dd, J=13.24, 5.04 Hz, 1 H) 4.37 − 4.50 (m
, 3 H) 4.22 − 4.34 (m, 1 H) 2.84 − 2.99 (m, 1 H
) 2.56 − 2.67 (m, 1 H) 2.31 − 2.45 (m, 4 H) 1.
93 − 2.07 (m, 1 H).MS (ESI) m/z 442.2 [M+1]
+
.
【0412】
  実施例5
2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトア
ミドの合成
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトア
ミド。DMF(3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−
2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(.200g、0.541m
mol)に、HATU(0.226g、0.596mmol)、2−(3,4−ジクロロ
フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(0.130g、0.541mmol)、続けて、
N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.262mL、1.624mm
ol)を加えた。25℃で16時間攪拌した。水30mLを加え、濾過した。EtOAc
ですすぎ、真空下で乾燥させて、2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−((2−(2
,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル
)−2,2−ジフルオロアセトアミド(.110g、0.222mmol、収率40.9
%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ pp
m 10.98 (s, 1 H) 9.71 (t, J=5.99 Hz, 1 H) 7.7
9 − 7.88 (m, 2 H) 7.69 (d, J=7.88 Hz, 1 H) 7.5
9 (dd, J=8.51, 2.21 Hz, 1 H) 7.43 (s, 1 H) 7.
38 (d, J=7.88 Hz, 1 H) 5.11 (dd, J=13.08, 5.
20 Hz, 1 H) 4.39 − 4.51 (m, 3 H) 4.26 − 4.37 (
m, 1 H) 2.86 − 2.98 (m, 1 H) 2.61 (d, J=18.92 
Hz, 1 H) 2.39 (dd, J=13.40, 4.89 Hz, 1 H) 1.9
5 − 2.06 (m, 1 H).MS (ESI) m/z 498.0 [M+1]
+.
【0413】
  実施例6
2−(2−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミドの
合成
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
2−(2−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド。
DMF(3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(0.200g、0.541mmo
l)に、HATU(0.226g、0.596mmol)、2−(2−クロロフェニル)
−2,2−ジフルオロ酢酸(0.112g、0.541mmol)、続けて、N−エチル
−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.262mL、1.624mmol)を加
えた。25℃で16時間攪拌した。水30mLを加え、濾過した。EtOAcですすぎ、
真空下で乾燥させて、2−(2−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロアセトアミド(.090g、0.195mmol、収率36.0%)を白色固体と
して得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (
s, 1 H) 9.68 (t, J=6.31 Hz, 1 H) 7.68 − 7.79 (
m, 2 H) 7.56 − 7.63 (m, 2 H) 7.49 − 7.56 (m, 2 
H) 7.46 (d, J=7.88 Hz, 1 H) 5.12 (dd, J=13.2
4, 5.36 Hz, 1 H) 4.40 − 4.56 (m, 3 H) 4.27 − 4
.38 (m, 1 H) 2.92 (ddd, J=17.50, 13.71, 5.36
 Hz, 1 H) 2.61 (d, J=16.71 Hz, 1 H) 2.32 − 2.4
6 (m, 1 H) 1.94 − 2.10 (m, 1 H).MS (ESI) m/z 4
62.0 [M+1]
+.
【0414】
  実施例7
2−(4−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミドの
合成
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド。
DMF(3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(.200g、0.541mmol
)に、HATU(0.226g、0.596mmol)、2−(4−クロロフェニル)−
2,2−ジフルオロ酢酸(0.112g、0.541mmol)、続けて、N−エチル−
N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.262mL、1.624mmol)を加え
た。25℃で16時間攪拌した。水30mLを加え、濾過した。EtOAcですすぎ、真
空下で乾燥させて、2−(4−クロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド(.080g、0.173mmol、収率32.0%)を白色固体とし
て得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s
, 1 H) 9.68 (t, J=6.15 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=7.
88 Hz, 1 H) 7.58 − 7.66 (m, 4 H) 7.33 − 7.44 (
m, 2 H) 5.11 (dd, J=13.24, 5.04 Hz, 1 H) 4.39
 − 4.50 (m, 3 H) 4.24 − 4.35 (m, 1 H) 2.85 − 2.
98 (m, 1 H) 2.61 (dd, J=15.29, 2.05 Hz, 1 H) 
2.39 (dd, J=12.93, 4.73 Hz, 1 H) 1.95 − 2.07 
(m, 1 H).MS (ESI) m/z 462.0 [M+1]
+.
【0415】
  実施例8
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル
)アセトアミドの合成
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル
)アセトアミド。DMF(3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(.200g、0
.541mmol)に、HATU(0.226g、0.596mmol)、2,2−ジフ
ルオロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(0.130g、0.541
mmol)、続けて、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.262
mL、1.624mmol)を加えた。25℃で16時間攪拌した。水30mLを加え、
濾過した。EtOAcですすぎ、真空下で乾燥させて、N−((2−(2,6−ジオキソ
ピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジ
フルオロ−2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド(.080g、0
.161mmol、収率29.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 M
Hz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s, 1 H) 9.70 (t, J=
6.15 Hz, 1 H) 7.66 − 7.81 (m, 3 H) 7.47 − 7.59
 (m, 3 H) 7.44 (d, J=8.51 Hz, 1 H) 5.12 (dd, J
=13.40, 5.20 Hz, 1 H) 4.40 − 4.54 (m, 3 H) 4.
27 − 4.38 (m, 1 H) 2.85 − 3.00 (m, 1 H) 2.57 − 
2.67 (m, 1 H) 2.35 − 2.45 (m, 1H) 1.94 − 2.07 
(m, 1 H).
【0416】
  実施例9
2−(4−(tert−ブチル)フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミドの合成
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
2−(4−(tert−ブチル)フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミド。DMF(3mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソイン
ドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンスルホン酸塩(0.200g、0
.541mmol)に、HATU(0.226g、0.596mmol)、2−(4−(
tert−ブチル)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(0.124g、0.541m
mol)、続けて、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.262m
L、1.624mmol)を加えた。25℃で16時間攪拌した。水30mLを加え、濾
過した。EtOAcですすぎ、真空下で乾燥させて、2−(4−(tert−ブチル)フ
ェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソイ
ンドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(0.095g、0.
196mmol、収率36.3%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MH
z, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s, 1 H) 9.61 (t, J=5
.99 Hz, 1 H) 7.68 (d, J=7.88 Hz, 1 H) 7.49 − 7
.60 (m, 4 H) 7.33 − 7.44 (m, 2 H) 5.11 (dd, J=
13.24, 5.04 Hz, 1 H) 4.37 − 4.50 (m, 3 H) 4.2
4 − 4.35 (m, 1 H) 2.86 − 2.98 (m, 1 H) 2.57 − 2
.67 (m, 1 H) 2.38 (dd, J=13.40, 4.57 Hz, 1 H)
 1.92 − 2.06 (m, 1 H) 1.22 − 1.36 (m, 9 H).MS 
(ESI) m/z 484.0 [M+1]
+.
【0417】
  実施例10
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−フェニルアセトアミドの合成
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−フェニルアセトアミド。3−(5−
(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン
・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(
1.0mL)、2,2−ジフルオロ−2−フェニル酢酸(0.023g、0.135mm
ol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び1−
[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピ
リジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.057g、0.149mmo
l)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を
ジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+
0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有する
フラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6−ジオ
キソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2
−ジフルオロ−2−フェニルアセトアミド(0.039g、0.091mmol、収率6
7.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) 
δ 11.00 (s, 1H), 9.67 (t, J = 6.25 Hz, 1H), 7
.67 (d, J = 7.81 Hz, 1H), 7.50 − 7.62 (m, 5H)
, 7.34 − 7.42 (m, 2H), 5.11 (dd, J = 5.08, 13
.28 Hz, 1H), 4.38 − 4.47 (m, 3H), 4.24 − 4.31
 (m, 1H), 2.86 − 2.97 (m, 1H), 2.55 − 2.64 (m
, 1H), 2.32 − 2.45 (m, 1H), 1.99 (dtd, J = 2.
34, 5.25, 12.55 Hz, 1H).MS (ESI) m/z 428.2 [
M+1]
+.
【0418】
  実施例11
2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミドの合成
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル
)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N
,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル
)−2,2−ジフルオロ酢酸(0.030g、0.135mmol)、ジイソプロピルエ
チルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)
メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘ
キサフルオロホスフェート(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル中に
いれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に
取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1
%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮
発性有機物質を減圧下で除去し、2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N−((
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル
)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミドを白色固体として得た。
1H NMR (4
00 MHz, DMSO−d
6) δ 11.01 (s, 1H), 9.72 (t, J 
= 6.05 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 1.76, 7.23 Hz, 
1H), 7.69 (d, J = 7.81 Hz, 1H), 7.58 − 7.65 (
m, 2H), 7.43 (s, 1H), 7.35 − 7.39 (m, 1H), 5.
11 (dd, J = 5.08, 13.28 Hz, 1H), 4.40 − 4.48 
(m, 3H), 4.26 − 4.34 (m, 1H), 2.92 (ddd, J = 
5.47, 13.77, 17.48 Hz, 1H), 2.56 − 2.64 (m, 
1H), 2.31 − 2.45 (m, 1H), 1.95 − 2.04 (m, 1H)
.MS (ESI) m/z 480.0 [M+1]
+.
【0419】
  実施例12
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3
−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセト
アミドの合成
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペ
リジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N,N−
ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ酢酸(0.028g、0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(
0.071mL、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−
1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロ
ホスフェート(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル中にいれた。反応
混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セ
ミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20
分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質
を減圧下で除去し、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオ
キソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2
−ジフルオロアセトアミド(0.039g、0.084mmol、収率62.2%)を白
色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 
(s, 1H), 9.73 (t, J = 5.99 Hz, 1H), 7.65 − 7.
73 (m, 2H), 7.49 (s, 1H), 7.43 (d, J = 7.88 H
z, 1H), 7.27 (dd, J = 8.67, 9.62 Hz, 2H), 5.1
1 (dd, J = 5.20, 13.40 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 5
.99 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 17.34 Hz, 1H), 4.29
 − 4.35 (m, 1H), 2.91 (ddd, J = 5.36, 13.71, 
17.50 Hz, 1H), 2.57 − 2.63 (m, 1H), 2.40 (qd
, J = 4.57, 13.19 Hz, 1H), 2.01 (dtd, J = 2.3
6, 5.26, 12.65 Hz, 1H).MS (ESI) m/z 464.2 [M
+1]
+.
【0420】
  実施例13
2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミドの合成
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル
)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N
,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル
)−2,2−ジフルオロ酢酸(0.032g、0.135mmol)、ジイソプロピルエ
チルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)
メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘ
キサフルオロホスフェート(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル中に
いれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に
取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1
%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮
発性有機物質を減圧下で除去し、2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−N−((
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル
)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(0.044g、0.089mmol、収
率66.1%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6
) δ 10.97 (s, 1H), 9.41 (t, J = 5.99 Hz, 1H), 
7.73 (d, J = 7.88 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 2.84
, 8.83 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.52 Hz, 1H), 7.
48 (s, 1H), 7.43 (d, J  = 7.57 Hz, 1H), 7.17 (
d, J = 8.83 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 5.20, 13.4
0 Hz, 1H), 4.43 − 4.49 (m, 3H), 4.29 − 4.35 (
m, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.91 (ddd, J = 5.36, 13
.71, 17.50 Hz, 1H), 2.57 − 2.63 (m, 1H), 2.4
0 (qd, J = 4.26, 13.08 Hz, 1H), 2.00 (dtd, J 
= 2.52, 5.32, 12.69 Hz, 1H).MS (ESI) m/z 492
.2 [M+1]
+.
【0421】
  実施例14
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル
)アセトアミドの合成
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロ−2−メトキシフェ
ニル)アセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、
N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオ
ロ−2−メトキシフェニル)酢酸(0.030g、0.135mmol)、ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミ
ノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシ
ドヘキサフルオロホスフェート(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル
中にいれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド
中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0
.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ
、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(
5−フルオロ−2−メトキシフェニル)アセトアミド(0.043g、0.090mmo
l、収率66.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO
−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9.40 (t, J = 5.99 Hz, 1
H), 7.73 (d, J = 7.57 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 
7.44 (d, J = 7.88 Hz, 1H), 7.36 − 7.41 (m, 2H
), 7.13 − 7.18 (m, 1H), 5.11 (dd, J = 5.20, 1
3.40 Hz, 1H), 4.43 − 4.50 (m, 3H), 4.29 − 4.3
5 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 2.92 (ddd, J = 5.52,
 13.64, 17.42 Hz, 1H), 2.57 − 2.63 (m, 1H), 2
.40 (qd, J = 4.10, 13.24 Hz, 1H), 2.01 (dtd, 
J = 2.21, 5.34, 12.65 Hz, 1H).MS (ESI) m/z 4
76.0 [M+1]
+.
【0422】
  実施例15
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(o−トリル)アセトアミドの合成
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(o−トリル)アセトアミド。3−
(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−
ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N,N−ジメチルホルムア
ミド(1.0mL)、2,2−ジフルオロ−2−(o−トリル)酢酸(0.025g、0
.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071mL、0.406mmo
l)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.057g、0.
149mmol)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。
反応混合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセ
トニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成
物を含有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(
2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチ
ル)−2,2−ジフルオロ−2−(o−トリル)アセトアミド(0.038g、0.08
6mmol、収率63.6%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, 
DMSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9.59 (t, J = 5.99 H
z, 1H), 7.69 (d, J = 8.20 Hz, 1H), 7.50 − 7.5
3 (m, 1H), 7.39 − 7.46 (m, 3H), 7.28 − 7.34 (
m, 2H), 5.10 (dd, J = 5.36, 13.24 Hz, 1H), 4.
41 − 4.49 (m, 3H), 4.27 − 4.33 (m, 1H), 2.87 
− 2.95 (m, 1H), 2.57 − 2.63 (m, 1H), 2.39 (qd
, J = 4.41, 13.24 Hz, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.00
 (dtd, J = 2.21, 5.32, 12.69 Hz, 1H).MS (ESI
) m/z 442.2 [M+1]
+.
【0423】
  実施例16
2−(4−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−N−((2−
(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メ
チル)−2,2−ジフルオロアセトアミドの合成
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(4−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−N−((
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル
)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキ
ソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、
0.135mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2−(4−(
2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(
0.037g、0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071mL、
0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0
.057g、0.149mmol)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温で1
8時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPLC(
5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製
した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し
、2−(4−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエトキシ)フェニル)−N−((2
−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)
メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(0.021g、0.040mmol、収率
29.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6)
 δ 10.97 (s, 1H), 9.56 (t, J = 6.15 Hz, 1H), 7
.67 (dd, J = 0.63, 7.57 Hz, 1H), 7.46 − 7.50 
(m, 2H), 7.35 − 7.38 (m, 2H), 7.00 − 7.04 (m,
 2H), 5.10 (dd, J = 5.20, 13.40 Hz, 1H), 4.89
 (s, 2H), 4.39 − 4.46 (m, 3H), 4.26 − 4.31 (m
, 1H), 2.99 (s, 3H), 2.87 − 2.95 (m, 1H), 2.8
4 (s, 3H), 2.57 − 2.62 (m, 1H), 2.33 − 2.43 (
m, 1H), 2.00 (dtd, J = 2.36, 5.18, 12.49 Hz, 
1H).MS (ESI) m/z 529.2 [M+1]
+.
【0424】
  実施例17
2−(2,5−ジメトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3
−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセト
アミドの合成
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(2,5−ジメトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペ
リジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N,N−
ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2−(2,5−ジメトキシフェニル)−2,2−
ジフルオロ酢酸(0.031g、0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(
0.071mL、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−
1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロ
ホスフェート(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル中にいれた。反応
混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セ
ミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20
分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質
を減圧下で除去し、2−(2,5−ジメトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオ
キソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2
−ジフルオロアセトアミド(0.043g、0.088mmol、収率65.2%)を白
色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.97 
(s, 1H), 9.33 (t, J = 5.99 Hz, 1H), 7.72 (d, 
J = 7.88 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.42 − 7.46 (
m, 1H), 7.04 − 7.10 (m, 3H), 5.11 (dd, J = 5.
20, 13.40 Hz, 1H), 4.43 − 4.49 (m, 3H), 4.29 
− 4.35 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.61 (s, 3H), 2
.91 (ddd, J  = 5.52, 13.56, 17.50 Hz, 1H), 2.
57 − 2.64 (m, 1H), 2.40 (qd, J = 4.73, 13.24 
Hz, 1H), 2.00 (dtd, J = 2.36, 5.30, 12.57 Hz
, 1H).MS (ESI) m/z 488.2 [M+1]
+.
【0425】
  実施例18
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロフェニル)アセトアミド
の合成
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロフェニル)アセトア
ミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン
−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N,N−ジメチ
ルホルムアミド(1.0mL)、2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロフェニル)酢
酸(0.026g、0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071m
L、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2
,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート
(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温
で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPL
C(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて
精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除
去し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロフェニル)アセト
アミド(0.030g、0.067mmol、収率49.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9
.69 (t, J = 6.15 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.20 Hz
, 1H), 7.61 − 7.67 (m, 2H), 7.47 (s, 1H), 7.4
0 − 7.44 (m, 1H), 7.34 − 7.40 (m, 2H), 5.11 (
dd, J  = 5.20, 13.40 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 6.3
1 Hz, 2H), 4.45 (d, J = 17.34 Hz, 1H), 4.29 − 
4.34 (m, 1H), 2.91 (ddd, J = 5.52, 13.64, 17
.42 Hz, 1H), 2.57 − 2.63 (m, 1H), 2.40 (qd, J
 = 4.73, 13.24 Hz, 1H), 2.01 (dtd, J = 2.36, 
5.26, 12.65 Hz, 1H).MS (ESI) m/z 446.2 [M+1
]
+.
【0426】
  実施例19
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2−(2−エトキシフェニル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
の合成
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2−(2−エトキシフェニル)−2,2−ジフルオロアセトア
ミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン
−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N,N−ジメチ
ルホルムアミド(1.0mL)、2−(2−エトキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢
酸(0.029g、0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071m
L、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2
,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート
(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温
で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPL
C(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて
精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除
去し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2−(2−エトキシフェニル)−2,2−ジフルオロアセト
アミド(0.045g、0.095mmol、収率70.5%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9
.31 (t, J = 6.15 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.88 Hz
, 1H), 7.55 (dd, J = 1.58, 7.57 Hz, 1H), 7.47
 − 7.52 (m, 2H), 7.45 (d, J = 8.51 Hz, 1H), 7.
11 (d, J = 8.20 Hz, 1H), 7.05 (td, J = 0.79, 7
.49 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 5.20, 13.40 Hz, 1H
), 4.42 − 4.48 (m, 3H), 4.28 − 4.34 (m, 1H), 
3.99 (q, J = 6.94 Hz, 2H), 2.87 − 2.96 (m, 1H
), 2.57 − 2.63 (m, 1H), 2.40 (qd, J = 4.41, 1
3.24 Hz, 1H), 2.00 (dtd, J = 2.21, 5.08, 12.
53 Hz, 1H), 1.13 (t, J = 6.94 Hz, 3H).MS (ESI
) m/z 472.2 [M+1]
+.
【0427】
  実施例20
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)アセトアミドの合成
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(トリフルオロメトキシ)フ
ェニル)アセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−
イル)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を
、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2,2−ジフルオロ−2−(2−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(0.035g、0.135mmol)、ジイソプ
ロピルエチルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチル
アミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オ
キシドヘキサフルオロホスフェート(0.057g、0.149mmol)とともにバイ
アル中にいれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキ
シド中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水
+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合
わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−
3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2
−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド(0.047g、0.092
mmol、収率67.9%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, D
MSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9.69 (t, J = 5.83 Hz
, 1H), 7.77 (dd, J = 1.58, 7.88 Hz, 1H), 7.68
 − 7.74 (m, 2H), 7.48 − 7.56 (m, 3H), 7.43 (d
, J = 7.88 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 5.04, 13.24 
Hz, 1H), 4.49 (d, J = 6.31 Hz, 2H), 4.44 (d, 
J = 17.34 Hz, 1H), 4.28 − 4.33 (m, 1H), 2.91 
(ddd, J = 5.36, 13.79, 17.42 Hz, 1H), 2.57 − 
2.63 (m, 1H), 2.40 (qd, J = 4.26, 13.19 Hz, 1
H), 2.00 (dtd, J = 2.36, 5.26, 12.65 Hz, 1H)
.MS (ESI) m/z 512.2 [M+1]
+.
【0428】
  実施例21
2−(3−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−((2−(2,6−
ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2
,2−ジフルオロアセトアミドの合成
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−((2−(2,
6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)
−2,2−ジフルオロアセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソイン
ドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135
mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2−(3−ブロモ−4−
(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(0.045g、0.1
35mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071mL、0.406mmol)
及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.057g、0.14
9mmol)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応
混合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニ
トリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を
含有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し、2−(3−ブロモ−
4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド(0.048g、0.081mmol、収率60.1%)を白色固体として得
た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H),
 9.75 (t, J = 6.15 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 1.89 
Hz, 1H), 7.73 − 7.78 (m, 2H), 7.69 (d, J  = 7.
57 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.88 H
z, 1H), 5.11 (dd, J = 5.04, 13.24 Hz, 1H), 4.
41 − 4.49 (m, 3H), 4.28 − 4.34 (m, 1H), 2.92 
(ddd, J = 5.36, 13.71, 17.50 Hz, 1H), 2.58 − 
2.64 (m, 1H), 2.39 (qd, J = 4.41, 13.24 Hz, 1
H), 2.01 (dtd, J = 2.21, 5.20, 12.61 Hz, 1H)
.MS (ESI) m/z 592.0 [M+2]
+.
【0429】
  実施例22
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロプロパンアミドの合成
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロプロパンアミド。3−(5−(アミノメチ
ル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(
0.050g、0.135mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)
、2,2−ジフルオロプロパン酸(0.015g、0.135mmol)、ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミ
ノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシ
ドヘキサフルオロホスフェート(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル
中にいれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド
中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0
.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ
、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロプロパン
アミド(0.016g、0.044mmol、収率32.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9
.36 (t, J = 5.99 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.88 Hz
, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.42 (d, J = 7.88 Hz, 1H
), 5.12 (dd, J = 5.20, 13.40 Hz, 1H), 4.43 − 
4.49 (m, 3H), 4.30 − 4.35 (m, 1H), 2.92 (ddd
, J = 5.52, 13.64, 17.42 Hz, 1H), 2.58 − 2.64
 (m, 1H), 2.40 (qd, J = 4.57, 13.19 Hz, 1H), 
2.01 (dtd, J = 2.21, 5.16, 12.69 Hz, 1H), 1.
74 − 1.84 (m, 3H).MS (ESI) m/z 366.2 [M+1]
+.
【0430】
  実施例23
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2,3,3−テトラフルオロプロパンアミドの合成
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2,3,3−テトラフルオロプロパンアミド。3−(5−
(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン
・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(
1.0mL)、2,2,3,3−テトラフルオロプロパン酸(0.020g、0.135
mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び
1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b
]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.057g、0.149m
mol)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合
物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリ
ル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有
するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6−
ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2
,2,3,3−テトラフルオロプロパンアミド(0.013g、0.032mmol、収
率23.93%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9.92 (t, J = 5.99 Hz, 1H)
, 7.71 (d, J  = 7.88 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.
41 (d, J = 7.88 Hz, 1H), 6.64 − 6.89 (m, 1H), 
5.11 (dd, J  = 5.04, 13.24 Hz, 1H), 4.50 (d, 
J = 6.31 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 17.34 Hz, 1H), 
4.29 − 4.34 (m, 1H), 2.87 − 2.95 (m, 1H), 2.5
7 − 2.63 (m, 1H), 2.39 (qd, J = 4.73, 13.24 H
z, 1H), 2.00 (dtd, J = 2.21, 5.24, 12.53 Hz, 
1H).MS (ESI) m/z 402.0 [M+1]
+.
【0431】
  実施例24
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロブタンアミドの合成
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロブタンアミド。3−(5−(アミノメチル
)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0
.050g、0.135mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、
2,2−ジフルオロブタン酸(0.017g、0.135mmol)、ジイソプロピルエ
チルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)
メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘ
キサフルオロホスフェート(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル中に
いれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に
取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1
%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮
発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル
)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロブタンアミド
(0.027g、0.071mmol、収率52.6%)を白色固体として得た。
1H 
NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9.37
 (t, J = 5.99 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.88 Hz, 1
H), 7.47 (s, 1H), 7.41 (d, J = 7.88 Hz, 1H), 
5.10 (dd, J = 5.20, 13.40 Hz, 1H), 4.42 − 4.4
8 (m, 3H), 4.28 − 4.34 (m, 1H), 2.91 (ddd, J 
= 5.36, 13.64, 17.58 Hz, 1H), 2.57 − 2.63 (m
, 1H), 2.39 (qd, J = 4.57, 13.29 Hz, 1H), 1.9
7 − 2.14 (m, 3H), 0.92 (t, J = 7.41 Hz, 3H).M
S (ESI) m/z 380.2 [M+1]
+.
【0432】
  実施例25
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブタンアミドの
合成
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブタンアミ
ド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−
2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)を、N,N−ジメチル
ホルムアミド(1.0mL)、2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブタン
酸(0.021g、0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071m
L、0.406mmol)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2
,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート
(0.057g、0.149mmol)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温
で18時間攪拌した。反応混合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPL
C(5〜100%アセトニトリル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて
精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除
去し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブタンア
ミド(0.049g、0.120mmol、収率88%)を白色固体として得た。
1H 
NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9.07
 (t, J = 5.99 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.20 Hz, 1
H), 7.50 (s, 1H), 7.43 (d, J = 7.25 Hz, 1H), 
5.46 (br. s., 1H), 5.10 (dd, J = 5.04, 13.24 
Hz, 1H), 4.41 − 4.46 (m, 3H), 4.27 − 4.33 (m,
 1H), 2.86 − 2.96 (m, 1H), 2.57 − 2.63 (m, 1H
), 2.39 (qd, J = 4.57, 13.19 Hz, 1H), 2.00 (d
td, J = 2.36, 5.26, 12.65 Hz, 1H), 1.24 (s, 6
H).MS (ESI) m/z 410.2 [M+1]
+.
【0433】
  実施例26
2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(3−クロロ−4−メチルフェニル)エタノン:ベンゼン(25mL)中の3−
クロロ−4−メチルベンゾニトリル(3g、19.86mmol)の攪拌溶液にヨウ化メ
チルマグネシウム(6.6mL、19.86mmol、ジエチルエーテル中3M)を室温
で加え、80℃で8時間攪拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、6N塩酸(2
5mL)を加え、80℃で6時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(
3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(20mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−(3−クロロ−4−メチルフェ
ニル)エタノン(2g、11.90mmol、収率60%)をオフホワイト固体として得
た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.93 (d, J = 1.
8 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 7.8, 1.8 Hz, 1H), 7.
51 (dd, J = 7.7, 1.0 Hz, 1H), 2.57 (s, 3H), 2
.40 (s, 3H).
【0434】
  B.2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(5
mL)中の1−(3−クロロ−4−メチルフェニル)エタノン(500mg、2.97m
mol)の攪拌溶液に二酸化セレン(660mg、5.95mmol)を加え、100℃
で12時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、セライトパッ
ドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(2mL)を0℃で加え、室温で2時間攪
拌した。反応混合物を1N塩酸で酸性化し(pH4まで)、酢酸エチル(3×10mL)
で抽出した。合わせた有機層を水(2×5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−2−オキソ
酢酸エチル(300mg、1.32mmol、45%)を茶色液体として得た。
1H N
MR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 7.99 (dd, J = 5.5, 1.
7 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 7.9, 1.8 Hz, 1H), 7.
59 (dd, J = 11.6, 7.9 Hz, 1H), 4.42 (q, J = 7.
1 Hz, 2H), 2.44 (s, 3H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 
3H).
【0435】
  C.2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2−
(3−クロロ−4−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(300mg、1.32m
mol)に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2mL)を加え、室温で12時間攪拌した。反
応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×10
mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×5mL)、ブライン(10mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−2
,2−ジフルオロ酢酸エチル(200mg、0.804mmol、61%)を茶色液体と
して得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.63 − 7.52
 (m, 2H), 7.47 (dd, J = 7.9, 1.9 Hz, 1H), 4.3
2 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.39 (s, 3H), 1.23 (t, 
J  = 7.1 Hz, 4H).
【0436】
  D.2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。メタノール
/テトラヒドロフラン/水(10mL、1:1:1)中の2−(3−クロロ−4−メチル
フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(200mg、0.806mmol)の冷(
0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(169mg、4.03mmol)を加え、室
温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中和
し、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−クロロ−4−メチルフェニル
)−2,2−ジフルオロ酢酸(150mg、0.68mmol、収率84%)を茶色半固
体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 7.61 − 7.
50 (m, 2H), 7.45 (dd, J = 8.0, 1.8 Hz, 1H), 2
.39 (s, 3H).
【0437】
  E.2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の3−(5−(アミノ
メチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンメタンス
ルホン酸塩(200mg、0.619mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に2−(3−クロ
ロ−4−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(150mg、0.68mmol)
、続けて、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(240mg、1.85mmol)、1
−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]
ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(352mg、0.92mmol
)を加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチ
ル(2×10mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。生成物をReveleris  C−18逆相カ
ラムにより、70%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(
3−クロロ−4−メチルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトア
ミド(40mg、0.08mmol、収率14%)をオフホワイト固体として得た。MS
 (ESI) m/z 476.18 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DM
SO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.66 (t, J = 6.0 Hz, 
1H), 7.68 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.61 − 7.50 (m
, 2H), 7.49 − 7.33 (m, 3H), 5.10 (dd, J  = 13.
3, 5.0 Hz, 1H), 4.51 − 4.12 (m, 4H), 2.98−2.
83 (m, 1H), 2.65−2.55 (m, 1H), 2.46 − 2.27 (
m, 4H), 2.06−1.93 (m, 1H).
【0438】
  実施例27
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェ
ニル)アセトアミド
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)エタノン。排気した攪拌丸底フラ
スコ中にリン酸カリウム(19.38g、91.44mmol)、モレキュラーシーブ(
5g、4Å)、硫黄−8(2.92g、91.44mmol)、炭酸銀(16.80g、
60.96mmol)、(4−アセチルフェニル)ボロン酸(5g、30.48mmol
)、チオシアン酸銅(1)(370mg、3.04mmol)及び1,10−フェナント
ロリン(1.09g、6.09)を取った。乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(50m
L)中の(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(21.67g、152.43mmo
l)を丸底フラスコに加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通
して濾過し、冷水(20mL)を加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせ
た有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)に
より、10%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、1−(4−(トリフルオロメ
チルチオ)フェニル)エタノン(2.8g、13.20mmol、45%)を薄黄色液体
として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.03 − 7.89 
(m, 2H), 7.75 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 2.80 − 2.4
2 (m, 3H).
【0439】
  B.2−オキソ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)酢酸エチル。ピリ
ジン(50mL)中の1−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)エタノン(2.
5g、11.79mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(2.61g、23.58mmo
l)を加え、100℃で4時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希
釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にジクロロメタン(30mL)、続けて、
クロロギ酸エチル(5mL)を0℃で加え、2時間攪拌した。反応混合物のpHを1N塩
酸でpH4に調整し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2
×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。
得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、10%酢酸
エチル/石油エーテルを使用して精製し、2−オキソ−2−(4−(トリフルオロメチル
チオ)フェニル)酢酸エチル(2.0g、7.19mmol、62%)を液体として得た
。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.12 − 8.04 (m, 2H
), 7.84 − 7.72 (m, 2H), 4.61 − 4.33 (m, 2H), 
1.49 − 1.34 (m, 3H).
【0440】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)酢酸エチ
ル。2−オキソ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)酢酸エチル(2.0
g、7.19mmol)に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.4mL、10.79mmo
l)を加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和
し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×
10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2
,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)酢酸エチル(2.
0g、6.66mmol、95%)を液体として得た。
1H NMR (400 MHz, 
CDCl
3) δ 7.75 (d, J  = 8.2 Hz, 2H), 4.32 (q, J
 = 7.1 Hz, 2H), 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0441】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)酢酸。メ
タノール水溶液(10mL、80%)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオ
ロメチルチオ)フェニル)酢酸エチル(1.5g、5.0mmol)の攪拌冷(0℃)溶
液に水酸化ナトリウム(0.4g、10.0mmol)を加え、室温で6時間攪拌した。
反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×
20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)
フェニル)酢酸(1g、3.67mmol、収率73%)を茶色固体として得た。MS 
(ESI) m/z 271.22 [M−1]
+.
【0442】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ
)フェニル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の3−(5−
(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン
メタンスルホン酸塩(500mg、1.61mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に2,2−
ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)酢酸(520mg、1.
94mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.86mL、4.8mmol
)、続けて、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(920mg、2
.4mmol)を加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈
し、沈殿した固体を濾過し、真空下で乾燥させ、Reveleris  C−18逆相カラ
ムにより、70%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル
)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)ア
セトアミド(60mg、0.11mmol、収率7%)をオフホワイト固体として得た。
MS (ESI) m/z 528.07 [M+1]
+.
1H NMR (400 MHz, 
DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.76 (t, J = 6.1 Hz
, 1H), 7.91 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.81 − 7.61 (
m, 3H), 7.53 − 7.21 (m, 2H), 5.10 (dd, J = 13
.4, 5.1 Hz, 1H), 4.57 − 4.10 (m, 4H), 2.85−2
.93 (m, 1H), 2.72 − 2.56 (m, 1H), 2.42 − 2.26
 (m, 1H), 2.10 − 1.94 (m, 1H).
【0443】
  実施例28
2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミド
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(1
5mL)中の1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)エタノン(2g、10.83m
mol)の攪拌溶液に二酸化セレン(3g、27.08mmol)を室温で加えた。反応
混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、ジ
クロロメタン(30mL)で洗浄した。クロロギ酸エチル(6mL)を濾液に0℃で加え
、室温で4時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(3×25m
L)で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸塩溶液(20mL)及びブライン(20mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3−クロロ−4−メ
トキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.45g、5.98mmol、収率55%
)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 242.1 [M]
+.
【0444】
  B.2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2
−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.45g、5.9
9mmol)を三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.35mL)に0℃で分割して加え、室
温で16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル
(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(100〜200シリカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製し
て、2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1g
、3.78mmol、収率63%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 2
64.1 [M]
+.
【0445】
  C.2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒ
ドロフラン:エタノール:水(15mL、1:1:1)中の2−(3−クロロ−4−メト
キシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1g、3.78mmol)の攪拌溶液
に水酸化リチウム一水和物(480mg、11.36mmol)を加え、室温で16時間
攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を水(20mL)中に溶解させ、
酢酸エチル(2×15mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩溶液で酸性化し、酢酸エチル
(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−
2,2−ジフルオロ酢酸(550mg、2.32mmol、収率61%)を半固体化合物
として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 7.57 − 7.5
2 (m, 2H), 7.29 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.92 (s, 
3H).
【0446】
  D.2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロアセトアミド。乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の3−(5−(ア
ミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸
塩(300mg、0.97mmol)の攪拌溶液に2−(3−クロロ−4−メトキシフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(252mg、1.07mmol)、続けて、1−[ビ
ス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジ
ニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(442mg、1.16mmol)及び
ジイソプロピルエチルアミン(375mg、2.91mmol)を0℃で加え、室温で1
6時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を水(15mL)中に溶解
させ、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をRevele
ris  C−18逆相Graceカラムクロマトグラフィー(45〜55%アセトニトリ
ル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)
−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン
−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(58mg、11.7mmol
、収率12%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 492.47 
[M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s
, 1H), 9.62 (t, 1H), 7.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H)
, 7.60 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.7 H
z, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.37 (d, J = 8.0 Hz, 1H
), 7.29 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.10 (dd, J = 13.
2, 5.1 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.4
2 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 4.28 (d, J =  17.9 Hz, 
1H), 3.91 (s, 3H), 2.96 − 2.86 (m, 1H), 2.64 
− 2.55 (m, 1H), 2.47 − 2.25 (m, 1H), 2.08 − 1
.94 (m, 1H).
【0447】
  実施例29
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(m−トリル)アセトアミド
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−オキソ−2−m−トリル酢酸エチル。ピリジン(50mL)中の1−m−トリル
エタノン(3.0g、22.37mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(4.96g、4
4.74mmol)を加え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン
(50mL)で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(6
mL)を0℃で加え、2時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸で中和し(pH4まで)、
酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)、ブ
ライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、10%酢酸エチル/石油エ
ーテルを使用して精製し、2−オキソ−2−m−トリル酢酸エチル(2.0g、10.4
1mmol、46.6%)を液体として得た。GC−MS (ESI) m/z 192.
2.
【0448】
  B.2,2−ジフルオロ−2−m−トリル酢酸エチル。2−オキソ−2−m−トリル酢
酸エチル(2.0g、10.41mmol)の攪拌溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(
3.41mL、26.02mmol)を反応させ、室温で12時間攪拌した。反応混合物
を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で
抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−m−トリル酢酸エチル(1
.2g、5.60mmol、52.4%)を液体として得た。GC−MS (ESI) m
/z 214.1.
【0449】
  C.2,2−ジフルオロ−2−m−トリル酢酸  テトラヒドロフラン−メタノール−水
の溶媒混合液(45mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−m−トリル酢酸エ
チル(1.2g、7.47mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム(1.85
g、44.84mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を
10%塩酸水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わ
せた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2
、2−ジフルオロ−2−m−トリル酢酸(900mg、4.83mmol、収率86.5
%)を茶色固体として得た。MS (ESI) m/z 185.21 [M−1]
−.
【0450】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(m−トリル)アセトアミド。ピ
リジン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−m−トリル酢酸(216.6mg、0
.970mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に三塩化リン(0.3mL、2.912mmo
l)を加え、0℃〜5℃で1時間攪拌した。反応混合物に(300mg、2.40mmo
l)を0℃で加え、室温で1時間、攪拌し続けた。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水
溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層
を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃
縮した。粗生成物をReveleris  C−18逆相Graceカラムクロマトグラフ
ィーにより、45%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−(
(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イ
ル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(m−トリル)アセトアミド(63mg、0.
147mmol、収率14.7%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m
/z 442.25 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) 
δ 10.98 (s, 1H), 9.61 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 7.
68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.48 − 7.32 (m, 6H), 5
.10 (dd, J = 13.3, 5.0 Hz, 1H), 4.49 − 4.22 (
m, 4H), 2.98 − 2.82 (m, 1H), 2.64 − 2.53 (m, 
1H), 2.45 − 2.24 (m, 4H), 2.05 − 1.93 (m, 1H)
.
【0451】
  実施例30
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシフェニル)アセト
アミド 
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−イソプロポキシフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホルムアミド中の
1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノン(2.5g、18.38mmol)の攪拌溶液
に炭酸カリウム(6.34g、45.95mmol)、続けて、ヨウ化イソプロピル(4
.59g、27.57mmol)を0℃で加え、次いで、100℃で16時間加熱した。
反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機
層をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得
られた粗製化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、
20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、1−(4−イソプロポキシフェニル
)エタノン(2g、11.23mmol、収率61%)を液体として得た。MS (ES
I) m/z 179.13 [M+H]
+.
【0452】
  B.2−(4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(15m
L)中の1−(4−イソプロポキシフェニル)エタノン(3g、16.85mmol)の
攪拌溶液に二酸化セレン(4.67g、42.1mmol)を室温で加え、100℃で1
6時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、ジクロロメタン(30m
L)で洗浄した。濾液を0℃まで冷却し、クロロギ酸エチル(6mL)で処理し、室温で
4時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(3×30mL)で抽
出した。合わせた有機層を1N塩酸塩溶液(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(4−イソプロポキシフェニル)
−2−オキソ酢酸エチル(3g、12.76mmol、収率75%)を無色液体として得
た。MS (ESI) m/z 236.2 [M]
+.
【0453】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシフェニル)酢酸エチル。2−(4
−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(3g、12.76mmol)に三
フッ化ジエチルアミノ硫黄(4.9mL)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応
混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した
。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し
、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シ
リカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2
−(4−イソプロポキシフェニル)酢酸エチル(2g、7.75mmol、収率61%)
を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 258.2 [M+H]
+.
【0454】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシフェニル)酢酸。テトラヒドロフ
ラン:エタノール:水(20mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−イ
ソプロポキシフェニル)酢酸エチル(2g、7.75mmol)の攪拌溶液に水酸化リチ
ウム一水和物(1.6g、38.75mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応
混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を水(20mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2
×20mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×20mL
)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシフェニル)酢
酸(1.2g、5.21mmol、収率67%)を半固体化合物として得た。
1H NM
R (300 MHz, DMSO−d
6) δ 7.47 (d, J = 8.7 Hz, 2
H), 7.03 (d, J = 9 Hz, 2H), 4.71 − 4.63 (m, 1H
), 1.28 (d, J = 6 Hz, 6H).
【0455】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシフェニル)
アセトアミド。ピリジン(6mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ
フェニル)酢酸(267mg、1.16mmol)の氷冷溶液に塩化ホスホリル(0.2
7mL、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−
(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン
塩酸塩(300mg、0.97mmol)を反応混合物に加え、室温で30分間攪拌した
。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×
15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris
  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(45〜55%アセトニトリル/ギ酸水溶液0
.1%)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1
−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプ
ロポキシフェニル)アセトアミド(27mg、0.05mmol、収率6%)をオフホワ
イト固体として得た。MS (ESI) m/z 486.09 [M+1]
+.
1H NM
R (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.56 (
t, J = 6.3 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 
7.48 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.43 − 7.33 (m, 2H)
, 7.03 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.10 (dd, J = 13.3
, 5.2 Hz, 1H), 4.74 − 4.62 (m, 1H), 4.49 − 4.
27 (m, 4H), 3.02 − 2.83 (m, 1H), 2.69 − 2.58 
(m, 1H), 2.39 − 2.28 (m, 1H), 2.05 − 1.95 (m,
 1H), 1.27 (d, J = 6.0 Hz, 6H).
【0456】
  実施例31
2−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3
−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセト
アミド 
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(15mL
)中の1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノン(1g、6.4mmol)の攪拌溶
液に二酸化セレン(1.7g、16.01mmol)を室温で加えた。反応混合物を10
0℃で16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、ジクロロメタン
(30mL)で洗浄した。クロロギ酸エチル(4mL)を濾液に0℃で加え、室温で4時
間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(3×25mL)で抽出し
た。合わせた有機層を1N塩酸塩溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2
−オキソ酢酸エチル(750mg、3.50mmol、収率55%)を無色液体として得
た。MS (ESI) m/z 214.1 [M]
+.
【0457】
  B.2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2−(3
,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(750mg、3.5mmol)を
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.37mL)に窒素雰囲気下、0℃で加え、室温で16
時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×2
0mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー
(100〜200シリカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2−
(3,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(520mg、2.2
0mmol、収率63%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 236.1 
[M]
+.
【0458】
  C.2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロフ
ラン:エタノール:水(15mL、1:1:1)中の2−(3,4−ジフルオロフェニル
)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(500mg、2.11mmol)の攪拌溶液に水酸
化リチウム一水和物(267mg、6.35mmol)を加え、室温で16時間攪拌した
。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製物を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エ
チル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×
15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフ
ルオロ酢酸(300mg、1.44mmol、収率68%)を半固体化合物として得た。
MS (ESI) m/z 208.1 [M]
+.
【0459】
  D.2−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミド。乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の3−(5−(アミノメ
チル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(3
00mg、0.97mmol)の攪拌溶液に2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2,
2−ジフルオロ酢酸(222mg、1.07mmol)、続けて、1−[ビス(ジメチル
アミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オ
キシドヘキサフルオロホスフェート(442mg、1.16mmol)及びジイソプロピ
ルエチルアミン(0.5mL、2.91mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌し
た。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗製物を水(10mL)中に溶解させ、酢酸
エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製化合物をReveleris  C−
18逆相Graceカラムクロマトグラフィー(45〜55%アセトニトリル/0.1%
ギ酸水溶液により精製して、2−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,
6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)
−2,2−ジフルオロアセトアミド(75mg、0.16mmol、収率17%)をオフ
ホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 463.99 [M+1]
+.
1H 
NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.69
 (t, J  = 5.9 Hz, 1H), 7.72 − 7.62 (m, 2H), 7.
61 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51 − 7.44 (m, 1H), 7
.43 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.10 (
dd, J = 13.3, 5.0 Hz, 1H), 4.46 (d, J  = 5.4 H
z, 2H), 4.43 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.29 (d, J 
= 17.1 Hz, 1H), 2.98 − 2.87 (m, 1H), 2.65 − 2
.56 (m, 1H), 2.45 − 2.29 (m, 1H), 2.08 − 1.90
 (m, 1H).
【0460】
  実施例32
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロフェニル)アセトアミド
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(15mL)中の
1−(3−フルオロフェニル)エタノン(2g、14.48mmol)の攪拌溶液に二酸
化セレン(4.01g、36.19mmol)を室温で加えた。反応混合物を100℃で
16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、ジクロロメタン(30
mL)で洗浄した。クロロギ酸エチル(6mL)を濾液に0℃で加え、室温で4時間攪拌
した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(3×25mL)で抽出した。合
わせた有機層を1N塩酸塩溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸
エチル(1.5g、7.65mmol、収率53%)を無色液体として得た。MS (E
SI) m/z 196.1 [M]
+.
【0461】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロフェニル)酢酸エチル。2−(3−フル
オロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.5g、7.65mmol)を三フッ化ジエ
チルアミノ硫黄(3mL)に0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸
ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機
層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得
られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、10
%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオ
ロフェニル)酢酸エチル(850mg、3.89mmol、収率90%)を無色液体とし
て得た。MS (ESI) m/z 218.1 [M]
+.
【0462】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロフェニル)酢酸。テトラヒドロフラン:
エタノール:水(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ
フェニル)酢酸エチル(850mg、3.89mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一
水和物(491mg、11.69mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合
物を減圧下で濃縮し、得られた粗製物を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×
10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×15mL)
で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロフェニル)酢酸(50
0mg、2.63mmol、収率67%)を半固体化合物として得た。MS (ESI) 
m/z 190.1 [M]
+.
【0463】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロフェニル)アセト
アミド。乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の3−(5−(アミノメチル)
−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(203m
g、1.07mmol)の攪拌溶液に2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロフェニル
)酢酸(300mg、0.97mmol)、続けて、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチ
レン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサ
フルオロホスフェート(442mg、1.16mmol)及びN,N−ジイソプロピルエ
チルアミン(375mg、2.91mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。
反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗製物を水(10mL)中に溶解させ、酢酸エチ
ル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製化合物をReveleris  
C−18逆相カラムクロマトグラフィー(45〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水
溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−
オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ
フェニル)アセトアミド(45mg、0.1mmol、収率10%)をオフホワイト固体
として得た。MS (ESI) m/z 446.04 [M+1]
+.
1H NMR (30
0 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.68 (t, J =
 5.9 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.60 (
dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1H), 7.47 − 7.41 (m, 4H
), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.10 (dd, J = 13.
3, 5.0 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.4
2 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 17.4 Hz, 
1H), 2.96 − 2.86 (m, 1H), 2.65 − 2.54 (m, 1H)
, 2.46 − 2.28 (m, 1H), 2.05 − 1.92 (m, 1H).
【0464】
  実施例33
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(トリフルオロメチル)ピリジン
−2−イル)アセトアミド
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(トリフルオロメチル)ピリ
ジン−2−イル)アセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mm
ol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)、2,2−ジフルオロ−2−(
3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)酢酸(0.033g、0.135mm
ol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.071mL、0.406mmol)及び1−
[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピ
リジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.057g、0.149mmo
l)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を
ジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニトリル+
0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含有する
フラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6−ジオ
キソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2
−ジフルオロ−2−(3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(
0.033g、0.066mmol、収率49.1%)を白色固体として得た。
1H N
MR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.59 
(t, J = 6.15 Hz, 1H), 8.99 (d, J = 4.73 Hz, 1H
), 8.47 (dd, J = 1.26, 8.20 Hz, 1H), 7.88 (dd
, J = 4.73, 8.20 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 7.57 Hz
, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.51 (dd, J = 0.63, 7.88
 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 5.20, 13.40 Hz, 1H), 
4.55 (d, J = 6.31 Hz, 2H), 4.49 (d, J = 17.34 
Hz, 1H), 4.32 − 4.37 (m, 1H), 2.88 − 2.97 (m,
 1H), 2.58 − 2.64 (m, 1H), 2.36 − 2.46 (m, 1H
), 2.02 (dtd, J = 2.21, 5.16, 12.69 Hz, 1H).
MS (ESI) m/z 497.4 [M+1]
+.
【0465】
  実施例34
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロピルフェニル)アセトア
ミド
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(4−イソプロピルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(25mL)
中の1−(4−イソプロピルフェニル)エタノン(2.0g、12.33mmol)の攪
拌溶液に二酸化セレン(3.42g、30.82mmol)を加え、100℃で16時間
攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、セライトパッドに通して
濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(6mL)を0℃で加え、2時間攪拌した。反応混合
物を水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮して、2−(4−イソプロピルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(2.0g、
9.09mmol、収率74%)を得た。MS (ESI) m/z 221.29 [M+
1]
+.
【0466】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロピルフェニル)酢酸エチル。2−(4−
イソプロピルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.0g、4.27mmol)に三フ
ッ化ジエチルアミノ硫黄(3mL)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物
を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で
抽出した。合わせた有機層を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロピルフェニ
ル)酢酸エチル(1.0g、4.13mmol、収率91%)を得た。GCMS (m/
z) 242.2 [M]
+.
【0467】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロピルフェニル)酢酸。テトラヒドロフラ
ン:メタノール:水(30mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−イソ
プロピルフェニル)酢酸エチル(1.0g、4.13mmol)の攪拌溶液に水酸化リチ
ウム(868mg、20.66mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を
濃縮し、残渣を飽和重硫酸カリウム(20mL)で中和し、酢酸エチル(2×25mL)
で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロピルフェニル)酢酸(700m
g、3.27mmol、収率79%)を茶色液体として得た。MS (ESI) m/z 
213.33 [M−1]
+.
【0468】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロピルフェニル)ア
セトアミド。ピリジン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロピルフ
ェニル)酢酸(200mg、0.93mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル
(429mg、2.80mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、この
反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペ
リジン−2,6−ジオン塩酸塩(290mg、0.93mmol)を加え、室温で30分
間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エ
チル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(5
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRevele
ris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、50〜55%アセトニトリル/
ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−
2−(4−イソプロピルフェニル)アセトアミド(85mg、0.18mmol、収率1
9%)を淡黄色固体として得た。MS (ESI) m/z 470.21 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.
60 (t, J=6.1 Hz, 1H), 7.67 (d, J=8.1 Hz, 1H)
, 7.57 − 7.47 (m, 2H), 7.45 − 7.30 (m, 4H), 5
.10 (dd, J=5.1, 13.2 Hz, 1H), 4.48 − 4.22 (m
, 4H), 3.02 − 2.84 (m, 2H), 2.74 − 2.54 (m, 1
H), 2.46 − 2.30 (m, 1H), 2.05 − 1.93 (m, 1H),
 1.3−1.12 (m, 6H).
【0469】
  実施例35
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトア
ミド
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(20mL)
中の1−(2,4−ジクロロフェニル)エタノン(3.0g、15.87mmol)の攪
拌溶液に二酸化セレン(3.5g、31.74mmol)を加え、100℃で16時間攪
拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、セライトパッドに通して濾
過した。濾液にクロロギ酸エチル(6mL)を0℃で加え、室温で3時間攪拌した。反応
混合物を1N塩酸で中和し(pH4まで)、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。
合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮して、2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(3
.0g、12.19mmol、収率76%)を得た。
1HNMRは合致する。
1H NM
R (400MHz, DMSO−d
6) δ  7.88 − 7.82 (m, 2H), 7
.65 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.37 (q, J=7.0 Hz, 2H
), 1.30 (t, J=7.0 Hz, 3H),
【0470】
  B.2−(2,4−ジクロロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2−(2,
4−ジクロロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.0g、4.58mmol)及び三
フッ化ジエチルアミノ硫黄(3.7g、22.89mmol)の溶液を室温で16時間攪
拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル
(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×30mL)、ブライン(30m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2,4−ジクロロフェニル
)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.0g、3.73mmol、収率92%)を得た
。GCMS (m/z) 268 [M]
+.
【0471】
  C.2−(2,4−ジクロロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロフラ
ン:メタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2−(2,4−ジクロロフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.0g、3.73mmol)の攪拌溶液に水
酸化リチウム一水和物(940.2mg、22.38mmol)を加え、室温で2時間攪
拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸(10mL)で中和し、酢酸エチル(2
×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2,4−ジクロロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢
酸(800mg、3.33mmol、収率89%を得た。MS (ESI) m/z 24
1 [M+2]
+.
【0472】
  D.2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド。ピリジン(10mL)中の2−(2,4−ジクロロフェニル)−2,2−ジ
フルオロ酢酸(279.6mg、1.165mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホス
ホリル(0.3mL、2.91mmol)を加え、0〜5℃で30分間攪拌した。次いで
、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル
)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を加え、室温で
1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢
酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL)、ブライン(2
5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRevele
ris  C−18逆相Graceカラムクロマトグラフィーにより、50〜55%アセト
ニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(2,4−ジクロロフェニル
)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(60mg、0.12mmo
l、収率12%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 496.0
3 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (
m, 1H), 9.70 (t, J=6.3 Hz, 1H), 7.84 − 7.65 (
m, 3H), 7.66 − 7.57 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.50 (
s, 1H), 7.44 (d, J=8.0 Hz, 1H),, 5.11 (dd, J
=5.1, 13.2 Hz, 1H), 4.49 (br d, J=5.5 Hz, 2H
), 4.43 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.28 (s, 1H), 
2.99 − 2.84 (m, 1H), 2.60 − 2.57 (m, 1H), 2.4
4 − 2.31 (m, 1H), 2.05 − 1.94 (m, 1H).
【0473】
  実施例36
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル)アセトアミド
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(2−メトキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(25mL)中の
1−(2−メトキシフェニル)エタノン(2.0g、13.32mmol)の攪拌溶液に
二酸化セレン(3.7g、33.29mmol)を加え、100℃で16時間攪拌した。
反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。
濾液にクロロギ酸エチル(6mL)を0℃で加え、2時間攪拌した。反応混合物を水(3
0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2
×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、
2−(2−メトキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(2.0g、9.62mmol、
収率72%)を得た。GCMS (m/z) 208.2 [M]
+.
【0474】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル)酢酸エチル。2−(2−メト
キシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.0g、4.81mmol)に三フッ化ジエ
チルアミノ硫黄(3mL)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和重
炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した
。合わせた有機層を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル)酢酸エチ
ル(1.0g、4.35mmol、収率90%)を得た。GCMS (m/z) 230.
2 [M
+].
【0475】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル)酢酸。テトラヒドロフラン:
メタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(2−
メトキシフェニル)酢酸エチル(1.0g、4.35mmol)の攪拌溶液に水酸化リチ
ウム一水和物(913mg、21.74mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応
混合物を濃縮し、残渣を飽和重硫酸カリウム(20mL)で中和し、酢酸エチル(2×2
5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル)酢酸(70
0mg、3.46mmol、収率79%)を得た。MS (ESI) m/z 201.2
9 [M−1]
+.
【0476】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル)アセト
アミド。ピリジン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル)
酢酸(200mg、0.99mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(454
mg、0.99mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(ア
ミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸
塩(306mg、0.99mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽
和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出
した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラム
クロマトグラフィーにより、50〜55%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使
用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイ
ソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル
)アセトアミド(80mg、0.17mmol、収率17%)をオフホワイト固体として
得た。MS (ESI) m/z 458.15 [M+1]
+.
1H NMR (300MH
z, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.37 (t, J=5.9 
Hz, 1H), 7.73 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.59 − 7.41 
(m, 4H), 7.17 − 7.03 (m, 2H), 5.11 (dd, J=5.
0, 13.0 Hz, 1H), 4.53 − 4.26 (m, 4H), 3.66 (s
, 3H), 3.01 − 2.85 (m, 1H), 2.74 − 2.54 (m, 1
H), 2.45 − 2.29 (m, 1H), 2.09 − 1.90 (m, 1H)
 
【0477】
  実施例37
2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3
−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセト
アミド
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−シクロプロピルフェニル)エタノン。水:1,4−ジオキサン(1:10
、50mL)中の1−(4−ブロモフェニル)エタノン(1g、5.02mmol)の攪
拌脱気溶液にシクロプロピルボロン酸(519mg、6.02mmol)、続けて、リン
酸カリウム(3.2g、15.07mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(205mg、0.2
5mmol)を加えた。反応混合物を10分間脱気し、100℃で8時間加熱した。反応
混合物を室温まで冷却し、セライトパッドに通して濾過した。濾液に冷水(50mL)を
加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、
ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、20%酢酸エチル/石油エ
ーテルを使用して精製し、1−(4−シクロプロピルフェニル)エタノン(700mg、
4.37mmol、収率87%)を得た。GCMS (m/z) 160.2 [M]
+.
【0478】
  B.2−(4−シクロプロピルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(10m
L)中の1−(4−シクロプロピルフェニル)エタノン(700mg、4.37mmol
)の攪拌溶液に二酸化セレン(1.2g、10.93mmol)を加え、100℃で16
時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、セライトパッドに通
して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(2mL)を0℃で加え、室温で3時間攪拌した
。反応混合物を1N塩酸で中和し(pH4まで)、酢酸エチル(2×60mL)で抽出し
た。合わせた有機層を水(2×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−シクロプロピルフェニル)−2−オキソ酢酸エチ
ル(890mg、4.08mmol、収率93%)を得た。GCMS (m/z) 218
.2 [M]
+
【0479】
  C.2−(4−シクロプロピルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2−(4
−シクロプロピルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(890mg、4.08mmol)
及び三フッ化ジエチルアミノ硫黄(3.7g、22.89mmol)の溶液を室温で16
時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸
エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×30mL)、ブライン(
30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−シクロプロピル
フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(920mg、3.83mmol、収率94
%)を得た。GCMS (m/z) 240.2 [M]
+
【0480】
  D.2−(4−シクロプロピルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロフ
ラン−メタノール−水(30mL、1:1:1)中の2−(4−シクロプロピルフェニル
)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(920mg、3.83mmol)の攪拌溶液に水酸
化リチウム一水和物(483mg、11.49mmol)を加え、室温で2時間攪拌した
。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2
×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−シクロプロピルフェニル)−2,2−ジフルオロ
酢酸(750mg、3.53mmol、収率92%)を得た。GCMS (m/z) 21
2.1 [M]
+.
【0481】
  E.2−(4−シクロプロピルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2−(4−シクロプロピルフェニル)−2,2
−ジフルオロ酢酸(200mg、0.943mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホス
ホリル(0.4mL、2.830mmol)を加え、0〜5℃で30分間攪拌した。次い
で、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(359mg、1.16mmol)を加え、室温
で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、
酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL)、ブライン(
25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRevel
eris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜45%アセトニトリル
/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(4−シクロプロピルフェニル)−N
−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5
−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(90mg、0.192mmol、
収率20.0%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 468.1
3 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (
s, 1H), 9.58 (t, J=5.9 Hz, 1H), 7.67 (d, J=8
.1 Hz, 1H), 7.44 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.39 − 7.
31 (m, 2H), 7.21 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.10 (dd
, J=5.1, 13.2 Hz, 1H), 4.49 − 4.21 (m, 4H), 3
.00 − 2.81 (m, 1H), 2.67 − 2.56 (m, 1H), 2.45
 − 2.29 (m, 1H), 2.07 − 1.92 (m, 2H), 1.04 − 0
.97 (m, 2H), 0.55 − 0.77 (m, 2H).
【0482】
  実施例38
2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミド
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(3
0mL)中の1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エタノン(2.0g、11.5
88mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(2.57g、23.176mmol)を加え
、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、セ
ライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(4mL)を0℃で加え、2時
間攪拌した。反応混合物に水(30mL)を加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し
た。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200
シリカ)により、5〜10%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、2−(4−ク
ロロ−2−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.71g、7.434mmo
l、収率64%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z.230.1.
【0483】
  B.2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2
−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.71g、7.4
34mmol)を三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.45mL、18.585mmol)
と反応させ、室温で12時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和
し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×
10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2
−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.0g、
4.087mmol、収率55%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z.2
52.1.
【0484】
  C.2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒ
ドロフラン:エタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2−(4−クロロ−
2−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.0g、4.087mmol
)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(0.85g、20.436mmol
)を加え、室温で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸(10mL)
で中和し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−クロロ−2−フルオロ
フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(550mg、2.455mmol、収率62%)
を茶色固体として得た。MS (ESI) m/z.224.0.
【0485】
  D.2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロアセトアミド。ピリジン中の2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2,2
−ジフルオロ酢酸(217mg、0.968mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にオキシ塩
化リン(0.27mL、2.906mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。こ
の反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピ
ペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.968mmol)を加え、室温で3
0分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢
酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン
(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReve
leris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜55%アセトニトリ
ル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(4−クロロ−2−フルオロフェニ
ル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(59mg、0.123m
mol、収率12%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 480
.07 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.9
9 (s, 1H), 9.74 (s, 1H), 7.69 (dd, J = 11.1, 
7.8 Hz, 3H), 7.55 − 7.29 (m, 3H), 5.16−5.09 
(dd, J = 5.1 Hz, 1H), 4.52 − 4.27 (m, 4H), 3.
00 − 2.84 (m, 1H), 2.66−2.55 (m, 1H), 2.41−2
.30 (m, 1H), 2.04−1.94 (m, 1H).
【0486】
  実施例39
2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミド
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(2
0mL)中の1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エタノン(2.0g、11.6
2mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(2.5g、23.25mmol)を加え、10
0℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、セライト
パッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(6mL)を0℃で加え、室温で3時
間攪拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で中和し(pH4まで)、酢酸エチル(2×1
00mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−クロロ−3−フルオロフェニ
ル)−2−オキソ酢酸エチル(2.0g、8.69mmol、収率75%)を得た。GC
MS (m/z) 230 [M]
+.
【0487】
  B.2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2
−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.0g、4.34
mmol)及び三フッ化ジエチルアミノ硫黄(3.7g、22.89mmol)の溶液を
室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8ま
で)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×30mL)、
ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−クロ
ロ−3−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(900mg、3.57m
mol、収率82%)を得た。GCMS (m/z) 252.1 [M]
+.
【0488】
  C.2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒ
ドロフラン:メタノール:水の混合液(20mL、1:1:1)中の2−(4−クロロ−
3−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(800mg、3.17mmo
l)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(798mg、19.04mmol)を加え、
室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中
和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−クロロ−3−フルオロフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(600mg、2.67mmol、収率84%)を得た
。MS (ESI) m/z 223.1 [M−1]
+.
【0489】
  D.2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロアセトアミド。ピリジン(10mL)中の2−(4−クロロ−3−フルオロフェニ
ル)−2,2−ジフルオロ酢酸(261mg、1.165mmol)の冷(0℃)攪拌溶
液に塩化ホスホリル(0.3mL、2.91mmol)を加え、0〜5℃で30分間攪拌
した。次いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を
加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH
8まで)、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL)、
ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を
Reveleris  C−18逆相Graceカラムクロマトグラフィーにより、50〜
55%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(4−クロロ−
3−フルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1
−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(50
mg、0.10mmol、収率11%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI
) m/z 480.05 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6
) δ 10.99 (s, 1H), 9.70 (br s, 1H), 7.81 (br 
t, J=7.9 Hz, 1H), 7.71 − 7.60 (m, 2H), 7.49 −
 7.32 (m, 3H), 5.10 (br dd, J=5.1, 13.2 Hz, 1
H), 4.49 − 4.38 (m, 3H), 4.34 − 4.25 (m, 1H),
 2.99 − 2.83 (m, 1H), 2.63 − 2.56 (br s, 1H), 
2.44 − 2.26 (m, 1H), 2.06 −1.94 (m, 1H).
【0490】
  実施例40
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)
アセトアミド
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノン。ベンゼン(20mL)中の3
−フルオロ−2−メチルベンゾニトリル(3g、22.22mmol)の攪拌溶液にヨウ
化メチルマグネシウム(9.0mL、26.64mmol、ジエチルエーテル中3M)を
0℃で加え、80℃で8時間攪拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、6N塩酸
(25mL)を加え、80℃に加熱して、8時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し
、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)、
ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−(3−フ
ルオロ−2−メチルフェニル)エタノン(920mg、6.05mmol、収率27%)
を得た。GCMS (m/z) 152.2 [M]
+
【0491】
  B.2−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(
25mL)中の1−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノン(900mg、5.
91mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(1.7g、14.79mmol)を加え、1
00℃で12時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、セライ
トパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(3mL)を0℃で加え、室温で2
時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で中和し(pH4まで)、酢酸エチル(3×
50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−フルオロ−2−メチルフェニ
ル)−2−オキソ酢酸エチル(1.2g、5.71mmol、96%)を得た。GCMS
 (m/z) 210.2 [M]
+
【0492】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)酢酸エチル。2
−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.2g、5.71
mmol)及び三フッ化ジエチルアミノ硫黄(4.3g、26.67mmol)の溶液を
室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8ま
で)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、
ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフル
オロ−2−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)酢酸エチル(1.0g、4.31mm
ol、76%)を茶色液体として得た。GCMS (m/z) 232.2 [M]
+
【0493】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)酢酸。メタノー
ル:テトラヒドロフラン:水(1:1:1、30mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(
3−フルオロ−2−メチルフェニル)酢酸エチル(1.0g、4.31mmol)の冷(
0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(543mg、12.93mmol)を加え、
室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中
和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−フル
オロ−2−メチルフェニル)酢酸(800mg、3.92mmol、収率91%)を得た
。GCMS (m/z) 204.1 [M]
+
【0494】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−2−メチルフェ
ニル)アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオ
ロ−2−メチルフェニル)酢酸(200mg、0.98mmol)の冷(0℃)攪拌溶液
に塩化ホスホリル(0.3mL、2.94mmol)を滴加し、0〜5℃で30分間攪拌
した。次いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(303mg、0.98mmol)を
加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH
8まで)、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL)、
ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を
Reveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜45%アセ
トニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキ
ソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−
ジフルオロ−2−(3−フルオロ−2−メチルフェニル)アセトアミド(80mg、0.
17mmol、収率18.0%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/
z 460.10 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ 
10.98 (s, 1H), 9.68 (t, J=5.9 Hz, 1H), 7.70 
(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.49 − 7.31 (m, 5H),  5.10
 (dd, J=4.8, 13.2 Hz, 1H), 4.52 − 4.22 (m, 4H
), 3.00 − 2.82 (m, 1H), 2.67 − 2.54 (m, 1H), 
2.46 − 2.30 (m, 1H),  2.21 (br s, 3H), 2.09 − 
1.92 (m, 1H).
【0495】
  実施例41
2−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(3−クロロ−2−メチルフェニル)エタノン。ベンゼン(30mL)中の3−
クロロ−2−メチルベンゾニトリル(2.0g、13.245mmol)の攪拌溶液にヨ
ウ化メチルマグネシウム(3M)ジエチルエーテル溶液(5.3mL、15.89mmo
l)を0℃で加え、75℃で16時間攪拌した。反応混合物を6N塩酸溶液(20mL)
で0℃にて処理し、75℃で4時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし
、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブラ
イン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、5〜8%酢酸エチル/石油エー
テルを使用して精製し、1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)エタノン(1.4g、
8.333mmol、収率63%)を無色液体として得た。GCMS (ESI) m/z
.168.1.
【0496】
  B.2−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(3
0mL)中の1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)エタノン(1.4g、8.333
mmol)の0℃攪拌溶液に二酸化セレン(1.85g、16.666mmol)を加え
、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、セ
ライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(3mL)を0℃で加え、2時
間攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合
わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ
)により、5〜10%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、2−(3−クロロ−
2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.1g、4.867mmol、収率5
8.5%)を無色液体として得た。GCMS (ESI) m/z.226.1.
【0497】
  C.2−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2−
(3−クロロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.1g、4.867m
mol)に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.6mL、12.168mmol)を加え、
室温で12時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8ま
で)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、
ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−クロ
ロ−2−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(710mg、2.862m
mol、収率58%)を無色液体として得た。GCMS (ESI) m/z.248.1
.
【0498】
  D.2−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒド
ロフラン:エタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2−(3−クロロ−2
−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(710mg、2.862mmol
)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム(0.6g、14.314mmol)を加え、
室温で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中
和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−クロロ−2−メチルフェニ
ル)−2,2−ジフルオロ酢酸(382g、1.736mmol、収率60%)を固体と
して得た。MS (ESI) m/z 219.17 [M−1]
−.
【0499】
  E.2−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド。ピリジン中の2−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−2,2−ジ
フルオロ酢酸(213mg、0.968mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にオキシ塩化リ
ン(0.27mL、2.906mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、
3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,
6−ジオン塩酸塩(300mg、0.968mmol)を加え、室温で30分間攪拌した
。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×
50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C
−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜55%アセトニトリル/ギ酸水溶液
(0.1%)を使用して精製し、2−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−N−((2
−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)
メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(62mg、0.130mmol、収率13
%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 476.07 [M+1]
+.
1H
 NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.6
8 (s, 1H), 7.68 (dd, J = 15.3, 7.9 Hz, 2H), 7
.55 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.44 − 
7.34 (m, 2H), 5.11 (dd, J = 13.3, 5.0 Hz, 1H)
, 4.52 − 4.27 (m, 4H), 3.00 − 2.84 (m, 1H), 2
.66−2.55 (m, 1H), 2.43−2.30 (m, 4H), 2.04−1
.94 (m, 1H).
【0500】
  実施例42
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメ
チル)フェニル)アセトアミド
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)
酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(5.2mL)中の4−フルオロ−1−ヨード−2−
(トリフルオロメチル)ベンゼン(500mg、1.72mmol)の攪拌溶液に銅(3
29mg、5.17mmol)及び2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(418
mg、2.07mmol)を室温で加え、55℃で16時間攪拌した。反応混合物を飽和
塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有
機層を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フ
ェニル)酢酸エチル(300mg、1.05mmol、61%)を得た。
1H NMR (
400 MHz, CDCl
3) δ 7.87 − 7.83 (m, 1H), 7.51 −
 7.48 (m, 1H), 7.39 − 7.34 (m, 1H), 4.35 − 4.
30 (m, 2H), 1.30 (t, J = 5.1 Hz, 3H).
【0501】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル
)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2
,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸エ
チル(300mg、1.05mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム(132mg、3.
15mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和重硫酸
カリウム(20mL)で中和し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機
層をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジ
フルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(220m
g、0.85mmol、収率81%)を得た。MS (ESI) m/z 257.1 [M
−1]
+.
【0502】
  C.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフル
オロメチル)フェニル)アセトアミド。ピリジン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−
2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(200mg、0.7
8mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(356mg、2.32mmol)
を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソ
イソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(302mg、0.78
mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液
で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水
(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
た。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより
、55〜60%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2
−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)
メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェ
ニル)アセトアミド(75mg、0.17mmol、収率21%)を白色固体として得た
。MS (ESI) m/z 514.07 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz,
 DMSO−d
6) δ = 10.98 (s, 1H), 9.73 − 9.62 (m, 
1H), 7.96 − 7.82 (m, 2H), 7.78 − 7.67 (m, 2H)
, 7.49 − 7.37 (m, 2H), 5.11 (dd, J=4.8, 13.2 
Hz, 1H), 4.53 − 4.26 (m, 4H), 3.00 − 2.82 (m,
 1H), 2.77 − 2.54 (m, 1H), 2.44 − 2.23 (m, 1H
), 2.08 − 1.93 (m, 1H)
【0503】
  実施例43
2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)エタノン。ベンゼン(30mL)中の4−
クロロ−2−メチルベンゾニトリル(2.0g、13.193mmol)の攪拌溶液にヨ
ウ化メチルマグネシウム(3M)ジエチルエーテル溶液(5.27mL、15.83mm
ol)を0℃で加え、75℃で16時間攪拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、6N塩
酸溶液(20mL)でクエンチし、75℃で4時間、攪拌し続けた。反応混合物を水でク
エンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL
)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残
渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、5〜10%酢酸エチル
/石油エーテルを使用して精製し、1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)エタノン(
1.5g、8.928mmol、収率67%)を無色液体として得た。GCMS (ES
I) m/z.168.1.
【0504】
  B.2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(3
0mL)中の1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)エタノン(1.5g、8.928
mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(2g、17.857mmol)を加え、100℃
で16時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジクロロメタン(30mL)で希釈
し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(3mL)を0℃で加え
、2時間攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し
た。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200
シリカ)により、5〜10%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、2−(4−ク
ロロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.1g、4.867mmol、
収率54%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z.226.2.
【0505】
  C.2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2−
(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.1g、4.867m
mol)に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.6mL、12.168mmol)を加え、
室温で12時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8ま
で)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、
ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−クロ
ロ−2−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(692mg、2.790m
mol、収率57%)を無色液体として得た。GCMS (ESI) m/z.248.1
.
【0506】
  D.2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒド
ロフラン:エタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2−(4−クロロ−2
−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(692mg、2.790mmol
)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム(585mg、13.951mmol)を加え
、室温で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で
中和し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−クロロ−2−メチルフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(446g、2.027mmol、収率72%)を茶色
液体として得た。MS (ESI) m/z 219.29 [M−1]
−.
【0507】
  E.2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド  ピリジン中の2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2,2−ジ
フルオロ酢酸(213mg、0.968mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にオキシ塩化リ
ン(0.27mL、2.906mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、
3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,
6−ジオン塩酸塩(300mg、0.968mmol)を加え、室温で30分間攪拌した
。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×
50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C
−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜60%アセトニトリル/ギ酸水溶液
(0.1%)を使用して精製し、2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N−((2
−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)
メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(90mg、0.189mmol、収率19
.5%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 476.09 [M+
1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H
), 9.65 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 7.70 (d, J  = 7.8 
Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.50 − 7.3
1 (m, 4H), 5.11 (dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 4
.52 − 4.25 (m, 4H), 3.00 − 2.85 (m, 1H), 2.65
−2.55 (m, 1H), 2.45−2.31 (m, 4H),  2.08 − 1.
94 (m, 1H).
【0508】
  実施例44
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)
アセトアミド
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノン。ベンゼン(30mL)中の4
−フルオロ−2−メチルベンゾニトリル(2.0g、14.803mmol)の攪拌溶液
にヨウ化メチルマグネシウム(3M)ジエチルエーテル溶液(5.92mL、17.76
4mmol)を0℃で加え、75℃で16時間攪拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、
6N塩酸溶液(20mL)でクエンチし、75℃で4時間、攪拌し続けた。反応混合物を
水でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×2
0mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、5〜10%酢酸
エチル/石油エーテルを使用して精製し、1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エ
タノン(1.6g、10.526mmol、収率71%)を無色液体として得た。GCM
S (ESI) m/z.152.2.
【0509】
  B.2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(
30mL)中の1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノン(1.6g、10.
526mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(2.3g、21.052mmol)を加え
、100℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジクロロメタン(30m
L)で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(3.2mL
)を0℃で加え、2時間攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(3×50
mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(
100〜200シリカ)により、5〜10%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し
、2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.37g、6
.523mmol、収率62%)を無色液体として得た。GCMS (ESI) m/z.
210.1.
【0510】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)酢酸エチル。2
−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.37g、6.52
3mmol)に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.1mL、16.307mmol)を加
え、室温で12時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH
8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL
)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジ
フルオロ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)酢酸エチル(860mg、3.7
06mmol、収率57%)を無色液体として得た。GCMS (ESI) m/z.23
2.2.
【0511】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)酢酸。テトラヒ
ドロフラン:エタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2−(4−クロロ−
2−メチルフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(860mg、3.706mmo
l)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(933mg、22.241mmo
l)を加え、室温で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(1
0mL)で中和し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン
(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2
−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)酢酸(684g、2.948mmol、収率7
2%)を茶色液体として得た。LCMS (ESI) m/z 203.37 [M−1]
−
ve.
【0512】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェ
ニル)アセトアミド。ピリジン中の2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−メチ
ルフェニル)酢酸(197mg、0.968mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にオキシ塩
化リン(0.27mL、2.906mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次
いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−
イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.968mmol)を加え、
室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8ま
で)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、
ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を
Reveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、50〜60%アセ
トニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキ
ソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−
ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)アセトアミド(79mg、0.
172mmol、収率18%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z
 460.10 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6)  δ 
10.99 (s, 1H), 9.63 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.70
 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.7, 5.8 H
z, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.40 (d, J = 7.6 Hz, 1H
), 7.25 − 7.11 (m, 2H), 5.11 (dd, J = 13.3, 5
.0 Hz, 1H), 4.50 − 4.27 (m, 4H), 2.98−2.86 (
m, 1H), 2.68 − 2.55 (m, 1H), 2.46−2.28 (m, 4
H), 2.08−1.94 (m, 1H).
【0513】
  実施例45
2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((2−(2,6−ジ
オキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,
2−ジフルオロアセトアミド
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢
酸エチル。ジメチルスルホキシド(15mL)中の4−クロロ−1−ヨード−2−(トリ
フルオロメチル)ベンゼン(1.0g、3.26mmol)の攪拌溶液に銅(539mg
、8.48mmol)及び2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(994mg、4
.89mmol)を室温で加え、55℃で16時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アン
モニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濃縮して、2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフル
オロ酢酸エチル(900mg、2.98mmol、91%)を得た。GCMS (m/z
) 302.0 [M]
+. 
 
【0514】
  B.2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロ
酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水(15mL、1:1:1)中の2−(4−ク
ロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(900
mg、2.98mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム(375mg、8.94mmol
)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和硫酸水素カリウム(
20mL)で中和し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラ
イン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−クロロ
−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(700mg、2.
55mmol、収率86%)を得た。GCMS (m/z) 274.1 [M]
+.
【0515】
  C.2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((2−(2,
6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)
−2,2−ジフルオロアセトアミド。ピリジン(10mL)中の2−(4−クロロ−2−
(トリフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(200mg、0.72m
mol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(336mg、2.18mmol)を滴
加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(226mg、0.72mm
ol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和
し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×
50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得
られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、80
〜90%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(4−クロロ
−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド(80mg、0.11mmol,収率21%)をオフホワイト固体として得た
。LCMS (ESI) m/z 530.05 [M+1]
+.
1H NMR (300MH
z, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.70 (br t, J=5
.9 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.97 (br d, J=8.4 H
z, 1H), 7.85 (d, J=9 Hz, 1H), 7.70 (d, J=7.7 
Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.41 (br d, J=7.7 Hz, 
1H), 5.11 (br dd, J=4.8, 13.2 Hz, 1H), 4.53 
− 4.25 (m, 4H), 3.01 − 2.82 (m, 1H), 2.67 − 2
.54  (m, 1H), 2.48 − 2.30 (m, 1H), 2.08 − 1.9
4 (m, 1H)
【0516】
  実施例46
2−シクロヘキシル−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オ
キソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−シクロヘキシル−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。エチル−2−シクロヘキシル
−2−オキソアセテート(1g、5.43mmol)を三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2
.5mL)に0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶
液でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(
20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られた
粗製物をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、10%酢酸エチル/石
油エーテル)により精製して、2−シクロヘキシル−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(9
00mg、4.36mmol、収率80%)を無色液体として得た。
1H NMR (30
0 MHz, CDCl
3) 4.32 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 2.06 
− 2.04 (m, 1H),  1.80 − 1.60 (m, 6H), 1.37 − 1
.30 (m, 4H), 1.26 − 1.19 (m, 3H).
【0517】
  B.2−シクロヘキシル−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロフラン:エタノール
:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2−シクロヘキシル−2,2−ジフルオロ酢
酸エチル(900mg、4.36mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(55
0mg、13.10mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で
蒸発させ、得られた残渣を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×15mL)で
洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した
。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し
、溶媒を蒸発させて、2−シクロヘキシル−2,2−ジフルオロ酢酸(550mg、3.
08mmol、収率70%)を半固体化合物として得た。MS (ESI) m/z 17
8 [M]
+.
【0518】
  C.2−シクロヘキシル−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−
1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド。ピ
リジン(6mL)中の2−シクロヘキシル−2,2−ジフルオロ酢酸(207mg、1.
16mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.27mL、2.9mmol)を滴加し
、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、反応混合物を3−(5−(アミノメチル)−1−
オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0
.97mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム
水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(1
5mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を
蒸発させた。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィ
ー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、2−シクロヘ
キシル−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソイン
ドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(53mg、0.122
mmol、収率12%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 434.07 
[M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s
, 1H), 9.35 (t, J = 6.0Hz,1H), 7.70 (d, J = 7
.8 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.41  (d, J = 7.8 Hz
, 1H ), 5.11 (dd, J  = 13.2, 5.4Hz, 1H), 4.45 
(d, J = 16.8 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 6.6 Hz, 2H)
, 4.31 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 2.93 − 2.85 (m, 1
H), 2.63 − 2.56 (m, 1H), 2.45 − 2.36 (m, 1H),
 2.10 − 1.97 (m, 2H), 1.74 − 1.64 (m, 5H), 1.
23 − 1.08 (m, 5H).
【0519】
  実施例47
2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−((2−(2,6−
ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2
,2−ジフルオロアセトアミド
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
A.4−クロロ−1−ヨード−2−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン。66%硫酸水溶
液(10mL)中の4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ)アニリン(2g、10.
025mmol)の溶液に、水(2mL)中の亜硝酸ナトリウム(760mg、11.0
27mmol)の溶液を0℃で加え、0℃で20分間攪拌した。次いで、水(1mL)中
の尿素(90mg、1.5mmol)の溶液を0℃で加え、同温度で10分間攪拌した。
次いで、水(5mL)中のヨウ化カリウム(3.49g、21.052mmol)の溶液
を0℃で加え、50℃で2時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチル(300mL)を加え
、水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(100〜200)クロマトグラフィーにより、
溶離液にペンタンを使用して精製し、4−クロロ−1−ヨード−2−(トリフルオロメト
キシ)ベンゼン(2.1g、6.52mmol、収率69%)を無色のシロップとして得
た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ (ppm) 7.79 (d, J
=8.8 Hz, 1H), 7.32 − 7.26 (m, 1H), 7.05 (dd, 
J=2.4, 8.3 Hz, 1H).
【0520】
  B.2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオ
ロ酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(10mL)中の4−フルオロ−1−ヨード−2−
(トリフルオロメチル)ベンゼン(2.1g、6.525mmol)の攪拌溶液に銅粉末
(1.03g、16.31mmol)及び2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(
1.25mL、9.78mmol)を室温で加え、60℃で16時間攪拌した。反応混合
物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合
わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(100〜200)クロマトグラフィー
により、溶離液に5%ジエチルエーテル/ペンタンを使用して精製し、2−(4−クロロ
−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.8g
、5.66mmol、87%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl
3) 
δ (ppm) 7.70 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.44 − 7.32 (
m, 2H), 4.34 (q, J=7.3 Hz, 2H), 1.32 (t, J=7
.1 Hz, 3H).
【0521】
  C.2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオ
ロ酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2
−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(
1.8g、6.14mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(774mg、18
.42mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和重硫
酸カリウム(20mL)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有
機層をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4
−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(1.2
g、4.137mmol、収率73%)を得た。MS (ESI) m/z 289.14 
[M−1]
+.
【0522】
  D.2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−((2−(2
,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル
)−2,2−ジフルオロアセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の
3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,
6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)及び2−(4−クロロ−2−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(280mg、0.97mmo
l)の冷(0℃)攪拌溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(375mg、2.9
1mmol)、続けて、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(48
0mg、1.26mmol)を加え、室温で16時間、攪拌し続けた。反応混合物を水(
100mL)で希釈し、得られた固体を濾過し、ジエチルエーテル(20mL)で洗浄し
、乾燥させ、シリカゲルクロマトグラフィー(3%メタノール/クロロホルム)を使用し
て精製し、2−(4−クロロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−((2−
(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メ
チル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(70mg、0.128mmol、収率13%
)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 545.97 (M+1) 
+.
1H 
NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ (ppm) 10.95 (br s, 
1H), 9.72 (br t, J=5.7 Hz, 1H), 7.79 (d, J=9
.2 Hz, 1H), 7.71 − 7.61 (m, 3H), 7.46 (s, 1H)
, 7.41 (d, J=8.1 Hz, 1H), 5.10 (br dd, J=5.1
, 13.2 Hz, 1H), 4.50 − 4.25 (m, 4H), 2.99 − 2
.80 (m, 1H), 2.68 − 2.53 (m, 1H), 2.47 − 2.30
 (m, 2H), 2.04 − 1.92 (m, 1H).
【0523】
  実施例48
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−メトキシエトキシ)フェニ
ル)アセトアミド
【化60】
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A.1−ヨード−3−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン。N,N−ジメチルホルムアミ
ド(20mL)中の3−ヨードフェノール(2g、9.09mmol)の攪拌溶液に炭酸
カリウム(3.13g、22.72mmol)、続けて、1−ブロモ−2−メトキシエタ
ン(1.51g、10.90mmol)を室温で加え、70℃で16時間攪拌した。反応
混合物を氷水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わ
せた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(100〜200シ
リカゲル)により、溶離液に15%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、1−ヨ
ード−3−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(1.3g、4.69mmol、収率52
%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 279.04 [M+1]
+.
【0524】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル
。ジメチルスルホキシド(15mL)中の1−ヨード−3−(2−メトキシエトキシ)ベ
ンゼン(1g、3.6mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチ
ル(0.69mL、5.41mmol)及び銅(0.59g、9.36mmol)を0℃
で加え、60℃で5時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチして、セライトパッドに
通して濾過し、濾液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(1
5mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し
て、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル(
0.60g、2.19mmol、61%)を茶色液体として得た。MS (ESI) m/
z 274.1 [M]
+.
【0525】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸。メタ
ノール:テトラヒドロフラン:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフル
オロ−2−(3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル(800mg、2.9
3mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(370mg、8.79m
mol)を加え、室温で5時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、得られた粗製物を水(1
0mL)で希釈し、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を2N塩酸水溶液(1
0mL)で酸性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライ
ン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、2,2
−ジフルオロ−2−(3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸(600mg、3.
47mmol、収率83%)を茶色半固体として得た。
1H NMR (300 MHz, 
DMSO−d
6) δ 7.37 − 7.33 (m, 1H), 7.22 − 7.15 (
m, 2H), 7.05 − 7.03 (m, 1H), 4.84 (brs, 1H), 
4.14 (s, 3H), 3.86 − 3.77 (m, 4H).
【0526】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−メトキシエトキシ)
フェニル)アセトアミド。ピリジン(3mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−(2
−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸(285mg、1.16mmol)の冷(0℃)攪
拌溶液に塩化ホスホリル(0.27mL、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で1時
間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル
)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を加え、室温で
30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し(pH8まで
)、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライ
ン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣
をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、50〜55%ア
セトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオ
キソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2
−ジフルオロ−2−(3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)アセトアミド(48mg
、0.09mmol、収率9%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/
z 501.96 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 
10.98 (s, 1H), 9.54 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 7.67
 (d, J = 8.1 Hz, 1H),  7.47 − 7.35 (m, 3H), 7.
16 − 7.11 (m, 3H), 5.12 (dd, J = 13.2, 5.1 Hz
, 1H), 4.45 − 4.27 (m, 4H),  4.11 (t, J = 4.2 
Hz, 2H), 3.65 (t, J = 4.5 Hz, 2H), 3.30 (s, 3
H), 2.91 − 2.80 (m, 1H), 2.63 − 2.57 (m, 1H),
 2.44 − 2.36 (m, 1H), 2.08 − 2.05 (m, 1H).
【0527】
  実施例49
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニル)アセトアミド
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
A.(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン。ジクロロメタン(1
00mL)中の2−ブロモエタノール(10g、80mmol)の攪拌溶液にtert−
ブチルクロロジメチルシラン(14.5g、96.77mmol)及びイミダゾール(1
0g、161.2mmol)を0℃で加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物を重炭
酸ナトリウム水溶液(40mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した
。合わせた有機層を水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、濃縮して、(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(8
g、33.61mmol、収率42%)を無色液体として得た。
【0528】
  B.tert−ブチル(2−(3−ヨードフェノキシ)エトキシ)ジメチルシラン。N
,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチ
ル)ジメチルシラン(5.19g、21.8mmol)の攪拌溶液に炭酸カリウム(6.
27g、45.45mmol)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(1.34g、3.6
3mmol)、続けて、3−ヨードフェノール(4g、18.18mmol)を室温で加
え、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水(20mL)でクエンチし、酢酸エチ
ル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(40mL)、ブライン(40mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をカラムク
ロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、15%酢酸エチル/石油エーテル)によ
り精製して、tert−ブチル(2−(3−ヨードフェノキシ)エトキシ)ジメチルシラ
ン(3.5g、9.25mmol、収率43%)を無色液体として得た。
1H NMR (
300 MHz, CDCl
3) δ 7.28 − 7.26 (m, 2H), 6.98 (
t, J  = 8.4 Hz, 1H), 6.89 − 6.86 (m, 1H), 4.02
 − 3.94 (m, 4H), 0.90 (s, 9H), 0.07 (s, 6H).
【0529】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸メチ
ル。ジメチルスルホキシド(20mL)中のtert−ブチル(2−(3−ヨードフェノ
キシ)エトキシ)ジメチルシラン(1g、2.64mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−
2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.8g、3.97mmol)及び銅(0.43g、6
.87mmol)を0℃で加え、60℃で5時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチ
し、セライトパッドに通して濾過した。濾液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、合
わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)
フェニル)酢酸メチル(0.2g、0.77mmol、29%)を茶色液体として得た。
MS (ESI) m/z 260.2 [M]
+.
【0530】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸。メ
タノール:テトラヒドロフラン:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフ
ルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸メチル(200mg、0
.77mmol)の氷冷溶液に水酸化リチウム一水和物(97mg、2.31mmol)
を加え、室温で5時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた残渣を水(6m
L)で希釈し、酢酸エチル(2×5mL)で洗浄した。水層を2N塩酸水溶液(5mL)
で酸性化し、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(
2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸(150mg、0.65mmol、収率84%
)を茶色半固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.49
 − 7.43 (m, 1H), 7.19 − 7.05 (m, 3H), 4.05 − 3
.99 (m, 2H), 3.85 (brs, 1H), 3.73 − 3.70 (m, 
2H).
【0531】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエトキシ
)フェニル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の3−(5−
(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン
塩酸塩(300mg、0.97mmol)及び2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)フェニル)酢酸(225mg、0.97mmol)の氷冷溶液にN,
N−ジイソプロピルエチルアミン(0.52mL、2.91mmol)、続けて、1−[
ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリ
ジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(479mg、1.26mmol)を
加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を氷水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3
×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、得られた粗製物をReveleris  C−18逆相
カラム(50%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(
2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチ
ル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)アセトア
ミド(61mg、0.16mmol、収率16%)をオフホワイト固体として得た。MS
 (ESI) m/z 488.08 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DM
SO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.56 (s, 1H), 7.67 (
d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.47 − 7.35 (m, 3H), 7.15 
− 7.12 (m, 3H), 5.10 (dd, J = 12.6, 4.5 Hz, 1
H), 4.88 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.45 − 4.27 (m, 
4H),  4.11 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.71 (q, J = 4
.8 Hz, 2H), 2.91 − 2.87 (m, 1H), 2.62 − 2.56 
(m, 1H), 2.41 − 2.35 (m, 1H), 2.02 − 1.97 (m,
 1H).
【0532】
  実施例50
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニ
ル)アセトアミド
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ヨード−4−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン。N,N−ジメチルホルムアミ
ド(25mL)中の4−ヨードフェノール(2g、9.09mmol)の攪拌溶液に1−
ブロモ−2−メトキシエタン(1.5g、10.90mmol)、ヨウ化テトラブチルア
ンモニウム(670mg,1.818mmol)及び炭酸カリウム(3.13g、22.
72mmol)を室温で加え、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水(40m
L)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×
10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1
−ヨード−4−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(600mg、2.15mmol、収
率24%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 277.9 [M+1]
+.
【0533】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル
。ジメチルスルホキシド(5mL)中の1−ヨード−4−(2−メトキシエトキシ)ベン
ゼン(500mg,1.798mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ
酢酸エチル(0.34mL、2.69mmol)、銅(297mg、4.67mmol)
を反応させ、50℃で12時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中
和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、
ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフル
オロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル(120mg、0.4
37mmol、24%)を茶色液体として得た。GCMS (m/z) 274 [M]+
【0534】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸。エタ
ノール/テトラヒドロフラン/水の混合液(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフル
オロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチルエチル(1g、3.6
4mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(460mg、10.94
mmol)を加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水
溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を
ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフル
オロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸(600mg、2.43mm
ol、収率66%)を茶色半固体として得た。粗製化合物を更に精製することなく、次の
工程に使用した。
【0535】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(2−ヒドロキシエトキシ
)フェニル)アセトアミド。ピリジン中の2,2−ジフルオロ−2−(4−(2−メトキ
シエトキシ)フェニル)酢酸(573mg、2.33mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に
オキシ塩化リン(0.54mL、5.82mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し
、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリ
ジン−2,6−ジオン塩酸塩(600mg、1.94mmol)を加え、室温で30分間
攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチ
ル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(20
mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveler
is  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜55%アセトニトリル/ギ
酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−
3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2
−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)アセトアミド(40mg、0.079mm
ol、収率4%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 502.08 [M+
1]
+.
1H NMR (300MHz , DMSO−d
6): δ 10.98 (s, 1
H), 9.57 (br t, J=6.1 Hz, 1H), 7.68 (d, J=7.
7 Hz, 1H), 7.50 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.42−7.32
 (m, 2H), 7.07 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.10 (dd, J
=13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.44 −4.25 (m, 4H), 4.20
−4.10 (m, 2H), 3.78−3.60 (m, 2H), 3.25 (s, 3
H), 3.00−2.83 (m, 1H), 2.66−2.56 (m, 1H), 2
.45−2.32 (m, 1H), 2.05−1.94 (m, 1H).
【0536】
  実施例51
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェニ
ル)アセトアミド
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3−ヨードフェニル)エタノール:テトラヒドロフラン(20mL)中の2−
(3−ヨードフェニル)酢酸(1g、3.81mmol)の攪拌溶液にボランジメチルス
ルフィド錯体(1mL、11.45mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。
反応混合物を4N塩酸塩酸(15mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽
出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3−ヨードフェニル)エタノール(0.9g
、3.63mmol、収率95%)を無色液体として得た。
1H NMR (300 MH
z, DMSO−d
6) δ 7.61 (s, 1H), 7.55 (d, J = 7.8 
Hz, 1H), 7.25 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.08 (dd, 
J = 7.8, 7.5 Hz, 1H), 3.59 (t, J = 6.6 Hz, 2H)
, 2.67 (t, J = 6.0 Hz, 2H).
【0537】
  B.酢酸3−ヨードフェネチル。ピリジン(15mL)中の2−(3−ヨードフェニル
)エタノール(900mg、3.62mmol)の攪拌溶液に無水酢酸(1.11g、1
0.88mmol)を0℃で加え、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸塩水
溶液(10mL)で室温にてクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わ
せた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮して、酢酸3−ヨードフェネチル(700mg、2.41mmol、収率66%
)を無色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.6
6 (s, 1H), 7.59 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.28 (d, 
J  = 6.5 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 8.0 Hz, 7.8 Hz
, 1H), 4.20 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.85 (t, J  = 
6.8 Hz, 2H), 1.97 (s, 3H).
【0538】
  C.2−(3−(2−アセトキシエチル)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル
。ジメチルスルホキシド(20mL)中の酢酸3−ヨードフェネチル(1g、3.46m
mol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.05g、5.1
9mmol)、続けて、銅粉末(0.57g、8.99mmol)を室温で加え、50℃
で16時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(
3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−(2−アセトキシエチル)フ
ェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(550mg、1.92mmol、55%)を
茶色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.49 
− 7.46 (m, 2H), 7.41 − 7.34 (m, 2H), 4.31 − 4
.27 (m, 4H), 2.98 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.03 (
s, 3H), 1.31 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
【0539】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)酢酸。エタ
ノール/テトラヒドロフラン/水の混合液(15mL、1:1:1)中の2−(3−(2
−アセトキシエチル)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.8g、2.77
mmol)の氷冷溶液に水酸化リチウム一水和物(349mg、8.3mmol)を加え
、室温で16時間攪拌した。揮発性物質を除去し、残渣を水(10mL)で希釈し、酢酸
エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を2N塩酸水溶液(10mL)で酸性化し、酢
酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2
−ヒドロキシエチル)フェニル)酢酸(450mg、2.08mmol、収率75%)を
茶色半固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 7.56
 − 7.39 (m, 4H), 3.62 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.7
8 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.91 (s, 1H).
【0540】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエチル)
フェニル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の3−(5−(
アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩
酸塩(300mg、0.97mmol)及び2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒド
ロキシエチル)フェニル)酢酸(209mg、0.97mmol)の氷冷溶液にN,N−
ジイソプロピルエチルアミン(0.52mL、2.91mmol)、続けて、1−[ビス
(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニ
ウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(479mg、1.26mmol)を加え
、室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×1
5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をReveleris  C−18逆相
カラム(50%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(
2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチ
ル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)アセトアミ
ド(50mg、0.10mmol、収率11%)をオフホワイト固体として得た。MS 
(ESI) m/z 472.11 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DM
SO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.61 (t, J = 6.3 Hz, 
1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.43 − 7.41 (m
, 5H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.67 (t, J = 
5.1 Hz, 1H), 5.10 (dd, J = 13.8, 5.1 Hz, 1H),
 4.45 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.43 (t, J = 15.3 H
z, 1H), 4.28 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 3.61 (q, J 
= 5.1 Hz, 2H), 2.96 − 2.83 (m, 1H), 2.75 (t, 
J = 6.9 Hz, 2H), 2.67 − 2.54 (m, 1H), 2.46 − 2
.30 (m, 1H), 2.04 − 1.92 (m, 1H).
【0541】
  実施例52
2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
A.3−ヨード−N,N−ジメチルアニリン。エタノール(10mL)中の3−ヨードア
ニリン(300mg、1.36mmol)の攪拌溶液にホルムアルデヒド(82mg、2
.73mmol)、モレキュラーシーブ(1g)及び酢酸(2mL)を0℃で加え、室温
で8時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(200
g、2.73mmol)で処理し、室温で16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッ
ドに通して濾過し、濾液を水(10mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化
し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)及びブラ
イン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製
化合物を得た。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%酢酸エチ
ル/石油エーテル)により精製して、3−ヨード−N,N−ジメチルアニリン(210m
g、0.85mmol、収率74%)を液体として得た。
1H NMR (300 MHz
, CDCl
3) δ 7.03 − 6.89 (m, 3H), 6.67 − 6.64 (
m, 1H), 2.92 (s, 6H).
【0542】
  B.2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメ
チルスルホキシド(10mL)中の3−ヨード−N,N−ジメチルアニリン(250mg
、1.01mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.1
9mL、1.52mmol)、続けて、銅粉末(167mg、2.63mmol)を室温
で加え、55℃で5時間攪拌した。反応混合物を水で希釈して、セライトパッドに通して
濾過した。濾液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×10mL
)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−
2,2−ジフルオロ酢酸エチル(80mg、6.99mmol、33%)を茶色液体とし
て得た。MS (ESI) m/z 243.2 [M]
+
【0543】
  C.2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。メタノール
/テトラヒドロフラン/水の混合液(15mL、1:1:1)中の2−(3−(ジメチル
アミノ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(500mg、2.06mmol)
の氷冷溶液に水酸化リチウム一水和物(260mg、6.17mmol)を加え、室温で
4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を水(10mL)で希釈し、酢酸エ
チル(2×10mL)で抽出した。水層を重硫酸カリウム水溶液(10mL)で酸性化し
、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3−(ジメチルアミノ)フ
ェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(400mg、1.86mmol、収率91%)を茶
色半固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 7.64 
− 7.55 (m, 3H), 7.38 − 7.32 (m, 1H), 2.56 (s,
 6H).
【0544】
  D.2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の3−(5−(アミノ
メチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(
300mg、0.97mmol)及び2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−2,2
−ジフルオロ酢酸(208mg、0.97mmol)の氷冷溶液にN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.52mL、2.91mmol)、続けて、1−[ビス(ジメチルア
ミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキ
シドヘキサフルオロホスフェート(479mg、1.26mmol)を加え、室温で16
時間攪拌した。反応混合物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽
出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過し、濃縮した。得られた粗製物をReveleris  C−18逆相カラム(50%
アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、2−(3−(ジメチルアミノ)
フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソ
インドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(63mg、0.1
3mmol、収率13%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 4
70.8 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.
98 (s, 1H), 9.21 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 7.72 (d
, J = 7.8 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7
.57 − 7.48 (m, 4H), 7.32 (dd, J = 8.4, 6.9 Hz
, 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 4.8 Hz, 1H), 4.48 
(d, J = 6.6 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 16.5 Hz, 1H)
, 4.32 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 2.98 − 2.86 (m, 1
H), 2.73 − 2.57 (m, 1H), 2.51 − 2.33 (m, 1H),
 2.34 (s, 6H), 2.07 − 1.98 (m, 1H).
【0545】
  実施例53
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(ピペリジン−1−イル)フェニ
ル)アセトアミド
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(3−ヨードフェニル)ピペリジン。トルエン(50mL)中の3−ヨードアニ
リン(5g、22.83mmol)の攪拌溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(
20mL、114.1mmol)、続けて、1,5−ジブロモペンタン(4.06mL、
29.68mmol)を0℃で加え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物を飽和重
炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過し、濾液を濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(25
%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、1−(3−ヨードフェニル)ピペリジン
(2.8g、9.75mmol、収率43%)を無色液体として得た。MS (ESI) 
m/z 287.90 [M+1]
+.
【0546】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−(ピペリジン−1−イル)フェニル)酢酸エチル
。ジメチルスルホキシド(5mL)中の1−(3−ヨードフェニル)ピペリジン(500
mg、1.74mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(6
90mg、2.61mmol)、続けて、銅粉末(290mg、4.53mmol)を室
温で加え、55℃で16時間攪拌した。反応混合物を水で希釈して、セライトパッドに通
して濾過した。濾液を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層を水(10
mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した
。得られた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/石油エ
ーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(ピペリジン−1−イル)フ
ェニル)酢酸エチル(200mg、0.71mmol、収率41%)を無色液体として得
た。MS (ESI) m/z 283.2 [M]
+.
【0547】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−(ピペリジン−1−イル)フェニル)酢酸。テト
ラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(5mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオ
ロ−2−(3−(ピペリジン−1−イル)フェニル)酢酸エチル(250mg、0.88
mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(110mg、2.65mmol)を加
え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を水(10m
L)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を重硫酸カリウム水溶
液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ
−2−(3−(ピペリジン−1−イル)フェニル)酢酸(200mg、0.78mmol
、収率88%)を半固体化合物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3
) δ 8.27 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.
70 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 7.8 Hz, 
7.6 Hz, 1H), 4.28 (brs, 1H), 3.49 − 3.39 (m, 
4H), 2.12 − 2.08 (m, 4H), 1.69 − 1.65 (m, 2H)
.
【0548】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(ピペリジン−1−イル)
フェニル)アセトアミド。ピリジン(6mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−(ピ
ペリジン−1−イル)フェニル)酢酸(206mg、0.81mmol)の氷冷溶液にオ
キシ塩化リン(371mg、2.43mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。
次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジ
ン−2,6−ジオン塩酸塩(250mg、0.81mmol)を反応混合物に加え、室温
で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル
(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をRevele
ris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1
%ギ酸水溶液により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(
ピペリジン−1−イル)フェニル)アセトアミド(62mg、0.12mmol、収率1
5%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 510.81 [M+1]
+.
1
H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.
57 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.5 Hz, 1
H), 7.39 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7
.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.7 Hz, 
1H), 7.00 (s, 1H), 6.92 (d, J  = 7.5 Hz, 1H), 
5.10 (dd, J = 13.2, 4.8 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 
6.0 Hz, 2H), 4.41 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 4.27 
(d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.31 − 3.11 (m, 4H), 2.
98 − 2.86 (m, 1H), 2.63 − 2.57 (m, 1H), 2.40 
− 2.27 (m, 2H), 2.01 − 1.97 (m, 1H), 1.57 − 1
.54 (m, 5H).
【0549】
  実施例54
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホリノフェニル)アセトアミ
ド
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
A.ジメタンスルホン酸2,2’−オキシビス(エタン−2,1−ジイル)。ジクロロメ
タン(20mL)中の2,2’−オキシジエタノール(2.0g、18.86mmol)
の攪拌溶液にメタンスルホニルクロリド(2.1g、47.16mmol)、トリエチル
アミン(13mL、94.33mmol)を0℃で加え、室温で2時間攪拌した。反応混
合物を水(100mL)でクエンチし、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。
合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して
、ジメタンスルホン酸2,2’−オキシビス(エタン−2,1−ジイル)(4.0g、1
5.26mmol、収率81%)を得た。GCMS (m/z) 263.1.
【0550】
  B.4−(3−ヨードフェニル)モルホリン。トルエン(20mL)中の3−ヨードア
ニリン(1.0g、4.56mmol)の攪拌溶液にジメタンスルホン酸2,2’−オキ
シビス(エタン−2,1−ジイル)(2.1g、9.13mmol)、ジイソプロピルエ
チルアミン(4mL、22.82mmol)を加え、還流下で16時間攪拌した。反応混
合物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わ
せた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、4
−(3−ヨードフェニル)モルホリン(1.2g、4.15mmol、収率91%)を得
た。LCMS (ESI) m/z 290.16 [M+1]
+.
【0551】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホリノフェニル)酢酸エチル。ジメチルスル
ホキシド(50mL)中の4−(3−ヨードフェニル)モルホリン(1.2g、4.15
mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.6mL、4.
98mmol)、銅(686mg、10.79mmol)を加え、55℃で6時間攪拌し
た。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×100mL)
で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホリノフェニ
ル)酢酸エチル(700mg、2.45mmol、収率59%)を得た。GCMS (m
/z) 285.2.
【0552】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホリノフェニル)酢酸。テトラヒドロフラン
−メタノール−水(20mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホ
リノフェニル)酢酸エチル(700mg、2.45mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水
酸化リチウム一水和物(309mg、7.36mmol)を加え、室温で2時間攪拌した
。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(5mL)で中和し、酢酸エ
チル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホリノフェニ
ル)酢酸(550mg、2.14mmol、収率87%)を得た。LCMS (ESI) 
m/z 258.12 [M+1]
+.
【0553】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホリノフェニル)アセ
トアミド。ピリジン(5mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホリノフェニル
)酢酸(300mg、1.16mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.
4mL、3.50mmol)を加え、0〜5℃で1時間攪拌した。この反応混合物に3−
(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−
ジオン塩酸塩(361mg、1.16mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混
合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(2×25mL
)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カ
ラムクロマトグラフィーにより、40〜45%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)
を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキ
ソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−モルホリノフ
ェニル)アセトアミド(80mg、0.15mmol、収率13%)をオフホワイト固体
として得た。LCMS (ESI) m/z 512.95 [M+1]
+.
1H NMR (
400MHz, DMSO−d
6) δ = 10.98 (s, 1H), 9.58 (br
 t, J=6.1 Hz, 1H), 7.67 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.
52 − 7.31 (m, 2H), 7.11 (br d, J=8.3 Hz, 1H),
 7.07 −6.95 (m, 1H), 5.10 (dd, J=4.9, 13.2 H
z, 1H), 4.51 − 4.26 (m, 4H), 3.77 − 3.66 (m, 
4H), 3.14 − 3.03 (m, 4H), 2.98 − 2.84 (m, 1H)
, 2.66 − 2.55 (m, 1H), 2.45 − 2.30 (m, 1H), 2
.06 − 1.94 (m, 1H)
【0554】
  実施例55
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフ
ェニル)アセトアミド
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシシクロヘキシル)エタノン。N,N−ジメ
チルホルムアミド(15mL)中の1−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エタ
ノン(3g、19.48mmol)の攪拌溶液に2−ブロモプロパン(5.94g、48
.76mmol)、炭酸カリウム(8.06g58.44mmol)を加え、90℃で1
6時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×10
0mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシ
フェニル)エタノン(2.5g、12.75mmol、収率65%)を茶色液体として得
た。MS (ESI) m/z 197.33 [M]
+  
【0555】
【0556】
  B.2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピ
リジン(15mL)中の1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)エタノン(
2.0g、10.20mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(2.83g、25.51m
mol)を加え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL
)で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液をクロロギ酸エチル(6mL)で0
℃にて処理し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で中和し(pH4ま
で)、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)
、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物を、1
00〜200メッシュのシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーにより、10%酢
酸エチル/ヘキサンで溶出して精製し、2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニ
ル)−2−オキソ酢酸エチル(800g、3.14mmol、収率32%)を茶色液体と
して得た。MS (ESI) m/z 255.33 [M]
+
【0557】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)酢酸エ
チル。2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(4
50mg、1.77mmol)の攪拌溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(714mg、
4.42mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液でpH8まで塩基性化し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有
機層を水(2×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)
酢酸エチル(200mg、0.724mmol、収率40%)を茶色液体として得た。G
C−MS (ESI) m/z 276 [M]
+
【0558】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)酢酸。
テトラヒドロフラン/メタノール/水の混合液(30mL、1:1:1)中の2,2−ジ
フルオロ−2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)酢酸エチル(350mg
、1.26mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(160mg、3.80mm
ol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を10%塩酸
水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層
をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフ
ルオロ−2−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)酢酸(200mg、0.8
06mmol、収率63%)を茶色半固体として得た。GC−MS (ESI) m/z 
224.0 [M]
+; 
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.
62 (dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 7.19 (brs, 1H),
 6.72 (ddd, J = 10.8, 8.4, 2.1 Hz, 1H), 6.65 
(brd,  J = 10.5 Hz, 1H), 4.58 (sep, J = 5.7 Hz
, 1H), 1.33 (d, J = 6.3 Hz, 6H).
【0559】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−イソプロポ
キシフェニル)アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4
−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)酢酸(289mg、1.165mmol)の
氷冷溶液にPOCl
3(446mg、2.91mmol)を加え、0〜5℃で1時間攪拌
した。次いで、反応混合物を3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−
2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.970mmol)で処
理し、0〜30℃で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し
(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×1
0mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗生
成物をReveleris  C−18逆相カラム(45〜55%アセトニトリル/0.1
%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル
)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−
フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)アセトアミド(35mg、0.069mmol
、収率7%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 503.95 [
M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 
(s, 1 H), 9.32 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.70 (d, J
 = 7.70 Hz, 1 H), 7.60 − 7.50 (m, 2H), 7.46 (b
r d, J = 7.7 Hz, 1 H), 7.08 (br d, J = 11.0 Hz,
 1 H), 6.85 (dd, J = 8.7, 6.3 Hz, 1 H), 5.11 (
dd, J =13.6, 4.77 Hz, 1 H), 4.68 (sep, J = 6.
3 Hz, 1 H), 4.53 − 4.23 (m, 3 H), 3.00 − 2.81 
(m, 1 H), 2.68 − 2.49 (m, 1H), 2.44 − 2.30 (m
, 1 H), 2.07 − 1.93 (m, 1 H), 1.11 (dd, J = 4.
5 Hz, 0.2 Hz, 6H).
【0560】
  実施例56
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)フェニル)アセトアミド
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ヨード−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼン。N,N−ジメチ
ルホルムアミド(30mL)中の2−ヨードフェノール(2g、9.09mmol)の攪
拌溶液に1,1,1−トリフルオロ−2−ヨードエタン(1.34mL、13.63mm
ol)、続けて、炭酸カリウム(3.76g2.72mmol)を加え、50℃で16時
間攪拌した。反応混合物を氷水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽
出した。合わせた有機層を水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−ヨード−2−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)ベンゼン(1.6g、5.46mmol、収率58%)を無色液体として得た。M
S (ESI) m/z 302.0 [M]
+.
【0561】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル
)酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(20mL)中の1−ヨード−2−(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)ベンゼン(1.5g、5.63mmol)の攪拌溶液に2−ブロ
モ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.1mL、8.44mmol)、続けて、銅(0
.92g、14.63mmol)を室温で加え、55℃で6時間攪拌した。反応混合物を
飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合
わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20
%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(2−(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)酢酸エチル(410mg、1.37mmol
、24%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 298.1 [M]
+.
【0562】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル
)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水(15mL、1:1:1)中の2,2−ジ
フルオロ−2−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)酢酸エチル(4
00mg、1.34mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(169mg、4.
02mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた
粗製物を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を
1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層
をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を濃縮して
、2,2−ジフルオロ−2−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)酢
酸(270mg、1mmol、収率59%)を半固体化合物として得た。
1H NMR (
400 MHz, CDCl
3) δ 7.72 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7
.51 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.8 Hz, 
1H), 6.93 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.68 (brs, 1H)
, 4.38 (q, J  = 8.1 Hz, 1H).
【0563】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(6mL)中の2,2’−ジフルオロ−
2−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)酢酸(262mg、1.1
6mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.27mL、2.9mmol)を滴加し、
0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインド
リン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)
を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し
、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン
(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を
Reveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニト
リル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
−2−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)アセトアミド(60mg
、0.11mmol、収率11%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 5
25.89 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10
.98 (s, 1H), 9.42 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 7.70 (
d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.63 − 7.52 (m, 2H), 7.49 
(s, 1H), 7.43 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.26 (d, J 
= 8.1 Hz, 1H),7.18 (dd, J = 7.7, 7.6 Hz, 1H),
 5.11 (dd, J = 13.2, 4.8 Hz, 1H), 4.75 (q, J =
 8.7 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.45 
(d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.31 (d, J = 17.4 Hz, 1H)
, 2.92 − 2.86 (m, 1H), 2.63 − 2.57 (m, 1H), 2
.42 − 2.37 (m, 1H), 2.02 − 1.98 (m, 1H).
【0564】
  実施例57
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロアセトアミド
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホルムア
ミド(15mL)中の1−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(3g、
19.48mmol)の攪拌溶液にブロモエタン(5.30g、48.76mmol)、
炭酸カリウム(8.06g58.44mmol)を加え、100℃で16時間攪拌した。
反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し
た。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮して、1−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)エタノン(2
.6g、14.28mmol、収率74%)を茶色液体として得た。MS (ESI) m
/z 183.17 [M]
+  
【0565】
  B.2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン
(15mL)中の1−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)エタノン(1.0g、5
.49mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(1.52g、13.73mmol)を加え
、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、セ
ライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(3mL)を0℃で加え、室温
で3時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で中和し(pH4まで)、酢酸エチル(
2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物を、100〜200メッシ
ュシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーにより、10%酢酸エチル−石油エーテ
ルで溶出して精製し、2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エ
チル(880g、3.66mmol、収率67%)を茶色液体として得た。MS (ES
I) m/z 241.14 [M]
+
【0566】
  C.2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。
2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(800mg、3
.33mmol)の攪拌溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.34g、8.33mm
ol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中
和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2
×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、
2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(450
mg、1.71mmol、収率51%)を茶色液体として得た。GC−MS (ESI) 
m/z 262 [M]
+
【0567】
  D.2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラ
ヒドロフラン/メタノール/水の混合液(30mL、1:1:1)中の2−(2−エトキ
シ−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1g、3.81mmol
)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(480mg、11.45mmol)を加え、室
温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中和
し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2−エトキシ−4−フルオロフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(600mg、2.56mmol、収率67%)を茶色
半固体として得た。粗製化合物を更に精製することなく、次の工程に使用した。
【0568】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2,2−ジ
フルオロアセトアミド。ピリジン(10mL)中の2−(2−エトキシ−4−フルオロフ
ェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(181mg、0.776mmol)の冷(0℃)攪
拌溶液に塩化ホスホリル(294mg、1.93mmol)を加え、0℃〜5℃で1時間
攪拌した。次いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソイン
ドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(200mg、0.647mmo
l)を0℃で加え、攪拌しながら1時間かけて室温まで加温した。反応混合物を重炭酸ナ
トリウム飽和水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。
合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をReveleris  C−18逆相カラムにより、4
5〜55%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(
2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチ
ル)−2−(2−エトキシ−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
(80mg、0.163mmol、収率25%)をオフホワイト固体として得た。MS 
(ESI) m/z 489.95 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz , DM
SO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.35 (br t, J=5.8 Hz
, 1H), 7.71 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.59 (dd, J=8
.6, 6.8 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.44 (d, J=7.
7 Hz, 1H), 7.05 (br d, J=11.0 Hz, 1H), 6.88 (
td, J=8.5, 2.4 Hz, 1H), 5.11 (dd, J=13.3, 5.
3 Hz, 1H), 4.50−4.26 (m, 4H), 4.00 (q, J=6.9
 Hz, 2H), 3.00−2.85 (m, 1H), 2.67−2.55 (m, 1
H), 2.44−2.31 (m, 1H), 2.06−1.95 (m, 1H), 1
.11 (t, J=6.9 Hz, 3H).
【0569】
  実施例58
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−イソプロポキシフェニル)アセト
アミド
【化70】
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A.1−ヨード−2−イソプロポキシベンゼン。N,N−ジメチルホルムアミド(20m
L)中の2−ヨードフェノール(2g、9.09mmol)の攪拌溶液に2−ブロモプロ
パン(3.38mL、36.3mmol)、続けて、炭酸カリウム(3.76g、27.
27mmol)を加え、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水(25mL)で希
釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブラ
イン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−ヨード
−2−イソプロポキシベンゼン(2.0g、7.63mmol、収率84%)を無色液体
として得た。MS (ESI) m/z 262.21 [M]
+.
【0570】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(2−イソプロポキシフェニル)酢酸エチル。ジメチル
スルホキシド(20mL)中の1−ヨード−2−イソプロポキシベンゼン(2g、7.6
mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.5mL、11
.45mmol)、続けて、銅(1.26g、19.84mmol)を室温で加え、55
℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチ
ル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をフラッ
シュクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−
ジフルオロ−2−(2−イソプロポキシフェニル)酢酸エチル(1.3g、5.03mm
ol、66%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 259.23 [M+1
]
+.
【0571】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−イソプロポキシフェニル)酢酸。テトラヒドロフ
ラン:メタノール:水(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(2−イ
ソプロポキシフェニル)酢酸エチル(1g、3.87mmol)の攪拌溶液に水酸化リチ
ウム一水和物(0.49g、11.62mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発
性物質を減圧下で除去し、得られた粗製物を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エチル(
2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×15
mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(2−イソプロポキシフェニル
)酢酸(600mg、2.60mmol、収率67%)を半固体化合物として得た。
1H
 NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 8.75 (brs, 1H), 7.65 
(d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.0, 7.6 Hz
, 1H), 7.03 (dd, J = 8.0, 7.2 Hz, 1H), 6.94 (
d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.66 (Sep, J = 6.0 Hz, 1H)
, 1.32 (d, J = 6.0 Hz, 6H).
【0572】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−イソプロポキシフェニル)
アセトアミド。ピリジン(6mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(2−イソプロポキシ
フェニル)酢酸(267mg、1.16mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.2
7mL、2.9mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(
アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩
酸塩(300mg、0.97mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽
和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わ
せた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマ
トグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N
−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5
−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−イソプロポキシフェニル)アセトア
ミド(40mg、0.08mmol、収率8%)を白色固体として得た。MS (ESI
) m/z 485.98 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.26 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 
7.70 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.55 − 7.45 (m, 4H)
, 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.02 (dd, J = 7.2,
 7.0 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H)
, 4.46 (Sep, J = 6.0 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 6.3
 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 17.2, 1H), 4.31 (d, J =
 17.4 Hz, 1H), 2.98 − 2.86 (m, 1H), 2.57 − 2.
49 (m, 1H), 2.43 − 2.30 (m, 1H), 2.04 − 1.94 
(m, 1H), 1.13 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.12 (d, J 
= 6.0 Hz, 3H).
【0573】
  実施例59
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフ
ェニル)アセトアミド
【化71】
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A.1−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホ
ルムアミド(3mL)中の1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタノン(3
00mg、1.95mmol)の攪拌溶液にヨウ化イソプロピル(397mg、2.33
mmol)、続けて、炭酸カリウム(672mg、4.87mmol)を加え、90℃で
16時間攪拌した。反応混合物を氷水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×10mL
)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフ
ェニル)エタノン(300mg、1.53mmol、収率79%)を無色液体として得た
。MS (ESI) m/z 197.2 [M+1]
+.
【0574】
  B.2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピ
リジン(3mL)中の1−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)エタノン(3
00mg、1.63mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(452mg、3.38mmo
l)を室温で加えた。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物をセライト
パッドに通して濾過し、ジクロロメタン(10mL)で十分洗浄した。クロロギ酸エチル
(0.64mL)を濾液に0℃で加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエ
ンチし、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸塩溶液
(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃
縮して、2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(
200mg、0.787mmol、収率48%)を無色液体として得た。MS (ESI
) m/z 255.28 [M+1]
+.
【0575】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸エ
チル。2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(2
00mg、0.787mmol)を三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.4mL)に0℃で
加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢
酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュカラム
クロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)に
より精製して、2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル
)酢酸エチル(200mg、0.72mmol、収率92%)を無色液体として得た。M
S (ESI) m/z 276.1 [M+1]
+.
【0576】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸。
テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(10mL、1:1:1)中の2,2−ジ
フルオロ−2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸エチル(200mg
、0.72mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(91mg、2.17mmo
l)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を水
(10mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩
水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン
(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフル
オロ−2−(2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸(160mg、0.65
mmol、収率89%)を半固体化合物として得た。
【0577】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−イソプロポ
キシフェニル)アセトアミド。ピリジン(9mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(2−
フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸(289mg、1.16mmol)の氷冷
溶液にオキシ塩化リン(0.27mL、2.9mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪
拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)
ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を反応混合物に加
え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢
酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をReveleri
s  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ
酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−
1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フル
オロ−4−イソプロポキシフェニル)アセトアミド(60mg、0.12mmol、収率
12%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 503.99 [M+1]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9
.59 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.6 Hz, 
1H), 7.48 (dd, J = 8.8, 8.7 Hz, 1H), 7.47 (s,
 1H), 7.41 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.96 (dd, J = 
13.2, 2.0 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 8.3, 2.0 Hz,
 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 5.2 Hz, 1H), 4.71 (
sep, J = 6.0 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 6.4 Hz, 2H)
, 4.45 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 18.0
 Hz, 1H), 2.95 − 2.87 (m, 1H), 2.62 − 2.58 (m
, 1H), 2.41 − 2.37 (m, 1H), 2.02 − 1.99 (m, 1
H), 1.28 (d, J = 5.6 Hz, 6H).
【0578】
  実施例60
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(モルホリノメチル)フェニル)
アセトアミド
【化72】
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A.2,2−ジフルオロ−2−(3−(モルホリノメチル)フェニル)酢酸エチル。エタ
ノール(25mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−ホルミルフェニル)酢酸エチル
(1.2g、5.26mmol)の攪拌溶液にモルホリン(0.91g、10.52mm
ol)、酢酸(0.63mL、10.52mmol)を加え、0℃で1時間攪拌し、次い
で、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.661g10.52mmol)を加え、室温で
3時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL
)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(モルホリノメ
チル)フェニル)酢酸エチル(0.8g、2.67mmol、収率51%)を茶色液体と
して得た。LCMS (ESI) m/z 300.0.
【0579】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−(モルホリノメチル)フェニル)酢酸。メタノー
ル/テトラヒドロフラン/水の混合液(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ
−2−(3−(モルホリノメチル)フェニル)酢酸エチル(0.8g、2.67mmol
)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(337mg、8.02mmol)を
加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液
(20mL)で中和し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブラ
イン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ
−2−(3−(モルホリノメチル)フェニル)酢酸(600mg、2.21mmol、収
率82%)を茶色固体として得た。LCMS (ESI) m/z 272.
【0580】
  C.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(モルホリノメチル)フェ
ニル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の2,2−ジフルオ
ロ−2−(3−(モルホリノメチル)フェニル)酢酸酸(290mg、1.06mmol
)及び3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン
−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.970mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にN
,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.6mL、3.33mmol)、続けて、1−[
ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリ
ジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(553.3mg、1.45mmol
)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(
2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、乾燥させた。生成物をReveleris  C−1
8逆相カラムにより、40%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し
、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン
−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(モルホリノメチル)フェニル
)アセトアミド(40mg、0.06mmol、収率8%)をオフホワイト固体として得
た。LCMS (ESI) m/z 526.7 [M+1]
+.
1H NMR (300 M
Hz, TFA−d
4) δ = 8.03 − 7.92 (m, 2H), 7.83 (br
 s,1H), 7.72 (br s, 2H), 7.64 − 7.54 (m, 2H),
 5.64−5.0 (m,1H), 4.80 (br s, 2H), 4.73  (br 
s,2H), 4.6 (br s,2H), 4.4(s,2H), 4.08 ( t, J
=11.7 Hz, 2H), 3.73 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.51
 (d, J=12.1 Hz, 1H), 3.33 − 3.04 (m, 2H), 2.9
2 − 2.61 (m, 1H), 2.53 ( s, 1H).
【0581】
  実施例61
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(2,2,2−ト
リフルオロエトキシ)フェニル)アセトアミド
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)エタノ
ン。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の1−(4−フルオロ−2−ヒドロキ
シフェニル)エタノン(1g、6.48mmol)の攪拌溶液に1,1,1−トリフルオ
ロ−2−ヨードエタン(0.64mL、6.48mmol)、続けて、炭酸カリウム(2
.68g、19.46mmol)を加え、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷水
(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(
20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒
を濃縮して、1−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル
)エタノン(325mg、1.36mmol、収率20%)を無色液体として得た。
1H
 NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.90 (dd, J  = 6.8, 6.
8 Hz, 1H), 6.85 − 6.81 (m, 1H), 6.61 (dd, J = 
2.0, 2.4 Hz, 1H), 4.42 − 4.38 (m, 2H), 2.61 (
s, 3H).
【0582】
  B.2−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)−2
−オキソ酢酸エチル。ピリジン(10mL)中の1−(4−フルオロ−2−(2,2,2
−トリフルオロエトキシ)フェニル)エタノン(320mg、1.35mmol)の攪拌
溶液に二酸化セレン(376mg、3.38mmol)を室温で加えた。反応混合物を1
00℃で16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、ジクロロメタ
ン(10mL)で洗浄した。クロロギ酸エチル(0.64mL)を濾液に0℃で加え、室
温で4時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(3×10mL)
で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸塩溶液(15mL)、ブライン(10mL)で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(4−フルオロ−2−(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)−2−オキソ酢酸エチル(300mg、1.
02mmol、収率75%)を無色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, C
DCl
3) δ 7.99 − 7.95 (m, 1H), 6.94 − 6.89 (m, 
1H), 6.66 (dd, J = 2.4, 9.6 Hz, 1H), 4.42 − 4
.35 (m, 4H), 1.38 (t, J = 7.6 Hz, 3H).
【0583】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)フェニル)酢酸エチル。2−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)フェニル)−2−オキソ酢酸エチル(300mg、1.02mmol)を三フッ
化ジエチルアミノ硫黄(DAST、0.9mL)に0℃で加え、室温で16時間攪拌した
。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×10mL)で抽
出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過し、濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ
ゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(
4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)酢酸エチル(25
0mg、0.79mmol、収率77%)を無色液体として得た。
1H NMR (300
 MHz, CDCl
3) δ 7.71 − 7.66 (m, 1H), 6.91 − 6.
85 (m, 1H), 6.66 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 4.39 − 4
.28 (m, 4H), 1.33 (t, J = 4.2 Hz, 3H).
【0584】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)フェニル)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水(12mL、1:1:1)
中の2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)フェニル)酢酸エチル(390mg、1.23mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウ
ム一水和物(155mg、3.70mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混
合物を減圧下で濃縮し、得られた粗製物を水(10mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2
×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10m
L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濾過し、溶媒を濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(2
,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)酢酸(280mg、0.98mmol、収
率79%)を半固体化合物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) 
δ 7.72 − 7.69 (m, 1H), 6.91 − 6.87 (m, 1H), 6
.66 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.57 (brs, 1H), 4.39
 − 4.34 (m, 2H).
【0585】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(9mL)中の2,2−
ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル
)酢酸(280mg、0.97mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.27mL、
2.9mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメ
チル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(3
00mg、0.97mmol)を反応混合物に加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物
を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。
合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、
濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー
(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(
2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチ
ル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)フェニル)アセトアミド(45mg、0.08mmol、収率8%)を白色固体と
して得た。MS (ESI) m/z 544.03 [M+1]
+.
1H NMR (300
 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.44 (t, J = 
5.7 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.64 (
dd, J = 9.0, 6.6 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.42 
(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.26 (dd, J = 11.1, 0.6 H
z, 1H), 7.02 (ddd, J = 10.8, 8.7, 2.4 Hz, 1H)
, 5.11 (dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.81 (q, J 
= 8.7 Hz, 2H), 4.45 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 4.44 
(d, J = 16.2 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 17.1 Hz, 1H
), 2.93 − 2.90 (m, 1H), 2.63 − 2.54 (m, 1H), 
2.45 − 2.36 (m, 1H), 2.01 − 1.98 (m, 1H).
【0586】
  実施例62
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェ
ニル)アセトアミド
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホル
ムアミド(20mL)中の1−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)エタノン(2.
0g、13.333mmol)の攪拌溶液に炭酸カリウム(5.5g、49.0mmol
)、続けて、ヨウ化イソプロピル(2mL、20.0mmol)を加え、80℃で4時間
攪拌した。反応混合物を濾過し、水(20mL)を加え、酢酸エチル(2×40mL)で
抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により
、0〜10%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、1−(4−イソプロポキシ−2−
メチルフェニル)エタノン(1.58g、8.229mmol、収率62%)を得た。M
S (ESI) m/z 193.48 [M+1]
+.
【0587】
  B.2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリ
ジン(30mL)中の1−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)エタノン(1.
58g、8.229mmolmmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(1.82g、16.
46mmol)を加え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(4
0mL)で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(3mL
)を0℃で加え、2時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で中和し(pH4まで)
、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブラ
イン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、10%酢酸エチル/石油エーテ
ルを使用して精製し、2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢
酸エチル(1.0g、4.01mmol、49%)を無色液体として得た。MS (ES
I) m/z 251.40 [M+1]
+.
【0588】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)酢酸エチ
ル。2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.0
g、4.01mmol)の攪拌溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.32mL、10
.025mmol)を反応させ、室温で12時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナト
リウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせ
た有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル
)酢酸エチル(990mg、3.639mmol、91%)を液体として得た。GC−M
S (m/z) 272.2 [M]
+.
【0589】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)酢酸。テ
トラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(1:1:1、10mL)中の2,2−ジフ
ルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)酢酸エチル(990mg、3
.694mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム(916mg、21.838
mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶
液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブ
ライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオ
ロ−2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)酢酸(719mg、2.618m
mol、収率81%)を茶色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.59 (br s, 1 H) 7.49 (d, J=8.80 Hz, 
1 H) 6.58 − 6.85 (m, 2 H) 4.41 − 4.67 (m, 1 H) 
2.41 (s, 3 H) 1.34 (m, , 6H).
【0590】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−メチ
ルフェニル)アセトアミド。ピリジン(25mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−
イソプロポキシ−2−メチルフェニル)酢酸(236mg、0.968mmol)の攪拌
溶液に塩化ホスホリル(0.3mL、2.16mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪
拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピ
ペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.968mmol)を加え、室温で1
時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸
エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(
50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRevel
eris  C−18逆相Graceカラムクロマトグラフィーにより、40〜50%アセ
トニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキ
ソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−
ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)アセトアミド(79mg
、0.158mmol、収率16%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) 
m/z 500.2329 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s, 1 H), 9.51 (br t, J=6.05 H
z, 1H), 7.69 (d, J=7.70 Hz, 1H), 7.51 − 7.28 
(m, 3H), 6.83 (s, 2H), 5.11 (br dd, J=13.20,
 5.14 Hz, 1 H), 4.66 (dt, J=12.10, 6.05 Hz, 1
 H), 4.51 − 4.25 (m, 4 H), 2.99 − 2.82 (m, 1H)
, 2.67 − 2.54 (m, 1 H), 2.46 − 2.30 (m, 1 H), 
2.28 (s, 3 H), 2.07 − 1.95 (m, 1 H), 1.26 (m, 
6H).
【0591】
  実施例63
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェ
ニル)アセトアミド
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホル
ムアミド(20mL)中の1−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタノン(3.
0g、19.97mmol)の攪拌溶液に炭酸カリウム(8.3g、59.91mmol
)、ヨウ化イソプロピル(4.0g、23.96mmol)を室温で加え、100℃で4
時間攪拌した。反応混合物を水(150mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×100m
L)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−(4−イソプロポキシ−3−メチルフ
ェニル)エタノン(3.2g、16.66mmol、収率84%)を得た。LCMS (
ESI) m/z 193.3 [M+1]
+.
【0592】
  B.2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリ
ジン(15mL)中の1−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)エタノン(3.
2g、16.66mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(4.6g、41.66mmol
)を加え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希
釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(9mL)を0℃で加
え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で中和し(pH4まで)、酢酸
エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン
(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4−イソプロポキ
シ−3−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(2.5g、10.0mmol、収率
60%)を得た。LCMS (ESI) m/z 251.28 [M+1]
+.
【0593】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)酢酸エチ
ル。2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(500
mg、2.00mmol)の攪拌溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.5g、15.
26mmol)を反応させ、室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有
機層を水(2×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)酢
酸エチル(450mg、1.65mmol、収率83%)を得た。GCMS (m/z) 
272.2 [M]
+.
【0594】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)酢酸。テ
トラヒドロフラン−メタノール−水(20mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−
2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)酢酸エチル(450mg、1.65m
mol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(208mg、4.96mmol)を加え
、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(5mL)で中
和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−イソ
プロポキシ−3−メチルフェニル)酢酸(200mg、0.81mmol、収率50%)
を得た。LCMS (ESI) m/z 243.34 [M−1]
+.
【0595】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−3−メチ
ルフェニル)アセトアミド。ピリジン(5mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−イ
ソプロポキシ−3−メチルフェニル)酢酸(200mg、0.81mmol)の冷(0℃
)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.3mL、2.45mmol)を加え、0〜5℃で1時
間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(253mg、0.81mmol)を加え、室温
で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、
酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL)、ブライン(
25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRevel
eris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜45%アセトニトリル
/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
−2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)アセトアミド(90mg、0.18
mmol、収率22.0%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (ESI) m/
z 500.57 [M+1]
+.
1H NMR (400MHz, DMSO−d
6) δ 
= 10.98 (s, 1H), 9.52 (br t, J=6.1 Hz, 1H), 7
.68 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.44 − 7.26 (m, 2H), 7
.06 (d, J=8.3 Hz, 1H), 5.11 (dd, J=4.9, 13.2
 Hz, 1H), 4.72 − 4.60 (m, 1H), 4.50 − 4.20 (m
, 4H), 3.00 − 2.83 (m, 1H), 2.67 − 2.54 (m, 1
H), 2.44 − 2.29 (m, 1H), 2.14 (s, 3H), 2.05 −
 1.95 (m, 1H), 1.29 (d, J=6.4 Hz, 6H).
【0596】
  実施例64
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフ
ェニル)アセトアミド
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホ
ルムアミド(20mL)中の1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタノン(
3.0g、19.46mmol)の攪拌溶液に炭酸カリウム(8.0g、58.38mm
ol)、ヨウ化イソプロピル(3.9g、23.35mmol)を室温で加え、100℃
で4時間攪拌した。反応混合物を水(150mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×10
0mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)、ブライン(100mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−(3−フルオロ−4−イソプロポ
キシフェニル)エタノン(3.1g、15.81mmol、収率81%)を得た。LCM
S (ESI) m/z 197.3 [M+1]
+.
【0597】
  B.2−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピ
リジン(15mL)中の1−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)エタノン(
3.1g、15.81mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(4.6g、39.54mm
ol)を加え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)
で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(9mL)を0℃
で加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で中和し(pH4まで)、
酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブラ
イン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−フルオロ
−4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(2.5g、9.84mmol
、収率62%)を得た。LCMS (ESI) m/z 255.28 [M+1]
+. 
【0598】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸エ
チル。2−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1
.2g、4.72mmol)の攪拌溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(3.1g、19
.23mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム
水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有
機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)
酢酸エチル(900mg、3.26mmol、収率69%)を得た。GCMS (m/z
) 276.2 [M]
+.
【0599】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸。
テトラヒドロフラン−メタノール−水(20mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ
−2−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸エチル(900mg、3.2
6mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(410mg、9.78mmol)を
加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(5mL)
で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−
フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸(700mg、2.82mmol、収率8
7%)を得た。LCMS (ESI) m/z 247.52 [M−1]
+.
【0600】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−4−イソプロポ
キシフェニル)アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3
−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)酢酸(300mg、1.20mmol)の冷
(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.4mL、3.62mmol)を加え、0〜5℃
で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−
2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(374mg、1.20mmol)を加え
、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8ま
で)、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL)、ブラ
イン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRe
veleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、35〜40%アセトニ
トリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロ−2−(3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)アセトアミド(80mg、
0.15mmol、収率13.0%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (ES
I) m/z 504.56 [M+1]
+.
1H NMR (400MHz, DMSO−d
6) δ = 10.98 (s, 1H), 9.60 (br t, J=6.1 Hz, 1
H), 7.68 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.45 − 7.26 (m, 5
H), 5.10 (dd, J=5.1, 13.5 Hz, 1H), 4.73 (m, 
1H), 4.50 − 4.23 (m, 4H), 2.98 − 2.85 (m, 1H)
, 2.67 − 2.55 (m, 1H), 2.45 − 2.30 (m, 1H), 2
.04 − 1.95 (m, 1H), 1.30 (d, J=5.9 Hz, 6H).
【0601】
  実施例65
2−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロアセトアミド
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホル
ムアミド(30mL)中の1−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタノン(2.
5g、14.62mmol)の攪拌溶液に2−ヨードプロパン(2.98g、17.54
mmol)、続けて、炭酸カリウム(5.04g、36.55mmol)を加え、90℃
で16時間攪拌した。反応混合物を氷水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30m
L)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−(3−クロロ−4−イソプロポキシフ
ェニル)エタノン(2.3g、10.84mmol、収率74%)を無色液体として得た
。MS (ESI) m/z 213.23 [M]
+.
 
【0602】
  B.2−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリ
ジン(30mL)中の1−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)エタノン(2g
、8.26mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(2.69g、24.79mmol)を
室温で加えた。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッド
に通して濾過し、ジクロロメタン(30mL)で洗浄した。クロロギ酸エチル(6mL)
を濾液に0℃で加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロ
メタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸塩溶液(30mL)、ブ
ライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3
−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.8g、6.66
mmol、収率80%)を無色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDC
l
3) δ 8.08 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 
8.8, 2.8 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4
.71 (sep, J = 6.2 Hz, 1H), 4.44 (q, J = 6.8 Hz
, 2H), 1.44 (d, J = 6.5 Hz, 6H), 1.38 (t, J = 
7.2 Hz, 3H).
【0603】
  C.2−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチ
ル。三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.47mL)を2−(3−クロロ−4−イソプロポ
キシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1g、3.7mmol)に0℃で加え、室温で
16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3
×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(10
0〜200シリカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2−(3−
クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(900mg、
3.08mmol、収率89%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 29
3.1 [M+1]
+.
 
【0604】
  D.2−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テ
トラヒドロフラン:メタノール:水(15mL、1:1:1)中の2−(3−クロロ−4
−イソプロポキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.45g、1.54m
mol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(195mg、4.54mmol)を加え
、室温で16時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた残渣を水(10mL
)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩溶液で酸性
化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3−クロロ−4−イソ
プロポキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(300mg、1.13mmol、収率
74%)を半固体化合物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 
8.41 (brs, 1H), 7.65 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.4
7 (dd, J = 8.7, 2.1 Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 5.1
, 8.7 Hz, 1H), 4.62 (sep, J = 5.7 Hz, 1H), 1.
40 (d, J = 6.3 Hz, 6H).
【0605】
  E.2−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオ
キソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2
−ジフルオロアセトアミド。ピリジン(6mL)中の2−(3−クロロ−4−イソプロポ
キシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(235mg、0.89mmol)の氷冷溶液
にオキシ塩化リン(0.23mL、2.43mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌
した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピ
ペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(250mg、0.81mmol)を加え、室温で2時
間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×
15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris
  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸
水溶液)により精製して、2−(3−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−N−((
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル
)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(60mg、0.11mmol、収率14
%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 520.01 [M+1]
+.
1H
 NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.6
2 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H
), 7.59 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 8.7
, 2.1 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.37 (d, J = 8.1 
Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.11 (dd, 
J = 13.2, 5.4 Hz, 1H), 4.76 (sep, J  = 6.3 Hz,
 1H), 4.45 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.42 (d, J = 1
8.0 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 17.7, 1H), 2.93 − 2
.87 (m, 1H), 2.63 − 2.57 (m, 1H), 2.40 − 2.30
 (m, 1H), 2.04 − 1.94 (m, 1H), 1.31 (d, J = 5.
7 Hz, 6H).
【0606】
  実施例66
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)アセトアミド
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(13mL)中の1−ヨード−2−メチル−4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンゼン(1.0g、3.31mmol)の攪拌溶液に銅(546
mg、8.60mmol)及び2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.638
mL4.96mmol)を室温で加え、55℃で2時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化
アンモニウム水溶液(50mL)で中和し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。
合わせた有機層を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル)酢酸エチル(900mg、3.02mmol、91%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 7.65−7.58 (d, 1H), 
7.18−7.02 (m, 2H), 4.41 − 4.25 (m, 2H), 2.43
 (s, 3H), 1.36 − 1.29 (m, 3H).(
1H  NMRでは酢酸エチ
ルの痕跡が生成物とともに示された)
【0607】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2
,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸エ
チル(900mg、3.020mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(634
mg、15.106mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残
渣を飽和重硫酸カリウム(25mL)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した
。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
て、2,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
酢酸(450mg、1.66mmol、収率55%)を得た。
1H NMR (400MH
z, CDCl
3) δ 7.65−7.49 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.
20−7.16 (m, 2H), 2.18 (s, 3H).
【0608】
  C.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン中の2,2−ジフルオロ−2−(2−メ
チル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(261mg、0.968mmol
)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.27mL、2.906mmol)を滴加
し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)
−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300m
g、0.968mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナ
トリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わ
せた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグ
ラフィーにより、40〜60%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製
し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオロ
メトキシ)フェニル)アセトアミド(60mg、0.114mmol、収率11%)をオ
フホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 526.52 [M+1]
+.
1H
 NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.6
5 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 7.73 − 7.63 (m, 2H), 7.
46 (s, 1H), 7.43 − 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H),  
7.38 − 7.32 (m, 2H),  5.10 (dd, J = 13.2, 5.1 
Hz, 1H), 4.52 − 4.28 (m, 4H), 2.96 − 2.85 (m,
 1H), 2.68 − 2.53 (m, 1H), 2.47 − 2.31 (m, 4H
), 2.08 − 1.94 (m, 1H).
【0609】
  実施例67
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)アセトアミド
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−フルオロ−1−ヨード−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン。1,4−ジオ
キサン(10mL)中の1−ブロモ−2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベン
ゼン(500mg、1.93mmol)の攪拌溶液にヨウ化ナトリウム(579mg、3
.86mmol)、ヨウ化銅(18mg、0.09mmol)及びtrans−N,N’
−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(30mg、0.11mmol)を室温で
加え、次いで、110℃で16時間加熱した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし
、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン
(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−フルオロ−
1−ヨード−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(400mg、1.3mmol、収
率68%)を茶色液体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7
.78 (dd, J = 8.4, 6.9 Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 8
.1, 1.5 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 8.3 Hz, 1H).
【0610】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(20mL)中の2−フルオロ−1−ヨード−4
−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(1g、3.27mmol)の攪拌溶液に2−ブロ
モ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.6mL、4.9mmol)、続けて、銅(0.
54g、8.49mmol)を室温で加え、60℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和
重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせ
た有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(20%酢酸エ
チル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−
(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸エチル(800mg、2.64mmol、収率
81%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 302.1 [M]
+.
【0611】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(15mL、1:1:1)中の
2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢
酸エチル(800mg、2.64mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(33
3mg、7.94mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去
し、得られた粗製物を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄
した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合
わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃
縮して、2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェ
ニル)酢酸(450mg、1.64mmol、収率62%)を半固体化合物として得た。
MS (ESI) m/z 298.1 [M]
+.
1H NMR (400 MHz, CDC
l
3) δ 7.70 (dd, J = 9.6 Hz, 1.6 Hz, 1H), 7.14 
(d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 7.8 Hz, 1.8
 Hz, 1H), 5.02 (brs, 1H).
【0612】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−(トリフル
オロメトキシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(6mL)中の2,2−ジフルオロ−
2−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(274mg、1.
55mmol)の氷冷攪拌溶液にオキシ塩化リン(0.36mL、3.87mmol)を
滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、反応混合物を3−(5−(アミノメチル)
−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(400m
g、1.29mmol)で処理し、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナト
リウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、
濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー
(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液により精製して、N−((2−(2
,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル
)−2,2−ジフルオロ−2−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)アセトアミド(60mg、0.11mmol、収率9%)を白色固体として得た。MS
 (ESI) m/z 529.6 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMS
O−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.76 (t, J = 5.8 Hz, 1
H), 7.82 (dd, J = 8.4, 8.3 Hz, 1H), 7.70 (d, 
J = 7.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 7.
48 (s, 1H), 7.43 − 7.40 (m, 2H), 5.11 (dd, J 
= 12.9, 4.8 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 6.3 Hz, 2H)
, 4.46 (t, J = 17.7 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 17.4
, 1H), 2.90 − 2.63 (m, 1H), 2.63 − 2.56 (m, 1
H), 2.42 − 2.27 (m, 1H), 2.02 − 1.98 (m, 1H).
【0613】
  実施例68
2−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−
3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセ
トアミド
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメチル
スルホキシド(11mL)中の5−クロロ−2−ヨードピリジン(1.0g、4.18m
mol)の攪拌溶液に銅(690mg、10.86mmol)及び2−ブロモ−2,2−
ジフルオロ酢酸エチル(1.01g、5.01mmol)を室温で加え、55℃で6時間
攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(2×50m
L)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,
2−ジフルオロ酢酸エチル(700mg、2.98mmol、70%)を得た。GCMS
 (m/z) 235.1 [M]
+.
   
【0614】
  B.2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロ
フラン:メタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2−(5−クロロピリジ
ン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(800mg、3.40mmol)の攪
拌溶液に水酸化リチウム一水和物(429mg、10.21mmol)を加え、室温で4
時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和重硫酸カリウム(20mL)で中和し、
酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2
,2−ジフルオロ酢酸(400mg、1.94mmol、収率57%)を得た。MS (
ESI) m/z 208.30 [M+1]
+.
【0615】
  C.2−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリ
ジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオ
ロアセトアミド。ピリジン(20mL)中の2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2
,2−ジフルオロ酢酸(200mg、0.96mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホ
スホリル(443mg、2.89mmol)を滴加し、0〜5℃で30分間攪拌した。次
いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−
イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.96mmol)を加え、室
温で1時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液で中和し(pH8まで)
、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブラ
イン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRe
veleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜45%アセトニ
トリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(5−クロロピリジン−2−イ
ル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(65mg、0.14mm
ol、収率14%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 462.
69 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ = 10.9
9 (s, 1H), 9.69 (t, J=5.9 Hz, 1H), 8.81 (d, J
=2.2 Hz, 1H), 8.19 (dd, J=2.6, 8.4 Hz, 1H), 
7.85 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J=8.1 Hz, 1
H), 7.50 (s, 1H), 7.44 (d, J=7.7 Hz, 1H), 5.
11 (dd, J=5.0, 13.0 Hz, 1H), 4.56 − 4.27 (m, 
4H), 3.00 − 2.84 (m, 1H), 2.74 − 2.55 (m, 1H)
, 2.45 − 2.22 (m, 1H), 2.09 − 1.91 (m, 1H).
【0616】
  実施例69
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)ア
セトアミド
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
A.5−フルオロ−2−ヨードピリジン。1,4−ジオキサン(10mL)中の2−ブロ
モ−5−フルオロピリジン(2.5g、14.2mmol)の攪拌溶液にヨウ化ナトリウ
ム(4.26g、28.4mmol)、ヨウ化銅(135mg、0.71mmol)、続
けて、trans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.24mL
、1.56mmol)を室温で加え、110℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(3
0mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(
25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮
して、5−フルオロ−2−ヨードピリジン(2.2g、9.86mmol、収率71%)
を茶色液体として得た。LCMS (m/z) 224.3 [M
+].
【0617】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)酢酸エチル。ジメ
チルスルホキシド(3.4mL)中の5−フルオロ−2−ヨードピリジン(300mg、
1.34mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(409m
g、2.02mmol)、続けて、銅(22mg、3.49mmol)を室温で加え、6
0℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エ
チル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン(10m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2
,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)酢酸エチル(200mg、
0.72mmol、収率54%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 27
8 [M]
+.
【0618】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)酢酸。テトラヒド
ロフラン:メタノール:水の混合液(10mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−
2−(5−フルオロピリジン−2−イル)酢酸エチル(250mg、1.14mmol)
の攪拌溶液に一水和物(144mg、3.42mmol)を加え、室温で4時間攪拌した
。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製物を水(10mL)中に溶解させ、酢酸エ
チル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3
×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン
−2−イル)酢酸(150mg、0.78mmol、収率69%)を半固体化合物として
得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.56 (s, 1H), 8
.37 (brs, 1H), 7.84 (dd, J = 8.8 Hz, 4.4 Hz, 
1H), 7.64 (ddd, J = 10.8 Hz, 8.8 Hz, 2.4 Hz, 
1H).
【0619】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イ
ル)アセトアミド。ピリジン(6mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピ
リジン−2−イル)酢酸(221mg、1.16mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン
(0.27mL、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3
−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6
−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応
混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出
した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カ
ラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液により精製
して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イ
ル)アセトアミド(60mg、0.11mmol、収率14%)を白色固体として得た。
MS (ESI) m/z 446.7 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, D
MSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.67 (t, J = 5.7 Hz,
 1H), 8.76 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.01 − 7.89 (m
, 2H), 7.71 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H)
, 7.45 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.5
, 5.1 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.47 
(d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 17.1, 1H), 
2.98 − 2.84 (m, 1H), 2.66 − 2.58 (m, 1H), 2.4
3 − 2.30 (m, 1H), 2.02 − 1.94 (m, 1H).
【0620】
  実施例70
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3
−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセト
アミド
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメチルス
ルホキシド(10mL)中の2,4−ジフルオロ−1−ヨードベンゼン(800mg、3
.33mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.01g
、4.99mmol)、銅(550mg、8.65mmol)を加え、55℃で6時間攪
拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL
)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ酢酸エチル(400mg、1.69mmol、51%)を茶色液体として得た
。GCMS:236.1[M]
+.
【0621】
  B.2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。エタノール:テ
トラヒドロフラン:水(10mL、1:1:1)中の2−(2,4−ジフルオロフェニル
)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(400mg、1.69mmol)の攪拌溶液に水酸
化リチウム(214mg、5.08mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合
物を濃縮し、残渣を飽和硫酸水素カリウム水溶液(20mL)で中和し、酢酸エチル(2
×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ
酢酸(250mg、1.20mmol、収率71%)を得た。MS (ESI) m/z 
207.43 [M−1]
+
【0622】
  C.2−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の3−(5−(アミノメチ
ル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(30
0mg、0.97mmol)の攪拌冷(0℃)溶液に2−(2,4−ジフルオロフェニル
)−2,2−ジフルオロ酢酸(202mg、0.97mmol)、続けて、ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.52mL、2.91mmol)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メ
チレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキ
サフルオロホスフェート(480mg、1.26mmol)を加え、室温で16時間攪拌
した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、得られた固体を濾過し、ジエチルエーテ
ル(20mL)で洗浄し、乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ
)により、溶離液に4%メタノール/ジクロロメタンを使用して精製し、2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−
オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(60m
g、0.129mmol、収率13%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI
) m/z 463.68 [M+1]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ = 10.98 (s, 1H), 9.72 (br t, J=5.9 Hz, 1
H), 7.78 − 7.65 (m, 2H), 7.55 − 7.34 (m, 3H),
 7.29 − 7.18 (m, 1H), 5.11 (br dd, J=5.1, 13.
2 Hz, 1H), 4.56 − 4.16 (m, 4H), 3.08 − 2.80 (
m, 1H), 2.75 − 2.59 (m, 1H), 2.44 − 2.32 (m, 
1H), 2.06 − 1.92 (m, 1H).
【0623】
  実施例71
2−(4−ブロモフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(4−ブロモフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメチルスルホキシ
ド(3mL)中の1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(300mg、2.81mmol)の
攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(324mg、1.6mmol)
、続けて、銅粉末(175mg、2.75mmol)を室温で加え、55℃で6時間攪拌
した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×10mL)
で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2−(4−ブロモフェニ
ル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(200mg、0.72mmol、収率25%)を
無色液体として得た。GCMS (ESI) m/z 278.1 [M]
+
【0624】
  B.2−(4−ブロモフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロフラン:メ
タノール:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2−(4−ブロモフェニル)−2,
2−ジフルオロ酢酸エチル(200mg、0.72mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウ
ム一水和物(90mg、2.15mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質
を減圧下で除去し、得られた残渣を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10
mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で
抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、溶媒を濃縮して、2−(4−ブロモフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(1
50mg、0.60mmol、収率84%)を半固体化合物として得た。MS (ESI
) m/z 251.43 [M−H]
+
【0625】
  C.2−(4−ブロモフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトア
ミド。ピリジン(6mL)中の2−(4−ブロモフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(
291mg、1.16mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.27mL、2.9m
mol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−
1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg
、0.97mmol)を反応混合物に加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重
炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグ
ラフィー(50〜55%0.1%アセトニトリル/ギ酸水溶液)により精製して、2−(
4−ブロモフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−
オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(50m
g、0.098mmol、収率10%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z
 505.6 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10
.99 (s, 1H), 9.68 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 7.77 (
d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 
7.54 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.39 (s, 1H), 7.36 
(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.10 (dd, J = 13.2, 4.8 H
z, 1H), 4.45 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.43 (d, J =
 18.1 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 2.9
6 − 2.86 (m, 1H), 2.63 − 2.49 (m, 1H), 2.41 − 
2.30 (m, 1H), 2.07 − 1.94 (m, 1H).
【0626】
  実施例72
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−メトキシエトキシ)フェニ
ル)アセトアミド
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ヨード−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン。N,N−ジメチルホルムアミ
ド(10mL)中の2−ヨードフェノール(1g、4.54mmol)の攪拌溶液に炭酸
カリウム(1.88g、13.64mmol)、続けて、ヨウ化カリウム(0.07g、
0.45mmol)及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.46mL、4.99mm
ol)を室温で加え、70℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(15mL)でクエン
チし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブラ
イン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−ヨード
−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(0.8g、2.87mmol、収率84%)
を無色液体として得た。GCMS (m/z) 278.1 [M
+].
 
【0627】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル
。ジメチルスルホキシド(15mL)中の1−ヨード−2−(2−メトキシエトキシ)ベ
ンゼン(800mg、2.87mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ
酢酸エチル(0.42mL、4.31mmol)、続けて、銅粉末(470mg、7.4
6mmol)を室温で加え、60℃で6時間攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、セ
ライトパッドに通して濾過した。濾液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸
エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15
mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、
2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル(46
0mg、1.37mmol、収率24%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/
z 274.2 [M]
+.
【0628】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸。テト
ラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフル
オロ−2−(2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル(450mg、1.6
4mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(206mg、4.92mmol)を
加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製物を水(10
mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液
で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10
mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−
2−(2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸(290mg、1.17mmol、
収率72%)を半固体化合物として得た。MS (ESI) m/z 247.28 [M+
H]
+.
【0629】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−メトキシエトキシ)
フェニル)アセトアミド。ピリジン(9mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(2−(2
−メトキシエトキシ)フェニル)酢酸(262mg、1.07mmol)の氷冷溶液にオ
キシ塩化リン(0.27mL、2.9mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。
次いで、反応混合物を3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)で処理し、室
温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチ
ル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を濃縮した。得られた残渣をRe
veleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル
/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−
3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2
−(2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)アセトアミド(60mg、0.12mmo
l、収率12%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 502.34 [M+
1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H
), 9.23 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.1 
Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 9.6, 1.5 Hz, 1H), 7.52
 − 7.48 (m, 2H), 7.45 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.1
5 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 7.8, 7.2 
Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.5, 5.1 Hz, 1H), 4.4
7 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 4.45 (d, J = 15.9 Hz, 1
H), 4.31 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.05 (t, J = 4.
8 Hz, 2H), 3.45 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 3.24 (s, 
3H), 2.96 − 2.86 (m, 1H), 2.66 − 2.57 (m, 1H)
, 2.45 − 2.30 (m, 1H), 2.04 − 1.94 (m, 1H).
【0630】
  実施例73
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロヘキシル)アセ
トアミド
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロヘキシル)
アセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピ
ペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)(0.05
0g、0.113mmol)を、2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロヘキ
シル)酢酸(0.026g、0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.
071mL、0.406mmol)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−
1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフ
ェート(0.057g、0.149mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1.
0mL)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を40℃で18時間攪拌した。反応混
合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニト
リル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含
有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6
−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−
2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロヘキシル)アセトアミド(0.041
g、0.091mmol、収率67.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (50
0 MHz, DMSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9.04 (t, J =
 6.15 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.88 Hz, 1H), 7.5
0 (s, 1H), 7.43 (d, J = 7.88 Hz, 1H), 5.19 (s
, 1H), 5.10 (dd, J = 5.04, 13.24 Hz, 1H), 4.4
0 − 4.47 (m, 3H), 4.27 − 4.34 (m, 1H), 2.86 − 
2.96 (m, 1H), 2.57 − 2.63 (m, 1H), 2.40 (qd, 
J = 4.57, 13.19 Hz, 1H), 2.00 (dtd, J = 2.05,
 5.28, 12.61 Hz, 1H), 1.70 (d, J = 12.30 Hz, 
2H), 1.45 − 1.61 (m, 5H), 1.34 − 1.43 (m, 2H)
, 1.00 − 1.13 (m, 1H).MS (ESI) m/z 450.2 [M+
1]
+.
【0631】
  実施例74
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)アセ
トアミド
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)
アセトアミド。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピ
ペリジン−2,6−ジオン・メシル酸(0.050g、0.135mmol)(0.05
0g、0.113mmol)を、2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロペン
チル)酢酸(0.024g、0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.
071mL、0.406mmol)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−
1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフ
ェート(0.057g、0.149mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1.
0mL)とともにバイアル中にいれた。反応混合物を40℃で18時間攪拌した。反応混
合物をジメチルスルホキシド中に取り、逆相セミ分取HPLC(5〜100%アセトニト
リル+0.1%ギ酸/水+0.1%ギ酸、20分)を用いて精製した。所望の生成物を含
有するフラクションを合わせ、揮発性有機物質を減圧下で除去し、N−((2−(2,6
−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−
2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)アセトアミド(0.044
g、0.101mmol、収率74.7%)を白色固体として得た。
1H NMR (50
0 MHz, DMSO−d
6) δ 10.97 (s, 1H), 9.10 (t, J =
 6.15 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.57 Hz, 1H), 7.4
9 (s, 1H), 7.43 (d, J = 7.88 Hz, 1H), 5.35 (s
, 1H), 5.10 (dd, J = 5.20, 13.40 Hz, 1H), 4.4
0 − 4.49 (m, 3H), 4.27 − 4.33 (m, 1H), 2.91 (
ddd, J = 5.36, 13.79, 17.42 Hz, 1H), 2.57 − 2
.63 (m, 1H), 2.39 (qd, J = 4.57, 13.29 Hz, 1H
), 2.00 (dtd, J = 2.36, 5.26, 12.65 Hz, 1H), 
1.88 − 1.96 (m, 2H), 1.62 − 1.76 (m, 4H), 1.5
2 − 1.60 (m, 2H).MS (ESI) m/z 436.2 [M+1]
+.
【0632】
  実施例75
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−メチル−4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)アセトアミド
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
A.4−ヨード−2−メチル−1−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン。1,4−ジオキ
サン(10mL)中の4−ブロモ−2−メチル−1−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン
(1g、3.92mmol)の攪拌溶液にヨウ化ナトリウム(1.17g、7.84mm
ol)、ヨウ化銅(37.3mg、0.19mmol)、trans−N,N’−ジメチ
ルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(61.3mg、0.43mmol)を室温で加え
、110℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル
(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、4−ヨード−2−メチル−1−(
トリフルオロメトキシ)ベンゼン(1.0g、3.31mmol、84%)を茶色液体と
して得た。GCMS (m/z) 302 [M
+].
 
【0633】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(10mL)中の4−ヨード−2−メチル−1−(
トリフルオロメトキシ)ベンゼン(1.0g、3.31mmol)の攪拌溶液に2−ブロ
モ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(802mm、3.97mmol)、銅(547mg
、8.61mmol)を反応させ、55℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アン
モニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水
(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
て、2,2−ジフルオロ−2−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
酢酸エチル(700mg、2.35mmol、70%)を茶色液体として得た。GCMS
 (m/z) 298.1 [M]
+.
 
【0634】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)酢酸。エタノール:テトラヒドロフラン:水(15mL、1:1:1)中の2,2−ジ
フルオロ−2−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸エチル(7
00mg、2.35mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム(296mg、7.05mm
ol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和重硫酸カリウム
(20mL)で中和し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブラ
イン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ
−2−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(400mg、1.
48mmol、収率63%)を得た。MS (ESI) m/z 269.45 [M−1]
+.
 
【0635】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−メチル−4−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−
2−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(200mg、0.7
4mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(340mg、2.22mmol)
を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソ
イソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(229mg、0.74
mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液
で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水
(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
た。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより
、40〜50%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2
−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)
メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェ
ニル)アセトアミド(80mg、0.15mmol、収率20%)を白色固体として得た
。MS (ESI) m/z 526.26 [M+1]
+.
1H NMR (400MHz,
 DMS)−d
6) δ = 10.98 (s, 1H), 9.68 (t, J=6.1 H
z, 1H), 7.68 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H)
, 7.57 − 7.47 (m, 2H), 7.42 (s, 1H), 7.37 (d,
 J=7.9 Hz, 1H), 5.10 (dd, J=5.2, 13.4 Hz, 1H
), 4.49 − 4.25 (m, 4H), 2.98 − 2.85 (m, 1H), 
2.69 − 2.55 (m, 1H), 2.44 − 2.34 (m, 1H), 2.3
3 (s, 3H), 2.05 − 1.94 (m, 1H).
【0636】
  実施例76
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2−(3−エトキシピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
A.3−エトキシ−2−ヨードピリジン。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中
の2−ヨードピリジン−3−オール(1g、4.52mmol)の攪拌溶液に炭酸カリウ
ム(0.936g、6.78mmol)を室温で加え、10分間攪拌した。この反応混合
物にヨウ化エチル(1.41g、9.04mmol)を室温で加え、80℃で2時間攪拌
した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出
した。合わせた有機層を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル100〜200)により、溶離液に100%ヘキサンを使用して精製し、3−エトキシ
−2−ヨードピリジン(1g、4.0mmol、収率88.8%)を茶色液体として得た
。LCMS (ESI) m/z 251.1 [M]
+.
【0637】
  B.2−(3−エトキシピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメ
チルスルホキシド(20mL)中の3−エトキシ−2−ヨードピリジン(1.0g、4.
01mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.6mL、
8.03mmol)、銅(0.66g、10.44mmol)を加え、55℃で16時間
攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×100
mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)、ブライン(10mL)で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−エトキシピリジン−2−イル)
−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(800mg、3.26mmol、81%)を茶色液体
として得た。LCMS (ESI) m/z 246.1 [M]
+.
【0638】
  C.2−(3−エトキシピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸。メタノール
:テトラヒドロフラン:水(9mL、1:1:1)中の2−(3−エトキシピリジン−2
−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(800mg、3.26mmol)の冷(0℃
)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(410mg、9.78mmol)を加え、室温で
2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(10mL)
で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−エトキシピリジン−2
−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(500mg、2.13mmol、収率88%)を茶
色半固体として得た。反応混合物を更に精製することなく、次の工程に用いた。
【0639】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2−(3−エトキシピリジン−2−イル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド。ピリジン(20mL)中の2−(3−エトキシピリジン−2−イル)
−2,2−ジフルオロ酢酸(252mg、1.16mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩
化ホスホリル(446.4mg、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で30分間攪拌
した。次いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリ
ン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を
加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH
8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL
)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残
渣をReveleris  C−18逆相Graceカラムクロマトグラフィーにより、4
5〜50%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(
2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチ
ル)−2−(3−エトキシピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(6
0mg、0.12mmol、収率13%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (
ESI) m/z 473.29 [M+1]
+.
1H NMR (400MHz, DMSO
−d
6) δ = 10.98 (s, 1H), 9.41 (br t, J=6.3 Hz,
 1H), 8.22 (dd, J=1.1, 4.4 Hz, 1H), 7.72 (d, 
J=7.9 Hz, 1H), 7.66 − 7.61 (m, 1H), 7.59 − 7.
53 (m, 2H), 7.48 (d, J=7.9 Hz, 1H), 5.12 (dd
, J=5.6, 13.2 Hz , 1H), 4.53 − 4.27 (m, 4H), 
4.08 (q, J=7.2, 2H), 2.99 − 2.86 (m, 1H), 2.
70 − 2.56 (m, 1H), 2.47 − 2.32 (m, 1H), 2.05 
− 1.96 (m, 1H), 1.19 (t, J=7.2 Hz, 3H).
【0640】
  実施例77
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−メチルピリジン−2−イル)アセ
トアミド
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(3−メチルピリジン−2−イル)酢酸エチル。ジメチル
スルホキシド(20mL)中の2−ヨード−3−メチルピリジン(0.7g、3.19m
mol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.8mL、6.3
9mmol)、銅(0.52g、8.29mmol)を加え、50℃で16時間攪拌した
。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽
出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−メチルピリジン−2−
イル)酢酸エチル(500mg、2.32mmol、73%)を茶色液体として得た。G
CMS (m/z) 215.2.
【0641】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−メチルピリジン−2−イル)酢酸。メタノール/
テトラヒドロフラン/水の混合液(9mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−
(3−メチルピリジン−2−イル)酢酸エチル(500mg、2.32mmol)の冷(
0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(327mg、6.97mmol)を加え、室
温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(10m
L)で中和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(
3−メチルピリジン−2−イル)酢酸(400mg、2.13mmol、収率88%)を
茶色半固体として得た。MS (ESI) m/z 188.31.
【0642】
  C.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−メチルピリジン−2−イル
)アセトアミド。ピリジン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−メチルピリ
ジン−2−イル)酢酸(300mg、1.60mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホ
スホリル(735mg、4.80mmol)を滴加し、0〜5℃で30分間攪拌した。次
いで、反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル
)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(395mg、1.60mmol)を加え、室温で
2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢
酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン
(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReve
leris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、45〜50%アセトニトリ
ル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリ
ジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオ
ロ−2−(3−メチルピリジン−2−イル)アセトアミド(40mg、0.09mmol
、収率7%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 443.30 [
M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 
1H), 9.45 (br t, J=6.1 Hz, 1H), 8.51 (br d, J
=3.9 Hz, 1H), 7.84 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 7.7
2 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.51 (br d
, J=7.8 Hz, 2H), 5.19 − 5.03 (m, 1H), 4.58 − 
4.28 (m, 4H), 2.92 − 2.85(m, 1H), 2.68 − 2.5
4 (m, 1H), 2.45 − 2.30 (m, 4H), 2.10 − 1.92 (
m, 1H).
【0643】
  実施例78
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)アセ
トアミド
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−ヨード−5−メチルピリジン。1,4−ジオキサン(30mL)中の2−ブロモ
−5−メチルピリジン(2g、11.63mmol)の攪拌溶液にヨウ化ナトリウム(3
.4g、23.24mmol)、ヨウ化銅(110mg,0.58mmol)、tran
s−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(180mg、1.26mm
ol)を室温で加え、密閉管中、110℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(30m
L)でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×
20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2
−ヨード−5−メチルピリジン(1.3g、5.93mmol、収率52%)を茶色液体
として得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 8.2 (s, 1H), 
7.6 − 7.56 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.18 − 7.12 (m,
 1H), 2.3 − 2.25(s, 1H).
【0644】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)酢酸エチル。ジメチ
ルスルホキシド(20mL)中の2−ヨード−5−メチルピリジン(1g、4.56mm
ol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.2mL、9.13
mmol)、銅(0.75g、11.85mmol)を加え、50℃で16時間攪拌した
。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽
出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−
イル)酢酸エチルエチル(600mg、2.72mmol、60%)を茶色液体として得
た。GCMS (m/z) 215.0
【0645】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)酢酸。メタノール/
テトラヒドロフラン/水の混合液(9mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−
(5−メチルピリジン−2−イル)酢酸エチル(500mg、2.32mmol)の冷(
0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(327mg、6.97mmol)を加え、室
温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(10m
L)で中和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(
5−メチルピリジン−2−イル)酢酸(350mg、1.87mmol、収率87%)を
茶色半固体として得た。MS (ESI) m/z 188.39.
【0646】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル
)アセトアミド。ピリジン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリ
ジン−2−イル)酢酸(180mg、0.97mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホ
スホリル(0.2mL、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で30分間攪拌した。次
いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−
イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を加え、室
温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)
、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブラ
イン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRe
veleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、45〜50%アセトニ
トリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)アセトアミド(64mg、0.14mm
ol、収率13%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 443.
30 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 
(s, 1H), 9.60 (br t, J=5.9 Hz, 1H), 8.55 (bs
, 1H), 7.88 − 7.98 (m, 1H), 7.69−7.63 (t, J=
8.6 Hz, 2H), 7.52 (s, 1H), 7.49 − 7.40 (m, 1H
), 5.11 (dd, J=5.1, 13.5 Hz, 1H), 4.59 − 4.2
1 (m, 4H), 2.98 − 2.85 (m, 1H), 2.68 − 2.53 (
m, 1H), 2.45 − 2.39 (m, 4H),  2.06 − 1.97 (m, 
1H).
【0647】
  実施例79
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2−(2−エトキシ−6−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロアセトアミド
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−エトキシ−3−フルオロ−2−ヨードベンゼン。1,4−ジオキサン(30mL
)中の2−ブロモ−1−エトキシ−3−フルオロベンゼン(1g、4.58mmol)の
攪拌溶液にヨウ化ナトリウム(1.37g、9.17mmol)、ヨウ化銅(43.6m
g,0.22mmol)、trans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジ
アミン(71.2mg、0.504mmol)を室温で加え、密閉管中、110℃で16
時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×100m
L)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−エトキシ−3−フルオロ−2−ヨードベン
ゼン(1g、5.93mmol、収率52%)を茶色液体として得た。GC−MS (E
SI) m/z 266.
【0648】
  B.2−(2−エトキシ−6−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。
ジメチルスルホキシド(20mL)中の1−エトキシ−3−フルオロ−2−ヨードベンゼ
ン(1g、3.17mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル
(1.53g、7.54mmol)、銅(0.62g、9.80mmol)を加え、50
℃で16時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル
(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(20m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2−エトキシ−6−フルオ
ロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(800mg、3.05mmol、81%
)を茶色液体として得た。GC−MS (ESI) m/z 262.2
【0649】
  C.2−(2−エトキシ−6−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。エタノ
ール/テトラヒドロフラン/水の混合液(9mL、1:1:1)中の2−(2−エトキシ
−6−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(500mg、2.32mm
ol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(327mg、6.97mmol
)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水
溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を
ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2−エト
キシ−6−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(400mg、1.70mmo
l、収率56%)を茶色半固体として得た。LCMS (ESI) m/z 233.4 [
M−1]
−.
【0650】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル
)アセトアミド。ピリジン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリ
ジン−2−イル)酢酸(272mg、1.16mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホ
スホリル(0.3mL、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で30分間攪拌した。次
いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−
イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を加え、室
温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)
、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブラ
イン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRe
veleris  C−18逆相Graceカラムクロマトグラフィーにより、45〜50
%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−
ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2
,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)アセトアミド(60mg、0
.12mmol、収率12%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (ESI) m
/z 490.3 [M+1]
+.
1H NMR (400MHz, DMSO−d
6) δ 
= 10.98 (s, 1H), 9.36 (br t, J=6.1 Hz, 1H), 7
.71 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.54 − 7.47 (m, 3H), 7
.45 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.00 − 6.84 (m, 1H), 5
.11 (br dd, J=5.0, 13.3 Hz, 1H), 4.52 − 4.27 
(m, 4H), 3.99 (q, J=7.0 Hz, 1H), 3.04 − 2.82 
(m, 1H), 2.71 − 2.54 (m, 1H), 2.46 − 2.28 (m,
 1H), 2.04 − 1.94 (m, 1H), 1.14 (t, J=7.0 Hz,
 1H).
【0651】
  実施例80
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4’−フルオロビフェニル−4−イル
)アセトアミド
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)エタノン。トルエン/エタノール((
10mL、2:1)中の1−(4−ブロモフェニル)エタノン(2g、10.05mmo
l)の溶液に4−フルオロフェニルボロン酸(1.68g、12.06mmol)、続け
て、炭酸カリウム(3.46g、25.12mmol)を加え、10分間脱気した。反応
混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.16mg、1.
005mmol)を更に充填し、更に10分間脱気し、密閉管中、80℃で6時間加熱し
た。反応混合物を室温まで冷却し、セライトパッドに通して濾過した。濾液を冷水で希釈
し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライ
ン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル、30%酢酸エチル/ヘキサン
)により精製して、1−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)エタノン(1g、4.
67mmol、収率48%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 
215.27 [M+1]
+.
【0652】
  B.2−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン
(10mL)中の1−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)エタノン(1.5g、7
.009mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(1.94g、17.52mmol)を室
温で加えた。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに
通して濾過し、ジクロロメタン(15mL)で洗浄した。クロロギ酸エチル(15mL)
を濾液に0℃で加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロ
メタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸塩(15mL)、ブライ
ン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(4’−
フルオロビフェニル−4−イル)−2−オキソ酢酸エチル(900mg、3.308mm
ol、収率47%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 273.51 [M
+1]
+.
【0653】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)酢酸エチル。
2−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)−2−オキソ酢酸エチル(1g、3.67
6mmol)を三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.4mL)に0℃で分割して加え、室温
で16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(
3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー[(
100〜200)シリカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテルを使用]により精製して
、2,2−ジフルオロ−2−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)酢酸エチル(80
0mg、2.72mmol、収率80%)を無色液体として得た。GCMS (ESI) 
m/z 294 [M+1]
+.
【0654】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)酢酸。テトラ
ヒドロフラン:メタノール:水の混合液(12mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオ
ロ−2−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)酢酸エチル(900mg、3.06m
mol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(385mg、9.18mmol)を加え
、室温で4時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を水(10mL)
中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性
化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(
4’−フルオロビフェニル−4−イル)酢酸(400mg、2.91mmol、収率44
%)を半固体化合物として得た。粗製物を更に精製することなく、次の工程に使用した。
【0655】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4’−フルオロビフェニル−4
−イル)アセトアミド。ピリジン(15mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4’−フ
ルオロビフェニル−4−イル)酢酸(266mg、1.16mmol)の氷冷溶液にオキ
シ塩化リン(445mL、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次
いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン
−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol)を反応混合物に加え、室温で
1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(
3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆
相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によ
り精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソ
インドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4’−フルオロビフェニ
ル−4−イル)アセトアミド(60mg、0.114mmol、収率11%)を白色固体
として得た。MS (ESI) m/z 522.46 [M+1]
+.
1H NMR (30
0 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s, 1 H), 9.68 (t
, J = 5.8 Hz, 1 H), 7.86 − 7.72 (m, 4H), 7.72 
− 7.62 (m, 3H), 7.43 − 7.28 (m, 4H), 5.09 (dd
, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.47 (d, J = 5.7 Hz, 
2H), 4.38 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 1
7.1 Hz, 1H), 3.00 − 2.81 (m, 1H), 2.64 − 2.53
 (m, 1H), 2.38 − 2.20 (m, 1H), 2.03− 1.90 (m,
 1H). 
【0656】
  実施例81
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロアセトアミド
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホルムア
ミド(15mL)中の1−(5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(500
mg、3.24mmol)の攪拌溶液にエチルブロミド(607mg、3.89mmol
)、続けて、炭酸カリウム(1.11g、8.10mmol)を加え、90℃で16時間
攪拌した。反応混合物を氷水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出
した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)エタノ
ン(350mg、1.36mmol、収率20%)を無色液体として得た。MS (ES
I) m/z 183.34 [M+1]
+.
【0657】
  B.2−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン
(10mL)中の1−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)エタノン(2g、10.
99mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(3.05g、27.47mmol)を室温で
加え、100℃で16時間加熱した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、ジク
ロロメタン(15mL)で洗浄した。クロロギ酸エチル4mLを濾液に0℃で加え、室温
で4時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(3×30mL)で
抽出した。合わせた有機層を1N塩酸塩溶液(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2−エトキシ−5−フルオロ
フェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.7g、7.08mmol、収率75%)を無色
液体として得た。更に精製することなく、次の工程に使用した。
【0658】
  C.2−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。
2−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1g、4.16
mmol)を三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2mL)に0℃で加え、室温で16時間攪拌
した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×10mL)
で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(100〜200シ
リカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2−(2−エトキシ−5
−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(800mg、3.05mmol
、収率73%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 262.2 [M]
+.
【0659】
  D.2−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラ
ヒドロフラン:メタノール:水の混合液(12mL、1:1:1)中の2−(2−エトキ
シ−5−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(600mg、2.29m
mol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(288mg、6.87mmol)を加え
、室温で16時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた残渣を水(10mL
)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸
性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を濃縮して、2−(2−エトキシ
−5−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(310mg、1.32mmol、
収率87%)を半固体化合物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
 δ 7.38 (dd, J = 8.8, 3.2 Hz, 1H), 7.16 (ddd, 
J  = 11.2, 8.8, 3.2 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 9.2
, 4.4 Hz, 1H), 4.08 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.68 
(brs, 1H), 1.39 (t, J = 6.8 Hz, 3H). 
【0660】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)−2,2−ジ
フルオロアセトアミド。ピリジン(9mL)中の2−(2−エトキシ−5−フルオロフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(151mg、0.65mmol)の氷冷溶液にオキシ
塩化リン(0.18mL、1.94mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次
いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン
−2,6−ジオン塩酸塩(200mg、0.65mmol)を反応混合物に加え、室温で
1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(
3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆
相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によ
り精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソ
インドリン−5−イル)メチル)−2−(2−エトキシ−5−フルオロフェニル)−2,
2−ジフルオロアセトアミド(55mg、0.11mmol、収率17%)を白色固体と
して得た。MS (ESI) m/z 490.1 [M+1]
+.
1H NMR (300 
MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.38 (t, J = 5
.6 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.50 (s
, 1H), 7.44 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.39 − 7.34 (
m, 2H), 7.19 − 7.11 (m, 1H), 5.11 (dd, J = 13
.2, 5.1 Hz, 1H), 4.47 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 4.
45 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 17.7, 1H
), 3.97 (q, J  = 6.9 Hz, 2H), 2.96 − 2.85 (m, 
1H), 2.67 − 2.55 (m, 1H), 2.45 − 2.30 (m, 1H)
, 2.04 − 1.94 (m, 1H), 1.11 (t, J = 7.2 Hz, 3H
).
【0661】
  実施例82
2−シクロペンチル−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オ
キソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)酢酸エチル。テトラヒ
ドロフラン(20mL)中のシクロペンタノン(1g、11.90mmol)の攪拌溶液
に無水塩化セリウム(III)(0.06g、0.24mmol)、続けて、活性化亜鉛
末(0.93g、14.28mmol)及び2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル
(2.01mL、15.47mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混
合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機
層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過
し、溶媒を濃縮し、得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%酢酸
エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシ
クロペンチル)酢酸エチル(0.55g、2.40mmol、収率22%)を無色液体と
して得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 5.48 (s, 1H
), 4.27 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 1.87 − 1.81 (m, 2
H), 1.75 − 1.57 (m, 6H), 1.26 (t, J = 6.9 Hz, 
3H).
【0662】
  B.2−シクロペンテニル−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ピリジン(1.7mL)
中の2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)酢酸エチル(50mg
、0.24mmol)の攪拌溶液に塩化チオニル(0.17mL、2.40mmol)を
0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(4mL)で希釈し、重炭酸ナト
リウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×4mL)で抽出した。合わせた有機層を水
(4mL)、ブライン(4mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/石油
エーテル)により精製して、2−シクロペンテニル−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(2
5mg、0.13mmol、収率45%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/
z 190.1 [M]
+.
【0663】
  C.2−シクロペンチル−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。酢酸エチル(10mL)中
の2−シクロペンテニル−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(100mg、0.52mmo
l)の攪拌溶液に、酢酸エチル中の10%水酸化パラジウム(30mg)のスラリーを窒
素流下で加え、水素バルーン圧力下、室温で4時間攪拌した。水素雰囲気を排気し、反応
混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を濃縮して、2−シクロペンチル−2,2
−ジフルオロ酢酸エチル(60mg、0.31mmol、収率59%)を無色液体として
得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 4.32 (q, J = 7.2
 Hz, 2H), 2.67 − 2.57 (m, 1H), 1.79 − 1.55 (m
, 8H), 1.35 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
【0664】
  D.2−シクロペンチル−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール
:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2−シクロペンチル−2,2−ジフルオロ酢
酸エチル(450mg、2.34mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(29
5mg、7.03mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去
し、得られた残渣を水(10mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄し
た。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わ
せた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮
して、2−シクロペンチル−2,2−ジフルオロ酢酸(280mg、1.70mmol、
収率72%)を半固体化合物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 8.68 (brs, 1H), 2.69 − 2.59 (m, 1H), 1.8
4 − 1.59 (m, 8H).
【0665】
  E.2−シクロペンチル−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−
1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド。ピ
リジン(9mL)中の2−シクロペンチル−2,2−ジフルオロ酢酸(159mg、0.
97mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.27mL、2.9mmol)を滴加し
、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmo
l)を反応混合物に加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水
溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン
(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を
Reveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニト
リル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、2−シクロペンチル−N−((2−(2,
6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)
−2,2−ジフルオロアセトアミド(50mg、0.12mmol、収率12%)を白色
固体として得た。MS (ESI) m/z 420.17 [M+1]
+.
1H NMR (
300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.36 (t, 
J = 6.3 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.4
7 (s, 1H), 7.40 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.11 (dd
, J = 13.5, 5.1 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 17.1 Hz,
 1H), 4.44 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.31 (d, J = 1
7.7 Hz, 1H), 2.92 − 2.87 (m, 1H), 2.73 − 2.57
 (m, 2H), 2.40 − 2.36 (m, 1H), 2.02 − 1.98 (m
, 1H), 1.70 − 1.53 (m, 8H).
【0666】
  実施例83
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−メチル−4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)アセトアミド
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−クロロ−4−ヨード−1−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン。H
2SO
4(1
0mL)水溶液中の3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)アニリン(2.5g、1
1.79mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に亜硝酸ナトリウム(894mg、12.96
mmol)、尿素(106mg、1.768mmol)及びヨウ化カリウム(4.1g、
24.75mmol)を0℃で加え、50℃で2時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナト
リウム水溶液(40mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わ
せた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濃縮して、2−クロロ−4−ヨード−1−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン及
び粗製物(2g、6.23mmol、収率52%)を無色液体として得、これをいかなる
精製も行うことなく、次の工程に使用した。
【0667】
  B.2−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオ
ロ酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(12mL)中の2−クロロ−4−ヨード−1−(
トリフルオロメトキシ)ベンゼン(1.5g、4.56mmol)の攪拌溶液に2−ブロ
モ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(138g6.84mmol)、銅(753mg、1
1.85mmol)を反応させ、55℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモ
ニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(
2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して
、2−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢
酸エチル(1.1g、3.45mmol、収率78%)を茶色液体として得た。MS (
ESI) m/z 318 [M+1]
+.
【0668】
  C.2−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオ
ロ酢酸。メタノール/テトラヒドロフラン/水の混合液(10mL、1:1:1)中の2
−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エ
チル(2g、6.289mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(7
92mg、18.86mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を濃縮し
、残渣を1,4−ジオキサン中の10%塩酸水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(
2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)−2,2−ジフルオロ酢酸及び粗製物(800mg、2.75mmol、収率44%
)を茶色半固体として得、これをいかなる精製も行うことなく、次の工程に使用した。
【0669】
  D.2−(3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−((2−(2
,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル
)−2,2−ジフルオロアセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の
3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,
6−ジオン塩酸塩(250mg、0.809mmol)及び2−(3−クロロ−4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(234mg、0.970m
mol)の冷(0℃)攪拌溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL、2
.42mmol)、続けて、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,
3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(
614mg、1.61mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(3
0mL)で希釈し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン
(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮乾燥させた。生成物を
Reveleris  C−18逆相カラムにより、60%アセトニトリル/ギ酸水溶液(
0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(
2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)アセトアミド(35mg、0.064mmol、収
率8%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 546.26 [M+
1]
+.
1H NMR (300MHz , DMSO−d
6,) δ 10.98 (s, 1
H), 9.75 (br t, J=5.9 Hz, 1H), 7.92−7.90 (m,
 1H), 7.82 −7.64 (m, 3H), 7.47−7.34 (m, 2H),
 5.10 (dd, J=13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.51−4.24 (m
, 4H), 2.99−2.84 (m, 1H), 2.67−2.55 (m, 1H)
, 2.45−2.25 (m, 1H), 2.05−1.93 (m, 1H).
【0670】
  実施例84
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシ−2−(トリフルオロメ
チル)フェニル)アセトアミド
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ブロモ−4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン。N,N−ジメチ
ルホルムアミド(20mL)中の4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェノール(
2g、8.29mmol)の攪拌溶液に水素化ナトリウム(398mg、16.59mm
ol)を0℃で分割して加え、室温で30分間攪拌した。この反応塊にヨウ化メチル(6
71mg、10.78mmol)を0℃で加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を水
(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層
を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200)に
より、溶離液に100%ヘキサンを使用して精製し、1−ブロモ−4−メトキシ−2−(
トリフルオロメチル)ベンゼン(1.2g、4.72mmol、収率57%)をオフホワ
イト固体として得た。MS (ESI) m/z 254.1 [M]
+.
【0671】
  B.1−ヨード−4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン。1,4−ジオ
キサン(10mL)中の1−ブロモ−4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼ
ン(1g、3.93mmol)の攪拌溶液にヨウ化ナトリウム(1.76g、11.79
mmol)、ヨウ化銅(150mg、0.786mmol)、続けて、trans−N,
N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(168mg、1.18mmol)を
室温で加え、マイクロ波により110℃で2時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)
でクエンチし、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×5
0mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−
ヨード−4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(800g、2.65mm
ol、収率68%)を茶色液体として得た。MS (ESI) m/z 302.0 [M]
+.
【0672】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル
)酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(20mL)中の1−ヨード−4−メトキシ−2−
(トリフルオロメチル)ベンゼン(800mg、2.65mmol)の攪拌溶液に2−ヨ
ード−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.62mL、3.97mmol)、銅(438
g、6.89mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモ
ニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(
2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して
、2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢
酸エチル(600mg、2.01mmol、76%)を茶色液体として得た。MS (E
SI) m/z 298.1 [M]
+.
【0673】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル
)酢酸。メタノール/テトラヒドロフラン/水(9mL、1:1:1)中の2、2−ジフ
ルオロ−2−(4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸エチル(60
0mg、2.01mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(253m
g、6.03mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を1
0%重硫酸カリウム水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出し
た。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮
して、2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル
)酢酸(450mg、1.66mmol、収率83%)を茶色半固体として得た。MS 
(ESI) m/z 269.30 [M−1]
+.
【0674】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシ−2−(トリフル
オロメチル)フェニル)アセトアミド。ピリジン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−
2−(4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(314mg、1.1
6mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.7mL、2.91mmol)
を滴加し、0〜5℃で30分間攪拌した。これに、3−(5−(アミノメチル)−1−オ
キソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.
97mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶
液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮
した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーによ
り、50〜55%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル
)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)フ
ェニル)アセトアミド(35mg、0.07mmol、収率7%)をオフホワイト固体と
して得た。MS (ESI) m/z 526.21 [M+1]
+.
1H NMR (300
 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.97 (br s, 1 H), 9.59 
(br t, J=5.87 Hz, 1 H), 7.81 −7.60 (m, 2 H), 
7.56 −7.20 (m, 4 H), 5.11 (br dd, J=13.39, 4
.95 Hz, 1 H), 4.56 −4.14 (m, 4 H), 3.89 (s, 3 
H), 3.02 − 2.85 (m, 1 H), 2.67 − 2.55 (m, 1 H)
, 2.46 − 2.30 (m, 1 H), 2.06 − 1.94 (m, 1 H).
【0675】
  実施例85
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニル)アセトアミド
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
A.(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン。ジクロロメタン(1
00mL)中の2−ブロモエタノール(10g、80mmol)の攪拌溶液にtert−
ブチルクロロジメチルシラン(14.5g、96.77mmol)及びイミダゾール(1
0g,161.2mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を重炭
酸ナトリウム水溶液(40mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した
。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濃縮して、(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン
(8g、33.61mmol、収率42%)を無色液体として得た。
【0676】
  B.Tert−ブチル(2−(2−ヨードフェノキシ)エトキシ)ジメチルシラン。N
,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の2−ヨードフェノール(3g、13.6m
mol)の攪拌溶液に(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(3
.89g、16.36mmol)、ヨウ化tert−ブチルアンモニウム(1g2.72
mmol)及び炭酸カリウム(4.69g34mmol)を0℃で加え、80℃で16時
間攪拌した。反応混合物を水(40mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で
抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、tert−ブチル(2−(2−ヨードフェノキシ)エ
トキシ)ジメチルシラン(2.5g、6.613mmol、収率49%)を無色液体とし
て得た。
【0677】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸エチ
ル。ジメチルスルホキシド(20mL)中のtert−ブチル(2−(2−ヨードフェノ
キシ)エトキシ)ジメチルシラン(3g、7.936mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ
−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(2.41g11.90mmol)、銅粉末(1.3.
g、20.63mmol)を加え、50℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アン
モニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水
(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
て、2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル
(900mg、3.406mmol、45%)を茶色液体として得た。
【0678】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸。エ
タノール/テトラヒドロフラン/水の混合液(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフ
ルオロ−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル(1.2g、3.
20mmol)の氷冷溶液に水酸化リチウム一水和物(404mg、9.62mmol)
を加え、室温で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を1,4−ジオキサ
ン中の10%塩酸水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した
。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
て、2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸(65
0mg、2.82mmol、収率65%)を茶色半固体として得た。
1H NMR (30
0 MHz, DMSO−d
6) δ  7.68 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7
.46 (dd, J = 8.1 Hz, 7.8 Hz, 1H), 7.09 (dd, J 
= 8.0, 7.8 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 
6.38 (brs, 1H), 4.12 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.9
9 (t, J = 3.9 Hz, 2H).
【0679】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ
)フェニル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の3−(5−
(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン
塩酸塩(300mg、0.970mmol)及び2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−
ヒドロキシエトキシ)フェニル)酢酸(225mg、0.970mmol)の氷冷溶液に
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL、2.91mmol)、続けて、1−
[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピ
リジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(737mg、1.94mmol)
を加え、室温で12時間攪拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(
2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、真空下で濃縮乾燥させた。生成物をReveleris  C−18逆
相カラム(60%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−
(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メ
チル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)アセト
アミド(40mg、0.082mmol、収率8%)をオフホワイト固体として得た。M
S (ESI) m/z 488.12.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6)
: δ = 10.98 (s, 1H), 9.29 (t, J = 5.7 Hz, 1H),
 7.70 (d, J =7.7 Hz, 1H), 7.60 − 7.39 (m, 4H)
, 7.16 (br d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.10 − 7.01 (m,
 1H), 5.11 (dd, J = 13.0, 5.0 Hz, 1H), 4.72 (
t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.51 − 4.27 (m, 4H), 3.98 
(t, J = 5.3 Hz, 1H), 3.60 (q, J = 5.3 Hz, 1H),
 3.00 − 2.82 (m, 1H), 2.63 − 2.54 (m, 1H), 2.
45 − 2.32 (m, 1H), 2.06 − 1.94 (m, 1H).
【0680】
  実施例86
2−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
アセトアミド
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)エタノン。N,N−ジメチルホルムアミ
ド(15mL)中の1−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(2g、11
.76mmol)の攪拌溶液にヨウ化エチル(2.8mL、29.4mmol)、続けて
、炭酸カリウム(4.87g、35.29mmol)を加え、90℃で16時間攪拌した
。反応混合物を氷水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合
わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濾過し、濃縮して、1−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)エタノン(1.7
g、8.58mmol、収率73%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 
199.41 [M+1]
+.
【0681】
  B.2−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル。ピリジン(
10mL)中の1−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)エタノン(1.7g、8.5
8mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(2.38g、21.46mmol)を室温で加
え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、ジクロ
ロメタン(15mL)で洗浄した。クロロギ酸エチル(3.4mL)を濾液に0℃で加え
、室温で4時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(3×20m
L)で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸塩溶液(20mL)、ブライン(20mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(4−クロロ−2−エト
キシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.2g、4.68mmol、収率54%)を
無色液体として得た。MS (ESI) m/z 256.1 [M]
+.
【0682】
  C.2−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。2
−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1g、3.9mmo
l)を三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.89g、11.72mmol)に0℃で加え、
室温で16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチ
ル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュクロマトグラフ
ィー(100〜200シリカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、
2−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(570m
g、2.05mmol、収率52%)を無色液体として得た。
1H NMR (400 M
Hz, CDCl
3) δ 7.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.03 (
dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.31 
(q, J = 7.6 Hz, 2H), 4.05 (q, J = 6.8 Hz, 2H),
 1.37 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz
, 3H).
【0683】
  D.2−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒ
ドロフラン:メタノール:水(12mL、1:1:1)中の2−(4−クロロ−2−エト
キシフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(470mg、1.69mmol)の攪
拌溶液に水酸化リチウム一水和物(213mg、5.07mmol)を加え、室温で16
時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製物を水(10mL)中に溶解
させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢
酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を濃縮して、2−(4−クロロ−2−エトキ
シフェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(260mg、1.04mmol、収率61%)
を半固体化合物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.58
 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 8.1 Hz, 1H)
, 6.94 (s, 1H), 4.09 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.3
9 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
【0684】
  E.2−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロアセトアミド。ピリジン(9mL)中の2−(4クロロ−2−エトキシフェニル)
−2,2−ジフルオロ酢酸(178mg、0.71mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リ
ン(0.18mL、1.94mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、
3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,
6−ジオン塩酸塩(200mg、0.64mmol)を反応混合物に加え、室温で1時間
攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×1
5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラ
ムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製
して、2−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロアセトアミド(58mg、0.11mmol、収率18%)を白色固体として得た
。MS (ESI) m/z 506.1 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, 
DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.38 (t, J = 5.6 Hz
, 1H), 7.71 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 
8.1 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.5 H
z, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.12 (dd, J = 7.8, 1.8 
Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.4
6 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 5.7 Hz, 2
H), 4.31 (d, J = 17.4, 1H), 4.03 (q, J = 6.9 H
z, 2H), 2.98 − 2.85 (m, 1H), 2.67 − 2.55 (m, 
1H), 2.43 − 2.30 (m, 1H), 2.04 − 1.93 (m, 1H)
, 1.11 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
【0685】
  実施例87
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−ヒドロキシフェニル)アセトアミ
ド
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ヨード−2−(メトキシメトキシ)ベンゼン。ジクロロメタン(30mL)中の
2−ヨードフェノール(3g、13.63mmol)の攪拌溶液にジイソプロピルエチル
アミン(7.2mL、40.89mmol)、続けて、クロロメチルメチルエーテル(1
.63g、20.45mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を
氷水(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢
酸エチル/石油エーテル)により精製して、1−ヨード−2−(メトキシメトキシ)ベン
ゼン(2.5g、9.61mmol、収率72%)を茶色液体として得た。
1H NMR 
(400 MHz, CDCl
3) δ 7.78 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz,
 1H), 7.28 (ddd, J = 8.5, 7.4, 1.6 Hz, 1H), 7
.07 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 6.76 (ddd, J = 
8.8, 7.2, 0.8 Hz, 1H), 5.24 (s, 2H), 3.52 (s
, 3H).
【0686】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸エチル。ジ
メチルスルホキシド(11.5mL)中の1−ヨード−2−(メトキシメトキシ)ベンゼ
ン(3g、8.24mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル
(2.67g、13.18mmol)、続けて、銅粉末(1.31g、20.6mmol
)を0℃で加え、60℃で5時間攪拌した。反応混合物を氷水(30mL)でクエンチし
、セライトパッドに通して濾過した。濾液を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、合わ
せた有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(20%酢酸
エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(2−(メトキシメ
トキシ)フェニル)酢酸エチル(1.3g、5.0mmol、収率62%)を無色液体と
して得た。MS (ESI) m/z 260.2 [M]
+.
【0687】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸。メタノー
ル:テトラヒドロフラン:水の混合液(20mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ
−2−(2−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸エチル(2g、7.69mmol)の
0℃攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(970mg、23.07mmol)を加え、室
温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製物を水(20mL)で
希釈し、酢酸エチル(2×15mL)で洗浄した。水層を重硫酸カリウム水溶液で酸性化
し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(2
−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸(1.2g、4.87mmol、収率63%)を
茶色半固体として得た。MS (ESI) m/z 246.3 [M]
+.
【0688】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−ヒドロキシフェニル)アセ
トアミド。ピリジン(9mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ
)フェニル)酢酸(258mg、1.16mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.
27mL、2.9mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−
(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン
塩酸塩(300mg、0.97mmol)を反応混合物に加え、室温で1時間攪拌した。
反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で
抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマト
グラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−
((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−
イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(
33mg、0.07mmol、収率8%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/
z 444.35 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 
11.00 (s, 1H), 10.24 (bs, 1H), 9.38 (bs, 1H)
, 7.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.4
7 − 7.44 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 7.8, 7.5 Hz, 1
H), 6.91 − 6.87 (m, 2H), 5.11 (dd, J = 13.5, 
5.1 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 4.46 (
d, J = 18.0 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 17.4 Hz, 1H)
, 2.96 − 2.86 (m, 1H), 2.58 − 2.49 (m, 1H), 2
.42 − 2.27 (m, 1H), 2.07 − 1.98 (m, 1H).
【0689】
  実施例88
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(メチルアミノ)フェニル)アセ
トアミド
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−ヨードフェニルカルバミン酸ベンジル。4N水酸化ナトリウム水溶液(3mL)
、水(10mL)中の2−ヨードアニリン(3g、13.69mmol)の攪拌溶液にク
ロロギ酸ベンジル(2.79g、16.43mmol)を0℃で加え、室温で3時間攪拌
した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。
合わせた有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濃縮して、2−ヨードフェニルカルバミン酸ベンジル(3g、8.49mmol
、収率62%)を無色液体として得た。
【0690】
  1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.08 (d, J = 8.8 H
z, 1H), 7.76 (dd, J = 11.8 Hz, 1.8 Hz, 1H), 7
.48 − 7.32 (m, 6H), 7.02 (brs, 1H), 6.79 (dd
d, J = 8.0, 7.7, 1.8 Hz, 1H), 5.23 (s, 2H).
【0691】
  B.2−ヨードフェニル(メチル)カルバミン酸ベンジル。N,N−ジメチルホルムア
ミド(15mL)中の2−ヨードフェニルカルバミン酸ベンジル(1.5g、4.24m
mol)の攪拌溶液に炭酸セシウム(4.13g,12.72mmol)、続けて、ヨー
ドメタン(0.9g、6.37mmol)を0℃で加え、60℃で5時間攪拌した。反応
混合物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有
機層を水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾
過し、濃縮した。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、30%
酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、2−ヨードフェニル(メチル)カルバミン
酸ベンジル(1.2g、3.26mmol、収率80%)を無色液体として得た。MS 
(ESI) m/z 368.01 [M+1]
+  
【0692】
  C.2−(2−((ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)フェニル)−2,
2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(20mL)中の2−ヨードフェニル
(メチル)カルバミン酸ベンジル(1g、2.72mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−
2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.83g、4.08mmol)、続けて、銅(0.4
5g、7.08mmol)を0℃で加え、60℃で5時間攪拌した。反応混合物を氷水で
クエンチし、セライトパッドに通して濾過した。濾液を酢酸エチル(3×15mL)で抽
出し、合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(2
0%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2−(2−((ベンジルオキシカルボ
ニル)(メチル)アミノ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0.72g、1
.98mmol、収率73%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 363
.1 [M]
+.
【0693】
  D.2−(2−((ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)フェニル)−2,
2−ジフルオロ酢酸。メタノール:テトラヒドロフラン:水の混合液(15mL、1:1
:1)中の2−(2−((ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)フェニル)−
2,2−ジフルオロ酢酸エチル(700mg、1.9mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に
水酸化リチウム一水和物(242mg、5.78mmol)を加え、室温で4時間攪拌し
た。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた残渣を水(10mL)中に溶解させ、酢酸エ
チル(2×10mL)で洗浄した。水層を重硫酸カリウム水溶液で酸性化し、酢酸エチル
(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2−((ベンジルオキシカルボニル)(
メチル)アミノ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(620mg、1.85mmol
、収率97%)を半固体として得た。MS (ESI) m/z 336.4 [M+1]
+
.
【0694】
  E.2−(2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソ
インドリン−5−イル)メチルアミノ)−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチル)フェ
ニル(メチル)カルバミン酸ベンジル。ピリジン(9mL)中の2−(2−((ベンジル
オキシカルボニル)(メチル)アミノ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(325m
g、0.97mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.27mL、2.9mmol)
を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキ
ソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.9
7mmol)を反応混合物に加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナト
リウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を
ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られ
た残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%ア
セトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、2−(2−((2−(2,6−ジ
オキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチルアミノ)
−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチル)フェニル(メチル)カルバミン酸ベンジル(
150mg、0.25mmol、収率26%)を白色固体として得た。MS (ESI) 
m/z 591.62 [M+1]
+.
【0695】
  F.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(2−(メチルアミノ)フェニル
)アセトアミド。メタノール(15mL)中の2−(2−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチルアミノ)−1,1
−ジフルオロ−2−オキソエチル)フェニル(メチル)カルバミン酸ベンジル(0.1g
、0.169mmol)の攪拌溶液に、メタノール中の10%水酸化パラジウム(10m
g)のスラリーを窒素流下で加え、60psiの水素圧力下、室温で6時間攪拌した。水
素雰囲気を排気し、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を濃縮した。得ら
れた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%
アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキ
ソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−
ジフルオロ−2−(2−(メチルアミノ)フェニル)アセトアミド(62mg、0.13
mmol、収率80%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 457.23 
[M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s
, 1H), 9.56 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 
8.7 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.39 − 7.28 (m, 3H
), 6.70 − 6.65 (m, 2H), 5.43 (q, J = 4.2 Hz, 1
H), 5.10 (dd, J = 13.5, 5.1 Hz, 1H), 4.47 (d,
 J = 6.0 Hz, 2H), 4.42 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 4
.28 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 2.91 − 2.85 (m, 1H)
, 2.74 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 2.62 − 2.50 (m, 1H
), 2.43 − 2.34 (m, 1H), 2.01 − 1.99 (m, 1H).
【0696】
  実施例89
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−(トリフル
オロメチル)フェニル)アセトアミド
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ブロモ−4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン。N,N−
ジメチルホルムアミド(20mL)中の4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェノ
ール(5g、20.83mmol)の攪拌溶液に炭酸カリウム(8.6g、62.49m
mol)、続けて、ヨウ化イソプロピル(3.1mL、31.24mmol)を加え、8
0℃で4時間攪拌した。反応混合物を濾過し、水(50mL)を加え、酢酸エチル(2×
60mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シ
リカ)により、0〜10%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、1−ブロモ−4−イ
ソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(3.5g、12.41mmol、
収率59%)を得た。LCMS (ESI) m/z 284.38 [M+2]
+.
【0697】
  B.1−ヨード−4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン。1,4
−ジオキサン(30mL)中の1−ブロモ−4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメ
チル)ベンゼン(3.5g、12.41mmol)の攪拌溶液にヨウ化ナトリウム(5.
58g、37.23mmol)、ヨウ化銅(471mg、2.48mmol)、tran
s−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(529mg、3.72mm
ol)を室温で加え、密閉管中、110℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(20m
L)でクエンチし、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2
×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、
1−ヨード−4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(3g、9.0
9mmol、収率73%)を茶色液体として得た。MS (ESI) m/z 331.0 
[M]
+.
【0698】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(25mL)中の1−ヨード−4−イソプロポキシ
−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(3g、9.09mmol)の攪拌溶液に銅(1
.5g、23.63mmol)及び2−ヨード−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(2.0
05mL、13.63mmol)を室温で加え、55℃で2時間攪拌した。反応混合物を
飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)で中和し、酢酸エチル(2×100mL)で抽
出した。合わせた有機層を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−
2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸エチル(2.5g、7.66mmol、84
%)を得た。GCMS (ESI) m/z 326.2.
【0699】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フ
ェニル)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水(30mL、1:1:1)中の2,
2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢
酸エチルエチル(2.5g、7.66mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム
(1.6g、38.34mmol)を加え、室温で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し
、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出し
た。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮
して、2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フ
ェニル)酢酸(1.8g、6.04mmol、収率78%)を茶色液体として得た。粗製
物を更に精製することなく、次の工程に用いた。
【0700】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−(ト
リフルオロメチル)フェニル)アセトアミド。ピリジン中の2,2−ジフルオロ−2−(
4−イソプロポキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(380mg、1.1
65mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にPOCl
3(0.27mL、2.91mmol)
を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソ
イソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.96
8mmol)を加え、室温で30分間、攪拌し続けた。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有
機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィ
ーにより、40〜60%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N
−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5
−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−イソプロポキシ−2−(トリフルオ
ロメチル)フェニル)アセトアミド(48mg、0.086mmol、収率10%)をオ
フホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 554.03 [M+1]
+.
1H
 NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.5
8 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.73 − 7.64 (m, 2H), 7.
47 (s, 1H), 7.41 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 (d
, J = 8.8 Hz, 1H),  7.32 − 7.28 (m, 1H), 5.11(
dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 5.00 − 4.25 (m, 4H
), 3.00 − 2.85 (m, 1H), 2.69 − 2.55 (m, 1H), 
2.44 − 2.35 (m, J = 2.0 Hz, 1H), 2.05 − 1.95 (
m, 1H), 1.35 − 1.25 (m, 6H).
【0701】
  実施例90
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキシル)アセトア
ミド
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)酢酸エチ
ル。テトラヒドロフラン(20mL)中の4−メチルシクロヘキサノン(1g、8.92
mmol)の攪拌溶液に触媒量の無水塩化セリウム(III)(0.22g、0.89m
mol)、続けて、活性化亜鉛末(0.75g、11.6mmol)及び2−ブロモ−2
,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.13mL、11.6mmol)を0℃で加え、室温で
16時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)
で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(30%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2
−(1−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)酢酸エチル(0.9g、3.81mm
ol、収率41%)を無色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−
d
6) δ 5.33 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.27 (q, J = 
7.2 Hz, 2H), 2.37 (dt, J = 13.3, 7.8 Hz, 1H),
 2.18 − 2.13 (m, 1H), 1.94 − 1.86 (m, 1H), 1.
78 − 1.70 (m, 4H), 1.48 − 1.39 (m, 2H), 1.26 
(t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.91 (dt, J = 18.8, 5.6 H
z, 3H).
【0702】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキサ−1−エニル)酢酸エチル。
ピリジン(18mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルシク
ロヘキシル)酢酸エチル(1.8g、7.62mmol)の攪拌溶液に塩化チオニル(9
mL、76.27mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(
20mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×20mL
)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより、20%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、2,2−ジフ
ルオロ−2−(4−メチルシクロヘキサ−1−エニル)酢酸エチル(1g、4.23mm
ol、収率62%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 218.2 [M]
+.
【0703】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキシル)酢酸エチル。酢酸エチル
(15mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキサ−1−エニル)酢
酸エチル(700mg、3.21mmol)の攪拌溶液に、酢酸エチル中の10%水酸化
パラジウム(200mg)のスラリーを窒素流下で加え、水素バルーン圧力下、室温で4
時間攪拌した。水素雰囲気を排気し、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液
を濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキシル)酢酸エチル(50
0mg、1.3mmol、収率37%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z
 220.2 [M]
+.
【0704】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキシル)酢酸。テトラヒドロフラ
ン:メタノール:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(
4−メチルシクロヘキシル)酢酸エチル(500mg、2.27mmol)の攪拌溶液に
水酸化リチウム一水和物(286mg、6.81mmol)を加え、室温で4時間攪拌し
た。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた残渣を水(10mL)中に溶解させ、酢酸エ
チル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩で酸性化し、酢酸エチル(3×10
mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、濾過し、溶媒を濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキ
シル)酢酸(280mg、1.45mmol、収率64%)を半固体化合物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 8.26 (brs, 1H), 2.
04 − 2.02 (m, 1H), 1.85 −1.78 (m, 3H), 1.60 −
 1.52 (m, 2H), 1.36 − 1.24 (m, 2H), 1.01 − 0.
87 (m, 2H), 0.90 (d, J = 6.3 Hz, 3H).
【0705】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキシル)ア
セトアミド。ピリジン(9mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキ
シル)酢酸(186mg、0.97mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.27m
L、2.9mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミ
ノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩
(300mg、0.97mmol)を反応混合物に加え、室温で2時間攪拌した。反応混
合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出し
た。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過
し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフ
ィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2
−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)
メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メチルシクロヘキシル)アセトアミド(45
mg、0.1mmol、収率10%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 
448.19 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 1
0.98 (s, 1H), 9.35 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.70 
(d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.41 (d, J 
= 8.1 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 5.4 Hz, 1H
), 4.45 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 6.6
 Hz, 2H), 4.31 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 2.92 − 2.
87 (m, 1H), 2.63 − 2.57 (m, 1H), 2.41 − 2.36 
(m, 1H), 2.02 − 1.98 (m, 2H), 1.68 − 1.65 (m,
 3H), 1.48 − 1.42 (m, 3H), 1.24 − 1.15 (m, 2H
), 0.99 − 0.86 (m, 1H), 0.87 (dd, J = 6.9, 6.
3 Hz, 3H).
【0706】
  実施例91
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−イソプロポキシエトキシ)
フェニル)アセトアミド
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル)酢酸エ
チル。テトラヒドロフラン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシ
フェニル)酢酸エチル(200mg、0.92mmol)の攪拌溶液にアゾジカルボン酸
ジイソプロピル(373mg、1.85mmol)、続けて、トリフェニルホスフィン(
485mg、1.85mmol)及び2−イソプロポキシエタノール(96.2mg、0
.92mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチ
し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライ
ン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製
物をフラッシュクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して
、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル)酢酸エチ
ル(100mg、0.33mmol、収率36%)を無色液体として得た。GCMS (
ESI) m/z 302.6 [M]
+.
【0707】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル)酢酸
。メタノール:テトラヒドロフラン:水の混合液(10mL、1:1:1)中の2,2−
ジフルオロ−2−(3−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル)酢酸エチル(210
mg、0.69mmol)の氷冷攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(87mg、2.0
86mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた
残渣を水(10mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×6mL)で洗浄した。水層を重硫
酸カリウム水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層
をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,
2−ジフルオロ−2−(3−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル)酢酸(180m
g、0.65mmol、収率95%)を半固体として得た。
1H NMR (300 MH
z, CDCl
3) δ 7.29 (dd, J = 8.2, 7.5 Hz, 1H), 7
.18 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 6.99 (
d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.11 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 
3.82 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 3.75 (sep, J = 6.0 H
z, 1H), 1.23 (d, J = 5.7 Hz, 6H).
【0708】
  C.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−イソプロポキシエト
キシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(9mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3
−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル)酢酸(221mg、0.81mmol)の
氷冷溶液にオキシ塩化リン(371mg、2.47mmol)を滴加し、0〜5℃で1時
間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イ
ル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(250mg、0.81mmol)を反応混合物
に加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し
、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleri
s  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ
酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−
1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2
−イソプロポキシエトキシ)フェニル)アセトアミド(62mg、0.116mmol、
収率15%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 529.9 [M+1]
+
.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 
9.60 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 7.5 Hz,
 1H), 7.45 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 
7.36 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.15 − 7.12 (m, 3H)
, 5.10 (dd, J = 13.5, 5.1 Hz, 1H), 4.45 (d, J 
= 5.7 Hz, 2H), 4.42 (d, J = 18.0 Hz, 1H), 4.2
7 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.08 (t, J = 4.5 Hz, 2
H), 3.69 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.62 (sep, J = 5
.7 Hz, 1H), 2.98 − 2.87 (m, 1H), 2.66 − 2.56 
(m, 1H), 2.45 − 2.30 (m, 1H), 2.04 − 1.94 (m,
 1H), 1.09 (d, J = 6.3 Hz, 6H).
【0709】
  実施例92
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)アセトアミ
ド
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ヨード−3−(メトキシメトキシ)ベンゼン。ジクロロメタン(10mL)中の
3−ヨードフェノール(1g、4.54mmol)の攪拌溶液にN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(2.4mL、13.63mmol)、続けて、クロロメチルメチルエーテ
ル(0.5mL、6.81mmol)を0℃で加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物
を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、
濃縮して、1−ヨード−3−(メトキシメトキシ)ベンゼン(1.0g、3.78mmo
l、収率83%)を得た。GCMS (m/z) 264.0 [M]
+.
【0710】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸エチル。ジ
メチルスルホキシド(10mL)中の1−ヨード−3−(メトキシメトキシ)ベンゼン(
800mg、3.03mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチ
ル(738mg、3.97mmol)、続けて、銅(501mg、7.88mmol)を
加え、55℃で5時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢
酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、ブライン(5
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ
−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸エチル(700mg、2.69mmo
l、収率89%)を得た。GCMS (m/z) 260.2 [M]
+.
【0711】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸。メタノー
ル−テトラヒドロフラン−水の混合液(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ
−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸エチル(700mg、2.69mmo
l)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(339mg、8.07mmol)を加え、室
温で2時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、重硫酸カリウム水溶液で酸
性化し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−
(3−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸(400mg、1.72mmol、収率64
%)を得た。LCMS (ESI) m/z 231.31 [M−1]
−.
【0712】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(メトキシメトキシ)フェ
ニル)アセトアミド。ピリジン(5mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−(メトキ
シメトキシ)フェニル)酢酸(300mg、1.29mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に
塩化ホスホリル(0.4mL、3.87mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、
次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジ
ン−2,6−ジオン塩酸塩(400mg、1.29mmol)を加え、室温で1時間攪拌
した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(
3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×30mL)、ブライン(30mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロ−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)アセトアミド(250mg、0.5
1mmol、収率40%)を得た。LCMS (ESI) m/z 488.39 [M+1
]
+.
【0713】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)アセ
トアミド。1,4−ジオキサン(5mL)中のN−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)アセトアミド(250mg、0.51mm
ol)の冷(0℃)攪拌溶液に1,4−ジオキサン・HCl(2.0mL)を滴加し、室
温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)
、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×30mL)、ブラ
イン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をRe
veleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、45〜50%アセトニ
トリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(75mg、0.16mmol、
収率33.0%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (ESI) m/z 444
.13 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, dmso) δ = 10.98 (
s, 1H), 9.87 (s, 1H), 9.62 − 9.53 (m, 1H), 7.
67 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.42 − 7.27 (m, 4H), 7.
02 − 6.68 (m, 3H), 5.10 (br dd, J=5.0, 13.4 H
z, 1H), 4.50 − 4.22 (m, 4H), 2.96 − 2.82 (m, 
1H), 2.68 − 2.54 (m, 1H), 2.44 − 2.30 (m, 1H)
, 2.05 − 1.93 (m, 1H).
【0714】
  実施例93
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−((4−メチルピペラジン−1−
イル)メチル)フェニル)アセトアミド
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(3−ホルミルフェニル)酢酸エチル。ジメチルスルホキ
シド(50mL)中の4−ヨードベンズアルデヒド(5g、21.55mmol)の攪拌
溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(6.0mL、43.11mmol)
、銅(4.0g、56.03mmol)を加え、55℃で4時間攪拌した。反応混合物を
飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わ
せた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−ホルミルフェニル)酢酸エチル(3.5g、
15.35mmol、71%)を得た。GCMS (m/z) 228.2.
【0715】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)
フェニル)酢酸エチル。エタノール(25mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−ホ
ルミルフェニル)酢酸エチル(1.0g、4.38mmol)の攪拌溶液に1−メチルピ
ペラジン(878mg、8.77mmol)、酢酸(526mg、8.77mmol)を
加え、0℃で1時間攪拌した。次いで、この反応混合物にシアノ水素化ホウ素ナトリウム
(551mg、8.77mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を水(1
00mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチ
ル)フェニル)酢酸エチル(1.0g、3.20mmol、収率74%)を得た。LCM
S (ESI) m/z 313.53 [M+1]
+
【0716】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)
フェニル)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(1:1:1、30mL
)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)
フェニル)酢酸エチル(1.0g、3.20mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リ
チウム一水和物(403mg、5.01mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応
混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル
(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−((4−メチルピペラ
ジン−1−イル)メチル)フェニル)酢酸(750mg、2.64mmol、収率82%
)を得た。LCMS (ESI) m/z 284.9 [M+1]
+.
【0717】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−((4−メチルピペラジン
−1−イル)メチル)フェニル)アセトアミド。ピリジン(5mL)中の2,2−ジフル
オロ−2−(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)酢酸(35
0mg、1.23mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.3mL、3.
69mmol)を加え、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル
)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(381
mg、1.23mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナト
リウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせ
た有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィ
ーにより、45〜50%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N
−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5
−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−((4−メチルピペラジン−1−イ
ル)メチル)フェニル)アセトアミド(40mg、0.26mmol、収率6%)を淡黄
色固体として得た。LCMS (ESI) m/z 540.40 [M+1]
+.
1H N
MR (300MHz, DMSO−d
6) δ10.99 (s, 1H), 9.67 (
t, J=5.8 Hz, 1H), 7.87 (br s, 2H), 7.67 − 7.5
5 (m, 3H), 7.45 − 7.33 (m, 2H), 5.10 (dd, J=4
.9, 13.3 Hz, 1H), 4.48 − 4.24 (m, 6H), 3.65 −
 3.03 (m, 8H), 3.01 − 2.82 (m, 4H),  2.66 − 2.
54 (m, 1H), 2.48 − 2.30 (m, 1H), 2.29 − 1.82 
(m, 1H).
【0718】
  実施例94
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−(トリフルオロメチ
ル)フェニル)アセトアミド
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ヨード−4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン。1,4−ジオキサ
ン(10mL)中の1−ブロモ−4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(1
.0g、4.18mmol)の攪拌溶液にヨウ化ナトリウム(1.3g、8.36mmo
l)、ヨウ化銅(40mg,0.20mmol)、trans−N,N’−ジメチルシク
ロヘキサン−1,2−ジアミン(66mg、0.46mmol)を室温で加え、密閉管中
、110℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチ
ル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(5
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1−ヨード−4−メチル−2
−(トリフルオロメチル)ベンゼン(900mg、3.14mmol、収率75%)を得
た。GCMS (m/z) 286.
【0719】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)
酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(10mL)中の1−ヨード−4−メチル−2−(ト
リフルオロメチル)ベンゼン(900mg、3.14mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ
−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.3g、6.29mmol)、銅(520mg、8
.18mmol)を加え、55℃で16時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×
50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2
,2−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸エチ
ル(800mg、2.83mmol、90%)を得た。GCMS (m/z) 282.1
.
【0720】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)
酢酸。テトラヒドロフラン−メタノール−水(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフ
ルオロ−2−(4−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸エチル(800
mg、2.83mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(357mg
、8.51mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10
%重硫酸カリウム水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した
。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
て、2,2−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢
酸(400mg、1.57mmol、収率56%)を得た。LCMS (ESI) m/z
 253.32 [M−1]
−.
 
【0721】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−(トリフルオ
ロメチル)フェニル)アセトアミド。ピリジン(5mL)中の2,2−ジフルオロ−2−
(4−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(400mg、1.57mm
ol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.4mL、4.72mmol)を滴加
し、0〜5℃で1時間攪拌した。この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オ
キソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(487mg、1.
57mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶
液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(2×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮
した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーによ
り、45〜50%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル
)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−(トリフルオロメチル)フェ
ニル)アセトアミド(50mg、0.09mmol、収率6.0%)をオフホワイト固体
として得た。LCMS (ESI) m/z 510.28 [M+1]
+.
1H NMR (
400MHz, DMSO−d
6) δ = 10.98 (s, 1H), 9.62 (br
 t, J=6.1 Hz, 1H), 7.78 − 7.60 (m, 4H), 7.75 
(s, 1H), 7.41 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.11 (dd, J
=5.1, 13.5 Hz, 1H), 4.51 − 4.21 (m, 4H), 2.9
8 − 2.85 (m, 1H), 2.65 − 2.54 (m, 1H), 2.47  −
 2.31 (m, 4H), 2.04 − 1.96 (m, 1H).
【0722】
  実施例95
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(2−メトキシエトキシ)
エトキシ)フェニル)アセトアミド
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ヨード−3−(メトキシメトキシ)ベンゼン。ジクロロメタン(10mL)中の
3−ヨードフェノール(1g、4.54mmol)の攪拌溶液にN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(2.4mL、13.63mmol)、続けて、クロロメチルメチルエーテ
ル(0.5mL、6.81mmol)を0℃で加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物
を氷水でクエンチし、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水
(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃
縮して、1−ヨード−3−(メトキシメトキシ)ベンゼン(1.0g、3.78mmol
、収率83%)を得た。MS (ESI) m/z 264.0 [M]
+.
【0723】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸エチル。ジ
メチルスルホキシド(10mL)中の1−ヨード−3−(メトキシメトキシ)ベンゼン(
800mg、3.03mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチ
ル(738mg、3.97mmol)、続けて、銅(501mg、7.88mmol)を
加え、55℃で5時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢
酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(1
5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ
−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)酢酸エチル(700mg、2.69mmo
l、収率89%)を得た。MS (ESI) m/z 260.2 [M]
+.
【0724】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル。1,4−ジオ
キサン(5mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)
酢酸エチル(1g、3.84mmol)の氷冷溶液に1,4−ジオキサン・HCl(5m
L)を0℃で加え、室温で3時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製
物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精
製して、2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル(0.7g、
3.24mmol、収率84%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 21
6.1 [M]
+.
【0725】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)フェ
ニル)酢酸エチル。テトラヒドロフラン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3
−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル(1g、4.63mmol)の攪拌溶液にアゾジカル
ボン酸ジイソプロピル(1.87g、9.26mmol)、トリフェニルホスフィン(2
.42g、9.26mmol)及び2−(2−メトキシエトキシ)エタノール(0.55
g、4.63mmol)を順に0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を氷水
でクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL
)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得
られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル
)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ)フェニル)酢酸エチル(0.5g、1.57mmol、収率34%)を無色液体
として得た。GCMS (ESI) m/z 318.6 [M]
+.
【0726】
  E.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)フェ
ニル)酢酸。メタノール:テトラヒドロフラン:水の混合液(15mL、1:1:1)中
の2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)フェニル
)酢酸エチル(500mg、1.57mmol)の氷冷溶液に水酸化リチウム一水和物(
198mg、4.71mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で
除去し、得られた粗生成物を水(10mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×8mL)で
洗浄した。次いで、水層を重硫酸カリウム水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL
)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ)フェニル)酢酸(300mg、0.65mmol、収率84%)を半固体
として得た。MS (ESI) m/z 289.36 [M−1]
+.
【0727】
  F.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(2−メトキシエト
キシ)エトキシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(9mL)中の2,2−ジフルオロ
−2−(3−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)フェニル)酢酸(375mg、
1.29mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(593mg、3.88mmol)を滴
加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイ
ソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(400mg、1.29m
mol)を反応混合物に加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブラ
イン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残
渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセト
ニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロ−2−(3−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)フェニル)アセトアミド(
46mg、0.08mmol、収率7%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/
z 546.06 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 
10.99 (bs, 1H), 9.60 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 7.6
7 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.1, 7.8 
Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1
H), 7.16 − 7.12 (m, 3H), 5.10 (dd, J = 13.2, 
5.1 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.41 (
d, J = 18.2 Hz, 1H), 4.27 (d, J = 17.7 Hz, 1H)
, 4.11 (t, J = 4.2 Hz, 2H), 3.73 (t, J = 4.5 H
z, 2H), 3.58 (t, J = 4.5 Hz, 2H), 3.45 (t, J =
 5.1 Hz, 2H), 3.24 (s, 3H), 2.98 − 2.83 (m, 1
H), 2.67 − 2.53 (m, 1H), 2.44 − 2.30 (m, 1H),
 2.05 − 1.94 (m, 1H).
【0728】
  実施例96
2−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−N−((2−(2,6−ジ
オキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,
2−ジフルオロアセトアミド塩酸塩
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3−ヨードフェノキシ)−N,N−ジメチルエタンアミン。アセトン(20m
L)中の3−ヨードフェノール(2g、9.09mmol)の攪拌溶液に2−クロロ−N
,N−ジメチルエタンアミン塩酸塩(1.57g,10.90mmol)、炭酸カリウム
(5.07g、36.36mmol)を加え、55℃で16時間攪拌した。反応混合物を
水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機
層を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200)
により、溶離液に100%ヘキサンを使用して精製し、2−(3−ヨードフェノキシ)−
N,N−ジメチルエタンアミン(1.5g、5.22mmol、収率57%)を茶色液体
として得た。MS (ESI) m/z 291 [M]
+.
【0729】
  B.2−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ
酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(20mL)中の2−(3−ヨードフェノキシ)−N
,N−ジメチルエタンアミン(1.5g、5.22mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−
2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.36mL、10.45mmol)、続けて、銅(0
.86g、13.58mmol)を加え、50℃で16時間攪拌した。反応混合物を飽和
塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(2×100mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濃縮して、2−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−2,2−
ジフルオロ酢酸エチル(粗製1.5g)を茶色液体として得た。MS (ESI) m/z
 288.4 [M]
+.
【0730】
  C.2−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ
酢酸。メタノール/テトラヒドロフラン/水(20mL、1:1:1)中の2−(3−(
2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.0
g、3.48mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(438.4m
g、10.44mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を
10%重硫酸カリウム水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出
した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃
縮して、2−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオ
ロ酢酸(600mg)を茶色半固体として得、これを更に精製することなく、次の工程に
用いた。
【0731】
  D.2−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−N−((2−(2,
6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)
−2,2−ジフルオロアセトアミド塩酸塩。ピリジン(20mL)中の2−(3−エトキ
シピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(252mg、1.16mmol)の
冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(446.4mg、2.91mmol)を滴加し、
0〜5℃で30分間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソイン
ドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmol
)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(
pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50
mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られ
た残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、45〜5
0%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(3−(2−(ジ
メチルアミノ)エトキシ)フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3
−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセト
アミド塩酸塩(50mg、0.07mmol、収率7.5%)をオフホワイト固体として
得た。MS (ESI) m/z 515.13 [M+1
1H NMR (400MHz, 
DMSO−d
6) δppm 10.99 (s, 1H), 10.31 (br s, 1H
), 9.68 (br t, J=5.9 Hz, 1H), 7.68 (d, J=7.8 
Hz, 1H), 7.50 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.43 − 7.33 
(m, 3H), 7.26 − 7.13 (m, 3H), 5.11 (dd, J=4.
9, 13.2 Hz, 1H), 4.50 − 4.34 (m, 4H), 4.33 − 
4.23 (m, 2H), 3.00 − 2.87 (m, 1H), 2.83 − 2.7
0 (br s, 2H), 2.67− 2.55 (m, 1H), 2.45 − 2.25
 (m, 7H), 2.05 − 1.94 (m, 1H).
【0732】
  実施例97
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロピルピリジン−2−イル
)アセトアミド
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
A.5−(プロパ−1−エン−2−イル)ピリジン−2−アミン。1,4−ジオキサン/
水(1:1、40mL)中の5−ブロモピリジン−2−アミン(3.5g、20.34m
mol)の攪拌脱気溶液にリン酸カリウム(12.94g、61.04mmol)を加え
、10分間、脱気し続けた。次いで、4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロパ−1
−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(5.21g、30.51mmol
)、続けて、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウ
ム(II)(1.47mg、2.014mmol)を加え、攪拌しながら10分間脱気し
、100℃まで2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトパッドに通して
濾過した。濾液に冷水を加え、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。有機層を水(
2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮
した。得られた残渣をシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィー
により、40%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、5−(プロパ−1−エン−
2−イル)ピリジン−2−アミン(2.5g、18.65mmol、収率91%)を茶色
固体として得た。MS (ESI) m/z 135.18 [M+1]
+.
【0733】
  B.5−イソプロピルピリジン−2−アミン。酢酸エチル(50mL)中の20%水酸
化パラジウム(1g)のスラリーに5−(プロパ−1−エン−2−イル)ピリジン−2−
アミン(2.5g、18.65mmol)を加え、水素バルーン下(1atm)、室温で
2時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮して、5−イソプロピルピリジン−2−アミン(2g、14.70mmol、収
率79%)を茶色液体として得た。MS (ESI) m/z 137.15 [M+1]
+
.
【0734】
  C.2−ブロモ−5−イソプロピルピリジン。47%臭化水素酸水溶液(20mL)中
の5−イソプロピルピリジン−2−アミン(2g、14.70mmol)の冷(0℃)攪
拌溶液に亜硝酸ナトリウム溶液(2.63g、38.23mmol、水5mL中)を加え
、同温度で30分間攪拌した。この反応混合物に臭素(2.27mL、44.1mmol
)を−5℃で滴加し、室温で4時間攪拌した。反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液で中
和し、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮して、2−ブロモ−5−イソプロピルピリジン(1.8g、9.04mmol、
収率62%)を茶色液体として得た。MS (ESI) (m/z) 200.23 [M+
1]
+.
【0735】
  D.2−ヨード−5−イソプロピルピリジン。アセトニトリル(20mL)中の2−ブ
ロモ−5−イソプロピルピリジン(1.8g、9.04mmol)の攪拌溶液にヨウ化カ
リウム(3.75g、22.61mmol)及び塩化アセチル(1.42g、18.08
mmol)を室温で加え、85℃で16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水
溶液で中和し、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和チオ
硫酸ナトリウム水溶液(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(100〜200メッシュ)カラムク
ロマトグラフィーにより、溶離液に5%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、2
−ブロモ−5−イソプロピルピリジン(850mg、3.44mmol、収率39%)を
得た。MS (ESI) (m/z) 248.24 [M+1]
+.
【0736】
  E.2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロピルピリジン−2−イル)酢酸エチル。
ジメチルスルホキシド(15mL)中の2−ヨード−5−イソプロピルピリジン(800
mg、3.23mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(0
.62mL、4.845mmol)、続けて、銅(534g、8.39mmol)を加え
、50℃で16時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸
エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン
(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2
−(5−イソプロピルピリジン−2−イル)酢酸エチル(650mg、2.67mmol
、82%)を茶色液体として得た。MS (ESI) m/z 244.28 [M+1]
+
.
【0737】
  F.2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロピルピリジン−2−イル)酢酸エチル。
メタノール/テトラヒドロフラン/水の混合液(9mL、1:1:1)中の2,2−ジフ
ルオロ−2−(5−イソプロピルピリジン−2−イル)酢酸エチル(600mg、2.4
6mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(310mg、7.40m
mol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリ
ウム水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有
機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−
ジフルオロ−2−(5−イソプロピルピリジン−2−イル)酢酸エチル(450mg、2
.09mmol、収率85%)を茶色半固体として得た。MS (ESI) m/z 21
6.30 [M−1]
+.
【0738】
  G.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロピルピリジン−2
−イル)アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(5−イソ
プロピルピリジン−2−イル)酢酸エチル(333mg、1.54mmol)の冷(0℃
)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.4mL、3.87mmol)を滴加し、0〜5℃で3
0分間攪拌した。これに、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2
−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(400mg、1.29mmol)を加え、
室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで
)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブ
ライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカ
ラムクロマトグラフィーにより、溶離液に3〜4%メタノール/ジクロロメタンを使用し
て精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソイ
ンドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロピルピリジン
−2−イル)アセトアミド(65mg、0.138mmol、収率11%)をオフホワイ
ト固体として得た。MS (ESI) m/z 471.10 [M+1]
+.
1H NMR 
(300 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.99 (s, 1 H), 9.6
1 (br t, J=6.05 Hz, 1 H), 8.62 (s, 1 H), 7.91 
(dd, J=8.07, 1.83 Hz, 1 H), 7.71 (d, J=8.07 
Hz, 2 H), 7.52 (s, 1 H), 7.46 (br d, J=7.70 H
z, 1 H), 5.11 (br dd, J=13.57, 5.14 Hz, 1 H),
 4.55 − 4.27 (m, 4 H), 3.10 − 3.00 (m, 1 H), 2
.95 − 2.85 (m, 1 H), 2.75 − 2.67 − 2.54 (m, 1 
H), 2.44 − 2.30 (m, 1 H), 2.07 − 1.93 (m, 1 H)
, 1.30 − 1.20 (m, 6 H).
【0739】
  実施例98
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルスルホニル)エト
キシ)フェニル)アセトアミド
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
A.(2−(3−ヨードフェノキシ)エチル)(メチル)スルファン。テトラヒドロフラ
ン(60mL)中の3−ヨードフェノール(5g、22.72mmol)の攪拌溶液にア
ゾジカルボン酸ジイソプロピル(8.9mL、45.45mmol)、続けて、トリフェ
ニルホスフィン(11.9g、45.45mmol)及び2−(メチルチオ)エタノール
(1.97mL、22.72mmol)を0℃で加え、室温で3時間攪拌した。反応混合
物を氷水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(1%酢酸エチル/
石油エーテル)により精製して、(2−(3−ヨードフェノキシ)エチル)(メチル)ス
ルファン(2.5g、8.503mmol、収率37%)を無色液体として得た。
1H 
NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ (ppm) 7.33 − 7.24 (m
, 1H), 7.04 − 6.95 (m, 1H), 6.90 − 6.83 (m, 1
H), 4.12 (t, J=6.8 Hz, 1H), 2.87 (t, J=6.8 H
z, 1H), 2.21 (s, 1H).
【0740】
  B.1−ヨード−3−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)ベンゼン。ジクロロメタ
ン(25mL)中の(2−(3−ヨードフェノキシ)エチル)(メチル)スルファン(2
.5g、8.503mmol)の攪拌溶液にm−クロロ過安息香酸(4.4g、25.5
mmol)を0℃で加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液(2
00mL)で塩基性化し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、ブライン(50m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相を濃縮した。得られた残渣をカラムク
ロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、5%酢酸エチル/ヘキサン)により
精製して、1−ヨード−3−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)ベンゼン(1.2g
、3.68mmol、収率43%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m
/z 349.26 [M+Na]
+.
【0741】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル
)酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(12mL)中の1−ヨード−3−(2−(メチル
スルホニル)エトキシ)ベンゼン(1.2g、3.68mmol)の攪拌溶液に銅(70
8mg、11.04mmol)及び2−ヨード−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.1
g、4.42mmol)を室温で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化
アンモニウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合
わせた有機層を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルスルホニル)
エトキシ)フェニル)酢酸エチル(720mg、2.23mmol、収率61%)を得た
。MS (ESI) m/z 345.4 [M+Na]
+.
【0742】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル
)酢酸。1,4−ジオキサン(30mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(
メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)酢酸エチル(720mg、2.23mmol)
の攪拌溶液に4M塩酸(15mL)を室温で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物
を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、有機相を濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルスル
ホニル)エトキシ)フェニル)酢酸(550mg、1.87mmol、収率84%)をオ
フホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 293.21 [M+H]
+.
【0743】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルスルホニル
)エトキシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−
2−(3−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)酢酸(250mg、0.8
5mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.2mL、2.55mmol)
を滴加し、0℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(394mg、1.02mm
ol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和
し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×
50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得
られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、50
〜55%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2
,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル
)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)
アセトアミド(50mg、0.091mmol、収率11%)を白色固体として得た。M
S (ESI) m/z 549.81 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, D
MSO−d
6) δ (ppm) 10.98 (s, 1H), 9.63 (br t, J
=5.9 Hz, 1H), 7.68 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.52 − 
7.44 (m, 1H), 7.41 − 7.34 (m, 2H), 7.23 − 7.1
3 (m, 3H), 5.10 (dd, J=5.1, 13.5 Hz, 1H), 4.
45 (br d, J=6.4 Hz, 2H), 4.40 − 4.22 (m, 4H),
 3.64 (t, J=5.4 Hz, 1H), 2.97 − 2.84 (m, 1H),
 2.63 − 2.57 (m, 1H), 2.44 − 2.33 (m, 1H), 2.
04 − 1.95 (m, 1H).
【0744】
  実施例99
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロ
ピル)フェニル)アセトアミド
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(3−ホルミルフェニル)酢酸エチル。ジメチルスルホキ
シド(20mL)中の3−ヨードベンズアルデヒド(4g、17.24mmol)の攪拌
溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(5.25g、25.86mmol)
、続けて、銅粉末(2.84g、44.82mmol)を室温で加え、60℃で5時間攪
拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×40
mL)で抽出した。合わせた有機層を水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を濃縮し、得られた粗製物をフラッシュカラム
クロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフ
ルオロ−2−(3−ホルミルフェニル)酢酸エチル(2.3g、8.27mmol、58
%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 228.1 [M]
+.
【0745】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−ビニルフェニル)酢酸エチル。テトラヒドロフラ
ン/ジエチルエーテル混合液(30mL、2:1)中のメチルトリフェニルホスホニウム
ブロミド(1.58g、4.4mmol)の攪拌溶液にn−ブチルリチウム(1mL、2
.49mmol)を−78℃で加え、同温度で30分間攪拌した。次いで、2,2−ジフ
ルオロ−2−(3−ホルミルフェニル)酢酸エチル(0.5g、2.27mmol)を反
応混合物に−78℃で加え、0℃で3時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム
水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2
0mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を
濃縮し、得られた粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石
油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(3−ビニルフェニル)酢酸エ
チル(0.32g、1.41mmol、収率64%)を無色液体として得た。
1H NM
R (400 MHz, CDCl
3) δ 7.63 (s, 1H), 7.53 − 7.4
8 (m, 2H), 7.42 (d, J  = 7.6 Hz, 1H), 6.73 (dd
, J = 17.6, 10.4 Hz, 1H), 5.81 (d, J = 17.6 Hz
, 1H), 5.33 (d, J  = 10.8 Hz, 1H), 4.30 (q, J 
= 7.2 Hz, 2H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0746】
  C.3−(メチルスルホニル)プロパ−1−エン。ジクロロメタン(50mL)中のア
リル(メチル)スルファン(5g、56.81mmol)の攪拌溶液にメタ−クロロペル
オキシ安息香酸(19.65g、113.63mmol)を0℃で加え、室温で16時間
攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、ジクロロメタン(3×
50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラム
クロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、3−(メチル
スルホニル)プロパ−1−エン(2.5g、20.83mmol、収率36%)を白色固
体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.98 (ddt, 
J = 17.2, 14.8, 7.2 Hz, 1H), 5.48 (dd, J = 17
.2, 1.2 Hz, 2H), 3.74 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 2.
88 (s, 3H).
【0747】
  D.(E)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロパ−1
−エニル)フェニル)酢酸エチル。ジクロロメタン(10mL)中の2,2−ジフルオロ
−2−(3−ビニルフェニル)酢酸エチル(100mg、0.44mmol)の攪拌溶液
に3−(メチルスルホニル)プロパ−1−エン(265mg、2.21mmol)、続け
て、第2世代グラブス触媒(19mg、0.02mmol)を室温で加え、40℃で16
時間還流させた。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(30%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、(E)−2,2−ジ
フルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロパ−1−エニル)フェニル)酢酸
エチル(60mg、0.18mmol、収率42%)を無色液体として得た。
1H NM
R (300 MHz, CDCl
3) δ 7.64 (s, 1H), 7.59 − 7.4
2 (m, 3H), 6.76 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 6.41 − 6
.31 (m, 1H), 4.31 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.91 (
d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.92 (s, 3H), 1.31 (t, J =
 6.9 Hz, 3H).
【0748】
  E.2,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロピル)フェニル
)酢酸エチル。酢酸エチル(10mL)中の(E)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(
3−(メチルスルホニル)プロパ−1−エニル)フェニル)酢酸エチル(220mg、0
.69mmol)の攪拌溶液に、酢酸エチル中の10%水酸化パラジウム(50mg)の
スラリーを窒素流下で加えた。反応混合物を水素バルーン圧力下、室温で16時間攪拌し
た。水素雰囲気を排気し、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾過後濃縮して
得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル
)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロピ
ル)フェニル)酢酸エチル(120mg、0.37mmol、収率54%)を無色液体と
して得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.48 (d, J = 7
.8 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.39 (d, J = 7.5 Hz
, 1H), 7.32 (dd, J = 8.1, 7.9 Hz, 1H), 4.31 (
q, J = 6.9 Hz, 2H), 2.99 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 
2.89 (s, 3H), 2.66 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.23 
− 2.15 (m, 2H), 1.32 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
【0749】
  F.2,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロピル)フェニル
)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(10mL、1:1:1)中の2
,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロピル)フェニル)酢酸エ
チル(150mg、0.47mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(59mg
、1.41mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得
られた粗生成物を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×6mL)で洗浄した。
水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×8mL)で抽出した。合わせた有
機層をブライン(8mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2
,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロピル)フェニル)酢酸(
130mg、0.44mmol、収率94%)を半固体化合物として得た。
1H NMR 
(300 MHz, DMSO−d
6) δ 7.50 − 7.41 (m, 4H), 3.
32 (brs, 1H), 3.12 − 3.09 (m, 2H), 3.04 (s, 3
H), 2.78 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.04 − 1.96 (m, 
2H).
【0750】
  G.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル
)プロピル)フェニル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の
3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,
6−ジオン塩酸塩(180mg、0.58mmol)及び2,2−ジフルオロ−2−(3
−(3−(メチルスルホニル)プロピル)フェニル)酢酸(136mg、0.46mmo
l)の氷冷溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL、1.74mmol
)、続けて、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(442mg、1
.16mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を水(15mL)で希釈し
、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をRevele
ris  C−18逆相カラム(50%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製
して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル
)プロピル)フェニル)アセトアミド(40mg、0.07mmol、収率12%)をオ
フホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 472.11 [M+1]
+.
1H
 NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.6
3 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H
), 7.44   7.36 (m, 6H), 5.10 (dd, J = 13.2, 5.
1 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 4.42 (d, 
J = 17.9 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 17.7, 1H), 3.1
1 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 2.96 (s, 3H),  2.91   2.
85 (m, 1H), 2.76 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.67 − 2
.55 (m, 1H), 2.45 − 2.30 (m, 1H), 2.06 − 1.92
 (m, 3H).
【0751】
  実施例100
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(2−フルオロプロパン−2−イ
ル)フェニル)アセトアミド
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
A.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリ
ン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(2−フルオロプロパン−2
−イル)フェニル)アセトアミド。ジクロロメタン(20mL)中のN−((2−(2,
6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)
−2,2−ジフルオロ−2−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ア
セトアミド(170mg、0.35mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に三フッ化ジエチル
アミノ硫黄(0.06mL、0.52mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混
合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×25mL)で
抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮した。生成物をReveleris  C−18逆相カラムにより、65%アセトニ
トリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロ−2−(4−(2−フルオロプロパン−2−イル)フェニル)アセトアミド(70
mg、0.16mmol、収率41%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI
) m/z 486.23 [M+1]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.65 (br t, J=6.1 Hz, 1H)
, 7.68 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.64 − 7.54 (m, 1H)
, 7.40 − 7.38 (m, 4H), 7.37 − 7.32 (d, J=8.3 
Hz, 2H), 5.10 (br dd, J=5.1, 13.4 Hz, 1H), 4
.54 − 4.38 (m, 3H), 4.31 − 4.23 (m, 1H), 2.99
 − 2.84 (m, 1H), 2.69 − 2.55 (m, 1H), 2.43 − 2
.29 (m, 1H), 2.05 − 1.93 (m, 1H), 1.69 (s, 3H
), 1.63 (s, 3H).
【0752】
  実施例101
2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−((2
−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)
メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ベンジル−5−ヨードピリジン−2(1H)−オン。乾燥N,N−ジメチルホル
ムアミド(50mL)中の5−ヨードピリジン−2−オール(5g、22.62mmol
)の攪拌溶液に炭酸カリウム(9.36g、67.86mmol)、続けて、ベンジルブ
ロミド(2.95mL、24.88mmol)を室温で加え、70℃で4時間攪拌した。
反応混合物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した
。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
た。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、溶離液
に30%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、1−ベンジル−5−ヨードピリジン−
2(1H)−オン(4.5g、14.46mmol、収率64%)をオフホワイト固体と
して得た。MS (ESI) m/z 311.98 [M+1]
+.
【0753】
  B.5−アセチル−1−ベンジルピリジン−2(1H)−オン。N,N−ジメチルホル
ムアミド(12mL)中の1−ベンジル−5−ヨードピリジン−2(1H)−オン(1.
2g、3.858mmol)の攪拌溶液に1−(ビニルオキシ)ブタン(1.93g、1
9.29mmol)、続けて、3M炭酸カリウム水溶液(2.4mL、11.57mmo
l)を加え、Pd(OAc)
2(400mg、0.192mmol)、続けて、1,3−
ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(477mg、1.157mmol)を加え、8
0℃で3時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、1N塩酸水溶液(12mL)を加
え、40℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(40mL)を加え、酢
酸エチル(3×50mL)で抽出し、水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相を濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラ
フィー(100〜200シリカ)により、30%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し
、5−アセチル−1−ベンジルピリジン−2(1H)−オン(700mg、3.08mm
ol、収率80%)を黄色シロップとして得た。MS (ESI) m/z 228.24 
[M+H]
+.
【0754】
  C.2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−
オキソ酢酸エチル。ピリジン(7mL)中の5−アセチル−1−ベンジルピリジン−2(
1H)−オン(700mg、3.08mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(855mg
、7.709mmol)を加え、100℃で3時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタ
ン(14mL)で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(
2.1mL)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で中
和し(pH4まで)、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2
×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、
2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−オキソ
酢酸エチル(500mg、1.75mmol、収率57%)を黄色シロップとして得た。
MS (ESI) m/z 286.12 [M+H]
+.
【0755】
  D.2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2,
2−ジフルオロ酢酸エチル。2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジ
ン−3−イル)−2−オキソ酢酸エチル(500mg、1.75mmol)に三フッ化ジ
エチルアミノ硫黄(1.5mL)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を
飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽
出した。合わせた有機層を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピ
リジン−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(450mg、1.46mmol、
収率84%)を得た。MS (ESI) m/z 265.07 [M+1]
+.
【0756】
  E.2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2,
2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(10mL、1:1
:1)中の2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−
2,2−ジフルオロ酢酸エチル(400mg、1.302mmol)の攪拌溶液に水酸化
リチウム一水和物(112mg、3.906mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。
反応混合物を濃縮し、残渣を飽和重硫酸カリウム(20mL)で中和し、酢酸エチル(2
×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮して、2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジ
ン−3−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(350mg、1.254mmol、収率96
%)を得た。MS (ESI) m/z 280.32 [M+1]
+.
【0757】
  F.2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−
((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−
イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド。ピリジン(10mL)中の2−(1
−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2,2−ジフルオロ
酢酸(279mg、1.294mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.
36mL、3.894mmol)を滴加し、0℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(
アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩
酸塩(400mg、1.294mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を
飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽
出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラ
ムクロマトグラフィーにより、50〜55%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を
使用して精製し、2−(1−ベンジル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イ
ル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(80mg、0.148m
mol、収率11%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 535
.09 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ (ppm)
 10.99 (s, 1H), 9.62 (br t, J=5.9 Hz, 1H), 8.
18 (br s, 1H), 7.68 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.56 (
dd, J=2.7, 9.5 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.40 − 
7.24 (m, 6H), 5.16 (s, 1H), 5.10 (br dd, J=4
.9, 13.2 Hz, 1H), 4.46 (br d, J=5.9 Hz, 1H), 
4.41 (br d, J=17.6 Hz, 1H), 4.27  (br d, J=17
.6 Hz, 1H), 2.97 − 2.85 (m, 1H), 2.69 − 2.56 
(m, 1H), 2.43 − 2.30 (m, 1H), 2.02 − 1.98 (m,
 1H).
【0758】
  実施例102
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−メトキシピリジン−2−イル)ア
セトアミド
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−ヨード−5−メトキシピリジン。1,4−ジオキサン(20mL)中の2−ブロ
モ−5−メトキシピリジン(2g、10.63mmol)の攪拌溶液にヨウ化ナトリウム
(3.3g、21.27mmol)、ヨウ化銅(100mg,0.53mmol)、tr
ans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(150mg、1.16
mmol)を室温で加え、密閉管中、110℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(2
0mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(
2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して
、2−ヨード−5−メトキシピリジン(1.1g、4.46mmol、収率47%)を茶
色液体として得た。GCMS (m/z) 235.0 [M]
+.
【0759】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(5−メトキシピリジン−2−イル)酢酸エチル。ジメ
チルスルホキシド(20mL)中の2−ヨード−5−メトキシピリジン(1g、4.32
mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.1mL、8.
65mmol)、銅(0.73g、11.20mmol)を加え、50℃で16時間攪拌
した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL)
で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(5−メトキシピリジン
−2−イル)酢酸エチル(700mg、3.03mmol、71%)を茶色液体として得
た。GCMS (m/z) 231.1.
【0760】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(5−メトキシピリジン−2−イル)酢酸。エタノール
/テトラヒドロフラン/水の混合液(9mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2
−(5−メトキシピリジン−2−イル)酢酸エチル(600mg、2.59mmol)の
冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(327mg、7.79mmol)を加え
、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(1
0mL)で中和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン
(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2
−(5−メトキシピリジン−2−イル)酢酸(450mg、2.21mmol、収率85
%)を茶色半固体として得た。MS (ESI) m/z 204.23 [M+1]
+.
【0761】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−メトキシピリジン−2−イ
ル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の2,2−ジフルオロ
−2−(5−メトキシピリジン−2−イル)酢酸(300mg、1.47mmol)及び
3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,
6−ジオン塩酸塩(360mg、1.18mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にN,N−ジ
イソプロピルエチルアミン(0.8mL、2.20mmol)、続けて、1−[ビス(ジ
メチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム
3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(670mg、4.41mmol)を加え、室
温で16時間攪拌した。反応混合物を水(70mL)で希釈し、酢酸エチル(2×20m
L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムにより、5
7%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6
−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−
2,2−ジフルオロ−2−(5−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド(58mg
、0.12mmol、収率8%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/
z 459.20 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 
10.99 (s, 1H), 9.61 − 9.53 (m, 1H), 8.41 (br 
d, J=2.9 Hz, 1H), 7.72 (dd, J=8.3, 11.2 Hz, 
2H), 7.57 (dd, J=2.9, 8.8 Hz, 1H), 7.52 (s, 
1H), 7.45 (br d, J=8.3 Hz, 1H), 5.11 (br dd, 
J=4.9, 13.2 Hz, 1H), 4.53 − 4.27 (m, 4H), 3.
89 (s, 3H) 2.98 − 2.85 (m, 1H), 2.69 − 2.56 (
m, 1H), 2.44 − 2.31 (m, 1H), 2.06 − 1.95 (m, 
1H).
【0762】
  実施例103
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジ
ヒドロピリジン−3−イル)アセトアミド
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
A.6−ヒドロキシ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド。テトラヒドロフラン(
100mL)中の6−ヒドロキシニコチン酸(10g、45.24mmol)の攪拌溶液
にEDC・HCl(13.01g、67.87mmol)、HOBT(10.39g、6
7.87mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンHCl(5.29g、67.
87mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(31.55mL、180.99
mmol)を順に加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈
し、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(100〜200シリカ)により、5%メタノール:ジクロロメタンを使用して精製
し、6−ヒドロキシ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(8g、43.95mm
ol、収率96%)を得た。LCMS (ESI) m/z 183.0 [M+1]
+.
【0763】
  B.N−メトキシ−N,1−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−
カルボキサミド。N,N−ジメチルホルムアミド中の6−ヒドロキシ−N−メトキシ−N
−メチルニコチンアミド(8g、43.95mmol)の攪拌溶液にヨウ化メチル(3.
01mL、48.35mmol)、炭酸カリウム(18.19g、131.86mmol
)を室温で加え、3時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル
(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜
200シリカ)により、4%メタノール:ジクロロメタンを使用して精製し、N−メトキ
シ−N,1−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド(
6g、30.61mmol、収率69%)を得た。LCMS (ESI) m/z 197
.29 [M+1]
+.
【0764】
  C.5−アセチル−1−メチルピリジン−2(1H)−オン。乾燥テトラヒドロフラン
(50mL)中のN−メトキシ−N,1−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリ
ジン−3−カルボキサミド(6g、30.61mmol)の攪拌溶液に、ジエチルエーテ
ル(2.67mL)中のメチルリチウム1.6Mを0℃で3時間加えた。反応混合物を飽
和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。合わ
せた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得
られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、7〜10%メ
タノール:ジクロロメタンを使用して精製し、5−アセチル−1−メチルピリジン−2(
1H)−オン(4g、26.49mmol、収率86%)を得た。MS (ESI) m/
z 152.14 [M+1]
+.
【0765】
  D.2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−オ
キソ酢酸エチル。ピリジン(50mL)中の5−アセチル−1−メチルピリジン−2(1
H)−オン(4g、26.49mmol)の攪拌溶液に二酸化セレン(7.35g、66
.22mmol)を加え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(
50mL)で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液にクロロギ酸エチル(12
mL)を0℃で加え、2時間攪拌した。得られた反応混合物に水(30mL)を加え、酢
酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)、ブラ
イン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、15〜20%酢酸エチル/石
油エーテルを使用して精製し、2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジ
ン−3−イル)−2−オキソ酢酸エチル(2g、9.56mmol、収率36%)を得た
。LCMS (ESI) m/z 210.29 [M+1]
+.
【0766】
  E.2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン
−3−イル)酢酸エチル。2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−
3−イル)−2−オキソ酢酸エチル(2g、9.56mmol)に三フッ化ジエチルアミ
ノ硫黄(3.2mL、23.92mmol)を加え、室温で12時間攪拌した。反応混合
物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)
で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキ
ソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)酢酸エチル(1g、4.32mmol、45
%)を液体として得た。LCMS (ESI) m/z 232.33 [M+1]
+.
【0767】
  F.2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン
−3−イル)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(30mL、1:1:
1)中の2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジ
ン−3−イル)酢酸エチル(1g、4.32mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リ
チウム(0.909g、21.64mmol)を加え、室温で6時間攪拌した。反応混合
物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×20mL
)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒド
ロピリジン−3−イル)酢酸(500g、2.46mmol、収率56%)をオフホワイ
ト固体として得た。LCMS (ESI) m/z 204.35 [M+1]
+.
【0768】
  G.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,
6−ジヒドロピリジン−3−イル)アセトアミド。ピリジン中の2,2−ジフルオロ−2
−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)酢酸(196.6
mg、0.968mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.27mL、2
.906mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。この反応混合物に3−(5−
(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン
塩酸塩(300mg、0.968mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合
物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)
で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相
Graceカラムクロマトグラフィーにより、40〜60%アセトニトリル/ギ酸水溶液
(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル
)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−
メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)アセトアミド(60mg、
0.131mmol、収率13%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m
/z 459.16 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) 
δ ppm 10.98 (s, 1 H), 9.58 (br t, J=5.85 Hz, 
1 H), 8.05 (s, 1 H), 7.70 (d, J=7.68 Hz, 1 H)
, 7.58 − 7.35 (m, 3 H), 6.49 (d, J=9.50 Hz, 1 
H), 5.11 (dd, J=13.16, 5.12 Hz, 1 H), 4.5   4
.35 (m, 3 H), 4.35 − 4.25 (d, 1H), 3.53 − 3.4
5 (s, 3H),  2.98 − 2.82 (m, 1 H), 2.67 − 2.52 
(m, 1 H), 2.45 − 2.30 (m, 1 H), 2.05 − 1.95 (m
, 1 H).
【0769】
  実施例104
2−(5−Tert−ブチルピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピ
ペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフ
ルオロアセトアミド
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
A.5−ブロモピリジン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル。ジクロロメタン(2
00mL)中の5−ブロモピリジン−2−アミン(20g、116.30mmol)の冷
(0℃)攪拌溶液にトリエチルアミン(34mL、255.87mmol)、二炭酸ジ−
tert−ブチル(35mL、151.19mmol)、続けて、4−ジメチルアミノピ
リジン(1.4g、11.63mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を
水でクエンチし、ジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(
200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した
。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーにより、溶離液に5%酢酸エチル/石油エー
テルを使用して精製し、5−ブロモピリジン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル(
25.0g、91.91mmol、収率79%)を得た。LCMS (ESI) m/z 
219.08 [M+1]
+.
【0770】
  B.5−tert−ブチルピリジン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル。乾燥テ
トラヒドロフラン(1200mL)中のシアン化銅(33g、367.64mmol)の
冷(−78℃)攪拌溶液にtert−ブチルマグネシウムクロリド(テトラヒドロフラン
中2.0M)(362mL、735.29mmol)をゆっくり加え、1時間攪拌した。
この反応混合物に5−ブロモピリジン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル(25.
0g、91.91mmol)を−78℃で加え、2時間攪拌し、室温で16時間攪拌した
。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×200mL)で
抽出した。合わせた有機層を水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーにより、1
0%酢酸エチル/石油エーテルの溶離液で精製して、5−tert−ブチルピリジン−2
−イルカルバミン酸tert−ブチル(15.0g、60.00mmol、収率65%)
を得た。LCMS (ESI) m/z 251.48 [M+1]
+.
【0771】
  C.2−ブロモ−5−tert−ブチルピリジン。臭化水素酸水溶液(150mL)中
の5−tert−ブチルピリジン−2−イルカルバミン酸tert−ブチル(13.0g
、52.00mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に亜硝酸ナトリウム(9.3g、135.
2mmol)をゆっくり加え、15分間攪拌した。この反応混合物に液体臭素(8.0m
L、156.00mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を水酸化ナトリ
ウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮
した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーにより、5%酢酸エチル/石油エーテル
の溶離液で精製して、2−ブロモ−5−tert−ブチルピリジン(3.2g、15.0
2mmol、収率29%)を得た。LCMS (ESI) m/z 214.11 [M+1
]
+.
【0772】
  D.5−tert−ブチル−2−ヨードピリジン。1,4−ジオキサン(10mL)中
の2−ブロモ−5−tert−ブチルピリジン(3.2g、15.02mmol)の攪拌
溶液にヨウ化ナトリウム(4.5g、30.04mmol)、ヨウ化銅(145mg,0
.75mmol)、trans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン
(235mg、1.65mmol)を室温で加え、密閉管中、100℃で16時間攪拌し
た。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×100mL)で抽出
した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濃縮して、5−tert−ブチル−2−ヨードピリジン(3.5g、
13.40mmol、収率89%)を得た。GCMS (m/z) 261.0.
【0773】
  E.2−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチ
ル。ジメチルスルホキシド(30mL)中の5−tert−ブチル−2−ヨードピリジン
(3.5g、13.40mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エ
チル(5.4g、26.81mmol)、続けて、銅(2.2g、34.86mmol)
を加え、55℃で5時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、
酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)、ブライ
ン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(5−
tert−ブチルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(2.8g、1
0.89mmol、収率81%)を得た。LCMS (ESI) m/z 258.17 [
M+1]
+.
【0774】
  F.2−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸。メ
タノール−テトラヒドロフラン−水の混合液(15mL、1:1:1)中の2−(5−t
ert−ブチルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(2.8g、10
.89mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(1.4g、32.68mmol
)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、重硫酸カリウ
ム水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライ
ン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(5−t
ert−ブチルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(2.0g、8.73m
mol、収率80%)を得た。LCMS (ESI) m/z 230.32 [M+1]
+
.
【0775】
  G.2−(5−Tert−ブチルピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオ
キソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2
−ジフルオロアセトアミド。ピリジン(5mL)中の2−(5−tert−ブチルピリジ
ン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(2.0g、8.73mmol(300mg、
1.31mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.4mL、3.87mm
ol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−
オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(404mg、1
.31mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水
溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層
を水(2×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃
縮して、2−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジ
オキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,
2−ジフルオロアセトアミド(75mg、0.15mmol、収率12%)をオフホワイ
ト固体として得た。LCMS (ESI) m/z 485.17 [M+1]
+.
1H N
MR (400MHz, DMSO−d
6) δ = 10.98 (br s, 1H), 9
.62 (br t, J=6.1 Hz, 1H), 8.78 (d, J=2.4 Hz, 
1H), 8.02 (dd, J=2.4, 8.3 Hz, 1H), 7.71 (dd,
 J=2.2, 8.1 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.46 (d, J
=7.8 Hz, 1H), 5.11 (dd, J=4.9, 13.2 Hz, 1H),
 4.53 − 4.28 (m, 4H), 2.99 − 2.84 (m, 1H), 2.
69 − 2.55 (m, 1H), 2.45 − 2.30 (m, 1H), 2.06 
− 1.94 (m, 1H), 1.35 (s, 9H).
【0776】
  実施例105
2−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
A.5−シクロプロピルピリジン−2−アミン。10%水:トルエン混合液(100mL
)中の5−ブロモピリジン−2−アミン(5g、28.90mmol)の攪拌脱気溶液に
シクロプロピルボロン酸(3.73g、43.35mmol)、続けて、リン酸カリウム
(12.25g、57.80mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(794mg、
2.89mmol)を加え、10分間、脱気し続けた。次いで、酢酸パラジウム(II)
(650mg、2.89mmol)を加え、更に10分間脱気し、110℃で3時間加熱
した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトパッドに通して濾過した。濾液に冷水(1
00mL)を加え、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2
×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
て、5−シクロプロピルピリジン−2−アミン(3.0g、22.39mmol、収率7
7%)を得た。GCMS (m/z) 134.1 [M]
+.
【0777】
  B.2−ブロモ−5−シクロプロピルピリジン。47%臭化水素酸水溶液(25mL)
中の5−シクロプロピルピリジン−2−アミン(3.0g、22.39mmol)の冷(
0℃)攪拌溶液に亜硝酸ナトリウム溶液(4.0g、58.21mmol)を加え、同温
度で30分間攪拌した。次いで、反応混合物に臭素(10.75g、67.16mmol
)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)中に注ぎ、酢酸エチル
(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をコンビカラムクロマトグラフィーに
より、15〜20%酢酸エチル/石油エーテルを使用して精製し、2−ブロモ−5−シク
ロプロピルピリジン(1.2g、6.09mmol、収率27%)を得た。GCMS (
m/z) 197.0 [M]
+.
【0778】
  C.5−シクロプロピル−2−ヨードピリジン。1,4−ジオキサン(25mL)中の
2−ブロモ−5−シクロプロピルピリジン(1.2g、6.09mmol)の攪拌溶液に
ヨウ化ナトリウム(1.83g、12.18mmol)、ヨウ化銅(58mg、0.30
mmol)、trans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(95
mg、0.67mmol)を室温で加え、110℃で16時間攪拌した。反応混合物を水
(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機
層を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮して、5−シクロプロピル−2−ヨードピリジン(1.2g、4.90mmol
、81%)を得た。GCMS (m/z) 245.0 [M]
+.
【0779】
  D.2−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル
。ジメチルスルホキシド(12mL)中の5−シクロプロピル−2−ヨードピリジン(1
.2g、4.90mmol)の攪拌溶液に銅(809mg、12.73mmol)及び2
−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.48g、7.35mmol)を室温で加
え、55℃で2時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を
加え、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL
)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(5
−シクロプロピルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.0g、4
.15mmol、85%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 8
.44 (br s, 1H), 7.61(br s, 1H), 7.43 (d, J=8
.0 Hz, 1H), 4.42 − 4.30 (m, 2H), 2.04 − 1.91 
(m, 1H), 1.40 − 1.24 (m, 3H), 1.12 − 1.09 (m,
 2H), 0.84 − 0.77 (m, 2H).
【0780】
  E.2−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テト
ラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(30mL、1:1:1)中の2−(5−シク
ロプロピルピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.0g、4.15
mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(523mg、12.45mmol)を
加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和重硫酸カリウム(25m
L)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(5−シクロプロピルピ
リジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(500mg、2.35mmol、収率5
0%)を得た。MS (ESI) m/z 214.3 [M−1]
−ve.
【0781】
  F.2−(5−シクロプロピルピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキ
ソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−
ジフルオロアセトアミド。ピリジン(20mL)中の2−(5−シクロプロピルピリジン
−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(300mg、1.41mmol)の冷(0℃)
攪拌溶液に塩化ホスホリル(646mg、4.22mmol)を滴加し、0〜5℃で30
分間攪拌した。次いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(435mg、1.41mm
ol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和
し(pH8まで)、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(1
00mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。
得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、6
0〜65%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(5−シク
ロプロピルピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イ
ル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミ
ド(140mg、0.30mmol、収率21%)をオフホワイト固体として得た。MS
 (ESI) m/z 469.06 [M+1]
+.
1H NMR (400MHz, DM
SO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.58 (t, J=6.1 Hz, 1
H), 8.53 (s, 1H), 7.71 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.
66 − 7.60 (m, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.46 (d, J=8
.3 Hz, 1H), 5.11 (dd, J=4.9, 13.2 Hz, 1H), 4
.56 − 4.28 (m, 4H), 3.08 − 2.85 (m, 1H), 2.67
 − 2.56 (m, 1H), 2.45 − 2.32 (m, 1H), 2.10 − 1
.96 (m, 2H), 1.13 − 1.03 (m, 2H), 0.89 − 0.79
 (m, 2H).
【0782】
  実施例106
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロポキシピリジン−2−イ
ル)アセトアミド
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−ブロモ−5−イソプロポキシピリジン。N,N−ジメチルホルムアミド(20m
L)中の6−ブロモピリジン−3−オール(2g、11.49mmol)の攪拌溶液に2
−ヨードプロパン(1.4mL、13.79mmol)、炭酸カリウム(4.7g、34
.47mmol)を加え、80℃で6時間攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸
エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(
20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−ブロモ−5−イソプロ
ポキシピリジン(1.4g、6.48mmol、58%)を淡黄色固体として得た。MS
 (ESI) m/z 216.20
【0783】
  B.2−ヨード−5−イソプロポキシピリジン。密閉管中、1,4−ジオキサン(30
mL)中の2−ブロモ−5−イソプロポキシピリジン(1.4g、6.48mmol)の
攪拌溶液にヨウ化ナトリウム(1.9g、12.96mmol)、ヨウ化銅(61mg,
0.32mmol)、trans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミ
ン(101mg、0.71mmol)を室温で加え、110℃で16時間攪拌した。反応
混合物を水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせ
た有機層を水(2×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濃縮して、2−ヨード−5−イソプロポキシピリジン(1g、3.83mmol、
収率58%)を茶色固体として得た。GCMS (m/z) 263.0.
【0784】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)酢酸エチル
。ジメチルスルホキシド(10mL)中の2−ヨード−5−イソプロポキシピリジン(1
g、3.80mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1m
L、7.60mmol)、銅(0.6g、10.09mmol)を加え、50℃で16時
間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×40
mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロポ
キシピリジン−2−イル)酢酸エチル(500mg、2.30mmol、60%)を茶色
液体として得た。MS (m/z) 259.1.
【0785】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)酢酸。メタ
ノール/テトラヒドロフラン/水の混合液(9mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオ
ロ−2−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)酢酸(500mg、2.32mmo
l)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(280mg、6.91mmol)
を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶
液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブ
ライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオ
ロ−2−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)酢酸(350mg、1.51mmo
l、収率79%)を茶色半固体として得た。MS (ESI) m/z 232.24
【0786】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロポキシピリジン−
2−イル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の3−(6−(
(メチルアミノ)メチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6
−ジオン塩酸塩(400mg、1.29mmol)及び2,2−ジフルオロ−2−(5−
イソプロポキシピリジン−2−イル)酢酸(300mg、1.29mmol)の冷(0℃
)攪拌溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.7mL、3.86mmol)、
続けて、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(735mg、1.9
3mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(70mL)で希釈し、
酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−1
8逆相カラムにより、58%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し
、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン
−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−イソプロポキシピリジン−2−
イル)アセトアミド(70mg、0.14mmol、収率11%)をオフホワイト固体と
して得た。MS (ESI) m/z 487.20 [M+1]
+.
1H NMR (300
 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.55 (br t, J
=6.1 Hz, 1H), 8.36 (d, J=2.6 Hz, 1H), 7.76 − 
7.66 (m, 2H), 7.60 − 7.50 (m, 2H), 7.45 (d, J
=8.1 Hz, 1H), 5.11 (dd, J=4.8, 13.2 Hz, 1H),
 4.80 − 4.75 (m, 1H), 4.65 − 4.26 (m, 4H), 3.
02 − 2.83 (m, 1H), 2.75 − 2.54 (m, 1H), 2.46 
− 2.305 (m, 1H), 2.06 − 1.94 (m, 1H), 1.31 (m
, 6H).
【0787】
  実施例107
2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−
3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセ
トアミド
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメチル
スルホキシド(20mL)中の5−ブロモ−2−ヨードピリジン(3g、10.56mm
ol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(3.13g、15.8
4mmol)、続けて、銅粉末(1.74g、27.46mmol)を室温で加え、55
℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチ
ル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗製物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2−(5−ブ
ロモピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.5g、5.35mmo
l、60%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 280.2 [M+1]
+
.
【0788】
  B.2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロ
フラン:メタノール:水の混合液(15mL、1:1:1)中の2−(5−ブロモピリジ
ン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.5g、5.37mmol)の攪拌
溶液に水酸化リチウム一水和物(677mg、16.13mmol)を加え、室温で4時
間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗生成物を水(15mL)中に溶解
させ、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢
酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2,
2−ジフルオロ酢酸(900mg、3.57mmol、収率69%)を半固体化合物とし
て得た。MS (ESI) m/z 252.2 [M+H]
+.
【0789】
  C.2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリ
ジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオ
ロアセトアミド。ピリジン(6mL)中の2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2,
2−ジフルオロ酢酸(243mg、0.97mmol)の冷溶液にオキシ塩化リン(1.
8mL、2.9mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(
アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩
酸塩(300mg、0.97mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽
和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせ
た有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマト
グラフィー(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、2−
(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトア
ミド(33mg、0.065mmol、収率7%)を白色固体として得た。MS (ES
I) m/z 507.8 [M+1]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.99 (s, 1H), 9.68 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 
8.89 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 8.4, 2
.4 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.72 (d
, J = 8.0 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.44 (d, J = 
8.0 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 5.2 Hz, 1H),
 4.50 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 17.9 H
z, 1H), 4.32 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.95 − 2.8
7 (m, 1H), 2.66 − 2.55 (m, 1H), 2.45 − 2.30 (
m, 1H), 2.05 − 1.96 (m, 1H).
【0790】
  実施例108
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)アセトアミド
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
A.(2−フルオロ−6−(トリフルオロメトキシ)フェニル)トリメチルシラン。乾燥
テトラヒドロフラン(20mL)中の1−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベン
ゼン(2.0g、11.11mmol)及びTMEDA(1.3mL、11.11mmo
l)の冷(−78℃)攪拌溶液にsec−ブチルリチウム(シクロヘキサン中1.4M、
8mL)を加え、2時間攪拌した。この反応混合物にトリメチルシリルクロリド(1.8
1g、16.66mmol)を−78℃で加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を塩
化アンモニウム水溶液でクエンチし、ジエチルエーテル(2×50mL)で抽出した。合
わせた有機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、濃縮して、(2−フルオロ−6−(トリフルオロメトキシ)フェニル)トリメチル
シラン(1.8g、7.14mmol、収率64%)を得た。
1H NMR (400MH
z, CDCl
3) δ (ppm) 7.35 (dt, J=6.6, 8.2 Hz, 1
H), 7.05 − 7.00 (m, 1H), 6.92 (t, J=8.3 Hz, 1
H), 0.41 − 0.33 (m, 9H).
【0791】
  B.(6−フルオロ−3−ヨード−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)トリメチ
ルシラン。乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン(897mg、6.34mmol)の冷(−78℃)攪拌溶液にn−ブチルリチウ
ム(n−ヘキサン中2.5M、2.5mL、6.34mmol)をゆっくり加え、続けて
、テトラヒドロフラン(5mL)中の(2−フルオロ−6−(トリフルオロメトキシ)フ
ェニル)トリメチルシラン(1.6g、6.34mmol)を加え、同温度で2時間攪拌
した。乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中のヨウ素(2.4g、9.52mmol)
をこの反応混合物に−78℃で加え、0℃で1時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニ
ウム水溶液でクエンチし、ジエチルエーテル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機
層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮
して、(6−フルオロ−3−ヨード−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)トリメチ
ルシラン(2.0g、5.29mmol、収率84%)を得た。GCMS (m/z) 3
78.1.
【0792】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)酢酸エチル。密閉管中、ジメチルスルホキシド(30mL)中の(6−フルオロ−3
−ヨード−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)トリメチルシラン(2.0g、5.
29mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(2.1g、1
0.58mmol)、続けて、銅(874mg、13.76mmol)を加え、55℃で
16時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3
×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)、ブライン(50mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(
4−フルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸エチル(1.5g、4.9
6mmol、収率94%)を得た。GCMS (m/z) 302.1.
【0793】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)酢酸。メタノール:テトラヒドロフラン:水の混合液(15mL、1:1:1)中の
2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢
酸エチル(1.5g、4.96mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(1.4
g、14.90mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)
で希釈し、重硫酸カリウム水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。
合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、
濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)フ
ェニル)酢酸(1.0g、3.64mmol、収率73%)を得た。LCMS (ESI
) m/z 273.26 [M−1]
−.
【0794】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(トリフル
オロメトキシ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(5mL)中の2,2−ジフルオロ−
2−(4−フルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(300mg、1.
09mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.3mL、3.28mmol
)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソ
インドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(338mg、1.09mm
ol)をこの反応混合物に加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(2×30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイ
ソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−2−(
トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド(37mg、0.06mmol、収率6
%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (ESI) m/z 530.07 [M+
1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ (ppm) 10.98 
(s, 1H), 9.78 (br t, J=5.9 Hz, 1H), 7.82 (t, 
J=8.6 Hz, 1H), 7.71 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.63 
(br d, J=11.4 Hz, 1H), 7.51 − 7.38 (m, 3H), 5
.11 (br dd, J=5.1, 13.2 Hz, 1H), 4.56 − 4.40 
(m, 3H), 4.31 (d, J=17.6 Hz, 1H), 3.00 − 2.8
3 (m, 1H), 2.66 − 2.54 (m, 1H), 2.44 − 2.30 (
m, 1H), 2.08 − 1.93 (m, 1H).
【0795】
  実施例109
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキシル)アセト
アミド
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
A.8−フルオロ−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン。ピリジン(12
0mL)中の1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(12g、76.92
mmol)の攪拌溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(37g、230mmol)を0℃
で加え、室温で48時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、
酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマ
トグラフィー(100〜200シリカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精
製して、8−フルオロ−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン(6.5g、
41mmol、収率54%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 158.
1 [M]
+.
【0796】
  B.8−フルオロ−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン。酢酸エチル(15mL
)中の8−フルオロ−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン(1g、3.5
3mmol)の攪拌溶液に、酢酸エチル中の10%パラジウム炭素(200mg)のスラ
リーを窒素流下で加えた。反応混合物を室温で水素雰囲気下にて4時間攪拌した。水素雰
囲気を排気し、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を濃縮し、8−フルオ
ロ−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(500mg、1.3mmol、収率37
%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 160.1 [M]
+.
【0797】
  C.4−フルオロシクロヘキサノン。テトラヒドロフラン(20mL)中の8−フルオ
ロ−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(3.5g、21.87mmol)の攪拌
溶液に20mLの4N塩酸水溶液を0℃で加え、室温で6時間攪拌した。反応混合物を水
(10mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×30m
L)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、4−フルオロシクロヘキサノン(1.2g、10.
34mmol、収率48%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 116.
1 [M]
+  
【0798】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−1−ヒドロキシシクロヘキシル)酢酸
エチル。テトラヒドロフラン(20mL)中の4−フルオロシクロヘキサノン(1.6g
、13.7mmol)の攪拌溶液に塩化セリウム(III)七水和物(340mg1.3
7mmol)、続けて、亜鉛(1.07g、16.55mmol)及び2−ブロモ−2,
2−ジフルオロ酢酸エチル(3.35g、16.55mmol)を0℃で加え、室温で1
6時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で
抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エ
チル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−1−
ヒドロキシシクロヘキシル)酢酸エチル(1.1g、4.58mmol、収率34%)を
無色液体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 5.60 
(s, 1H), 4.83 (dt, J = 49.2, 2.7 Hz, 1H), 4.2
9 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.82 − 1.64 (m, 8H), 1.
26 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
【0799】
  E.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキサ−1−エニル)酢酸エチル
。ピリジン(22.6mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロ−1−ヒドロ
キシシクロヘキシル)酢酸エチル(0.75g、3.12mmol)の攪拌溶液に塩化チ
オニル(3.72g、31.25mmol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反
応混合物を水(10mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル
(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−
ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキサ−1−エニル)酢酸エチル(0.3g、1
.35mmol、収率43%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 221
.9 [M]
+.
【0800】
  F.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキシル)酢酸エチル。酢酸エチ
ル(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキサ−1−エニル
)酢酸エチル(200mg、0.9mmol)の攪拌溶液に、酢酸エチル中の10%酸化
白金(20mg)のスラリーを窒素流下で加えた。反応混合物を60psiの水素圧下、
室温で16時間攪拌した。水素雰囲気を排気し、反応混合物をセライトパッドに通して濾
過し、濾液を濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキシル)酢酸
エチル(100mg、0.44mmol、収率50%)を無色液体として得た。
1H N
MR (300 MHz, CDCl
3) δ 4.83 (dt, J = 49.2, 2.7
 Hz, 1H), 4.34 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.16 − 1.9
8 (m, 4H), 1.70 − 1.57 (m, 4H), 1.51 − 1.41 (
m, 1H), 1.26 (t, J = 6.6 Hz, 3H).
【0801】
  G.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキシル)酢酸。テトラヒドロフ
ラン:メタノール:水の混合液(6mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(
4−フルオロシクロヘキシル)酢酸エチル(100mg、0.446mmol)の攪拌溶
液に水酸化リチウム一水和物(56mg、1.34mmol)を加え、室温で4時間攪拌
した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製物を水(5mL)中に溶解させ、酢酸
エチル(2×5mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3
×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキシ
ル)酢酸(50mg、0.255mmol、収率59%)を半固体化合物として得た。
1
H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 4.82 (dt, J = 42.2, 
6.6 Hz, 1H), 2.18 − 1.20 (m, 10H).
【0802】
  H.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロヘキシル)
アセトアミド。ピリジン(9mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロシクロ
ヘキシル)酢酸(190mg、0.97mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(445
mg、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(
アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩
酸塩を反応混合物に加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水
溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン
(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を
Reveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニト
リル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ
−2−(4−フルオロシクロヘキシル)アセトアミド(33mg、0.073mmol、
収率7%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 452.15 [M+1]
+
.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 
9.56 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.1 Hz,
 1H), 7.47 (s, 1H), 7.41 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 
5.11 (dd, J = 13.2, 5.4 Hz, 1H), 4.84 (d, J = 
48.6 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.44
 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 4.31 (d, J = 17.4 Hz, 1H
), 2.96 − 2.72 (m, 1H), 2.62 − 2.51 (m, 1H), 
2.40 − 2.21 (m, 2H), 2.07 − 1.90 (m, 4H), 1.6
2 − 1.41 (m, 6H).
【0803】
  実施例110
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)
アセトアミド
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
1−ヨード−4−(メチルスルホニル)ベンゼン。1,4−ジオキサン(15mL)中の
1−ブロモ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(2g、8.506mmol)の攪拌溶
液にヨウ化ナトリウム(2.55g、17.01mmol)、ヨウ化銅(80mg,0.
42mmol)、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(1
33mg、0.93mmol)を室温で加え、密閉管中、110℃で16時間攪拌した。
反応混合物を水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。
合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮して、1−ヨード−3−(メチルスルホニル)ベンゼン(1.8g、6
.38mmol、収率75%)を茶色固体として得た。LCMS (ESI) m/z 2
83.16 [M+H]
+.
【0804】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸エチル。ジ
メチルスルホキシド(5mL)中の1−ヨード−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(5
00mg、1.77mmol)の攪拌溶液に2−ヨード−2,2−ジフルオロ酢酸エチル
(0.32mL、2.313mmol)、銅(107mg、1.68mmol)を加え、
室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチ
ル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(5
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(
100〜200メッシュ、20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2,2−ジフ
ルオロ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸エチル(250mg、0.89
9mmol、50%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 279
.26 [M+1]
+.
【0805】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸。メタノー
ル/テトラヒドロフラン/水(6mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(4
−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸エチル(250mg、0.899mmol)の冷
(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(75mg、0.798mmol)を加え、
室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(10
mL)で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(
50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−
(4−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸(180mg、0.72mmol、収率80
%)をゴム状固体として得た。MS (ESI) m/z 249.26 [M−1]
+.
【0806】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(メチルスルホニル)フェ
ニル)アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2  2,2−ジフルオロ−2−(4−(
メチルスルホニル)フェニル)酢酸(194mg、0.776mmol)の冷(0℃)攪
拌溶液に塩化ホスホリル(0.18mL、1.94mmol)を滴加し、0〜5℃で30
分間攪拌した。これに、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−
イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(200mg、0.64mmol)を加え、室
温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)
、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブラ
イン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をgr
aceカラムクロマトグラフィーにより、溶離液に52%ACN/0.1%ギ酸水溶液を
使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソ
イソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(4−(メチルスルホ
ニル)フェニル)アセトアミド(70mg、0.138mmol、収率21%)をオフホ
ワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 506.06 [M+1]
+.
1H N
MR (400MHz, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.78 (
br t, J=6.1 Hz, 1H), 8.11 (d, J=8.3 Hz, 2H), 
7.88 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.69 (d, J=7.8 Hz, 1
H), 7.42 − 7.34 (m, 2H), 5.10 (dd, J=4.9, 13
.2 Hz, 1H), 4.53− 4.37 (m, 3H), 4.28 (d, J=1
7.2 Hz, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.98 − 2.87 (m, 1H
), 2.68 − 2.55 (m, 1H), 2.46 − 2.31 (m, 1H), 
2.06 − 1.94 (m, 1H).
【0807】
  実施例111
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)
アセトアミド
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
A.1−ヨード−3−(メチルスルホニル)ベンゼン。1,4−ジオキサン(15mL)
中の1−ブロモ−3−(メチルスルホニル)ベンゼン(1g、4.25mmol)の攪拌
溶液にヨウ化ナトリウム(1.92g、12.76mmol)、ヨウ化銅(81mg,0
.425mmol)、trans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミ
ン(90mg、0.63mmol)を室温で加え、密閉管中、110℃で16時間攪拌し
た。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×200mL)で抽出し
た。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮して、1−ヨード−3−(メチルスルホニル)ベンゼン(900g
、3.19mmol、収率75%)を茶色固体として得た。LCMS (ESI) m/z
 282.85 [M+H]
+.
【0808】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸エチル。ジ
メチルスルホキシド(15mL)中の1−ヨード−3−(メチルスルホニル)ベンゼン(
900mg、3.19mmol)の攪拌溶液に2−ヨード−2,2−ジフルオロ酢酸エチ
ル(0.56mL、4.147mmol)、銅(527mg、8.29mmol)を加え
、室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エ
チル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(
50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル
(100〜200メッシュ、12%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2,2−ジ
フルオロ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸エチル(850mg、3.0
5mmol、95%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 320
.32 [M+1]
+(ACN(+41)付加)
【0809】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸。メタノー
ル/テトラヒドロフラン/水(10mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(
3−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸エチル(800mg、2.87mmol)の冷
(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(361mg、8.61mmol)を加え、
室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(20
mL)で中和し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(
50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−
(3−(メチルスルホニル)フェニル)酢酸(650mg、1.74mmol、収率70
%)をゴム状固体として得た。MS (ESI) m/z 251.07 [M+1]
+.
【0810】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(メチルスルホニル)フェ
ニル)アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2  2,2−ジフルオロ−2−(3−(
メチルスルホニル)フェニル)酢酸(291mg、1.16mmol)の冷(0℃)攪拌
溶液に塩化ホスホリル(0.27mL、2.91mmol)を滴加し、0〜5℃で30分
間攪拌した。次いで、この反応混合物に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.97mmo
l)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し
(pH8まで)、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×5
0mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得ら
れた残渣をgraceカラムクロマトグラフィーにより、溶離液に52%ACN−0.1
%ギ酸/水を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)
−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(
メチルスルホニル)フェニル)アセトアミド(72mg、0.142mmol、収率15
%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 506.01 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s, 
1 H) 9.80 (br t, J=5.85 Hz, 1 H), 8.12 − 8.09 
(m, 2 H), 7.96 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.90 − 7.8
0 (m, 1 H), 7.67 (d, J=7.68 Hz, 1 H), 7.41 (s
, 1 H), 7.36 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 5.10 (dd, J=
13.16, 5.12 Hz, 1 H), 4.54 − 4.20 (m, 4 H), 3
.30 (d, J=8.04 Hz, 3 H), 3.01 − 2.79 (m, 1 H)
, 2.67 − 2.55 (m, 1 H), 2.47 − 2.30 (m, 1 H), 
2.06 − 1.92 (m, 1 H).
【0811】
  実施例112
2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメチ
ルスルホキシド(20mL)中の5−ヨードピリミジン−2−アミン(1g、4.52m
mol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.1mL、9.0
4mmol)、銅(0.75g、11.76mmol)を反応させ、50℃で16時間攪
拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50mL
)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−2,
2−ジフルオロ酢酸エチル(600mg、2.76mmol、61%)を茶色液体として
得た。GCMS (m/z) 217.1.
【0812】
  B.2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸。エタノール
/テトラヒドロフラン/水(12mL、1:1:1)中の2−(2−アミノピリミジン−
5−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(500mg、2.30mmol)の冷(0
℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(290mg、6.91mmol)を加え、室温
で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(10mL
)で中和し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10
mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2−アミノピリミジン−
5−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(300mg、1.58mmol、収率69%)を
茶色半固体として得た。MS (ESI) m/z 190.22.[M+1]
+.
【0813】
  C.2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の2−(2−アミノピ
リミジン−5−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(800mg、4.23mmol)及び
3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,
6−ジオン塩酸塩(915mg、2.96mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にN,N−ジ
イソプロピルエチルアミン(2.3mL、12.69mmol)、続けて、1−[ビス(
ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウ
ム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(2.4g、6.34mmol)を加え、室
温で16時間攪拌した。反応混合物を水(70mL)で希釈し、酢酸エチル(2×20m
L)で抽出し、合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、真空下で濃縮乾燥させた。生成物をReveleris  C−18逆相カラムによ
り、40%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(2−アミ
ノピリミジン−5−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−
1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(4
5mg、1.01mmol、収率15%)をオフホワイト固体として得た。MS (ES
I) m/z 445.44 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−
d
6) δ 10.96 (s, 1H), 9.59 (br t, J=5.8 Hz, 1H
), 8.36 (s, 2H), 7.67 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.4
3 (s, 1H), 7.37 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.26 (s, 2
H), 5.10 (dd, J= 5.2, 13.4 Hz, 1H), 4.65 − 4.
24 (m, 4H), 3.02 − 2.83 (m, 1H), 2.67 − 2.54 
(m, 1H), 2.46 − 2.30 (m, 1H), 2.01 − 1.95 (m,
 1H).
【0814】
  実施例113
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチルチオ)ピリ
ジン−2−イル)アセトアミド
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
A.6−ブロモピリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル。ジクロロメタン(7
0mL)中の6−ブロモピリジン−3−アミン(7g、40.46mmol)の攪拌溶液
に二炭酸ジ−tert−ブチル(10.58mL、48.55mmol)、続けて、4−
ジメチルアミノピリジン(0.99g、8.09mmol)、トリエチルアミン(0.9
9g、8.09mmol)を0℃で加え、室温で6時間攪拌した。反応混合物を水(50
mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライ
ン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル/石油エーテル)により精製
して、6−ブロモピリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(6g、22.05
mmol、収率54%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 273.22 
[M+1]
+.
【0815】
  B.2−(5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピリジン−2−イル)−2,
2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメチルスルホキシド(40mL)中の6−ブロモピリジン
−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(6g、16.08mmol)の攪拌溶液に2
−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(4.89mL、24.12mmol)、続け
て、銅粉末(2.65g、41.73mmol)を室温で加え、60℃で6時間攪拌した
。反応混合物を水で希釈して、セライトパッドに通して濾過した。濾液を酢酸エチル(3
×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(5%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2−(5−(tert−ブトキシ
カルボニルアミノ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(4g、12
.65mmol、収率57%)を無色液体として得た。
1H NMR (300 MHz, 
CDCl
3) δ 8.42 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.16 (d, J 
= 6.9 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.67 
(bs, 1H), 4.36 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.53 (s, 
9H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0816】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(5−チオシアナトピリジン−2−イル)酢酸エチル。
6N  HCl(80mL)中の2−(5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピリ
ジン−2−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(4g、12.65mmol)の攪拌
溶液を0℃で、室温で30分間攪拌した。次いで、亜硝酸ナトリウム(0.87g、12
.65mmol)を反応混合物に加え、続けて、チオシアン酸銅(I)(0.77g、6
.32mmol)、チオシアン酸カリウム(0.99g、8.09mmol)を−5℃で
加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸
エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(5%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、2,2−ジフルオロ
−2−(5−チオシアナトピリジン−2−イル)酢酸エチル(0.7g、2.71mmo
l、収率21%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 259.23 [M+
1]
+.
【0817】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチルチオ)ピリジン−2−イル
)酢酸エチル。テトラヒドロフラン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(5−チ
オシアナトピリジン−2−イル)酢酸エチル(700mg、2.71mmol)の攪拌溶
液にトリフルオロメチルトリメチルシラン(770mg、5.42mmol)、続けて、
フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(1.08mL、1.08mmol)を0℃で加
え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸
エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(100〜200シリカゲル、2%酢酸エチル/石油エーテル)により精
製して、2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチルチオ)ピリジン−2−イ
ル)酢酸エチル(170mg、0.56mmol、収率21%)を無色液体として得た。
MS (ESI) m/z 302.27 [M+1]
+.
【0818】
  E.2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチルチオ)ピリジン−2−イル
)酢酸。テトラヒドロフラン:エタノール:水(5mL、1:1:1)中の2,2−ジフ
ルオロ−2−(5−(トリフルオロメチルチオ)ピリジン−2−イル)酢酸エチル(17
0mg、0.56mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(71mg、1.69
mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製
物を水(5mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×4mL)で洗浄した。水層を重硫酸カ
リウム水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブラ
イン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,2−ジフ
ルオロ−2−(5−(トリフルオロメチルチオ)ピリジン−2−イル)酢酸(140mg
、0.51mmol、収率91%)を半固体化合物として得た。MS (ESI) m/z
 274.18 [M+1]
+.
【0819】
  F.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチルチオ
)ピリジン−2−イル)アセトアミド。ピリジン(5mL)中の2,2−ジフルオロ−2
−(5−(トリフルオロメチルチオ)ピリジン−2−イル)酢酸(220mg、0.81
mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(371mg、2.42mmol)を滴加し、0
〜5℃で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインド
リン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(250mg、0.81mmol)
を反応混合物に加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液
で中和し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をReve
leris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー(50〜55%アセトニトリル/0
.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(
5−(トリフルオロメチルチオ)ピリジン−2−イル)アセトアミド(45mg、0.0
8mmol、収率10%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z 5
29.03 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 10
.99 (s, 1H), 9.77 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 9.01 (
s, 1H), 8.44 (dd, J = 7.8, 0.8 Hz, 1H), 7.98 
(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.5 Hz, 1H),
 7.50 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.11 
(dd, J = 12.9, 5.1 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 6.3 H
z, 2H), 4.46 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 4.31 (d, J 
= 17.6 Hz, 1H), 2.92 − 2.88 (m, 1H), 2.63 − 2
.57 (m, 1H), 2.41 − 2.36 (m, 1H), 2.02 − 2.00
 (m, 1H).
【0820】
  実施例114
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルアミノ)エトキシ
)フェニル)アセトアミド塩酸塩
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3−(2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)エトキシ)フ
ェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。テトラヒドロフラン(20mL)中の2,2
−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル(2g、9.25mmol)
の攪拌溶液に2−ヒドロキシエチル(メチル)カルバミン酸tert−ブチル(2.43
g13.88mmol)、N,N−ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.87g
9.25mmol)、続けて、トリフェニルホスフィン(2.4g、9.25mmol)
を室温で加え、50〜55℃で16時間攪拌した。反応塊を直接濃縮した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200)により、溶離液に30%酢酸
エチル−ヘキサンを使用して精製し、2−(3−(2−(tert−ブトキシカルボニル
(メチル)アミノ)エトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1g、4.
0mmol、収率29%)を茶色液体として得た。MS (ESI) m/z 274.2 
[M−100]
+.
【0821】
  B.2−(3−(2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)エトキシ)
フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸。メタノール/テトラヒドロフラン/水(15mL
、1:1:1)中の2−(3−(2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ
)エトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.0g、2.67mmol
)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(224.5mg、5.64mmol
)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水
溶液(10mL)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を
ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−(2
−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)エトキシ)フェニル)−2,2−
ジフルオロ酢酸エチル(600mg、1.73mmol、収率65%)を茶色半固体とし
て得た。MS (ESI) m/z 343.8 [M−1]
+.
【0822】
  C.2−(3−(2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキ
ソイソインドリン−5−イル)メチルアミノ)−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチル
)フェノキシ)エチル(メチル)カルバミン酸tert−ブチル。N,N−ジメチルホル
ムアミド(20mL)中の2−(3−(2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)
アミノ)エトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(447.8mg、1.
44mmol)の溶液に(3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2
−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(500mg、1.44mmol)を加え、
ジイソプロピルエチルアミン(561.8mg、4.34mmol)及び1−[ビス(ジ
メチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム
3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(825.9g、2.17mmol)を室温で
順に加え、反応を室温で2時間続けた。反応混合物を氷冷水(40mL)中に注ぐと、オ
フホワイト固体が認められた。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラム
クロマトグラフィーにより、45〜50%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使
用して精製し、2−(3−(2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−
1−オキソイソインドリン−5−イル)メチルアミノ)−1,1−ジフルオロ−2−オキ
ソエチル)フェノキシ)エチル(メチル)カルバミン酸tert−ブチル(200mg、
0.33mmol、収率20%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/
z 501 [M−100]
+(脱Boc質量)。
【0823】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(メチルアミノ)エ
トキシ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。2−(3−(2−((2−(2,6−ジオキソ
ピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチルアミノ)−1,
1−ジフルオロ−2−オキソエチル)フェノキシ)エチル(メチル)カルバミン酸ter
t−ブチル(160mg、0.26mmol)に4M塩酸/ジオキサン(5mL)を加え
、室温で4時間攪拌した。溶液を減圧下で蒸発させ、ジエチルエーテルで洗浄して、3−
(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−
ジオン塩酸塩(60mg、0.11mmol、収率42%)をオフホワイト固体として得
た。MS (ESI) m/z 501.59 [M+1]
+.
1H NMR (400MHz
, DMSO−d
6) δ ppm 10.99 (s, 1H), 9.87 − 9.58 (
m, 1H), 8.98 (br s, 2H), 7.68 (d, J=7.8 Hz, 1
H), 7.53 − 7.46 (m, 1H), 7.44 − 7.40 (m, 1H),
 7.39 − 7.34 (m, 1H), 7.46 − 7.32 (m, 1H), 7.
24 − 7.16 (m, 3H), 5.11 (dd, J=5.1, 13.5 Hz, 
1H), 4.48 − 4.39 (m, 3H), 4.33  − 4.24 (m, 3H
), 3.40 − 3.25 (m, 2H), 2.97 − 2.85 (m, 1H), 
2.67 − 2.55 (m, 4H), 2.39 (dq, J=4.4, 13.2 H
z, 4H), 2.05 − 1.94 (m, 1H).
【0824】
  実施例115
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジ
ヒドロピリダジン−3−イル)アセトアミド
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(6−クロロピリダジン−3−イル)マロン酸1−tert−ブチル3−エチル
。マロン酸1−Tert−ブチルエチル(26.6mL、140.54mmol)を、ジ
オキサン中の水素化ナトリウムの懸濁液(12.9g、324.32mmol)に10℃
で滴加した。反応物を10℃で1時間攪拌し、次いで、室温まで加温した。次いで、3,
6−ジクロロピリダジン(20g、135.13mmol)を反応物に25℃で分割して
加え、2時間還流させた。反応混合物を氷冷水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(5
×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜20
0シリカ)により、6%EtoAc:ヘキセンを使用して精製し、2−(6−クロロピリ
ダジン−3−イル)マロン酸1−tert−ブチル3−エチル(16g,53.33mm
ol、収率39%)を得た。LCMS (ESI) m/z 301.31 [M+1]
+.
【0825】
  B.2−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2−フルオロマロン酸1−tert−
ブチル3−エチル。テトラヒドロフラン(200mL)中の2−(6−クロロピリダジン
−3−イル)マロン酸1−tert−ブチル3−エチル(16g、53.33mmol)
の溶液に水素化ナトリウム(2.31g、58.133mmol)を0℃で加え、15分
間攪拌した。乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中のSelectFluo
r(20.5g、58.13mmol)の濁った溶液を0℃で20分間にわたって滴加し
、次いで、反応物を室温で2時間攪拌した。反応を塩化アンモニウム(200mL)でク
エンチし、酢酸エチル(5×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50
mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマト
グラフィー(100〜200シリカ)により、5%EtoAc:ヘキサンを使用して精製
し、2−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2−フルオロマロン酸1−tert−ブ
チル3−エチル(11g、34.59mmol、収率64%)を得た。LCMS (ES
I) m/z 219.27 [M+1]
+.
【0826】
  C.2−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2−フルオロ酢酸エチル。トリフルオ
ロ酢酸:ジクロロメタン混合液(1:1、60mL)中の2−(6−クロロピリダジン−
3−イル)−2−フルオロマロン酸1−tert−ブチル3−エチル(11g、34.5
4mmol)の溶液を25℃で2時間攪拌し、次いで、ロータリーエバポレーターにより
濃縮乾固した。得られた残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解させ、重炭酸ナトリウ
ム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濃縮乾固し、2−(6−ク
ロロピリダジン−3−イル)−2−フルオロ酢酸エチル(6g、27.52mmol、収
率79%)を得た。LCMS (ESI) m/z 219.06 [M+1]
+.この物質
を更に精製することなく、次の工程に用いた。
【0827】
  D.2−フルオロ−2−(6−ヒドロキシピリダジン−3−イル)酢酸エチル。酢酸(
20mL)中の2−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2−フルオロ酢酸エチル(6
g、27.52mmol)の攪拌溶液に酢酸ナトリウム(22.56g、275.52m
mol)を加え、100℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水(500mL)で希
釈し、酢酸エチル(5×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラ
フィー(100〜200シリカ)により、30%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し
、2−フルオロ−2−(6−ヒドロキシピリダジン−3−イル)酢酸エチル(4g、20
.00mmol、収率72%)を得た。LCMS (ESI) m/z 201.22 [M
+1]
+.
【0828】
  E.2−フルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3
−イル)酢酸エチル。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の2−フルオロ−2
−(6−ヒドロキシピリダジン−3−イル)酢酸エチル(4g、20.00mmol)の
攪拌溶液にヨウ化メチル(1.86mL、30.00mmol)、炭酸カリウム(8.2
8g、60.00mmol)を室温で加え、3時間攪拌した。反応混合物を水(50mL
)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5
0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマ
トグラフィー(100〜200シリカ)により、40%酢酸エチル/ヘキサンを使用して
精製し、2−フルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−
3−イル)酢酸エチル(3g、14.01mmol、収率70%)を得た。LCMS (
ESI) m/z 215.66 [M+1]
+.
【0829】
  F.2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジ
ン−3−イル)酢酸エチル。乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の2−フルオロ−2
−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)酢酸エチル(3
g14.01mmol)の溶液にリチウムヘキサメチルジシラジド(14mL、16.8
2mmol)を−78℃で滴加し、15分間攪拌した。これに、乾燥N,N−ジメチルホ
ルムアミド(10mL)中のSelectFluor(5.9g、16.8mmol)の
懸濁液を10分間にわたって滴加した。添加が完了したら、反応物を30分間かけて室温
まで加温した。反応物を飽和塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、有機フラクシ
ョンを留去した。得られた残渣を氷冷水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(5×50
0mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をコンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(1
00〜200シリカ)により、42%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、2,2−
ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)
酢酸エチル(1.2g、5.17mmol、収率36%)を得た。LCMS (ESI) 
m/z 233.33 [M+1]
+.
【0830】
  G.2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジ
ン−3−イル)酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(30mL、1:1
:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリ
ダジン−3−イル)酢酸エチル(1.2g、5.17mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に
水酸化リチウム一水和物(1.08g、25.86mmol)を加え、室温で6時間攪拌
した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%塩酸水溶液で中和し、酢酸エチル(2×50m
L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒ
ドロピリダジン−3−イル)酢酸(700mg、3.43mmol、収率66%)をオフ
ホワイト固体として得た。LCMS (ESI) m/z 205.31 [M+1]
+.
【0831】
  H.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,
6−ジヒドロピリダジン−3−イル)アセトアミド。ピリジン中の2,2−ジフルオロ−
2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)酢酸(197
.6mg、0.968mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.27mL
、2.906mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。この反応混合物に3−(
5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジ
オン塩酸塩(300mg、0.968mmol)を加え、室温で30分間、攪拌し続けた
。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3×
50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C
−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜60%アセトニトリル/ギ酸水溶液
(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル
)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−
メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)アセトアミド(70mg
、0.152mmol、収率15%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) 
m/z 460.52 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) 
δ = 10.98 (s, 1H), 9.68 (br t, J=5.8 Hz, 1H),
 7.79 − 7.69 (m, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.45 (d, 
J=7.7 Hz, 1H), 7.12 (d, J=9.5 Hz, 1H), 5.11 
(dd, J=4.9, 13.3 Hz, 1H), 4.58 − 4.27 (m, 4H
), 3.66 (s, 3H), 2.99 − 2.83 (m, 1H), 2.67 − 
2.56 (m, 1H), 2.45 − 2.29 (m, 1H), 2.08 − 1.9
3 (m, 1H).
【0832】
  実施例116
2−(2−アミノピリミジン−4−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロア
セトアミド
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
A.4−ヨードピリミジン−2−アミン。ヨウ化水素酸(100mL)中の4−クロロピ
リミジン−2−アミン(5g、38.5mmol)の氷冷溶液にヨウ化ナトリウム(17
.2g、115.7mmol)を0℃で加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を重炭
酸ナトリウム水溶液で0℃にて慎重にクエンチし、ジクロロメタン(3×150mL)で
抽出した。合わせた有機層を水(150mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−ヨードピリミジン−2−アミン(1.5
5g、7.01mmol、収率18%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z
 222 [M+H]
+.
【0833】
  B.2−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。ジメ
チルスルホキシド(10mL)中の4−ヨードピリミジン−2−アミン(5g、22.6
0mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(4.53mL、
33.92mmol)、続けて、銅粉末(3.7g、58.75mmol)を加え、50
℃で4時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、酢酸エチル(
3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50m
L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(2−アミノピリミジン−4
−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1.4mg、6.45mmol、28%)を
茶色液体として得た。MS (ESI) m/z 218 [M+H]
+.
【0834】
  C.2−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒド
ロフラン中の2−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル
(700mg、3.22mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に1N塩酸を加え、室温で12
時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣をトルエンで共蒸留して、2−(2−
アミノピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸(550mg、2.91mmo
l、収率82%)を白色固体として得た。MS (ESI) m/z 188 [M−H]
+
.
【0835】
  D.2−(2−アミノピリミジン−4−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペ
リジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフル
オロアセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の3−(6−((メチ
ルアミノ)メチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオ
ン・塩酸塩(683mg、2.21mmol)及び2−(2−アミノピリミジン−4−イ
ル)−2,2−ジフルオロ酢酸(500mg、2.21mmol)の冷(0℃)溶液にN
,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.15mL、6.63mmol)、続けて、1−
[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピ
リジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(1g、2.65mmol)を加え
、室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(70mL)で希釈し、酢酸エチル(2×5
0mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムにより
、58%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用して精製し、2−(2−アミノ
ピリミジン−4−イル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1
−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(52
mg、11.6mmol、収率5%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) 
m/z 445.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) 
δ 10.99 (s, 1H), 9.57 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.
46 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.71(d, J = 8.0 Hz, 1H
), 7.48 (s, 1H), 7.60 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.
07 (s, 1H), 6.86 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.11 (d
d, J = 13.2, 4.8 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 5.2 Hz,
 2H), 4.46 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 
17.2 Hz, 1H),  2.93 − 2.89 (m, 1H), 2.67 − 2.
58 (m, 1H), 2.40 − 2.33 (m, 1H), 2.01 − 1.98 
(m, 1H).
【0836】
  実施例117
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−4−イル)アセトアミド
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)酢酸エチル
。ジメチルスルホキシド(50mL)中の4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリミジン(
5g、21.55mmol)の攪拌溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(
8mL、62.2mmol)、続けて、銅粉末(5.93g、93.4mmol)を室温
で加え、60℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し
、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(40mL)、ブライン
(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を濃縮し、得られた粗
製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、20%酢酸エチル/石油エーテルを
使用して精製し、2,2−ジフルオロ−2−(3−ホルミルフェニル)酢酸エチル(3g
、12.00mmol、38%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 24
9.66 [M+1]
+.
【0837】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−4−イル)酢酸エチル。テトラヒドロフ
ラン中の2,2−ジフルオロ−2−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)酢酸エ
チル(2.8g、11.29mmol)をトリメチルシラン(5.3mL)に0℃で加え
、10%Pd/C(622mg)を加え、次いで、室温で5時間攪拌した。反応混合物を
セライトパッドに通して濾過し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製物をフラッシュカラムクロマト
グラフィー(100〜200シリカゲル、10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製
して、2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−4−イル)酢酸エチル(800mg、3
.96mmol、収率36%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 203
.65 [M+1]
+.
【0838】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−4−イル)酢酸。テトラヒドロフラン:
エタノール:水(15mL、1:1:1)中の2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−
4−イル)酢酸エチル(1g、4.95mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物
(624mg、14.85mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。揮発性物質を減
圧下で除去し、得られた粗製物を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エチル(2×10m
L)で洗浄した。水層を1N塩酸塩溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出
した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾
過し、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−4−イル)酢酸(800mg
、4.59mmol、収率92%)を半固体化合物として得た。MS (ESI) m/z
 175 [M+1]
+.
【0839】
  D.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−4−イル)アセト
アミド。ピリジン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−4−イル)
酢酸(203mg、1.16mmol)の氷冷溶液にオキシ塩化リン(0.27mL、2
.91mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌し、次いで、3−(6−(アミノメチ
ル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(30
0mg、0.97mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸
ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、
濃縮した。得られた残渣をReveleris  C−18逆相カラムクロマトグラフィー
(50〜55%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、N−((2−(
2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチ
ル)−2,2−ジフルオロ−2−(ピリミジン−4−イル)アセトアミド(55mg、0
.12mmol、収率12%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI) m/z
 430.47 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 1
0.99 (s, 1H), 9.81 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 9.41 
(s, 1H), 9.12 (d, J =5.1 Hz ,1H) 7.95 (dd, J 
= 5.1, 1.5 Hz, 1H) 7.71  (d, J = 7.5 Hz ,1H), 
7.52(s, 1H),7.44 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.11 (
dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 6.3 Hz
, 2H),  4.47 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 4.32 (d, J 
= 17.4 Hz, 1H)  2.96 − 2.88 (m, 1H), 2.63 − 2.
57 (m, 1H), 2.43 − 2.38 (m, 1H), 2.07 − 1.98 
(m, 1H).
【0840】
  実施例118
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(ピペリジン−1−イル)
エトキシ)フェニル)アセトアミド
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル。ジクロロメタン
(130mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−(メトキシメトキシ)フェニル)酢
酸エチル(13.0g、49.98mmol)の攪拌溶液にトリフルオロ酢酸(65mL
)を0℃で加え、室温で5時間攪拌した。反応混合物を水(200mL)でクエンチし、
ジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)
、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジ
フルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(8.0g、37.03mmol
、収率74%)を得た。GCMS (m/z) 216.1.
【0841】
  B.1−(2−クロロエチル)ピペリジン。ジクロロメタン(40mL)中の2−(ピ
ペリジン−1−イル)エタノール(4.0g、30.95mmol)の攪拌溶液に塩化チ
オニル(7.0mL、92.87)を0℃で加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を
水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有
機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濃縮して、1−(2−クロロエチル)ピペリジン(1.8g、12.24mmol、収
率40%)を得た。GCMS (m/z) 147.1.
【0842】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェ
ニル)酢酸エチル。アセトン(15mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキ
シフェニル)酢酸メチル(1.0g、4.62mmol)の攪拌溶液に1−(2−クロロ
エチル)ピペリジン(885mg、6.01mmol)、炭酸カリウム(1.9g、13
.88mmol)を加え、55℃で4時間攪拌した。反応混合物をセライト床)を用いて
濾過し、酢酸エチル(3×50mL)で洗浄した。濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃
縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フ
ェニル)酢酸エチル(1.4g、4.28mmol、収率93%)を得た。LCMS (
ESI) m/z 328.0.
【0843】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェ
ニル)酢酸。メタノール−テトラヒドロフラン−水の混合液(20mL、1:1:1)中
の2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル
)酢酸エチル(1.4g、4.28mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一
水和物(539mg、12.84mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物
を濃縮し、残渣を10%重硫酸カリウム水溶液(20mL)で中和し、酢酸エチル(2×
40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(ピペリジン−1−イ
ル)エトキシ)フェニル)酢酸(700mg、2.34mmol、収率55%)を得た。
LCMS (ESI) m/z 300.0。
【0844】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(ピペリジン−1−
イル)エトキシ)フェニル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)
中の2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニ
ル)酢酸(300mg、1.00mmol)及び3−(5−(アミノメチル)−1−オキ
ソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(310mg、1.0
0mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(389mg
、3.01mmol)、続けて、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェー
ト(572mg、1.50mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を水(
50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライ
ン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、乾燥させた。生
成物をReveleris  C−18逆相カラムにより、40%アセトニトリル/ギ酸水
溶液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−
イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(
3−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アセトアミド(56mg、0
.09mmol、収率9%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (ESI) m/
z 555.23 [M+1]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 
(ppm) 10.99 (s, 1H), 9.66 (br t, J=5.9 Hz, 1
H), 9.47 (br s, 1H), 7.68 (d, J=7.7 Hz, 1H), 
7.51 (t, J=8.1 Hz, 1H), 7.42  (s, 1H), 7.36 (
d, J=7.8 Hz, 1H), 7.27 − 7.12 (m, 3H), 5.11 (
br dd, J=5.1, 13.2 Hz, 1H), 4.56 − 4.21 (m, 6
H), 3.61 − 3.45 (m, 4H), 3.10 − 2.83 (m, 3H),
 2.68 − 2.55 (m, 1H), 2.44 − 2.30 (m, 1H), 2.
08 − 1.91 (m, 1H), 1.90 − 1.60 (m, 5H), 1.50 
− 1.30 (m, 1H).
【0845】
  実施例119
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−モルホリノエトキシ)フェ
ニル)アセトアミド
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
A.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)酢酸エチル
。アセトン(25mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸
メチル(2.0g、9.25mmol)の攪拌溶液に4−(2−クロロエチル)モルホリ
ン塩酸(2.23g、12.03mmol)、炭酸カリウム(3.83g27.77mm
ol)を加え、55℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、
酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、ブライ
ン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−
2−(3−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)酢酸エチル(1.5g、4.55mm
ol、収率49%)を茶色液体として得た。LCMS (ESI) m/z 330.0 [
M+1]
+.
【0846】
  B.2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)酢酸。メ
タノール/テトラヒドロフラン/水の混合液(20mL、1:1:1)中の2,2−ジフ
ルオロ−2−(3−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)酢酸エチル(1.5g、4.
55mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(382mg、9.11
mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を10%重硫酸カ
リウム水溶液(20mL)で中和し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた
有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2
−ジフルオロ−2−(3−(モルホリノエトキシ)フェニル)酢酸(600mg、1.9
9mmol、収率44%)を茶色固体として得た。LCMS (ESI) m/z 302
.0 [M+1]
+.
【0847】
  C.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(2−モルホリノエトキシ
)フェニル)アセトアミド。N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の2,2−ジ
フルオロ−2−(3−(モルホリノエトキシ)フェニル)酢酸(513mg、1.66m
mol)及び3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペ
リジン−2,6−ジオン塩酸塩(500mg、1.66mmol)の冷(0℃)攪拌溶液
にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(643.8mg、4.98mmol)、続けて
、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(946.4mg、2.49
mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸
エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、乾燥させた。生成物をReveleris
  C−18逆相カラムにより、40%アセトニトリル/ギ酸水溶液(0.1%)を使用し
て精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソイ
ンドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(モルホリノエトキシ
)フェニル)アセトアミド塩酸塩(40mg、0.07mmol、収率4.4%)をオフ
ホワイト固体として得た。LCMS (ESI) m/z 557.2 [M+1]
+.
1H
 NMR (400MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.99 (s, 1H), 
10.17 (br s, 1H), 9.66 (br t, J=6.1 Hz, 1H), 
7.68 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.51 (t, J=8.1 Hz, 1
H), 7.42 (s, 1H), 7.36 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.
25 − 7.15 (m, 3H), 5.11 (dd, J=4.9, 13.2 Hz, 
1H), 4.48 − 4.37 (m, 5H), 4.28 (d, J=17.2 Hz
, 1H), 3.98 (br d, J=12.2 Hz, 2H), 3.73 (br t
, J=11.7 Hz, 2H), 3.64 − 3.49 (m, 5H), 3.48 −
 3.22 (m, 2H), 2.98 − 2.84 (m, 1H), 2.68 − 2.
56 (m, 1H), 2.45 − 2.31 (m, 1H), 2.05 − 1.95 
(m, 1H).
【0848】
  実施例120
2−(3−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)酢酸エチル。テトラヒドロフラン
(45mL)中の4,4−ジフルオロピペリジン・塩化水素(2g、12.048mmo
l)の攪拌溶液に2−ブロモ酢酸エチル(2.83g、18.07mmol)、トリエチ
ルアミン(6.51mL、48.19mmol)、続けて、ヨウ化トラブチルアンモニウ
ム(2.2g、6.024mmol)を室温で加え、同温度で16時間攪拌した。反応物
を氷水でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライ
ン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4,4−ジフル
オロピペリジン−1−イル)酢酸エチル(1.5g、7.2mmol、収率60%)を無
色液体として得た。GCMS (ESI) m/z 207 [M]
+.
【0849】
  B.2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エタノール:テトラヒドロフラ
ン(15mL)中の2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)酢酸エチル(2g
、9.66mmol)の攪拌溶液に水素化リチウムアルミニウム(9.6mL、19.3
2mmol)を0℃で加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、セラ
イト/硫酸ナトリウム・水和物(4:1)でクエンチし、室温で1時間攪拌した。白色ス
ラリーをセライトパッドに通して濾過し、ジクロロメタン(60mL)で十分洗浄した。
濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1
−イル)エタノール(1g、6.06mmol、収率62%)を無色液体として得た。
1
H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ 4.45 (bs, 1H), 3.
50 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.54 2.43 (m, 6H), 2.
00 − 1.87 (m, 4H).
【0850】
  C.メタンスルホン酸2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル。テト
ラヒドロフラン中の2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エタノール(1g
、4.8mmol)の溶液にメタンスルホニルクロリド(0.706mL)を0℃で加え
、室温で1時間攪拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチ
ル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、メタンスルホン酸2−(4,4−ジフルオロ
ピペリジン−1−イル)エチル(800mg、3.27mmol、収率54%)を無色液
体として得た。粗製化合物を更に精製することなく、次の工程に使用した。
【0851】
  D.tert−ブチル(3−ヨードフェノキシ)ジメチルシラン。N,N−ジメチルホ
ルムアミド(15mL、1:1:1)中の3−ヨードフェノール(5g、22.7mmo
l)の攪拌溶液にtert−ブチルジメチルシリルクロリド(8.2mL、27.24m
mol)を0℃で加え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を氷水(15mL)中に注
ぎ、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル(3−ヨード
フェノキシ)ジメチルシラン(10g、17.96mmol、収率80%)を半固体化合
物として得、これを更に精製することなく、次の工程に用いた。
【0852】
  E.2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル。ジメチルスル
ホキシド(75mL)中のtert−ブチル(3−ヨードフェノキシ)ジメチルシラン(
10g、22.33mmol)の攪拌溶液に銅粉末(3.5g、55.82mmol)、
続けて、2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(4.3mL33.49mmol)
を室温で加え、55℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)中に注ぎ、セラ
イトパッドに通して濾過した。濾液を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、合わせた有
機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、
2,2−ジフルオロ−2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル(3.5g、16.2
0mmol、収率54%)を無色液体として得た。MS (ESI) m/z 215.3
4 [M−1]
+.
【0853】
  F.2−(3−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニ
ル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル。トルエン(20mL)中の2,2−ジフルオロ−
2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル(700mg、2.86mmol)の攪拌溶
液にメタンスルホン酸2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル(619
mg、2.86mmol)、続けて、炭酸カリウム(1.59g、11.47mmol)
、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(30mg)を室温で加え、110℃で16時間攪拌
した。反応混合物を氷水中に注ぎ、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有
機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、
2−(3−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−
2,2−ジフルオロ酢酸エチル(600mg、1.65mmol、収率60%)を無色液
体として得た。MS (ESI) m/z 364.14 [M+1]
+.
【0854】
  G.2−(3−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニ
ル)−2,2−ジフルオロ酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水(15mL、1:
1:1)中の2−(3−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エトキシ)
フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(1g、2.75mmol)の攪拌溶液に水
酸化リチウム一水和物(348mg、8.26mmol)を加え、室温で3時間攪拌した
。揮発性物質を減圧下で除去し、得られた粗製物を水(15mL)中に溶解させ、酢酸エ
チル(2×10mL)で洗浄した。水層を1N塩酸塩溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×
15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(3−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−
1−イル)エトキシ)フェニル)−2,2−ジフルオロ酢酸(800mg、2.38mm
ol、収率86%)を半固体化合物として得た。MS (ESI) m/z 334.04 
[M]
+.
【0855】
  H.2−(3−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニ
ル)−N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド。N,N−ジメチルホルム
アミド(10mL)中の3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−
イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(276mg、0.895mmol)及び2−
(3−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,
2−ジフルオロ酢酸(300mg、0.895mmol)の冷(0℃)攪拌溶液にN,N
−ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL、1.79mmol)、続けて、1−[ビス
(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニ
ウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(408mg、1.074mmol)を加
え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×4
0mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮した。粗製化合物をReveleris  C−18逆相カラム(60%
アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)により精製して、2−(3−(2−(4,4−ジ
フルオロピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−N−((2−(2,6−ジオキ
ソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−
ジフルオロアセトアミド(45mg、0.076mmol、収率8%)をオフホワイト固
体として得た。MS (ESI) m/z 591.17. 
1H NMR (400 MHz
, DMSO−d
6) δ 10.98 (s, 1H), 9.61 (t, J = 5.6 
Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.44 (dd, 
J = 8.0, 7.6 Hz, 1H),  7.40 (s, 1H), 7.36 (d, 
J = 7.6 Hz, 1H), 7.16 − 7.11 (m, 3H), 5.10 (d
d, J = 13.2, 5.6 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 6.0 Hz,
 2H), 4.42 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 
17.2 Hz, 1H),   4.09 (t, J = 5.6 Hz, 2H),  2.9
5 − 2.87 (m, 1H), 2.78 (t, J = 5.6 Hz, 2H),  2
.65 − 2.59 (m, 5H), 2.45 − 2.35 (m, 1H), 2.03
 − 1.88 (m, 5H).
【0856】
  実施例121
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジ
ヒドロピリダジン−4−イル)アセトアミド
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
A.4,5−ジクロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン。N,N−ジメチルホ
ルムアミド(100mL)中の4,5−ジクロロピリダジン−3−オール(20g、0.
121mol)の攪拌溶液に炭酸カリウム(42g、0.303mol)、続けて、ヨウ
化メチル(18.9g、0.133mol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物
を濾過し、濾液に水(100mL)を加え、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。
合わせた有機層を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリ
カ)により、10〜20%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、4,5−ジクロロ−
2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(15g、0.0837mol、収率69%)
を得た。MS (ESI) m/z 179.03 [M+1]
+.
【0857】
  B.5−ヨード−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン。4,5−ジクロロ−2−
メチルピリダジン−3(2H)−オン(15g、83.79mmol)に47%ヨウ化水
素酸水溶液(185mL)を加え、140℃で24時間攪拌した。この反応混合物に飽和
チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)によ
り、30〜40%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、5−ヨード−2−メチルピリ
ダジン−3(2H)−オン(8.5g、36.016mmol、収率43%)を得た。M
S (ESI) m/z 237.22 [M+1]
+.
【0858】
  C.2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)マロン
酸1−tert−ブチル3−エチル。1,4−ジオキサン(85mL)中の水素化ナトリ
ウム(2.07g、86.44mmol)の10℃の懸濁液にマロン酸tert−ブチル
エチル(7g、37.45mmol)を滴加し、攪拌しながら、25℃まで1時間にわた
って加温した。次いで、5−ヨード−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(8.5
g、36.016mmol)を25℃で分割して加え、2時間還流させた。反応混合物を
氷冷水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有
機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃
縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、2
0〜30%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、2−(1−メチル−6−オキソ−1
,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)マロン酸1−tert−ブチル3−エチル(7g
、23.64mmol、収率65%)を得た。MS (ESI) m/z 296.97 [
M+1]
+.
【0859】
  D.2−フルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4
−イル)マロン酸1−tert−ブチル3−エチル。テトラヒドロフラン(100mL)
中の2−(6−クロロピリダジン−3−イル)マロン酸1−tert−ブチル3−エチル
(7g、23.64mmol)の0℃溶液に水素化ナトリウム(1.2g、25.77m
mol)を加えた。反応物を15分間攪拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(乾燥2
0mL)中のSelectFluor(9.12g、25.77mmol)の濁った溶液
を0℃で10分間にわたって滴加し、室温で2時間攪拌した。反応物を塩化アンモニウム
(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×70mL)で抽出した。合わせた有機層を
水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した
。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、25〜3
5%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、2−フルオロ−2−(1−メチル−6−オ
キソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)マロン酸1−tert−ブチル3−エチ
ル(5g、15.92mmol、収率67%)を得た。LCMS (ESI) m/z 3
15.40 [M+1]
+.
【0860】
  E.2−フルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4
−イル)酢酸エチル。25mLのトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1:1)中の2−
フルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)マ
ロン酸1−tert−ブチル3−エチル(5g、15.92mmol)を室温で4時間攪
拌した。この反応混合物に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル(3×70m
L)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(100
〜200シリカ)により、25〜35%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、2−フ
ルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)酢酸
エチル(3g、32.71mmol、収率88%)を得た。LCMS (ESI) m/z
 215.13 [M+1]
+.
【0861】
  F.2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジ
ン−4−イル)酢酸エチル。乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の2−フルオロ−2
−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)酢酸エチル(3
g、32.71mmol)の溶液にリチウムヘキサメチルジシリルアジド(16.8mL
、39.25mmol)を−78℃で10分間にわたって滴加した。同温度で15分間攪
拌した後、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中のSelectFluor
(5.9g、16.8mmol)の溶液を10分間にわたって滴加した。添加が完了した
ら、反応物を攪拌しながら30分間室温まで加温し、飽和塩化アンモニウム(50mL)
でクエンチした。ロータリーエバポレーターで有機フラクションを蒸発させた後、反応混
合物を氷冷水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(5×50mL)で抽出した。合わせた
有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濃縮した。得られた残渣をコンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(100〜200
シリカ)により、20〜30%酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製し、2,2−ジフル
オロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)酢酸エ
チル(1.2g、5.17mmol、収率36%)を得た。LCMS (ESI) m/z
 233.39 [M+1]
+.
【0862】
  G.2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジ
ン−4−イル)酢酸。1,4−ジオキサン(36mL)中の2,2−ジフルオロ−2−(
1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)酢酸エチル(1.2
g、5.17mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に3N塩酸水溶液(24mL)を5℃で加
え、室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×
30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6
−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)酢酸(700mg、3.43mmo
l、収率66%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (ESI) m/z 205
.02 [M+1]
+.
【0863】
  H.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1−メチル−6−オキソ−1,
6−ジヒドロピリダジン−4−イル)アセトアミド。ピリジン中の2,2−ジフルオロ−
2−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)酢酸(197
.6mg、0.968mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.27mL
、2.906mmol)を滴加し、0〜5℃で1時間攪拌した。次いで、この反応混合物
に3−(5−(アミノメチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2
,6−ジオン塩酸塩(300mg、0.968mmol)を加え、室温で30分間攪拌し
た。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し(pH8まで)、酢酸エチル(3
×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(10mL)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をReveleris  
C−18逆相カラムクロマトグラフィーにより、40〜60%アセトニトリル/ギ酸水溶
液(0.1%)を使用して精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イ
ル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(1
−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−4−イル)アセトアミド(70m
g、0.152mmol、収率15%)をオフホワイト固体として得た。MS (ESI
) m/z 459.16 [M+1]+.
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.98 (s, 1 H) 9.80 (br t, J=5.66 Hz
, 1 H) 8.06 (d, J=2.19 Hz, 1 H) 7.70 (d, J=7.
68 Hz, 1 H) 7.47 (s, 1 H) 7.40 (d, J=8.04 Hz, 
1 H) 7.15 (s, 1 H) 5.11 (dd, J = 13.16, 5.12 H
z, 1 H) 4.55 − 4.23 (m, 4 H) 3.69 (s, 1 H) 3.0
1 − 2.82 (m, 1 H) 2.68 −2.45 (m, 1 H) 2.46 − 2
.31 (m, 1 H) 2.06 − 1.93 (m, 1 H).
【0864】
  実施例121
N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−
5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)フェニル)アセトアミド
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
A.2−(3−ブロモフェニル)酢酸エチル。ジクロロメタン(60mL)中の2−(3
−ブロモフェニル)酢酸(25g、116.27mmol)の溶液に塩化オキサリル(2
0mL、232.25mmol)、続けて、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)を
0℃で加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、この得られた残渣にメタノー
ル(250mL)を加え、室温で1時間攪拌した。反応塊を濃縮し、得られた残渣を重炭
酸ナトリウム飽和水溶液(250mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×200mL)で
抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2−(3−ブロモフェニル)酢酸メチル(20g
、87.71mmol、収率76%)を無色液体として得た。LCMS (ESI) m/
z 270.29 [M+42]
+.(ACN付加)。
【0865】
  B.2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)酢酸エチル。トルエン
(250mL)中の2−(3−ブロモフェニル)酢酸メチル(20g、87.71mmo
l)の脱気溶液に1−メチルピペラジン(10.52g、105.52mmol)、炭酸
セシウム(40g、122.79mmol)を加え、30分間脱気した。次いで、この反
応混合物に2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(818
mg、1.31mmol)、酢酸パラジウム(II)(590mg、0.877mmol
)を加え、110℃で16時間攪拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、
濾液を濃縮し、水(300mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。
合わせた有機層を水(200mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、有機層を減圧下で濃縮し、粗製残渣を得、これをコンビフラッシュカラム
クロマトグラフィー(100〜200シリカ)により、21〜24%メタノール/ジクロ
ロメタンを使用して精製し、2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)
酢酸エチル(4.0g、16.12mmol、収率19%)を茶色固体として得た。LC
MS (ESI) m/z 249.26 [M+1]
+.
【0866】
  C.2,2−ジフルオロ−2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)
酢酸エチル。乾燥テトラヒドロフラン(80mL)中の2−(3−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)フェニル)酢酸エチル(4g、16.12mmol)の溶液にリチウムヘ
キサメチルジシラミド(テトラヒドロフラン中1M)(24mL、24.18mmol)
を−78℃で滴加し、15分間攪拌した。これに、乾燥テトラヒドロフラン(20mL)
中のN−フルオロジベンゼンスルホンイミド(7.6g、24.18mmol)の溶液を
10分間にわたって滴加した。添加が完了したら、反応物を30分間かけて室温まで加温
し、室温で1時間攪拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、
氷冷水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有
機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2,2
−ジフルオロ−2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)酢酸エチル(
2.2g、8.87mmol)を薄茶色固体として得た。LCMS (ESI) m/z 
285.40 [M+1]
+.
【0867】
  D.2,2−ジフルオロ−2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)
酢酸。テトラヒドロフラン:メタノール:水の混合液(1:1:1、30mL)中の2,
2−ジフルオロ−2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)酢酸エチル
(2.0g、7.04mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(50
4mg、21.12mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残
渣を水(50mL)で希釈し、ジエチルエーテル(2×50mL)で洗浄した。水層を1
0%重硫酸カリウム水溶液(15mL)で中和し、凍結乾燥させて、2,2−ジフルオロ
−2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)酢酸(1.2g、4.44
mmol)を得た。LCMS (ESI) m/z 270.11 [M+1]
+.
【0868】
  E.N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインド
リン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−(3−(4−メチルピペラジン−
1−イル)フェニル)アセトアミド。ピリジン(10mL)中の2,2−ジフルオロ−2
−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)酢酸(524mg、1.94m
mol)の冷(0℃)攪拌溶液に塩化ホスホリル(0.45mL、4.83mmol)を
0〜5℃で加え、同温度で1時間攪拌した。次いで、3−(5−(アミノメチル)−1−
オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩(500mg、1
.61mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を濃縮した。得られた残渣
をPREP−HPLC((Atlantis−T
3カラム)、アセトニトリル−0.1%
重炭酸アンモニウム/水を溶離液として使用)により精製した。凍結乾燥後、LCMSは
、所望のm/zが84%であることを示し、開環のm/zが16%であることが観察され
た。これを、コンビフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、6〜7%メタノール/
ジクロロメタンを使用して更に精製し、N−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3
−イル)−1−オキソイソインドリン−5−イル)メチル)−2,2−ジフルオロ−2−
(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)アセトアミド(35m
g、0.067mmol、収率4%)をオフホワイト固体として得た。LCMS (ES
I) m/z 526.39 [M+1]
+.
1H NMR (300MHz, DMSO−d
6) δ = 11.00 (s, 1H), 9.59 (br t, J=6.1 Hz, 1
H), 7.67 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.45 − 7.29 (m, 3
H), 7.11 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 
6.97 (br d, J=7.7 Hz, 1H), 5.11 (br dd, J=5.
1, 13.2 Hz, 1H), 4.53 − 4.34 (m, 3H), 4.33 − 
4.21 (m, 1H), 3.42 − 3.26 (m, 4H), 3.14 (br s
, 4H), 3.00 − 2.84 (m, 1H), 2.66 − 2.66 (m, 1
H), 2.42 − 2.33 (br dd, J=4.2, 13.0 Hz, 1H), 
2.27 (br s, 3H), 2.06 − 1.92 (m, 1H).
【0869】
  実施例123
試験化合物のKG−1細胞増殖に対する効果
【0870】
  試験化合物の抗増殖活性を、処置後72時間のKG−1細胞株(American  T
ype  Culture  Collection[ATCC]:カタログ番号ATCC(
登録商標)CCL−246(商標))にて評価した。KG−1の播種密度は、384ウェ
ルプレートにおけるアッセイの直線性を確保するように最適化した。
【0871】
  漸増濃度の試験化合物(0.5nM〜10μM)を、10点連続希釈法(3倍希釈)に
てデュプリケートで、アコースティックディスペンサー(EDC  ATS−100)によ
り、空の384ウェルプレートにスポッティングした。ジメチルスルホキシド(DMSO
)濃度は、最終のアッセイ濃度が0.1%DMSOになるように一定に維持した。試験前
に、KG−1細胞を10%FBS(ウシ胎児血清:HyClone)含有RPMI−16
40(Roswell  Park  Memorial  Institute−1640)
培地中で成長させ、培養フラスコで増殖させて、十分な量の出発物質を得た。次いで、細
胞を50μL体積中5000細胞/ウェルに希釈し、化合物をスポッティングした384
ウェルプレートに直接加えた。細胞を5%CO
2中、37℃で72時間成長させた。細胞
の化合物への曝露開始時(t
0)に、最初の生細胞数をCell  Titer−Glo(
登録商標)Luminescent  Cell  Viability  Assayにより
、1容量:2容量の比で、製造者の説明書(Promega  Corporation,
Madison,WI)に従って、生細胞中に存在するアデノシン−5’−トリホスフェ
ート(ATP)が発する発光レベルを定量することによって、評価した。72時間後、t
−処置した細胞の細胞生存率をCell  Titer−Glo(登録商標)により評価し
、発光を読み取った。代表的な化合物のIC
50値を表1に示す。
【0872】
  表1に、以下、IC
50値を示す。
A:0.01μM未満、B:0.01〜0.05μM、C:0.05μM超〜0.1μM
、及びD:0.1μM超〜10μM。
表1
【表1】
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【0873】
  上記の実施形態は、単なる例示であることが意図され、当業者であれば、日常的な実験
を行うだけで、具体的な化合物、材料及び手順の多数の等価物を認識または確認すること
ができよう。このような等価物は全て、本発明の範囲内にあるとみなされ、添付する特許
請求の範囲により包含される。
【0874】
  本発明の化合物は、医薬に使用するためのものである。
【0875】
  本発明の化合物は、本明細書にて提供される治療方法に使用するためのものである。
  本件出願は、以下の構成の発明を提供する。
(構成1)
  式Iの化合物:
(化1)
[この文献は図面を表示できません]
またはそのエナンチオマー若しくはエナンチオマーの混合物、またはその薬学的に許容さ
れる塩、溶媒和物、水和物、共結晶、包接化合物若しくは多形体。
[式中、
R
1は、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換され
たヘテロアリールまたは任意に置換されたヘテロシクリルであり、
R
2及びR
3はそれぞれハロであり、
ここで、R
1上の置換基は、存在する場合、1〜3個のQ基であり、ここで、各Qは、独
立して、アルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシアルキル、オキソ、ヒドロキシル、
アルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルアルキ
ル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意
に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、−R
4OR
5、−R
4OR
5
−R
4OR
5、−R
4N(R
6)(R
7)、−R
4SR
5、−R
4OR
4N(R
6)(R
7)、−R
4OR
4C(J)N(R
6)(R
7)、−C(J)R
9またはR
4S(O)
t
R
8であり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ
アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはヘテロシ
クリルアルキルであり、ここで、R
5のアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、
アルコキシアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまた
はヘテロシクリルアルキル基は、それぞれ独立して、1〜3個のQ
1基で任意に置換され
、ここで、各Q
1は、独立して、アルキル、ハロアルキルまたはハロであり、
R
6及びR
7は、以下のように選択され、
i)R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルであるか、あるいは
ii)R
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子と一緒に、5または6員ヘテロシ
クリルまたはヘテロアリール環を形成し、この環は、1個または2個のハロ、アルキルま
たはハロアルキルで任意に置換され、
R
8は、アルキル、ハロアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
R
9は、アルキルまたはアリールであり、
Jは、OまたはSであり、
tは、1または2である。]
(構成2)
  式中、R
1は、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に
置換されたヘテロアリールまたは任意に置換されたヘテロシクリルである、構成1に記載
の化合物。
(構成3)
  式II:
(化2)
[この文献は図面を表示できません]
を有する、構成1に記載の化合物またはそのエナンチオマー若しくはエナンチオマーの混
合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、共結晶、包接化合物若しく
は多形体。
[式中、
R
1は、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換され
たヘテロアリールまたは任意に置換されたヘテロシクリルであり、
ここで、R
1上の置換基は、存在する場合、1〜3個のQ基であり、ここで、各Qは、独
立して、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、任意に置換された
シクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルアルキル、任意に置換されたアリール
、−R
4OR
5、−R
4SR
5、−R
4N(R
6)(R
7)、R
4OR
4N(R
6)(R
7)またはR
4OR
4C(J)N(R
6)(R
7)であり、
Jは、OまたはSであり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
R
6及びR
7は、以下のように選択され、
i)R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルであるか、あるいは
ii)R
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子と一緒に、5または6員ヘテロシ
クリルまたはヘテロアリール環を形成し、この環は、1個または2個のハロ、アルキルま
たはハロアルキルで任意に置換される。]
(構成4)
  式中、R
1は、任意に置換されたアリールであり、
ここで、R
1上の置換基は、存在する場合、1〜3個のQ基であり、ここで、各Qは、独
立して、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、任意に置換された
シクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルアルキル、任意に置換されたアリール
、−R
4OR
5、−R
4SR
5、−R
4N(R
6)(R
7)、R
4OR
4N(R
6)(R
7)またはR
4OR
4C(J)N(R
6)(R
7)であり、
Jは、OまたはSであり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
R
6及びR
7は、以下のように選択され、
i)R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルであるか、あるいは
ii)R
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子と一緒に、5または6員ヘテロシ
クリルまたはヘテロアリール環を形成し、この環は、1個または2個のハロ、アルキルま
たはハロアルキルで任意に置換される、
構成1に記載の化合物。
(構成5)
  式中、R
1は、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたシクロヘキシル、任意に
置換されたピペリジニルまたは任意に置換されたピリジルであり、ここで、R
1上の置換
基は、存在する場合、1〜3個のQ基であり、ここで、各Qは、独立して、ハロ、アルキ
ル、−R
4OR
5または−R
4N(R
6)(R
7)であり、各R
4は、独立して、直接結
合またはアルキレンであり、各R
5は、独立して、水素、ハロ、アルキル、アルコキシ、
ハロアルコキシまたはハロアルキルであり、R
6及びR
7は、以下のように選択され、
i)R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルであるか、あるいは
ii)R
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子と一緒に、5または6員ヘテロシ
クリル環を形成する、
構成1に記載の化合物。
(構成6)
  式中、R
1は、任意に置換されたフェニルであり、ここで、R
1上の置換基は、存在す
る場合、1〜3個のQ基であり、ここで、各Qは、独立して、フルオロ、クロロ、メチル
、tertブチル、−R
4OR
5、−R
4SR
5またはR
4OR
4C(J)N(R
6)(
R
7)であり、各R
4は、独立して、直接結合またはメチレンであり、各R
5は、独立し
て、水素、メチル、エチルまたはトリフルオロメチルであり、R
6及びR
7は、それぞれ
独立して、水素またはメチルである、構成1に記載の化合物。
(構成7)
  式III
(化3)
[この文献は図面を表示できません]
を有する、構成1に記載の化合物またはそのエナンチオマー若しくはエナンチオマーの混
合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、共結晶、包接化合物若しく
は多形体。
[式中、
各Q
1は、独立して、アルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシ
ル、アルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルア
ルキル、任意に置換されたアリール、−R
4OR
5、−R
4SR
5、−R
4N(R
6)(
R
7)、R
4OR
4N(R
6)(R
7)またはR
4OR
4C(J)N(R
6)(R
7)で
あり、
Jは、OまたはSであり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロ、アルコキシ、ハロアルキルまたはヒドロキ
シアルキルであり、
R
6及びR
7は、以下のように選択され、
i)R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルであるか、あるいは
ii)R
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子と一緒に、5または6員ヘテロシ
クリルまたはヘテロアリール環を形成し、この環は、1個または2個のハロ、アルキルま
たはハロアルキルで任意に置換され、
nは、0〜3である。]
(構成8)
  式IV
(化4)
[この文献は図面を表示できません]
を有する、構成1に記載の化合物またはそのエナンチオマー若しくはエナンチオマーの混
合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、共結晶、包接化合物若しく
は多形体。
[式中、
Q
2は、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、任意に置換
されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルアルキル、任意に置換されたア
リール、−R
4OR
5、−R
4SR
5、−R
4N(R
6)(R
7)、R
4OR
4N(R
6
)(R
7)またはR
4OR
4C(J)N(R
6)(R
7)であり、
Jは、OまたはSであり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルである。]
(構成9)
  式V
(化5)
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を有する、構成1に記載の化合物またはそのエナンチオマー若しくはエナンチオマーの混
合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、共結晶、包接化合物若しく
は多形体。
[式中、
Q
3及びQ
4は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ
ル、アルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルア
ルキル、−R
4OR
5、−R
4SR
5、−R
4N(R
6)(R
7)、R
4OR
4N(R
6
)(R
7)またはR
4OR
4C(J)N(R
6)(R
7)であり、
Jは、OまたはSであり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコ
キシアルキルであり、
R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルである。]
(構成10)
  式VI
(化6)
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を有する、構成1に記載の化合物またはそのエナンチオマー若しくはエナンチオマーの混
合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、共結晶、包接化合物若しく
は多形体。
[式中、
Q
4及びQ
5は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ
ル、アルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルア
ルキル、−R
4OR
5、−R
4SR
5、−R
4N(R
6)(R
7)、R
4OR
4N(R
6
)(R
7)またはR
4OR
4C(J)N(R
6)(R
7)であり、
Jは、OまたはSであり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキルまたはヒドロ
キシアルキルであり、
R
6及びR
7は、以下のように選択され、
i)R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルであるか、あるいは
ii)R
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子と一緒に、5または6員ヘテロシ
クリルまたはヘテロアリール環を形成し、この環は、1個または2個のハロ、アルキルま
たはハロアルキルで任意に置換される。]
(構成11)
  式中、Q
4及びQ
5は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、アルコキシアルキ
ル、−R
4N(R
6)(R
7)または−R
4OR
5であり、R
4は、直接結合またはアル
キレンであり、R
5は、水素、アルキルまたはハロアルキルであり、R
6及びR
7は、そ
れらが置換している窒素原子と一緒に、6員ヘテロシクリルを形成する、構成10に記載
の化合物。
(構成12)
  式VII
(化7)
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を有する、構成1に記載の化合物またはそのエナンチオマー若しくはエナンチオマーの混
合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、共結晶、包接化合物若しく
は多形体。
[式中、
Q
5は、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、任意に置換
されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルアルキル、−R
4OR
5、−R
4SR
5、−R
4N(R
6)(R
7)、R
4OR
4N(R
6)(R
7)またはR
4OR
4
C(J)N(R
6)(R
7)であり、
Jは、OまたはSであり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキルまたはヒドロ
キシアルキルであり、
R
6及びR
7は、以下のように選択され、
i)R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルであるか、あるいは
ii)R
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子と一緒に、5または6員ヘテロシ
クリルまたはヘテロアリール環を形成し、この環は、1個または2個のハロ、アルキルま
たはハロアルキルで任意に置換される。]
(構成13)
  式中、Q
5は、水素、ハロ、アルキル、アルコキシアルキル、−R
4N(R
6)(R
7
)または−R
4OR
5であり、R
4は、直接結合またはアルキレンであり、R
5は、水素
、アルキルまたはハロアルキルであり、R
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子
と一緒に、6員ヘテロシクリルを形成する、構成12に記載の化合物。
(構成14)
  式VIII
(化8)
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を有する、構成1に記載の化合物またはそのエナンチオマー若しくはエナンチオマーの混
合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、共結晶、包接化合物若しく
は多形体。
[式中、
Q
2及びQ
5は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ
ル、アルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルア
ルキル、任意に置換されたアリール、−R
4OR
5、−R
4SR
5、−R
4N(R
6)(
R
7)、R
4OR
4N(R
6)(R
7)またはR
4OR
4C(J)N(R
6)(R
7)で
あり、
Jは、OまたはSであり、
各R
4は、独立して、アルキレン、アルケニレンまたは直接結合であり、
各R
5は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
R
6及びR
7は、それぞれ独立して、水素またはアルキルであるか、あるいはR
6及びR
7は、それらが置換している窒素原子と一緒に、6員ヘテロシクリルを形成する。]
(構成15)
  式中、Q
2及びQ
5は、それぞれ独立して、水素、ハロ、アルキル、アルコキシアルキ
ル、任意に置換されたアリールまたは−R
4OR
5であり、R
4は、直接結合またはアル
キレンであり、R
5は、水素、アルキルまたはハロアルキルである、構成14に記載の化
合物。
(構成16)
  表1から選択される、構成1に記載の化合物。
(構成17)
  がんを有する哺乳動物に、治療上有効な量の構成1〜16のいずれか一項に記載の化合
物を投与することを含む、がんを治療する方法。
(構成18)
  がんを有する哺乳動物に、治療上有効な量の構成16に記載の化合物を投与することを
含む、がんを治療する方法。
(構成19)
  前記がんが白血病である、構成17に記載の方法。
(構成20)
  前記白血病が、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病また
は急性骨髄性白血病である、構成19に記載の方法。
(構成21)
  前記白血病が急性骨髄性白血病である、構成19に記載の方法。
(構成22)
  前記白血病が再発性、難治性または従来の治療法に抵抗性である、構成19に記載の方
法。
(構成23)
  治療上有効な量の別の第2の活性薬剤または支持療法剤を投与することを更に含む、構
成17に記載の方法。
(構成24)
  前記他の第2の活性薬剤が、がん抗原に特異的に結合する治療用抗体、造血成長因子、
サイトカイン、抗がん剤、抗生物質、cox−2阻害薬、免疫調節剤、免疫抑制剤、コル
チコステロイドまたはその薬理活性変異体若しくは誘導体である、構成23に記載の方法
。
(構成25)
  薬剤として使用するための構成1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
(構成26)
  がんを有する哺乳動物に治療上有効な量の化合物を投与することを含む、がんを治療す
る方法にて使用するための構成1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
(構成27)
  前記がんが白血病である、構成26に記載の使用のための化合物。
(構成28)
  前記白血病が、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病また
は急性骨髄性白血病である、構成27に記載の使用のための化合物。
(構成29)
  前記白血病が急性骨髄性白血病である、構成27に記載の使用のための化合物。
(構成30)
  前記白血病が再発性、難治性または従来の治療法に抵抗性である、構成27〜29のい
ずれか一項に記載の使用のための化合物。
(構成31)
  治療上有効な量の別の第2の活性薬剤または支持療法剤を投与することを更に含む、構
成26〜30のいずれか一項に記載の使用のための化合物。
(構成32)
  前記他の第2の活性薬剤が、がん抗原に特異的に結合する治療用抗体、造血成長因子、
サイトカイン、抗がん剤、抗生物質、cox−2阻害薬、免疫調節剤、免疫抑制剤、コル
チコステロイドまたはその薬理活性変異体若しくは誘導体である、構成31に記載の使用
のための化合物。