【課題】メンテナンス計画を自動で作成すると共に、管理対象物の画像と、場所と、属性情報と、が一目で把握でき、どの管理対象物がもうすぐメンテナンスを行うのか把握可能な情報処理システム、装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、サーバ装置110は、メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス計画を作成し、作成したメンテナンス計画に含まれるメンテナンス予定日を該当するメンテナンス対象の管理対象物それぞれの属性情報に追加するメンテナンス制御部402と、複数の管理対象物それぞれの画像と、複数の管理対象物それぞれの設置場所を示す場所情報と、複数の管理対象物のうち少なくとも選択された管理対象物の属性情報とを同一の画面において表示すると共に、メンテナンス予定日に基づき、メンテナンス対象の管理対象物の表示をそれぞれ異ならせて表示するよう制御する表示制御部401を備える。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0011】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0012】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。情報処理システムは、サーバ装置110と、クライアント装置100とを含む。サーバ装置110と、クライアント装置100とは、ネットワーク120を介して通信可能に接続されている。
図1では説明の簡略化のため、情報処理システムに含まれるクライアント装置100は1台だけ示しているが、複数のクライアント装置100が含まれてもよい。また、クライアント装置100は、PC(Personal Computer)に限られず、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等であってもよい。
実施形態1では、サーバ装置110がクライアント装置100の表示部に後述する画面等を表示するよう制御する。サーバ装置110は、情報処理装置の一例である。
【0013】
2.ハードウェア構成
(1)サーバ装置110のハードウェア構成
図2は、サーバ装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置110は、ハードウェア構成として、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含む。制御部201は、サーバ装置110の全体を制御する。制御部201は、記憶部202に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する
図4に示す機能構成及び後述する
図5、
図9、
図11に示すアクティビティ図が実現される。記憶部202は、プログラム及び制御部201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。通信部203は、サーバ装置110をネットワーク120に接続し、サーバ装置110とクライアント装置100との通信を司る。
(2)クライアント装置100のハードウェア構成
図3は、クライアント装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置100は、ハードウェア構成として、制御部301と、記憶部302と、入力部303と、表示部304と、通信部305と、を含む。制御部301は、クライアント装置100の全体を制御する。制御部301は、記憶部302に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、クライアント装置100の機能構成等を実現する。記憶部302は、プログラム及び制御部301がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。入力部303は、キーボード及びマウス等であって、ユーザ操作を制御部301に入力する。表示部304は、ディスプレイ等であって、制御部301による処理の結果等を表示する。通信部305は、クライアント装置100をネットワーク120に接続し、クライアント装置100とサーバ装置110との通信を司る。
【0014】
3.機能構成
図4は、サーバ装置110の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置110は、機能構成として、表示制御部401と、メンテナンス制御部402と、在庫管理部403と、を含む。表示制御部401は、複数の管理対象物それぞれの画像と、複数の管理対象物それぞれの設置場所を示す場所情報と、複数の管理対象物のうち少なくとも選択された管理対象物の属性情報と、を同一の画面において表示すると共に、メンテナンス予定日に基づき、メンテナンス対象の管理対象物の表示をそれぞれ異ならせて表示するよう制御する。メンテナンス制御部402は、複数の管理対象物のうち、メンテナンス対象の管理対象物それぞれの動作予定情報と、メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス関連情報と、に基づいて、メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス計画を作成し、作成したメンテナンス計画に含まれるメンテナンス予定日を、該当するメンテナンス対象の管理対象物それぞれの属性情報に追加する。在庫管理部403は、複数の管理対象物のうち、消耗品である管理対象物に関して在庫管理を行い、在庫管理の情報に基づき、消耗品である管理対象物の発注を行う。在庫管理部403の処理は、発注制御の処理の一例である。
サーバ装置110は、表示制御部401と、メンテナンス制御部402と、を有することにより、メンテナンス計画を自動で作成すると共に、管理対象物の画像と、場所と、属性情報と、が一目で把握でき、また、どの管理対象物がもうすぐメンテナンスを行うのか把握可能な技術を提供することができる。
【0015】
4.情報処理
図5は、サーバ装置110による表示処理の一例を示すアクティビティ図である。表示処理は、情報処理の一例である。なお、
図5と、後述する
図9及び
図11と、は並行に実行されるが、説明の簡略化のため、別々に説明する。
A501において、表示制御部401は、クライアント装置100からの表示要求に応じて、
図6に示す画面を作成し、クライアント装置100に送信し、クライアント装置100の表示部304に表示する。
図6は、表示画面の一例を示す図(その1)である。表示画面には、場所領域601と、画像領域602と、属性領域603と、が含まれる。場所領域601には、機器及び装置が設置されている場所の情報が表示される。機器及び装置は、管理対象物の一例である。なお、以下では説明の簡略化のため、特に言及しない限り管理対象物として機器を例に説明を行う。
図6の例では、機器A604が第1類工学部棟5階の実験室501に設置されていることが示されている。場所領域601に表示される情報は、複数の管理対象物それぞれの設置場所を示す場所情報の一例である。
画像領域602には、機器の画像が表示される。機器の画像は、CAD(Computer−Aided design)図面であってもよいし、イメージ画像であってもよい。
図6の例では、場所領域601において機器A604が選択されているため、機器Aに該当する画像605が強調表示されている。画像領域602に表示される画像は、複数の管理対象物それぞれの画像の一例である。
属性領域603には、機器及び装置の属性情報が表示される。
図6の例では、場所領域601において機器A604が選択されているため、機器Aの属性情報が表示されている。
図6に示されるように、属性情報には、該当する機器のメンテナンス予定日606が含まれている。属性領域603に表示されている属性情報は、複数の管理対象物のうち少なくとも選択された管理対象物の属性情報の一例である。
【0016】
図6では、場所領域601において、機器Aが選択され、機器Aの画像が画像領域602に表示され、機器Aの属性情報が属性領域603に表示されている。しかし、画像領域602において、画像が選択された場合、表示制御部401は、選択された画像に該当する機器の場所情報を場所領域601に表示、又は強調表示し、選択された画像に該当する機器の属性情報を属性領域603に表示するよう制御する。また、表示制御部401は、属性領域603に属性情報の検索領域を設けるよう表示制御してもよい。表示制御部401は、検索領域に検索キーが入力され、検索ボタンが選択されると、検索キーに該当する属性情報を属性領域603に表示する。複数の属性情報の中から特定の属性情報が選択されると、表示制御部401は、選択された属性情報の機器の画像を画像領域602に表示し、その機器の場所情報を場所領域601に表示するよう制御してもよい。
【0017】
ここで、表示制御部401は、複数の機器それぞれの属性情報に含まれるメンテナンス予定日に基づき、メンテナンス対象の機器の表示を異ならせて表示する。
図7は、表示画面の一例を示す図(その2)である。
図7の例では、画像701〜画像704の機器は、1週間以内にメンテナンスを行う予定の機器である。画像705及び画像706の機器は、1ヶ月以内にメンテナンスを行う予定の機器である。画像707及び画像708は、2ヶ月以内にメンテナンスを行う予定の機器である。
なお、
図7の例では、メンテナンス対象の機器の表示を異ならせて表示する例として、機器の画像に異なる色を付す例を示しているが、これに限定されるものではなく、各画像の近傍にメンテナンス予定日を表示してもよいし、異なる色、又は異なる形のアイコンを各画像に付して表示してもよい。即ち、メンテナンス対象の機器のメンテナンスがあとどのくらいで実施されるかが分かればどのような表示であってもよい。
図7に示されるように、メンテナンス予定日に基づき、メンテナンス対象の機器の表示が異なるため、ユーザは、各機器があとどれくらいでメンテナンスされるのかひと目で把握することができる。
【0018】
図5の説明に戻る。
A502において、表示制御部401は、一覧表示指示がなされたか否かを判定する。表示制御部401は、一覧表示指示がなされたと判定した場合、A503に進み、一覧表示指示がなされていないと判定した場合、A502の処理を繰り返す。例えば、画面上で機器が選択された上で右クリックされ、一覧表示が選択された場合、表示制御部401は、一覧表示指示がなされたと判定する。
A503において、表示制御部401は、選択された機器のメンテナンス予定日から所定期間(例えば、前後2週間以内)にメンテナンス予定日が含まれる管理対象物の一覧801をクライアント装置100の表示部304に表示するよう制御してもよい。
図8は、メンテナンス対象の一覧を表示する一例を示す図である。
図8の例では、例えば、
図7の画面において、機器A604、又は画像701が選択された上で右クリックされ、一覧表示が選択された場合に表示される一覧801が示されている。なお、一覧801においては、どの機器、又はどの機器の画像が選択されたかが分かるように表示されている。
図8の例では、選択された機器の情報に下線が付されている。但し、これに限定されるものではなく、選択された機器の情報に所定のマークが付されていてもよい。即ち、どの機器、又はどの機器の画像が選択されて表示されているのかが分かればどのような表示であってもよい。
また、画面においてメンテナンス対象の機器が選択され、所定の操作が行われた場合、表示制御部401は、選択された機器のメンテナンス予定日から所定期間(例えば、前後2週間以内)にメンテナンス予定日が含まれる管理対象物の情報をカレンダーに重畳させてクライアント装置100の表示部304に表示するよう制御してもよい。
一覧又はカレンダーでメンテナンス予定日を表示するよう制御することによって、ユーザは、各機器のメンテナンス予定日をひと目で把握することができる。
なお、例えば、ユーザが、
図8の画面において、一覧の一番上の「機器H:第1類工学部棟4階実験室407」を選択すると、表示制御部401は、画面を、機器Hの場所と、画像と、属性情報が示される、
図7のような画面に遷移させる。
【0019】
図9は、サーバ装置110によるメンテナンス制御処理の一例を示すアクティビティ図である。メンテナンス制御処理は、情報処理の一例である。
A901において、メンテナンス制御部402は、複数の機器のうち、メンテナンス対象の機器それぞれの動作予定情報と、メンテナンス対象の機器それぞれのメンテナンス関連情報と、に基づいて、メンテナンス対象の機器それぞれのメンテナンス計画を作成する。そして、メンテナンス制御部402は、作成したメンテナンス計画に含まれるメンテナンス予定日を、該当するメンテナンス対象の管理対象物それぞれの属性情報に追加する。ここで、動作予定情報は、機器の稼働予定情報であり、例えば、月曜日から金曜日までは、朝8時から夜9時まで稼働し、土曜日は朝8時から昼12時まで稼働し、日曜日は稼働しない等の情報である。動作予定情報はサーバ装置110の記憶部202に記憶されている。また、メンテナンス関連情報は、機器のメンテナンスに関連する情報であり、管理番号、機器の購入日、機器の法定のメンテナンス間隔に関する情報(例えば、1年に1回等)、前回のメンテナンスの実行日、メンテナンスの内容等の情報を含む。メンテナンス関連情報は、機器の属性情報に含まれていてもよいし、機器の属性情報に含まれると共にコピーされた情報としてサーバ装置110の記憶部202に記憶されていてもよい。
【0020】
メンテナンス制御部402は、動作予定情報と、メンテナンス関連情報と、に基づいて、前回のメンテナンス実行日から所定期間内において、可能な限り、機器が動作していない時間でメンテナンスが行われるよう、機器のメンテナンス予定日を決定する。例えば、メンテナンス制御部402は、動作予定情報と、メンテナンス関連情報と、を変数として、所定の目的関数が最小となるよう機器のメンテナンス予定日を決定する。
【0021】
A902において、メンテナンス制御部402は、作成したメンテナンス計画に含まれるメンテナンス予定日を、該当するメンテナンス対象の機器それぞれの属性情報に追加する。また、メンテナンス制御部402は、メンテナンス予定日から所定期間前の日(例えば、1ヶ月前)をメンテナンス依頼日と決定し、属性情報に追加する。
A903において、メンテナンス制御部402は、制御部201のタイマー機能より取得した現在日時情報と、メンテナンス対象の機器の属性情報と、に基づき、メンテナンス対象の機器のうち、メンテナンス依頼日が本日となっている機器があるか否かを判定する。本日がメンテナンス依頼日の機器があった場合、メンテナンス制御部402は、A904に進む。
A904において、メンテナンス制御部402は、本日がメンテナンス依頼日となっている機器に対応付けて設定されているメンテナンス業者のメールアドレス等に対してメンテナンス依頼のメールを送信するよう制御する。
【0022】
A905において、メンテナンス制御部402は、メンテナンスが実行されたか否かを判定する。メンテナンス制御部402は、メンテナンスが実行されたと判定した場合、A906に進む。例えば、メンテナンス制御部402は、メンテナンスの実行結果が記載されたメールをメンテナンス業者のメールアドレス等から受信した場合、メンテナンスが実行されたと判定する。メンテナンスの実行結果には、機器の管理番号、メンテナンスの実行日、メンテナンスの内容等が含まれる。
A906において、メンテナンス制御部402は、メンテナンスが行われた機器の属性情報にメンテナンスの実行結果を追加する。
図10は、属性情報にメンテナンスの実行結果が追加された一例を示す図である。
図10に示されるように、機器Aの属性情報に、機器Aのメンテナンス結果として、メンテナンス実行日1001、メンテナンス結果1002が追加されて表示されている。
【0023】
図11は、サーバ装置110による在庫管理処理の一例を示すアクティビティ図である。在庫管理処理は、情報処理の一例である。
A1101において、在庫管理部403は、複数の管理対象物のうち、消耗品である管理対象物に関して在庫管理の情報に基づき、発注条件を満たす消耗品があるか否かを判定する。在庫管理部403は、発注条件を満たす消耗品があると判定すると、A1102に進む。ここで、在庫管理の情報とは、入庫日、入庫数等の入庫情報と、出庫日、出庫数等の出庫情報と、発注点の情報等と、発注先の情報と、を含む。発注点とは、在庫数がそれ以下になった場合に、発注を行う数のことである。在庫管理部403は、入庫数から出庫数を引いた在庫数が発注点以下になった消耗品がある場合、発注条件を満たす消耗品があると判定する。
【0024】
A1102において、在庫管理部403は、発注条件を満たす消耗品の属性情報に基づいて、発注先に消耗品の発注を行う。例えば、在庫管理部403は、発注先の情報に基づき、発注先のシステムに対して、消耗品の個数等を含む発注メールを送信することで、消耗品の発注を行う。
A1103において、在庫管理部403は、発注した消耗品が納品されたか否かを判定する。在庫管理部403は、発注した消耗品が納品されたと判定した場合、A1104に進む。例えば、在庫管理部403は、発注した消耗品が納品された旨のメールを受信した場合、発注した消耗品が納品されたと判定する。
A1104において、在庫管理部403は、納品された消耗品の属性情報に、入庫情報、入庫数等を更新し、在庫管理を行う。
【0025】
5.実施形態1の効果
実施形態1の効果によれば、メンテナンス計画を自動で作成すると共に、管理対象物の画像と、場所と、属性情報と、が一目で把握でき、また、どの管理対象物がもうすぐメンテナンスを行うのか把握可能な技術を提供することができる。
【0026】
(変形例1)
変形例1を説明する。変形例1の表示制御部401は、属性情報に含まれるメンテナンス実行日に基づき、メンテナンス対象の機器の表示を異ならせて表示する。
図12は、表示画面の一例を示す図(その3)である。
図12例では、画像1201〜画像1204の機器は、メンテナンス実行日から6ヶ月以内の機器であるため、機器に色が付されていない。画像1205及び画像1206は、メンテナンス実行日から6ヶ月経過後、8ヶ月以内の機器である。画像1207及び画像1208は、メンテナンス実行日から8ヶ月経過後の機器である。画像1205及び画像1206と、画像1207及び画像1208とは、異なる色が付されている。色、又は異なる形のアイコンを各画像に付して表示してもよい。
【0027】
なお、
図12の例では、メンテナンス対象の機器の表示を異ならせて表示する例として、機器の画像に異なる色を付す及び色を付さない例を示しているが、これに限定されるものではなく、各画像の近傍にメンテナンス実行日を表示してもよいし、異なる色、又は異なる形のアイコンを各画像に付して表示してもよい。即ち、メンテナンス対象の機器のメンテナンスが実行されてからどのくらいの時間が経過しているが分かればどのような表示であってもよい。
【0028】
変形例1によれば、
図12に示されるように、メンテナンス実行日に基づき、メンテナンス対象の機器の表示が異なるため、ユーザは、各機器が、メンテナンスが実行されてからどのくらい経っているかひと目で把握することができる。
【0029】
(変形例2)
変形例2を説明する。変形例2のメンテナンス制御部402は、メンテナンス対象の機器それぞれの動作予定情報と、メンテナンス対象の機器それぞれのメンテナンス関連情報と、メンテナンス対象の機器それぞれの場所情報と、に基づいて、メンテナンス対象の機器それぞれのメンテナンス計画を作成する。ここで、場所情報は、機器が設置されている場所の住所、建物の名前、階数、経度、緯度の情報、エレベータの有無、エレベータからの距離、階段の有無、階段からの距離等を含む。
メンテナンス制御部402は、動作予定情報と、メンテナンス関連情報と、場所情報と、に基づいて、前回のメンテナンス実行日から所定期間内において、可能な限り、機器が動作していない時間で、場所が近い機器がまとめてメンテナンスされるように、機器のメンテナンス予定日を決定する。
【0030】
変形例2によれば、動作予定情報と、メンテナンス関連情報と、場所情報と、に基づいて、メンテナンス計画を作成することができる。
【0031】
(変形例3)
変形例3を説明する。変形例3のメンテナンス制御部402は、メンテナンス対象の機器それぞれの動作予定情報と、メンテナンス対象の機器それぞれのメンテナンス関連情報と、メンテナンス対象の機器の種類を識別する識別情報と、に基づいて、メンテナンス対象の機器それぞれのメンテナンス計画を作成する。
メンテナンス制御部402は、動作予定情報と、メンテナンス関連情報と、識別情報と、に基づいて、前回のメンテナンス実行日から所定期間内において、可能な限り、機器が動作していない時間で、同じ機器がまとめてメンテナンスされるように、機器のメンテナンス予定日を決定する。
【0032】
変形例3によれば、動作予定情報と、メンテナンス関連情報と、識別情報と、に基づいて、メンテナンス計画を作成することができる。
【0033】
(変形例4)
変形例4を説明する。変形例4では、複数のサーバ装置、又はサーバ装置110とクライアント装置100との組み合わせで、
図4に示した機能を実現するようにしてもよい。複数のサーバ装置は、情報処理システムの一例である。また、サーバ装置110とクライアント装置100との組み合わせは、情報処理システムの一例である。
【0034】
(変形例5)
変形例5を説明する。変形例5では、メンテナンス制御部402は、管理対象物の機器のメンテナンスの記録(メンテナンスの報告、修理記録、修繕情報)等に基づき、機器の買い替えを判断するようにしてもよい。メンテナンス制御部402において買い替えるべきと判断された場合、表示制御部401は、買い換えるべきと判断された機器の表示を他の機器と異ならせて表示するよう制御する。
変形例5によれば、ユーザは、どの機器を買い換えるべきか一目で把握できる。
【0035】
(変形例6)
メンテナンス制御部402は、過去の機器のメンテナンスの記録等を機械学習し、機器の故障を予測するようにしてもよい。メンテナンス制御部402において機器の故障が予想された場合、表示制御部401は、故障が予測された機器を他の機器と異ならせて表示する。また、メンテナンス制御部402は、故障が予測された機器の交換、又は点検の依頼をメール等で行うようにしてもよい。
変形例6によれば、機械学習による機器の故障を予測し、前もって故障を防ぐことが可能となる。
【0036】
本願発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記メンテナンス制御部は、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれの動作予定情報と、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス関連情報と、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれの場所情報と、に基づいて、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス計画を作成する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記メンテナンス制御部は、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれの動作予定情報と、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス関連情報と、前記メンテナンス対象の管理対象物の種類を識別する識別情報と、に基づいて、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス計画を作成する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記メンテナンス制御部は、前記メンテナンス予定日に基づき、メンテナンスの依頼を行う、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記表示制御部は、前記画面においてメンテナンス対象の管理対象物が選択された場合、前記管理対象物のメンテナンス予定日から所定期間にメンテナンス予定日が含まれる管理対象物の一覧を表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記メンテナンス制御部は、前記属性情報にメンテナンスの実行結果を追加する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記表示制御部は、前記属性情報に含まれるメンテナンス実行日に基づき、メンテナンス対象の管理対象物の表示をそれぞれ異ならせて表示するよう制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、発注制御部を有し、前記発注制御部は、前記複数の管理対象物のうち、消耗品である管理対象物に関して在庫管理を行い、在庫管理の情報に基づき、前記消耗品である管理対象物の発注を行う、情報処理装置。
情報処理システムであって、表示制御部と、メンテナンス制御部と、を有し、前記メンテナンス制御部は、前記複数の管理対象物のうち、メンテナンス対象の管理対象物それぞれの動作予定情報と、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス関連情報と、に基づいて、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス計画を作成し、作成したメンテナンス計画に含まれるメンテナンス予定日を、該当する前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれの属性情報に追加し、前記表示制御部は、複数の管理対象物それぞれの画像と、前記複数の管理対象物それぞれの設置場所を示す場所情報と、前記複数の管理対象物のうち少なくとも選択された管理対象物の属性情報と、を同一の画面において表示すると共に、前記メンテナンス予定日に基づき、メンテナンス対象の管理対象物の表示をそれぞれ異ならせて表示するよう制御する、情報処理システム。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程と、を含み、前記第1の工程では、複数の管理対象物それぞれの画像と、前記複数の管理対象物それぞれの設置場所を示す場所情報と、前記複数の管理対象物のうち少なくとも選択された管理対象物の属性情報と、を同一の画面において表示し、前記第2の工程では、前記複数の管理対象物のうち、メンテナンス対象の管理対象物それぞれの動作予定情報と、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス関連情報と、に基づいて、前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれのメンテナンス計画を作成し、作成したメンテナンス計画に含まれるメンテナンス予定日を、該当する前記メンテナンス対象の管理対象物それぞれの属性情報に追加し、前記第3の工程では、前記メンテナンス予定日に基づき、メンテナンス対象の管理対象物の表示をそれぞれ異ならせて表示するよう制御する、情報処理方法。
コンピュータを、前記情報処理装置の各部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0037】
例えば、上述のプログラムを記憶する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。例えば、実施形態1と変形例1とを組み合わせて、表示制御部401は、メンテナンス予定日に基づき、メンテナンス対象の機器の表示をそれぞれ異ならせて表示するよう制御すると共に、メンテナンス実行日に基づき、メンテナンス対象の機器の表示をそれぞれ異ならせて表示するよう制御するようにしてもよい。
また、上述した実施形態等では、サーバ装置110が画面を作成し、クライアント装置100に送信し、表示部304に表示するよう制御する例を示した。しかし、サーバ装置110が画面を作成するための情報をクライアント装置100に送信し、クライアント装置100がその情報に基づき画面を作成し、表示部304に表示するようにしてもよい。
また、サーバ装置110の機能をすべてクライアント装置100に実装し、クライアント装置100単体で動作するようにしてもよい。この構成の場合、クライアント装置100は、情報処理装置の一例である。
【0038】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。