(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-117856(P2021-117856A)
(43)【公開日】2021年8月10日
(54)【発明の名称】端末装置、PDF生成方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20210712BHJP
G06F 40/154 20200101ALI20210712BHJP
【FI】
G06F3/12 345
G06F3/12 304
G06F3/12 392
G06F3/12 346
G06F17/22 670
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-12164(P2020-12164)
(22)【出願日】2020年1月29日
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】397038266
【氏名又は名称】株式会社スカイコム
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 秀一
(72)【発明者】
【氏名】柴田 信彦
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109NH08
(57)【要約】
【課題】本発明は、入力フォームが組み込まれたPDFデータに対して、ユーザがこの入力フォームに入力したデータを反映させたPDFデータを生成する端末装置、PDF生成方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】PDF生成システム1は、PDFデータを、HTMLデータに変換し、HTMLデータに対して、データの入力を受け付け、受け付けたデータの入力が行われたPDFデータを生成する。また、PDF生成システム1は、受け付けたデータのみを抽出し、抽出したデータを、入力データとしてまとめ、まとめた前記入力データと、前記PDFデータとから、受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する、
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PDFデータを、HTMLデータに変換する変換手段と、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する生成手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
受け付けた前記データのみを抽出する抽出手段と、
抽出した前記データを、入力データとしてまとめるまとめ手段と、
をさらに備え、
前記生成手段は、まとめた前記入力データと、前記PDFデータとから、受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記変換手段は、前記PDFデータを、所定のデータを挿入した前記HTMLデータに変換する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
端末装置が実行するPDF生成方法であって、
PDFデータを、HTMLデータに変換するステップと、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成するステップと、
を備えることを特徴とするPDF生成方法。
【請求項5】
端末装置に、
PDFデータを、HTMLデータに変換するステップ、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付けるステップ、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PDFデータを生成する端末装置、PDF生成方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、環境によらないデータ形式として、PDF(Portable Document Format)データが、報告書、製品カタログ、電子マニュアル、資料等に利用されている。このようなPDFデータは、様々なアプリケーションにより、ユーザが所望するデータを、PDFデータに変換されることにより、生成されている。また、PDFデータを、HTML(HyperText Markup Language)データ等の他のデータに変換するアプリケーションも存在する(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】https://www.iskysoft.jp/pdf/pdf−html−convert.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザは、PDFデータを端末装置等で閲覧する際、PDFデータ閲覧用のアプリケーションを、予め端末装置等にインストールしておく必要があった。したがって、入力フォームが組み込まれたPDFデータに対して、ユーザがこの入力フォームにデータの入力を行う際、端末装置等にこのアプリケーションがインストールされていない場合、データの入力を行うことができなかった。
【0005】
本発明は、入力フォームが組み込まれたPDFデータに対して、ユーザがこの入力フォームに入力したデータを反映させたPDFデータを生成する端末装置、PDF生成方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0007】
本発明は、PDFデータを、HTMLデータに変換する変換手段と、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する生成手段と、
を備えることを特徴とする端末装置を提供する。
【0008】
本発明によれば、端末装置は、PDFデータを、HTMLデータに変換し、前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付け、受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する。
【0009】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、PDF生成システム1の概要を示す図である。
【
図2】
図2は、PDF生成システム1の全体構成図である。
【
図3】
図3は、端末装置100が実行するPDF生成処理のフローチャートを示す図である。
【
図4】
図4は、端末装置100が、HTMLデータに変換するPDFデータの一例を模式的に示す図である。
【
図5】
図5は、端末装置100が、HTMLデータをテキスト表示した状態の一例を模式的に示す図である。
【
図6】
図6は、端末装置100が、受け付けたデータを反映させた状態のPDFデータの一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0012】
[PDF生成システム1の概要]
本発明の好適な実施形態の概要について、
図1に基づいて説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態であるPDF生成システム1の概要を説明するための図である。PDF生成システム1は、端末装置100から構成され、PDFデータを生成するコンピュータシステムである。
【0013】
なお、PDF生成システム1は、その他の端末や装置類等が含まれていてもよい。この場合、PDF生成システム1は、後述する各処理を、端末装置100と含まれる端末や装置類等との何れか又は複数の組み合わせにより実行することになる。
【0014】
また、PDF生成システム1は、例えば、1台の端末装置で実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数の端末装置で実現されてもよい。
【0015】
端末装置100は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末、スマートグラス等のヘッドマウントディスプレイやスマートウォッチといったウェアラブル端末、デスクトップパソコンやノートパソコンやサーバ等のコンピュータ等であり、その他の端末や装置類等と、公衆回線網等を介して、データ通信可能に接続されており、必要なデータや情報の送受信を実行する。
【0016】
端末装置100は、PDFデータを、HTMLデータに変換する。端末装置100は、例えば、その他の端末や装置類から取得したPDFデータや、自身が記録するPDFデータデータにおいて、入力フォームが組み込まれた箇所(項目)と、それ以外の箇所(背景)とを、其々識別する。端末装置100は、識別した項目を、HTMLデータに変換する。端末装置100は、識別した背景を、SVG(Scalable Vector Graphics)データに変換する。
【0017】
この結果、PDFデータの見た目は、SVGデータとして保存されることになり、後述する処理を経ても、見た目がそのまま引き継がれることになる。
【0018】
なお、端末装置100は、PDFデータを、所定のデータとして、挿入用データを挿入したHTMLデータに変換する構成も可能である。この場合、端末装置100は、例えば、PDFデータを、HTMLデータに変換時、挿入用データを、このHTMLデータに挿入する。挿入用データは、例えば、ユーザに関わらず入力される内容、すなわち、このPDFデータの提供者に関する内容であり、ユーザが入力する必要性がない項目のものである。具体的には、PDFデータが請求書である場合、日付、顧客名、振込先口座といったユーザに関する項目ではなく、このPDFデータの提供者に関する項目である。端末装置100は、PDFデータを、該当する項目にこの挿入用データを挿入したHTMLデータに変換することにより、この処理を実行することになる。
【0019】
この結果、端末装置100は、ユーザが入力する必要がない項目のデータを入力する手間を省くことができるため、データの入力の煩わしさを減らすことになる。
【0020】
端末装置100は、HTMLデータに対して、ユーザからデータの入力を受け付ける。端末装置100は、例えば、この変換したHTMLデータを、自身の表示部に表示し、HTMLデータに対する入力を受け付ける。なお、端末装置100は、ユーザが他のコンピュータ等に入力したデータを取得することにより、データの入力を受け付ける構成であってもよい。
【0021】
端末装置100は、入力を受け付けたデータのみを抽出し、この抽出したデータを入力データとしてまとめる。端末装置100は、例えば、JavaScriptにより、入力を受け付けたデータを抽出する。端末装置100は、抽出したデータを、入力データとして、例えば、XML(Extensible Markup Language)データとして、まとめる。
【0022】
端末装置100は、受け付けたデータの入力が行われたPDFデータを生成する。端末装置100は、例えば、入力データと、SVGデータ生成の元となった変換前のPDFデータとに基づいて、入力フォーマットに入力データを反映させた状態のPDFデータを生成する。このPDFデータの見た目(入力フォーマットが組み込まれた項目以外)は、元のPDFデータを維持した状態である。
【0023】
この結果、端末装置100は、元のPDFデータの見た目を維持したまま、組み込まれた入力フォーマットに、ユーザが入力したデータを反映させた新たなPDFデータを生成することになる。
【0024】
次に、PDF変換システム1が実行する処理の概要について説明する。
【0025】
はじめに、端末装置100は、PDFデータを、HTMLデータに変換する(ステップS01)。端末装置100は、PDFデータを、入力フォームが組み込まれた箇所と、それ以外の箇所とに其々識別する。端末装置100は、入力フォームが組み込まれた箇所を、ユーザが入力する項目として、HTMLデータに変換する。端末装置100は、それ以外の箇所を、ユーザが入力しない箇所である背景として、SVGデータに変換する。
【0026】
端末装置100は、HTMLデータに対して、ユーザからデータの入力を受け付ける(ステップS02)。端末装置100は、HTMLデータを、自身の表示部に表示し、このHTMLデータへのデータの入力を、ユーザから受け付ける。なお、端末装置100は、ユーザが他のコンピュータに入力したデータを取得することにより、データの入力を受け付ける構成であってもよい。
【0027】
端末装置100は、受け付けたデータの入力が行われたPDFを生成する(ステップ
03)。端末装置100は、入力を受け付けたデータと、SVGデータ生成の元となった変換前のPDFデータとに基づいて、ユーザから受け付けたデータを入力した状態のPDFデータを生成する。
【0028】
以上が、PDF生成システム1が実行する処理の概要である。
【0029】
[PDF生成システム1のシステム構成]
図2に基づいて、本発明の好適な実施形態であるPDF生成システム1のシステム構成について説明する。
図2は、本発明の好適な実施形態であるPDF生成システム1のシステム構成を示す図である。
図2において、PDF生成システム1は、端末装置100から構成され、PDFデータを生成するコンピュータシステムである。
【0030】
端末装置100は、上述したものであり、その他の端末や装置類等と、公衆回線網等を介して、データ通信可能に接続されており、必要なデータや情報の送受信を実行する。
【0031】
なお、PDF生成システム1は、図示していないその他の端末や装置類等が含まれていてもよい。この場合、PDF生成システム1は、後述する各処理を、端末装置100と含まれる端末や装置類等との何れか又は複数の組み合わせにより実行することになる。
【0032】
また、PDF生成システム1は、例えば、1台の端末装置100で実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数の端末装置100で実現されてもよい。
【0033】
端末装置100は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、端末装置100は、記録部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、端末装置100は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス、ユーザからデータの入力を受け付ける入力デバイス、各種データ等を表示する表示デバイス等を備える。
【0034】
端末装置100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記録部と協働して、記録モジュール130を実現する。また、端末装置100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、変換モジュール140、挿入モジュール141、表示モジュール142、入力受付モジュール143、抽出モジュール144、まとめモジュール145、生成モジュール146を実現する。
【0035】
[PDF生成処理]
図3に基づいて、PDF生成システム1が実行するPDF生成処理について説明する。
図3は、端末装置100が実行するPDF生成処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0036】
変換モジュール140は、PDFデータを、HTMLデータに変換する(ステップS10)。ステップS10において、変換モジュール140は、その他の端末や装置類から取得したPDFデータや、自身が記録するPDFデータ等のPDFデータを、HTMLデータに変換する。変換モジュール140は、このPDFデータにおける入力フォームが組み込まれた箇所(項目)と、それ以外の箇所(背景)とを其々識別する。変換モジュール140は、PDFデータにおける項目を認識し、認識した項目以外を、背景として認識することにより、其々を識別することになる。
【0037】
変換モジュール140は、識別した項目を、HTMLデータに変換する。また、変換モジュール140は、識別した背景を、SVGデータに変換する。
【0038】
挿入モジュール141は、変換したHTMLデータに対して、所定のデータとして挿入用データを挿入する(ステップS11)。ステップS11において、挿入用データは、上述した通り、ユーザに関わらず入力される内容、すなわち、このPDFデータの提供者に関する内容であり、ユーザが入力する必要性がない項目のものである。
【0039】
挿入モジュール141は、予め、記録モジュール130が記録する挿入用データの内容及び該当する項目に基づいて、HTMLデータに、挿入用データを挿入する。挿入モジュール141は、該当する項目のタグに挿入用データを記述することにより、この処理を実行する。
【0040】
なお、上述したステップS11の処理は、上述したステップS10の処理と同様のタイミングで行われてもよい。すなわち、端末装置100は、PDFデータを、HTMLデータに変換すると同時に、この挿入用データを、挿入してもよい。また、挿入用データは、上述した例に限らず、その他の内容のものであってもよい。
【0041】
また、上述したステップS11の処理は、省略可能であり、この場合、端末装置100は、上述したステップS10の処理を実行後、後述するステップS12の処理を実行する。
【0042】
表示モジュール142は、このHTMLデータを、自身の表示部に表示する(ステップS12)。ステップS12において、表示モジュール142は、ユーザからの入力を受け付ける各項目をタグにより表示する。例えば、表示モジュール142は、「<項目 page=“1”> </項目>」といったタグを表示する。表示モジュール142は、全ての項目を、タグとして表示する。
【0043】
なお、表示モジュール142は、表示したタグを、ユーザが入力する必要がある場所や部位等の表示態様を変更した状態(例えば、入力箇所の強調表示、指示アイコンの表示、その他の表示)で表示してもよい。
【0044】
入力受付モジュール143は、ユーザから、HTMLデータに対して、データの入力を受け付ける(ステップS13)。ステップS13において、入力受付モジュール143は、音声入力、仮想キーボードや物理キーボード等の入力デバイスにより、HTMLデータに対して、このデータの入力を受け付ける。
【0045】
なお、上述したステップS12及びS13の処理は、端末装置100が他のコンピュータ等に実行させる構成であってもよい。この場合、端末装置100は、このHTMLデータを、他のコンピュータ等に送信し、他のコンピュータ等がこのHTMLデータを自身の表示部に表示することにより、出力させる。端末装置100は、他のコンピュータ等に出力させたHTMLデータに対して入力されたデータを取得することにより、ユーザから、HTMLデータに対して、データの入力を受け付けることになる。
【0046】
抽出モジュール144は、受け付けたデータのみを抽出する(ステップS14)。ステップS14において、抽出モジュール144は、JavaScriptにより、入力を受け付けたデータを抽出する。抽出モジュール144は、入力を受け付けた各項目と、入力を受け付けた各データそのものとを対応付けて抽出する。
【0047】
まとめモジュール145は、抽出したデータを、入力データとしてまとめる(ステップS15)。ステップS15において、まとめモジュール145は、抽出したデータを、入力データとして、XMLデータとして、まとめる。
【0048】
生成モジュール146は、まとめた入力データと、SVGデータ生成の元となった変換前のPDFデータとに基づいて、受け付けたデータを反映させた状態のPDFデータを生成する(ステップS16)。ステップS16において、生成モジュール146は、HTMLデータとして受け付けた入力データを、SVGデータにおける該当箇所に組み込み、組み込んだものとSVGデータ生成の元となった変換前のPDFデータとに基づいて、この入力データを反映させた状態のPDFデータを生成する。
【0049】
図4〜6に基づいて、端末装置100が実行するPDF生成処理について説明する。
図4は、端末装置100が、HTMLデータに変換するPDFデータの一例を模式的に示す図である。
【0050】
変換モジュール140は、PDFデータ200をHTMLデータに変換する。このPDFデータ200において、項目210,220には、入力フォームが組み込まれている。変換モジュール140は、この項目210,220をHTMLデータに変換し、それ以外を、SVGデータに変換する。項目210は、日付、宛先、ユーザの住所や電話番号、振込先等の挿入モジュール141が、挿入用データを挿入する箇所であり、項目220は、項目、金額等のユーザからデータの入力を受け付ける箇所である。
【0051】
挿入モジュール141は、変換したHTMLデータに対して、項目210に、挿入用データを挿入する。
【0052】
図5は、端末装置100が、HTMLデータを表示した状態の一例を模式的に示す図である。ただし、データ入力領域340は、HTMLデータをそのままテキスト表示した状態である。
【0053】
表示モジュール142は、HTMLデータ300として、拡大アイコン310、縮小アイコン320、データ出力アイコン330、データ入力領域340を表示する。入力受付モジュール143が、拡大アイコン310の入力操作を受け付けることにより、表示モジュール142は、データ入力領域340を拡大表示する。また、入力受付モジュール143が、縮小アイコン320の入力操作を受け付けることにより、表示モジュール142は、データ入力領域340を縮小拡大表示する。また、入力受付モジュール143が、データ出力アイコン330の入力操作を受け付けることにより、抽出モジュール144は、入力を受け付けたデータを抽出する。これを受けて、生成モジュール146は、PDFデータを生成する。
【0054】
表示モジュール142は、データ入力領域340に、項目210,220をタグとして表示する。このとき、表示モジュール142は、項目210のタグには、挿入用データが既に入力された状態でHTMLデータを表示する。表示モジュール142は、項目220のタグには、空白(未入力の状態)でHTMLデータを表示する。入力受付モジュール143は、この空白の箇所にデータの入力を受け付ける。
【0055】
なお、拡大アイコン310、縮小アイコン320及び/又はデータ出力アイコン330は、必ずしも表示する必要はなく、表示又は非表示を適宜変更可能である。
【0056】
入力受付モジュール143は、データ出力アイコン330の入力操作を受け付けることにより、受け付けたデータのみを抽出し、抽出したデータを、入力データとしてまとめる。受け付けたデータには、挿入用データ及び入力を受け付けたデータが含まれる。
【0057】
図6は、端末装置100が、受け付けたデータを反映させた状態のPDFデータの一例を模式的に示す図である。
【0058】
生成モジュール146は、まとめた入力データと、SVGデータ生成の元となった変換前のPDFデータとに基づいて、受け付けたデータを反映させた項目410,420に入力データが記載されたPDFデータ400を生成する。項目410は、挿入用データが組み込まれた箇所であり、項目420は、入力を受け付けたデータが組み込まれた箇所である。生成モジュール146は、このPDFデータ400を生成した結果、受け付けたデータを反映させた状態のPDFデータを生成することになる。
【0060】
なお、上述した処理において、端末装置100の各モジュールが各処理を実行するものとして説明しているが、端末装置100にインストールされたアプリケーションが各処理を実行してもよい。この場合、このアプリケーションが、上述した各モジュールと同様の機能を有していればよい。
【0061】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態で提供される。また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0063】
1 PDF生成システム、100 端末装置
【手続補正書】
【提出日】2020年9月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PDFデータを、入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換し、当該第2の箇所を画像データに変換する変換手段と、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する生成手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
受け付けた前記データのみを抽出する抽出手段と、
抽出した前記データを、入力データとしてまとめるまとめ手段と、
をさらに備え、
前記生成手段は、まとめた前記入力データと、前記PDFデータとから、受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記変換手段は、前記PDFデータを、所定のデータを挿入した前記HTMLデータに変換する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
端末装置が実行するPDF生成方法であって、
PDFデータを、入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換し、当該第2の箇所を画像データに変換するステップと、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成するステップと、
を備えることを特徴とするPDF生成方法。
【請求項5】
端末装置に、
PDFデータを、入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換し、当該第2の箇所を画像データに変換するステップ、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付けるステップ、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明は、PDFデータを、
入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換
し、当該第2の箇所を画像データに変換する変換手段と、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する生成手段と、
を備えることを特徴とする端末装置を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明によれば、端末装置は、PDFデータを、
入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換
し、当該第2の箇所を画像データに変換し、前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付け、受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する。
【手続補正書】
【提出日】2021年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PDFデータを、入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換し、当該第2の箇所をSVGデータに変換する変換手段と、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する生成手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
受け付けた前記データのみを抽出する抽出手段と、
抽出した前記データを、入力データとしてまとめるまとめ手段と、
をさらに備え、
前記生成手段は、まとめた前記入力データと、前記PDFデータとから、受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記変換手段は、前記PDFデータを、所定のデータを挿入した前記HTMLデータに変換する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
端末装置が実行するPDF生成方法であって、
PDFデータを、入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換し、当該第2の箇所をSVGデータに変換するステップと、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成するステップと、
を備えることを特徴とするPDF生成方法。
【請求項5】
端末装置に、
PDFデータを、入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換し、当該第2の箇所をSVGデータに変換するステップ、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付けるステップ、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明は、PDFデータを、入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換し、当該第2の箇所を
SVGデータに変換する変換手段と、
前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する生成手段と、
を備えることを特徴とする端末装置を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明によれば、端末装置は、PDFデータを、入力箇所が組み込まれた第1の箇所とそれ以外の第2の箇所とを識別し、当該第1の箇所をHTMLデータに変換し、当該第2の箇所を
SVGデータに変換し、前記HTMLデータに対して、データの入力を受け付け、受け付けた前記データの入力が行われた前記PDFデータを生成する。