【実施例】
【0197】
以下は、本明細書に開示されている方法、使用、および組成物の実施例である。上記に提供された一般的および詳細な記載を考慮して、様々な他の実施例を実施できることが理解される。以下の実施例は、本教示を例示する目的で提示されており、本開示または特許請求の範囲の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
【0198】
1.群A結合体の調製
実施例1A
群A精製済莢膜多糖を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の10重量%の塩化テトラブチルアンモニウム(TBAC)に溶解して、標的濃度の8mg/mLにした。溶液を、多糖が完全に溶解するまで19〜25℃で混合した。溶解した多糖を、N−アセチルマンノサミンホスフェート反復単位(PS RU)1つ当たり標的濃度の35〜45モル過剰量のカルボニルジイミダゾール(CDI)の添加によって活性化し、19〜25℃で50〜70分間混合した(
図1C、第1の反応;生成物は
図1Eに示されている)。多糖溶液をWFI(50%v/v)で1:2に希釈して、活性化された多糖の濃度を、50%のDMSO中4mg/mlに調整した。溶液をアジピン酸ジヒドラジド(ADH)の添加(PR RUの1〜3mol当たり1.0molのADH)により誘導体化し(
図1C、第2の反応;生成物は
図1Fに示されている)、室温で一晩混合した。反応から、10〜100個の多糖反復単位当たり1つの結合ADH、例えば、20、30、40、50、または60個の多糖反復単位当たり1つの結合ADHとなるような誘導体化の量を得た。活性化された多糖を、10kDaのMWCO PES膜の限外濾過により濃縮し、次に生理学的食塩水の12〜18体積交換によりダイアフィルトレーション(diafilter)した。標的濃度は、およそ30mg/mLであった。活性化された多糖を濾過し、1〜5℃で保管した。
【0199】
精製された破傷風トキソイドタンパク質(TT)を0.2ミクロン膜で濾過し、1〜5℃で保管した。誘導体化された多糖および濃縮した破傷風タンパク質を、0.5:1、1:1、2:1、3:1、4:1、または5:1の比で一緒に混合した。1.0MのMES緩衝液、pH5.7中の交差架橋剤1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC)の100mg/mLのアリコートを、最終濃度のEDACが10mg/mLおよびMESが100mMとなるように、多糖−タンパク質混合物に加えた。食塩水を加えて、標的濃度の16mg/mLの多糖および4mg/mLのTTを得た。最終pHを5.5〜5.9に調整し、反応を15.6〜23.9℃で16〜24時間混合した。この時間の間に、EDACおよびTTは反応して、O−アシルイソ尿素中間体(
図1B)を形成した。次にO−アシルイソ尿素中間体および誘導体化された多糖は、結合体を形成した(
図1G;生成物は
図1Hおよび
図1Aに示されている)。
【0200】
硫酸アンモニウムを結合体反応に加えて、1Mの硫酸アンモニウム濃度を生じた。pHを7に調整し、溶解するまで室温で混合した。結合体反応混合物を、フェニル樹脂を充填したHICカラムに適用した。非結合多糖を、2〜7カラム体積の1M硫酸アンモニウム溶液で溶出した。結合体をWFIで溶出した。本および続く実施例において、結合体のHIC精製は、20質量%未満の多糖が遊離(非結合)多糖である生成物をもたらすことができた。結合体溶出液を、100kDaのMWCO PES膜を使用して、50mM酢酸ナトリウム、pH6.0の10体積交換によってダイアフィルトレーションした。精製された結合体の最終濾過を0.2ミクロン膜の使用によって実施し、結合体を1〜5℃で保管した。
【0201】
実施例1B
群A精製済莢膜多糖を、塩化テトラブチルアンモニウム(TBAC)/ジメチルスルホ
キシド(DMSO)に重量に基づいて溶解して、標的濃度の6mg/mLにした。溶液を19〜25℃で16〜24時間混合した。溶解した多糖を、N−アセチルマンノサミンホスフェート反復単位(PS RU)1つ当たり標的濃度の35〜45モル過剰量のカルボニルジイミダゾール(CDI)の添加によって活性化し、19〜25℃で50〜70分間混合した(
図1C、第1の反応;生成物は
図1Eに示されている)。多糖溶液を、活性化された多糖が、50%のDMSO中3mg/mlの標的濃度になるように、WFI(45〜55%v/v)で1:2に希釈した。
【0202】
精製した破傷風トキソイドタンパク質(TT)を0.2ミクロン膜で濾過し、1〜5℃で保管した。破傷風タンパク質を最終濃度の1mg/mLで加えた。この時間の間に、活性化された多糖およびTTが反応して、カルバメート連結を有する結合体を形成した(
図1D)。反応を室温で一晩進行させた。
【0203】
硫酸アンモニウムを結合体反応に加えて、1Mの硫酸アンモニウム濃度を生じた。pHを7に調整し、溶解するまで室温で混合した。 結合体反応混合物を、フェニル樹脂を充填したHICカラムに適用した。非結合多糖を、2〜7カラム体積の1M硫酸アンモニウム溶液で溶出した。結合体をWFIで溶出した。本および続く実施例において、結合体のHIC精製は、20質量%未満の多糖が遊離(非結合)多糖である生成物をもたらすことができた。結合体溶出液を、100kDaのMWCO PES膜を使用して、50mM酢酸ナトリウム、pH6.0の10体積交換によってダイアフィルトレーションした。精製された結合体の最終濾過を0.2ミクロン膜の使用によって実施し、結合体を1〜5℃で保管した。
【0204】
2.群C結合体の調製
実施例2A
群C精製済莢膜多糖を生理学的食塩水に溶解して、標的濃度の10mg/mLにした。溶液を、溶解するまで混合した。多糖溶液の温度を37℃に調整し、水酸化ナトリウム(NaOH)を加えて、標的最終濃度の100mMのNaOHにした。溶液を混合し、20分間インキュベートして、最終結合体中の多糖が多糖mg当たりOAc0.8〜1.4μmolのO−アセチル化レベルおよび/または出発材料のO−アセチル化レベルに対して50%〜60%の低減を有するような、部分的な脱O−アセチル化をもたらした。未変性MenC多糖は、単糖反復単位当たり2つの潜在的なO−アセチル化位置を有し、一般に、全体的なO−アセチル化レベルの40〜45%を全ての可能なO−アセチル化部位において有する。出発材料に対するO−アセチル基の50%低減は、25%未満の全体的な(全ての可能なO−アセチル化部位の)O−アセチル化レベルをもたらす。
【0205】
pHを6に調整し、温度を15℃に下げた。溶解した多糖を、標的濃度が2mMになるように、メタ過ヨウ素酸ナトリウムの添加により活性化した(
図2B)。pHを6に調整し、溶液を15℃で混合した。過ヨウ素酸塩が酸化して、隣接ジオール位置を切断し、アルデヒド末端鎖をもたらした。反応を、HPSECで決定して平均分子サイズが50,000〜100,000ダルトンに低減されるまで混合した。還元活性(アルデヒドの量を反映する)は、多糖mg当たり40〜100nmolであった。反応を、多糖1グラム当たり0.5mLのグリセロールの量のグリセロールを添加してクエンチし、最低5分間混合した。多糖を、最初に5kDaのMWCO再生セルロースフィルターを使用する限外濾過により濃縮し、次に50mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH6.0の8〜12体積交換によりダイアフィルトレーションした。材料を更に濃縮して、標的濃度の50mg/mLにした。脱重合/活性化された多糖を濾過し、保管した。
【0206】
精製された破傷風トキソイドタンパク質を、10kDaのMWCO PES膜で濃縮して標的最終濃度の100mg/mLまでにして、次に0.2ミクロンフィルターに通した
。濾過されたタンパク質溶液を1〜5℃で保管した。脱重合/活性化された多糖および濃縮した破傷風タンパク質を、0.5:1、1:1、2:1、3:1、4:1、または5:1(多糖:タンパク質)の質量比で一緒に混合した。2.0Mのリン酸塩緩衝液中のシアノ水素化ホウ素ナトリウムの100mg/mLのアリコートを、シアノ水素化ホウ素ナトリウムが10mg/mLになり、リン酸塩緩衝液が200mM、pH8.0になるように、多糖−タンパク質混合物に加えた。食塩水を加えて、濃度を調整して、例えば、多糖の標的である15〜50mg/mLにした。反応(
図2C)を37℃で16〜30時間混合した。反応を、6mMのリン酸塩緩衝食塩水(PBS)で1:2に希釈した。6mMのPBS中の水素化ホウ素ナトリウムの100mg/mLのアリコートを反応混合物に加えて、標的である反応体積1mL当たり0.5mgの水素化ホウ素ナトリウムを得た。反応を室温で最低15分間混合した。水素化ホウ素ナトリウムは、未反応アルデヒドをアルコールに還元することによってキャップして、第一級ヒドロキシルを7位に有する末端非連結糖をもたらした、または還元末端は(2−ヒドロキシ)エトキシで修飾された。生成物(末端糖は示されていない)を、
図2Dおよび
図2Aに例示する。結合体溶液を、50kDaのMWCO PES膜による6mMのPBSの10体積交換によってダイアフィルトレーションした。溶液を1〜5℃で保管した。
【0207】
硫酸アンモニウムを結合体反応に加えて、1Mの硫酸アンモニウム濃度を生じた。pHを7に調整し、溶解するまで室温で混合した。結合体反応混合物を、フェニル樹脂を充填したHICカラムに適用した。非結合多糖を、2〜7カラム体積の1M硫酸アンモニウム溶液で溶出した。結合体をWFIで溶出した。本および続く実施例において、結合体のHIC精製は、20質量%未満の多糖が遊離(非結合)多糖である生成物をもたらすことができた。結合体溶出液を、100kDaのMWCO PES膜を使用して、50mM酢酸ナトリウム、pH6.0の10体積交換によってダイアフィルトレーションした。精製された結合体の最終濾過を0.2ミクロン膜の使用によって実施し、結合体を1〜5℃で保管した。
【0208】
実施例2B
群C精製済莢膜多糖を生理学的食塩水に溶解して、標的濃度の10mg/mLにした。溶液を、溶解するまで混合した。pHを6.0に調整し、温度を15℃に変えた。溶解した多糖を、標的濃度が2mMになるように、メタ過ヨウ素酸ナトリウムの添加により活性化した(
図2B)。反応を、HPSECで決定して平均分子サイズが50,000〜100,000ダルトンになるまで混合した。反応を、多糖1グラム当たり0.5mLのグリセロールの量のグリセロールを添加してクエンチし、最低5分間混合した。多糖を、最初に5kDaのMWCO再生セルロースフィルターを使用する限外濾過により濃縮し、次に50mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH6.0の8〜12体積交換によりダイアフィルトレーションした。材料を更に濃縮して、標的濃度の50mg/mLにした。脱重合/活性化された多糖を濾過し、1〜5℃で保管した。
【0209】
精製された破傷風トキソイドタンパク質を、10kDaのMWCO PES膜で濃縮して標的最終濃度の100mg/mLまでにして、次に0.2ミクロンフィルターに通した。濾過されたタンパク質溶液を1〜5℃で保管した。脱重合/活性化された多糖および濃縮した破傷風タンパク質を、0.5:1、1:1、2:1、3:1、4:1、または5:1(多糖:タンパク質)のモル比で一緒に混合した。2.0Mのリン酸塩緩衝液中のシアノ水素化ホウ素ナトリウムの100mg/mLのアリコートを、シアノ水素化ホウ素ナトリウムが10mg/mLになり、リン酸塩緩衝液が200mM、pH8.0になるように、多糖−タンパク質混合物に加えた。食塩水を加えて、濃度を調整して、例えば、多糖の標的である15〜50mg/mLにした。反応(
図2C)を37℃で16〜30時間混合した。反応を、6mMのリン酸塩緩衝食塩水(PBS)で1:2に希釈した。6mMのPBS中の水素化ホウ素ナトリウムの100mg/mLのアリコートを反応混合物に加えて
、標的である反応体積1mL当たり0.5mgの水素化ホウ素ナトリウムを得た。反応を室温で最低15分間混合した。水素化ホウ素ナトリウムは、未反応アルデヒドをアルコールに還元することによってキャップして、第一級ヒドロキシルを7位に有する末端非連結糖をもたらした、または還元末端は(2−ヒドロキシ)エトキシで修飾された。生成物(末端糖は示されていない)を、
図2Dおよび
図2Aに例示する。結合体溶液を、50kDaのMWCO PES膜による6mMPBSの10体積交換によってダイアフィルトレーションした。溶液を1〜5℃で保管した。
【0210】
硫酸アンモニウムを結合体反応に加えて、1Mの硫酸アンモニウム濃度を生じた。pHを7に調整し、溶解するまで室温で混合した。結合体反応混合物を、フェニル樹脂を充填したHICカラムに適用した。非結合多糖を、2〜7カラム体積の1M硫酸アンモニウム溶液で溶出した。結合体をWFIで溶出した。本および続く実施例において、結合体のHIC精製は、20質量%未満の多糖が遊離(非結合)多糖である生成物をもたらすことができた。結合体溶出液を、100kDaのMWCO PES膜を使用して、50mM酢酸ナトリウム、pH6.0の10体積交換によってダイアフィルトレーションした。精製された結合体の最終濾過を0.2ミクロン膜の使用によって実施し、結合体を1〜5℃で保管した。
【0211】
3.群W−135およびY結合体の調製
群W−135精製済莢膜多糖を酢酸ナトリウム緩衝液に溶解して、標的濃度の10mg/mLにした。溶液を、溶解するまで混合した。多糖溶液を、ジャケット付き熱交換器の使用により50〜70℃に加熱した。pHを4.5に調整した。反応(
図4A、工程1)を、HPSECで測定して平均分子サイズが150,000ダルトンになるまで混合した。反応混合物を1〜5℃に冷却した。メタ過ヨウ素酸ナトリウムを、標的メタ過ヨウ素酸ナトリウム濃度が2mMになるように多糖溶液に加えた(
図4A、工程2)。pHを6.0に調整し、溶液を0〜5℃で60分間混合した。過ヨウ素酸塩が酸化し、隣接ジオール位置で開裂して、アルデヒドを、例えば、
図4Aに示されているようにシアル酸残基の7位にもたらした。還元活性(アルデヒドの量を反映する)は、多糖mg当たり60〜150nmolであった。反応を、多糖1グラム当たり0.5mのグリセロールを添加してクエンチし、最低5分間混合した。多糖を、10kDaのMWCO再生セルロースフィルターを使用する限外濾過により濃縮し、次に50mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH6.0の10体積交換によりダイアフィルトレーションした。材料を更に濃縮して、標的濃度の50mg/mLにした。脱重合/活性化された多糖を濾過し、1〜5℃で保管した。
【0212】
精製された破傷風トキソイドタンパク質を、10kDaのMWCO PES膜で濃縮して標的最終濃度の100mg/mLまでにして、次に0.2ミクロンフィルターに通し、1〜5℃で保管した。脱重合/活性化された多糖および濃縮した破傷風タンパク質を、0.5:1、1:1、2:1、3:1、4:1、または5:1(多糖:タンパク質)の質量比で一緒に混合した。2.0Mのリン酸塩緩衝液中のシアノ水素化ホウ素ナトリウムの100mg/mLのアリコートを、シアノ水素化ホウ素ナトリウムが10mg/mLになり、リン酸塩緩衝液が200mM、pH9.0になるように、多糖−タンパク質混合物に加えた。食塩水を加えて、標的濃度を調整して、例えば、多糖の標的である15〜50mg/mLにした。反応(
図4B)を室温で一晩混合した。
【0213】
反応を、6mMのリン酸塩緩衝食塩水(PBS)で1:2に希釈した。6mMのPBS中の水素化ホウ素ナトリウムの100mg/mLのアリコートを反応混合物に加えて、標的である反応体積1mL当たり0.5mgの水素化ホウ素ナトリウムを得た。反応を室温で最低15分間混合した。水素化ホウ素ナトリウムは、未反応アルデヒドをアルコールに還元することによってキャップした。生成物は、
図4Cおよび
図3に示されている。
【0214】
硫酸アンモニウムを結合体反応に加えて、1Mの硫酸アンモニウム濃度を生じた。pHを7に調整し、溶解するまで室温で混合した。結合体反応混合物を、フェニル樹脂を充填したHICカラムに適用した。非結合多糖を、2〜7カラム体積の1M硫酸アンモニウム溶液で溶出した。結合体をWFIで溶出した。結合体溶出液を、100kDaのMWCO
PES膜を使用して、50mM酢酸ナトリウム、pH6.0の10体積交換によってダイアフィルトレーションした。精製された結合体の最終濾過を0.2ミクロン膜の使用によって実施し、結合体を1〜5℃で保管した。同じ方法を、群Y精製済莢膜多糖に使用することができる。
【0215】
4.四価ワクチンの製剤化
実施例4A
四価MenACYW−TT結合体ワクチンを、実施例1A、2A、および3〜4に記載されたように調製した4つの一価PS−タンパク質結合体から製剤化し、酢酸ナトリウム緩衝食塩水で希釈して、最終濃度の10μgのPS/血清型/0.5mLにした。換言すると、0.5mL用量のMenACYW結合体ワクチンは、合計45〜80μgの破傷風トキソイドタンパク質に結合した、それぞれ10μgの髄膜炎菌PS血清型A、C、Y、およびW−135を含有した(破傷風トキソイドタンパク質の実際の量は、この製剤化に使用された一価バルク濃縮物ロットにおける特定のPSとタンパク質との比によって決まる)。
【0216】
MenACYW結合体ワクチンの各0.5mL用量を、30mMの酢酸ナトリウム緩衝pH6.0食塩水で製剤化した。
【0217】
実施例4B
四価MenACYW−TT結合体ワクチンを、実施例1A、2B、および3〜4に記載されたように調製した4つの一価PS−タンパク質結合体から製剤化し、酢酸ナトリウム緩衝食塩水で希釈して、最終濃度の10μgのPS/血清型/0.5mLにした。換言すると、0.5mL用量のMenACYW結合体ワクチンは、合計45〜80μgの破傷風トキソイドタンパク質に結合した、それぞれ10μgの髄膜炎菌PS血清型A、C、Y、およびW−135を含有した(破傷風トキソイドタンパク質の実際の量は、この製剤化に使用された一価バルク濃縮物ロットにおける特定のPSとタンパク質との比によって決まる)。
【0218】
MenACYW結合体ワクチンの各0.5mL用量を、30mMの酢酸ナトリウム緩衝pH6.0食塩水で製剤化した。
【0219】
実施例4C
四価MenACYW−TT結合体ワクチンを、実施例1B、2B、および3〜4に記載されたように調製した4つの一価PS−タンパク質結合体から製剤化し、酢酸ナトリウム緩衝食塩水で希釈して、最終濃度の10μgのPS/血清型/0.5mLにした。換言すると、0.5mL用量のMenACYW結合体ワクチンは、合計45〜80μgの破傷風トキソイドタンパク質に結合した、それぞれ10μgの髄膜炎菌PS血清型A、C、Y、およびW−135を含有した(破傷風トキソイドタンパク質の実際の量は、この製剤化に使用された一価バルク濃縮物ロットにおける特定のPSとタンパク質との比によって決まる)。
【0220】
MenACYW結合体ワクチンの各0.5mL用量を、30mMの酢酸ナトリウム緩衝pH6.0食塩水で製剤化した。
【0221】
5.例示の結合体の特性および免疫原性
MenA結合体を、破傷風トキソイドとの結合反応に使用された多糖濃度が12mg/mlであった以外は、ADHリンカーを用いることなく上記に記載されたように一般的に調製した。結合体は、0.3の多糖/タンパク質(PS/PR)質量比を有した。O−アセチル化レベルを決定すると、多糖mg当たり3.0μmolであった。
【0222】
MenA結合体を、破傷風トキソイドとの結合反応に使用された多糖濃度が12mg/mlであった以外は、ADHリンカーを用いて上記に記載されたように一般的に調製した。結合体は、1.0のPS/PR質量比を有した。O−アセチル化レベルを決定すると、多糖mg当たり2.8μmolであった。ADHリンカーを有するMenA結合体のいくつかの追加のバッチを調製し、ここで破傷風トキソイドとの結合反応に使用される多糖濃度は、12mg/mlまたは16mg/mlのいずれかであった。これらのバッチのPS/PR質量比の測定値は、1.0、1.1、1.2、および1.3であり、多糖mg当たりのμmolでのO−アセチル化レベルの測定値は、2.5、2.8、2.9、および3.0であった。同じ値が2回以上観察された。
【0223】
MenA結合体のそれぞれのバッチは、MenAワクチン未感作(vaccine−naive)のヒト、マウス、および/またはモルモット対象に四価製剤を投与したとき、免疫原性であること(すなわち、処理前試料および/または未免疫化対照と比べて、少なくとも実質的および統計的に有意なレシピエントの割合において、血清殺細菌アッセイおよび/またはELISAにより測定すると、抗MenA抗体を誘発したこと)が確認された。
【0224】
MenC結合体を上記に記載されたように一般的に調製した。結合体は、0.6の多糖/タンパク質(PS/PR)質量比を有した。O−アセチル化レベルを決定すると、多糖mg当たり2.4μmolであった。MenC結合体のいくつかの追加のバッチを調製した。これらのバッチのPS/PR質量比の測定値は、0.4、0.6、および0.7であり、多糖mg当たりのμmolでのO−アセチル化レベルの測定値は、0.8、1.2、1.3、1,4、1.5、2.2、および2.3であった。同じ値が2回以上観察された。
【0225】
MenC結合体のそれぞれのバッチは、MenCワクチン未感作のヒト、マウス、および/またはモルモット対象に四価製剤を投与したとき、免疫原性であること(すなわち、処理前試料および/または未免疫化対照と比べて、少なくとも実質的および統計的に有意なレシピエントの割合において、血清殺細菌アッセイおよび/またはELISAにより測定すると、抗MenC抗体を誘発したこと)が確認された。
【0226】
MenW−135結合体を上記に記載されたように一般的に調製した。結合体は、0.9の多糖/タンパク質(PS/PR)質量比を有した。O−アセチル化レベルを決定すると、多糖mg当たり1.6μmolであった。MenW−135結合体のいくつかの追加のバッチを調製した。これらのバッチのPS/PR質量比の測定値は、0.6、0.7、0.8、0.9、および1.2であり、多糖mg当たりのμmolでのO−アセチル化レベルの測定値は、0.7、0.8、および1.3であった。同じ値が2回以上観察された。
【0227】
MenW−135結合体のそれぞれのバッチは、MenW−135ワクチン未感作のヒト、マウス、および/またはモルモット対象に四価製剤を投与したとき、免疫原性であること(すなわち、処理前試料および/または未免疫化対照と比べて、少なくとも実質的および統計的に有意なレシピエントの割合において、血清殺細菌アッセイおよび/またはELISAにより測定すると、抗MenW−135抗体を誘発したこと)が確認された。
【0228】
MenY結合体を上記に記載されたように一般的に調製した。結合体は、1.0の多糖/タンパク質(PS/PR)質量比を有した。O−アセチル化レベルを決定すると、多糖mg当たり1.3μmolであった。MenY結合体のいくつかの追加のバッチを調製した。これらのバッチのPS/PR質量比の測定値は、0.6、0.7、0.8、および0.9であり、多糖mg当たりのμmolでのO−アセチル化レベルの測定値は、0.8、0.9、1.0、1.1、および1.3であった。同じ値が2回以上観察された。
【0229】
MenY結合体のそれぞれのバッチは、MenYワクチン未感作のヒト、マウス、および/またはモルモット対象に四価製剤を投与したとき、免疫原性であること(すなわち、処理前試料および/または未免疫化対照と比べて、少なくとも実質的および統計的に有意なレシピエントの割合において、血清殺細菌アッセイおよび/またはELISAにより測定すると、抗MenY抗体を誘発したこと)が確認された。
【0230】
上記に記載された全ての結合体バッチは、300〜1500kDaの範囲の重量平均分子量を有する結合体分子の個体群であった。
【0231】
6.臨床試験
本明細書に記載されている四価MenACYW−TT結合体を臨床研究に使用して、乳幼児および幼児(6週齢以上)、ならびに56歳以上の成人における異なるワクチン接種スケジュールの安全性および免疫原性を評価した。
【0232】
a)第I/II相臨床試験1−健康な髄膜炎菌ワクチン未感作幼児(12カ月齢+/−21日)に投与した様々なMenACYW−TT様製剤の安全性および免疫原性
この第I/II相臨床試験は、12カ月齢+/−21日の幼児(群1〜5)に筋肉内投与されたMenACYW−TTに関連して、様々な四価髄膜炎菌多糖−破傷風トキソイド結合体製剤の単回用量の安全性および免疫原性を評価した。認可された一価髄膜炎菌結合体ワクチンである、NeisVac−C(登録商標)(完全に脱O−アセチル化された髄膜炎菌群C多糖−破傷風トキソイド結合体を、本明細書において「MenC−TT」と喚び、対照群(
図6)に投与した。
【0233】
製剤1Aは、0.5mLの用量当たり、4つの多糖(すなわち、MenACYW)からそれぞれ4μgの多糖および22.1μgのTTを含有した。全て未変性のO−アセチル化レベルを有し、本質的に上記に記載されたように、過ヨウ素酸塩活性化および還元的アミノ化(MenCYW)、またはカルボニルジイミダゾールおよびアジピン酸ジヒドラジド(MenA)の使用によって結合させた。
【0234】
製剤1Bは、0.5mLの用量当たり、それぞれ10μgのMenAおよびMenW多糖、それぞれ4μgのMenCおよびMenY多糖、ならびに36.6μgのTTを含有した。それ以外は製剤1Aと同一であった。
【0235】
製剤1Cは、0.5mLの用量当たり、4つの多糖からそれぞれ10μgおよび5.48μgのTTを含有した。それ以外は製剤1Aと同一であった。
【0236】
製剤2Aは、0.5mLの用量当たり、4つの多糖からそれぞれ4μgの多糖および33.9μgのTTを含有した。MenC、Y、およびW多糖を、アルカリ処理によって部分的に脱O−アセチル化し、本質的に上記に記載されたように、過ヨウ素酸活性化および還元的アミノ化を介して結合させた。MenA多糖は、未変性O−アセチル化レベルを有し、米国特許出願第2005/0002975号、実施例5に本質的に記載されているような結合化学を使用してネオグリココンジュゲート(neoglycoconjugate)として作製した。
【0237】
製剤2Bは、0.5mLの用量当たり、4つの多糖からそれぞれ10μgおよび84.8μgのTTを含有した。それ以外は製剤2Aと同一であった。
【0238】
上記の製剤は、全て、0.67%のNaClを含有し、リン酸ナトリウムによりpH6で緩衝された。
【0239】
6つの研究群を表1にまとめ、特徴づけた。
【0240】
【表1】
【0241】
治療群の間で男女比は変動しており、極端な例は、群2では39.2%対60.7%であり、群5では62.3%対37.7%であった。全ての群における年齢範囲は、11.0〜12.0カ月齢であり、全群にわたる平均は11.5〜11.7カ月齢の範囲であった。
【0242】
非応答型有害事象(AE)の安全性データを、ワクチン投与の30〜37日後まで収集した。応答型AEの間隔はD0〜D7(すなわち、投与の0〜7日後)であった。集められた応答型反応源性(reactogenicity)には、注射部位圧痛、発赤、および腫脹、ならびに発熱、嘔吐、食欲喪失、異常な号泣、傾眠、および被刺激性が含まれた。
【0243】
ワクチン接種を受けた全ての対象は研究を完了したが、ワクチン接種を受けた56人の対象(群全体)をプロトコールからの逸脱のため分析から除外し、最も一般的な原因は、許容される時間内に30〜37日目の血液試料を提供できなかったことである。
【0244】
2人の対象が即時型非応答型AEを経験し、そのうちの1人は、ワクチン接種に関連すると考慮された(群1の対象に発疹が発生した)。
【0245】
0日目から7日目の間の応答型注射部位反応:全ての群において、大多数の対象は応答型反応を経験した。全体的に、応答型反応の率は群間で同等であった。注射部位反応を報告した群1〜5のレシピエントの百分率は、対照ワクチンを受けた対象(群6)において見られるものと類似していた。
【0246】
注射部位反応の率と、それぞれのワクチン製剤に含有されている破傷風トキソイドの量との明確な相関関係は、存在しなかった。
【0247】
最も一般的な注射部位反応は圧痛であり、この率は、群1の25.4%から群5の39.3%の範囲であり、次は紅斑であり、群2の29.5%から群5の39.3%の範囲であり、極めて希な反応は腫脹であり、群4の13.6%から群3の23.0%の範囲であった。大多数の応答型注射部位反応は、グレード1の強さであり、ワクチン接種の時に始まり3日以内に消散し、治療介入する必要は何もなかった。強さ、発症時、持続期間、または行った処置に関して、群としての傾向は見られなかった。
【0248】
0日目から7日目の間の応答型全身反応:注射部位反応と同じように、発熱、嘔吐、異常な号泣、傾眠、食欲喪失、および被刺激性のような全身反応の全体的な率は、群1〜5において同等であり、対照ワクチンにおいて見られたものに類似していた。全群において最も一般的な全身反応は被刺激性であり、群4の54.2%から群2および群5の両方の70.5%の範囲であった。次に最も一般的な(群2以外の全ての群における)は、異常な号泣であり、群2の34.4%から群6の48.4%の範囲であり、その後に食欲喪失が続き(群2において2番目に一般的な反応であった)、群6の27.9%から群6の46.8%の範囲であった。嘔吐の率は、群4の18.6%から群6の32.3%の範囲であり、発熱は最も少なく報告された反応であり、群1の11.1%から群6の25.8%の範囲であった。大多数の応答型全身反応は、グレード1の強度であり、ワクチン接種の時に始まり3日以内に消散し、治療介入する必要は何もなかった。強度、発症時、持続期間、または行った処置に関して、群としての傾向は見られなかった。
【0249】
0日目から30日目の間の非応答型有害事象:合計で931件の非応答型AEが327人の対象から報告された。合計で107件の非応答型AEが、ワクチン接種に関連すると考慮され、有害反応(AR)と確認された。最も一般的なARは、SOCの1)一般的な障害および投与部位の状態(25件);2)感染および侵襲、ならびに皮膚および皮下組織の障害(それぞれ20件);3)胃腸障害、ならびに呼吸器、胸郭、および縦隔障害(それぞれ16件)であった。ARの件数と受けたワクチンとの間に明確な関連性は存在しなかった。合計で4件の全身性ARがグレード3の強さであると報告された:群1および4では、それぞれ1件であり、群5では2件であった。
【0250】
重篤なAE:死亡例は発生しなかった。合計で7件のSAEが研究の期間中に7人の対象において発生した:群1の対象では2件、群2の対象では1件、群3の対象では2件、群4の対象では2件であった。群5および6ではSAEの報告はなかった。これらのSAEのうちの1つである、群3の1人の対象により経験された反応性関節炎は、ワクチン接種に関連すると認められた。対象は、23日後に完全に回復した。
【0251】
安全性に関する結論は、単回用量が全群において良好に耐容されたこと、および安全性プロファイルには有意な差がなかったことであった。
【0252】
髄膜炎菌血清型A、C、Y、およびW−135に対する機能性抗体を、ヒト補体(SBA−HC)および仔ウサギ補体(SBA−BR)を使用する血清殺細菌アッセイにより測定して、1)SBA−HC力価≧1:8および≧1:4、またはSBA−BR力価≧1:8を有する対象の割合;2)幾何学平均力価(GMT);3)逆累積分布曲線(RCDC);ならびに4)力価分布を決定した。ワクチンに存在する破傷風トキソイドに対する抗体力価を、ELISAにより評価した。アッセイを、ワクチン接種前(表2および3の「前」)およびワクチン接種の30〜37日後(表2および3の「後」)に採取した血液試料によって実施した。
【0253】
表2および3はSBA−HCの結果を示す。表2および3では、95%信頼区間の百分率である。
【0254】
【表2】
【表3】
【0255】
表から分かるように、ワクチン接種前の力価は、全ての血清型において低かった。血清型Aでは、全ての群における大多数の対象は、8以下の力価を有し、他の3つの血清型で
は、実質的に全ての対象が<4の値を有した。ワクチン接種後の群1〜5において、血清型Aでは大多数の力価値が8〜128であり、血清型Cでは16〜1024であり、血清型Yでは<4〜128であり、血清型W1−35では<4〜64であった。対照群において、血清型A、Y、およびW−135の値は、大部分が<4〜4であったが、血清型Cでは、大部分の値は256〜1024であった。低用量群と比べて、高用量群により高く抗体が応答する傾向があった。
【0256】
SBA−BRアッセイでは、投与前GMTは全ての治療群にわたって同等であり、血清型Aでは4.22〜5.26、血清型Cでは4.00〜6.26、血清型W−135では6.01〜8.45であった。血清型Yではより大きな変動が見られ、その値は17.35(群5)から35.92(群1)の範囲であった。
【0257】
群1〜5において、ワクチン接種後の値は、血清型Aでは336.91(群1)〜759.35(群5)の範囲であり、対照群の値は5.66であった。血清型Cの値は、145.53(群1)〜636.37(群5)の範囲であった。対照群の値は、1290.16であった。血清型Yの値は、586.54(群3)〜713.70(群4)の範囲であった。対照群の値は、23.41であった。血清型W−135の値は、912.28(群4)〜1518.71(群5)の範囲であった。対照群の値は、8.57であった。
【0258】
b)第II相臨床試験1−乳幼児および幼児におけるMenACYW−TTの安全性および免疫原性
第II相無作為化非盲検多施設臨床試験を、米国において580人の小児に実施した。試験は、異なるスケジュールおよびルーチン小児用ワクチン接種と同時に投与されたMenACYW−TTワクチンの安全性および免疫原性プロファイルを研究するために設計された。この研究は、MenACYW−TTワクチン、およびMenACYW−TTワクチンと同時に投与されるときに選択された認可小児用ワクチン(Pentacel(登録商標)(DTaP−IPV/Hib)、Prevnar(登録商標)(PCV7)またはPrevnar(登録商標)13(PCV13)、M−M−R(登録商標)II(MMR)、Varivax(登録商標)(V)、ENGERIX−B(登録商標)またはRECOMBIVAX HB(登録商標)(HepB)、Rotarix(登録商標)(RV1)、およびRotateq(登録商標)(RV5))の免疫原性プロファイルを記載することも目的であった。
【0259】
参加者は、ルーチンワクチンと同時に投与されたMenACYW−TTワクチン(治療群;表1の群1〜5)、またはルーチン小児用ワクチンのみ(対照群;群6〜7)のいずれかを受けた。
【0260】
2カ月齢の乳幼児を、表1に示されたように、3つの治療群(群1〜3)、ならびに2つの対照群(群6および7)に無作為に割り当てた。治療群1〜3の乳幼児は、3または4用量のMenACYW−TTワクチンを(ルーチンワクチンと同時に)表4に記載されているように受けた。
【0261】
表4は、臨床試験設計の要約を提示している。
【0262】
【表4】
【0263】
6カ月齢および12カ月齢の時に2用量のMenACYW−TTワクチンを(ルーチンワクチンと同時に)受けた12カ月齢の乳幼児(群4)、ならびに12カ月齢の時に1用量のMenACYW−TTワクチンを(ルーチンワクチンと同時に)受けた12カ月齢の乳幼児(群5)も登録した。
【0264】
ヒト(hSBA)および仔ウサギ(rSBH)補体による血清殺細菌アッセイを使用して、ベースライン、ならびに最後の乳幼児および乳児用量の30日後での髄膜炎菌血清型A、C、Y、およびW−135に対する抗体を測定した。両方のアッセイの定量化下限(LLOQ)は、1:4であった。例えば、Maslankaら、Standardization and a Multilaboratory Comparison of
Neisseria meningitidis Serogroup A and C Serum Bactericidal Assays,Clinical and
Diagnostic Laboratory Immunology、1997年、3月、156〜167頁、およびGoldschneider Gotschlich,and Artenstein、Immunity to Meningococcus,The Role of Humoral Antibodies、the Journal of Experimental Medicine、1969年を参照すること。
【0265】
安全性データをワクチンの最後の用量の6カ月後まで収集した。応答型有害事象(AE)の間隔はD0〜D7(すなわち、投与の0〜7日後)であった。集められた応答型反応源性には、体温、および注射部位の発赤と腫脹の毎日の測定、ならびに注射部位疼痛、頭痛、筋肉痛、および倦怠感の強さの記録も含まれた。非応答型AEおよび重篤な有害事象(SAE)も、研究の全体を通して集めた。全ての統計分析は、記述的であった。
【0266】
人口統計学を安全性分析のセットのために分析し、少なくとも1用量の研究または対照ワクチンを受け、安全性データが入手可能であった対象と定義した。群1、2、3、6、および7が含まれる研究での平均年齢は、それぞれ、2.19、2.20、2.24、2.18、および2.20カ月齢であった。年齢の範囲は、群1では1.57〜2.97カ月齢、群2では1.57〜2.90カ月齢、群3では1.53〜3.00カ月齢、群6では1.53〜2.87カ月齢、群7では1.70〜2.97カ月齢であった(2カ月齢に含まれる基準[42〜89日])。群4では、平均年齢は6.23カ月齢であり、年齢の範囲は、5.63カ月から6.50カ月齢であった。(6カ月齢に含まれる基準[180日±14日])。群5では、平均年齢は12.4カ月齢であり、年齢の範囲は、12.2〜12.7カ月齢であった。(12カ月齢に含まれる基準[365日+14日])。
【0267】
乳幼児のシリーズが完了し、追加のMenACYW−TTワクチン用量を2歳の時に受けた後(群1〜4)、大部分の研究参加者は、1歳の時に受けた用量の数にかかわらず、MenACYW−TTワクチンに含まれた4つ全ての血清型(ACYW)において、保護的な力価の1:8(ヒト補体[hSBA]では91%〜100%および仔ウサギ補体[rSBA]では80%〜100%)を達成した。単回用量を12カ月齢の時に受けた参加者(群5)では、ACYWの保護的力価の1:8は、47.5%〜90%(hSAB)および62%〜100%(rSBA)であった。したがって、MenACYW−TT結合体ワクチンは、1歳の時に受けた第一スケジュールにかかわらず、2歳の時の追加用量の後にしっかりとした免疫原性応答を実証している。
【0268】
図6は、群1〜4において血清型A、C、Y、およびWのそれぞれで1:8以上のhSBAレベルを有する対象の百分率を提示している。
図7は、同じ群においてrSBAに類似した結果を提示している。
【0269】
12カ月齢の時に単回用量のMenACYW−TTワクチンが投与された後のhSBAに対する免疫応答(群5)は、3用量シリーズ(群3)の血清型C(90%)に見られた応答に類似していたが、血清型Y(47.5%)、A(75%)、およびW−135(54%)では低かった。12カ月齢の時に単回MenACYW−TTワクチン用量を受けた対象(群5)におけるhSABおよびrSBA力価を示す表5を参照すること。
【0270】
【表5】
【0271】
MenACYW−TTワクチンと同時に投与されたルーチン小児用ワクチンによる干渉の証拠はなかった(データ示されず)。
【0272】
応答型注射部位反応の頻度は、反復ワクチン用量によって増加しなかった。MenACYW−TTワクチン投与後の7日間以内に、1つまたはそれ以上の応答型注射部位反応を報告した参加者の累積百分率を表す
図8を参照すること。MenACYW−TTワクチン投与後の7日間以内に≧1の応答型注射部位反応を報告した参加者の累積百分率は、4用量を受けた群(群1および2、80.0%〜80.8%)において最高であり、その後に、2用量(群4、75.3%)または3用量(群2、74.0%)の用量を受けた群が続き、1用量を受けた群(群5、57.4%)が最低であった。
【0273】
図9は、MenACYW−TTワクチン+ルーチンワクチン、またはルーチンワクチンの単独のいずれかを投与した7日間以内の応答型全身反応を示す。
【0274】
大部分の非重篤有害事象(NSAE)が、MenACYW−TTワクチンまたはルーチンワクチンによるいずれかのワクチン接種後に報告され、報告されたグレード3のNSAEは、それぞれ、研究ワクチンと無関係であった。ワクチン関連の重篤な有害事象はなかった。
【0275】
MenACYW−TTワクチンおよびルーチンワクチンは、両方とも、対照群においてMenACYW−TTワクチンを伴わないでルーチンワクチンが与えられたときと比較して、同時に(すなわち、同じ日に別々のワクチンとして)与えられたときに免疫原性であり、MenACYW−TTワクチンとルーチンワクチンとの間に否定的な相互作用がなかったとを示している。
【0276】
まとめると、MenACYW−TTワクチンは、免疫スケジュールおよび投与された用量の数にかかわりなく、乳幼児および幼児に安全であり、十分に耐容された。MenACYW−TTワクチンの安全性プロファイルは、免疫スケジュールおよび投与された用量の数にかかわりなく、対照群と全体的に類似していた。
【0277】
したがって、治療用MenACYW−TTワクチンは、十分に耐容され、免疫原性であった。1歳および2歳の時の両方における用量を含む全てのワクチン接種スケジュールは、4つのワクチンN.メニンギティディス血清型A、C、Y、およびWにおいて、しっかりとした免疫応答を誘導し、許容される安全性プロファイルを伴っていた。
【0278】
c)第II相臨床試験2−56歳以上の成人に投与されたMenACYW−TTの安全性
および免疫原性
年齢および基礎慢性疾病が、髄膜炎菌疾患にとって重要な危険因子であり、そのため、高齢者にとっては危険性が増加する。臨床研究を実施して、56歳以上の成人において、認可された四価髄膜炎菌単純多糖ワクチンである(MPSV4)、Menomune(登録商標)−A/C/Y/W−135と比較して、MenACYW−TTワクチンの安全性および免疫原性を評価した。
【0279】
第II相無作為化非盲検多施設研究を、米国において56歳以上の301人に健康な成人に実施した。12箇所の研究施設の参加者を、MenACYW−TTまたはMPSV4(Menomune(登録商標)−A/C/Y/W−135)のいずれかの1用量を受けるように無作為に割り当てた。患者を、年齢に応じて2つのサブセット:1)56〜64歳、および2)65歳以上に層別化した。
【0280】
4つの研究群を以下のように形成した。群1a(n=101、年齢56〜64歳)および群1b(n=100、≧65歳)は、MenACYW−TTを受けた。群2a(n=50、年齢56〜64歳)および群2b(n=50、≧65歳)は、MPSV4ワクチンを受けた。「群1」は、群1a+群1bを指す。「群2」は、群2a+群2bを指す。人口統計学の結果を表6にまとめた。
【0281】
【表6】
【0282】
上記に記載されたヒト(hSBA)および仔ウサギ(rSBH)補体による血清殺細菌アッセイを使用して、ベースライン、ならびに最後のワクチン投与の30日後での髄膜炎菌血清型A、C、Y、およびW−135に対する抗体を測定した。両方のアッセイの定量化下限(LLOQ)は、1:4であった。
【0283】
安全性データを最後の用量の30日後まで収集した。応答型AEの間隔はD0〜D7(すなわち、投与の0〜7日後)であった。集められた応答型反応源性には、体温、および注射部位の発赤と腫脹の毎日の測定、ならびに注射部位疼痛、頭痛、筋肉痛、および倦怠感の強さの記録も含まれた。非応答型AEおよび重篤な有害事象(SAE)も、研究の全体を通して集めた。全ての統計分析は、記述的であった。
【0284】
人口統計学を安全性分析のセットのために分析し、少なくとも1用量の研究または対照ワクチンを受け、安全性データが入手可能であった対象と定義した。登録時には、対象の平均年齢は、群1および群2の両方において類似していた(それぞれ、66.1±7.13歳、および65.8±6.58歳)。加えて、年齢は、56〜64歳の対象を有する群、および>65歳の対象を有する群において類似していた(群1aでは60.3±2.5
2歳、群2aでは60.8±2.59歳<群1bでは71.9±5.28歳、群2bでは70.8±5.45歳)。
【0285】
群1および群2の両方とも、男性対象(それぞれ、39.2%[78/199]および45.0%[45/100])よりも女性対象(それぞれ、60.8%[121/199]および55.0%[55/100])の方が、わずかに多かった。同じ傾向がサブセットにおいても観察されたが、群2は例外であり、女性と男性の対象の数が等しかった(50.0%[25/50]。
【0286】
血清型A、C、Y、およびW−135に対してhSBA力価≧1:8を有する研究参加者の百分率は、全ての群においてベースラインと比較して30日目には著しく増加した。2つの年齢基層(56〜64歳および≧65歳)において、結果は、表7に示されているように、それぞれのワクチン接種群内で全体的に類似していた。
【0287】
【表7】
【0288】
図10は、全ての患者(すなわち、組み合わせた年齢群)からのデータを使用して、血清型A、C、Y、およびW−135によりD30でhSBAレベル≧1:8を達成した対象の百分率を提示する。MenACYW−TTを投与した後にhSBA力価≧1:8を有する個人の百分率は、血清型AおよびCにおけるMPSV4投与後の力価と同等であった。MenACYW−TTを投与した後にhSBA力価≧1:8を有する個人の百分率は、血清型YおよびWにおけるMPSV4投与後の力価より高かった。
【0289】
図11は、両方のワクチンによるD30での異なる血清型の幾何学平均力価(GMT)を提示する。MenACYW−TTによるGMTは、全ての血清型においてMPSV4のGMTに等しかった。
【0290】
1:8以上のrSBA力価を有する参加者の百分率は、4つ全てのワクチン群において、MenACYW−TTのレシピエントとMPSV4のレシピエントで同等であった。
図12を参照すること。
【0291】
MenACYW−TT投与の7日以内の応答型注射部位反応(
図13)および応答型全身反応(
図14)は、MPSV4ワクチンと類似していた。
【0292】
全体的に、MenACYW−TTおよびMPSV4ワクチンの両方の反応源性プロファイルは、類似していた。大部分の非応答型有外事象は、グレード1またはグレード2の強さであった。即時過敏性反応はなく、AEまたはSAEが原因の中止はなかった。高齢のワクチンレシピエントに反応源性の増加は観察されなかった。重篤な有害事象は報告されなかった。
【0293】
MenACYW−TTは、56歳以上の成人に投与されたときに十分に耐容され、免疫原性であった。したがって、MenACYW−TTは、高齢者の免疫化のために現在入手可能な、MPSV4のような単純多糖ワクチンしか入手することができない地域を含む世界中の地域において、侵襲性髄膜炎菌疾患を予防する代替的ワクチンを表している。
【0294】
d)第II相臨床試験3−健康な髄膜炎菌ワクチン未感作幼児(12〜23カ月齢)に投与したMenACYW−TTの安全性および免疫原性
MenACYW−TT結合体ワクチンは、6週齢以上の個人に使用することが意図されている。この研究は、対照として、認可された四価髄膜炎菌結合体ワクチン(MCV4−TT)である、Menomune(登録商標)を使用して、乳児における単回用量の安全性および免疫原性を評価した。
【0295】
188人の髄膜炎菌ワクチン未感作幼児(12〜23カ月齢)における1第II相無作為化非盲検研究を、フィンランドで実施した。参加者を、MenACYW−TTワクチンまたはMCV4−TTのいずれかの1用量を受けるように無作為に割り当てた。ヒト(hSBA)および仔ウサギ(rSBH)補体による血清殺細菌アッセイを使用して、ベースラインおよび用量の30日後での髄膜炎菌血清型A、C、Y、およびW−135に対する抗体を測定した。両方の血清殺細菌アッセイのLLOQは、1:4であった。破傷風に対する抗体応答も測定した。
【0296】
安全性データを最後の用量の30日後まで収集した。応答型有害事象(AE)の間隔はD0〜D7であった。集められた応答型反応源性には、体温、および注射部位の発赤と腫脹の毎日の測定、ならびに注射部位疼痛、頭痛、筋肉痛、および倦怠感の強さの記録も含まれた。非応答型AEおよび重篤な有害事象(SAE)を、研究の全体を通して集めた。全ての分析は、記述的であった。
【0297】
表8は、試験の研究デザインおよび対象の性質についてのデータを提示している。
【0298】
【表8】
【0299】
人口統計学分析を安全性分析セットで行った。安全性分析セットは、少なくとも1用量の研究または対照ワクチンを受け、安全性データが入手可能であった対象と定義した。合計で98人(52.1%)の男性対象および90人(47.9%)の女性対象が安全性分析セットに存在し、全体的な男性/女性対象の比は1.09であった。MenACYW−TT群では男性の方が女性よりも多かった(男女比は1.54であった)。MCV4−TT群では女性の方が男性よりも多かった(男女比は0.77であった)。対象の年齢は、2群では同等であった。登録した対象の平均年齢は、MenACYW−TT群では1.44±0.302歳であり、MCV4−TT群では1.47±0.314歳であった。
【0300】
MenACYW−TTワクチンによるkhSBAワクチン血清応答を有する対象の百分率は、血清型A、W、およびYではMCV4−TTと同等であった[96.7%〜98.9%(MenACYW−TT)および91.9%〜98.8%(MCV4−TT)の範囲](
図15)。hSBAワクチン血清応答を次のように定義した:力価がベースラインで<1:8である場合、ワクチン接種後の力価は≧1:8であること、または力価がベースラインで≧1:8である場合、ワクチン接種後に≧4倍増加すること。
【0301】
血清型Cの血清応答を有する対象の百分率は、MCV4−TT(86.0%)よりMenACYW−TT(100.0%)の方が高かった。血清型Cの傾向は、rSBAを使用したときも同様であった。
【0302】
ワクチンのD30後にhSBA力価≧8(≧1:8)を達成した対象の百分率のデータを表9に提示する。
【0303】
【表9】
【0304】
MenACYW−TTは、hSBA幾何学平均力価およびワクチン接種後hSBA力価≧8(≧1:8)を有する対象の百分率を評価すると、血清型A、W、およびYに対して同等の免疫応答、ならびに血清型Cに対して高い免疫応答を誘発した(
図16および表10)。
図16および表10は、表10が
図16に示されているようにlog2スケールに変換されている以外は、同じデータを示している。
【0305】
【表10】
【0306】
安全性も、この研究において評価した。反応源性プロファイルは、両方のワクチンにおいて同等であった。少なくとも1件の応答型注射部位反応を報告した対象の百分率は、両方のワクチンにおいて同等であった(48.9%および53.2%)。注射部位の紅斑、圧痛、および腫脹のデータを
図17に示す。大多数の注射部位反応は、グレード1または2の強さであり、全て、D0〜D3で始まり大部分が1〜3日間続いた。
【0307】
グレード3の応答型注射部位反応を報告した対象は、わずかであった:MenACYW−TT群では3.2%の対象であり、MCV4−TT群では4.3%の対象であった。
【0308】
応答型全身反応も2つの群において類似していた(
図18)。
【0309】
少なくとも1件の非応答型非重篤AEを報告した対象の百分率は、研究群において同等であった。大部分の非応答型有外事象は、グレード1またはグレード2の強さであった。この群のいずれにおいても、即時型非応答型AEの報告はなかった。任意のアナフィラキシーまたは生命を脅かす事象を含む即時型SAEはなかった。報告された2件の重篤な有害事象は、無関係であると考えられた。
【0310】
治療用MenACYW−TTワクチンは、十分に耐容され、免疫原性であった。MenACYW−TTワクチンの単回用量は、最初に髄膜炎菌ワクチン接種を受けた幼児にとって代替的なワクチン選択肢である優れた潜在力を実証した。
【0311】
e)第II相臨床試験4−健康な髄膜炎菌ワクチン未感作青年(10〜18歳)に投与したMenACYW−TTの安全性および免疫原性
この第II相研究は、年齢10〜18歳の青年に筋肉内投与された単回用量(30mMの酢酸ナトリウムによりpH6.0で緩衝された0.67%のNaCl中の、合計65μgのTTに結合された多糖を血清型当たり10μg)のMenACYW−TTの安全性および免疫原性を評価した。認可された四価髄膜炎菌結合体ワクチンである、本明細書において「MenACYW−CRM
197」と喚ばれる、Menveo(登録商標)(髄膜炎菌(群A、C、Y、およびW−135)多糖ジフテリアCRM197結合体ワクチンを、対照群(群2)に投与した。MenACYW−TTとTdap/Adacel(登録商標)およびHPV/Gardasil(登録商標)との同時投与(群3)の効果も、Tdap/Adacel(登録商標)およびHPV/Gardasil(登録商標)単独の投与(群4)と比較した。対照ワクチン、ならびにTdap/Adacel(登録商標)およびHPV/Gardasil(登録商標)ワクチンを、ラベルの使用説明書に従って投与した。4つの研究群を表11にまとめ、特徴づけた。
【0312】
【表11】
【0313】
合計74人の対象(4.3%)が試験を完了しなかった:群1では10人(2.0%)、群2では7人(1.4%)、群3では27人(6.7%)、群4では30人(10.0%)であった。最も頻繁に報告された中止理由は、有害事象が原因ではない自主的な離脱、追跡不能、およびプロトコール不履行であった。SAEまたは他のAEが原因の早期中止はなかった。
【0314】
ヒト補体(hSBA)による血清殺細菌アッセイを使用して、ベースラインおよび用量の30日後での髄膜炎菌血清型A、C、Y、およびW−135に対する抗体を測定した。
血清殺細菌アッセイのLLOQは、1:4であった。hSBAデータを、群1の463人のメンバーから、群2の464人のメンバーから、群3の360人のメンバーから集めた。hSBAの結果は表12にあり、ここで対象%は、陽性血清応答を有する対象の百分率を示し、すなわち、ワクチン接種前hSBA力価<1:8を有する対象では、ワクチン接種後hSBAが≧1:8であること、またはワクチン接種前hSBA力価≧1:8を有する対象では、ワクチン接種前から後でhSBA力価に少なくとも4倍の増加があることを示している。高い百分率の対象が、4つ全ての血清型においてMenACYW−CRM
197よりMenACYW−TTの方に陽性血清応答を示した。
【0315】
【表12】
【0316】
群1と2の血清応答頻度の差を、95%信頼区間と共に表13に示す。
【0317】
【表13】
【0318】
群1と3の血清応答頻度の差は、95%信頼では有意ではなく、MenACYW−TTの効力がTdap/Adacel(登録商標)およびHPV/Gardasil(登録商標)との同時投与によって影響を受けないという結論と一致している。
【0319】
表14は、0日目(D0)および30日目(D30)での幾何学平均力価(GMT)として表されるhSBAの結果を、95%信頼区間と共に示す。
【0320】
【表14】
【0321】
ジフテリアおよび破傷風に対する免疫応答を全ての群で比較した。結果を表15に示し、幾何学平均濃度(GMC)、≧0.1IU/mLを有する対象%、ならびに抗破傷風および抗ジフテリア抗体濃度の≧1.0IU/mLを有する対象%として表されている。
【0322】
【表15】
【0323】
結果は、群3のようなMenACYW−TTとTdap/Adacel(登録商標)の同時投与が後者の免疫原性に干渉しなかった(群4の結果を参照すること)という結論と一致した。
【0324】
またワクチン応答を以下の抗原:百日咳毒素(PT)、百日咳繊維状赤血球凝集素(pertussis filamentous hemagglutinin)(FHA)
、百日咳パータクチン(pertussis pertactin )(PRN)、および百日咳線毛抗原(FIM)に関して特徴づけた。表16を参照すること。
【0325】
【表16】
【0326】
以下のことを安全性に関して観察した:ワクチン接種の30分後に報告された任意の非応答型全身有害事象(AE)の発生、性質、持続時間、強さ、およびワクチン接種との関連性;ワクチン接種D0後から7日間までに発生した応答型注射部位反応の発生、発症時点、発生の日数、強さ、行った処置、および反応が研究の早期中止をもたらしたか;ワクチン接種D0後から7日間までに発生した応答型全身反応の発生、発症時点、発生の日数、強さ、行った処置、および反応が研究の早期中止をもたらしたか;ワクチン接種D0後から23〜27日間までに発生した非応答型AEの発生、発症時点、発生の日数、強さ、行った処置、ワクチン接種との関連性(全身AEのみ)、および反応が研究の早期中止をもたらしたか;ならびにワクチン接種D0後から180日間まで(群1および群2)または210日間まで(群3および群4)の試験全体にわたる重篤有害事象(SAE)の発生、発症時点、発生の日数、強さ、行った処置、ワクチン接種との関連性、帰結、およびSAE反応が研究の早期中止をもたらしたか。応答型全身反応には、発熱、筋肉痛、および頭痛が含まれた。応答型注射部位反応には、疼痛、紅斑、および腫脹が含まれた。
【0327】
D0〜D07で少なくとも1件の応答型反応を報告した対象の百分率は、MenACYW−TT結合体ワクチンおよびMENVEO(登録商標)で同等であった:それぞれ、群1では対象の63.5%(315/496)であり、群2では対象の64.2%(316/492)であった。少なくとも1件の応答型反応を報告した対象の百分率は、MenACYW−TT結合体ワクチンをTdapおよびHPVと同時に受けた対象と、TdapおよびHPV単独を受けた対象では同等であった:それぞれ、群3では88.9%(345/388)であり、群4では89.0%(258/290)であった。少なくとも1件の応答型注射部位反応を報告した対象の百分率は、群1、群2、およびGnn 3において同等であった:それぞれ、46.6%(231/496)、45.7%(225/4929)、および49.0%(190/388)であった。MenACYW−TT結合体ワクチンが単独で与えられた(群1)に対して、MenACYW−TT結合体ワクチンがTdapおよびHPVと同時に与えられた(群3)時には、MenACYW−TT結合体ワクチンに局所反応源性の増加が見られなかった。
【0328】
最も頻繁に報告された注射部位反応は、疼痛であり、群1では45.2%(224/496)の対象、群2では42.5%(209/492)の対象、群3では47.2%(183/388)の対象によって報告され、その後に続くのは注射部位紅斑であり、これは
、群1では5.0%(25/496)の対象、群3では7.5%(37/491)の対象、群3では3.9%(15/388)の対象によって報告され、そして注射部位腫脹であり、これは群1では5.4%(27/496)の対象、群2では6.5%(32/491)の対象、群3では4.4&(17/388)の対象によって報告された。MenACYW−TT結合体ワクチンまたはMENVEO(登録商標)注射部位における大多数の反応は、グレード1または2の強さであり、D0〜D3で始まり、1〜3日間続いた。MenACYW−TT結合体ワクチンまたはMENVEO(登録商標)注射部位においてグレード3の任意の注射部位反応を有する対象の百分率は、群1では1.8%(9/496)、群2では2.2%(11/492)、および群3では2.8%(11/388)であった。MenACYW−TT結合体ワクチンまたはMENVEO(登録商標)注射部位においてグレード3の疼痛を有する対象の百分率は、群1では1.4%(7/496)、群2では1.0%(5/492)、および群3では2.3%(9/388)であった。グレード3の紅斑を有する対象の百分率は、群1では0.4%(2/496)、群2では1.2%(6/491)、および群3では0.5%(2/388)であった。グレード3の腫脹を有する対象の百分率は、群1では0.2%(1/496)、群2では0.4%(2/491)、および群3では0.3%(1/388)であった。強さのグレードは一般に以下の意味を有する。グレード1:活動に干渉しないグレード2:活動nいくらか干渉するグレード3:有意;毎日の活動を妨げる。
【0329】
ワクチン接種後に少なくとも1件の応答型全身反応を報告した対象の百分率は、群1(52.0%[258/496])と群2(51.0%[251/492])で同等であった。筋肉痛が最も一般的に報告された応答型全身反応であり、その後に頭痛および倦怠感が続き、発熱の報告は極めて少なかった。筋肉痛は、群1の対象の35.3%(175/496)、群2の対象の35.2%(173/492)から報告された。頭痛は、群1の対象の30.2%(150/496)、群2の対象の30.9%(152/492)から報告された。倦怠感は、群1の対象の26.0%(129/496)、群2の対象の26.4%(130/492)から報告された。発熱は、群1の対象の1.4%(7/494)、群2の対象の1.2%(6/488)から報告された。
【0330】
ワクチン接種後に少なくとも1件の応答型全身反応を有した対象の百分率は、群3(70.6%[274/388])と群4(65.9%[191/290])で同等であった。筋肉痛は、最も一般的に報告された応答型全身反応であった:群3の対象の61.3%(238/388)、群4の対象の55.4%(160/289)であった。頭痛は、群3の対象の33.8%(131/388)、群4の対象の29.0%(84/290)から報告された。倦怠感は、群3の対象の29.1%(113/388)、群4の対象の27.9%(81/290)から報告された。発熱は、群3の対象の1.6%(6/387)、群4の対象の0.7%(2/286)から報告された。全体的に、大多数の応答型全身反応は、グレード1またはグレード2の強さであり、D0〜D3で始まり、1〜3日間続いた。
【0331】
全体的に、グレード3の応答型全身反応を報告した対象の百分率は、群1(3.8%[19/496])と群2(4.3%[21/492])で同等であった。グレード3の応答型全身反応を報告した対象の百分率は、群3(7.5%[29/388])と群4(5.5%[16/290])で同等であった。最も頻繁に報告されたグレード3応答型全身反応は、筋肉痛であり、その後に倦怠感および頭痛が続いた。グレード3の筋肉痛を報告した対象の百分率は、群1(1.6%[8/496])と群2(1.8%[9/492])、および群3(4.6%[1.8/388])と群4(3.8%[11/289])で同等であった。グレード3の倦怠感を報告した対象の百分率は、群1(2.2%[11/496])と群2(2.8%[14/492])で同等であった。倦怠感は、群4(1.7%[5/290])よりも群3(2.6%[10/388])から頻繁に報告された。
グレード3の頭痛を報告した対象の百分率は、群1(1.8%[9/496])と群2(1.8%[9/492])の両方で同一であった。頭痛は、群4(1.7%[5/290])よりも群3(2.8%[11/388])から頻繁に報告された。
【0332】
全体的に、D0〜D30で少なくとも1件の非応答型AEを報告した対象の百分率は、4研究群において同等であった:群1では対象の22.9%(115/503)、群2では対象の25.7%(129/501)、群3では対象の26.0%(102/392)、群4では対象22.6%(67/296)であった。わずかな対象しか即時型非応答型AEを報告しなかった:群1では対象の0.6%(3/503)、群2では対象の0.2%(1/501)、群3では対象の0.8%(3/392)、群4では対象の0.7%(2/296)であった。任意のアナフィラキシーまたは生命を脅かす事象を含む即時型SAEはなかった。12件の即時型非応答型AEが、23〜37日間に9人対象から報告された。1人の対象は、ワクチン接種のD0後の6カ月間に1件の即時型非応答型AEを報告した。
【0333】
ワクチン接種のD0後に少なくとも1件の非応答型非重篤注射部位ARを報告した対象の百分率は、群1および群2で同等であり、それぞれ1.4%(7/503)および1.6%(8/501)であった。群4よりも群3において、少なくとも1件の非応答型非重篤注射部位ARを報告した対象の百分率は数値的に高く、それぞれ4.3%(17/392)および2.0%(6/296)であった。最も一般的に報告された比応答型注射部位反応は、そう痒であり、14人の対象から報告されており、その後に皮下出血が続き、13人の対象から報告された。これらの非応答型注射部位反応は、一般に任意のワクチン接種の後に起こるものである。
【0334】
MenACYW−TT結合体ワクチンまたはMENVEO(登録商標)注射部位で少なくとも1件の非応答型非重篤注射部位ARを報告した対象の百分率は、同等であった:群1では1.4%(7/503)、群2では1.6%(8/501)、および群3では1.8%(7/392)であった。群2における1人の対象は、1件のグレード3非応答型非重篤注射部位ARの注射部位温感を報告し、それはD0に始まり、4日間続き、自然に消散した。処置は行わなかった。グレード3の非応答型非重篤注射部位ARは、群1では報告されなかった、または群3のMenACYW−TT結合体ワクチン注射部位では、報告されなかった。
【0335】
30日以内に少なくとも1件の非応答型非重篤AEを報告した対象の百分率は、4研究群において同等であった:群1では対象の22.7%(114/503)、群2では対象の25.5%(128/501)、群3では対象の26.0%(102/392)、群4では対象の22.3%(66/296)であった。最も頻繁に報告されたものは、感染および侵襲(群1では対象の7.2%[36/503]、群2では対象の8.0%[40/501]、群3では対象の8.2%[32/392]、群4では対象の6.1%[18/296])であり、最も一般的なタイプは上気道感染であった。
【0336】
16人の対象が試験期間中にSAEを報告し、4人の対象はワクチン接種D0から30日以内にSAEを報告した。ワクチンに関連すると考えられたものはなく、研究を中止させたものはなかった。全ての患者が回復した。研究期間中に報告された死亡例は、なかった。
【0337】
青年においてMenACYW−TT結合体ワクチンによるワクチン接種は安全であり、単独で与えられたとき、またはTdapおよびHPVワクチンと同時に与えられたときに確認された安全性の問題は、なかった。MenACYW−TT結合体ワクチンの安全性プロファイルは、認可されたMENVEO(登録商標)ワクチンと同等であった。
【0338】
f)第III相臨床脂環1−青年および成人におけるMenACYW−TTのブースター用量の免疫原性および安全性
この研究は、青年(≧15〜<18歳)および成人(18〜59歳)に筋肉内投与された単回用量(30mMの酢酸ナトリウムによりpH6.0で緩衝された0.67%のNaCl中の、合計65μgのTTに結合された多糖を血清型当たり10μg)のMenACYW−TTの安全性および免疫原性を評価した。対象には、MenACYW−TT投与の4〜10年前に1用量の四価髄膜炎菌結合体ワクチン(「プライミングワクチン(priming vaccine)」を与えた(群1;n=402)。
【0339】
認可された四価髄膜炎菌結合体ワクチンである、本明細書において「MenACYW−DT」と喚ばれる、Menactra(登録商標)(髄膜炎菌(群A、C、Y、およびW−135)莢膜糖ジフテリアトキソイド結合体ワクチンを、対照群(群2;n=407)に投与した。群2の対象には、4〜10年前に1用量のプライミングワクチンも与えられている。
【0340】
両方の群において、プライミングワクチンはMenACYW−DT(全ての対象の86.3%)、MenACYW−CRM
197(全ての対象の11.25%;MenACYW−CRM
197は、臨床試験4に関して上記に考察されている)、または不明(全ての対象おn2.45%;群1では9人、群2では10人)であった。研究群の人口統計学は表17の通りであった。
【0341】
【表17】
【0342】
hSBAおよび仔ウサギ血清殺菌力(rSBA)アッセイを、治療後の30日目に実施した。hSBAアッセイも6日目に実施した。陽性血清反応を示した対象の百分率を表18に提示する。hSBAの結果では、陽性反応は、ベースライン力価が<1:8の時にワクチン接種後力価が≧1:16であること、またはベースライン力価が≧1:8の時に、ワクチン接種後に4倍の増加があることのいずれかであった。群1の384人の対象および群2の389人の対象が、30日目に有効なhSBAの結果を有した。rSBAの結果では、陽性反応は、ベースライン力価が<1:8の時にワクチン接種後力価が≧1:32であること、またはベースライン力価が≧1:8の時に、ワクチン接種後に4倍の増加があることのいずれかであった。
【0343】
【表18】
【0344】
30日目にhSBA力価≧1:8を示した対象の百分率は、全ての血清型において≧99%であり、以前に投与されたワクチンの素生によって有意に変動しなかった(データ示されず)。
【0345】
表19は、hSBAおよびrSBAにより測定した、0日目(治療前)および30日目の幾何学平均力価(GMT)を示す。30日目に、hSBAの結果を群全体として、およびMenACYW−DTおよびMenACYーCRM
197を以前に受けたサブグループにより表した。
【0346】
【表19】
【表20】
【0347】
上記に表された結果は、MenACYW−TTの投与後の血清応答が、ブースターの30日後で4つ全ての血清型においてMenACYW−DTより大きかったことを、hSBAアッセイの使用によって実証した対象の百分率を示す。hSBAによるワクチン接種後GMTも、4つ全ての血清型において、MenACYW−DTに対して数値的に高かった。
【0348】
更に、単回用量のMenACYW−DTまたはMenACYW−CRM
197を4〜10年前に受けた成人および青年への単回用量のMenACYW−TTの投与は、十分に耐容され、新たな安全性の問題または安全性のシグナルを何も生じなかった。以下のことを安全性に関して観察した:ワクチン接種の30分後に報告された任意の非応答型全身AEの発生、性質、持続時間、強さ、およびワクチン接種との関連性;ワクチン接種後から7日間までに発生した応答型注射部位反応の発生、発症時点、発生の日数、強さ、行った処置、および反応が研究の早期中止をもたらしたか;ワクチン接種後から7日間までに発生した応答型全身反応の発生、発症時点、発生の日数、強さ、行った処置、および反応が研究の早期中止をもたらしたか;D30(+14日間)までに発生した非応答型AEの発生、発症時点、発生の日数、強さ、行った処置、ワクチン接種との関連性(全身AEのみ)、および事象が研究の早期中止をもたらしたか;ならびに試験全体にわたるSAEの発生、性質、発症時点、持続期間、重篤度基準、ワクチン接種との関連性、帰結、およびSAEが研究の早期中止をもたらしたか。応答型AEは、本質的に上記の第II相臨床試験4に記載された通りであった。
【0349】
全体的に、少なくとも1件の応答型反応を報告した対象の百分率は、群1と群2:において同等であった:それぞれ、群1では対象の64.3%(256/398)であり、群2では対象の65.4%(263/402)であった。少なくとも1件のグレード3応答型反応を報告した対象の百分率は、群1と群2において同等であった:それぞれ、群1では対象の5.0%(20/398)であり、群2では対象の5.5%(22/402)であった。少なくとも1件の応答型注射部位反応を報告した対象の百分率は、群1と群2において同等であった:それぞれ、群1では対象の46.5%(185/398)であり、群2では対象の49.3%(198/402)であった。最も頻繁に報告された応答型注射部位反応は、群1の対象の44.7%(178/398)、群2の対象の48.8%(196/402)から報告された疼痛であった。紅斑および腫脹は、あまり頻繁に報告されなかった。紅斑および腫脹は、群2(それぞれ、1.5%[6/402]および0.7%[3/402])よりも群1(それぞれ、5.0%[20/398]および4.0%[16/398])において高い頻度で報告された。大部分はグレード1の強さであり、グレード2の紅斑および腫脹を報告した対象の百分率は、群1(それぞれ、0.5%[2/398]および0.8%[3/398])と群2(90.2%[1/402]および0.5%[2/402])において同等であった。グレード3の紅斑および腫脹は、いずれの
群にからも報告されなかった。MenACYW結合体ワクチンまたはMenactra(登録商標)注射部位における大多数の反応は、グレード1または2の強さであり、大部分がD0〜D3で始まり、大部分か1〜3日間続いた。グレード3の応答型注射部位反応を報告した対象は、わずかであった:群1の対象の1.0%(4/398)、および群2の対象の2.0%(8/402)がグレード3の疼痛を報告した。いずれの群の対象もグレード3の紅斑または腫脹を報告しなかった。
【0350】
少なくとも1件の応答型全身反応を報告した対象の百分率は、群1と群2において同等であった:それぞれ、群1では対象の55.3%(220/398)であり、群2では対象の54.2%(218/402)であった。筋肉痛および頭痛が最も頻繁に報告された応答型全身反応であった:筋肉痛は、群1では対象の36.7%(146/398)から、群2では対象の38.8%(156/402)から報告され、頭痛は、群1では対象の37.9%(151/398)から、群2では対象の33.3%(134/402)から報告された。倦怠感は、群1の対象の27.6%(110/398)、群2の対象の26.9%(108/402)から報告された。発熱は、群1の対象から報告されず(0.0%[0/390])、群2の対象の0.5%(2/395)から報告された。全体的に、大多数の応答型全身反応は、グレード1またはグレード2の強さであり、D0〜D30で始まり、1〜3日間続いた。グレード3の応答型全身反応を報告した対象は、わずかであった:グレード3の応答型全身反応を報告した対象の百分率は、発熱(それぞれ、0.0%[0/390]および0.3%[1/395])、頭痛(それぞれ、2.3%[9/398]および.5%[14/402])、倦怠感(それぞれ、2.8%[11/398]および3.5%[14/402])、ならびに筋肉痛(それぞれ、2.0%[8/398]および2.2%[9/402])では、群1と群2で類似していた。
【0351】
D0〜D30で少なくとも1件の非応答型非重篤AEを報告した対象の百分率は、群1(26.1%[105/402])と群2(25.3%[103/407])において同等であった。非応答型非重篤AEの数は、群1(n=164件のAE)と群2(n=164件のAE)において同一であった。非応答型非重篤AEの小さく同等な百分率は、D0の与えられたワクチンに関連すると考えられた:群1の対象では3.0%(12/402)、群2の対象では2.9%(12/407)であった。これらの事象の大部分は、グレード1またはグレード2の強さであった。
【0352】
群1では2人の対象(0.5%)が、少なくとも1件の即時型非応答型AE(両方の対象とも、めまい)を報告し、群2では対象者がいなかった(0.0%)。
【0353】
合計して、群1では5人の対象(1.2%)および群2では6人の対象(1.5%)が、少なくとも1件の非応答型非重篤注射部位ARを報告した。注射部位皮下出血は、群1において2人の対象(0.5%)、群2において3人の対象(0.7%)から報告された。注射部位そう痒は、群1において2人の対象(0.5%)、群2において1人の対象(0.2%)から報告された。注射部位温感は、群1において1人の対象(0.2%)から報告された。注射部位変色および注射部位じんま疹は、群2において、それぞれ1人の対象(0.2%)から報告された。注射部位変色はグレード3であり、研究の終了時まで続いた。
【0354】
筋肉痛は、感染および侵襲は、最も頻繁に報告された非応答型非重篤全身AE(群1では対象の7.5%(30/402)、群2では対象の6.6%[27/407])であった。最も頻繁に報告されたタイプの感染および侵襲は、群1では対象の1.7%(7/402)から、群2では対象1.7%(7/407)から報告された上咽頭炎、および群1では対象の1.0%(4/402)から、群2では対象の1.7%(7/407)から報告された上気道感染であった。また、頻繁に報告されたものは、呼吸器、胸郭、および縦
隔障害のSOCの報告されたものであった:群1では対象の6.0%(24/402)および群2では対象の6.6%(27/407)であり、咳および中咽頭疼痛が含まれた。ワクチン接種の30日以内の大部分の非応答型非重篤AEは、グレード1およびグレード2の強さであった。少なくとも1件のグレード3非応答型非重篤AEを報告した対象の百分率は、両方の群において同等であった:群1では対象の3.7%(15/402)であり、群2では対象の4.2%(17/407)であった。
【0355】
非応答型非重篤全身ARは、全身障害および投与部位状態の分類において最も頻繁に報告されており、群1では対象の2.2%(9/402)から、群2では対象の1.7%(7/407)から報告された。この分類において最も頻繁に報告された非応答型非重篤全身ARは、疲労であった:群1では対象の0.5%(2/402)から、群2では対象の0.2%(1/407)から報告された。群2の1人の対象だけがグレード3の非応答型重篤全身ARを報告した:胃腸障害のSOCのグレード3嘔気および全身障害および投与部位状態の分類におけるグレード3の疲労であった。両方ともD0に始まり、2日間続いた。嘔気には薬剤を摂取し、疲労には処置を行わなかった。
【0356】
いずれの群においても、研究を中止させるAEまたはARはなかった。3人の対象がワクチン接種した最初の30日以内にSAEを経験した:群1の1人の対象における両側性肺塞栓症、ならびに群2の1人の対象における大うつ病性障害および胸痛であった。これらのSAEのうち、研究者によってワクチンに関連すると考えられたものはなく、研究を中止させたものはなかった。
【0357】
6人の対象(群1の4人および群2の2人)は、6カ月の追跡調査にわたって、D30後に合計で6件のSAEを経験した:群1の4人の対象(1.0%)は、4件のSAEを経験し、群2の2人の対象(0.5%)は2件のSAEを経験した。SAEのうち、ワクチンに関連すると考えられたものはなく、研究を中止させたものはなかった。死亡例は、研究中に報告されなかった。
【0358】
四価髄膜炎菌結合体ワクチンで初回刺激された少なくとも15歳の青年および成人におけるMenACYW結合体ワクチンのブースター用量によるワクチン接種は、安全であることが見出され、確認された安全性の問題はなかった。全体的に、MenACYWT結合体ワクチンの安全性プロファイルは、認可されたワクチンであるMenactra(登録商標)と同等であった。
【0359】
7.MenACYW−TT液体製剤の安定性
MenACWY−CRM
197/Menveo(登録商標)(CRM
197との四価結合体であり、MenA結合体が凍結乾燥されている)、およびMCV4−TT/Nimenrix(登録商標)(完全に凍結乾燥されている、TTとの四価結合体)のような現存する髄膜炎菌多糖結合体ワクチンの一部または全ての構成成分は、液体製剤として長期保管されない。Menactra(登録商標)(TTとの四価結合体)は、液体製剤であるが、貯蔵寿命は24カ月である。最近の文献において、Beresfordらは、様々な現存するワクチンの安定性を特徴づけ、特定の条件下での脱重合および免疫原性の損失を観察して、「任意の新たに開発中のMenACWY多糖−タンパク質結合体ワクチンでは、主な推奨は、最終生成物を凍結乾燥して、免疫原性に影響を与える有害な分解を防止することを考慮すべき」との推奨を導き出した。Beresfordら、Vaccine 2017年6月16日;35巻(28号):要約、3598〜3606頁。
【0360】
液体製剤は、これらが製造工程で凍結乾燥を必要としないこと、投与前に再構成工程を必要としないこと、および再構成に関連した過誤の危険性を回避することから、少なくとも有利である。当然のことながら、これらの利点は、生成物それ自他が免疫原性を損なう
分解を被る場合には、関係がなくなる。したがって、MenACYW結合体ワクチンは、液体製剤として24カ月を超えて安定していることが望ましい。本開示によるMenACYW−TTの安定性を以下のように特徴づけた。
【0361】
MenACYW−TTを、30mMの酢酸ナトリウムによりpH6.0で緩衝された0.67%のNaCl中に2℃〜8℃で54カ月間保存し、0、1、3、6、9、12、18、24、30、36、42、48、および54カ月から選択された時点で安定性を試験した(表20を参照すること)。測定したパラメーターには、外観、滅菌性、異常な毒性の不在、それぞれの血清型における総多糖、遊離多糖の%、分子量、多分散度、pH、および免疫原性が含まれた。
【0362】
MenACYW−TTの加速安定性試験も、製剤を23℃〜27℃で保管することによって実施した。試験は、1週間、3カ月間、および6カ月間に1回またはそれ以上実施した(表21を参照すること)。
【0363】
外観では、溶液は、2℃〜8℃で54カ月および23℃〜27℃で6カ月間の全期間中において透明のままであり、欠陥は認められなかった(上記の列挙された全ての時点で試験した)。
【0364】
異常な毒性の不在は、1用量のMenACYW−TTの投与後の齧歯類(マウスまたはモルモット)を観察することによって決定した。全ての試験において、全ての動物が投与後の28日間の試験期間で生存し、非特異的または未経験の応答はなく、動物は試験期間中に体重を減少しなかった。異常な毒性の試験は、0、12、24、36、42、48、および54カ月の時点で実施した。
【0365】
pHは、0カ月では6.1であり、全ての測定値は、時間経過の全体を通して6.1〜6.3の範囲であった(pHの時点は、2℃〜8℃で0、1、6、12、24、36、42、48、および54カ月、ならびに23℃〜27℃で6カ月であった)。54カ月を含む試験時点のいずれにも増殖は観察されなかった(滅菌性の時点は、2℃〜8℃で0、12、24、36、42、48、および54カ月、ならびに23℃〜27℃で6カ月であった)。
【0366】
総多糖は、Dionex(商標)クロマトグラフィーにより測定した。遊離多糖の%は、Dionex(商標)クロマトグラフィーおよびデオキシオコール酸塩沈殿によって測定した。分子量および多分散度は、サイズ排除クロマトグラフィー/多角度光散乱(SEC/MALS)によって測定した。
【0367】
2℃〜8℃の結果は表20にあり、23℃〜27℃の結果は表21にある。
【0368】
【表21】
【0369】
【表22】
【0370】
結果は、2℃〜8℃で54カ月および23℃〜27℃の6カ月の期間全体を通して、良好な安定性を示した。特に、2℃〜8℃では、4つ全ての血清型にはTTへの多糖の結合に最小限の損失(遊離多糖の%に0〜3%の増加)しかなく、免疫原性は全ての時点において実質的に維持されたが、24カ月が例外であり、低い値は外れ値であると思われる、ならびに/または、36カ月以上の観察に基づく技術的な問題によってもたらされたと思われ、これらは、0および12カ月の測定に類似している。23℃〜27℃では、6カ月間でMenA、MenY、およびMenWに遊離多糖が増加しているが、レベルは、許容限界の40%を下回ったままであった。免疫原性は、6カ月で依然として存在していた。
【0371】
これらの結果から、MenACYW−TTを、例えば、包装、流通、および保管の際に冷蔵下で液体製剤として長期間維持することができ、保存のための凍結乾燥または他の手段が不必要になると結論づけることができる。
【0372】
前述の発明は、理解の明瞭さを目的として例示および実施例によって一部の詳細が記載されているが、記載および実施例は、本発明の範囲を制限するものとして考慮されるべきではない。