【解決手段】以下は、スキーストラップのためのアセンブリを説明する。アセンブリは、第1の外側ブロック、第1の外側ブロックから延在する第1の内側タブ、ストラップのための第1のリテイニングメカニズムを含む、第1の部分を備える。アセンブリは、第2の外側ブロック、第2の外側ブロックから延在する第2の内側タブ、および、ストラップのための第2のリテイニングメカニズムを含む、第2の部分も備える。スキーストラップとアセンブリとを備えるスキーストラップアセンブリも提供される。
前記スキーストラップは、バックルから延在するレングス部を含み、前記バックルは、前記レングス部がそれを通して送り込まれて、前記バックルの一部分の周りに前記レングス部をループ状にすることによって、前記第1の部分および前記第2の部分に対して前記スキーを締め付けることを許容する請求項2に記載のアセンブリ。
前記バックルは、前記レングス部に沿った複数の孔部のうちの1つを使用して、前記ストラップの前記レングス部をそれ自体に固定するための角度付きの歯をさらに含む請求項3に記載のアセンブリ。
前記第1の外側ブロックおよび前記第2の外側ブロックのうちの少なくとも1つは、それぞれの前記内側タブの少なくとも1つの側に凹んだエリアをさらに含んで、前記スキーのそれぞれの1つから突出するエッジの少なくとも一部分を収容する請求項1に記載のアセンブリ。
前記凹んだエリアは、前記第1の外側ブロックおよび前記第2の外側ブロックのうちの前記少なくとも1つの中へ延在するベベルから形成されている請求項6乃至8のいずれか一項に記載のアセンブリ。
前記凹んだエリアは、前記第1の外側ブロックおよび前記第2の外側ブロックのうちの前記少なくとも1つの中へ延在するノッチから形成されている請求項6乃至8のいずれか一項に記載のアセンブリ。
前記第1の内側タブおよび前記第2の内側タブのうちの少なくとも1つは、複数のオフセット部分を含んで、吊り下げメカニズムとインターフェース接続するための少なくとも1つのボイドを生成する請求項1に記載のアセンブリ。
前記第1の外側ブロックおよび前記第2の外側ブロックのうちの少なくとも1つは、吊り下げメカニズムとインターフェース接続するようにテーパー付きになっている請求項1に記載のアセンブリ。
吊り下げメカニズムをさらに備え、前記吊り下げメカニズムは、前記アセンブリを支持するために本体部から延在するプラットフォームを含み、前記プラットフォームは、前記アセンブリの前記第1の部分および前記第2の部分のうちの少なくとも1つの上のボイドとアライメント状態になるように位置決めされたピンを含む請求項16に記載のスキーストラップデバイス。
スキーストラップアセンブリのための吊り下げデバイスであって、前記吊り下げデバイスは、スキーストラップのためのアセンブリを支持するために本体部から延在するプラットフォームを備え、前記プラットフォームは、前記アセンブリの第1の部分および第2の部分のうちの少なくとも1つの上のボイドとアライメント状態になるように位置決めされたピンを含む、吊り下げデバイス。
前記第1のリテイニングメカニズムおよび前記第2のリテイニングメカニズムは、第1のスロットおよび第2のスロットを含み、前記第1のスロットおよび前記第2のスロットは、それらを通る前記ストラップの通過を許容するようにサイズ決めされている請求項19に記載の吊り下げデバイス。
前記第1の内側タブおよび前記第2の内側タブは、前記第1の外側ブロックおよび前記第2の外側ブロックに隣接する垂直のベース部分を含み、テーパリングは、前記ベース部分の端部において始まっている請求項21に記載の吊り下げデバイス。
前記スキーストラップは、バックルから延在するレングス部を含み、前記バックルは、前記レングス部がそれを通して送り込まれて、前記バックルの一部分の周りに前記レングス部をループ状にすることによって、前記第1の部分および前記第2の部分に対して前記スキーを締め付けることを許容する請求項24に記載の吊り下げデバイス。
前記バックルは、前記レングス部に沿った複数の孔部のうちの1つを使用して、前記ストラップの前記レングス部をそれ自体に固定するための角度付きの歯をさらに備える請求項25に記載の吊り下げデバイス。
前記ストラップがそれ自体に固定されることを可能にするために、複数の孔部のうちの1つにおいて前記ストラップに固定可能である移動可能な歯またはボタンをさらに備える請求項25に記載の吊り下げデバイス。
前記移動可能な歯またはボタンは、ベースから延在しており、前記ベースは、前記ストラップに取り付けられるべき複数のポストをさらに支持している請求項27に記載の吊り下げデバイス。
前記スキーストラップは、前記第1の部分または前記第2の部分に固定されており、前記第1の部分および前記第2の部分のうちの1つは、前記ストラップのレングス部に沿った複数の孔部のうちの1つを使用して前記スキーストラップをそれに固定するための歯を含む請求項24に記載の吊り下げデバイス。
前記第1の外側ブロックおよび前記第2の外側ブロックのうちの少なくとも1つは、それぞれの前記内側タブの少なくとも1つの側に凹んだエリアをさらに含んで、前記スキーのそれぞれの1つから突出するエッジの少なくとも一部分を収容する請求項19に記載の吊り下げデバイス。
それぞれの前記内側タブの両側に凹んだエリアを含んで、前記スキーのそれぞれから突出するエッジの少なくとも一部分を収容する請求項34に記載の吊り下げデバイス。
前記凹んだエリアは、前記第1の外側ブロックおよび前記第2の外側ブロックのうちの前記少なくとも1つの中へ延在するベベルから形成されている請求項34乃至36のいずれか一項に記載の吊り下げデバイス。
前記凹んだエリアは、前記第1の外側ブロックおよび前記第2の外側ブロックのうちの前記少なくとも1つの中へ延在するノッチから形成されている請求項34乃至36のいずれか一項に記載の吊り下げデバイス。
レングス部を備えるストラップであって、前記レングス部は、それに沿った複数の孔部と、移動可能な歯またはボタン構造体であって、前記複数の孔部のうちの1つを使用して前記ストラップに固定されて、前記歯またはボタンが前記ストラップに沿った複数の位置に設置されることを可能にする、移動可能な歯またはボタン構造体とを含む、ストラップ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
ここで、実施形態が、添付の図面を参照して、単なる例として説明されるであろう。
【
図1】複数のスキーストラップによって保持されている1対のスキーであって、スキーストラップのうちの1つが、吊り下げデバイスを含む、1対のスキー、および、それとともに使用される吊り下げメカニズムの側面図である。
【
図2】スキーストラップおよび吊り下げデバイスの斜視図である。
【
図3A】1対の端部部分が1対のスキーを固定するために使用されている状態のスキーストラップの概略平面図である。
【
図3B】1対の端部部分を有するスキーストラップを使用して固定されている1対のスキーの概略平面図である。
【
図3C】ベベル付きのスキーエッジに隣接する端部部分を図示する図である。
【
図3D】ベベル付きのスキーエッジを収容するためのスキーストラップの第1または第2の部分の中の凹んだエリアを図示する図である。
【
図3E】ベベル付きのスキーエッジを収容するためのスキーストラップの第1または第2の部分の中の代替的な凹んだエリアを図示する図である。
【
図4A】スキーストラップの第1の部分および吊り下げループを有する吊り下げデバイスのさらなる詳細を図示する図である。
【
図4B】スキーストラップの第1の部分および吊り下げループを有する吊り下げデバイスのさらなる詳細を図示する図である。
【
図4C】スキーストラップの第1の部分および吊り下げループを有する吊り下げデバイスのさらなる詳細を図示する図である。
【
図4D】スキーストラップの第1の部分および吊り下げループを有する吊り下げデバイスのさらなる詳細を図示する図である。
【
図4E】代替的な例示的な寸法を有する、
図4Aと同様の平面図である。
【
図4F】スキーストラップの第1の部分から第2の部分および吊り下げデバイスを固定するためのノッチを備えた、
図4Aおよび
図4Eと同様の平面図である。
【
図4H】スキーストラップの2つの部分を一緒に固定しているときに、
図4Fに示されているノッチが、
図3Dに示されている凹んだエリアと組み合わせられている、代替例を図示する図である。
【
図4I】ベベル付きのスキーエッジがそれに隣接した状態の、
図4Hに示されている代替例を図示する図である。
【
図5A】スキーストラップの第2の部分および吊り下げデバイス、または、吊り下げデバイスなしのスキーストラップアセンブリのさらなる詳細を図示する図である。
【
図5B】スキーストラップの第2の部分および吊り下げデバイス、または、吊り下げデバイスなしのスキーストラップアセンブリのさらなる詳細を図示する図である。
【
図5C】スキーストラップの第2の部分および吊り下げデバイス、または、吊り下げデバイスなしのスキーストラップアセンブリのさらなる詳細を図示する図である。
【
図5D】スキーストラップの第2の部分および吊り下げデバイス、または、吊り下げデバイスなしのスキーストラップアセンブリのさらなる詳細を図示する図である。
【
図5E】スキーストラップの第2の部分および吊り下げデバイス、または、吊り下げデバイスなしのスキーストラップアセンブリのさらなる詳細を図示する図である。
【
図6A】互いに連結されているスキーストラップの第1および第2の部分および吊り下げデバイスを図示する図である。
【
図6B】互いに連結されているスキーストラップの第1および第2の部分および吊り下げデバイスを図示する図である。
【
図6C】互いに連結されているスキーストラップの第1および第2の部分および吊り下げデバイスを図示する図である。
【
図6D】互いに連結されているスキーストラップの第1および第2の部分および吊り下げデバイスを図示する図である。
【
図6E】互いに連結されているスキーストラップの第1および第2の部分および吊り下げデバイスを図示する図である。
【
図7A】スキーストラップアセンブリならびに/またはスキーストラップおよび吊り下げデバイスとともに使用されるべきストラップに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図7B】スキーストラップアセンブリならびに/またはスキーストラップおよび吊り下げデバイスとともに使用されるべきストラップに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図7C】スキーストラップアセンブリならびに/またはスキーストラップおよび吊り下げデバイスとともに使用されるべきストラップに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図7D】スキーストラップアセンブリならびに/またはスキーストラップおよび吊り下げデバイスとともに使用されるべきストラップに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図7E】スキーストラップアセンブリならびに/またはスキーストラップおよび吊り下げデバイスとともに使用されるべきストラップに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図7F】スキーストラップアセンブリならびに/またはスキーストラップおよび吊り下げデバイスとともに使用されるべきストラップに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図8A】
図7Aから
図7Fに示されているスキーストラップとともに使用されるべきバックルに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図8B】
図7Aから
図7Fに示されているスキーストラップとともに使用されるべきバックルに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図8C】
図7Aから
図7Fに示されているスキーストラップとともに使用されるべきバックルに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図8D】
図7Aから
図7Fに示されているスキーストラップとともに使用されるべきバックルに関するさらなる詳細を図示する図である。
【
図9A】スキーストラップおよび吊り下げデバイスの側面組立図である。
【
図9B】スキーストラップおよび吊り下げデバイスの平面組立図である。
【
図9C】
図5に示されている第2の部分のうちの2つを利用するスキーストラップアセンブリの側面組立図である。
【
図9D】
図5に示されている第2の部分のうちの2つを利用するスキーストラップアセンブリの平面組立図である。
【
図10A】
図1に示されている吊り下げメカニズムのための上側ポストを図示する図である。
【
図10B】
図1に示されている吊り下げメカニズムのための上側ポストを図示する図である。
【
図10C】
図1に示されている吊り下げメカニズムのための上側ポストを図示する図である。
【
図10D】
図1に示されている吊り下げメカニズムのための上側ポストを図示する図である。
【
図11A】
図1に示されている吊り下げメカニズムのための下側ポストを図示する図である。
【
図11B】
図1に示されている吊り下げメカニズムのための下側ポストを図示する図である。
【
図11C】
図1に示されている吊り下げメカニズムのための下側ポストを図示する図である。
【
図11D】
図1に示されている吊り下げメカニズムのための下側ポストを図示する図である。
【
図12】上側ポストと下側ポストとの間に最小分離を提供するための据え付け技法を図示する図である。
【
図13】
図11に示されている下側ポストと組み合わせて使用されるワイヤーロックを図示する図である。
【
図14】保管構成になっているスキーストラップおよび吊り下げデバイスの平面図である。
【
図15】複数のスキーストラップによって保持されている1対のスキーの側面図であり、代替的な吊り下げメカニズムが、それとともに使用されている状態を示す図である。
【
図16】固定されているスキーストラップおよび吊り下げデバイスの平面図である。
【
図17】1対の摩擦部材を備えた吊り下げデバイス端部部分の部分平面図である。
【
図18A】別の構成で1対のスキーに固定されているスキーストラップおよび吊り下げデバイスの概略平面図である。
【
図18B】スキーストラップアセンブリを1対のスキーに固定するために使用される複数のストラップレングス部分を備えたスキーストラップアセンブリの概略平面図である。
【
図19A】ストラップを固定するための移動可能な歯を図示する図である。
【
図19B】ストラップを固定するための移動可能な歯を図示する図である。
【
図19C】ストラップを固定するための移動可能な歯を図示する図である。
【
図20】1つの実装形態における、
図19Aから
図19Cに示されているストラップを利用するスキーストラップおよび吊り下げデバイスの概略平面図である。
【
図21】別の実装形態における、
図19Aから
図19Cに示されているストラップを利用するスキーストラップおよび吊り下げデバイスの概略平面図である。
【
図22A】ストラップを固定するための移動可能なボタンを図示する図である。
【
図22B】ストラップを固定するための移動可能なボタンを図示する図である。
【
図22C】ストラップを固定するための移動可能なボタンを図示する図である。
【
図22D】ストラップを固定するための移動可能なボタンを図示する図である。
【
図22E】ストラップを固定するための移動可能なボタンを図示する図である。
【
図23】別の実装形態におけるスキーストラップアセンブリの中で使用するための端部部分の斜視図である。
【
図24】線B−Bに沿った、
図25の端部部分の断面図である。
【
図27】線A−Aに沿った、
図26の端部部分の断面図である。
【
図28】
図23に示されている1対の端部部分およびスキーストラップを含むスキーストラップアセンブリの斜視図である。
【
図29】
図23の端部部分とともに使用されるように構成されている吊り下げメカニズムの正面斜視図である。
【
図31】
図33に示されている線B−Bに沿った、
図29の吊り下げメカニズムの水平断面図である。
【
図35】
図29の吊り下げメカニズムの上に着座させられている、
図23の端部部分の正面斜視図である。
【
図36】端部部分に対する吊り下げメカニズムのポストの拡大正面図である。
【
図37】
図29の吊り下げメカニズムの上に着座させられている、
図23の端部部分の底部平面図である。
【
図38】
図29の吊り下げメカニズムの上に着座させられている、
図23の端部部分の上部平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで図を見てみると、
図1は、組み合わせられたスキーストラップおよび吊り下げデバイス10(以降では「デバイス10」)を図示している。デバイス10は、第1の部分12および第2の部分14を含み、第1の部分12および第2の部分14は、ストラップ16を使用して、1対のスキーS1、S2の反対側に固定されている。第1の部分12は、吊り下げループ22または他の吊り下げサポート部材もしくはメカニズム(たとえば、D字リング)を含み、それは、吊り下げメカニズム24または他の適切なフック、ペグ、ポスト、ネイル、突出部、磁石、バックル、Velcro(登録商標、面ファスナー)などの上に、スキーS1、S2を吊り下げるために使用される。
【0013】
図1に図示されている吊り下げメカニズム24は、上側ポスト26および下側ポスト28を含み、その詳細は、下記に提供されている。ポスト26、28は、壁部29または他の基板(たとえば、棚ユニットまたは他の家具の側部)に固定されている。上側ポスト26は、リップを含み、ループ22がリップの上に吊り下がっており、下側ポスト28は、突出部またはバンパーとして作用し、それは、壁部29から外向きに延在し、スキーS1、S2と壁部29との間の分離を維持する。このように、スキーS1、S2が壁部の上に吊り下がることができるだけでなく、下側ポスト28は、スキーS1、S2を支持するときに、仕上げられた壁部への損傷を抑制する(たとえば、塗料片および乾式壁片、凹み傷などを回避するために)。また、このようにスキーS1、S2を支持することは、全体的な解決策の審美的な魅力を改善するということが見出された。ポスト26とポスト28との間の12インチ(30.48cm)以上の分離は、上側ポスト26の上の吊り下げデバイス10のミスアライメントを回避するのに好適であり、壁部29に対して実質的に鉛直の配向を提供するということが見出された。また、ポスト26とポスト28との間のこの分離は、スキーS1、S2が壁部29に向けてまたは壁部29から離れるように回転することを抑制することが可能である。
【0014】
一般的に、ループ22は、概して垂直方向に配向された部材がそれを通過することができるように、および/または、それと係合することができるように配向されており、たとえば、
図1に示されている上側ポスト26、および、上記に述べられているようなフックの一部分などのような、さまざまな構造体の上にループ22が支持されることを可能にする。すなわち、この例では、ループ22の中に設けられている開口部は、スキーS1、S2によって画定される平面に対して直交して配向されており、スキーS1、S2を直立の様式で配向させる。
【0015】
壁部に固定されている吊り下げメカニズム24を使用することに加えて、デバイス10は、また、スキーラックまたは他の自立した構造体、たとえば、棚ユニットなど(図示せず)の上に提供されたフック、ペグ、または他の部材の上に吊り下げられ得る。したがって、デバイス10は、必ずしも、壁部に装着された構造体とともに使用されることを必要とするわけではない。そのうえ、既存のスキーラック(または、他の構造体)は、フック(または、吊り下げメカニズム26)を含むように改良され得、構造体が、本明細書で説明されているようなデバイス10とともに使用され得るようになっている。
【0016】
また、1対の第2の部分14が、別のストラップ16とともに使用され、1つまたは複数の二次的なデバイス20(本明細書で、非吊り下げデバイス20、または、スキーストラップのためのアセンブリとも称される)を提供することが可能であり、1つまたは複数の二次的なデバイス20は、第1の部分12に設けられているものなどのような吊り下げデバイスを必要としない。
図1では、複数の追加的な二次的なデバイス20がスキーS1、S2を互いに固定するために使用され得るということを見ることができる。また、1対の第2の部分14およびストラップが、任意の吊り下げデバイスなしで、単独で使用され、たとえば、従来のスキーストラップを交換することができるということが認識され得る。
【0017】
たとえば、
図2に示されているようなVoileタイプストラップなど、さまざまなタイプのストラップ16が使用され得る。ここで
図2を見てみると、第1および第2の部分12、14が、より詳細に示されている。第1の部分12は、概して「T字」形状になっており、リップ32を備えた第1の外側ブロック30を含み、リップ32は、保管、出荷、輸送などのために、ループ22をそれに固定する。第1の外側ブロック30は、第1のスロット34を含み、第1のスロット34は、ストラップ16の通過を許容する。すなわち、第1のスロット34は、第1の外側ブロック30の中に位置決めされており、第1の外側ブロック30は、スキーS1、S2のエッジに当接しており、それがスキーS1、S2の外部にあるようになっており、また、それがスキーS1、S2の周りにストラップ16をガイドし、それらを一緒に固定するようになっている。また、第1の部分12は、また、テーパー付きの第1の内側タブ36を含み、テーパー付きの第1の内側タブ36は、第1の外側ブロック30から垂直方向に延在しており、それがスキーS1とスキーS2との間に固定されるようになっているが、その一部分のみが、実際にスキーS1、S2に触れるように、すなわち、下記に議論されているように、エッジにおいて触れるようになっている。タブ36は、
図2において点線で見られる。また、第1の内側タブ36は、スキーS1とスキーS2との間の分離を提供し、その分離は、第1の内側タブ36が第1の外側ブロック30に接続する、第1の内側タブ36のベースの厚さと同等である。テーパー付きの第1の内側タブ36を有することによって、スキーS1、S2の「チューニングされた」表面との接触の量が最小化され、ストラップ16が固定されているときにエッジのみと接触することが可能である。これは、デバイス10、20がレーシングスキーとともに使用されるときに、とりわけ有利である可能性があり、レーシングスキーでは、下層の地形に係合する表面およびエッジの品質が、レーサーにとって最重要である。また、スキーS1とスキーS2との間の間隔は、スキーS1、S2の下層の表面を覆って空気が流れることを可能にし、したがって、湿分の堆積、酸化、破片の蓄積などを低減させるかまたは排除する。
【0018】
また、第2の部分14は、
図2において点線で主に示されている。第2の部分14は、第2のスロット42を有する第2の外側ブロック40を含み、第2のスロット42は、第1の部分12の第1の外側ブロック30の中の第1のスロット34と同様である。第2の外側ブロック40は、スキーS1、S2のエッジに当接しており、それがスキーS1、S2の外部にあるようになっており、また、それがスキーS1、S2の周りにストラップ16をガイドし、ストラップ16が第1および第2の部分12、14の両方を通して送り込まれるときに、それらを一緒に固定するようになっている。また、第2の部分14は、テーパー付きの第2の内側タブ44を含み、テーパー付きの第2の内側タブ44は、第2の外側ブロック40から垂直方向に、および、第1の外側ブロック30に向けて(すなわち、第1の内側タブ36の方向とは反対の方向に)延在しており、第1のタブ12に関して上記に説明されているものと同様の様式で、それがスキーS1とスキーS2との間に置かれるようになっている。一貫した分離を維持するために、第2の内側タブ44のベースの厚さは、第1の内側タブ36の厚さと実質的に同じまたは同一であるべきである。その理由は、第2の内側タブ44も、スキーS1とスキーS2との間に分離を提供し、その分離が、その厚さと同等であるからである。繰り返しになるが、テーパー付きの第2の内側タブ44を有することによって、スキーS1、S2の「チューニングされた」表面との接触の量が最小化され、エッジのみと接触することが可能である。
【0019】
また、
図2は、ストラップ16を示しており、ストラップ16は、適切な場所に固定される前に、第1および第2のスロット34、42を通して送り込まれる。第1および第2のスロット34、42は、必ずしも必要とされるわけではないということが認識され得る。たとえば、ストラップ16の位置決めを維持するために、上側リッジ(ridge)部および下側リッジ部(図示せず)を備えた外向きに面する(および、開放した)チャネルを有するように、第1および第2の部分12、14を構成することが可能である。しかし、
図2に示されているようなスロット34、42を使用することは、たとえば、保管および輸送のために、ストラップ16ならびに第1および第2の部分12、14を一緒に維持することを容易にする。
【0020】
図2に示されているストラップ16は、Voileタイプストラップ16であり、Voileタイプストラップ16は、ナイロンバックル52から延在するゴム加工されたレングス部50を有している。レングス部50は、一方の端部において、バックル52に取り付けられており、また、自由端部を有しており、自由端部は、スロット34、42を通して送り込まれ得る。また、自由端部は、バックル52を通して送り込まれ、第2の部分14に向けて引っ張り戻され、第1および第2の部分12、14のタブ36、44を互いに向けて引っ張りながら、スキーS1、S2の周りにレングス部50を締める。バックル52は、ストラップ16のレングス部50からたるみが除去されることを可能にし、より容易な締め付けを可能にする。バックル52は、ストラップ16がそれを通してループ状にされているときにバックル52に付与される力に耐えることができる、プラスチックもしくは金属または任意の他の適切な材料、たとえば、ナイロンから作製され得る。同様に、ループ22は、D字リングなどのような金属リングを使用して実装され得、または、典型的なスキーS1、S2の対の重量を支持することが可能でありながら、ループ22が第1の外側ブロック30に形成されるかまたは貼り付けられることを可能にする、ファブリック、プラスチック、ストリング/ロープ、または、任意の他の材料、たとえば、ナイロンから作製され得る。
【0021】
ストラップ16のレングス部50は、
図2に示されているように、テーパーを含むことが可能であり、使用されている材料に応じて、さまざまな厚さを含むことが可能であり、また、異なるスキー幅に適応するためにさまざまな長さを含むことが可能である。そうであるので、本明細書で説明されている原理の範囲内で使用され得るさまざまな構成および材料が存在するということが認識され得る。
【0022】
レングス部50を適切な場所に固定するために、それが、望ましくはきつくなるまで、歯54の上方を引っ張られ、歯54が、レングス部50の中の一連の孔部56のうちの1つに整合させられ、それを通して送り込まれた状態になる。
図3Aに図示されているように、歯54は、バックル50によって画定される平面に対して角度を付けられており、レングス部50が引張状態になる(そして、使用されている材料に応じて、部分的に引き伸ばされる)まで、レングス部の中の特定の孔部56を歯54に沿って引っ張ることが、レングス部50の復元力が孔部56を通して歯54を引っ張ることを保証し、ストラップ16、第1の部分12、および第2の部分14を一緒に固定するようになっている。したがって、
図2に示されているVoileタイプストラップ16は、Voileタイプストラップ16が通常使用されるのと同じ方式で使用され得るということが認識され得る。しかし、ストラップ16を第1および第2の部分12、14を通して送り込むことによって、スキーS1とスキーS2との間の上述の分離が実現される。そのうえ、デバイス10を組み立てる際に第1の部分12を含むことによって、ストラップ16は、スキーS1、S2を吊り下げるための吊り下げデバイスの中へ組み込まれる。このようにバックル52を通してレングス部50を送り込むことによって、ストラップ16は、スキーS1、S2の異なる幅およびサイズに適応することが可能である。
【0023】
図3A、
図3B、
図3C、
図3D、および
図3Eは、デバイス10、20が組み立てられているときにスキーS1とスキーS2との間に維持される分離に関して、追加的な詳細を提供している。
図3Aでは、デバイス20の組み立ての間の1対の第2の部分14が示されている。
図3Aにおいて見ることができるように、第2の内側タブ44は、垂直のベース部分45を含み、垂直のベース部分45は、タブ44がテーパーになり始める前に、ブロック40から延在している。テーパー付きのタブ44が、
図3Aに示されているように、スキーS1、S2との接触を最小化するが、その長さは、ストラップ16が部分14を通して送り込まれているときにスキーS1、S2が回転させられているときでも、スキーS1とスキーS2との間のタブ44のアライメントを維持することによって、組み立てを容易にする。すなわち、タブ44の長さは、組み立ての間に部分14が適切な位置から滑り落ちることを抑制する。
図3Aに図示されているように、ストラップ16のレングス部50は、
図3Bに示されているように、2つの第2の部分14のスロット42を通して、バックル52を通して送り込まれ、それが歯54の上方に固定され得るように折り返される。
図3Bでは、部分14は、タブ44のテーパリングに起因して、エッジEのみにおいてスキーS1、S2に接触しており、したがって、スキーS1とスキーS2との間のボイドBを最大化しているということが観察され得る。
図3Cは、角度付きのエッジE’を図示しており、エッジE’は、また、垂直の部分45およびブロック40の一部に接触して適切に着座させられる。
【0024】
図3Dおよび
図3Eに示されている代替的な構成では、第1のまたは第2の部分12、14と接触するエッジE’の量は、垂直のベース37、45に隣接しているブロック30、40の一部分の中へ、凹んだエリア400、401を組み込むことによって最小化され得る。最初に
図3Dを参照すると、この例では、凹んだエリア400が、ベベル(bevel)をブロック30、40の中へ導入することによって生成されており、ブロック30、40は、典型的にスキーS’の側壁エッジE1の上に含まれるベベルと同様のまたはそれ以上の角度を有している(たとえば、いくつかのケースでは、最大で4度)。側壁エッジE1よりも高いポイントにおいて(すなわち、エッジE’の頂部においてまたはその前において)、ベベル付きの凹んだエリア400を開始することによって、側壁エッジE1というよりもむしろ、スキーS’の側壁部分402だけが、ブロック30、40と接触する。また、
図3Dに見ることができるように、スキーS’のベースエッジE2も、ベベル付きのエッジE2(たとえば、約0.5〜1度)を有することが可能であり、ベベル付きのエッジE2は、垂直のベース37、45との最小接触エリア404を有している。このように、スキーS’のベースとの接触が最小化されるかまたは完全に回避されるだけではなく、エッジE1、E2と部分12、14との間の接触が、小さいエリア404まで最小化され、残りの接触は、スキーS’の側壁と側壁部分402におけるブロック30、40との間にある状態になるということを見ることが可能である。
【0025】
次に
図3Eを見てみると、凹んだエリア400、401が、その代わりに、
図3Eの中の数字401によって示されているノッチ(notch)付きの部分を使用して提供され得るということが認識され得る。
図3Dに示されている代替例と同様に、側壁エッジE1よりも高いポイントにおいてノッチを開始することによって、スキーS’の側壁部分402だけが、ブロック30、40と接触する。ノッチ付きの凹んだエリア401の深さは、異なる範囲(たとえば、最大で4度)まで突出し得るさまざまな予期されるベベル付きの側壁エッジE1を収容するように選ばれ得る。
図3Dおよび
図3Eは、ベベル付きのおよびノッチ形状の凹んだエリア400、401を図示しているが、たとえば、曲線またはディボット(divot)など、任意の適切な形状または輪郭が使用され得るということが認識され得る。そのうえ、より確実にするために、
図3Dおよび
図3Eから明らかであるが、凹んだエリア400、401(または、そのバリエーション)が、第1の部分12(吊り下げデバイスを備えている)または第2の部分14(吊り下げデバイスを備えていない)のいずれかまたは両方の上のタブ36、44の両側に適用され得るということが認識され得る。
【0026】
図3A〜
図3Eに図示されているように、および、上記に議論されているように、スキーS1、S2のエッジE、E’(それぞれ側壁エッジE1およびベースエッジE2を含む)は、典型的に、第1および第2の部分12、14と接触するであろう。たとえば、
図3Cでは、側壁エッジE1およびベースエッジE2の両方が、ブロック40およびタブ44に少なくとも部分的に接触することとなり、
図3Dおよび
図3Eでは、ベースエッジE2の少なくとも一部分が、ブロック30、40に接触するであろう。実装形態では、エッジE、E’の中の金属と第1および第2の部分12、14との間の潜在的なガルバニック腐食(たとえば、金属材料同士の間の「バッテリー」効果によって引き起こされる)を回避するために、これらの部分12、14を形成するために使用される材料は、電気的に不活性であるように選択され得、すなわち、それらの組成の中に任意の金属部分を有していない。たとえば、炭素繊維材料は、強力で耐久性があるということが知られているが、ガラスを充填されたナイロン材料などのような、代替的な材料が、ガルバニック腐食に関する可能性を未然に防ぐように選択され得、それは、同様に耐久性があって強力であるが、電気的に不活性である。いくつかの実装形態では、不活性な材料が、有利なオプションであると考えられ得るが、炭素繊維を含む他の材料も、少なくともいくつかの他の実装形態において、依然として適切な代替例であると考えられるべきであり、本明細書で議論されている原理は、任意の特定の材料に限定されるべきではないということが認識され得る。
【0027】
図4A〜
図4Dは、第1の部分12に関するさらなる詳細を図示している。リップ32が、第1の外側ブロック32からある角度で突出しており、また、エッジを提供しており、第1の外側ブロック30に対してループ22を格納するために、ループ22がエッジの上方に設置され得る。テーパー付きの第1のタブ36は、典型的なスキーエッジEの幅と実質的に同様の長さの垂直のベース37を有することに加えて、追加的な機能性を含むように輪郭決めされている。たとえば、
図4Aおよび
図4Dにおいて見られるように、タブ36は、その上側エッジに沿って窪み部39に向けて下向きに傾斜しており、窪み部39は、ループ22の断面形状と実質的に同様のサイズになっている。これは、使用中でないときに、ループ22が第1の部分12の上部に沿って格納されることを可能にする(たとえば、
図6も参照)。また、タブ36は、上側ノッチおよび下側ノッチ35を含み、後に説明されているように、タブ36が締まり嵌めで第2の部分14に連結されることを許容する。また、ブロック30は、リップ32のいずれかの側部に傾斜したエッジ31を含み、レングス部50に対して鋭利なエッジを与えることなく、ストラップ16の追加的なレングス部50が第1の部分12のフロントに巻き付けられることを容易にする。また、スロット34の側面図が、
図4Dに示されている。スロット34は、ストラップ16のレングス部50のために使用される輪郭にマッチするように丸みを付けられ得、したがって、たとえば、交換が必要とされるときに、特定のストラップ16が第1の部分12とともに使用されることを必要とする。
【0028】
図4Bは、1つの例を示しており、その例では、タブ36の幅は、3/16”(4.762mm)である。
図4Eは、1/4”(6.35mm)幅を有するタブ36’によって代替的なサイズを示している。より大きい幅が、スキーS1とスキーS2との間に追加的な分離を提供し、(同じタブ36の長さを仮定して)より鋭い角度をテーパーに与える。上記に述べられているように、ノッチ35は、タブ36が締まり嵌めによって第2の部分14のブロック40の中へフィットすることを可能にする。同様に、第2の部分14のタブ44は、第1の部分12のブロック30の中へフィットすることが可能である。より具体的には、この例における外側ブロック30は、上側フランジおよび下側フランジを画定するように切り取り部になっており、タブ42のノッチ付きの端部が、上側フランジと下側フランジとの間にフィットすることが可能である。第1の部分12と第2の部分14との間のこの連結の詳細が、下記に提供されている。ブロック30の中のノッチ35’が、タブ36の中のノッチ35を使用する代わりに設けられ得、第1および第2の部分12、14が互いに連結されることを許容するということが認識され得る。同様に、
図4Hおよび
図4Iに示されているように、ノッチ35’は、凹んだエリア400、401(
図4Hおよび
図4Iに示されている400)とともに使用され、保管の構成(
図4H)および使用中の構成(
図4I)の両方を提供することが可能である。
【0029】
図4Gは、外側ブロック30の切り取り部分を示している。第1の部分12と第2の部分14の間の締まり嵌めを可能にすることに加えて、切り取り部分は、また、スキーS1、S2の厚さにかかわらず、ストラップ16のレングス部50とスキーS1、S2との間の接触の量を増加させる。
【0030】
図5A〜
図5Eは、第2の部分14に関するさらなる詳細を図示している。上記に示されているように、第2の部分14は、第1の部分12とともに使用され、吊り下げデバイス10を組み立てることが可能であり、または、別の第2の部分14とともに使用され、二次的なまたは非吊り下げデバイス20を組み立てることが可能であり、すなわち、代替的なスキーストラップとして組み立てることが可能である。第1の部分12と同様に、第2の部分14のタブ44は、テーパー付きになっており、上側ノッチおよび下側ノッチ47を含むことが可能であり、第1の部分12または別の第2の部分14との上述の締まり嵌めを許容する。
図5Aおよび
図5Eに観察され得るように、また、第2の外側ブロック40は、切り取り部を備えて形成され、上側フランジおよび下側フランジを提供することが可能であり、上側フランジおよび下側フランジの両方は、締まり嵌めを可能にするとともに、ストラップ16のレングス部50とスキーS1、S2との間の接触を増加させる。
図5Bは、1/4”(6.35mm)厚さを有するタブ44’を図示しており、一方、
図5Cは、3/16”(4.762mm)厚さを有するタブ44を図示しており、それは、第1の部分12に関して示されている代替例と同様である。また、第2の部分14は、鋭利なエッジを与えることなく、ストラップ16の追加的なレングス部50をデバイス10、20に巻き付けることを容易にするための傾斜したエッジ41を含むことが可能である。また、
図5Eに示されているスロット42は、上記に議論されているように、ストラップ16の同様に輪郭決めされたレングス部50を与えるように丸みを付けられ得る。
【0031】
図4および
図5に示されている寸法は、さまざまなスキーサイズおよび形状に適応するのに適切なサイズの例示目的のためのものであるが、限定するものであると考えられるべきではないということが認識され得る。タブ36、44のテーパリングは、そのテーパー付きの部分によって許容される重なり合いに起因して、タブ36、44の合計長さよりも幅の狭いスキーS1、S2とともに部分12、14が使用されることを可能にするということが留意され得る。また、本明細書で説明されている部分12、14などのいずれかが、プラスチック押出品またはゴム押出品から作製され得、または、ユニタリー(unitary)ピース/コンポーネントとして、もしくは、その後に組み立てられる別々のピースから、その他の方法で生成され得るということが認識され得る。有利には、第1および第2の部分12、14は、硬質プラスチックの高摩擦化合物から作製され得る。そのような材料から作製された部分12、14の摩擦係合は、スキーS1、S2がそれに固定されて吊り下げられているときに、スキーS1、S2に沿ったデバイス10、20の滑りを抑制することが可能である。
【0032】
第1の部分12と第2の部分14との間の締まり嵌めが、
図6A〜
図6Gに図示されている。
図6Aおよび
図6Bは、タブ36、44の中のノッチ35、47と第1および第2の外側ブロック30、40の中に形成されたフランジとの間の、それぞれの端部における締まり嵌めを示している。また、
図4A〜
図4Cは、第1のタブ36の中の窪み部39に対するループ22の格納を図示している。締まり嵌めおよびタブ36、44のテーパリングは、デバイス10に関してコンパクトな保管構成を提供し、また、比較的に幅の狭いスキーS1、S2が収容されることを可能にする。また、スロット34、42のアライメント(
図6Bを参照)は、使用中に1対のスキーS1、S2に固定されているとき、および、保管構成のときの両方に、ストラップ16が第1および第2の部分12、14を通して送り込まれること、ならびに、ストラップ16が第1および第2の部分12、14に巻き付けられることを可能にする。
図6には示されていないが、ループ22は、また、それが第1の部分12に接触するようにおよび第1の部分12から離れるようにスナップすることを可能にするように、付勢され得るということが認識され得る。
図6Eは、テーパー付きのエッジ31、41とタブ36、44との間のオフセットを示しており、それは、ストラップ16のレングス部50が第1および第2の部分12、14に巻き付けられることを許容する。
【0033】
図6Fおよび
図6Gは、比較的により幅の広い1/4”(6.35mm)厚さのタブ36’、44’を備えた第1および第2の部分12、14のフィットメント(fitment)を図示している。
【0034】
デバイス10、20とともに使用されるのに適切なストラップ16のレングス部50が、
図7A〜
図7Fに示されている。既存のVoileタイプストラップが、デバイス10、20とともに使用され得るが、ストラップ16のレングス部50の中のさまざまな追加的な詳細は、デバイス10の使用しやすさを促進させることが可能であるということが見出された。たとえば、組み立ての労力を低減させるために、および、レングス部50が交換されることを許容するために(たとえば、かじりとられ(chewed)、カットされ、または切断された場合に)、レングス部50は、バックル52から除去可能であり得る。これは、
図7Aに示されているように、レングス部のベース端部において障害物60を含むことによって許容される。これは、障害物がバックル52に当接するまで、レングス部50のテーパー付きの遠位端部がバックル52を通して送り込まれることを可能にする(詳細は下記に提供される)。また、レングス部50のより厚い部分62が、レングス部50のその部分62とレングス部50のその端部に位置付けされている部分12、14のスロット34、42との間に、わずかな摩擦係合を提供するために、障害物60に隣接して設けられ得る。これは、デバイス10のアセンブリをセットアップするときに、部分12、14を適切な場所に維持するが、ストラップ16を締め付けるときに、依然として、レングス部50に沿った部分12、14の移動を可能にする。その目的のために、矢印63または他のしるしが、より厚い部分62に隣接して設けられており、その端部において使用されている部分12、14をバックル52に向けてスライドさせるようにユーザーをガイドすることが可能である。
【0035】
また、第1の孔部64が、矢印62に隣接して設けられ得、第1の孔部64は、保管(
図14も参照)のために、第1および第2の部分12、14(または、2つの第2の部分14)の周りにストラップ16を結び付けるために適切な場所に位置付けされているということが見出される。また、レングス部50の主要中央部分に沿った一連の孔部56は、それぞれの孔部56同士の間にエンボス加工されたエリア66を設けられ、ゴム材料の引き伸ばしを推進することが可能である。この例では、エンボス加工されたエリア66は、孔部56同士の間にレタリングを含むことによって設けられている。
図7Eに最良に見られるように、ランプ68が、また、ストラップ16のレングス部50の端部の中へ形成され得、第1および第2の部分12、14がその上を一方の方向にスライドすることを許容し、一方、部分12、14がストラップ16のレングス部50を他方の方向にスライドさせて外れさせることを阻止する。
図7Fは、特定のストラップ16が第1および第2の部分12、14とともに使用されることを強要するために、ストラップ16のレングス部50が、スロット34、42に適用される輪郭にマッチするように輪郭決めされ得るということを示す概略断面図である。
【0036】
バックル52が、
図8A〜
図8Dにより詳細に示されている。バックル52は、D字リングと同様に、ループとして形成されており、ストラップ16のレングス部50の通過を許容するための開口部72を含む。バックル52の一方の端部には、角度付きの歯54があり、それは、
図8Bに最良に示されている。開口部72および歯54の方向は、ストラップ16のレングス部50がバックル52を通して送り込まれることを可能にし、および、ストラップ16のレングス部50がそれ自体に接触するように折り返し、孔部56を歯54と整合させ、ストラップ16をスキーS1、S2に対して締め付けることを可能にする(上記に説明されている
図3Aおよび
図3Bも参照)。また、バックル52は、歯54のいずれかの側部にウィング70を含み、ストラップ16のレングス部50をガイドするための経路を生成させ、レングス部50および歯54のミスアライメントを回避することが可能である。歯54の反対側のクロス部材は、スロット74を含み、スロット74は、ストラップ16のレングス部50がバックル52に連結されることを可能にするようにサイズ決めされている。そのようなアセンブリは、レングス部50のテーパー付きの端部を含み、レングス部50のテーパー付きの端部は、スロット74の内側開口部を通して送り込まれ、障害物60が同じ内側開口部に当接するまで引っ張り通される。
【0037】
バックル52およびレングス部50を含む、組み立てられたストラップ16が、
図9A〜
図9Bおよび
図9C〜
図9Dに示されている。
図9A〜
図9Bは、組み立てられたストラップ16のバックル端部に第1の部分12を位置付けすることによって組み立てられたデバイス10を図示しており、また、ランプ68の近くに位置付けされた第2の部分14を図示している。
図9C〜
図9Dに示されているデバイス20は、組み立てられたストラップ16のバックル端部に位置付けされた第2の部分14と、ランプ68の近くに位置付けされた別の第2の部分14とを含む。スキーS1とスキーS2との間にタブ36、44を挿入することによって、および、ストラップ16のレングス部50を第2の部分14を通してバックル52に向けて引っ張ることによって、デバイス10、20は、1対のスキーS1、S2を一緒に固定することが可能である。レングス部50のテーパー付きの端部は、開口部72を通して送り込まれ、また、締め付けられるまでそれ自体に向けて歯54の上方をループ状に戻され、また、整合されるまで歯54の上方にレングス部50を引き伸ばすことによって、孔部56のうちの1つと歯54とのアライメントを実現する。
【0038】
上側ポスト26および下側ポスト28を含む、
図1に示されている吊り下げメカニズム24が、
図10および
図11により詳細に示されている。
図10A〜
図10Dは、上側ポスト26の詳細、および、上側ポスト26に関する例示的な寸法を示している。上側ポスト26は、形状が円筒状になっており、より幅の狭い突出リム82を備えたベースシリンダー80を含む。リム82は、トラフ(trough)89を画定しており、ループ22が、トラフ89の中へ固定して着座させられ得る。トラフ89は、外向きに継続し、リップ88を形成している。リップ88は、内向きに継続し、凹形表面84を形成し、外側接触表面をリップ88の外側接触表面まで最小化することが可能であり、リップ88は、好ましくは、
図10Dに示されているように丸みを付けられている。凹形表面84は、中心チャンバー85に向けて継続し、中心チャンバー85は、ベースシリンダー80の中へ部分的に延在し、装着孔部86において終端しており、装着孔部86は、スクリューまたは他の締結具がそれを通過することを許容するようにサイズ決めされている。皿穴形の装着孔部86は、より短いスクリューがポスト26を壁部29にアンカー固定するために使用されること、または、そのスクリューのより多くの部分が壁部29を突き通すことのいずれかを可能にする。また、ベースシリンダー80は、使用される材料を最小化するために、ボイド(void)87を含むことが可能である。ポスト26に関して円形形状を使用することによって、ポスト26は、ポスト26自体を「水平にする」ための必要性を気にせずに(すなわち、円形の対称性に起因して)、壁部29に装着され得るということが認識され得る。その代わりに、ポスト26を装着することに関する唯一の関心事は、上側ポスト26が適当な高さに装着されること、および、下側ポスト28が、本明細書で説明されているような適当な距離に、上側ポスト26に対して位置決めされることを保証することである。
【0039】
図11A〜
図11Dは、下側ポスト28の詳細を図示している。下側ポスト28は、連続的な円筒形状の本体部90を含み、本体部90は、リップ94を含み、リップ94は、好ましくは、示されているように丸みを付けられており、凹形表面92に向けて内向きに継続し、スキーS1、S2との接触をリップ94のみにまで最小化する。凹形表面は、中心チャンバー96に向けて継続し、中心チャンバー96は、内側装着孔部95に向けて延在している。装着孔部95は、上側ポスト26と同様に、装着スクリューの挿入を許容するようにサイズ決めされている。本体部90は、横断方向の通路98を含み、横断方向の通路98は、本体部90を横切ってチャンバー96を通過している。通路98は、ワイヤーロックの長さがそれを通過することを許容するように適切にサイズ決めされている。また、本体部90は、使用される材料を最小化するためにボイド97を含むことが可能である。
【0040】
図12は、分離Dを伴うポスト26、28の立面図を示している。少なくとも12”(30.48cm)の分離は、スキーS1、S2が
図1に図示されているように実質的に垂直方向に吊り下がることを可能にするということが見出された。上側ポスト26を据え付けることによって、および、次いで、指針のためにストラップ16のレングス部50を使用することによって、下側ポスト28は、上側ポスト26の下方に適切な距離に一貫して設置され得る。あるいは、デバイス10、20のためのパッケージングによってまたはその上のいずれかに、ステンシル(stencil)が設けられ得、それは、互いに対するポスト26、28のための提案される据え付けポイントを提供する。
【0041】
図13は、スキーロック100が使用されることを許容する通路98を通して挿入されたワイヤー102の長さを図示している。ワイヤー102が通路98の中に挿入されているときには、その後ろのスクリューにアクセスすることができず、したがって、1対のスキーS1、S2が上側ポスト26の上に吊り下がっており、下側ポスト28にロックされているときに、盗難を抑制するということが認識され得る。
【0042】
上記に示されているように、
図14は、デバイス10に関する保管された構成を図示しており、保管された構成では、第1および第2の部分12、14が、上記に説明されている締まり嵌めを使用して、互いに連結されており、ストラップ16が、スロット34、42を通して送り込まれ、矢印63に隣接する孔部64を使用して、歯54に固定されている。ストラップ16のレングス部50は、部分12、14に巻き付けられ、デバイス10のコンパクトな保管を許容することが可能である。同様の保管構成が、1対の第2の部分14を含むデバイス20に関して使用され得る。
【0043】
吊り下げメカニズム24は、第1の部分12によって提供される吊り下げデバイスを利用するための単なる1つの例示的なメカニズムであるということが認識され得る。たとえば、
図15に示されているように、その上側端部にフック106を有し、その下側端部にバンパー108を有する単一の構造体104が、壁部29に固定され得、ループ22を吊り下げるためのポイントを提供する。このおよび他の吊り下げメカニズムの実装形態に関するさらなる詳細が、たとえば、2016年12月2日に出願された同時係属中の特許文献1に見出され得、その内容は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0044】
図16は、第1および第2の部分112、114に関する代替的な実装形態を提供しており、第1および第2の部分112、114において、タブ136、144は、テーパー付きになっていない。また、タブ136、144は、
図3A〜
図3Cに示されている垂直の部分なしに、完全にテーパー付きとすることも可能であるということが認識され得る。また、
図16は、歯54を使用してバックル52に固定されているストラップ16のレングス部50を図示している。歯54を越えて延在する余剰のレングス部172が緩んだ状態になることを回避するために、ピン170が設けられ得、レングス部の中の別の孔部56が、ピン170の上方に固定される。
図16において見られるように、ピン170は、第2の外側ブロック140から、第2の内側タブ144の方向とは反対の方向に延在している。ピン170は、第2の外側ブロック140に固定され得、または、移動可能であり得るということが認識され得る。たとえば、ピン170は、ベースを含むことが可能であり、1対の孔部56(一方は、スキーS1に隣接しており、他方は、余剰のレングス部62の中にある)を通して送り込まれ得る。
【0045】
図2〜
図16に示されている例は、Voileタイプストラップ16を図示しているが、他のストラップタイプが使用され得るということが認識され得る。たとえば、ストラップ16は、その代わりに、メス型およびオス型のVelcroストリップをそれぞれ含むことが可能であり、ストラップ16をそれ自体に解放可能に固定することは、また、たとえば、スナップ、クラスプなどを含む、他の解放可能な固定メカニズムがストラップ16を適切な場所に保持するために使用され得るということが認識され得る。
【0046】
内側ブロック30、40とスキーS1、S2の側部との間に適切な(または、追加的な)摩擦を提供するために(すなわち、それらが吊り下げられているときに、デバイス10、20がスキーS1、S2に沿って滑ることを回避するために)、1つまたは複数のパッド174が、
図17に示されているように、ブロック30/130、40/140の内側表面の上に設けられ得る。このように、ストラップ16が
図3または
図16に示されているように固定されたときには、パッド174は、スキーS1、S2を支え、滑りを抑制する。
【0047】
上記に示されているように、Voileタイプストラップ16の使用は単なる1つの可能な実装形態である。たとえば、
図18Aに示されているように、一体化されたストラップが使用され得、そこでは、レングス部150は、一方の端部において、第1の外側ブロック130に固定されている。この実装形態において、レングス部150は、第2の外側ブロック142の中の第2のスロット142を通して、第1の外側ブロック130から延在する歯154に向けて送り込まれる。歯154は、
図3および
図16に示されている歯54と同様の様式で動作し、レングス部150の中の孔部156は、歯154の上方に固定された状態になる。歯154は、内側タブ136に対して垂直であることが可能であり、または、歯54のように角度を付けられ得るということが認識され得る。そのうえ、固定されたピン170または移動可能なピン170(
図18Aには図示せず)が、また、レングス部150の任意の余剰の部分を固定するために使用され得る。
【0048】
図18Bは、ストラップ450に関してさらに別の構成を示しており、それは、4つのセグメント450A、450B、450C、および450Cを含み、それらは、部分14からそれぞれ延在している。
図18Bに示されている構成では、セグメント450A、450Cは、互いに向けて引っ張られ得、一方、セグメント450B、450Dは、互いに向けて引っ張られ、ラチェット状の接続などのような調節可能な固定メカニズム452を使用して、互いにラッチ係合させられるか、または、その他の方法で固定もしくは接続される。セグメント450A〜450Dは、部分14に固定され得、または、部分14の中のスロットを通して送り込まれるセグメント450A/450Bおよび450C/450Dの対の一部に固定され得るということが認識され得る。また、同様の構成が、第1の部分12にも適用され得るということが認識され得る。同様に、1対のセグメント(たとえば、450A、450C)は、他の対のセグメント(たとえば、450B、450D)がスキーS1、S2の周りにストラップ450を固定するように解放可能に連結された状態で取り付けられ得る。
【0049】
たとえば、歯54を含まないVoileタイプストラップなど、他のタイプのストラップも使用され得る。そのようなストラップに関して、
図19Aに示されているような移動可能な歯構造体200が使用され得る。移動可能な歯構造体200は、ベース206によって支持されている1対のポスト204を含む。また、ベース206は、この例では、その中間部分において、角度付きの歯254を支持している。
図19Bに示されているように、ポスト204および角度付きの歯254を、対応して整合させられたレングス部250の中の孔部256の中へ挿入することによって、構造体200は、ストラップ260のレングス部250の一部分に固定される。このように、
図19Cに示されているように、レングス部250の一部分は、Voileタイプストラップおよびバックル252に関連して上記に説明されているように、角度付きの歯254の上方を引っ張られ、角度付きの歯254を孔部256に通して延在させることが可能である。
【0050】
図20は、
図19に示されているストラップ260を備えた、
図18と同様のデバイス10の図を図示している。見ることができるように、構造体200は、レングス部250に沿って任意の好都合の部分において挿入され、角度付きの歯254の上方にそれを引っ張ることによって、レングス部250の自由端部がそれ自体に対して固定されていることを可能にすることができる。
図21は、構造体200がレングス部250の異なる部分に沿って設置され得るということを図示している。
【0051】
図22A〜
図22Eは、移動可能な固定メカニズムを備えたストラップ360の別の実装形態を図示している。最初に
図22Aを参照すると、ストラップ360は、平面図および側面図の両方で示されている。ストラップ360は、レングス部350を有しており、レングス部350は、それに沿って一連の取り付け孔部356を含み、それぞれの孔部356は、装着孔部300のアレイによって取り囲まれている。
図22Bおよび
図22Cに図示されているように、取り付け孔部356は、移動可能なボタン354の通過を許容し、移動可能なボタン354は、移動可能なボタン構造体310の上に支持されている。また、移動可能なボタン構造体310は、取り付けポスト314のアレイを含み、取り付けポスト314は、移動可能なボタン354が特定の取り付け孔部356の中へ挿入されているときにストラップ360の中の装着孔部350のアレイとアライメント状態になるように間隔を置いて配置されている。このように、移動可能なボタン構造体310は、それに沿った複数の位置のうちの任意の1つにおいて、ストラップのレングス部350に取り付けられ、互いに固定されているスキーS1、S2に関する異なる幅および厚さに適応することが可能である。
【0052】
図22Dおよび
図22Eに示されているように、上記に議論されているように構造体310をストラップ360に固定した後に、ストラップ360のレングス部350は、ボタン354と、ボタン354の上方へ送り込まれた適切に整合させられた取り付け孔部356との上方に引っ張られ得(および、適用可能な場合には、引き伸ばされる)、それが取り付け孔部356を通って延在し、
図22Eに図示されているように、ストラップ360のレングス部350をそれ自体に固定するようになっている。
【0053】
ここで
図23から
図27を見てみると、端部部分414の別の実装形態が示されている。この例における端部部分414は、
図3に示されている方式で、別の端部部分414とともに使用されることが最も適しているが、それは、上記に例示されているものなどのような第1の部分12とともに使用され得るということも認識され得る。この実装形態では、端部部分414は、内側タブ444を含み、内側タブ444は、3つの別個のウェッジ(wedge)部分、すなわち、上側ウェッジ444a、下側ウェッジ444b、および中央ウェッジ444cを含む。ウェッジ444a〜444cは、全体的なテーパー付きの形状を提供し、上記に説明されているものと同じ機能性を提供するが、使用される全体的な材料、および、組み立ての間にスキーに潜在的に接触し得る表面積を低減させ、
図28に示されているように、第1の端部部分414が第2の端部部分に固定されることを可能にするためのインターフェースメカニズムを生成させる。最初に
図23を参照すると、端部部分414は、上記に説明されている他の実施形態と同様に外側ブロック440を含む。しかし、この実装形態では、外側ブロック440は、両側がベベル448付きになっており、先端部446において終端する三角形形状または矢印形状を生成する。先端部446は、装着メカニズム500のランディングエリアとのアライメントを促し、装着メカニズム500は、
図29に示されており、より詳細に下記に説明されている。
図23は、スロット442が、たとえば、
図3に示されている実施形態と同じ方式で設けられているということを図示している。
【0054】
図24、
図25、および
図26は、例示目的のためだけに提供される追加的な図および例示的な寸法を提供する。
図27において見ることができるように、中央ウェッジ444cと上側および下側ウェッジ444a、444bとの間のオフセットは、端部部分414の両端部においてボイド450を生成させる。また、より詳細に下記に説明されているように、これらのボイド450は、1対の端部部分414およびスキーストラップ50を含むスキーストラップアセンブリ(
図28も参照)が、下記に説明されている適切に構成された吊り下げメカニズム500の上に吊り下げられることを可能にするということが認識された。また、いずれかの端部におけるボイド450の存在は、端部部分414がいずれかの配向で据え付けられることを可能にし、そのうえ、スキーが先端部を上にしてまたは先端部を下にして吊り下げられることを可能にする。
【0055】
吊り下げメカニズム500は、例として、
図29から
図34に示されている。
図29および
図30から始めると、吊り下げメカニズム500は、ユニタリー本体部の中に構築され得、ユニタリー本体部は、1対の通路502を含み、たとえば、上記に議論されているようなスクリューおよび壁部アンカーによって、吊り下げメカニズムが壁部に固定されることを許容する。吊り下げメカニズム500は、1対の位置付けウィング504を含み、ウィング504は、ランディングチャネル506に向けて内向きに傾斜している。
図29に図示されているように、ウィング504およびランディングチャネル506は、随意的に、矢印のしるしを含み、ランディングメカニズムに関してユーザーに指示することが可能である。また、吊り下げメカニズム500は、壁部または他の基板の上にスキーS1、S2を吊り下げるために、スキーストラップアセンブリの中に固定されているときの端部部分414を受け入れるための下側プラットフォーム508を含む。また、下側バンパー(図示せず)は、間隔を置いて配置された関係で、吊り下げメカニズム500に設けられ、吊り下げられたときにスキーS1、S2の実質的に直立した位置決めを維持し、また、壁部または基板を保護することが可能であり、滴り落ちる水を捕らえるための槽を提供し、幅木を保護することなどが可能であるということが認識され得る。
【0056】
プラットフォーム508は、オフセットされたアーム510を含み、アーム510は、直立したピン512をランディングチャネル506に対して中心を外れた位置に位置決めする。このように、ピン512は、吊り下げられている端部部分414のボイド450とアライメント状態に位置決めされ得る。このオフセットアライメントは、
図31および
図32に示されている。
図31〜
図34は、例示目的のためだけに提供される追加的な図および例示的な寸法を提供する。これらの図から認識され得るものは、スキーストラップアセンブリが吊り下げメカニズム500の上に吊り下げられているときに、プラットフォーム508およびランディングエリア、ならびに、吊り下げメカニズム500の全体的な輪郭が、吊り下げメカニズム500に対する1対のスキーS1、S2の回転移動を許容するということである。この収容は、衝突されたまたは押しのけられた場合に、アセンブリが吊り下げメカニズム500から外れさせられることを抑制する。その目的のために、ピン512は、端部部分414およびその外側ブロック440がウィング504の下のランディングエリアによって抑制されることなく、そのような回転を可能にするのに十分な距離に、アーム510の上に位置決めされている。また、スキーストラップ50およびその固有の復元力は、吊り下げメカニズム500の上に装着しているときに捩じられた場合に、アセンブリが伸びることを可能にし、したがって、アセンブリが外れることなく、不注意な移動および可能性のある粗雑な取り扱いをさらに許容する。
【0057】
図35から
図39は、孤立して吊り下げメカニズム500の上に装着されている端部部分414を図示しており、ピン512およびボイド450の相対的な位置決めを図示しており、それは、
図36に最良に見られる。
図35および
図36は、プラットフォーム508の上に着座させられている端部部分414を図示しており、アーム510がボイド450とアライメント状態にピン512を設置している。
図35および
図39を参照すると、外側ブロック448のベベル448が、ウィング504の傾斜面と実質的に同様になっており、先端部446がランディングチャネル506に隣接した状態で、端部部分414が受け入れられることを促し、そして、
図36および
図37において見られるように、ピン512およびボイド450のアライメントを促すということを見ることが可能である。また、
図36に最良に見られるように、ピン512は、スキーS1、S2と接触し得る表面積を最小化するために、テーパーを含むことが可能であり、または、その他の方法で尖らせられるかもしくは角度を付けられ得、さらに、「ノータッチ」または「最小タッチ」アセンブリを生成させ得る。
【0058】
再び
図34を参照すると、吊り下げメカニズム500の全体的な深さは、図示されているように、スキーS1、S2をそれらが吊り下げられている壁部または他の基板から十分にオフセットさせるように選ばれ得るということが認識され得る。これは、壁部または基板の潜在的な損傷を低減させ、ユーザーがアセンブリを取り出すために彼らの手をフィットさせるためのギャップを提供する。
【0059】
図29〜
図39は、1つのスキーストラップアセンブリ20を吊り下げるための単一の吊り下げメカニズム500を図示しているが、複数の吊り下げメカニズム500が、同じ構造体の中に提供され得、または、スキー吊り下げラック構成を提供するために、レールまたは他のベースに取り付けられ得るということが認識され得る。
【0060】
デバイス10、20の異なる構成が、アルペンスキーかノルディックスキーに関して作製され得、それらは、幅、厚さ、およびキャンバーなどのような、異なる特性を本来的に有するということが認識され得る。これは、内側タブ36、44の長さ、および、ストラップ16の長さを変化させることによって行われ、とりわけ、異なる幅に適応することが可能である。
【0061】
簡単にするためにおよび図示を明確にするために、適当であると考えられる場所では、対応するまたは同様のエレメントを示すために、参照番号が図の間で繰り返される可能性がある。加えて、本明細書で説明されている例の徹底的な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかし、本明細書で説明されている例は、これらの具体的な詳細なしに実践され得るということが当業者によって理解されるであろう。他の場合では、本明細書で説明されている例を曖昧にしないように、周知の方法、手順、およびコンポーネントは、詳細には説明されていない。また、説明は、本明細書で説明されている例の範囲を限定するものとして考えられるべきではない。
【0062】
本明細書で使用されている例および対応するダイアグラムは、例示目的のためだけのものであるということが認識されるであろう。異なる構成および専門用語が、本明細書で表現されている原理から逸脱することなく使用され得る。たとえば、コンポーネントおよびモジュールは、これらの原理から逸脱することなく、追加されるか、削除されるか、変形されるか、または、異なった接続で配置され得る。
【0063】
上記の原理は、ある特定の例を参照して説明されてきたが、そのさまざまな変形例が、添付の特許請求の範囲に概説されているように、当業者に明らかになるであろう。
さらに別の態様では、レングス部(length)を含むストラップであって、レングス部は、それに沿った複数の孔部と、移動可能な歯またはボタン構造体であって、複数の孔部のうちの1つを使用してストラップに固定されて、歯またはボタンがストラップに沿った複数の位置に設置されることを可能にする、移動可能な歯またはボタン構造体とを含む、ストラップが提供される。