(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-11999(P2021-11999A)
(43)【公開日】2021年2月4日
(54)【発明の名称】乾燥装置
(51)【国際特許分類】
F26B 21/00 20060101AFI20210108BHJP
F26B 3/04 20060101ALI20210108BHJP
F26B 21/10 20060101ALI20210108BHJP
F26B 9/00 20060101ALI20210108BHJP
【FI】
F26B21/00 A
F26B3/04
F26B21/10 A
F26B9/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-127634(P2019-127634)
(22)【出願日】2019年7月9日
(11)【特許番号】特許第6677848号(P6677848)
(45)【特許公報発行日】2020年4月8日
(71)【出願人】
【識別番号】515135491
【氏名又は名称】株式会社 エフテック
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100170379
【弁理士】
【氏名又は名称】徳本 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【弁理士】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】森 孝司
【テーマコード(参考)】
3L113
【Fターム(参考)】
3L113AA01
3L113AB02
3L113AB03
3L113AC08
3L113AC51
3L113AC69
3L113BA01
3L113CA08
3L113CB05
3L113CB24
3L113DA10
3L113DA24
(57)【要約】
【課題】乾燥装置において、浄化要素を効率的に乾燥させる。
【解決手段】本発明は乾燥装置に関する。乾燥装置は、浄化要素と浄化要素を収容したケースとを有し、かつ第1及び第2開口をケースに形成した浄化ユニットをディーゼル機械から取り外した状態で設置し、かつ第1開口からケース内部に送給される熱風によって浄化要素を乾燥させる。さらに、乾燥装置は、ケース内部の熱風を吸引する吸引機構と、熱風送給状態及び熱風停止状態を切り換える制御部と有し、吸引機構が、ブロワを有する吸引機構本体と、第2開口及び吸引機構本体を接続する吸引管と、ブロワよりも下流側である吸引機構の吸引経路の下流領域に配置される温度センサとを含み、制御部は、温度センサの温度の測定値が熱風停止閾値以上となった場合に、熱風送給状態から熱風停止状態に切り換える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディーゼルエンジンからの排出ガスを浄化する浄化要素と前記浄化要素を収容したケースとを有し、かつ前記排出ガスを前記ケースの内部に通すための第1及び第2開口を前記ケースに形成した浄化ユニットをディーゼル機械から取り外した状態で設置し、かつ前記第1開口から前記ケースの内部に送給される熱風によって前記浄化要素を乾燥させるように構成される乾燥装置であって、
前記ケースの内部に送給された熱風を吸引可能とするように構成される吸引機構と、
前記熱風を送給する熱風送給状態及び前記熱風の送給を停止する熱風停止状態を切り換える熱風制御を実行可能とするように構成される制御部と
を備え、
前記吸引機構が、
前記熱風を吸引可能とするように構成されるブロワを有する吸引機構本体と、
前記ケースの内部に送給された熱風を前記浄化ユニットの第2開口から前記吸引機構本体に送給できるように前記第2開口及び前記吸引機構本体を接続する吸引管と、
前記熱風の温度を測定可能に構成される温度センサと
を含み、
前記吸引機構本体が、前記吸引機構本体に送給された熱風を排出可能に構成される排気口を有し、
前記熱風が、前記吸気管から前記吸引機構本体を通って前記排気口まで延びる吸引経路を流れるようになっており、
前記温度センサが、前記ブロワよりも前記熱風の流れの下流寄りに位置する前記吸引経路の下流領域に配置され、
前記制御部は、前記温度センサにより測定される温度の測定値が熱風停止閾値以上となった場合に、前記熱風送給状態から前記熱風停止状態に切り換えるように構成されている、乾燥装置。
【請求項2】
前記温度センサが前記排気口に配置されている、請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記浄化ユニットがDPFユニットであり、かつ前記浄化要素がDPFである場合に、前記熱風停止閾値が120℃に設定されている、請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記温度センサにより測定される温度の測定値が熱風停止閾値以上となり、かつ前記熱風送給状態から前記熱風停止状態に切り換えた後に、前記熱風停止状態を維持するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾燥装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記吸引機構が前記熱風を吸引する吸引稼働状態及び前記吸引機構が前記熱風の吸引を停止する吸引停止状態を切り換える吸引制御を実行可能とするように構成され、
前記制御部は、前記温度センサにより測定される温度の測定値が熱風停止閾値以上となり、かつ前記熱風送給状態から前記熱風停止状態に切り換えた後に、前記熱風停止状態を維持している状態で、前記温度の測定値が吸引停止閾値以下となった場合に、前記吸引稼働状態から前記吸引停止状態に切り換えるように構成されており、
前記吸引停止閾値が前記熱風停止閾値よりも小さくなっている、請求項4に記載の乾燥装置。
【請求項6】
前記吸引停止閾値が50℃に設定されている、請求項5に記載の乾燥装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディーゼルエンジンからの排出ガスを浄化する浄化要素を含む浄化ユニットをディーゼル機械から取り外した状態で、かかる浄化要素を乾燥させる乾燥装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車、鉄道、船舶、発電機、ポンプ等の機械に搭載されるディーゼルエンジンからの排出ガス中には、粒子状物質(PM、Particulate Matter)、窒素酸化物(NO
X)等が含まれる。そのため、ディーゼルエンジンを搭載する機械、すなわち、ディーゼル機械においては、粒子状物質を捕集するためのDPF(Diesel Particulate Filter、ディーゼル微粒子捕集フィルタ)や、窒素酸化物を低減するための尿素SCR(Selective Catalytic Reduction、選択触媒還元)等の浄化要素を含む浄化ユニットが設置されている。
【0003】
このようなディーゼル機械において、DPFには、粒子状物質や、エンジンオイルの燃えカスであるアッシュ等が堆積する。また、尿素SCRには、シアヌル酸等の尿素由来固形物が堆積する。そのため、浄化要素に堆積される堆積物質を除去するために、浄化要素又はそれを含む浄化要素ユニットをディーゼル機械から取り外した状態で、かかる浄化要素又は浄化ユニットを、洗浄液を用いて洗浄することが行われている。そして、洗浄後において、浄化要素は水分を含むように湿っているので、かかる浄化要素を、電気炉又は温風ブロワによって乾燥させることが行われている。(例えば、特許文献1を参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−205044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電気炉は、浄化要素を乾燥させるために電気炉の熱によって浄化要素の水分を蒸発させるのみに過ぎない。そのため、電気炉によって浄化要素を十分に乾燥させるために多くの時間が費やされることとなる。また、電気炉及び温風ブロワによって浄化要素を乾燥させる場合、浄化要素がその耐熱温度を超えて加熱され、その結果、浄化要素が損傷するおそれがある。すなわち、電気炉又は温風ブロワを用いた乾燥においては、浄化要素を効率的に乾燥させることができない。
【0006】
このような実情を鑑みると、浄化要素を効率的に乾燥可能とする乾燥装置を提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、一態様に係る乾燥装置は、ディーゼルエンジンからの排出ガスを浄化する浄化要素と前記浄化要素を収容したケースとを有し、かつ前記排出ガスを前記ケースの内部に通すための第1及び第2開口を前記ケースに形成した浄化ユニットをディーゼル機械から取り外した状態で設置し、かつ前記第1開口から前記ケースの内部に送給される熱風によって前記浄化要素を乾燥させるように構成される乾燥装置であって、前記ケースの内部に送給された熱風を吸引可能とするように構成される吸引機構と、前記熱風を送給する熱風送給状態及び前記熱風の送給を停止する熱風停止状態を切り換える熱風制御を実行可能とするように構成される制御部とを含み、前記吸引機構が、前記熱風を吸引可能とするように構成されるブロワを有する吸引機構本体と、前記ケースの内部に送給された熱風を前記浄化ユニットの第2開口から前記吸引機構本体に送給できるように前記第2開口及び前記吸引機構本体を接続する吸引管と、前記熱風の温度を測定可能に構成される温度センサとを含み、前記吸引機構本体が、前記吸引機構本体に送給された熱風を排出可能に構成される排気口を有し、前記熱風が、前記吸気管から前記吸引機構本体を通って前記排気口まで延びる吸引経路を流れるようになっており、前記温度センサが、前記ブロワよりも前記熱風の流れの下流寄りに位置する前記吸引経路の下流領域に配置され、前記制御部は、前記温度センサにより測定される温度の測定値が熱風停止閾値以上となった場合に、前記熱風送給状態から前記熱風停止状態に切り換えるように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
一態様に係る乾燥装置においては、浄化要素を効率的に乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る乾燥装置を、それにDPFユニットを設置した状態で概略的に示す斜視図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係る乾燥装置のブロック図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係る乾燥装置の吸引機構を、その正面扉を取り外した状態で概略的に示す正面図である。
【
図4】
図4は、一実施形態に係る乾燥装置の吸引機構を、その右側面パネルを取り外した状態で概略的に示す右側面図である。
【
図6】
図6は、一実施形態に係る乾燥装置を用いてDPFを乾燥させる方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一実施形態に係る乾燥装置について以下に説明する。なお、本実施形態においては、乾燥装置が、ディーゼル自動車、例えば、ディーゼルエンジンを搭載するトラック、トラクター、バス等に用いられるDPFユニットを乾燥させる場合について説明する。しかしながら、乾燥装置は、ディーゼルエンジンを搭載する鉄道、船舶、発電機、ポンプ等のディーゼル機械に用いられるDPFユニットを乾燥させることもできる。
【0011】
さらに、乾燥装置は、DPF以外の排出ガス浄化要素を含む排出ガス浄化ユニットを乾燥させることもできる。例えば、乾燥装置は、尿素SCRを含む尿素SCRユニットを乾燥させることができる。乾燥装置はまた、酸化触媒、三元触媒等の触媒を含む触媒ユニットを乾燥させることができる。さらに、乾燥装置は、尿素SCRユニット及びDPFユニットを排気ガスの流れる方向に接続することによって構成された排出ガス浄化ユニットを乾燥させることもできる。
【0012】
「乾燥装置の概略」
図1〜
図5を参照して、本実施形態に係る乾燥装置の概略を説明する。
図1に示すように、乾燥装置は、ディーゼル自動車から取り外されたDPFユニット1を設置可能に構成される。かかるDPFユニット1は、セラミック製のDPF2(破線により示す)と、このDPF2を収容するケース3とを有する。そして、乾燥装置は、DPFユニット1、特に、DPF2を乾燥させる。しかしながら、乾燥させるDPFは、セラミック以外の素材から作製されてもよく、例えば、DPFはステンレス製であってもよい。また、排出ガス浄化ユニットが、上述のように尿素SCRユニット及びDPFユニットを排気ガスの流れる方向に接続することによって構成される場合には、ケースもまた、尿素SCRユニット及びDPFユニットのケースを接続することによって構成されるものとして考慮されたい。
【0013】
ケース3には、排出ガスをケース3の内部に通すための第1開口4及び第2開口5が形成されている。DPFユニット1は、ディーゼル自動車から取り外されたものとなっている。特に、DPFユニット1は、ディーゼルエンジンからの排出ガスを通過させるディーゼル自動車のマフラーの一部であるとよい。
【0014】
図1〜
図5に示すように、乾燥装置は、ディーゼル自動車から取り外されたDPFユニット1を乾燥装置に設置した状態で、第1開口4からケース3の内部に送給される熱風(矢印Hにより示す)によってDPF2を乾燥させるように構成される。かかる乾燥装置は、DPFユニット1のケース3の内部に送給された熱風を吸引可能とするように構成される吸引機構10を有する。
【0015】
図1〜
図4に示すように、乾燥装置はまた、熱風を送給する熱風送給状態と、熱風の送給を停止する熱風停止状態とを切り換える熱風制御を実行可能とするように構成される制御部20(
図1、
図3及び
図4において破線により示す)を有する。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、入力インターフェース、出力インターフェース等の電子部品と、かかる電子部品を配置した電気回路とを含むとよい。
【0016】
図2〜
図5に示すように、上記吸引機構10は、熱風を吸引可能とするように構成されるブロワ12を有する吸引機構本体11を含む。吸引機構10は、DPFユニット1の第2開口5と吸引機構本体11とを接続する吸引管13を有する。吸引管13は、ケース3の内部に送給された熱風を第2開口5から吸引機構本体11に送給できるように構成されている。吸引機構本体11は、この吸引機構本体11に送給された熱風を排出可能に構成される排気口14を有する。吸引機構10は、熱風の温度を測定可能に構成される温度センサ15を有する。
【0017】
このような乾燥装置において、熱風は、吸気管13から吸引機構本体11を通って排気口14まで延びる吸引経路Pを流れるようになっている。温度センサ15は、ブロワ12よりも熱風の流れの下流寄りに位置する吸引経路Pの下流領域P1に配置されている。そして、制御部20が、温度センサにより測定された温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上となった場合に、熱風送給状態から熱風停止状態に切り換えるように構成されている。
【0018】
さらに、乾燥装置の概略は次のように構成することができる。
図4及び
図5に示すように、温度センサ15が、吸引機構10の排気口14に配置されている。一例として、DPF2を有するDPFユニット1を乾燥装置に設置した場合に、熱風停止閾値T1は約120℃に設定することができる。しかしながら、熱風停止閾値は、約120℃以外の値とすることもできる。
【0019】
制御部20は、温度センサ15により測定される温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上となり、かつ熱風送給状態から熱風停止状態に切り換えた後に、熱風停止状態を維持するように構成されている。さらに、制御部20は、吸引機構10が熱風を吸引する吸引稼働状態と、吸引機構10が熱風の吸引を停止する吸引停止状態とを切り換える吸引制御を実行可能とするように構成されている。制御部20は、温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上となり、熱風送給状態から熱風停止状態に切り換え、かつ熱風停止状態を維持した状態で、温度の測定値Tが吸引停止閾値T2以下となった場合に、吸引稼働状態から吸引停止状態に切り換えるように構成されている。
【0020】
かかる吸引停止閾値T2は熱風停止閾値T1よりも小さくなっている。一例として、吸引停止閾値T2は約50℃に設定することができる。特に、DPF2を有するDPFユニット1を乾燥装置に設置した場合に、吸引停止閾値T2は約50℃に設定することができる。しかしながら、吸引停止閾値は、約50℃以外の値とすることもできる。
【0021】
「DPFユニットの詳細」
ここで、
図1を参照すると、DPFユニットの詳細は次のように構成することができる。DPFユニット1のケース3は、筒形状の胴体部3aを有する。胴体部3aは直線状に延びている。なお、本発明の浄化ユニットでは、胴体部は湾曲して形成されることもある。例えば、胴体部は、略U字形状、略S字形状等に形成されてもよい。
【0022】
第1及び第2開口4,5は互いに反対側に向かって開口する。しかしながら、本発明の浄化ユニットにおいて、第1及び第2開口は互いに対してあらゆる方向に向かって開口してもよい。例えば、第1及び第2開口が互いに対して実質的に同方向に開口してもよい。
【0023】
「乾燥装置の詳細」
図1〜
図5を参照すると、本実施形態に係る乾燥装置の詳細は次のように構成することができる。
図1及び
図2に示すように、乾燥装置は、熱風を送給可能に構成されるヒータ30を有する。ヒータ30は、熱風を送り出す送風口31を有する。ヒータ30は、制御部20と電気的に接続されている。ヒータ30は、制御部20に対して取り外し可能に接続される。そのため、制御部20の熱風制御は、ヒータ30が熱風を送給する熱風送給状態と、ヒータ30が熱風の送給を停止する熱風停止状態とを切り換えるようになっている。
例えば、ヒータ30は、熱風式ジェットヒータとすることができる。しかしながら、ヒータは、熱風式ジェットヒータに限定されない。
【0024】
図1に示すように、乾燥装置は、DPFユニット1を載置可能に構成される架台40を有する。架台40は、DPFユニット1を架台40に載置した状態で、かかるDPFユニット1のケース3の第1開口4をヒータ30の送風口31と水平方向に対向させるように構成されている。
【0025】
図3及び
図5に示すように、吸引機構本体11は、吸引管13に接続される吸気口16を有する。
図1及び
図2〜
図4に示すように、吸引機構本体11はまた筐体17をさらに有する。筐体17の上部17a内には、制御部20は配置されている。すなわち、制御部20は、吸引機構10に設けられている。この場合、ヒータ30は、吸引機構本体11及び制御部20に対して取り外し可能に接続される。
【0026】
筐体17の下部17b内にはブロワ12が配置されている。
図1及び
図3〜
図5を参照すると、筐体17の下部17bの正面には、筐体17の下部17bを開閉可能とする正面扉17cが設置されており、かつ筐体17の下部17bの背面、左側面及び右側面には、背面パネル17d,左側面パネル17e及び右側面パネル17fが設置されている。筐体17の底面には、3つ以上のキャスタ18が取り付けられている。各キャスタ18は車輪18aを有する
【0027】
図3及び
図4に示すように、ブロワ12は、制御部20と電気的に接続されている。
図3〜
図5を参照すると、ブロワ12は、円筒状に配置された複数のランナ(図示せず)を有するファン部12aを有する。
【0028】
図1に示すように、吸引管13の先端部13aは、DPFユニット1のケース3の第2開口5に取り外し可能に接続される。吸引管13の基端部13bは、吸引機構本体11の吸気口16に接続される。吸引管13は可撓性を有する。平面視において、吸引管13は、DPFユニット1のケース3の第2開口5及び吸引機構本体11の吸気口16間で略直線状に延びている。平面視において、ヒータ30の送風口31と、DPFユニット1のケース3の第1及び第2開口4,5と、吸気管13とが実質的に直線に沿って配置されている。
【0029】
さらに、いずれの方向から見た場合であっても、吸引管13は、DPFユニット1のケース3の第2開口5及び吸引機構本体11の吸気口16間において略直線状に延びると好ましい。いずれの方向から見た場合であっても、ヒータ30の送風口31と、DPFユニット1のケース3の第1及び第2開口4,5と、吸気管13とが実質的に直線に沿って配置されると好ましい。しかしながら、吸引管は、上下方向に湾曲しながら延びていてもよい。
【0030】
図4及び
図5に示すように、排気口14は、かかるファン部12aの外周側に配置されている。排気口14は、ファン部12aの中心軸線12bに沿った方向に対して略直交する方向に向かって開口する。排気口14は、筐体17の背面パネル17dに配置されている。排気口14は、ブロワ12に実質的に直接接続されている。このような排気口14に配置される温度センサ15は、制御部20と電気的に接続されている。
【0031】
図3及び
図5に示すように、吸引口16は、ブロワ12のファン部12aの中心軸線12b上に配置されている。さらに、吸気口16は、ファン部12aの中心軸線12bに沿った方向に開口する。吸気口16は、筐体17の左側面パネル17eに配置されている。吸気口16は、排気口14よりも上方に位置する。吸気口16は、ブロワ12に実質的に直接接続されている。
【0032】
図1及び
図3〜
図5を参照すると、吸引経路Pは、上記下流領域P1に加えて、吸引口16からブロワ12までの中間領域P2と、吸引管13である上流領域P3とを有する。平面視において、下流領域P1は中間領域P2と略直交するように配置されている。平面視において、中間領域P2及び上流領域P2は実質的に直線に沿って配置されている。また、いずれの方向から見た場合であても、中間領域P2及び上流領域P2が実質的に直線に沿って配置されると好ましい。
【0033】
かかる吸引経路Pにおいては、ブロワ12のファン部12aにおける複数のランナが回転すると、複数のランナの回転によって、熱風が吸引管13からブロワ12に向かって吸引される。その後、熱風は、ブロワ12の中心軸線12bから外周に向かうように、ブロワ12のファン部12aから排気口14に排出される。
【0034】
「制御部の設定の詳細」
制御部20の設定の詳細について説明する。本実施形態に係る乾燥装置において、温度センサ15が排気口14に配置された状態で、温度センサ15により測定された温度の測定値Tが約120℃である場合、DPFユニット1のケース3内の温度は約250℃となる傾向にある。さらに、DPF2、特に、セラミック製のDPF2の耐熱温度は約250℃である。これらを鑑みて、上述のように熱風停止閾値T1が約120℃に設定され、さらに、温度センサ15により測定された温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上となった場合に、制御部20が、ヒータ30を熱風送給状態から熱風停止状態に切り換えるように構成されている。しかしながら、熱風停止閾値は、これに限定されない。熱風停止閾値は、温度センサの設置位置、浄化要素の耐熱温度、温度のバラツキ等を考慮して変更することもできる。
【0035】
また、本実施形態に係る乾燥装置において、温度センサ15が排気口14に配置された状態で、温度センサ15により測定された温度の測定値Tが約50℃以下である場合、DPFユニット1のケース3内は、DPF2の水分を十分に飛ばすことができない状態となる傾向にある。この状態は、DPF以外の浄化ユニットにおいても同様に生じ得る。これらを鑑みて、上述のように吸引停止閾値T2が約50℃に設定され、さらに、温度センサ15により測定された温度の測定値Tが吸引停止閾値T2以下となった場合に、制御部20が、吸引機構10を吸引稼働状態から吸引停止状態に切り換えるように構成されている。しかしながら、吸引停止閾値は、これに限定されない。吸引停止閾値は、温度センサの設置位置、浄化ユニットのケースの構造、このケース内の状態、温度のバラツキ等を考慮して変更することもできる。
【0036】
「乾燥方法」
図6を参照して、本実施形態に係る乾燥装置を用いてDPF2を乾燥させる方法について説明する。最初に、DPFユニット1をディーゼル自動車から取り外す(工程S1)。乾燥装置において、ヒータ30は熱風停止状態にあり、かつ吸引機構10は吸引停止状態にある。すなわち、乾燥装置は停止モードにある。(工程S2)DPFユニット1を乾燥装置に設置する(工程S3)。ユーザが、乾燥開始を指示すべく、ヒータ30を熱風停止状態から熱風送給状態に切り換え、かつ吸引機構10を吸引停止状態から吸引稼働状態に切り換える。すなわち、ユーザが乾燥装置を加熱モードにする(工程S4)。熱風がヒータ30からDPFユニット1を通って吸引機構10に送られた状態で、熱風の送給及び吸引によってDPF2を乾燥させる。
【0037】
制御部20が、温度センサ15により測定される温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上であるか否かを判定する(工程S5)。温度の測定値Tが熱風停止閾値T1未満である場合(NO)、制御部20が、ヒータ30を熱風送給状態に維持し、かつ吸引機構10を吸引稼働状態に維持する。すなわち、制御部20は、乾燥装置を加熱モードに維持する。(工程S4)。温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上である場合(YES)、制御部20が、ヒータ30を熱風送給状態から熱風停止状態に切り換え、その後、吸引機構10を吸引稼働状態に維持する。すなわち、制御部20は、乾燥装置を送風モードにする(工程S6)。この送風モードでは、熱風がDPFユニット1から吸引機構10に吸引された状態で、熱風の吸引によってDPF2を乾燥させることができる。
【0038】
制御部20が、温度センサ15により測定される温度の測定値Tが吸引停止閾値T2以下であるか否かを判定する(工程S7)。温度の測定値Tが吸引停止閾値T2よりも大きい場合(NO)、制御部20は、ヒータ30を熱風停止状態に維持し、かつ吸引機構10を吸引稼働状態に維持する。すなわち、制御部20は、乾燥装置を送風モードに維持する。(工程S6)。温度の測定値Tが吸引停止閾値T2以下である場合(YES)、制御部20は、ヒータ30を熱風停止状態に維持し、かつ吸引機構10を吸引稼働状態から吸引停止状態に切り換える。すなわち、制御部20は、乾燥装置を停止モードにする(工程S8)。DPF2の乾燥が完了する(工程S9)。
【0039】
以上、本実施形態に係る乾燥装置においては、熱風が第1開口4からDPFユニット1のケース3の内部を通って第2開口5に効率的に流れるように、吸引機構10が熱風を第2開口5から吸引する。このような吸引機構10に基づく熱風の効率的な流れによって、ケース3の内部のDPF2を効率的に乾燥させることができる。
【0040】
また、吸引経路Pの下流領域P1に温度センサ15が配置されており、吸引経路Pの下流領域P1を通る熱風は、吸引機構本体11のブロワ12によりもたらされる吸引力の影響を受け難い。そのため、このような温度センサ15によって正確に測定された温度に基づいて、DPF2を効率的に乾燥させるように乾燥装置を制御できる。
【0041】
吸引経路Pの下流領域P1に配置された温度センサ15が外れたとしても、この温度センサ15は熱風の流れによってブロワ12から離れるように排気口14に向かって移動する。そのため、温度センサ15がブロワ12に接触することがない。その結果、温度センサ15とブロワ12とが互いの接触によって損傷することを防止できる。
【0042】
吸引経路Pの下流領域P1を通る熱風の温度とDPFユニット1の内部を通る熱風の温度との相関性に基づいて、熱風停止閾値T1をDPFユニット1の耐熱温度に合わせて設定することができる。そのため、DPFユニット1の内部を通る熱風の温度がDPFユニット1の耐熱温度を超えることによってDPF2が劣化する前に、DPFユニット1への熱風の送給を確実に停止できる。その一方で、DPFユニット1の内部を通る熱風の温度がDPFユニット1の耐熱温度を超える直前まで、DPFユニット1への熱風の送給を継続できるので、DPF2を十分に乾燥させることができる。よって、このような熱風の効率的な制御によって、DPFユニット1の内部のDPF2を効率的に乾燥させることができる。
【0043】
本実施形態に係る乾燥装置においては、温度センサ15が排気口14に配置されており、排気口14を通る熱風は、吸引機構本体11のブロワ12によりもたらされる吸引力の影響を受け難い。そのため、このような温度センサ15によって正確に測定された温度に基づいて、DPF2を効率的に乾燥させるように乾燥装置を制御できる。
【0044】
本実施形態に係る乾燥装置においては、DPF2を有するDPFユニット1を設置した状態で、熱風停止閾値T1が約120℃に設定されている。そして、かかる熱風停止閾値T1は、DPFユニット1を通る熱風の温度が約250℃である場合における排気口14を通る熱風の温度に相当し、かつDPF2の耐熱温度は約250℃である。そのため、このような熱風停止閾値T1の設定よって、DPFユニット1を通る熱風の温度がDPF2の耐熱温度を超えることを効率的に防止できる。
【0045】
本実施形態に係る乾燥装置においては、制御部20は、温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上となり、かつ熱風送給状態から熱風停止状態に切り換えた後に、熱風停止状態を維持するように構成されている。そのため、DPFユニット1の内部を通る熱風の温度がDPFユニット1の耐熱温度を超えることによってDPF2が劣化する前に、DPFユニット1への熱風の送給を確実に停止できる。その一方で、DPFユニット1の内部を通る熱風の温度がDPFユニット1の耐熱温度を超える直前まで、DPFユニット1への熱風の送給を継続できるので、DPF2を十分に乾燥させることができる。よって、このような熱風の効率的な制御によって、DPFユニット1の内部のDPF2を効率的に乾燥させることができる。
【0046】
本実施形態に係る乾燥装置においては、制御部20は、吸引機構10が熱風を吸引する吸引稼働状態と、吸引機構10が熱風の吸引を停止する吸引停止状態とを切り換える吸引制御を実行可能とするように構成され、制御部20は、温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上となり、かつ熱風送給状態から熱風停止状態に切り換えた後に、熱風停止状態を維持した状態で、温度の測定値Tが吸引停止閾値T2以下となった場合に、吸引稼働状態から吸引停止状態に切り換えるように構成されており、吸引停止閾値T2が熱風停止閾値T1よりも小さくなっている。特に、吸引停止閾値T2を約50℃に設定することができる。かかる乾燥装置においては、熱風の送給が停止された後においても、吸引機構10によって、DPF2の温度が耐熱温度から十分に離れるように低下するまでDPFユニット1に空気の流れを生じさせることができる。よって、吸引機構10に基づく空気の流れによって、DPF2の温度が耐熱温度を超えることを確実に防止できる。
【0047】
ここまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その技術的思想に基づいて変形及び変更可能である。
【符号の説明】
【0048】
1…DPFユニット(浄化ユニット)、2…DPF(浄化要素)、3…ケース、4…第1開口、5…第2開口
10…吸引機構、11…吸引機構本体、12…ブロワ、13…吸引管、14…排気口、15…温度センサ、20…制御部、P…吸引経路、P1…下流領域
H…熱風
T…温度の測定値、T1…熱風停止閾値、T2…吸引停止閾値
【手続補正書】
【提出日】2019年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディーゼルエンジンからの排出ガスを浄化する浄化要素と前記浄化要素を収容したケースとを有し、かつ前記排出ガスを前記ケースの内部に通すための第1及び第2開口を前記ケースに形成した浄化ユニットをディーゼル機械から取り外した状態で設置し、かつ前記第1開口から前記ケースの内部に送給される熱風によって前記浄化要素を乾燥させるように構成される乾燥装置であって、
前記ケースの内部に熱風を送給するヒータと、
前記ヒータから前記ケースの内部に送給された前記熱風を吸引可能とするように構成される吸引機構と、
前記ヒータが前記熱風を送給する熱風送給状態及び前記ヒータが前記熱風の送給を停止する熱風停止状態を切り換える熱風制御を実行可能とするように構成される制御部と
を備え、
前記ヒータが、前記熱風を送り出す送風口を有し、
前記浄化ユニットが、前記第1開口を前記ヒータの送風口と対向させるように設置され、
前記吸引機構が、
前記熱風を吸引可能とするように構成されるブロワを有する吸引機構本体と、
前記ケースの内部に送給された熱風を前記浄化ユニットの第2開口から前記吸引機構本体に送給できるように前記第2開口及び前記吸引機構本体を接続し、かつ可撓性を有する吸引管と、
前記熱風の温度を測定可能に構成される温度センサと
を含み、
前記吸引機構本体が、筐体と、前記吸引管の基端部に接続され、かつ前記筐体に配置される吸気口と、前記吸引機構本体に送給された前記熱風を排出可能に構成される排気口とを有し、
前記吸引管の先端部が前記第2開口に取り外し可能に接続され、
前記熱風が、前記吸引管から前記吸引機構本体を通って前記排気口まで延びる吸引経路を流れるようになっており、
前記温度センサが、前記ブロワよりも前記熱風の流れの下流寄りに位置する前記吸引経路の下流領域に配置され、
前記制御部及び前記ブロワが前記吸引機構の筐体内に配置され、
前記ヒータが、前記制御部及び前記吸引機構本体に対して取り外し可能に接続され、
前記制御部は、前記温度センサにより測定される温度の測定値が熱風停止閾値以上となった場合に、前記熱風送給状態から前記熱風停止状態に切り換えるように構成されている、乾燥装置。
【請求項2】
前記温度センサが前記排気口に配置されている、請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記浄化ユニットがDPFユニットであり、かつ前記浄化要素がDPFである場合に、前記熱風停止閾値が120℃に設定されている、請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記温度センサにより測定される温度の測定値が熱風停止閾値以上となり、かつ前記熱風送給状態から前記熱風停止状態に切り換えた後に、前記熱風停止状態を維持するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾燥装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記吸引機構が前記熱風を吸引する吸引稼働状態及び前記吸引機構が前記熱風の吸引を停止する吸引停止状態を切り換える吸引制御を実行可能とするように構成され、
前記制御部は、前記温度センサにより測定される温度の測定値が熱風停止閾値以上となり、かつ前記熱風送給状態から前記熱風停止状態に切り換えた後に、前記熱風停止状態を維持している状態で、前記温度の測定値が吸引停止閾値以下となった場合に、前記吸引稼働状態から前記吸引停止状態に切り換えるように構成されており、
前記吸引停止閾値が前記熱風停止閾値よりも小さくなっている、請求項4に記載の乾燥装置。
【請求項6】
前記吸引停止閾値が50℃に設定されている、請求項5に記載の乾燥装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するために、一態様に係る乾燥装置は、ディーゼルエンジンからの排出ガスを浄化する浄化要素と前記浄化要素を収容したケースとを有し、かつ前記排出ガスを前記ケースの内部に通すための第1及び第2開口を前記ケースに形成した浄化ユニットをディーゼル機械から取り外した状態で設置し、かつ前記第1開口から前記ケースの内部に送給される熱風によって前記浄化要素を乾燥させるように構成される乾燥装置であって、
前記ケースの内部に熱風を送給するヒータと、前記ヒータから前記ケースの内部に送給された
前記熱風を吸引可能とするように構成される吸引機構と、
前記ヒータが前記熱風を送給する熱風送給状態及び
前記ヒータが前記熱風の送給を停止する熱風停止状態を切り換える熱風制御を実行可能とするように構成される制御部とを備え、
前記ヒータが、前記熱風を送り出す送風口を有し、前記浄化ユニットが、前記第1開口を前記ヒータの送風口と対向させるように設置され、前記吸引機構が、前記熱風を吸引可能とするように構成されるブロワを有する吸引機構本体と、前記ケースの内部に送給された熱風を前記浄化ユニットの第2開口から前記吸引機構本体に送給できるように前記第2開口及び前記吸引機構本体を接続
し、かつ可撓性を有する吸引管と、前記熱風の温度を測定可能に構成される温度センサとを含み、前記吸引機構本体が、
筐体と、前記吸引管の基端部に接続され、かつ前記筐体に配置される吸気口と、前記吸引機構本体に送給された
前記熱風を排出可能に構成される排気口
とを有し、
前記吸引管の先端部が前記第2開口に取り外し可能に接続され、前記熱風が、前記
吸引管から前記吸引機構本体を通って前記排気口まで延びる吸引経路を流れるようになっており、前記温度センサが、前記ブロワよりも前記熱風の流れの下流寄りに位置する前記吸引経路の下流領域に配置され、
前記制御部及び前記ブロワが前記吸引機構の筐体内に配置され、前記ヒータが、前記制御部及び前記吸引機構本体に対して取り外し可能に接続され、前記制御部は、前記温度センサにより測定される温度の測定値が熱風停止閾値以上となった場合に、前記熱風送給状態から前記熱風停止状態に切り換えるように構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
このような乾燥装置において、熱風は、
吸引管13から吸引機構本体11を通って排気口14まで延びる吸引経路Pを流れるようになっている。温度センサ15は、ブロワ12よりも熱風の流れの下流寄りに位置する吸引経路Pの下流領域P1に配置されている。そして、制御部20が、温度センサにより測定された温度の測定値Tが熱風停止閾値T1以上となった場合に、熱風送給状態から熱風停止状態に切り換えるように構成されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
図1に示すように、吸引管13の先端部13aは、DPFユニット1のケース3の第2開口5に取り外し可能に接続される。吸引管13の基端部13bは、吸引機構本体11の吸気口16に接続される。吸引管13は可撓性を有する。平面視において、吸引管13は、DPFユニット1のケース3の第2開口5及び吸引機構本体11の吸気口16間で略直線状に延びている。平面視において、ヒータ30の送風口31と、DPFユニット1のケース3の第1及び第2開口4,5と、
吸引管13とが実質的に直線に沿って配置されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
さらに、いずれの方向から見た場合であっても、吸引管13は、DPFユニット1のケース3の第2開口5及び吸引機構本体11の吸気口16間において略直線状に延びると好ましい。いずれの方向から見た場合であっても、ヒータ30の送風口31と、DPFユニット1のケース3の第1及び第2開口4,5と、
吸引管13とが実質的に直線に沿って配置されると好ましい。しかしながら、吸引管は、上下方向に湾曲しながら延びていてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
図3及び
図5に示すように、
吸気口16は、ブロワ12のファン部12aの中心軸線12b上に配置されている。さらに、吸気口16は、ファン部12aの中心軸線12bに沿った方向に開口する。吸気口16は、筐体17の左側面パネル17eに配置されている。吸気口16は、排気口14よりも上方に位置する。吸気口16は、ブロワ12に実質的に直接接続されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
図1及び
図3〜
図5を参照すると、吸引経路Pは、上記下流領域P1に加えて、
吸気口16からブロワ12までの中間領域P2と、吸引管13である上流領域P3とを有する。平面視において、下流領域P1は中間領域P2と略直交するように配置されている。平面視において、中間領域P2及び上流領域P2は実質的に直線に沿って配置されている。また、いずれの方向から見た場合であても、中間領域P2及び上流領域P2が実質的に直線に沿って配置されると好ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
1…DPFユニット(浄化ユニット)、2…DPF(浄化要素)、3…ケース、4…第1開口、5…第2開口
10…吸引機構、11…吸引機構本体、12…ブロワ、13…吸引管、14…排気口、15…温度センサ、
16…吸気口、17…筐体、20…制御部、
30…ヒータ、31…送風口、P…吸引経路、P1…下流領域
H…熱風
T…温度の測定値、T1…熱風停止閾値、T2…吸引停止閾値