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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-12000(P2021-12000A)
(43)【公開日】2021年2月4日
(54)【発明の名称】洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   F28G 7/00 20060101AFI20210108BHJP
   F28G 9/00 20060101ALI20210108BHJP
   F02M 26/28 20160101ALI20210108BHJP
【FI】
   F28G7/00 A
   F28G9/00 L
   F28G9/00 B
   F02M26/28
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-127635(P2019-127635)
(22)【出願日】2019年7月9日
(11)【特許番号】特許第6666508号(P6666508)
(45)【特許公報発行日】2020年3月13日
(71)【出願人】
【識別番号】515135491
【氏名又は名称】株式会社 エフテック
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100170379
【弁理士】
【氏名又は名称】徳本 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【弁理士】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】森 孝司
【テーマコード(参考)】
3G062
【Fターム(参考)】
3G062EC12
3G062ED08
3G062ED10
(57)【要約】
【課題】洗浄装置においては、エンジンを搭載した機械からEGRクーラを取り外した状態で、EGRクーラの冷却要素の堆積物質を効率的に除去する。
【解決手段】本発明は、エンジンからの排気を冷却する冷却要素と冷却要素を収容したケースとを有するEGRクーラを、エンジンを搭載した機械から取り外した状態で、冷却要素を洗浄する洗浄装置に関する。洗浄装置は、貯留槽と、超音波振動発生器と、洗浄液がケースの内部を通過可能できるようにEGRクーラを設置する洗浄経路と、貯留槽内の洗浄液を洗浄経路に送る循環機構と、洗浄経路からの洗浄液を貯留槽に戻す還流経路と、洗浄経路及び循環機構間のバブル発生機構とを有し、EGRクーラが、貯留槽に収容された収容設置状態と、洗浄経路に設置された接続設置状態とに設置可能であり、超音波振動発生器が、収容設置状態でEGRクーラに超音波振動を伝達する振動子を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンからの排気を冷却する冷却要素と前記冷却要素を収容したケースとを有し、かつ前記排気を前記ケースの内部に通すための第1及び第2開口を前記ケースに形成したEGRクーラを、前記エンジンを搭載した機械から取り外した状態で、洗浄液を用いて前記冷却要素を洗浄するように構成される洗浄装置であって、
前記洗浄液を溜める貯留槽と、
超音波振動を発生可能に構成される超音波振動発生器と、
前記洗浄液が前記ケースの内部を通過可能できるように前記EGRクーラを設置可能に構成される洗浄経路と、
前記貯留槽内の洗浄液を前記洗浄経路に送る循環機構と、
前記洗浄経路からの洗浄液を前記貯留槽に戻す還流経路と、
前記洗浄経路及び前記循環機構間に配置され、かつ前記洗浄液に泡を発生させるように構成されるバブル発生機構と
を備え、
前記貯留槽は、前記EGRクーラを収容可能に構成され、
前記EGRクーラが、前記冷却要素の全体を前記貯留槽内の洗浄液に浸すように前記貯留槽に収容された収容設置状態と、前記洗浄経路に設置された接続設置状態とのそれぞれにて設置可能になっており、
前記超音波振動発生器が、前記収容設置状態で、前記貯留槽内の洗浄液を介して前記EGRクーラに前記超音波振動を伝達できるように前記貯留槽内に配置される振動子を有する、洗浄装置。
【請求項2】
前記洗浄経路が、
前記バブル発生機構及び前記第1開口を連結し、かつ前記第1開口に離脱可能に接続される第1洗浄管と、
前記第2開口及び前記還流経路を連結し、かつ前記第2開口に離脱可能に接続される第2洗浄管と、
前記バブル発生機構及び前記第2洗浄管を連結する供給用逆流管と、
前記第1洗浄管及び前記還流経路を連結する排出用逆流管と
を有し、
前記接続設置状態で、前記EGRクーラが、前記第1及び第2開口をそれぞれ前記第1及び第2洗浄管に接続するように前記洗浄経路に設置され、
さらに、前記接続設置状態で、前記洗浄経路が、前記バブル発生機構からの洗浄液を、前記第1洗浄管、前記ケースの内部、前記第2洗浄管、前記還流経路の順に通す順流経路と、前記バブル発生機構からの洗浄液を、前記供給用逆流管、前記第2洗浄管、前記ケースの内部、前記第1洗浄管、前記排出用逆流管、前記還流経路の順に通す逆流経路とに切り換え可能に構成されている、請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
前記バブル発生機構、前記第1洗浄管、及び前記供給用逆流管が第1三方弁によって接続され、
前記第2洗浄管、前記供給用逆流管、及び前記還流経路が第2三方弁によって接続され、
前記排出用逆流管上に開閉弁が配置されている、請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項4】
前記接続設置状態のEGRクーラを支持可能に構成される処理槽をさらに備え、
前記収容及び接続設置状態のEGRクーラのケースが、それらの内部を通過する洗浄液の流れを水平方向に沿わせると共に互いに平行となるように配向され、
前記処理槽が、前記貯留槽に対して前記水平方向のうち前記洗浄液の流れに交差する方向にズレると共に前記貯留槽に対して上方に配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンからの排気を冷却する冷却要素を含むEGRクーラを、エンジンを搭載した機械から取り外した状態で、かかる冷却要素を洗浄する洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車、鉄道、船舶、発電機、ポンプ等の機械に搭載されるエンジン、例えば、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等においては、排気の一部を再び吸気に用いるように排気経路と吸気経路とを連結するEGR(Exhaust Gas Recirculation、排気還流)装置が設けられることがある。かかるEGR装置には、それを通過する排気を冷却する冷却要素を有するEGRクーラが設けられる。
【0003】
このようなエンジンを搭載する機械においては、EGRクーラの冷却要素に、排気中の粒子状物質や、エンジンオイルの燃えカスであるアッシュ等が堆積する。そのため、冷却要素に堆積される堆積物質を除去するために、EGRクーラを上記機械に取り付けたままの状態で、冷却要素を洗浄液によって洗浄することが行われている。また、EGRクーラを上記機械から取り外した状態で、冷却要素を洗浄液によって洗浄することもまた行われている。(例えば、特許文献1を参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−031816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、EGRクーラを、エンジンを搭載した機械に取り付けたままの状態で冷却要素を洗浄液によって洗浄する場合、洗浄液がEGRクーラ以外の機械の部品に付着するのを防ぐことを考慮すると、洗浄液の種類、供給範囲、使用量、使用時間等の点で洗浄が制約される。このような制約は、堆積物質を除去する効率を低下させる。
【0006】
これに対して、EGRクーラを、エンジンを搭載した機械から取り外した状態で冷却要素を洗浄液によって洗浄する場合は、上記制約を受け難くなる。しかしながら、従来においては、EGRクーラを上記機械に対して着脱する作業の煩わしさのために、EGRクーラを上記機械から取り外した状態で冷却要素を洗浄液によって洗浄する技術については十分に検討されていない。
【0007】
上記実情を鑑みると、エンジンを搭載した機械からEGRクーラを取り外した状態で、EGRクーラの冷却要素の堆積物質を効率的に除去可能とする洗浄装置を提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、一態様に係る洗浄装置は、エンジンからの排気を冷却する冷却要素と前記冷却要素を収容したケースとを有し、かつ前記排気を前記ケースの内部に通すための第1及び第2開口を前記ケースに形成したEGRクーラを、前記エンジンを搭載した機械から取り外した状態で、洗浄液を用いて前記冷却要素を洗浄するように構成される洗浄装置であって、前記洗浄液を溜める貯留槽と、超音波振動を発生可能に構成される超音波振動発生器と、前記洗浄液が前記ケースの内部を通過可能できるように前記EGRクーラを設置可能に構成される洗浄経路と、前記貯留槽内の洗浄液を前記洗浄経路に送る循環機構と、前記洗浄経路からの洗浄液を前記貯留槽に戻す還流経路と、前記洗浄経路及び前記循環機構間に配置され、かつ前記洗浄液に泡を発生させるように構成されるバブル発生機構とを含み、前記貯留槽は、前記EGRクーラを収容可能に構成され、前記EGRクーラが、前記冷却要素の全体を前記貯留槽内の洗浄液に浸すように前記貯留槽に収容された収容設置状態と、前記洗浄経路に設置された接続設置状態とのそれぞれにて設置可能になっており、前記超音波振動発生器が、前記収容設置状態で、前記貯留槽内の洗浄液を介して前記EGRクーラに前記超音波振動を伝達できるように前記貯留槽内に配置される振動子を有する。
【発明の効果】
【0009】
一態様に係る洗浄装置においては、エンジンを搭載した機械からEGRクーラを取り外した状態で、EGRクーラの冷却要素の堆積物質を効率的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、一実施形態に係る洗浄装置を、その貯留槽内にEGRクーラを収容した状態で模式的に示す図である。
図2図2は、一実施形態に係る洗浄装置を、その洗浄経路にEGRクーラを設置し、かつ順流経路に洗浄液を流した状態で模式的に示す図である。
図3図3は、一実施形態に係る洗浄装置を、その洗浄経路にEGRクーラを設置し、かつ逆流経路に洗浄液を流した状態で模式的に示す図である。
図4図4は、一実施形態に係る洗浄装置において、貯留槽、処理槽、及び超音波振動発生器のみを枠体に設置した状態を概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一実施形態に係る洗浄装置について以下に説明する。本実施形態においては、洗浄装置が、ディーゼル自動車、例えば、ディーゼルエンジンを搭載するトラック、トラクター、バス等に用いられるEGRクーラを洗浄する場合について説明する。しかしながら、本発明の洗浄装置は、ディーゼルエンジンを搭載する鉄道、船舶、荷役機械、建設機械、発電機、ポンプ等の機械に用いられるEGRクーラを洗浄することもできる。さらに、本発明の洗浄装置は、ガソリンエンジンを搭載する自動車、鉄道、船舶、荷役機械、建設機械、発電機、ポンプ等の機械に用いられるEGRクーラを洗浄することもできる。
【0012】
「洗浄装置の概略」
図1図3を参照して、洗浄装置の概略について説明する。図1図3に示すように、洗浄装置は、ディーゼル自動車から取り外されたEGRクーラ1を設置可能に構成される。かかるEGRクーラ1は、ディーゼルエンジンからの排気を冷却する冷却要素である熱交換器2(破線により示す)と、この熱交換器2を収容するケース3とを有する。EGRクーラ1のケース3には、排気をケース3の内部に通すための第1開口4及び第2開口5(破線により示す)が形成されている。そして、洗浄装置は、洗浄液Cを用いて熱交換器2を洗浄する。しかしながら、冷却要素は、熱交換器以外とすることもできる。
【0013】
洗浄装置は、洗浄液Cを溜める貯留槽10を有する。なお、図1図3においては、貯留槽10は断面視されている。洗浄装置は、超音波振動を発生可能に構成される超音波振動発生器20を有する。洗浄装置は、洗浄液CがEGRクーラ1のケース3の内部を通過可能できるようにEGRクーラ1を設置可能に構成される洗浄経路30を有する。洗浄装置は、貯留槽10内の洗浄液Cを洗浄経路30に送る循環機構40を有する。洗浄装置は、洗浄経路30からの洗浄液Cを貯留槽10に戻す還流経路50を有する。洗浄装置は、洗浄液Cに泡を発生させるように構成されるバブル発生機構60を有する。バブル発生機構60は、洗浄経路30及び循環機構40間に配置される。
【0014】
かかる洗浄装置において、貯留槽10は、EGRクーラ1を収容可能に構成される。かかる洗浄装置において、EGRクーラ1は、図1に示すように、その熱交換器2の全体を貯留槽10内の洗浄液Cに浸すように貯留槽10に収容された収容設置状態と、図2及び図3に示すように、洗浄経路30に設置された接続設置状態とのそれぞれにて設置可能になっている。特に図1に示すように、超音波振動発生器20は、収容設置状態で、貯留槽10内の洗浄液Cを介してEGRクーラ1に超音波振動を伝達できるように貯留槽10内に配置される振動子21を有する。
【0015】
さらに、洗浄装置の概略は次のように構成することができる。洗浄装置において、洗浄経路30は、バブル発生機構60と第1開口4とを連結する第1洗浄管31を有する。第1洗浄管31は、第1開口4に離脱可能に接続される。洗浄経路30は、第2開口5と還流経路50とを連結する第2洗浄管32を有する。第2洗浄管32は、第2開口5に離脱可能に接続される。洗浄経路30は、バブル発生機構60と第2洗浄管32とを連結する供給用逆流管33を有する。洗浄経路30は、第1洗浄管31と還流経路50とを連結する排出用逆流管34を有する。
【0016】
図2及び図3に示すように、上述した接続設置状態で、EGRクーラ1が、第1及び第2開口4,5をそれぞれ第1及び第2洗浄管31,32に接続するように洗浄経路30に設置される。さらに、接続設置状態で、洗浄経路30は、図2に示すように、バブル発生機構60からの洗浄液Cを、第1洗浄管31、ケース3の内部、第2洗浄管32、還流経路50の順に通す順流経路と、図3に示すように、バブル発生機構60からの洗浄液Cを、供給用逆流管33、第2洗浄管32、ケース3の内部、第1洗浄管31、排出用逆流管34、還流経路50の順に通す逆流経路とに切り換え可能に構成されている。
【0017】
図1図3に示すように、バブル発生機構60、第1洗浄管31、及び供給用逆流管33が第1三方弁35によって接続される。第2洗浄管32、供給用逆流管33、及び還流経路50が第2三方弁36によって接続される。排出用逆流管34上に開閉弁37が配置される。
【0018】
洗浄装置は、接続設置状態のEGRクーラ1を支持可能に構成される処理槽70をさらに有する。なお、図1図3においては、処理槽70は断面視されている。収容及び接続設置状態のEGRクーラ1のケース3が、それらの内部を通過する洗浄液Cの流れ(矢印Fにより示す)を水平方向に沿わせると共に互いに略平行となるように配向される。処理槽70は、貯留槽10に対して水平方向のうち洗浄液Cの流れに交差する方向にズレると共に貯留槽10に対して上方に配置されている。
【0019】
「洗浄装置の詳細」
図1図4を参照すると、洗浄装置の詳細は次のように構成することができる。洗浄装置に用いられる洗浄液Cは、洗剤を含有する水溶液であるとよく、特に、洗浄液Cは発泡性を有する水系発泡液であるとよい。また、堆積物質を効率的に除去するためには、洗剤はアルカリ性であるとよい。しかしながら、本発明に用いられる洗浄液は、EGRクーラの冷却要素を洗浄可能であれば、洗剤を含有する水溶液以外の液体であってもよい。本発明に用いられる洗浄液はまた、EGRクーラの冷却要素から堆積物質を除去可能であれば、本発明で用いられる洗剤は中性であってもよい。
【0020】
例えば、洗浄液Cは、メタケイ酸ナトリウム(9水塩)(NaO・SiO・9HO)、ノニオン界面活性剤、縮合りん酸等を含有する水溶液とすることができる。しかしながら、洗浄液はこれに限定されない。
【0021】
図1図3に示すように、洗浄装置は、洗浄液Cを加熱可能に構成されるヒータ80を有する。図4に示すように、洗浄装置は、少なくとも貯留槽10及び処理槽70を支持する架台90を有する。洗浄装置は、洗浄液Cを濾過するように構成されていない。すなわち、洗浄装置は、洗浄液Cを濾過せずに循環させるように構成されている。
【0022】
「貯留槽の詳細」
図1図3を参照すると、貯留槽10の詳細は次のように構成することができる。貯留槽10は、その上面に形成される上面開口10aを有する。EGRクーラ1は、上面開口10aから貯留槽10の内部に収容される。貯留槽10の底面10bには、超音波振動発生器20の振動子21と、ヒータ80とが配置される。貯留槽10は、その内部でEGRクーラ1を支持する支持部材11を有する。
【0023】
支持部材11は、EGRクーラ1を振動子21の真上にて振動子21と上下方向に間隔を空けるように支持部材11に載置する構成となっている。DPFの全体、特に、EGRクーラ1の全体が洗浄液Cに浸るように、貯留槽10に洗浄液Cが溜められる。振動子21からの超音波振動が、洗浄液Cを介して、支持部材11によって支持されたEGRクーラ1に伝えられるようになっている。
【0024】
「超音波振動発生器の詳細」
図1図4を参照すると、超音波振動発生器20の詳細は次のように構成することができる。図1図3に示すように、超音波振動発生器20は、振動子21を制御するように構成される制御ユニット22を有する。制御ユニット22は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、入力インターフェース、出力インターフェース等の電子部品と、かかる電子部品を配置した電気回路とを含むとよい。
【0025】
制御ユニット22は、貯留槽10の外部に配置される。制御ユニット22は振動子21と電気的に接続される。特に、洗浄装置を小型化する観点においては、図4に示すように、制御ユニット22は、処理槽70に対して上方に配置することができる。
【0026】
「洗浄経路の詳細」
図1図3を参照すると、洗浄経路30の詳細は次のように構成することができる。第1洗浄管31、第2洗浄管32、供給用逆流管33、及び排出用逆流管34は可撓性を有する。
【0027】
図1図3に示すように、第1洗浄管31の長手方向の一端部は第1三方弁35に接続される。第1洗浄管31の長手方向の他端部には、第1接続栓31aが取り付けられている。第1接続栓31aには、洗浄液Cを流通可能とするようにその基端から先端に向かって貫通する流通経路31b(破線により示す)が形成される。図2及び図3に示すように、かかる第1接続栓31aが、その基端から先端に向かう方向にて、第1開口4を塞ぐように第1開口4に挿入され、かかる第1接続栓31aによって、第1洗浄管31の長手方向の他端部が第1開口4に離脱可能に接続される。
【0028】
図1図3に示すように、第2洗浄管32の長手方向の一端部には、第2接続栓32aが取り付けられている。第2接続栓32aには、洗浄液Cを流通可能とするようにその基端から先端に向かって貫通する流通経路32b(破線により示す)が形成される。図2及び図3に示すように、かかる第2接続栓32aが、その基端から先端に向かう方向にて、第2開口5を塞ぐように第2開口5に挿入され、かかる第2接続栓32aによって、第2洗浄管32の長手方向の一端部が第2開口5に離脱可能に接続される。図1図3に示すように、第2洗浄管32の長手方向の他端部は第2三方弁36に接続される。
【0029】
供給用逆流管33の長手方向の一端部は第1三方弁35に接続される。供給用逆流管33の長手方向の他端部は第2三方弁36に接続される。排出用逆流管34の長手方向の一端部は第1洗浄管31の長手方向の中間部に接続される。排出用逆流管34の長手方向の他端部は還流経路50の長手方向の中間部に接続される。
【0030】
第1三方弁35は、バブル発生機構60から第1洗浄管31に向かう洗浄液Cの流れを許容し、かつバブル発生機構60から供給用逆流管33に向かう洗浄液Cの流れを遮断する順流状態と、バブル発生機構60から第1洗浄管31に向かう洗浄液Cの流れを遮断し、かつバブル発生機構60から供給用逆流管33に向かう洗浄液Cの流れを許容する逆流状態とに切り換え可能に構成されている。第2三方弁36は、第2洗浄管32から還流経路50に向かう洗浄液Cの流れを許容し、かつ供給用逆流管33から第2洗浄管32に向かう洗浄液Cの流れを遮断する順流状態と、第2三方弁36は、第2洗浄管32から還流経路50に向かう洗浄液Cの流れを遮断し、かつ供給用逆流管33から第2洗浄管32に向かう洗浄液Cの流れを許容する逆流状態とに切り換え可能に構成されている。
【0031】
開閉弁37は、排出用逆流管34を通る洗浄液Cの流れ、特に、排出用逆流管34の一端部から他端部に向かう洗浄液Cの流れを遮断する閉鎖状態と、排出用逆流管34を通る洗浄液Cの流れ、特に、排出用逆流管34の一端部から他端部に向かう洗浄液Cの流れを許容する開放状態とに切り換え可能に構成されている。
【0032】
「循環機構の詳細」
図1図3を参照すると、循環機構40の詳細は次のように構成することができる。循環機構40は、貯留槽10内の洗浄液Cを洗浄経路30に向けて汲み上げるように構成される循環ポンプ41を有する。循環機構40は、貯留槽10及びバブル発生機構60を連結する送給管42を有する。送給管42の長手方向の中間部に循環ポンプ41が配置される。送給管42の長手方向の一端部は貯留槽10の下部に接続される。送給管42の長手方向の他端部はバブル発生機構60に接続される。
【0033】
「還流経路の詳細」
図1図3を参照すると、還流経路50の詳細は次のように構成することができる。還流経路50は、洗浄経路30及び貯留槽10を連結する還流管51を有する。還流管51の長手方向の一端部は第2三方弁36に接続される。還流管51の長手方向の他端部は貯留槽10に接続される。
【0034】
「バブル発生機構の詳細」
図1図3を参照すると、バブル発生機構60の詳細は次のように構成することができる。バブル発生機構60は、バブルを発生させるバブル発生器61を有する。バブル発生機構60は、送給管42及び洗浄経路30を連結するバブル発生管62を有する。バブル発生管62の長手方向の中間部にバブル発生器61が配置される。バブル発生管62の長手方向の一端部は送給管42の長手方向の他端部に接続される。バブル発生管62の長手方向の他端部は第1三方弁35に接続される。バブル発生機構60は、マイクロバブル発生機構、マイクロナノバブル発生機構又はナノバブル発生機構であるとよい。
【0035】
「処理槽の詳細」
図1図4を参照すると、処理槽70の詳細は次のように構成することができる。図1図4に示すように、処理槽70は、その上面に形成される上面開口70aを有する。EGRクーラ1は、上面開口70aから処理槽70の内部に収容される。図4に示すように、超音波振動発生器20の制御ユニット22は、処理槽70の上面開口70aの真上にて、処理槽70と上下方向に間隔を空けるように配置される。処理槽70の上面開口70aは、貯留槽10の上面開口10aに対して水平方向のうち洗浄液Cの流れに交差する方向にズレると共に貯留槽10の上面開口10aに対して上方に配置されている。
【0036】
「架台の詳細」
図4を参照すると、架台90の詳細は次のように構成することができる。図4に示すように、架台90は、超音波振動発生器20の振動子21及びヒータ80を含む貯留槽10、並びに処理槽70に加えて、超音波振動発生器20の制御ユニット22、洗浄経路30、循環機構40、還流経路50、及びバブル発生機構60を支持する。
【0037】
架台90は、貯留槽10を支持し、かつ貯留槽10を載置可能に構成される第1ステージ91を有する。架台90は、処理槽70を支持し、かつ処理槽70を載置可能に構成される第2ステージ92を有する。第2ステージ92は、水平方向にて第1ステージ91における貯留槽10の配置部分を避けるように第1ステージ91に対して上方に配置される。
【0038】
架台90は、超音波振動発生器20の制御ユニット22を支持し、かつ制御ユニット2を載置可能に構成される第3ステージ93を有する。第3ステージ93は、第2ステージ92に対して上方に配置される。架台90は、第1ステージ91から上方に立ち上がる縦フレーム94を有する。縦フレーム94は、第2ステージ92及び第3ステージ93を支持する。架台90は、第1ステージ91の下部に取り付けられる複数のキャスタ95を有する。各キャスタ95は車輪95aを有する。
【0039】
特に明確に図示はしないが、第1ステージ91は、循環機構40の循環ポンプ41を支持し、かつ循環ポンプ41を載置可能に構成される。縦フレーム94は、バブル発生機構60のバブル発生器61を支持する。
【0040】
「洗浄方法」
図1図3を参照して、本実施形態に係る洗浄装置を用いてEGRクーラ1を洗浄する方法の一例について説明する。図1に示すように、貯留槽10内に洗浄液Cを溜める。ディーゼル自動車からEGRクーラ1を取り外す。EGRクーラ1の全体が貯留槽10内の洗浄液Cに浸るようにEGRクーラ1を貯留槽10内に入れる。特に明確に図示はしないが、EGRクーラ1と一緒に、EGRバルブを貯留槽10内に入れることもできる。この場合、EGRクーラ1とEGRバルブとを一緒に効率的に洗浄できる。
【0041】
ヒータ80によって、貯留槽10内の洗浄液Cを加熱する。超音波振動発生器20の振動子21によって、貯留槽10内のEGRクーラ1に超音波振動を加える。EGRクーラ1の全体を貯留槽10内の洗浄液Cに浸し、かつ超音波振動を発生させた状態を、一定時間維持する。なお、EGRバルブを貯留槽10内に入れる場合、EGRバルブの洗浄は、このような貯留槽10内の洗浄液Cによる洗浄の後に完了することができる。
【0042】
図2及び図3に示すように、EGRクーラ1を貯留槽10から処理槽70に移動させる。洗浄経路30の第1洗浄管31をEGRクーラ1のケース3の第1開口4に接続し、かつ洗浄経路30の第2洗浄管32をケース3の第2開口5に接続するように、EGRクーラ1を洗浄経路30上に設置する。
【0043】
バブル発生機構60によって洗浄液Cに泡を発生させながら、洗浄液Cを、貯留槽10、循環機構40、バブル発生機構60、洗浄経路30、還流経路50、貯留槽10の順に流すように、洗浄液Cを洗浄装置内で循環させ、かかる洗浄液Cの循環によってケース3内の熱交換器2を一定時間洗浄する。洗浄液Cの循環時において、洗浄経路30は、図2に示すように、バブル発生機構60からの洗浄液Cを、第1洗浄管31、ケース3の内部、第2洗浄管32、還流経路50の順に通す順流経路と、図3に示すように、バブル発生機構60からの洗浄液Cを、供給用逆流管33、第2洗浄管32、ケース3の内部、第1洗浄管31、排出用逆流管34、還流経路50の順に通す逆流経路とに定期的に切り換えられる。
【0044】
洗浄液Cの循環を停止する。洗浄経路30からEGRクーラ1を取り外す。EGRクーラ1を乾燥させる。EGRクーラ1を再びディーゼル自動車に取り付ける。
【0045】
以上、本実施形態に係る洗浄装置においては、EGRクーラ1が、熱交換器2の全体を貯留槽10内の洗浄液Cに浸すように貯留槽10に収容された収容設置状態と、洗浄経路30に設置された接続設置状態とのそれぞれにて設置可能になっており、超音波振動発生器20が、収容設置状態で、貯留槽10内の洗浄液Cを介してEGRクーラ1に超音波振動を伝達できるように貯留槽10内に配置される振動子21を有する。そのため、上記収容設置状態で、貯留槽10に溜められた洗浄液Cと、振動子21の超音波振動とによって、熱交換器2に付着した堆積物質を浮き上がらせ、その後、上記接続設置状態で、洗浄装置を循環する洗浄液Cによって、浮き上がった堆積物質を熱交換器2から洗い流すことができる。よって、エンジンを搭載した機械からEGRクーラ1を取り外した状態で、EGRクーラ1の熱交換器2の堆積物質を効率的に除去することができる。
【0046】
本実施形態に係る洗浄装置においては、洗浄経路30が、接続設置状態で、EGRクーラ1が、第1及び第2開口4,5をそれぞれ第1及び第2洗浄管31,32に接続するように洗浄経路30に設置され、さらに、接続設置状態で、洗浄経路30が、バブル発生機構60からの洗浄液Cを、第1洗浄管31、ケース3の内部、第2洗浄管32、還流経路50の順に通す順流経路と、バブル発生機構60からの洗浄液Cを、供給用逆流管33、第2洗浄管32、ケース3の内部、第1洗浄管31、排出用逆流管34、還流経路50の順に通す逆流経路とに切り換え可能に構成されている。ここで、バブル発生機構60により発生した泡は、洗浄液Cが熱交換器2を通過する前では洗浄液Cに十分に含まれるが、かかる泡は、洗浄液Cが熱交換器2を通過した後には洗浄液Cに十分に含まれなくなる。そのため、洗浄液Cの流れの下流側に位置する熱交換器2の部分は、泡による洗浄効果を享受し難くなる。これに対して、本実施形態に係る洗浄装置においては、洗浄液Cが上記順流経路を通る場合には、熱交換器2における第1開口4側の部分が、泡による洗浄効果を十分に受けることができ、かつ洗浄液Cが上記逆流経路を通る場合には、熱交換器2における第2開口5側の部分が、泡による洗浄効果を十分に受けることができる。よって、エンジンを搭載した機械からEGRクーラ1を取り外した状態で、EGRクーラ1の熱交換器2の堆積物質を効率的に除去することができる。
【0047】
本実施形態に係る洗浄装置においては、バブル発生機構60、第1洗浄管31、及び供給用逆流管33が第1三方弁35によって接続され、第2洗浄管32、供給用逆流管33、及び還流経路50が第2三方弁36によって接続され、排出用逆流管34上に開閉弁37が配置されている。そのため、洗浄経路30における順流経路と逆流経路とを、第1及び第2三方弁35,36並びに開閉弁37によって効率的に切り換えることができる。よって、エンジンを搭載した機械からEGRクーラ1を取り外した状態で、EGRクーラ1の熱交換器2の堆積物質を効率的に除去することができる。
【0048】
本実施形態に係る洗浄装置においては、収容及び接続設置状態のEGRクーラ1のケース3が、それらの内部を通過する洗浄液Cの流れを水平方向に沿わせると共に互いに平行となるように配向され、処理槽70が、貯留槽10に対して水平方向のうち洗浄液Cの流れに交差する方向にズレると共に貯留槽10に対して上方に配置されている。そのため、EGRクーラ1を貯留槽10から処理槽70に容易に移動させることができる。すなわち、EGRクーラ1を収容設置状態から接続設置状態に容易に変更させることができる。よって、エンジンを搭載した機械からEGRクーラ1を取り外した状態で、EGRクーラ1の熱交換器2の堆積物質を効率的に除去することができる。
【0049】
ここまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その技術的思想に基づいて変形及び変更可能である。
【符号の説明】
【0050】
1…EGRクーラ、2…熱交換器(冷却要素)、3…ケース、4…第1開口、5…第2開口
10…貯留槽、20…超音波振動発生器、21…振動子、30…洗浄経路、31…第1洗浄管、32…第2洗浄管、33…供給用逆流管、34…排出用逆流管、35…第1三方弁、36…第2三方弁、37…開閉弁、40…循環機構、50…還流経路、60…バブル発生機構、70…処理槽
C…洗浄液
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2020年1月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンからの排気を冷却する冷却要素と前記冷却要素を収容したケースとを有し、かつ前記排気を前記ケースの内部に通すための第1及び第2開口を前記ケースに形成したEGRクーラを、前記エンジンを搭載した機械から取り外した状態で、洗浄液を用いて前記冷却要素を洗浄するように構成される洗浄装置であって、
前記洗浄液を溜める貯留槽と、
超音波振動を発生可能に構成される超音波振動発生器と、
前記洗浄液が前記ケースの内部を通過可能できるように前記EGRクーラを設置可能に構成される洗浄経路と、
前記貯留槽内の洗浄液を前記洗浄経路に送る循環機構と、
前記洗浄経路からの洗浄液を前記貯留槽に戻す還流経路と、
前記洗浄経路及び前記循環機構間に配置され、かつ前記洗浄液に泡を発生させるように構成されるバブル発生機構と
を備え、
前記貯留槽は、前記EGRクーラを収容可能に構成され、
前記EGRクーラが、前記冷却要素の全体を前記貯留槽内の洗浄液に浸すように前記貯留槽に収容された収容設置状態と、前記洗浄経路に設置された接続設置状態とのそれぞれにて設置可能になっており、
前記超音波振動発生器が、前記収容設置状態で、前記貯留槽内の洗浄液を介して前記EGRクーラに前記超音波振動を伝達できるように前記貯留槽内に配置される振動子を有し、
洗浄装置が、前記接続設置状態のEGRクーラを支持可能に構成される処理槽を備え、
前記収容及び接続設置状態のEGRクーラのケースが、それらの内部を通過する洗浄液の流れを水平方向に沿わせると共に互いに平行となるように配向され、
前記処理槽が、前記貯留槽に対して前記水平方向のうち前記洗浄液の流れに交差する方向にズレると共に前記貯留槽に対して上方に配置されている、洗浄装置。
【請求項2】
前記洗浄経路が、
前記バブル発生機構及び前記第1開口を連結し、かつ前記第1開口に離脱可能に接続される第1洗浄管と、
前記第2開口及び前記還流経路を連結し、かつ前記第2開口に離脱可能に接続される第2洗浄管と、
前記バブル発生機構及び前記第2洗浄管を連結する供給用逆流管と、
前記第1洗浄管及び前記還流経路を連結する排出用逆流管と
を有し、
前記接続設置状態で、前記EGRクーラが、前記第1及び第2開口をそれぞれ前記第1及び第2洗浄管に接続するように前記洗浄経路に設置され、
さらに、前記接続設置状態で、前記洗浄経路が、前記バブル発生機構からの洗浄液を、前記第1洗浄管、前記ケースの内部、前記第2洗浄管、前記還流経路の順に通す順流経路と、前記バブル発生機構からの洗浄液を、前記供給用逆流管、前記第2洗浄管、前記ケースの内部、前記第1洗浄管、前記排出用逆流管、前記還流経路の順に通す逆流経路とに切り換え可能に構成されている、請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
前記バブル発生機構、前記第1洗浄管、及び前記供給用逆流管が第1三方弁によって接続され、
前記第2洗浄管、前記供給用逆流管、及び前記還流経路が第2三方弁によって接続され、
前記排出用逆流管上に開閉弁が配置されている、請求項2に記載の洗浄装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記課題を解決するために、一態様に係る洗浄装置は、エンジンからの排気を冷却する冷却要素と前記冷却要素を収容したケースとを有し、かつ前記排気を前記ケースの内部に通すための第1及び第2開口を前記ケースに形成したEGRクーラを、前記エンジンを搭載した機械から取り外した状態で、洗浄液を用いて前記冷却要素を洗浄するように構成される洗浄装置であって、前記洗浄液を溜める貯留槽と、超音波振動を発生可能に構成される超音波振動発生器と、前記洗浄液が前記ケースの内部を通過可能できるように前記EGRクーラを設置可能に構成される洗浄経路と、前記貯留槽内の洗浄液を前記洗浄経路に送る循環機構と、前記洗浄経路からの洗浄液を前記貯留槽に戻す還流経路と、前記洗浄経路及び前記循環機構間に配置され、かつ前記洗浄液に泡を発生させるように構成されるバブル発生機構とを含み、前記貯留槽は、前記EGRクーラを収容可能に構成され、前記EGRクーラが、前記冷却要素の全体を前記貯留槽内の洗浄液に浸すように前記貯留槽に収容された収容設置状態と、前記洗浄経路に設置された接続設置状態とのそれぞれにて設置可能になっており、前記超音波振動発生器が、前記収容設置状態で、前記貯留槽内の洗浄液を介して前記EGRクーラに前記超音波振動を伝達できるように前記貯留槽内に配置される振動子を有し、洗浄装置が、前記接続設置状態のEGRクーラを支持可能に構成される処理槽を備え、前記収容及び接続設置状態のEGRクーラのケースが、それらの内部を通過する洗浄液の流れを水平方向に沿わせると共に互いに平行となるように配向され、前記処理槽が、前記貯留槽に対して前記水平方向のうち前記洗浄液の流れに交差する方向にズレると共に前記貯留槽に対して上方に配置されている