特開2021-124803(P2021-124803A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2021-124803分割キーボード、分割キーボード用ホルダ及び情報端末機器ホルダ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-124803(P2021-124803A)
(43)【公開日】2021年8月30日
(54)【発明の名称】分割キーボード、分割キーボード用ホルダ及び情報端末機器ホルダ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/02 20060101AFI20210802BHJP
【FI】
   G06F3/02 400
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-15921(P2020-15921)
(22)【出願日】2020年2月2日
(71)【出願人】
【識別番号】520040005
【氏名又は名称】大林 あき
(74)【代理人】
【識別番号】100195028
【弁理士】
【氏名又は名称】高久 由紀子
(72)【発明者】
【氏名】大林 あき
【テーマコード(参考)】
5B020
【Fターム(参考)】
5B020AA04
5B020AA15
5B020AA16
5B020CC06
5B020DD11
5B020DD51
(57)【要約】
【課題】身体に負担なく、入力をスピーディかつミスなく行う分割キーボードを提供する。
【解決手段】分割キーボード10は、右手用キーボード20と左手用キーボード30からなり、これらはそれぞれ、基板22、32上に配列されており、手の第1趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための5つのメインキー群RKG1〜RKG5、LKG1〜LKG5と、メインキー群の配列とはずれた位置に設けられており、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、及び入力内容の選択若しくは変換を行う補助キー群RKG6、LKG6、LKG7とを備える。メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーが十字状に配列され、各キーの入力を確実にするために、5つのキーの外縁に沿って、該5つのキーよりも高いガイド壁24、34が設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信する分割キーボードであって、
右手用キーボードと左手用キーボードからなり、
前記右手用キーボード及び左手用キーボードはそれぞれ、
基板と、
該基板上に所定方向に配列されており、手の第1趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための5つのメインキー群と、
前記基板上であって、前記メインキー群の配列とはずれた位置に設けられており、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、及び入力内容の選択若しくは変換を行う少なくとも一つの補助キー群と、
を備えており、
前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段を備えることを特徴とする分割キーボード。
【請求項2】
前記基板上に、少なくとも、数字入力のON/OFFの切り替え、特定の機能の実行、入力内容の削除、方向の選択のいずれかを行うための少なくとも一つの他の補助キー群を設けたことを特徴とする請求項1記載の分割キーボード
【請求項3】
表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信する分割キーボードであって、
右手用キーボードと左手用キーボードからなり、
前記右手用キーボード及び左手用キーボードはそれぞれ、
基板と、
該基板上に配列されており、手の第2趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための複数のメインキー群と、
前記基板上に配列されており、手の第1趾に対応し、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、入力内容の選択若しくは変換、数字入力のON/OFFの切り替えを行う少なくとも一つの補助キー群と、
を備えており、
前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、
該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段を備えることを特徴とする分割キーボード。
【請求項4】
前記メインキー群と補助キー群は、第1趾から第5趾の指の長さに対応する配置であることを特徴とする請求項3記載の分割キーボード。
【請求項5】
前記複数のメインキー群のうち、第3趾に対応する位置のメインキー群の下方に、
特定の機能の実行、入力内容の削除、方向の選択のうち少なくとも一つを行う他の補助キー群を備えることを特徴とする請求項3又は4記載の分割キーボード。
【請求項6】
前記メインキー群及び補助キー群は、5つのキーが十字状に配列されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の分割キーボード。
【請求項7】
前記入力補助手段は、
十字状に配列された5つのキーの外縁に沿って、該5つのキーの高さよりも高く形成されたガイド壁であることを特徴とする請求項6に記載の分割キーボード。
【請求項8】
前記十字状に配列された5つのキーのうち、中央に配置されたキーの高さと、中央のキーに隣接する4つのキーの高さに差を設け、前記中央のキーと隣接している4つのキーとの間の段差をもって、前記入力補助手段とすることを特徴とする請求項6に記載の分割キーボード。
【請求項9】
前記メインキー群及び補助キー群は、5つのキーが階段状に配列されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の分割キーボード。
【請求項10】
前記階段状に配列された5つのキーの高さの段差をもって、前記入力補助手段とすることを特徴とする請求項9に記載の分割キーボード。
【請求項11】
前記右手用キーボード及び左手用キーボードの少なくとも一方に、タッチパッドを設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の分割キーボード。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の分割キーボードを保持する分割キーボード用ホルダであって、
使用者の胴部に着脱可能な着脱部材と、
該着脱部材に取り付けられており、前記右手用キーボードを、前記使用者の腰部から大腿部の範囲で保持する右手用キーボードホルダと、
前記着脱部材に取り付けられており、前記左手用キーボードを、前記使用者の腰部から大腿部の範囲で保持する左手用キーボードホルダと、
前記右手用キーボードホルダを使用者の右大腿部に固定する右側固定手段と、
前記左手用キーボードホルダを使用者の左大腿部に固定する左側固定手段と、
を備えたことを特徴とする分割キーボード用ホルダ。
【請求項13】
前記右手用キーボードホルダ及び前記左手用キーボードホルダの位置を、上下または左右の少なくとも一方に調節可能であることを特徴とする請求項12記載の分割キーボード用ホルダ。
【請求項14】
前記右手用キーボードホルダ及び前記左手用キーボードホルダが、
前記右手用キーボード及び左手用キーボードのメインキー群及び補助キー群を露出させる開口部を有し、該開口部の周囲の部分で、前記右手用キーボード及び左手用キーボードの基板の周縁部を保持するポケット、
であることを特徴とする請求項12又は13記載の分割キーボード用ホルダ。
【請求項15】
請求項12〜14のいずれか一項に記載の分割キーボード用ホルダによって保持された請求項1〜11のいずれか一項に記載の分割キーボードと無線通信し、キー入力を受け付ける情報端末機器を保持する情報端末機器ホルダであって、
2つの環状のバンドを、使用者の右肩から左腰にかけて、及び使用者の左肩から右腰にかけて装着することで、前記使用者の胴体の前面及び背面でクロスする保持バンドと、
前記使用者の胴体の前面でクロスする保持バンドの内側に設けられており、前記保持バンドによって保持されるベースプレートと、
該ベースプレートに沿ってスライド可能なスライド部と、
該スライド部に設けられており、前記情報端末機器を保持するスタンド部と、
前記保持バンドの外側に設けられる使用者の上体を覆う上着と、
を備えたことを特徴とする情報端末機器ホルダ。
【請求項16】
前記上着が着脱具によって前開き可能であり、かつ、前記保持バンドの前面のクロス部分が着脱具によって前開き可能であることを特徴とする請求項15記載の情報端末機器ホルダ。
【請求項17】
前記使用者の腰に着脱可能に装着され、前記保持バンドに連結される腰ベルトを設けたことを特徴とする請求項16に記載の情報端末機器ホルダ。
【請求項18】
前記腰ベルトの前記使用者の胴体の前面側に、前記ベースプレートを差し込む差し込み部を設けたことを特徴とする請求項17に記載の情報端末機器ホルダ。
【請求項19】
前記スタンド部で前記情報端末機器を保持したときに、少なくとも該情報端末機器の表示部に重なる部分を透明部材で形成したことを特徴とする請求項15〜18のいずれか一項に記載の情報端末機器ホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分割キーボード、分割キーボード用ホルダ、これらと共に使用される情報端末機器ホルダに関し、更に具体的には、立ったり歩き回ったりしながらの情報の入力を身体に負担なくスピーディに、かつ入力ミスなく行うための分割キーボード、分割キーボード用ホルダ及び情報端末機器ホルダを提供する。
【背景技術】
【0002】
情報端末機器に情報を入力するための入力装置を、左右分離独立に構成した技術として下記特許文献1に記載の左右分離独立入力装置がある。当該左右分離独立装置は、情報処理等の入力端末装置において、左右に2分割して各々独立な入力手段と、前記独立な入力手段のどちらか一方または両方の底面に設けたポインティングデバイスと、前記入力手段のデータ入力キーに設け前記ポインティングデバイス動作制御を兼用する機能と、前記入力手段の筐体に設けた伸縮自在な帯とを有してなる構成である。
【0003】
また、下記特許文献2には、小型電子機器のキーボード構造に関し、文字データをキー入力する場合であっても、機器本体を両手で把持したままの状態でキー入力することが開示されている。具体的には、機器本体の裏面側に左手用キーボード、右手用キーボードをそれぞれ配設し、機器本体の両側部を両手で把持した状態で、左手用キーボード、右手用キーボードは両手の親指を除く残りの指で操作可能な文字キー等を所定の順序で配列してなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平3−17824号公報
【特許文献2】特開平11−3159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年は、スマートフォンやタブレットのように、小型の情報端末機器が普及しており、当該情報端末機器への情報の入力は、情報端末機器のタッチパネルに表示されたキーにタッチすることで行われる。このような入力動作を長く続けると、ストレートネックの原因となったり、上体を丸めた姿勢となりがちであることから、肩こりやひいては腰痛の原因になったりもする。
【0006】
上述した特許文献1に記載の技術では、左右独立分離した入力装置同士が有線で接続されていることから、左右の入力装置を必ずしも使用者の姿勢が最適(両肩をやや背中側にひき、頭部が下を向き過ぎない姿勢)になるように配置できるとは限らない。また、キーの配列はローマ字入力用の配列となっており、かな入力に比べると入力をスピーディに行うことができない。また、入力装置を見ずに入力するときに、キーの押し間違いが生じることを防ぐ手立てが考慮されていない。
【0007】
特許文献2に記載の技術では、機器本体の裏面側に配設された左手用キーボードと右手用キーボードを使用するため、上述した特許文献1と同様に、姿勢の問題や、入力スピードの問題、及びキーの押し間違いの問題が生じる。
【0008】
本発明は、以上のような点に着目したもので、立ったり歩き回ったりしながらの情報の入力に適しており、身体に負担なく、スピーディかつミスなく入力を行うための分割キーボード及びそのホルダを提供することをその目的とする。他の目的は、これらと共に使用される情報端末機器ホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の分割キーボードは、表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信する分割キーボードであって、右手用キーボードと左手用キーボードからなり、前記右手用キーボード及び左手用キーボードはそれぞれ、基板と、該基板上に所定方向に配列されており、手の第1趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための5つのメインキー群と、前記基板上であって、前記メインキー群の配列とはずれた位置に設けられており、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、及び入力内容の選択若しくは変換を行う少なくとも一つの補助キー群と、を備えており、前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段を備えることを特徴とする。
【0010】
主要な形態の一つは、前記基板上に、少なくとも、数字入力のON/OFFの切り替え、特定の機能の実行、入力内容の削除、方向の選択のいずれかを行うための少なくとも一つの他の補助キー群を設けたことを特徴とする。
【0011】
本発明の他の分割キーボードは、表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信する分割キーボードであって、右手用キーボードと左手用キーボードからなり、前記右手用キーボード及び左手用キーボードはそれぞれ、基板と、該基板上に配列されており、手の第2趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための複数のメインキー群と、前記基板上に配列されており、手の第1趾に対応し、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、入力内容の選択若しくは変換、数字入力のON/OFFの切り替えを行う少なくとも一つの補助キー群と、を備えており、前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段を備えることを特徴とする。
【0012】
主要な形態の一つは、前記メインキー群と補助キー群は、第1趾から第5趾の指の長さに対応する配置であることを特徴とする。他の形態の一つは、前記複数のメインキー群のうち、第3趾に対応する位置のメインキー群の下方に、特定の機能の実行、入力内容の削除、方向の選択のうち少なくとも一つを行う他の補助キー群を備えることを特徴とする。
【0013】
更に他の形態の一つは、前記いずれかの分割キーボードにおいて、前記メインキー群及び補助キー群は、5つのキーが十字状に配列されていることを特徴とする。
【0014】
更に他の形態の一つは、前記入力補助手段は、十字状に配列された5つのキーの外縁に沿って、該5つのキーの高さよりも高く形成されたガイド壁であることを特徴とする。
【0015】
更に他の形態の一つは、前記十字状に配列された5つのキーのうち、中央に配置されたキーの高さと、中央のキーに隣接する4つのキーの高さに差を設け、前記中央のキーと隣接している4つのキーとの間の段差をもって、前記入力補助手段とすることを特徴とする。
【0016】
更に他の形態の一つは、前記メインキー群及び補助キー群は、5つのキーが階段状に配列されていることを特徴とする。
【0017】
更に他の形態の一つは、前記階段状に配列された5つのキーの高さの段差をもって、前記入力補助手段とすることを特徴とする。
【0018】
更に他の形態の一つは、前記右手用キーボード及び左手用キーボードの少なくとも一方に、タッチパッドを設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明の分割キーボード用ホルダは、前記いずれかに記載の分割キーボードを保持する分割キーボード用ホルダであって、使用者の胴部に着脱可能な着脱部材と、該着脱部材に取り付けられており、前記右手用キーボードを、前記使用者の腰部から大腿部の範囲で保持する右手用キーボードホルダと、前記着脱部材に取り付けられており、前記左手用キーボードを、前記使用者の腰部から大腿部の範囲で保持する左手用キーボードホルダと、前記右手用キーボードホルダを使用者の右大腿部に固定する右側固定手段と、前記左手用キーボードホルダを使用者の左大腿部に固定する左側固定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
主要な形態の一つは、前記右手用キーボードホルダ及び前記左手用キーボードホルダの位置を、上下または左右の少なくとも一方に調節可能であることを特徴とする。
【0021】
他の形態の一つは、前記右手用キーボードホルダ及び前記左手用キーボードホルダが、前記右手用キーボード及び左手用キーボードのメインキー群及び補助キー群を露出させる開口部を有し、該開口部の周囲の部分で、前記右手用キーボード及び左手用キーボードの基板の周縁部を保持するポケット、であることを特徴とする。
【0022】
本発明の情報端末機器ホルダは、前記いずれかに記載の分割キーボード用ホルダによって保持された前記いずれかに記載の分割キーボードと無線通信し、キー入力を受け付ける情報端末機器を保持する情報端末機器ホルダであって、2つの環状のバンドを、使用者の右肩から左腰にかけて、及び使用者の左肩から右腰にかけて装着することで、前記使用者の胴体の前面及び背面でクロスする保持バンドと、前記使用者の胴体の前面でクロスする保持バンドの内側に設けられており、前記保持バンドによって保持されるベースプレートと、該ベースプレートに沿ってスライド可能なスライド部と、該スライド部に設けられており、前記情報端末機器を保持するスタンド部と、前記保持バンドの外側に設けられる使用者の上体を覆う上着と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
主要な形態の一つは、前記上着が着脱具によって前開き可能であり、かつ、前記保持バンドの前面のクロス部分が着脱具によって前開き可能であることを特徴とする。
【0024】
他の形態の一つは、前記使用者の腰に着脱可能に装着され、前記保持バンドに連結される腰ベルトを設けたことを特徴とする。
【0025】
更に他の形態の一つは、前記腰ベルトの前記使用者の胴体の前面側に、前記ベースプレートを差し込む差し込み部を設けたことを特徴とする。
【0026】
更に他の形態の一つは、前記スタンド部で前記情報端末機器を保持したときに、少なくとも該情報端末機器の表示部に重なる部分を透明部材で形成したことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的、特徴、利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信する分割キーボードであって、右手用キーボードと左手用キーボードからなり、前記右手用キーボード及び左手用キーボードはそれぞれ、基板と、該基板上に所定方向に配列されており、手の第1趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための5つのメインキー群と、前記基板上であって、前記メインキー群の配列とはずれた位置に設けられており、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、及び入力内容の選択若しくは変換を行う少なくとも一つの補助キー群と、を備えており、前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段を備えることとした。
【0028】
また、本発明によれば、表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信する分割キーボードであって、右手用キーボードと左手用キーボードからなり、前記右手用キーボード及び左手用キーボードはそれぞれ、基板と、該基板上に配列されており、手の第2趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための複数のメインキー群と、前記基板上に配列されており、手の第1趾に対応し、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、入力内容の選択若しくは変換、数字入力のON/OFFの切り替えを行う少なくとも一つの補助キー群と、を備えており、前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段を備えることとした。
【0029】
このため、立ったり歩き回ったりしながらの情報の入力に適しており、身体に負担なく、スピーディかつミスなく入力を行うことができる。
【0030】
また、本発明によれば、前記分割キーボードを保持する分割キーボード用ホルダであって、使用者の胴部に着脱可能な着脱部材と、該着脱部材に取り付けられており、前記右手用キーボードを、前記使用者の腰部から大腿部の範囲で保持する右手用キーボードホルダと、前記着脱部材に取り付けられており、前記左手用キーボードを、前記使用者の腰部から大腿部の範囲で保持する左手用キーボードホルダと、前記右手用キーボードホルダを使用者の右大腿部に固定する右側固定手段と、前記左手用キーボードホルダを使用者の左大腿部に固定する左側固定手段と、を備えることとした。このため、前記分割キーボードを、立ったり歩き回ったりしながら使用する場合に好適であり、身体に負担なく、スピーディかつミスなく入力を行うことができる。
【0031】
更に、本発明によれば、前記分割キーボードホルダによって保持された前記分割キーボードと無線通信し、キー入力を受け付ける情報端末機器を保持する情報端末機器ホルダであって、2つの環状のバンドを、使用者の右肩から左腰にかけて、及び使用者の左肩から右腰にかけて装着することで、前記使用者の胴体の前面及び背面でクロスする保持バンドと、前記使用者の胴体の前面でクロスする保持バンドの内側に設けられており、前記保持バンドによって保持されるベースプレートと、該ベースプレートに沿ってスライド可能なスライド部と、該スライド部に設けられており前記情報端末機器を保持するスタンド部と、前記保持バンドの外側に設けられる使用者の上体を覆う上着と、を備えることとした。このため、情報端末機器を手で持つ必要がなく、長時間の使用であっても身体にかかる負担がない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の実施例1の分割キーボードを示す平面図である。
図2】本発明の分割キーボードのメインキー群の構造を示す斜視図である。
図3】前記実施例1の分割キーボードの使用例の一例を示す図であり、(A)はキーボード台を示す平面図、(B)は使用例を示す図である。
図4】本発明の実施例2の分割キーボード用ホルダを使用者に装着した状態を示す図である。
図5】本発明の実施例3の分割キーボード用ホルダを使用者に装着した状態を示す図である。
図6】本発明の実施例4の分割キーボード用ホルダを示す図であり、(A)は使用者に装着した状態を示す図、(B)は分割キーボード用ホルダの裏面を示す平面図である。
図7】本発明の実施例5の情報端末機器ホルダを使用者に装着した状態を示す図である。
図8】前記実施例5の情報端末機器ホルダの保持バンド及びベースプレートを示す図であり、(A)は正面図、(B-1)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図、(B-2)は、前記(B-1)の状態からスタンド部を上方にスライドさせた状態を示す図である。
図9】本発明の実施例6の情報端末機器ホルダを示す図であり、(A)は保持バンドを示す斜視図、(B)は保持バンドと上着を重ねた状態を示す正面図、(C)は保持バンドと上着を開いた状態を示す正面図である。
図10】本発明の実施例7の情報端末機器ホルダを示す図であり、(A)は保持バンド、腰バンド及びベースプレートを示す正面図、(B)は腰バンドにベースプレートを差し込んだ状態を後側から見た図である。
図11】本発明の実施例8の分割キーボードを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0034】
まず、図1図3を参照しながら、本発明の実施例1を説明する。図1は、本実施例の分割キーボードを示す平面図、図2は、本発明の分割キーボードのメインキー群の構造を示す斜視図である。図3は、本実施例の分割キーボードの使用例の一例を示す図であり、(A)はキーボード台を示す平面図、(B)は使用例を示す図である。
【0035】
図1に示すように、本実施例の分割キーボード10は、右手用キーボード20と、左手用キーボード30により構成されている。右手用キーボード20は、基板22と、基板22上に、該基板22の長手方向に等間隔で配列された5つのメインキー群RKG1〜RKG5と、前記基板22上であって前記メインキー群RKG1〜RKG5からずれた位置に設けられた補助キー群RKG6と、タッチパッド26と、図示しない情報端末機器と無線通信するための無線通信部28を備えている。
【0036】
前記メインキー群RKG1〜RKG5は、右手の第1趾(親指)から第5趾(小指)のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するものであって、それぞれ5つのキーが十字状に配列されている。
【0037】
例えば、メインキー群RKG1は、中央のキーが「あ」であり、それに隣接する4つのキーが「い」、「う」、「え」、「お」となっている。同様に、メインキー群RKG2は、中央のキーが「か」であり、それに隣接する4つのキーが「き」、「く」、「け」、「こ」である。メインキー群RKG3は、中央のキーが「さ」であり、それに隣接する4つのキーが「し」、「す」、「せ」、「そ」であり、メインキー群RKG4は、中央のキーが「た」であり、それに隣接する4つのキーが「ち」、「つ」、「て」、「と」であり、メインキー群RKG5は、中央のキーが「は」であり、それに隣接する4つのキーが「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」である。
【0038】
一方、補助キー群RKG6は、中央のキーが拗音を入力するための「拗」であり、それに隣接する4つのキーは、撥音を入力するための「ん」、濁点を入力するための「゛」、促音を入力するための「っ」、長音を入力するための「−」である。タッチパッド26は、通常のノートPCなどに設けられているものと同様である。
【0039】
次に、左手用キーボード30は、基板32と、基板32上に、該基板32の長手方向に等間隔で配列された5つのメインキー群LKG1〜LKG5と、前記基板32上であって前記メインキー群LKG1〜LKG5からずれた位置に設けられた補助キー群LKG6、LKG7と、タッチパッド36と、図示しない情報端末機器と無線通信するための無線通信部38を備えている。
【0040】
前記メインキー群LKG1〜LKG5は、左手の第1趾(親指)から第5趾(小指)のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するものであって、それぞれ5つのキーが十字状に配列されている。
【0041】
例えば、メインキー群LKG1は、中央のキーが「な」であり、それに隣接する4つのキーが「に」、「ぬ」、「ね」、「の」となっている。同様に、メインキー群LKG2は、中央のキーが「ま」であり、それに隣接する4つのキーが「み」、「む」、「め」、「も」である。メインキー群LKG3は、中央のキーが「や」であり、それに隣接する4つのキーのうち、2つに「ゆ」と「よ」が割り当てられ、残りの2つは図示の例では空白である。メインキー群LKG4は、中央のキーが「ら」であり、それに隣接する4つのキーが「り」、「る」、「れ」、「ろ」であり、メインキー群LKG5は、中央のキーが「わ」であり、それに隣接する4つのキーのうち、2つに「を」と「ん」が割り当てられ、残りの2つは空白である。
【0042】
一方、補助キー群LKG6は、中央のキーが拗音を入力するための「拗」であり、それに隣接する4つのキーは、濁音を入力するための「゛」、半濁音を入力するための「゜」、入力した文字を変換するための「変換」、入力した文字を選択するための「選」である。また、補助キー群LKG7は、中央のキーが空白であり、それに隣接する4つのキーは、濁音を入力するための「゛」、促音を入力するための「っ」、長音を入力するための「−」、撥音を入力するための「ん」である。タッチパッド36は、通常のノートPCなどに設けられているものと同様である。なお、タッチパッド26、36は、必要に応じて設けるようにすればよく、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
【0043】
前記メインキー群RKG1〜RKG5、LKG1〜LKG5及び補助キー群RKG6、LKG6、LKG7は、これらの5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段として、十字状に配列された5つのキーの外縁に沿って、該5つのキーの高さよりも高く形成されたガイド壁を有する。
【0044】
図2(A)には、メインキー群RKG1の例が示されており、5つのキーKの外縁に沿って形成されたガイド壁24は、キーKとの高さの差H1が、例えば、12〜15mm程度となるように高く形成されている。このようなガイド壁24を5つのキーの外縁に沿って設けることにより、指がガイド壁24内でしか移動しなくなるため、5つのキーKのそれぞれを確実に入力することができる。
【0045】
他のメインキー群RKG2〜RKG5及び補助キー群RKG6についても、同様のガイド壁24が設けられている。
【0046】
同様に、左手用キーボード30のメインキー群LKG1〜LKG5及び補助キー群LKG6、LKG7についても、同様のガイド壁34が設けられている。
【0047】
このような分割キーボード10で、例えば、「キャット」と入力するときには、「き」+「拗」+「っ」+「と」と入力することで、まず、ひらがなの「きゃっと」を入力し、その後、補助キー群LKG6の「変換」キーを押すことで、変換候補が出てくる中から、カタカナを選択する。また、「ヴァイオリン」と入力するときには、「う」+「゛」+「あ」+「拗」+「い」+「お」+「り」+「ん」とひらがなで入力した後、同様に、補助キー群LKG6の「変換」キーを押してカタカナを選択する。
【0048】
以上のような分割キーボード10は、例えば、机に置いて使用してもよいが、図3に示すように、椅子側に設けることで、使用者54の姿勢をより正しく保つことができる。図3は、本実施例の分割キーボード10の使用例の一例を示す図であり、(A)はキーボード台を示す平面図であり、(B)は使用例を示す図である。キーボード台40は、ボード42の中央部がクッションスペース44となっており、その両側がキーボード置き部46、48となっている。
【0049】
図3(B)に示すように、情報端末機器(図示せず)のディスプレイ52の前に椅子50を置き、その椅子50の上にキーボード台40をおいて、クッションスペース44に使用者54が座り、その両側に右手用キーボード20と左手用キーボード30を置いて入力操作をすると、首を下に向けることなく、両腕を広げて操作を行うことができるため、使用者の身体に負担なく、スピーディかつミスなく入力操作を行うことができる。
【0050】
以上説明した実施形態の分割キーボード10は、表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信するものであって、右手用キーボード20と左手用キーボード30からなり、前記右手用キーボード20及び左手用キーボード30はそれぞれ、基板22、32と、該基板22、32上に所定方向に配列されており、手の第1趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための5つのメインキー群RKG1〜RKG5、LKG1〜LKG5と、前記基板22、32上であって、前記メインキー群の配列とはずれた位置に設けられており、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点の入力、及び入力内容の選択若しくは変換を行う補助キー群RKG6、LKG6、LKG7と、を備える。そして、前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段として、十字状に配列された5つのキーの外縁に沿って、該5つのキーの高さよりも高く形成されたガイド壁24、34を備えることとした。このため、情報の入力を、身体に負担なく、スピーディかつミスなく行うことができる。
【0051】
なお、上述した実施例では、入力補助手段としてガイド壁24、34を設けることとしたが、これも一例であり、同様の効果を奏するものであれば、他の形態としてもよい。例えば、図2(B)に示す例では、5つのキーが十字状に配列されたメインキー群RKG1´の中央のキーK1が、隣接する4つのキーK2よりも若干高く形成されている。例えば、キーK1とキーK2の高さの差H2は、1〜3mm程度である。このように中央のキーと隣接するキーの間で段差を設けることで、その段差をもって入力補助手段とすることができる。具体的には、使用者は、中央のキーK1の縁を横切るように指を滑らせることにより、入力ミスなく隣接するキーK2を押して入力することができる。他のメインキー群や補助キー群についても同様である。
【0052】
また、十字状に配列されたキー群のうちの中央のキーを、隣接する他の4つのキーよりも、例えば、高さを3〜15mm低くして段差を設け、その段差をもって入力補助手段としてもよい。
【0053】
更に、図2(C)に示すメインキー群RKG1´´のように、5つのキーK1〜K5が階段状に配列されていてもよい。図示の例では、キーK1、K3、K5に対して、キーK2、K4が直交するように配置されている。使用者は、このように階段状に配列された5つのキーK1〜K5の高さの段差H3をもって、入力補助手段とすることができる。具体的には、使用者は、キーK1、K3の縁から指を滑らせることで、垂直面に形成されたキーK2、K4を入力ミスなく入力することができる。
【実施例2】
【0054】
次に、図4を参照しながら、本発明の実施例2を説明する。図4は、本実施例の分割キーボード用ホルダを使用者に装着した状態を示す図である。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には、同一の符号を用いることとする(以下の実施例についても同様)。
【0055】
本実施例の分割キーボード用ホルダ60は、上述した実施例1の分割キーボード10の右手用キーボード20と左手用キーボード30を使用者56の腰部から大腿部にかけて保持するものである。
【0056】
図4に示すように、分割キーボード用ホルダ60は、使用者56の胴部に着脱可能な腰ベルト62と、腰ベルト62に連結バンド66を介して連結された大腿部バンド64Aと、大腿部バンド64Aと所定間隔をおいて装着される大腿部バンド64Bと、前記一対の大腿部バンド64A、64Bにかけて取り付けられた右手用キーボードホルダ70を備えている。右手用キーボードホルダ70には開口部72が設けられており、前記右手用キーボードホルダ70に右手用キーボード20を収納すると、メインキー群及び補助キー群が露出し、入力操作を行うことが可能となっている。
【0057】
また、分割キーボード用ホルダ60は、腰ベルト62に連結バンド82を介して連結された大腿部バンド80Aと、大腿部バンド80Aと所定間隔をおいて装着される大腿部バンド80Bと、前記一対の大腿部バンド80A、80Bにかけて取り付けられた左手用キーボードホルダ86を備えている。左手用キーボードホルダ86には開口部88が設けられており、前記左手用キーボードホルダ86に左手用キーボード30を収納すると、メインキー群及び補助キー群が露出し、入力操作を行うことが可能となっている。
【0058】
前記連結ベルト66、82は、ジョイント68、84によって長さ調整可能となっている。また、大腿部バンド64A、64Bもジョイント68によって長さ調整可能となっており、大腿部バンド80A、80Bもジョイント84によって長さ調整可能となっている。このため、右手用キーボード20及び左手用キーボード30の位置を、上下または左右に調節可能となっている。
【0059】
なお、上述した連結ベルト66、82や、大腿部バンド64A、64B、80A、80Bは、キーボードが軽量であるため、例えば、サスペンダーに使用する素材などを利用することができる。また、色や柄でバリエーションを広げるようにしてもよい。
【0060】
このように、本実施形態によれば、分割キーボード10を保持する分割キーボード用ホルダ60が、使用者56の胴部に着脱可能な腰ベルト62と、該腰ベルト62に、連結ベルト66及び大腿部バンド64Aを介して取り付けられており、右手用キーボード20を、使用者56の腰部から大腿部の範囲で保持する右手用キーボードホルダ70と、前記腰ベルト62に連結ベルト82及び大腿部バンド80Aを介して取り付けられており、左手用キーボード30を、使用者56の腰部から大腿部の範囲で保持する左手用キーボードホルダ86を備えることとした。このため、分割キーボード10を、立ったり歩き回ったりしながら使用する場合に好適であり、身体に負担なく、入力をスピーディにかつミスなく行うことができる。
【0061】
また、本実施例により、次のような効果が期待できる。
(1)倉庫などで現物を見ながら在庫データを管理する。
(2)商業施設などの駐車場で、混み具合や空きスペースのデータ管理、データ表示のスピード化の実現。
(3)机や椅子がない場所でも、スムースにデータ入力・送信ができるため、新聞記者などにとって利便性が高い。
(4)警察官や警備員が不審者、トラブルを察知した際、音を出さず、スピーディに現場から目を離すことなくデータを送信できる。
(5)例えば、電車内、屋外などで痴漢、不審者、ストーカーにあった被害者、また被害を目撃した第三者が加害者に気づかれず、警察などにメールで通報できる。また、被害内容が犯罪に該当するかあいまいなケース、加害者が被害者の顔見知りのケースなど、周辺の人々に被害事実、通報事実を知られたくないケースなど、通報をためらう心理を、音を出さず、スピーディに通報できることで、軽くできる。
【実施例3】
【0062】
次に、図5を参照しながら、本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例2の変形例である。図5は、本実施形態の分割キーボード用ホルダを使用者に装着した状態を示す図である。本実施形態の分割キーボード用ホルダ60´の構成は、基本的には上述した実施例1と同様であるが、連結ベルト66、82が、キーボードホルダ70、86に直結しており、強度を増すことができる。他の基本的な作用・効果は、上述した実施例2と同様である。
【実施例4】
【0063】
次に、図6を参照しながら、本発明の実施例4を説明する。本実施例は、分割キーボード用ホルダの他の形態を示す。図6は、実施例4の分割キーボード用ホルダを示す図であり、(A)は使用者に装着した状態を示す図、(B)は分割キーボード用ホルダの裏面を示す平面図である。
【0064】
図6(A)に示すように、本実施例の分割キーボード用ホルダ90はエプロン(又は重ねスカート)タイプであり、ボタン92によって着脱可能となっている。また、分割キーボード用ホルダ90の表面90Aには、右手用キーボード20を収納するポケット98と、左手用キーボード30を収納するポケット94が設けられている。前記ポケット98、94は、開口部100、96を備えており、収納したキーボードのメインキー群及び補助キー群が露出し、入力操作が可能となっている。
【0065】
また、図6(B)に示すように、分割キーボード用ホルダ90の裏面90Bには、分割キーボード用ホルダ90を使用者56の大腿部に固定するための一対の紐102、104及び一対の紐110、112が設けられている。これら紐102、104、110、112には、面テープ106、108、114、116が設けられており、紐を使用者56の大腿部に回して適切な長さで固定することができる。本実施例の基本的な作用・効果は、上述した実施例2と同様である。
【実施例5】
【0066】
次に、図7及び図8を参照して、本発明の実施例5を説明する。本実施例は、上述した分割キーボード用ホルダ60に分割キーボード10を保持したときに、分割キーボード10と無線通信を行う情報端末機器を保持するための情報端末機器ホルダである。図7は、本実施例の情報端末機器ホルダを使用者が装着した状態を示す図である。図8は、本実施例の情報端末機器ホルダの保持バンド及びベースプレートを示す図であり、(A)は正面図、(B-1)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図、(B-2)は、前記(B-1)の状態からスタンド部を上方にスライドさせた状態を示す図である。
【0067】
図7に示すように、本実施例の情報端末機器ホルダ200は、使用者56の右肩から左腰にかけて装着される環状の保持バンド204と、使用者56の左肩から右腰にかけて装着される環状の保持バンド206からなる保持バンドを備えており、当該保持バンドの外側に、保持バンドを覆う上着202が設けられ、前記保持バンドの内側に、情報端末機器を保持するためのベースプレート210が設けられている(図8(A)参照)。
【0068】
図8(B-1)の断面図に示すように、保持バンド204、206の内側にベースプレート210が設けられ、該ベースプレート210の内側には、該ベースプレート210に沿ってスライド可能なスライド部212と、該スライド部212に設けられており、情報端末機器220を保持するスタンド部214が設けられている。該スタンド部214は、例えば、情報端末機器220を収納するケース状のものが採用されるが、それに限定されない。また、スタンド部214は、情報端末機器220の表示部が隠れないように、透明の素材により形成するとよい。
【0069】
情報端末機器220を見ないときには、図8(B-1)の状態か、それよりもスライド部212を下げた状態とし、情報端末機器220を見るときには、スライド部212を図8(B-2)に示すように上方にスライドさせて、ベースプレート212の上縁に連結することで、使用者56が首を曲げずに表示部を見ることができる。スライド部212とベースプレート210の上縁の連結は、例えば、磁石などを用いることができる。
【0070】
このように、本実施例によれば、2つの環状の保持バンド204、206を、使用者56の右肩から左腰にかけて、及び使用者56の左肩から右腰にかけて装着することで、使用者56の胴体の前面及び背面でクロスする保持バンドと、前記使用者56の胴体の前面でクロスする保持バンド204、206の内側に設けられており、前記保持バンド204、206によって保持されるベースプレート210と、該ベースプレート210に沿ってスライド可能なスライド部212と、情報端末機器220を保持するスタンド部214と、前記保持バンド204、206の外側に設けられる使用者56の上体を覆う上着202を備えることとした。このため、情報端末機器を手で持つ必要がなく、首、肩、腕、腰の痛みなど、身体への悪影響をおよぼずことがない。また、上着202によって保持バンド等が隠れるため、一見すると普通の服を着ているように見える。
【0071】
なお、前記ベースプレート210に、乗り物内での使用を想定して、ICカードなどを収納できるポケットを設けてもよい。当該ポケットは、例えば、電磁波を遮断する素材を用いて形成される。このようなポケットを設けることにより、スムースな乗降車や乗り換えが可能となり、屋内外等での使用の際のスムースな場所移動が可能となる。
【0072】
また、長時間の使用に耐え得るため、分割キーボード及びそのホルダと併用すれば、机を設置せずにデータ入力または筆記、テキストなどの閲覧が可能となり、会場や教室のコスト削減、室内の収容人数の増加を見込むことができる。更に、情報端末機器220を手で支える必要がないため、高層ビルの建設現場など、高所でのデータ入力および送信がスムースとなる。
【0073】
また、電車内等で情報端末機器220を使用する際など、隣の席の人にタイピングする肘が当たることがマナー上の問題となるが、本実施例の情報端末機器ホルダ200を使用すれば、立ったまま分割キーボード10を使用して入力することができるため、肘を伸ばしたままタイピングできる。このため、公共の場で情報端末機器を使用する場合のマナー順守に役立つ。
【実施例6】
【0074】
次に、図9を参照しながら、本発明の実施例6を説明する。本実施例は、上述した実施例5の変形例である。図9は、本実施例の情報端末機器ホルダを示す図であり、(A)は保持バンドを示す斜視図、(B)は保持バンドと上着を重ねた状態を示す正面図、(C)は保持バンドと上着を開いた状態を示す正面図である。なお、これらの図において、保持バンド204、206によって保持されるベースプレート210と、該ベースプレート210に設けられたスライド部212及びスタンド部214は、理解を容易にするため図示を省略している。
【0075】
図9(A)に示すように、本実施例では、2つの環状の保持バンド204、206は、使用者の胴体の前側でクロスする部分にジョイント208が設けられており、前開きが可能となっている。また、図9(B)に示すように、上着202Aもボタン222によって前開き可能となっている。従って、本実施例の情報端末機器ホルダを装着・脱着するとき、図9(C)に示すように前開きになった上着202Aおよび保持バンド204、206によって装着・脱着が容易となる。他の基本的な作用・効果は、上述した実施例5と同様である。
【実施例7】
【0076】
次に、図10を参照しながら、本発明の実施例7を説明する。本実施例は、上述した実施例5の他の変形例である。図10は、本実施例の情報端末機器ホルダを示す図であり、(A)は保持バンド、腰バンド及びベースプレートを示す正面図、(B)は腰バンドにベースプレートを差し込んだ状態を後側から見た図である。本実施例において、上着、スライド部、スタンド部、情報端末機器は、理解を容易にするため図示を省略している。
【0077】
図10(A)に示すように、2つの保持バンド204、206の下端部に、使用者56の腰に着脱可能な腰バンド230を取り付けている。保持バンド204、206は、ジョイント208によって前開きが可能となっており、腰バンド230は、後側に設けたジョイント232によって後側を開くことができる。
【0078】
前記腰バンド230の前側には、ベースプレート210の下縁部を差し込むための差し込み部234が設けられている。これにより、ベースプレート210が確実に保持され、かつ、腰に固定することができる。他の基本的な作用・効果は、上述した実施例1と同様である。なお、本実施例において、スライド部212を、腰バンド230付近まで引き下げることができる仕様にしてもよい。すなわち、ベースプレート210内の情報端末機器220を保持するスタンド部214に情報端末機器220を収納したまま、下に引き下げることができるようにする。これにより、情報端末機器220をすぐに取り出せる場所に身に着けた状態で移動することが可能となり、ポケットなどに収納する場合よりも、情報端末機器220の落下および水没事故のリスクを低減することができる。
【実施例8】
【0079】
次に、図11を参照しながら、本発明の実施例8について説明する。本実施例は、本発明の分割キーボードの他の形態を示すものである。図11は、本実施例の分割キーボードの構成を示す平面図である。本実施例の分割キーボード300は、図11に示すように、右手用キーボード20Aと左手用キーボード30Aにより構成されている。なお、図11中、図1と同一の符号のものは、同一の構成要素を表す。
【0080】
右手用キーボード20Aは、基板22と、基板22上に配列されており、第2趾(人差指)〜第5趾(小指)に対応する5つのメインキー群RKG1〜RKG5を備えている。これらメインキー群RKG1〜RKG5は、第2趾から第5趾の指の長さに対応するように、山形に配列されている。図示の例では、メインキー群RKG1及びRKG2が第2趾に対応し、メインキー群RKG3は第3趾(中指)に相当し、メインキー群RKG4は、第4趾(薬指)に対応し、メインキー群RKG5は第5趾に相当する。前記メインキー群RKG1〜RKG5を構成するキーへの平仮名の割り当ては、上述した実施例1と同様である。
【0081】
また、基板22上には、前記メインキー群RKG1〜RKG5とはずれた位置に、複数の補助キー群RKG6〜RKG8が配置されている。このうち、補助キー群RKG6及びRKG7は、第1趾(親指)に相当する位置に配置されている。補助キー群RKG6の構成は上述した実施例1と同様である。また、補助キー群RKG7は、中央のキーに、数字入力のON/OFFを切り替えるためのナムロックキー(図には「Num」と示す)が設けられている。更に、補助キー群RKG8は、第3趾に対応する位置であって、前記メインキー群RKG3の下方に配置されている。補助キー群RKG8は、中央のキーに削除キー(図には「Del」と示す)と、それに隣接する上下左右のキーに、カーソルキーが割り当てられている。
【0082】
以上のようなメインキー群RKG1〜RKG5及び補助キー群RKG6〜RKG8は、それぞれ5つのキーで十字型に構成されており、その周囲には、ユーザによる入力を確実に行うための入力補助手段として、実施例1と同様のガイド壁24が設けられている。このほか、基板22には、必要に応じてタッチパッド26と、情報端末機器と無線通信するための無線通信部28を備えている。
【0083】
一方、左手用キーボード30Aは、基板32と、基板32上に配列されており、第2趾〜第5趾に対応する5つのメインキー群LKG1〜LKG5を備えている。これらメインキー群LKG1〜LKG5は、第2趾から第5趾の指の長さに対応するように、山形に配列されている。図示の例では、メインキー群LKG1及びLKG2が第2趾に対応し、メインキー群LKG3は第3趾に相当し、メインキー群LKG4は、第4趾に対応し、メインキー群LKG5は第5趾に相当する。前記メインキー群LKG1〜LKG5を構成するキーへの平仮名の割り当ては、上述した実施例1と同様である。
【0084】
また、基板32上には、前記メインキー群LKG1〜LKG5とはずれた位置に、複数の補助キー群LKG6〜LKG8が配置されている。このうち、補助キー群LKG6及びLKG7は、第1趾に相当位置に配置されている。補助キー群LKG6及びLKG7の構成は上述した実施例1と同様である。また、補助キー群LKG8は、第3趾に対応する位置であって、前記メインキー群LKG3の下方に配置されている。補助キー群LKG8は、特定の機能を実行するファンクションキーが割り当てられている。図示の例では、中央のキーには「F6」のキーが配置され、その上下左右に、「F7」〜「F10」のキーが割り当てられている。これらのファンクションキーのいずれかにカタカナ変換機能を割り当てることにより、平仮名入力したものをカタカナに変換することができる。
【0085】
以上のようなメインキー群LKG1〜LKG5及び補助キー群LKG6〜LKG8は、それぞれ5つのキーで十字型に構成されており、その周囲には、ユーザによる入力を確実に行うための入力補助手段として、実施例1と同様のガイド壁34が設けられている。このほか、基板32には、必要に応じてタッチパッド36と、情報端末機器と無線通信するための無線通信部38を備えている。
【0086】
本実施例では、ナムロックキーを設けることにより、数字入力のON/OFFを切り替えることができる。数字の入力は、例えば、左手用のメインキー群LKG5の中央のキー(「わ」)に「1」を割り当て、メインキー群LKG4の中央のキー(「ら」)に「2」を割り当て、メインキー群LKG3の中央のキー(「や」)に「3」を割り当て、メインキー群LKG2の中央のキー(「ま」)に「4」を割り当て、補助キー群LKG6の中央のキー(「拗」)に「5」を割り当てる。
【0087】
また、右手用の補助キー群RKG6の中央のキー(「拗」)に「6」を割り当て、メインキー群RKG2の中央のキー(「か」)に「7」を割り当て、メインキー群RKG3の中央のキー(「さ」)に「8」」を割り当て、メインキー群RKG4の中央のキー(「た」)に「9」を割り当て、メインキー群RKG5の中央のキー(「は」)に「0」を割り当てるという具合である。
【0088】
また、必要に応じて、複数回の「0」の入力を1回で済ませるために、例えば、前記メインキー群RKG5の上のキー(「ひ」)に「00」を割り当て、右側のキー(「ふ」)に「000」を割り当て、下側のキー(「へ」)に「0,000」を割り当て、左側のキー(「ほ」)に「00,000」を割り当てるようにしてもよい。このように数字を割り当てることにより、ナムロックキーによって数字入力をON状態にしたときに、該当する平仮名を押すことで数字入力が可能となる。
【0089】
本実施例の分割キーボード300の基本的な作用・効果は、上述した実施例1と同様であるが、本実施例では、それに加え、メインキー群及び補助キー群の配置を、指の長さに概略対応するようにしたため、ユーザが自然な指使いで入力作業を行うことができ、作業効率がよくなる。また、補助キー群RKG7にナムロックキーを設け、補助キー群RKG8に削除キー及びカーソルキーを設け、補助キー群LKG8にファンクションキーを設けることとしたので、数字入力が容易になり、入力内容の削除やカーソルの移動が可能になり、特定の機能を実行させることができる。なお、本実施例の分割キーボード300は、上述した実施例1の分割キーボード10と同様に、実施例2〜4の分割キーボード用ホルダに保持し、実施例5〜7の情報端末機器ホルダとともに使用してもよい。
【0090】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状や大きさは一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜変更してよい。
(2)前記実施例で示した素材も一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜変更可能である。
(3)前記実施例1で示した右手用キーボード20と左手用キーボード30のキー配列も一例であり、キーの割り当て方を変更することを妨げるものではない。実施例8の分割キーボード300の右手用キーボード20Aと左手用キーボード30Aについても同様である。
(4)前記実施例2〜4で示した分割キーボード10のホルダも一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜設計変更可能である。
(5)前記実施例5〜7で示した情報端末機器220のホルダも一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜設計変更可能である。
(6)前記実施例5〜7で示した情報端末機器ホルダを、単体で使用することを妨げるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明によれば、表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信する分割キーボードであって、右手用キーボードと左手用キーボードからなり、前記右手用キーボード及び左手用キーボードはそれぞれ、基板と、該基板上に所定方向に配列されており、手の第1趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための5つのメインキー群と、前記基板上であって、前記メインキー群の配列とはずれた位置に設けられており、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、及び入力内容の選択若しくは変換を行う少なくとも一つの補助キー群と、を備えており、前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段を備えることとした。
【0092】
また、本発明によれば、表示部を備えた情報端末機器と無線通信することで、入力内容を前記情報端末機器に送信する分割キーボードであって、右手用キーボードと左手用キーボードからなり、前記右手用キーボード及び左手用キーボードはそれぞれ、基板と、該基板上に配列されており、手の第2趾から第5趾のそれぞれに対応し、50音のいずれかを入力するための複数のメインキー群と、前記基板上に配列されており、手の第1趾に対応し、少なくとも、長音、濁音、半濁音、拗音、促音、撥音、句点、読点のいずれかの入力、入力内容の選択若しくは変換、数字入力のON/OFFを切り替えを行う少なくとも一つの補助キー群と、を備えており、前記メインキー群及び補助キー群のそれぞれのキー群は、5つのキーにより構成されるとともに、該5つのキーのそれぞれを確実に入力するための入力補助手段を備えることとした。
【0093】
これにより、立ったり歩き回ったりしながらの情報の入力であっても、身体に負担なく、スピーディかつミスなく入力を行うことができるため、分割キーボードの用途に適用できる。
【0094】
また、本発明によれば、前記分割キーボードを保持する分割キーボード用ホルダであって、使用者の胴部に着脱可能な着脱部材と、該着脱部材に取り付けられており、前記右手用キーボードを、前記使用者の腰部から大腿部の範囲で保持する右手用キーボードホルダと、前記着脱部材に取り付けられており、前記左手用キーボードを、前記使用者の腰部から大腿部の範囲で保持する左手用キーボードホルダと、前記右手用キーボードホルダを使用者の右大腿部に固定する右側固定手段と、前記左手用キーボードホルダを使用者の左大腿部に固定する左側固定手段と、を備えることとした。これにより、前記分割キーボードを、立ったり歩き回ったりしながら使用する場合に好適であり、身体に負担なく、スピーディかつミスなく入力を行うことができるため、分割キーボード用ホルダの用途に適用できる。
【0095】
更に、本発明によれば、前記分割キーボード用ホルダによって保持された前記分割キーボードと無線通信し、キー入力を受け付ける情報端末機器を保持する情報端末機器ホルダであって、2つの環状のバンドを、使用者の右肩から左腰にかけて、及び使用者の左肩から右腰にかけて装着することで、前記使用者の胴体の前面及び背面でクロスする保持バンドと、前記使用者の胴体の前面でクロスする保持バンドの内側に設けられており、前記保持バンドによって保持されるベースプレートと、該ベースプレートに沿ってスライド可能なスライド部と、該スライド部に設けられており前記情報端末機器を保持するスタンド部と、前記保持バンドの外側に設けられる使用者の上体を覆う上着と、を備えることとした。これにより、情報端末機器を手で持つ必要がなく、首、肩、腕、腰の痛みなど、身体への悪影響を及ぼすことがないため、分割キーボード及びそのホルダとともに使用する情報端末機器ホルダの用途に適用できる。
【符号の説明】
【0096】
10:分割キーボード
20、20A:右手用キーボード
22:基板
24:ガイド壁
26:タッチパッド
28:無線通信部
30、30A:左手用キーボード
32:基板
34:ガイド壁
36:タッチパッド
38:無線通信部
40:キーボード台
42:ボード
44:クッションスペース
46、48:キーボード置き部
50:椅子
52:ディスプレイ
54、56:使用者
60、60´:分割キーボード用ホルダ
62:腰ベルト
64A、64B、80A、80B:大腿部バンド
66、82:連結バンド
68、84:ジョイント
70:右手用キーボードホルダ
72、88:開口部
86:左手用キーボードホルダ
90:分割キーボード用ホルダ
90A:表面
90B:裏面
92:ボタン
94、98:ポケット
96、100:開口部
102、106、110、114:紐
104、108、112、116:面テープ
200:情報端末機器ホルダ
202、202A:上着
204、206:保持バンド
208:ジョイント
210:ベースプレート
212:スライド部
214:スタンド部
220:情報端末機器
222:ボタン
230:腰バンド
232:ジョイント
234:差し込み部
300:分割キーボード
K、K1〜K5:キー
RKG1〜RKG5、RKG1´、RKG1´´、LKG1〜LKG5:メインキー群
RKG6〜RKG8、LKG6〜LKG8:補助キー群
図1
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