【解決手段】付着物検出装置10は、車両1のフロントガラスを撮影するカメラから撮影画像を取得し、取得した撮影画像を用いてフロントガラスに付着した付着物を検出する。付着物検出装置10は、付着物の検出情報と車両1の位置情報とを情報提供サーバ20に送信する。情報提供サーバ20は、付着物検出装置10から受けた検出情報及び位置情報に基づいて、付着物が検出された位置における天候及び道路状況を特定する。情報提供サーバ20は、特定された天候及び道路状況を車両3に搭載されたカーナビゲーション装置30に送信する。
移動体の窓又は移動体に取り付けられたセンサの検出面に付着した付着物を検出する付着物検出装置から前記付着物の検出情報を取得し、前記移動体の位置を示す位置情報を前記移動体から取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された検出情報及び位置情報に基づいて、前記付着物が検出された位置における移動体の環境を特定する環境特定部と、
前記環境特定部により特定された環境を示す環境情報を提供する情報提供部と、を備える情報提供サーバ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記問題点に鑑み、本発明は、車載装置により生成される付着物の検出情報を有効に利用することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、第1の発明は、情報提供サーバであって、情報取得部と、環境特定部と、情報提供部とを備える。情報取得部は、移動体の窓又は移動体に取り付けられたセンサの検出面に付着した付着物を検出する付着物検出装置から付着物の検出情報を取得し、移動体の位置を示す位置情報を移動体から取得する。環境特定部は、情報取得部により取得された検出情報及び位置情報に基づいて、付着物が検出された位置における移動体の環境を特定する。情報提供部は、環境特定部により特定された環境を示す環境情報を提供する。
【0007】
第1の発明によれば、情報提供サーバは、移動体の窓又は移動体に取り付けられたセンサの検出面の付着物の検出結果に基づいて生成された移動体の環境を特定し、特定した環境を示す情報を提供する。第三者は、付着物の検出結果に基づく情報の提供を受けることができる。従って、付着物の検出情報を有効に利用することができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明であって、さらに、道路情報管理部を備える。環境特定部は、取得された検出情報及び位置情報に基づいて、付着物が検出された位置における道路の状況を特定する。道路情報記録部は、環境特定部により特定された道路の状況を示す情報を記録する。情報提供部は、道路情報記録部に記録された情報を提供する。
【0009】
第2の発明によれば、付着物が検出された位置における道路情報を第三者に提供することができる。
【0010】
第3の発明は、第1又は第2の発明であって、さらに、天候情報管理部を備える。取得された検出情報は、付着物の種類を含む。環境特定部は、取得された位置情報と取得された検出情報に含まれる付着物の種類とに基づいて、付着物が検出された位置における天候を特定する。天候情報記録部は、付着物が検出された位置と環境特定部により特定された天候とを対応付けて記録する。情報提供部は、天候情報記録部に記録された天候を示す情報を提供する。
【0011】
第3の発明によれば、付着物が検出された位置における天候情報を第三者に提供することができる。
【0012】
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれかであって、さらに、施設特定部を備える。取得された検出情報が、付着物が検出されたことを示す場合、施設特定部は、取得された位置情報に基づいて、付着物の除去が可能な施設を特定する。情報提供部は、施設特定部により特定された施設を示す情報を移動体に提供する。
【0013】
第4の発明によれば、付着物を除去可能な施設を示す情報が移動体に提供されるため、移動体の操縦者は、付着物を速やかに除去することができる。
【0014】
第5の発明は、付着物検出装置であって、付着物検出部と、検出結果送信部とを備える。付着物検出部は、移動体の窓又は移動体に取り付けられたセンサの検出面に付着した付着物を検出する。検出結果送信部は、付着物検出部により検出された付着物の検出結果と移動体の位置を示す位置情報とを、検出結果に基づく情報を提供する情報提供サーバに送信する。
【0015】
第5の発明によれば、情報提供サーバが、付着物の検出結果に基づく情報を第三者に提供することができる。従って、付着物の検出情報を有効に利用することができる。
【0016】
第6の発明は、第5の発明であって、さらに、環境特定部を備える。環境特定部は、付着物の検出結果に含まれる付着物の種類に基づいて、付着物が検出された位置における移動体の環境を特定する。検出結果送信部は、環境特定部により特定された環境を示す環境情報を情報提供サーバに送信する。
【0017】
第6の発明によれば、情報提供サーバは、付着物が検出された位置における移動体の環境を示す環境情報を第三者に提供することができる。
【0018】
第7の発明は、情報提供方法であって、a)ステップと、b)ステップと、c)ステップと、d)ステップとを備える。a)ステップとは、移動体の窓又は移動体に取り付けられたセンサの検出面に付着した付着物を検出する付着物検出装置から付着物の検出情報を取得する。b)ステップは、移動体の位置を示す位置情報を移動体から取得する。c)ステップは、取得された検出情報及び位置情報に基づいて、移動体の移動環境を示す環境情報を生成する。d)ステップは、生成された環境情報を提供する。
【0019】
第7の発明は、第1の発明に用いられる。
【0020】
第8の発明は、情報提供システムであって、付着物検出装置と、情報提供サーバとを備える。付着物検出装置は、移動体に搭載される。情報提供サーバは、付着物検出装置から情報を受ける。付着物検出装置は、付着物検出部と、検出結果送信部とを含む。付着物検出部は、移動体の窓又は移動体に取り付けられたセンサの検出面に付着した付着物を検出する。検出結果送信部は、付着物検出部により検出された付着物の検出情報と移動体の現在位置を示す位置情報とを、情報提供サーバに送信する。情報提供サーバは、情報取得部と、環境特定部と、情報提供部とを含む。情報取得部は、付着物の検出情報と位置情報とを移動体から取得する。環境特定部は、情報取得部により取得された検出情報及び位置情報に基づいて、付着物が検出された位置における移動体の環境を特定する。情報提供部は、環境特定部により特定された環境を示す環境情報を提供する。
【0021】
第8の発明によれば、情報提供サーバは、付着物の検出結果を付着物検出装置から取得し、取得した検出結果に基づいて移動体の環境を特定する。情報提供サーバは、特定した環境を示す情報を提供する。第三者が、付着物の検出結果に基づく情報の提供を受けることができるため、付着物の検出情報を有効に利用することができる。
【0022】
第9の発明は、情報提供システムであって、付着物検出装置と、情報提供サーバとを備える。付着物検出装置は、移動体に搭載される。情報提供サーバは、付着物検出装置から情報を受ける。付着物検出装置は、付着物検出部と、環境特定部と、検出結果送信部とを含む。付着物検出部は、移動体の窓又は移動体に取り付けられたセンサの検出面に付着した付着物を検出する。環境特定部は、付着物の検出結果に含まれる付着物の種類に基づいて、付着物が検出された位置における移動体の環境を特定する。検出結果送信部は、付着物検出部により検出された付着物の検出結果と移動体の位置を示す位置情報と、環境特定部により特定された環境を示す環境情報とを送信する。情報提供サーバは、情報取得部と、情報提供部とを含む。情報取得部は、付着物の検出情報と位置情報と環境情報とを移動体から取得する。情報提供部は、情報取得部により取得された環境情報を提供する。
【0023】
第9の発明によれば、情報提供サーバは、付着物の検出結果に基づく移動体の情報を取得し、取得した環境情報を提供する。第三者は、付着物の検出結果に基づく情報の提供を受けることができる。従って、付着物の検出情報を有効に利用することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、車載装置により生成される付着物の検出情報を有効に利用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0027】
[1.情報提供システム100の構成]
図1は、本実施の形態に係る情報提供システム100の構成を示す機能ブロック図である。情報提供システム100は、付着物検出装置10と、情報提供サーバ20と、カーナビゲーション装置30と、ネットワーク40とを備える。
【0028】
付着物検出装置10は、自動車等の車両1に搭載され、車両1のフロントガラスに付着した付着物を検出する。付着物検出装置10は、ネットワーク40を介して付着物の検出結果を情報提供サーバ20に送信する。
【0029】
情報提供サーバ20は、付着物の検出結果を付着物検出装置10から受け、その受けた検出結果に基づいて、付着物が検出された位置における天候と道路状況とを特定する。情報提供サーバ20は、カーナビゲーション装置30からの要求に応じて、特定した天候及び道路状況を示す情報をカーナビゲーション装置30に送信する。
【0030】
カーナビゲーション装置30は、自動車等の車両3に搭載され、走行ルートをナビゲーションする。例えば、カーナビゲーション装置30は、車両3の運転者の操作に応じて、目的地付近における天候と道路状況とを示す情報の送信を要求する。カーナビゲーション装置30は、情報提供サーバ20から受けた天候及び道路状況を示す情報を、図示しないディスプレイに表示する。
【0031】
ネットワーク40は、インターネット等の広域ネットワークである。付着物検出装置10及びカーナビゲーション装置30の各々は、無線通信を用いて、ネットワーク40にアクセスする。無線通信の方式は、例えば、LTE(Long Term Evolution)あるいは第5世代移動通信システムである。
【0032】
このように、情報提供システム100は、車両1のフロントガラスに付着した付着物の検出結果に基づく環境情報の提供を、車両3の運転者等の第三者に提供する。走行環境は、本実施の形態では、天候及び道路状況を含む。従って、付着物の検出情報を有効に利用することができる。
【0033】
[2.付着物検出装置10の構成]
図2は、
図1に示す付着物検出装置10の構成を示す機能ブロック図である。
図2を参照して、付着物検出装置10は、画像取得部11と、付着物検出部12と、検出結果送信部13とを備える。
【0034】
画像取得部11は、車両1に搭載されたカメラ1Aにより生成された撮影画像50を取得し、その取得した撮影画像50を付着物検出部10に出力する。撮影画像50は、動画像のフレームに相当する。
【0035】
カメラ1Aは、車室内から車両1のフロントガラスを撮影できる位置に取り付けられる。カメラ1Aは、フロントガラスを含む車両の前方向の景色を撮影して、撮影画像50を生成する。カメラ1Aは、撮影画像50を動画像のフレーム間隔で画像取得部11に出力する。
【0036】
付着物検出部12は、撮影画像50を画像取得部11から受け、その受けた撮影画像50を用いて、フロントガラスに付着した水滴と、車両1が走行する道路上の積雪を検出する。フロントガラスに付着した水滴は、雨に起因する雨滴と、対向車両等によりはね上げられた水はねとを含む。付着物検出部12は、検出結果を示す水滴検出情報51及び積雪検出情報52を検出結果送信部13に出力する。付着物検出部12の構成については、後述する。
【0037】
検出結果送信部13は、水滴検出情報51及び積雪検出情報52を付着物検出部12から受け、位置情報53をGPS(Global Positioning System)装置1Bから受ける。検出結果送信部13は、受けた水滴検出情報51と積雪検出情報52と位置情報53とを含む付着物検出情報54を生成し、生成した付着物検出情報54を情報提供サーバ20に送信する。
【0038】
GPS装置1Bは、車両1に搭載される。GPS装置1Bは、GPS衛星からの信号に基づいて現在位置を特定し、特定した現在位置を示す位置情報53を検出結果送信部13に出力する。
【0039】
付着物検出部12の構成について説明する。
図2を参照して、付着物検出部12は、水滴検出部121と、積雪検出部122とを備える。
【0040】
水滴検出部121は、撮影画像50を画像取得部11から受け、その受けた撮影画像50から水滴を検出する。水滴検出部121は、水滴を撮影画像50から検出した場合、検出した水滴に融雪剤が含まれているか否かを判断する。水滴検出部121は、水滴及び融雪剤の検出結果を示す水滴検出情報51を検出結果送信部13に出力する。
【0041】
積雪検出部122は、撮影画像50を画像取得部11から受け、その受けた撮影画像50を用いて、車両1が走行する道路に積もっている雪を検出する。積雪検出部122は、道路の積雪の検出結果を示す積雪検出情報52を検出結果送信部13に出力する。
【0042】
[3.情報提供サーバ20の構成]
図3は、
図1に示す情報提供サーバ20の構成を示す機能ブロック図である。
図3を参照して、情報提供サーバ20は、情報取得部21と、環境特定部22と、天候情報記録部23と、道路情報記録部24と、施設特定部25と、情報提供部26とを備える。
【0043】
情報取得部21は、付着物検出情報54を付着物検出装置10から受け、その受けた付着物検出情報54を環境特定部22に出力する。
【0044】
環境特定部22は、付着物検出情報54を情報取得部21から受け、その受けた付着物検出情報に基づいて、車両1の走行位置及び走行時刻における車両1の移動環境を特定する。車両1の走行位置は、フロントガラスに付着した付着物が付着物検出装置10によって検出された位置である。車両1の走行時刻は、フロントガラスに付着した付着物が検出された時刻である。
【0045】
環境特定部22は、特定した移動環境に基づいて、天候情報61と道路情報62とを生成する。天候情報61は、車両1の走行位置及び走行時刻における天候を示す。道路情報62は、車両1の走行位置及び走行時刻における道路状況を示す。道路情報62は、車両1の走行位置において融雪剤が散布されているか否かを示す情報を含む。
【0046】
天候情報記録部23は、天候情報61を環境特定部22から受け、その受けた天候情報61を図示しない記憶部に記録する。記憶部は、情報提供サーバ20が内蔵するHDD(Hard Disk Drive)であってもよいし、情報提供サーバ20とネットワークを介して接続された記憶装置であってもよい。
【0047】
道路情報記録部24は、道路情報62を環境特定部22から受け、その受けた道路情報62を図示しない記憶部に記録する。道路情報記録部24により使用される記憶部は、上記と同様である。
【0048】
施設特定部25は、道路情報62を環境特定部22から受け、その受けた道路情報62が、融雪剤が散布されていることを示す情報を含むか否かを判断する。受けた道路情報62が、融雪剤が散布されていることを示す情報を含む場合、施設特定部25は、車両1の走行位置に基づいて、車両1に付着した融雪剤を除去することができる除去施設を特定する。施設特定部25は、特定した除去施設を示す除去施設情報63を生成する。
【0049】
情報提供部22は、走行環境要求情報71をカーナビゲーション装置30から受けた場合、その受けた走行環境要求情報71により指定された位置に対応する天候情報61を、天候情報記録部23から取得する。情報提供部26は、指定された位置に対応する道路情報62を、道路情報記録部24から取得する。情報提供部26は、取得した天候情報61及び道路情報62を、受けた走行環境要求情報71の応答としてカーナビゲーション装置30に送信する。
【0050】
また、情報提供部26は、除去施設情報63を施設特定部25から受けた場合、その受けた除去施設情報63を、付着物検出装置10に送信する。
【0051】
[4.情報提供システム100の動作]
図4は、
図1に示す情報提供システム100の動作を示すシーケンス図である。
図4を参照して、付着物検出装置10は、図示しない車両1のイグニッションスイッチがオンである場合、車両1のフロントガラスに付着した付着物を検出する(ステップS11)。ステップS11の詳細については後述する。
【0052】
付着物検出装置10は、付着物の検出結果を示す付着物検出情報54をステップS11の結果として生成する。付着物検出装置10は、生成した付着物検出情報54を情報提供サーバ20に送信する(ステップS12)。この結果、情報提供サーバ20が、付着物検出情報54に基づく天候情報61及び道路情報62をカーナビゲーション装置30に提供することができるため、付着物検出情報54を有効に利用できる。
【0053】
付着物検出装置10は、車両1のイグニッションスイッチがオンである場合、ステップS11及びS12を一定の時間間隔で繰り返す。一定の時間間隔は、例えば1秒である。
【0054】
情報提供サーバ20は、付着物検出情報54を付着物検出装置10から受けた場合、その受けた付着物検出情報54に基づいて、車両1の走行環境を特定する(ステップS13)。詳細については後述するが、天候情報61及び道路情報62が、ステップS13の結果として生成される。
【0055】
情報提供サーバ20は、付着物検出情報54が融雪剤の散布を示す情報を含む場合、除去施設を示す除去施設情報63を付着物検出装置10に送信する(ステップS14)。
【0056】
付着物検出装置10は、除去施設情報63を情報提供サーバ20から受けた場合、除去施設情報63を用いて、融雪剤の除去を車両1の運転手に促す。例えば、付着物検出装置10は、融雪剤の除去が必要であることを示すメッセージと除去施設情報63により示される施設の位置とを、図示しない車両1のディスプレイに表示する。これにより、車両1の運転者は、車両1に付着した融雪剤等の付着物を速やかに除去することができる。
【0057】
カーナビゲーション装置30は、車両3の運転者の操作に応じて、走行環境要求情報71を情報提供サーバ20に送信する(ステップS15)。走行環境要求情報71は、車両3の運転者により指定された位置を含む。車両3の運転者により指定される位置は、例えば、車両3の運転者の目的地である。
【0058】
情報提供サーバ20は、走行環境要求情報71をカーナビゲーション装置30から受けた場合、走行環境要求情報71により指定された位置に対応する天候情報61及び道路情報62をカーナビゲーション装置30に送信する(ステップS16及びS17)。カーナビゲーション装置30は、情報提供サーバ20から受けた天候情報61及び道路情報62を図示しない車両3のディスプレイに表示する。
【0059】
このように、情報提供サーバ20は、付着物検出情報54に基づく天候情報61をカーナビゲーション装置30に送信することにより、第三者である車両3の運転者に車両1の走行位置における天候の情報を提供することができる。情報提供サーバ20は、付着物検出情報54に基づく道路情報62をカーナビゲーション装置30に送信することにより、第三者である車両3の運転者に車両1が走行した道路の情報を提供することができる。
【0060】
[5.付着物の検出]
図5は、
図4に示す付着物検出処理(ステップS11)のフローチャートである。付着物検出装置10は、車両1のイグニッションスイッチがオンされている場合、
図5に示す処理を繰り返す。
【0061】
図5を参照して、画像取得部11は、撮影画像50をカメラ1Aから取得する(ステップS101)。画像取得部11は、ステップS101で取得した撮影画像50を、水滴検出部121と積雪検出部122とに出力する。
【0062】
(水滴の検出)
水滴検出部121は、画像取得部11から受けた撮影画像50から水滴を検出する(ステップS102)。具体的には、水滴検出部121は、撮影画像50をグレースケール画像に変換する。水滴検出部121は、変換されたグレースケール画像のエッジを検出することにより、エッジ画像を生成する。水滴検出部121は、エッジ強度が予め設定された水滴閾値以下の円形領域を水滴として検出する。水滴検出部121は、水滴として検出された円形領域の中心を水滴の位置に決定し、円形領域の面積を水滴の面積として計算する。また、水滴検出部121は、検出された水滴のうち、除去領域における水滴面積を計算する。
【0063】
除去領域を、
図6を参照しながら説明する。
図6は、
図2に示すカメラ1Aにより生成される撮影画像50の一例を示す図である。
図6に示す例では、撮影画像50の全領域が、車両1のフロントガラス45に相当する。
図6において、一部の水滴48の符号の表示を省略している。一点鎖線で囲まれた領域が除去領域46である。車両1のワイパーは、除去領域46内の水滴を拭き取る。水滴検出部121は、除去領域46内に位置する水滴48の面積の合計値を、水滴面積として計算する。また、カメラ1Aが車両1の車室内に固定されている。
【0064】
水滴48は、フロントガラス45上で停止している場合、撮影画像50においても停止する。従って、水滴検出部121は、エッジ強度が水滴閾値以下の円形領域を候補領域として検出し、検出した候補領域が移動するか否かを所定数のフレームにわたって監視してもよい。検出した候補領域が所定数のフレームにわたって移動しない場合、水滴検出部121は、検出した候補領域が水滴48であると判断する。つまり、水滴検出部121が水滴を撮影画像50から検出することができれば、水滴の検出アルゴリズムは特に限定されない。
【0065】
(増加率計算)
図5を参照して、水滴検出部121は、ステップS102で検出された水滴の増加率を計算する(ステップS103)。
【0066】
水滴検出部121は、除去領域46における水滴面積の現在値と、除去領域46における水滴面積の過去値との差分である差分面積を算出する。水滴検出部121は、算出した差分を水滴面積の現在値の算出時刻と水滴面積の過去値の算出時刻との時間差を算出する。水滴検出部121は、算出した差分面積を算出した時間差で除した値を、水滴の付着面積の増加率として取得する。ワイパーが駆動している場合、除去領域内における水滴は定期的に拭き取られる。従って、除去領域内における水滴面積を用いることにより、水滴の増加率を精度よく計算することができる。
【0067】
(融雪剤検出)
図5を参照して、水滴検出部121は、ステップS102で検出された水滴が融雪剤を含むか否かを判断する(ステップS104)。融雪剤を含む水滴が、太陽の光等の外光の照射を受けることにより反射する場合、撮影画像50の背景が、融雪剤を含む水滴を通して一時的に透けて見えなくなる現象が発生する。水滴検出部121は、この現象を利用して、水滴が融雪剤を含むか否かを判定する。
【0068】
具体的には、水滴検出部121は、ステップS102で検出された水滴の円形領域内の画素の輝度をグレースケール画像から取得し、取得した画素の輝度の平均値を計算する。水滴検出部121は、計算した平均値が予め設定された閾値よりも高い円形領域を特定する。水滴検出部121は、特定した円形領域の中心領域の輝度が平坦である場合、特定した円形領域に対応する水滴が、融雪剤を含むと判断する。
【0069】
水滴検出部121は、ステップS12及びS13の結果に基づいて水滴検出情報51を生成し、その生成した水滴検出情報51を検出結果送信部13に出力する。なお、水滴検出部121が、検出した水滴が融雪剤を含むか否かを判断できれば、融雪剤の検出アルゴリズムは特に限定されない。
【0070】
(積雪検出)
図5を参照して、積雪検出部122は、画像取得部11から受けた撮影画像50から、車両1が走行する道路上の積雪を検出する(ステップS105)。例えば、
図6を参照して、積雪検出部122は、撮影画像50の全領域うち、道路Rが存在すると想定される検出対象領域の画像を抽出し、抽出した画像において、道路上の積雪に対応する色空間を有する積雪候補領域を特定する。車両1が走行中である場合、積雪検出部122は、下記の積雪条件を満たす積雪候補領域が存在するか否かを判断する。積雪条件は、特定した積雪候補領域が、予め設定された面積よりも大きく、かつ、時間の経過とともに撮影画像50の下方向に移動することである。積雪条件を満たす積雪候補領域が存在する場合、積雪検出部122は、雪が道路上に積もっていると判断する。
【0071】
積雪検出部122は、ステップS14の結果に基づいて積雪検出情報52を生成し、その生成した積雪検出情報52を検出結果送信部13に出力する。なお、積雪検出部122が、撮影画像50を用いて道路上の積雪の有無を判断できれば、積雪の検出アルゴリズムは特に限定されない。
【0072】
道路が存在すると想定される検出対象領域の全体が道路上の積雪に対応する色空間を有する場合、車両1が圧雪路を走行していると判断してもよい。この場合、積雪検出情報52は、車両1が圧雪路を走行していることを示す情報を含む。
【0073】
(付着物検出情報54の作成)
検出結果送信部13は、ステップS102〜S104の結果に基づいて、付着物検出情報54を生成する(ステップS106)。
図7は、
図2に示す検出結果送信部13により生成される付着物検出情報54の一例を示す図である。
【0074】
図7を参照して、付着物検出情報54は、機器IDと、時刻と、速度と、位置情報53と、水滴検出情報51と、積雪検出情報52とを含む。
【0075】
機器IDは、付着物検出装置10の識別情報である。機器IDは、車両1の識別情報であってもよい。時刻は、画像取得部11が撮影画像50を取得した時刻であり、付着物の検出時刻に相当する。スピードは、付着物の検出時刻における車両1の速さを示し、位置情報53に記録された位置の時間変化に基づいて特定される。
【0076】
位置情報53は、付着物の検出時刻においてGPS装置1Bにより特定された車両1の位置である。
【0077】
水滴検出情報51は、水滴面積と、面積増加率と、融雪剤検出結果とを含む。水滴面積、面積増加率及び融雪剤検出結果は、ステップS102、S103及びS104の結果を示す。水滴面積がゼロである場合、水滴検出情報51は、水滴が検出されなかったことを示す。つまり、水滴面積は、フロントガラス45に付着した水滴の量を示すだけでなく、フロントガラス45に付着した付着物が水滴であることを示す情報として用いられる。積雪検出情報52は、ステップS105の結果を示す積雪検出結果を含む。
【0078】
ステップS106の後に、付着物検出装置10は、
図5に示す処理を終了する。検出結果送信部13は、ステップS106で生成した付着物検出情報54を情報提供サーバ20に送信する(
図4に示すステップS12)。
【0079】
[6.走行環境の特定]
図8は、
図4に示す走行環境特定処理(ステップS13)のフローチャートである。情報提供サーバ20は、付着物検出情報54を付着物検出装置10から受けた場合、
図8に示す処理を開始する。
【0080】
情報取得部21は、付着物検出装置10から受けた付着物検出情報54を、環境特定部22に出力する。環境特定部22は、付着物検出情報54を情報取得部21から受けた場合、その受けた付着物検出情報54に記録された水滴面積に基づいて、水滴が車両1のフロントガラス45に付着しているか否かを判断する(ステップS301)。
【0081】
記録された水滴面積がゼロである場合、環境特定部22は、水滴が車両1のフロントガラス45に付着していないと判断する(ステップS301においてNo)。この場合、情報提供サーバ20は、後述するステップS306に進む。
【0082】
(雨滴判断)
記録された水滴面積がゼロより大きい場合、環境特定部22は、水滴がフロントガラス45に付着していると判断する(ステップS301においてYes)。この場合、環境特定部22は、水滴が降雨に起因しているか否かを判断する(ステップS302)。
【0083】
具体的には、環境特定部22は、付着物検出装置10から受けた付着物検出情報54の履歴に基づいて、面積増加率が増減を繰り返しているか否かを判断する。面積増加率が増減を繰り返す場合、環境特定部22は、水滴が降雨に起因していると判断する(ステップS302においてYes)。
【0084】
雨が降っている場合、車両1の運転者は、ワイパーを使用する。車両1のワイパーは、フロントガラス45に付着した雨滴を定期的に拭き取る。従って、水滴が降雨に起因する場合、面積増加率は、増減を繰り返すと考えられる。環境特定部22は、この考えに従って、面積増加率が増減を繰り返す場合に水滴が降雨に起因すると判断する。その後、環境特定部22は、後述するステップS303に進む。
【0085】
面積増加率の増減が繰り返されない場合、環境特定部22は、水滴が対向車両等による水はねに起因していると判断する(ステップS302においてNo)。対向車両等による水はねは、一時的であり、降雨のように継続しない。水はねが発生した場合、面積増加率は増加する。しかし、面積増加率は、車両1のワイパーが駆動した後に増加しないと考えられる。面積増加率の増減が一時的である場合、環境特定部22は、上記の考えに基づいて、水はねに起因する水滴が付着したと判断する。
【0086】
(降雨判断)
環境特定部22は、水滴が降雨に起因していると判断した場合(ステップS302においてYes)、付着物検出情報54に基づいて、降雨量を推定する(ステップS303)。具体的には、環境特定部22は、面積増加率の値が増加するに従って、降雨量が増加していると判断する。例えば、環境特定部22は、降雨量を5段階のレベルで評価する場合、面積増加率の値が増加するにつれて、降雨量のレベルを高くする。降雨量のレベルと、面積増加率の範囲とは、予め対応付けられている。
【0087】
また、環境特定部22は、車両1のスピードに応じて、面積増加量を重み付けしてもよい。具体的には、環境特定部22は、車両1のスピードが増加するにつれて、面積増加量が小さくなるように重み付けすればよい。面積増加率は、車両1のスピードが増加するにつれて、増加する傾向にあるためである。
【0088】
環境特定部22は、ステップS303で推定された降雨量を、付着物検出情報54に記録された時刻及び位置に対応付けた天候情報61を生成する。天候情報記録部23は、環境特定部22により生成された天候情報61を、図示しない記憶装置に記憶する(ステップS305)。
【0089】
(水はね発生位置の記録)
環境特定部22が、水滴が水はねに起因していると判断した場合(ステップS302においてYes)、道路情報記録部24が、水はね発生位置を示す道路情報62を記録する(ステップS305)。その後、情報提供サーバ20は、ステップS306に進む。
【0090】
具体的には、環境特定部22は、付着物検出情報54に記録された現在位置を水はね発生地点に設定した道路情報62を生成する。道路情報62において、水はね発生地点は、付着物検出情報54に記録された時刻と対応付けられる。生成された道路情報62は、道路情報記録部24によって、図示しない記憶装置に記録される。
【0091】
(積雪位置の記録)
環境特定部22は、付着物検出情報54に記録された積雪検出情報52に基づいて、車両1が雪の積もった道路を走行しているか否かを判断する(ステップS306)。
【0092】
積雪検出情報52が道路上に積雪があることを示す場合(ステップS306においてYes)、情報提供サーバ20は、積雪位置を示す道路情報62を記録する(ステップS307)。具体的には、環境特定部22は、付着物検出情報54に記録された現在位置を積雪位置に設定した道路情報62を生成する。道路情報62において、積雪位置は、付着物検出情報54に記録された時刻と対応付けられる。生成された道路情報62は、道路情報記録部24によって、図示しない記憶装置に記録される。
【0093】
積雪検出情報52が道路上に積雪があることを示す場合(ステップS306においてNo)、情報提供サーバ20は、ステップS308に進む。
【0094】
(融雪剤散布位置の記録)
環境特定部22は、付着物検出情報54に記録された水滴検出情報51に基づいて、車両1が走行している道路に融雪剤が散布されているか否かを判断する(ステップS308)。
【0095】
水滴検出情報51が、融雪剤が散布されていないことを示す場合(ステップS308においてNo)、情報提供サーバ20は、
図8に示す処理を終了する。
【0096】
水滴検出情報51が、融雪剤が散布されていることを示す場合(ステップS308においてYes)、情報提供サーバ20は、融雪剤散布位置を示す道路情報62を記録する(ステップS309)。具体的には、環境特定部22は、付着物検出情報54に記録された現在位置を融雪剤散布位置に設定した道路情報62を生成する。道路情報62において、融雪剤散布位置は、付着物検出情報54に記録された時刻と対応付けられる。生成された道路情報62は、道路情報記録部24によって、図示しない記憶装置に記録される。
【0097】
環境特定部22は、融雪剤散布位置を示す道路情報62を施設特定部25に出力する。施設特定部25は、環境特定部22から受けた道路情報62に基づいて、除去施設を特定する(ステップS310)。
【0098】
例えば、施設特定部25は、道路情報62に示される融雪剤散布位置を中心とした所定半径の円形領域を設定する。施設特定部25は、融雪剤を除去することができる除去施設が設定した円形領域内にあるか否かを判断する。除去施設は、例えば、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、チェーン着脱場である。除去施設の位置情報は、予め施設特定部25に設定されている。施設特定部25は、除去施設が設定した円形領域内にある場合、車両1の現在位置に最も近い除去施設を特定し、特定した除去施設の位置を示す除去施設情報63を生成する。
【0099】
情報提供部26は、ステップS310の結果として生成される除去施設情報63を、付着物検出装置10に送信する(ステップS311)。ステップS311は、
図4に示すステップS14に対応する。
【0100】
以上説明したように、本実施の形態において、情報提供サーバ20は、付着物の検出結果を付着物検出装置10から取得し、取得した検出結果に基づいて付着物の検出された位置における天候及び道路状況を特定する。情報提供サーバ20は、特定した天候及び道路状況を示す情報を提供する。第三者が、付着物の検出結果に基づく情報の提供を受けることができるため、付着物の検出情報を有効に利用することができる。
【0101】
[7.変形例]
上記実施の形態において、情報提供サーバ20が環境特定部22を備える例を説明したが、これに限られない。
図9は、本実施の形態の一変形例に係る付着物検出装置10Aの構成を示す機能ブロック図である。
図9を参照して、付着物検出装置10Aは、
図2に示す付着物検出装置10の構成に加えて、環境特定部22Aを備える。
【0102】
環境特定部22Aは、水滴検出情報51を水滴検出部121から受け、積雪検出情報52を積雪検出部122から受け、位置情報53をGPS装置1Bから受ける。環境特定部22Aは、
図3に示す環境特定部22と同様に動作する。すなわち、環境特定部22Aは、受けた水滴検出情報51と積雪検出情報52と位置情報53とを用いて、天候情報61及び道路情報62を生成する。
【0103】
検出結果送信部13は、付着物検出情報54の他に、環境特定部22Aにより生成された天候情報61及び道路情報62を情報提供サーバ20に送信する。情報提供システム100が、付着物検出装置10に代えて付着物検出装置10Aを備える場合、情報提供サーバ20は、環境特定部22を備えなくてもよい。この場合であっても、付着物の検出結果に基づく環境情報を第三者に提供することができる。
【0104】
上記実施の形態において、付着物検出部12が、水滴、融雪剤及び道路上の積雪を検出する例を説明したが、これに限られない。付着物検出部12は、フロントガラス45に付着した泥を検出してもよい。例えば、付着物検出部12は、泥の色に対応する色空間を有する閉領域を検出した場合、検出した閉領域が撮影画像50において一定時間にわたって移動するか否かを判断する。検出した閉領域が移動しない場合、付着物検出部12は、泥はねが新たに発生したと判断し、泥はねの発生位置及び発生時刻を含む付着物検出情報を情報提供サーバ20に送信する。情報提供サーバ20において、道路情報管理部は、付着物検出情報に含まれる泥はねの発生位置及び発生時刻を対応付けて記録する。つまり、付着物検出部12は、フロントガラスに付着した付着物を検出すればよい。
【0105】
上記実施の形態において、付着物検出部12が、車両1のフロントガラス45に付着した付着物を検出する例を説明したが、これに限られない。付着物検出部12は、車両1の窓に付着した付着物を検出してもよい。付着物検出部12は、車両1に搭載された車外カメラのレンズの付着物を検出してもよい。つまり、付着物検出部12は、車両に搭載されたセンサの検出面に付着した付着物を検出してもよい。
【0106】
上記実施の形態において、情報提供サーバ20が、天候情報61及び道路情報62を生成する例を説明したが、これに限られない。情報提供サーバ20が、天候情報61及び道路情報62の少なくとも一方を生成すればよい。
【0107】
上記実施の形態において、情報提供部26が、除去施設情報63を付着物検出装置10に送信する例を説明したが、これに限られない。情報提供部26は、付着物検出装置10に搭載された車載装置に除去施設情報63を送信してもよい。この車載装置は、除去施設情報63を受けた場合、その受けた除去施設情報63により示される施設を、図示しないディスプレイに表示する。
【0108】
上記実施の形態において、付着物検出装置10が車両1に搭載される例を説明したが、これに限られない。付着物検出装置10は、移動体に搭載されればよい。
【0109】
また、上記実施の形態において、付着物検出装置及び情報提供サーバ20は、LSI(Large Scale Integration)などの半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0110】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0111】
また、付着物検出装置及び情報提供サーバ20により実行される処理の一部または全部は、プログラムにより実現されてもよい。そして、上記各実施の形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの不揮発性記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
【0112】
また、上記実施の形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
【0113】
例えば、付着物検出装置及び情報提供サーバ20を、ソフトウェアにより実現する場合、
図18に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
【0114】
また、上記実施の形態における処理方法の実行順序は、上記実施の形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で実行順序を入れ替えてもよい。
【0115】
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
【0116】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。