特開2021-125174(P2021-125174A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-125174(P2021-125174A)
(43)【公開日】2021年8月30日
(54)【発明の名称】特典情報検索システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210802BHJP
【FI】
   G06Q30/02 370
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2020-20518(P2020-20518)
(22)【出願日】2020年2月10日
(71)【出願人】
【識別番号】520049330
【氏名又は名称】Pretime株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】京谷 一之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザが所望するタイミングで、ユーザが所望するサービスを提供する複数の業種の異なる商業店舗や商業施設を検索することができる特典情報検索システムを提供する。
【解決手段】特典情報検索システム1において、システムサーバ10は、商業店舗ごとの特典提供時間及び特典情報を登録する商業店舗登録手段と、ユーザが商業店舗登録手段で登録した商業店舗を検索して決定した商業店舗の特典提供時間及び特典情報をユーザ端末20に送信する商業店舗決定手段と、備える。ユーザは、商業店舗決定手段によりシステムサーバ10から受信した商業店舗の特典提供時間及び特典情報を、対象となる商業店舗に提示することで、当該商業店舗における特典提供時間における特典情報で指定された各種サービスの提供を受けることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム事業者が管理するシステムサーバと、
複数のユーザがそれぞれ所有するユーザ端末と、
複数の商業店舗がそれぞれ所有する店舗端末と、
が公衆通信回線網を介してそれぞれ相互に通信可能に接続されている特典情報検索システムにおいて、
前記システムサーバは、
前記商業店舗ごとの特典提供時間及び当該特典提供時間中に前記ユーザに提供可能な各種サービスからなる特典情報を、前記店舗端末から取得して登録する商業店舗登録手段と、
前記ユーザが前記商業店舗登録手段で登録した前記商業店舗を、前記ユーザ端末を介して決定した前記商業店舗の前記特典提供時間及び前記特典情報を含む特典提供情報を前記ユーザ端末に送信する商業店舗決定手段と、備え、
前記ユーザは、前記商業店舗決定手段によりシステムサーバから受信した前記商業店舗の前記特典提供情報を、該当する前記商業店舗に提示することで、当該商業店舗における前記特典提供時間における前記特典情報で指定された各種サービスの提供を受けることができることを特徴とする特典情報検索システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特典情報検索システムに関し、詳しくは、本システムに登録した会員が、同じく協賛店舗として登録した業種の異なる複数の商業店舗の特典提供時間における特典の提供を受けることができる特典情報検索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが所有するパソコンや携帯端末(スマートフォン等)により、インターネットを介して専用の飲食店舗紹介サイトに接続し、ユーザが所望する飲食店舗を検索して利用することが行われている。また、このような飲食店舗紹介サイトを利用することで、ユーザは、お得な割引等のクーポン券を取得することができ、このクーポン券を該当する飲食店舗に提示することで、ユーザに特典(飲食代の割引や飲み物の無料サービス等)を提供して、飲食店紹介サイトに登録した飲食店舗への集客の向上を図ることが行われている。
【0003】
また、近年では、主に飲食店舗のアイドルタイム(所謂、来客の少ない時間帯)における集客を図るために、飲食店舗を対象として、当該飲食店舗のユーザが来店した来店時間帯を含む利用情報から、ユーザが来店する頻度の低い時間帯であるアイドルタイムを検出し、当該アイドルタイムの前に、プロモーション情報(割引情報、サービスの情報等)をユーザに発信(例えば、メール送信)する情報処理装置が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−059789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1は、ユーザに対して飲食店舗のプレタイムにおける来店を促すためのプロモーション情報(割引情報、サービスの情報等)を、ユーザが所持する情報通信端末(例えば、スマートフォン等)に電子メールで送信するものである。このため、例えば、ユーザが所望するタイミングで飲食店舗のプロモーション情報を受信できるものではなく、また、プレタイム中にユーザが当該飲食店舗を訪問できるとは限らない。つまり、ユーザが来店可能な時間帯(所謂、空き時間)のプロモーション情報ではないと、ユーザが有効に活用できないという問題がある。
【0006】
さらに、ユーザの空き時間と飲食店舗のアイドルタイムが重なったとしても、ユーザが所望する飲食物を提供する飲食店舗から受信したプロモーション情報でなかった場合、受信したユーザがプロモーション情報を有効に活用するとは限らない。また、飲食店舗だけではなく各種商品の販売やサービスの提供を行う業種の異なる複数の商業店舗や商業施設(例えば、小売店舗、理容室、美容室、スポーツジム、整体、エステ、ネイル、アミューズメントパーク、映画館等)においても、当然のことながらアイドルタイムは発生する。このため、飲食店舗以外でもアイドルタイムにおける集客の向上を図ることができるシステムの提供が望まれている。また、アイドルタイム以外でも、例えば、日持ちのしない商品(生クリームを使用したケーキ等)を、閉店前に割引して売り尽くすことで食品ロスを低減したい商業店舗もある。
【0007】
そこで、本発明は、ユーザが所望するタイミング(つまり、時間帯)で、ユーザが所望する業種の異なる複数の商業店舗や商業施設(以下、単に商業店舗という)を検索することができるとともに、ユーザが検索して決定した商業店舗の特典を提供する時間帯において、当該商業店舗をユーザが来店することで特典の提供を受けることができる特典情報検索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、システム事業者が管理するシステムサーバと、複数のユーザがそれぞれ所有するユーザ端末と、複数の商業店舗がそれぞれ所有する店舗端末と、が公衆通信回線網を介してそれぞれ相互に通信可能に接続されている特典情報検索システムにおいて、前記システムサーバは、前記商業店舗ごとの特典提供時間及び当該特典提供時間中に前記ユーザに提供可能な各種サービスからなる特典情報を、前記店舗端末から取得して登録する商業店舗登録手段と、前記ユーザが前記商業店舗登録手段で登録した前記商業店舗を、前記ユーザ端末を介して決定した前記商業店舗の前記特典提供時間及び前記特典情報を含む特典提供情報を前記ユーザ端末に送信する商業店舗決定手段と、備え、前記ユーザは、前記商業店舗決定手段によりシステムサーバから受信した前記商業店舗の前記特典提供情報を、該当する前記商業店舗に提示することで、当該商業店舗における前記特典提供時間における前記特典情報で指定された各種サービスの提供を受けることができることを特徴とする特典情報検索システムとした。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、システムサーバは、飲食店舗、小売店舗、理容室、美容室、スポーツジム、整体、エステ、ネイル、アミューズメントパーク、映画館等の業種の異なる複数の商業店舗(商業施設も含む)毎の特典提供時間及び当該特典提供時間中に前記ユーザに提供可能な各種サービスからなる特典情報を、店舗端末から取得して登録する商業店舗登録手段を備えている。
【0010】
ここで、システムサーバの商業店舗登録手段により登録される特典提供時間は、本システムに協賛して登録している複数の商業店舗が、登録時又は任意のタイミングで、設定又は変更可能なものであり、例えば、アイドルタイム(来客の少ない時間帯)や閉店間際の時間帯である。すなわち、商業店舗が集客の向上を図りたい時間帯や販売する商品を効率よく処分したい時間帯が複数の商業店舗毎に任意に設定される。
【0011】
また、特典情報は、本システムに協賛して登録している複数の商業店舗が任意に設定するものであり、特典提供時間における特典情報であり、商業店舗が集客の向上を図りたい時間帯や閉店間際の時間帯における販売する商品の割引(例えば、20%OFF等)や提供する特別なサービスである。また、無償で提供する商品やサービスの追加等であってもよい。
【0012】
システムサーバは、ユーザが商業店舗決定手段で登録した複数の商業店舗を、ユーザ端末を介して決定した商業店舗の特典提供時間及び特典情報を含む特典提供情報をユーザ端末に送信する商業店舗決定手段を備えている。システムサーバの商業店舗決定手段においては、参加店舗登録手段で登録した複数の商業店舗を、複数のユーザがユーザ端末を介して検索する。具体的には、システムサーバは、複数のユーザがユーザ端末を介して、商業店舗決定手段で登録した複数の商業店舗を検索可能な専用の検索サイト(以下、プレタイムという)を運用している。複数のユーザはユーザ端末を介してシステムサーバのプレタイムにアクセスすることで、複数のユーザが複数の商業店舗を検索する。そして、ユーザが所望する特典を提供する商業店舗を決定する。そして、システムサーバは、複数のユーザが商業店舗決定手段で決定した複数の商業店舗の特典提供時間及び特典情報を含む特典提供情報をユーザ端末に送信する。
【0013】
ユーザが所持するユーザ端末は、商業店舗決定手段で検索して決定した商業店舗の特典提供情報を記憶する。そして、ここで記憶された特典提供情報は、ユーザのユーザ端末における所定の操作に応じて、ユーザ端末の表示手段(液晶表示装置等)に表示される。これにより、複数のユーザは、ユーザ端末の表示手段に表示した特典提供情報を、該当する商業店舗に提示することで、当該商業店舗における特典提供時間における特典情報で指定された各種サービスの提供を受けることができる。
【0014】
本発明の特典情報検索システムによれば、複数のユーザが任意のタイミング(つまり、時間)で、ユーザが所望する特典が付与される業種の異なる複数の商業店舗の中から所望する商業店舗を決定する。これにより、ユーザが所望する複数の商業店舗における特典(各種サービス)を提供する時間帯において、当該商業店舗が提供する特典(各種サービス)を受けることができる。このように、ユーザが所望する時間帯に応じた特典を提供する商業店舗を、ユーザ自身が検索して決定できるため、ユーザ主体の使い勝手の良い特典情報検索システムとすることができる。
【0015】
また、本発明の特典情報検索システムに協賛して登録している業種の異なる複数の商業店舗は、商業店舗(又は商業施設)は、集客を図りたい時間帯(例えば、アイドルタイム)を特典提供時間として、また、この特典提供時間に提供する特典を特典情報として、商業店舗が任意のタイミングで設定登録可能としている。これにより、例えば、商業店舗が飲食店舗の場合は、自店舗のアイドルタイムを特典提供時間として登録し、この特典提供時間における飲食にかかる料金を割引とする各種サービスを特典情報として登録することで、アイドルタイムにおける集客の向上を図ることができる。また、商業店舗がパンやスイーツの小売店舗の場合は、自店舗の閉店時間前の1時間を特典提供時間として登録し、この特典提供時間における生クリームを使用した日持ちのしない菓子パンやケーキ等を割引するサービスを特典情報として登録することで、閉店間際の集客の向上を図ることができるとともに、日持ちのしない商品を売り切ることで食品ロスを減らすことができる。
【0016】
なお、複数の商業店舗が設定する特典提供時間及び特典情報は、例えば、時間、日、曜日、月単位で任意に変更して登録可能とすることが望ましい。これにより、商業店舗は、自店舗の日、週、月単位の集客状況や商品の販売状況に応じた最適な特典提供時間及び特典情報を設定することができる。
【0017】
本発明の特典情報検索システムによれば、業種の異なる複数の商業店舗は、特典提供時間や特典情報を登録するだけで、集客の向上を図ることができる。これにより、例えば、平日のアイドルタイムにおいて、本システムに協賛して参加する商業店舗の多い地域の活性化を図ることができる。また、飲食店舗や飲食物を商品として販売する小売店舗(所謂、商店)への集客が向上することで、破棄される飲食物を減らすことができるので、近年、社会問題となっている食品ロスを可及的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態の特典情報検索システムの構成を示す図である。
図2】本実施形態の特典情報検索システムのシステムサーバの電気的構成を説明するブロック図である。
図3】本実施形態の特典情報検索システムのシステムサーバにおける各種処理のフローチャートである。
図4】本実施形態の特典情報検索システムのシステムサーバにおける各種処理のフローチャートである。
図5】本実施形態の特典情報検索システムのユーザ端末における商業店舗の検索及び決定時の表示例を示す図である。
図6】本実施形態の特典情報検索システムのユーザ端末に表示される特典提供情報の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、システム事業者が管理するシステムサーバと、複数のユーザがそれぞれ所有するユーザ端末と、複数の商業店舗がそれぞれ所有する店舗端末と、が公衆通信回線網を介してそれぞれ相互に通信可能に接続されている特典情報検索システムにおいて、前記システムサーバは、前記商業店舗ごとの特典提供時間及び当該特典提供時間中に前記ユーザに提供可能な各種サービスからなる特典情報を、前記店舗端末から取得して登録する商業店舗登録手段と、前記ユーザが前記商業店舗登録手段で登録した前記商業店舗を、前記ユーザ端末を介して決定した前記商業店舗の前記特典提供時間及び前記特典情報を含む特典提供情報を前記ユーザ端末に送信する商業店舗決定手段と、備え、前記ユーザは、前記商業店舗決定手段によりシステムサーバから受信した前記商業店舗の前記特典提供情報を、該当する前記商業店舗に提示することで、当該商業店舗における前記特典提供時間における前記特典情報で指定された各種サービスの提供を受けることができることを特徴とする特典情報検索システムに関する。
【0020】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳説する。図1は、本実施形態の特典情報検索システムの構成を示す図である。図2は、本実施形態の特典情報検索システムのシステムサーバの電気的構成を説明するブロック図である。図3及び図4は、本実施形態の特典情報検索システムのシステムサーバにおける各種処理のフローチャートである。図5は、本実施形態の特典情報検索システムのユーザ端末における商業店舗の検索及び決定時の表示例を示す図である。図6は、本実施形態の特典情報検索システムのユーザ端末に表示される特典提供情報の表示例を示す図である。
【0021】
[1.特典情報検索システムの構成]
以下、本実施形態における特典情報検索システムの構成の概要を、図1を参照して説明する。図1に示すように、特典情報検索システム1は、システム事業者100が管理するシステムサーバ10と、複数のユーザ200が所持するユーザ端末20と、複数の商業店舗300が所有する店舗端末30とが公衆通信回線網50を介してそれぞれ相互に通信可能に接続されている。
【0022】
システムサーバ10や店舗端末30としては、周知のコンピュータが好適に用いられる。なお、周知のコンピュータとしては、据え置き型のデスクトップパソコンやノートパソコン等が好適に用いられるが、公衆通信回線網50を介して相互に通信可能な機能を備えたものであればよい。また、ユーザ端末20は、スマートフォンが好適に用いられるが、タブレット端末、モバイル用のノートパソコン等でもよい。なお、公衆通信回線網50は、周知のインターネット回線、携帯電話通信回線、電話回線、通信衛星回線等である。
【0023】
システム事業者100は、特典情報検索システム1のシステムサーバ10を管理運用する事業者である。複数のユーザ200は、特典情報検索システム1を利用するために、特典情報検索システム1のシステムサーバ10で運用される専用の検索サイト(以下、プレタイムという)に予め会員として登録している。複数の商業店舗300は、特典情報検索システム1のシステムサーバ10で運用される専用の検索サイトであるプレタイムに予め協賛して登録している複数の商業店舗300であり、来店したユーザ200に対して特典を提供する。複数の商業店舗300は、飲食店舗、小売店舗、理容室、美容室、スポーツジム、整体、エステ、ネイル、アミューズメントパーク、映画館等の商業店舗や商業施設である。
【0024】
上述した構成において、本実施形態においては、本システムを管理するシステム事業者100のシステムサーバ10のプレタイム(専用の検索サイト)に協賛して参加している複数の商業店舗300は、予め、システムサーバ10に、特典提供時間及び特典情報を登録している。特典提供時間は、例えば、時間、日、曜日、月単位で登録可能としている。特典情報は、特典提供時間における各種サービス(商品やサービスの割引又は無償提供等)である。この特典提供時間及び特典情報は、一旦、システムサーバ10に登録された後でも、商業店舗300が任意のタイミングで再登録(再設定)することができる。これにより、商業店舗300は、自店舗の日、週、月単位の集客状況や商品の販売状況に応じた最適な特典提供時間及び特典情報を設定することができる。
【0025】
複数のユーザ200は、システムを管理するシステム事業者100のシステムサーバ10のプレタイム(専用の検索サイト)に予め会員登録している会員である。ユーザ200はユーザ端末20を介してプレタイムにアクセスする。これにより、複数のユーザ200がそれぞれ所有するユーザ端末20において、公衆通信回線網50を介して、ユーザ200が所望する時間帯に、ユーザ200が所望する商品の割引やサービスを提供する商業店舗300が検索されて決定される。
【0026】
ユーザ端末20からのプレタイムへのアクセスは、例えば、ユーザ200がプレタイムに会員登録することで、プレタイム専用のアプリケーションソフト(以下、単に専用アプリという。)がシステムサーバ10のプレタイムからユーザ端末20にダウンロードされる。この専用アプリは、ユーザ端末20に保存され、専用アプリのアイコンがユーザ端末20の表示聡画面に表示される。このアイコンをユーザ端末20の画面において選択(所謂、タップ)するだけで、プレタイムとユーザ端末20とのアクセスを確立することができる。
【0027】
なお、ユーザ端末20とプレタイムとのアクセスの確立は、上述した専用アプリをダウンロードする方法だけに限定されるものではない。例えば、ユーザ200がプレタイムに会員登録した際に、ユーザ200毎に発行されるユーザIDや暗証番号を用いて、ユーザ端末20からプレタイムにアクセスし、その後、専用の検索サイト(所謂、Webサイト)であるプレタイムで実行可能なアプリケーションプログラム(所謂、Webアプリ)を読み込んで実行することで、ユーザ端末20とプレタイムとのアクセスを確立する方法でもよい。つまり、プレタイムとユーザ端末20とのアクセスを確立する方法であれば、様々な方法を用いることができる。このようにして、ユーザ200は任意のタイミングでプレタイムにより商業店舗を検索することができ、この複数の商業店舗300がそれぞれ提供する特典(商品の割引やサービスの追加等)から自身が来店したい商業店舗を決定することで、当該商業店舗300において、ユーザ200が所望する商品の割引やサービスの提供を受けることができる。
【0028】
[2.システムサーバの構成]
以下、図2を参照して、本実施形態の特典情報検索システム1におけるシステムサーバ10の電気的構成を説明する。システムサーバ10は、記憶部11、入出力制御部12、制御部13、外部通信I/F(InterFace)制御部14などから構成されている。
【0029】
記憶部11は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の大容量記憶装置により構成され、本実施形態において、特典情報検索システム1のプレタイムに協賛する異なる業種の複数の商業店舗300毎に登録された特典提供時間、特典情報が記憶されている。
【0030】
入出力制御部12は、システムサーバ10に接続されている図示しない液晶表示装置や、キーボード/マウスなどの外部入出力装置との各種データの入出力を制御する。
【0031】
制御部13は、図示しないCPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどで構成されている。また、この制御部13のCPUは、ROM又は記憶部11に予め記憶されている各種プログラムを実行することにより、後述の商業店舗登録処理(商業店舗登録手段)、商業店舗決定処理(商業店舗決定手段)等として機能することになる。
【0032】
外部通信I/F制御部14は、外部の公衆通信回線網50と接続され、制御部13の指示に基づいて、特典情報検索システム1における複数のユーザ200が所有するユーザ端末20や複数の商業店舗300が所有する店舗端末30との通信を制御する。
【0033】
[3.商業店舗登録処理]
以下、図3を参照して、本実施形態の特典情報検索システム1に協賛し、ユーザ200に特典を提供する複数の商業店舗300毎の特典提供時間、特典情報を登録する商業店舗登録処理を説明する。なお、この商業店舗登録処理は上述したシステムサーバ10の制御部13(以下、制御部13という。)において実行される処理であり、具体的には、システムサーバ10が制御する専用の検索サイトであるプレタイム内で実行される処理である。また、この処理は、本実施形態における商業店舗登録手段として機能する。
【0034】
図3に示すように、商業店舗登録処理を実行するシステムサーバ10の専用の検索サイトであるプレタイムを制御する制御部13(以下、単に制御部13という)は、特典情報検索システム1に協賛(参加)している複数の商業店舗300の店舗端末30からのアクセス(接続)があるか否かを判定する(ステップS10)。そして、制御部13は、店舗端末30からのアクセス(接続)がないと判別した場合(ステップS10:No)は、商業店舗登録処理を終了する。一方、制御部13は、店舗端末30からのアクセス(接続)が有ると判別した場合(ステップS10:Yes)は、制御部13は、ステップS11へ処理を移す。
【0035】
制御部13は、システムサーバ10のプレタイムにアクセスしてきた店舗端末30に対して、商業店舗300が設定する特典提供時間及び特典情報の入力フォームを送信する(ステップS11)。本実施形態の特典情報検索システム1においては、複数の商業店舗300は、一旦登録した特典提供時間及び特典情報を任意に変更して設定登録可能としている。これにより、例えば、複数の商業店舗300は、自店舗の日、週、月単位の集客状況や販売する商品の在庫状況に応じた最適なタイミングで特典提供時間及び特典情報を設定することができるようにしている。このため、商業店舗300の店舗端末30からのアクセス(接続)があると、システムサーバ10は、アクセスしてきた店舗端末30に対して特典提供時間及び特典情報の入力フォームを送信し、商業店舗300が店舗端末30において、この受信(ダウンロード)した入力フォームに特典提供時間及び特典情報を入力して、店舗端末30からシステムサーバ10に送信(アップロード)するだけで、特典提供時間及び特典情報の設定が容易に行える用にしている。
【0036】
制御部13は、入力フォームを送信した商業店舗300の店舗端末30から、特典提供時間及び特典情報を入力した入力フォームを受信したか否かを判定する(ステップS12)。そして、制御部13は、店舗端末30からの入力フォームを受信していないと判別した場合(ステップS12:No)は、店舗端末30からの入力フォームの受信を待つ。一方、制御部13は、店舗端末30からの入力フォームを受信したと判別した場合(ステップS12:Yes)は、制御部13は、ステップS13へ処理を移す。
【0037】
制御部13は、入力フォームを受信した商業店舗300の特典提供時間及び特典情報を、商業店舗300毎に記憶部11の所定の領域に登録して記憶更新する(ステップS13)。この処理を終了すると、制御部13は、商業店舗登録処理を終了する。
【0038】
上述してきたように、本実施形態の特典情報検索システム1に協賛した複数の商業店舗300は、任意のタイミングで商業店舗(又は商業施設)に集客を図りたい時間帯や商品の売り切りたい時間帯を、特典提供時間として設定登録可能としている。また、この特典提供時間に提供する特典も、より有効な集客につながる特典を特典情報として任意に設定登録可能としている。これにより、例えば、飲食店舗の商業店舗300やパンやスイーツの販売をおこなう商業店舗300、日持ちのしない食材や商品の破棄、所謂食品ロスを低減することができる。
【0039】
[4.商業店舗決定処理]
以下、図4を参照して、本実施形態の特典情報検索システム1に会員登録したユーザ200が、システムサーバ10が運用する制御する専用の検索サイトであるプレタイムにアクセスし、複数の商業店舗300が登録した特典提供時間及び特典情報を検索して決定する商業店舗決定処理を説明する。また、この処理は、本実施形態における商業店舗決定手段として機能する。
【0040】
制御部13は、特典情報検索システム1にユーザ200のユーザ端末20からのアクセス(接続)があるか否かを判定する(ステップS20)。そして、制御部13は、ユーザ端末20からのアクセス(接続)がないと判別した場合(ステップS20:No)は、商業店舗決定処理を終了する。一方、制御部13は、ユーザ端末20からのアクセス(接続)が有ると判別した場合(ステップS20:Yes)は、制御部13は、ステップS21へ処理を移す。
【0041】
制御部13は、プレタイムにアクセスしてきたユーザ端末20を介したユーザ200による商業店舗300の検索処理を実行する(ステップS21)。この処理では、ユーザ200はユーザ端末20を介して、複数の商業店舗300が登録開示している特典提供時間及び特典情報を検索して、ユーザ200が所望する特典を提供する商業店舗300を決定する。
【0042】
ここで、本実施形態の特典情報検索システム1におけるユーザ200による商業店舗300の検索処理の一例を、図5を参照して具体的に説明する。図5に示すように、ユーザ200が、システムサーバ10が運用する専用の検索サイトであるプレタイムにアクセスすると、複数の商業店舗300が登録開示している特典提供時間及び特典情報を閲覧可能な検索画面がユーザ端末20の表示手段である液晶表示装置21に表示される。
【0043】
図5に示すように、ユーザ端末20の液晶表示装置21には、最上段に検索画面の名称NMである「プレタイム店舗検索・決定画面」が表示されている。名称NMの下段には、複数の商業店舗300からユーザ200が所望する商業店舗300を検索するための各種条件を設定する検索条件MNが表示されている。検索条件MNは、正面右から「地域」、「日付・時間」、「商業店舗ジャンル」等で構成されている。「地域」は、ユーザ200が検索する商業店舗300の地域(住所)であり、一例として、区・市・町・村単位で選択する。「日付・時間」は、ユーザ200が所望する日付(月日)、時間(時間帯)を指定する。「商業店舗ジャンル」は、ユーザ200が所望する業種のジャンルであり、例えば、飲食店舗、小売店舗、理容室、美容室、スポーツジム、整体、エステ、ネイル、アミューズメントパーク、映画館等である。なお、飲食店等や小売店舗は、さらに詳細に飲食店の主なメニュー(ラーメン、カレー、焼き肉等)、小売店舗の主力商品名(パン、ケーキ等)を選択できるようにしてもよい。
【0044】
検索条件MNは、「地域」、「日付・時間」、「商業店舗ジャンル」をユーザ200がクリックすることで、ユーザ200が所望する商業店舗300を検索するための各種条件を設定することができるようにしている。
【0045】
検索条件MNの下段には、スクロールアップバーSUが、その下段には、複数(図中は3件)の商業店舗300の店舗名、特典提供時間及び特典情報からなる店舗選択画面M1〜M3が表示されている。店舗選択画面M3の下段(液晶表示装置21の最下段)には、スクロールダウンバーSDが表示されている。本実施形態では、ユーザ200が所望する商業店舗300の検索条件MNを指定すると、最大3店舗の店舗選択画面M1〜M3しかユーザ端末20の液晶表示装置21に表示されない。このため、表示された店舗選択画面M1〜M3の表示を切り替える場合には、スクロールアップバーSU又はスクロールダウンバーSDをユーザ200が操作することで、表示された店舗選択画面M1〜M3の内容を切り替えられるようにしている。
【0046】
図4に示す商業店舗決定処理の説明に戻る。制御部13は、プレタイムにアクセスしてきたユーザ端末20を介したユーザ200による商業店舗300の検索処理(ステップS21)において、ユーザ200が特典の提供を所望する商業店舗300を決定(選択)したか否かを判定する(ステップS22)。そして、制御部13は、ユーザ200が特典の提供を所望する商業店舗300を決定していないと判別した場合(ステップS22:No)は、ユーザ200による商業店舗300の検索処理(ステップS21)を繰り返す。一方、制御部13は、ユーザ200が特典の提供を所望する商業店舗300を決定したと判別した場合(ステップS22:Yes)は、制御部13は、ステップS23へ処理を移す。
【0047】
ユーザ200のユーザ端末20を介したユーザ200が所望する特典を提供する商業店舗300の決定は、例えば、図5に示すユーザ端末20の液晶表示装置21に表示されている複数の商業店舗300が登録開示している特典提供時間及び特典情報を閲覧可能な検索画面において、ユーザ200が所望する商業店舗300の店舗選択画面M1〜M3を選択(例えば、クリック)することで決定される。なお、このユーザ200による所望する商業店舗300の決定(選択)は、一店舗に限定されるものではなく、複数店舗の商業店舗300を決定(選択)できるようにしている。
【0048】
制御部13は、ユーザ200が決定した商業店舗300の特典提供情報(店舗名、特典提供時間、特典情報、発行コード等)をユーザ端末20に送信する(ステップS23)。この処理を終了すると、制御部13は、商業店舗決定処理を終了する。
【0049】
ここで、本実施形態において、システムサーバ10からユーザ200のユーザ端末20に送信される特典提供情報の一例を、図6を参照して具体的に説明する。なお、図6においては、ユーザ200が決定した商業店舗300が、パンを販売する小売店舗の場合(図6(a))と美容室の場合(図6(a))を一例として説明する。
【0050】
図6(a)に示すように、ユーザ端末20の液晶表示装置21には、最上段に商業店舗300の店舗名40「○×ぱん」が表示されている。店舗名40の下段には、商業店舗300の特典名「割引クーポン」、特典提供時間「19:00〜20:00」、特典情報「イチゴショートケーキ20%オフ」からなる特典内容情報41が表示されている。また、特典内容情報41の下段(液晶表示装置21の最下段)には、発行コード42「123456」が表示されている。この発行コード42は、例えば、6桁の英数字で構成されており、商業店舗300毎に割り付けられたものである。
【0051】
図6(b)に示すように、ユーザ端末20の液晶表示装置21には、最上段に商業店舗300の店舗名40「△□美容室」が表示されている。店舗名40の下段には、商業店舗300の特典名「無料サービス」、特典提供時間「13:00〜16:00」、特典情報「シャンプー無料」からなる特典内容情報41が表示されている。また、特典内容情報41の下段(液晶表示装置21の最下段)には、発行コード42「912345」が表示されている。この発行コード42は、例えば、6桁の英数字で構成されており、商業店舗300毎に割り付けられたものである。
【0052】
図6に示すシステムサーバ10からユーザ200のユーザ端末20に送信(ダウンロード)される特典提供情報は、ユーザ200のユーザ端末20に一時記憶され、ユーザ200の所定の操作に応じて、ユーザ端末20の液晶表示装置21に随時表示される。ユーザ200は、ユーザ端末20の液晶表示装置21に表示した特典提供情報(店舗名、特典提供時間、特典情報、発行コード)を該当する商業店舗300に来店して提示することで、当該商業店舗300の特典提供時間における特典情報で指定された各種サービスの提供を受けることができる。
【0053】
上述してきたように、本実施形態の特典情報検索システム1によれば、複数の商業店舗300は、任意のタイミングで、システムサーバ10のプレタイムにアクセスすることで、商業店舗300に集客を図りたい時間帯や商品を売り切りたい時間帯を特典提供時間として任意に設定する事ができる。また、この特典提供時間に提供する特典も、より有効な集客につながる特典を特典情報として任意に設定する事ができる。
【0054】
また、ユーザ200は、ユーザ端末20を介してシステムサーバ10のプレタイムにアクセスすることで、自信が所望する時間帯で特典を提供する商業店舗300を検索して決定することができる。そして、システムサーバ10のプレタイムからユーザ端末20にダウンロードされた商業店舗300の特典提供情報は、ユーザ200のユーザ端末20に一時記憶され、ユーザ200の所定の操作に応じて、ユーザ端末20の液晶表示装置21に表示される。これにより、複数のユーザ200は、ユーザ端末20の液晶表示装置21に表示した特典提供情報(店舗名、特典提供時間、特典情報、発行コード)を該当する商業店舗300に提示することで、当該商業店舗300の特典提供時間における特典情報で指定された各種サービスの提供を受けることができる。
【0055】
すなわち、本実施形態の特典情報検索システム1によれば、本システム協賛する業種の異なる複数の商業店舗300は、特典提供時間や特典情報を登録するだけで、集客の向上を図ることができる。これにより、例えば、平日のアイドルタイムにおいて、本システムに協賛して参加する商業店舗300の多い地域の活性化を図ることができる。また、商業店舗300が飲食店舗や飲食物を商品として販売する小売店舗(所謂、商店)の場合は、当該商業店舗300の集客が向上することで、破棄される飲食物を減らすことができるので、社会問題となっている食品ロスを可及的に低減することができる。
【0056】
また、ユーザ200が主体であり、ユーザ200が所望する時間帯及び特典を提供する商業店舗300を、ユーザ200自身が検索して決定できるため、ユーザ200にとって使い勝手の良い特典情報検索システム1を提供することができる。また、ユーザ200が所望又は必要とするタイミングで、特典情報検索システム1のプレタイムにアクセスするため、ユーザ200が商業店舗300を決定する確率が高い。
【0057】
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
1 特典情報検索システム
10 システムサーバ
20 ユーザ端末
30 店舗端末
100 システム事業者
200 ユーザ
300 商業店舗
図1
図2
図3
図4
図5
図6