(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-125186(P2021-125186A)
(43)【公開日】2021年8月30日
(54)【発明の名称】車両に取付けた携帯端末を使うデータの取得・販売方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20210802BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20210802BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q30/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2020-26642(P2020-26642)
(22)【出願日】2020年1月31日
(71)【出願人】
【識別番号】520059650
【氏名又は名称】株式会社ディベロップメントデザイン
(72)【発明者】
【氏名】重田 精一郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049BB26
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車両に無料又は少額で、脱着可能に取付けた携帯端末を使い、車両ユーザー及びユーザーの関係者の動向データを取得・販売して得られた利益の一部をユーザーに還元して、車両ユーザーの車両保有負担を軽減出来ることを周知することで、小資本でサービスの採用を広める方法を提供する。
【解決手段】管理集計パソコン3の管理集計システムにおいて、車両4のユーザーの動向情報を取得して、分析.分類.整理.保存し、情報取得の場として使うビジネス用のSNSからも、車両ユーザー及びユーザーの関係者の動向情報を取得して、分析.分類.整理.保存する。また、車両ユーザー及びユーザーの関係者向けに電子ポイントカード5を携帯端末2に発行して、ポイントカードのデータを分析.分類.整理.保存する。得られた動向情報及びデータを一元化して、顧客の要望に合わせた様式で情報データを販売し、得られた販売利益を、ユーザーに還元する原資に充てる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に無料又は安価で提供した携帯端末を脱着可能に取付けて、携帯端末に搭載したソフトウェアにより、安全運転をサポートするステップ、
携帯端末に搭載した双方向対話アプリ及び、音声入力アプリで取得した動向データを、CSV形式かテキスト形式で管理集計パソコンに収集.保存するステップ、
保存された動向データを自然言語処理技術(NLP)により、分類.整理.保存するステップ、
分類.整理.保存された動向データを販売して、得られた利益の一部を、車両に携帯端末を設置したユーザーに還元し、車両保有負担を軽減出来ることを周知することで、上記サービスの採用を広める方法。
【請求項2】
車両に取付けた携帯端末にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を、前記のユーザー及びユーザーの関係者向けに、地域エリア毎に開設するステップ、
SNSに自治体や公共団体の福祉イベントと電子カレンダーを搭載するステップ、
携帯端末に搭載した音声入力アプリで取得した動向データを、CSV形式かテキスト形式で管理集計パソコンに転送するステップ、
転送された動向データにより、販売するデータを増やす方法。
【請求項3】
定められた地域エリア毎に、前期のユーザー及びユーザーの関係者向けのポイントカードを発行するステップ、
自治体や公共団体の福祉イベントに参加した時に、NFCタグからNFC無線通信によりポイントを与えるステップ、
ポイントデータを管理集計パソコンに転送するステップ、
転送された動向データにより、販売するデータを増やす方法。
【請求項4】
管理集計パソコンに転送された動向データ(ポイントデータを含む)を、分類.整理.保存するアプリ(アプリケーションソフト)を児童教育用ビジュアルプログラミング言語Scratchで独自開発するステップ、
独自開発したアプリを使い動向データを分類.整理.保存することで、1つの動向データを複数の用途に使えるようにして、販売するデータを増やす方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に脱着可能に取付けた携帯端末を使い、車両ユーザー及びユーザーの関係者の動向データを取得・販売に関する方法です。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやタブレットPC等の携帯端末を使い、双方向対話や音声入力する技術、データを収集.解析する専門的な技術はありました。
【0003】
既存のプログラミング言語は専門性が高く、使用するには一定のスキルが必要ではあるが、各種の開発に使われていました。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の専門的な技術は、確立されて安定した技術ですが、非公開か公開されても自由に改造して使えないものが殆どで、新たに小資本で情報ビジネスに参入するには障害になります。
【0005】
前記のプログラミング言語は、安定したプログラミング言語ですが、専門的なスキルが必要なため、直接の実務担当者自身がプログラムミングを追加.修正.改造するには敷居の高いものでした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
車両に脱着可能に取付ける携帯端末のアプリ制作に、児童教育用ビジュアルプログラミング言語Scratchを使い、双方向対話アプリと音声入力アプリを独自開発して、ユーザーの動向情報を幅広く取得します。そして管理集計パソコン用に自然言語処理技術アプリを前記同様に開発して、分析.分類.整理.保存します。情報取得の場として使うビジネス用SNS−Slackからも、ユーザー及びユーザーの関係者の動向情報を取得して、それを管理集計パソコンで分析.分類.整理.保存します。 又、ユーザー及びユーザーの関係者向けに電子ポイントカードを発行して、電子ポイントカードのデータを管理集計パソコンで分類.整理.保存します。得られた動向情報及びデータを一元化して、顧客の要望に合わせた様式で提供します。
【発明の効果】
【0007】
分類.整理.保存された動向データを販売して、得られた利益の一部を、車両に携帯端末を設置したユーザーに還元し、車両保有負担を軽減出来ることを周知することで、上記サービスの採用を広めることが出来ます。 又、児童教育用ビジュアルプログラミング言語Scratchとビジネス用SNS−Slackを用いることで、プログラミングの追加.改修.管理が誰でも容易に出来ます。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明システム全体図で、データベースサーバー1.携帯端末2.管理集計パソコン3.車両4.をインターネット無線回線8で繋ぎ、NFCタグ9とはNFC無線通信10で繋ぎ、システムを構成した実施例を示します。
【0010】
図2は、管理集計パソコン3の管理集計システムで、携帯端末2から得られるデータを、児童教育用ビジュアルプログラミング言語Scratchで独自開発したアプリで、解析.分類.整理してデータベースサーバー1に納める、システムを構成した実施例を示します。
【0011】
図3は、携帯端末2のシステムで、双方向対話データ.音声入力データ.ポイントデータ.電子カレンダー13のデータを携帯端末2に付属のクラウド11に取得.保存してから、管理集計用パソコン3に転送する実施例を示します。
【0012】
図4は、携帯端末2に組込まれた電子ポイントカード5のシステムで、車両から外した携帯端末2をNFCタグ9に近づけ、NFC無線通信10によりポイントをNFCタグ9から受け取り、携帯端末2に付属のクラウド11に取得.保存する、システムを構成した実施例を示します。
【実施例】
【0013】
本発明を使ったビジネスモデル(例)は、高齢ドライバーが加害者になる交通事故の防止と、高齢者の社会との絆を維持するのを目的に、超小型EVモビリティを採用します。 超小型EVモビリティは国や自治体の補助金があっても、コストパフォーマンスでは軽自動車に及ばないので、モニター契約を結んでから、無料で音声入力できる携帯端末を提供して、会員制SNSサイトに加入してもらい、サイト内の個人情報を自主的に提供して頂き、高齢者の動向情報を販売して、その利益の一部を情報提供回数に応じて還元して、超小型モビリティのリース料の負担を軽減してもらいます。
又、健康寿命に特化した会員制ポイントカードにも加入して頂き、景品との交換時にフレイルチェックを受けて頂き、自己の健康状態を把握してもらい、交通事故防止に役立ててもらいます。 高齢者の方には訪問介護を受けている方もおられますが、訪問介護は国や自治体からの補助金と寄付で成立している面が大きく、結果として、介護士に負担がかかる現状がありますので、高齢ドライバーと同じビジネスモデルに加入して頂き、コスト低減と収入の多角を図って頂きます。 システムは簡単で高機能なScratchで構成されているので、少しの勉強でシステムの維持.管理は可能になるため、子育てで就業機会を失った方に在宅勤務でやって頂き、情報販売の利益の一部を対価として支払い、収入の手段を確保して頂くのと、システムを維持管理する人材不足も解消します。 同様に、会員制SNSサイトとローカルポイントカードにも参加して頂き、高齢者と同様のサービスを受けてもらいます。 本ビジネスモデルでは、高齢者.福祉.子育てに貢献して、ビジネスとしても広めることが出来ます。
【符号の説明】
【0014】
1 データベースサーバー
2 携帯端末(スマートフォン.タブレットPC)
3 管理集計パソコン
4 車両
5 電子ポイントカード
6 Scratch
7 Slack
8 インターネット無線回線
9 NFCタグ
10 NFC無線通信
11 クラウド
12 データベース
13 電子カレンダー
14 CSV変換アプリ
15 高齢ドライバーサポートアプリ