【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、本発明は請求項1による組立体に関する。
【0005】
ここでの状況において、組立体は、互いに取り付けられても取り付けられなくてもよい要素の集まりである。好ましくは、音発生機、スパウト、およびセンサは、少なくとも間接的に互いに連結され、そのため組立体は、生産時または使用時などに容易に取り扱われ得る。
【0006】
組立体は複数の用途のためであり得る。所望の用途は、例えば聴覚装置、可聴装置、携帯用音響装置、イヤホン(earphone)、イヤホン(earbud)、補聴器などの個人用聞き取り器具であり、および/または、組立体はそれらのものであり得、組立体は、人または使用者の耳の中もしくは耳または外耳道に設けられるように設計および寸法決定され得る。
【0007】
聴覚の業界の専門用語では受信機と通常は呼ばれる音発生機は、好ましくは、8mm以下など、6mm以下または5mm以下など、10mm以下の最大寸法を伴う音発生機であるいわゆる小型受信機である。ある状況では、音発生機の筐体は、70mm
3以下など、50mm
3以下など、30mm
3以下など、100mm
3以下の体積を有し得る。小型音発生機は、例えば補聴器、可聴装置、または、イヤホンなどの個人用聴覚装置において使用できる。
【0008】
音発生機は、可動磁石、可動コイル、平衡電機子、エレクトレット技術、MEMS技術、圧電技術などの任意の所望の技術に基づき得る。音発生機は、電気信号などの信号を受信し、対応する周波数成分を伴う音または振動を少なくとも所望の周波数間隔内に出力するように好ましくは構成される。
【0009】
音発生機は、受信機筐体の内面で受信機筐体に第1の室を定めるダイヤフラムを通常は有する。しばしば、別の室が隔膜の他方の側と筐体の内面とによって少なくとも部分的に定められる。
【0010】
音出力部は、第1の室および/または他の室からなど、受信機筐体の内側から外側へとしばしば延び、そのため、隔膜によって発生させられる音が音出力部を介して受信機筐体から漏れる可能性がある。
【0011】
音出力部は、典型的には受信機筐体の平坦または平面の壁部品である、受信機筐体の筐体壁部品に設けられる。
【0012】
スパウトは、受信機としばしば呼ばれる音発生機に連結される。この状況において、スパウトは、受信機に、しっかりと連結されるなど、物理的に連結され得る。さらに、または代替で、連結は、音発生機によって発生した音が、スパウトに到達し、スパウトを通じてまたはスパウトを介して組立体を出て行くのを許容するように構成され得る。一部の実施形態では、スパウトは、受信機の筐体の部品など、受信機の一体的な部品であり得る。しかしながら、しばしばスパウトは受信機とは別の部品であり、例えば接着、圧入/クリック嵌め、ハンダ付け、溶融などによって受信機に取り付けられる。スパウトは、音発生機の外側に嵌まる部分を有する要素の部品であってもよく、そのためスパウトはこの部分を介して音発生機に取り付けられ得る。実際、スパウトは、音発生機が内部に設けられ得る組立体筐体の一体的な部品などの部品を形成し得る。
【0013】
スパウトはそれ自体に音通路を有するかまたは定める。音通路は第1の開口と第2の開口とを有する。追加の開口が設けられてもよい。
【0014】
しばしば、スパウトは、壁または壁部品によって音通路を内部空間として定める。
【0015】
しばしば、スパウトは、スパウトの長手方向軸に対して垂直な平面において、平面に突出されるときの音発生機の平均の断面などの断面より小さい断面を有する。一部の状況では、平面に突出されると、スパウトの輪郭は音発生機の輪郭内に完全にあり得る。
【0016】
第1の開口は、音出力部から出力された音がスパウトおよび/または音通路に入り、それによって案内され得るように、音出力部に連結される。連結は、スパウトおよび/または音通路に向けて音を案内するように構成される音出力部であり得る。追加または代替で、連結は、音発生機の音出力部からの音出力方向に沿ってなど、音発生機から出力される音を受信することができるように位置決めされ得る。第2の開口は、音が第1の開口において音通路から漏れることができないように、音発生機と係合するスパウトの部分によって定められ得る。
【0017】
第2の開口は、第1の開口に入る音を出力するために有用であり得る。
【0018】
音通路は第1の開口と第2の開口との間に延びる。音通路は、真っ直ぐの長手方向軸を有するように真っ直ぐであり得る、または、曲がった長手方向軸を有するように曲げられ得る/湾曲され得る。音通路は、同じかまたは変化する内側断面の形または面積を有し得る。ある状況において、音通路は真っ直ぐであり、円形の断面形状を有する。
【0019】
スパウトの音通路は、音を音発生機から離れるように案内するように構成される。これは、スパウトの音通路を音発生機から離れる方向に向かわせることで得ることができる。追加または代替で、音発生機からの音がスパウトを出力できる第2の開口は、その開口から出力された音が音発生機から離れる方向に進むように位置決めおよび方向付けされ得る。
【0020】
明確には、音発生機から離れる方向は、音発生機に向かわない方向であってもよい。音は、音発生機から真っ直ぐに離れるように、または、音が時間と共に進むにつれて音発生機に対して徐々に大きな距離を得る任意の方向に、方向付けられ得る。
【0021】
センサは音通路に設けられる。好ましくは、センサは第1の開口と第2の開口との間に位置決めされる。代替で、センサの一部分は、第2の開口の外など、音通路の外に延び得る。
【0022】
好ましくは、センサは筐体を有する。センサは、8mm
3以下など、6mm
3以下など、4mm
3以下など、3mm
3以下など、10mm
3以下の全体の体積を伴う装置など、好ましくは小型の装置である。
【0023】
音通路はセンサの周りの音伝達を可能にし、そのため、音発生機からの音は第2の開口を介して出力され得る。
【0024】
したがって、センサは、好ましくは、空間が空いている状態で音通路の内部に嵌まる。
【0025】
そのため、センサが設けられる音通路の長手方向軸に沿う位置において、センサの外側輪郭は、長手方向軸に対して垂直な音通路の断面において、音通路の内側輪郭の内部に設けられる。空間または領域は、センサの外側輪郭の外側の音通路の断面の輪郭の中に存在し得る。
【0026】
本発明によれば、スパウトは、第1の開口と第2の開口との間に1つまたは複数の第3の開口を有する。この状況において、第3の開口は、音が第3の開口を通じてスパウトから漏れることができるようにスパウトを通る通路または開口であり得る。開口における断面は、差が第3の開口によって作り出され得る、または、差が第3の開口を形成し得る、全体的な断面をその中に全体にわたって備え得る。
【0027】
センサは、音通路において第3の開口に位置決めされる。したがって、音は第3の開口の内側でセンサに沿って進むことができる。次に、管状である場合など、音通路が大まかな内部の断面を有する状況において、センサがその断面を塞ぐとき、音は第3の開口において進むことでセンサを通過することができる。
【0028】
音通路もセンサもその長さに沿って同じ断面の内側/外側の形を有する必要がないことを銘記されたい。したがって、音通路に沿うある位置においてセンサが音通路の大まかな断面を塞ぐ状況では、第3の位置は音がセンサを通過するのを許容するように位置決めされ得る。代替で、センサの外側断面は音通路の内側断面内に嵌まることができ、開口は、センサの位置を通過するときに音のためにより多くの空間を提供するだけである。
【0029】
ドーム部が、スパウトと係合し、第3の開口を塞ぐ留め付け部分を有する。留め付け部分は、ドーム部をスパウトに取り付けまたは固定するように構成され得る。しばしば、ドーム部は、人の外耳道において組立体を固定または取り付けするために使用され、そのためドーム部はスパウト、音発生機、およびセンサを外耳道に対して固定するように作用する。
【0030】
留め付け部分は、第3の開口が設けられるスパウトの外面部分など、スパウトの外面部分に係合するように構成され得る。第3の開口は、音通路から周囲へと開口し、留め付け部分によって塞がれる。留め付け部分は、スパウトまたはスパウト断面の外側に、音が進むことができるが第3の開口から周囲へと漏れない閉じた空間を形成できる。代替で、留め付け部分は、音が第3の開口においてスパウトの大まかな外側断面の外側へ進むことが許容されないように、第3の開口においてこの外側断面と面一に設けられてもよい。
【0031】
この状況において、第3の開口を「塞ぐ」とは、音が留め付け部分、または、スパウトと留め付け部分との間の接合部分における何らかの開口を介して、相当の度合いで第3の開口から漏れることができないことを意味する。音は、材料を通過して進むため、留め付け部分の材料を通じて進むことで漏れる可能性があるが、その過程において減衰される。ドーム部を介して、または、スパウトまたはドーム部の間で、第3の開口から漏れる音は、少なくとも6dBなど、少なくとも3dB減衰されることが望まれ得る。
【0032】
音が第3の開口において進む間にセンサにおける位置を通過できることが望まれ得る。したがって、音通路の長手方向軸に沿って、
- センサは第1の位置と第2の位置との間に位置決めされ、
- 第3の開口は第3の位置と第4の位置との間に位置決めされ、
第1の位置および第2の位置は第3の位置と第4の位置との間に設けられることが、好ましいとされ得る。
【0033】
それらの位置は、センサ/開口のすべての部分がその間に設けられる最端の位置であってもよい。位置および部分は軸へと突出され得る。長手方向軸は、音通路において伝わる音の方向に沿う軸であり得る。長手方向軸は音通路の対称の軸であり得る。長手方向軸は真っ直ぐであり得または湾曲され得る。
【0034】
音が第1の位置および第2の位置の一方においてセンサと音通路壁との間を通過できる場合など、第1の位置および第2の位置の他方だけが第3の位置と第4の位置との間に設けられれば十分であり得る。
【0035】
一実施形態では、センサは、少なくとも4つの少なくとも実質的に平面の表面を有する概して箱状であり、音経路は、少なくとも4つの少なくとも実質的に平面の表面のうちの少なくとも2つにおいて延びる。この状況において、「箱状の」は、要素が対の平行な側面の3つのセットを有することを意味する。しばしば、角および縁は丸みを帯びている。しばしば、音通路は、その長手方向軸に対して垂直な平面において、丸いかまたは滑らかな形または輪郭を有する。したがって、箱状の要素は壁に向けて容易に封止しなくなる。しかしながら、音が複数の側面においてセンサを通過するのを許容することは、音が真っ直ぐな側面と湾曲した側面との間で通過するのを許容する。音通路におけるセンサによって引き起こされる濾過および減衰は、センサによって占められるかまたは塞がれる全体の領域によって特に定められる。この領域の実際の形はあまり重要ではない。したがって、多くの小さい通路は、十分な音がセンサを通過するのを許容する。
【0036】
他のパラメータは、それに沿って塞ぐことまたは減衰することが起こる音通路の長さである。
【0037】
そのため、センサの周りで音のために利用可能な空間に制約を設けることが望まれ得る。一例では、センサにおける音通路の断面積の少なくとも15%が開放されたままである場合、センサは2.4mm以上の長さを有し得る。センサが5mmの長さを有する場合、断面積の30%以上が、音通路の特に高い周波数特性に対する十分に小さい影響を確保するために開放されたままであり得る。
【0038】
一実施形態では、音通路には、1つまたは複数の音経路がセンサの周りに設けられる。次に、先の検討はこれらの通路に関連している。複数の通路が設けられるとき、上記の面積はすべての通路の断面における組み合わされた面積である。
【0039】
概して、センサにおいて、音通路の断面積の少なくとも7%など、少なくとも10%など、少なくとも12%など、少なくとも15%など、少なくとも5%が開放されたままであることが望まれ得る。さらに、センサは、音通路において、音通路の長手方向軸の長さに沿って、6mm以下など、4mm以下など、8mm以下を占めることが望まれ得る。
【0040】
一実施形態では、センサは、概して箱状であり、スパウトの長手方向軸と少なくとも実質的に平行な長手方向軸を有する。
【0041】
一実施形態では、センサは、音入力部を有するマイクロホンである。その実施形態では、第2の開口は、組立体の外側からの音が音通路に入ってマイクロホンに入ることを許容するようにも作用できる。
【0042】
マイクロホンは、音入力部を備えるマイクロホン筐体壁部品を有するマイクロホン筐体を有してもよい。マイクロホン筐体は、音入力部が筐体の外側から開放している内部容積を通常は有する。あらゆる技術が、受信された音を出力信号へと変換するためにマイクロホン筐体において使用され得る。
【0043】
音発生機においてよくある状況であるように、音入力部は、実質的に平坦または平面の壁部分に設けられ得る。壁部分またはマイクロホンの他の形が望まれ得る。
【0044】
そのため、音出力部と音入力部との間には、音通路に沿って、少なくとも3mmなど、少なくとも4mmなど、少なくとも5mmなど、少なくとも6mmなど、少なくとも2mmの距離が存在することが望まれ得る。
【0045】
この距離は、ユークリッド距離または音通路の長手方向または軸に沿う距離であり得る。開口の位置は、開口またはその一部が見られる長手方向軸に対して垂直な平面と交差する長手方向軸の部分であり得る。
【0046】
また、第1の距離が音通路に沿って第2の開口から音入力部へと存在し、第2の距離が音通路に沿って第2の開口と音出力部との間に存在するときなど、音入口が音出口より第2の開口にはるかに近いことが望まれる可能性があり、その場合、第2の距離は、第1の距離の少なくとも3倍など、少なくとも4倍など、少なくとも5倍など、少なくとも10倍など、少なくとも2倍である。
【0047】
一実施形態では、第2の距離は第1の距離より少なくとも6mm長い。そのため、センサが存在するスパウトのすべての長手方向位置において、センサは、その位置におけるスパウトの内側断面積の90%以下など、80%以下など、75%以下など、95%以下の面積を覆うことができる。この状況において、音通路は、6kHz未満の周波数に対し過度の影響がないようにするためなど、音のために十分に開放していてもよい。しばしば、音通路におけるセンサの存在は、6dB未満など、3dB未満など、9dB未満で100〜5kHzの範囲における音を減衰させない。
【0048】
代替または追加で、第1の距離は、音発生機からマイクロホンへと音が進むことを防止または困難にするために好ましいとされ得るため、2mm以下など、1mm以下など、3mm以下であり得る。
【0049】
一実施形態では、スパウトは少なくとも2つの別々の音伝達通路を備え、一方の音伝達通路は第2の開口から音出力部へと延び、音伝達通路のうちの他方は第2の開口からマイクロホンへと延びる。そのため、音発生機からの音とマイクロホンのための音との混合が、音通路の長さの一部分に沿って、または、両方の種類の音が存在する音通路の全長に沿って、防止され得る。
【0050】
そのため、スパウトは、2つの音伝達通路を定めるための音経路隔離手段を備え得る。
【0051】
明確には、一実施形態において、音伝達通路は、マイクロホンのための音が音通路の内部の管の内側で案内され、音発生機からの音が音通路においてであるが管の外側で伝達され得る場合など、一方の音伝達通路が他方の音伝達通路の中へと延びるとして定められ得る。
【0052】
当然ながら、音伝達通路は、第2の開口まで定められる必要はない。望む場合には、音伝達通路の端から第2の開口までの距離が存在し得る。
【0053】
マイクロホンのための音を案内するための音伝達通路は、当然ながら、マイクロホンによって占められる音通路における距離にも、マイクロホンと第1の開口との間にも延びる必要はない。
【0054】
好ましい実施形態では、組立体は、スパウトに取り付けられるドーム部をさらに備える。
【0055】
この関連において、ドーム部は、外耳道に設けられるように、および、音発生機を外耳道に対して程度の差はあっても固定するように構成される弾性要素であり得る。
【0056】
したがって、ドーム部は、スパウトと係合するように構成される中心部分と、外耳道と係合するように構成される1つまたは複数の外向きに拡がる部分とを通常は有する。ドーム部は、外耳道に押し当たり、使用者が動くときであっても音発生機を外耳道に対して所望の位置で維持するために十分な力を、過度の不快感を与えないように十分に小さい力で提供することができるポリマー、シリコーン、ゴムなどの弾性材料から作られる。
【0057】
外向きに拡がる部分は、キノコ状または傘状の表面を伴う要素など、単一の半球状の部分であり得る。代替で、ドーム部は、異なる方向に外向きに各々が延びるいくつかの個々の要素を備え得る。ドーム部はよく知られており、任意の種類のドーム部が使用できる。
【0058】
放射線などの信号を出力する/発する、または、このような信号を受信するように構成されるセンサが設けられるとき、ドーム部またはセンサに近いドーム部の部分は、このような信号/放射線に対して透過性または半透明であり得る。
【0059】
しばしば、ドーム部は、スパウトを受け入れるように構成されるなど、スパウトと係合するように構成される部分を有する。ドーム部は中心部分と外向きに拡がる部分とを有することができ、中心部分はスパウトと係合するように構成される。しばしば、スパウトは、孔状の中心部分に受け入れられる。スパウトは孔から外に延び得る。代替で、第2の開口は孔に設けられ、したがって、孔は、音発生機からの音が出力される第3の開口を形成する。その状況では、距離に関する先の検討は、第2の開口の代わりに第3の開口に関して等しく有効であり得、第3の開口の位置は、スパウトの長手方向軸の延長線に沿って、および、孔の長手方向軸に沿って取られる。また、そのためドーム部は、音伝達通路への音通路の分離を継続する分離要素を備え得る。
【0060】
ドーム部および/またはスパウトが別々の音伝達通路を有するとき、音伝達通路の開口は、少なくとも3mmなど、少なくとも4mmなど、少なくとも2mmの分離を有することが望まれ得るが、これは、音発生機からの音が過剰にならずにマイクロホンに入るのを確保することを支援するためである。
【0061】
そのため、スパウトは、ドーム部と係合するように構成される外面を有し得る。これによって、スパウトは、スパウトとドーム部との間の係合を許容するように、および、それらの間の変位および係合解除を難しくするように、ドーム部の同様の構造と係合するように構成される、周辺の隆起部などの1つまたは複数の窪みまたは突起を有し得る。
【0062】
一実施形態では、組立体は組立体筐体をさらに備え、音発生機は組立体筐体に設けられ、スパウトは組立体筐体の部品である。スパウトは、筐体に取り付けられてもよく、または、筐体またはその一部分と一体に作られてもよい。
【0063】
明確には、組立体は追加の要素を備え得る。しばしば、このような組立体は、電池または燃料電池などの電源も備え、同様にまたは代替で、プロセッサ、記憶装置なども備える。プロセッサがセンサの出力を受信するために設けられてもよい。この出力は、分析などのために外部要素へと送信される場合など、単に組立体の出力であってもよい。センサは、使用者の脈拍などのパラメータを決定でき、この信号は、携帯電話などの外部要素による表示および/または分析のために出力されてもよい。
【0064】
代替で、センサの出力は、音発生機からの音を適応させるために使用されてもよい。したがって、そこから遠隔にセンサの出力を受信し、音発生機のための、または、音発生機のための信号の生成に使用するための信号を生成する音発生機のプロセッサが、組立体に設けられてもよい。
【0065】
プロセッサが遠隔である場合、組立体は、遠隔のプロセッサとの通信のためのプラグおよびケーブルまたはアンテナなど、適切な通信手段を備え得る。
【0066】
ある状況では、センサは、ドーム部と使用者の鼓膜との間の空間から音を感知するように構成されるマイクロホンである。この信号は、音発生機のための信号の生成に使用するためにプロセッサにフィードバックしてもよい。
【0067】
代替で、センサの出力は、組立体の完全性を示すために使用されてもよい。外耳道で使用されるとき、第2/第3の開口などの組立体は、耳垢によって完全にまたは部分的に詰まる可能性がある。これは、マイクロホンであるとき、センサの出力から取り外し可能であり得る。そのため、この信号は、組立体の交換または洗浄を指示するために使用されてもよい。
【0068】
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様による組立体を備える導管における受信機(RIC: Receiver in the Canal)の要素に関する。RICは、人の外耳道の中または外耳道に設けられるように構成される要素である。しばしば、RICは、音発生機のための信号が受信されるBTEとしばしば呼ばれる別の要素に連結される。また、センサからの信号は、通常はより大きく、したがって、例えばプロセッサおよび電池を設けるための好ましい位置であるBTEへと送り込まれ得る。
【0069】
本発明の第3の態様は、本発明の第1の態様による組立体を備える個人用聴覚装置に関する。
【0070】
明確には、第1の態様のすべての態様、実施形態、状況、特徴などは、本発明のこの態様および以下の態様に等しく有効である。
【0071】
しばしば、個人用聴覚装置は、音発生機に加えて、電池または燃料電池などの電源、プロセッサ、追加のセンサなどを備える。個人用聴覚装置は、音発生機および他の要素が位置決めされる外側筐体を通常は有する。この筐体は、人の耳または外耳道上に、人の耳または外耳道に、または人の耳または外耳道の中に位置決めされるように、寸法決定、成形、または構成され得る。
【0072】
本発明の最後の態様は、本発明の第1の態様による組立体を提供する方法であって、
- 音出力部を有する音発生機を設けるステップと、
- スパウトを音出力部において音発生機に取り付けるステップと、
- センサをスパウトに設けるステップと
を含む方法に関する。
【0073】
この関連において、音発生機は、Sonionによって製作される任意の音発生機など、標準的な音発生機であり得る。しばしば、音発生機自体はスパウトを有しておらず、丸みを帯びた縁および角をしばしば有する概して箱状の筐体における開口である音出口を有する。
【0074】
センサは、望まれる場合、スパウトに取り付けられ得る。この取り付けは、圧入、クリック嵌め、接着などであり得る。代替で、位置決め部材、または留め付け部材が、センサをスパウトに取り付けるためにスパウトに設けられてもよい。このような位置決め部材は、好ましくは、それ自体が音通路において過度に大きな空間を占めないように選択される。センサを音通路において取り付ける1つの手法は、出願番号EP19169292.0の欧州特許出願に記載されているものなど、音響的に透過の網状の発泡体を使用することである。
【0075】
明確には、センサから信号を受信し、潜在的には音発生機に信号を提供するためのプロセッサなど、追加の要素が提供され得る。
【0076】
本発明は、
- 音出力部を有する音発生機と、
- 音発生機に連結されるノズルであって、音出力部に連結される第1の開口、および第2の開口を有する音通路を有する、ノズルと、
- 音通路に位置決めされるセンサと
の組立体にも関する。
【0077】
本発明のこの態様は、先の実施形態、態様、状況などのいずれかと組み合わせることができる。
【0078】
以下において、好ましい実施形態が図面を参照して記載される。