特開2021-126103(P2021-126103A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2021126103-パイプ付栽培ボックス 図000003
  • 特開2021126103-パイプ付栽培ボックス 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-126103(P2021-126103A)
(43)【公開日】2021年9月2日
(54)【発明の名称】パイプ付栽培ボックス
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/02 20180101AFI20210806BHJP
【FI】
   A01G9/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2020-36264(P2020-36264)
(22)【出願日】2020年2月13日
(71)【出願人】
【識別番号】599026016
【氏名又は名称】中村 仙之助
(72)【発明者】
【氏名】中村 仙之助
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327NA10
2B327NC02
2B327NC05
2B327NC24
2B327NC26
2B327NC40
2B327NC41
2B327ND01
2B327NE01
2B327QB11
2B327QB22
(57)【要約】
【課題】栽培ボックス内に設けたパイプの中で苗を育て、回りには土の代わりにもみ殻、落ち葉などを入れて軽くし、収穫までの管理の軽便化を図ろうとする栽培法を提供する。
【解決手段】樹脂製の栽培ボックスの中は、直接育苗を担う何本かの漏斗型パイプの部分と、育苗を補助する部分に分けられる。パイプは穴あきで切り込みがあり、ボックス底部の受けにはめられている。パイプは、育ちに応じたり、収穫時には広げられることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製の栽培ボックスの中が、直接、育苗を担う漏斗型のパイプ部分と、育苗を補助する周りの部分に分けられるパイプ付栽培ボックス。
【請求項2】
パイプには穴と切り込みが施され、底部の受けにはめられる請求項1の栽培ボックス。
【請求項3】
何個かの受けが一体化されて、ボックス本体とは別に作られている請求項1の栽培ボックス
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培ボックス内に設けたパイプの中で苗を育て、パイプの回りにはもみ殻、落ち葉などを入れて軽くし、管理の軽便化を図るパイプ付栽培ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、栽培袋等が用いられ、中には同一の用土が詰められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これには、次のような欠点があった。
従来、特にゴボウ栽培では、枝分かれさせないために異物を取り除く必要があった。
そのための土篩いは難儀で、手間がかかる上、用土は多くなるので重い。購入すれば費用がかさんだ。
収穫時には、袋は破いて捨て、土もゴボウは連作を厭うので、移動場所に気を使わなければならなかった。
本発明は、これらの欠点をなくすためになされた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
樹脂製の栽培ボックスを用意し、その中を、育苗を担うパイプ部分と、育苗を補助する周りの部分に分ける。
周りの補助する部分には、もみ殻や落ち葉などを入れる。
パイプは漏斗型で、側面に穴が開き、左右に広げられる切り込みがあり、底部の受けにはめられる。
いくつかの受けを、ボックス本体とは別に一体化してもよい。
【発明の効果】
【0005】
良質な土の確保がパイプ内分だけで済むので、土作りの手間が省け、購入しても安価で済む。
樹脂製の製品故、繰り返し利用できる。
もみ殻や落ち葉は、栽培後、堆肥化が進むので、肥料分としての利用価値が高まる。
漏斗型のパイプは土入れ作業を容易にしてくれる。
パイプ内で、苗は側面の穴から水分や肥料分が吸収しながら育つが、その回りは保水性の高い環境となりうる。
パイプの切り込みは、作物の育ちに応じて広がることができ、収穫時にも広げられるので作業効率が高まる。
ボックス外で詰め込み作業を行えば、用土の溢しっ放しが防げる。
パイプ内はもみ殻でもよいので(「現代農業」2020年4月号)、土は種の周りの上部だけで済ませられるから、更に簡便となる。
パイプの周りに詰められるもみ殻や落ち葉の中に、枝などの固形物があっても、ゴボウの枝分かれには関係しない。
全体が大幅に軽くなるので、容易にベランダ栽培を楽しむことができる。
本栽培ボックスは、ゴボウだけではなく、大根などの根菜類にも活用できる。
また、パイプを除いた下部にネギを植えれば、もみ殻を補充だけで、軟白の長いネギが栽培できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の正面断面図である。
図2】本発明の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
樹脂製の栽培ボックスの底部に、穴あきパイプがはまる様に受けを設ける。
受けに、穴あきパイプを差し込む。
パイプは漏斗型で、側面に穴と割れ目(切り込み)が入っている
本発明を使用するときは、パイプを受けに差し込み、用土と肥料を入れる。用土の代わりにもみ殻を使うとき(もみ殻でも栽培可能「現代農業4月号」)は、上部に種まき用の用土を入れる。
回りには、もみ殻や落ち葉などを入れる。
栽培種により、パイプの本数を加減する。また、深さは、野菜の種類に応じた設計・製作ができる。
【符号の説明】
【00011】
1 樹脂製栽培ボックス
2 漏斗型穴あきパイプ
3 受け
図1
図2