特開2021-126839(P2021-126839A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-126839(P2021-126839A)
(43)【公開日】2021年9月2日
(54)【発明の名称】成形装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 49/42 20060101AFI20210806BHJP
   B29C 49/04 20060101ALI20210806BHJP
【FI】
   B29C49/42
   B29C49/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-23345(P2020-23345)
(22)【出願日】2020年2月14日
(71)【出願人】
【識別番号】000104674
【氏名又は名称】キョーラク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】椛澤 尚行
【テーマコード(参考)】
4F208
【Fターム(参考)】
4F208LA01
4F208LA07
4F208LB01
4F208LD16
4F208LG04
4F208LG22
4F208LH01
4F208LH09
4F208LH16
4F208LJ09
4F208LJ14
4F208LJ22
4F208LW02
4F208LW50
(57)【要約】
【課題】ロボットハンド等による成形品の取り出しを効率よく行うことのできる成形装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、成形装置であって、成形材料排出部と、成形部と、第1のピンチ部とを備え、前記成形材料排出部は、成形材料を排出可能に構成され、前記成形部は、所望の成形型が装着され、該装着された成形型により前記成形材料を成形可能に構成され、前記第1のピンチ部は、前記成形材料排出部と前記成形型との間で挟持されている前記成形材料のうち、該挟持されている部分と前記成形型との間を押圧可能に構成される成形装置が提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形装置であって、
成形材料排出部と、成形部と、第1のピンチ部とを備え、
前記成形材料排出部は、成形材料を排出可能に構成され、
前記成形部は、所望の成形型が装着され、該装着された成形型により前記成形材料を成形可能に構成され、
前記第1のピンチ部は、前記成形材料排出部と前記成形型との間で挟持されている前記成形材料のうち、該挟持されている部分と前記成形型との間を押圧可能に構成される
成形装置。
【請求項2】
請求項1に記載の成形装置において、
第2のピンチ部を備え、
前記第2のピンチ部は、前記成形材料排出部と前記成形型との間で前記成形材料を挟持可能に構成され、
前記第1のピンチ部は、前記成形型と前記第2ピンチ部との間で前記成形材料を押圧する
成形装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の成形装置において、
前記成形部は、前記成形型を開閉可能に構成され、
前記第1のピンチ部は、前記成形型の開閉と独立して前記成形材料の押圧と該押圧の解除とを行う
成形装置。
【請求項4】
請求項3に記載の成形装置において、
前記第1のピンチ部は、前記成形型が開かれる前に、前記成形材料の押圧を解除する
成形装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の成形装置において、
前記第1のピンチ部は、第1の冷却部を備え、
前記第1の冷却部は、前記成形材料を押圧した際に、該成形材料を冷却する
成形装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の成形装置において、
第3のピンチ部を備え、
前記第3のピンチ部は、前記成形型に対して前記第1のピンチ部の反対側で前記成形材料を押圧可能に構成される
成形装置。
【請求項7】
請求項6に記載の成形装置において、
前記第3のピンチ部は、第3の冷却部を備え、
前記第3の冷却部は、前記成形材料を押圧した際に、該成形材料を冷却する
成形装置。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の成形装置において、
前記第3のピンチ部は及び前記成形材料の押圧と該押圧の解除とを前記第1のピンチ部と同期して行う
成形装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の成形装置において、
ハンド部を有するロボットを備え、
前記ハンド部は、前記第1のピンチ部が前記成形材料の押圧を解除した後に、該押圧により形成された挟持部を挟持可能に構成される
成形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ブロー成形等で成形した成形品をロボットにより金型から取り出すことが行われている。例えば、特許文献1には、成形品を吸着して金型から取り出すことが記載されている。また、ロボットによる成形品の取り出しは、金型の外に形成されるバリ部分をロボットハンド等により挟持することにより行う場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019−104237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バリ部分は、外気に触れているだけで十分に冷えていない場合があり、このような状態でロボットハンド等によりバリ部分を挟持して成形品の取り出しを行うと、取り出し後に樹脂垂れし、位置ズレを起こしてしまう場合がある。
【0005】
このため、成形品の取り出し後に後加工工程がある等、取り出し精度が要求される成形では、ロボットハンド等の侵入のタイミングが金型を開いた後である場合が多く、その際に真空パッド等で成形品の本体部を保持して位置ズレを抑止する工夫がなされる事が一般的である。
【0006】
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、ロボットハンド等による成形品の取り出しを効率よく行うことのできる成形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、成形装置であって、成形材料排出部と、成形部と、第1のピンチ部とを備え、前記成形材料排出部は、成形材料を排出可能に構成され、前記成形部は、所望の成形型が装着され、該装着された成形型により前記成形材料を成形可能に構成され、前記第1のピンチ部は、前記成形材料排出部と前記成形型との間で挟持されている前記成形材料のうち、該挟持されている部分と前記成形型との間を押圧可能に構成される成形装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、成形品の賦形が終了する前に、ロボットハンド等による成形品の移動の準備を行うことができるため、成形品の取り出しを効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る成形装置1の構成を示した図である。
図2】成形装置1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
図3】パリソンPが排出された際の成形装置1の状態を示した図である。
図4】賦形中の成形装置1の状態を示した図である。
図5】成形品の取り出しを準備する際の成形装置1の状態を示した図である。
図6】ロボット2が侵入した際の成形装置1の状態を示した図である。
図7図6に示した成形装置1を正面とした場合の側面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
1.成形装置の構成
図1は、本発明の実施形態に係る成形装置1の構成を示した図である。同図に示すように、成形装置1は、成形材料排出部10と、成形部11a及び成形部11bと、第2のピンチ部である上ピンチ13a及び上ピンチ13bと、第1のピンチ部である中ピンチ14a及び中ピンチ14bと、第3のピンチ部である下ピンチ15a及び下ピンチ15bとを備える。
【0012】
成形材料排出部10は、成形材料を排出可能に構成される。成形材料は、例えば、溶融樹脂であり、ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂である原料樹脂を溶融混練することによって形成することができる。ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などがある。
【0013】
成形部11a及び成形部11bは、それぞれ、所望の成形型が装着され、この装着された成形型により成形材料を成形可能に構成される。例えば、成形部11aに成形型12aが装着され、成形部11bに成形型12bが装着される。成形型12aと成形型12bは、対をなすものである。
【0014】
また、成形部11a及び成形部11bは、成形型12aと成形型12bを開閉可能に構成される。成形型12aと成形型12bを閉じる際には、成形部11aと成形部11bの両者が近づく方向に移動する。図1に示した例では、成形部11aが図中右方向に移動し、成形部11bが図中左方向に移動することで、成形型12aと成形型12bとが閉じられる。成形型12aと成形型12bを開く際には、成形部11aと成形部11bの両者が遠ざかる方向に移動する。図1に示した例では、成形部11aが図中左方向に移動し、成形部11bが図中右方向に移動することで、成形型12aと成形型12bとが開かれる。
【0015】
上ピンチ13aは、成形部11aにアクチュエータ131aを介して接続され、上ピンチ13bは、成形部11bにアクチュエータ131bを介して接続される。なお、アクチュエータ131a及び上ピンチ131bは、必ずしも成形部11a及び成形部11bに接続しなくともよく、成形装置1の他の部位に接続するようにしてもよい。
【0016】
この上ピンチ13a及び上ピンチ13bは、第2のピンチ部を構成し、成形材料排出部10と成形型12a及び成形型12bとの間で成形材料を挟持可能に構成される。また、上ピンチ13a及び上ピンチ13bは、それぞれ、冷却部132aと冷却部132bを有しており、成形材料を挟持した際に、成形材料を冷却して賦形する。冷却部132a及び冷却部132bは、例えば、冷媒が流れる流路であり、冷媒として水を用いて成形材料を水冷する。なお、上ピンチ13a及び上ピンチ13bに代えて、図示しない取出機等の装置を用いて成形材料を挟持するようにしてもよい。
【0017】
中ピンチ14aは、成形部11aにアクチュエータ141aを介して接続され、中ピンチ14bは、成形部11bにアクチュエータ141bを介して接続される。この中ピンチ14a及び中ピンチ14bは、第1のピンチ部を構成し、成形材料排出部10と成形型12a及び成形型12bとの間で挟持されている成形材料のうち、該挟持されている部分と成形型12a及び成形型12との間を押圧可能に構成される。つまり、第2のピンチ部である上ピンチ13a及び上ピンチ13bを採用せずに、取出機等で成形材料を挟持する場合には、第1のピンチ部である中ピンチ14a及び中ピンチ14bは、取出機と成形型12a及び成形型12bとの間で、成形材料を押圧するように挟持し、成形装置1が第2のピンチ部である上ピンチ13a及び上ピンチ13bを備えている場合には、第1のピンチ部である中ピンチ14a及び中ピンチ14bは、成形型12a及び成形型12bと第2ピンチ部である上ピンチ13a及び上ピンチ13bとの間で成形材料を押圧して挟持する。なお、アクチュエータ141a及び上ピンチ141bは、必ずしも成形部11a及び成形部11bに接続しなくともよく、成形装置1の他の部位に接続するようにしてもよい。
【0018】
また、第1のピンチ部である中ピンチ14a及び中ピンチ14bは、アクチュエータ141aとアクチュエータ141bの動作により、成形型12a及び成形型12bの開閉と独立して成形材料の押圧と該押圧の解除とを行う。このため、第1のピンチ部である中ピンチ14a及び中ピンチ14bは、成形型12a及び成形型12bが開かれる前に、成形材料の押圧を解除する。
【0019】
第1のピンチ部である中ピンチ14a及び中ピンチ14bは、第1の冷却部を備える。第1の冷却部は、中ピンチ14aが有する冷却部142aと中ピンチ14bが有する冷却部142bとで構成され、この第1の冷却部は、成形材料を押圧した際に、その成形材料を冷却して賦形する。冷却部142a及び冷却部142bは、例えば、冷媒が流れる流路であり、冷媒として水を用いて成形材料を水冷する。
【0020】
下ピンチ15aは、成形部11aにアクチュエータ151aを介して接続され、下ピンチ15bは、成形部11bにアクチュエータ151bを介して接続される。この下ピンチ15a及び下ピンチ15b 14bは、第3のピンチ部を構成し、成形型12a及び成形型12bに対して第1のピンチ部の反対側、図1に示した例では、成形型12a及び成形型12bの下側で成形材料を押圧可能に構成される。
【0021】
また、第3のピンチ部である下ピンチ15a及び下ピンチ15bは、アクチュエータ151aとアクチュエータ151bの動作により、成形型12a及び成形型12bの開閉と独立して成形材料の押圧と該押圧の解除とを行う。例えば、第3のピンチ部である下ピンチ15a及び下ピンチ15bによる成形材料の押圧とその押圧の解除は、第1のピンチ部と同期して行われる。なお、アクチュエータ151a及び上ピンチ151bは、必ずしも成形部11a及び成形部11bに接続しなくともよく、成形装置1の他の部位に接続するようにしてもよい。
【0022】
第3のピンチ部である下ピンチ15a及び下ピンチ15bは、第3の冷却部を備える。第3の冷却部は、下ピンチ15aが有する冷却部152aと下ピンチ15bが有する冷却部152bとで構成され、この第3の冷却部は、成形材料を押圧した際に、該成形材料を冷却して賦形する。冷却部152a及び冷却部152bは、例えば、冷媒が流れる流路であり、冷媒として水を用いて成形材料を水冷する。
【0023】
なお、成形装置1が成形する成形品が、後加工工程が不要である場合等で、成形品を取り出すロボット等の動作の精度が低くてもよい場合には、第3のピンチ部である下ピンチ15a及び下ピンチ15bを省略することも可能である。
【0024】
2.成形装置の動作
次に、成形装置1の動作について説明する。図2は、成形装置1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
【0025】
成形装置1は、まず、成形材料排出部10からパリソンPを排出する(A101)。パリソンPは、成形材料排出部10内に設けられたスリットから成形材料である溶融樹脂を押し出すことで形成されるもので、例えば、筒状のものである。成形装置1がパリソンPを排出した状態は、図3に示したような状態である。図3は、パリソンPが排出された際の成形装置1の状態を示した図である。なお、同図においては、成形型12a及び成形型12bとパリソンPは、断面を示している。また、同図においては、成形型12aと成形型12bが同型、つまり、左右対象である場合を示しているが、成形型12aと成形型12bの形状は、これに限らない。
【0026】
続いて、成形装置1は、成形型12a及び成形型12bを閉じるとともに(A102)、上ピンチ13a及び上ピンチ13bを閉じ(A103)、中ピンチ14a及び中ピンチ14bを閉じ(A104)、下ピンチ15a及び下ピンチ15bを閉じて(A105)、賦形を行う。これらの処理は、完全に同期して行う必要はなく、順次行うようにすることも可能であるが、成形効率を考慮すれば、並列して行うことが望ましい。
【0027】
成形型12a及び成形型12b、上ピンチ13a及び上ピンチ13b、中ピンチ14a及び中ピンチ14b、下ピンチ15a及び下ピンチ15bが、それぞれ閉じられると、成形装置1は、図4に示した状態となる。図4は、賦形中の成形装置1の状態を示した図である。なお、同図においては、成形型12a及び成形型12bとパリソンPは、断面を示している。また、同図においては、パリソンPのうち、成形型12a及び成形型12bで挟まれている部分を成形品部PM、上ピンチ13a及び上ピンチ13bで挟持されている部分を、挟持部P1、中ピンチ14a及び中ピンチ14bで挟持されている部分を挟持部P2、下ピンチ15a及び下ピンチ15bで挟持されている部分を挟持部P3としている。
【0028】
その後、成形装置1は、中ピンチ14a及び中ピンチ14bを開くとともに(A106)、下ピンチ15a及び下ピンチ15bを開く(A107)。これらの処理は、完全に同期して行う必要はなく、順次行うようにすることも可能であるが、成形効率を考慮すれば、並列して行うことが望ましい。中ピンチ14a及び中ピンチ14b、下ピンチ15a及び下ピンチ15bを開くと、成形装置1は、図5に示した状態となる。図5は、成形品の取り出しを準備する際の成形装置1の状態を示した図である。なお、同図においては、成形型12a及び成形型12bとパリソンPは、断面を示している。
【0029】
中ピンチ14a及び中ピンチ14b、下ピンチ15a及び下ピンチ15bを開くタイミングは、パリソンPのうち、挟持部P2と挟持部P3の賦形が終了していればよく、この時点で成形品部PMの賦形が終了している必要はない。
【0030】
続いて、挟持部P2をロボット2のハンド部21a及びハンド部21bが挟持し(A108)、挟持部P3をロボット2のハンド部22a及びハンド部22bが挟持する(A109)。なお、これらの動作自体は、成形装置1の動作ではなく、ロボット2の動作である。このとき、成形装置1は、図6及び図7に示した状態となる。図6は、ロボット2が侵入した際の成形装置1の状態を示した図である。同図においては、成形型12a及び成形型12bとパリソンPは、断面を示している。また、図7は、図6に示した成形装置1を正面とした場合の側面を示した図である。同図においては、成形部11b、成形型12b、上ピンチ13b(アクチュエータ131b及び冷却部132bを含む)、中ピンチ14b(アクチュエータ141b及び冷却部142bを含む)、下ピンチ15b(アクチュエータ151b及び冷却部152bを含む)の各部を省略している。
【0031】
その後、成形品部PMの賦形が終了すると、成形装置1は、成形型12a及び成形型12bを開くとともに(A110)、上ピンチ13a及び上ピンチ13bを開く(A111)。これらの処理は、完全に同期して行う必要はなく、順次行うようにすることも可能であるが、成形効率を考慮すれば、並列して行うことが望ましい。これにより、成形品部PMは、挟持部P2と挟持部P3を挟持しているロボット2により支えられ、成形装置1とは接していない状態となる。
【0032】
そして、ロボット2により、成形品部PMが成形装置1から外部へ移動され(A112)、成形装置1の動作は、終了する。もちろん、成形装置1は、所望の数の成形品の成形が終了するまで、同様の処理を繰り返す。
【0033】
ロボット2は、図6及び図7に示すように、ハンド部21a及びハンド部21bとハンド部22a及びハンド部22bを有しており、ハンド部21a及びハンド部21bは、第1のピンチ部である中ピンチ14a及び中ピンチ14bが成形材料であるパリソンPの押圧を解除した後に、その押圧により形成された挟持部P2を挟持可能に構成され、ハンド部22a及びハンド部22bは、第3のピンチ部である下ピンチ15a及び下ピンチ15bがパリソンPの押圧を解除した後に、その押圧により形成された挟持部P3を挟持可能に構成される。なお、成形装置1の構成において下ピンチ15a及び下ピンチ15bが省略された場合には、ハンド部22a及びハンド部22bも省略可能である。また、ここでは、ロボット2を成形装置1とは別のものとして説明しているが、ロボット2を成形装置1の一部として構成するようにしてもよい。
【0034】
3.その他
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記成形装置において、第2のピンチ部を備え、前記第2のピンチ部は、前記成形材料排出部と前記成形型との間で前記成形材料を挟持可能に構成され、前記第1のピンチ部は、前記成形型と前記第2ピンチ部との間で前記成形材料を押圧する成形装置。
前記成形装置において、前記成形部は、前記成形型を開閉可能に構成され、前記第1のピンチ部は、前記成形型の開閉と独立して前記成形材料の押圧と該押圧の解除とを行う成形装置。
前記成形装置において、前記第1のピンチ部は、前記成形型が開かれる前に、前記成形材料の押圧を解除する成形装置。
前記成形装置において、前記第1のピンチ部は、第1の冷却部を備え、前記第1の冷却部は、前記成形材料を押圧した際に、該成形材料を冷却する成形装置。
前記成形装置において、第3のピンチ部を備え、前記第3のピンチ部は、前記成形型に対して前記第1のピンチ部の反対側で前記成形材料を押圧可能に構成される成形装置。
前記成形装置において、前記第3のピンチ部は、第3の冷却部を備え、前記第3の冷却部は、前記成形材料を押圧した際に、該成形材料を冷却する成形装置。
前記成形装置において、前記第3のピンチ部は及び前記成形材料の押圧と該押圧の解除とを前記第1のピンチ部と同期して行う成形装置。
前記成形装置において、ハンド部を有するロボットを備え、前記ハンド部は、前記第1のピンチ部が前記成形材料の押圧を解除した後に、該押圧により形成された挟持部を挟持可能に構成される成形装置。
もちろん、この限りではない。
【符号の説明】
【0035】
1 成形装置
10 成形材料排出部
11a 成形部
11b 成形部
12a 成形型
12b 成形型
13a 上ピンチ
131a アクチュエータ
132a 冷却部
13b 上ピンチ
131b アクチュエータ
132b 冷却部
14a 中ピンチ
141a アクチュエータ
142a 冷却部
14b 中ピンチ
141b アクチュエータ
142b 冷却部
15a 下ピンチ
151a アクチュエータ
152a 冷却部
15b 下ピンチ
151b アクチュエータ
152b 冷却部
2 ロボット
21a ハンド部
21b ハンド部
22a ハンド部
22b ハンド部
P パリソン
P1 挟持部
P2 挟持部
P3 挟持部
PM 成形品部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7