【解決手段】恋愛相談又は結婚相談を管理する情報処理装置3であって、第1及び第2のユーザ端末2a、2bを含む複数のユーザ端末2とネットワークを介して通信可能に構成され、相談受付部と、管理部と、回答受付部とを備える。相談受付部は、第1のユーザ端末から第1のユーザの恋愛相談又は結婚相談を含む相談情報を受け付ける。管理部は、受け付けた相談情報をその相談内容に基づいてカテゴリ別に分類して管理するとともに、これらを第2のユーザ端末に対応する第2のユーザが閲覧可能な態様で管理する。回答受付部は、第2のユーザ端末から相談情報の1つに対する回答を含む回答情報を受け付け、管理部が、第2のユーザ端末から受け付けた回答情報を対応する相談情報に紐づけて管理する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。特に、本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るシステム1の構成概要を示す図である。
【0014】
1.1 システム1
システム1は、ユーザ端末2(第1のユーザ端末2a及び第2のユーザ端末2b)と、情報処理装置3を備え、これらが電気通信回線を通じて通信可能に構成される。換言すると、情報処理装置3は、第1のユーザ端末2a及び第2のユーザ端末2bを含む複数のユーザ端末2とネットワークを介して通信可能に構成される。
【0015】
1.2 ユーザ端末2
図2は、ユーザ端末2(第1のユーザ端末2a及び第2のユーザ端末2b)のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ、その他電気通信回線を通じて情報処理装置3にアクセス可能なものであれば、その形態は問わない。ユーザ端末2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、表示部24、入力部25とを有し、これらの構成要素がユーザ端末2の内部において通信バス20を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0016】
(通信部21)
通信部21は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。
【0017】
(記憶部22)
記憶部22は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部23によって実行されるユーザ端末2に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
【0018】
(制御部23)
制御部23は、ユーザ端末2に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部23は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部23は、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、ユーザ端末2に係る種々の機能を実現する。
【0019】
なお、制御部23は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部23を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0020】
(表示部24)
表示部24は、例えば、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部24は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、ユーザ端末2の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。
【0021】
(入力部25)
入力部25は、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部25は、表示部24と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。
い。
【0022】
1.3 情報処理装置3
図3は、情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置3は、情報処理技術を用いて恋愛相談又は結婚相談を管理する構成される。情報処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有し、これらの構成要素が情報処理装置3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0023】
(通信部31)
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。
【0024】
(記憶部32)
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
【0025】
(制御部33)
制御部33は、情報処理装置3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理装置3に係る種々の機能を実現する。すなわち、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(制御部33)によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部(
図4参照)として実行されうる。これらについては、第2節においてさらに詳述する。
【0026】
なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0027】
2.機能構成
第2節では、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、情報処理装置3の機能を示す機能ブロック図である。
図5及び
図6は、ユーザ端末2によって表示されるGUIの一例を示している。前述の通り、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(制御部33)によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0028】
具体的には、情報処理装置3は、相談受付部331と、管理部333と、回答受付部332とを備える。
【0029】
相談受付部331は、第1のユーザ端末2aから相談情報IF1を受け付けるように構成される。ここで相談情報IF1とは、第1のユーザ端末2aに対応する第1のユーザの恋愛相談又は結婚相談を含む。管理部333は、相談受付部331が受け付けた相談情報IF1をその相談内容に基づいてカテゴリC別に分類して管理するとともに、これらを第2のユーザ端末2bに対応する第2のユーザが閲覧可能な態様で管理するように構成される。相談情報IF1のデータ種別は、特に限定されるものではないが、例えば、テキストメッセージ、スタンプ等の画像、アスキーアート、音声及び動画5の少なくとも1つであるとよい。またはこれらの任意の組合せでもよい。
【0030】
なお、管理部333によって分類されるカテゴリCは、成就前の恋愛に関するカテゴリCと、成就後の恋愛に関するカテゴリCと、失恋又は別れに関するカテゴリCと、性愛に関するカテゴリCとのうち少なくとも1つを含む。例えば、相談情報IF1が、管理部333の判断又は第1のユーザの選択によって、片思い、告白、交際に発展する方法、プロポーズ、カップル、デート、プレゼント、浮気、不倫、失恋、セックス、トランスジェンダー等の具体的なカテゴリCに分類されるとよい。
【0031】
回答受付部332は、第2のユーザ端末2bから回答情報IF2を受け付けるように構成される。ここで回答情報IF2とは、管理部333が管理中の相談情報IF1の1つに対する回答を含む。また、管理部333は、第2のユーザ端末2bから受け付けた回答情報IF2を対応する相談情報IF1に紐づけて管理するように構成される。
【0032】
回答情報IF2のデータ種別は、特に限定されるものではないが、例えば、テキストメッセージ、スタンプ等の画像、アスキーアート、音声及び動画5の少なくとも1つであるとよい。またはこれらの任意の組合せでもよい。特に好ましくは、回答情報IF2は、所定の時間以下に短尺化された動画5(動画データ)によって構成される。具体的には、所定の時間は、1秒以上60秒以下である。具体的には例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50,51,52,53,54,55,56,57,58,59,60秒であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。個人(第1のユーザ)に対する恋愛相談又は結婚相談に対する回答としては、端的なものが好まれる傾向にあり、例えばYoutubeやニコニコ動画に代表される長尺な動画データを扱うことは好ましくないためである。
【0033】
好ましくは、
図6に示されるように、管理部333は、相談情報IF1の内容が動画5に重畳されるように、回答情報IF2を管理可能に構成される。これにより、どの相談(相談情報IF1)に対応する回答(回答情報IF2)であるかを、ユーザが直感的に把握することができる。
【0034】
好ましくは、回答受付部332は、動画5中に第2のユーザの顔51が映り込む場合に、その顔51を表示するか否かを選択可能に受け付けるように構成される。このような是非の選択は、回答受付部332の判断によって行われてもよいし、第2のユーザが自ら選択的に行ってもよい。具体的には例えば、
図5及び
図6に示されるように、管理部333は、第2のユーザの顔51を表示しないと選択される場合に、第2のユーザが選択したフィルタ52が第2のユーザの顔51に重畳されるように、回答情報IF2を管理可能に構成される。つまり、第1のユーザ端末2aや第2のユーザ端末2b上で該当する動画5を再生すると、回答者である第2のユーザの顔に特定のフィルタ52がかかって表示されることとなる。このフィルタ52は、多様なデザインを有することが好ましい。例えば、アニメ・漫画のキャラクターに変身するフィルタや、動物に擬態化するフィルタ等が考えられる。後述のインセンティブの1つとして、このフィルタ52がユーザに提供されてもよい。
【0035】
また、情報処理装置3は、分析部334をさらに備える。分析部334は、動画5に含まれるキーワードを分析するように構成される。管理部333は、キーワードに対応するエフェクト53が動画5に重畳されるように、回答情報IF2を管理可能に構成される。特に、恋愛や結婚といったセンシティブな内容を短い時間で伝える以上は、言葉では伝わりにくい雰囲気の演出をエフェクトとして提供することができる点に留意されたい。
【0036】
また、情報処理装置3は、商品特定部335と、広告インセンティブ管理部336とをさらに備える。商品特定部335は、回答情報IF2に含まれる商品54を特定するように構成される。広告インセンティブ管理部336は、商品54を回答情報IF2において宣伝したことに対するインセンティブを、この回答情報IF2を送信した第2のユーザに紐付けて管理するように構成される。かかる構成によれば、第2のユーザは、第1のユーザの恋愛相談又は結婚相談に乗りつつ、それに関連する商品54を宣伝することで金銭や金銭に相当するポイントといったインセンティブを得ることができる。
【0037】
3.システム1の使用方法
第3節では、システム1の使用方法の一例について説明する。
図7は、本実施形態に係るシステム1の使用方法の流れを示すアクティビティ図である。以下、
図7における各アクティビティに沿って説明をする。
【0038】
[ここから]
(アクティビティA1)
第1のユーザが、第1のユーザ端末2aを用いて情報処理装置3にアクセスする。
【0039】
(アクティビティA2)
第1のユーザが、第1のユーザ端末2aより恋愛相談又は結婚相談に係る相談情報IF1を情報処理装置3に送信する。
【0040】
(アクティビティA3)
情報処理装置3における相談受付部331が、アクティビティA2において送信された相談情報IF1を受け付け、これが管理部333によって第2のユーザが第2のユーザ端末2bを通して閲覧可能な態様で管理される。
【0041】
(アクティビティA4)
第2のユーザは、第2のユーザ端末2bを用いて、自身が気になる相談情報IF1を選択し、それに対する回答を含む回答情報IF2を生成し、これを情報処理装置3に送信する。回答情報IF2は、テキストでも音声でも動画5でもよい。動画5であれば、上述のフィルタ52やエフェクト53が適用されてもよい。また、回答情報IF2には、インセンティブを目的とした商品54が含まれてもよい。
【0042】
(アクティビティA5)
第1のユーザが、第1のユーザ端末2aを用いて、回答情報IF2を確認する。
[ここまで]
【0043】
4.変形例
第4節では、本実施形態の変形例について説明する。すなわち、以下のような態様を採用してもよい。
(1)プログラムであって、コンピュータを情報処理装置3として機能させるものが提供されてもよい。このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
(2)相談情報IF1を動画5とする場合は、第1のユーザに対して、顔51に関するフィルタ52、キーワードに対応するエフェクト53、商品54に対するインセンティブが適宜適用されてもよい。かかる場合、前述の記載において、第2のユーザを第1のユーザと読み替え、第2のユーザ端末2bを第1のユーザ端末2aと読み替え、回答受付部332を相談受付部331と読み替え、回答情報IF2を相談情報IF1と読み替えられることに留意されたい。
【0044】
5.結言
以上のように、本実施形態によれば、情報の発信先を気にすることなく恋愛相談又は結婚相談を気軽に行うことを可能とする情報処理技術(情報処理装置及びプログラム)を実施することができる。
【0045】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記相談情報又は回答情報は、所定の時間以下に短尺化された動画データによって構成される、もの。
前記情報処理装置において、前記所定の時間は、1秒以上30秒以下である、もの。
前記情報処理装置において、前記管理部は、前記相談情報の内容が前記動画に重畳されるように、前記回答情報を管理可能に構成される、もの。
前記情報処理装置において、前記回答受付部は、前記動画中に前記第2のユーザの顔が映り込む場合に、その顔を表示するか否かを選択可能に受け付けるように構成される、もの。
前記情報処理装置において、前記管理部は、前記第2のユーザの顔を表示しないと選択される場合に、前記第2のユーザが選択したフィルタが前記第2のユーザの顔に重畳されるように、前記回答情報を管理可能に構成される、もの。
前記情報処理装置において、分析部をさらに備え、前記分析部は、前記動画に含まれるキーワードを分析するように構成され、前記管理部は、前記キーワードに対応するエフェクトが前記動画に重畳されるように、前記回答情報を管理可能に構成される、もの。
前記情報処理装置において、前記管理部によって分類されるカテゴリは、成就前の恋愛に関するカテゴリと、成就後の恋愛に関するカテゴリと、失恋又は別れに関するカテゴリと、性愛に関するカテゴリとのうち少なくとも1つを含む、もの。
前記情報処理装置において、商品特定部と、広告インセンティブ管理部とをさらに備え、前記商品特定部は、前記回答情報に含まれる商品を特定するように構成され、前記広告インセンティブ管理部は、前記商品を前記回答情報において宣伝したことに対するインセンティブを、この回答情報を送信した前記第2のユーザに紐付けて管理するように構成される、もの。
プログラムであって、コンピュータを前記情報処理装置として機能させる、もの。
もちろん、この限りではない。
【0046】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。