特開2021-128645(P2021-128645A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2021128645-仮想通貨の宝クジ 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-128645(P2021-128645A)
(43)【公開日】2021年9月2日
(54)【発明の名称】仮想通貨の宝クジ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20210806BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2020-23877(P2020-23877)
(22)【出願日】2020年2月15日
(71)【出願人】
【識別番号】509083658
【氏名又は名称】齋藤 茂
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 茂
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC19
(57)【要約】      (修正有)
【課題】仮想通貨を使った宝クジの方法を提供する。
【解決手段】方法は、自治体が売り出す仮想通貨の命名と、円交換レートの設定を行う。地方財源の確保に必要な「新単位仮想通貨」の販売を促す為の各種販売イベントは、カード会社とそれに関連する販売機関が実施する。仮想通貨販売総額を勘案の上、最高懸賞「仮想通貨額」を決め、各賞と合わせ抽選会を開催する。その後、当選者の専用カードに相当「ポイント」をバックする。
【選択図】図−1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポイントをはじめとする仮想通貨を設定した「宝クジ」及び「ミステリー宝クジ」
【請求項2】
銀行系キャッシュカード、流通/交通系カードの登録番号を抽選番号に使って開催
する、すべての抽選イベント。
【請求項3】
スタジアム通貨を設定して行う各球団イベント
【請求項4】
釣り銭の1円をベースにしたディスカウント通貨の製造と販売
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
地域格差が露呈して久しい。その間に「ふるさと納税」が話題を呼んだ。
納税証明とも言える返礼品のバラエティが、納税者の心をくすぐり、一躍ブームを引き起こす一方で、その返礼品を巡って物議を醸したのが、泉佐野市のケースである。
ある意味、これも地域格差の露呈と考えられる。それは、各自治体のスタッフの力量とでも言うべき、地域コンテンツを見極める能力格差。これが、如実に現われた例とは、言えないだろうか。
そこで、本件であるが、地域格差がネックとなって、申請権を有する自治体でも、おいそれとは実施出来なくなった「宝クジ」の、単独開催を可能にする発明なのである。
従来のアナログに替わる、デジタルカードを駆使した宝クジ。具体的には、デジタルメモリーカードの旗手である、銀行/流通/交通系カードの登録番号を、そのまま抽選番号に流用する発想に支えられるものである。
一言で片付けるならば、ペーパーレス宝クジ、而して、その内実は、日本人一億総人口に行き渡った「宝クジ可ード」を駆使した、集金力抜群のシステマティック「宝クジ」と位置づけられる。
【背景技術】
【0002】
現行の電子マネーは、流通系と交通系に分類される。ユーザーは、その利便性に応じて複数のカードを所持し、使い分けている。機能的に重視されているのは、クレジットカードとの合体であるが、その中で、カード上に装備されている16桁の数列に着目し、これら数列に登録番号と抽選番号の二足の草鞋を履かせることで、カード需要の促進を可能にする一方、読み取りデータの繊細さ求めるものである。
【0003】
各種カードに付き物のポイントは、そのスタ−トが100円に1ポイントの割で付く、サービスポイントで対価は一円。使用ポイントに応じて、値引かれた額を購入者が支払えば、露と消える性質を持っている。
値引きの為に作られ、値引かれた後に消えて行くポイントには、責任ある値引きを実施できるブランド名が必要である。若しくは、明確なポイント単価を設定するかだ。
即ち、アバウトな丼勘定に頼って来たポイント対応に終止符を打ち、繊細な値引き勘定を必然とする、デジタルカード及びレジシステムの導入が、ポイントと言う仮想通貨を使った宝クジには、必須条件なのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許出願番号2018−156424(ワンコイン宝クジ)
特許出願番号2018−157789(お釣り夢貯)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
「御当地だからクジ」は、独自の単位名で自治体が発行する、ポイント(架空通貨)の販売を事始めとする。専用カード(「VISA(既存ポイント)宝クジ可―ド」)を使って、これを決済させるシステムを敷けば、抽選番号を記した「宝くじペーパー」が不必要になるばかりか、既存のカードネットワーク自体が、専用販売店の機能をも担ってくれる。
これまでのアナログ販売が課題として来た、販売ネットワークは、一朝にしてデジタル街道を邁進するに至る。
【課題を解決する為の手段】
【0006】
札幌市を例に取れば、まず、ポイントに替わる10,000クラーク(←ポイント)を、専用カードユーザーに500円で購入させる。クラーク単価は5銭(0.05円)と算出され、20クラークを1円で販売するのと、100ポイントを1円で販売するのは同じ勘定になる。
即ち、20クラークで1円引きと、100ポイントで1円引き、どちらの値引き率が上回っているのだろうか。
10,000クラークで500円の値引きに対し、500円の値引き額を得る為に必要なポイント数は50,000ポイントに跳ね上がる。当然50,000ポイントを得る為の購入額は高く付く。しかし、ディスカウント額の固定無くして、クラークとポイントの比較は意味を成さない。新単位クラークの相場を形成するには、従来のポイントでは曖昧にされて来た、1円当たりの単価の設定が必須なのである。即ち、クラークの仮想通貨化。
交換レートの調整に拠って相場を刺激すれば、クラークの売上げは確実に伸びる。
更に、値引き額に影響するクラークは、消費行動の起爆剤的存在で、スパークされる商品を花火に喩えれば、インフレ気味の乱発が効を奏する。新単位クラークが、札幌
経済に果たす役割は決して小さくない。
【0007】
ここで、本件は円⇔クラーク交換に於いて、独自の方法を模索する。
即ち、顧客の手元に入る釣り銭で、相当クラークを購入させ、札幌市の財源を確保する方法である。市民カンパに拠る宝クジが、「御当地だからクジ」の正体と心得る。
これで、専用「宝くじ可―ド」と、札幌市との間を行き来する資金の流れが把握できる。
【発明の効果】
【0008】
そもそも、当せん金付き証票法は、宝クジ特例法として定められたもの。その特例の対象が、昨今のデフレスパイラルの中で、うなぎ登りの上昇カーブを描いている、最高懸賞額なのである。
当該特例法の埒外にある、「無資格者」の地方自治体が、景品表示法に準拠した「宝くじ」を実施するには何が必要なのか。
これを見極める過程で辿り着いたのが、本件「御当地だからクジ」なのである。
そもそも、上積みを規制される「景品」と、常に真逆の存在にある、値引きポイントの仮想通貨とを、同じ「景品表示法」の土俵に上げること自体が不自然なのである。
適正な値引きに対応させる、ポイント対象の「宝クジ」に、総務省の認可も必要ない。
地域格差に喘ぐ地方自治体が身の丈に合った、「宝クジ」を催すには、本件は絶対に欠かせない発明なのである。
【発明を実施する為の形態】
【0009】
まず、実施自治体を仮想通貨(ポイント)の製造・販売者と位置付ける。専用の「宝クジ可―ド」の発行を実現するには、既存のカードとのコラボが必要である。次に、当該自治体が売り出す仮想通貨の命名と、円交換レートの設定。販売方法は、地域住民の購入機会から吐き出される釣り銭のゲット。
地方財源の確保に必要な「新単位仮想通貨」の販売を促す為の、各種販売イベントを、運命共同体となる、カード会社とそれに関連する販売機関に実施させる。
仮想通貨販売総額を勘案の上、最高懸賞「仮想通貨額」を決め、各賞と合わせ抽選会を開催。所謂、懸賞実態を明らかにしない「ミステリー宝クジ」の実施を旨とする。
当選者の専用カードに相当「ポイント」をバックするのは宴の後。予め定められた交換レートに従った換金は、当選者の自由意思に任せる。
実施するに当って、懸賞の「キャッシュバックポイント」と「ディスカウントポイント」には明確な区別を施しておく。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図-1】変動相場制宝クジの構図・実施チャート
【図-1】