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特開2021-128733IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-128733(P2021-128733A)
(43)【公開日】2021年9月2日
(54)【発明の名称】IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20210806BHJP
   G16Y 10/25 20200101ALI20210806BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20210806BHJP
【FI】
   G05B23/02 301X
   G16Y10/25
   G16Y40/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-76385(P2020-76385)
(22)【出願日】2020年4月22日
(31)【優先権主張番号】109104613
(32)【優先日】2020年2月13日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】509161299
【氏名又は名称】國立虎尾科技大學
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】覺 文▲うぃ▼
(72)【発明者】
【氏名】謝 東賢
(72)【発明者】
【氏名】謝 東興
(72)【発明者】
【氏名】黄 永全
(72)【発明者】
【氏名】謝 明松
(72)【発明者】
【氏名】黄 勇益
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA12
3C223BA03
3C223BB02
3C223CC02
3C223CC03
3C223DD03
3C223EA04
3C223FF15
3C223FF16
3C223FF35
3C223FF43
3C223GG01
3C223HH02
3C223HH04
3C223HH08
3C223HH13
3C223HH23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】インターネット接続の必要がない環境下で、リアルタイムで検出対象の異常の有無を把握する、IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システムを提供する。
【解決手段】IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システムは、1つ以上のIoTノード10と、それらとワイヤレス接続できるIoTモバイルデバイス20を含み、各IoTノード10が機械部材上のセンサーの検出値を受け取り、各センサーの検出値について異常の有無を判断し、現在のゲートウェイ識別コードとセンサー異常有無を含む設備識別名を外部に向けてブロードキャストし、IoTモバイルデバイス20で各IoTノード10が外部に向けてブロードキャストする設備識別名をスキャンしたとき、ゲートウェイ識別コードと該ステータスコードを識別する方式により、可視化インターフェイスに各IoTノード10の状態を表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システムであって、1つ以上のIoTノードと、各IoTノードとワイヤレス接続できる1つ以上のIoTモバイルデバイスを含み、
各IoTノードは、IoTゲートウェイと1つ以上のセンサーを含み、
各IoTゲートウェイは、ゲートウェイ識別コードを備え、
各IoTゲートウェイは、マイクロコントローラと、該マイクロコントローラにそれぞれ電気的に接続されたワイヤレス通信モジュール、及び、複数のセンサーポートを備え、
前記ワイヤレス通信モジュールが外部に向けて設備識別名をブロードキャストし、
前記設備識別名の構成は現在のIoTゲートウェイのゲートウェイ識別コードとステータスコードを含み、
前記1つ以上のセンサーが、前記複数のセンサーポートとそれぞれ電気的に接続され、
前記マイクロコントローラは閥値判断プログラムを実行し、該閥値判断プログラムに各センサーに対応する正常値と異常値がそれぞれ設定され、該閥値判断プログラムにより各センサーの検出値が正常値に一致すると判断されると、該ワイヤレス通信モジュールが外部に向けてブロードキャストする該設備識別名の該ステータスコードが正常であり、該閥値判断プログラムによりいずれかのセンサーの検出値が異常値であると判断されると、該マイクロコントローラにより外部に向けてブロードキャストする該設備識別名の該ステータスコードが異常に更新され、
各IoTモバイルデバイスはIoTソフトウェアを実行し、スキャンで各IoTノードが外部に向けてブロードキャストする各設備識別名を取得し、該IoTソフトウェアが各設備識別名の該ゲートウェイ識別コードと該ステータスコードを識別して、該IoTソフトウェアの可視化インターフェイスで該1つ以上のIoTノードの状態が正常か異常かを表示する、
ことを特徴とする、IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項2】
前記各IoTモバイルデバイスがいずれかの該IoTノードに接続することを選択した後、該IoTノードの1つ以上のセンサーの検出値を該IoTモバイルデバイスの該可視化インターフェイス上に表示する、ことを特徴とする、請求項1に記載のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項3】
前記各IoTゲートウェイの該マイクロコントローラが実行する閥値判断プログラムには該各センサーに対応する警戒値が設定され、
前記閥値判断プログラムによりいずれかの該センサーの検出値が警戒値であると判断されると、該マイクロコントローラにより外部に向けてブロードキャストする前記設備識別名の該ステータスコードが警戒に更新され、
各IoTモバイルデバイスが実行する前記IoTソフトウェアが各設備識別名の警戒の該ステータスコードを識別し、前記可視化インターフェイスに前記IoTノードの状態が警戒であると表示する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項4】
前記各IoTノードの各センサーはそれぞれセンサー識別コードを備え、外部に向けてブロードキャストされる設備識別名の構成がさらにセンサーコードを含み、前記閥値判断プログラムによりいずれかの前記センサーの検出値が異常値と判断されると、該検出値が異常値と判断された前記センサーのセンサー識別コードが該センサーコードに示される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項5】
前記各IoTモバイルデバイスが実行する前記IoTソフトウェアがいずれかの前記IoTノードと接続するとき、選択に基づいて前記IoTノードの各センサーのセンサー識別コードをコンパイルする、
ことを特徴とする、請求項4に記載のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項6】
前記各IoTノードはそれぞれ機械部材に設置され、該各IoTノードの1つ以上のセンサーで前記機械部材を検知し、外部に向けてブロードキャストする設備識別名の構成がさらに前記機械部材に対応する部材メーカーコードと部材型番コードを含み、該各IoTモバイルデバイスがスキャンで前記各IoTノードの外部に向けてブロードキャストする各設備識別名を取得した後、各ゲートウェイ識別コードの各機械部材に対応する画像、各部材メーカーコードに対応する画像、及び各部材型番コードを前記各IoTモバイルデバイスの該可視化インターフェイス上に表示する、ことを特徴とする、
請求項4に記載のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項7】
前記1つ以上の機械部材が同一機械設備中の異なる部位の機械部材であり、各IoTモバイルデバイスが異常を示す前記IoTノードに接続すると、検出値が異常値の該センサーの属性に基づいて、前記IoTモバイルデバイスが実行する前記IoTソフトウェアがトラブルシューティングスクリプトを実行し、前記IoTモバイルデバイスが表示する拡張現実映像、字幕、発する音声で使用者をガイドして前記機械部材の故障を一歩一歩排除する、
ことを特徴とする、請求項6に記載のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項8】
前記各IoTモバイルデバイスは拡張現実機能を備え、IoTクラウドプラットフォームが設けられ、各IoTノードが前記ワイヤレス通信モジュールで前記設備識別名と各センサーの検出値をリアルタイムで前記IoTクラウドプラットフォームにアップロードし、前記IoTクラウドプラットフォームが前記各設備識別名と各センサー検出値をスキャン後にリアルタイムでダウンロードするラベルを生成して、各ラベルを各IoTモバイルデバイスまたは1つ以上の拡張現実デバイスでのスキャンに提供し、各IoTモバイルデバイスまたは各拡張現実デバイスで各IoTノードの状態をリアルタイムで表示するとともに、拡張現実の方式で各センサーの検出値を表示する、
ことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項9】
IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システムであって、1つ以上のIoTノードと、IoTクラウドプラットフォームと、1つ以上のIoTモバイルデバイスを含み、各IoTノードが、IoTゲートウェイと1つ以上のセンサーを含み、各IoTゲートウェイがゲートウェイ識別コードを備え、各IoTゲートウェイが、マイクロコントローラと、該マイクロコントローラにそれぞれ電気的に接続されたワイヤレス通信モジュール及び複数のセンサーポートを備え、該ワイヤレス通信モジュールが外部に向けて設備識別名をブロードキャストし、該設備識別名の構成が現在のIoTゲートウェイのゲートウェイ識別コードとステータスコードを含み、前記1つ以上のセンサーが、前記複数のセンサーポートとそれぞれ電気的に接続され、前記マイクロコントローラが閥値判断プログラムを実行し、該閥値判断プログラムに各センサーに対応する正常値と異常値がそれぞれ設定され、前記閥値判断プログラムにより各センサーの検出値が正常値に一致すると判断されると、前記ワイヤレス通信モジュールが外部に向けてブロードキャストする前記設備識別名の前記ステータスコードが正常であり、前記閥値判断プログラムによりいずれかのセンサーの検出値が異常値であると判断されると、該マイクロコントローラにより外部に向けてブロードキャストする前記設備識別名の該ステータスコードが異常に更新され、
各IoTノードが前記ワイヤレス通信モジュールを通じてアップロードする前記設備識別名を前記IoTクラウドプラットフォームが受け取り、
各IoTモバイルデバイスがIoTソフトウェアを実行し、前記IoTクラウドプラットフォームに接続して各IoTノードの前記設備識別名を取得し、前記IoTソフトウェアが各設備識別名の前記ゲートウェイ識別コードと前記ステータスコードを識別して、前記IoTソフトウェアの可視化インターフェイスで前記1つ以上のIoTノードの状態が正常か異常かを表示する、
ことを特徴とする、IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【請求項10】
前記各IoTゲートウェイの該マイクロコントローラが実行する前記閥値判断プログラムには各センサーに対応する警戒値が設定され、前記閥値判断プログラムによりいずれかの前記センサーの検出値が警戒値であると判断されると、前記マイクロコントローラにより外部に向けてブロードキャストする前記設備識別名の前記ステータスコードが警戒に更新され、該各IoTモバイルデバイスが実行する前記IoTソフトウェアが各設備識別名の警戒の前記ステータスコードを識別し、前記可視化インターフェイスに前記IoTノードの状態が警戒であると表示する、ことを特徴とする、請求項9に記載のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はIoT(モノのインターネット)設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現有のIoTゲートウェイにセンサーを組み合わせ、機械部材または設備の状態のエリア的な監視制御を行うときに、使用者がIoTモバイルデバイス(例えば携帯電話やノートパソコン)を使用して、IoTゲートウェイと一対一でワイヤレス接続する方法、または異なる時間にそれぞれ異なるIoTゲートウェイとワイヤレス接続する方法では、同エリアのIoTゲートウェイと接続して各センサーの検出値を読み取り、これに基づき検出対象アイテムの状態を確認するしかなかった。
【0003】
現有の1対多の方式では、複数のIoTデバイスがエリア側のサーバーまたはルーターに接続できるが、多対多の読み取りまたは監視制御を行うときは、エリア側のサーバーまたはルーターが外部ネットワークに接続する能力を備えている必要があり、エリアデータをパブリッククラウド中にアップロードし、その後異なるIoTモバイルデバイスの使用者がパブリッククラウドにログインしてから、やっとパブリッククラウドのデータを読み取り、使用することができる。
【0004】
上述の監視制御方式は、各IoTモバイルデバイスがIoTゲートウェイとワイヤレス接続されているときしかエリア内各センサーの状態を確認することができず、使用者がIoTモバイルデバイスを切り替えて異なるIoTゲートウェイとワイヤレス接続しても、ワイヤレス接続を切り替える操作過程で空白の時間が発生し、検出対象アイテムの状況をリアルタイムで把握することができず、エリア内またはネットワーク接続能力がない環境で各IoTゲートウェイとセンサーの各検出対象アイテムに対して効果的な監視制御を行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現有のIoTゲートウェイにセンサーを組み合わせ、機械部材または設備に対して監視制御を行うとき、使用者はIoTモバイルデバイスを使用してIoTゲートウェイと接続した後しか、検出対象アイテムの状況を知ることができないため、検出対象アイテムに対して効果的な監視制御ができない。これに鑑み、本発明の主たる目的は、センサーの検出した状態に基づき、各IoTノードがワイヤレス通信モジュールで外部に向けて異なる設備識別名をブロードキャストし、IoTモバイルデバイスがインターネット接続の必要がない環境下で、IoTモバイルデバイスのスキャンを通じてリアルタイムでエリア内の各IoTノードを組み合わせた検出対象アイテムの異常の有無を把握することができる、IoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システムを提供することにある。
【0006】
IoTノードが設備に伴い国外へ販売されたときは、IoTモバイルデバイスにアプリケーションソフトウェアをインストールすることで、IoTノードをスキャンしてIoTノード内のデータを読み取り、その後4Gなどのネットワーク接続を通じてデータをIoTクラウドプラットフォームへアップロードし、設備製造者に商品販売後の状況を把握させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達するため、本発明の一実施形態によるIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システムは、1つ以上のIoTノードと、各IoTノードとワイヤレス接続できる1つ以上のIoTモバイルデバイスを含む。
【0008】
ここで、各IoTノードは、IoTゲートウェイと1つ以上のセンサーを含み、各IoTゲートウェイはゲートウェイ識別コードを備え、各IoTゲートウェイは、マイクロコントローラと、該マイクロコントローラにそれぞれ電気的に接続されたワイヤレス通信モジュール及び複数のセンサーポートを備え、該ワイヤレス通信モジュールは外部に向けて設備識別名をブロードキャストし、該設備識別名の構成は現在のIoTゲートウェイのゲートウェイ識別コードとステータスコードを含み、前記1つ以上のセンサーは、前記複数のセンサーポートとそれぞれ電気的に接続され、前記マイクロコントローラは閥値判断プログラムを実行し、前記閥値判断プログラムに各センサーに対応する正常値と異常値がそれぞれ設定され、前記閥値判断プログラムにより各センサーの検出値が正常値に一致すると判断されると、前記ワイヤレス通信モジュールが外部に向けてブロードキャストする前記設備識別名の前記ステータスコードが正常であり、前記閥値判断プログラムによりいずれかのセンサーの検出値が異常値であると判断されると、前記マイクロコントローラにより外部に向けてブロードキャストする前記設備識別名の前記ステータスコードが異常に更新される。
【0009】
各IoTモバイルデバイスはIoTソフトウェアを実行し、各IoTノードがスキャンで外部に向けてブロードキャストする各設備識別名を取得し、前記IoTソフトウェアにより各設備識別名の前記ゲートウェイ識別コードと前記ステータスコードを識別して、前記IoTソフトウェアの可視化インターフェイスで前記1つ以上のIoTノードの状態が正常か異常かを表示する。
【0010】
さらに、本発明の一実施形態では各IoTモバイルデバイスがいずれかの前記IoTノードに接続することを選択した後、前記IoTノードの1つ以上のセンサーの検出値を前記IoTモバイルデバイスの前記可視化インターフェイス上に表示する。
【0011】
さらに、本発明の一実施形態による各IoTゲートウェイの前記マイクロコントローラが実行する前記閥値判断プログラムには各センサーに対応する警戒値が設定される。前記閥値判断プログラムによりいずれかの前記センサーの検出値が警戒値であると判断されると、前記マイクロコントローラにより外部に向けてブロードキャストする前記設備識別名の前記ステータスコードが警戒に更新される。各IoTモバイルデバイスが実行する前記IoTソフトウェアが各設備識別名の警戒の前記ステータスコードを識別し、前記可視化インターフェイスに前記IoTノードの状態が警戒であると表示する。
【0012】
さらに、本発明の一実施形態によれば、各IoTノードの各センサーはそれぞれセンサー識別コードを備え、外部に向けてブロードキャストされる設備識別名の構成がさらにセンサーコードを含み、前記閥値判断プログラムによりいずれかの前記センサーの検出値が異常値と判断されると、前記検出値が異常値と判断された前記センサーのセンサー識別コードが前記センサーコードに示される。
【0013】
さらに、本発明の一実施形態によれば、各IoTモバイルデバイスが実行する前記IoTソフトウェアがいずれかの前記IoTノードと接続するとき、選択に基づいて前記IoTノードの各センサーのセンサー識別コードをコンパイルする。
【0014】
さらに、本発明の一実施形態によれば、各IoTノードはそれぞれ機械部材に設置され、各IoTノードの1つ以上のセンサーで前記機械部材を検知し、外部に向けてブロードキャストする設備識別名の構成がさらに前記機械部材に対応する部材メーカーコードと部材型番コードを含み、各IoTモバイルデバイスがスキャンで各IoTノードの外部に向けてブロードキャストする各設備識別名を取得した後、各ゲートウェイ識別コードの各機械部材に対応する画像、各部材メーカーコードに対応する画像、及び各部材型番コードを各IoTモバイルデバイスの前記可視化インターフェイス上に表示する。
【0015】
さらに、本発明の一実施形態によれば、前記1つ以上の機械部材は同一機械設備中の異なる部位の機械部材であり、各IoTモバイルデバイスが異常を示す前記IoTノードに接続すると、検出値が異常値である前記センサーの属性に基づいて、前記IoTモバイルデバイスが実行する前記IoTソフトウェアがトラブルシューティングスクリプトを実行し、前記IoTモバイルデバイスが表示する拡張現実映像、字幕、発する音声で使用者をガイドして前記機械部材の故障を一歩一歩排除する。
【0016】
好ましくは、本発明の一実施形態によれば、各IoTモバイルデバイスが拡張現実機能を備え、IoTクラウドプラットフォームが設けられ、各IoTノードが前記ワイヤレス通信モジュールで前記設備識別名と各センサーの検出値をリアルタイムで前記IoTクラウドプラットフォームにアップロードし、前記IoTクラウドプラットフォームが各設備識別名と各センサー検出値をスキャン後にリアルタイムでダウンロードするラベルを生成して、各ラベルを各IoTモバイルデバイスまたは1つ以上の拡張現実デバイスでのスキャンに提供し、各IoTモバイルデバイスまたは各拡張現実デバイスで各IoTノードの状態をリアルタイムで表示するとともに、拡張現実の方式で各センサーの検出値を表示する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一実施形態によれば、使用時は、少なくとも1つの機械部材上に前記IoTノードを設置し、IoTノードに設けられたセンサーを利用して前記機械部材の状態を検知し、かつ各種インターネット接続機能が不要なIoTモバイルデバイスでエリア中の各IoTノードが発する設備識別名をスキャンして、本システムの各IoTモバイルデバイスが各IoTノードに接続する前に、各IoTノードのセンサーステータスを把握することを可能にし、ブロードキャストエリア内で任意のIoTモバイルデバイスが任意のセンサーと同期して多対多の監視制御機能を達成し、エリア内の各IoTノードに対応する各検出対象アイテムに対して効果的な監視制御を行うことができ、IoTモバイルデバイスがインターネット接続できるとき、IoTノードのデータを読み取ってIoTクラウドプラットフォームにアップロードすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施例のシステム概略図である。
図2】本発明の一実施例のIoTノードとIoTモバイルデバイスの概略図である。
図3】本発明の一実施例の設備識別名の概略図である。
図4】本発明の一実施例のトラブルシューティングスクリプト実行の流れを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の技術的特徴及び実用性について詳細に理解できるように、かつ明細書の内容に従って実施することができるように、図面に示す実施例を参照しながら、以下で詳細に説明する。
【0020】
図1から図4に示すように、本発明のIoT設備名ブロードキャスト多対多ステータス識別システムは、1つ以上のIoTノード10と、各IoTノード10とインターネット接続がない環境下でワイヤレス接続できる1つ以上のIoTモバイルデバイス20を含み、各IoTノード10と各IoTモバイルデバイス20に合わせてさらにIoTクラウドプラットフォーム30が設けられ、かつ各IoTモバイルデバイス20以外に1つ以上の拡張現実デバイス40が設けられるか、または対応してIoTモバイルデバイス20中に拡張現実機能が内蔵される。例えば本実施例は同一機械設備の工作機械Aの主軸システムA1、割出盤システムA2および冷却システムA3等、3つの異なる部位の機械部材にそれぞれ1つのIoTノード10が設置される。
【0021】
ここで、各IoTノード10は、IoTゲートウェイ11(アクセス空間、データベースを含む)と、1つ以上のセンサー12を含み、主軸システムA1と割出盤システムA2に設置されたIoTノード10は、温度と振動をそれぞれ検知する2つのセンサー12を含み、冷却システムA3に設置されたIoTノード10は、油温とファン電流を検知するための2つのセンサー12を含み、各IoTゲートウェイ11がIDの識別に用いる固有のゲートウェイ識別コード111を有し、各センサー12もIDの識別に用いる固有のセンサー識別コード121を有する。
【0022】
各IoTゲートウェイ11にはマイクロコントローラ112と、マイクロコントローラ112とそれぞれ電気的に接続されたワイヤレス通信モジュール113、及び複数のセンサーポート114が設置され、ワイヤレス通信モジュール113はWIFI、Bluetooth(登録商標)またはZigBee(登録商標)のワイヤレス通信モジュールから選択できる。図3に示すように、ワイヤレス通信モジュール113が外部に向けて設備識別名Bをブロードキャストし、例えば本実施例において設備識別名BはSSID(サービスセット識別子)であり、設備識別名Bの構成は、現在のIoTゲートウェイ11のゲートウェイ識別コード111、部材メーカーコードB1、部材型番コードB2、センサーコードB3、ステータスコードB4を含む。部材メーカーコードB1と部材型番コードB2は設置された機械部材に対応し、例えば本実施例では主軸システムA1、割出盤システムA1または冷却システムA3の製造元と部材型番の番号であり、センサーコードB3は状態が警戒または異常のセンサー12のセンサー識別コード121を示し、本実施例におけるステータスコードB4は、正常の緑色、異常の黄色、警戒の赤色を表すG、Y、Rのアルファベットを含む。各IoTゲートウェイ11の各センサー12は複数のセンサーポート114とそれぞれ電気的に接続される。
【0023】
各IoTゲートウェイ11のマイクロコントローラ112は閥値判断プログラムCを実行する。閥値判断プログラムCは実際の必要に基づき、各センサー12の検出値に対応してそれぞれ正常値、異常値、警戒値が設定される。各センサー12の検出値が正常値に適合すると閥値判断プログラムCが判断すると、ワイヤレス通信モジュール113が外部に向けてブロードキャストする設備識別名Bのステータスコードが正常のGとなる。いずれかのセンサー12の検出値が警戒値であると閥値判断プログラムCが判断すると、マイクロコントローラ112を通じて外部に向けてブロードキャストする設備識別名BのステータスコードB4を警戒のYに更新させる。いずれかのセンサー12の検出値が異常値であると閥値判断プログラムCが判断すると、マイクロコントローラ112を通じて外部に向けてブロードキャストする該設備識別名BのステータスコードB4を異常のRに更新させる。閥値判断プログラムCは前述の状態が警戒または異常のセンサー12のセンサー識別コード121をワイヤレス通信モジュール113が外部に向けてブロードキャストする設備識別名B中のセンサーコードB3に示す。
【0024】
各IoTノード10が各センサー12の検出値を受け取り、かつ外部に向けてブロードキャストする設備識別名Bを更新したとき、ワイヤレス通信モジュール113を通じてリアルタイムでその更新された設備識別名Bと各センサー12の検出値をIoTクラウドプラットフォーム30にアップロードする。各IoTモバイルデバイス20はインターネットを通じてIoTクラウドプラットフォーム30に接続し、各IoTノード10がアップロードしたデータを取得することができる。ステータスコードB4を通じて各IoTノード10に生成させる設備識別名BはどのIoTノード10か、つまり本実施例の主軸システムA1、割出盤システムA2または冷却システムA3のどの機械部材に警戒または異常の状態があるかを識別するために用いることができ、センサーコードB3を通じてさらに前記機械部材のどの検知部分に問題が発生したかを識別することができる。
【0025】
各IoTモバイルデバイス20は、スマートフォン、ノートパソコン、デスクトップコンピューター、またはプログラマブルロジックコントローラ(PLC)等のインターネット接続機能を備えた設備またはプラットフォームとすることができ、またIoTクラウドプラットフォーム30としてもよい。本実施例において用いるIoTモバイルデバイス20は、拡張現実機能を備えたスマートフォンであり、各IoTモバイルデバイス20がIoTソフトウェアDを実行し、各IoTモバイルデバイス20が各IoTゲートウェイ11をスキャンして、各IoTノード10が外部に向けてブロードキャストする各設備識別名Bを取得する。前述の設備識別名BはIoTモバイルデバイス20からIoTクラウドプラットフォーム30と接続して取得してもよい。
【0026】
IoTソフトウェアDは各設備識別名Bのゲートウェイ識別コード111、設備識別名B1、部材型番コードB2、ステータスコードB4を識別し、図2に示すように、IoTソフトウェアの可視化インターフェイスD1で1つ以上のIoTノード10の状態が正常、警戒または異常であるかを表示するとともに、各ゲートウェイ識別コード111の各機械部材に対応する画像、各部材メーカーコードに対応する画像、及び各部材型番コードを各IoTモバイルデバイス20の可視化インターフェイスD1上に表示し、使用者が各IoTモバイルデバイス20でいずれかのIoTノード10への接続を選択した後、図4に示すように、IoTノード10の各センサー12の検出値をIoTモバイルデバイス20の可視化インターフェイスD1上に表示する。各IoTモバイルデバイス20が実行するIoTソフトウェアDがいずれかのIoTノード10と接続するとき、選択に基づいてIoTノード10の各センサー12のセンサー識別コード121をコンパイルすることができる。
【0027】
図2図4に示すように、各IoTモバイルデバイス20が異常を示すIoTノード10と接続したとき、本実施例においては主軸システムA1に設置されたIoTノード10が異常を示し、冷却システムA3に設置されたIoTノード10が警戒を示しているが、IoTモバイルデバイス20が実行するIoTソフトウェアDが関連のセンサー12の属性に基づき、事前設計済みのトラブルシューティングスクリプトD2を実行して、IoTモバイルデバイス20が表示する拡張現実の映像、字幕、発する音声で使用者をガイドし、機械部材、つまり主軸システムA1の故障を一歩一歩排除する。例えば本実施例のトラブルシューティングスクリプトは主軸システムA1の温度異常を引き起こした主因が冷却システムA3のファン電流の問題であることを一歩一歩確認し、スクリプトの手順指示に従ってフィルターをきれいにすることで、トラブルを排除する。
【0028】
各拡張現実デバイス40は本実施例においてスマートフォンであり、IoTクラウドプラットフォーム30は各IoTノード10がリアルタイムでアップロードする設備識別名B及び各センサー12の検出値に対応して、各設備識別名B及び各センサー12の検出値をスキャン後にリアルタイムでダウンロードするラベル31を生成する。ラベル31はハイパーリンクを含む二次元コードとすることができ、各ラベル31を各IoTノード10が設置された機械部材や印刷物、ウェブページ上に設置して、各ラベル31を各IoTモバイルデバイス20または各拡張現実デバイス40によるスキャンに提供し、各IoTモバイルデバイス20または各拡張現実デバイス40のディスプレイに各IoTノード10の状態をリアルタイムで表示するとともに、拡張現実の方式で各センサー12の検出値を表示する。
【0029】
以上の説明は本発明の実施例を挙げたのみであり、本発明の主張する権利範囲を限定するものではなく、本発明の開示する要旨を逸脱せずに完成できる同等効果の変更や修飾はすべて、本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0030】
A 工作機械
A1 主軸システム
A2 割出盤システム
A3 冷却システム
B 設備識別名
B1 部材メーカーコード
B2 部材型番コード
B3 センサーコード
B4 ステータスコード
C 閥値判断プログラム
D IoTソフトウェア
D1 可視化インターフェイス
D2 トラブルシューティングスクリプト
10 IoTノード
11 IoTゲートウェイ
111 ゲートウェイ識別コード
112 マイクロコントローラ
113 ワイヤレス通信モジュール
114 センサーポート
12 センサー
121 センサー識別コード
20 IoTモバイルデバイス
30 IoTクラウドプラットフォーム
31 ラベル
40 拡張現実デバイス
図1
図2
図3
図4