【実施例】
【0573】
(実施例1)
大腸菌(E.COLI)およびサルモネラ・エンテリカ(S.ENTERICA)株
臨床株および誘導体を、表3に列挙する。さらなる参照株は、O25K5H1、臨床O25a血清型株;およびサルモネラ・エンテリカ(S.enterica)血清型ティフィムリウム(Typhimurium)株LT2を含んでいた。
【0574】
標的オープンリーディングフレームを除去するが、短いscar配列を残す大腸菌(E.coli)株の遺伝子ノックアウトを構築した。
【0575】
簡単にするために、加水分解されたO抗原鎖およびコア糖を、O多糖(OPS)の次に示す。
【0576】
【表4】
【0577】
(実施例2)
WZZB、FEPEおよびO抗原遺伝子クラスタークローニングのためのオリゴヌクレオチドプライマー
【0578】
【表5】
【0579】
(実施例3)
プラスミド
プラスミドベクターおよびサブクローンを、表5に列挙する。種々の大腸菌(E.coli)およびサルモネラ菌(Salmonella)wzzBおよびfepE遺伝子を担持するPCR断片を、精製ゲノムDNAから増幅し、Invitrogen PCR(登録商標)Blunt cloning kitに提供される高コピー数プラスミド中にサブクローニングした。このプラスミドは、pUCレプリコンに基づく。プライマーP3およびP4を使用して、その天然プロモーターと共に大腸菌(E.coli)wzzB遺伝子を増幅したが、それらは、それぞれ、UDP−グルコース−6−デヒドロゲナーゼおよびホスホリボシルアデニンヌクレオチドヒドロラーゼをコードする近位および遠位遺伝子中の領域に結合するように設計される(Genbank MG1655 NC_000913.3に注釈されている)。サルモネラ菌(Salmonella)fepE遺伝子およびプロモーターを含有するPCR断片を、以前に記載されたプライマーを使用して増幅した。同様の大腸菌(E.coli)fepEプライマーを、利用可能なGenbankゲノム配列または内部で生成された全ゲノムデータ(GAR2401およびO25K5H1の場合)に基づいて設計した。低コピー数プラスミドpBAD33を使用して、アラビノースプロモーターの制御下でO抗原生合成遺伝子を発現させた。プラスミドを最初に改変して、5’プロモーターおよび3’6−ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ(gnd)遺伝子と相同なユニバーサルプライマーを使用して増幅された長いPCR断片のクローニング(Gibson法による)を容易にした(表5)。
【0580】
【表6】
(実施例4)
O抗原精製
発酵ブロスを、酢酸で処理して、1〜2%の最終濃度(4.1の最終pH)にした。OAgの抽出および脱脂を、酸処理したブロスを100℃に2時間加熱することによって達成した。酸加水分解の終わりに、バッチを周囲温度に冷却し、14%NH
4OHを添加して、6.1の最終pHにした。中和されたブロスを遠心分離し、遠心分離液を収集した。遠心分離液に、リン酸ナトリウム中のCaCl
2を添加し、得られたスラリーを室温で30minインキュベートした。
【0581】
遠心分離によって固体を除去し、10kDa膜を使用して遠心分離液を12倍に濃縮した後、水に対して2回透析濾過した。次いで、OAgを保持する保持液を、炭素フィルターを使用して精製した。炭素濾液を、4.0M硫酸アンモニウムを用いて1:1(v/v)に希釈した。最終硫酸アンモニウム濃度は2Mであった。硫酸アンモニウム処理した炭素濾液を、泳動緩衝剤として2M硫酸アンモニウムを含む膜を使用してさらに精製した。OAgは流出液中に収集された。長いOAgについては、HIC濾液を濃縮した後、5kDa膜を使用して水(20倍透析容量)に対して緩衝剤交換した。短い(天然)OAg多糖については、MWCOをさらに低減させて、収率を増強した。
【0582】
別の実施形態では、遠心分離によって固体を除去し、10kDa膜を使用して遠心分離液を12倍に濃縮した後、水または20〜25mM NaCl、pH7.2〜7.を含有する20〜25mM Tris緩衝剤に対して2回透析濾過した。次いで、OAgを保持する保持液を、炭素フィルターを使用して精製した。炭素濾液を、イオン交換(IEX)膜クロマトグラフィーによってさらに精製した。次いで、IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウムを用いて1:1(v/v)に希釈した。最終硫酸アンモニウム濃度は2Mであった。硫酸アンモニウム処理したIEX濾液を、泳動緩衝剤として2M硫酸アンモニウムを含むHIC膜を使用してさらに精製した。OAgは流出液中に収集された。HIC濾液を濃縮した後、5kDa膜を使用して水(20倍透析容量)に対して緩衝剤交換した。
【0583】
実施例5〜17の背景:ここで例示される実施例は、内側/外側オリゴ糖を含有してもよい、全ての血清型のO抗原多糖(O抗原またはO−Agとも称される)の精製のためのプラットフォームに基づくプロセスを示す。
【0584】
本明細書に記載の精製プロセスは、短鎖と長鎖との両方のO−Ag多糖に適用可能である。ここで与えられる多くの実施例は、それぞれ、大腸菌(E.coli)血清型O8およびO9に関する短鎖O−Agである実施例10および11を除いて、長鎖O−Agに関するものである。
【0585】
(実施例5)
大腸菌(E.COLI)O抗原多糖を精製するための方法
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵の完了後、酸加水分解から始まる。血清型O25bの細胞培養物の粗懸濁液を、pH約4.0にした最終濃度1.0%(v/v)の酢酸で処理することによって、これを達成した。次いで、酸性ブロスを100℃の温度に加熱し、2.0時間インキュベートした。生成物を放出させた後、バッチを20〜30℃の周囲温度に冷却した。
【0586】
O25b O−Agの放出条件をさらに改良するために、%KDO、濃度、分子量(MW)、およびO−アセテートに対するpH、温度、および保持時間の効果を検査するように実験設計(DOE)を設定した。DOE試験において検査される因子を、表1−1に示す。初期濃度、KDOの上限およびO−アセテートの上限は、この試験については、それぞれ、3.5mg/mL、2%および1.0mMに設定されたことに留意されたい。
【0587】
【表7】
【0588】
それぞれ、1.0、2.0、2.5および4.0時間の時点での濃度、%KDOおよびO−アセテートの予測応答を評価した。MWが大きい80℃の温度に関する条件を除いて、全ての条件での分子量は一律で約50〜54kDaであった。これはおそらく、生成物の不完全な放出に起因するものであったが、その場合、O−Agは細胞成分または他の非特異的な表面多糖と結合しているかもしれない。したがって、DOEモデルは、これらの条件でMWに関する予測応答を提供することができなかった。4.0時間の時点で、範囲内に%KDOがなかった。
【0589】
このDOEの結果に基づいて、酸加水分解に関する条件を、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間の保持時間に再設定する。これらの放出条件を、その後の実験においてO−Ag多糖の他の全ての血清型のために使用した。
【0590】
2.凝集
このステップの主な目的は、放出された生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化ユニット操作の効率を増強する。ステップ1に由来する生成物の放出後の酸性化されたブロスを、10%ミョウバン溶液で処理して2%(w/v)の最終濃度にし、さらに、硫酸を使用してpHを3.2に調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離した。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去した。深層濾液を、UFDF−1の初期精製に進めた。
【0591】
あるいは、酸性化されたブロスを、6.0〜7.0のpHに中和した。中和された濾液を、12,000gで30分間遠心分離した。中和された上清を、0.2μmフィルターによって濾過した。中和された濾液を、生成物の品質に対していかなる有害な影響も与えることもなく、少なくとも1週間、4℃で保存することができる。バッチが精製の準備が整っている場合、中和された濾液は、上記段落に記載された凝集プロセスを経由するであろう。本実施例に例示されるその後の精製ステップは、別途指摘しない限り、この凝集法を使用する。
【0592】
凝集後に生成物および深層濾液を含有する中和された濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラフィープロファイルの比較を行った。屈折率(RI)とUV280検出との両方の結果から、凝集ステップは、発酵培地から受け継がれた実質的な量の不純物を除去した。
【0593】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
上記のステップ2に由来する深層濾液を、10kDaのSartocon Hydrosart膜を使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)によってさらに精製する。プロセシングされる深層濾液の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、20mM Tris/20mM NaCl pH7.2の第2の緩衝剤であった。透析容量の数は、両方の透析濾過ステップについて10であった。UFDFに由来する保持液を収集し、分析した。UFDF実行中の伝導度およびUVプロファイルは、浸透液に関するUVシグナルの有意な低下によって証明されるように、1回目の透析濾過の間に大部分の低分子量ならびにUV関連不純物が除去されたことを示す。RIとUV検出との両方に関する、深層濾液およびUFDF−1の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムの比較を分析した。
【0594】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R32SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約150gの、UFDF−1の保持液に由来するO−Agの負荷で使用する。炭素フィルターを最初に水でリンスした後、フィルター面積1m2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、フィルターを緩衝剤でリンスし、生成物を含有するリンスを含む濾液を、炭素濾液として収集した。
【0595】
UFDF保持液および炭素濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、RIおよびUV280関連不純物が除去され、炭素濾液が視覚的に無色になったことを示す。
【0596】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために、血清型O2およびO6のO抗原のために元々開発された(実施例6および15を参照されたい)。したがって、イオン交換(IEX)膜クロマトグラフィーを使用してこれらの分子の静電相互作用特性を探索することによって、非血清型特異的細胞外または細胞内多糖に由来する不純物を除去することができる。
【0597】
ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFlo膜カセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。ここで例示される全ての実施例は、別途指摘しない限り、IEX膜クロマトグラフィーのためにNatriFlo膜(または以後、HD−Qと称する)を使用した。
【0598】
膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。以前のステップに由来する炭素濾液を、MV 1mLあたり、約200〜250mgの、炭素濾液中のO−Agと共に、30〜40mL/minの流量で膜を通してポンプで送出した。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を平衡化緩衝剤でリンスした後、20mM Tris/1.0M NaCl pH7.2の高塩緩衝剤で洗浄した。このプロファイルでのIEX膜クロマトグラフィー泳動の伝導度およびUV280プロファイル、UVシグナルは、高塩洗浄中に溶出したピークを示したが、これは、炭素濾液中に未知の負に荷電した不純物が存在していたことを示している。
【0599】
炭素濾液、IEX濾液および高塩洗浄流出液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、高塩洗浄クロマトグラムが生成物ピークと同じ保持時間に小さいピークを示したことを示している。これは、この未知の物質がO25b O−Agよりも強いイオン強度を有することを示唆している。
【0600】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。ステップ4に由来する炭素濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウム(AS)の泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理された炭素濾液を、40mL/minの流量でHIC膜に送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。あるいは、このHIC濾過ステップを、ステップ4からのIEX濾液について実施することもできる。
【0601】
HIC精製のためのAKTA Avantクロマトグラフィー泳動を分析した。生成物はフロースルー流出液中にあり、水洗浄液中で示されたピークは、HIC膜上に結合した非特定の疎水性関連不純物であった。炭素濾液およびHIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、炭素濾液中に存在する小さい前肩部の不純物ピークがHIC濾過ステップによって除去されたことを示している。
【0602】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0603】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。透析濾過中のDVの関数としての浸透液の伝導度およびUV280シグナルを分析した。10DV後、伝導度は安定状態に達したが、これは緩衝剤交換の完了を示している。
【0604】
UFDF−2後のHIC濾液および最終精製されたO25b O−Agに関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較を分析した。以下の表1−2は、最終精製されたO25b O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0605】
【表8】
【0606】
(実施例6)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O6の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの完了後、酸加水分解から始まる。O25bについて行われるDOE試験に基づくと(実施例5を参照されたい)、酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間の保持時間である。酢酸を使用し、このステップを発酵タンク中で実施した。
【0607】
2.凝集
このステップの主な目的は、生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化プロセスの効率を増強する。凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液について実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。
【0608】
凝集後に生成物および深層濾液を含有する酸性化されたブロスに関するSEC−HPLCクロマトグラフィープロファイルの比較を分析した。屈折率(RI)とUV280検出との両方は、凝集ステップが、発酵培地から受け継がれた実質的な量の不純物を除去したことを示す。
【0609】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
上記のステップ2に由来する深層濾液を、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)によってさらに精製する。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、20mM Tris/20mM NaCl pH7.2の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ20および10である。UFDF−1の深層濾液および保持液に関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較は、大部分の低分子量ならびにUV関連不純物が透析濾過の間に除去されたことを示す。しかしながら、RIクロマトグラムにおける生成物ピークと関連する大きい前肩部の不純物ピークが存在していた。
【0610】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R32SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約150gのO−Agの負荷で使用する。炭素フィルターを最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、フィルターを緩衝剤でリンスし、生成物を含有する濾液/リンスを収集した。UFDF保持液および炭素濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、RIおよびUV280関連不純物が除去され、炭素濾液が文学的に無色になったことを示す。しかしながら、前肩部の不純物ピークは、炭素濾液中に依然として存在する。
【0611】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。HD−Q膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約100〜250mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を平衡化緩衝剤でリンスした後、20mM Tris/1.0M NaCl pH7.2の高塩緩衝剤で洗浄した。
【0612】
炭素濾液、およびIEX濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、生成物ピークと関連する大きい前肩部のピークが炭素濾液から除去されたことを示す。
【0613】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。以前のステップに由来するIEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して濾過した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。
【0614】
HIC濾液およびHIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、炭素濾液中に存在する小さい前肩部の不純物ピークがHIC濾過ステップによって除去されたことを示している。
【0615】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために、以前のHIC精製ステップに由来する硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水と置き換える。このステップを、SartoriusからのSartocon Hydrosartの5kDa分子量カットオフ膜を使用して実施する。
【0616】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。
【0617】
UFDF−2後のHIC濾液および最終精製されたO6 O−Agに関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較を分析した。以下の表2−1は、最終精製されたO6 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0618】
【表9】
【0619】
(実施例7)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O75の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0620】
2.凝集
このステップの主な目的は、生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化プロセスの効率を増強する。凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液についてここで実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。
【0621】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、20mM Tris/20mM NaCl pH7.2の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ10および15である。中和された濾液、凝集後の深層濾液およびUFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。宿主細胞タンパク質および低分子量不純物を除去するための凝集およびUFDF−1の有効性が、RIとUV280との両方のクロマトグラムによって証明された。
【0622】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R32SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0623】
リンスを含む、UFDF保持液および炭素濾液および炭素バルクに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、実質的な量のUV関連低分子量不純物が除去されたことを示している。
【0624】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。IEX膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約200〜250mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を平衡化緩衝剤でリンスした後、20mM Tris/1.0M NaCl pH7.2の高塩緩衝剤で洗浄した。
【0625】
IEX膜クロマトグラフィー泳動の伝導度およびUVプロファイルを分析した。このプロファイルでは、UVシグナルは、高塩洗浄液中にピークを示したが、これは、炭素濾液中に存在する未知の負に荷電した不純物が存在したことを示している。
【0626】
炭素濾液、IEX濾液および高塩洗浄流出液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、高塩溶出試料が生成物ピークの下に二重のピークを示したことを示している。
【0627】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。
【0628】
IEX濾液、HIC濾液、HIC水洗浄液および精製されたO75 O−Agに関するSEC−HPLCは、水洗浄液試料も、SEC−HPLCにおいて生成物と同じ保持時間で溶出するピークを示したが、これは、より高い疎水性を有する少量の未知の物質が、IEX濾液中におそらく存在することを示している。
【0629】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0630】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。UFDF−1に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。最終精製されたO75 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表3−1は、最終精製されたO75 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0631】
【表10】
【0632】
(実施例8)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O1の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0633】
2.凝集
このステップの主な目的は、生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化プロセスの効率を増強する。凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液についてここで実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。
【0634】
凝集後の中和された濾液および深層濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較を分析した。このデータは、実質的な量の不純物が凝集ステップによって除去されたことを示している。
【0635】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、20mM Tris/20mM NaCl pH7.2の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ10および15である。UFDF−1後の深層濾液および保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。宿主細胞タンパク質および低分子量不純物を除去するための凝集およびUFDF−1の有効性が、RIとUV280との両方のクロマトグラムによって証明された。
【0636】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。濾過後、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液およびリンスを、炭素濾液として混合した。
【0637】
リンスを含む、UFDF保持液および炭素濾液および炭素バルクに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、RIクロマトグラフィープロファイルはあまり変化しなかったが、実質的な量のUVおよび着色関連不純物が除去されたことを示している。
【0638】
5.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去し、内毒素レベルが最小レベルに保持されることを確保する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。炭素濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理された炭素濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して濾過した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。炭素濾液、およびHIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、SEC−HPLCプロファイルに基づく検出可能な改善はなかったが、内毒素レベルは有意に低下したことを示す(以下の表4−1を参照されたい)。
【0639】
6.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、SartoriusからのSartocon Hydrosart 5kDa膜を使用して実施される。
【0640】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。UFDF−1に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。最終精製されたO1 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表4−1は、最終精製されたO1 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0641】
【表11】
【0642】
(実施例9)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型15の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0643】
2.凝集
このステップの主な目的は、生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化プロセスの効率を増強する。凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液を用いてここで実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。凝集後の中和された濾液および深層濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較を分析した。
【0644】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、20mM Tris/20mM NaCl pH7.2の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ10である。実際の実験のUFDF泳動は、低分子量ならびにUV関連不純物の大部分が透析濾過の間に除去され、これがUFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムにおいても証明されたことを示している。宿主細胞タンパク質および低分子量不純物を除去するための凝集およびUFDF−1の有効性が、RIとUV280との両方のクロマトグラムによって証明された。
【0645】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0646】
リンスを含む、UFDF保持液および炭素濾液および炭素バルクに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、実質的な量の低分子量不純物が除去されたことを示している。
【0647】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFloカセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。膜を、最初に25mM Tris/25mM NaCl pH7.5、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約200〜250mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を平衡化緩衝剤でリンスした後、25mM Tris/1.0M NaCl pH7.5の高塩緩衝剤で洗浄した。
【0648】
IEX膜クロマトグラフィー泳動の伝導度およびUVプロファイルを分析した。このプロファイルでは、UVシグナルは、高塩洗浄の間にピークを示したが、これは、炭素濾液中に存在する未知の負に荷電した不純物が存在したことを示している。炭素濾液、IEX濾液および高塩洗浄流出液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、高塩溶出試料が生成物と同様の保持時間で小さい二重のピークを示したことを示している。
【0649】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。HIC膜濾過に関するUVおよび伝導度のクロマトグラフィープロファイルを分析した。水洗浄ステップにおいて、小さい目に見えるピークが示されたが、これは、微量の特定されていない物質がHIC膜上に結合したことを示している。
【0650】
IEX濾液、HIC濾液、HIC水洗浄液および精製されたO15 O−Agに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、水洗浄液試料が、SEC−HPLCにおいて生成物のわずかに前に溶出する二重のピークを示したが、これは、HD−Qの流れの中にいくらかの未知の物質が存在することを示している。
【0651】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0652】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。透析濾過中のDVの関数としての浸透液の伝導度およびUV280シグナルは、10DV後、伝導度が安定状態に達し、緩衝剤交換の完了を示していることを示す。最終精製されたO15 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表5−1は、最終精製されたO15 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0653】
【表12】
【0654】
(実施例10)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O8の精製
1.O抗原の放出
血清型O8は短鎖O抗原であり、分子量は10〜15kDaの範囲にあると予想される。しかしながら、概略された精製プロセスは、全ての短鎖大腸菌(E.coli)O−Agにも適用される。このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0655】
2.凝集
このステップの主な目的は、生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化プロセスの効率を増強する。凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液を用いてここで実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。
【0656】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、20mM Tris/20mM NaCl pH7.2の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ10である。UFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0657】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0658】
炭素濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。生成物ピークが炭素濾過後に減少したという事実は、炭素フィルターが設計された非特異的吸着モードを示している。それにも拘わらず、着色関連不純物の多くが除去された。
【0659】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFlo(HD−Q)カセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約200〜250gのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を平衡化緩衝剤でリンスした後、20mM Tris/1.0M NaCl pH7.2の高塩緩衝剤で洗浄した。
【0660】
IEX膜クロマトグラフィー泳動の伝導度およびUVプロファイルを分析した。このプロファイルでは、UVシグナルは、高塩洗浄の間にピークを示したが、これは、炭素濾液中に存在する未知の負に荷電した不純物が存在したことを示している。
【0661】
炭素濾液、IEX濾液および高塩洗浄流出液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、高塩溶出試料が生成物と同様の保持時間で小さい二重のピークを示したことを示している。
【0662】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。HIC膜濾過に関するUVおよび伝導度のクロマトグラフィープロファイルを分析した。水洗浄ステップにおいて、目に見えるピークが示されたが、これは、微量の特定されていない疎水性物質がHIC膜上に結合したことを示している。
【0663】
IEX濾液、HIC濾液、HIC水洗浄液および精製されたO8 O−Agに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、水洗浄液試料が、SEC−HPLCにおいて生成物のわずかに前に溶出する二重のピークを示したが、これは、HD−Qの流れの中にごく少量の未知の物質のみが存在することを示している。
【0664】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0665】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、200LMHおよび0.5バールに設定した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。最終精製されたO8 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表6−1は、最終精製されたO8 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0666】
【表13】
【0667】
(実施例11)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O9の精製
1.O抗原の放出
血清型O9は短鎖O抗原であり、分子量は10〜15kDaの範囲にあると予想される。概略された精製プロセスを使用した。このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0668】
2.凝集
このステップの主な目的は、生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化プロセスの効率を増強する。凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液について実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。中和された濾液および深層濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムプロファイルの比較を分析した。
【0669】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、20mM Tris/20mM NaCl pH7.2の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ10である。UFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0670】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0671】
炭素濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。生成物ピークが炭素濾過後に減少したという事実は、炭素フィルターが設計された非特異的吸着モードを示している。それにも拘わらず、着色関連不純物の多くが除去された。
【0672】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFlo(HD−Q)カセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約200〜250mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を平衡化緩衝剤でリンスした後、20mM Tris/1.0M NaCl pH7.2の高塩緩衝剤で洗浄した。
【0673】
IEX膜クロマトグラフィー泳動の伝導度およびUVプロファイルを分析した。このプロファイルでは、UVシグナルは、高塩洗浄の間にピークを示したが、これは、炭素濾液中に存在する未知の負に荷電した不純物が存在したことを示している。炭素濾液、IEX濾液および高塩洗浄流出液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、高塩溶出試料が生成物と同様の保持時間で小さいピークを示したことを示している。
【0674】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。HIC膜濾過に関するUVおよび伝導度のクロマトグラフィープロファイル。
【0675】
IEX濾液、HIC濾液、HIC水洗浄液および精製されたO8 O−Agに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、水洗浄液試料がRI検出において眼に見えるピークを示さなかったが、これは、IEXの流れの中に疎水性関連物質が存在しなかったことを示している。
【0676】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0677】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、200LMHおよび0.5バールに設定した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。最終精製されたO9 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表7−1は、最終精製されたO9 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0678】
【表14】
【0679】
(実施例12)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O21の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0680】
2.凝集
このステップの主な目的は、生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化プロセスの効率を増強する。凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液についてここで実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。
【0681】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、25mM Tris/25mM NaCl pH7.5の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ18である。実際の実験のUFDF泳動は、低分子量ならびにUV関連不純物の大部分が透析濾過の間に除去されたことを示している。UFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。宿主細胞タンパク質および低分子量不純物を除去するための凝集およびUFDF−1の有効性が、RIとUV280との両方のクロマトグラムによって証明された。
【0682】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R55SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0683】
リンスを含む、UFDF保持液および炭素濾液および炭素バルクに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、実質的な量のUV関連低分子量不純物が除去されたことを示している。
【0684】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFloカセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。膜を、最初に25mM Tris/25mM NaCl pH7.5、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約150〜200mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を、平衡化緩衝剤と、第1のものは25mM Tris/25mM NaCl pH7.5の緩衝剤であり、第2のものは25mM Tris/1.0M NaCl pH7.5の高塩緩衝剤である2段階の洗浄液とでリンスした。
【0685】
IEX膜クロマトグラフィー泳動の伝導度およびUVプロファイルは、膜上に結合したいくらかの未知の負に荷電した不純物が存在していたこと、および続いて、それらがステップの溶出の間に除去されたことを示す。
【0686】
炭素濾液、IEX濾液、1回目および2回目の段階の洗浄溶出液に関するSEC−HPLCクロマトグラムはそれぞれ、段階洗浄試料からの2つの溶出液が生成物のものとは異なるプロファイル(RIとUVとの両方のクロマトグラムにおける)を示したことを示す。
【0687】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。HIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0688】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0689】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。透析濾過中のDVの関数としての浸透液の伝導度およびUV280シグナルは、10DV後、伝導度が安定状態に達し、緩衝剤交換の完了を示していることを示す。最終精製されたO21 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表8−1は、最終精製されたO21 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0690】
【表15】
【0691】
(実施例13)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O4の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0692】
2.凝集
このステップの主な目的は、生成物を含有するブロスから、細胞破片、宿主細胞タンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化プロセスの効率を増強する。凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液についてここで実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。中和された濾液および深層濾液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0693】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、25mM Tris/25mM NaCl pH7.5の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ18である。UFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0694】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R55SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0695】
リンスを含む、UFDF保持液および炭素濾液および炭素バルクに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、実質的な量のUV関連低分子量不純物が除去されたことを示している。
【0696】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFlo(HD−Q)カセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約150〜200mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を、平衡化緩衝剤と、第1のものは20mM Tris/25mM NaCl pH7.5の緩衝剤であり、第2のものは25mM Tris/1.0M NaCl pH7.5の高塩緩衝剤である2段階の洗浄液とでリンスした。炭素濾液およびIEX濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0697】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。フロースルー流出液を、HIC濾液としてリンスと共に収集し、水洗浄液も分析のために収集した。
【0698】
HIC膜クロマトグラフィー泳動に関する伝導度およびUVプロファイルは、疎水性関連不純物がHIC膜上に結合した後、水によって洗浄除去されたことを示している。HIC濾液およびHIC洗浄液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0699】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0700】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。最終精製されたO4 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表9−1は、最終精製されたO4 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0701】
【表16】
【0702】
(実施例14)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O2の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0703】
2.凝集
凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液から実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。
【0704】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、25mM Tris/25mM NaCl pH7.5の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ18である。10−1はUFDF−1に関するUVおよび伝導度のプロファイルを示し、当業者であれば、多くのUV関連低分子量不純物が1回目の透析濾過の間に除去されたことを見ることができる。UFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0705】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約75〜125gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0706】
リンスを含む、UFDF保持液および炭素濾液および炭素バルクに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、炭素濾過が残留する着色および低分子量不純物の除去において非常に有効であったことを示している。
【0707】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFloカセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約50〜100mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を、平衡化緩衝剤と、第1のものは25mM Tris/25mM NaCl pH7.5の緩衝剤であり、第2のものは25mM Tris/1.0M NaCl pH7.5の高塩緩衝剤である2段階の洗浄液とでリンスした。IEX膜クロマトグラフィーに関するUVおよび伝導度プロファイルを分析した。高塩洗浄サイクル中に溶出したピークがあったことが描写されたが、これは、膜上に結合した少量の不純物があったことを示している。炭素濾液およびIEX濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0708】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、1.2Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。フロースルー流出液を、HIC濾液としてリンスと共に収集し、水洗浄液も分析のために収集した。HIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0709】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0710】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。最終精製されたO2 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表10−1は、最終精製されたO2 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0711】
【表17】
【0712】
(実施例15)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O11の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0713】
2.凝集
凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液から実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。
【0714】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、25mM Tris/25mM NaCl pH7.5の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ18である。UFDF−1に関するUVおよび伝導度プロファイルは、多くのUV関連低分子量不純物が1回目の透析濾過の間に除去されたことを示している。UFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0715】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R55SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。リンスを含む、UFDF保持液および炭素濾液および炭素バルクに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、炭素濾過が残留する着色および低分子量不純物の除去において非常に有効であったことを示している。
【0716】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFloカセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。膜を、最初に25mM Tris/25mM NaCl pH7.5、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約100〜125mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を、平衡化緩衝剤と、第1のものは25mM Tris/25mM NaCl pH7.5の緩衝剤であり、第2のものは25mM Tris/1.0M NaCl pH7.5の高塩緩衝剤である2段階の洗浄液とでリンスした。IEX膜クロマトグラフィーに関するUVおよび伝導度プロファイルを分析した。高塩洗浄ステップ中に溶出したピークがあったことが描写されたが、これは、膜上に結合した未知の不純物があったことを示している。炭素濾液、IEX濾液および2つの高塩洗浄液試料に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0717】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。フロースルー流出液を、HIC濾液としてリンスと共に収集し、水洗浄液も分析のために収集した。HIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0718】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0719】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水の中に透析濾過した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。最終精製されたO11 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表11−1は、最終精製されたO11 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0720】
【表18】
【0721】
(実施例16)
大腸菌(E.COLI)O抗原血清型O18の精製
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0722】
2.凝集
凝集を、「凝集」のセクションの下で実施例5に記載された酸加水分解後に中和された濾液から実施した。10%ミョウバン溶液を、2%(w/v)の最終濃度となるように中和された濾液に添加し、硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整した。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離する。次いで、上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去する。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。12−1は、凝集後の中和された濾液および深層濾液のSEC−HPLCクロマトグラムを示す。
【0723】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり20〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、25mM Tris/25mM NaCl pH7.5の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ18である。UFDF−1後の深層濾液および保持液に関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較を分析した。
【0724】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R55SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約200〜250gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0725】
リンスを含む、UFDF保持液および炭素濾液および炭素バルクに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、炭素濾過が残留する着色および低分子量不純物の除去において非常に有効であったことを示している。
【0726】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFloカセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約100〜150mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を、平衡化緩衝剤と、第1のものは25mM Tris/25mM NaCl pH7.4の緩衝剤であり、第2のものは25mM Tris/1.0M NaCl pH7.4の高塩緩衝剤である2段階の洗浄液とでリンスした。IEX濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラム(上のクロマトグラム)を分析した。
【0727】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。フロースルー流出液を、HIC濾液としてリンスと共に収集し、水洗浄液も分析のために収集した。HIC膜クロマトグラフィー泳動の伝導度およびUV280のプロファイルを分析した。少量の疎水性物質がHIC膜上に結合し、続いて、それを水によって洗浄除去した。HIC濾液およびHIC洗浄液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0728】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0729】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300LMHおよび0.5〜1.0バールに設定した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。最終精製されたO18 O−Agに関するSEC−HPLCプロファイルを分析した。以下の表12−1は、最終精製されたO18 O−Agの品質特性をまとめたものである。
【0730】
【表19】
【0731】
(実施例17)
凝集を用いない大腸菌(E.COLI)O抗原の精製
以前の12の実施例に記載された大腸菌(E.coli)O抗原多糖の精製プロセスのロバスト性をさらに証明するために、ここで本発明者らは、同じ精製プロセスが凝集剤としてミョウバン溶液を使用しなくても供給流にとって同等に有効であることを示した。O2およびO6およびO25bの血清型のO−Agを、この明澄化プロセスの証明のために使用した。
【0732】
1.O抗原の放出
このプロセスは、リポ多糖(LPS)からO−Agを放出させるための発酵プロセスの後、酸加水分解から始まる。血清型O25b O−Agに関して行われたこのDOEの結果(実施例5を参照されたい)に基づくと、O抗原の全ての血清型に関する酸加水分解のために使用される条件は、pH3.8±0.1、温度95±5℃および2.0時間のインキュベーション時間である。このステップを、発酵タンク中で実施した。
【0733】
2.血清型O25bに関する酸処理
酸加水分解の後、バッチを周囲温度に冷却した。硫酸を使用してpHを3.2にさらに調整し、バッチを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離した。上清は、凝集したバッチのものとは反対に、わずかな霞みを示し、次いで、霞んだ上清を0.2μmフィルターによって濾過した。得られる深層濾液は視覚的に透明であり、これを、実施例5〜16に記載されたUFDF−1、炭素濾過、IEX膜クロマトグラフィー、HIC濾過およびUFDF−2を含むその後の精製プロセシングステップに進めた。
【0734】
表13−1は、ミョウバン凝集ステップを用いて、および用いずに精製されたO25b O−Agの品質特性の比較を示す。
【0735】
【表20】
【0736】
3.血清型O2およびO6に関する酸処理
血清型O2およびO6のO−Agの酸処理を、実施例5のセクション1に記載されたプロセスによって得られた、中和された濾液について実施した。中和された濾液のpHを3.2に調整した後、バッチを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離した。両血清型における上清は再度、その対応する凝集した溶液と比較してわずかな霞みを示した。しかしながら、上清を0.2μmフィルターによって濾過した後、得られた濾液は視覚的に透明になった。次いで、深層濾液を、実施例5〜16に記載されたUFDF−1、炭素濾過、IEX膜クロマトグラフィー、HIC濾過およびUFDF−2を含むその後の精製プロセシングステップに進めた。
【0737】
表13−2および13−3は、それぞれ、ミョウバン凝集ステップを用いて、および用いずに精製された、O2およびO6 O−Agの品質特性の比較を示す。
【0738】
【表21】
【0739】
【表22】
【0740】
(実施例18)
髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群A多糖(Nm−A poly)を精製するための方法
1.凝集および明澄化
このプロセスは、細胞表面から多糖を放出させるために55℃に1時間熱処理した髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)細胞培養物から始まる。次いで、放出された生成物を含有する細胞ブロスを、凝集にかける。このステップの主な目的は、ブロスから細胞破片、宿主細胞のタンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化ユニット操作の効率を増強する。
【0741】
凝集は、5M CaCl
2溶液を発酵ブロスに添加して、0.2Mの最終CaCl
2濃度にすることによって達成される。CaCl
2処理された溶液を、穏やかに混合しながら、50〜70℃で1時間インキュベートした。インキュベーション後、バッチを周囲温度に冷却した後、20℃にて15,000xgで30分間遠心分離した。上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去した。明澄化された濾液を、UFDF−1の初期精製に進めた。
【0742】
2.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
上記のステップ1に由来する明澄化された濾液を、10kDaのSartocon Hydrosart膜を使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)によってさらに精製する。プロセシングされる明澄化された濾液の量は、典型的には、膜の面積1m
2あたり約55gの多糖である。この操作の目的は、(i)溶液を10〜15倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用された緩衝剤は、第1の透析濾過については25mMクエン酸塩/50M NaCl pH6.0であり、この後、20mM Tris−HCl pH8.0を使用する第2の透析濾過を行った。2つの透析濾過ステップに関する透析容量(DV)の数は、それぞれ、10および20であった。UFDFに由来する保持液を収集し、分析した。UFDF泳動中の伝導度およびUVプロファイルは、浸透液のUVシグナルの有意な低下ならびに明澄化された濾液およびUFDF−1の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムによって証明されたように、大部分の低分子量ならびにUV関連低分子量不純物が透析濾過の間に除去されたことを示す。
【0743】
3.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R32SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約300〜600gの、UFDF−1の保持液に由来するNm−A polyの負荷で使用した。炭素フィルターを、フィルター面積1m
2あたり約20リットルの20mM Tris−HCl pH8.0の透析緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50〜75LMH(リットル/m
2/時間)の流量で炭素フィルターによって濾過した。次いで、フィルターを緩衝剤でリンスし、生成物を含有するリンスを含む濾液を、炭素濾液として収集した。
【0744】
UFDF保持液および炭素濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、RIおよびUV280関連不純物が除去され、炭素濾液が視覚的に無色になったことを示した。
【0745】
4.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、残留脂質多糖(内毒素)などの、疎水特性を有する不純物を除去するものであった。Sartobind Phenyl膜を、HICステップのために使用した。ステップ3に由来する炭素濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、1.5Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に1.5M硫酸アンモニウム(AS)の泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理された炭素濾液を、0.2〜1.0膜容量(MV)/minの流量でHIC膜を通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。
【0746】
HIC精製のためのAKTA Avantクロマトグラフィー泳動を分析した。生成物はフロースルー流出液中にあり、水洗浄液中で示されたピークは、HIC膜上に結合した非特定の疎水性関連不純物であった。炭素濾液およびHIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、疎水性不純物がHIC濾過ステップによって除去されたことを示す。
【0747】
5.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、10kDa分子量カットオフ(MWCO)のSartocon Hydrosart膜カセットを使用して実施される。
【0748】
HIC濾液を約10〜15倍に濃縮した後、約10〜20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、100〜500LMHおよび0.5〜1.5バールに設定した。透析濾過中のDVの関数としての浸透液の伝導度およびUV280シグナルを分析した。10DV後、伝導度は安定状態に達したが、これは緩衝剤交換の完了を示している。
【0749】
UFDF−2後のHIC濾液および最終精製されたNm_A多糖に関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較を、0.2μm濾過にかけた。表14は、最終精製されたNm_A多糖の品質特性をまとめたものである。
【0750】
【表23】
【0751】
(実施例19)
髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群C多糖(Nm−C poly)を精製するための方法
1.凝集および明澄化
このプロセスは、細胞表面から多糖を放出させるために55℃に1時間熱処理した髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)細胞培養物から始まる。次いで、放出された生成物を含有する細胞ブロスを、凝集にかける。このステップの主な目的は、ブロスから細胞破片、宿主細胞のタンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化ユニット操作の効率を増強する。
【0752】
これは、濃CaCal
2溶液を発酵ブロスに添加し、最終CaCl
2濃度を0.3Mに調整することによって達成される。CaCl
2処理された溶液を、穏やかに混合しながら、50℃で1時間インキュベートした。インキュベーション後、バッチを周囲温度に冷却した後、20℃にて12,000〜14,000gで30分間遠心分離した。上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去した。明澄化された濾液を、UFDF−1の初期精製に進めた。
【0753】
2.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
上記のステップ1に由来する明澄化された濾液を、10kDaのSartocon Hydrosart膜を使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)によってさらに精製する。プロセシングされる明澄化された濾液の量は、典型的には、膜の面積1m
2あたり約40gの多糖である。この操作の目的は、(i)溶液を10〜15倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、25mMクエン酸塩/50M NaCl pH6.0であり、次いで、水または他の望ましい緩衝剤の第2の透析濾過を行う。透析容量の数は、両方の透析濾過ステップについて10〜20であった。UFDFに由来する保持液を収集し、分析する。UFDF泳動中の伝導度およびUVプロファイルは、浸透液のUVシグナルの有意な低下によって証明されるように、1回目の透析濾過の間に大部分の低分子量ならびにUV関連不純物が除去されることを検証するために審査される。RIとUV検出との両方に関する、明澄化された濾液およびUFDF−1の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムの比較を分析する。
【0754】
3.イオン交換クロマトグラフィー(IEX)
ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFlo膜カセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜を使用することもできる。
【0755】
膜を、最初に20mM Tris pH8.0、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させる。以前のステップに由来する炭素濾液を、20mM Tris濃度に調整し、MV 1mLあたり約70mgの多糖を用いて0.2〜1.0MV/minの流量で膜を通してポンプ送出する。次いで、膜を、10〜30MVの平衡化緩衝剤でリンスする。100%の高塩緩衝剤に対して約13MV、次いで、15MV中、50%の高塩緩衝剤20mM Tris/1.0M NaCl pH8.0の直線勾配で溶出を実行する。2つの溶出ピークに対応する溶出画分を別々にプールし、SEC−HPLCによって分析する。UFDF−1において示した高分子量不純物は、IEX膜によって捕捉され、1回目の溶出の間に除去される。2回目の溶出部分は、大部分は生成物を含有する。
【0756】
4.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、残留脂質多糖(内毒素)などの、疎水特性を有する不純物を除去するものである。Sartobind Phenyl膜を、HICステップのために使用した。IEXクロマトグラフィーに由来する溶出液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、1.5Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に1.5M硫酸アンモニウム(AS)の泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX溶出液を、0.2〜1.0膜容量(MV)/minの流量でHIC膜を通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。
【0757】
HIC精製のためのAKTA Avantクロマトグラフィー泳動を分析した。生成物はフロースルー流出液中にあり、水洗浄液中で示されたピークは、HIC膜上に結合した非特定の疎水性関連不純物であった。
【0758】
5.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、10kDa分子量カットオフ(MWCO)のSartocon Hydrosart膜カセットを使用して実施される。
【0759】
HIC濾液を約10〜15倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、100〜500LMHおよび0.5〜1.5バールに設定した。透析濾過中のDVの関数としての浸透液の伝導度およびUV280シグナルを分析した。10DV後、伝導度は安定状態に達したが、これは緩衝剤交換の完了を示している。UFDF−2後の最終精製されたNm_C多糖を、0.2μm濾過にかけた。表15は、最終精製されたNm_C多糖の品質特性をまとめたものである。
【0760】
【表24】
【0761】
(実施例20)
髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群W多糖(Nm−W poly)を精製するための方法
1.凝集および明澄化
このプロセスは、細胞表面から多糖を放出させるために55℃に1時間熱処理した髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)細胞培養物から始まる。次いで、放出された生成物を含有する細胞ブロスを、凝集にかける。このステップの主な目的は、ブロスから細胞破片、宿主細胞のタンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化ユニット操作の効率を増強する。
【0762】
これは、5M CaCal
2溶液を発酵ブロスに添加し、最終CaCl
2濃度を0.2Mに調整することによって達成される。CaCl
2処理された溶液を、穏やかに混合しながら、50℃で1時間インキュベートした。インキュベーション後、バッチを周囲温度に冷却した後、20℃にて14,000gで30分間遠心分離した。上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去した。明澄化された濾液を、UFDF−1の初期精製に進めた。
【0763】
2.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
上記のステップ1に由来する明澄化された濾液を、10kDaのSartocon Hydrosart膜を使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)によってさらに精製する。プロセシングされる明澄化された濾液の量は、典型的には、膜の面積1m
2あたり約84gの多糖である。この操作の目的は、(i)溶液を10〜15倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、25mMクエン酸塩/50M NaCl pH6.0であり、次いで、水または他の望ましい緩衝剤の第2の透析濾過を行った。透析容量数は、それぞれ、第1の透析濾過については10および第2の透析濾過については20であった。UFDFに由来する保持液を収集し、分析した。UFDF泳動中の伝導度およびUVプロファイルは、浸透液のUVシグナルの有意な低下によって証明されるように、1回目の透析濾過の間に大部分の低分子量ならびにUV関連不純物が除去されたことを示す。
【0764】
3.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R32SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約1,000gの、UFDF−1の保持液に由来するNm−W polyの負荷で使用した。炭素フィルターを最初に水でリンスした後、フィルター面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで60LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、フィルターを緩衝剤でリンスし、生成物を含有するリンスを含む濾液を、炭素濾液として収集した。
【0765】
UFDF保持液および炭素濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、RI、UV280関連および低分子量不純物が炭素フィルターによって除去されることを示していた。炭素濾液は、視覚的に無色になった。
【0766】
4.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、残留脂質多糖(内毒素)などの、疎水特性を有する不純物を除去するものである。Sartobind Phenyl膜を、HICステップのために使用した。ステップ3に由来する炭素濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、1.5〜2.0Mの最終濃度にした。HIC膜上にロードされたNm_W多糖の量は、膜容量(MV)1mLあたり約30〜116mgであった。フェニル膜を、最初に硫酸アンモニウム(AS)の泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理された炭素濾液を、0.2〜1.0膜容量(MV)/minの流量でHIC膜を通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。
【0767】
HIC精製のためのAKTA Avantクロマトグラフィー泳動を分析した。生成物はフロースルー流出液中にあり、水洗浄液中で示されたピークは、HIC膜上に結合した非特定の疎水性関連不純物であった。炭素濾液およびHIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、疎水性不純物がHIC濾過ステップによって除去されたことを示す。
【0768】
5.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、10kDa分子量カットオフ(MWCO)のSartocon Hydrosart膜カセットを使用して実施される。
【0769】
HIC濾液を約10〜15倍に濃縮した後、約10〜20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、100〜500LMHおよび0.5〜1.5バールに設定した。透析濾過中のDVの関数としての浸透液の伝導度およびUV280シグナルを分析した。10DV後、伝導度は安定状態に達したが、これは緩衝剤交換の完了を示している。
【0770】
UFDF−2後のHIC濾液および最終精製されたNm_W多糖に関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較を、0.2μm濾過にかけた。表16は、最終精製されたNm_W多糖の品質特性をまとめたものである。
【0771】
【表25】
【0772】
(実施例21)
髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群Y多糖(Nm−Y poly)を精製するための方法
1.凝集および明澄化
このプロセスは、細胞表面から多糖を放出させるために55℃に1時間熱処理した髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)細胞培養物から始まる。次いで、放出された生成物を含有する細胞ブロスを、凝集にかける。このステップの主な目的は、ブロスから細胞破片、宿主細胞のタンパク質および核酸を沈降させることである。また、それは下流の明澄化ユニット操作の効率を増強する。
【0773】
これは、5M CaCal
2溶液を発酵ブロスに添加し、最終CaCl
2濃度を0.2Mに調整することによって達成される。CaCl
2処理された溶液を、穏やかに混合しながら、50〜70℃で1時間インキュベートした。インキュベーション後、バッチを周囲温度に冷却した後、20℃にて15,000gで40分間遠心分離した。上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去した。明澄化された濾液を、UFDF−1の初期精製に進めた。
【0774】
2.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
上記のステップ1に由来する明澄化された濾液を、10kDaのSartocon Hydrosart膜を使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)によってさらに精製する。プロセシングされる明澄化された濾液の量は、典型的には、膜の面積1m
2あたり約20gの多糖である。この操作の目的は、(i)溶液を10〜15倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、25mMクエン酸塩/50M NaCl pH6.0であり、次いで、20mM Tris−HCl/0.1M NaCl pH8.0の第2の透析濾過であった。透析容量数は、それぞれ、第1の透析濾過については12および第2の透析濾過については25であった。UFDFに由来する保持液を収集し、分析した。UFDF泳動中の伝導度およびUVプロファイルは、浸透液のUVシグナルの有意な低下によって証明されるように、1回目の透析濾過の間に大部分の低分子量ならびにUV関連不純物が除去されたことを示す。
【0775】
3.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M R32SP炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約885gの、UFDF−1の保持液に由来するNm−Y polyの負荷で使用した。炭素フィルターを最初に水でリンスした後、フィルター面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで72LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、フィルターを緩衝剤でリンスし、生成物を含有するリンスを含む濾液を、炭素濾液として収集した。
【0776】
UFDF保持液および炭素濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、RI、UV280関連および低分子量不純物が炭素フィルターによって除去されることを示していた。炭素濾液は、視覚的に無色になった。
【0777】
4.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、残留脂質多糖(内毒素)などの、疎水特性を有する不純物を除去するものである。Sartobind Phenyl膜を、HICステップのために使用した。ステップ3に由来する炭素濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、1.75Mの最終濃度にした。HIC膜上にロードされたNm_Y多糖の量は、膜容量(MV)1mLあたり約40mgであった。フェニル膜を、最初に硫酸アンモニウム(AS)の泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理された炭素濾液を、0.2〜1.0膜容量(MV)/minの流量でHIC膜を通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。
【0778】
HIC精製のためのAKTA Avantクロマトグラフィー泳動を分析した。生成物はフロースルー流出液中にあり、水洗浄液中で示されたピークは、HIC膜上に結合した非特定の疎水性関連不純物であった。炭素濾液およびHIC濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、疎水性関連不純物がHIC濾過ステップによって除去されたことを示す。
【0779】
5.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、10kDa分子量カットオフ(MWCO)のSartocon Hydrosart膜カセットを使用して実施される。
【0780】
HIC濾液を約10〜15倍に濃縮した後、約25の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、300〜400LMHおよび0.5〜1.5バールに設定した。透析濾過中のDVの関数としての浸透液の伝導度およびUV280シグナルを分析した。10DV後、伝導度は安定状態に達したが、これは緩衝剤交換の完了を示している。
【0781】
UFDF−2後のHIC濾液および最終精製されたNm_Y多糖に関するSEC−HPLCクロマトグラムの比較を、0.2μm濾過にかけた。表17は、最終精製されたNm_Y多糖の品質特性をまとめたものである。
【0782】
【表26】
【0783】
(実施例22)
クレブシエラ(Klebsiella)O抗原多糖の精製に関する説明
1.O抗原の放出
クレブシエラ(Klebsiellia)O1およびO2 O抗原(Kleb O−Ag)は短鎖O抗原であり、その分子量は8.0〜16.0kDaの範囲にあると予想される。大腸菌(E.coli)O−Agに関して実施例5〜17に記載された精製プロセスは、Kleb O−Agにも適用される。発酵後、クレブシエラ(Klebsiellia)O1およびO2 O抗原を、pH3.8±0.1、温度95℃±5℃および2.0時間のインキュベーション時間での酸加水分解によってリポ多糖(LPS)から放出させる。このステップを、発酵タンク中で実施した。この条件は、リピドAと、LPSのコアオリゴ糖との間の酸不安定結合を切断するであろう(実施例5を参照されたい)。
【0784】
2.凝集
上記のステップ1に記載されたKleb O−Agの放出後、ブロスを周囲温度に冷却し、10%ミョウバン溶液で処理して2.0%(w/v)の最終濃度にし、さらにpHを3.2に調整した。この凝集ステップは、細胞破片、宿主細胞のタンパク質および核酸を沈降させるであろう。凝集したスラリーを周囲温度で1.0時間インキュベートした後、12,000〜14,000gで30分間遠心分離した。上清を0.2μmフィルターまたは別の好適な深層フィルターによって濾過して、溶液中に飛ばすことができる小さい粒子を除去した。深層濾液を、UFDF−1の次のステップに進めた。
【0785】
3.限外濾過/透析濾過−(UFDF−1)
精製は、5kDaまたは10kDaのSartocon Hydrosart膜カセットを使用する限外濾過および透析濾過(UFDF)による深層濾液(上記のステップ2に由来する)から始まる。プロセシングされる材料の量は、典型的には膜の面積1m
2あたり15〜30リットルである。この操作の目的は、(i)溶液を10〜20倍濃縮することによる体積低減および(ii)透析濾過によって発酵培地を所望の緩衝剤と置き換えることによる緩衝剤交換である。このステップで使用される緩衝剤は、20mMクエン酸塩/0.1M NaCl pH6.0、次いで、20mM Tris/20mM NaCl pH7.2の第2の緩衝剤である。透析容量の数は、それぞれの透析濾過ステップについて、それぞれ10〜18である。UFDF−1後の保持液のSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。
【0786】
4.炭素濾過
このユニット操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに着色不純物のレベルを低下させるものである(WO2008118752を参照されたい)。3M炭素フィルターを、炭素フィルター面積1m
2あたり約100〜150gのO−Agの負荷で使用する。炭素を最初に水でリンスした後、膜面積1m
2あたり約20リットルの緩衝剤の透析濾過緩衝剤でリンスした。次いで、UFDF−1に由来する保持液を、1回通過モードで50LMH(リットル/m
2/時間)の流量で濾過した。次いで、炭素フィルターを緩衝剤でリンスした。生成物を含有する濾液および緩衝剤リンスを収集した。
【0787】
炭素濾液に関するSEC−HPLCクロマトグラムを分析した。生成物ピークが炭素濾過後に減少したという事実は、炭素フィルターが設計された非特異的吸着モードを示している。それにも拘わらず、着色関連不純物の多くが除去された。
【0788】
5.IEX膜クロマトグラフィー
このステップは、非特異的な負に荷電した不純物を除去するために開発された(実施例5のIEX膜クロマトグラフィーのセクションを参照されたい)。ここで使用されるIEX膜は、MilliporeのNatriFlo(HD−Q)カセットである。あるいは、Sartorius StedimからのSartobind Q膜または3MからのEmphaze AEX Hybrid Purifierを使用することもできる。膜を、最初に20mM Tris/20mM NaCl pH7.2、典型的には、20〜30膜容量(MV)で平衡化させた。次いで、炭素濾液を、MV 1mLあたり約75〜250mgのO−Agで膜上にロードした。生成物を含有するフロースルー流出液または濾液を収集した。膜を平衡化緩衝剤でリンスした後、20mM Tris/1.0M NaCl pH7.2の高塩緩衝剤で洗浄した。
【0789】
IEX膜クロマトグラフィー泳動の伝導度およびUVプロファイルを分析した。このプロファイルでは、UVシグナルは、高塩洗浄の間にピークを示したが、これは、炭素濾液中に存在する未知の負に荷電した不純物が存在したことを示している。炭素濾液、IEX濾液および高塩洗浄流出液に関するSEC−HPLCクロマトグラムは、高塩溶出液試料、高塩洗浄液試料が高分子量不純物を含有していたことを示す。
【0790】
6.疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
このユニット操作は、酸加水分解ステップから残った、残留リピドAなどの、疎水特性を有していた不純物を除去する。Sartobind Phenyl 150mL膜を、HICステップのために使用した。IEX濾液を、4.0M硫酸アンモニウム(AS)溶液で処理して、2.0Mの最終濃度にした。フェニル膜を、最初に2.0M硫酸アンモニウムの泳動緩衝剤で平衡化させた。AS処理されたIEX濾液を、40〜60mL/minの流量でHIC膜に通して送出した。次いで、HIC膜を泳動緩衝剤でリンスした後、水で洗浄した。緩衝剤リンスと共にフロースルー流出液をHIC濾液として収集し、水洗浄液も分析のために収集した。HIC膜濾過に関するUVおよび伝導度のクロマトグラフィープロファイル。
【0791】
IEX濾液、HIC濾液、HIC水洗浄液および精製されたO8 O−Agに関するSEC−HPLCクロマトグラムは、水洗浄液試料がRI検出において眼に見えるピークを示さなかったが、これは、IEXの流れの中に疎水性関連物質が存在しなかったことを示している。
【0792】
7.限外濾過/透析濾過−(UFDF−2)
このユニット操作は、生成物を所望の濃度に濃縮し、コンジュゲーションのために硫酸アンモニウムを、望ましい緩衝剤または水に置き換える。このステップは、5kDaの分子量カットオフのフィルターを使用して実施される。
【0793】
HIC濾液を約10倍に濃縮した後、約20の透析容量(DV)数の水を使用して透析濾過を行った。UFDF−2泳動に関する交差流量およびTMPを、典型的には、それぞれ、200LMHおよび0.5バールに設定した。UFDF−2に由来する保持液を、リンスと共に収集した。最終プールを、0.2μmフィルターを通して濾過した。
【0794】
精製後のブロス中の放出後のO−Agおよび4つのバリアントの最終精製されたKp O−AgのSEC−HPLCクロマトグラムは、大腸菌(E.coli)O−Agのために開発されたプラットフォームに基づく精製プロセスが高品質の生成物を生産するのに有効であることを示している(
図1〜4)。
【0795】
表18は、天然のKp株によって産生された精製されたKp O−Agの品質特性の概要を提供する。
【0796】
【表27】
【0797】
本発明のさらなる実施形態を、以下の番号付きの条項に記載する。
【0798】
条項1.細菌多糖を、夾雑物と一緒に前記多糖を含む溶液から精製するための方法であって、凝集ステップを含む、方法。
【0799】
条項2.凝集剤が多価陽イオンを含む、条項1に記載の方法。
【0800】
条項3.前記多価陽イオンが、アルミニウム、鉄、カルシウムおよびマグネシウムからなる群から選択される、条項2に記載の方法。
【0801】
条項4.前記凝集剤が、アルミニウム、鉄、カルシウムおよびマグネシウムからなる群から選択される少なくとも2つの多価陽イオンの混合物である、条項2に記載の方法。
【0802】
条項5.前記凝集剤が、アルミニウム、鉄、カルシウムおよびマグネシウムからなる群から選択される少なくとも3つの多価陽イオンの混合物である、条項2に記載の方法。
【0803】
条項6.前記凝集剤が、アルミニウム、鉄、カルシウムおよびマグネシウムからなる4つの多価陽イオンの混合物である、条項2に記載の方法。
【0804】
条項7.凝集剤が、ミョウバン(例えば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバンまたはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸鉄)、塩化鉄(III)(塩化鉄)、ポリアクリルアミド、改変ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、ポリエチレンイミン(PEI)、アルミン酸ナトリウム、塩化カルシウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される薬剤を含む、条項1に記載の方法。
【0805】
条項8.凝集剤が、ミョウバン(例えば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバンまたはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸鉄)、塩化鉄(III)(塩化鉄)、ポリアクリルアミド、改変ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウムおよびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される、条項1に記載の方法。
【0806】
条項9.凝集剤がポリエチレンイミン(PEI)である、条項1に記載の方法。
【0807】
条項10.凝集剤がミョウバンを含む、条項1に記載の方法。
【0808】
条項11.凝集剤がミョウバンである、条項1に記載の方法。
【0809】
条項12.凝集剤がカリウムミョウバンを含む、条項1に記載の方法。
【0810】
条項13.凝集剤がカリウムミョウバンである、条項1に記載の方法。
【0811】
条項14.凝集剤がナトリウムミョウバンを含む、条項1に記載の方法。
【0812】
条項15.凝集剤がナトリウムミョウバンである、条項1に記載の方法。
【0813】
条項16.凝集剤がアンモニウムミョウバンを含む、条項1に記載の方法。
【0814】
条項17.凝集剤がアンモニウムミョウバンである、条項1に記載の方法。
【0815】
条項18.凝集剤が、ミョウバン(例えば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバンまたはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸鉄)、塩化鉄(III)(塩化鉄)、ポリアクリルアミド、改変ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、ポリエチレンイミン(PEI)、アルミン酸ナトリウムおよびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される2つの薬剤の混合物である、条項1に記載の方法。ある実施形態では、凝集剤は、ミョウバン(例えば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバンまたはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸鉄)、塩化鉄(III)(塩化鉄)、ポリアクリルアミド、改変ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウムおよびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される。
【0816】
条項19.凝集剤が、ミョウバン(例えば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバンまたはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸鉄)、塩化鉄(III)(塩化鉄)、ポリアクリルアミド、改変ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、ポリエチレンイミン(PEI)、アルミン酸ナトリウムおよびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される3つの薬剤の混合物である、条項1に記載の方法。
【0817】
条項20.凝集剤が、ミョウバン(例えば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバンまたはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸鉄)、塩化鉄(III)(塩化鉄)、ポリアクリルアミド、改変ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウムおよびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される4つの薬剤の混合物である、条項1に記載の方法。
【0818】
条項21.凝集剤が、キトサン、アイシングラス、ワサビノキ(Moringa oleifera)種子(ワサビノキ)、ゼラチン、ストリクノス・ポタトルム(Strychnos potatorum)種子(ニルマリナッツの木)、グアーガムおよびアルギネート(例えば、ワカメ抽出物)からなる群から選択される薬剤を含む、条項1に記載の方法。ある実施形態では、凝集剤は、キトサン、アイシングラス、ワサビノキ(Moringa oleifera)種子(ワサビノキ)、ゼラチン、ストリクノス・ポタトルム(Strychnos potatorum)種子(ニルマリナッツの木)、グアーガムおよびアルギネート(例えば、ワカメ抽出物)からなる群から選択される。
【0819】
条項22.凝集剤が、キトサン、アイシングラス、ワサビノキ(Moringa oleifera)種子(ワサビノキ)、ゼラチン、ストリクノス・ポタトルム(Strychnos potatorum)種子(ニルマリナッツの木)、グアーガムおよびアルギネート(例えば、ワカメ抽出物)からなる群から選択される薬剤である、条項1に記載の方法。ある実施形態では、凝集剤は、キトサン、アイシングラス、ワサビノキ(Moringa oleifera)種子(ワサビノキ)、ゼラチン、ストリクノス・ポタトルム(Strychnos potatorum)種子(ニルマリナッツの木)、グアーガムおよびアルギネート(例えば、ワカメ抽出物)からなる群から選択される。
【0820】
条項23.凝集剤の濃度が、約0.1〜約20%(w/v)である、条項1〜22のいずれか1つに記載の方法。
【0821】
条項24.凝集剤の濃度が、約0.5〜約10%(w/v)である、条項1〜22のいずれか1つに記載の方法。
【0822】
条項25.凝集剤の濃度が、約1〜約5%(w/v)である、条項1〜22のいずれか1つに記載の方法。
【0823】
条項26.凝集剤の濃度が、約0.1、約0.25、約0.5、約1.0、約1.5、約2.0、約2.5、約3.0、約3.5、約4.0、約4.5、約5.0、約5.5、約6.0、約6.5、約7.0、約7.5、約8.0、約8.5、約9.0、約9.5または約10%(w/v)である、条項1〜22のいずれか1つに記載の方法。
【0824】
条項27.凝集剤の濃度が、約10.5、約11.0、約11.5、約12.0、約12.5、約13.0、約13.5、約14.0、約14.5、約15.0、約15.5、約16.0、約16.5、約17.0、約17.5、約18.0、約18.5、約19.0、約19.5または約20.0%(w/v)である、条項1〜22のいずれか1つに記載の方法。
【0825】
条項28.凝集剤の濃度が、約0.5、約1.0、約1.5、約2.0、約2.5、約3.0、約3.5、約4.0、約4.5または約5.0%(w/v)である、条項1〜22のいずれか1つに記載の方法。
【0826】
条項29.凝集剤の濃度が、約1.0、約1.5、約2.0、約2.5、約3.0、約3.5または約4.0%(w/v)である、条項1〜22のいずれか1つに記載の方法。
【0827】
条項30.凝集剤が、数秒(例えば、1〜10秒)〜約1カ月の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0828】
条項31.凝集剤が、約2秒〜約2週間の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0829】
条項32.凝集剤が、約1分〜約1週間の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0830】
条項33.凝集剤が、約1分、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約110分、約120分、約130分、約140分、約150分、約160分、約170分、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間または約24時間〜約2日の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0831】
条項34.凝集剤が、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約110分、約120分、約130分、約140分、約150分、約160分、約170分、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間または約12時間〜約1日の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0832】
条項35.凝集剤が、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約110分、約120分、約130分、約140分、約150分、約160分、約170分、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間または約12時間〜約1日の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0833】
条項36.凝集剤が、約15分〜約3時間の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0834】
条項37.凝集剤が、約30分〜約120分の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0835】
条項38.凝集剤が、約2秒、約10秒、約30秒、約1分、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約75分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約105分、約110分、約115分、約120分、約125分、約130分、約135分、約140分、約145分、約150分、約155分、約160分、約170分、約3時間、約3.5時間、約4時間、約4.5時間、約5時間、約5.5時間、約6時間、約6.5時間、約7時間、約7.5時間、約8時間、約8.5時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間、約30時間、約36時間、約42時間、約48時間、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、約14日または約15日の期間にわたって添加される、条項1〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0836】
条項39.凝集剤が、撹拌せずに添加される、条項1〜38のいずれか1つに記載の方法。
【0837】
条項40.凝集剤が、撹拌下で添加される、条項1〜38のいずれか1つに記載の方法。
【0838】
条項41.凝集剤が、穏やかな撹拌下で添加される、条項1〜38のいずれか1つに記載の方法。
【0839】
条項42.凝集剤が、激しい撹拌下で添加される、条項1〜38のいずれか1つに記載の方法。
【0840】
条項43.溶液が、下流のプロセシングの前にフロックの沈降を可能にするためにいくらかの時間にわたって保持される、条項1〜42のいずれか1つに記載の方法。
【0841】
条項44.凝集ステップが、数秒(例えば、2〜10秒)〜約1分の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0842】
条項45.凝集ステップが、少なくとも約2分、少なくとも約3分、少なくとも約4分、少なくとも約5分、少なくとも約10分、少なくとも約15分、少なくとも約20分、少なくとも約25分、少なくとも約30分、少なくとも約35分、少なくとも約40分、少なくとも約45分、少なくとも約50分、少なくとも約55分、少なくとも約60分、少なくとも約65分、少なくとも約70分、少なくとも約75分、少なくとも約80分、少なくとも約85分、少なくとも約90分、少なくとも約95分、少なくとも約100分、少なくとも約105分、少なくとも約110分、少なくとも約115分、少なくとも約120分、少なくとも約125分、少なくとも約130分、少なくとも約135分、少なくとも約140分、少なくとも約145分、少なくとも約150分、少なくとも約155分または少なくとも約160分の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0843】
条項46.沈降時間が1週間未満である、条項1〜43に記載の方法。
【0844】
条項47.凝集ステップが、約1分、約2分、約3分、約4分、約5分、約6分、約7分、約8分、約9分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約40分、約50分、約60分、約70分、約80分、約90分、約100分、約120分、約140分、約160分、約180分、約220分、約240分、約300分、約360分、約420分、約480分、約540分、約600分、約660分、約720分、約780分、約840分、約900分、約960分、約1020分、約1080分、約1140分、約1200分、約1260分、約1320分、約1380分、約1440分、約2日、約3日、約4日、約5日または約6日〜1週間の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0845】
条項48.凝集ステップが、数秒(例えば、1〜10秒)〜約1カ月の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0846】
条項49.凝集ステップが、約2秒〜約2週間の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0847】
条項50.凝集ステップが、約1分〜約1週間の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0848】
条項51.凝集ステップが、約1分、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約110分、約120分、約130分、約140分、約150分、約160分、約170分、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間または約24時間〜約2日の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0849】
条項52.凝集ステップが、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約110分、約120分、約130分、約140分、約150分、約160分、約170分、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間または約12時間〜約1日の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0850】
条項53.凝集ステップが、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約110分、約120分、約130分、約140分、約150分、約160分、約170分、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間または約12時間〜約1日の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0851】
条項54.凝集ステップが、約15分〜約3時間の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0852】
条項55.凝集ステップが、約30分〜約120分の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0853】
条項56.凝集ステップが、約10秒、約30秒、約1分、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約75分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約105分、約110分、約115分、約120分、約125分、約130分、約135分、約140分、約145分、約150分、約155分、約160分、約170分、約3時間、約3.5時間、約4時間、約4.5時間、約5時間、約5.5時間、約6時間、約6.5時間、約7時間、約7.5時間、約8時間、約8.5時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間、約30時間、約36時間、約42時間、約48時間、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、約14日または約15日の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0854】
条項57.凝集ステップが、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約60分、約90分、約120分、約180分、約220分、約240分、約300分、約360分、約420分、約480分、約540分、約600分、約660分、約720分、約780分、約840分、約900分、約960分、約1020分、約1080分、約1140分、約1200分、約1260分、約1320分、約1380分または約1440分〜2日の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0855】
条項58.凝集ステップが、約5分〜約1日の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0856】
条項59.凝集ステップが、約5分〜約120分の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0857】
条項60.凝集ステップが、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約75分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約105分、約110分、約115分、約120分、約125分、約130分、約135分、約140分、約145分、約150分、約155分または約160分の沈降時間を用いて実施される、条項1〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0858】
条項61.沈降ステップが、撹拌せずに行われる、条項43〜60のいずれか1つに記載の方法。
【0859】
条項62.沈降ステップが、撹拌下で行われる、条項43〜60のいずれか1つに記載の方法。
【0860】
条項63.沈降ステップが、穏やかな撹拌下で行われる、条項43〜60のいずれか1つに記載の方法。
【0861】
条項64.沈降ステップが、激しい撹拌下で行われる、条項43〜60のいずれか1つに記載の方法。
【0862】
条項65.前記凝集ステップが、酸性pHで実施される、条項1〜64のいずれか1つに記載の方法。
【0863】
条項66.前記凝集ステップが、7.0、6.0、5.0または4.0より下のpHで実施される、条項1〜64のいずれか1つに記載の方法。
【0864】
条項67.前記凝集ステップが、7.0〜1.0のpHで実施される、条項1〜64のいずれか1つに記載の方法。
【0865】
条項68.前記凝集ステップが、5.5〜2.5、5.0〜2.5、4.5〜2.5、4.0〜2.5、5.5〜3.0、5.0〜3.0、4.5〜3.0、4.0〜3.0、5.5〜3.5、5.0〜3.5、4.5〜3.5または4.0〜3.5のpHで実施される、条項1〜64のいずれか1つに記載の方法。
【0866】
条項69.前記凝集ステップが、約5.5、約5.0、約4.5、約4.0、約3.5、約3.0、約2.5、約2.0、約1.5または約1.0のpHで実施される、条項1〜64のいずれか1つに記載の方法。
【0867】
条項70.前記凝集ステップが、約4.0、約3.5、約3.0または約2.5のpHで実施される、条項1〜64のいずれか1つに記載の方法。
【0868】
条項71.前記凝集ステップが、約3.5のpHで実施される、条項1〜64のいずれか1つに記載の方法。
【0869】
条項72.前記酸性pHが、酸を用いて溶液を酸性化することによって得られる、条項65〜71のいずれか1つに記載の方法。
【0870】
条項73.前記酸性pHが、HCl、H
3PO
4、クエン酸、酢酸、亜硝酸、および硫酸からなる群から選択される酸を用いて溶液を酸性化することによって得られる、条項65〜71のいずれか1つに記載の方法。
【0871】
条項74.前記酸性pHが、アミノ酸を用いて溶液を酸性化することによって得られる、条項65〜71のいずれか1つに記載の方法。
【0872】
条項75.前記酸性pHが、グリシン、アラニンおよびグルタミン酸からなる群から選択されるアミノ酸を用いて溶液を酸性化することによって得られる、条項65〜71のいずれか1つに記載の方法。
【0873】
条項76.前記酸性pHが、硫酸を用いて溶液を酸性化することによって得られる、条項65〜71のいずれか1つに記載の方法。
【0874】
条項77.酸が、撹拌下で添加される、条項65〜71のいずれか1つに記載の方法。
【0875】
条項78.酸が、穏やかな撹拌下で添加される、条項65〜71のいずれか1つに記載の方法。
【0876】
条項79.酸が、激しい撹拌下で添加される、条項65〜71のいずれか1つに記載の方法。
【0877】
条項80.凝集剤の添加が、約4℃〜約30℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0878】
条項81.凝集剤の添加が、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約11℃、約12℃、約13℃、約14℃、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃または約30℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0879】
条項82.凝集剤の添加が、約20℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0880】
条項83.凝集剤の添加が、約30℃〜約95℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0881】
条項84.凝集剤の添加が、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0882】
条項85.凝集剤の添加が、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0883】
条項86.凝集剤の添加が、約50℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0884】
条項87.存在する場合、沈降ステップが、約4℃〜約30℃の温度で実施される、条項43〜86のいずれか1つに記載の方法。
【0885】
条項88.存在する場合、沈降ステップが、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約11℃、約12℃、約13℃、約14℃、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃または約30℃の温度で実施される、条項43〜86のいずれか1つに記載の方法。
【0886】
条項89.存在する場合、沈降ステップが、約20℃の温度で実施される、条項43〜86のいずれか1つに記載の方法。
【0887】
条項90.存在する場合、沈降ステップが、約30℃〜約95℃の温度で実施される、条項43〜86のいずれか1つに記載の方法。
【0888】
条項91.存在する場合、沈降ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項43〜86のいずれか1つに記載の方法。
【0889】
条項92.存在する場合、沈降ステップが、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項43〜86のいずれか1つに記載の方法。
【0890】
条項93.存在する場合、沈降ステップが、約50℃の温度で実施される、条項43〜86のいずれか1つに記載の方法。
【0891】
条項94.存在する場合、酸性化ステップが、約4℃〜約30℃の温度で実施される、条項72〜93のいずれか1つに記載の方法。
【0892】
条項95.存在する場合、酸性化ステップが、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約11℃、約12℃、約13℃、約14℃、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃または約30℃の温度で実施される、条項72〜93のいずれか1つに記載の方法。
【0893】
条項96.存在する場合、酸性化ステップが、約20℃の温度で実施される、条項72〜93のいずれか1つに記載の方法。
【0894】
条項97.存在する場合、酸性化ステップが、約30℃〜約95℃の温度で実施される、条項72〜93のいずれか1つに記載の方法。
【0895】
条項98.存在する場合、酸性化ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項72〜93のいずれか1つに記載の方法。
【0896】
条項99.存在する場合、酸性化ステップが、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項72〜93のいずれか1つに記載の方法。
【0897】
条項100.存在する場合、酸性化ステップが、約50℃の温度で実施される、条項72〜93のいずれか1つに記載の方法。
【0898】
条項101.存在する場合、凝集剤の添加および沈降ステップが、約4℃〜約30℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0899】
条項102.存在する場合、凝集剤の添加および沈降ステップが、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約11℃、約12℃、約13℃、約14℃、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃または約30℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0900】
条項103.存在する場合、凝集剤の添加および沈降ステップが、約20℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0901】
条項104.存在する場合、凝集剤の添加および沈降ステップが、約30℃〜約95℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0902】
条項105.存在する場合、凝集剤の添加および沈降ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0903】
条項106.存在する場合、凝集剤の添加および沈降ステップが、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0904】
条項107.存在する場合、凝集剤の添加および沈降ステップが、約50℃の温度で実施される、条項1〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0905】
条項108.凝集剤の添加および酸性化ステップが、約4℃〜約30℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0906】
条項109.凝集剤の添加および酸性化ステップが、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約11℃、約12℃、約13℃、約14℃、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃または約30℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0907】
条項110.凝集剤の添加および酸性化ステップが、約20℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0908】
条項111.凝集剤の添加および酸性化ステップが、約30℃〜約95℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0909】
条項112.凝集剤の添加および酸性化ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0910】
条項113.存在する場合、凝集剤の添加および酸性化ステップが、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0911】
条項114.凝集剤の添加および酸性化ステップが、約50℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0912】
条項115.凝集剤の添加、沈降および酸性化ステップが、約4℃〜約30℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0913】
条項116.凝集剤の添加、沈降および酸性化ステップが、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約11℃、約12℃、約13℃、約14℃、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃または約30℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0914】
条項117.凝集剤の添加、沈降および酸性化ステップが、約20℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0915】
条項118.凝集剤の添加、沈降および酸性化ステップが、約30℃〜約95℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0916】
条項119.凝集剤の添加、沈降および酸性化ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0917】
条項120.凝集剤の添加、沈降および酸性化ステップが、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0918】
条項121.凝集剤の添加、沈降および酸性化ステップが、約50℃の温度で実施される、条項72〜79のいずれか1つに記載の方法。
【0919】
条項122.凝集ステップが、pH調整なしに凝集剤を添加することを含む、条項1〜71、80〜93または101〜107のいずれか1つに記載の方法。
【0920】
条項123.凝集ステップが、凝集剤を添加すること、pHを調整すること、および溶液を沈降させることを含む、条項1〜122のいずれか1つに記載の方法。
【0921】
条項124.凝集剤が、pHを調整する前に添加される、条項123に記載の方法。
【0922】
条項125.pHが、凝集剤を添加する前に調整される、条項123に記載の方法。
【0923】
条項126.pHが、凝集剤を添加し、溶液を沈降させる前に調整される、条項123に記載の方法。
【0924】
条項127.pHを調整する前に、凝集剤が添加され、溶液が沈降される、条項123に記載の方法。
【0925】
条項128.凝集の後に、懸濁液がデカンテーション、沈降化、濾過または遠心分離によって明澄化される、条項1〜127のいずれか1つに記載の方法。
【0926】
条項129.凝集の後に、懸濁液がデカンテーションによって明澄化される、条項1〜127のいずれか1つに記載の方法。
【0927】
条項130.凝集の後に、懸濁液が液体遠心分離によって明澄化される、条項1〜127のいずれか1つに記載の方法。
【0928】
条項131.凝集の後に、懸濁液が沈降化によって明澄化される、条項1〜127のいずれか1つに記載の方法。
【0929】
条項132.凝集の後に、懸濁液が浮遊選別によって明澄化される、条項1〜127のいずれか1つに記載の方法。
【0930】
条項133.凝集の後に、懸濁液が濾過によって明澄化される、条項1〜127のいずれか1つに記載の方法。
【0931】
条項134.凝集の後に、懸濁液が遠心分離によって明澄化される、条項1〜127のいずれか1つに記載の方法。
【0932】
条項135.多糖含有溶液が、保存のために収集される、条項127〜134のいずれか1つに記載の方法。
【0933】
条項136.多糖含有溶液が、さらなるプロセシングのために収集される、条項127〜134のいずれか1つに記載の方法。
【0934】
条項137.多糖含有溶液が、保存された後、さらにプロセシングされる、条項127〜134のいずれか1つに記載の方法。
【0935】
条項138.前記遠心分離が、連続遠心分離である、条項134〜137のいずれか1つに記載の方法。
【0936】
条項139.前記遠心分離が、バケット遠心分離である、条項134〜137のいずれか1つに記載の方法。
【0937】
条項140.懸濁液が、約1,000g、約2,000g、約3,000g、約4,000g、約5,000g、約6,000g、約8,000g、約9,000g、約10,000g、約11,000g、約12,000g、約13,000g、約14,000g、約15,000g、約16,000g、約17,000g、約18,000g、約19,000g、約20,000g、約25,000g、約30,000g、約35,000g、約40,000g、約50,000g、約60,000g、約70,000g、約80,000g、約90,000g、約100,000g、約120,000g、約140,000g、約160,000gまたは約180,000gで遠心分離される、条項134〜139のいずれか1つに記載の方法。
【0938】
条項141.懸濁液が、約8,000g、約9,000g、約10,000g、約11,000g、約12,000g、約13,000g、約14,000g、約15,000g、約16,000g、約17,000g、約18,000g、約19,000g、約20,000gまたは約25,000gで遠心分離される、条項134〜139のいずれか1つに記載の方法。
【0939】
条項142.懸濁液が、約5,000g〜約25,000gで遠心分離される、条項134〜139のいずれか1つに記載の方法。
【0940】
条項143.懸濁液が、約8,000g〜約20,000gで遠心分離される、条項134〜139のいずれか1つに記載の方法。
【0941】
条項144.懸濁液が、約10,000g〜約15,000gで遠心分離される、条項134〜139のいずれか1つに記載の方法。
【0942】
条項145.懸濁液が、約10,000g〜約12,000gで遠心分離される、条項134〜139のいずれか1つに記載の方法。
【0943】
条項146.懸濁液が、少なくとも2分間、少なくとも3分間、少なくとも4分間、少なくとも5分間、少なくとも10分間、少なくとも15分間、少なくとも20分間、少なくとも25分間、少なくとも30分間、少なくとも35分間、少なくとも40分間、少なくとも45分間、少なくとも50分間、少なくとも55分間、少なくとも60分間、少なくとも65分間、少なくとも70分間、少なくとも75分間、少なくとも80分間、少なくとも85分間、少なくとも90分間、少なくとも95分間、少なくとも100分間、少なくとも105分間、少なくとも110分間、少なくとも115分間、少なくとも120分間、少なくとも125分間、少なくとも130分間、少なくとも135分間、少なくとも140分間、少なくとも145分間、少なくとも150分間、少なくとも155分間または少なくとも160分間遠心分離される、条項134〜145のいずれか1つに記載の方法。
【0944】
条項147.懸濁液が、24時間未満、遠心分離される、条項146に記載の方法。
【0945】
条項148.懸濁液が、約5分、約10分、約15分、約20分、約30分、約40分、約50分、約60分、約70分、約80分、約90分、約100分、約120分、約140分、約160分、約180分、約220分、約240分、約300分、約360分、約420分、約480分、約540分、約600分、約660分、約720分、約780分、約840分、約900分、約960分、約1020分、約1080分、約1140分、約1200分、約1260分、約1320分または約1380分〜1440分間、遠心分離される、条項134〜145のいずれか1つに記載の方法。
【0946】
条項149.好ましくは、懸濁液は、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約60、約90、約120、約180、約240、約300、約360、約420、約480または約540分〜約600分間、遠心分離される。
【0947】
条項150.懸濁液が、約5分〜約3時間、遠心分離される、条項134〜145のいずれか1つに記載の方法。
【0948】
条項151.懸濁液が、約5分〜約120分間、遠心分離される、条項134〜145のいずれか1つに記載の方法。
【0949】
条項152.懸濁液が、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約75分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約105分、約110分、約115分、約120分、約125分、約130分、約135分、約140分、約145分、約150分または約155分〜約160分間、遠心分離される、条項134〜145のいずれか1つに記載の方法。
【0950】
条項153.懸濁液が、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分または約55分〜約60分間、遠心分離される、条項134〜145のいずれか1つに記載の方法。
【0951】
条項154.懸濁液が、約5分、約10分、約15分、約20分、約30分、約40分、約50分、約60分、約70分、約80分、約90分、約100分、約120分、約140分、約160分、約180分、約220分、約240分、約300分、約360分、約420分、約480分、約540分、約600分、約660分、約720分、約780分、約840分、約900分、約960分、約1020分、約1080分、約1140分、約1200分、約1260分、約1320分または約1380分または1440分間、遠心分離される、条項134〜145のいずれか1つに記載の方法。
【0952】
条項155.懸濁液が、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約75分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約105分、約110分、約115分、約120分、約125分、約130分、約135分、約140分、約145分、約150分または約155分または約160分間、遠心分離される、条項134〜145のいずれか1つに記載の方法。
【0953】
条項156.前記遠心分離が連続遠心分離であり、供給速度が50〜5000ml/min、100〜4000ml/min、150〜3000ml/min、200〜2500ml/min、250〜2000ml/min、300〜1500ml/min、300〜1000ml/min、200〜1000ml/min、200〜1500ml/min、400〜1500ml/min、500〜1500ml/min、500〜1000ml/min、500〜2000ml/min、500〜2500ml/minまたは1000〜2500ml/minである、条項134〜138または140〜155のいずれか1つに記載の方法。
【0954】
条項157.前記遠心分離が連続遠心分離であり、供給速度が約10、約25、約50、約75、約100、約150、約200、約250、約300、約350、約400、約450、約500、約550、約600、約650、約700、約750、約800、約850、約900、約950、約1000、約1050、約1100、約1150、約1200、約1250、約1300、約1350、約1400、約1450、約1500、約1650、約1700、約1800、約1900、約2000、約2100、約2200、約2300、約2400、約2500、約2600、約2700、約2800、約2900、約3000、約3250、約3500、約3750、約4000、約4250、約4500または約5000ml/minである、条項134〜138または140〜155のいずれか1つに記載の方法。
【0955】
条項158.多糖含有溶液が、濾過される、条項1〜157のいずれか1つに記載の方法。
【0956】
条項159.前記濾過が、深層濾過、活性炭を通す濾過、サイズ濾過、透析濾過および限外濾過からなる群から選択される、条項158に記載の方法。
【0957】
条項160.前記濾過ステップが透析濾過である、条項158に記載の方法。
【0958】
条項161.前記濾過が接線流濾過である、条項160に記載の方法。
【0959】
条項162.前記濾過が深層濾過である、条項158に記載の方法。
【0960】
条項163.深層フィルター設計が、カセット、カートリッジ、ディープベッド(例えば、サンドフィルター)およびレンズ状フィルターからなる群から選択される、条項162に記載の方法。
【0961】
条項164.深層フィルターが、約0.01〜100μm、約0.05〜100μm、約0.1〜100μm、約0.2〜100μm、約0.3〜100μm、約0.4〜100μm、約0.5〜100μm、約0.6〜100μm、約0.7〜100μm、約0.8〜100μm、約0.9〜100μm、約1〜100μm、約1.25〜100μm、約1.5〜100μm、約1.75〜100μm、約2〜100μm、約3〜100μm、約4〜100μm、約5〜100μm、約6〜100μm、約7〜100μm、約8〜100μm、約9〜100μm、約10〜100μm、約15〜100μm、約20〜100μm、約25〜100μm、約30〜100μm、約40〜100μm、約50〜100μmまたは約75〜100μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0962】
条項165.深層フィルターが、約0.01〜75μm、約0.05〜75μm、約0.1〜75μm、約0.2〜75μm、約0.3〜75μm、約0.4〜75μm、約0.5〜75μm、約0.6〜75μm、約0.7〜75μm、約0.8〜75μm、約0.9〜75μm、約1〜75μm、約1.25〜75μm、約1.5〜75μm、約1.75〜75μm、約2〜75μm、約3〜75μm、約4〜75μm、約5〜75μm、約6〜75μm、約7〜75μm、約8〜75μm、約9〜75μm、約10〜75μm、約15〜75μm、約20〜75μm、約25〜75μm、約30〜75μm、約40〜75μmまたは約50〜75μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0963】
条項166.深層フィルターが、約0.01〜50μm、約0.05〜50μm、約0.1〜50μm、約0.2〜50μm、約0.3〜50μm、約0.4〜50μm、約0.5〜50μm、約0.6〜50μm、約0.7〜50μm、約0.8〜50μm、約0.9〜50μm、約1〜50μm、約1.25〜50μm、約1.5〜50μm、約1.75〜50μm、約2〜50μm、約3〜50μm、約4〜50μm、約5〜50μm、約6〜50μm、約7〜50μm、約8〜50μm、約9〜50μm、約10〜50μm、約15〜50μm、約20〜50μm、約25〜50μm、約30〜50μm、約40〜50μmまたは約50〜50μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0964】
条項167.深層フィルターが、約0.01〜25μm、約0.05〜25μm、約0.1〜25μm、約0.2〜25μm、約0.3〜25μm、約0.4〜25μm、約0.5〜25μm、約0.6〜25μm、約0.7〜25μm、約0.8〜25μm、約0.9〜25μm、約1〜25μm、約1.25〜25μm、約1.5〜25μm、約1.75〜25μm、約2〜25μm、約3〜25μm、約4〜25μm、約5〜25μm、約6〜25μm、約7〜25μm、約8〜25μm、約9〜25μm、約10〜25μm、約15〜25μmまたは約20〜25μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0965】
条項168.深層フィルターが、約0.01〜10μm、約0.05〜10μm、約0.1〜10μm、約0.2〜10μm、約0.3〜10μm、約0.4〜10μm、約0.5〜10μm、約0.6〜10μm、約0.7〜10μm、約0.8〜10μm、約0.9〜10μm、約1〜10μm、約1.25〜10μm、約1.5〜10μm、約1.75〜10μm、約2〜10μm、約3〜10μm、約4〜10μm、約5〜10μm、約6〜10μm、約7〜10μm、約8〜10μmまたは約9〜10μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0966】
条項169.深層フィルターが、約0.01〜8μm、約0.05〜8μm、約0.1〜8μm、約0.2〜8μm、約0.3〜8μm、約0.4〜8μm、約0.5〜8μm、約0.6〜8μm、約0.7〜8μm、約0.8〜8μm、約0.9〜8μm、約1〜8μm、約1.25〜8μm、約1.5〜8μm、約1.75〜8μm、約2〜8μm、約3〜8μm、約4〜8μm、約5〜8μm、約6〜8μmまたは約7〜8μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0967】
条項170.深層フィルターが、約0.01〜5μm、約0.05〜5μm、約0.1〜5μm、約0.2〜5μm、約0.3〜5μm、約0.4〜5μm、約0.5〜5μm、約0.6〜5μm、約0.7〜5μm、約0.8〜5μm、約0.9〜5μm、約1〜5μm、約1.25〜5μm、約1.5〜5μm、約1.75〜5μm、約2〜5μm、約3〜5μmまたは約4〜5μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0968】
条項171.深層フィルターが、約0.01〜2μm、約0.05〜2μm、約0.1〜2μm、約0.2〜2μm、約0.3〜2μm、約0.4〜2μm、約0.5〜2μm、約0.6〜2μm、約0.7〜2μm、約0.8〜2μm、約0.9〜2μm、約1〜2μm、約1.25〜2μm、約1.5〜2μm、約1.75〜2μm、約2〜2μm、約3〜2μmまたは約4〜2μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0969】
条項172.深層フィルターが約0.01〜1μm、約0.05〜1μm、約0.1〜1μm、約0.2〜1μm、約0.3〜1μm、約0.4〜1μm、約0.5〜1μm、約0.6〜1μm、約0.7〜1μm、約0.8〜1μmまたは約0.9〜1μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0970】
条項173.深層フィルターが、約0.05〜50μm、0.1〜25μm、0.2〜10μm、0.1〜10μm、0.2〜5μmまたは0.25〜1μmの名目保持範囲を有する、条項158〜159または162〜163のいずれか1つに記載の方法。
【0971】
条項174.深層フィルターが、1〜2500L/m
2、5〜2500L/m
2、10〜2500L/m
2、25〜2500L/m
2、50〜2500L/m
2、75〜2500L/m
2、100〜2500L/m
2、150〜2500L/m
2、200〜2500L/m
2、300〜2500L/m
2、400〜2500L/m
2、500〜2500L/m
2、750〜2500L/m
2、1000〜2500L/m
2、1500〜2500L/m
2または2000〜2500L/m
2のフィルター能力を有する、条項158〜159または162〜173のいずれか1つに記載の方法。
【0972】
条項175.深層フィルターが、1〜1000L/m
2、5〜1000L/m
2、10〜1000L/m
2、25〜1000L/m
2、50〜1000L/m
2、75〜1000L/m
2、100〜1000L/m
2、150〜1000L/m
2、200〜1000L/m
2、300〜1000L/m
2、400〜1000L/m
2、500〜1000L/m
2または750〜1000L/m
2のフィルター能力を有する、条項158〜159または162〜173のいずれか1つに記載の方法。
【0973】
条項176.深層フィルターが、1〜750L/m
2、5〜750L/m
2、10〜750L/m
2、25〜750L/m
2、50〜750L/m
2、75〜750L/m
2、100〜750L/m
2、150〜750L/m
2、200〜750L/m
2、300〜750L/m
2、400〜750L/m
2または500〜750L/m
2のフィルター能力を有する、条項155〜156または159〜170のいずれか1つに記載の方法。
【0974】
条項177.深層フィルターが、1〜500L/m
2、5〜500L/m
2、10〜500L/m
2、25〜500L/m
2、50〜500L/m
2、75〜500L/m
2、100〜500L/m
2、150〜500L/m
2、200〜500L/m
2、300〜500L/m
2または400〜500L/m
2のフィルター能力を有する、条項158〜159または162〜173のいずれか1つに記載の方法。
【0975】
条項178.深層フィルターが、1〜400L/m
2、5〜400L/m
2、10〜400L/m
2、25〜400L/m
2、50〜400L/m
2、75〜400L/m
2、100〜400L/m
2、150〜400L/m
2、200〜400L/m
2または300〜400L/m
2のフィルター能力を有する、条項158〜159または162〜173のいずれか1つに記載の方法。
【0976】
条項179.深層フィルターが、1〜300L/m
2、5〜300L/m
2、10〜300L/m
2、25〜300L/m
2、50〜300L/m
2、75〜300L/m
2、100〜300L/m
2、150〜300L/m
2または200〜300L/m
2のフィルター能力を有する、条項158〜159または162〜173のいずれか1つに記載の方法。
【0977】
条項180.深層フィルターが、1〜200L/m
2、5〜200L/m
2、10〜200L/m
2、25〜200L/m
2、50〜200L/m
2、75〜200L/m
2、100〜200L/m
2または150〜200L/m
2のフィルター能力を有する、条項158〜159または162〜173のいずれか1つに記載の方法。
【0978】
条項181.深層フィルターが、1〜100L/m
2、5〜100L/m
2、10〜100L/m
2、25〜100L/m
2、50〜100L/m
2または75〜100L/m
2のフィルター能力を有する、条項158〜159または162〜173のいずれか1つに記載の方法。
【0979】
条項182.深層フィルターが、1〜50L/m
2、5〜50L/m
2、10〜50L/m
2または25〜50L/m
2のフィルター能力を有する、条項158〜159または162〜173のいずれか1つに記載の方法。
【0980】
条項183.供給速度が1〜1000LMH(リットル/m
2/時間)、10〜1000LMH、25〜1000LMH、50〜1000LMH、100〜1000LMH、125〜1000LMH、150〜1000LMH、200〜1000LMH、250〜1000LMH、300〜1000LMH、400〜1000LMH、500〜1000LMH、600〜1000LMH、700〜1000LMH、800〜1000LMHまたは900〜1000LMHである、条項158〜159または162〜182のいずれか1つに記載の方法。
【0981】
条項184.供給速度が1〜500LMH、10〜500LMH、25〜500LMH、50〜500LMH、100〜500LMH、125〜500LMH、150〜500LMH、200〜500LMH、250〜500LMH、300〜500LMHまたは400〜500LMHである、条項158〜159または162〜182のいずれか1つに記載の方法。
【0982】
条項185.供給速度が1〜400LMH、10〜400LMH、25〜400LMH、50〜400LMH、100〜400LMH、125〜400LMH、150〜400LMH、200〜400LMH、250〜400LMHまたは300〜400LMHである、条項158〜159または162〜182のいずれか1つに記載の方法。
【0983】
条項186.供給速度が1〜250LMH、10〜250LMH、25〜250LMH、50〜250LMH、100〜250LMH、125〜250LMH、150〜250LMHまたは200〜250LMHである、条項158〜159または162〜182のいずれか1つに記載の方法。
【0984】
条項187.供給速度が約1、約2、約5、約10、約25、約50、約60、約70、約80、約90、約100、約110、約120、約130、約140、約150、約160、約170、約180、約190、約200、約210、約220、約230、約240、約250、約260、約270、約280、約290、約300、約310、約320、約330、約340、約350、約360、約370、約380、約390、約400、約425、約450、約475、約500、約525、約550、約575、約600、約650、約700、約750、約800、約850、約900、約950または約1000LMHである、条項158〜159または162〜182のいずれか1つに記載の方法。
【0985】
条項188.濾液が、精密濾過にかけられる、条項158〜187のいずれか1つに記載の方法。
【0986】
条項189.前記精密濾過が、デッドエンド濾過である、条項188に記載の方法。
【0987】
条項190.前記精密濾過が、接線流精密濾過である、条項188に記載の方法。
【0988】
条項191.精密濾過フィルターが、約0.01〜2μm、約0.05〜2μm、約0.1〜2μm、約0.2〜2μm、約0.3〜2μm、約0.4〜2μm、約0.45〜2μm、約0.5〜2μm、約0.6〜2μm、約0.7〜2μm、約0.8〜2μm、約0.9〜2μm、約1〜2μm、約1.25〜2μm、約1.5〜2μm、または約1.75〜2μmの名目保持範囲を有する、条項188〜190のいずれか1つに記載の方法。
【0989】
条項192.精密濾過フィルターが、約0.01〜1μm、約0.05〜1μm、約0.1〜1μm、約0.2〜1μm、約0.3〜1μm、約0.4〜1μm、約0.45〜1μm、約0.5〜1μm、約0.6〜1μm、約0.7〜1μm、約0.8〜1μmまたは約0.9〜1μmの名目保持範囲を有する、条項188〜190のいずれか1つに記載の方法。
【0990】
条項193.精密濾過フィルターが、約0.01、約0.05、約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.45、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9または約2μmの名目保持範囲を有する、条項188〜190のいずれか1つに記載の方法。
【0991】
条項194.精密濾過フィルターが、約0.45μmの名目保持を有する、条項188〜190のいずれか1つに記載の方法。
【0992】
条項195.精密濾過フィルターが、100〜5000L/m
2、200〜5000L/m
2、300〜5000L/m
2、400〜5000L/m
2、500〜5000L/m
2、750〜5000L/m
2、1000〜5000L/m
2、1500〜5000L/m
2、2000〜5000L/m
2、3000〜5000L/m
2または4000〜5000L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【0993】
条項196.精密濾過フィルターが、100〜2500L/m
2、200〜2500L/m
2、300〜2500L/m
2、400〜2500L/m
2、500〜2500L/m
2、750〜2500L/m
2、1000〜2500L/m
2、1500〜2500L/m
2または2000〜2500L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【0994】
条項197.精密濾過フィルターが、100〜1500L/m
2、200〜1500L/m
2、300〜1500L/m
2、400〜1500L/m
2、500〜1500L/m
2、750〜1500L/m
2または1000〜1500L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【0995】
条項198.精密濾過フィルターが、100〜1250L/m
2、200〜1250L/m
2、300〜1250L/m
2、400〜1250L/m
2、500〜1250L/m
2、750〜1250L/m
2または1000〜1250L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【0996】
条項199.精密濾過フィルターが、100〜1000L/m
2、200〜1000L/m
2、300〜1000L/m
2、400〜1000L/m
2、500〜1000L/m
2または750〜1000L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【0997】
条項200.精密濾過フィルターが、100〜750L/m
2、200〜750L/m
2、300〜750L/m
2、400〜750L/m
2または500〜750L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【0998】
条項201.精密濾過フィルターが、100〜600L/m
2、200〜600L/m
2、300〜600L/m
2、400〜600L/m
2または400〜600L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【0999】
条項202.精密濾過フィルターが、100〜500L/m
2、200〜500L/m
2、300〜500L/m
2または400〜500L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【1000】
条項203.精密濾過フィルターが、100、約150、約200、約250、約300、約350、約400、約450、約500、約550、約600、約650、約700、約750、約800、約850、約900、約950、約1000、約1050、約1100、約1150、約1200、約1250、約1300、約1350、約1400、約1450、約1500、約1550、約1600、約1650、約1700、約1750、約1800、約1850、約1900、約1950、約2000、約2050、約2100、約2150、約2200、約2250、約2300、約2350、約2400、約2450または約2500L/m
2のフィルター能力を有する、条項188〜194のいずれか1つに記載の方法。
【1001】
条項204.濾液が、限外濾過および/または透析濾過によってさらに処理される、条項158〜203のいずれか1つに記載の方法。
【1002】
条項205.濾液が、限外濾過によってさらに処理される、条項158〜203のいずれか1つに記載の方法。
【1003】
条項206.限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜1000kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1004】
条項207.限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜750kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1005】
条項208.限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜500kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1006】
条項209.限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜300kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1007】
条項210.限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜100kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1008】
条項211.限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜50kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1009】
条項212.限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜30kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1010】
条項213.限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜1000kDa、約10kDa〜1000kDa、約20kDa〜1000kDa、約30kDa〜1000kDa、約40kDa〜1000kDa、約50kDa〜1000kDa、約75kDa〜1000kDa、約100kDa〜1000kDa、約150kDa〜1000kDa、約200kDa〜1000kDa、約300kDa〜1000kDa、約400kDa〜1000kDa、約500kDa〜1000kDaまたは約750kDa〜1000kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1011】
条項214.限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜500kDa、約10kDa〜500kDa、約20kDa〜500kDa、約30kDa〜500kDa、約40kDa〜500kDa、約50kDa〜500kDa、約75kDa〜500kDa、約100kDa〜500kDa、約150kDa〜500kDa、約200kDa〜500kDa、約300kDa〜500kDaまたは約400kDa〜500kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1012】
条項215.分子が5kDa〜300kDa、約10kDa〜300kDa、約20kDa〜300kDa、約30kDa〜300kDa、約40kDa〜300kDa、約50kDa〜300kDa、約75kDa〜300kDa、約100kDa〜300kDa、約150kDa〜300kDaまたは約200kDa〜300kDaである、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1013】
条項216.限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜100kDa、約10kDa〜100kDa、約20kDa〜100kDa、約30kDa〜100kDa、約40kDa〜100kDa、約50kDa〜100kDaまたは約75kDa〜100kDaの範囲にある、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1014】
条項217.限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa、約10kDa、約20kDa、約30kDa、約40kDa、約50kDa、約60kDa、約70kDa、約80kDa、約90kDa、約100kDa、約110kDa、約120kDa、約130kDa、約140kDa、約150kDa、約200kDa、約250kDa、約300kDa、約400kDa、約500kDa、約750kDaまたは約1000kDaである、条項204〜205のいずれか1つに記載の方法。
【1015】
条項218.限外濾過ステップの濃縮係数が、約1.5〜約10である、条項204〜217のいずれか1つに記載の方法。
【1016】
条項219.濃縮係数が、約2〜約8である、条項204〜217のいずれか1つに記載の方法。
【1017】
条項220.濃縮係数が、約2〜約5である、条項204〜217のいずれか1つに記載の方法。
【1018】
条項221.濃縮係数が、約1.5、約2.0、約2.5、約3.0、約3.5、約4.0、約4.5、約5.0、約5.5、約6.0、約6.5、約7.0、約7.5、約8.0、約8.5、約9.0、約9.5または約10.0である、条項204〜217のいずれか1つに記載の方法。
【1019】
条項222.濃縮係数が、約2、約3、約4、約5、または約6である、条項204〜217のいずれか1つに記載の方法。
【1020】
条項223.前記限外濾過ステップが、約20℃〜約90℃の温度で実施される、条項204〜222のいずれか1つに記載の方法。
【1021】
条項224.前記限外濾過ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項204〜222のいずれか1つに記載の方法。
【1022】
条項225.前記限外濾過ステップが、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、約30℃、約31℃、約32℃、約33℃、約34℃、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項204〜222のいずれか1つに記載の方法。
【1023】
条項226.前記限外濾過ステップが、約50℃の温度で実施される、条項204〜222のいずれか1つに記載の方法。
【1024】
条項227.限外濾過の濾液が、透析濾過によって処理される、条項158〜226のいずれか1つに記載の方法。
【1025】
条項228.置換液が水である、条項227に記載の方法。
【1026】
条項229.置換液が塩水である、条項227に記載の方法。
【1027】
条項230.塩が、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムおよびその組合せからなる群から選択される、条項229に記載の方法。
【1028】
条項231.塩が、塩化ナトリウムである、条項229に記載の方法。
【1029】
条項232.置換液が、約1mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約110mM、約120mM、約130mM、約140mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約250mM、約300mM、約350mM、約400mM、約450mMまたは約500mMの塩化ナトリウムである、条項229に記載の方法。
【1030】
条項233.置換液が、緩衝溶液である、条項227に記載の方法。
【1031】
条項234.置換液が、緩衝剤がN−(2−アセトアミド)−アミノエタンスルホン酸(ACES)、酢酸の塩(酢酸塩)、N−(2−アセトアミド)−イミノ二酢酸(ADA)、2−アミノエタンスルホン酸(AES、タウリン)、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD、アメジオール)、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(AMPSO)、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、炭酸水素ナトリウム(重炭酸塩)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)−グリシン(ビシン)、[ビス−(2−ヒドロキシエチル)−イミノ]−トリス−(ヒドロキシメチルメタン)(ビス−トリス)、1,3−ビス[トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアミノ]プロパン(ビス−トリス−プロパン)、ホウ酸、ジメチルアルシン酸(カコジル酸塩)、3−(シクロヘキシルアミノ)−プロパンスルホン酸(CAPS)、3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸(CAPSO)、炭酸ナトリウム(炭酸塩)、シクロヘキシルアミノエタンスルホン酸(CHES)、クエン酸の塩(クエン酸塩)、3−[N−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(DIPSO)、ギ酸の塩(ギ酸塩)、グリシン、グリシルグリシン、N−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−N’−エタンスルホン酸(HEPES)、N−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−N’−3−プロパンスルホン酸(HEPPS、EPPS)、N−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−N’−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(HEPPSO)、イミダゾール、リンゴ酸の塩(リンゴ酸塩)、マレイン酸の塩(マレイン酸塩)、2−(N−モルホリノ)−エタンスルホン酸(MES)、3−(N−モルホリノ)−プロパンスルホン酸(MOPS)、3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(MOPSO)、リン酸の塩(リン酸塩)、ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)(POPSO)、ピリジン、コハク酸の塩(コハク酸塩)、3−{[トリス(ヒドロキシメチル)−メチル]−アミノ}−プロパンスルホン酸(TAPS)、3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアミノ]−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(TAPSO)、トリエタノールアミン(TEA)、2−[トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアミノ]−エタンスルホン酸(TES)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)−メチル]−グリシン(トリシン)およびトリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン(トリス)からなる群から選択される、緩衝溶液である、条項227に記載の方法。
【1032】
条項235.置換液が、緩衝剤が酢酸の塩(酢酸塩)、クエン酸の塩(クエン酸塩)、ギ酸の塩(ギ酸塩)、リンゴ酸の塩(リンゴ酸塩)、マレイン酸の塩(マレイン酸塩)、リン酸の塩(リン酸塩)およびコハク酸の塩(コハク酸塩)からなる群から選択される緩衝溶液である、条項227に記載の方法。
【1033】
条項236.置換液が、緩衝剤がクエン酸の塩(クエン酸塩)である緩衝溶液である、条項227に記載の方法。
【1034】
条項237.置換液が、緩衝剤がコハク酸の塩(コハク酸塩)である緩衝溶液である、条項227に記載の方法。
【1035】
条項238.前記塩が、ナトリウム塩である、条項234〜237のいずれか1つに記載の方法。
【1036】
条項239.前記塩が、カリウム塩である、条項234〜237のいずれか1つに記載の方法。
【1037】
条項240.透析濾過緩衝剤のpHが、約4.0〜11.0、約5.0〜10.0、約5.5〜9.0、約6.0〜8.0、約6.0〜7.0、約6.5〜7.5、約6.5〜7.0または約6.0〜7.5である、条項233〜239のいずれか1つに記載の方法。
【1038】
条項241.透析濾過緩衝剤のpHが、約4.0、約4.5、約5.0、約5.5、約6.0、約6.5、約7.0、約7.5、約8.0、約8.5、約9.0、約9.5、約10.0、約10.5または約11.0である、条項233〜239のいずれか1つに記載の方法。
【1039】
条項242.透析濾過緩衝剤のpHが、約6.0、約6.5、約7.0、約7.5、約8.0、約8.5または約9.0である、条項233〜239のいずれか1つに記載の方法。
【1040】
条項243.透析濾過緩衝剤のpHが、約6.5、約7.0または約7.5である、条項226〜231のいずれか1つに記載の方法。
【1041】
条項244.透析濾過緩衝剤のpHが、約7.0である、条項233〜239のいずれか1つに記載の方法。
【1042】
条項245.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜100mM、約0.1mM〜100mM、約0.5mM〜100mM、約1mM〜100mM、約2mM〜100mM、約3mM〜100mM、約4mM〜100mM、約5mM〜100mM、約6mM〜100mM、約7mM〜100mM、約8mM〜100mM、約9mM〜100mM、約10mM〜100mM、約11mM〜100mM、約12mM〜100mM、約13mM〜100mM、約14mM〜100mM、約15mM〜100mM、約16mM〜100mM、約17mM〜100mM、約18mM〜100mM、約19mM〜100mM、約20mM〜100mM、約25mM〜100mM、約30mM〜100mM、約35mM〜100mM、約40mM〜100mM、約45mM〜100mM、約50mM〜100mM、約55mM〜100mM、約60mM〜100mM、約65mM〜100mM、約70mM〜100mM、約75mM〜100mM、約80mM〜100mM、約85mM〜100mM、約90mM〜100mMまたは約95mM〜100mMである、条項233〜244のいずれか1つに記載の方法。
【1043】
条項246.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜50mM、約0.1mM〜50mM、約0.5mM〜50mM、約1mM〜50mM、約2mM〜50mM、約3mM〜50mM、約4mM〜50mM、約5mM〜50mM、約6mM〜50mM、約7mM〜50mM、約8mM〜50mM、約9mM〜50mM、約10mM〜50mM、約11mM〜50mM、約12mM〜50mM、約13mM〜50mM、約14mM〜50mM、約15mM〜50mM、約16mM〜50mM、約17mM〜50mM、約18mM〜50mM、約19mM〜50mM、約20mM〜50mM、約25mM〜50mM、約30mM〜50mM、約35mM〜50mM、約40mM〜50mMまたは約45mM〜50mMである、条項233〜244のいずれか1つに記載の方法。
【1044】
条項247.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜25mM、約0.1mM〜25mM、約0.5mM〜25mM、約1mM〜25mM、約2mM〜25mM、約3mM〜25mM、約4mM〜25mM、約5mM〜25mM、約6mM〜25mM、約7mM〜25mM、約8mM〜25mM、約9mM〜25mM、約10mM〜25mM、約11mM〜25mM、約12mM〜25mM、約13mM〜25mM、約14mM〜25mM、約15mM〜25mM、約16mM〜25mM、約17mM〜25mM、約18mM〜25mM、約19mM〜25mMまたは約20mM〜25mMである、条項233〜244のいずれか1つに記載の方法。
【1045】
条項248.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜15mM、約0.1mM〜15mM、約0.5mM〜15mM、約1mM〜15mM、約2mM〜15mM、約3mM〜15mM、約4mM〜15mM、約5mM〜15mM、約6mM〜15mM、約7mM〜15mM、約8mM〜15mM、約9mM〜15mM、約10mM〜15mM、約11mM〜15mM、約12mM〜15mM、約13mM〜15mMまたは約14mM〜15mMである、条項233〜244のいずれか1つに記載の方法。
【1046】
条項249.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜10mM、約0.1mM〜10mM、約0.5mM〜10mM、約1mM〜10mM、約2mM〜10mM、約3mM〜10mM、約4mM〜10mM、約5mM〜10mM、約6mM〜10mM、約7mM〜10mM、約8mM〜10mMまたは約9mM〜10mMである、条項233〜244のいずれか1つに記載の方法。
【1047】
条項250.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM、約0.05mM、約0.1mM、約0.2mM、約0.3mM、約0.4mM、約0.5mM、約0.6mM、約0.7mM、約0.8mM、約0.9mM、約1mM、約2mM、約3mM、約4mM、約5mM、約6mM、約7mM、約8mM、約9mM、約10mM、約11mM、約12mM、約13mM、約14mM、約15mM、約16mM、約17mM、約18mM、約19mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約75mM、約80mM、約85mM、約90mM、約95mMまたは約100mMである、条項233〜244のいずれか1つに記載の方法。
【1048】
条項251.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.1mM、約0.2mM、約1mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約30mM、約40mM、または約50mMである、条項233〜244のいずれか1つに記載の方法。
【1049】
条項252.透析濾過緩衝剤の濃度が、約10mMである、条項233〜244のいずれか1つに記載の方法。
【1050】
条項253.置換液が、キレート剤を含む、条項233〜252のいずれか1つに記載の方法。
【1051】
条項254.置換液が、ミョウバンキレート剤を含む、条項233〜252のいずれか1つに記載の方法。
【1052】
条項255.置換液が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン−N,N’,N’−三酢酸(EDTA−OH)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、エチレングリコール−ビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)、1,2−シクロヘキサンジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N’’,N’’’−五酢酸(DTPA)、1,3−ジアミノプロパン−2−オール−N,N,N’,N’−四酢酸(DPTA−OH)、エチレンジアミン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、エチレンジアミン−N,N’−ジプロピオン酸ジヒドロクロリド(EDDP)、エチレンジアミン−テトラキス(メチレンスルホン酸)(EDTPO)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(NTPO)、イミノ−二酢酸(IDA)、ヒドロキシアミノ−二酢酸(HIDA)、ニトリロ−三酢酸(NTP)、トリエチレンテトラミン−六酢酸(TTHA)、ジメルカプトコハク酸(DMSA)、2,3−ジメルカプト−1−プロパンスルホン酸(DMPS)、アルファリポ酸(ALA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド(TTFD)、ジメルカプロール、ペニシラミン、デフェロキサミン(DFOA)、デフェラシロクス、ホスホネート、クエン酸の塩(クエン酸塩)およびこれらの組合せからなる群から選択されるキレート剤を含む、条項233〜252のいずれか1つに記載の方法。
【1053】
条項256.置換液が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン−N,N’,N’−三酢酸(EDTA−OH)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、エチレングリコール−ビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)、1,2−シクロヘキサンジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N’’,N’’−五酢酸(DTPA)、1,3−ジアミノプロパン−2−オール−N,N,N’,N’−四酢酸(DPTA−OH)、エチレンジアミン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、クエン酸の塩(クエン酸塩)およびこれらの組合せからなる群から選択されるキレート剤を含む、条項233〜255のいずれか1つに記載の方法。
【1054】
条項257.置換液が、キレート剤としてエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含む、条項233〜254のいずれか1つに記載の方法。
【1055】
条項258.置換液が、キレート剤としてクエン酸の塩(クエン酸塩)を含む、条項233〜254のいずれか1つに記載の方法。
【1056】
条項259.置換液が、キレート剤としてクエン酸ナトリウムを含む、条項233〜254のいずれか1つに記載の方法。
【1057】
条項260.置換液中のキレート剤の濃度が、1〜500mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1058】
条項261.置換液中のキレート剤の濃度が、2〜400mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1059】
条項262.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜400mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1060】
条項263.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜200mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1061】
条項264.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜100mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1062】
条項265.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜50mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1063】
条項266.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜30mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1064】
条項267.置換液中のキレート剤の濃度が、約0.01mM、約0.05mM、約0.1mM、約0.2mM、約0.3mM、約0.4mM、約0.5mM、約0.6mM、約0.7mM、約0.8mM、約0.9mM、約1mM、約2mM、約3mM、約4mM、約5mM、約6mM、約7mM、約8mM、約9mM、約10mM、約11mM、約12mM、約13mM、約14mM、約15mM、約16mM、約17mM、約18mM、約19mM、約20mM、約21mM、約22mM、約23mM、約24mM、約25mM、約26mM、約27mM、約28mM、約29mM、約30mM、約31mM、約32mM、約33mM、約34mM、約35mM、約36mM、約37mM、約38mM、約39mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約75mM、約80mM、約85mM、約90mM、約95mMまたは約100mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1065】
条項268.置換液中のキレート剤の濃度が、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約75mM、約80mM、約85mM、約90mM、約95mMまたは約100mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1066】
条項269.置換液中のキレート剤の濃度が、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mMまたは約50mMである、条項253〜258のいずれか1つに記載の方法。
【1067】
条項270.置換液が、塩を含む、条項233〜269のいずれか1つに記載の方法。
【1068】
条項271.塩が、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムおよびその組合せからなる群から選択される、条項270に記載の方法。
【1069】
条項272.塩が、塩化ナトリウムである、条項270に記載の方法。
【1070】
条項273.置換液が、約1、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約80、約90、約100、約110、約120、約130、約140、約150、約160、約170、約180、約190、約200、約250または約300mMの塩化ナトリウムを含む、条項270〜272のいずれか1つに記載の方法。
【1071】
条項274.透析容量の数が、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45または50である、条項227〜273のいずれか1つに記載の方法。
【1072】
条項275.透析容量の数が、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、約23、約24、約25、約26、約27、約28、約29、約30、約31、約32、約33、約34、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約41、約42、約43、約44、約45、約46、約47、約48、約49、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約95または約100である、条項227〜273のいずれか1つに記載の方法。
【1073】
条項276.透析容量の数が、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である、条項227〜273のいずれか1つに記載の方法。
【1074】
条項277.前記限外濾過ステップが、約20℃〜約90℃の温度で実施される、条項227〜276のいずれか1つに記載の方法。
【1075】
条項278.前記透析濾過ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項227〜276のいずれか1つに記載の方法。
【1076】
条項279.前記透析濾過ステップが、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、約30℃、約31℃、約32℃、約33℃、約34℃、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項227〜276のいずれか1つに記載の方法。
【1077】
条項280.前記透析濾過ステップが、約50℃の温度で実施される、条項227〜276のいずれか1つに記載の方法。
【1078】
条項281.前記限外濾過および透析濾過ステップが、両方とも行われる場合、約20℃〜約90℃の温度で実施される、条項204〜277のいずれか1つに記載の方法。
【1079】
条項282.前記限外濾過および透析濾過ステップが、両方とも行われる場合、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項204〜277のいずれか1つに記載の方法。
【1080】
条項283.前記限外濾過および透析濾過ステップが、両方とも行われる場合、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、約30℃、約31℃、約32℃、約33℃、約34℃、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項204〜277のいずれか1つに記載の方法。
【1081】
条項284.前記限外濾過および透析濾過ステップが、両方とも行われる場合、約50℃の温度で実施される、条項204〜277のいずれか1つに記載の方法。
【1082】
条項285.多糖を含有する溶液(例えば、上清、濾液または保持液)が、活性炭濾過ステップによって処理される、条項1〜284のいずれか1つに記載の方法。
【1083】
条項286.活性炭が、粉末の形態で、顆粒活性炭層として、圧縮炭素ブロックまたは押出し炭素ブロックとして添加される(例えば、Noritのアクティブチャコールを参照されたい)、条項285のいずれか1つに記載の方法。
【1084】
条項287.活性炭が、約0.1〜20%(重量)、1〜15%(重量)、1〜10%(重量)、2〜10%(重量)、3〜10%(重量)、4〜10%(重量)、5〜10%(重量)、1〜5%(重量)または2〜5%(重量)の量で添加される、条項286に記載の方法。
【1085】
条項288. 混合物が撹拌され、静置される、条項286〜287のいずれか1つに記載の方法。
【1086】
条項289.混合物が撹拌され、約5、約10、約15、約20、約30、約45、約60、約90、約120、約180、約240分またはそれより長く静置される、条項286〜287のいずれか1つに記載の方法。
【1087】
条項290.活性炭がその後除去される、条項286〜289のいずれか1つに記載の方法。
【1088】
条項291.活性炭が、遠心分離または濾過によって除去される、条項286〜290のいずれか1つに記載の方法。
【1089】
条項292.溶液が、マトリックス中に固定された活性炭を介して濾過される、条項285に記載の方法。
【1090】
条項293.前記マトリックスが、溶液にとって透過性の多孔性フィルター媒体である、条項285に記載の方法。
【1091】
条項294.前記マトリックスが、支持材料を含む、条項292〜293のいずれか1つに記載の方法。
【1092】
条項295.前記マトリックスが、結合剤材料を含む、条項292〜293のいずれか1つに記載の方法。
【1093】
条項296.前記支持材料が、合成ポリマーである、条項294〜295のいずれか1つに記載の方法。
【1094】
条項297.前記支持材料が、天然起源のポリマーである、条項294〜295のいずれか1つに記載の方法。
【1095】
条項298.前記合成ポリマーが、ポリスチレン、ポリアクリルアミドまたはポリメチルメタクリレートのいずれか1つを含む、条項296に記載の方法。
【1096】
条項299.前記合成ポリマーが、ポリスチレン、ポリアクリルアミドおよびポリメチルメタクリレートからなる群から選択される、条項296に記載の方法。
【1097】
条項300.天然起源の前記ポリマーが、セルロース、多糖、デキストランまたはアガロースのいずれか1つを含む、条項297に記載の方法。
【1098】
条項301.前記天然のポリマーが、セルロース、多糖、デキストランおよびアガロースからなる群から選択される、条項297に記載の方法。
【1099】
条項302.前記ポリマー支持材料が、存在する場合、機械的剛性を提供するための繊維ネットワークの形態にある、条項294〜301のいずれか1つに記載の方法。
【1100】
条項303.前記結合材材料が、存在する場合、樹脂である、条項294〜302のいずれか1つに記載の方法。
【1101】
条項304.前記マトリックスが、膜シートの形態を有する、条項292〜303のいずれか1つに記載の方法。
【1102】
条項305.マトリックス中に固定された活性炭が、フロースルー炭素カートリッジの形態にある、条項292〜304のいずれか1つに記載の方法。
【1103】
条項306.膜シートがらせん状に巻かれる、条項304のいずれか1つに記載の方法。
【1104】
条項307.いくつかのディスクが互いに積み重ねられる、条項292〜306のいずれか1つに記載の方法。
【1105】
条項308.積み重ねられたディスクの構成がレンズ状である、条項307に記載の方法。
【1106】
条項309.炭素フィルター中の活性炭が、泥炭、褐炭、木材またはヤシ殻に由来する、条項292〜308のいずれか1つに記載の方法。
【1107】
条項310.マトリックス中に固定された活性炭が、筺体中に入れられて、独立フィルターユニットを形成する、条項292〜309のいずれか1つに記載の方法。
【1108】
条項311.活性炭フィルターが、活性炭粉末が所定の位置に捕捉され、樹脂に結合したセルロースマトリックスを含む、条項292〜310のいずれか1つに記載の方法。
【1109】
条項312.活性炭フィルターが、約0.01〜100μm、約0.05〜100μm、約0.1〜100μm、約0.2〜100μm、約0.3〜100μm、約0.4〜100μm、約0.5〜100μm、約0.6〜100μm、約0.7〜100μm、約0.8〜100μm、約0.9〜100μm、約1〜100μm、約1.25〜100μm、約1.5〜100μm、約1.75〜100μm、約2〜100μm、約3〜100μm、約4〜100μm、約5〜100μm、約6〜100μm、約7〜100μm、約8〜100μm、約9〜100μm、約10〜100μm、約15〜100μm、約20〜100μm、約25〜100μm、約30〜100μm、約40〜100μm、約50〜100μmまたは約75〜100μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1110】
条項313.活性炭フィルターが、約0.01〜50μm、約0.05〜50μm、約0.1〜50μm、約0.2〜50μm、約0.3〜50μm、約0.4〜50μm、約0.5〜50μm、約0.6〜50μm、約0.7〜50μm、約0.8〜50μm、約0.9〜50μm、約1〜50μm、約1.25〜50μm、約1.5〜50μm、約1.75〜50μm、約2〜50μm、約3〜50μm、約4〜50μm、約5〜50μm、約6〜50μm、約7〜50μm、約8〜50μm、約9〜50μm、約10〜50μm、約15〜50μm、約20〜50μm、約25〜50μm、約30〜50μm、約40〜50μmまたは約50〜50μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1111】
条項314.活性炭フィルターが、約0.01〜25μm、約0.05〜25μm、約0.1〜25μm、約0.2〜25μm、約0.3〜25μm、約0.4〜25μm、約0.5〜25μm、約0.6〜25μm、約0.7〜25μm、約0.8〜25μm、約0.9〜25μm、約1〜25μm、約1.25〜25μm、約1.5〜25μm、約1.75〜25μm、約2〜25μm、約3〜25μm、約4〜25μm、約5〜25μm、約6〜25μm、約7〜25μm、約8〜25μm、約9〜25μm、約10〜25μm、約15〜25μmまたは約20〜25μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1112】
条項315.活性炭フィルターが、約0.01〜10μm、約0.05〜10μm、約0.1〜10μm、約0.2〜10μm、約0.3〜10μm、約0.4〜10μm、約0.5〜10μm、約0.6〜10μm、約0.7〜10μm、約0.8〜10μm、約0.9〜10μm、約1〜10μm、約1.25〜10μm、約1.5〜10μm、約1.75〜10μm、約2〜10μm、約3〜10μm、約4〜10μm、約5〜10μm、約6〜10μm、約7〜10μm、約8〜10μmまたは約9〜10μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1113】
条項316.活性炭フィルターが、約0.01〜8μm、約0.05〜8μm、約0.1〜8μm、約0.2〜8μm、約0.3〜8μm、約0.4〜8μm、約0.5〜8μm、約0.6〜8μm、約0.7〜8μm、約0.8〜8μm、約0.9〜8μm、約1〜8μm、約1.25〜8μm、約1.5〜8μm、約1.75〜8μm、約2〜8μm、約3〜8μm、約4〜8μm、約5〜8μm、約6〜8μmまたは約7〜8μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1114】
条項317.活性炭フィルターが、約0.01〜5μm、約0.05〜5μm、約0.1〜5μm、約0.2〜5μm、約0.3〜5μm、約0.4〜5μm、約0.5〜5μm、約0.6〜5μm、約0.7〜5μm、約0.8〜5μm、約0.9〜5μm、約1〜5μm、約1.25〜5μm、約1.5〜5μm、約1.75〜5μm、約2〜5μm、約3〜5μmまたは約4〜5μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1115】
条項318.活性炭フィルターが、約0.01〜2μm、約0.05〜2μm、約0.1〜2μm、約0.2〜2μm、約0.3〜2μm、約0.4〜2μm、約0.5〜2μm、約0.6〜2μm、約0.7〜2μm、約0.8〜2μm、約0.9〜2μm、約1〜2μm、約1.25〜2μm、約1.5〜2μm、約1.75〜2μm、約2〜2μm、約3〜2μmまたは約4〜2μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1116】
条項319.活性炭フィルターが、約0.01〜1μm、約0.05〜1μm、約0.1〜1μm、約0.2〜1μm、約0.3〜1μm、約0.4〜1μm、約0.5〜1μm、約0.6〜1μm、約0.7〜1μm、約0.8〜1μmまたは約0.9〜1μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1117】
条項320. 活性炭フィルターが、約0.05〜50μm、0.1〜25μm、0.2〜10μm、0.1〜10μm、0.2〜5μmまたは0.25〜1μmの名目ミクロンレーティングを有する、条項285〜311のいずれか1つに記載の方法。
【1118】
条項321.活性炭フィルターが、1〜500LMH、10〜500LMH、15〜500LMH、20〜500LMH、25〜500LMH、30〜500LMH、40〜500LMH、50〜500LMH、100〜500LMH、125〜500LMH、150〜500LMH、200〜500LMH、250〜500LMH、300〜500LMHまたは400〜500LMHの供給速度で行われる、条項285〜320のいずれか1つに記載の方法。
【1119】
条項322.活性炭フィルターが、1〜200LMH、10〜200LMH、15〜200LMH、20〜200LMH、25〜200LMH、30〜200LMH、40〜200LMH、50〜200LMH、100〜200LMH、125〜200LMHまたは150〜200LMHの供給速度で行われる、条項285〜320のいずれか1つに記載の方法。
【1120】
条項323.活性炭フィルターが、1〜150LMH、10〜150LMH、15〜150LMH、20〜150LMH、25〜150LMH、30〜150LMH、40〜150LMH、50〜150LMH、100〜150LMHまたは125〜150LMHの供給速度で行われる、条項285〜320のいずれか1つに記載の方法。
【1121】
条項324.活性炭フィルターが、1〜100LMH、10〜100LMH、15〜100LMH、20〜100LMH、25〜100LMH、30〜100LMH、40〜100LMH、または50〜100LMHの供給速度で行われる、条項285〜320のいずれか1つに記載の方法。
【1122】
条項325.活性炭フィルターが、1〜75LMH、5〜75LMH、10〜75LMH、15〜75LMH、20〜75LMH、25〜75LMH、30〜75LMH、35〜75LMH、40〜75LMH、45〜75LMH、50〜75LMH、55〜75LMH、60〜75LMH、65〜75LMH、または70〜75LMHの供給速度で行われる、条項285〜320のいずれか1つに記載の方法。
【1123】
条項326.活性炭フィルターが、1〜50LMH、5〜50LMH、7〜50LMH、10〜50LMH、15〜50LMH、20〜50LMH、25〜50LMH、30〜50LMH、35〜50LMH、40〜50LMHまたは45〜50LMHの供給速度で行われる、条項285〜320のいずれか1つに記載の方法。
【1124】
条項327.活性炭フィルターが、約1、約2、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約95、約100、約110、約120、約130、約140、約150、約160、約170、約180、約190、約200、約225、約250、約300、約350、約400、約450、約500、約550、約600、約700、約800、約900、約950または約1000LMHの供給速度で行われる、条項285〜320のいずれか1つに記載の方法。
【1125】
条項328.フィルターが5〜1000L/m
2、10〜750L/m
2、15〜500L/m
2、20〜400L/m
2、25〜300L/m
2、30〜250L/m
2、40〜200L/m
2または30〜100L/m
2のフィルター能力を有する活性炭フィルターによって、溶液が処理される、条項285〜327のいずれか1つに記載の方法。
【1126】
条項329.フィルターが約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約100、約125、約150、約175、約200、約225、約250、約275、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、または約1000L/m2のフィルター能力を有する活性炭フィルターによって、溶液が処理される、条項285〜327のいずれか1つに記載の方法。
【1127】
条項330.1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10回の活性炭濾過ステップが実施される、条項285〜329のいずれか1つに記載の方法。
【1128】
条項331.1、2または3回の活性炭濾過ステップが実施される、条項285〜329のいずれか1つに記載の方法。
【1129】
条項332.1または2回の活性炭濾過ステップが実施される、条項285〜329のいずれか1つに記載の方法。
【1130】
条項333.溶液が、活性炭フィルターによって連続的に処理される、条項285〜332のいずれか1つに記載の方法。
【1131】
条項334.溶液が、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の活性炭フィルターによって連続的に処理される、条項285〜332のいずれか1つに記載の方法。
【1132】
条項335.溶液が、2、3、4または5個の活性炭フィルターによって連続的に処理される、条項285〜332のいずれか1つに記載の方法。
【1133】
条項336.溶液が、2つの活性炭フィルターによって連続的に処理される、条項285〜332のいずれか1つに記載の方法。
【1134】
条項337.溶液が、3つの活性炭フィルターによって連続的に処理される、条項285〜332のいずれか1つに記載の方法。
【1135】
条項338.溶液が、4つの活性炭フィルターによって連続的に処理される、条項285〜332のいずれか1つに記載の方法。
【1136】
条項339.溶液が、5つの活性炭フィルターによって連続的に処理される、条項285〜332のいずれか1つに記載の方法。
【1137】
条項340.活性炭濾過ステップが、1回通過モードで実施される、条項285〜339のいずれか1つに記載の方法。
【1138】
条項341.活性炭濾過ステップが、再循環モードで実施される、条項285〜339のいずれか1つに記載の方法。
【1139】
条項342.2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50サイクルの活性炭濾過が実施される、条項341に記載の方法。
【1140】
条項343.2、3、4、5、6、7、8、9または10サイクルの活性炭濾過が実施される、条項341に記載の方法。
【1141】
条項344.2または3サイクルの活性炭濾過が実施される、条項341に記載の方法。
【1142】
条項345.2サイクルの活性炭濾過が実施される、条項341に記載の方法。
【1143】
条項346.濾液が、さらに濾過される、条項285〜345のいずれか1つに記載の方法。
【1144】
条項347.濾液が、精密濾過にかけられる、条項285〜345のいずれか1つに記載の方法。
【1145】
条項348.前記精密濾過が、デッドエンド濾過(垂直濾過)である、条項347に記載の方法。
【1146】
条項349.前記精密濾過が、接線流精密濾過である、条項347に記載の方法。
【1147】
条項350.前記精密濾過フィルターが、約0.01〜2μm、約0.05〜2μm、約0.1〜2μm、約0.2〜2μm、約0.3〜2μm、約0.4〜2μm、約0.45〜2μm、約0.5〜2μm、約0.6〜2μm、約0.7〜2μm、約0.8〜2μm、約0.9〜2μm、約1〜2μm、約1.25〜2μm、約1.5〜2μm、または約1.75〜2μmの名目保持範囲を有する、条項347〜349のいずれか1つに記載の方法。
【1148】
条項351.前記精密濾過フィルターが、約0.01〜1μm、約0.05〜1μm、約0.1〜1μm、約0.2〜1μm、約0.3〜1μm、約0.4〜1μm、約0.45〜1μm、約0.5〜1μm、約0.6〜1μm、約0.7〜1μm、約0.8〜1μmまたは約0.9〜1μmの名目保持範囲を有する、条項347〜349のいずれか1つに記載の方法。
【1149】
条項352.前記精密濾過フィルターが、約0.01、約0.05、約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.45、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9または約2.0μmの名目保持範囲を有する、条項347〜349のいずれか1つに記載の方法。
【1150】
条項353.前記精密濾過フィルターが、約0.2μmの名目保持範囲を有する、条項343〜345のいずれか1つに記載の方法。
【1151】
条項354.前記精密濾過フィルターが、100〜6000L/m
2、200〜6000L/m
2、300〜6000L/m
2、400〜6000L/m
2、500〜6000L/m
2、750〜6000L/m
2、1000〜6000L/m
2、1500〜6000L/m
2、2000〜6000L/m
2、3000〜6000L/m
2または4000〜6000L/m
2のフィルター能力を有する、条項347〜353のいずれか1つに記載の方法。
【1152】
条項355.前記精密濾過フィルターが、100〜4000L/m
2、200〜4000L/m
2、300〜4000L/m
2、400〜4000L/m
2、500〜4000L/m
2、750〜4000L/m
2、1000〜4000L/m
2、1500〜4000L/m
2、2000〜4000L/m
2、2500〜4000L/m
2、3000〜4000L/m
2、3000〜4000L/m
2または3500〜4000L/m
2のフィルター能力を有する、条項347〜353のいずれか1つに記載の方法。
【1153】
条項356.前記精密濾過フィルターが、100〜3750L/m
2、200〜3750L/m
2、300〜3750L/m
2、400〜3750L/m
2、500〜3750L/m
2、750〜3750L/m
2、1000〜3750L/m
2、1500〜3750L/m
2、2000〜3750L/m
2、2500〜3750L/m
2、3000〜3750L/m
2、3000〜3750L/m
2または3500〜3750L/m
2のフィルター能力を有する、条項347〜353のいずれか1つに記載の方法。
【1154】
条項357.前記精密濾過フィルターが、100〜1250L/m
2、200〜1250L/m
2、300〜1250L/m
2、400〜1250L/m
2、500〜1250L/m
2、750〜1250L/m
2または1000〜1250L/m
2のフィルター能力を有する、条項347〜353のいずれか1つに記載の方法。
【1155】
条項358.前記精密濾過フィルターが、約100、約200、約300、約400、約550、約600、約700、約800、約900、約1000、約1100、約1200、約1300、約1400、約1500、約1600、約1700、約1800、約1900、約2000、約2100、約2200、約2300、約2400、約2500、約2600、約2700、約2800、約2900、約3000、約3100、約3200、約3300、約3400、約3500、約3600、約3700、約3800、約3900、約4000、約4100、約4200、約4300、約4400、約4500、約4600、約4700、約4800、約4900、約5000、約5250、約5500、約5750または約6000L/m
2のフィルター能力を有する、条項347〜353のいずれか1つに記載の方法。
【1156】
条項359.多糖含有溶液または濾液が、疎水性相互作用クロマトグラフィーによってさらに精製される、条項1〜358のいずれか1つに記載の方法。
【1157】
条項360.疎水性相互作用クロマトグラフィーが、フェニル膜、ブチル−アガロース、フェニル−アガロース、オクチル−アガロース、ブチル有機ポリマー樹脂、フェニル有機ポリマー樹脂、エーテル有機ポリマー樹脂、ポリプロピレングリコール有機ポリマー樹脂およびヘキシル有機ポリマー樹脂からなる群から選択される疎水性吸着剤を使用して行われる、条項359に記載の方法。
【1158】
条項361.疎水性相互作用クロマトグラフィーが、フェニル膜を使用して行われる、条項360に記載の方法。
【1159】
条項362.疎水性相互作用クロマトグラフィーが、Sartobind(登録商標)Phenyl膜またはCytiva(登録商標)Phenyl Adsorber膜を使用して行われる、条項361に記載の方法。
【1160】
条項363.多糖含有溶液または濾液が、約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9、約4.0、約4.1、約4.2、約4.3、約4.4、約4.5、約4.6、約4.7、約4.8、約4.9、約5.0、約5.1、約5.2、約5.3、約5.4、約5.5、約5.6、約5.7、約5.8、約5.9、約6.0、約6.1、約6.2、約6.3、約6.4、約6.5、約6.6、約6.7、約6.8、約6.9または約7.0Mから選択される塩濃度を有する泳動緩衝剤を得るために塩を含む平衡化緩衝剤で処理される、条項359〜362のいずれか1つに記載の方法。
【1161】
条項364.泳動緩衝剤のpHが約4.0〜約8.0である、条項363に記載の方法。
【1162】
条項365.泳動緩衝剤のpHが、約4.0、約4.1、約4.2、約4.3、約4.4、約4.5、約4.6、約4.7、約4.8、約4.9、約5.0、約5.1、約5.2、約5.3、約5.4、約5.5、約5.6、約5.7、約5.8、約5.9、約6.0、約6.1、約6.2、約6.3、約6.4、約6.5、約6.6、約6.7、約6.8、約6.9、約7.0、約7.1、約7.2、約7.3、約7.4、約7.5、約7.6、約7.7、約7.8、約7.9または約8.0である、条項364に記載の方法。
【1163】
条項366.塩が、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸カリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムまたは塩化ナトリウムから選択される、条項363〜365に記載の方法。
【1164】
条項367.泳動緩衝剤が、pH6.0±2.0で約0.5M〜約3.0Mの濃度の硫酸アンモニウムを含む、条項363に記載の方法。
【1165】
条項368.泳動緩衝剤が、約6.0のpHで約1.0M〜約2.0Mの濃度の硫酸アンモニウムを含む、条項367に記載の方法。
【1166】
条項369.泳動緩衝剤が、pH7.0±1.5で約0.5M〜約3.0Mの濃度のリン酸ナトリウムを含む、条項363に記載の方法。
【1167】
条項370.泳動緩衝剤が、pH7.0±1.5で約0.5M〜約3.0Mの濃度のリン酸カリウムを含む、条項363に記載の方法。
【1168】
条項371.泳動緩衝剤が、pH6.0±2.0で約0.1M〜約0.75Mの濃度の硫酸ナトリウムを含む、条項363に記載の方法。
【1169】
条項372.泳動緩衝剤が、pH6.0±2.0で約0.1M〜約1.5Mの濃度のクエン酸ナトリウムを含む、条項363に記載の方法。
【1170】
条項373.泳動緩衝剤が、pH7.0±1.5で約0.5M〜約5.0Mの濃度の塩化ナトリウムを含む、条項363に記載の方法。
【1171】
条項374.疎水性吸着剤が泳動緩衝剤で平衡化される、条項363〜373のいずれかに記載の方法。
【1172】
条項375.疎水性吸着剤が、フェニル膜であり、流量が、約0.1〜約20膜容量/min、約0.1〜約10膜容量/min、約0.2〜約10膜容量/min、約0.2〜約5膜容量/minまたは約0.1〜約1膜容量/minで含まれる、条項360〜374のいずれか1つに記載の方法。
【1173】
条項376.流量が、約0.1〜約1.0膜容量/minで含まれる、条項375に記載の方法。
【1174】
条項377.流量が、約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9または約1.0膜容量/minである、条項376に記載の方法。
【1175】
条項378.疎水性吸着剤が泳動緩衝剤で洗浄される、条項363〜375のいずれか1つに記載の方法。
【1176】
条項379.濾液が、限外濾過および/または透析濾過によってさらに明澄化される、条項285〜378のいずれか1つに記載の方法。
【1177】
条項380.濾液が、限外濾過によってさらに明澄化される、条項285〜378のいずれか1つに記載の方法。
【1178】
条項381.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜1000kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1179】
条項382.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜750kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1180】
条項383.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜500kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1181】
条項384.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜300kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1182】
条項385.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜100kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1183】
条項386.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜50kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1184】
条項387.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約10kDa〜30kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1185】
条項388.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜1000kDa、約10kDa〜1000kDa、約20kDa〜1000kDa、約30kDa〜1000kDa、約40kDa〜1000kDa、約50kDa〜1000kDa、約75kDa〜1000kDa、約100kDa〜1000kDa、約150kDa〜1000kDa、約200kDa〜1000kDa、約300kDa〜1000kDa、約400kDa〜1000kDa、約500kDa〜1000kDaまたは約750kDa〜1000kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1186】
条項389.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜500kDa、約10kDa〜500kDa、約20kDa〜500kDa、約30kDa〜500kDa、約40kDa〜500kDa、約50kDa〜500kDa、約75kDa〜500kDa、約100kDa〜500kDa、約150kDa〜500kDa、約200kDa〜500kDa、約300kDa〜500kDaまたは約400kDa〜500kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1187】
条項390.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜300kDa、約10kDa〜300kDa、約20kDa〜300kDa、約30kDa〜300kDa、約40kDa〜300kDa、約50kDa〜300kDa、約75kDa〜300kDa、約100kDa〜300kDa、約150kDa〜300kDaまたは約200kDa〜300kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1188】
条項391.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa〜100kDa、約10kDa〜100kDa、約20kDa〜100kDa、約30kDa〜100kDa、約40kDa〜100kDa、約50kDa〜100kDaまたは約75kDa〜100kDaの範囲にある、条項379または380に記載の方法。
【1189】
条項392.前記限外濾過膜の分子量カットオフが、約5kDa、約10kDa、約20kDa、約30kDa、約40kDa、約50kDa、約60kDa、約70kDa、約80kDa、約90kDa、約100kDa、約110kDa、約120kDa、約130kDa、約140kDa、約150kDa、約200kDa、約250kDa、約300kDa、約400kDa、約500kDa、約750kDaまたは約1000kDaである、条項379または380に記載の方法。
【1190】
条項393.前記限外濾過ステップの濃縮係数が、約1.5〜約10.0である、条項379〜381のいずれか1つに記載の方法。
【1191】
条項394.前記限外濾過ステップの濃縮係数が、約2.0〜約8.0である、条項379〜381のいずれか1つに記載の方法。
【1192】
条項395.前記限外濾過ステップの濃縮係数が、約2.0〜約5.0である、条項379〜381のいずれか1つに記載の方法。
【1193】
条項396.前記限外濾過ステップの濃縮係数が、約1.5、約2.0、約2.5、約3.0、約3.5、約4.0、約4.5、約5.0、約5.5、約6.0、約6.5、約7.0、約7.5、約8.0、約8.5、約9.0、約9.5または約10.0である、条項379〜381のいずれか1つに記載の方法。ある実施形態では、濃縮係数は、約2.0、約3.0、約4.0、約5.0、または約6.0である。
【1194】
条項397.前記限外濾過ステップが、約20℃〜約90℃の温度で実施される、条項379〜396のいずれか1つに記載の方法。
【1195】
条項398.前記限外濾過ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項379〜396のいずれか1つに記載の方法。
【1196】
条項399.前記限外濾過ステップが、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、約30℃、約31℃、約32℃、約33℃、約34℃、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項379〜396のいずれか1つに記載の方法。
【1197】
条項400.前記限外濾過ステップが、約50℃の温度で実施される、条項379〜396のいずれか1つに記載の方法。
【1198】
条項401.限外濾過の濾液が、透析濾過によって処理される、条項379〜396のいずれか1つに記載の方法。
【1199】
条項402.置換液が水である、条項401に記載の方法。
【1200】
条項403.置換液が塩水である、条項401に記載の方法。
【1201】
条項404.塩が、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムおよびその組合せからなる群から選択される、条項403に記載の方法。
【1202】
条項405.塩が、塩化ナトリウムである、条項403に記載の方法。
【1203】
条項406.置換液が、約1mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約110mM、約120mM、約130mM、約140mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約250mM、約300mM、約350mM、約400mM、約450mMまたは約500mMの塩化ナトリウムである、条項403に記載の方法。
【1204】
条項407.置換液が、緩衝溶液である、条項401に記載の方法。
【1205】
条項408.置換液が、緩衝剤がN−(2−アセトアミド)−アミノエタンスルホン酸(ACES)、酢酸の塩(酢酸塩)、N−(2−アセトアミド)−イミノ二酢酸(ADA)、2−アミノエタンスルホン酸(AES、タウリン)、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD、アメジオール)、N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(AMPSO)、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、炭酸水素ナトリウム(重炭酸塩)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)−グリシン(ビシン)、[ビス−(2−ヒドロキシエチル)−イミノ]−トリス−(ヒドロキシメチルメタン)(ビス−トリス)、1,3−ビス[トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアミノ]プロパン(ビス−トリス−プロパン)、ホウ酸、ジメチルアルシン酸(カコジル酸塩)、3−(シクロヘキシルアミノ)−プロパンスルホン酸(CAPS)、3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸(CAPSO)、炭酸ナトリウム(炭酸塩)、シクロヘキシルアミノエタンスルホン酸(CHES)、クエン酸の塩(クエン酸塩)、3−[N−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(DIPSO)、ギ酸の塩(ギ酸塩)、グリシン、グリシルグリシン、N−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−N’−エタンスルホン酸(HEPES)、N−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−N’−3−プロパンスルホン酸(HEPPS、EPPS)、N−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン−N’−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(HEPPSO)、イミダゾール、リンゴ酸の塩(リンゴ酸塩)、マレイン酸の塩(マレイン酸塩)、2−(N−モルホリノ)−エタンスルホン酸(MES)、3−(N−モルホリノ)−プロパンスルホン酸(MOPS)、3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(MOPSO)、リン酸の塩(リン酸塩)、ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、ピペラジン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)(POPSO)、ピリジン、コハク酸の塩(コハク酸塩)、3−{[トリス(ヒドロキシメチル)−メチル]−アミノ}−プロパンスルホン酸(TAPS)、3−[N−トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアミノ]−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(TAPSO)、トリエタノールアミン(TEA)、2−[トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアミノ]−エタンスルホン酸(TES)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)−メチル]−グリシン(トリシン)およびトリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン(トリス)からなる群から選択される、緩衝溶液である、条項401に記載の方法。
【1206】
条項409.置換液が、緩衝剤が酢酸の塩(酢酸塩)、クエン酸の塩(クエン酸塩)、ギ酸の塩(ギ酸塩)、リンゴ酸の塩(リンゴ酸塩)、マレイン酸の塩(マレイン酸塩)、リン酸の塩(リン酸塩)およびコハク酸の塩(コハク酸塩)からなる群から選択される緩衝溶液である、条項401に記載の方法。
【1207】
条項410.置換液が、緩衝剤がクエン酸の塩(クエン酸塩)である緩衝溶液である、条項401に記載の方法。
【1208】
条項411.置換液が、緩衝剤がコハク酸の塩(コハク酸塩)である緩衝溶液である、条項401に記載の方法。
【1209】
条項412.置換液が、緩衝剤がリン酸の塩(リン酸塩)である緩衝溶液である、条項401に記載の方法。
【1210】
条項413.前記塩が、ナトリウム塩である、条項408〜412のいずれか1つに記載の方法。
【1211】
条項414.前記塩が、カリウム塩である、条項408〜412のいずれか1つに記載の方法。
【1212】
条項415.置換液が、緩衝剤がリン酸カリウムである緩衝溶液である、条項401に記載の方法。
【1213】
条項416.透析濾過緩衝剤のpHが、約4.0〜11.0、約5.0〜10.0、約5.5〜9.0、約6.0〜8.0、約6.0〜7.0、約6.5〜7.5、約6.5〜7.0または約6.0〜7.5である、条項401〜415のいずれか1つに記載の方法。
【1214】
条項417.透析濾過緩衝剤のpHが、約4.0、約4.5、約5.0、約5.5、約6.0、約6.5、約7.0、約7.5、約8.0、約8.5、約9.0、約9.5、約10.0、約10.5または約11.0である、条項401〜415に記載の方法。
【1215】
条項418.透析濾過緩衝剤のpHが、約6.0、約6.5、約7.0、約7.5、約8.0、約8.5または約9.0である、条項401〜415のいずれか1つに記載の方法。
【1216】
条項419.透析濾過緩衝剤のpHが、約6.5、約7.0または約7.5である、条項401〜415のいずれか1つに記載の方法。
【1217】
条項420.透析濾過緩衝剤のpHが、約6.0である、条項401〜415のいずれか1つに記載の方法。
【1218】
条項421.透析濾過緩衝剤のpHが、約6.5である、条項401〜415のいずれか1つに記載の方法。
【1219】
条項422.透析濾過緩衝剤のpHが、約7.0である、条項401〜415のいずれか1つに記載の方法。
【1220】
条項423.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜100mM、約0.1mM〜100mM、約0.5mM〜100mM、約1mM〜100mM、約2mM〜100mM、約3mM〜100mM、約4mM〜100mM、約5mM〜100mM、約6mM〜100mM、約7mM〜100mM、約8mM〜100mM、約9mM〜100mM、約10mM〜100mM、約11mM〜100mM、約12mM〜100mM、約13mM〜100mM、約14mM〜100mM、約15mM〜100mM、約16mM〜100mM、約17mM〜100mM、約18mM〜100mM、約19mM〜100mM、約20mM〜100mM、約25mM〜100mM、約30mM〜100mM、約35mM〜100mM、約40mM〜100mM、約45mM〜100mM、約50mM〜100mM、約55mM〜100mM、約60mM〜100mM、約65mM〜100mM、約70mM〜100mM、約75mM〜100mM、約80mM〜100mM、約85mM〜100mM、約90mM〜100mMまたは約95mM〜100mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1221】
条項424.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜50mM、約0.1mM〜50mM、約0.5mM〜50mM、約1mM〜50mM、約2mM〜50mM、約3mM〜50mM、約4mM〜50mM、約5mM〜50mM、約6mM〜50mM、約7mM〜50mM、約8mM〜50mM、約9mM〜50mM、約10mM〜50mM、約11mM〜50mM、約12mM〜50mM、約13mM〜50mM、約14mM〜50mM、約15mM〜50mM、約16mM〜50mM、約17mM〜50mM、約18mM〜50mM、約19mM〜50mM、約20mM〜50mM、約25mM〜50mM、約30mM〜50mM、約35mM〜50mM、約40mM〜50mMまたは約45mM〜50mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1222】
条項425.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜25mM、約0.1mM〜25mM、約0.5mM〜25mM、約1mM〜25mM、約2mM〜25mM、約3mM〜25mM、約4mM〜25mM、約5mM〜25mM、約6mM〜25mM、約7mM〜25mM、約8mM〜25mM、約9mM〜25mM、約10mM〜25mM、約11mM〜25mM、約12mM〜25mM、約13mM〜25mM、約14mM〜25mM、約15mM〜25mM、約16mM〜25mM、約17mM〜25mM、約18mM〜25mM、約19mM〜25mMまたは約20mM〜25mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1223】
条項426.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜15mM、約0.1mM〜15mM、約0.5mM〜15mM、約1mM〜15mM、約2mM〜15mM、約3mM〜15mM、約4mM〜15mM、約5mM〜15mM、約6mM〜15mM、約7mM〜15mM、約8mM〜15mM、約9mM〜15mM、約10mM〜15mM、約11mM〜15mM、約12mM〜15mM、約13mM〜15mMまたは約14mM〜15mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1224】
条項427.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM〜10mM、約0.1mM〜10mM、約0.5mM〜10mM、約1mM〜10mM、約2mM〜10mM、約3mM〜10mM、約4mM〜10mM、約5mM〜10mM、約6mM〜10mM、約7mM〜10mM、約8mM〜10mMまたは約9mM〜10mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1225】
条項428.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.01mM、約0.05mM、約0.1mM、約0.2mM、約0.3mM、約0.4mM、約0.5mM、約0.6mM、約0.7mM、約0.8mM、約0.9mM、約1mM、約2mM、約3mM、約4mM、約5mM、約6mM、約7mM、約8mM、約9mM、約10mM、約11mM、約12mM、約13mM、約14mM、約15mM、約16mM、約17mM、約18mM、約19mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約75mM、約80mM、約85mM、約90mM、約95mMまたは約100mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1226】
条項429.透析濾過緩衝剤の濃度が、約0.1mM、約0.2mM、約1mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約30mM、約40mM、または約50mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1227】
条項430.透析濾過緩衝剤の濃度が、約30mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1228】
条項431.透析濾過緩衝剤の濃度が、約25mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1229】
条項432.透析濾過緩衝剤の濃度が、約20mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1230】
条項433.透析濾過緩衝剤の濃度が、約15mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1231】
条項434.透析濾過緩衝剤の濃度が、約10mMである、条項407〜422のいずれか1つに記載の方法。
【1232】
条項435.置換液が、キレート剤を含む、条項401〜434のいずれか1つに記載の方法。
【1233】
条項436.置換液が、ミョウバンキレート剤を含む、条項401〜434のいずれか1つに記載の方法。
【1234】
条項437.置換液が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン−N,N’,N’−三酢酸(EDTA−OH)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、エチレングリコール−ビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)、1,2−シクロヘキサンジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N’’,N’’’−五酢酸(DTPA)、1,3−ジアミノプロパン−2−オール−N,N,N’,N’−四酢酸(DPTA−OH)、エチレンジアミン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、エチレンジアミン−N,N’−ジプロピオン酸ジヒドロクロリド(EDDP)、エチレンジアミン−テトラキス(メチレンスルホン酸)(EDTPO)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(NTPO)、イミノ−二酢酸(IDA)、ヒドロキシアミノ−二酢酸(HIDA)、ニトリロ−三酢酸(NTP)、トリエチレンテトラミン−六酢酸(TTHA)、ジメルカプトコハク酸(DMSA)、2,3−ジメルカプト−1−プロパンスルホン酸(DMPS)、アルファリポ酸(ALA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド(TTFD)、ジメルカプロール、ペニシラミン、デフェロキサミン(DFOA)、デフェラシロクス、ホスホネート、クエン酸の塩(クエン酸塩)およびこれらの組合せからなる群から選択されるキレート剤を含む、条項401〜434のいずれか1つに記載の方法。
【1235】
条項438.置換液が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン−N,N’,N’−三酢酸(EDTA−OH)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、エチレングリコール−ビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)、1,2−シクロヘキサンジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N’’,N’’−五酢酸(DTPA)、1,3−ジアミノプロパン−2−オール−N,N,N’,N’−四酢酸(DPTA−OH)、エチレンジアミン−N,N’−ビス(2−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、クエン酸の塩(クエン酸塩)およびこれらの組合せからなる群から選択されるキレート剤を含む、条項401〜434のいずれか1つに記載の方法。
【1236】
条項439.置換液が、キレート剤としてエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含む、条項401〜434のいずれか1つに記載の方法。
【1237】
条項440.置換液が、キレート剤としてクエン酸の塩(クエン酸塩)を含む、条項401〜434のいずれか1つに記載の方法。
【1238】
条項441.置換液が、キレート剤としてクエン酸ナトリウムを含む、条項401〜434のいずれか1つに記載の方法。
【1239】
条項442.置換液中のキレート剤の濃度が、1〜500mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1240】
条項443.置換液中のキレート剤の濃度が、2〜400mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1241】
条項444.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜400mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1242】
条項445.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜200mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1243】
条項446.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜100mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1244】
条項447.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜50mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1245】
条項448.置換液中のキレート剤の濃度が、10〜30mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1246】
条項449.置換液中のキレート剤の濃度が、約0.01mM、約0.05mM、約0.1mM、約0.2mM、約0.3mM、約0.4mM、約0.5mM、約0.6mM、約0.7mM、約0.8mM、約0.9mM、約1mM、約2mM、約3mM、約4mM、約5mM、約6mM、約7mM、約8mM、約9mM、約10mM、約11mM、約12mM、約13mM、約14mM、約15mM、約16mM、約17mM、約18mM、約19mM、約20mM、約21mM、約22mM、約23mM、約24mM、約25mM、約26mM、約27mM、約28mM、約29mM、約30mM、約31mM、約32mM、約33mM、約34mM、約35mM、約36mM、約37mM、約38mM、約39mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約75mM、約80mM、約85mM、約90mM、約95mMまたは約100mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1247】
条項450.置換液中のキレート剤の濃度が、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約75mM、約80mM、約85mM、約90mM、約95mMまたは約100mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1248】
条項451.置換液中のキレート剤の濃度が、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mMまたは約50mMである、条項435〜441のいずれか1つに記載の方法。
【1249】
条項452.置換液が、塩を含む、条項407〜451のいずれか1つに記載の方法。
【1250】
条項453.塩が、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムおよびその組合せからなる群から選択される、条項452に記載の方法。
【1251】
条項454.塩が、塩化ナトリウムである、条項452に記載の方法。
【1252】
条項455.置換液が、約1、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約80、約90、約100、約110、約120、約130、約140、約150、約160、約170、約180、約190、約200、約250または約300mMの塩化ナトリウムを含む、条項432〜434のいずれか1つに記載の方法。
【1253】
条項456.透析容量の数が、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45または50である、条項401〜455のいずれか1つに記載の方法。
【1254】
条項457.透析容量の数が、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、約23、約24、約25、約26、約27、約28、約29、約30、約31、約32、約33、約34、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約41、約42、約43、約44、約45、約46、約47、約48、約49、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約95または約100である、条項401〜455のいずれか1つに記載の方法。
【1255】
条項458.透析容量の数が、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である、条項401〜455のいずれか1つに記載の方法。
【1256】
条項459.前記限外濾過ステップが、約20℃〜約90℃の温度で実施される、条項401〜458のいずれか1つに記載の方法。
【1257】
条項460.前記透析濾過ステップが、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項401〜458のいずれか1つに記載の方法。
【1258】
条項461.前記透析濾過ステップが、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、約30℃、約31℃、約32℃、約33℃、約34℃、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項401〜458のいずれか1つに記載の方法。
【1259】
条項462.前記透析濾過ステップが、約50℃の温度で実施される、条項401〜458のいずれか1つに記載の方法。
【1260】
条項463.前記限外濾過および透析濾過ステップが、両方とも行われる場合、約20℃〜約90℃の温度で実施される、条項379〜458のいずれか1つに記載の方法。
【1261】
条項464.前記限外濾過および透析濾過ステップが、両方とも行われる場合、約35℃〜約80℃の温度、約40℃〜約70℃の温度、約45℃〜約65℃の温度、約50℃〜約60℃の温度、約50℃〜約55℃の温度、約45℃〜約55℃の温度または約45℃〜約55℃の温度で実施される、条項379〜458のいずれか1つに記載の方法。
【1262】
条項465.前記限外濾過および透析濾過ステップが、両方とも行われる場合、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、約30℃、約31℃、約32℃、約33℃、約34℃、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃または約80℃の温度で実施される、条項379〜458のいずれか1つに記載の方法。
【1263】
条項466.前記限外濾過および透析濾過ステップが、両方とも行われる場合、約50℃の温度で実施される、条項379〜458のいずれか1つに記載の方法。
【1264】
条項467.前記精製された多糖の溶液が、サイジングによってホモジナイズされる、条項379〜466のいずれか1つに記載の方法。
【1265】
条項468.前記精製された多糖の溶液が、機械的サイジングにかけられる、条項379〜466のいずれか1つに記載の方法。
【1266】
条項469.前記精製された多糖の溶液が、高圧ホモジナイゼーション剪断にかけられる、条項379〜466のいずれか1つに記載の方法。
【1267】
条項470.前記精製された多糖の溶液が、化学的加水分解にかけられる、条項379〜466のいずれか1つに記載の方法。
【1268】
条項471.前記精製された多糖の溶液が、標的分子量にサイジングされる、条項379〜470のいずれか1つに記載の方法。
【1269】
条項472.前記精製された多糖の溶液が、約5kDa〜約4,000kDaの分子量にサイジングされる、条項379〜471のいずれか1つに記載の方法。
【1270】
条項473.前記精製された多糖の溶液が、約10kDa〜約4,000kDaの分子量にサイジングされる、条項379〜471のいずれか1つに記載の方法。
【1271】
条項474.前記精製された多糖の溶液が、約50kDa〜約4,000kDaの分子量にサイジングされる、条項379〜471のいずれか1つに記載の方法。
【1272】
条項475.前記精製された多糖の溶液が、約50kDa〜約3,500kDa;約50kDa〜約3,000kDa;約50kDa〜約2,500kDa;約50kDa〜約2,000kDa;約50kDa〜約1,750kDa;約50kDa〜約1,500kDa;約50kDa〜約1,250kDa;約50kDa〜約1,000kDa;約50kDa〜約750kDa;約50kDa〜約500kDa;約100kDa〜約4,000kDa;約100kDa〜約3,500kDa;約100kDa〜約3,000kDa;約100kDa〜約2,500kDa;約100kDa〜約2,250kDa;約100kDa〜約2,000kDa;約100kDa〜約1,750kDa;約100kDa〜約1,500kDa;約100kDa〜約1,250kDa;約100kDa〜約1,000kDa;約100kDa〜約750kDa;約100kDa〜約500kDa;約200kDa〜約4,000kDa;約200kDa〜約3,500kDa;約200kDa〜約3,000kDa;約200kDa〜約2,500kDa;約200kDa〜約2,250kDa;約200kDa〜約2,000kDa;約200kDa〜約1,750kDa;約200kDa〜約1,500kDa;約200kDa〜約1,250kDa;約200kDa〜約1,000kDa;約200kDa〜約750kDa;または約200kDa〜約500kDaの分子量にサイジングされる、条項379〜471のいずれか1つに記載の方法。さらなるそのような実施形態では、精製された多糖は、約250kDa〜約3,500kDa;約250kDa〜約3,000kDa;約250kDa〜約2,500kDa;約250kDa〜約2,000kDa;約250kDa〜約1,750kDa;約250kDa〜約1,500kDa;約250kDa〜約1,250kDa;約250kDa〜約1,000kDa;約250kDa〜約750kDa;約250kDa〜約500kDa;約300kDa〜約4,000kDa;約300kDa〜約3,500kDa;約300kDa〜約3,000kDa;約300kDa〜約2,500kDa;約300kDa〜約2,250kDa;約300kDa〜約2,000kDa;約300kDa〜約1,750kDa;約300kDa〜約1,500kDa;約300kDa〜約1,250kDa;約300kDa〜約1,000kDa;約300kDa〜約750kDa;約300kDa〜約500kDa;約500kDa〜約4,000kDa;約500kDa〜約3,500kDa;約500kDa〜約3,000kDa;約500kDa〜約2,500kDa;約500kDa〜約2,250kDa;約500kDa〜約2,000kDa;約500kDa〜約1,750kDa;約500kDa〜約1,500kDa;約500kDa〜約1,250kDa;約500kDa〜約1,000kDa;約500kDa〜約750kDa;または約500kDa〜約600kDaの分子量にサイジングされる。
【1273】
条項476.前記精製された多糖の溶液が、約5kDa、約10kDa、約15kDa、約20kDa、約25kDa、約30kDa、約35kDa、約40kDa、約45kDa、約50kDa、約75kDa、約90kDa、約100kDa、約150kDa、約200kDa、約250kDa、約300kDa、約350kDa、約400kDa、約450kDa、約500kDa、約550kDa、約600kDa、約650kDa、約700kDa、約750kDa、約800kDa、約850kDa、約900kDa、約950kDa、約1000kDa、約1250kDa、約1500kDa、約1750kDa、約2000kDa、約2250kDa、約2500kDa、約2750kDa、約3000kDa、約3250kDa、約3500kDa、約3750kDaまたは約4,000kDaの分子量にサイジングされる、条項379〜471のいずれか1つに記載の方法。
【1274】
条項477.前記精製された多糖の溶液が、滅菌濾過される、条項1〜476のいずれか1つに記載の方法。
【1275】
条項478.前記滅菌濾過が、デッドエンド濾過である、条項477に記載の方法。
【1276】
条項479.前記滅菌濾過が、接線流濾過である、条項477に記載の方法。
【1277】
条項480.フィルターが、約0.01〜0.2μm、約0.05〜0.2μm、約0.1〜0.2μmまたは0.15〜0.2μmの名目保持範囲を有する、条項477〜479のいずれか1つに記載の方法。
【1278】
条項481.フィルターが、約0.05、約0.1、約0.15または約0.2μmの名目保持範囲を有する、条項477〜479のいずれか1つに記載の方法。
【1279】
条項482.フィルターが、約0.2μmの名目保持範囲を有する、条項477〜479のいずれか1つに記載の方法。
【1280】
条項483.フィルターが、約25〜1500L/m
2、50〜1500L/m
2、75〜1500L/m
2、100〜1500L/m
2、150〜1500L/m
2、200〜1500L/m
2、250〜1500L/m
2、300〜1500L/m
2、350〜1500L/m
2、400〜1500L/m
2、500〜1500L/m
2、750〜1500L/m
2、1000〜1500L/m
2または1250〜1500L/m
2のフィルター能力を有する、条項477〜482のいずれか1つに記載の方法。
【1281】
条項484.フィルターが、約25〜1000L/m
2、50〜1000L/m
2、75〜1000L/m
2、100〜1000L/m
2、150〜1000L/m
2、200〜1000L/m
2、250〜1000L/m
2、300〜1000L/m
2、350〜1000L/m
2、400〜1000L/m
2、500〜1000L/m
2または750〜1000L/m
2のフィルター能力を有する、条項477〜482のいずれか1つに記載の方法。
【1282】
条項485.フィルターが、25〜500L/m
2、50〜500L/m
2、75〜500L/m
2、100〜500L/m
2、150〜500L/m
2、200〜500L/m
2、250〜500L/m
2、300〜500L/m
2、350〜500L/m
2または400〜500L/m
2のフィルター能力を有する、条項477〜482のいずれか1つに記載の方法。
【1283】
条項486.フィルターが、25〜300L/m
2、50〜300L/m
2、75〜300L/m
2、100〜300L/m
2、150〜300L/m
2、200〜300L/m
2または250〜300L/m
2のフィルター能力を有する、条項477〜482のいずれか1つに記載の方法。
【1284】
条項487.フィルターが、25〜250L/m
2、50〜250L/m
2、75〜250L/m
2、100〜250L/m
2または150〜250L/m
2、200〜250L/m
2のフィルター能力を有する、条項477〜482のいずれか1つに記載の方法。
【1285】
条項488.フィルターが、25〜100L/m
2、50〜100L/m
2または75〜100L/m
2のフィルター能力を有する、条項477〜482のいずれか1つに記載の方法。
【1286】
条項489.フィルターが、約25、約50、約75、約100、約150、約200、約250、約300、約350、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約1100、約1200、約1300、約1400または約1500L/m
2のフィルター能力を有する、条項477〜482のいずれか1つに記載の方法。
【1287】
条項490.得られた精製された多糖が、液体溶液中にある、条項1〜489のいずれか1つに記載の方法。
【1288】
条項491.得られた精製された多糖が、乾燥粉末である、条項1〜489のいずれか1つに記載の方法。
【1289】
条項492.得られた精製された多糖溶液が、凍結乾燥される、条項1〜489のいずれか1つに記載の方法。
【1290】
条項493.得られた精製された多糖溶液が、凍結乾燥ケーキである、条項1〜489または492のいずれか1つに記載の方法。
【1291】
条項494.前記細菌多糖が、莢膜多糖、莢膜下多糖、またはリポ多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1292】
条項495.前記細菌多糖が、莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1293】
条項496.前記細菌多糖が、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1294】
条項497.前記細菌多糖が、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)5型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1295】
条項498.前記細菌多糖が、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)8型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1296】
条項499.前記細菌多糖が、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1297】
条項500. 前記細菌多糖が、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)b型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1298】
条項501.前記細菌多糖が、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1299】
条項502.前記細菌多糖が、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群A(MenA)、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群W135(MenW135)、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群Y(MenY)、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群X(MenX)または髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群C(MenC)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1300】
条項503.前記細菌多糖が、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群A(MenA)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1301】
条項504. 前記細菌多糖が、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群W135(MenW135)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1302】
条項505.前記細菌多糖が、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群Y(MenY)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1303】
条項506.前記細菌多糖が、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群X(MenX)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1304】
条項507.前記細菌多糖が、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群C(MenC)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1305】
条項508.前記細菌多糖が、大腸菌(Escherichia coli)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1306】
条項509.前記細菌多糖が、溶血性連鎖球菌(Streptococcus agalactiae)(B群連鎖球菌(GBS))に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1307】
条項510.前記細菌多糖が、GBS Ia、Ib、II、III、IV、V、VI、VIIおよびVIII型に由来する莢膜多糖からなる群から選択される莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1308】
条項511.前記細菌多糖が、腸毒性大腸菌(Escherichia coli)群(EEC群)の大腸菌(Escherichia coli)株部分に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1309】
条項512.前記細菌多糖が、腸管毒素産生性大腸菌(Escherichia coli)(ETEC)、病原性大腸菌(Escherichia coli)(EPEC)、腸管出血性大腸菌(Escherichia coli)−O157:H7(EHEC)、または腸管細胞侵入性大腸菌(Escherichia coli)(EIEC)などの腸毒性大腸菌(Escherichia coli)群(EEC群)の大腸菌(Escherichia coli)株部分に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。ある実施形態では、細菌莢膜多糖の供給源は、尿路病原性大腸菌(Escherichia coli)(UPEC)である。
【1310】
条項513.前記細菌多糖が、血清型O157:H7、O26:H11、O111:H−およびO103:H2からなる群から選択される大腸菌(Escherichia coli)血清型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1311】
条項514.前記細菌多糖が、血清型O6:K2:H1およびO18:K1:H7からなる群から選択される大腸菌(Escherichia coli)血清型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1312】
条項515.前記細菌多糖が、血清型O45:K1、O17:K52:H18、O19:H34およびO7:K1からなる群から選択される大腸菌(Escherichia coli)血清型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1313】
条項516.前記細菌多糖が、大腸菌(Escherichia coli)血清型O104:H4に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1314】
条項517.前記細菌多糖が、大腸菌(Escherichia coli)血清型O1:K12:H7に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1315】
条項518.前記細菌多糖が、大腸菌(Escherichia coli)血清型O127:H6に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1316】
条項519.前記細菌多糖が、大腸菌(Escherichia coli)血清型O139:H28に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1317】
条項520.前記細菌多糖が、大腸菌(Escherichia coli)血清型O128:H2に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1318】
条項521.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1319】
条項522.前記細菌多糖が、血清型1、2、3、4、5、6A、6B、6C、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23A、23B、23F、24B、24F、29、31、33F、34、35B、35F、38、72および73からなる群から選択される肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1320】
条項523.前記細菌多糖が、血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23A、23B、23F、24F、29、31、33F、35B、35F、38、72および73からなる群から選択される肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1321】
条項524.前記細菌多糖が、血清型8、10A、11A、12F、15B、22Fおよび33Fからなる群から選択される肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1322】
条項525.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型1に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1323】
条項526.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型2に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1324】
条項527.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1325】
条項528.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型4に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1326】
条項529.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型5に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1327】
条項530.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型6Aに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1328】
条項531.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型6Bに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1329】
条項532.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型6Cに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1330】
条項533.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型7Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1331】
条項534.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型8に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1332】
条項535.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型9Vに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1333】
条項536.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型9Nに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1334】
条項537.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型10Aに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1335】
条項538.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型11Aに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1336】
条項539.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型12Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1337】
条項540.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型14に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1338】
条項541.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型15Aに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1339】
条項542.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型15Bに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1340】
条項543.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型15Cに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1341】
条項544.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型16Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1342】
条項545.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型17Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1343】
条項546.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型18Cに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1344】
条項547.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型19Aに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1345】
条項548.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型19Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1346】
条項549.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型20に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1347】
条項550.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型20Aに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1348】
条項551.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型20Bに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1349】
条項552.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型22Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1350】
条項553.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型23Aに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1351】
条項554.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型23Bに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1352】
条項555.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型23Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1353】
条項556.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型24Bに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1354】
条項557.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型24Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1355】
条項558.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型29に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1356】
条項559.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型31に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1357】
条項560.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型33Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1358】
条項561.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型34に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1359】
条項562.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型35Bに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1360】
条項563.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型35Fに由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1361】
条項564.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型38に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1362】
条項565.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型72に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1363】
条項566.前記細菌多糖が、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型73に由来する莢膜多糖である、条項1〜493のいずれか1つに記載の方法。
【1364】
条項567.条項1〜566のいずれか1つに記載の方法によって得られた精製された細菌多糖。
【1365】
条項568.条項1〜566のいずれか1つに記載の方法によって得られる精製された細菌多糖。
【1366】
条項569.抗原としての使用のための条項1〜566のいずれか1つに記載の方法によって得られた精製された細菌多糖。
【1367】
条項570.担体タンパク質にコンジュゲートされた、条項1〜566のいずれか1つに記載の方法によって得られた精製された細菌多糖。
【1368】
条項571.担体タンパク質にさらにコンジュゲートされた、条項1〜566のいずれか1つに記載の方法によって得られた精製された細菌多糖。
【1369】
条項572.条項1〜566のいずれか1つに記載の方法によって得られた精製された細菌多糖の糖コンジュゲート。
【1370】
条項573.条項567〜568のいずれか1つに記載の精製された多糖のいずれかを含む免疫原性組成物。
【1371】
条項574.条項571〜572のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1372】
条項575.本明細書に開示される糖コンジュゲートのいずれかを含む免疫原性組成物。
【1373】
条項576.本明細書に開示される糖コンジュゲートの組合せのいずれかを含む免疫原性組成物。
【1374】
条項577.髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群A(MenA)、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群W135(MenW135)、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群Y(MenY)、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群X(MenX)または髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群C(MenC)に由来する莢膜多糖を、夾雑物と共に前記多糖を含む溶液から精製するための方法であって、凝集ステップとクロマトグラフィーステップとを含む、前記方法。
【1375】
条項578.クロマトグラフィーステップが、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)ステップである、条項577に記載の方法。
【1376】
条項579.前記HICステップが条項359〜378に定義された通りである、条項578に記載の方法。
【1377】
条項580.条項578および条項2〜493のいずれかに記載の方法。
【1378】
条項581.前記細菌多糖が、髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群C(MenC)に由来する莢膜多糖である、条項578〜580のいずれかに記載の方法。
【1379】
条項582.HICステップの前にイオン交換クロマトグラフィーステップをさらに含む、条項581に記載の方法。
【1380】
条項583.活性炭濾過ステップを含まない、条項582に記載の方法。