【実施例】
【0034】
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
【0035】
なお、以下の実施例における、パネラーによる育毛効果の点数評価は、次のようにして行った。すなわち、パネラー5人が、患者の頭髪の状態を実際に目視し、頭髪のつやが改善されているか、髪の毛一本一本が、太さが増すことによりこしが出るようになったか、地肌(頭皮)の隠れ具合が改善されているか、といったことを評価することにより、育毛効果がどの程度得られているかを、以下の基準に従い点数化し、その点数の平均を評価結果とした。
0点:育毛効果が全くみられない。
1点:よく見ると育毛効果がみられる。
2点:一見して育毛効果がわかる。
【0036】
〔実施例1〕
<男性型脱毛症の男性患者(40代)における症例>
図1の(a)に示すような状態の男性型脱毛症を患う、40代の男性患者に対し、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、デュタステリド摂取量が0.5mgとなるよう調製したサプリメントを投与した。なお、1日あたりの上記サプリメントは、3回に分けて、朝昼晩の食事の後に患者が摂取するようにした。
上記サプリメントの投与を6カ月行った結果、
図1の(b)に示すように、殆ど男性型脱毛症の改善効果は認められなかった。なお、
図1の(a)のときの頭髪の状態に比べ、
図1の(b)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「1点」であった。
そこで、男性型脱毛症の改善効果を期待し、上記サプリメントに代えて、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、カンナビジオール摂取量が18.3mg、デュタステリド摂取量が0.5mgとなるよう調製したサプリメントを、上記と同様に、引き続き患者に6カ月投与した。
その結果、
図1の(c)に示すような頭髪の状態になり、男性型脱毛症の明らかな改善効果が認められた。なお、
図1の(b)のときの頭髪の状態に比べ、
図1の(c)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「2点」であった。
【0037】
〔実施例2〕
<円形脱毛症の男性患者(20代)における症例>
図2の(a)に示すような状態の円形脱毛症を患う、20代の男性患者に対し、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを投与した。なお、1日あたりの上記サプリメントは、3回に分けて、朝昼晩の食事の後に患者が摂取するようにした。
上記サプリメントの投与を2カ月行った結果、
図2の(b)に示すように、殆ど円形脱毛症の改善効果は認められなかった。なお、
図2の(a)のときの頭髪の状態に比べ、
図2の(b)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「1点」であった。
そこで、円形脱毛症の改善効果を期待し、上記サプリメントに代えて、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、カンナビジオール摂取量が18.3mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを、上記と同様に、引き続き患者に2カ月投与した。
その結果、
図2の(c)に示すような頭髪の状態になり、特に丸印で囲った箇所に、円形脱毛症の明らかな改善効果が認められた。なお、
図2の(b)のときの頭髪の状態に比べ、
図2の(c)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「2点」であった。
【0038】
〔実施例3〕
<汎発性脱毛の女性患者(20代)における症例>
図3の(a)に示すような状態の汎発性脱毛を患う、20代の女性患者に対し、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを投与した。なお、1日あたりの上記サプリメントは、3回に分けて、朝昼晩の食事の後に患者が摂取するようにした。
上記サプリメントの投与を6カ月行った結果、
図3の(b)に示すように、殆ど汎発性脱毛の改善効果は認められなかった。なお、
図3の(a)のときの頭髪の状態に比べ、
図3の(b)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「1点」であった。
そこで、汎発性脱毛の改善効果を期待し、上記サプリメントに代えて、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、カンナビジオール摂取量が18.3mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを、上記と同様に、引き続き患者に6カ月投与した。
その結果、
図3の(c)に示すような頭髪の状態になり、汎発性脱毛の明らかな改善効果が認められた。なお、
図3の(b)のときの頭髪の状態に比べ、
図3の(c)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「2点」であった。
【0039】
〔実施例4〕
<汎発性脱毛の女性患者(50代)における症例>
図4の(a)に示すような状態の汎発性脱毛を患う、50代の女性患者に対し、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを投与した。なお、1日あたりの上記サプリメントは、3回に分けて、朝昼晩の食事の後に患者が摂取するようにした。
上記サプリメントの投与を3カ月行った結果、
図4の(b)に示すように、殆ど汎発性脱毛の改善効果は認められなかった。なお、
図4の(a)のときの頭髪の状態に比べ、
図4の(b)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「1点」であった。
そこで、汎発性脱毛の改善効果を期待し、上記サプリメントに代えて、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、カンナビジオール摂取量が18.3mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを、上記と同様に、引き続き患者に3カ月投与した。
その結果、
図3の(c)に示すような頭髪の状態になり、汎発性脱毛の明らかな改善効果が認められた。なお、
図3の(b)のときの頭髪の状態に比べ、
図3の(c)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「2点」であった。
【0040】
〔実施例5〕
<円形脱毛症の女性患者(10代)における症例>
図5の(a)に示すような状態の円形脱毛症を患う、10代の女性患者に対し、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを投与した。なお、1日あたりの上記サプリメントは、3回に分けて、朝昼晩の食事の後に患者が摂取するようにした。
上記サプリメントの投与を2カ月行った結果、
図5の(b)に示すように、殆ど円形脱毛症の改善効果は認められなかった。なお、
図5の(a)のときの頭髪の状態に比べ、
図5の(b)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「1点」であった。
そこで、円形脱毛症の改善効果を期待し、上記サプリメントに代えて、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、カンナビジオール摂取量が18.3mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを、上記と同様に、引き続き患者に2カ月投与した。
その結果、
図5の(c)に示すような頭髪の状態になり、円形脱毛症の明らかな改善効果が認められた。なお、
図5の(b)のときの頭髪の状態に比べ、
図5の(c)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「2点」であった。
【0041】
〔実施例6〕
<円形脱毛症の女性患者(30代)における症例>
図6の(a)に示すような状態の円形脱毛症を患う、30代の女性患者に対し、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを投与した。なお、1日あたりの上記サプリメントは、3回に分けて、朝昼晩の食事の後に患者が摂取するようにした。
上記サプリメントの投与を2カ月行った結果、
図6の(b)に示すように、殆ど円形脱毛症の改善効果は認められなかった。なお、
図6の(a)のときの頭髪の状態に比べ、
図6の(b)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「1点」であった。
そこで、円形脱毛症の改善効果を期待し、上記サプリメントに代えて、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、カンナビジオール摂取量が18.3mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを、上記と同様に、引き続き患者に2カ月投与した。
その結果、
図6の(c)に示すような頭髪の状態になり、特に丸印で囲った箇所に、円形脱毛症の明らかな改善効果が認められた。なお、
図6の(b)のときの頭髪の状態に比べ、
図6の(c)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「2点」であった。
【0042】
〔実施例7〕
<汎発性脱毛の女児患者(8歳)における症例>
図7の(a)に示すような状態の汎発性脱毛を患う、8歳の女児患者に対し、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを投与した。なお、1日あたりの上記サプリメントは、3回に分けて、朝昼晩の食事の後に患者が摂取するようにした。
上記サプリメントの投与を4カ月行った結果、
図7の(b)に示すように、殆ど汎発性脱毛の改善効果は認められなかった。なお、
図7の(a)のときの頭髪の状態に比べ、
図7の(b)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「1点」であった。
そこで、汎発性脱毛の改善効果を期待し、上記サプリメントに代えて、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、カンナビジオール摂取量が18.3mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを、上記と同様に、引き続き患者に4カ月投与した。
その結果、
図7の(c)に示すような頭髪の状態になり、特に丸印で囲った箇所に、汎発性脱毛の明らかな改善効果が認められた。なお、
図7の(b)のときの頭髪の状態に比べ、
図7の(c)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「2点」であった。
【0043】
〔実施例8〕
<全頭脱毛の女児患者(10歳)における症例>
図8の(a)に示すような状態の全頭脱毛を患う、10歳の女児患者に対し、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを投与した。なお、1日あたりの上記サプリメントは、3回に分けて、朝昼晩の食事の後に患者が摂取するようにした。
上記サプリメントの投与を4カ月行った結果、
図8の(b)に示すように、殆ど全頭脱毛の改善効果は認められなかった。なお、
図8の(a)のときの頭髪の状態に比べ、
図8の(b)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「1点」であった。
そこで、全頭脱毛の改善効果を期待し、上記サプリメントに代えて、1日あたり、カプサイシン摂取量が6mg、イソフラボン摂取量が37.5mg、カンナビジオール摂取量が18.3mg、セファランチン摂取量が150mgとなるよう調製したサプリメントを、上記と同様に、引き続き患者に4カ月投与した。
その結果、
図8の(c)に示すような頭髪の状態になり、特に丸印で囲った箇所に、全頭脱毛の明らかな改善効果が認められた。なお、
図8の(b)のときの頭髪の状態に比べ、
図8の(c)のときの頭髪の状態を、パネラー5人により実際に目視して、育毛効果を点数評価した結果、「2点」であった。
【0044】
以上のことから、いずれの実施例においても、イソフラボンとカプサイシンとカンナビジオールとを摂取したときに、著明な育毛効果が認められた。