特開2021-134493(P2021-134493A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-134493(P2021-134493A)
(43)【公開日】2021年9月13日
(54)【発明の名称】填充材収容体
(51)【国際特許分類】
   E01B 37/00 20060101AFI20210816BHJP
   E01B 1/00 20060101ALI20210816BHJP
【FI】
   E01B37/00 C
   E01B1/00
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-29057(P2020-29057)
(22)【出願日】2020年2月25日
(11)【特許番号】特許第6799243号(P6799243)
(45)【特許公報発行日】2020年12月16日
(71)【出願人】
【識別番号】303059071
【氏名又は名称】独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
(71)【出願人】
【識別番号】390019998
【氏名又は名称】東亜道路工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520063495
【氏名又は名称】第一産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096611
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 清
(74)【代理人】
【識別番号】100085040
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】大野 哲男
(72)【発明者】
【氏名】宮川 幸久
(72)【発明者】
【氏名】権藤 元
【テーマコード(参考)】
2D056
2D057
【Fターム(参考)】
2D056AA05
2D057CA05
(57)【要約】
【課題】路盤コンクリートから立ち上げられた突起と軌道スラブとの間に填充材を効率よく充填するとともに、突起及び軌道スラブと良好な密着性を有するように填充材を充填する。
【解決手段】路盤コンクリート1から立ち上げられた円柱形状の突起6と軌道スラブ3との間に填充材を充填するための填充材収容体10が、自立する円筒曲面部を有する第1部材11及び第2部材12を備え、上部が伸縮可能な上部連結部材13で連結されている。第1部材と第2部材の上部は相対的に変位が可能となり、それぞれの円筒曲面部11a,12aは突起の外周面及び軌道スラブに設けられた切欠部内の円筒曲面に大きな隙間なく当接される。また、第1部材及び第2部材は互いに対向する方向に、円筒曲面部の上縁から張り出した第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bを有する。これにより充填された流動性を有する填充材の上面を押さえ、上面を平坦に仕上げる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
路盤コンクリート上に配列されて上面に鉄道レールが締結される軌道スラブと、前記路盤コンクリートから立ち上げられた円柱形状の突起との間の円弧状の間隙に填充材を充填するための填充材収容体であって、
前記填充材がにじみ出す多数の小孔を有する薄板材からなり、前記突起の周面に沿った円筒曲面部を含み、該円筒曲面部の形状を維持して自立する第1部材と、
前記填充材がにじみ出す多数の小孔を有する薄板材からなり、前記突起の周面と間隔を開けて対向するように形成された前記軌道スラブの凹状の円筒曲面に沿った円筒曲面部を含み、該円筒曲面部の形状を維持して自立する第2部材と、
伸縮可能な布状材からなり、対向する第1部材の円筒曲面部と第2部材の円筒曲面部との間の空間の上方を塞ぐように、第1部材及び第2部材の上部に接続された上部連結部材と、を有し、
第1部材と第2部材とは、双方の前記円筒曲面部の周方向の端部及び双方の円筒曲面部の下部が、第1部材と第2部材との間に充填された填充材の漏出が生じないように、互い連結又は連結用の布状材を介して連結されていることを特徴とする填充材収容体。
【請求項2】
第1部材は、該第1部材の円筒曲面部の上縁から第2部材に向かってほぼ水平に張り出した第1フランジ部を有し、
第2部材は、該第2部材の円筒曲面部の上縁から第1部材に向かってほぼ水平に張り出した第2フランジ部を有するものであることを特徴と請求項1に記載の填充材収容体。
【請求項3】
第1部材及び第2部材を構成する薄板材は、熱可塑性樹脂を主材料とする多数の繊維が互いに交叉するように平坦な面又は曲面に沿って配され、交叉する繊維が加熱及び加圧によって接合され、繊維間に前記填充材がにじみ出す小孔が形成されているものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の填充材収容体。
【請求項4】
前記上部連結部材の上面には、第1部材と第2部材との間のほぼ中央部に、第1部材及び第2部材が有する円筒曲面部の周方向に沿った帯状の上面板が貼り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の填充材収容体。
【請求項5】
第2部材の円筒曲面部の周方向の両端縁から該円筒曲面部の外側へ張り出した周端ガイド部を有することを特徴する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の填充材収容体。
【請求項6】
第1部材の円筒曲面部の下端に連続し、第2部材と対向する方向に拡径された円筒曲面を形成する下端拡径部と、
第2部材の円筒曲面部の下端に連続し、第1部材と対向する方向に縮径された円筒曲面を形成する下端縮径部と、を有し、
前記下端拡径部と前記下端縮径部とが重ね合わされ、接合されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の填充材収容体。
【請求項7】
第1部材及び第2部材が有する円筒曲面部の周方向の両端部には、布状の側端連結部材が填充材の漏出を防ぐように接合され、
両端部に設けられた前記側端連結部材の少なくとも一方は第1部材及び第2部材の上方に延長され、
前記上部連結部材は、前記側端連結部材が上方に延長された周方向の端部を越えて延長され、
該上部連結部材の延長された部分が前記側端連結部材の上方に延長された部分と重ね合わされ、双方の側縁が接合されて筒状となり、内側が第1部材と第2部材との間に填充材を注入する注入口となっていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の填充材収容体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路盤コンクリート上に配列されて上面に鉄道レールが締結される軌道スラブと、上記軌道スラブの位置決め用に路盤コンクリートから立ち上げられた円柱形状の突起
との間に填充材を充填するための填充材収容体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道用の軌道としてスラブ軌道が広く採用されている。スラブ軌道は、路盤コンクリートの上にセメントアスファルトモルタル層を介してコンクリートの軌道スラブが軌道の方向に配列され、その上にレールが締結されている。
配列された隣り合う軌道スラブの対向部には路盤コンクリートから円柱形状の突起が立ち上げられており、軌道スラブの端面に形成されたほぼ半円形の凹部の円筒曲面が突起の外周面と間隔を開けて対向している。そして、突起の外周面と軌道スラブに形成された凹状の円筒曲面との間に填充材を充填し、軌道スラブの位置を拘束するものとなっている。
【0003】
スラブ軌道と突起との間への填充材の充填は、填充用の袋体を装着してこの袋体の内側に填充材を注入する方法が採用されている。広く用いられている従来の袋体は不織布からなる上方が開放されたものであり、填充材の充填時にしわが生じたり、よじれたりするのを防ぐために、あらかじめ突起の周面及び軌道スラブの凹状の円筒曲面に接着して用いている。このため、袋体を接着するのに多くの作業時間を要するとともに作業者の熟練度によって作業効率が大きく変動することになる。
【0004】
このような問題を解決するために、特許文献1から特許文献3までには、突起と軌道スラブとの間への装着を容易とする袋体が提案されている。
特許文献1及び特許文献2に記載されている填充層形成用袋体は、突起と軌道スラブとの間に装着される袋体の円筒形状部分にX状の芯体を縫い付け、自立が可能としたものである。そして、2つの円筒形状部分の上部、底部及び周方向の端部を所定の間隔で連結して袋体としたものである。
また、特許文献3に記載の填充層形成用袋体は、突起の外周面及び軌道スラブの凹状の曲面と対向する円筒形状部分を、自立が可能な剛性及び通液性を有する樹脂製の不織布で形成したものである。これらの円筒形状部分は,特許文献1及び特許文献2に記載されている填充層形成用袋体と同様に、上部、底部及び周方向の端部が所定の間隔で連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015−45185号公報
【特許文献2】特開2016−223239号公報
【特許文献3】特開2019−85810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献に記載されている従来の技術では次のような解決が望まれる課題がある。
コンクリートからなる軌道スラブ及び突起は、それぞれ鋼型枠を用いてコンクリートが打設され、形状および寸法は正確に製作される。しかし、路盤コンクリートに一体となるように突起が形成された後、所定の形状に形成された軌道スラブを配列したときに、対向する突起の外周面と軌道スラブに形成された凹部の円筒曲面との間隔には誤差が生じることがある。
【0007】
このように突起と軌道スラブとの間隔に誤差があると、上記特許文献に記載の填充層形成用袋体を装着して填充材を注入したときに自立した円筒形状部分は、それぞれ突起の外周面又は軌道スラブの凹状の円筒曲面に押し付けられる。ことため突起と軌道スラブとの間隔が所定の幅より大きいときには円筒形状部分が互いに引っ張られ、間隔が小さいと互いに近接した状態となる。このため、袋体にしわが生じたり、よじれたりして充填した填充材と突起又は軌道スラブとの密着性が損なわれることがある。また、上面を平坦に仕上げることが難しくなり、手直し等が必要となる。特に、軌道に横断勾配があるときには、装着した袋体の周方向の両端部で高さが異なり、低い位置では充填した填充材が膨れ上がった形状になり、手直しを行うことになる。
【0008】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、路盤コンクリートから立ち上げられた突起と軌道スラブとの間に填充材を効率よく充填するとともに、突起及び軌道スラブに良好な密着性を有するように充填することができる填充材収容体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 路盤コンクリート上に配列されて上面に鉄道レールが締結される軌道スラブと、前記路盤コンクリートから立ち上げられた円柱形状の突起との間の円弧状の間隙に填充材を充填するための填充材収容体であって、 前記填充材がにじみ出す多数の小孔を有する薄板材からなり、前記突起の周面に沿った円筒曲面部を含み、該円筒曲面部の形状を維持して自立する第1部材と、 前記填充材がにじみ出す多数の小孔を有する薄板材からなり、前記突起の周面と間隔を開けて対向するように形成された前記軌道スラブの凹状の円筒曲面に沿った円筒曲面部を含み、該円筒曲面部の形状を維持して自立する第2部材と、 伸縮可能な布状材からなり、対向する第1部材の円筒曲面部と第2部材の円筒曲面部との間の空間の上方を塞ぐように、第1部材及び第2部材の上部に接続された上部連結部材と、を有し、 第1部材と第2部材とは、双方の前記円筒曲面部の周方向の端部及び双方の円筒曲面部の下部が、第1部材と第2部材との間に充填された填充材の漏出が生じないように、互い連結又は連結用の布状材を介して連結されている填充材収容体を提供する。
【0010】
この填充材収容体では、第1部材及び第2部材が有する円筒曲面部が自立するので、突起と軌道スラブとの間隙に容易に差し入れて、それぞれの円筒曲面部を円柱状の突起の外周面及び軌道スラブの凹状の円筒曲面に対向させることができる。そして、それぞれの円筒曲面部は、突起の外周面及び軌道スラブの凹状の円筒曲面に沿った形状に成形されていることにより、填充材を充填したときにしわが生じることなく、円筒曲面部が突起の外周面及び軌道スラブの凹状の円筒曲面に当接され、にじみ出した填充材が密着する。
また、第1部材と第2部材との上部は伸縮が可能な上部連結部材によって連結されており、軌道スラブと突起との間隔が一定でないときにも、第1部材と第2の部材とを相対的に変位させ、双方の円筒曲面部をしわ等が生じていない状態で突起の外周面及び軌道スラブの凹状の円筒曲面に当接させることができる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の填充材収容体において、 第1部材は、該第1部材の円筒曲面部の上縁から第2部材に向かってほぼ水平に張り出した第1フランジ部を有し、 第2部材は、該第2部材の円筒曲面部の上縁から第1部材に向かってほぼ水平に張り出した第2フランジ部を有するものとする。
【0012】
この填充材収容体では、第1部材と第2部材との間に充填された填充材が円筒曲面部の上部まで達したときに、第1フランジ部及び第2フランジ部の円筒曲面部から張り出した形状に倣って填充材の上面が平坦に成形される。したがって、充填された填充材の上部を平坦に仕上げることが容易となる。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の填充材収容体において、 第1部材及び第2部材を構成する薄板材は、熱可塑性樹脂を主材料とする多数の繊維が互いに交叉するように平坦な面又は曲面に沿って配され、交叉する繊維が加熱及び加圧によって接合され、繊維間に前記填充材がにじみ出す小孔が形成されているものとする。
【0014】
この填充材収容体では、熱可塑性樹脂の繊維を含む織布又は不織布を加熱及び加圧することによって容易に成形することができるとともに円筒曲面部を自立可能な剛性を有するものとすることができる。また、繊維の密度、繊維の太さ及び加圧時の圧力の調整等によって繊維間に填充材がにじみ出す小孔を形成することができる。
なお、繊維はすべてが熱可塑性樹脂からなるものに限定されず、熱可塑性樹脂以外の材料からなる繊維や熱可塑性樹脂で溶融温度が異なるものからなる繊維を混合して使用されたものであってもよい。
【0015】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の填充材収容体において、 前記上部連結部材の上面には、第1部材と第2部材との間のほぼ中央部に、第1部材及び第2部材が有する円筒曲面部の周方向に沿った帯状の上面板が貼り付けられているものとする。
【0016】
この填充材収容体では、突起の外周面と軌道スラブの凹状の円筒曲面との間隔が広くなっているときに、填充材の上面の形状が上面板によって規制され、充填された填充材の表面を平らに仕上げることが容易となる。
【0017】
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の填充材収容体において、 第2部材の円筒曲面部の周方向の両端縁から該円筒曲面部の外側へ張り出した周端ガイド部を有するものとする。
【0018】
この填充材収容体では、軌道スラブの凹状の円筒曲面が形成されている端面に周端ガイド部を沿わせて上方から突起と軌道スラブとの間に差し入れることにより、軌道スラブの凹状の円筒曲面と突起の外周面との間に正確に装着することが可能となる。
【0019】
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の填充材収容体において、 第1部材の円筒曲面部の下端に連続し、第2部材と対向する方向に拡径された円筒曲面を形成する下端拡径部と、 第2部材の円筒曲面部の下端に連続し、第1部材と対向する方向に縮径された円筒曲面を形成する下端縮径部と、を有し、 前記下端拡径部と前記下端縮径部とが重ね合わされ、接合されているものとする。
【0020】
この填充材収容体では、第1部材の円筒曲面部と連続するように形成された下端拡径部と第2部材の円筒曲面部と連続するように形成された下端縮径部とを重ね合わせて接合することにより、第1部材と第2部材の下部を、填充材が漏出しないように接合することが容易となる。また、重ね合わされた下端拡径部と下端縮径部とによって路盤コンクリート上で第1部材と第2部材との円筒曲面部を所定の高さに支持することができる。したがって、軌道スラブがセメントアスファルトモルタル等の層を介して路盤コンクリート上に支持されているときに、軌道スラブの凹状の円筒曲面に第2部材の円筒曲面部を当接させることができる。つまり、填充材を充填する高さの範囲を限定するために、収容体の下部に支持部材を設ける必要がなくなる。
【0021】
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の填充材収容体において、 第1部材及び第2部材が有する円筒曲面部の周方向の両端部には、布状の側端連結部材が填充材の漏出を防ぐように接合され、 両端部に設けられた前記側端連結部材の少なくとも一方は第1部材及び第2部材の上方に延長され、 前記上部連結部材は、前記側端連結部材が上方に延長された周方向の端部を越えて延長され、 該上部連結部材の延長された部分が前記側端連結部材の上方に延長された部分と重ね合わされ、双方の側縁が接合されて筒状となり、内側が第1部材と第2部材との間に填充材を注入する注入口となっているものとする。
【0022】
この填充材収容体では、第1部材及び第2部材の円筒曲面部並びに第1フランジ部及び第2フランジ部が自立する程度に剛性を有するものとなっていても、側端連結部材と上面連結部材との接合部分に注入口を設けることにより、2つの円筒曲面部又は2つのフランジ部に大きな変形を生じさせることなく第1部材と第2部材との間に填充材を充填することが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明の填充材収容体では、路盤コンクリートから立ち上げられた突起と軌道スラブとの間に填充材を効率よく充填するとともに、突起及び軌道スラブに良好な密着性を有するように填充材を充填することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態である填充材収容体を使用して構築することができるスラブ軌道の概略斜視図である。
図2】本発明の一実施形態である填充材収容体の概略斜視図である。
図3図2に示す填充材収容体を構成する第1部材及び第2部材の概略斜視図である。
図4図2に示す填充材収容体を路盤コンクリートから立ち上げられた突起と軌道スラブとの間に装着した状態を示す断面図である。
図5図2に示す填充材収容体の側端部の平断面図である。
図6図2に示す填充材収容体の、填充材を注入する注入口が設けられた側端部を示す立断面図である。
図7図2に示す填充材収容体を路盤コンクリートから立ち上げられた突起と軌道スラブとの間に装着する状態を示す概略斜視図である。
図8】突起と軌道スラブとの間に装着されて填充材の充填が完了した填充材収容体の上部を示す断面図である。
図9】突起と軌道スラブとの間隔が大きいとき又は小さいときの、填充材が充填された填充材収容体の上部の状態を示す断面図である。
図10】本発明の他の実施形態である填充材収容体を示す断面図である。
【0025】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の填充材収容体を使用して構築することができるスラブ軌道の概略斜視図である。
このスラブ軌道は、路盤コンクリート1の上にセメントアスファルトモルタル層2を介して多数の軌道スラブ3が軌道の方向に配列されており、この上にレール4が締結具5によって締結されている。
配列されて隣り合う軌道スラブ3の端面が対向する部分には、路盤コンクリート1から円柱形状の突起6が立ち上げられている。軌道スラブ3の端部にはこの突起の形状に対応して平面形状が円の一部となる切欠部3aが設けられ、隣り合う軌道スラブの切欠部3aが上記突起6と間隔をあけて囲むものとなっている。軌道スラブ3に設けられた切欠部内の鉛直方向に軸線を有する円筒曲面と突起6の外周面の円筒曲面との間に填充材を充填し、路盤コンクリート1に固定されている突起6によって軌道スラブ3の位置を規制するものとなっている。
【0026】
本発明の一実施形態である填充材収容体10は、上記軌道スラブ3の切欠部3a内の円筒曲面と突起6の外周面との間に填充材を充填するために用いられるものである。したがって、図2に示すように、隣り合う軌道スラブ3にそれぞれ設けられた切欠部3aの一方の円筒曲面と突起の外周面との間に装着するように、平面形状が円弧状に湾曲している。そして、軌道スラブ3と突起6との間隙を囲い込むように封鎖するものであり、この封鎖された空間内に填充材を充填するものである。
【0027】
この填充材収容体10は、突起6の周面に沿った円筒曲面部11aを含み、該円筒曲面部11aの形状を維持して自立する第1部材11と、突起の外周面と間隔を開けて対向するように形成された軌道スラブの凹状曲面の範囲に沿った円筒曲面部12aを含み、該円筒曲面部12aの形状を維持して自立する第2部材12と、対向する第1部材の円筒曲面部11aと第2部材の円筒曲面部12aとの間の空間の上方を塞ぐように、第1部材11及び第2部材12の上部に接続された上部連結部材13(図2には示さない、図4参照)と、第1部材11と第2部材12の側端部を連結する側部連結部材14と、で主要部が形成されており、第1部材及び第2部材の円筒曲面部11a,12aの周方向の端部には第1部材11と第2部材12との間に填充材を充填するための注入口15が設けられている。
【0028】
上記第1部材11は、填充材がにじみ出す程度の大きさの小孔を多数有する薄板材からなり、図3に示すように突起6の外周面とほぼ同形状の円筒曲面部11aと、この円筒曲面部11aの上縁から対向する第2部材側にほぼ水平に張りだした第1フランジ部11bと、上記円筒曲面部11aの下側に連続して設けられ、該円筒曲面部11aより曲率半径が拡大された下端拡径部11cと、円筒曲面部11aの周方向の端縁から対向する第2部材側に張り出してほぼ鉛直な面を形成する周端張出部11dとを有するものである。
【0029】
この第1部材11を構成する薄板材は、熱可塑性樹脂からなる繊維を含む不織布を加熱し、金型内で加圧したものである。これにより、多数の熱可塑性樹脂の繊維が互いに交叉する部分で溶融又は軟化し、圧着されることによって剛性を有する薄い板状となる。そして、金型によって上記円筒曲面部11a、第1フランジ部11b、下端拡径部11c及び周端張出部11dが連続した一体の部材として形成されたものである。この薄板状となった第1部材11は、交叉する繊維が互いに結合されることによって剛性を有するものとなる。そして、その剛性は、円筒曲面部11aが軸線を上下方向にして自立する程度のものであって、第1フランジ部11bはほぼ水平に張り出した状態を維持することができる剛性を有するものとする。また、金型内で熱可塑性樹脂が加熱及び加圧されても繊維間の空隙が残り、填充材がにじみ出すことができる程度の小孔が存在する程度に加熱及び加圧されたものである。
なお、上記不織布は全ての繊維が熱可塑性樹脂からなるものであってもよいが、熱可塑性樹脂以外の材料からなる繊維が含まれるものであってもよく、熱可塑性樹脂も溶融温度が異なる樹脂を用いた繊維が混在するものであってもよい。また、繊維の太さ、繊維の密度等も上記繊維の材料とともに、上記薄板材の剛性及び小孔の存在の条件を満たすように調整することができるものである。
【0030】
上記第2部材12は、軌道スラブ3に形成された切欠部内の円筒曲面とほぼ同形状の円筒曲面部12aと、この円筒曲面部12aの上縁から対向する第1部材側に張り出した第2フランジ部12bと、上記円筒曲面部12aの下側に連続して設けられ、該円筒曲面部12aより曲率半径が縮小された下端縮径部12cと、円筒曲面部12aの周方向の端縁から対向する第1部材11と反対側、つまり円筒曲面の外側に張り出してほぼ鉛直な面を形成する周端ガイド部12dとを有するものである。
この第2部材12は、第1部材11と同じ薄板材からなるものであり、同様に金型内で円筒曲面部12a、第2フランジ部12b、下端縮径部12c及び周端ガイド部12dが一体に連続するものとして形成されたものである。そして、同様に円筒曲面部12aが自立し、第2フランジ部が張り出した状態を維持することができる程度の剛性を有するとともに、填充材がにじみ出す多数の小孔を有するものである。
【0031】
第1部材11の下端拡径部11cと第2部材12の下端縮径部12cとは、円筒曲面を形成しており、その径は第1部材11の下端拡径部11cが第2部材12の下端縮径部12cよりわずかに小さくなっている。そして、第1部材11と第2部材12とは、下端拡径部11cと下端縮径部12cとを重ね合わせ、加熱及び加圧することによって接合されている。これにより第1部材の円筒曲面部11aと第2部材の円筒曲面部12aとが間隔をあけて互いに対向するとともに、第1部材と第2部材との下部から填充材が漏出しないように封鎖するものである。
【0032】
上記上部連結部材13は、伸縮可能な布状材からなり、第1部材11及び第2部材12の湾曲した平面形状に沿って平面形状が湾曲した帯状の部材である。そして、両側縁がそれぞれ第1部材11及び第2部材12の上部で第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bの下側の円筒曲面部11a,12aに接合されている。これにより、図4に示すように対向する第1部材の円筒曲面部11aと第2部材の円筒曲面部12aとの間の空間の上方を塞ぐように、第1部材11及び第2部材12の上部を連結するものである。これにより、填充材が充填される前では、図4に示すように上部連結部材13がやや垂れ下がった状態となる。
上部連結部材13と第1部材11及び第2部材12との接合は、加熱及び加圧によって接着する、いわゆるヒートシールとするのが望ましいが、その他の方法、例えば縫合等であっても良い。
【0033】
上部連結部材13の上面には、湾曲した形状の中心線に沿って所定幅の上面板16が張り付けられている。この上面板16は、第1部材11又は第2部材12とほぼ同等の剛性を有する薄板材を用いるのが望ましいが、填充材がにじみ出す小孔は設けられていてもよいし、設けられていないものであってもよい。この上面板16は、突起6の外周面と軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面との間隙の中心線に沿って湾曲した形状で、その幅は、突起6の外周面と軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面との間隔の許容最小幅よりわずかに小さい寸法とするのが望ましい。また、この上面板16と上部連結部材13との接着は、上面板13の全幅ではなく、中心線に沿って双方の接合が可能な小さい幅で接着するのが望ましい。これにより上部連結部材13の伸縮が制限されるのを抑制するものとなっている。
なお、上記許容最小幅は、突起6の外周面と軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面との間隔の設計値に対して施工誤差等による増減が許容される範囲として定められた最小値である。また、許容される範囲の最大値は許容最大幅として予め定められる。
【0034】
上記側端連結部材14は、布状の部材であって、図2に示すように上下方向の軸線を有する帯状の部材である。そして、両側縁が第1部材11及び第2部材12の周方向の端部を互いに連結し、第1部材11と第2部材11との間の空間を封鎖するものである。
側端連結部材14と第1部材11及び側端連結部材14と第2部材12との接合は、図5に示すように、第1部材の周端張出部11dと第2部材の周端ガイド部12dにそれぞれ側端連結部材14の両縁部を接着するものである。接着は加熱及び加圧によるヒートシールとするのが望ましい。
【0035】
第1部材及び第2部材の円筒曲面部11a,12aを周方向の両端で連結する側端連結部材14の少なくともいずれか一方は、図2に示すように第1部材11及び第2部材12の上端より上方に延長されている。一方、上部連結部材13は、側端連結部材14が上方に延長された周方向の端部で、円筒曲面部11a,12aの周方向の端部より延長されている。そして、側端連結部材14の上方に延長された延長部分14aと、上部連結部材13の延長部分13aとは、帯状となった両側縁部が接合され、筒状となった部分を形成している。この筒状となった部分の内側は、図6に示すように第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bの下側で第1部材と第2部材の円筒曲面部11a,12aの間の空間に連通し、第1部材11と第2部材12との間へ填充材を充填するための注入口15となっている。
【0036】
以上に説明したように構成された填充材収容体10は、図7に示すように路盤コンクリート1から立ち上げられた突起6と軌道スラブ3の切欠部との間の円弧状の間隙8に上方から差し入れることができる。このとき周端ガイド部12dが軌道スラブの端面3bに当接するように位置を合わせ、軌道スラブの端面3bに沿って下降させることにより、突起6の外周面6aと軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面3cとが対向する領域に正確に装着することができる。そして、図4に示すように重ね合わされた下端拡径部11cと下端縮径部12cとによって路盤コンクリート1上に支持され、第2部材の円筒曲面部12aがセメントアスファルトモルタル層2の上に支持された軌道スラブ3の円筒曲面3cに対向する位置に装着される。
【0037】
上述のように填充材収容体10が突起6と軌道スラブ3との間に装着された状態で、図4に示すように第1部材11と第2部材12との間に注入口15から流動性を有する填充材が充填される。このとき、第1部材の円筒曲面部11aは、突起6の外周面6aとほぼ同形状に成形されており、第1部材の円筒曲面部11aは突起6の外周面6aに大きな隙間を生じることなく当接される。また、第2部材の円筒曲面部12aも同様に軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面3cに沿って大きな隙間を生じることなく当接される。そして、第1部材11と第2部材12との間に円筒曲面部11a,12aの上端まで充填される。このとき、図4に示すように第1部材11と第2部材12の間に貯留された填充材7の流体圧Pによって第1部材及び第2部材の円筒曲面部11a,12aが突起6の外周面及び軌道スラブ3の円筒曲面に押し付けられ、下端縮径部11c及び下端拡径部12cに填充材の重量による負荷が大きく作用することなく、填充材収容体10の位置が維持される。
【0038】
填充材が円筒曲面部11a,12aの上部まで充填されると、図4に示すようにやや垂れ下がるように支持されていた上部連結部材13及び上面板16は、填充材7の上面によって押し上げられ、図8に示すように第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bの下面に押し付けられる。そして、第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bはほぼ水平に張り出した状態を維持することができる程度の剛性を有することによって填充材7の上面を押さえ、填充材の上面を平坦にすることができる。また、上面板16は第1フランジ部11bと第2フランジ部12bとの間に下側から架け渡すように押し付けられ、充填された填充材7の表面を平端にすることに寄与するものとなる。これにより第1部材11と第2部材12との間に充填されて第1部材及び第2部材の円筒曲面部11a,12aからにじみ出した填充材7は突起6及び軌道スラブ3に密着し、填充材収容体10にしわが生じたり、よじれたりすることなく填充材7を良好な状態で充填することが可能となる。このような状態で填充材が硬化することにより、軌道スラブ3は突起6によって位置が規制されるものとなる。
【0039】
また、突起6の外周面と軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面との間隔が、施工時の誤差等によってあらかじめ定められた設計値より大きく又は小さくなっているときにも、第1部材と第2部材の円筒曲面部11a,12aは、それぞれ突起3の外周面及び軌道スラブ3の円筒曲面に沿って正確に当接される。つまり、突起6の外周面と軌道スラブ3の円筒曲面が鋼型枠を用いて正確な形状に形成されており、この形状に沿ってほぼ同じ形状に第1部材と第2部材の円筒曲面部11a,12aが成形されている。そして、伸縮可能な上部連結部材13で連結された第1部材11と第2部材12とが相対的に移動し、それぞれが突起6の外周面と軌道スラブ3の円筒曲面に正確に当接される。したがって、突起6と軌道スラブ3との間隔が異なるときにも、填充材収容体10にしわやよじれを生じることなく良好な状態で填充材が充填される。
【0040】
また、填充材7の上面も、突起6と軌道スラブ3との間隔に誤差があるときに、次のようにほぼ水平に仕上げることが可能となる。
突起6の外周面と軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面との間隔が、あらかじめ定められた設計値より大きくなっているときには、第1フランジ部11bの先端と第2フランジ部12bの先端とが離れた状態になることがあるが、上面板16が第1フランジ部11bと第2フランジ部12bとの間に架け渡された状態で填充材の上面を平坦に規制する。そして、許容最大幅となって第1フランジ部11bの先端と第2フランジ部12bの先端が上面板16の幅より大きく離れたときにも、図9(a)に示すように上部連結部材13に貼り付けられた上面板16が第1フランジ部11bと第2フランジ部12bとの間で填充材の上面の形状を平坦に規制するものとなる。
【0041】
一方、突起6の外周面と軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面との間隔が、あらかじめ定められた設計値より小さくなっているときには、図9(b)に示すように第1フランジ部11bと第2フランジ部12bとが上下に重ね合わされ、上面板16がその下側に当接された状態で填充材の上面を平坦に仕上げることが可能となる。
【0042】
上記第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bの張り出し長並びに上面板16の幅は、それぞれが突起6と軌道スラブ3との間隙の許容最小幅とほぼ同じか、これより小さく設定するのが望ましい。また、第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bの張り出し長並びに上面板16の幅の合計値が許容最大幅とほぼ同じか、上記合計値より大きく設定するのが望ましい。
上記実施の形態の填充材収容体10は、突起6と軌道スラブ3との間隔の設計値が40mmで、許容最大幅が60mm、許容最小幅が20mmに設定されたスラブ軌道に使用するものであり、第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bの張り出し長が20mm、上面板16の幅が20mmとなっている。
【0043】
以上に説明した填充材収容体10を用いることにより、軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面と突起6の外周面との間に填充材を効率よく充填することができるともに、填充材収容体10にしわが生じたり、よじれたりすることなく切欠部内の円筒曲面と突起6の外周面とに良好に密着し、填充材の上面を平坦に仕上げることができる。また、軌道に横断勾配があって軌道スラブ3が横断方向に傾斜して設けられる場合において、填充材の上面を軌道スラブ3の勾配に倣って仕上げるときには、低位にある部分で第1フランジ部11b、第2フランジ部12b及び上面板16が填充材の上面を押さえ、低位にある位置から高位にある位置にわたって軌道スラブの傾斜に沿って填充材の上面を仕上げることができる。
【0044】
図10は、本発明の他の実施形態である填充材収容体を示す断面図である。
この填充材収容体20は、図2から図9までに示すものと同様に、自立する円筒曲面部21a,22aを有する第1部材21及び第2部材22と、対向する第1部材の円筒曲面部21aと第2部材の円筒曲面部22aとの上部に接続された上部連結部材23と、第1部材21と第2部材22の側端部を連結する側部連結部材(図示しない)と、上部連結部材23に貼り付けられた上面板26とを有するものであるが、この填充材収容体20では、第1部材21及び第2部材22に下端拡径部及び下端縮径部が形成されておらず、これらに代えて下端支持部材27が設けられている。
【0045】
上記下端支持部材27は、合成樹脂の発泡材27aを不織布27bによって包んだものであり、突起6と軌道スラブ3との間隙に沿って湾曲した形状となっている。薄板材からなる第1部材21及び第2部材22の下縁部は、図10に示すように上記下端支持部材27にヒートシールによって接合されており、第1部材21及び第2部材22の下端部を閉鎖するとともに円筒曲面部21a,22aを所定の高さに支持するものである。これにより、第2部材の円筒曲面部22aは軌道スラブ3の切欠部内の円筒曲面に当接され、第1部材の円筒曲面部21aは突起の外周面に当接される。
【0046】
このような填充材収容体20も、図2から図9までに示す填充材収容体10と同様に機能し、突起6と軌道スラブ3との間に効率よく、良好な状態で填充材を充填することが可能となる。
【0047】
なお、図1から図10までに基づいて説明した填充材収容体10,20は、本発明の実施形態であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、材料、形状、寸法等を変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0048】
1:路盤コンクリート, 2:セメントアスファルトモルタル層, 3:軌道スラブ, 3a:軌道スラブの切欠部, 3b:軌道スラブの端面, 3c:軌道スラブの切欠部内の円筒曲面, 4:レール, 5:締結具, 6:突起, 6a:突起の外周面, 7:填充材, 8:突起と軌道スラブとの間の円弧状の間隙,
10:填充材収容体, 11:第1部材, 11a:第1部材の円筒曲面部, 11b:第1部材の第1フランジ部, 11c:第1部材の下端拡径部, 11d:第1部材の周端張出部, 12:第2部材, 12a:第2部材の円筒曲面部, 12b:第2部材の第2フランジ部, 12c:第2部材の下端縮径部, 12d:第2部材の周端ガイド部, 13:上部連結部材, 14:側部連結部材, 15:注入口, 16:上面板,
20:填充材収容体, 21:第1部材, 21a:第1部材の円筒曲面部, 21b:第1部材の第1フランジ部, 22:第2部材, 22a:第2部材の円筒曲面部, 22b:第2部材の第2フランジ部, 23:上部連結部材, 26:上面板, 27:下端支持部材, 27a:発泡材, 27b:不織布
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2020年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
路盤コンクリート上に配列されて上面に鉄道レールが締結される軌道スラブと、前記路盤コンクリートから立ち上げられた円柱形状の突起との間の円弧状の間隙に填充材を充填するための填充材収容体であって、
前記填充材がにじみ出す多数の小孔を有する薄板材からなり、前記突起の周面に沿った円筒曲面部を含み、該円筒曲面部の形状を維持して自立する第1部材と、
前記填充材がにじみ出す多数の小孔を有する薄板材からなり、前記突起の周面と間隔を開けて対向するように形成された前記軌道スラブの凹状の円筒曲面に沿った円筒曲面部を含み、該円筒曲面部の形状を維持して自立する第2部材と、
伸縮可能な布状材からなり、対向する第1部材の円筒曲面部と第2部材の円筒曲面部との間の空間の上方を塞ぐように、第1部材及び第2部材の上部に接続された上部連結部材と、を有し、
第1部材と第2部材とは、双方の前記円筒曲面部の周方向の端部及び双方の円筒曲面部の下部が、第1部材と第2部材との間に充填された填充材の漏出が生じないように、互いに連結又は連結用の布状材を介して連結されていることを特徴とする填充材収容体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 路盤コンクリート上に配列されて上面に鉄道レールが締結される軌道スラブと、前記路盤コンクリートから立ち上げられた円柱形状の突起との間の円弧状の間隙に填充材を充填するための填充材収容体であって、 前記填充材がにじみ出す多数の小孔を有する薄板材からなり、前記突起の周面に沿った円筒曲面部を含み、該円筒曲面部の形状を維持して自立する第1部材と、 前記填充材がにじみ出す多数の小孔を有する薄板材からなり、前記突起の周面と間隔を開けて対向するように形成された前記軌道スラブの凹状の円筒曲面に沿った円筒曲面部を含み、該円筒曲面部の形状を維持して自立する第2部材と、 伸縮可能な布状材からなり、対向する第1部材の円筒曲面部と第2部材の円筒曲面部との間の空間の上方を塞ぐように、第1部材及び第2部材の上部に接続された上部連結部材と、を有し、 第1部材と第2部材とは、双方の前記円筒曲面部の周方向の端部及び双方の円筒曲面部の下部が、第1部材と第2部材との間に充填された填充材の漏出が生じないように、互いに連結又は連結用の布状材を介して連結されている填充材収容体を提供する。