【解決手段】1日の中で摂取するカロリー量の目安とする値である許容カロリー量に対する、実際に飲食により摂取して記録されたカロリー量を示す摂取済みカロリー量を利用者に提供するプログラムであって、プログラムは、これからの飲食で摂取見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量を、利用者の入力に基づいて取得する見込みカロリー量取得部、取得した前記見込みカロリー量に基づく食事メニューの提示を行う提示部、としてコンピュータシステムを機能させる。
1日の中で摂取するカロリー量の目安とする値である許容カロリー量に対する、実際に飲食により摂取して記録されたカロリー量を示す摂取済みカロリー量を利用者に提示するプログラムであって、
これからの飲食で摂取見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量を、利用者の入力に基づいて取得する見込みカロリー量取得部、
取得した前記見込みカロリー量に基づく食事メニューを決定する決定部、
前記決定した食事メニューを利用者に提示する提示部、
としてコンピュータシステムを機能させるプログラム。
前記提示部は、前記見込みカロリー量を取得する前において、前記摂取済みカロリー量を構成するカロリー量に対する食事対象に応じた初期値を前記見込みカロリー量とした前記合計量として、前記対比状況を提示する
請求項2から4のいずれか一項に記載のプログラム。
前記提示部は、前記対比状況として、前記摂取済みカロリー量を第1提示態様、前記見込みカロリー量を第2提示態様として提示し、前記合計量が前記許容カロリー量を超えた場合に、前記第2提示態様を第3提示態様に変更して提示する。
請求項2から5のいずれか一項に記載のプログラム。
前記提示部は、前記対比状況として、前記摂取済みカロリー量を第1提示態様、前記見込みカロリー量を第2提示態様として提示し、前記合計量が前記許容カロリー量を超えた場合に、前記許容カロリー量を超えた分の前記第2提示態様を第3提示態様に変更して提示する
請求項2から5のいずれか一項に記載のプログラム。
前記提示部は、前記摂取済みカロリー量と取得された前記見込みカロリー量との合計量が、前記許容カロリー量を超過する場合に、超過分のカロリー量に相当する運動量の運動を提示する、
請求項1から9のいずれか一項に記載のプログラム。
1日の中で摂取するカロリー量の目安とする値である許容カロリー量に対する、実際に飲食により摂取して記録されたカロリー量を示す摂取済みカロリー量を利用者に提示する情報処理装置であって、
これからの飲食で摂取見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量を、利用者の入力に基づいて取得する見込みカロリー量取得部と、
取得した前記見込みカロリー量に基づく食事メニューを決定する決定部と、
前記決定した食事メニューを利用者に提示する提示部と、
を備える情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1(
図1A、
図1B)は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置1で動作する収支管理アプリケーションApの画面例を示す概略図である。
収支管理アプリケーションApは、利用者の食事と運動を管理するプログラムである。収支管理アプリケーションApは、利用者の一日の中で摂取するカロリー量の目安とする値である許容カロリー量、利用者が実際に飲食により摂取して記録されたカロリー量を示す摂取済みカロリー量、利用者がこれからの飲食で摂取する見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量に基づいて、当該見込みカロリー量に基づく食事メニューや、所定のカロリー量を消費する運動を提示する。
すなわち、本実施形態に係る収支管理アプリケーションApは、利用者が飲食する前に見込みカロリー量に基づく食事メニューの提示や、見込みカロリー量が許容カロリー量を超える場合には超過したカロリー量に相当する運動を提示するプログラムである。
【0011】
収支管理アプリケーションApは、情報処理装置1で動作する。情報処理装置1は、例えば、携帯電話機またはスマートフォン等の可搬型情報端末装置である。情報処理装置1は、表示装置40を少なくとも備える。情報処理装置1は、収支管理アプリケーションApの画面として、表示装置40に食事提示を行う画像G10を表示させる。
画像G10には、摂取済みカロリー量の画像G11、見込みカロリー量の画像G12、スライダーG13、対比状況を示す画像G14、許容カロリー量から摂取済みカロリー量と見込みカロリー量との合計量を減算した値を示す画像G15、超過するカロリー量を示す画像G16、運動内容を示す画像G17、ボタン画像G18の少なくとも何れか一つが表示される。
【0012】
例えば、
図1Aの画像G10には、許容カロリー量が1868kcalであって、摂取済みカロリー量が198kcalである場合に画像G11として「現在の摂取カロリー198kcal」と表示される。画像G10には、見込みカロリー量の画像G12として「1031kcal」と表示され、許容カロリー量から摂取済みカロリー量と見込みカロリー量との合計量を減算した値を示す画像G15として「639kcal」と表示される。また、画像G10には、見込みカロリー量を入力するためのスライダー操作子としてのスライダーG13が表示される。見込みカロリー量は、利用者によるスライダーG13の操作によって、入力される。このスライダーG13の操作によって、見込みカロリー量を連続的に可変して入力することができる。なお、見込みカロリー量の入力は、スライダーG13の操作による入力に限らない。例えば、見込みカロリー量を増加する操作子(例えばボタン画像)と減少する操作子(例えばボタン画像)を備えて、操作子をロングタップ(「長押し」ともいう)することでロングタップしている時間だけ見込みカロリー量が増加または減少させるようにして入力する方法を採用できる。また、ロングタップの代わりにシングルタップを繰り返して行って、繰り返した分だけ見込みカロリー量が増加または減少させるようにして入力する方法を採用できる。
【0013】
スライダーG13の操作によって見込みカロリー量を入力した場合において、摂取済みカロリー量と見込みカロリー量との合計量が許容カロリー量以内であるとき、
図1Aのように、画像G10には、許容カロリー量に対する摂取済みカロリー量及び見込みカロリー量の対比状況を示す画像G14が表示される。
図1Aに示す例では、対比状況を示す画像G14として、例えば、摂取済みカロリー量を示す画像G14aと見込みカロリー量を示す画像G14bとが、許容カロリー量を示す表示領域と対比表示される。本図では図示していないが、許容カロリー量を示す表示領域を示す画像を表示してもよい。さらに、許容カロリー量から摂取済みカロリー量と見込みカロリー量との合計量を減算した値を示す画像G15が表示される。一方、摂取済みカロリー量と見込みカロリー量との合計量が許容カロリー量を超過するとき、
図1Bのように、画像G10には、超過するカロリー量を示す画像G16が表示される。また、超過するカロリー量に相当する運動内容を示す画像G17が表示される。
【0014】
画像G10では、スライダーG13の操作が続けて行われることに応じてスライダーG13の操作途中段階で入力される見込みカロリー量に従って、画像G14、画像G15、画像G16、および画像G17の一部または全部が更新されて表示される。
スライダーG13の操作による見込みカロリー量を取得した後に、「提示を受ける」と表示されたボタン画像G18に対する利用者の操作が行われると、画像G10には、見込みカロリー量に基づく食事メニューが表示される。なお、ボタン画像G18を操作せずに、スライダーG13の操作を続けて行いながら、画像G14、画像G15、画像G16、および画像G17を更新すると共に、食事メニューが更新されて表示されるようにしてもよい。
【0015】
このようにすることで、収支管理アプリケーションApは、食事前に利用者が希望する任意のカロリー量、例えば、利用者がこれから摂取する摂取見込みの見込みカロリー量に応じた食事メニューを提示することができる。
また、利用者の基礎代謝、利用者の運動習慣、利用者の目標体重などによって設定された1日あたりの許容カロリー量に対する、摂取済みカロリー量と見込みカロリー量との合計量の対比状況を、利用者が視覚的に確認することができる。見込みカロリー量は、今度の食事をとることで取得されるカロリー量を示すため、摂取済みカロリー量と見込みカロリー量との合計量から、食事をとる前の段階で、例えば、1日あたりの許容カロリー量を超過しないような食事メニューを選択することができる。また、1日あたりの許容カロリー量を超えた食事メニューを選択した場合でも、事前に超過するカロリー量に相当する運動内容を知ることができる。
【0016】
図2は、情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図である。
情報処理装置1は、制御装置10と、記憶装置20と、通信装置30と、表示装置40と、入力装置50と、を含んで構成される。
制御装置10は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の処理回路を含んで構成され、情報処理装置1の各要素を統括的に制御する。
制御装置10は、記憶装置20に記憶されたプログラムを実行することで、利用者のカロリー量収支を管理するための複数の機能を実現する。なお、制御装置10の一部の機能を専用の電子回路で実現した構成、または、制御装置10の機能を複数の装置に分散した構成を採用してもよい。
【0017】
記憶装置20は、制御装置10が実行するプログラムと制御装置10が使用する各種のデータとを記憶する。記憶装置20には、例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが任意に採用され得る。なお、情報処理装置1とは別体の記憶装置20、例えばクラウドストレージ等を利用することも可能である。
記憶装置20は、例えば利用者情報を記憶する。利用者情報は、利用者の身体または生活に関する情報である。具体的には、利用者情報は、利用者の性別、体重、身長、年齢、活動強度、活動時間および目標体重を含む。活動強度は、利用者の日常的な活動量の指標であり、複数の段階の何れかに設定される。活動時間は、利用者が活動する時間であり、具体的には起床時刻と就寝時刻とで指定される。目標体重は、利用者の体重の目標値である。なお、利用者が目標体重を指定していない場合には、目標体重が設定されていない状態(以下「目標未設定状態」という)となる。なお、利用者情報には、利用者の運動履歴情報が含まれていてもよい。
【0018】
通信装置30は、他の装置と通信するためのインタフェースである。情報処理装置1は、情報処理装置1内の記憶装置20にデータを格納してもよいし、通信装置30を介してネットワークに接続されたサーバ装置やデータベースに格納されたデータを送受信してもよい。ここでいうデータは、カロリー量に応じた表形式のデータであってもよいし、食品データベースであってもよいし、カロリー量に応じた食事メニューのデータであってもよい。食品データベースの場合、通信装置30は、制御装置10の指示に従ってデータベース内のデータを取得可能に通信すればよい。
【0019】
表示装置40は、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electroluminescence)表示パネル等で構成され、制御装置10から指示された画像を表示する。
【0020】
入力装置50は、利用者からの操作を受け付ける操作機器である。具体的には、利用者が操作可能な複数の操作子、または、表示装置40の表示面に対する接触を検知するタッチパネルが、入力装置50として好適に利用される。
【0021】
図3は、制御装置10の機能構成の一例を示す概略ブロック図である。
制御装置10は、収支管理部110と、決定部130と、提示部150と、を含んで構成される。
収支管理部110は、利用者の1日(24時間)毎のカロリー量収支を管理する。カロリー量収支は、利用者が摂取したカロリー量と消費したカロリー量との関係である。収支管理の時間的な単位である1日は、利用者の活動時間に応じた時点を始点または終点とする期間である。すなわち、収支管理部110は、利用者の活動時間に応じて1日の始点または終点を自動的に設定する。例えば、利用者情報が示す利用者の起床時刻から所定の時間(例えば2時間)だけ手前の時点を始点として1日が画定される。以上の説明から理解される通り、収支管理の単位となる1日は、午前零時から24時間にわたる固定の期間ではなく、利用者の活動時間に応じた可変の始点から24時間にわたる期間である。すなわち、1日の始点および終点が利用者毎に個別に設定される。
【0022】
収支管理部110は、利用者が1日内に摂取することが許容されるカロリーの残量(以下「残余カロリー量Cr」という)を算定する。残余カロリー量Crは、以下の数式(1)で表現される通り、許容カロリー量Caと摂取カロリー量Ciと見込みカロリー量Chとの差分である。
残余カロリー量Cr=許容カロリー量Ca−摂取カロリー量Ci−見込みカロリー量Ch…(1)
【0023】
許容カロリー量Caは、利用者が1日の中で摂取するカロリー量の目安とする値であり、摂取カロリー量Ciは、利用者が、例えば飲食により摂取して記録されたカロリー量を示す摂取済みカロリー量である。数式(1)から理解される通り、残余カロリー量Crは、摂取カロリー量Ciと見込みカロリー量Chとの合計量とが許容カロリー量Caに到達するまでに1日内で利用者が目安とする摂取カロリー量の残量である。上記目安とする値は、上限値であってもよい。
【0024】
許容カロリー量Caは、以下の数式(2)で表現される通り、目標カロリー量Ctと消費カロリー量Cbとの合計量である。
許容カロリー量Ca=目標カロリー量Ct+消費カロリー量Cb …(2)
【0025】
目標カロリー量Ctは、利用者が1日の中で摂取すべきカロリー量の目標値である。消費カロリー量Cbは、日常生活以外の積極的ないし自発的な運動により利用者が1日の中で消費した合計のカロリー量である。数式(2)から理解される通り、例えば利用者の運動により消費カロリー量Cbが増加するほど、許容カロリー量Caは増加する。すなわち、運動により消費したカロリー量分だけ、利用者が1日の中で摂取するカロリー量の目安とする値が増加する。
【0026】
見込みカロリー量Chを入力しておらず、摂取カロリー量Ciが許容カロリー量Caを下回る状態では(Ci<Ca)、残余カロリー量Crは正数である。すなわち、利用者は、現時点から1日の終点までに最大で残余カロリー量Crを摂取することが許容される。他方、例えば利用者の過食により摂取カロリー量Ciが許容カロリー量Caを上回ると(Ci>Ca)、残余カロリー量Crは負数となる。以下の説明では、残余カロリー量Crが負数である場合の当該数値の絶対値を「過剰カロリー量Ce」と表記する。すなわち、過剰カロリー量Ceは、許容カロリー量Caを超過して利用者が1日の中で過剰に摂取した(または、摂取することになる)カロリー量である。過剰カロリー量Ceを解消するためには、利用者は、例えば運動により当該過剰カロリー量Ceを消費する必要がある。
【0027】
図4は、収支管理部110の機能構成の一例を示す概略ブロック図である。
収支管理部110は、目標カロリー量設定部111と、摂取カロリー量特定部113と、消費カロリー量特定部115と、見込みカロリー量取得部117と、残余カロリー量算出部119と、を含んで構成される。
【0028】
目標カロリー量設定部111は、目標カロリー量Ctを設定する。目標カロリー量Ctは、日常生活の維持および目標の減量の達成のために利用者が1日の中で摂取すべきカロリー量である。具体的には、目標カロリー量設定部111は、利用者の基礎代謝量と活動強度と減量幅と減量期間とから目標カロリー量Ctを算定する。基礎代謝量は、利用者の生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギー量であり、利用者情報が示す性別、身長、体重および年齢に応じて設定される。基礎代謝量と活動強度とに応じて生活活動量が算定される。摂取カロリー量Ciが生活活動量と同等である場合、理論的には利用者の体重は増減しない。
【0029】
減量幅は、利用者情報が示す目標体重と利用者の実際の体重との差分である。具体的には、減量幅は、利用者が体重を目標体重まで減量するために必要な体重の変化量である。減量期間は、利用者の体重を目標体重に調整するための期間の時間長である。例えば、減量期間は、例えば1ヶ月である。なお、減量期間は可変長としてもよい。目標カロリー量設定部111は、以上に説明した減量幅を達成するために消費すべきカロリー量を生活活動量から減算した数値を1日の目標カロリー量Ctとして設定する。目標体重が変更されるたびに目標カロリー量Ctは更新される。なお、目標カロリー量Ctを例えば曜日毎に設定してもよい。例えば、平日(月曜日から金曜日)と週末(土曜日および日曜日)とで目標カロリー量Ctを相違させてもよい。
【0030】
ただし、減量期間に対する減量幅が過大である場合には、利用者の健康が損なわれる可能性がある。そこで、第1実施形態の目標カロリー量設定部111は、所定の制限値を下回る範囲で減量幅を設定する。以上の構成によれば、利用者の健康を損なうような過剰な減量を防止することができる。なお、減量期間に対する減量幅が過大である場合には、当該制限値を減量幅として設定するとともに調整期間を伸長してもよい。また、目標カロリー量設定部111は、減量幅を制限しなくてもよい。
【0031】
摂取カロリー量特定部113は、利用者の1日の摂取カロリー量Ciを特定する。具体的には、摂取カロリー量特定部113は、入力装置50に対する利用者からの指示(具体的には食事内容の指定)に応じて摂取カロリー量Ciを特定する。他方、消費カロリー量特定部115は、利用者の1日の消費カロリー量Cbを特定する。具体的には、消費カロリー量特定部115は、入力装置50に対する利用者からの指示(具体的には運動内容の指定)に応じて消費カロリー量Cbを特定する。摂取カロリー量Ciおよび消費カロリー量Cbは、1日の始点においてゼロに初期化される。なお、摂取カロリー量Ciおよび消費カロリー量Cbの特定については、表示装置40による画像例を参照しながら後述する。
【0032】
見込みカロリー量取得部117は、利用者がこれからの飲食で摂取見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量Chを、利用者の入力に基づいて取得する。具体的には、見込みカロリー量取得部117は、入力装置50に対する利用者からの指示(具体的には、これから摂取を希望する食事におけるカロリー量の指定、例えば、スライダーG13の操作によるカロリー量の指定)に応じて見込みカロリー量Chを取得する。なお、見込みカロリー量Chは、スライダーG13による入力に代えて、または加えて見込みカロリー量Chが数値で直接入力されてもよい。
【0033】
残余カロリー量算出部119は、利用者の1日の残余カロリー量Crを算定する。具体的には、残余カロリー量算出部119は、目標カロリー量設定部111が設定した目標カロリー量Ctと、摂取カロリー量特定部113が特定した摂取カロリー量Ciと、消費カロリー量特定部115が特定した消費カロリー量Cbと、見込みカロリー量Chとを、前掲の数式(1)および数式(2)に適用することで、残余カロリー量Crを算定する。残余カロリー量Crが負数である場合、残余カロリー量算出部119は、当該負数の絶対値を過剰カロリー量Ceとして算定する。すなわち、残余カロリー量算出部119は、過剰カロリー量Ceを算定する要素(過剰カロリー量算定部)として機能する。前述の通り、摂取カロリー量Ciと消費カロリー量Cbとは1日の始点でゼロに初期化されるから、残余カロリー量Crは1日の始点において目標カロリー量Ctに初期化される。
【0034】
図3の決定部130は、取得した前記見込みカロリー量Chに基づく食事メニューを決定する。具体的には、利用者のスライダーG13の操作による見込みカロリー量Chの入力を、入力装置50を介して見込みカロリー量取得部117が取得し、決定部130は、「提示を受ける」ボタン画像G18の操作を受け付ける度に、提示する食事メニューを決定する。より詳細には、決定部130は、見込みカロリー量Ch以下となる食事メニューを、例えば記憶装置20が記憶する複数の食事メニューの中から、ランダムに決定する。
【0035】
ここで、食事メニューは、主食と副食とを少なくとも含む。主食は、日常の食事において主となる食物であり、例えば、米飯、パン、麺類、イモ類などの炭水化物やエネルギーを摂取可能な食事の中心となる食品である。副食は、汁物やサラダ、おかずなどの主食とともに食べる食物であり、穀類などの主菜とタンパク質などの副菜とが含まれる。なお、食事メニューには、主食や副食という構成ではない、丼料理や麺類だけのメニューも含まれていてもよい。また、主食および副食は、それぞれ1品に限られず、見込みカロリー量Chに応じていずれか一方または両方が複数であってもよいし、いずれか一方のみであってもよい。また、丼料理や麺類などの場合には、主食または副食のいずれかまたは両方を含まなくてもよい。
【0036】
なお、決定部130は、食事メニューのデータベースの情報を、情報処理装置1とサーバ装置との間で通信することで食事メニューを決定してもよい。
また、記憶装置20が記憶する複数の食事メニューは、単品での食事メニューもしくは複数の食事メニューを組み合わせたセットでの食事メニューの少なくとも一方についてのデータベースであってもよい。食事メニューのデータベースは、ネットワークで接続可能な記憶装置に記憶されていてもよいし、サーバ装置に記憶されていてもよい。食事メニューのデータベースは、食品のデータベースであってもよい。
また、決定部130は、見込みカロリー量Chを、通信装置30を介してサーバ装置に送信し、サーバ装置で決定された食事メニューを取得してもよい。
【0037】
図3の決定部130は、残余カロリー量算出部119が算定した過剰カロリー量Ceを消費するために利用者が実行すべき1日の運動内容を決定する。具体的には、決定部130は、残余カロリー量算出部119が過剰カロリー量Ceを算定すると、当該過剰カロリー量Ceに相当する運動内容を決定する。例えば、決定部130は、過剰カロリー量Ceが算定されると、記憶装置20が記憶する運動のデータベースを参照して、運動内容を、過剰カロリー量Ceに応じて決定する。運動内容は、例えば、ジョギング1時間のように、どの運動をどれだけの時間行う必要があるかを示す運動種別と運動量の情報である。
【0038】
なお、決定部130は、過剰カロリー量Ceが算定されると、利用者情報に含まれる運動履歴を参照して、利用者が得意とする運動(例えば最も記録回数が多い運動)をどれだけの時間行う必要があるかを、過剰カロリー量Ceに応じて決定してもよい。
また、決定部130は、利用者情報として運動履歴を用いる代わりに、または加えて、利用者情報に含まれる利用者の性別、体重、身長、年齢、活動強度のいずれか1つまたは複数の情報に応じて運動を決定してもよい。
【0039】
提示部150は、カロリー量収支に関する各種の情報を表示装置40(表示部410)に表示させる。また、提示部150は、食事メニューに関する各種の情報を表示装置40(表示部410)に表示させる。また、提示部150は、運動に関する各種の情報を表示装置40(表示部410)に表示させる。また、提示部150は、許容カロリー量Caに対する、摂取カロリー量Ciと取得された見込みカロリー量Chとの合計量の対比状況を利用者に提示する。
提示部150は、食事メニューや対比状況を表示装置40(表示部410)に表示させることに代えて、または加えてスピーカ部(不図示)に出力したり、通信装置30により外部に出力したりしてもよい。通信装置30(通信部310)により外部に出力することは、例えば、利用者が身に着けているウェアラブル端末に対して通信して、当該ウェアラブル端末に表示させることを含む。
【0040】
図5は、食事提示処理の一例を示すフローチャートである。食事提示処理は、例えば入力装置50に対する利用者からの操作を契機として開始される。
例えば、食事提示処理は、利用者による「食事提示」アイコンに対する操作を受け付けることにより開始される。
【0041】
見込みカロリー量取得部117は、入力装置50を介した利用者の入力、例えば、利用者のスライダーG13による操作に基づいて見込みカロリー量Chを取得する(ステップS100)。
提示部150は、取得した見込みカロリー量Chを示す画像を表示装置40に表示させる(ステップS102)。
制御装置10は、入力装置50を介した提示開始操作を受け付ける。例えば、決定部130は、利用者による「提示を受ける」ボタン画像G18の操作を受け付ける(ステップS104)。
【0042】
決定部130は、「提示を受ける」ボタン画像G18の操作を受け付けると、記憶装置20から見込みカロリー量Chに応じた食事メニュー、当該食事メニュー分量、当該食事メニューのカロリー量を取得する。具体的には、決定部130は、見込みカロリー量Chに応じた主食、汁物、野菜サラダ、主菜などの食事メニューのそれぞれの品と、食事メニューのそれぞれの品の分量、食事メニューのそれぞれの品のカロリー量を、記憶装置20(データベース)から取得する(ステップS106)。
【0043】
提示部150は、決定部130が決定した各食事メニュー、当該食事メニューの分量、当該食事メニューのカロリー量を示す情報を、表示装置40に表示させる。具体的には、提示部150は、決定部130が決定した主食、汁物、野菜サラダ、主菜などの各食事メニューと、それぞれの食事メニューの分量、それぞれの食事メニューのカロリー量を示す情報を、表示装置40に表示させる(ステップS108)。
制御装置10は、利用者による「閉じる」ボタンの操作を受け付けることにより食事提示処理を終了する。
【0044】
なお、決定部130は、利用者による「提示を受ける」ボタン画像G18の操作の度に食事メニューを記憶装置20からランダムに決定し、提示部150は、決定部130が決定した食事メニューを表示装置40に表示させる。
【0045】
次に、提示部150が表示装置40に表示させる情報の具体例を説明する。なお、以下の説明における「操作部」は、利用者からの指示を受け付けるための画像であり、典型的にはアイコンやソフトウェアボタンである。
【0046】
図6、
図7は、利用者情報の入力の一例を示す画像表示例である。
利用者情報は、食事提示処理よりも前に利用者によって入力される。
記憶装置20に記憶されたプログラムが最初に起動されると、提示部150は、利用者が利用者情報を入力するための画像G40または画像G50を表示装置40に表示させる。画像G40、または画像G50で入力された情報(性別、体重、身長、年齢、活動強度、活動時間および目標体重)が利用者情報として記憶装置20に保持される。
【0047】
画像G40、画像G50は、時系列領域G41、G51を含む画像である。時系列領域G41、G51には、複数の案内メッセージG42、G52と、複数の入力メッセージG43、G53と、が時系列で順次に表示される。各案内メッセージG42、G52は、利用者が入力すべき項目を案内するための文字列である。他方、入力メッセージG43、G53は、利用者が入力した情報を表す文字列である。利用者は、入力装置50を操作することで、時系列領域G41、G51内の画像(例えば案内メッセージG42、G52および入力メッセージG43、G53の時系列)を、時間軸の方向(具体的には縦方向)に任意にスクロールすることが可能である。
【0048】
身長または体重等の数値を利用者に入力させる場合、提示部150は、数値入力領域G44を画像G40に表示させる。数値入力領域G44は、数値目盛G441と指示子G442と操作部G443とを含む画像である。利用者は、入力装置50を操作することで数値目盛G441を横方向に移動させることが可能である。指示子G442は、数値目盛G441における1つの地点を指示する。数値目盛G441のうち、操作部G443が操作された時点で指示子G442の指示する数値が、利用者情報(特に体重等)の入力値として確定する。
【0049】
また、例えば生活強度のように複数の選択肢の何れかを利用者に選択させる場合、提示部150は、利用者による選択の候補となる複数の選択肢G551〜G554を時系列領域G51内に表示する。具体的には、過去の案内メッセージG52および入力メッセージG53の時系列に後続するように、複数の選択肢G551〜G554が時間軸の方向(すなわち縦方向)に配列される。例えば、生活強度については、「LV1 デスクワークと同等」「LV2 主婦・主夫と同等」「LV3 営業職程度」および「LV4 肉体労働系の仕事並み」という4個の選択肢G551〜G554が時系列領域G51内に表示される。利用者は、入力装置50を操作することで複数の選択肢G551〜G554の何れかを選択することができる。複数の選択肢G551〜G554のうち利用者が選択した1個の選択肢G5(G551〜G554の何れか)が利用者情報の入力値として確定する。選択肢G5が確定すると、提示部150は、時系列領域G51内に配列された複数の選択肢G551〜G554を時系列領域G51から削除し、利用者が選択した1個の選択肢G5を先頭の選択肢G551の位置に表示し直す。
【0050】
図8は、収支管理画像の表示例である。また、
図9、10は、食事入力画像の表示例である。
画像G40、または画像G50における利用者情報の入力が完了すると、提示部150は、
図8のように、利用者の1日の中で摂取するカロリー量収支を提示するための収支管理画像G70を表示装置40に表示させる。収支管理画像G70は、ホーム画像とも表記される。
【0051】
収支管理画像G70には、目標画像G71が表示される。目標画像G71は、利用者の減量の進捗を表す画像であり、目標体重に到達するまでの減量幅と減量期間の残数とを含む。図示する例は、減量幅が2.8kgであり、減量期間の残数が28日である場合の一例である。なお、目標体重が指定されていない目標未設定状態では、目標画像G71に代えて目標設定ボタン画像が表示される(不図示)。利用者が目標設定ボタン画像を操作すると目標体重の設定を行う画像(不図示)に遷移して、利用者からの指示に応じた目標体重の設定が実行される。
収支管理画像G70には、収支管理部110が算定する残余カロリー量Crを示す画像G72が含まれる。
【0052】
収支管理画像G70には、操作部G73(食事)と操作部G74(運動)と操作部G75(からだ記録)とが配置される。利用者が操作部G73(食事)を操作すると、提示部150は、
図9に図示する、複数の操作部G81(朝食/昼食/夕食/間食)を表示装置40に表示させる。利用者が複数の操作部G81のいずれかを選択すると、当該操作部G81に対応する食事(朝食/昼食/夕食/間食)について利用者が飲食した食品を指定する
図10の食事入力画像G90が表示される。
【0053】
食事入力画像G90は、利用者が飲食した食品(ひいては摂取カロリー量Ci)を入力するための画像である。利用者が飲食した食品に関連する文字列の入力欄(不図示)が食事入力画像G90に配置される。記憶装置20には、複数種の食品名の各々について標準的なカロリー量が登録された食品テーブルに記憶される。提示部150は、利用者が入力欄に入力した文字列に関連する食品名を食品テーブルから検索し、食品テーブルから検索された複数の食品名を利用者による選択の候補として食事入力画像G90に表示する。
【0054】
摂取カロリー量特定部113は、利用者が選択した1個の食品名G91について食品テーブルに登録されたカロリー量を摂取カロリー量Ciに加算する。なお、利用者が選択した食品名G91について食品の分量G92を利用者からの指示に応じて設定することで、当該食品によるカロリー量の摂取量を増減させることも可能である。なお、食品テーブルを外部のサーバ装置に保持し、利用者が選択した1個の食品名に対応するカロリー量を情報処理装置1がサーバ装置から取得してもよい。
【0055】
図9に図示する例では、相異なる食事に対応する複数の操作部G81とともに操作部G82(簡易入力)が配置される。操作部G82を利用者が選択すると、提示部150は、食事(朝食/昼食/夕食/間食)毎のカロリー量の摂取量を簡易的に入力するための簡易入力画像(不図示)を表示装置40に表示させる。簡易入力画像では、カロリー量の摂取量を複数の段階(食べなかった/かなり少なめ/少なめ/普通/多め/かなり多め)から食事(朝食/昼食/夕食/間食)毎に選択可能である。摂取カロリー量特定部113は、複数の食事(朝食/昼食/夕食/間食)の各々について利用者が選択した段階に対応した所定のカロリー量を摂取カロリー量Ciに加算する。したがって、利用者は、自身が摂取した具体的な食品を指定することなく摂取カロリー量Ciを簡便に入力することが可能である。
【0056】
また、
図9に図示する例では、相異なる食事に対応する複数の操作部G81、操作部G82(簡易入力)のほかに操作部G83(食事提示)が配置される。
操作部G83を利用者が選択すると、提示部150は、
図1A、
図1Bに示す画像G10を表示装置40に表示させる。
【0057】
画像G10で入力された情報が、利用者の入力に基づく見込みカロリー量Chとして記憶装置20に保持される。
画像G10には、利用者の摂取カロリー量Ciを示す画像G11と、見込みカロリー量Chの値を示す画像G12と、スライダーG13と、許容カロリー量に対する摂取カロリー量を示す画像G14aと、許容カロリー量に対する見込みカロリー量を示す画像G14bと、残余カロリー量Crを示す画像G15と、提示開始ボタン画像G18と、が含まれる。
【0058】
利用者の摂取カロリー量Ciを示す画像G11は、画像G10において、「現在の摂取カロリー198kcal」と表示される。摂取済みカロリー量を示す画像G14aは、画像G11に対応する画像(例えばグラフを示す画像)であり、第1提示態様、例えば、紫色の提示態様で表示される。利用者の摂取カロリー量Ciは、食事提示処理の開始よりも前に、1日の中で利用者が摂取し記録したカロリー量に対応する。例えば、昼食に対する食事提示処理を行う場合、摂取カロリー量Ciは、利用者が朝食で摂取し記録した摂取カロリー量に対応する。また、夕食に対する食事提示処理を行う場合、摂取カロリー量Ciは、利用者が朝食と昼食の両方で摂取し記録した摂取カロリー量に対応する。例えば、夕食に対する食事提示処理を行う場合、朝食で摂取したカロリー量の入力が無い場合は、朝食はとっていないものと判断する。換言すれば、食事提示処理を行う場合、直前に摂取し記録した食事対象が朝食か昼食かに応じて、食事提示する食事対象が決定される。ここで、食事対象とは、朝食、昼食、夕食のことである。つまり、直前に摂取し記録した食事対象が朝食ならば昼食に対する食事提示をし、直前に摂取し記録した食事対象が昼食ならば夕食に対する食事提示をし、記録した食事対象が無ければ朝食に対する食事提示をする。ここで、朝食または昼食で摂取したカロリー量の入力の有無に基づいて、直前に摂取した食事対象が朝食か昼食かを特定する。例えば、昼食で摂取し記録したカロリー量の入力が有れば、直前に摂取した食事対象が昼食であると特定する。
【0059】
スライダーG13は、利用者が見込みカロリー量を入力するための操作部として画像G10に表示される。スライダーG13は、スライダーバー上における位置が可変に表示され、スライダーG13をスライダーバー上で左右に動かす操作に基づいて、見込みカロリー量Chが入力される。例えば、スライダーG13を右に動かすと入力される見込みカロリー量Chの値は増加し、スライダーG13を左に動かすと入力される見込みカロリー量Chの値は減少する。見込みカロリー量Chを示す画像G12は、スライダーG13の操作に応じて入力される見込みカロリー量Chの値を示す画像である。見込みカロリー量Chを示す画像G14bは、画像G12に対応する対比状況を示す画像(例えばグラフを示す画像)であり、第1提示態様とは異なる第2提示態様、例えば、青色の提示態様で表示される。残余カロリー量Crを示す画像G15は、スライダーG13の操作に応じて入力された見込みカロリー量Chを考慮した残余カロリー量Crを示す画像である。
【0060】
ここで、スライダーG13のスライドバー上の初期位置は、許容カロリー量Caから摂取カロリー量Ciを減算したカロリー量における、食事提示処理を行う食事対象に応じた割合分のカロリー量を表す位置としてよい。具体的には、食事対象の割合を朝食:昼食:夕食=2:3:5とし、食事提示の食事対象が朝食の場合、許容カロリー量Caから摂取カロリー量Ciを減算したカロリー量における朝食:昼食:夕食=2:3:5の割合となる10分の2のカロリー量の値の位置にスライダーG13を表示し、昼食の場合、許容カロリー量Caから摂取カロリー量Ciを減算したカロリー量における昼食:夕食=3:5の割合となる8分の3のカロリー量の値の位置にスライダーG13を表示し、夕食の場合、許容カロリー量Caから摂取カロリー量Ciを減算したカロリー量の値の位置にスライダーG13を表示してもよい。
【0061】
ここで、摂取済みカロリー量を示す画像G14aおよび見込みカロリー量を示す画像G14bは、許容カロリー量Caに対する対比状況を示す画像(例えばグラフ画像)であり、それぞれ許容カロリー量Caとの対比状況を表す。提示部150は、利用者のスライダーG13の操作による見込みカロリー量Chの入力を見込みカロリー量取得部117が取得する都度、対比状況の更新を行う。摂取カロリー量Ciを第1提示態様、見込みカロリー量Chを第2提示態様として提示し、摂取カロリー量Ciと見込みカロリー量Chの合計量が許容カロリー量Caを超えた場合に、第2提示態様を、第1提示態様、第2提示態様とは異なる第3提示態様に変更して提示する。第3提示態様は、例えば、赤色の提示態様で提示する。このようにすることで、許容カロリー量Caに対する見込みカロリー量を利用者が視覚的に確認することができる。また、残余カロリー量Crが負数となる場合(過剰カロリー量Ceとなる場合)に、画像G14bの提示態様を、第2提示態様から第3提示態様へ変化させることで、利用者は摂取カロリー量Ciと見込みカロリー量Chの合計量が許容カロリー量Caを超えたことを視覚的に認識することができる。この場合、画像G10において「のこり摂取カロリー」と表示されていた残余カロリー量Crを示す画像を、
図1(b)に示す超過するカロリー量を示す画像G16「カロリーオーバー」のように過剰カロリー量Ceを示す画像を表示してもよい。
【0062】
また、提示部150は、対比状況として、摂取カロリー量Ciを第1提示態様、見込みカロリー量Chを第2提示態様として提示し、摂取カロリー量Ciと見込みカロリー量Chの合計量が許容カロリー量Caを超えた場合に、許容カロリー量Caを超えた分の第2提示態様を第3提示態様に変更して提示してもよい。これにより、許容カロリー量Caに対する過剰カロリー量Ceの割合を視覚的に認識することができる。
また、画像G14aと画像G14bの提示態様を合わせて第1提示態様もしくは第2の提示態様にて提示し、残余カロリー量Crが負数となる場合(過剰カロリー量Ceとなる場合)に第3提示態様として表示してもよい。
【0063】
図11は、食事提示の一例を示す画像表示例である。
画像G30は、画像G10おいて、スライダーG13により見込みカロリー量Chを取得し、「提示を受ける」と表示される提示開始ボタン画像G18に対する操作が行われると、表示される。
画像G30には、見込みカロリー量Chに応じた食事メニューとして、主食である「ご飯」、汁物である「味噌汁(わかめと豆腐)」、野菜サラダである「生野菜サラダ」、主菜である「小田巻き蒸し」が表示される。また、画像G30には、「ご飯」「味噌汁(わかめと豆腐)」「生野菜サラダ」「小田巻き蒸し」に対応するそれぞれのカロリー量「252kcal」「48kcal」「123kcal」「258kcal」と、これらの食事メニューの合計カロリー量「681kcal」、それぞれの食事メニューの分量「1人前」とが表示される。
【0064】
ここで、図示する例では、「ご飯」「味噌汁(わかめと豆腐)」「生野菜サラダ」「小田巻き蒸し」のそれぞれの分量が「1人前」である場合を示しているが、「ご飯」「0.5人前」、味噌汁(わかめと豆腐)」「1人前」、「生野菜サラダ」「1人前」、「小田巻き蒸し」「0.8人前」のように、食事メニューごとに分量が異なっていてもよいし、全ての食事メニューについて同じ分量なっていてもよい。提示部150は,見込みカロリー量Chを超える食事メニューを提示する場合は、当該食事メニューに対する摂取可能な分量を提示する。これらの食事メニューは、スライダーG13による見込みカロリー量Chの入力に基づいて、記憶装置20からランダムに取得され、表示される。
【0065】
図12は、ホーム画像を表示した状態から食事提示を行い、終了するまでの動作の一例を示すフローチャートである。また、
図12に示す例では、見込みカロリー量Chと摂取カロリー量Ciの合計量が、許容カロリー量Caを超過する場合に、過剰カロリー量Ceに相当する運動内容(運動種別や運動量)を提示する。
提示部150は、
図8に例示したようなホーム画像を表示装置40に表示させる(ステップS200)。
次に制御装置10が、利用者による操作部(食事)G73(食事アイコンともいう)に対する操作を受け付けると(ステップS202)、提示部150は、
図9に図示する、操作部G81(朝食/昼食/夕食/間食)、操作部G82(簡易入力)及び、操作部G83(食事提示)(食事内容アイコンともいう)を含む画像G80を、表示装置40に表示させる(ステップS204)。
次に制御装置10は、操作部G83(食事提示)に対する利用者の操作を受け付けると(ステップS206)、提示部150は、ステップS212の処理を実行する。
【0066】
提示部150は、
図1に示すような食事提示画像G10を、表示装置40に表示させ(ステップS212)、ステップS214の処理を実行する。
提示部150は、収支管理部110が算定した摂取カロリー量Ciを画像G14aとして第1提示態様で表示装置40に表示させ(ステップS214)、ステップS216の処理を実行する。
また、提示部150は、スライダーG13の位置(例えば、初期位置)に対応する見込みカロリー量Chに応じて、画像G14bを、第2提示態様で表示装置40に表示させ(ステップS216)、ステップS218の処理を実行する。
【0067】
このとき、提示部150は、画像G14aとともに画像G14bを、許容カロリー量Caを表すグラフ表示領域に表示させる。すなわち、提示部150は、許容カロリー量Caに対する、摂取カロリー量Ci(摂取済みカロリー量)とスライダーG13の初期位置に応じた見込みカロリー量Chとの合計量の対比状況を、画像G14a、画像G14bを含む画像G14として表示装置40に表示させる。
換言すれば、提示部150は、見込みカロリー量取得部117が見込みカロリー量を取得する前において、摂取カロリー量Ciを構成するカロリー量に対する食事対象に応じた初期値を見込みカロリー量Chとして、許容カロリー量Caに対する、摂取カロリー量Ci(摂取済みカロリー量)と見込みカロリー量Chとの合計量との対比状況を表示装置40に表示させる。
【0068】
見込みカロリー量取得部117は、スライダーG13に対する利用者の操作を受け付けたかを判定する(ステップS218)。見込みカロリー量取得部117は、スライダーG13に対する利用者の操作を受け付けることに基づいて(ステップS218;YES)、見込みカロリー量Chを取得し(ステップS219)、ステップS220の処理を実行する。すなわち、見込みカロリー量取得部117は、これからの飲食で摂取見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量Chを、利用者の入力に基づいて取得する。
一方、決定部130は、スライダーG13に対する利用者の操作を受け付けていないことに基づいて(ステップS218;NO)、ステップS226の処理を実行する。
【0069】
収支管理部110は、取得した見込みカロリー量Chと、摂取カロリー量Ciとの合計量が許容カロリー量Caを超過するか否かを判定する(ステップS220)。収支管理部110が見込みカロリー量Chと、摂取カロリー量Ciとの合計量が許容カロリー量Caを超過すると判定した場合(ステップS220;YES)には、提示部150は、表示装置40に、許容カロリー量Caに対する見込みカロリー量Chの対比状況を示す画像G14bの提示態様を、第3提示態様で表示させ、残余カロリー量Crを表す画像G15に代えて過剰カロリー量Ceを表す画像G16を表示させ、過剰カロリー量Ceに相当する運動内容を表す画像G17表示させる。例えば、提示部150は、表示装置40に見込みカロリー量Chを示す画像G14bを赤色で表示させ、残余カロリー量Crを表す画像G15に代えて過剰カロリー量Ceを表す画像G16を「カロリーオーバー○○○kcal」として表示させ、過剰カロリー量Ceに相当する運動内容「ジョギング〇〇分」を表示させ(ステップS222)、ステップS226の処理を実行する。
【0070】
一方、収支管理部110が見込みカロリー量Chと、摂取カロリー量Ciとの合計量が許容カロリー量Caを超過しないと判定した場合(ステップS220;NO)には、提示部150は、表示装置40に、許容カロリー量Caに対する見込みカロリー量Chの対比状況を示す画像G14bの提示態様を、第2の提示態様で表示させ(ステップS224)、ステップS226の処理を実行する。例えば、提示部150は、スライダーG13で指示された見込みカロリー量Chを、許容カロリー量Caを表すグラフ表示領域に青色で表示させる。
【0071】
決定部130は、「提示を受ける」ボタン画像G18に対する利用者の操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS226)。決定部130が「提示を受ける」ボタン画像G18に対する利用者の操作を受け付けた場合(ステップS226;YES)、提示部150は、
図11に示す食事提示画像G30を表示装置40に表示させ(ステップS228)、ステップS230の処理を実行する。具体的には、決定部130は、「提示を受ける」ボタン画像G18に対する利用者の操作を受け付けることに基づいて、ステップS219により取得した見込みカロリー量Ch、または初期設定のスライダーG13の位置に応じた見込みカロリー量Ch以下となる食事メニューを、例えば記憶装置20が記憶する複数の食事メニューの中から、ランダムに決定する。提示部150は、決定部130が決定した食事メニューを、表示装置40に表示させる。すなわち、決定部130は、見込みカロリー量取得部117が取得した見込みカロリー量Chに基づく食事メニューを決定し、提示部150は、決定部130が決定した食事メニューを食事提示画像G30として、表示装置40に表示させる。
一方、決定部130が「提示を受ける」ボタン画像G18に対する利用者の操作を受け付けていない場合(ステップS226;NO)、ステップS234の処理を実行する。
【0072】
ここで、決定部130が決定し、提示部150が提示する食事メニューには、主食と副食とを少なくとも含み、それぞれの食事メニューの品、当該それぞれの品に対する分量及び当該それぞれの品のカロリー量とが含まれる。なお、提示部150は、見込みカロリー量Chと摂取カロリー量Ciとの合計量が許容カロリー量Caを超過する場合に、それぞれの食事メニューの品、当該それぞれの品に対する分量及び当該それぞれの品のカロリー量を、表示装置40に表示させてもよい。
【0073】
決定部130は、食事提示画像とともに提示部150により表示装置40に表示されている「閉じる」ボタン画像G31に対する利用者の操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS230)。決定部130が「閉じる」ボタン画像G31に対する利用者の操作を受け付けた場合(ステップS230;YES)、提示部150は、食事提示画像G30を表示装置40から消去させ(ステップS232)、ステップS234の処理を実行する。一方、決定部130は、「閉じる」ボタン画像G31に対する利用者の操作を受け付けていない場合(ステップS230;NO)、ステップS230の処理を繰り返し実行する。
【0074】
決定部130は、「戻る」ボタンに対する利用者の操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS234)。決定部130が「戻る」ボタンに対する利用者の操作を受け付けた場合(ステップS234;YES)、提示部150は、ホーム画像を表示装置40に表示させる。
一方、決定部130は、「戻る」ボタンに対する利用者の操作を受け付けていない場合(ステップS234;NO)、ステップS218に戻って繰り返し処理を実行する。
【0075】
このようにすることで、食事前に見込みカロリー量Chに対する食事メニューを利用者に提示することができ、カロリー量の超過を抑制することができる。また、提示をされた食事メニューの見込みカロリー量Chと摂取カロリー量Ciとの合計量が許容カロリー量Caを超える場合には、過剰カロリー量Ceに相当する運動内容を確認することができるため、利用者は適切な運動をすることができる。また、食事前に、許容カロリー量Caに対する過剰カロリー量Ceを消費するためにどれくらいの運動が必要なのかを利用者が把握することができるため、過度なカロリー量の摂取を抑制し、利用者に目標を維持させることができる。
また、許容カロリー量Caに対する摂取カロリー量Ciと見込みカロリー量Chとの対比状況(割合)を可視化することができるため、利用者が見込みカロリー量を調整しやすくすることができる。
また、過剰カロリー量Ce分の運動内容を提示することで、利用者が食事を摂取する前に運動内容を知ることができ、見込みカロリー量Chを減少させることができる。また、過剰カロリー量Ce分の運動内容を食事前に確認することができるため、カロリー量の制限だけでなく運動によって過剰カロリー量Ce分を消費可能であることを把握することができる。
【0076】
図13は、運動入力の一例を示す画像表示例である。
収支管理画像G70の操作部G74(運動)を利用者が操作すると、提示部150は、運動に関連する文字列の入力欄と過去に記録された運動記録の運動名を表示装置40に表示させる(不図示)。記憶装置20には、複数種の運動名の各々について標準的なカロリー量が登録された運動テーブルが記憶される。提示部150は、利用者が入力欄に入力した文字列に関連する運動名を運動テーブルから検索し、運動テーブルから検索された複数の運動名を利用者による選択の候補として運動入力画像G60に表示する。収支管理部110は、選択の候補として運動入力画像G60に表示する運動名、または、過去に記録された運動記録の運動名の利用者による選択を受け付ける。
【0077】
消費カロリー量特定部115は、利用者が選択した1個の運動名G61について運動テーブルに登録されたカロリー量を消費カロリー量Cbに加算する。なお、利用者が選択した運動名G61についての運動量(例えば運動時間)を利用者からの指示に応じて設定することで、当該運動によるカロリー量の消費量を増減させることも可能である。運動入力画像G60で利用者が選択した運動のカロリー量が消費カロリー量Cbに加算される。
なお、運動テーブルを外部のサーバ装置に保持し、利用者が選択した1個の運動名に対応するカロリー量を情報処理装置1がサーバ装置から取得してもよい。
【0078】
このように、第1の実施形態に係るプログラムは、1日の中で摂取するカロリー量の目安とする値である許容カロリー量Caに対する、実際に飲食により摂取して記録されたカロリー量を示す摂取済みカロリー量(摂取カロリー量Ci)を利用者に提供するプログラムであって、これからの飲食で摂取見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量Chを、利用者の入力に基づいて取得する取得部(見込みカロリー量取得部117)、取得した見込みカロリー量Chに基づく食事メニューを決定する決定部(130)、決定した食事メニューの提示を行う提示部(150)、としてコンピュータシステムを機能させる。
【0079】
このようにすることで、利用者が食事の前に、利用者がこれから摂取する見込みである見込みカロリー量Chなどの任意のカロリー量に応じて、見込みカロリー量Ch以下となる食事メニューを利用者に提示することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。また、見込みカロリー量Chや食事メニューを、食事よりも前に確認、調整することができる。また、食事前に見込みカロリー量Chに対する食事メニューを確認、調整することができるため、過剰カロリー量Ceを抑制することができる。
【0080】
<変形例1>
第1の実施形態において、決定部130は、食事提示処理を行う食事対象に応じて提示する食事メニューを変更してもよい。
具体的には、例えば、決定部130は、記憶装置20に記憶された朝食、昼食、夕食、間食などの食事対象に応じた食事メニューのデータベースから、食事対象に適した食事メニューをランダムに取得し、取得した食事メニューを提示する。
このようにすることで、利用者の食事対象に適した食事メニューを提示することができる。
【0081】
<変形例2>
スライダーG13のスライドバー上の初期位置は、許容カロリー量Caにおける、食事提示処理を行う食事対象に応じた割合分のカロリー量を表す位置としてよい。
具体的には、食事対象の割合を朝食:昼食:夕食=2:3:5とし、食事提示の食事対象が朝食の場合、許容カロリー量Caにおける朝食:昼食:夕食=2:3:5の割合となる10分の2のカロリー量の値の位置にスライダーG13を表示し、昼食の場合、許容カロリー量Caにおける10分の3のカロリー量の値の位置にスライダーG13を表示し、夕食の場合、許容カロリー量Caにおける10分の3のカロリー量の値の位置にスライダーG13を表示してもよい。
目標カロリー量Ctにおける食事提示処理を行う食事対象に応じた割合分のカロリー量を表す位置としてもよい。
【0082】
スライドバー上の許容カロリー量Caにおける、食事提示処理を行う食事対象に応じた割合分のカロリー量を表す位置を初期位置としてスライダーG13を表示することで、目安をわかりやすくすることができる。また、利用者は、目安を把握したうえで前回の値の位置にスライダーG13が表示されるので、変更がなければそのまま「提示を受ける」ボタン画像G18を操作すればよく、目安に合わせたいのであれば表示された目安にスライダーを合わせることができるため、利用者の利便性を向上させることができる。
【0083】
なお、許容カロリー量Caにおける割合、目標カロリー量Ctにおける割合、許容カロリー量Caから摂取カロリー量Ciを減算したカロリー量における割合などの食事対象に応じた割合は、利用者によって設定されてもよい。
【0084】
<変形例3>
提示する食事メニューは、スライダーG13を表示している画像において表示されてもよい。食事メニューと見込みカロリー量Chを入力するためのスライダーG13を同じ画像上に表示することで、利用者が食事メニューを見ながら見込みカロリー量Chを調整することができる。
また、「提示を受ける」ボタン画像G18を利用者が操作しても画像を切り替えずに食事メニューを提示するので、「提示を受ける」ボタン画像G18を利用者が操作しやすく、何度も食事メニューを提示することができる。
また、「提示を受ける」ボタン画像G18が無く、見込みカロリー量取得部117が見込みカロリー量Chを取得する都度、提示部150は、提示されている食事メニューの更新を行ってもよい。これにより、利用者が「提示を受ける」ボタン画像G18を操作する必要が無く、食事メニューを確認しながら見込みカロリー量Chの調整を行うことができる。
【0085】
<変形例4>
決定部130は、許容カロリー量Caを超過した分のカロリー量に相当する運動提示を、利用者情報に含まれる運動履歴に基づいて行ってもよい。決定部130は、利用者情報の運動履歴において、例えば、エアロバイク(登録商標)を頻繁に行っている利用者である場合にはエアロバイクでの運動内容を提示したり、ランニングを頻繁に行っている利用者である場合にはランニングでの運動内容を提示したりしてもよい。
このようにすることにより、利用者がイメージしやすい運動内容を提示するため、見込みカロリー量の増減の判断を利用者が容易にすることができる。
なお、提示する運動メニューは一つではなく、複数の運動内容を提示して、利用者にいずれの運動を行うかを判断させるようにしてもよい。
【0086】
<変形例5>
決定部130は、利用者の食事メニューの履歴情報から、利用者の好みを判別して提示する食事メニューを決定してもよい。このようにすることで、利用者の好みの食事メニューに対する分量を調整することが可能となるため、限られたカロリー量に基づいた食事メニューでも、満足感を与えることが期待できる。
また、決定部130は、利用者の食事メニュー、例えば、和食、洋食や糖質制限などに応じた食事メニュー、食事メニューごとの分量を提示してもよい。この場合、食事メニューのデータベースにおいて和食、洋食、糖質制限などの食事ジャンルを対応付けておけばよい。
また、提示部150は、主食と副食を少なくとも含めた食事メニューとして提示し、当該食事メニューのそれぞれの品に対して分量を提示してもよい。これにより、1品のみの食事メニューの提示による栄養の偏りを防ぐことができる。
【0087】
<変形例6>
決定部130は、提示する運動内容において、有酸素運動、無酸素運動などの運動の種類に応じてポイント化してもよい。また、運動入力画像G60において入力する運動の種類に応じてポイント化してもよい。例えば、単位期間における合計ポイントの目標値を設定し、例えば1週間で合計ポイントとなるように運動内容を提示してもよいし、利用者が運動内容を記録してもよい。このようにすることで、何を目安として有酸素運動、もしくは無酸素運動をしたらいいかわからない利用者であっても適切に運動をすることができる。
また、提示部150は、利用者が実際に行った運動内容に応じて鍛えられた場所を、人間の身体を表す画像上において、例えば赤色の提示態様で表示するなど可視化し、ポイントに応じて変化させてもよい。このようにすることで、利用者は、自分の身体のどの部分が鍛えられたかを把握することができる。
【0088】
[付記]
以上に例示した形態から、例えば以下の構成が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。
【0089】
<態様1>
本発明の好適な態様に係るプログラムは、1日の中で摂取するカロリー量の目安とする値である許容カロリー量(Ca)に対する、実際に飲食により摂取して記録されたカロリー量を示す摂取済みカロリー量(摂取カロリー量Ci)を利用者に提示するプログラムであって、これからの飲食で摂取見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量(Ch)を、利用者の入力に基づいて取得する見込みカロリー量取得部(117)、取得した見込みカロリー量(Ch)に基づく食事メニューを決定する決定部(決定部130)、前記決定した食事メニューを利用者に提示する提示部、としてコンピュータシステムを機能させる。
以上の態様では、利用者がこれから摂取予定の見込みカロリー量(Ch)に応じた食事メニューが提示される。したがって、利用者は食事を行う前に食事内容を確認することができ、食事量を調整することができる。
【0090】
<態様2>
態様1の好適例(態様2)に係るプログラムは、前記許容カロリー量(Ca)に対する、前記摂取済みカロリー量(摂取カロリー量Ci)と取得された前記見込みカロリー量(Ch)との合計量の対比状況を利用者に提示する提示部(150)を機能させる。以上の態様では、許容カロリー量(Ca)に対する摂取カロリー量(摂取カロリー量Ci)および見込みカロリー量(Ch)の対比状況を可視化することができる。また、利用者は、可視化された対比状況を確認して見込みカロリー量(Ch)を調整することができる。
【0091】
<態様3>
態様2の好適例(態様3)において、前記提示部(150)は、前記見込みカロリー量(Ch)を取得する都度、前記対比状況の表示の更新を行う。利用者は見込みカロリー量(Ch)をスライダーなどによる操作により簡易に入力することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。また、スライダーによる操作に応じて対比状況が都度更新されるため、許容カロリー量(Ca)に対する摂取カロリー量(Ci)および見込みカロリー量(Ch)合計量の割合を把握することができる。
【0092】
<態様4>
態様3の好適例(態様4)において、前記提示部(150)は、前記見込みカロリー量を取得する都度、提示されている前記食事メニューの更新を行う。以上の態様では、スライダーなどによる操作に応じて変化する見込みカロリー量の増減に伴って提示される食事メニューが更新可能であるため、利用者の操作工数を削減することができ、利便性を向上させることができる。
【0093】
<態様5>
態様2から態様4の何れかの好適例(態様5)において、前記提示部(150)は、前記見込みカロリー量(Ch)を取得する前において、前記摂取済みカロリー量(摂取カロリー量Ci)を構成するカロリー量に対する食事対象に応じた初期値を前記見込みカロリー量(Ch)とした前記合計量として、前記対比状況を提示する。以上の態様では、見込みカロリー量(Ch)が入力される前に、朝食、昼食、夕食などの食事対象ごとに初期のカロリー量の割合が設定されて表示されるため、見込みカロリー量(Ch)を入力する際の利用者の利便性を向上させることができる。
【0094】
<態様6>
態様2から態様5の何れかの好適例に係るプログラムは、前記提示部(150)は、前記対比状況として、前記摂取済みカロリー量(摂取カロリー量Ci)を第1提示態様、前記見込みカロリー量(Ch)を第2提示態様として表示し、前記合計量が前記許容カロリー量(Ca)を超えた場合に、前記第2提示態様を第3提示態様に変更して表示する。以上の態様では、摂取カロリー量Ciと見込みカロリー量(Ch)の合計量が許容カロリー量(Ca)を超えたことが視覚的に認識することができる。
【0095】
<態様7>
態様2から態様5の何れかの好適例に係るプログラムは、前記提示部(150)は、前記対比状況として、前記摂取済みカロリー量(摂取カロリー量Ci)を第1提示態様、前記見込みカロリー量(Ch)を第2提示態様として表示し、前記合計量が前記許容カロリー量(Ca)を超えた場合に、前記許容カロリー量(Ca)を超えた分の前記第2提示態様を第3提示態様に変更して提示する。以上の態様では、態様6に加え、過剰カロリー量の割合を視覚的に認識することができる。
【0096】
<態様8>
態様1から態様7の何れかの好適例に係るプログラムは、前記提示部(150)は、前記見込みカロリー量(Ch)を超える食事メニューを提示する場合は、当該食事メニューに対する摂取可能な分量を提示する。以上の態様では、高カロリー量な食事メニューを提示する場合にも分量を調整することで許容カロリー量(Ca)以下となる食事メニューを提示することができるため、提示可能な食事メニュー数を増加させることができる。
【0097】
<態様9>
態様8の好適例に係るプログラムは、前記提示部(150)は、主食と副食を少なくとも含めた食事メニューとして提示し、当該食事メニューのそれぞれの品に対して分量を提示する。以上の態様では、丼ものなどの簡易な食事メニューの提示に偏ることを防ぐことができる。また、栄養バランスを考慮した食事メニューを提示することができる。
【0098】
<態様10>
態様1から態様9の何れかの好適例(態様10)において、前記摂取済みカロリー量(摂取カロリー量Ci)と取得された前記見込みカロリー量(Ch)との合計量が、前記許容カロリー量(Ca)を超過する場合に、超過分のカロリー量(過剰カロリー量Ce)に相当する運動量の運動を提示する提示部(150)、としてコンピュータシステムを機能させる。以上の態様によれば、提示される運動負荷に応じて利用者が見込みカロリー量(Ch)を調整することができる。また、見込みカロリー量(Ch)を制限しなくても運動によって過剰カロリー量(Ce)分のカロリー量の消費を促すことができるため、利用者の目的意識を維持・向上させることができる。
【0099】
<態様11>
本発明の好適な態様に係る情報処理装置は、1日の中で摂取するカロリー量の目安とする値である許容カロリー量(Ca)に対する、実際に飲食により摂取して記録されたカロリー量を示す摂取済みカロリー量(摂取カロリー量Ci)を利用者に提供する情報処理装置(1)であって、これからの飲食で摂取見込みのカロリー量を示す見込みカロリー量(Ch)を、利用者の入力に基づいて取得する見込みカロリー量取得部(117)と、取得した前記見込みカロリー量(Ch)に基づく食事メニューを決定する決定部(130)と、前記決定した食事メニューを利用者に提示する提示部(150)と、を備える。
以上の態様では、利用者がこれから摂取予定の見込みカロリー量(Ch)に応じた食事メニューが提示される。したがって、利用者は食事量を抑制することができる。
【0100】
なお、以上の各態様に係るプログラムは、例えばコンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされる。記録媒体は、例えば非一過性(non−transitory)の記録媒体であり、CD−ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。なお、非一過性の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く任意の記録媒体を含み、揮発性の記録媒体を除外するものではない。また、通信網を介した配信の形態でプログラムをコンピュータに提供してもよい。