【解決手段】生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問と、1又は2以上の未病領域識別子との対応関係を示す第一対応情報と、2以上の各未病領域識別子と1以上のタスクとの対応関係を示す第二対応情報とが格納されており、2以上の各設問に対する回答を取得する回答取得部141と、取得された2以上の回答と、第一対応情報と、第二対応情報とを用いてタスク情報を出力するタスク出力部143と、出力されたタスク情報に対応するタスク遂行情報に基づいて、所定の出力条件が満たされるか否かを判断する出力条件判断部145と、出力条件が満たされると判断された場合に、ユーザに1以上の商品又は商品を取得可能な権利を付与する付与部147とを備える、情報処理システム1により、ユーザにタスクを遂行させる動機付けを行うことができる。
生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問と、病気の予防診断に関連のある項目を識別する1又は2以上の未病領域識別子との対応関係を示す第一対応情報と、2以上の各未病領域識別子と1以上のタスクとの対応関係を示す第二対応情報とが格納される対応情報格納部と、
生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問に対する回答を取得する回答取得部と、
取得された2以上の回答と、前記第一対応情報と、前記第二対応情報とを用いて、回答を行ったユーザに遂行させるタスクに対応するタスク情報を出力するタスク出力部と、
出力された前記タスク情報に対応するタスクの遂行に関するタスク遂行情報を取得し、取得したタスク遂行情報に基づいて、タスクの遂行に関する条件を含む所定の出力条件が満たされるか否かを判断する出力条件判断部と、
前記出力条件判断部により前記出力条件が満たされると判断された場合に、ユーザに1以上の商品又は当該商品を取得可能な権利を付与する付与部とを備える、情報処理システム。
前記対応情報格納部には、前記アンケートに含まれる設問、タスク、及び1以上の未病領域識別子のうちいずれかと、商品を識別する商品識別子との対応関係を示す第三対応情報が格納され、
前記付与部は、前記第三対応情報を用いて1以上の商品識別子を取得し、取得した商品識別子に対応する商品又は当該商品を取得可能な権利をユーザに付与する、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理システム。
前記出力条件判断部は、一のユーザによるタスクの遂行に関するタスク遂行情報に加えて、前記一のユーザとは別の一以上のユーザによるタスクの遂行に関する他者情報を取得し、取得したタスク遂行情報及び他者情報に基づいて、前記出力条件が満たされるか否かを判断する、請求項1から4のいずれかに記載の情報処理システム。
前記付与部は、前記出力条件判断部により前記出力条件が満たされると判断された場合に、1以上の商品と引き換え可能なクーポン情報をユーザに出力することにより、当該ユーザに当該商品を取得可能な権利の付与を行うように構成されており、
前記クーポン情報に基づいた商品の引き換えが行われた場合に、当該クーポン情報を使用不可能に設定するクーポン情報管理部をさらに備える、請求項1から6のいずれかに記載の情報処理システム。
前記クーポン情報取得部により取得された前記クーポン情報に基づいて、保管している商品をユーザに払い出す払出部をさらに備える、請求項7又は8に記載の情報処理システム。
前記回答取得部により取得された2以上の回答と、前記第一対応情報とに基づいた、回答を行ったユーザの病気の予防に関連する課題を示す課題情報を当該ユーザに出力する課題情報出力部をさらに備える、請求項1から9のいずれかに記載の情報処理システム。
前記タスク出力部は、ユーザが有する装置に搭載されている計測部により計測された計測値に基づく計測情報を取得し、取得した前記計測情報と、前記回答取得部により取得された2以上の回答と、前記第一対応情報と、前記第二対応情報とを用いて、前記タスク情報を出力する、請求項1から10のいずれかに記載の情報処理システム。
前記出力条件判断部は、ユーザが有する装置に搭載されている計測部により計測された計測値に基づく計測情報を取得し、取得した前記計測情報に基づいて、前記出力条件が満たされるか否かを判断する、請求項1から11のいずれかに記載の情報処理システム。
生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問と、病気の予防診断に関連のある項目を識別する1又は2以上の未病領域識別子との対応関係を示す第一対応情報と、2以上の各未病領域識別子と1以上のタスクとの対応関係を示す第二対応情報とが格納される対応情報格納部を備える情報処理システムにより実現される情報処理方法であって、
生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問に対する回答を取得する回答取得ステップと、
前記回答取得ステップにより取得された2以上の回答と、前記対応情報格納部に格納された前記第一対応情報及び前記第二対応情報とを用いて、回答を行ったユーザに遂行させるタスクに対応するタスク情報を出力するタスク出力ステップと、
前記タスク出力ステップにより出力された前記タスク情報に対応するタスクの遂行に関するタスク遂行情報を取得する遂行情報取得ステップと、
前記遂行情報取得ステップにより取得された前記タスク遂行情報に基づいて、タスクの遂行に関する条件を含む所定の出力条件が満たされるか否かを判断する出力条件判断ステップと、
前記出力条件判断ステップにより前記出力条件が満たされると判断された場合に、ユーザに1以上の商品又は当該商品を取得可能な権利を付与する付与ステップとを備える、情報処理方法。
生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問と、病気の予防診断に関連のある項目を識別する1又は2以上の未病領域識別子との対応関係を示す第一対応情報と、2以上の各未病領域識別子と1以上のタスクとの対応関係を示す第二対応情報とが格納される対応情報格納部を備える情報処理システムが有する1以上のコンピュータを、
生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問に対する回答を取得する回答取得部と、
取得された2以上の回答と、前記第一対応情報と、前記第二対応情報とを用いて、回答を行ったユーザに遂行させるタスクに対応するタスク情報を出力するタスク出力部と、
出力された前記タスク情報に対応するタスクの遂行に関するタスク遂行情報を取得する遂行情報取得部と、
取得された前記タスク遂行情報に基づいて、タスクの遂行に関する条件を含む所定の出力条件が満たされるか否かを判断する出力条件判断部と、
前記出力条件判断部により前記出力条件が満たされると判断された場合に、ユーザに1以上の商品又は当該商品を取得可能な権利を付与する付与部として機能させるための、プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、情報処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0034】
なお、以下において用いる用語は、一般的には次のように定義される。なお、これらの用語の語義は常にここに示されるように解釈されるべきではなく、例えば以下において個別に説明されている場合にはその説明も踏まえて解釈されるべきである。
【0035】
生活習慣とは、ユーザが日々の生活において繰り返して行っている行為や動作をいう。生活習慣としては、例えば、食事の回数や摂取量、栄養バランス、咀嚼状況、摂取時刻、間食の有無や頻度、外食の有無や頻度、飲酒の量や頻度、習慣にしている運動の有無、運動強度や運動の頻度、日常生活での活動量、喫煙の有無や喫煙歴、睡眠時間や睡眠の質などが挙げられる。
【0036】
商品とは、価値を有する物である。例えば、商品には、食品や飲料などの飲食物やその他の有体物が含まれるほか、このような物と交換可能な商品券なども含まれうる。また、商品には、ユーザに対するサービスや、電子コンテンツ(例えば、音楽や画像、書籍等を鑑賞等することができるようにする情報などであるが、これに限られない)や、金銭的価値を有するポイントなどを示すデータなどの無体物も含まれうる。
【0037】
未病領域とは、病気の予防診断(人間の健康や病気の予防などに関する診断)に関連がある事項をいう。このような事項としては、例えば、体脂肪、血圧、血糖、及びコレステロールなどの項目である。なお、未病領域を示す項目としては、上記に挙げたものに限られず、例えば、中性脂肪、骨密度、筋量、認知機能、体温、歯の健康、腸やその他の内臓の健康、肌の健康、関節の機能、目の機能、精神的ストレス、ミネラルの摂取等、様々な項目が含まれうる。すなわち、未病領域を示す項目は、予防診断において参考にされる具体的な指標の有無にかかわらず、予防診断において考慮することができる項目であるということができる。
【0038】
タスクとは、ユーザが取り組むべき行動又は動作や、それに取り組んだ結果として達成しているべき状態を示すものである。タスクは、例えば、食事に関するもの、生活習慣に関するもの、運動に関するものなどに分類されうる。タスクには、ユーザが取り組むべき所定の量(時間、回数、頻度、負荷の大きさ等であるが、これに限られない)に関する要素が含まれていてもよい。
【0039】
ある事項について識別子とは、当該事項を一意に示す文字又は符号等である。識別子は、例えばIDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。すなわち、識別子は、それが示すものそのものの名前であってもよいし、一意に対応するように符号等を組み合わせたものであってもよい。
【0040】
取得とは、ユーザ等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、自装置又は他の装置に記憶されている情報(予め記憶されている情報であってもよいし当該装置において情報処理が行われることにより生成された情報であってもよい)を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)についてスクレイピング等を行うことにより取得することを含んでいてもよい。また、画像ファイルについて光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。
【0041】
また、情報の取得には、いわゆる機械学習の手法を利用するようにしてもよい。機械学習の手法の利用については、例えば次のようにすることができる。すなわち、特定の種類の入力情報を入力とし、取得したい種類の出力情報を出力とする学習器を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、入力情報と出力情報との組を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与えて学習器を構成し、構成した学習器を格納部に蓄積する。なお、学習器は分類器ということもできる。なお、機械学習の手法としては、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、fastText、tinySVM、random forest、TensorFlow等の各種の機械学習フレームワークにおける関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。なお、学習器は分類器ということもできる。
【0042】
情報を出力するとは、ディスプレイへの表示、プロジェクタを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。具体的には、例えば、情報のウェブページへの表示を可能とすることや、電子メール等として送信することや、印刷するための情報を出力することなどを含む。
【0043】
情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、他の装置等から有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0044】
情報処理装置等に格納されている各種の情報について、更新とは、格納されている情報の変更のほか、格納されている情報に新たな情報が追加されることや、格納されている情報の一部又は全部が消去されることなどを含む概念である。
【0045】
(実施の形態)
本実施の形態において、情報処理システムは、2以上の各設問に対する回答を取得し、当該2以上の回答を用いて、ユーザのタスクを出力する。そして、タスクの遂行に関するタスク遂行情報を取得し、タスクの遂行に関する条件を含む所定の出力条件が満たされるか否かをタスク遂行情報に基づいて判断した結果に基づいて、ユーザに1以上の商品又は当該商品を取得可能な権利を付与する。以下、このように構成された情報処理システム1について説明する。
【0046】
図1は、本発明の実施の形態の1つに係る情報処理システム1の概要を示す図である。
【0047】
本実施の形態において、情報処理システム1は、情報処理装置100と、端末装置600と、販売情報登録システム700とを備えている。情報処理装置100と、端末装置600とは、例えばローカルエリアネットワークやインターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。また、販売情報登録システム700は、情報処理装置100に通信可能に接続されている。なお、販売情報登録システム700は、情報処理装置100や、端末装置600などと同一のネットワークに接続されていることにより情報処理装置100と通信可能であってもよい。情報処理システム1の構成はこれに限られるものではない。情報処理システム1に含まれるそれぞれの装置の数は問わないし、他の装置が情報処理システム1に含まれていてもよい。
【0048】
販売情報登録システム700は、いわゆる販売時点情報管理(POS)を実現可能に構成されている。本実施の形態において、販売情報登録システム700は、複数のPOS端末701とPOSサーバ710とを有している。
【0049】
なお、
図1においては、例えばいわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置が端末装置600として示されているが、端末装置600として用いられるのはこれに限られない。例えば、タブレット型の情報端末装置、及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などであってもよいし、これら以外の装置であってもよい。情報処理システム1のユーザは、端末装置600を利用して、情報処理システム1を利用することができる。以下の例においては、端末装置600として、スマートフォンなどの携帯情報端末装置が用いられることを想定して説明するが、これに限られるものではない。
【0050】
図2は、同情報処理システム1のブロック図である。
図3は、同情報処理装置100のブロック図である。
図4は、同端末装置600のブロック図である。
【0051】
図2に示されるように、POSサーバ710は、各POS端末701と通信可能に接続されている。販売情報登録システム700は、例えば複数の店舗にそれぞれ配置されたPOS端末701から、販売に関する情報や商品の在庫等に関する情報がPOSサーバ710に送信されて、POSサーバ710でこれらの情報に基づいた集計、分析、発注等、種々の処理を行うことができるようになっている。販売情報登録システム700は、例えば、公知の機器構成を有するものである。
【0052】
POS端末701は、例えば、公知のPOSシステム対応の金銭登録機(レジ)であったり、POSシステムを利用するためのソフトウェアがインストールされているPCや携帯情報端末装置などであるが、これに限られない。POS端末701は、例えば、画像を読み取り可能な読取装置(図示せず)を付帯的に用いることができるように構成されているが、これに限られない。読取装置は、例えば、画像を撮影可能なカメラであってもよいし、バーコードや二次元コード、多次元コードなどを読み取り可能なコードリーダーであってもよい。
【0053】
POSサーバ710は、POS格納部711と、POS受信部720と、POS処理部740と、POS処理部740を備える。POSサーバ710は、例えば一般的な構成を有するサーバ装置であるが、これに限られず、他の形態の電子計算機であってもよいし、複数の装置が互いに接続されて実現される装置であってもよい。POSサーバ710は、ネットワークに接続可能であり、ネットワークに接続されている他の装置との間での通信を行えるように構成されている。
【0054】
POS格納部711は、在庫情報格納部712を有している。在庫情報格納部712には、販売情報登録システム700で取り扱われる各商品について在庫数等の在庫情報が格納されている。
【0055】
POS受信部720は、POS端末701から送信された情報を受信する。また、POS受信部720は、情報処理装置100から送信された情報を受信する。POS受信部720は、受信した情報を、例えばPOS格納部711に蓄積する。
【0056】
POS送信部770は、例えば、POS端末701や、情報処理装置100に、情報を送信する。
【0057】
POS処理部740は、在庫管理部741とPOSクーポン情報取得部742とを備える。POS処理部740は、例えば情報の取得などを行う。
【0058】
在庫管理部741は、在庫情報の管理を行う。例えば、POS端末701から商品が販売されたという情報や、各店舗における店舗在庫情報等が送信された場合に、それに基づいて、在庫情報を更新する。また、商品が入荷した場合などに、その情報に基づいて在庫情報を更新する。本実施の形態において、在庫管理部741は、POSクーポン情報取得部742により取得されたクーポン情報に基づいて、商品の在庫管理を行う。例えば、在庫管理部741は、クーポン情報に基づいて、クーポン情報に対応する商品が所定数だけ引き換えられたとき、当該商品数だけ、商品の在庫数を削減する。
【0059】
POSクーポン情報取得部742は、例えば、各POS端末701において読取装置などを用いて入力されたクーポン情報を取得する。ここでクーポン情報は、例えば、1以上の商品と引き換え可能な情報であり、例えば、クーポンを識別するためのクーポン識別子を含むものである。なお、クーポン情報は、クーポン識別子の他に、例えば引き換え可能な商品を識別する商品識別子や有効期限を示す情報等を含んでいてもよいし、クーポン識別子のみを含んでいてもよい。クーポン識別子は、例えば個々のクーポン情報を識別可能なものであるが、これに限られない。例えば、クーポン識別子は、クーポンの内容(どの商品を識別可能であるかとか、クーポンが付与されたキャンペーンを特定する情報とか)毎にクーポンを識別可能なものであってもよい。すなわち、同一のクーポン識別子を有する複数のクーポン情報が発行されていてもよい。
【0060】
図3に示されるように、情報処理装置100は、格納部110、受信部120、受付部130、処理部140、及び送信部170を備える。情報処理装置100は、例えば、サーバ装置である。
【0061】
格納部110は、対応情報格納部111及びユーザ情報格納部115を備える。
【0062】
対応情報格納部111には、生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問と、病気の予防診断に関連のある項目を識別する1又は2以上の未病領域識別子との対応関係を示す第一対応情報が格納される。本実施の形態において、生活習慣に関するアンケートは、例えば、ユーザの生活習慣や行動などに関する設問について、予め用意された選択肢の中から択一的に回答を求めるものである。各設問は、1又は2以上の未病領域に関連するものとして予め作成されて、当該未病領域に関する未病領域識別子に対応付けられて第一対応情報として記録されている。なお、2以上の設問のうちいずれか1つ以上に対応付けられている未病領域識別子の数は、2以上である。
【0063】
本実施の形態において、第一対応情報は、各設問について、当該設問に対応する回答内容毎に、対応する1又は2以上の未病領域識別子毎のスコアを特定可能に構成されている。すなわち、例えば、ある設問について第一選択肢と第二選択肢との二者択一の回答が可能であり、当該設問について第一未病領域識別子と第二未病領域識別子とが対応付けられている場合を想定する。この場合に、第一選択肢の回答に対しては第一未病領域識別子についてのスコアが第一の値であって第二未病領域識別子についてのスコアが第二の値であり、第二選択肢の回答に対しては第一未病領域識別子についてのスコアが第三の値であって第二未病領域識別子についてのスコアが第四の値というように、特定できるようになっている。これは、第一対応情報において、上記の例における第一の値から第四の値がそのまま、各設問についての回答及び未病領域識別子に対応して記録されていることにより実現されてもよい。また、第一対応情報において、各設問についての回答と未病領域識別子とに所定のパラメータが対応付けられており、そのパラメータに基づいてスコアを算出可能に構成されていてもよい。
【0064】
なお、アンケートの形式は、各設問について複数の選択肢を同時に選択する回答を許容可能なものや、ユーザによる自由記述形式の回答を許容可能なものなどであってもよい。
【0065】
また、対応情報格納部111には、2以上の未病領域識別子のそれぞれと1以上のタスクとの対応関係を示す第二対応情報が格納される。本実施の形態において、第二対応情報は、複数のタスクのそれぞれを示すタスク識別子について、当該タスクに関連する未病領域識別子が、1又は2以上対応付けられている。タスクは、予め作成されたものである。例えば、当該タスクを遂行することを継続的に行うことにより、タスクを行ったユーザにおいて特定の1又は2以上の未病領域についての改善が見込まれるようなタスクが予め作成されて、当該未病領域に関する未病領域識別子に対応付けられて、第二対応情報として記録されている。なお、第二対応情報は、2以上の各未病領域識別子のスコアと1以上のタスクとの対応関係を示すものであってもよい。
【0066】
また、対応情報格納部111には、タスクと、商品を識別する商品識別子との対応関係を示す第三対応情報が格納される。本実施の形態において、第三対応情報は、例えば、タスクを識別するタスク識別子と商品識別子とが予め対応付けられているものである。なお、本実施の形態において、後述する出力条件は、タスクの遂行に関する条件を含んでいる。そのため、第三対応情報は、出力条件と商品識別子との対応関係を示すものであるということもできる。なお、第三対応情報は、アンケートに含まれる設問又は1以上の未病領域識別子と商品識別子との対応関係が規定されているものであってもよい。
【0067】
なお、第一対応情報、第二対応情報、及び第三対応情報のそれぞれの形式は問わない。対応情報格納部111に格納されている情報の少なくとも一部分を、第一対応情報、第二対応情報、又は第三対応情報として捉えることができればよい。例えば、それぞれの情報は、単独のテーブルなどとして格納されていてもよい。また、互いに関連する複数のテーブルが格納されており、そのうち1つのテーブルにより示される情報又は2以上のテーブルを組み合わせた情報が、第一対応情報、第二対応情報、又は第三対応情報として捉えられるようになっていてもよい。
【0068】
ユーザ情報格納部115は、ユーザ情報が格納される。本実施の形態において、ユーザ情報は、情報処理システム1を利用するユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザに関する情報とが対応付けられている情報である。ユーザ情報には、種々の情報が含まれうる。例えば、ユーザに対応するタスクの遂行状況に関する情報や、ユーザに対応付けて出力されたタスク(ユーザが遂行させるタスク)のタスク識別子や、アンケートについてユーザが行った回答や、当該回答を用いて取得されたスコアに関する情報等が含まれうる。
【0069】
受信部120は、他の装置から送信された情報を受信する。受信部120は、受信した情報を、例えば、格納部110に保存する。本実施の形態において、ユーザは、例えば、端末装置600を用いて各設問に対する回答を作成し、情報処理装置100に送信する。受信部120は、送信された各回答を、ユーザ識別子に対応付けて格納部110に保存することができる。また、後述するように、本実施の形態において、各端末装置600から送信された計測値又は当該計測値に基づく計測情報を受信し、ユーザ識別子に対応付けて格納部110に保存することができる。なお、受信部120は、端末装置600からこれらの情報を受信する場合に、送信された情報に基づいて、送信に係るユーザのユーザ識別子を特定可能である。
【0070】
受付部130は、情報処理装置100に接続された図示しない入力手段を用いて入力された情報を受け付ける。受付部130は、受け付けた情報を、例えば、格納部110に保存する。なお、入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でもよい。受付部130は、情報処理装置100に接続された読み取り装置(例えば、コードリーダなど)を用いて行われた入力操作(例えば、装置により読み取られた情報も含む)により入力された情報を受け付けてもよい。
【0071】
なお、受付部130は、受信部120が受信した情報を、情報処理装置100に入力された情報として受け付けると捉えてもよい。すなわち、情報処理装置100への情報の入力とは、これらの情報が端末装置600等を介してユーザによって間接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよいし、ユーザによって、入力手段を用いて直接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよい。また、ユーザが、情報を自動的に生成するプログラムを実行させたり種々の情報をプログラムに与えて機能させたりすることなどによって情報処理装置100に情報が与えられるようにすることを、情報処理装置100への情報の入力と捉えてもよい。
【0072】
処理部140は、回答取得部141、タスク出力部143、出力条件判断部145、付与部147、課題情報出力部149、クーポン情報管理部151、及び抽選結果取得部153を備える。処理部140は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、以下のように処理部140の各部が行う処理である。
【0073】
回答取得部141は、生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問に対する回答を取得する。本実施の形態において、回答取得部141は、上述のようにしてユーザ識別子に対応付けられて格納部110に格納されている回答を取得する。
【0074】
タスク出力部143は、回答取得部141により取得された2以上の回答と、対応情報格納部111に格納されている第一対応情報及び第二対応情報を用いて、回答を行ったユーザに遂行させるタスクを選択する。そして、タスク出力部143は、選択したタスクに関するタスク情報を出力する。タスク情報は、例えば、そのタスクのタスク識別子と、そのタスクのその他の情報とを対応付けた情報である。タスク情報は、例えば、タスクの説明文や、タスクが対応する未病領域識別子を含みうる。
【0075】
具体的には、本実施の形態において、タスク出力部143は、まず、取得された2以上の回答と、第一対応情報とを用いて、2以上の未病領域識別子のそれぞれに対応するスコアを取得する。例えば、各設問に対する回答について特定できたスコアを、未病識別子毎に、全ての回答について合算することにより、スコアを取得することができるが、取得方法はこれに限られない。取得したスコアは、例えば、回答を行ったユーザを示すユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部115に蓄積される。
【0076】
次に、タスク出力部143は、取得した各未病領域識別子のスコアと、第二対応情報とを用いて、回答を行ったユーザに遂行させるタスクに対応するタスク情報を出力する。タスクの選択は、例えば、第二対応情報に基づいて、スコアが最も高い一の未病領域識別子に対応するタスクを選択することや、スコアが所定値よりも高い1又は2以上の未病領域識別子に対応するタスクを選択することや、スコアが所定値よりも低い1又は2以上の未病領域識別子に対応するもの以外のタスクを選択することや、これらの方法などにより選択された複数のタスクから所定数のタスクを選択することなどにより行うことができる。また、タスク情報の出力は、例えば、送信部170を用いて、回答を行ったユーザのユーザ識別子に対応する端末装置600にタスク情報を送信し、端末装置600のディスプレイ等に表示させることなどにより行うことができるが、これに限られない。例えば、ユーザのメールアドレス等を取得してタスク情報を含む電子メールを送信することにより行われてもよいし、情報処理装置100のディスプレイ(図示せず)などに表示することにより行われてもよい。
【0077】
なお、本実施の形態においてタスク出力部143は、ユーザが有する端末装置600に搭載されている計測部680により計測された計測値に基づく計測情報を取得し、取得した計測情報をさらに用いてタスク情報を出力するように構成されていてもよい。例えば、計測情報としてユーザの活動量(消費された熱量や、歩数など、種々の指標をいう)が取得されている場合において、タスク出力部143が、当該計測情報を用いてタスクの選別を行い、選択対象として選別されたタスクの中から、第二対応情報と各未病領域識別子のスコアとに基づいてタスクを選択するようにしてもよい。このような場合には、例えば、第二対応情報に含まれるタスクのそれぞれについて、選択対象として選別されるための活動量に関する基準値などが予め設定されていればよい。また、例えば、タスク出力部143が、第二対応情報と各未病領域識別子のスコアとに基づいて上述のように抽出した複数のタスクを選択対象として、計測情報に基づいてタスクを選択するようにしてもよい。このような場合には、例えば、第二対応情報に含まれるタスクのそれぞれについて、対象ユーザを限定する情報が予め対応付けられていればよい。ここで、対象ユーザを限定する情報とは、例えば、消費された熱量が少なめの人向けのタスクであることを示す情報とか、歩数が所定値以下の人向けのタスクであることを示す情報などが挙げられる。このように、ユーザが有する装置の計測値に基づく計測情報を踏まえてタスクが選択されることにより、よりユーザに適したタスクを選択し、ユーザにタスク情報を出力することができる。なお、計測値は、端末装置600において計測されたもの限られず、例えば、ユーザが有するその他の装置の計測部により計測され、当該装置から送信されたものであってもよい。例えば、ユーザが着用するいわゆるウェアラブル端末である装置から送信されたものであってもよい。
【0078】
このようにタスク情報が出力されると、ユーザは、出力されたタスクを、自身が遂行すべきタスクとして登録することができる。なお、出力されたタスクは、ユーザの操作に基づいて登録されるようにしてもよいし、ユーザの操作に基づかずに自動的に登録されるようにしてもよい。ユーザの操作に基づいてタスクが登録される場合には、ユーザは、出力されたタスクが2以上ある場合は、1以上のタスクを指定して登録することができるようにしてもよい。ユーザが登録しているタスクを示すタスク識別子は、例えば、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部115に蓄積されている。ユーザは、このようにして登録されているタスクについて、遂行することができる。
【0079】
出力条件判断部145は、出力されたタスク情報に対応するタスクの遂行に関するタスク遂行情報を取得する。そして、取得したタスク遂行情報に基づいて、所定の出力条件が満たされるか否かを判断する。所定の出力条件とは、タスクの遂行に関する条件を含むものであり、例えば、予め格納部110に格納されているものである。出力条件は、個々のユーザ毎に異なりユーザ識別子に対応付けられているものであってもよいし、複数のユーザに共通して用いられるものであってもよい。出力条件は、所定のタイミングが到来した場合に変更されてもよい。所定のタイミングとは、例えば、出力条件が満たされると判断されたタイミングや、所定の日時が到来したタイミングなどであるが、これらに限られない。
【0080】
本実施の形態において、出力条件判断部145は、一のユーザによるタスクの遂行に関するタスク遂行情報に加えて、一のユーザとは別の一以上の他のユーザによるタスクの遂行に関する他者情報(すなわち、他のユーザのタスク遂行情報)を取得する。そして、出力条件判断部145は、取得したタスク遂行情報及び他者情報に基づいて、出力条件が満たされるか否かを判断する。すなわち、本実施の形態において、出力条件は、他者情報に関連する条件を含む。
【0081】
また、本実施の形態において、出力条件判断部145は、後述のように抽選結果取得部153により取得された、ユーザの抽選に関する抽選結果に基づいて、出力条件が満たされるか否かを判断する。すなわち、本実施の形態において、出力条件は、例えば、抽選に当選することを含む。
【0082】
ここで、ユーザ又は他のユーザのタスク遂行情報の取得は、例えば種々の方法により行われうる。本実施の形態においては、例えば、ユーザの入力操作に応じて、タスク遂行情報が取得される。例えば、ユーザが所有する端末装置600を用いて、タスクを遂行したことを登録する入力操作が行われた場合に、受信部120がその旨を示す情報を受信する。この情報には、入力操作に対応するタスクのタスク識別子が含まれる。そうすると、受信部120は、ユーザ識別子とタスク識別子を対応付けて格納部110に蓄積する。出力条件判断部145は、このようにして格納部110に格納された情報を、タスク遂行情報として取得することができる。なお、例えば、端末装置600から送信された計測値や計測情報に応じて、タスク遂行情報が取得されるようにしてもよい。この場合に、例えば、出力条件判断部145は、計測値や計測情報に基づいて、ユーザ識別子に対応付けられて登録されているタスクが遂行されたか否かを判断し、その判断結果を、当該タスクに関するタスク遂行情報として取得することができる。
【0083】
なお、本実施の形態において、ユーザによるタスクを遂行したことを登録する入力操作は、一のタスクについて、所定期間において所定の回数(例えば、1日につき1回などであるが、1週間に2回など、適宜設定されていればよい)のみ受け付けられるように構成されていてもよい。このような入力頻度に関する要件は、タスク毎に異なっていてもよい。これにより、不正な入力が行われることにより大きな影響が及ぶことを防止することができる。また、ユーザにタスクを習慣的に遂行させることで、大きな負荷をかけないようにしつつ、日常の習慣を改善させることができる。
【0084】
本実施の形態において、出力条件は、種々の態様で設定されればよい。出力条件は、一の観点に関する条件のみを含むものであってもよい。また、出力条件は、一の観点に関する複数の条件のうち一部の条件が満たされることであってもよいし、一の観点に関する複数の条件のうち全ての条件が満たされることであってもよい。
【0085】
出力条件に含まれるタスクの遂行に関する条件は、例えば、タスクの遂行の回数に関する条件であってもよい。すなわち、例えば、特定のタスクを遂行した通算回数が所定回数に達したことや、いずれのタスクであるかを問わず、タスクを遂行した通算回数が所定回数に達したことなどが出力条件として設定されていてもよい。また、タスクの遂行の回数に関する条件であって他者情報に関連するものとして、例えば、特定のタスクを遂行した通算回数について、全てのユーザ中の順位が所定の順位より上であったり、全てのユーザのうち上位の所定割合に含まれることなどが、出力条件として設定されていてもよい。タスクが遂行される度に、タスクの遂行に関する条件が満たされたと判断されるようにしてもよい。また、特定のタスク又は全てのタスクについての遂行回数がゼロであることが条件とされていてもよい。
【0086】
また、出力条件に含まれるタスクの遂行に関する条件は、例えば、遂行したタスクに応じて算出される獲得ポイントに関する条件であってもよい。この場合、獲得ポイントは、例えば、タスクが遂行される度に、タスク識別子に対応付けられている未病領域識別子毎に、所定数のポイントが加算される。すなわち、例えば、所定の未病領域識別子についての獲得ポイントが所定の閾値に達することや、全ての獲得ポイントが所定の閾値に達することなどが出力条件として設定されていてもよい。獲得ポイントに関する条件であって他者情報に関連するものとしては、例えば、所定の未病領域識別子の獲得ポイントについて、全てのユーザ中の順位が所定の順位より上であったり、全てのユーザのうち上位の所定割合に含まれることなどが、出力条件として設定されていてもよい。なお、未病領域識別子とは関係なく獲得ポイントが加算されるようにしてもよいし、予め設定されたタスク遂行の難易度やタスク遂行に関する時間等に応じて加算されるポイントの数が変化するようにしてもよい。また、獲得ポイントは、ユーザ識別子に対応付けてユーザ情報格納部115に格納され、タスクが遂行される度に更新されるようにしてもよい。この場合、ユーザ情報格納部115に格納された獲得ポイントの積算値は、実績情報と呼ぶことができる。実績情報は、ユーザ識別子に対応付けてユーザ情報格納部115に蓄積された情報であるといえる。なお、実績情報を蓄積せず、出力条件に関する判断が行われる度にこれまでのタスク遂行情報に基づいて処理部140により獲得ポイントを算出するように構成されていてもよい。
【0087】
なお、本実施の形態において、出力条件は、ユーザによる回答内容に対応する条件を含んでいてもよい。この場合、2以上の各未病領域識別子に対応するスコアに関する条件が出力条件に含まれていてもよい。例えば、回答に基づいてタスク出力部143により取得された、ユーザ毎のスコアであって未病領域識別子毎のスコアに基づいて、出力条件が満たされるか否かが判断されるようにしてもよい。すなわち、例えば、一の未病領域識別子のスコアが第一所定値以上であることや、一の未病領域識別子のスコアが第一所定値以上であって他の一の未病領域識別子のスコアが第二所定値所定値以下であることなどといった条件が、出力条件として設定されていてもよい。また、一のユーザにおいて、2以上の未病領域識別子のうち、最も高いスコアが得られた未病領域識別子が所定の未病領域識別子と一致することというような条件(例えば、ユーザにとって当該未病領域に関するリスクが高いことを意味する)が、出力条件として設定されていてもよい。また、2以上の設問のうち、所定の設問についての回答の内容が所定の項目に一致することというような条件が、出力条件として設定されていてもよい。具体的には、例えば、ユーザが気になっている未病領域に関する設問に対する回答内容が、所定の未病領域に対応する回答内容に一致することや、ユーザの生活習慣や行動に関する設問に対する回答内容が、所定の習慣又は行動に対応するものであること(例えば、飲料を採ることが少ないなど)などが、出力条件として設定されていてもよい。
【0088】
なお、本実施の形態において、抽選に当選することに関する当選者条件が出力条件に含まれているが、他の条件が満たされたことを前提として、この当選者条件が満たされるか否かが判断されるようにしてもよいし、他の条件が満たされたことを前提とせずに、独立して行われた抽選の結果に基づいて当選者条件が満たされるか否かが判断されるようにしてもよい。例えば、抽選結果取得部153は、当該他の条件が満たされたと判断された場合において、抽選結果を取得し、当選であれば、出力条件判断部145により出力条件が満たされたと判断されるようにしてもよい。具体的には、例えば、タスクの遂行回数が所定回数以上のユーザを対象にした抽選の抽選結果を抽選結果取得部153が取得し、出力条件の判断対象となるユーザが当選していれば、出力条件が満たされたと判断されるようにしてもよい。他方、例えば、抽選結果取得部153により取得された抽選結果が当選である場合に、他の条件も満たされると判断されれば、出力条件判断部145により出力条件が満たされたと判断されるようにしてもよい。具体的には、例えば、全ユーザを対象とした抽選の抽選結果が取得されるとともに、タスクの遂行回数が所定回数以上であるか否かが判断されるようにし、出力条件の判断対象となるユーザが当選しており、かつ、タスクの遂行回数が所定回数以上であれば、出力条件が満たされたと判断されるようにしてもよい。
【0089】
また、他の条件が満たされるか否かにかかわらず、当選者条件が満たされるか否かが判断されるようにしてもよい。例えば、抽選結果取得部153は、判断対象となるユーザが、取得された抽選結果において当選していれば、他の条件が満たされるか否かにかかわらず、出力条件判断部145により出力条件が満たされたと判断されるようにしてもよい。例えば、管理者等により事前に行われた抽選や選定の結果の入力が受付部130により受け付けられ、抽選結果取得部153が当該受付結果を抽選結果として取得した場合において、出力条件の判断対象となるユーザが当選していれば、出力条件が満たされたと判断されるようにすればよい。
【0090】
なお、タスクの遂行に関する条件を含む出力条件の他に、タスクの遂行に関する条件を含まない第2条件が設定されていてもよい。この場合、第2条件が満たされたときに、出力条件判断部145により出力条件が満たされると判断されたとみなすようにしてもよい。第2条件としては、例えば、情報処理システム1のユーザとして初めて登録することや、アンケートに回答したことなどに関する条件が含まれていてもよい。このように第2条件を設定することにより、ユーザに情報処理システム1を利用する動機付けを与えることができ、タスクを遂行させる動機付けを効果的に行うことができる。なお、例えば、情報処理システム1のユーザとして初めて登録することというような第2条件は、タスクの遂行回数がゼロであることというような、タスクの遂行に関する条件を含む出力条件として捉えてもよい。
【0091】
なお、本実施の形態において、出力条件判断部145は、ユーザが有する端末装置600において計測された計測値に基づく計測情報を取得し、取得した計測情報に基づいて、出力条件が満たされるか否かを判断するようにしてもよい。すなわち、この場合、出力条件は、計測情報に関連する条件を含むといえる。具体的には、例えば、歩数が所定値以上であることが出力条件として含まれていてもよい。
【0092】
付与部147は、出力条件判断部145により出力条件が満たされると判断された場合に、ユーザに1以上の商品を取得可能な権利を付与する。商品を取得する権利を付与するとは、例えば、ユーザが最終的に商品を得ることができるように、種々の情報を出力等することをいう。本実施の形態においては、付与部147は、出力条件判断部145により出力条件が満たされると判断された場合に、1以上の商品と引き換え可能なクーポン情報をユーザに出力することにより、ユーザに商品を取得可能な権利の付与を行うように構成されている。ここで、クーポン情報は、例えば、上述のように、POS端末701の読取装置により読み取り可能なものであるが、これに限られない。
【0093】
なお、クーポン情報の出力のほか、ユーザに商品を取得可能な権利を付与することは、例えば次のように行うようにしてもよい。すなわち、例えば、付与部147は、付与対象となるユーザを特定するための情報をPOSサーバ710に送信してPOS端末701を用いて当該情報を店舗等において確認することができるようにしたり、その他の通信手段により送信して店舗等において確認することができるようにしたりしてもよい。また、付与部147は、ユーザが所属する組織における管理部門等に情報を送信することにより、当該管理部門からユーザに商品が引き渡されるようにしたりしてもよい。また、付与部147は、ユーザに対して、商品の発送を受けるための情報の入力を求める連絡を行うようにしてもよい。
【0094】
なお、付与部147は、商品を取得可能な権利に代えて、商品そのものをユーザに付与可能に構成されていてもよい。例えば、付与部147は、ユーザの口座に関する情報(例えば、ユーザの銀行口座を示す情報であってもよいし、いわゆる電子マネーの出納が可能なアカウントを示す情報などであってもよい)を取得し、当該口座に、商品として金銭やポイント等を入金するようにしてもよい。また、付与部147は、電子コンテンツを視聴等するためのサービスにおけるユーザのアカウント情報を取得し、ユーザに対して商品である電子コンテンツなどを付与するようにしてもよい。また、後述するように、付与部147は、商品を商品庫から払い出すことが可能な装置を機能させるための情報を当該装置又はそれを制御する装置に対して送信し、当該装置にユーザに対して商品を払い出させることにより、商品を付与することができるようにしてもよい。
【0095】
なお、本実施の形態において、付与部147は、第三対応情報を用いて1以上の商品識別子を取得し、取得した商品識別子に対応する商品又は商品を取得可能な権利(商品又は商品を取得可能な権利を、以下において、商品等ということがある)をユーザに付与するように構成されている。例えば、第三対応情報において1以上の未病領域識別子と商品識別子との対応関係が示されている場合に、付与部147は、タスク出力部143により取得された未病領域識別子毎のスコアに基づいて、スコアが最も高い未病領域識別子に対応する商品識別子を取得し、取得した商品識別子に対応する商品等をユーザに付与するように構成されている。なお、付与部147は、第三対応情報において1以上の未病領域識別子と商品識別子との対応関係が示されている場合に、タスク遂行情報に基づいて、遂行されたタスクに対応する未病領域識別子に対応する商品識別子を取得して商品等の付与を行うようにしてもよい。また、付与部147は、第三対応情報においてタスクと商品識別子との対応関係が示されている場合に、タスク遂行情報に基づいて、遂行されたタスクに対応する商品識別子を取得して商品等の付与を行うようにしてもよい。また、付与部147は、第三対応情報においてアンケートに含まれる所定の設問と商品識別子との対応関係が示されている場合に、当該所定の設問とその回答内容に基づいて、商品識別子を取得して商品等の付与を行うようにしてもよい。例えば、好みの飲料種を尋ねる設問に対して、ユーザが好む一の飲料種を示す回答が与えられた場合に、当該飲料種に対応するものとして予め設定された商品の商品識別子が付与部147によって取得されるように構成されていてもよい。
【0096】
課題情報出力部149は、回答取得部141により取得された2以上の回答と、第一対応情報とに基づいた、回答を行ったユーザの病気の予防に関連する課題を示す課題情報をユーザに出力する。本実施の形態において、タスク出力部143により取得された、ユーザ毎のスコアであって未病領域識別子毎のスコアは、当該ユーザについての未病領域に関する状況を表す指標であるといえ、病気の予防に関連する課題を示す課題情報に関連するものであるといえる。課題情報出力部149は、ユーザ情報格納部115からユーザ識別子に対応するスコアを読み出すことで、課題情報をユーザに出力することができる。課題情報出力部149は、タスク出力部143により取得された未病領域識別子毎のスコアそのものを課題情報として出力してもよい。また、課題情報出力部149は、スコアを用いて、課題となる事項を説明するメッセージ等を課題情報として出力するように構成されていてもよい。この場合、例えば、各未病領域識別子に対応するスコアの分布状況とメッセージ等とが対応付けられたテーブル等の情報に基づいて、メッセージ等を出力することができる。
【0097】
なお、課題情報の出力は、例えば、ユーザの端末装置600に対して課題情報を送信することや、情報処理装置100のディスプレイに課題情報を表示させることや、ユーザに対して電子メール等を送信することなど、種々の方法により行われうる。
【0098】
クーポン情報管理部151は、クーポン情報が付与部147によって付与された場合に、当該クーポン情報に関する管理を行う。具体的には、例えば、クーポン情報管理部151は、格納部110に、発行されたクーポン情報を特定する情報(例えば、クーポン識別子)とそのクーポン情報が使用可能であるか否かを示す情報とを対応付けたテーブルを、クーポン管理情報として蓄積する。なお、このクーポン管理情報には、クーポン情報が付与されたユーザのユーザ識別子が対応付けられていてもよい。また、クーポン情報管理部151は、クーポン情報に基づいた商品の引き換え(クーポンの使用)が行われた場合に、クーポン情報を使用不可能に設定する。 クーポン情報を使用不可能に設定するとは、例えば、格納部110に蓄積されているクーポン管理情報において、当該クーポンに対応する情報に対応付けて使用済みであることを示す使用済フラグを立てることなどをいう。なお、クーポン管理情報において、クーポン情報が使用された日を当該クーポン情報に対応付けて記録することにより、使用済みであることが特定されるようにしてもよい。また、クーポン情報管理部151は、現在使用可能であるクーポン情報を特定するクーポン識別子を、クーポン管理情報であるリストとして格納部110に記憶させるように構成されていてもよい。この場合、例えば、クーポンが使用された場合には当該クーポンに対応するクーポン識別子をリストから削除することにより、クーポン情報を使用不可能に設定するようにしてもよい。
【0099】
このようにしてクーポン情報管理部151が管理を行うことにより、他の装置(例えば、クーポン情報の提示を受けたPOS端末701など)が、各クーポン情報が使用可能なものであるか否かを容易に確認することができる。したがって、クーポン情報を用いた不当な商品の引き換えが行われることを防止することができる。
【0100】
抽選結果取得部153は、ユーザについての抽選を行った抽選結果を取得する。抽選結果取得部153は、情報処理装置100において行われた抽選の結果を取得するように構成されていてもよいし、他の装置において行われた抽選の結果を取得するように構成されていてもよい。また、抽選結果取得部153は、乱数を用いてランダムに選び出したユーザを当選とするように構成されているが、これに限られない。抽選は、ランダムに選び出す方法とは異なる方法によって行われると解釈してもよい。抽選結果取得部153は、例えば、所定の規則に従って選出されるユーザを当選とすることができるように構成されていてもよい。
【0101】
送信部170は、情報を、ネットワークを介して情報処理システム1を構成する他の装置に送信する。送信部170は、例えば、端末装置600や、POSサーバ710や、その他の装置に対して出力される情報の送信を行う。
【0102】
次に、端末装置600の構成について説明する。
【0103】
図4に示されるように、端末装置600は、端末格納部610、端末受信部620、端末受付部630、端末処理部640、端末出力部660、端末送信部670、及び計測部680を備える。
【0104】
端末格納部610は、クーポン情報格納部611及び計測情報格納部612を備える。
【0105】
クーポン情報格納部611には、クーポン情報が格納される。クーポン情報は、例えば、上述のようにして、情報処理装置100の付与部147によってユーザに与えられたものである。ユーザは、例えば、クーポン情報格納部611に格納されているクーポン情報を端末装置600のディスプレイに表示させたり、端末装置600からPOS端末701に送信させたりすることにより、店舗等においてクーポン情報をPOS端末701に入力することができる。
【0106】
計測情報格納部612には、計測値又はそれに基づく計測情報が格納される。これらの情報は、例えば、計測部680により計測された情報であってもよいし、計測部680により計測された情報に基づいて演算等を行うことにより端末処理部640が取得した情報であってもよい。また、端末装置600に対して通信可能に接続されたセンサ装置によって測定等が行われ、端末装置600に送信された情報であってもよい。
【0107】
端末受信部620は、情報処理装置100や、その他の装置から送信された情報を、ネットワークを介して受信する。端末受信部620は、受信した情報を、例えば端末格納部610に蓄積し、端末処理部640などが取得できるようにする。
【0108】
端末受付部630は、端末装置600を使用するユーザによる、端末装置600に対する種々の入力操作を受け付ける。操作は、例えば、図示しない入力装置を用いて行われるが、これに限られない。端末受付部630は、例えば、マイクにより入力された音声による入力操作を受け付けるようにしてもよい。
【0109】
端末処理部640は、端末装置600の各部を用いて、種々の情報処理動作を行う。
【0110】
端末出力部660は、例えばディスプレイデバイスに表示することなどにより、情報の出力を行う。なお、情報の出力方法はこれに限られず、音声等をスピーカーなどから出力することなどにより行われるようにしてもよい。
【0111】
端末送信部670は、例えば端末処理部640等により取得した情報をネットワークを介して送信する。
【0112】
計測部680は、例えば、加速度センサや気圧センサ等である。計測部680は、計測事項について計測を行い、得られた計測値を出力する。計測値やそれに基づいて取得された計測情報が、計測情報格納部612に蓄積される。ここで、計測値は、例えば加速度センサにより取得された加速度の推移を示す値や、気圧センサにより取得された気圧の推移を示す値などであるが、これに限られない。計測部680には、例えば、脈拍センサや、照度センサや、カメラや、マイクや、GPSなどにより位置を特定可能な位置情報センサなどが含まれてもよい。また、計測部680は、時間の経過を計測するタイマ等であってもよい。すなわち、計測部680により得られた計測値に基づいて取得可能な計測情報は、例えば、消費された熱量や、歩数などのユーザの活動量に関するものであってもよいし、ユーザの起床時刻、就寝時刻や、通勤時間など、ユーザの生活習慣に関するものであってもよいし、ユーザが生活する地域や、気候や、騒音環境など、ユーザの生活環境に関するものであってもよい。
【0113】
次に、本実施の形態に係る情報処理システム1をユーザが用いる際に行われる情報処理装置100の動作の一例について説明する。本実施の形態において、ユーザは、例えば、端末装置600を介して情報処理装置100にアクセスを行ったり情報処理装置100から送信される情報を受信したりしながら、端末装置600において所定のアプリケーションを動作させることにより、情報処理システム1を利用することができる。なお、所定のアプリケーションとは、例えば、情報処理装置100から送信される情報を用いて動作する専用のアプリケーションであってもよいし、情報処理装置100において提供されるウェブアプリケーションを使用可能に表示等するウェブブラウザ等であってもよい。
【0114】
図5は、同情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0115】
情報処理装置100は、例えば以下のようにして種々の動作を行う。
図5においては、ユーザが携帯端末600を用いてタスクの登録を行ったりタスク遂行情報を送信したりする場合における情報処理装置100の動作の一例が示されている。
【0116】
(ステップS101)ユーザは、携帯端末600を用いて、例えば所定のアプリケーションを機能させると、携帯端末600から情報処理装置100に、例えばユーザ識別子を含む情報が送信される。そうすると、受信部120が受信したユーザ識別子に基づいて、処理部140は、ユーザを識別し、ユーザ情報格納部115からユーザ情報を取得する。
【0117】
(ステップS102)処理部140は、タスク登録を行うか否かを判断する。例えば、処理部140は、携帯端末600を介してユーザがタスク登録を行う旨の操作を行った場合には、タスク登録を行うと判断する。なお、処理部140は、取得したユーザ情報に基づいて、タスク登録が行われていないユーザであると判断した場合は、タスク登録を行うと判断するようにしてもよい。タスク登録を行うと判断された場合はステップS103に進み、そうでない場合はステップS104に進む。
【0118】
(ステップS103)処理部140は、タスク登録処理を行う。タスク登録処理の詳細については、後述する。タスク登録処理が終了すると、ステップS104に進む。
【0119】
(ステップS104)処理部140は、ユーザ識別子に対応するタスク情報を取得して出力する。例えば、ユーザ識別子に基づいて、当該ユーザについての現在登録されているタスクのタスク情報が出力される。出力は、例えば、端末装置600のディスプレイにタスク情報を表示させるための情報を端末装置600に送信することにより行われるが、これに限られない。
【0120】
(ステップS105)処理部140は、タスク遂行情報取得処理を行う。タスク遂行情報取得処理については、後述する。タスク遂行情報取得処理が終了すると、ステップS106に進む。
【0121】
(ステップS106)処理部140は、付与フラグが立っているか否かを判断する。付与フラグが立っている場合はステップS107に進み、そうでない場合はステップS109に進む。
【0122】
(ステップS107)処理部140は、付与処理を行う。付与処理の詳細については、後述する。付与処理により、ユーザに例えばクーポン情報など、商品等が付与される。付与処理が終了すると、ステップS108に進む。
【0123】
(ステップS108)処理部140は、付与フラグを取消す。また、本実施の形態において、処理部140は、付与実績を記録する。付与実績は、例えば、格納部110に蓄積されるようにすればよい。なお、付与実績の記録は行われなくてもよい。
【0124】
(ステップS109)処理部140は、アプリケーションが終了したか否かを判断する。アプリケーションが終了した場合は一連の処理を終了する。そうでない場合は、ステップS101に戻る。
【0125】
図6は、同情報処理装置100のタスク登録処理の一例を示すフローチャートである。
【0126】
(ステップS121)処理部140は、ユーザが行った回答を取得する。
【0127】
(ステップS122)処理部140は、回答から各未病領域識別子のスコアを算出する。
【0128】
(ステップS123)処理部140は、各未病領域識別子のスコアに基づいて、タスクを取得する。
【0129】
(ステップS124)処理部140は、課題情報をユーザに提示する。また、処理部140は、取得したタスクをユーザに提示して、ユーザによる、登録するタスクを指定する操作を求める。課題情報やタスクの提示は、例えば、端末装置600のディスプレイに表示させることにより行うことができる。課題情報がユーザに提示されることにより、ユーザの未病領域に関する意識を高めることができ、タスクの遂行について動機付けを行うことができる。
【0130】
(ステップS125)処理部140は、タスクの指定操作を受け付ける。タスクの指定操作は、端末装置600を用いて行われる。
【0131】
(ステップS126)処理部140は、指定操作により指定されたタスクに対応するタスク識別子を、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部115に蓄積する。これにより、タスクが、ユーザが取り組むべきものとして登録される。その後、
図5に示される処理に戻る。
【0132】
図7は、同情報処理装置100のタスク遂行情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0133】
(ステップS141)処理部140は、タスクを遂行したことを登録する入力操作が行われた旨を示す情報を受信したか否かを判断する。本実施の形態においては、処理部140は、端末装置600からタスク識別子を受信したか否かを判断する。タスク識別子を受信した場合はステップS101に進み、そうでない場合は
図5に示される処理に戻る。
【0134】
(ステップS142)処理部140は、受信したタスク識別子に基づいて、ユーザ情報を更新する。すなわち、処理部140は、タスク識別子とユーザ識別子とを対応付けて蓄積する。
【0135】
(ステップS143)処理部140は、ユーザ情報を取得する。本実施の形態において、例えば、処理部140は、ユーザ情報格納部115に格納されている情報のうち、ユーザ識別子に対応する情報を取得する。これにより、遂行されたタスクのタスク識別子が、タスク遂行情報として取得されたといえる。
【0136】
(ステップS144)処理部140は、第二対応情報に基づいて実績情報を生成する。そして、生成した実績情報を、ユーザ識別子に対応付けて蓄積する。
【0137】
(ステップS145)処理部140は、ユーザ情報格納部115から、他者情報を取得する。
【0138】
(ステップS146)処理部140は、抽選結果取得部153により取得された抽選結果を取得する。
【0139】
(ステップS147)処理部140は、出力条件が満たされるか否かを判断する。判断は、例えば上述のようにして行われればよいが、これに限られない。出力条件が満たされた場合はステップS148に進み、そうでない場合は
図5の処理に戻る。
【0140】
(ステップS148)処理部140は、付与フラグを立てる。付与フラグは、例えば、情報処理装置100に対応付けて記録されるものであるが、これに限られない。その後、
図5に示される処理に戻る。
【0141】
図8は、同情報処理装置100の付与処理の一例を示すフローチャートである。
【0142】
(ステップS161)処理部140は、ユーザ識別子に対応する未病領域識別子毎のスコアを取得する。
【0143】
(ステップS162)処理部140は、スコアに基づいて商品識別子を取得する。第三対応情報を用いることにより、商品識別子を取得することができる。
【0144】
(ステップS163)処理部140は、クーポン識別子と、ユーザ識別子と、商品識別子とを対応付けてクーポン情報を生成する。
【0145】
(ステップS164)処理部140は、生成したクーポン情報について、クーポン管理情報を格納部110に蓄積する。その後、
図5に示される処理に戻る。
【0146】
図9は、同情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0147】
図9においては、クーポン情報を付与されたユーザがクーポン情報を使用しようとした場合における、情報処理装置100の動作の一例が示されている。この場合、ユーザが使用する端末装置600からクーポン情報が、POS端末701等の装置に読み取られる。そうすると、当該装置や、又はPOSサーバ710等の管理装置から、クーポン情報が端末装置600に送信される。
【0148】
(ステップS181)処理部140は、他の装置から送信されたクーポン情報を受信したか否かを判断する。クーポン情報を受信したと判断すると、ステップS182に進み、そうでない場合は引き続き待機する。
【0149】
(ステップS182)処理部140は、受信したクーポン情報に含まれるクーポン識別子を用いて、クーポン管理情報を検索する。
【0150】
(ステップS183)処理部140は、クーポンが有効であるか否かを判断する。クーポンが有効であることは、クーポン管理情報において当該クーポンのクーポン情報が含まれており、かつ、クーポン情報に対応する使用日時が記録されていないことに対応する。換言すると、クーポン情報が正しく発行されたものであり、クーポン情報が使用されたものではない場合に、クーポンが有効であると判断される。クーポンは有効であると判断した場合はステップS184に進み、そうでない場合はステップS186に進む。
【0151】
なお、クーポン管理情報において、クーポンの有効期限を管理し、クーポンが有効であると判断する条件の1つに、クーポンの有効期限内であることが含まれるようにしてもよい。
【0152】
(ステップS184)処理部140は、クーポンは有効であることを示す有効情報を送信する。有効情報は、クーポン情報を送信してその有効性を照会しようとした装置に対して送信される。これにより、当該装置においてクーポン情報に基づいて商品の引き換えに対応する処理が行われうる。
【0153】
(ステップS185)処理部140は、クーポン情報を使用不可能に設定する。本実施の形態においては、例えば、クーポン管理情報において、当該クーポン情報について使用日時が対応付けて記録されることにより、以後、当該クーポン情報が使用不可能なものとして設定される。
【0154】
なお、この場合において、処理部140は、クーポンを使用するユーザの端末装置600に、クーポンが使用された旨の通知を送信するようにしてもよい。
【0155】
(ステップS186)処理部140は、クーポンは有効ではないことを示す無効情報を送信する。無効情報は、クーポン情報を送信してその有効性を照会しようとした装置に対して送信される。これにより、当該装置においてクーポン情報に基づいた商品の引き換えに対応する処理を行わないようにすることができる。その後、一連の処理が終了する。
【0156】
図10は、同情報処理システム1におけるPOSサーバ710の動作の一例を示すフローチャートである。
【0157】
図10は、クーポン情報を付与されたユーザが販売情報登録システム700においてクーポン情報を使用しようとした場合における、POSサーバ710の動作の一例が示されている。以下のような動作は、
図9に示されるように動作する情報処理装置100と連携して行われうるものである。
【0158】
(ステップS801)POS処理部740は、クーポン情報が、POS端末701を介して入力されたか否かを判断する。クーポン情報が入力されたと判断した場合はステップS802に進み、そうでない場合は引き続き待機する。
【0159】
(ステップS802)POS処理部740は、入力されたクーポン情報を、情報処理装置100に送信する。
【0160】
(ステップS803)POS処理部740は、情報処理装置100から送信されうる有効情報を受信したか否かを判断する。有効情報を受信した場合はステップS804に進み、そうでない場合はステップS806に進む。
【0161】
(ステップS804)POS処理部740は、クーポン使用通知を、クーポン情報の読み取りに使用されたPOS端末701に出力する。これにより、POS端末701を通じて、クーポン情報が使用された旨を店舗側にも知らせることができ、商品の引き換えをスムーズに実現することができる。
【0162】
(ステップS805)POS処理部740は、クーポン情報に含まれる商品識別子に基づいて、在庫情報を更新する。より具体的には、商品識別子に対応する在庫数を所定数だけ減算する。引き換えが行われる商品の数だけ在庫数を減算することにより、在庫数が実際の数と適合している状態が維持される。
【0163】
(ステップS806)POS処理部740は、情報処理装置100から送信されうる無効情報を受信したか否かを判断する。無効情報を受信した場合はステップS807に進み、そうでない場合はステップS803に戻る。
【0164】
(ステップS807)POS処理部740は、クーポン使用不能通知を、クーポン情報の読み取りに使用されたPOS端末701に出力する。これにより、POS端末701を通じて、クーポン情報が使用できない旨を店舗側にも知らせることができ、商品の引き換えを実行させないようにすることができる。その後、一連の処理が終了する。
【0165】
次に、本実施の形態において情報処理システム1において取り扱われる情報や、ユーザが使用する端末装置600の画面遷移について示しながら、情報処理システム1の動作の具体例について説明する。
【0166】
以下の具体例において、情報処理システム1で取り扱われる未病領域としては、例えば一例として、体脂肪、血圧、血糖、及びコレステロールの4つがある。また、それぞれの未病領域に対応する未病領域識別子は、「体脂肪」、「血圧」、「血糖」、「コレステロール」が用いられている(それぞれ、「体」、「圧」、「糖」、「コ」と略されて示されることがある)。
【0167】
図11は、同情報処理装置100において用いられる第一対応情報の一具体例を示す図である。
【0168】
図11に示されるように、本具体例において、第一対応情報は、アンケートに含まれる2以上の設問毎に、回答の内容とそれぞれの未病領域識別子との対応関係が示されているものである。一の設問について、当該設問を識別する設問識別子と、対応する属性値が含まれる。例えば、設問の区分と、設問文と、回答毎の係数と、未病領域識別子毎の係数とのそれぞれの属性値が、設問識別子に対応付けられている。ここで、設問の区分は、設問が何の種別に関するものであるかを示すものである。また、設問文は、実際にユーザに提示される設問を示す文章である。回答毎の係数は、例えば、ユーザが選択することができる選択肢(図に示される例では、「はい」と「いいえ」との2択)のそれぞれについて指定された、スコアを演算するための係数である。未病領域識別子毎の係数は、「体脂肪」、「血圧」、「血糖」、「コレステロール」の4つの未病領域識別子のそれぞれと、設問との対応関係を示す係数であって、スコアを演算するための係数である。
【0169】
本実施の形態において、スコアは、ユーザにとって未病領域に関してリスクを有する程度を表すものであるといえる。すなわち、リスクの有無を尋ねる設問文に対して、リスクがあるといえる回答内容に対応する係数は、大きく設定されている。リスクがあるといえる未病領域に対応する係数は、大きく設定されている。各設問について、未病領域識別子毎の係数に、回答内容に対応する係数を乗じることにより、各設問についての未病領域識別子毎のスコアが得られる。こうして得られたスコアを、全ての設問について合算することにより、ユーザが有するリスクを示す未病領域識別子毎のスコアが得られる。
【0170】
例えば、設問識別子「Q1」の設問についてユーザの回答が「はい」だった場合には、当該設問についての未病領域識別子毎のスコアは、「体脂肪」が1、「血圧」が0、「血糖」が1、「コレステロール」が1となる。ユーザの回答が「いいえ」だった場合には、「いいえ」に対応する係数が0であるため、当該設問についての未病領域識別子毎のスコアは、いずれも0となる。また、例えば、設問識別子「Q20」の設問についてユーザの回答が「はい」だった場合には、当該設問についての未病領域識別子毎のスコアは、「体脂肪」が0.5、「血圧」が1、「血糖」が0、「コレステロール」が1となる。
【0171】
図12は、同情報処理装置100において用いられる第二対応情報の一具体例を示す図である。
【0172】
図12に示されるように、本具体例において、第二対応情報は、予め用意された複数のタスクのそれぞれについて、2以上の未病領域識別子のそれぞれとの対応関係が示されているものである。一のタスクについて、当該タスクを識別するタスク識別子と、対応する属性値が含まれる。例えば、タスクが属する群と、タスクの分類と、タスクの内容と、タスクの説明と、対応する未病領域を示す未病領域識別子とのそれぞれの属性値が、タスク識別子に対応付けられている。ここで、タスクが属する群とは、例えば、多数のタスクをあらかじめいくつかの群に分けたときに、どの群に属するかを示す属性値である。また、タスクの分類とは、例えば、タスクが何の種別に関するものであるかを示すものである。タスクの内容や、タスクの説明は、ユーザに提示されるタスクの説明文である。
【0173】
本実施の形態において、各タスクには、1以上の未病領域識別子が対応付けられている。各タスクは、それを遂行することでリスクが改善することが期待される未病領域を示す未病領域識別子に対応付けられている。例えば、タスク識別子「T01」のタスクは、「血糖」、「血圧」、「コレステロール」に対応付けられている。また、タスク識別子が「T22」のタスクは、「体脂肪」に対応付けられている。このようなタスクの説明がユーザに表示されうるので、ユーザはタスクの内容を正しく理解してタスクの遂行に取り組むことができ、タスクの遂行について効果的に動機付けを行うことができるようになる。
【0174】
なお、本実施の形態において、各タスクは、効果を示す情報と対応付けられている。また、各タスクは、知識を示す情報と対応付けられている。ここで知識とは、いわゆる雑学に属する知識や、豆知識と呼ばれる知識をいうが、これに限られない。効果を示す情報とタスクとの対応関係を示す情報を効果対応情報と呼び、知識を示す情報とタスクとの対応関係を示す情報を知識対応情報と呼ぶ。効果対応情報や知識対応情報は、例えば、対応情報格納部111に格納されており、処理部140による出力等において用いられる。
【0175】
図13は、同情報処理装置100において用いられる効果対応情報の一具体例を示す図である。
【0176】
図13に示されるように、効果対応情報は、複数のタスクのそれぞれについて、そのタスクを遂行することにより得られることが期待される効果に関する情報が対応付けられて記録されているものである。効果は、未病領域毎に表されているものであり、一のタスクが2以上の未病領域識別子に対応する場合、一のタスクに、それぞれの未病領域識別に対応する効果が対応する。一の効果について、対応するタスクを識別するタスク識別子と、タスク識別子と合わせて当該効果を識別する効果識別子と、対応する属性値とが含まれる。例えば、関連する未病領域を示す未病領域識別子と、効果を示すタイトルと、効果の説明とのそれぞれの属性値が、効果識別子及びタスク識別子に対応付けられている。このような効果対応情報が設定されていることにより、各タスクに対して、期待される効果をユーザに提示することができる。タスクの効果を示す情報として、タスクが遂行されることでリスクが改善することが期待される未病領域や、その理由などが含まれる。このような効果がユーザに表示されうるので、ユーザは納得感や期待感をもってタスクの遂行に取り組むことができ、タスクの遂行について効果的に動機付けを行うことができるようになる。
【0177】
図14は、同情報処理装置100において用いられる知識対応情報の一具体例を示す図である。
【0178】
図14に示されるように、知識対応情報は、複数のタスクのそれぞれについて、知識に関する情報が対応付けられて記録されているものである。タスクの内容、性質などと、知識の内容や性質とは、いずれかの観点で関連しているものであってもよいし、全く関連していなくてもよい。本実施の形態において、一のタスクに対して、2以上の知識が対応付けられている。一の知識について、対応するタスクを識別するタスク識別子と、タスク識別子と合わせて当該知識を識別する知識識別子と、対応する属性値とが含まれる。例えば、知識を示すタイトルと知識の説明とのそれぞれの属性値が、知識識別子及びタスク識別子に対応付けられている。このような知識対応情報が設定されていることにより、各タスクに対して、ユーザにちょっとした知識を提示することができる。ユーザは、提示される知識を知ることで、情報処理システム1を利用する楽しみを得ることができる。そのため、ユーザに情報処理システム1を利用する機会を増加させることができ、タスクの遂行についてのユーザに意識させる機会を増加させることができる。
【0179】
なお、本具体例において、一のタスクに対して、例えば8つの知識が対応付けられている。これらの8つの知識は、一のタスクについて遂行状況(例えば、遂行した回数など)に応じて設定される複数段階のランク別に対応している。一のタスクについて、ユーザが所定のランクに達するまでは、当該ランクに対応する知識は、表示されないようにロックされており、ユーザが所定のランクに達したときに、当該ランクに対応する知識のロックが解除され(開放され)、当該知識が閲覧可能になるように構成されている。
【0180】
このようにユーザの達成したランクすなわちタスク遂行情報に応じて、知識のコンテンツが開放されるので、ユーザは、タスクを遂行することについて楽しみを得ることができる。このようなゲーミフィケーションが導入されているので、ユーザに、タスクの遂行について効果的に動機付けを行うことができる。
【0181】
図15は、同情報処理装置100において用いられるタスク遂行情報の一具体例を示す図である。
【0182】
図15に示されるように、本具体例において、タスク遂行情報は、複数のユーザのそれぞれのタスクの遂行に関する情報を1つのテーブルに集約して表されるものである。すなわち、タスク遂行情報は、タスクが遂行された日時を示す情報と、タスクを遂行したユーザのユーザ識別子と、遂行されたタスクを示すタスク識別子とが対応付けて記録されているものである。タスク遂行情報は、例えば、対応情報格納部111に格納される。このようなタスク遂行情報を用いることにより、例えば、特定のユーザが遂行したタスクを容易に特定することができる。
【0183】
図16は、同情報処理装置100において用いられる実績情報の一具体例を示す図である。
【0184】
図16においては、2つのテーブルが示されている。上段が、日毎の獲得ポイントをユーザ毎に集計したものであり、下段が、未病領域識別子毎の獲得ポイントの積算値をユーザ毎に集計したものである。本具体例においては、これらの両方が実績情報として蓄積されるが、これらのいずれか一方のみが実績情報として蓄積されるようにしてもよい。なお、これらの実績情報は、
図15に示されるようなタスク遂行情報と、
図12に示されるような第二対応情報とに基づいて、処理部140が生成可能である。すなわち、ユーザ毎に、一のタスクが遂行された場合に、当該タスクに対応する未病領域識別子の獲得ポイントが所定数(例えば、1)だけ加算される。ユーザ毎に、タスク遂行情報に基づいて、これまでに遂行されたタスクについて生じた未病領域識別子毎の獲得ポイントを通算したり、日毎に獲得ポイントを通算したりすることにより、実績情報を生成することができる。なお、格納部110に実績情報を蓄積することで、実績情報を使用する際に処理部140にかかる負荷を小さくすることができるが、格納部110に実績情報を蓄積せず、実績情報を使用する際に、随時、処理部140が実績情報を算出するように構成されていてもよい。
【0185】
図17は、同情報処理装置100において用いられるクーポン管理情報の一具体例を示す図である。
【0186】
図17に示されるように、クーポン管理情報は、生成された複数のクーポン情報のそれぞれが記録されているテーブルである。各クーポン情報は、例えば、クーポン識別子と、それに対応する属性値とを有する情報である。例えば、付与されたユーザのユーザ識別子と、引き換え可能な商品の商品識別子と、有効期限と、使用日時とのそれぞれの属性値が、クーポン識別子に対応付けられている。本変形例において、クーポン情報が使用されていない状態では使用日時の属性値は空(NULL)であり、クーポン情報が使用されたときに、その日時が使用日時の属性値として記録される。すなわち、使用日時の属性値が記録されていないクーポン情報は、有効期限内においては利用することができるものである。使用日時の属性値が記録されているクーポン情報は、既に使用されており、新たに使用できない、失効したものである。
【0187】
図18は、同端末装置600で動作するアプリケーションの画面遷移の一具体例について説明する図である。
【0188】
図18に示されるように、ユーザは、端末装置600に各種の画面を表示させながら、情報処理システム1を利用することができる。このような画面の遷移は、端末装置600と情報処理装置100とが適宜通信を行ったり、端末受付部630により受け付けられたユーザの操作などに応じて端末処理部640や処理部140が制御動作を行ったりすることにより実現される。
【0189】
すなわち、まず、ユーザがアプリケーションを起動させると、図示しないログイン画面S11が表示される。ログイン画面S11において、ユーザは、自身を識別する情報などを入力してログインし、情報処理システム1を利用することができる。ここで、ユーザがログインすると、処理部140により、当該ユーザに登録されているタスクの有無が確認される。タスクがない場合は、回答画面S12に移る。タスクがある場合は、日常画面S21に移る。なお、タスクがある場合であっても、所定の回答開始操作が行われた場合は、回答画面S12に移るようにしてもよい。
【0190】
図19は、同端末装置600で動作するアプリケーションの回答画面S12の一具体例について説明する図である。
【0191】
図19においては、端末装置600の概略図が示されているが、以降の図においてはその図示を省略することがある。
【0192】
回答画面S12は、設問毎に、設問文1121と、回答を選択するための回答選択部1128とが表示される。この回答画面S12は、例えば、第一対応情報に基づいて表示される。なお、回答画面S12には、設問が属する区分を図柄で示す区分アイコン1122が表示されるようになっている。
図19においては、区分が食事であることを示す区分アイコン1122が表示されている。ユーザは、区分アイコン1122を見ることにより、どのような分野についての設問であるのかを直感的に理解することができ、スムーズに回答を行うことができる。
【0193】
回答画面S12において、アンケートに含まれる2以上の設問の全て対して回答が完了すると、スコア表示画面S13に遷移する。
【0194】
図20は、同端末装置600で動作するアプリケーションのスコア表示画面S13の一具体例について説明する図である。
【0195】
図20に示されるように、スコア表示画面S13には、回答により得られた4つの未病領域識別子毎のスコアすなわち課題情報が、数値及びグラフにより表示される。このように直感的に把握可能な態様で課題情報がユーザに提示されるので、ユーザの未病領域に関する意識をより高めることができる。スコア表示画面S13において次画面遷移操作(例えば「次へ」ボタンの操作)が行われると、タスク提示画面S14に遷移する。
【0196】
図21は、同端末装置600で動作するアプリケーションのタスク提示画面S14の一具体例について説明する図である。
【0197】
図21に示されるように、タスク提示画面S14には、タスク出力部143により出力されたタスク情報1141が複数表示されている。本具体例において、タスク提示画面S14に表示されているタスク情報1141は、ユーザに対して登録することを勧めるものであり、この時点ではユーザが遂行すべきものとしての登録はされていないものである。ユーザは、表示されているタスク情報1141のうち、登録するものを選択したうえで、登録ボタン1148を操作するタスク登録操作を行うことにより、選択したタスク情報1141を登録することができる。タスク登録操作が行われると、日常画面S21に遷移する。
【0198】
なお、各タスク情報1141には、当該タスク情報1141が対応する未病領域識別子1142が示されている。これにより、ユーザは、どの未病領域のリスクを改善するためのタスクかを確認した上でタスク登録操作を行うことができる。
【0199】
図22は、同端末装置600で動作するアプリケーションの日常画面S21の一具体例について説明する図である。
【0200】
日常画面S21は、端末装置600で動作するアプリケーションの基本画面の一つである。
図22に示されるように、日常画面S21は、ユーザが登録しているタスク1212が、その遂行状況を示す状況アイコン1214や、遂行したことを入力するための入力ボタン1215などとともに示されている。日常画面S21においても、各タスク1212に対応して未病領域識別子1213が示されている。
【0201】
本具体例において、状況アイコン1214は、例えば、当該タスク1212についてのランクを示すものである。入力ボタン1215は、当該タスク1212について遂行したことを登録可能であるが、まだ登録が行われていない場合に表示されるものである。
【0202】
日常画面S21の下部には、他の基本画面に遷移するためのメニューバー1211が表示される。メニューバー1211により他の画面を選択するメニュー選択操作が行われることにより、後述するように、日常画面S21から、実績情報表示画面S31や、ミッション画面S41に遷移することができるようになっている。
【0203】
なお、本具体例において、ユーザに対して付与されているクーポン情報がある場合には、日常画面S21に、クーポン表示ボタン1217が出現する。クーポン表示ボタン1217を選択するクーポン表示操作が行われると、後述のクーポン画面S25に遷移する。
【0204】
日常画面S21において、状況アイコン1214又は入力ボタン1215が操作されると、タスク表示画面S22に遷移する。
【0205】
図23は、同端末装置600で動作するアプリケーションのタスク表示画面S22の一具体例について説明する図である。
【0206】
図23においては、
図22において入力ボタン1215が操作された場合のタスク表示画面S22が示されている。タスク表示画面S22には、タスクの説明のほか、ランク表示部1221と、通知設定部1222と、効果概要表示部1223と、効果詳細表示部1224と、遂行登録ボタン1227と、削除ボタン1229とが含まれている。タスク表示画面S22において、前画面遷移操作が行われると、日常画面S21に戻る。
【0207】
ランク表示部1221には、当該タスクについての現在のランクが示されている。ランク表示部1221においては、これまでに開放された知識を閲覧するための知識閲覧ボタン1221bが選択可能に示されている(「知ってた?」欄)。開放された知識について、知識閲覧ボタン1221bを選択すると、知識表示画面S23に遷移する。
【0208】
通知設定部1222は、当該タスクの遂行をリマインドするための通知を行うか否かと、通知を行う時間とを設定可能に設けられている。本具体例において、タスクのそれぞれについて、遂行を促すための通知を実行させることができる。なお、通知は、当該タスクの遂行が登録可能でない場合には行われないようになっている。これにより、ユーザにとって煩わしい通知が行われることが防止される。
【0209】
効果概要表示部1223には、当該タスクに対応する効果が、短い文章で表示される。本具体例においては、タスクに対応する未病領域識別子に対応してそれぞれの効果が表示される。ユーザは、効果概要表示部1223の表示を見て、タスクを遂行する意義を端的に理解することができる。また、効果詳細表示部1224には、当該タスクに対応する効果の詳細説明文が表示されうる。効果詳細表示部1224は、ボタン操作により表示を折り畳むことができるように構成されている(図においては折り畳んだ状態が示されている)。ユーザは、効果が気になったタスクについて効果詳細表示部1224を表示させて確認することにより、スクを遂行する意義をしっかりと理解することができる。なお、効果概要表示部1223や、効果詳細表示部1224の内容は、例えば、効果対応情報に基づいて表示されるようになっている。
【0210】
ユーザは、タスク表示画面S22において、遂行登録ボタン1227を操作することにより、当該タスクについて遂行したことを登録することができる(タスク遂行操作)。タスク遂行操作が行われると、ランクアップ画面S24に遷移する。なお、ユーザは、削除ボタン1229を操作することにより、当該タスクの登録を解除すること、すなわち登録しているタスクから当該タスクを削除することができる。
【0211】
図24は、同端末装置600で動作するアプリケーションの知識表示画面S23の一具体例について説明する図である。
【0212】
図24に示されるように、知識表示画面S23は、選択された知識についての内容が表示される。知識の内容は、例えば、知識対応情報に基づいて表示されるようになっている。知識表示画面S23において画面をタップする操作が行われると、タスク表示画面S22に戻る。
【0213】
図25は、同端末装置600で動作するアプリケーションのランクアップ画面S24の一具体例について説明する図である。
【0214】
図25に示されるように、ランクアップ画面S24は、タスクについてランクがアップしたことと現在のランクとをユーザに示す内容を含む。
【0215】
ここで、本実施の形態において、当該タスクの遂行を登録したときに出力条件が満たされると判断されると、クーポン画面S25に遷移する。なお、自動的にランクアップ画面S24からクーポン画面S25に遷移するようにしてもよいし、ユーザの操作が1つのトリガとなってクーポン画面S25に遷移するようにしてもよい。出力条件が満たされると判断されなかった場合には、画面をタップする操作が行われると、ランクアップ画面S24から日常画面S21に遷移する。
【0216】
図26は、同端末装置600で動作するアプリケーションのクーポン画面S25の一具体例について説明する図である。
【0217】
図26に示されるように、クーポン画面S25では、ユーザに付与されたクーポン情報に基づいて、その内容が表示される。すなわち、クーポン画面S25には、例えば、クーポン情報を特定する二次元コードが含まれる。ユーザは、この二次元コードを、POS端末701などに読み取らせることにより、クーポン情報を使用することができる。なお、クーポン画面S25には、クーポン情報の有効期限や、クーポン情報の使用方法を案内する文言などが含まれていてもよい。また、クーポン情報に対応する商品識別子に基づいて、引き換え対象となる商品についての説明が含まれていてもよい。クーポン画面S25において、例えば画面をタップする操作が行われると、日常画面S21に遷移する。
【0218】
図27は、同端末装置600で動作するアプリケーションの実績情報表示画面S31の一具体例について説明する図である。
【0219】
図27に示されるように、実績情報表示画面S31は、実績情報を表示するものである。本具体例においては、最近の日毎の獲得ポイントが、実績情報表示画面S31に含まれる。また、通算の合計の獲得ポイントと、未病領域識別子毎に通算された獲得ポイントとが、実績情報表示画面S31に含まれる。このような実績情報表示画面S31を見ることで、ユーザは、自身のタスクの遂行に関する取り組み状況について容易に確認することができる。
【0220】
なお、実績情報表示画面S31は、予め生成されて格納部110に格納されている実績情報に基づいて表示されてもよいし、実績情報表示画面S31の表示が要求された場合に算出された実績情報に基づいて表示されるようにしてもよい。実績情報表示画面S31において、メニューバー1211により他の画面を選択するメニュー選択操作が行われることにより、他の基本画面に遷移する。
【0221】
図28は、同端末装置600で動作するアプリケーションのミッション画面S41などの一具体例について説明する図である。
【0222】
本具体例において、ユーザは、アプリケーションの使用状況、タスクの遂行状況、及び端末装置600において計測された計測値などに関連する種々のミッションに取り組むことができる。予め複数のミッションが、それぞれのクリア条件と共に設定されている。処理部140は、アプリケーションの使用状況、タスクの遂行状況、及び端末装置600において計測された計測値などの情報を取得し、取得した情報に基づいて、各ミッションのクリア条件が満たされた(ミッションが達成された)か否かを判断する。ミッションが達成されたと判断されると、当該ミッションに対応する所定のバッジが開放され、バッジリストにおいて確認可能となる。
【0223】
図28においては、ミッション画面S41と、バッジ一覧画面S42と、ミッション達成画面S43とが示されている。ミッション画面S41において、メニューバー1211により他の画面を選択するメニュー選択操作が行われることにより、他の基本画面に遷移する。
【0224】
ミッション画面S41には、ユーザが達成間近であるミッションの内容を案内したり、ミッションの一覧を案内したりする内容が表示される。ミッション画面S41には、バッジ一覧ボタン1411が含まれる。バッジ一覧ボタン1411が操作されると、バッジ一覧画面S42に遷移する。
【0225】
バッジ一覧画面S42では、これまでに開放されたバッジの画像が並んで表示される。例えば画面をタップする操作が行われると、ミッション画面S41に遷移する。
【0226】
ここで、ミッション画面S41が表示されたタイミングで、達成されたミッションがあると処理部140により判断された場合には、自動的に、又はユーザの操作に応じて、ミッション達成画面S43に遷移する。
【0227】
ミッション達成画面S43では、達成したミッションの内容と、開放されたバッジとが表示される。また、このように開放されたバッジは、以後、バッジ一覧画面S42で表示されることとなる。例えば画面をタップする操作が行われると、ミッション画面S41に遷移する。
【0228】
このように、本具体例においては、ユーザに、ミッションを達成し、バッジを収集することを楽しみの一つとして、アプリケーションの使用や、タスクの遂行を効果的に促すことができる。
【0229】
以上説明したように、本実施の形態において、情報処理システム1は、対応情報格納部111に格納されている第一対応情報と第二対応情報とを用いて、以下のような情報処理方法を実現可能であるといえる。すなわち、情報処理システム1は、生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問に対する回答を取得し、回答取得ステップにより取得された2以上の回答と、第一対応情報及び第二対応情報とを用いて、回答を行ったユーザに遂行させるタスクに対応するタスク情報を出力し、出力されたタスク情報に対応するタスクの遂行に関するタスク遂行情報を取得し、遂行情報取得ステップにより取得されたタスク遂行情報に基づいて、タスクの遂行に関する条件を含む所定の出力条件が満たされるか否かを判断し、出力条件が満たされると判断された場合に、ユーザに1以上の商品又は当該商品を取得可能な権利を付与する。タスクの遂行結果に応じて、商品等が付与されることにより、ユーザにタスクを遂行させる動機付けを行うことができる。
【0230】
出力条件が満たされるか否かの判断を、他者情報に基づいて行うようにしてもよい。庫のようにすることにより、他のユーザとの競争関係が生じることとなり、ユーザに、他のユーザに劣らないようにしたいと考えさせることができる。そのため、タスクを遂行させる動機付けを効果的に行うことができる。付与される商品は、アンケートに含まれる設問、タスク、及び1以上の未病領域識別子のうちいずれかに対応するものとなっているので、ユーザの指向や状態により適合した商品をユーザに付与することができる。ユーザにとって魅力的な商品が付与される可能性があるので、ユーザに、タスクを遂行させる動機付けを効果的に行うことができる。
【0231】
タスクの出力は、取得された2以上の回答を用いて、回答を行ったユーザに対応する未病領域識別子毎のスコアを取得して、取得したスコアを用いて行われる。したがって、回答を行ったユーザに対して適合度の高いタスクを提案することができる。
【0232】
なお、上述の実施の形態において、例えば以下のように、一部の構成や動作を変更してもよい。以下のように構成されている場合でも、上述の実施の形態と同様に、ユーザにタスクを遂行させる動機付けを行うことができるという効果を得ることができる。
【0233】
例えば、付与処理は、例えば電子コンテンツなどの商品と電子的に引き換え可能な符号をユーザに送付することにより行われてもよい。また、実績情報に対応する商品識別子に対応する商品が付与されるようにしてもよい。
【0234】
図29は、本実施の形態の一変形例に係る情報処理装置100の付与処理の一例を示すフローチャートである。
【0235】
図29に示されるように、処理部140は、ユーザ識別子に対応する実績情報を取得する(ステップS261)。処理部140は、実績情報に基づいて、商品識別子を取得する(ステップS262)。例えば、第三対応情報を用いることにより、商品識別子を取得することができる。すなわち、処理部140は、実績情報に基づいて、最も獲得ポイントが高い未病領域識別子を特定する。そして、特定した未病領域識別子に対応する商品識別子を第三対応情報において取得する。そうすると、処理部140は、商品識別子に対応する商品符号(電子コンテンツなどの商品と電子的に引き換え可能な符号)を取得し、ユーザに送信する(ステップS263)。このように構成されていることにより、実績情報に応じた商品をユーザに付与することができる。また、商品と電子的に引き換え可能な符号をユーザに簡便に付与することができる。
【0236】
また、例えば、上述の実施の形態にかかる情報処理システム1において、販売情報登録システム700を用いず、複数の自動販売機900が用いられていてもよい。
【0237】
図30は、本実施の形態の一変形例にかかる情報処理システム1bの構成を示す図である。
【0238】
図30に示されるように、情報処理システム1bは、それぞれネットワークに接続された複数の自動販売機900と、上述の実施の形態と同様に構成された情報処理装置100及び端末装置600とを含んでいる。
【0239】
自動販売機900は、例えば、飲料等の商品を販売可能なものである。自動販売機900は、例えば飲料等の商品が冷却又は加温された状態で保管される商品格納庫901と、商品格納庫に格納されている飲料等の商品を取り出して自動販売機900から払い出す払出部903と、販売機読取部907とを備えている。
【0240】
払出部903は、例えば、図示しないモータやその他のアクチュエータなどの動力源と、当該動力源により駆動される商品を払い出すための機構とを含むものである。
【0241】
販売機読取部907は、例えば、画像を読み取り可能な読取装置であるが、これに限られない。読取装置は、例えば、画像を撮影可能なカメラであってもよいし、バーコードや二次元コード、多次元コードなどを読み取り可能なコードリーダーであってもよい。また、販売機読取部907は、例えば、端末装置600等と種々の規格の無線通信により通信可能であって、携帯端末600等から送信された情報を読み取り可能に構成されているものであってもよい。
【0242】
図31は、同情報処理システム1bのブロック図である。
【0243】
図31に示されるように、自動販売機900は、販売機格納部910、販売機受信部920、販売機処理部940、及び販売機送信部970を備える。
【0244】
販売機格納部910は、販売機在庫情報格納部911を備える。販売機在庫情報格納部911には、商品格納庫901に保管されている各商品について在庫数等の在庫情報が格納されている。
【0245】
販売機受信部920は、情報処理装置100から送信された情報を受信する。なお、販売機受信部920は、端末装置600から送信された情報を受信可能に構成されていてもよい。販売機受信部920は、受信した情報を、例えば販売機格納部910に蓄積する。
【0246】
販売機送信部970は、例えば、情報処理装置100や端末装置600に情報を送信する。
【0247】
販売機処理部940は、販売機在庫管理部941及び販売機取得部942を備える。
【0248】
販売機在庫管理部941は、在庫情報の管理を行う。例えば、商品が販売された場合や、保管庫に商品等が補充された場合に、それに基づいて、在庫情報を更新する。本実施の形態において、販売機在庫管理部941は、販売機取得部942により取得されたクーポン情報に基づいて、商品の在庫管理を行う。例えば、販売機在庫管理部941は、クーポン情報に基づいて、クーポン情報に対応する商品が所定数だけ払い出されたとき、当該商品数だけ、商品の在庫数を削減する。
【0249】
販売機取得部942は、例えば、販売機読取部907により読み取られたクーポン情報を取得する。
【0250】
本変形例において、払出部903は、販売機取得部942により取得されたクーポン情報に基づいて、保管している商品をユーザに払い出す。
【0251】
図32は、同変形例に係る情報処理システム1bにおける自動販売機900の動作の一例を示すフローチャートである。
【0252】
図32は、クーポン情報を付与されたユーザが自動販売機900においてクーポン情報を使用しようとした場合における、自動販売機900の動作の一例が示されている。以下のような動作は、
図9に示されるように動作する情報処理装置100と連携して行われうるものである。
【0253】
(ステップS811)販売機処理部940は、クーポン情報が、販売機読取部907から入力されたか否かを判断する。クーポン情報が入力されたと判断した場合はステップS812に進み、そうでない場合は引き続き待機する。
【0254】
(ステップS812)販売機処理部940は、入力されたクーポン情報を、情報処理装置100に送信する。
【0255】
(ステップS813)販売機処理部940は、情報処理装置100から送信されうる有効情報を受信したか否かを判断する。有効情報を受信した場合はステップS814に進み、そうでない場合はステップS816に進む。
【0256】
(ステップS814)販売機処理部940は、クーポン情報に含まれる商品識別子に基づいて、当該商品識別子に対応する商品が所定数だけ払い出されるように、払出部903を動作させる。
【0257】
(ステップS815)販売機処理部940は、在庫情報を更新する。例えば、クーポン情報に含まれる商品識別子に基づいて、商品識別子に対応する在庫数を所定数だけ減算する。なお、販売機処理部940は、払出部903が払い出した商品の在庫数について、払い出した数だけ減算するようにしてもよい。
【0258】
(ステップS816)販売機処理部940は、情報処理装置100から送信されうる無効情報を受信したか否かを判断する。無効情報を受信した場合はステップS817に進み、そうでない場合はステップS813に戻る。
【0259】
(ステップS817)販売機処理部940は、クーポン使用不能通知を出力する。出力は、例えば、自動販売機900に設けられているディスプレイ(図示せず)に情報を表示することなどにより行われる。これにより、自動販売機900を通じて、クーポン情報が使用できない旨をユーザに知らせることができる。その後、一連の処理が終了する。
【0260】
このように、販売情報登録システム700を用いず、自動販売機900を含む情報処理システム1bにおいても、ユーザは、付与されたクーポン情報を用いて、商品の付与を受けることができる。
【0261】
なお、販売情報登録システム700と自動販売機900とが含まれる情報処理システムを構成し、当該情報処理システムにおいてクーポン情報が利用可能となるようにしてもよい。
【0262】
なお、例えば、このような自動販売機900を有する情報処理システム1bにおいて、上述の実施の形態においては情報処理装置100の処理部140が行っていた処理の一部が、自動販売機900の販売機処理部940により担われるようにしてもよい。例えば、処理部140が行っていた付与処理に代えて、販売機処理部940が付与処理を行うようにしてもよい。この場合、情報処理装置100の処理部140は、例えば、
図5におけるステップS106とステップS107の処理を行わなくてもよい。
【0263】
このように、商品保管庫901と払出部903とを有する自動販売機900を用いることにより、ユーザに、直接商品を付与することができる。
【0264】
図33は、同変形例にかかる情報処理システム1bにおける自動販売機900が行う付与処理の一例を示すフローチャートである。
【0265】
ユーザは、例えば、端末装置600を用いて、タスクを遂行したことを登録する入力操作を行った後で、自動販売機900に近づき、自動販売機900に自身を認識させる動作を行う。認識させる動作としては、例えば、販売機読取部907にユーザ自身のユーザ識別子やその他の特定する情報を読み取らせたり、自動販売機900と端末装置600との間で通信を行ったりすることなどが挙げられるが、これに限られない。自動販売機900の販売機処理部940は、ユーザを認識すると、以下の処理を行う。
【0266】
(ステップS821)販売機処理部940は、ユーザを識別する。そして、情報処理装置100にユーザ情報の送信を要求し、情報処理装置100から送信されたユーザ情報を取得する。
【0267】
(ステップS822)販売機処理部940は、ユーザについて、付与フラグが立っているか否かを判断する。付与フラグが立っていると判断した場合にはステップS823に進み、そうでない場合には処理を終了する。
【0268】
(ステップS823)販売機処理部940は、ユーザに対応する実績情報を情報処理装置100から取得する。
【0269】
(ステップS824)販売機処理部940は、実績情報に基づいて、商品識別子を取得する。例えば、情報処理装置100から取得した第三対応情報を用いることにより、商品識別子を取得することができる。
【0270】
(ステップS825)販売機処理部940は、取得した商品識別子に対応する商品が所定数だけ払い出されるように、払出部903を動作させる。これにより、所定数の商品が払い出され、ユーザは商品の付与を受けることができる。
【0271】
(ステップS826)販売機処理部940は、在庫情報を更新する。例えば、商品識別子に対応する在庫数を所定数だけ減算する。
【0272】
なお、ユーザが端末装置600を用いて、タスクを遂行したことを登録する入力操作を行った後で、出力条件が満たされたと判断されたとき(付与フラグが立っているとき)、ユーザにその旨が通知されるようにすることが好ましい。通知は、例えば,情報処理装置100から端末装置600に情報を送信することにより行われればよい。このような通知が行われることにより、ユーザは、自動販売機900を用いて商品の付与を受けることができることを知ることができる。
【0273】
なお、上述の格納部110や、端末格納部610や、POS格納部711や、販売機格納部910は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。これらには、それぞれの装置において取得された情報などがそれぞれ格納されるが、情報等が記憶される過程はこれに限られない。例えば、記録媒体を介して情報等が記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報等が記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報等が記憶されるようになってもよい。
【0274】
また、上述の処理部140や、端末処理部640や、POS処理部740や、販売機処理部940は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。処理部140や、端末処理部640や、POS処理部740や、販売機処理部940の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0275】
また、受付部130や端末受付部630により受付可能な情報の入力に用いられうる入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部130や端末受付部630は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されうる。
【0276】
また、受信部120や、端末受信部620や、POS受信部720や、販売機受信部920は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0277】
また、送信部170や、端末送信部670や、POS送信部770や、販売機送信部970は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0278】
なお、情報処理装置100やPOSサーバ710は、それぞれ、1つのサーバにより構成されていてもよいし、互いに連携して動作する複数のサーバにより構成されていてもよいし、その他の機器に内蔵された電子計算機等であってもよい。なお、サーバは、いわゆるクラウドサーバでも、ASPサーバ等でもよく、その種類は問わないことは言うまでもない。
【0279】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、本実施の形態における、情報処理システム1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問と、病気の予防診断に関連のある項目を識別する1又は2以上の未病領域識別子との対応関係を示す第一対応情報と、2以上の各未病領域識別子と1以上のタスクとの対応関係を示す第二対応情報とが格納される対応情報格納部を備える情報処理システム1が有する1以上のコンピュータを、生活習慣に関するアンケートに含まれる2以上の各設問に対する回答を取得する回答取得部と、取得された2以上の回答と、第一対応情報と、第二対応情報とを用いて、回答を行ったユーザに遂行させるタスクに対応するタスク情報を出力するタスク出力部と、出力されたタスク情報に対応するタスクの遂行に関するタスク遂行情報を取得する遂行情報取得部と、取得されたタスク遂行情報に基づいて、タスクの遂行に関する条件を含む所定の出力条件が満たされるか否かを判断する出力条件判断部と、出力条件判断部により出力条件が満たされると判断された場合に、ユーザに1以上の商品又は当該商品を取得可能な権利を付与する付与部として機能させるための、プログラムである。
【0281】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
【0282】
上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態のそれぞれの構成要素について、適宜、他の実施の形態の構成要素と置換したり組み合わせたりしてもよい。例えば、販売情報登録システムと自動販売機とが共に情報処理システムとして用いられるようにして、一のクーポン情報を用いて、POS端末が用いられている店舗でも、自動販売機を介してでも、いずれでも商品を受け取ることができるようにしてもよい。また、上述の実施の形態のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
【0283】
上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、又は、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現されうる。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。また、そのプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。また、そのプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、又は分散処理を行ってもよい。
【0284】
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい(この場合、分散処理を行う複数の装置により構成されるシステム全体を1つの「装置」として把握することが可能である)。例えば、上述の実施の形態において、情報処理装置が行うと記載されている動作の一部が、端末装置や、POSサーバや、自動販売機など、他の装置において実行されるようにしてもよい。
【0285】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、又は、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0286】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、又は長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、又は、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、又は、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0287】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、又は、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。