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特開2021-137125包装吸収性物品、及び包装吸収性物品の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-137125(P2021-137125A)
(43)【公開日】2021年9月16日
(54)【発明の名称】包装吸収性物品、及び包装吸収性物品の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20210820BHJP
【FI】
   A61F13/15 220
   A61F13/15 358
   A61F13/15 390
   A61F13/15 356
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2020-35194(P2020-35194)
(22)【出願日】2020年3月2日
(71)【出願人】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】永島 真里子
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA03
3B200BB02
3B200DE02
3B200DE06
3B200DE10
3B200DF08
3B200DF09
3B200EA18
3B200EA21
3B200EA27
(57)【要約】
【課題】吸収性物品をより迅速に装着できる構造を有する包装吸収性物品を提供する。
【解決手段】第1面と、前記第1面と反対側の第2面を有する扁平状の包装吸収性物品であって、周縁において接続された前記第1面側の第1部分及び前記第2面側の第2部分を有する包装材と、吸収性物品であって、当該吸収性物品の前後方向に肌面を内側にして折り畳まれ、前記包装材によって包装された吸収性物品とを有し、前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方に、前記前後方向に直交する幅方向の開封を誘導可能な開封誘導線が形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と、前記第1面と反対側の第2面を有する扁平状の包装吸収性物品であって、
周縁において接続された前記第1面側の第1部分及び前記第2面側の第2部分を有する包装材と、
吸収性物品であって、肌面を内側にして前記吸収性物品の前後方向である第1方向に折り畳まれ、前記包装材によって包装された吸収性物品と
を有し、
前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方に、前記第1方向に直交する第2方向の開封を誘導可能な開封誘導線が形成されている、包装吸収性物品。
【請求項2】
前記開封誘導線が、前記第1方向に沿った前記包装吸収性物品の中心線の少なくとも片側に形成され、
前記包装材が前記開封誘導線で切断されることによって把持部が形成され、前記把持部が、前記第2方向の外方に凸の形状を有する、請求項1に記載の包装吸収性物品。
【請求項3】
前記包装材が包装シートであって、
前記包装吸収性物品が、不透液性の裏面シートと、透液性の表面シートと、前記裏面シートと前記表面シートとの間に設けられた吸収体とを備え、
前記包装シート上に、前記吸収性物品が、前記裏面シートが前記包装シートに対向するように配置され、
前記包装シート及び前記吸収性物品が、前記第2方向に沿った少なくとも1つの折り線にて、前記吸収性物品が配置された側に折り畳まれており、
前記第2方向の両縁部に、前記第1方向に沿ったシール部が形成されている、請求項1又は2に記載の包装吸収性物品。
【請求項4】
前記包装シートが、前記第1方向の一端を含む第1領域と、前記第1方向の他端を含む第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域とを備え、
前記少なくとも1つの折り線が第1折り線及び第2折り線を含み、前記第2領域が第2折り線にて折り畳まれ、前記第1領域が前記第1折り線にて、前記第2領域の外面に重なるように折り畳まれており、
前記第1領域及び前記第2領域が前記第1部分を構成し、前記第3領域が前記第2部分を構成する、請求項3に記載の包装吸収性物品。
【請求項5】
前記シール部が、前記第1方向で連続しており、
前記開封誘導線が、前記シール部の、前記第2方向の内側に形成されている、請求項3又は4に記載の包装吸収性物品。
【請求項6】
前記シール部が前記第1方向で途切れている不連続部分を有し、
前記開封誘導線が前記不連続部分内に延びている、請求項3又は4に記載の包装吸収性物品。
【請求項7】
前記吸収性物品の前記裏面シート側に、前記少なくとも1つの折り線の両側に延在するようにズレ止め部が設けられ、
前記ズレ止め部に接触して前記ズレ止め部を覆う、前記ズレ止め部に対して剥離可能な剥離シートが配置され、
前記剥離シートが、別体の第1剥離シートと第2剥離シートとを有し、前記第1剥離シートが第1接着剤層によって前記第1部分に固定され、前記第2剥離シートが第2接着剤層によって前記第2部分に固定されている、請求項3から6のいずれか一項に記載の包装吸収性物品。
【請求項8】
前記第1接着剤層及び第2接着剤層の少なくとも一方が、前記ズレ止め部を前記第2方向の外方に越えて延在する、請求項7に記載の包装吸収性物品。
【請求項9】
前記包装シートが、前記第2方向に沿って切断されやすい配向を有する、請求項3から8のいずれか一項に記載の包装吸収性物品。
【請求項10】
前記包装シートが紙である、請求項9に記載の包装吸収性物品。
【請求項11】
包装吸収性物品の製造方法であって、
前記包装吸収性物品が、第1面と、前記第1面と反対側の第2面を有し、周縁において接続された前記第1面側の第1部分及び前記第2面側の第2部分を有する包装材と、吸収性物品であって、肌面を内側にして前記吸収性物品の前後方向に折り畳まれ、前記包装材によって包装された吸収性物品とを有し、
前記包装材を形成するための帯状シートを搬送方向に搬送しつつ、
前記帯状シートに、前記包装吸収性物品において前記吸収性物品の前後方向に直交する幅方向の開封を誘導可能な開封誘導線を形成し、
前記帯状シート上に、前記吸収性物品を、前記裏面シートが前記帯状シートに対向し且つ前記吸収性物品の前後方向が前記搬送方向に直交する横断方向に沿うように、間隔を置いて配置し、
前記帯状シート及び前記吸収性物品を、前記搬送方向に沿った少なくとも1つの折り線にて、前記吸収性物品が配置された側に折り畳み、
前記吸収性物品間に、前記横断方向に沿ったシール部を形成する、包装吸収性物品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装吸収性物品、及び包装吸収性物品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドといった吸収性物品は、衛生面から、また持ち運びを便利にするために、包装材によって包装された状態で提供されている。そして、このような包装された吸収性物品(包装吸収性物品又は個別包装吸収性物品)の多くは、例えば、特許文献1(図面等)に記載されているように、シート状の包装材の内面上に吸収性物品が、吸収性物品の非肌面が包装材に対向するように載置され、吸収性物品とともに吸収性物品の前後方向に巻き三つ折りされたものである。すなわち、包装材の一方の端部領域が他方の端部領域の外面に重ねられるように折り畳まれ、包装材の両縁が分離可能に接合されている。また、大抵の吸収性物品の非肌面側には、下着への確実な装着を助成するための粘着剤層が設けられており、吸収性物品の非肌面は、包装材に直接的に又は剥離シートを介して間接的に剥離可能に取り付けられている。
【0003】
このような包装吸収性物品を開封して吸収性物品を取り出す動作は、典型的には以下のようになる。まず、外側に配置された包装材の一方の端部領域の端を一方の手で掴み、一方の端部領域が重ねられていない部分を他方の手で持ち、一方の端部領域を、両縁の接合を分離させながら外方に開く。この開封動作によって、吸収性物品も上記一方の端部領域とともに開かれるので、吸収性物品の前後方向の端が露出する。次に、一方の端部領域の端を一方の手で持ったまま、露出した吸収性物品の前後方向の端を他方の手で掴み、吸収性物品を包装材から剥がす取出し動作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−79963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記取出し動作において、使用者が吸収性物品の前後方向の端を他方の手で掴む時には、剥がすための力が入りやすいよう、吸収性物品の非肌面側に親指を配置し、肌面側にその他の指を配置して掴むのが自然である。しかしながら、その後、吸収性物品を剥がした後に下着に装着する装着動作では、肌面側に親指を配置し且つ非肌面側にその他の指を配置するようにして吸収性物品を持たないと、吸収性物品を装着し難い。よって、取出し動作の後、吸収性物品の持ち方を少なくとも一度変える必要があり、これを煩雑に感じる使用者もいる。よって、より簡単な動作で、より迅速に、吸収性物品を開封して装着することのできる包装吸収性物品が求められる。
【0006】
よって、本発明の一態様は、吸収性物品をより迅速に装着できる構造を有する包装吸収性物品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様は、第1面と、前記第1面と反対側の第2面を有する扁平状の包装吸収性物品であって、周縁において接続された前記第1面側の第1部分及び前記第2面側の第2部分を有する包装材と、吸収性物品であって、肌面を内側にして前記吸収性物品の前後方向である第1方向に折り畳まれ、前記包装材によって包装された吸収性物品とを有し、前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方に、前記第1方向に直交する第2方向の開封を誘導可能な開封誘導線が形成されている。
【0008】
上記第一の態様では、使用者が開封誘導線に沿って包装シートを切断できるので、包装材の第1部分又は第2部分を、吸収性物品の幅方向に開くことができる。そして、この開封動作後に吸収性物品が現れるが、吸収性物品は、肌面を内側にして前後方向に折り畳まれているため、非肌面が露出した状態となる。例えば、開封誘導線が第1部分に形成されていて第1部分が開かれた場合には、折り畳まれた両端部分の非肌面が露出した状態となる。ここで、吸収性物品を取り出すには、使用者は、吸収性物品の端部分を開きながら又は開いた後、吸収性物品を包装材から剥がして取り出す。取出しの際には、まず吸収性物品の前端部分を肌面側が露出するように開くのが自然であり、その際、必然的に吸収性物品の前端部分を、肌面側に親指が配置され且つ非肌面側にその他の指が配置されるように把持することになる。そのため、使用者は、吸収性物品の端部分を把持したまま、吸収性物品を持ち直す必要はなく、吸収性物品を下着に装着させることができる。
【0009】
また、開封誘導線が第2部分に形成されていて第2部分が開かれた場合には、開封動作後には、吸収性物品の前後方向の中央部の非肌面が露出した状態となる。この場合、吸収性物品を包装材から取り出さずに、吸収性物品に触れることなく吸収性物品を包装材とともに下着に装着することができる。
【0010】
さらに、大抵の使用者は、開封動作においては、動作が容易であることから、包装材の第1部分又は第2部分を左方向又は右方向に開く。そうすると、本体の包装吸収性物品の開封動作後に現れる吸収性物品の前後方向は、使用者の身体の前後方向に沿う。そのため、吸収性物品の取出し及び装着において吸収性物品の配向を変更することなく、迅速に動作を行うことができる。
【0011】
本発明の第二の態様は、前記開封誘導線が、前記第1方向に沿った前記包装吸収性物品の中心線の少なくとも片側に形成され、前記包装材が前記開封誘導線で切断されることによって把持部が形成され、前記把持部が、前記第2方向の外方に凸の形状を有する。
【0012】
上記第二の態様によれば、開封誘導線を切断することにより凸形状の把持部が形成され、使用者はその把持部の凸形状の頂部を掴んで、包装吸収性物品を開封することができる。そのため、開封が容易となる。
【0013】
本発明の第三の態様は、前記包装材が包装シートであって、前記包装吸収性物品が、不透液性の裏面シートと、透液性の表面シートと、前記裏面シートと前記表面シートとの間に設けられた吸収体とを備え、前記包装シート上に、前記吸収性物品が、前記裏面シートが前記包装シートに対向するように配置され、前記包装シート及び前記吸収性物品が、前記第2方向に沿った少なくとも1つの折り線にて、前記吸収性物品が配置された側に折り畳まれており、前記第2方向の両縁部に、前記第1方向に沿ったシール部が形成されている。
【0014】
上記第三の態様によれば、包装材が包装シートであるため、比較的簡単な構成で、吸収性物品を包装することができる。また、包装吸収性物品の開封により剥がされた包装シートを用いて、使用済みの吸収性物品の廃棄時に、使用済みの吸収性物品を包むことができるので、衛生的である。
【0015】
本発明の第四の態様は、前記包装シートが、前記第1方向の一端を含む第1領域と、前記第1方向の他端を含む第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域とを備え、前記少なくとも1つの折り線が第1折り線及び第2折り線を含み、前記第2領域が第2折り線にて折り畳まれ、前記第1領域が前記第1折り線にて、前記第2領域の外面に重なるように折り畳まれており、前記第1領域及び前記第2領域が前記第1部分を構成し、前記第3領域が前記第2部分を構成する。
【0016】
上記第四の態様では、包装シート(包装材)が吸収性物品とともに少なくとも三つ折りされた折り畳み構造とすることができる。よって、本態様による包装吸収性物品の折り畳む工程には従来の設備を利用できるので、製造設備を大きく設計変更することなく製造でき、装着をより迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0017】
本発明の第五の態様では、前記シール部が、前記第1方向で連続しており、前記開封誘導線が、前記シール部の、前記第2方向の内側に形成されている。
【0018】
上記第五の態様によれば、開封誘導線によって得られる第2方向への開封による効果を発揮できるとともに、連続したシール部によってシール性が高められた包装吸収性物品を提供できる。
【0019】
本発明の第六の態様では、前記シール部が前記第1方向で途切れている不連続部分を有し、前記開封誘導線が前記不連続部分内に延びている。
【0020】
上記第六の態様によれば、第2方向の縁部において、シール部がなく、開封誘導線が延びている部分があるので、第2方向の縁部において、開封誘導線にて包装材を切断しやすく、開封の初期動作をスムーズに行うことができる。
【0021】
本発明の第七の態様では、前記吸収性物品の前記裏面シート側に、前記少なくとも1つの折り線の両側に延在するようにズレ止め部が設けられ、前記ズレ止め部に接触して前記ズレ止め部を覆う、前記ズレ止め部に対して剥離可能な剥離シートが配置され、前記剥離シートが、別体の第1剥離シートと第2剥離シートとを有し、前記第1剥離シートが第1接着剤層によって前記第1部分に固定され、前記第2剥離シートが第2接着剤層によって前記第2部分に固定されている。
【0022】
上記第七の態様によれば、剥離シートが、第1部分側と第2部分側とに分割され、分割された剥離シートがそれぞれ包装シートに固定されている。そのため、開封動作において包装材を開くことで、包装材とともに剥離シートも剥がすことができ、吸収性物品の非肌面側を露出させることができる。
【0023】
本発明の第八の態様では、前記第1接着剤層及び第2接着剤層の少なくとも一方が、前記ズレ止め部を前記第2方向の外方に越えて延在する。
【0024】
上記第八の態様によれば、例えば包装シート(包装材)の第1部分では、第1接着剤層の第2方向の外端が、ズレ止め部の第2方向の外端より第2方向外方に位置する。そのため、包装シートと第1剥離シートとが一体化された状態で捲られ始め、その後に、第1剥離シートのズレ止め部からの剥離が開始される。よって、ズレ止め部と第1剥離シートとの間に過剰な力がかかることなくスムーズに、第1部分及び第1剥離シートを剥がすことができる。第2部分が開かれる場合も同様である。
【0025】
本発明の第九の態様は、前記包装シートが、前記第2方向に沿って切断されやすい配向を有する。
【0026】
上記第九の態様によれば、包装シートに含まれる要素の配向若しくは延在方向が、包装吸収性物品の開封方向に沿っている。そのため、開封方向に沿って包装材を容易に切断でき、また包装材が開封方向から逸脱した方向に沿って切断されてしまうことを防止できる。
【0027】
本発明の第十の態様は、前記包装シートが紙である。
【0028】
上記第十の態様によれば、包装材に、天然素材による自然な風合いを付与できる。また、廃棄時の環境への負担も軽減できる。
【0029】
本発明の第十一の態様は、包装吸収性物品の製造方法であって、前記包装吸収性物品が、第1面と、前記第1面と反対側の第2面を有し、周縁において接続された前記第1面側の第1部分及び前記第2面側の第2部分を有する包装材と、吸収性物品であって、肌面を内側にして前記吸収性物品の前後方向に折り畳まれ、前記包装材によって包装された吸収性物品とを有し、前記包装材を形成するための帯状シートを搬送方向に搬送しつつ、前記帯状シートに、前記包装吸収性物品において前記吸収性物品の前後方向に直交する幅方向の開封を誘導可能な開封誘導線を形成し、前記帯状シート上に、前記吸収性物品を、前記裏面シートが前記帯状シートに対向し且つ前記吸収性物品の前後方向が前記搬送方向に直交する横断方向に沿うように、間隔を置いて配置し、前記帯状シート及び前記吸収性物品を、前記搬送方向に沿った少なくとも1つの折り線にて、前記吸収性物品が配置された側に折り畳み、前記吸収性物品間に、前記横断方向に沿ったシール部を形成する。
【0030】
上記第十一の態様によれば、上述の効果を奏する上記第一の態様の包装吸収性物品を製造できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の一態様によれば、吸収性物品をより迅速に装着できる構造を有する包装吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】一実施形態による包装吸収性物品の平面図である。
図2図1のI−I線断面図である。
図3】一実施形態による包装吸収性物品を開いた状態で、吸収性物品側から見た平面図である。
図4図3のII−II線断面図である。
図5】一実施形態による包装吸収性物品の斜視図である。
図6】一実施形態による包装吸収性物品を開封する動作を説明するための図である。
図7】一実施形態による包装吸収性物品を開封する動作を説明するための図である。
図8】一実施形態による包装吸収性物品を開封する動作を説明するための図である。
図9】別例による包装吸収性物品を開封する動作、及び吸収性物品を取り出す動作を説明するための図である。
図10】別例による包装吸収性物品の平面図である。
図11図10のIII−III線断面図である。
図12】開封動作に関連する構造の変形例を示す。
図13】一実施形態による包装吸収性物品の製造方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものである。
【0034】
(包装吸収性物品全体の構造)
図1に、本発明の一形態による包装吸収性物品100の平面図を示し、図2に、図1のI−I線断面図を示す。図1及び図2に示すように、包装吸収性物品100は、包装材10によって吸収性物品1が包装された構造を有する。図1及び図2より明らかなように、包装吸収性物品100は、1つの吸収性物品1を収容した個別包装体(個装体)である。
【0035】
図2に示すように、包装吸収性物品100は扁平状である。扁平状とは、所定の厚みを有しており、厚み方向に直交する面方向に沿った少なくとも2方向の寸法が厚みの寸法よりも大きく、平面の上に安定して置くことができる形状を指す。この扁平状の包装吸収性物品100は、第1面S1と、第1面S1と反対側の第2面S2を有する(図2)。そして、包装材10の第1面S1側の部分である第1部分P1(本形態では第1領域R1及び第2領域R2)と、第2面S2側の部分である第2部分P2(本形態では第3領域R3)とは、周縁にて接続されている。周縁における接続とは、第1部分P1と第2部分P2とが、一体化された連続した材料によって形成されていることを含み、別体である第1部分P1と第2部分P2とが、ヒートシール等のシール手段、接着剤等の接着手段等によって接続されていることも含む。また、第1部分P1と第2部分P2とが全周縁において接続されている必要はなく、包装材10が吸収性物品1を包装する機能を損なわないのであれば、周縁の一部において、第1部分P1と第2部分P2とが接続されていなくともよい。
【0036】
図3に、図1及び図2に示す包装吸収性物品100を展開した状態を、吸収性物品1が載置されている側から見た平面図を示す。また、図4に、図3のII−II線断面図を示す。図1図4に示すように、包装吸収性物品100の包装材10としては、包装シートを用いることができる。以下、主として、包装シート10によって吸収性物品1が包装されてなる包装吸収性物品100について説明する。
【0037】
(吸収性物品)
本発明の一形態において用いられる吸収性物品1は、平面状(シート状)の吸収性物品であれば特に限定されないが、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、軽失禁用パッド等であると好ましい。吸収性物品1は、図3等に示すように、平面視で細長形状を有するものが好ましいが、吸収性物品1の平面視形状は細長形状に限られない。吸収性物品1が細長形状である場合、吸収性物品1の長手方向が前後方向となる。ここで、吸収性物品1の前後方向とは、吸収性物品1の使用時に身体の前後方向に対応させる方向である。なお、本明細書では、吸収性物品1の前後方向に直交する方向を幅方向と呼ぶ。また、図面においては、吸収性物品1の前後方向を第1方向D1、幅方向を第2方向D2とする。吸収性物品1が細長形状である場合、吸収性物品1の全長は140〜420mmとすることができる。また、吸収性物品1の幅は50〜130mmとすることができる。
【0038】
吸収性物品1は、不透液性の裏面シート、吸収体、及び透液性の表面シートがこの順に積層されてなる構造を有していてよい。吸収性物品1を装着する時には、表面シートが肌に対向し且つ裏面シートが下着に対向するようにする。よって、吸収性物品1の表面シートの側を肌面と、裏面シートの側を非肌面と呼ぶ場合がある。
【0039】
裏面シートとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シート等の少なくとも遮水性を有するシート材を用いることができる。ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、透湿性を有するものが用いられてもよい。
【0040】
表面シートとしては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0041】
吸収体は、血液、尿、おりもの等の体液を吸収して保持できる材料であれば限定されないが、綿状パルプを含むことが好ましく、綿状パルプと吸水性ポリマーとを含むことがより好ましい。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。また、吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))及びこれらの組合せを用いることができる。
【0042】
吸収体は、表面シート及び裏面シートからはみ出さない寸法及び形状を有する。吸収体の前方及び後方の端縁部では、裏面シートと表面シートとの外縁がホットメルト等の接着剤やヒートシール、超音波シール等の接着手段によって接合されている。また、吸収性物品1は、幅方向(第2方向)D2の両端部に前後方向(第1方向)D1に沿ってサイド不織布が設けられていてもよい。サイド不織布としては、撥水処理不織布又は親水処理不織布を使用することができる。
【0043】
吸収性物品1の厚みは、0.5〜30mmとすることができ、1.5〜15mmであると好ましい。厚みは、吸収性物品1の面方向にわたって均一でなくともよく、例えば吸収体の厚みを部分的に大きくすることで、体液排出口に対応させる領域(体液排出口対応領域)や、体液排出口対応領域より後方の臀部の溝に対向する領域において、膨出した構成とすることもできる。
【0044】
吸収性物品1は、装着時に、吸収性物品1を下着により確実に固定するために、一対のウィングを有していてもよい。一対のウィングは、吸収体の両側部から第2方向D2外方に延在したサイド不織布及び裏面シートが貼り合されることによって形成されている。吸収性物品1が包装シート10によって包装される際、ウィングは、吸収性物品1が前後方向に折り畳まれる前に、幅方向の内方に折り畳まれるように構成されていてよい。
【0045】
(包装シート)
包装シート10の形状は特に限定されないが、図3に示すように展開された状態(折り畳まれていない状態)で細長形状、例えば長方形、長楕円形等を有するものであると好ましい。細長形状の包装シート10は、細長形状で且つ平面状の吸収性物品1を包装するのに適している。包装吸収性物品100は、後に詳述するように、吸収性物品1の裏面シート側(非肌面側)が包装シート10に対向するように吸収性物品1を包装シート10上に載置し、包装シート10を吸収性物品1とともに、吸収性物品1の前後方向(第1方向)D1に、吸収性物品1が載置された側へと折り畳むことによって形成することができる。なお、吸収性物品1を載置する際、吸収性物品1の前後方向(第1方向)D1が包装シート10の長手方向に沿うようにすると好ましい。本明細書では、第1方向D1は、吸収性物品1の前後方向であるが、平面視での包装吸収性物品100の方向、及び包装吸収性物品100における包装シート10の方向を示すものとしても用いる。また、第2方向D2は、吸収性物品1の幅方向であるが、平面視での包装吸収性物品100の方向、及び包装吸収性物品100における包装シート10の方向を示すものとしても用いる。包装シート10が細長形状で、吸収性物品1を吸収性物品1の前後方向を包装シート10の長手方向に沿わせて配置した場合、第1方向D1は包装シート10の長手方向となり、第2方向D2は包装シート10の短手方向となる。
【0046】
包装シート10の寸法は、包装する吸収性物品1の大きさや形状によるが、特に限定されない。例えば、包装シート10が細長形状である場合、包装シート10を広げた状態で、長さ(長手方向の長さ)は100〜450mmとすることができる。また、包装シート10の幅(短手方向の長さ)は70〜250mmとすることができる。なお、吸収性物品1を包装した状態での包装シート10の第1方向D1の長さは、50〜140mmとすることができる。
【0047】
包装シート10を構成する材料は、特に限定されないが、配向を有する材料であってもよいし、配向を有さない材料であってもよい。本明細書において、配向を有するとは、材料を構成している要素(繊維、ポリマー分子等)が、所定の方向に沿って存在する傾向を有することであり、引張強度、引裂強度等の強度が面内の方向によって異なることを指す。包装シート10の材料の具体例としては、紙、不織布、樹脂フィルムが挙げられる。紙は多くの場合、配向を有しており、不織布、樹脂フィルムも、成形方法によっては配向を有し得る。
【0048】
包装シート10に紙を用いた場合、廃棄の際の環境負担が少なく、天然素材の優しい印象の見た目及び手触りを付与できるという点で好ましい。なお、本明細書において、紙とは、植物繊維その他の繊維を膠着剤で膠着させて平板状にしたものを指すことができる。特に、植物繊維(パルプ)を主原料としたもの、例えば含有繊維のうち植物繊維が50%以上であるもの、好ましくは80%以上であるものを指すことができる。紙に含まれるパルプの種類としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプが含まれていてよく、これらは、機械パルプ、化学パルプのいずれであってもよい。紙には、添加剤が添加されていてもよい。さらに、包装シート10に用いられる具体的な紙の例としては、洋紙、和紙、加工紙、合成紙等の様々な種類の紙を挙げることができる。また、従来他の用途で使用されている紙、例えば、新聞用紙、印刷用紙(上質紙を含む)、筆記用紙、図画用紙、包装用紙、薄葉紙、雑種紙等と呼ばれる紙を未加工で又は加工して用いることもできる。
【0049】
包装シート10の材料として紙を用いた場合には、吸収性物品を包装する際に折り畳みやすく、包装された後の状態を維持しやすくするために、包装シート10は、目付の低い薄葉紙とすることができる。薄葉紙は、薄口模造紙、インディアンペーパー、ライスペーパー(タバコ用巻紙等として使用)、グラシン紙、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ろ紙等であってもよい。また、包装シート10は、抄紙後に、片面又は両面に加工が施されたものであってもよい。上記加工とは、例えば、クレープ加工、エンボス加工、カレンダー加工、撥水加工、スリット加工、プライ加工、印刷加工等が挙げられる。クレープ加工やエンボス加工を行うことにより、強度及び柔軟性をともに向上させることができる。また、包装シート10を撥水加工する場合、例えば、シリコーン系樹脂、パラフィン系樹脂、フッ素樹脂等を含む撥水剤を、包装シート10の外面(吸収性物品1が包装された状態で外部に露出する側)及び外面と反対側の内面の少なくとも一方に塗布することができる。
【0050】
包装シート10の材料として紙を用いた場合、包装シート10の目付は、好ましくは50g/m以下、より好ましくは40g/m以下、さらに好ましくは30g/m以下、20g/m以下、11g/m以下、8g/m以下とすることができる。また、包装シート10の目付の下限は、包装シート10として機能できる限りは特に限定されないが、好ましくは5g/m以上、より好ましくは10g/m以上とすることができる。また、紙製の包装シート10の厚みは、好ましくは40〜200μm、より好ましくは100〜200μmとすることができる。
【0051】
包装シート10に不織布を用いた場合、風合いやソフト感等を向上させることができる。用いられる不織布としては、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布等が好ましく、これらの不織布の層を組み合わせ複数積層させたものを用いることもできる。また、不織布を構成する繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等のポリアミド等であってよい。
【0052】
包装シート10に樹脂製フィルを用いた場合、用いられる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。樹脂製フィルムとしては、延伸加工されたものが好ましい。また、樹脂製フィルムは、非通気性フィルムであってもよいし、通気性フィルムであってもよい。樹脂製フィルムを用いた場合、印刷の輪郭が明瞭になり、着色剤の発色も良好になるので、包装シートのデザイン性を向上させることができる。
【0053】
包装シート10としては、1枚の包装シート10が、上述の材料からなる単層のシートであってもよいし、1枚の包装シート10が、異なる材料からなる複数の層を積層させてなる積層シートであってもよい。よって、例えば、上述の紙製のシートに、樹脂フィルムをラミネートさせて構成したものであってもよい。
【0054】
(包装構造)
以下、包装シート10によって吸収性物品1が包装されている包装構造を、より具体的に説明する。包装シート10は、図3及び図4に示すように、広げた状態で、包装シート10の第1方向(長手方向)D1の一端11を含む第1領域R1と、第1方向D1の他端12を含む第2領域R2と、第1領域R1と第2領域R2との間の第3領域R3とを有する。そして、第1領域R1が第2領域R2の外面(吸収性物品1が載置されていない側の面)に重なるように、吸収性物品1が包み込まれている。その際、第1領域R1は、包装シート10の第2方向D2(収容される吸収性物品の幅方向)に沿った第1折り線L1にて折り返されている。また、第2領域R2は、第1領域R1が折り返される前に、同様に包装シート10の第2方向D2(収容される吸収性物品の幅方向)に沿った第2折り線L2にて折り返されている。
【0055】
このように、包装シート10の第1方向D1の両端部領域である第1領域R1及び第2領域R2が折り返されていることによって、包装シート10は、包装吸収性物品100の第1面S1側の第1部分P1と、第2面S1側の第2部分P2とを形成する。すなわち、折り返された第1領域R1及び第2領域R2が、第1面S1側の第1部分P1を形成し、第1領域R1と第2領域R2との間の第3領域が、第2面S1側の第2部分P2を形成する。
【0056】
また、このような包装シート10を折り畳むことによって形成される包装構造は、簡単に作製することができ、吸収性物品1を外部環境に晒さずに確実に包装シート10内に封入することもできるので好ましい。
【0057】
包装シート10の第2方向D2の長さは、吸収性物品1の幅より大きいため、包装シート10の第2方向D2の両縁部には、吸収性物品1が存在しておらず、重ねられた包装シート10同士が接触して積層されている。この包装シート10の第2方向D2の両縁部には、第1方向D1に沿ったシール部15、15を形成することができる。シール部15、15は、重ねられた包装シート10同士の接合によって形成される。シール部15、15は、接着剤、シート表面の融着、機械的手法等の接合手法によって形成することができる。上記の接合手法は、単独で又は複数の手法を組み合わせて用いてもよい。より具体的には、シール部15、15は、ヒートシール、超音波シール等によって、或いは接着剤によって形成することができる。包装シート10が紙である場合には、シール部15、15は接着剤を用いて又は物理的な圧着による接合により形成することが好ましい。シール部15、15は、使用者による通常の方法での開封時に剥離可能であってもよいし剥離不能であってもよい。但し、本形態によれば、開封時にシール部15、15にて包装シート10を剥がす必要がないため(後述)、シール部15、15の強度を、開封前には剥離されにくく且つ開封時には使用者の手の力によって剥離しやすくする調整は必要ない。
【0058】
シール部15、15が設けられていることで、吸収性物品1が外部に対して露出することを防止し、また包装吸収性物品100の内側に、第2方向D2からゴミ等が侵入することも防止できる。
【0059】
(開封誘導線)
図1及び図3に示すように、包装シート10には、開封誘導線20が形成されている。開封誘導線20は、開封時に使用者によって切断可能な線であり、包装吸収性物品100を開封する動作の初期において使用者が把持できる把持部の形成を助成し、続いて開封を誘導できるものである。開封誘導線20は、開封時に切断することによって凸形状の把持部(図5〜8を参照して後述)を形成できるような形状を有する。また、開封誘導線20は、包装吸収性物品100の開封時に、包装吸収性物品100の第1面S1側又は第2面S2側を、第2方向(収容されている吸収性物品1の幅方向)D2に開くことができるように形成されている。よって、開封誘導線20は、第1部分P1(図示の例では第1領域R1及び第2領域R2)に形成されていてもよいし、第2部分P2(図示の例では第3領域R3)に形成されていてもよい。また、開封誘導線20は、包装吸収性物品100の第1方向D1に沿った中心線CLの少なくとも一方側に設けることができる。なお、中心線CLの両側に設けられている場合、第2方向D2のどちらの向きに開封するか使用者が選択することができる。
【0060】
図1図4に示す形態では、開封誘導線20は、包装材(包装シート)の第1部分、すなわち第1領域R1及び第2領域R2からなる部分に形成されている。また、本形態では、開封誘導線20は、平面視で、対をなす開封誘導線部分20a、20bからなっている。また、開封誘導線部分20a、20bのうち、一方の開封誘導線部分20aは、第1領域R1に形成された線21aを含み、他方の開封誘導線部分20bは、第1領域R1に形成された線21bと、第2領域R2に形成された線22bとを含む。
【0061】
開封誘導線部分20a、20bは互いに離間しており、それぞれ包装シート10の第2方向D2の縁部まで延びている。そして、開封誘導線部分20a、20b間には、シール部15が形成されていない。すなわち、開封誘導線部分20a、20b間においては、包装シート10の第1領域R1及び第2領域R2は、その下に配置されている第3領域R3に接合されていない。別の言い方をすると、包装吸収性物品100の第2方向の縁部には、シール部15が形成されていない不連続部分が形成されており、不連続部分の輪郭に開封誘導線20が重なっている。また、開封誘導線部分20a、20bは、シール部15の不連続部分内を通るように形成されていてもよい。
【0062】
なお、第2方向D2の縁部に、シール部15が形成されていない不連続部分がある場合には、開封誘導線20が1本の連続する線であっても、上記不連続部分の輪郭上又は不連続部分内を通るように形成することができる。
【0063】
開封誘導線20は、切断可能な線であればその形成方法は限定されない。開封誘導線20は、例えば、ミシン目によって形成することができるし、包装シート10の表面を線状に引掻く等して脆弱化させること、線状に薬品を塗布することによって形成されていてもよい。ミシン目は、包装シート10が切れている部分(カット部)と切れていない部分(タイ部)とを交互に配置することによって形成される。しかし、カット部は、包装シート10を完全に貫通していなくてもよい。
【0064】
以下、開封誘導線20の機能について、図5図8を参照しながら説明する。
【0065】
図5に、図1及び図2に示す包装吸収性物品100の斜視図を示す。包装吸収性物品100を開封するには、まず使用者が把持できる部分、すなわち把持部を包装シート10に形成する。そのためには、開封誘導線部分20a、20bの間のシール部15が形成されていない部分において、包装シート10の第1領域R1及び/又は第2領域R2(第1部分)と、第3領域R3(第2部分)との間に指を入れる等して、開封誘導線部分20a、20bにて、第1領域R1及び第2領域R2(第1部分)の第2方向D2の端に切れ込みを入れる。
【0066】
図6に、第1領域R1及び第2領域R2の第2方向D2の縁部のみが、開封誘導線部分20a、20bにて切断された状態を示す。続いて、使用者は、第1領域R1及び第2領域R2の自由になった第2方向D2の縁部を摘まんで引き上げ、吸収性物品1の第2方向D2に引っ張る。これにより、第1領域R1及び第2領域R2は、開封誘導線部分20a、20bに沿ってさらに切断される。この際、第1領域R1と第2領域R2とがともに動くことが好ましいので、第1領域R1と第2領域R2とは、接着剤等で接着されていてもよい。
【0067】
図7に、開封誘導線部分20a、20bが切断された後の状態を示す。開封誘導線部分20a、20bが切断されたことによって、第1領域R1が分離され、把持部Gが形成されている。把持部Gは、第2方向D2の端に向かって凸状の形状を有する。把持部Gは、開封誘導線部分20a、20bが切断されることによって形成される把持可能な部分であり、使用者は、把持部Gのうち、凸形状の頂部Gt(第2方向D2の縁部)のみを把持したまま開封を最後まで行ってもよいし、把持部Gの頂部Gt以外の部分を把持するよう持ち直してもよい。
【0068】
なお、図1及び図3より明らかであるように、一方の開封誘導線部分20aは、包装シート10の第2方向D2の縁部から始まり、第1折り線L1に向かって延び、第1折り線L1にて終端している。また、他方の開封誘導線部分20bは、包装シートの第2方向D2の縁部から始まり、包装シート10の一端11(又は第2折り線L2)に向かって延び、一端11(又は第2折り線L2)にて終端している。このように、開封誘導線部分20a、20b(開封誘導線20)は、吸収性物品1の第1方向D1に沿った包装吸収性物品100の中心線CLの片側に形成されている。しかしながら、使用者が、形成された把持部Gを持ってさらに、吸収性物品1の第2方向D2に引っ張ることで、第1領域R1と第3領域R3との境界線(すなわち第1折り線L1)に沿って、また第2領域R2と第3領域R3との境界線(すなわち第2折り線L2)に沿って、続けて包装シート10を切断させることができる。これにより、吸収性物品1の第2方向D2に沿った開封方向Dopに、開封を行うことができる(図7)。
【0069】
なお、上述の包装シート10の第1折り線L1及び第2折り線L2に沿った切断は、包装シート10が配向を有する材料から構成されており、その配向が、第1折り線L1及び第2折り線L2に沿っていると、すなわち第2方向D2に沿っていると好ましい。これにより、第1折り線L1及び第2折り線L2に沿った切断が容易となる。包装シート10として紙を使用する場合には、紙のMD方向(Machine Direction)が、第2方向D2に沿うように、包装吸収性物品100を構成することが好ましい。
【0070】
また、上述のように切断させるために、第1折り線L1及び第2折り線L2に沿って、容易にする易切断線を形成しておいてもよい。すなわち、開封誘導線部分20aが終端している第1折り線L1の位置から第1折り線L1に沿って開封方向Dopに延びる易切断線、及び開封誘導線部分20bが終端している第2折り線L2の位置から第2折り線L2に沿って開封方向Dopに延びる易切断線が形成されていてもよい。易切断線は、開封誘導線20と同様に、ミシン目等によって形成することができる。
【0071】
図8に、把持部Gが形成された後、把持部Gを開封方向Dop(図7)に引っ張って、第1領域R1及び第2領域R2をさらに開いた状態を示す。このように、第1領域R1及び第2領域R2(包装シート10の第1部分)を開くことによって、吸収性物品1が現れる。現れた吸収性物品1は、その両端部分の非肌面が露出した状態となっている。よって、この後、使用者が吸収性物品1を包装シート10から取り出して、下着に装着しようとした場合、使用者はまず、吸収性物品1の前方の端部分を掴んで前方へと開く。その場合、図8に示すように、吸収性物品1の肌面側に親指を、非肌面側にその他の指を配置して、吸収性物品1の前端部分を掴むのが自然な動作である。そうすると、その後、使用者は、吸収性物品1を最初に掴んだ掴み方を維持したまま、吸収性物品1を持ち直すことなく、吸収性物品1を包装シート10から剥がして取り出し、装着までを行うことができる。これにより、吸収性物品1のより迅速な装着が可能となる。
【0072】
さらに、両腕を左右に広げる動作は通常容易であることから、大抵の使用者は開封動作において、吸収性物品1の第1方向(前後方向)D1が身体の前後方向に沿うように、すなわち開封方向Dopが身体の左右方向に沿うように、包装吸収性物品100を持つ。そうすると、本形態による包装吸収性物品100の開封動作後に現れる吸収性物品1の第1方向(前後方向)D1は、使用者の身体の前後方向に沿うことになる。よって、吸収性物品の取出し及び装着において吸収性物品の配向を変更することなく、迅速に動作を行うことができる。
【0073】
図9に、開封誘導線20の位置が相違する変形例を示す。図9に示す例では、開封誘導線20が、第3領域R3に形成されている。開封誘導線20の機能は上述した通りであるが、本例では、開封動作によって、第3領域R3(包装シート10の第2部分)が開かれ、吸収性物品1の中央部分の非肌面側(裏面シート側)を露出させることができる。この場合には、吸収性物品1を包装シート10から取り外さずに、下着に装着できる。よって、吸収性物品1を迅速に、また吸収性物品1に手を触れることなく装着できる。
【0074】
(ズレ止め部及び剥離シート)
吸収性物品1の非肌面側(裏面シート側)には、装着中に吸収性物品を下着に固定するためのズレ止め部9が設けられていてよい(図1図4)。ズレ止め部9は、粘着剤層からなっていることが好ましい。吸収性物品1は、ズレ止め部9が包装シート10の内面に対向するように包装シート10上に配置され、折り畳まれている。図1図4に示す例では、ズレ止め部9は第1方向D1に沿って、複数設けられているが、ズレ止め部9の配置及びサイズは図示のものに限られない。また、ズレ止め部9は、第1方向D1に沿って連続していてもよいし、図1図4に示すように、第1折り線L1及び第2折り線L2を境に分割されて配置されていてもよい。
【0075】
吸収性物品1にズレ止め部9が設けられている場合、包装シート10の内面を、包装された状態で少なくともズレ止め部9に対向する領域において、ズレ止め部9に対して剥離可能な処理(剥離処理)しておいてもよい。或いは、図1図4に示すように、ズレ止め部9に接触してズレ止め部9を覆うことができる剥離シート30を配置してもよい。そして、剥離シート30が、接着剤層40によって包装シート10に着脱不能に接着されていることが好ましい。剥離シート30が接着剤層40によって包装シート10に接着されていることで、開封時に包装シート10の第1部分又は第2部分を開く際に、剥離シート30を包装シート10とともに開き、ズレ止め部9から剥がすことができる。
【0076】
さらに、図1図4に示すように、剥離シート30は、第1折り線L1及び第2折り線L2にて分割されていることが好ましい。その場合、剥離シート30は、包装シート10の第1部分P1(第1領域R1及び第2領域R2)に第1接着剤層41a、41bによってそれぞれ接着される第1剥離シート31a、31bと、包装シート10の第1部分P1(第3領域R3)に第2接着剤層42によって接着される第2剥離シート32とを有していてよい。これにより、例えば、開封誘導線20が、第1部分P1(第1領域R1及び第2領域R2)に形成されていて、第1部分P1を第2方向D2に開くように構成されていた場合、開封動作において、第1領域R1及び第2領域R2とともに第1剥離シート31a、31bを開き、ズレ止め部9から剥がすことができる。よって、開封動作後に、吸収性物品1の裏面シート側に形成されたズレ止め部9を露出させることができ、その後の装着動作を迅速に行うことができる。
【0077】
なお、剥離シート30が分割されておらず、第1折り線L1及び第2折り線L2を跨って連続して配置されていてもよい。その場合には、開封時に、剥離シート30が第1折り線L1及び第2折り線L2に沿って切断されることを助成するために、剥離シート30に第1折り線L1及び第2折り線L2に沿った易切断線を設けてもよい。易切断線は、開封誘導線の形成方法と同様の形成方法で形成することができる。
【0078】
また、吸収性物品1の非肌面にズレ止め部9が配置され、且つ接着剤層40によって包装シート10に固定された剥離シート30を有する場合、吸収性物品1の第2方向D2で見て、ズレ止め部9の位置と接着剤層40の位置とを比較した場合、接着剤層40の位置が、第2方向D2の外方にズレ止め部9を越えて延在していることが好ましい(図1及び図3)。すなわち、接着剤層40の第2方向D2の外端が、ズレ止め部9の第2方向D2の外端を越えていることが好ましい。より具体的には、開封時に第1部分P1(第1領域R1及び第2領域R2)が開かれる場合には、第1接着剤層41a、41bの少なくとも一方が、第2方向D2の外方にズレ止め部9を越えて延在していてよい。また、開封時に第2部分P2(第3領域R3)が開かれる場合には、第2接着剤層42が、第2方向D2の外方にズレ止め部9を越えて延在していてよい。
【0079】
上述のように、包装シート(包装材)10の第1部分が開かれる場合、第1接着剤層41a、41bを介して第1部分P1(第1領域R1及び第2領域R2)にそれぞれ接着された第1剥離シート31a、31bが、第1部分P1とともに徐々に開かれる。この時、第1剥離シート31a、31bがズレ止め部9から剥がれ始めるのは、ズレ止め部9の第2方向D2の外端の位置となり、この剥がれ始めに大きな力を必要とするため、剥がれ始めの時点で第1剥離シート31a、31bに十分に引っ張られていないと、開封がスムーズに進まないことがある。これに対し、本形態によれば、第1剥離シート31a、31bを包装シートに接着している第1接着剤層41a、41bが、平面視で、ズレ止め部9の外端を越えて延在しているので、包装シート10と第1剥離シート31a、31bとが一体的に剥がされるので、第1剥離シート31a、31bの剥がれ始めに不要な力を加えることなく、開封を行うことができる。
【0080】
(包装構造の変形例)
図10に、本形態の包装構造の変形例である包装吸収性物品200を示す。図10には、包装吸収性物品200の平面図を、図11には、図10のIII−III線断面を示す。図10及び図11に示す例では、包装シート10及び吸収性物品1が三つ折りではなく、二つ折りされている。すなわち、包装シート10の領域RAと領域RBとが、吸収性物品1とともに吸収性物品1の第1方向(前後方向)D1に、吸収性物品1の第2方向D2に沿った1つの折り線Lにて折られている。本例では、包装シート10の領域RAが、第1面S1側の第1部分P1を構成し、領域RBが、第2面S2側の第2部分P2を構成している。
【0081】
包装吸収性物品200においても、吸収性物品1の第2方向D2に沿った開封を可能にする開封誘導線20が形成されている。本例では、開封誘導線20(対をなす開封誘導線部分20a、20b)は、包装吸収性物品200の第1面S1側に形成されている。開封誘導線20に沿って切断して把持部を形成し開封する動作については、図5図8を参照して説明したものと同様になる。よって、包装吸収性物品200の開封動作後も、第1方向D1に折り畳まれた吸収性物品1の非肌面が露出するので、吸収性物品1を開くために吸収性物品1を掴んだ状態で、吸収性物品1を持ち直すことなく、下着へ装着できる。また、多くの使用者が、開封動作において、吸収性物品1の第1方向(前後方向)D1が身体の前後方向に沿った状態で露出させることができるので、装着が容易にまた迅速になる。
【0082】
本例においても、吸収性物品1の裏面シート側にズレ止め部9が設けられていてよく、ズレ止め部9は折り線Lにて分割されていても、折り線Lを跨いで連続していてもよい。また、ズレ止め部9を保護するための剥離シート30が設けられていてよく、剥離シート30は、折り線Lで分割されていても、折り線Lを跨いで連続していてもよい。剥離シート30は接着剤層40によって包装シート10に接着されていてよい。さらに、剥離シート30が分割されている場合、剥離シート30は、包装シート10の領域RA(第1部分P1)に接着剤層41によって着脱不能に接着されている第1剥離シート31と、包装シート10の領域RB(第2部分P2)に接着剤層42によって着脱不能に接着されている第2剥離シート32とを有していてよい。
【0083】
包装吸収性物品200においては、折り線Lとは反対側の端部にもシール部15aが形成され、領域RAと領域RBとが接合されている。これにより、二つ折りの構造であっても、第1方向D1からゴミ等が包装吸収性物品200内部に侵入することを防止することができる。
【0084】
(その他の変形例)
図12に、把持部の形成に関連する構造の変形例を示す。図12(a)は、上述の包装吸収性物品100と同様の構成を有するが、対をなす開封誘導線部分20a、20bとの間の包装シート10(シール部15の不連続部分)に、剛性を高められた高剛性部18が形成されている。この高剛性部18は、包装シート10の材料に応じて、例えばエンボス加工、平滑化加工等によって材料を圧縮すること、或いは薬剤の塗布等によって行うことができる。高剛性部18が形成されていることで、使用者は、開封誘導線部分20a、20b間の部分を持ちやすくなり、開封の初期動作において、幅方向D2の縁部において包装シート10を開封誘導線部分20a、20bで切断しやすく、続く開封動作も確実に行うことができる。
【0085】
また、図12(b)も、上述の包装吸収性物品100と同様の構成を有するが、対をなす開封誘導線部分20a、20bの間の包装シート10に、封止テープ50が形成されている。封止テープ50は、包装吸収性物品に用いられる通常の封止テープ50であってよい。封止テープ50を設けることで、開封誘導線部分20a、20b間の部分の剛性を高めることができる。また、封止テープ50の第2方向D2の端部が、包装シート10の第2方向D2の端部と揃っていてもよいが、図示のように、吸収性物品の第2方向D2の外方に突出して配置しておけば、突出した部分を持って開封を開始することができるので、好ましい。
【0086】
上述の開封誘導線20の例では、開封誘導線20は、互いに離間する開封誘導線部分20a、20bからなっていたが、開封誘導線20は、図12(c)に示すように、包装されている吸収性物品の第2方向D2に凸状の連続した線となっていてよい。図12(c)に示すような連続した開封誘導線20であっても、開封誘導線20を切り離すことによって、第2方向D2に凸状の把持部を形成することができる。但し、本例の場合には、把持部の頂部となる部分において、カット部を比較的長く形成することが好ましい。これにより、使用者が指を差し込みやすく、開封誘導線20の切り離しを容易に開始することができる。
【0087】
(包装吸収性物品の製造方法)
次に、包装吸収性物品の製造方法について、図13を参照して説明する。製造においては、包装シート10を形成するための帯状シート10Aを準備し、帯状シート10Aを、包装シート10の内面となる面を上にして、ベルトコンベア等の搬送手段によって搬送する。この時、搬送方向Dtpは、帯状シート10Aの長手方向に対応する。帯状シート10Aに吸収性物品1を載置する前に、帯状シート10Aに、開封誘導線20を所定の位置に形成するとともに、剥離シート30と包装シート10を着脱可能に接着させる接着剤層40を所定の位置に配置する。その後、搬送されている帯状シート10Aの上に、剥離シート30を非肌面に備えた吸収性物品1を、肌面が上となるように、すなわち非肌面が帯状シート10Aに対向するようにして所定の位置に間隔を置いて載置する。この時、吸収性物品1の前後方向が、搬送方向Dtpと直交する横断方向Dtrに沿うようにする。
【0088】
続いて、帯状シート10Aと吸収性物品1とをともに、吸収性物品1の前後方向に沿って、吸収性物品1が載置された側に折り畳む。折り畳みは、横断方向Dtrに沿った折り線にて行う。折り畳み後、吸収性物品1間の位置にシール部15を形成し、シール部15上で、横断方向Dtrに沿って包装シートを切断する。
【0089】
このように、本形態による吸収性物品の製造方法は、特に煩雑ではない。また、折り畳み工程を従来と同様に行うことができるので、包装シート10に開封誘導線20を形成する工程を少なくとも加えることによって、設備の設計を大きく変更することなく、製造が可能である。
【符号の説明】
【0090】
1 吸収性物品
9 ズレ止め部
10 包装シート(包装材)
11 包装シートの長手方向の一端
12 包装シートの長手方向の他端
15 シール部
18 高剛性部
20 開封誘導線
20a、20b、21a、21b、22 開封誘導線部分
30 剥離シート
40 接着剤層
50 封止テープ
100 包装吸収性物品
CL 包装吸収性物品の中心線
D1 第1方向(包装シートの長手方向、吸収性物品の前後方向)
D2 第2方向(包装シートの短手方向、吸収性物品の幅方向)
L 折り線
L1 第1折り線
L2 第2折り線
P1 包装材の第1部分
P2 包装材の第2部分
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域
S1 包装吸収性物品の第1表面
S2 包装吸収性物品の第2表面
図1
図2
図3
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図13