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特開2021-137800エンドキャップアセンブリ、フィルタ及び使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-137800(P2021-137800A)
(43)【公開日】2021年9月16日
(54)【発明の名称】エンドキャップアセンブリ、フィルタ及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   B01D 29/11 20060101AFI20210820BHJP
   B01D 46/10 20060101ALI20210820BHJP
   B01D 24/36 20060101ALI20210820BHJP
【FI】
   B01D29/10 501A
   B01D46/10 A
   B01D46/10 B
   B01D29/08 510C
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2021-23463(P2021-23463)
(22)【出願日】2021年2月17日
(31)【優先権主張番号】16/796,005
(32)【優先日】2020年2月20日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】596064112
【氏名又は名称】ポール・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Pall Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ボニーラ. ロッブ ディー.
【テーマコード(参考)】
4D058
4D116
【Fターム(参考)】
4D058JA02
4D058JA10
4D058KA03
4D058KA27
4D058KB11
4D058KC14
4D058KC17
4D058KC81
4D058LA05
4D116AA04
4D116AA05
4D116BB01
4D116BC13
4D116BC24
4D116BC47
4D116EE01
4D116EE11
4D116QB02
4D116QB12
4D116QB14
4D116QB23
4D116QB32
(57)【要約】
【課題】新規なエンドキャップアセンブリを提供すること。
【解決手段】本発明によるエンドキャップアセンブリは、それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備える第1のコネクタ要素と、それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備える第2のコネクタ要素と、第1及び第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットとを備え、第1及び第2のコネクタ要素は、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、スナップ歯のそれぞれが対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素と、
(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、
(c)前記第1のコネクタ要素と前記第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットと
を具備するエンドキャップアセンブリであって、
前記第1のコネクタ要素及び前記第2のコネクタ要素が、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、前記第1のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第2のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるとともに、前記第2のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第1のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるようになっている、エンドキャップアセンブリ。
【請求項2】
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素と、
(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、
(c)前記第1のコネクタ要素と前記第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットと
を具備するエンドキャップアセンブリであって、
前記第1のコネクタ要素及び前記第2のコネクタ要素が、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、前記第1のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第2のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるとともに、前記第2のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第1のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるようになっている、エンドキャップアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれ及び前記第2のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれがスナップ傾斜部を含む、請求項1又は2に記載のエンドキャップアセンブリ。
【請求項4】
各第1のコネクタ要素及び各第2のコネクタ要素が2つの壁部を含み、前記壁部のそれぞれが双曲放物面形状を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンドキャップアセンブリ。
【請求項5】
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素と、
(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、
(c)第1の端部及び第2の端部を有する前記中空円筒形フィルタ要素と、
(d)前記第1のコネクタ要素と前記第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットと
を具備するフィルタであって、
前記第1のコネクタ要素及び前記第2のコネクタ要素が、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、前記第1のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第2のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるとともに、前記第2のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第1のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるようになっている、フィルタ。
【請求項6】
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素と、
(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、
(c)第1の端部及び第2の端部を有する前記中空円筒形フィルタ要素と、
(d)前記第1のコネクタ要素と前記第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットと
を具備するフィルタであって、
前記第1のコネクタ要素及び前記第2のコネクタ要素が、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、前記第1のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第2のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるとともに、前記第2のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第1のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるようになっている、フィルタ。
【請求項7】
エンドキャップをフィルタ要素に取り付ける方法であって、
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素を、
(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、内部にて中空円筒形のフィルタ要素の第1の端部及び第2の端部が結合された環状溝とを有する第2のコネクタ要素に
軸線方向に位置合わせするステップであって、
(c)ガスケットが前記第1のコネクタ要素と前記第2のコネクタ要素との間に配置され、中央開口部を有する、ステップと、
前記第1のコネクタ要素又は前記フィルタ要素に軸線方向の力を加えて、前記第1のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第2のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるとともに、前記第2のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第1のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるようにする、ステップと
を含む方法。
【請求項8】
エンドキャップをフィルタ要素に取り付ける方法であって、
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素を、
(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、内部にて中空円筒形のフィルタ要素の第1の端部及び第2の端部が結合された環状溝とを有する第2のコネクタ要素に
軸線方向に位置合わせするステップであって、
(c)ガスケットが前記第1のコネクタ要素と前記第2のコネクタ要素との間に配置され、中央開口部を有する、ステップと、
前記第1のコネクタ要素又は前記フィルタ要素に軸線方向の力を加えて、前記第1のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第2のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるとともに、前記第2のコネクタ要素における前記スナップ歯のそれぞれが、前記第1のコネクタ要素における対応の前記スナップ歯ロック部内に保持されるようにする、ステップと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
[0001]フィルタ及びフィルタ要素にはエンドキャップを設けることができる。しかしながら、エンドキャップの取り付けは、人手を要する場合があり、費用がかかる場合もある。
【0002】
[0002]本発明は、従来技術の少なくともいくつかの問題点の改善をもたらすものである。本発明のこれらの利点及び他の利点は、以下に示す説明から明らかになるであろう。
【発明の概要】
【0003】
[0003]本発明の一実施形態は、エンドキャップアセンブリを提供するものであって、このエンドキャップアセンブリは、(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素と、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、(c)第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットとを具備しており、第1のコネクタ要素及び第2のコネクタ要素は、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【0004】
[0004]本発明の別の実施形態によるエンドキャップアセンブリは、(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素と、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、(c)第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットとを具備しており、第1のコネクタ要素及び第2のコネクタ要素は、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【0005】
[0005]本発明の別の実施形態では、フィルタは、(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素と、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、(c)第1の端部及び第2の端部を有する中空円筒形フィルタ要素と、(d)第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットとを具備し、第1のコネクタ要素及び第2のコネクタ要素が、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【0006】
[0006]本発明の別の実施形態では、フィルタは、(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素と、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、(c)第1の端部及び第2の端部を有する中空円筒形フィルタ要素と、(d)第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットとを具備し、第1のコネクタ要素及び第2のコネクタ要素が、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【0007】
[0007]本発明の別の実施形態による、エンドキャップをフィルタ要素に取り付ける方法は、
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素を、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、内部にて中空円筒形のフィルタ要素の第1の端部及び第2の端部が結合された環状溝とを有する第2のコネクタ要素に軸線方向に位置合わせするステップであって、(c)ガスケットが第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置され、中央開口部を有する、ステップと、
第1のコネクタ要素又はフィルタ要素に軸線方向の力を加えて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようにする、ステップと
を含む。
【0008】
[0008]本発明の他の実施形態による、エンドキャップをフィルタ要素に取り付ける方法は、
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素を、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、内部にて中空円筒形のフィルタ要素の第1の端部及び第2の端部が結合された環状溝とを有する第2のコネクタ要素に軸線方向に位置合わせするステップであって、(c)ガスケットが第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置され、中央開口部を有する、ステップと、
第1のコネクタ要素又はフィルタ要素に軸線方向の力を加えて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようにする、ステップと
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本発明の実施形態による開いたエンドキャップアセンブリの第1のコネクタ要素の上部の斜視図であり、第1のコネクタ要素が、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有することを示す図である。
図1B図1Aに示される第1のコネクタ要素の底部の斜視図である。
図1C】第2のコネクタ要素に接合された図1Aに示される第1のコネクタ要素の斜視図であり、円筒形フィルタ要素も示し、円筒形フィルタ要素の一方の端部が第2のコネクタ要素の環状溝に結合され、従来のエンドキャップが円筒形フィルタ要素の他方の端部に結合されていることを示す図である。
図2A】本発明の別の実施形態による、閉じたエンドキャップアセンブリの第1のコネクタ要素の上部の斜視図であり、第1のコネクタ要素が、壁部で閉じられた中央空洞を有することを示す図である。
図2B図2Aに示される第1のコネクタ要素キャップの底部の斜視図である。
図2C】第2のコネクタ要素に接合された図2Aに示される第1のコネクタ要素の斜視図であり、円筒形フィルタ要素も示し、円筒形フィルタ要素の一方の端部が第2のコネクタ要素の環状溝に結合され、従来のエンドキャップが円筒形フィルタ要素の他方の端部に結合されていることを示す図である。
図3】第1及び第2のコネクタ要素が一体に結合される前の図1A及び図1Bに示されるような第1のコネクタ要素、及び第2のコネクタ要素を備える、組み立てられていないエンドキャップアセンブリの部分図であり、それぞれが双曲放物面形状を有する2つの壁部を含む第2のコネクタ要素も示す図である。図3はまた、第2のコネクタ要素に結合された中空円筒形フィルタ要素を示し、第2のコネクタが流体の流れのための中央開口部を有することを示す図である。
図4A図3に示されるものと同様の図を示すが、図3に示されるスナップアーチ及びスナップアームを示さずに、双曲放物面形状を有する壁部を含むコネクタ要素を示す図である。
図4B】軸線方向の力によって結合される前に位置合わせされたコネクタ要素を示す図である。
図4C】一方のコネクタ要素の一方の壁部の最上部が他方のコネクタ要素の対応する壁部の最下部と位置合わせするように、双曲放物面形状を有する各コネクタ要素の壁部間の位置合わせを示す図である。
図5図3及び4Aに示されるものと同様の細分化された分解斜視図を示し、双曲放物面形状を有する壁部が含まれ、スナップ歯ロック部、スナップ歯を含むスナップアーチ、及び想像線でのスナップアームも含まれることを示す図である。矢印は、加えられた軸線方向の力がコネクタ要素を接続する方向を示す。下向きの矢印は、加えられた軸線方向の力がコネクタ要素を接続する方向を示す。
図6】コネクタ要素の一部の部分分解斜視図であり、スナップ傾斜部及びスナップノーズを有するスナップ歯を含むスナップアーム、及び心合わせリブを示す図である。図示の構造は、第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素の両方に存在する。
図7図1Cの線AA−AA及び図2Cの線BB−BBに沿っての、図1C及び図2Cに示される組み立てられたエンドキャップアセンブリの横断面図である。
図8図7の線AT−ATに沿っての断面図である。
図9図7の線AU−AUに沿っての断面図である。
図10図7の線AV−AVに沿っての断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0019]本発明の一実施形態は、エンドキャップアセンブリを提供するものであって、このエンドキャップアセンブリは、(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素と、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、(c)第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットとを具備しており、第1のコネクタ要素及び第2のコネクタ要素は、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【0011】
[0020]本発明の別の実施形態によるエンドキャップアセンブリは、(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素と、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、(c)第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットとを具備しており、第1のコネクタ要素及び第2のコネクタ要素は、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【0012】
[0021]典型的な実施形態では、各コネクタ要素のスナップ歯はスナップ傾斜部を含む。
【0013】
[0022]好ましい実施形態では、第1及び第2のコネクタ要素のそれぞれは2つの壁部を含み、各壁部は双曲放物面形状を有する。
【0014】
[0023]別の実施形態では、フィルタは、(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素と、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、(c)第1の端部及び第2の端部を有する中空円筒形フィルタ要素と、(d)第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットとを具備し、第1のコネクタ要素及び第2のコネクタ要素が、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【0015】
[0024]別の実施形態では、フィルタは、(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素と、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、中空円筒形フィルタ要素の端部を受け入れるための環状溝とを有する第2のコネクタ要素と、(c)第1の端部及び第2の端部を有する中空円筒形フィルタ要素と、(d)第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置されたガスケットであって、中央開口部を有するガスケットとを具備し、第1のコネクタ要素及び第2のコネクタ要素が、互いに接触して配置された場合に互いにロック可能に係合可能であり、軸線方向の力が加えられて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようになっている。
【0016】
[0025]前記フィルタのいくつかの実施形態では、中空円筒形フィルタ要素の第1又は第2の端部の一方は、第2のコネクタ要素の環状溝に受け入れられ、中空円筒形フィルタ要素の第1又は第2の端部の他方は、追加の第1のコネクタ要素とロック可能に係合可能な追加の第2のコネクタ要素の環状溝に受け入れられ、又は中空円筒形フィルタ要素の第1又は第2の端部の一方が第2のコネクタ要素の環状溝に受け入れられ、中空円筒形フィルタ要素の第1又は第2の端部の他方は、従来のエンドキャップに接続される。
【0017】
[0026]本発明の別の実施形態による、エンドキャップをフィルタ要素に取り付ける方法は、
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、壁部で閉じられた中央空洞を有する第1のコネクタ要素を、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、内部にて中空円筒形のフィルタ要素の第1の端部及び第2の端部が結合された環状溝とを有する第2のコネクタ要素に軸線方向に位置合わせするステップであって、(c)ガスケットが第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置され、中央開口部を有する、ステップと、
第1のコネクタ要素又はフィルタ要素に軸線方向の力を加えて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようにする、ステップと
を含む。
【0018】
[0027]本発明の他の実施形態による、エンドキャップをフィルタ要素に取り付ける方法は、
(a)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第1のコネクタ要素スナップアームとを備え、めねじを有する側壁を含む中央開口部を有する第1のコネクタ要素を、(b)それぞれがスナップ歯ロック部を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアーチと、それぞれがスナップ歯を含む少なくとも2つの第2のコネクタ要素スナップアームとを備え、中央開口部と、内部にて中空円筒形のフィルタ要素の第1の端部及び第2の端部が結合された環状溝とを有する第2のコネクタ要素に軸線方向に位置合わせするステップであって、(c)ガスケットが第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置され、中央開口部を有する、ステップと、
第1のコネクタ要素又はフィルタ要素に軸線方向の力を加えて、第1のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第2のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるとともに、第2のコネクタ要素におけるスナップ歯のそれぞれが、第1のコネクタ要素における対応のスナップ歯ロック部内に保持されるようにする、ステップと
を含む。
【0019】
[0028]本発明の一実施形態によるフィルタ装置は、入口及び出口を有し、入口と出口との間に流体流路を画定するハウジング内に配置された少なくとも1つの実施形態のフィルタを備え、そのフィルタは流体流路に配置される。
【0020】
[0029]本発明の実施形態による濾過の方法は、一実施形態のフィルタ装置を通る流体流路に沿って流体を流すことを含む。
【0021】
[0030]フィルタの実施形態を使用して、様々な流体を処理することができる。一実施形態では、フィルタ装置は、コアレッサを備え、処理される流体の流れから水及び/又は油をコアレッサで処理する(及びいくつかの実施形態では、粒子状物質を除去する)。
【0022】
[0031]好適には、様々なフィルタ要素の長さを有する別個のフィルタを事前に製造して出荷することができ、異なる用途のために異なるフィルタを入手するために費用効果の高い選択肢を提供する。別法として、又は追加的に、異なるフィルタ要素エンドキャップをフィルタ要素に結合して、結果として得られる最終フィルタ及びフィルタ装置のためにより多くの選択肢を提供することができる。
【0023】
[0032]次に、本発明の各構成要素を以下でより詳細に説明するが、同様の構成要素は同様の参照符号を有する。図示の実施形態によれば、第1及び第2のコネクタ要素は、いくつかの同じ対応する要素を有し、したがって、それらの構成要素には同じ名称を付する。
【0024】
[0033]以下でより詳細に説明するように、第1のコネクタ要素50A及び50A1と第2のコネクタ要素50Bの図示実施形態は、それぞれ、以下の同様の構成要素を有する(下の符号の説明の欄にて参照符号を示す)。
【0025】
[0034]基部から2つの円筒形の壁部が上方に突出し、各壁部は、最上部にて双曲放物面形状を有し、円筒形の壁部は、均一な上り傾斜を有する。各コネクタ要素は、基部から上方に突出し、円周方向に延在してスナップアーチを形成するスナップ歯ロック部を含む、同心円状に配置された王冠部(crown)を含み、コネクタ要素はそれぞれ、好ましくはスナップ傾斜部を有するスナップ歯、並びに心合わせリブ及びスナップ基根部(ssnap root)を含むスナップアームをさらに含む。スナップアームの外側と王冠部の内側との間に存在する心合わせリブの存在は、半径方向の滑り、例えば、一旦接続され、又は組み立てられた2つのコネクタ要素の半径方向の滑り、例えば同軸変位を低減又は防止するのに望ましい。好ましくは、各第1のコネクタ要素及び各第2のコネクタ要素は、それぞれがスナップアーチを含む少なくとも2つの王冠部、及び少なくとも2つのスナップアームを有する。
【0026】
[0035]第1の要素と第2の要素が結合され、各スナップ歯がスナップ歯ロック部と位置合わせされるように同軸に配置され、ガスケットが要素の間に同軸に配置された後、軸線方向の力が加えられ、それぞれのスナップアーチが係合され、スナップアームはわずかに内側に曲がり、スナップアーチはわずかに外側に曲がり、スナップ歯がスナップアーチを越えてスナップ歯ロック部に入る。スナップ傾斜部はスナップアーチを越えて、スナップ歯をスナップ歯ロック部に固定し、スナップアーチがスナップ歯の後縁を保持し、元の構成に弾性的に復帰して、スナップ歯ロック部から脱する逆軸線方向の動作を防ぐ。
【0027】
[0036]図1A及び図1Bは、それぞれ、本発明の実施形態による開いたエンドキャップアセンブリの第1のコネクタ要素50Aの上部及び底部の斜視図を示し、第1のコネクタ要素は、めねじ65を有する側壁を含む中央開口部51Aを有する。めねじを含む中央開口部の存在により、ねじ付きアダプタ及び/又はねじ付きフィルタハウジングへの接続が可能になる。図1Bはまた、任意的なカラー48及び任意的なカラー支持リブ47を示す。
【0028】
[0037]図2A及び図2Bは、それぞれ、本発明の別の実施形態による閉じたエンドキャップアセンブリの第1のコネクタ要素50A1の上部及び底部の斜視図を示し、第1のコネクタ要素は、内面41’及び外面41’’を有する壁部41で閉じられた中央空洞45を有する。外面41’’は、様々な構成、例えば、平面又は略平面を有することができるが、図2Aは、任意の隆起部分43を示す。
【0029】
[0038]図1C及び図2Cは、第2のコネクタ要素50Bに接続された第1のコネクタ要素50A(図1C)及び50A1(図2C)を備え、コネクタアセンブリ100の組み立てられた実施形態を形成するフィルタ500の斜視図を示し、第1及び第2の端部を有するフィルタ要素401は、第2のコネクタ要素50Bの実施形態に結合された一方のフィルタ端部、及びエンドキャップ601に結合された他方のフィルタ端部を有する。図1C及び図2Cは、他方のフィルタ端部に結合される従来のエンドキャップ(開いている、又は閉じていることができ、通常、コネクタ要素50A1がフィルタの一方の端部にある場合、フィルタ要素の他方の端部にある従来のエンドキャップ601は開いている)として示されるエンドキャップ601を示すが、他の実施形態では、コネクタアセンブリの実施形態は、フィルタ要素の両端に設けられる。例えば、図1Cに示されるコネクタアセンブリ100の実施形態は、フィルタ要素の両端にあり得、又は図1Cに示されるコネクタアセンブリ100の実施形態は、フィルタ要素の一方の端部にあり得、図2Cに示されるようなコネクタアセンブリ100の実施形態は、フィルタ要素の他方の端部にあり得る。
【0030】
[0039]各第1のコネクタ要素50A(図1A及び図1B)、及び50A1(図2A及び図2B)は、基部30Aから上方に突出し、円周方向に延在してスナップアーチ25Aを形成するスナップ歯ロック部26Aを含み、同心円状に配置された王冠部90Aを含み、コネクタ要素はそれぞれ、スナップ傾斜部21Aを有するように図示されるスナップ歯22Aを含むスナップアーム20Aも含む。これらの図示された実施形態(第2のコネクタ要素50B内の同様の構成要素を示す図6も参照)では、第1のコネクタ要素50A、50A1は、心合わせリブ23A及びスナップ基根部24Aを含む。スナップアームの外側と王冠部の内側との間に存在する心合わせリブの存在は、半径方向の滑りを低減又は防止するのに望ましい。好ましくは、各第1のコネクタ要素及び各第2のコネクタ要素は、図3に関して説明したように、それぞれがスナップアーチを含む少なくとも2つの王冠部、及び少なくとも2つのスナップアームを有する(例えば、図7を参照)。図7に示される実施形態では、第1及び第2のコネクタ要素の各々は、円周方向に互いに等間隔に離隔配置された王冠部及びスナップ歯ロック部、スナップアーム及びスナップ歯/スナップ傾斜部、心合わせリブ及びスナップ基根部を有する。
【0031】
[0040]第1のコネクタ要素50A及び50A1はそれぞれ、基部30Aから上方に突出する2つの円筒形壁部80A、80A’を含み、それぞれが最上部81A、81A’にて双曲放物面形状を有し、円筒形壁部は均一な上り傾斜を有する。
【0032】
[0041]図3は、第1のコネクタ要素50A、50A1、及び第2のコネクタ要素50Bを備える本発明の実施形態による、組み立てられていないエンドキャップアセンブリ100を示し、さらに第1のコネクタ要素と第2のコネクタ要素との間に配置され、中央開口部76を有する環状ガスケット75も示しており、中空円筒形フィルタ要素401の一方の端部が第2のコネクタ要素に結合されている。第2のコネクタ要素50Bは、流体の流れのための中央開口部51Bを含む。
【0033】
[0042]図3はまた、第2のコネクタ要素50Bが、基部30Bから上方に突出し、それぞれが均一な上り傾斜を含む双曲放物面形状を有する2つの円筒形壁部80B、80B’を有することを示し、図4Cに示されるように、コネクタ要素が接合される場合、一方のコネクタ要素の壁部の最上部81A、81A’、81B、81B’が、他方のコネクタの壁部の最下部と位置合わせされる(例えば、図4Aに示されるように、第2のコネクタ要素50Bの最下部82B及び82B’を参照)。
【0034】
[0043]図3はまた、第2のコネクタ要素50B(図1A図1B図2A、及び図2Bで説明される第1のコネクタ要素50A及び50A1について示される要素と同様)について、基部30Bから上方に突出し、スナップ歯ロック部26Bを含み、円周方向に延在してスナップアーチ25Bを形成する、それぞれ同心円状に配置された王冠部90Bを含む第2のコネクタ要素50Bを示し、コネクタ要素は、スナップ傾斜部21Bを有するスナップ歯22Bを含むスナップアーム20Bも含む。この図示の実施形態(図6にも示されている)では、第2のコネクタ要素50Bは、心合わせリブ23B及びスナップ基根部24Bを含む。好ましくは、第1のコネクタ要素の各々及び第2のコネクタ要素の各々は、図3に関して説明したように、それぞれがスナップアーチを含む少なくとも2つの王冠部、及び少なくとも2つのスナップアームを有する(例えば、図7を参照)。図5に示される実施形態では、各コネクタ要素は、円周方向に互いに等間隔に離隔配置された王冠部及びスナップ歯ロック部、スナップアーム及びスナップ歯/スナップ傾斜部、心合わせリブ及びスナップ基根部を有する。
【0035】
[0044]上述したように、第1の要素と第2の要素が結合され、各スナップ歯がスナップ歯ロック部と位置合わせされるように同軸に配置され、ガスケットが要素間に同軸に配置され基根部、軸線方向の力が加えられ、それぞれのスナップアーチが係合され、スナップアームはわずかに内側に曲がり、スナップアーチはわずかに外側に曲がり、スナップ歯がスナップアーチを越えてスナップ歯ロック部に入る。この動作は、すべてのスナップアーチとスナップアームによって同時に円周方向に発生する。すべてのスナップ歯の最外径は、液密シールを維持するためにスナップ歯ロック部の最外面と一致している必要がある。
【0036】
[0045]スナップ傾斜部はスナップアーチを越え、スナップ歯をスナップ歯ロック部に固定し、スナップアーチがスナップ歯の後縁を保持し、元の構成に弾性的に復帰して、スナップ歯ロック部から脱する逆軸線方向の動作を防ぐ。その結果、スナップコネクタ要素は、特別な工具を使用しない限り、要素を損傷させずに取り外すことはできない。
【0037】
[0046]図1B及び図2Bは、第1のコネクタ要素50A及び50A1の同心円状に配置された円形の内側シール壁部10A及び外側シール壁部11Aが基部30Aから上向きに突出していることを示し、図3及び図4Aは、同心円状に配置され、基部30Bから上方に突出する、第2のコネクタ要素50Bの円形の内側シール壁部10B及び外側シール壁部11Bを示す。例えば、図8図10により詳細に示されるように、シール壁部10A、10B、11A、11Bの角のある頂部又は先端は、コネクタ要素が接続される場合にガスケット75の上面及び下面を圧縮し、シールを形成する。
【0038】
[0047]図8図10に示すように、各第2のコネクタ要素は、同心円状に配置された円形の内壁部110B及び外壁部111Bによって形成された環状溝(通常、略U字形の溝)120Bを含み、フィルタ要素の端部を受け入れるための空間を画定する。フィルタ要素は、外壁部111Bに接触する外側ケージ421で示されているが、ケージは任意である。溝内のフィルタ要素の端部は、好ましくは、例えば、接着剤又は他の結合試薬及び/又は当技術分野で知られている技術によってその中にて結合される。
【0039】
[0048]フィルタのいくつかの実施形態では、中空円筒形フィルタ要素の第1又は第2の端部の一方は、第2のコネクタ要素の環状溝120Bに受け入れられ、中空円筒形フィルタ要素の第1又は第2の端部の他方は、追加の第1のコネクタ要素とロック可能に係合可能な追加の第2のコネクタ要素の環状溝に受け入れられ、又は中空円筒形フィルタ要素の第1又は第2の端部の一方が第2のコネクタ要素の環状溝120Bに受け入れられ、中空円筒形フィルタ要素の第1又は第2の端部の他方は、従来のエンドキャップに接続される。
【0040】
[0049]様々なフィルタ要素が、本発明に従って使用可能であり、当技術分野で既知である。本発明の実施形態によれば、フィルタ要素は、中空円筒形構成、いくつかの実施形態では、プリーツ中空円筒形構成を有することができる。図4A及び図5は、プリーツ411を含むプリーツ中空円筒形フィルタ要素401を示している。
【0041】
[0050]フィルタは、異なる構造及び/又は機能、例えば、前濾過、支持、ドレネージ、スペーシング及び緩衝のいずれか1つ又は複数を有することができる追加の要素、層、又は構成要素を含むことができる。例示的に、フィルタはまた、メッシュ及び/又はスクリーンなどの少なくとも1つの追加の要素を含むことができる。図4A図5、及び図8図10は、外側スクリーン421を備えたフィルタ要素を示している。
【0042】
[0051]少なくとも1つのフィルタは、典型的には、少なくとも1つの入口及び少なくとも1つの出口を備え、入口と出口との間に少なくとも1つの流体流路を画定するフィルタハウジング内に配置され、フィルタアセンブリは流体流路中にあり、フィルタ装置を形成する。好ましくは、フィルタ装置は滅菌可能である。適切な形状であり、少なくとも1つの入口及び少なくとも1つの出口を提供する任意のハウジングが使用され得る。
【0043】
[0052]コネクタ要素は、任意の適切な不浸透性材料、例えば、一時的に変形し、処理されている流体と互換性のある、元の構成に弾性的に復帰することができる弾力性のあるプラスチック材料から製造され得る。
【0044】
[0053]ガスケットは通常、柔軟なエラストマー材料である。
【0045】
[0054]フィルタ装置のハウジングは、処理される流体と適合性のある不浸透性の熱可塑性材料を含む、任意の適切な剛性の不浸透性材料から製造され得る。例えば、ハウジングは、ステンレス鋼などの金属から、又はポリマーから製造され得る。
【0046】
[0055]本明細書に引用された刊行物、特許出願書類及び特許を含むすべての参考文献は、各参考文献が個々にかつ具体的に参照により援用されることが示され、その全体が本明細書に記載されているものとして、同じ程度に参照によって本明細書に援用される。
【0047】
[0056]本発明を説明する文脈における(特に添付の特許請求の範囲の文脈において)用語「a」及び「an」及び「the」及び「少なくとも1つの」、並びに同様の指示対象の使用は、本明細書中に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数及び複数形の両方を包含するものと解釈されたい。1つ又は複数の項目の記載に続く「少なくとも1つ」という用語(例えば、「A及びBの少なくとも1つ」)の使用は、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈に明確に矛盾しない限り、列挙された項目から選択された1つの項目(A又はB)、又は列挙された項目の2つ以上の任意の組み合わせ(A及びB)を意味す基根部解釈されたい。「備える」、「有する」、「含む」及び「含有する」という用語は、別段の記載がない限り、制限のない用語(すなわち、「含むが、それに限定されない」ことを意味する)として解釈されたい。本明細書における値の範囲の記載は、本明細書中に別段の指示がない限り、範囲内にある各別個の値を個々に参照する簡略的方法として役立つことを意図しているに過ぎず、それぞれの個別の値は本明細書に個々に記載されているものとして明細書の中に援用される。本明細書中に記載されるすべての方法は、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈に明確に矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書で提供される任意及びすべての例、又は例示的な言語(例えば、「〜など」)の使用は、単に本発明をよりよく説明することを意図しており、別段に特許請求されない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のいかなる言語も、本発明の実施に不可欠な特許請求されない任意の要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0048】
[0057]本発明を実施するために本発明者らに知られている最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態を本明細書に記載する。これらの好ましい実施形態の変形形態は、前述の説明を読むことによって当業者には明らかになることが可能である。本発明者らは、当業者がそのような変形形態を適切に使用することを期待しており、本発明者らは、本発明が本明細書に具体的に記載されたものとは別の方法で実施されることを意図している。したがって、本発明は、準拠法によって許容される、明細書に添付される特許請求の範囲に記載された主題のすべての修正形態及び均等物を含む。さらに、本明細書中で別段に指示されない限り、あるいは文脈に明らかに矛盾しない限り、それらのすべての可能な変形形態における上記の要素の任意の組み合わせが本発明によって包含される。
【符号の説明】
【0049】
10A…内側シール壁部、10B…内側シール壁部、11A…外側シール壁部、11B…外側シール壁部、20A…スナップアーム、20B…スナップアーム、20A’…スナップアーム、20B’…スナップアーム、21A…スナップ傾斜部、21B…スナップ傾斜部、22A…スナップ歯、22B…スナップ歯、22A’…スナップ歯、22B’…スナップ歯、23A…心合わせリブ、23B…心合わせリブ、23A’…心合わせリブ、23B’…心合わせリブ、24A…スナップ基根部、24B…スナップ基根部、25A…スナップアーチ、25B…スナップアーチ、26A…スナップ歯ロック部、26B…スナップ歯ロック部、26A’…スナップ歯ロック部、26B’…スナップ歯ロック部、30A…基部、30B…基部、41…壁部、41’…内面、41’’…外面、43…隆起部分、45…中央空洞、47…カラー支持リブ、48…カラー、50A…第1のコネクタ要素、50A’…第1のコネクタ要素、50A1…第1のコネクタ要素、50B…第2のコネクタ要素、51A…中央開口部、51B…中央開口部、65…めねじ、75…ガスケット、76…中央開口部、80A…円筒形壁部、80B…円筒形壁部、80A’…円筒形壁部、80B’…円筒形壁部、81A…最上部、81B…最上部、81A’…最上部、81B’…最上部、82A…最下部、82A’…最下部、82B…最下部、82B’…最下部、90A…王冠部、90A’…王冠部、90B…王冠部、90B’…王冠部、100…コネクタアセンブリ、110B…内壁部、111B…外壁部、120B…環状溝、401…円筒形フィルタ要素、402…第2のフィルタ要素、411…プリーツ、421…外側ケージ、500…フィルタ、601…エンドキャップ
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】
2021137800000001.pdf