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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-139200(P2021-139200A)
(43)【公開日】2021年9月16日
(54)【発明の名称】戸体
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/28 20060101AFI20210820BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20210820BHJP
   F21V 21/40 20060101ALI20210820BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20210820BHJP
【FI】
   E06B7/28 C
   F21V33/00 200
   F21V21/40
   F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-38987(P2020-38987)
(22)【出願日】2020年3月6日
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】倉林 慶太
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】ライン光による照明が、扉の一側及び他側において可能である戸体を提供すること。
【解決手段】照明部51は、開口601を通して収容空間602の外部から直接視認されないように、少なくとも芯材側フレーム61と戸先側フレーム62とのうちの一方により収容空間602の外部に対して遮蔽され、照明部51からの光Lは、連通路603において芯材側フレーム61の面と戸先側フレーム62の面とに反射されて開口601から放出される戸体1である。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸先側に配置される戸先芯材と、
前記戸先芯材の戸先側に設けられた芯材側フレームと、
前記芯材側フレームの戸先側に設けられた照明部と、
前記芯材側フレームとの間で前記照明部を挟むようにして、前記照明部の戸先側に設けられた戸先側フレームと、
を備え、一側と他側とを仕切る戸体であって、
前記照明部は、前記芯材側フレームと前記戸先側フレームとにより囲まれた収容空間に収容され、前記収容空間は、空間により構成される連通路を介して前記戸体の前記一側と前記戸体の前記他側との少なくとも一方の側における開口に連通し、
前記連通路は、それぞれ金属光沢を有する前記芯材側フレームの面と前記戸先側フレームの面とにより形成され、
前記照明部は、前記開口を通して前記収容空間の外部から直接視認されないように、少なくとも前記芯材側フレームと前記戸先側フレームとのうちの一方により前記収容空間の外部に対して遮蔽され、
前記照明部からの光は、前記連通路において前記芯材側フレームの面と前記戸先側フレームの面とに反射されて前記開口から放出される戸体。
【請求項2】
戸体を開閉するときに把持可能な把手を備え、
前記開口から放出される前記照明部からの光は、前記把手に対して照射される請求項1に記載の戸体。
【請求項3】
前記開口の大きさを調整可能な調整部を備える請求項1又は請求項2に記載の戸体。
【請求項4】
前記調整部は、前記芯材側フレームに対して前記戸先側フレームを進退させる戸先側フレーム進退部により構成される請求項3に記載の戸体。
【請求項5】
前記戸先側フレーム進退部は、前記芯材側フレームに対して螺進退するネジ部材により構成される請求項4に記載の戸体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明部を備える戸体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、LED(発光ダイオード)等の発光素子を有する照明部を備える扉やドア等の戸体が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1に記載されている扉においては、扉の小口面にLEDが設けられている。また、特許文献2に記載されているドアにおいては、LEDプレートがドア本体表面に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−262955号公報
【特許文献2】特開2017−76562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の公報記載の扉やドアの構成では、例えば、一直線状のライン光による照明を、扉の一側及び他側において可能とすることは困難である。
【0005】
本発明は、ライン光による照明が、扉の一側及び他側において可能である戸体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、戸先側に配置される戸先芯材と、前記戸先芯材の戸先側に設けられた芯材側フレームと、前記芯材側フレームの戸先側に設けられた照明部と、前記芯材側フレームとの間で前記照明部を挟むようにして、前記照明部の戸先側に設けられた戸先側フレームと、を備え、一側と他側とを仕切る戸体であって、前記照明部は、前記芯材側フレームと前記戸先側フレームとにより囲まれた収容空間に収容され、前記収容空間は、空間により構成される連通路を介して前記戸体の前記一側と前記戸体の前記他側との少なくとも一方の側における開口に連通し、前記連通路は、それぞれ金属光沢を有する前記芯材側フレームの面と前記戸先側フレームの面とにより形成され、前記照明部は、前記開口を通して前記収容空間の外部から直接視認されないように、少なくとも前記芯材側フレームと前記戸先側フレームとのうちの一方により前記収容空間の外部に対して遮蔽され、前記照明部からの光は、前記連通路において前記芯材側フレームの面と前記戸先側フレームの面とに反射されて前記開口から放出される戸体に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ライン光による照明が、扉の一側及び他側において可能である戸体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態による戸体を示す正面図である。
図2】一実施形態による戸体を示す側面図である。
図3】一実施形態による戸体を示す拡大分解斜視図である。
図4】一実施形態による戸体の戸先の部分であってLEDが設けられている部分を示す拡大断面図である。
図5】一実施形態による戸体の戸先の部分であって管筒が設けられている部分を示す拡大断面図である。
図6】一実施形態による戸体の戸先の部分におけるLEDからの光が開口から放出されるまでの経路を示す拡大断面図である。
図7】一実施形態による戸体において照明部が光っている様子を示す正面図である。
図8】一実施形態による戸体の照明部により照明を行う制御のための構成を示すブロック図である。
図9】一実施形態による戸体におけるセンサ等の位置を説明するための説明図である。
図10】一実施形態による戸体において人感センサによる人の検知を説明するための説明図である。
図11】一実施形態による戸体の照明部により照明を行う制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、建物に形成された躯体開口部の内部に設けられ、開閉可能な戸体1を本発明の一実施形態として説明する。
【0010】
図1は、戸体1を示す正面図である。図2は、戸体1を示す側面図である。図3は、戸体1を示す拡大分解斜視図である。図4は、戸体1の戸先の部分であってLED51が設けられている部分を示す拡大断面図である。図5は、戸体1の戸先の部分であって管筒617が設けられている部分を示す拡大断面図である。図6は、戸体1の戸先の部分におけるLED51からの光Lが開口601から放出されるまでの経路を示す拡大断面図である。
以下の説明においては、図2における上側(戸体1の上側)を上側と定義し、図2における下側(戸体1の下側)を下側と定義して説明する。
【0011】
戸体1は、吊元側の縦枠に固定される蝶番を介して枠体の内側に吊り込まれる開き戸である。戸体1は、室外側表面材20(図3参照)と、室内側表面材30と、芯材40と、を有している。図3に示すように、芯材40は、室外側表面材20と室内側表面材30の間に配置されて設けられており、図1に示すように、上芯材41と、下芯材42と、吊元芯材43と、戸先芯材44と、により矩形に枠組みされて構成されている。上芯材41、下芯材42、吊元芯材43及び戸先芯材44は、室内側表面材30に固定されるとともに室外側表面材20に固定される。図3に示すように、戸体1の戸先側の端部においては、室外側表面材20は室内側表面材30側に折り返され、室内側表面材30は、室外側表面材20側へ折り返されて、戸体1の戸先側の端面を構成する。折り返された室外側表面材20の室内側表面材30側端縁と、折り返された室内側表面材30の室外側表面材20側端縁とは、互いに当接しておらず離れているため、これらの間によって、図3に示すように、溝445が形成されている。
【0012】
戸先芯材44は、戸体1において戸先側に配置されており、戸先芯材44には、図1図2に示すように、把手としてのハンドル441が回動可能に設けられている。また、戸先芯材44には、照明部50が設けられている。具体的には、図3に示すように、戸先芯材44の戸先側には芯材側フレーム61が設けられている。
芯材側フレーム61は、図3図4等に示すように、戸体1の戸先側の端面を構成する室外側表面材20、室内側表面材30の部分にネジ446により固定されて設けられている。
【0013】
芯材側フレーム61は、アルミニウムを押し出し成型することによって形成されており、図3図6に示すように、溝445に対向する位置に、戸先から離間する方向(図4等の左方向)へ窪んだ溝612(図3参照)が形成された帯状の板状部611(図4参照)を有している。板状部611が、ネジ446により、戸体1の戸先側の端面を構成する室外側表面材20、室内側表面材30の部分に固定されることにより、戸先芯材44は、戸体1の戸先側の端面に固定されている。
【0014】
板状部611の幅方向における両端部(図4における板状部611の上下の端部)には、それぞれ戸先から離間する方向(図4等の左方向)へ延びる幅方向端部壁部615が設けられており、幅方向端部壁部615よりも、板状部611の幅方向の中央寄りには、戸先から離間する方向(図4等の左方向)へ、幅方向端部壁部615よりも更に延びる中央寄り端部壁部613が設けられている。また、溝612の底部を構成する部分の、戸先芯材44の側とは反対の側には、板状部611の幅方向にそれぞれ突出してLED照明基板52を載置可能な基板固定部614が設けられている。基板固定部614には、照明部を構成する発光素子としてのLED51(発光ダイオード)を有するLED照明基板52が固定されている。LED51は、LED照明基板52上、即ち、LED照明基板52の戸先側(戸先芯材44の側とは反対の側)の面上に固定されている。LED照明基板52は、芯材側フレーム61の上端部から下端部に至るまで一直線状に複数設けられており、後述の制御部1051による制御により、予め設定された点灯方法により、複数のLED51を一直線状に点灯させることが可能である。
【0015】
戸先側フレーム62は、アルミニウムを押し出し成型することによって形成されており、帯状の板状部621を有している。板状部621の幅方向おける中央部は、それ以外の部分に対して薄く構成されている。板状部621の幅方向における両端部には、それぞれ戸先へ近づく方向(図4等の右方向)へ延びる幅方向端部壁部622が設けられている。幅方向端部壁部622の延出端と、幅方向端部壁部615の延出端とは、所定の隙間で離間している。この隙間は、開口601を構成する。
【0016】
また、板状部621の幅方向における両端部には、それぞれ戸先から離れる方向(図4の左方向)へ延びる幅方向端部外側壁部623が設けられている。幅方向端部外側壁部623と板状部621とにより囲まれる空間には、板状のエッジカバー63がはめ込まれ、ネジ631(図3参照)によりエッジカバー63は、板状部621に固定されている。
【0017】
芯材側フレーム61、戸先側フレーム62の長手方向において、LED照明基板52が設けられている位置とは異なる側(図4における左側)であって、芯材側フレーム61、戸先側フレーム62の上端部及び下端部には、開口601の大きさを調整可能な調整部を構成する戸先側フレーム進退部としてのネジ部材である管筒617が設けられている。管筒617の内周面には雌ねじが形成されており、戸先側フレーム62の幅方向における中央に形成された貫通孔を貫通するネジ626と、芯材側フレーム61の幅方向における中央に形成された貫通孔を貫通するネジ618とが、それぞれ管筒617の戸先側フレーム62側、芯材側フレーム61側から、管筒617の内周面の雌ねじに螺合している。
【0018】
また、管筒617の戸先側フレーム62側の端面は、戸先側フレーム62の幅方向の中央の、板状部621の薄く形成された部分に当接している。この構成により、管筒617を回転させることにより、管筒617は芯材側フレーム61に対して螺進退し、この結果、管筒617に当接している戸先側フレーム62を、管筒617は、芯材側フレーム61に対して進退させる。戸先側フレーム62が、芯材側フレーム61に対して進退すると、幅方向端部壁部615の延出端と、幅方向端部壁部622の延出端との間の隙間である開口601の大きさが小さくなったり大きくなったりするため、管筒617は、開口601の大きさを調整可能である。
【0019】
照明部としてのLED51は、LED51の戸先芯材44側においては芯材側フレーム61の板状部611により覆われ、その反対側においては、戸先側フレーム62の板状部621によって覆われている。また、LED51は、屋外側及び屋内側においては、芯材側フレーム61の幅方向端部壁部615、中央寄り端部壁部613、及び、戸先側フレーム62の幅方向端部壁部622によって覆われている。このため、LED51、及び、LED51が固定されるLED照明基板52は、芯材側フレーム61と戸先側フレーム62とにより囲まれた収容空間602に収容されている。
【0020】
収容空間602は、空間により構成される連通路603を介して戸体1の一側である屋内側と戸体1の他側である屋外側との両方の側における開口601に連通している。連通路603は、戸先側フレーム62の幅方向端部壁部622と中央寄り端部壁部613との間、及び、芯材側フレーム61の幅方向端部壁部615と中央寄り端部壁部613との間の空間により形成されている。このように、LED51、及び、LED51が固定されるLED照明基板52は、収容空間602に収容され、開口601と収容空間602との間は、中央寄り端部壁部613が存在し、連通路603はクランク形状に形成されて、収容空間602は連通路603を介して開口601に連通しているため、LED51は、開口601を通して収容空間602の外部から直接視認されないように、芯材側フレーム61の中央寄り端部壁部613により収容空間602の外部に対して遮蔽されている。
【0021】
連通路603を形成している、幅方向端部壁部622の面、中央寄り端部壁部613の面、及び、幅方向端部壁部615の面と、収容空間602を形成している芯材側フレーム61の板状部611の面、戸先側フレーム62の板状部621の面、芯材側フレーム61の中央寄り端部壁部613の面とは、それぞれ金属光沢を有する。このため、LED51からの光Lは、図6において矢印で示すように、連通路603を形成している芯材側フレームの面と戸先側フレームの面とに反射されて開口601から放出される。開口601から放出されるLED51からの光Lの方向は、ハンドル441(図1等参照)へ指向しており、ハンドル441を照射する。
【0022】
また、戸体1は、図8等に示すように、リードスイッチ101と、人感センサ102と、照度センサ103と、電源104と、制御基板105と、を備えている。
図7は、戸体1において照明部50が光っている様子を示す正面図である。図8は、戸体1の照明部50により照明を行う制御のための構成を示すブロック図である。図9は、戸体1におけるセンサ等の位置を説明するための説明図である。図10は、戸体1において人感センサ102による人の検知を説明するための説明図である。図11は、戸体1の照明部50により照明を行う制御を示すフローチャートである。
【0023】
図9に示すように、リードスイッチ101は、上芯材41における戸先側の部分に設けられており、戸体1が開かれているか否かを検知する。なお、図9においては、説明の便宜上、室内側表面材30の図示を省略する。
人感センサ102は、室外側及び室内側の、戸先芯材44の上下方向における中央部においてハンドル441(図1参照)よりも下側にそれぞれ設けられており、戸体1の室外側と室内側とのそれぞれにおける戸体1の近傍に人がいるか否かを検知する。
照度センサ103は、室外側及び室内側の、戸先芯材44の上下方向における人感センサ102と上端部との間の部分にそれぞれ設けられており、戸体1の室外側と室内側とのそれぞれにおける照度が所定の値以下か否かを検知する。
【0024】
電源104は、乾電池等を有し、戸先芯材44の下部に設けられており、制御基板105上の制御部1051(CPU)等に直流の電気を供給する。
制御基板105は、戸先芯材44の下部に設けられており、制御基板105には制御部1051としてのCPUと、LED51を駆動するためのLEDドライバーが記憶されている記憶装置1052と、電源104からの電圧を降圧するDC/DCコンバータ1053とが設けられている。制御部1051には、リードスイッチ101と、人感センサ102と、照度センサ103と、LED51とが電気的に接続されている。制御部1051は、リードスイッチ101、人感センサ102、及び、照度センサ103からの検知信号に基づいて、LED51の点灯及び消灯の制御を行う。
電源104および制御基板105は、戸先芯材44の下部に形成された開口部の内部に配置されており、当該開口部は、蓋625(図2参照)により閉じられている。蓋625を取り外すことにより、電源104等の交換が可能である。
【0025】
次に、制御部1051によるLED51の点灯及び消灯の制御について説明する。
図11は、戸体1の照明部50により照明を行う制御を示すフローチャートである。
先ず、ステップS101において、制御部1051は、戸体1が閉まっているか否かの判断をする。具体的には、リードスイッチ101による検知信号に基づき、戸体1が開いているか否かを判断する。戸体1が開いていると制御部1051が判断した場合には(YES)、制御部1051による処理は、ステップS102へ進む。戸体1が開いておらず閉じた状態であると制御部1051が判断した場合には(NO)、制御部1051による処理は、ステップS101へ戻る。
【0026】
ステップS102において、制御部1051は、戸体1の室外側、室内側のそれぞれにおいて、照度が所定の値以下か否かを検知する。室外側において照度が所定の値以下であると制御部1051が判断した場合には、制御部1051による処理は、ステップS103へ進む。室内側において照度が所定の値以下であると制御部1051が判断した場合には(YES)、制御部1051による処理は、ステップS104へ進む。室外側、室内側のいずれにおいても照度が所定の値以下ではないと制御部1051が判断した場合には(NO)、制御部1051による処理は、ステップS101へ戻る。
【0027】
ステップS103において、制御部1051は、室外側において戸体1の近傍に人がいるか否かを判断する。室外側において戸体1の近傍に人がいると制御部1051が判断した場合には(YES)、制御部1051による処理は、ステップS105へ進む。室外側において戸体1の近傍に人がいないと制御部1051が判断した場合には(NO)、制御部1051による処理は、ステップS101へ戻る。
【0028】
ここで、人感センサ102の検知に基づく制御部1051による判断は、図10において破線で示す範囲内において、戸体1に対して接近してきたか否かを判断することにより行う。即ち、1m程度以上の身長を有する人P(子供以上の人間)が、図10に示す破線の範囲において戸体1に対して2m離れた位置から更に接近してきて1.5m以内の位置に至るまで接近してきた場合に、制御部1051は、戸体1の近傍に人Pがいると判断する。従って、子犬等の小動物が戸体1に接近した場合には、人感センサ102には検知されない。また、戸体1に沿って戸体1の近傍を戸体1の戸尻側から戸先側へ移動してきた人Pについては、所定時間(例えば1秒程度)人Pの検出が持続した場合にのみ、制御部1051は戸体1の近傍に人Pがいると判断する。これにより、戸体1に沿って歩行して戸体1の近傍を通過する人Pを誤って検知することが抑えられる。これらの判断については、屋外側、屋内側における人感センサ102の検知に基づく制御部1051による判断について同様である。
【0029】
ステップS104において、制御部1051は、室内側において戸体1の近傍に人がいるか否かを判断する。室内側において戸体1の近傍に人がいると制御部1051が判断した場合には(YES)、制御部1051による処理は、ステップS105へ進む。室内側において戸体1の近傍に人がいないと制御部1051が判断した場合には(NO)、制御部1051による処理は、ステップS101へ戻る。
【0030】
ステップS105において、制御部1051は、LED51を予め設定した点灯方法により、点灯させる。予め設定した点灯方法とは、芯材側フレーム61の上端部から下端部に至るまで一直線状に複数設けられた複数のLED51を、最初は、図7に示すようにハンドル441のみを光Lが照射し、徐々にハンドル441近傍の位置から戸先側フレーム62の上端部と下端部とに向かってそれぞれ光が移動して光っていく部分が広がってゆき、最終的に、開口601の上端部から下端部まで全体が光るように、直線状に順番に光らせる点灯方法である。
【0031】
この点灯方法に代えて他の点灯方法、例えば、逆の点灯方法、即ち、複数のLED51を、戸先側フレーム62の上端部と下端部とから、ハンドル441を照射する方向に向かってそれぞれ光が移動して光っている部分が広がってゆくように、直線上に順番に光らせる点灯方法でもよい。そして、制御部1051による処理は、ステップS106へ進む。
【0032】
ステップS106において、制御部1051は、LED51の点灯を維持して、LED51を点灯させ続ける。そして、制御部1051による処理は、ステップS107へ進む。
【0033】
ステップS107において、制御部1051は、戸体1の室外側および室内側に人がいない状態になったか否かを判断する。室外側および室内側に人がいない状態になったと制御部1051が判断した場合には(YES)、制御部1051による処理は、ステップS108へ進む。室外側および室内側に人がいない状態、即ち、室外側と室内側との少なくとも一方に人がいる状態であると制御部1051が判断した場合には(NO)、制御部1051による処理は、ステップS101へ戻る。
【0034】
ステップS108において、タイマーによる所定時間のカウントを開始する。そして、タイマーによる所定時間のカウントが終了、即ち、所定時間が経過した後に、制御部1051による処理は、ステップS109へ進む。
【0035】
ステップS109において、制御部1051は、LED51を予め設定した点灯方法により、消灯させる。予め設定した消灯方法とは、ステップS105において点灯させた状態の全てのLED51の明るさ(輝度)を、所定の低下率で徐々に低下させてゆき、最終的に消灯させる消灯方法である。そして、制御部1051による処理は、ステップS101へ戻る。
【0036】
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、照明部としてのLED51は、開口601を通して収容空間602の外部から直接視認されないように、少なくとも芯材側フレーム61により収容空間602の外部に対して遮蔽され、LED51からの光Lは、連通路603において芯材側フレーム61の面と戸先側フレーム62の面とに反射されて開口601から放出される。これにより、LED51からの光が連通路603において反射されて、上下方向に長い開口601において上下方向に広がって開口601から放射することを可能とする。このため、LED51から開口601までの間に導光するためのアクリル板等を設けずに済み、構成を簡単にすることが可能となる。
【0037】
また、本実施形態では、戸体1を開閉するときに把持可能なハンドル441を備え、開口601から放出されるLED51からの光Lは、ハンドル441に対して照射される。これにより、戸体1開閉しようとする戸体1の使用者は、暗い場所で容易にハンドル441を見つけて把持することが可能となる。
【0038】
また、本実施形態では、開口601の大きさを調整可能な調整部を備え、調整部は、芯材側フレームに対して戸先側フレームを進退させる戸先側フレーム進退部により構成される。そして、戸先側フレーム進退部は、芯材側フレームに対して螺進退するネジ部材としての管筒617により構成される。これにより、管筒617を回転させることにより、管筒617がネジの軸方向に進退して戸先側フレーム62を芯材側フレーム61に対して進退させて開口601の大きさを容易に調整することが可能である。
【0039】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、芯材側フレーム61の中央寄り端部壁部613により遮蔽されて、LED51は開口601を通して収容空間602の外部から直接視認されないように構成されていたが、この構成に限定されない。照明部は、開口を通して収容空間の外部から直接視認されないように、少なくとも前記芯材側フレームと前記戸先側フレームとのうちの一方により前記収容空間の外部に対して遮蔽されていればよい。
【0040】
また、本実施形態においては、戸体1は、屋内に配置される開き戸により構成されたか、開き戸に限定されない。例えば、戸体は、引き戸により構成されてもよく、また、屋外と屋内とを仕切る扉(例えば、玄関ドア等)により構成されてもよい。
【0041】
また、照明部、開口、収容空間、芯材側フレーム、戸先側フレーム、連通路等の各部の構成は、本実施形態におけるLED51、開口601、収容空間602、芯材側フレーム61、戸先側フレーム62、連通路603等の各部の構成に限定されない。例えば、室外側と室内側とにLEDの光を放出する構成については、本実施形態における構成に限定されない。また、例えば、管筒617を回すことにより、芯材側フレーム61を戸先側フレーム62に対して進退させたが、これに限定されない。例えば、管筒617を、軸方向の長さの異なる他の管筒に交換してもよい。また、ネジ部材、戸先側フレーム進退部、調整部は、管筒617に限定されない。ネジ部材、戸先側フレーム進退部、調整部は、開口の大きさを変えることができればよい。
【符号の説明】
【0042】
1…戸体
44…戸先芯材
51…LED(照明部)
61…芯材側フレーム
62…戸先側フレーム
441…ハンドル
601…開口
602…収容空間
603…連通路
617…管筒(ネジ部材、戸先側フレーム進退部、調整部)
図1
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