特開2021-14251(P2021-14251A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-14251(P2021-14251A)
(43)【公開日】2021年2月12日
(54)【発明の名称】着用式人身安全保護端末
(51)【国際特許分類】
   B63C 9/15 20060101AFI20210115BHJP
   B01J 7/02 20060101ALI20210115BHJP
【FI】
   B63C9/15 100
   B01J7/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-148203(P2019-148203)
(22)【出願日】2019年8月9日
(31)【優先権主張番号】201910637609.2
(32)【優先日】2019年7月15日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】汪賢栄
【テーマコード(参考)】
4G068
【Fターム(参考)】
4G068DA08
4G068DB09
4G068DD11
(57)【要約】
【課題】本発明は着用式人身安全保護端末を開示した。
【解決手段】腕輪と前記腕輪に固定的に設置された外殻とを含み、使用時に前記腕輪により前記着用式人身安全保護端末を手首に固定し、前記外殻の中にはエアチャンバが設置され、前記エアチャンバが前方に開口しており、前記エアチャンバの中にはエアバッグが設置され、前記外殻の中には反応機構が設置されている。
前記反応機構は二つの容器を含み、前記容器の中には容器チャンバが設置され、前記容器チャンバの中には反応溶液が盛り付けられており、二種の反応溶液が混合すると大量な気体を放出でき、前記外殻の中には反応チャンバが設置され、前記反応チャンバと前記エアバッグとの間が通気管により連通され、前記外殻の中にはバルブ機構が設置され、前記バルブ機構は前記容器チャンバの中の反応溶液を前記反応チャンバの中に入らせて混合して化学反応を行い、気体を放出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用式人身安全保護端末であって、腕輪と前記腕輪に固定的に設置された外殻とを含み、使用時に前記腕輪により前記着用式人身安全保護端末を手首に固定し、前記外殻の中にはエアチャンバが設置され、前記エアチャンバが前方に開口しており、前記エアチャンバの中にはエアバッグが設置され、前記外殻の中には反応機構が設置されており、
前記反応機構は二つの容器を含み、前記容器の中には容器チャンバが設置され、前記容器チャンバの中には反応溶液が盛り付けられており、二種の反応溶液が混合すると大量な気体を放出でき、前記外殻の中には反応チャンバが設置され、前記反応チャンバと前記エアバッグとの間が通気管により連通され、前記外殻の中にはバルブ機構が設置され、前記バルブ機構は前記容器チャンバの中の反応溶液を前記反応チャンバの中に入らせて混合して化学反応を行い、気体を放出し、
前記バルブ機構は前記外殻の中に設置された柱形チャンバを含み、前記容器チャンバと前記柱形チャンバとが連通管により連通され、前記柱形チャンバと前記反応チャンバとが連通穴により連通され、前記柱形チャンバの中には旋転ブロックが回転可能に設置され、前記旋転ブロックの外表面には右溝と、左溝とが設置され、前記右溝と前記左溝との間の角度が九十度であり、前記右溝と前記左溝とはそれぞれ右側の前記連通管と、左側の前記連通管と連通することができ、
前記外殻の中には制御機構が設置され、前記制御機構は前記旋転ブロックの回転の回数を制御して前記反応チャンバの中に入る反応溶液の量を調整することで、放出した気体の量を十分にして使用者を水面から浮き出させることができることを特徴とする着用式人身安全保護端末。
【請求項2】
前記制御機構が前記外殻の中に設置された伝動チャンバを含み、前記伝動チャンバの右壁の中には左方に開口した案内溝が設置され、前記案内溝の中には案内ブロックがスライド可能に設置され、前記案内ブロックの左端面にはラックが連結され、前記旋転ブロックの右端には前記伝動チャンバの中に延びたプーリ軸が固定的に設置され、前記伝動チャンバの左壁には歯車軸が回転可能に設置され、前記歯車軸と前記プーリ軸とがプーリ機構により伝動可能に連結され、前記歯車軸の右端には下歯車が固定的に設置され、前記案内ブロックの下端面には下引き線が固定的に設置され、前記下引き線の一端が前記外殻の外部まで延びており、前記下引き線の引き出される長さを調整することで前記旋転ブロックの回転回数を調整することができることを特徴とする請求項1に記載の着用式人身安全保護端末。
【請求項3】
前記外殻の右端面には右方に開口した収納溝が設置され、前記収納溝の中には引き輪が置かれ、前記下引き線の一端と前記引き輪とが固定的に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の着用式人身安全保護端末。
【請求項4】
前記容器チャンバの中には第一ピストンがスライド可能に設置され、反応溶液が前記第一ピストンの下側に位置し、前記外殻の中にはカムチャンバが設置され、前記カムチャンバの中には前記伝動チャンバの中に伸びたカム軸が回転可能に設置され、前記カムチャンバの中には前記カム軸の左端と固定的に連結されたカムが設置され、前記カムの外表面にはスライド溝が設置され、前記カムチャンバの中には第二ピストンがスライド可能に設置され、前記第二ピストンの下端面には前記スライド溝とスライド可能に連結された伝動棒が固定的に設置され、前記カムチャンバと前記容器チャンバとが第一連結管により連通され、前記第一連結管の中には第一逆止弁が設置され、前記カムチャンバと前記外殻の外部とが第二連結管により連通され、前記第二連結管の中には第二逆止弁が設置され、前記伝動チャンバの中には前記カム軸の右端に固定的に連結された上歯車が設置され、前記ラックが下降すると前記上歯車と噛み合うことで前記第二連結管を通って前記第二ピストンの上側に入った水を、前記容器チャンバの中に流れ込ませて前記第一ピストンを下に圧することができ、前記第一ピストンの圧力作用により、前記容器チャンバの中の反応溶液は前記容器が逆にされても前記バルブ機構により前記反応チャンバの中に入ることができることを特徴とする請求項2に記載の着用式人身安全保護端末。
【請求項5】
前記案内ブロックの左端面には左方に開口した第一スライド溝が設置され、前記第一スライド溝の中には中間棒がスライド可能に設置され、前記中間棒の左端が前記ラックと固定的に連結され、前記中間棒と前記第一スライド溝の前壁との間には第一ばねが連結され、前記伝動チャンバの右壁には左方に開口した第二スライド溝が設置され、前記第二スライド溝の中にはスライドブロックがスライド可能に設置され、前記スライドブロックと前記第二スライド溝の内壁との間には第二ばねが連結され、前記スライドブロックの下端面には定位板が固定的に設置され、前記ラックが下降すると、前記スライドブロックが前記定位板を連動させて前へ前記中間棒を押圧し、前記ラックを前記上歯車と前記下歯車とを噛み合わせ、前記ラックが上昇して復帰すると、前記スライドブロックが復帰して前記ラックを上昇させて前記上歯車と前記下歯車とを噛み合わせないことで、前記ラックが下降するときだけ前記バルブ機構が作動し、反応溶液の容量を精確に制御する機能を実現することを特徴とする請求項4に記載の着用式人身安全保護端末。
【請求項6】
前記伝動チャンバの右壁には左方に開口した第三スライド溝が設置され、前記第三スライド溝の中には装着ブロックがスライド可能に設置され、前記装着ブロックと前記第三スライド溝の底壁との間には第三ばねが連結され、前記装着ブロックの左端面にはリール軸が回転可能に設置され、前記リール軸にはリールが固定的に設置され、前記リールには上引き線が周設され、前記リール軸と前記装着ブロックとの間にはねじりばねが連結され、前記上引き線の下端が前記案内溝の中に延びて前記案内ブロックの上端面と固定的に連結され、前記ねじりばねの弾力が前記第三ばねの弾力より大きいため、前記案内ブロックが下降する時に前記上引き線により前記装着ブロックを下降させ、前記リール軸の左端には押圧ブロックが回転可能に設置され、前記押圧ブロックの前端面が斜面となっており、前記押圧ブロックと前記スライドブロックの後端面とが当接していることを特徴とする請求項5に記載の着用式人身安全保護端末。
【請求項7】
前記反応溶液はそれぞれ塩酸と炭酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1に記載の着用式人身安全保護端末。
【請求項8】
前記反応チャンバの底壁の中には手動バルブが設置され、前記外殻の外端面には定位機構が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の着用式人身安全保護端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は着用式人身安全保護端末に関し、具体的には着用設備技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外の湖に泳ぐ趣味を持つ人が多く、しかし安全措置が足りないのは溺水事故の原因となり、水泳の安全保護にとっては見過ごせない問題である。
現在、水泳の安全保護装置として、浮き輪やビート板等のサイズの大きな装備があり、携帯に不便であり、使用に制限があり、しかも屋外水泳の場合、ほとんどの人は上記装置を携帯したくないため、上記問題を解決するために、着用でき且つ溺水寸前の状況で適時に保護装置を提供する。
市販されている救命ブレスレットは一般に溺水時に圧縮気体の注いだタンクによりエアバッグに空気を詰め、使用した度にガスタンクを入れ替える必要があり、ガスタンクの容量が固定されたため、その中の気体量が体重の異なる人に適用しにくく、体型のより大きい使用者の場合、浮力の不足により浮かれないこともある。上記問題に対し、本願発明は改善を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第105551181号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は解決する必要な技術問題が着用式人身安全保護端末を提供し、それは上記の現在の技術中の問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の技術プランを提供する:本願発明の着用式人身安全保護端末は、腕輪と前記腕輪に固定的に設置された外殻とを含み、使用時に前記腕輪により前記着用式人身安全保護端末を手首に固定し、前記外殻の中にはエアチャンバが設置され、前記エアチャンバが前方に開口しており、前記エアチャンバの中にはエアバッグが設置され、前記外殻の中には反応機構が設置されている。
前記反応機構は二つの容器を含み、前記容器の中には容器チャンバが設置され、前記容器チャンバの中には反応溶液が盛り付けられており、二種の反応溶液が混合すると大量な気体を放出でき、前記外殻の中には反応チャンバが設置され、前記反応チャンバと前記エアバッグとの間が通気管により連通され、前記外殻の中にはバルブ機構が設置され、前記バルブ機構は前記容器チャンバの中の反応溶液を前記反応チャンバの中に入らせて混合して化学反応を行い、気体を放出する。
前記バルブ機構は前記外殻の中に設置された柱形チャンバを含み、前記容器チャンバと前記柱形チャンバとが連通管により連通され、前記柱形チャンバと前記反応チャンバとが連通穴により連通され、前記柱形チャンバの中には旋転ブロックが回転可能に設置され、前記旋転ブロックの外表面には右溝と、左溝とが設置され、前記右溝と前記左溝との間の角度が九十度であり、前記右溝と前記左溝とはそれぞれ右側の前記連通管と、左側の前記連通管と連通することができる。
前記外殻の中には制御機構が設置され、前記制御機構は前記旋転ブロックの回転の回数を制御して前記反応チャンバの中に入る反応溶液の量を調整することで、放出した気体の量を十分にして使用者を水面から浮き出させることができる。
【0006】
前述した技術プランの上で、前記制御機構が前記外殻の中に設置された伝動チャンバを含み、前記伝動チャンバの右壁の中には左方に開口した案内溝が設置され、前記案内溝の中には案内ブロックがスライド可能に設置され、前記案内ブロックの左端面にはラックが連結され、前記旋転ブロックの右端には前記伝動チャンバの中に延びたプーリ軸が固定的に設置され、前記伝動チャンバの左壁には歯車軸が回転可能に設置され、前記歯車軸と前記プーリ軸とがプーリ機構により伝動可能に連結され、前記歯車軸の右端には下歯車が固定的に設置され、前記案内ブロックの下端面には下引き線が固定的に設置され、前記下引き線の一端が前記外殻の外部まで延びており、前記下引き線の引き出される長さを調整することで前記旋転ブロックの回転回数を調整することができる。
【0007】
前述した技術プランの上で、前記外殻の右端面には右方に開口した収納溝が設置され、前記収納溝の中には引き輪が置かれ、前記下引き線の一端と前記引き輪とが固定的に連結されている。
【0008】
前述した技術プランの上で、前記容器チャンバの中には第一ピストンがスライド可能に設置され、反応溶液が前記第一ピストンの下側に位置し、前記外殻の中にはカムチャンバが設置され、前記カムチャンバの中には前記伝動チャンバの中に伸びたカム軸が回転可能に設置され、前記カムチャンバの中には前記カム軸の左端と固定的に連結されたカムが設置され、前記カムの外表面にはスライド溝が設置され、前記カムチャンバの中には第二ピストンがスライド可能に設置され、前記第二ピストンの下端面には前記スライド溝とスライド可能に連結された伝動棒が固定的に設置され、前記カムチャンバと前記容器チャンバとが第一連結管により連通され、前記第一連結管の中には第一逆止弁が設置され、前記カムチャンバと前記外殻の外部とが第二連結管により連通され、前記第二連結管の中には第二逆止弁が設置され、前記伝動チャンバの中には前記カム軸の右端に固定的に連結された上歯車が設置され、前記ラックが下降すると前記上歯車と噛み合うことで前記第二連結管を通って前記第二ピストンの上側に入った水を、前記容器チャンバの中に流れ込ませて前記第一ピストンを下に圧することができ、前記第一ピストンの圧力作用により、前記容器チャンバの中の反応溶液は前記容器が逆にされても前記バルブ機構により前記反応チャンバの中に入ることができる。
【0009】
前述した技術プランの上で、前記案内ブロックの左端面には左方に開口した第一スライド溝が設置され、前記第一スライド溝の中には中間棒がスライド可能に設置され、前記中間棒の左端が前記ラックと固定的に連結され、前記中間棒と前記第一スライド溝の前壁との間には第一ばねが連結され、前記伝動チャンバの右壁には左方に開口した第二スライド溝が設置され、前記第二スライド溝の中にはスライドブロックがスライド可能に設置され、前記スライドブロックと前記第二スライド溝の内壁との間には第二ばねが連結され、前記スライドブロックの下端面には定位板が固定的に設置され、前記ラックが下降すると、前記スライドブロックが前記定位板を連動させて前へ前記中間棒を押圧し、前記ラックを前記上歯車と前記下歯車とを噛み合わせ、前記ラックが上昇して復帰すると、前記スライドブロックが復帰して前記ラックを上昇させて前記上歯車と前記下歯車とを噛み合わせないことで、前記ラックが下降するときだけ前記バルブ機構が作動し、反応溶液の容量を精確に制御する機能を実現する。
【0010】
前述した技術プランの上で、前記伝動チャンバの右壁には左方に開口した第三スライド溝が設置され、前記第三スライド溝の中には装着ブロックがスライド可能に設置され、前記装着ブロックと前記第三スライド溝の底壁との間には第三ばねが連結され、前記装着ブロックの左端面にはリール軸が回転可能に設置され、前記リール軸にはリールが固定的に設置され、前記リールには上引き線が周設され、前記リール軸と前記装着ブロックとの間にはねじりばねが連結され、前記上引き線の下端が前記案内溝の中に延びて前記案内ブロックの上端面と固定的に連結され、前記ねじりばねの弾力が前記第三ばねの弾力より大きいため、前記案内ブロックが下降する時に前記上引き線により前記装着ブロックを下降させ、前記リール軸の左端には押圧ブロックが回転可能に設置され、前記押圧ブロックの前端面が斜面となっており、前記押圧ブロックと前記スライドブロックの後端面とが当接している。
【0011】
前述した技術プランの上で、前記反応溶液は塩酸と炭酸ナトリウムである。
【0012】
前述した技術プランの上で、前記反応チャンバの底壁の中には手動バルブが設置され、前記外殻の外端面には定位機構が固定的に設置されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の有益効果は:本願発明は化学反応により気体を生じ、使用者が溺水時に反応溶液の使用量を調整することで気体量を調整でき、使用者の体型がより大きければ、度を重ねて反応溶液を添加してもっと多くの気体を生じ、使用者を完全に水面から浮き出し、溺水による危険を避け、伝統的な溺水防止腕輪より実用性を大きく高める。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に図1〜8をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0015】
図1図1は本発明の全体構成概略図
図2図2図1の「A―A」の構成概略図
図3図3図1の「B―B」の構成概略図
図4図4図1の「C」の構成概略図
図5図5図3の「D―D」の構成概略図
図6図6図3の「E―E」の構成概略図
図7図7図1の「F」の構成概略図
図8図8図1の「G」の構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜8の示したように、本願発明の着用式人身安全保護端末は、腕輪66と前記腕輪66に固定的に設置された外殻10とを含み、使用時に前記腕輪66により前記着用式人身安全保護端末を手首に固定し、前記外殻10の中にはエアチャンバ11が設置され、前記エアチャンバ11が前方に開口しており、前記エアチャンバ11の中にはエアバッグ45が設置され、前記外殻10の中には反応機構90が設置されている。
前記反応機構90は二つの容器24を含み、前記容器24の中には容器チャンバ22が設置され、前記容器チャンバ22の中には反応溶液が盛り付けられており、二種の反応溶液が混合すると大量な気体を放出でき、前記外殻10の中には反応チャンバ17が設置され、前記反応チャンバ17と前記エアバッグ45との間が通気管12により連通され、前記外殻10の中にはバルブ機構91が設置され、前記バルブ機構91は前記容器チャンバ22の中の反応溶液を前記反応チャンバ17の中に入らせて混合して化学反応を行い、気体を放出する。
前記バルブ機構91は前記外殻10の中に設置された柱形チャンバ49を含み、前記容器チャンバ22と前記柱形チャンバ49とが連通管21により連通され、前記柱形チャンバ49と前記反応チャンバ17とが連通穴19により連通され、前記柱形チャンバ49の中には旋転ブロック20が回転可能に設置され、前記旋転ブロック20の外表面には右溝16と、左溝48とが設置され、前記右溝16と前記左溝48との間の角度が九十度であり、前記右溝16と前記左溝48とはそれぞれ右側の前記連通管21と、左側の前記連通管21と連通することができる。
前記外殻10の中には制御機構92が設置され、前記制御機構92は前記旋転ブロック20の回転の回数を制御して前記反応チャンバ17の中に入る反応溶液の量を調整することで、放出した気体の量を十分にして使用者を水面から浮き出させることができる。
【0017】
前記制御機構92が前記外殻10の中に設置された伝動チャンバ13を含み、前記伝動チャンバ13の右壁の中には左方に開口した案内溝54が設置され、前記案内溝54の中には案内ブロック55がスライド可能に設置され、前記案内ブロック55の左端面にはラック43が連結され、前記旋転ブロック20の右端には前記伝動チャンバ13の中に延びたプーリ軸15が固定的に設置され、前記伝動チャンバ13の左壁には歯車軸37が回転可能に設置され、前記歯車軸37と前記プーリ軸15とがプーリ機構14により伝動可能に連結され、前記歯車軸37の右端には下歯車38が固定的に設置され、前記案内ブロック55の下端面には下引き線39が固定的に設置され、前記下引き線39の一端が前記外殻10の外部まで延びており、前記下引き線39の引き出される長さを調整することで前記旋転ブロック20の回転回数を調整することができる。
【0018】
前記外殻10の右端面には右方に開口した収納溝65が設置され、前記収納溝65の中には引き輪46が置かれ、前記下引き線39の一端と前記引き輪46とが固定的に連結されている。
【0019】
前記容器チャンバ22の中には第一ピストン23がスライド可能に設置され、反応溶液が前記第一ピストン23の下側に位置し、前記外殻10の中にはカムチャンバ36が設置され、前記カムチャンバ36の中には前記伝動チャンバ13の中に伸びたカム軸42が回転可能に設置され、前記カムチャンバ36の中には前記カム軸42の左端と固定的に連結されたカム35が設置され、前記カム35の外表面にはスライド溝34が設置され、前記カムチャンバ36の中には第二ピストン32がスライド可能に設置され、前記第二ピストン32の下端面には前記スライド溝34とスライド可能に連結された伝動棒33が固定的に設置され、前記カムチャンバ36と前記容器チャンバ22とが第一連結管26により連通され、前記第一連結管26の中には第一逆止弁28が設置され、前記カムチャンバ36と前記外殻10の外部とが第二連結管44により連通され、前記第二連結管44の中には第二逆止弁31が設置され、前記伝動チャンバ13の中には前記カム軸42の右端に固定的に連結された上歯車41が設置され、前記ラック43が下降すると前記上歯車41と噛み合うことで前記第二連結管44を通って前記第二ピストン32の上側に入った水を、前記容器チャンバ22の中に流れ込ませて前記第一ピストン23を下に圧することができ、前記第一ピストン23の圧力作用により、前記容器チャンバ22の中の反応溶液は前記容器24が逆にされても前記バルブ機構91により前記反応チャンバ17の中に入ることができる。
【0020】
前記案内ブロック55の左端面には左方に開口した第一スライド溝58が設置され、前記第一スライド溝58の中には中間棒56がスライド可能に設置され、前記中間棒56の左端が前記ラック43と固定的に連結され、前記中間棒56と前記第一スライド溝58の前壁との間には第一ばね57が連結され、前記伝動チャンバ13の右壁には左方に開口した第二スライド溝50が設置され、前記第二スライド溝50の中にはスライドブロック29がスライド可能に設置され、前記スライドブロック29と前記第二スライド溝50の内壁との間には第二ばね51が連結され、前記スライドブロック29の下端面には定位板40が固定的に設置され、前記ラック43が下降すると、前記スライドブロック29が前記定位板40を連動させて前へ前記中間棒56を押圧し、前記ラック43を前記上歯車41と前記下歯車38とを噛み合わせ、前記ラック43が上昇して復帰すると、前記スライドブロック29が復帰して前記ラック43を上昇させて前記上歯車41と前記下歯車38とを噛み合わせないことで、前記ラック43が下降するときだけ前記バルブ機構91が作動し、反応溶液の容量を精確に制御する機能を実現する。
【0021】
前記伝動チャンバ13の右壁には左方に開口した第三スライド溝64が設置され、前記第三スライド溝64の中には装着ブロック62がスライド可能に設置され、前記装着ブロック62と前記第三スライド溝64の底壁との間には第三ばね63が連結され、前記装着ブロック62の左端面にはリール軸59が回転可能に設置され、前記リール軸59にはリール60が固定的に設置され、前記リール60には上引き線52が周設され、前記リール軸59と前記装着ブロック62との間にはねじりばね61が連結され、前記上引き線52の下端が前記案内溝54の中に延びて前記案内ブロック55の上端面と固定的に連結され、前記ねじりばね61の弾力が前記第三ばね63の弾力より大きいため、前記案内ブロック55が下降する時に前記上引き線52により前記装着ブロック62を下降させ、前記リール軸59の左端には押圧ブロック30が回転可能に設置され、前記押圧ブロック30の前端面が斜面となっており、前記押圧ブロック30と前記スライドブロック29の後端面とが当接している。
【0022】
前記反応溶液は塩酸と炭酸ナトリウムである。
【0023】
前記反応チャンバ17の底壁の中には手動バルブ18が設置され、前記外殻10の外端面には定位機構67が固定的に設置されている。
【0024】
装置全体の機械動作の順序:
1.腕輪66を使用者の腕に固定する。
2.使用者が落水後、引き輪46を引き動かして下引き線39により案内ブロック55を下降させ、案内ブロック55が上引き線52によりリール60を下に引き動かし、装着ブロック62が最低位置に移動した時、装着ブロック62がリール60を回転連動させる。
3.リール軸59が押圧ブロック30を下降連動させてスライドブロック29に定位板40を前に移動連動させ、定位板40が中間棒56を押圧して前に移動させることで、ラック43が下降する時に上歯車41と下歯車38と噛み合う。
4.ラック43と上歯車41とが噛み合う時にカム軸42によりカム35を回転連動させ、第二ピストン32が上に移動して第二ピストン32の上側の液体を第一ピストン23の上側に注ぐことで、第一ピストン23が下降する時に容器チャンバ22の中の反応溶液を加圧させ、第二ピストン32が下降する時、外部の水が第二連結管44によりカムチャンバ36の中に入る。
5.ラック43と下歯車38とが噛み合う時に歯車軸37と、プーリ機構14とによりプーリ軸15を回転連動させ、プーリ軸15が旋転ブロック20を回転連動させ、右溝16と、左溝48とにより反応溶液を反応チャンバ17の中に送って混合を行う。
6.引き輪46を放し、装着ブロック62が復帰して中間棒56が復帰させ、案内ブロック55が復帰ばね53の作用により復帰し、案内ブロック55の復帰過程においてラック43が上歯車41と下歯車38と噛み合わない。
7.反応チャンバ17の中で生じた気体が通気管12によりエアバッグ45の中に入ることで、エアバッグ45の中に気体を詰める。
8.度を重ねて引き輪46を引き動かすことで、エアバッグ45の中の気体量を十分にし、使用者を浮き出す。
【0025】
以上に述べたのはただ本発明の具体的な実施方式で、しかし本発明の保護範囲はここに限らないである。全部の創造的な労働を通じなく思いついた変化と取替は本発明の保護範囲にカバーされる。だから本発明の保護範囲は権利要求書が限定される保護範囲を標準とする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2020年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項8】
前記反応チャンバの底壁の中には手動バルブが設置され、前記外殻の外端面には定位できる定位機構が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の着用式人身安全保護端末。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は着用式人身安全保護端末に関し、具体的には着用設備技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外の湖に泳ぐ趣味を持つ人が多く、しかし安全措置が足りないのは溺水事故の原因となり、水泳の安全保護にとっては見過ごせない問題である。
現在、水泳の安全保護装置として、浮き輪やビート板等のサイズの大きな装備があり、携帯に不便であり、使用に制限があり、しかも屋外水泳の場合、ほとんどの人は上記装置を携帯したくないため、上記問題を解決するために、着用でき且つ溺水寸前の状況で適時に保護装置を提供する。
市販されている救命ブレスレットは一般に溺水時に圧縮気体の注いだタンクによりエアバッグに空気を詰め、使用した度にガスタンクを入れ替える必要があり、ガスタンクの容量が固定されたため、その中の気体量が体重の異なる人に適用しにくく、体型のより大きい使用者の場合、浮力の不足により浮かれないこともある。上記問題に対し、本願発明は改善を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第105551181号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は解決する必要な技術問題が着用式人身安全保護端末を提供し、それは上記の現在の技術中の問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の技術プランを提供する:本願発明の着用式人身安全保護端末は、腕輪と前記腕輪に固定的に設置された外殻とを含み、使用時に前記腕輪により前記着用式人身安全保護端末を手首に固定し、前記外殻の中にはエアチャンバが設置され、前記エアチャンバが前方に開口しており、前記エアチャンバの中にはエアバッグが設置され、前記外殻の中には反応機構が設置されている。
前記反応機構は二つの容器を含み、前記容器の中には容器チャンバが設置され、前記容器チャンバの中には反応溶液が盛り付けられており、二種の反応溶液が混合すると大量な気体を放出でき、前記外殻の中には反応チャンバが設置され、前記反応チャンバと前記エアバッグとの間が通気管により連通され、前記外殻の中にはバルブ機構が設置され、前記バルブ機構は前記容器チャンバの中の反応溶液を前記反応チャンバの中に入らせて混合して化学反応を行い、気体を放出する。
前記バルブ機構は前記外殻の中に設置された柱形チャンバを含み、前記容器チャンバと前記柱形チャンバとが連通管により連通され、前記柱形チャンバと前記反応チャンバとが連通穴により連通され、前記柱形チャンバの中には旋転ブロックが回転可能に設置され、前記旋転ブロックの外表面には右溝と、左溝とが設置され、前記右溝と前記左溝との間の角度が九十度であり、前記右溝と前記左溝とはそれぞれ右側の前記連通管と、左側の前記連通管と連通することができる。
前記外殻の中には制御機構が設置され、前記制御機構は前記旋転ブロックの回転の回数を制御して前記反応チャンバの中に入る反応溶液の量を調整することで、放出した気体の量を十分にして使用者を水面から浮き出させることができる。
【0006】
前述した技術プランの上で、前記制御機構が前記外殻の中に設置された伝動チャンバを含み、前記伝動チャンバの右壁の中には左方に開口した案内溝が設置され、前記案内溝の中には案内ブロックがスライド可能に設置され、前記案内ブロックの左端面にはラックが連結され、前記旋転ブロックの右端には前記伝動チャンバの中に延びたプーリ軸が固定的に設置され、前記伝動チャンバの左壁には歯車軸が回転可能に設置され、前記歯車軸と前記プーリ軸とがプーリ機構により伝動可能に連結され、前記歯車軸の右端には下歯車が固定的に設置され、前記案内ブロックの下端面には下引き線が固定的に設置され、前記下引き線の一端が前記外殻の外部まで延びており、前記下引き線の引き出される長さを調整することで前記旋転ブロックの回転回数を調整することができる。
【0007】
前述した技術プランの上で、前記外殻の右端面には右方に開口した収納溝が設置され、前記収納溝の中には引き輪が置かれ、前記下引き線の一端と前記引き輪とが固定的に連結されている。
【0008】
前述した技術プランの上で、前記容器チャンバの中には第一ピストンがスライド可能に設置され、反応溶液が前記第一ピストンの下側に位置し、前記外殻の中にはカムチャンバが設置され、前記カムチャンバの中には前記伝動チャンバの中に伸びたカム軸が回転可能に設置され、前記カムチャンバの中には前記カム軸の左端と固定的に連結されたカムが設置され、前記カムの外表面にはスライド溝が設置され、前記カムチャンバの中には第二ピストンがスライド可能に設置され、前記第二ピストンの下端面には前記スライド溝とスライド可能に連結された伝動棒が固定的に設置され、前記カムチャンバと前記容器チャンバとが第一連結管により連通され、前記第一連結管の中には第一逆止弁が設置され、前記カムチャンバと前記外殻の外部とが第二連結管により連通され、前記第二連結管の中には第二逆止弁が設置され、前記伝動チャンバの中には前記カム軸の右端に固定的に連結された上歯車が設置され、前記ラックが下降すると前記上歯車と噛み合うことで前記第二連結管を通って前記第二ピストンの上側に入った水を、前記容器チャンバの中に流れ込ませて前記第一ピストンを下に圧することができ、前記第一ピストンの圧力作用により、前記容器チャンバの中の反応溶液は前記容器が逆にされても前記バルブ機構により前記反応チャンバの中に入ることができる。
【0009】
前述した技術プランの上で、前記案内ブロックの左端面には左方に開口した第一スライド溝が設置され、前記第一スライド溝の中には中間棒がスライド可能に設置され、前記中間棒の左端が前記ラックと固定的に連結され、前記中間棒と前記第一スライド溝の前壁との間には第一ばねが連結され、前記伝動チャンバの右壁には左方に開口した第二スライド溝が設置され、前記第二スライド溝の中にはスライドブロックがスライド可能に設置され、前記スライドブロックと前記第二スライド溝の内壁との間には第二ばねが連結され、前記スライドブロックの下端面には定位板が固定的に設置され、前記ラックが下降すると、前記スライドブロックが前記定位板を連動させて前へ前記中間棒を押圧し、前記ラックを前記上歯車と前記下歯車とを噛み合わせ、前記ラックが上昇して復帰すると、前記スライドブロックが復帰して前記ラックを上昇させて前記上歯車と前記下歯車とを噛み合わせないことで、前記ラックが下降するときだけ前記バルブ機構が作動し、反応溶液の容量を精確に制御する機能を実現する。
【0010】
前述した技術プランの上で、前記伝動チャンバの右壁には左方に開口した第三スライド溝が設置され、前記第三スライド溝の中には装着ブロックがスライド可能に設置され、前記装着ブロックと前記第三スライド溝の底壁との間には第三ばねが連結され、前記装着ブロックの左端面にはリール軸が回転可能に設置され、前記リール軸にはリールが固定的に設置され、前記リールには上引き線が周設され、前記リール軸と前記装着ブロックとの間にはねじりばねが連結され、前記上引き線の下端が前記案内溝の中に延びて前記案内ブロックの上端面と固定的に連結され、前記ねじりばねの弾力が前記第三ばねの弾力より大きいため、前記案内ブロックが下降する時に前記上引き線により前記装着ブロックを下降させ、前記リール軸の左端には押圧ブロックが回転可能に設置され、前記押圧ブロックの前端面が斜面となっており、前記押圧ブロックと前記スライドブロックの後端面とが当接している。
【0011】
前述した技術プランの上で、前記反応溶液は塩酸と炭酸ナトリウムである。
【0012】
前述した技術プランの上で、前記反応チャンバの底壁の中には手動バルブが設置され、前記外殻の外端面には定位できる定位機構が固定的に設置されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の有益効果は:本願発明は化学反応により気体を生じ、使用者が溺水時に反応溶液の使用量を調整することで気体量を調整でき、使用者の体型がより大きければ、度を重ねて反応溶液を添加してもっと多くの気体を生じ、使用者を完全に水面から浮き出し、溺水による危険を避け、伝統的な溺水防止腕輪より実用性を大きく高める。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に図1〜8をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0015】
図1図1は本発明の全体構成概略図
図2図2図1の「A―A」の構成概略図
図3図3図1の「B―B」の構成概略図
図4図4図1の「C」の構成概略図
図5図5図3の「D―D」の構成概略図
図6図6図3の「E―E」の構成概略図
図7図7図1の「F」の構成概略図
図8図8図1の「G」の構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜8の示したように、本願発明の着用式人身安全保護端末は、腕輪66と前記腕輪66に固定的に設置された外殻10とを含み、使用時に前記腕輪66により前記着用式人身安全保護端末を手首に固定し、前記外殻10の中にはエアチャンバ11が設置され、前記エアチャンバ11が前方に開口しており、前記エアチャンバ11の中にはエアバッグ45が設置され、前記外殻10の中には反応機構90が設置されている。
前記反応機構90は二つの容器24を含み、前記容器24の中には容器チャンバ22が設置され、前記容器チャンバ22の中には反応溶液が盛り付けられており、二種の反応溶液が混合すると大量な気体を放出でき、前記外殻10の中には反応チャンバ17が設置され、前記反応チャンバ17と前記エアバッグ45との間が通気管12により連通され、前記外殻10の中にはバルブ機構91が設置され、前記バルブ機構91は前記容器チャンバ22の中の反応溶液を前記反応チャンバ17の中に入らせて混合して化学反応を行い、気体を放出する。
前記バルブ機構91は前記外殻10の中に設置された柱形チャンバ49を含み、前記容器チャンバ22と前記柱形チャンバ49とが連通管21により連通され、前記柱形チャンバ49と前記反応チャンバ17とが連通穴19により連通され、前記柱形チャンバ49の中には旋転ブロック20が回転可能に設置され、前記旋転ブロック20の外表面には右溝16と、左溝48とが設置され、前記右溝16と前記左溝48との間の角度が九十度であり、前記右溝16と前記左溝48とはそれぞれ右側の前記連通管21と、左側の前記連通管21と連通することができる。
前記外殻10の中には制御機構92が設置され、前記制御機構92は前記旋転ブロック20の回転の回数を制御して前記反応チャンバ17の中に入る反応溶液の量を調整することで、放出した気体の量を十分にして使用者を水面から浮き出させることができる。
【0017】
前記制御機構92が前記外殻10の中に設置された伝動チャンバ13を含み、前記伝動チャンバ13の右壁の中には左方に開口した案内溝54が設置され、前記案内溝54の中には案内ブロック55がスライド可能に設置され、前記案内ブロック55の左端面にはラック43が連結され、前記旋転ブロック20の右端には前記伝動チャンバ13の中に延びたプーリ軸15が固定的に設置され、前記伝動チャンバ13の左壁には歯車軸37が回転可能に設置され、前記歯車軸37と前記プーリ軸15とがプーリ機構14により伝動可能に連結され、前記歯車軸37の右端には下歯車38が固定的に設置され、前記案内ブロック55の下端面には下引き線39が固定的に設置され、前記下引き線39の一端が前記外殻10の外部まで延びており、前記下引き線39の引き出される長さを調整することで前記旋転ブロック20の回転回数を調整することができる。
【0018】
前記外殻10の右端面には右方に開口した収納溝65が設置され、前記収納溝65の中には引き輪46が置かれ、前記下引き線39の一端と前記引き輪46とが固定的に連結されている。
【0019】
前記容器チャンバ22の中には第一ピストン23がスライド可能に設置され、反応溶液が前記第一ピストン23の下側に位置し、前記外殻10の中にはカムチャンバ36が設置され、前記カムチャンバ36の中には前記伝動チャンバ13の中に伸びたカム軸42が回転可能に設置され、前記カムチャンバ36の中には前記カム軸42の左端と固定的に連結されたカム35が設置され、前記カム35の外表面にはスライド溝34が設置され、前記カムチャンバ36の中には第二ピストン32がスライド可能に設置され、前記第二ピストン32の下端面には前記スライド溝34とスライド可能に連結された伝動棒33が固定的に設置され、前記カムチャンバ36と前記容器チャンバ22とが第一連結管26により連通され、前記第一連結管26の中には第一逆止弁28が設置され、前記カムチャンバ36と前記外殻10の外部とが第二連結管44により連通され、前記第二連結管44の中には第二逆止弁31が設置され、前記伝動チャンバ13の中には前記カム軸42の右端に固定的に連結された上歯車41が設置され、前記ラック43が下降すると前記上歯車41と噛み合うことで前記第二連結管44を通って前記第二ピストン32の上側に入った水を、前記容器チャンバ22の中に流れ込ませて前記第一ピストン23を下に圧することができ、前記第一ピストン23の圧力作用により、前記容器チャンバ22の中の反応溶液は前記容器24が逆にされても前記バルブ機構91により前記反応チャンバ17の中に入ることができる。
【0020】
前記案内ブロック55の左端面には左方に開口した第一スライド溝58が設置され、前記第一スライド溝58の中には中間棒56がスライド可能に設置され、前記中間棒56の左端が前記ラック43と固定的に連結され、前記中間棒56と前記第一スライド溝58の前壁との間には第一ばね57が連結され、前記伝動チャンバ13の右壁には左方に開口した第二スライド溝50が設置され、前記第二スライド溝50の中にはスライドブロック29がスライド可能に設置され、前記スライドブロック29と前記第二スライド溝50の内壁との間には第二ばね51が連結され、前記スライドブロック29の下端面には定位板40が固定的に設置され、前記ラック43が下降すると、前記スライドブロック29が前記定位板40を連動させて前へ前記中間棒56を押圧し、前記ラック43を前記上歯車41と前記下歯車38とを噛み合わせ、前記ラック43が上昇して復帰すると、前記スライドブロック29が復帰して前記ラック43を上昇させて前記上歯車41と前記下歯車38とを噛み合わせないことで、前記ラック43が下降するときだけ前記バルブ機構91が作動し、反応溶液の容量を精確に制御する機能を実現する。
【0021】
前記伝動チャンバ13の右壁には左方に開口した第三スライド溝64が設置され、前記第三スライド溝64の中には装着ブロック62がスライド可能に設置され、前記装着ブロック62と前記第三スライド溝64の底壁との間には第三ばね63が連結され、前記装着ブロック62の左端面にはリール軸59が回転可能に設置され、前記リール軸59にはリール60が固定的に設置され、前記リール60には上引き線52が周設され、前記リール軸59と前記装着ブロック62との間にはねじりばね61が連結され、前記上引き線52の下端が前記案内溝54の中に延びて前記案内ブロック55の上端面と固定的に連結され、前記ねじりばね61の弾力が前記第三ばね63の弾力より大きいため、前記案内ブロック55が下降する時に前記上引き線52により前記装着ブロック62を下降させ、前記リール軸59の左端には押圧ブロック30が回転可能に設置され、前記押圧ブロック30の前端面が斜面となっており、前記押圧ブロック30と前記スライドブロック29の後端面とが当接している。
【0022】
前記反応溶液は塩酸と炭酸ナトリウムである。
【0023】
前記反応チャンバ17の底壁の中には手動バルブ18が設置され、前記外殻10の外端面には定位できる定位機構67が固定的に設置されている。
【0024】
装置全体の機械動作の順序:
1.腕輪66を使用者の腕に固定する。
2.使用者が落水後、引き輪46を引き動かして下引き線39により案内ブロック55を下降させ、案内ブロック55が上引き線52によりリール60を下に引き動かし、装着ブロック62が最低位置に移動した時、装着ブロック62がリール60を回転連動させる。3.リール軸59が押圧ブロック30を下降連動させてスライドブロック29に定位板40を前に移動連動させ、定位板40が中間棒56を押圧して前に移動させることで、ラック43が下降する時に上歯車41と下歯車38と噛み合う。
4.ラック43と上歯車41とが噛み合う時にカム軸42によりカム35を回転連動させ、第二ピストン32が上に移動して第二ピストン32の上側の液体を第一ピストン23の上側に注ぐことで、第一ピストン23が下降する時に容器チャンバ22の中の反応溶液を加圧させ、第二ピストン32が下降する時、外部の水が第二連結管44によりカムチャンバ36の中に入る。
5.ラック43と下歯車38とが噛み合う時に歯車軸37と、プーリ機構14とによりプーリ軸15を回転連動させ、プーリ軸15が旋転ブロック20を回転連動させ、右溝16と、左溝48とにより反応溶液を反応チャンバ17の中に送って混合を行う。
6.引き輪46を放し、装着ブロック62が復帰して中間棒56が復帰させ、案内ブロック55が復帰ばね53の作用により復帰し、案内ブロック55の復帰過程においてラック43が上歯車41と下歯車38と噛み合わない。
7.反応チャンバ17の中で生じた気体が通気管12によりエアバッグ45の中に入ることで、エアバッグ45の中に気体を詰める。
8.度を重ねて引き輪46を引き動かすことで、エアバッグ45の中の気体量を十分にし、使用者を浮き出す。
【0025】
以上に述べたのはただ本発明の具体的な実施方式で、しかし本発明の保護範囲はここに限らないである。全部の創造的な労働を通じなく思いついた変化と取替は本発明の保護範囲にカバーされる。だから本発明の保護範囲は権利要求書が限定される保護範囲を標準とする。