上記目的は、酸性物質、保湿剤および水を含有する液状組成物と、炭酸塩および増粘剤を含有する粉末状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、粉末状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成されるか、炭酸塩、保湿剤および水を含有する液状組成物と、酸性物質および増粘剤を含有する粉末状またはジェル状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、粉末状またはジェル状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成される、育毛用組成物により解決される。本発明は、炭酸ガス発生物質をより効果的に機能させることによって、皮膚の血行促進、特に育毛促進効果が期待できる。
酸性物質、保湿剤および水を含有する液状組成物と、炭酸塩および増粘剤を含有する粉末状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、粉末状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成されることを特徴とする育毛用組成物。
炭酸塩、保湿剤および水を含有する液状組成物と、酸性物質および増粘剤を含有する粉末状またはジェル状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、粉末状またはジェル状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成されることを特徴とする育毛用組成物。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一態様である育毛用組成物の詳細について説明するが、本発明の技術的範囲は本項目の事項によってのみに限定されるものではなく、本発明はその目的を達成する限りにおいて種々の態様をとり得る。
【0014】
本発明の一態様である育毛用組成物は、酸性物質、炭酸塩、保湿剤、水および増粘剤を少なくとも含有し、使用時にこれらを混合することにより炭酸ガス(二酸化炭素)を生じせしめ皮膚に塗布するものである。また、育毛用組成物として、液状組成物と粉末状またはジェル状組成物の二つの形態の組成物から少なくとも構成されており、液状組成物には、保湿剤および水を少なくとも含み、粉末状またはジェル状組成物には、少なくとも増粘剤を含む。したがって、以下の(1)〜(3)のいずれかの形態をとることができる。
【0015】
(1)酸性物質、保湿剤および水を含有する液状組成物と、炭酸塩および増粘剤を含有する粉末状またはジェル状組成物とを備え、使用時に、該液状組成物と、該粉末状またはジェル状組成物とを混合して、炭酸ガスを発生させるよう皮膚に塗布する育毛用組成物。
(2)炭酸塩、保湿剤および水を含有する液状組成物と、酸性物質および増粘剤を含有する粉末状またはジェル状組成物とを備え、使用時に、該液状組成物と、該粉末状またはジェル状組成物とを混合して、炭酸ガスを発生させるよう皮膚に塗布する育毛用組成物。
(3)保湿剤および水を含有する液状組成物と、炭酸塩、酸性物質および増粘剤を含有する粉末状組成物とを備え、使用時に、該液状組成物と、該粉末状組成物とを混合して、炭酸ガスを発生させるよう皮膚に塗布する育毛用組成物。
【0016】
本発明の一態様である育毛用組成物は、酸性物質と炭酸塩の主要成分に対して組み合わせるべき形態を特徴づける付加成分としての、液状形態を形成させる保湿剤および水の組み合わせと、粉末状またはジェル状形態を形成させる増粘剤とを分けて、それぞれ主成分に組み合わせたものである。以下に、本発明の一態様の組成物に含まれる各構成成分およびその製法について説明する。
【0017】
<酸性物質>
本発明に用いる酸性物質は、有機酸、無機酸のいずれでもよく、これらの1種又は2種以上が用いられる。また、これらは、固体状でも気体状でも液状でもかまわず、炭酸塩と反応して炭酸ガスを発生させることができ、皮膚に使用できる酸であれば特に限定されるものではない。
【0018】
無機酸としては、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、酸性へキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム、スルファミン酸などが挙げられる。
【0019】
有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等の直鎖脂肪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、アスコルビン酸、グルコン酸等のオキシ酸等があげられる。なかでも、皮膚に対する安全性や溶解性の観点から、クエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、コハク酸が好ましい。
【0020】
前記酸性物質の配合量は、液状組成物または粉末状またはジェル状組成物のいずれでも配合可能である。液状組成物に配合する場合、液状組成物中に、0.01〜30質量%が好ましく、0.05〜25質量%がより好ましく、0.5〜20質量%が特に好ましい。粉末状組成物に配合する場合、粉末状組成物中に、0.01〜40質量%が好ましく、0.05〜35質量%がより好ましく、0.5〜30質量%が特に好ましい。ジェル状組成物に配合する場合、ジェル状組成物中には、0.01〜30質量%が好ましく、0.05〜25質量%がより好ましく、0.5〜20質量%が特に好ましい。また、酸性物質は育毛用組成物中に0.001〜25質量%が好ましく、0.01〜20質量%がより好ましい。上記範囲であると、発泡力及び発泡持続性を兼ね備える組成物が得られる点で有利である。また、酸性物質はジェル状組成物に配合すると、保存中のジェルの粘度低下をもたらす場合があるため、液状組成物または粉末状組成物に配合することが好ましい。
【0021】
<炭酸塩>
本発明に用いる炭酸塩は、本発明に用いる酸と反応して二酸化炭素を発生することができるものであれば特に限定されることなく使用することができる。前記炭酸塩として、好ましくは、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、セスキ炭酸ナトリウム等の炭酸塩、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素セシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム等の炭酸水素塩等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。これらのうちでも、炭酸水素塩が好ましく使用でき、程よい発泡力を実現することができる点で、炭酸水素ナトリウムがより好ましい。また、これらは、固体状でも液状でもかまわず、特に限定はされないが、炭酸ガスの反応が速やかに起こりやすくなり、炭酸ガスの発生を量の調整により制御しやすくなるという点で、固体状のものを採用することが好ましい。
【0022】
前記炭酸塩の配合量は、液状組成物または粉末状またはジェル状組成物中に、配合可能である。液状組成物に配合する場合、液状組成物中に、0.01〜30質量%が好ましく、0.1〜25質量%がより好ましく、1〜20質量%が特に好ましい。粉末状組成物に配合する場合、粉末状組成物中に、0.01〜40質量%が好ましく、0.1〜35質量%がより好ましく、1〜30質量%が特に好ましい。ジェル状組成物に配合する場合、ジェル状組成物中には、0.01〜30質量%が好ましく、0.1〜25質量%がより好ましく、1〜20質量%が特に好ましい。また、育毛用組成物中に0.01〜25質量%が好ましく、0.1〜20質量%がより好ましい。上記範囲であると、発泡力及び発泡持続性を兼ね備える組成物が得られる点で有利である。
【0023】
<保湿剤>
本発明に用いる保湿剤は、通常化粧品、外用医薬品、医薬部外品等で使用できるものであれば特に限定されず、1分子中に2個以上のヒドロキシ基を有する多価アルコール、例えばグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、エリトリトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール等の糖アルコール、ポリグリセリン誘導体、スクロース、トレハロース等の糖類等が挙げられる。また、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アーモンド、アボカド、アルテア、アロエ、ウスベニアオイ、オノニス、カラスムギ、クインスシード、クララ(クジン)、クチナシ、グレープフルーツ、クレソン、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、ゴボウ、コムギ、サイシン、サボテン、サボンソウ、サンザシ、ジオウ、シモツケ、ショウガ、ゼニアオイ、クワ、タチジャコウソウ、冬虫夏草、ドクダミ、ハッカ、ハトムギ、ハマメリス、バラ、ヒノキ、フキタンポポ、ブドウ、プルーン、ヘチマ、ボダイジュ、ホップ、マツ、マルメロ、マロニエ、メリッサ、ヤグルマソウ、ユリ、ライム、ラベンダー、リンゴ、コメ及びコメヌカ、ブラックカラント、イブキトラノオ、ノイバラ、エゾウコギ、海藻等の植物抽出物が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を使用することができる。このなかでも、保存安定性や製造コスト、使用時の皮膚への刺激緩和の観点から少なくとも1種の多価アルコール又は植物抽出物を使用することが好ましく、少なくとも1種の多価アルコールを使用することがより好ましく、2種類以上を使用することが特に好ましい。その中でも、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコールのうち少なくとも1種を使用することが好ましい。
【0024】
前記保湿剤の配合量は、液状組成物および粉末状またはジェル状組成物中に配合可能である。液状組成物中に1質量%以上であればよく、3〜90質量%がより好ましく、5〜80質量%が特に好ましい。粉末状組成物に配合する場合、粉末組成物中に、1質量%以上であればよく、3〜90質量%がより好ましく、5〜80質量%が特に好ましい。ジェル状組成物に配合する場合、ジェル状組成物中に1質量%以上であればよく、3〜90質量%がより好ましく、5〜80質量%が特に好ましい。さらに、育毛用組成物中に1質量以上であればよく、5〜90質量%が好ましく、8〜80質量%以上がより好ましく、10〜70質量%が特に好ましい。上記範囲であれば、使用時に拡散水分量や弾力等の肌への効果が高く維持され、使用時も取り扱いやすい。さらに、皮膚への塗布時に組成物が垂れ落ちてしまうことなく、二酸化炭素が十分に発生するため炭酸ガスが十分に皮膚に供給され、製品価値も維持される。
【0025】
<水>
本発明に用いる水は化粧品、外用医薬品、医薬部外品等で使用できる水を使用することができるが、精製水、蒸留水、膜濾過水、イオン交換水が好ましい。
【0026】
前記水の配合量は、液状組成物およびジェル状組成物中に配合可能である。液状組成物に配合する場合、1質量%以上配合していればよく、好ましくは5質量〜96質量%、更に好ましくは40〜90質量%である。ジェル状組成物に配合する場合、1質量%以上配合していればよく、好ましくは5質量〜96質量%、更に好ましくは40〜90質量%である。また、育毛用組成物全体の中に5質量%以上配合していればよく、10〜85質量%が好ましく、20〜80質量%がより好ましい。上記範囲であれば、使用時に拡散水分量や弾力等の肌への効果が高く維持され、使用時も取り扱いやすい。さらに、皮膚への塗布時に組成物が垂れ落ちてしまうことなく、二酸化炭素が十分に発生するため炭酸ガスが十分に皮膚に供給され、製品価値も維持される。
【0027】
本願発明において、液状組成物に含まれる保湿剤:水の配合比(質量比)は特に限定されないが、好ましくは1:0.05〜30であり、より好ましくは1:0.1〜25であり、特に好ましくは1:0.5〜20である。上記範囲であれば、液状組成物、粉末状またはジェル状組成物中での炭酸塩、酸性物質、増粘剤の溶解に時間がかかることなく、製造効率が高く維持され、液状組成物と粉末状またはジェル状組成物との反応による炭酸ガス発生速度が維持される。また、保湿剤自体の粘性が著しく低下することなく、液状またはジェル状組成物と粉末状またはジェル状組成物との混合後の組成物全体の粘度を低下させることもなく、製品として十分に使用しやすいものとなる。
【0028】
<増粘剤>
本発明に用いる増粘剤は、化粧品、外用医薬品、医薬部外品等で使用できる水溶性成分であれば特に限定されるものでなく、合成高分子、半合成高分子、天然高分子、粘度鉱物等が使用できる。
【0029】
合成高分子としては、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツ/アクリル酸アルキルクロスポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアルキルアクリルアミド/ポリアクリルアミドコポリマー、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、プルロニックをはじめとする親水性合成高分子が挙げられる。
【0030】
半合成高分子としては、セルロース誘導体としては例えば、カルボキシメチルセルロース又はその塩類、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、スルホン化セルロース誘導体などが挙げられる。その他の半合成高分子として、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸エチレングリコールエステル、デキストリン脂肪酸エステル、ゼラチン脂肪酸エステル、ゼラチン脂肪酸アミドなどが挙げられる。
【0031】
天然高分子としては、多糖類及びその誘導体、例えば、キサンタンガム、タマリンドガム、サクシノグリカン、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、セルロース類、ガラクタン、アラビアガム、トラガントガム、寒天、アガロース、マンナン、カードラン、アルギン酸又はその塩類、アラビアゴム、ペクチン、クインシード、デンプン誘導体、アルゲコロイド、コンドロイチン硫酸又はその塩類、キトサン及びその誘導体などが挙げられる。その他の天然高分子としては、核酸又はその塩類、リボ核酸又はその塩類、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン、フィブロイン、エラスチン、ケラチン、セリシン等の水溶性タンパク質、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖類などが挙げられる。
【0032】
粘土鉱物としては、ラポナイト、ベントナイト、スメクタイトカオリナイト、モンモリロナイト等が挙げられる。
【0033】
この中でも、溶解性や分散性の高い増粘剤として、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース又はその塩類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、キサンタンガム、タマリンドガム、サクシノグリカン、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、セルロース類、ガラクタン、アラビアガム、トラガントガム、寒天、マンナン、カードラン、アルギン酸又はその塩類、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン等が挙げられ、特に、タマリンドガム、アルギン酸又はその塩類、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース又はその塩類、キサンタンガム、カラギーナン、アルブミンを用いることが好ましい。特に、タマリンドガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースまたはカルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。
【0034】
前記増粘剤は、粉末状またはジェル状組成物中にのみ配合される。粉末状組成物に配合する場合、粉末状組成物中に、0.01〜50質量%が好ましく、0.05〜40質量%がより好ましく、0.1〜35質量%が特に好ましい。ジェル状組成物に配合する場合、ジェル状組成物中に、0.01〜30質量%が好ましく、0.05〜25質量%がより好ましく、0.1〜20質量%が特に好ましい。また、育毛用組成物中に0.001〜30質量%が好ましく、0.005〜25質量%がより好ましく、0.1〜20質量%が特に好ましい。上記範囲であれば、前記粉末状またはジェル状組成物の粘度が維持され、液状組成物と混合した育毛用組成物を、皮膚に塗布する際に垂れ落ちることもなく、製品価値が維持される。また、前記粉末状またはジェル状組成物の粘度が維持されることより、育毛用組成物の調製が容易になり、前記育毛用組成物中の酸性物質との混合も容易となり、製品としての使用が容易となる。
【0035】
<その他の成分>
本発明の育毛用組成物は、前記酸性物質、炭酸塩、保湿剤、水および増粘剤の他に、その目的に応じて適宜選択することができ、賦形剤、pH調整剤、油脂、香料、着色剤、酸化防止剤、吸湿剤、防腐剤、防菌防かび剤、アルコール、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤などの界面活性剤、抗酸化剤等の有効成分、無機塩、滑沢剤、溶剤等の、通常化粧料、外用医薬品、医薬部外品などに使用される成分の一種以上を使用することができる。この場合、添加する成分は液状組成物、粉末状またはジェル状組成物のいずれか、または両方に含ませることができる。
【0036】
本発明に使用される界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。界面活性剤は合成界面活性剤、天然界面活性剤のいずれも使用できるが、皮膚への安全性の観点から、天然界面活性剤が好ましい。ここで言う天然界面活性剤とは、主に動物または植物の由来の界面活性効果を有する物質のことを言い、具体例としては、レシチンなどのリン脂質、糖脂質、ラノリン、コレステロール、サポニン、セラミドなどのスフィンゴ脂質、ペクチン、グリチルリチン酸塩、胆汁酸、植物抽出アミノ酸系界面活性剤等が挙げられる。その中でも、リン脂質、サポニン、スフィンゴ脂質、ペクチン、グリチルリチン酸塩を含む抽出物を含有していることが好ましく、サポニンを含む抽出物を含有していることが特に好ましい。サポニンを含む抽出物としては、植物由来の抽出物を用いることが好ましい。サポニンを含む植物の例としては、ダイズ、アズキ、インゲン、ホウレンソウ、サトウダイコン、ブドウ、キキョウ、甘草(カンゾウ)、セネガ、キラヤ、ムクロジ、サボンソウ、オタネニンジン、ヘチマ、茶種子、エンジュ、ユリ科植物や、ヤマノイモ科植物、チモ(知母)、バクモンドウ(麦門冬)などを挙げることができる。本発明においては、サポニンを含む抽出物として、これら植物のうち、ダイズ、アズキ、甘草、ムクロジ、ヘチマから選ばれる1種以上の植物の抽出物を含有することが好ましく、とりわけ、甘草、ムクロジの抽出物を含有することが好ましい。この天然界面活性剤は増粘剤と併用することで、粘度を高く維持することができ、炭酸ガスの気泡をより長く保つことができる。このような界面活性剤を含有する場合、その含有量は、本発明の育毛用組成物中、0.0001質量%以上であることが好ましく、0.001質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
【0037】
本発明では、粉末状組成物に賦形剤を使用することができる。本発明に使用される賦形剤としては、例えば、乳糖、粉糖、キシリトール、D−ソルビトール、ブドウ糖(グルコース)、D−マンニトール、果糖、蔗糖、白糖、尿素等の粉体を、特に制限なく、単独で、あるいは2種以上を併用して用いることができる。このような賦形剤を含有する場合、その含有量は、本発明の育毛用組成物中、1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上90質量%以下であることがより好ましい。
【0038】
本発明に使用される防腐剤としては、例えば、安息香酸またはその塩、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヒノキチオール等が挙げられる。本発明においては、保存安定性の観点から液状組成物またはジェル状組成物に防腐剤を配合することが好ましい。このような防腐剤を含有する場合、その含有量は、本発明の育毛用組成物中、0.001質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。
【0039】
本発明に使用される吸湿剤としては、例えばデンプン、デキストリン、ステアリン酸Ca等が挙げられる。本発明においては、酸と炭酸塩が反応するのを防ぐ観点から粉末状組成物に吸湿剤を配合することが好ましい。このような吸湿剤を含有する場合、その含有量は、本発明の育毛用組成物中、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上90質量%以下であることがより好ましい。
【0040】
本発明に使用される抗酸化剤等の有効成分としては、例えば、リコピン、ポリフェノール類、チンピエキス、チャエキス等の植物抽出物が挙げられる。本発明においては、酸化、変質を防ぐ観点から配合可能である。このような抗酸化剤の有効成分を含有する場合、その含有量は、本発明の育毛用組成物中、0.0001質量%以上であることが好ましく、0.001質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。
【0041】
本発明の一態様の育毛用組成物は、液状組成物の全体量が100質量%となるように、酸性物質を0.05〜25質量%、保湿剤を3〜90質量%、水を5〜96質量%およびその他の成分を残量含有する液状組成物と、粉末状組成物の全体量が100質量%となるように、炭酸塩を0.1〜35質量%、増粘剤を0.05〜40質量%およびその他の成分を残量含有する粉末状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、粉末状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成される育毛用組成物である。
【0042】
本発明の一態様の育毛用組成物は、液状組成物の全体量が100質量%となるように、酸性物質を0.05〜25質量%、保湿剤を3〜90質量%、水を5〜96質量%およびその他の成分を残量含有する液状組成物と、ジェル状組成物の全体量が100質量%となるように、炭酸塩を0.1〜25質量%、増粘剤を0.05〜25質量%およびその他の成分を残量含有するジェル状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、ジェル状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成される育毛用組成物である。
【0043】
本発明の一態様の育毛用組成物は、液状組成物の全体量が100質量%となるように、炭酸塩を0.1〜25質量%、保湿剤を3〜90質量%、水を5〜96質量%およびその他の成分を残量含有する液状組成物と、粉末状組成物の全体量が100質量%となるように、酸性物質を0.05〜35質量%、増粘剤を0.05〜40質量%およびその他の成分を残量含有する粉末状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、粉末状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成される育毛用組成物である。
【0044】
本発明の一態様の育毛用組成物は、液状組成物の全体量が100質量%となるように、炭酸塩を0.1〜25質量%、保湿剤を3〜90質量%、水を5〜96質量%およびその他の成分を残量含有する液状組成物と、ジェル状組成物の全体量が100質量%となるように、酸性物質を0.05〜25質量%、増粘剤を0.05〜25質量%およびその他の成分を残量含有するジェル状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、ジェル状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成される育毛用組成物である。
【0045】
本発明の一態様の育毛用組成物は、液状組成物の全体量が100質量%となるように、保湿剤を3〜90質量%、水を5〜96質量%およびその他の成分を残量含有する液状組成物と、粉末状組成物の全体量が100質量%となるように、炭酸塩を0.1〜35質量%、酸性物質を0.05〜35質量%、増粘剤を0.05〜40質量%およびその他の成分を残量含有する粉末状組成物とを備える育毛用組成物であって、前記育毛用組成物の使用時に、液状組成物と、粉末状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成される育毛用組成物である。
【0046】
<使用形態>
本発明の一態様の育毛用組成物は、使用に際し、以下のいずれかの形態で混合することができる。
(1)酸性物質、保湿剤および水を含有する液状組成物と、炭酸塩および増粘剤を含有する粉末状またはジェル状組成物とを混合することにより炭酸ガスを発生させる。
(2)炭酸塩、保湿剤および水を含有する液状組成物と、酸性物質および増粘剤を含有する粉末状またはジェル状組成物とを混合することにより炭酸ガスを発生させる。
(3)保湿剤および水を含有する液状組成物と、炭酸塩、酸性物質および増粘剤を含有する粉末状組成物とを混合することにより炭酸ガスを発生させる。
【0047】
上記いずれの形態においても、液状組成物と、粉末状またはジェル状組成物(液状組成物:粉末状またはジェル状組成物)とは、0.1〜30:1の割合で混合することが好ましく、0.5〜10:1の割合で混合することがより好ましい。
【0048】
本発明の育毛用組成物を容器内で保存する場合、化粧品、外用医薬品、医薬部外品等を保存する方法を用いることができ、特に制限はない。使用される保存容器の形状は、目的に応じて適宜選択でき、カップ状、チューブ状、バッグ状、瓶状、スティック状、ポンプ状、ジャー状、缶詰状等が挙げられる。また、保存容器を構成する材料は、例えば、プラスチック、ガラス、アルミニウム、紙、各種ポリマー等を単独あるいは2種以上選択して用いることができるが、これらに限定されない。
【0049】
容器の具体例としては、密閉性、内容物の保存安定性、製造コスト等の点で、内面をポリエチレンテレフタレートでラミネートしたアルミスティック、アルミバッグ等の保存容器、チャック付きスタンドパウチ、内面をポリエチレンテレフタレートでラミネートしたアルミフィルム等で蓋をヒートシールしたポリエチレンテレフタレート製の保存容器等が好ましい。
【0050】
また、本発明の一態様の育毛用組成物は、用事調製により使用することができる。上記の三形態の液状組成物と粉末状またはジェル状組成物とを混合した育毛用組成物における、酸性物質と、前記酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する炭酸塩との比率は、それぞれの液状組成物、または粉末状またはジェル状組成物のいずれに混入するかにより、それぞれ異なるものであり、含まれている酸性物質の種類、溶剤、粘性物質やpHの設定により異なるものであり、適宜設定する。好ましくは、上記組成物中に炭酸ガスが最大限発生されるとともに、未反応物質ができるだけ少なくなるように配合する。
【0051】
本発明の一態様の育毛用組成物の液状組成物と粉末状またはジェル状組成物とを混合する場合、その混合する方法としては、例えば、スパーテル、ヘラ、手のひら等を用いて、ガラス、プラスチック等の容器内で混合する方法、手のひら等の皮膚の上で混合する方法等公知のものが使用できる。
【0052】
前記液状組成物と粉末状またはジェル状組成物とを混合し皮膚に塗布する方法として、二つの組成物を同時に皮膚に塗布されるよう混合することができる。また、各液状、粉末状またはジェル状組成物を異時に皮膚に塗布されるよう混合することもできる。具体的には、液状組成物および粉末状またはジェル状組成物を全量混合した後に、皮膚に塗布することができる。または、液状組成物と粉末状またはジェル状組成物を一部混合した後に、残る量の各組成物を皮膚に塗布することができる。あるいは、液状組成物、または粉末状またはジェル状組成物のいずれか一方を皮膚に塗布した後に、もう一方の組成物を塗布することができる。
【0053】
育毛用組成物の塗布量は特に限定されず、被塗布者に求められる育毛量の程度や塗布態様に応じて適宜設定され得るが、例えば、塗布量1回量として、皮膚の面積2cm
2×4cm
2を基準として、酸性物質、炭酸塩、保湿剤、水および増粘剤の副成分の総量について10mg/8cm
2以上、好ましくは100mg/8cm
2以上である。
【0054】
<本発明の用途>
本発明の一態様の育毛用組成物は、酸性物質および炭酸塩を含む組成物について剤形を特定したところ、特に毛髪の成長を顕著に促進させることを見出し本発明に至ったものである。特に、保湿剤、水を含む液状組成物と、増粘剤を含む粉状またはジェル状組成物との組み合わせについて、以下の実施例に示すように、最大の育毛促進効果を示すものであり、育毛促進剤として好適に使用することができる。これにより、従来発泡性皮膚外用剤として特にその剤形は限定されずに、皮膚の改善を向上させた製品に対して、不十分であった育毛効果に対し、その剤形を最適な形態をとるよう特定することにより、従来の育毛剤における既存の安全性が確認された成分に対し、顕著に優れた育毛剤を提供する。このような育毛促進作用により、これを使用することは、従来品では育毛剤に対して満足していなかった需要者に対して有用であり、特に高齢社会における育毛の効果を要望する中高年の男女や、安全志向が高く、高ストレス社会における若年層にとっても有用である。
【0055】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
【実施例】
【0056】
以下のとおりに、酸性物質と炭酸塩と更に副成分の組み合わせによる、育毛促進効果を評価した。
【0057】
(1)被験物質
<比較例1>
表1に記載の各成分を同表に示した組成で配合、混合し、残量の精製水を加えたジェル状組成物(A剤)およびジェル状組成物(B剤)を調製した。これらを、A剤とB剤が1:1の質量比となるように混合して、約200mgの被験物質を用意した。下記表1の数値は育毛用組成物A、B剤中の質量割合(質量%)である。
【0058】
【表1】
【0059】
<実施例1および実施例2>
表2に記載の各成分を同表に示した組成で配合、混合した粉末状組成物(A剤)および、残量の精製水を加えて調製した液状組成物(B剤)を調製した。これらを、A剤とB剤が1:3の質量比となるように混合して、約200mgの被験物質を用意した。下記表2の数値は育毛用組成物A、B剤中の質量割合(質量%)である。
【0060】
【表2】
【0061】
<実施例3>
表3に記載の各成分を同表に示した組成で配合、混合し、残量の精製水を加えたジェル状組成物(A剤)および液状組成物(B剤)を調製した。これらを、A剤とB剤が2:1の質量比となるように混合して、約200mgの被験物質を用意した。下記表2の数値は育毛用組成物A、B剤中の質量割合(質量%)である。
【0062】
【表3】
【0063】
(2)実験動物
日本エスエルシー株式会社において生産された雄性マウス(SPF、C3H/HeN系)を用いた。
【0064】
(3)動物飼育管理方法
マウスの飼育管理方法は、以下の通りに行った。
馴化期間
飼育期間:7日
照明時間:12時間(8:00〜20:00)/日
ケージ:ポリカーボネイト製平底ケージ(W182×L260×H128mm、日本クレア株式会社)
床敷:木材チップ(ソフトチップ、日本エスエルシー株式会社)
収容:1ケージに2〜3匹収容した。
試験期間
飼育期間:36日
照明時間:12時間(8:00〜20:00)/日
ケージ:ポリカーボネイト製平底ケージ(W182×L260×H128mm、日本クレア株式会社)
床敷:木材チップ(ソフトチップ、日本エスエルシー株式会社)
収容:1ケージに2〜3匹収容した。
【0065】
上記のように飼育した動物の群分けは以下のようにした。馴化期間終了後の試験0日目(背部除毛翌日)に、背部皮膚の状態が健常な動物を体重値がほぼ均一となるように各群に分け、試験に供した。
【0066】
個体識別方法は、油性マーカーを用いて尾に線を引いた。馴化期間は赤色の油性マーカーを、試験期間は黒色の油性マーカーを用いた。
【0067】
マウスにMF固形飼料を自由摂取させるとともに、飲水は財団法人佐賀県環境科学検査協会による定期的な水質検査データから、適正なものであることを確認した水道水を用いた。
【0068】
(4)試験方法
7週齢の雄性マウス(C3H/HeN)を6日馴化後、ソムノペンチル麻酔下にて背部を除毛した(試験−1日目)。試験0日目(背部除毛翌日)に、背部皮膚の状態が健常なものを体重値に基づいて群分けした。なお、マウスは1ケージに2〜3匹収容した。各群に対応した上記比較例1、実施例1〜3の被験物質(表1〜3)を、試験0日目から試験終了まで、指定の休日を除いて毎日(但し、試験28日目までは休日を含む毎日)除毛した背部皮膚に被験物質を1スパーテル(約200 mg)塗布した。なお、コントロールとして精製水 200mgを塗布した。これらの塗布方法は、以下の表4に示す。
【0069】
(被験物質及び塗布方法)
【表4】
【0070】
(5)評価
試験0、28、35日目に各マウスの背部を写真撮影し、育毛状態をスコアによって評価した。各被験物質を塗布して35日目のマウス背部の写真を
図1に示す。なお、育毛スコアは客観性を持たせるため、3人で行い、その平均値を測定値とした。
【0071】
各被験物質による、育毛状態についての評価基準を表5に示す。
【0072】
(育毛スコア評価基準)
【表5】
【0073】
各被験物質を塗布して28日目および35日目における、マウスの育毛状態について、上記評価基準に基づき、評価した結果を
図2に示す。
図2の育毛スコアの数値は、以下の表6に示す。
【0074】
【表6】
【0075】
図2に示されるとおりに、試験開始から28日目では、単なる精製水を塗布したコントロールに比較して、増粘剤を含むジェル状組成物と、増粘剤を含むジェル状組成物を混合した組成物である比較例1では、むしろ育毛状態が阻害されていた。一方、28日目において、本発明の実施例1〜3の、増粘剤を含む粉末状またはジェル状組成物と、保湿剤および水を含む液状組成物を混合してなる組成物を塗布した場合には、コントロールおよび比較例1よりも有意に育毛促進効果があった。特に、実施例1の、増粘剤を含む粉状組成物と、保湿剤および水を含む液状組成物の全量を混合した後に皮膚に同時に塗布した場合に対し、増粘剤を含む粉状組成物の全量に対して、混合するべき保湿剤および水を含む液状組成物の量を半分に分けて、その半量を混合して塗布し、その後に該液状組成物の残りの半量のみを塗布した実施例2の方が、実施例1よりも効果が高くなった。さらに、増粘剤を含むジェル状組成物の全量を皮膚に塗布し、その後に保湿時および水を含む液状組成物の全量を皮膚に塗布した実施例3は、実施例1および2よりも顕著に効果が高かった。実施例3では、精製水のみを含むコントロールおよび比較例1に対して3倍もの顕著な促進効果があった。
【0076】
また、試験開始から35日目には、育毛効果は、コントロール < 比較例1 < 実施例1 < 実施例2 < 実施例3の順に効果が高くなった。特に、実施例3の育毛結果は非常に驚くべきことに、コントロールに比較しておよそ5倍もの育毛促進効果があり、比較例1に対しても2.5倍もの促進効果があった。
【0077】
以上の結果から、従来のような酸性物質に対して増粘剤、保湿剤および水を含むジェル状組成物と炭酸塩に対して増粘剤、保湿剤および水を含むジェル状組成物を単に混合してなる組成物よりも、増粘剤を含む粉末状またはジェル状の形態の組成物と、保湿剤および水を含む液状組成物とを、混合して塗布することにより、保湿剤および水の影響による増粘剤の粘度特性を阻害されないようにすることができるため、皮膚に対しての炭酸ガスの発泡状態が良好となり、その結果、血行が促進されることによって、育毛効果が顕著に促進されることがわかる。
【0078】
以下に本発明の種々の態様の処方例を挙げるが、本発明の技術的範囲はこれらの処方例に限定されない。
【0079】
(処方例1)育毛剤
以下の表7に記載の処方により、実施例1、2と同様の方法によって育毛剤を調製した。粉末状組成物と液状組成物とを1:5で配合することにより製造できる。
【0080】
【表7】
【0081】
(処方例2)育毛剤
以下の表8に記載の処方により、実施例1、2と同様の方法によって育毛剤を調製した。粉末状組成物と液状組成物とを1:10で配合することにより製造できる。
【0082】
【表8】
【0083】
(処方例3)育毛剤
以下の表9に記載の処方により、実施例3と同様の方法によって育毛剤を調製した。ジェル状組成物と液状組成物とを1:3で配合することにより製造できる。
【0084】
【表9】
【0085】
(処方例4)育毛剤
以下の表10に記載の処方により、実施例3と同様の方法によって育毛剤を調製した。ジェル状組成物と液状組成物とを1:2で配合することにより製造できる。
【0086】
【表10】