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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-146467(P2021-146467A)
(43)【公開日】2021年9月27日
(54)【発明の名称】防振部材の支持治具
(51)【国際特許分類】
   B23P 19/00 20060101AFI20210830BHJP
   F16F 13/10 20060101ALI20210830BHJP
   B60K 5/12 20060101ALI20210830BHJP
【FI】
   B23P19/00 304E
   F16F13/10 L
   B60K5/12 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-49757(P2020-49757)
(22)【出願日】2020年3月19日
(71)【出願人】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】吉田 紘晋
【テーマコード(参考)】
3D235
3J047
【Fターム(参考)】
3D235AA01
3D235BB20
3D235BB23
3D235CC01
3D235EE05
3D235EE09
3D235EE33
3D235HH53
3J047AA15
3J047AB01
3J047DA02
3J047FA02
3J047GA01
(57)【要約】
【課題】複数種の防振部材を混流して防振装置を製造する場合に、生産性を向上させることができる防振部材の支持治具を提供する。
【解決手段】支持治具5は、第1外筒51を有する第1防振部材59と第2外筒71を有する第2防振部材79とを支持可能に構成されており、第1および第2防振部材59,79の下側部分を内側に収容する治具本体10と、この上部に選択的に装着自在に構成されたアダプタ20とを有し、治具本体10は、アダプタ20が未装着の状態で、上端部に第1防振部材59を第1外筒51において水平方向に位置決めしつつ下方から支持する本体座繰り部13aを有しており、アダプタ20は、治具本体10に装着された状態で、上端部に第2防振部材79を第2外筒71において水平方向に位置決めしつつ下方から支持するアダプタ座繰り部21を有している。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防振装置の構成部材であり筒状の外筒を有する防振部材を、前記外筒を、軸線を上下に向けた姿勢で下方から支持する、防振部材の支持治具であって、第1外筒を有する第1防振部材と前記第1外筒と直径が異なる第2外筒を有する第2防振部材とを含む複数種の前記防振部材を支持可能に構成されており、
前記防振部材の下側部分を内側に収容する、治具本体と、
前記治具本体の上部に選択的に装着自在に構成された、アダプタと
を有し、
前記治具本体は、前記アダプタが未装着の状態で、上端部に、前記第1防振部材を、前記第1外筒において水平方向に位置決めしつつ下方から支持する、第1支持部を有しており、
前記アダプタは、前記治具本体に装着された状態で、上端部に、前記第2防振部材を、前記第2外筒において水平方向に位置決めしつつ下方から支持する、第2支持部を有している、防振部材の支持治具。
【請求項2】
前記治具本体は、座繰り部を有し、
前記アダプタは、下方に突出する環状の突部を有し、
前記アダプタは、前記治具本体の上部に装着された状態で、前記突部が前記座繰り部に嵌合することによって前記治具本体に対して位置決めされている、
請求項1に記載の防振部材の支持治具。
【請求項3】
前記座繰り部は、前記第1支持部により実現されている、
請求項2に記載の防振部材の支持治具。
【請求項4】
前記アダプタは、前記治具本体に対して磁力によって吸着されて装着されている、
請求項1〜3のいずれか1つに記載の防振部材の支持治具。
【請求項5】
前記治具本体は、前記防振部材の下端部を、この軸心を中心とした回転方向における位置決めをする、位置決め部を有している、
請求項1〜4のいずれか1つに記載の防振部材の支持治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防振部材の支持治具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジンと、これを支持する車体との間に介設されて、エンジンを車体に対して弾性的に支持する、液封入式防振装置(防振装置と称する)が開示されている。この防振装置は、ゴム弾性体であって液室を上部に備えた本体と、本体の上部に設けられてエンジンに固定される第1基板と、本体の下部に設けられて車体に固定される第2基板と、液室に組み込まれる仕切り部材と、液室の開口部に組み付けられて液室に液体を封止するダイヤフラムとを有している。また、特許文献1の防振装置は、本体の上部に、仕切り部材、ダイヤフラム、および第1基板の上方から取り付けられる蓋部材をさらに有している。
【0003】
本体の液室に仕切り部材を組み込みつつ液体を充填し、該液室の開口部にダイヤフラムを組み付けて封止することによって防振部材を組み立て、当該防振部材に対して上方から蓋部材を組み付けることによって、防振装置が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−159566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
防振装置が、第1基板として本体の外周部に取り付けられる筒状の外筒と、蓋部材として筒状の周壁部を有する蓋部材とを有し、外筒に対して蓋部材の周壁部を外嵌させることによって、蓋部材が外筒に固定される場合がある。
【0006】
この場合、外筒が組み付けられた防振部材を、軸線が上下方向に向いた姿勢で、外筒において、水平方向に位置決めしつつ下方から支持した状態で、上方から蓋部材を外筒に外嵌させることによって、防振装置が製造される。防振部材を位置決めしつつ支持する支持治具は、上部に、外筒の下部外径に対応した座繰り部を有している。
【0007】
ここで、防振装置は、要求される性能に応じて、防振特性の異なる複数種の類別が存在し得る。また、防振装置は、取り付けられる相手部品の形状に応じて形状が相違する類別が存在し得る。例えば、防振装置は、外筒の直径が異なる複数種の類別が存在し得る。この場合、防振装置の支持治具は、製造する防振装置それぞれの外筒に応じた座繰り部が形成された支持治具をそれぞれ有することになる。
【0008】
この結果、生産ラインにおいて、形状の異なる複数種の防振装置を混流して製造する場合、防振部材の外筒の形状に対応させて専用の支持治具に段替えをする必要が生じる。この結果、段替えの度に生産ラインが長時間にわたって停止することになるので生産性が低下する。
【0009】
本発明は、複数種の防振部材を混流して防振装置を製造する場合に、生産性を向上させることができる、防振部材の支持治具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、
防振装置の構成部材であり筒状の外筒を有する防振部材を、前記外筒を、軸線を上下に向けた姿勢で下方から支持する、防振部材の支持治具であって、第1外筒を有する第1防振部材と前記第1外筒と直径が異なる第2外筒を有する第2防振部材とを含む複数種の前記防振部材を支持可能に構成されており、
前記防振部材の下側部分を内側に収容する、治具本体と、
前記治具本体の上部に選択的に装着自在に構成された、アダプタと
を有し、
前記治具本体は、前記アダプタが未装着の状態で、上端部に、前記第1防振部材を、前記第1外筒において水平方向に位置決めしつつ下方から支持する、第1支持部を有しており、
前記アダプタは、前記治具本体に装着された状態で、上端部に、前記第2防振部材を、前記第2外筒において水平方向に位置決めしつつ下方から支持する、第2支持部を有している、防振部材の支持治具を提供する。
【0011】
本発明によれば、防振部材の支持治具は、アダプタを選択的に装着することにより複数種の防振部材を水平方向に位置決めしつつ支持できる。これによって、支持する防振部材の種類に応じて、軽量なアダプタを選択的に装着すればよいので、治具本体を着脱することを要しない。したがって、製造対象の防振装置に応じた支持治具の段替え作業性を、アダプタを選択的に装着することによって、治具全体を交換する場合に比して、短時間で行うことができるので、段替えによる生産ラインの停止時間を短くできる。よって、生産ラインの生産性が向上する。
【0012】
前記治具本体は、座繰り部を有し、
前記アダプタは、下方に突出する環状の突部を有し、
前記アダプタは、前記治具本体の上部に装着された状態で、前記突部が前記座繰り部に嵌合することによって前記治具本体に対して位置決めされていてもよい。
【0013】
本構成によれば、アダプタを、治具本体に対して容易に位置決めできる。
【0014】
前記座繰り部は、前記第1支持部により実現されていてもよい。
【0015】
本構成によれば、座繰り部と第1支持部とを別々に設ける場合に比して、治具本体を単純化できる。これによって、治具本体のコストを低減できる。
【0016】
前記アダプタは、前記治具本体に対して磁力によって吸着されて装着されていてもよい。
【0017】
本構成によれば、アダプタを締結部材により治具本体に装着する場合に比して、アダプタを容易に治具本体に装着することができ、段替え作業に要する時間を短縮できる。
【0018】
前記治具本体は、前記防振部材の下端部を、この軸心を中心とした回転方向における位置決めをする、位置決め部を有していてもよい。
【0019】
本構成によれば、防振部材を回転方向の位置決めをしつつ支持できるので、他の部材を防振部材に対して回転方向における所定の位相で組み付けやすい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、複数種の防振部材を混流して防振装置を製造する場合に、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1防振装置の縦断面図。
図2】第1防振装置の下面図。
図3】第2防振装置の正面図。
図4】第2防振装置の下面図。
図5】防振装置の組立工程を示す図。
図6】蓋部材組み付け装置の正面図。
図7】蓋部材組み付け装置の平面図。
図8】支持治具の分解斜視図。
図9】第1防振部材が支持治具に支持された状態を示す縦断面図。
図10図9のX−X線における断面図。
図11】第2防振部材が支持治具に支持された状態を示す縦断面図。
図12図11のXII−XII線における断面図。
図13】組付装置の作動を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
【0023】
図1は、防振装置の一例として、第1防振装置50の縦断面図が示されている。第1防振装置50は、不図示のエンジンと車体との間に介設されて、エンジンを車体に対して弾性的に支持する。第1防振装置50は、縦長に形成されたゴム部材からなる弾性基体53と、この長手方向の一端部(図1において上端部)の外周に設けられた第1外筒51と他端部(下端部)の軸心に設けられた第1芯材52とを有している。
【0024】
第1外筒51は、円筒状の金属部材であって、弾性基体53の上端外周部にカシメにより取り付けられている。第1芯材52は、弾性基体53の下部の内側に加硫接着されており、下端部が弾性基体53より下側に突出した芯材突部52aを有している。芯材突部52aは、円柱状の棒状部材であって、下側部分に幅Wで対向する一対の平面部52bが形成されている。第1防振装置50は、第1外筒51を介して上記車体に取り付けられ、第1芯材52を介して上記エンジンに取り付けられる。
【0025】
弾性基体53の上部には、上方に開口した液室55が形成されている。液室55には、仕切り部材57が組み込まれている。液室55は、仕切り部材57によって、上側の第1室55aと下側の第2室55bとに、区切られている。仕切り部材57には、第1室55aと第2室55bとを連通させる、オリフィス通路57aが形成されている。また、液室55の開口縁部には、ダイヤフラム56が組み付けられており、液室55の内部に、水、エチレングリコール、シリコンオイル等の液体が封入されている。
【0026】
第1防振装置50は、上部に、ダイヤフラム56の上下方向の位置を変位させる第1アクチュエータ60をさらに有している。第1アクチュエータ60は、蓋部材61と、蓋部材61の内側において上下に可動する可動子62と、可動子62を下方へ付勢するスプリング63とを有している。
【0027】
蓋部材61は、円板状の頂壁部61aと、この周縁部から下方に延びる環状壁部61bとを含んでいる。頂壁部61aには、頂壁部61aを上下に連通するニップル64が設けられている。蓋部材61は、第1外筒51に対して、環状壁部61bを径方向外側から外嵌させることによって固定されている。蓋部材61が第1外筒51に固定された状態で、蓋部材61とダイヤフラム56との間には密閉空間が構成されている。ニップル64はバルブを介して不図示の負圧源に接続されている。
【0028】
可動子62は、円板状の底壁部62aと、この周縁部から上方に延びる環状壁部62bとを含んでいる。スプリング63は、蓋部材61の頂壁部61aと、可動子62の底壁部62aとの間に弾設されており、可動子62を下方へ付勢している。
【0029】
図1に示す状態では、ダイヤフラム56が可動子62により下方に押し下げられて、仕切り部材57のオリフィス通路57aを閉塞している。図示は省略するが、第1アクチュエータ60内の上記密閉空間内の圧力を低下させることによって、ダイヤフラム56および可動子62をスプリング63による付勢力に抗して上方に変位させることができ、これによってダイヤフラム56を仕切り部材57に対して上方に離間させて、オリフィス通路57aを開口させることができる。
【0030】
図2は、第1防振装置50の下面図である。図2に示されるように、ニップル64が第1芯材52の平面部52bに対して所定の角度を有するように、第1アクチュエータ60が第1外筒51に固定されるようになっている。これによって、第1防振装置50をエンジンに対して芯材突部52aで平面部52bを用いて位置決めして固定した場合の、ニップル64を所定の向きに規制することができるので、該ニップル64への配管の配策を容易にできる。例えば、本実施形態では、ニップル64は、平面部52bに対して直交する方向に延びている。
【0031】
図3は、防振装置の他の例として、第2防振装置70の正面図が示されており、下部の一部が断面により示されている。第2防振装置70も、第1防振装置50と同様に構成されており、不図示のエンジンと車体との間に介設されて、エンジンを車体に対して弾性的に支持するものである。第2防振装置70は、縦長に形成されたゴム部材からなる弾性基体73と、この長手方向の一端部(図3において上端部)の外周に設けられた第2外筒71と他端部(下端部)の軸心に設けられた第2芯材72とを有している。
【0032】
図4は、第2防振装置70の下面図である。図4を併せて参照して、第2芯材72は、弾性基体73から下方へU字状に突出する芯材突部72aを有している。芯材突部72aは、表面が弾性基体73で覆われている。
【0033】
なお、第2外筒71は、下端部における外径D3が第1防振装置50の第1外筒51の下端部における外径D1(図1参照)より大きい。第2防振装置70は、第2外筒71から下端部(すなわち芯材突部72aの下端部)までの高さH2が、第1防振部材59の第1外筒51から下端部(すなわち芯材突部52aの下端部)までの高さH1より低い。換言すれば、第2防振装置70は、第1防振装置50に対して上下方向に小さく、径方向に大きい。
【0034】
図示を省略するが、第2防振装置70は、上部に設けられた液室に、仕切り部材が組み込まれると共に、液体がダイヤフラムにより封止されている。
【0035】
さらに、第2防振装置70は、ダイヤフラムの上下方向の位置を調整する第2アクチュエータ74を備えている。第2アクチュエータ74は、第1アクチュエータ60と同様に、蓋部材74aにおいて第2外筒71に対して外嵌されることによって、固定されている。図4に示す下面視において、第2アクチュエータ74は、ニップル74bが、芯材突部72aに対して所定の角度を有するように、蓋部材74aが第2外筒71に固定されている。例えば、本実施形態では、ニップル74bは、芯材突部72aのU字状の両端直線部72bに対して直交する方向に延びている。
【0036】
次に、防振装置を製造する工程について説明する。図5には、第1防振装置50を製造する工程が概略的に示されている。説明を省略するが、第2防振装置70も同様に製造される。
【0037】
図5(a)に示されるように、最初に、第1芯材52が加硫接着された弾性基体53を準備し、液室55に所定量の液体(二点鎖線のハッチングで示す)を注入する。次に、図5(b)に示されるように、液室55に仕切り部材57を組み込む。次に、図5(c)に示されるように、液室55の開口縁部にダイヤフラム56を組み付ける。次に、図5(d)に示されるように、第1外筒51を弾性基体53の上部外周(具体的には液室55に対応する高さ位置)に嵌挿して、第1外筒51を径方向内側にカシメる。これによって、ダイヤフラム56および仕切り部材57が液室55に固定されると共に液室55に液体が封入されて、第1防振装置50の構成部材(生産仕掛かり品ともいう)である第1防振部材59が製造される。
【0038】
次に図5(e)に示されるように、第1防振部材59を、軸心を中心として回転させながら、塗装スプレー9を用いて第1外筒51に防錆塗料を塗装する。最後に図5(f)に示されるように、第1アクチュエータ60を第1外筒51に対して上方から組み付けて固定し、これによって、第1防振装置50が製造される。
【0039】
以下、防振部材に、アクチュエータを組み付けるアクチュエータ組み付け装置1(以下、組付装置1と称する)について説明する。図6は、組付装置1を概略的に示した縦断面図であり、第1防振部材59および第1アクチュエータ60が仮想線で示されている。
【0040】
図6に示されるように、組付装置1は、防振部材を支持する支持治具5と、支持治具5が載置されたテーブル2と、アクチュエータを把持して防振部材に組み付けるロボットアーム3と、防振部材の種別、アクチュエータの組み付け状態、支持治具の状態等を検出する複数のセンサ7と、組付装置1の作動を制御する制御装置40とを有している。
【0041】
図7は、組付装置1の平面図である。図7に示されるように、テーブル2には、一対の支持治具5が2組設けられており、合計4個の支持治具5が設けられている。図7において、テーブル2の奥側(図中上側)において一対の支持治具5が位置する場所をそれぞれ、アクチュエータの組み付けが行われる第1位置P1および第2位置P2と称する。また、テーブル2の手前側(図中下側)において一対の支持治具5が位置する場所をそれぞれ、作業者によってアクセス可能な第3位置P3および第4位置P4と称する。
【0042】
テーブル2は、水平方向に回転可能に構成されたターンテーブルである。テーブル2を180°回転させることにより、第1位置P1および第2位置P2に位置する一対の支持治具5が第3位置P3および第4位置P4に移動すると共に、第3位置P3および第4位置P4に位置する一対の支持治具5が第1位置P1および第2位置P2に移動する。
【0043】
第1位置P1および第2位置P2に位置において、一対の支持治具5に支持される防振部材へのアクチュエータの取り付けがロボットアーム3により順に行われる。第3位置P3および第4位置において、一対の支持治具5への防振部材のセットと一対の支持治具5からの防振装置の取り外しが作業者により行われる。したがって、組付装置1では、第1位置P1および第2位置P2における防振部材へのアクチュエータの組み付けと、第3位置P3および第4位置P4における防振部材および防振装置の着脱とが、並行して行われる。
【0044】
図8は、支持治具5の分解斜視図である。図6〜8を参照して、支持治具5は、内側に防振部材の下側部分、具体的には外筒より下側に位置する部分、を収容可能に構成された治具本体10と、治具本体10の上部に選択的に取り付けられるアダプタ20とを有している。支持治具5は、治具本体10にアダプタ20が取り付けられた状態で、第1防振部材59を、軸心を上下方向に向けた姿勢で下方から支持可能に構成されており、治具本体10にアダプタ20が取り付けられていない状態で、第2防振部材79を、軸心を上下方向に向けた姿勢で下方から支持可能に構成されている。なお、第2防振部材79とは、第1防振部材59と同様に、第2防振装置70を構成する部材を意味しており、具体的には第2防振装置70に対して第2アクチュエータ74が取り付けられていないものをいう。
【0045】
治具本体10は、ターンテーブル2に取り付けられる基台11と、基台11上に取り付けられた円盤状の下側支持部12と、下側支持部12上に取り付けられた円筒状の上側支持部13とを有しており、これらが例えば締結部材によって一体的に結合されている。このように、治具本体10を、複数の部材を結合して構成することによって、例えば削り出し等により形成する場合に比して、容易に構成しやすい。
【0046】
基台11は金属製の平板であって、把手11aが設けられている。把手11aを用いて支持治具5全体を持ち上げることができ、テーブル2への支持治具5の着脱作業が容易になる。基台11は、テーブル2に対して、例えば、ノックピン(不図示)により位置決めされて固定されている。下側支持部12は金属製部材であって、上端面の中央に下側位置決め部14を有している。
【0047】
図7に示されるように、下側位置決め部14は、外周が、U字状に形成されたU字状壁部14aと、この両端部を接続する円弧状壁部14bとを有している。U字状壁部14aは、第2防振装置70の芯材突部72aの内周部に対して微小な隙間(例えば1mm未満)を有して沿うように形成されている。円弧状壁部14bは、上側支持部13の内周面に対して微小隙間(例えば1mm未満)を有して沿うように形成されている。
【0048】
また、下側位置決め部14は、下側支持部12の径方向中央部において上下に貫通した矩形状の開口部14cを有している。開口部14cは、内側に第1防振装置50の芯材突部52aが嵌挿されるように、長手方向の長さL1が芯材突部52aの直径D2(図2参照)に対応した寸法に形成され、短手方向の長さL2が芯材突部52aの一対の平面部52b間の幅Wに対応した寸法に形成されている。開口部14cは、上端の開口縁部に全周にわたって面取りが施されている。
【0049】
上側支持部13は磁性材料である金属製部材(例えば鉄)である。上側支持部13は、上端面の径方向内端部に下方に一段下がった本体座繰り部13a(第1支持部)を有している。図6のA部拡大図に示されるように、本体座繰り部13aは、水平方向に延びる環状の底壁部13bと、底壁部13bの外周縁部から上方に延びる周壁部13cとを有している。周壁部13cは、第2防振部材79の第2外筒71の下端部に対して微小隙間(例えば1mm)を有して沿うように形成されている。
【0050】
図7に示されるように、上側支持部13は、上下方向に延びる一対の縦溝部13dを有している。一対の縦溝部13dは、U字状壁部14aの両端直線部に対して間隔を空けて平行に延びるように形成されている。
【0051】
図8に示されるように、アダプタ20は金属製の環状部材である。図6のA部拡大図に示されるように、アダプタ20は、上端面の径方向内端部に下方に一段下がったアダプタ座繰り部21(第2支持部)と、下端面から下方に突出するアダプタ突部22とを有している。アダプタ座繰り部21は、水平方向に延びる環状の底壁部21aと、底壁部21aの外周縁部から上方に延びる周壁部21bとを有している。周壁部21bは、第1防振部材59の第1外筒51の下端部に対して微小隙間(例えば1mm)を有して沿うように形成されている。
【0052】
アダプタ突部22は、アダプタ20から環状に下方に突出している。アダプタ突部22は、本体座繰り部13aに対して相補的に形成されており、上側支持部13の上面に取り付けられた状態で、アダプタ突部22が本体座繰り部13aに収容されて、上側支持部13によって下方から支持されつつ水平方向に位置決めされるように構成されている。
【0053】
また、図6,8に示されるように、アダプタ20の下面には磁石23が埋設されている。これによって、アダプタ20は、磁性材料である上側支持部13に磁力により吸着される磁石23を介して、上側支持部13の上面に固定されるようになっている。
【0054】
図9に示されるように、支持治具5により第1防振部材59を支持する場合、支持治具5は、アダプタ20が上側支持部13の上面に装着され、アダプタ20により第1防振部材59が支持されるようになっている。具体的には、アダプタ20のアダプタ座繰り部21において、第1防振部材59の第1外筒51の下端部が、周壁部21bにより水平方向に位置決めされて底壁部21aにより下方から支持される。
【0055】
このとき、図10に示されるように、第1防振部材59は、下端の芯材突部52aが下側位置決め部14の開口部14cに嵌挿される。より具体的には、芯材突部52aの一対の平面部52bが、開口部14cの短手方向の壁面に対して微小隙間を有して対向し、これによって、第1防振部材59の軸心廻りにおける回転方向の位置決めがなされる。
【0056】
一方、図11に示されるように、支持治具5により第2防振部材79を支持する場合、支持治具5は、アダプタ20が取り外されて、上側支持部13により第2防振部材79が支持されるようになっている。具体的には、上側支持部13の本体座繰り部13aにおいて、第2防振部材79の第2外筒71の下端部が、周壁部13cにより水平方向に位置決めされて底壁部13bにより下方から支持される。
【0057】
このとき、図12に示されるように、第2防振部材79は、下端の芯材突部72aが下側位置決め部14に外嵌される。より具体的には、芯材突部72aが、U字状壁部14aに対して微小隙間を有して対向し、これによって、第2防振部材79の軸心廻りにおける回転方向の位置決めがなされている。
【0058】
なお、図6に示されるように、アダプタ座繰り部21の周壁部21bの内径D5は、本体座繰り部13aの周壁部13cの内径D4よりも小さく、換言すれば第2防振部材79の第2外筒71の下端部の外径D3(図3参照)よりも小さい。このため、支持治具5は、上側支持部13にアダプタ20が取り付けられた状態では、アダプタ座繰り部21に第2防振部材79が嵌らないので、第2防振部材79を位置決めしつつ支持することができない。
【0059】
一方、支持治具5は、上側支持部13にアダプタ20が取り付けられていない状態では、本体座繰り部13aの周壁部13cの内径D4と第1防振部材59の外筒の外径D1(図1参照)との差が大きいため、本体座繰り部13aにおいて第1防振部材59を適正に位置決めすることができない。
【0060】
また、第1防振部材59および第2防振部材79はそれぞれ、支持治具5に支持された状態で、上側支持部13の上端面を基準とした第1外筒51および第2外筒71の高さ位置が異なっている。具体的には、上側支持部13に対してアダプタ20が介在する第1防振部材59の第1外筒51の上端部の高さ位置H3(図9参照)は、アダプタ20が介在しない第2防振部材79の第2外筒71の上端部の高さ位置H4(図11参照)よりも高い。
【0061】
図6,7に示されるように、センサ7は、第1位置P1および第2位置P2に位置する支持治具5における防振部材および防振装置の支持状況を検出するセンサS11〜S16と、第3位置P3および第4位置P4に位置する支持治具5における防振部材および防振装置の支持状況を検出するセンサS21〜S27とを有している。
【0062】
センサS11およびS12はそれぞれ、投光器および受光器を有する透過型センサであって、第1位置P1および第2位置P2に位置する支持治具5それぞれにおける防振部材を検出可能な高さ位置に設けられている。具体的には、センサS11およびS12は、支持治具5に支持された第1防振部材59の第1外筒51および第2防振部材79の第2外筒71を、共通して検出可能な高さ位置に設けられている。
【0063】
センサS13およびS14はそれぞれ、透過型センサであって、第1位置P1および第2位置P2に位置する支持治具5それぞれにおける防振部材に組み付けされたアクチュエータを検出可能な高さ位置に設けられている。具体的には、センサS13およびS14は、2次元センサであって高さ方向所定範囲内において対象物の高さ位置を検出可能に構成されており、支持治具5に支持された第1防振部材59に組み付けられた第1アクチュエータ60および第2防振部材79に組み付けられた第2アクチュエータ74の上端部を、共通して検出可能な高さ位置に設けられている。
【0064】
センサS15およびS16はそれぞれ、反射型センサであって、第1位置P1および第2位置P2に位置する支持治具5それぞれにおけるアダプタ20を検出可能な高さ位置に設けられている。
【0065】
図7に示されるように、センサS21およびS22はそれぞれ、透過型センサであって、第3位置P3および第4位置P4に位置する支持治具5それぞれにおける防振部材を検出可能な高さ位置に設けられている。具体的には、センサS21およびS22は、支持治具5に支持された第1防振部材59の第1外筒51および第2防振部材79の第2外筒71を、共通して検出可能な高さ位置に設けられている。
【0066】
センサS23およびS24はそれぞれ、透過型センサであって、第3位置P3および第4位置P4に位置する支持治具5に支持された一対の防振部材にわたって、手前側および奥側それぞれにおける浮きを検出可能な高さ位置に設けられている。具体的には、センサS23およびS24は、2次元センサであって高さ方向所定範囲内において対象物の高さ位置を検出可能に構成されており、支持治具5に支持された第1防振部材59の第1外筒51および第2防振部材79の第2外筒71それぞれの上端部を、共通して検出可能な高さ位置に設けられている。
【0067】
センサS25は、透過型センサであって、第3位置P3および第4位置P4に位置する支持治具5に支持された一対の防振装置にわって、アクチュエータの浮きを検出可能な高さ位置に設けられている。具体的には、センサS25は、2次元センサであって高さ方向所定範囲内において対象物の高さ位置を検出可能に構成されており、支持治具5に支持された第1防振装置50および第2防振装置70のアクチュエータの上端部を、共通して検出可能な高さ位置に設けられている。
【0068】
センサS26およびS27はそれぞれ、反射型センサであって、第3位置P3および第4位置P4に位置する支持治具5それぞれにおけるアダプタ20を検出可能な高さ位置に設けられている。
【0069】
図6に示されるように、制御装置40は、ハードディスク等の記憶部41、演算処理部(CPU)42、メモリ、および入出力装置を備えた周知のコンピュータと、コンピュータに実装されたソフトウエアとにより構成されている。演算処理部42には、防振部材判定部43と、支持治具判定部44と、組付制御部45と、組付状態判定部46とを有している。
【0070】
記憶部41には、支持治具5に支持された第1防振部材59および第2防振部材79それぞれについて、高さ位置を検出するセンサS13,S14,S23,S24,S25それぞれに対応して、基準高さ位置が記憶されている。
【0071】
防振部材判定部33は、各センサ7による検出結果に基づいて、記憶部41から読みだした基準値に徴して、支持治具5に支持された防振部材の類別を判定すると共に、該判定された類別が予め設定された製造対象の類別であるか判定し、さらに、支持治具5に支持された防振部材の支持状態が適正であるか否かを判定する。すなわち、防振部材判定部33は、製造対象である防振部材が浮き等なく支持治具5に支持されているとき適正であると判定する。
【0072】
支持治具判定部34は、センサS15,S16,S26およびS27による検出結果に基づいてアダプタ20の有無を判定し、アダプタ20の有無が予め設定された製造対象の防振装置に対応しているか否か判定する。
【0073】
例えば、支持治具判定部34は、第1防振部材59が予め設定された製造対象である場合に、アダプタ20が検出されたときに支持治具5が適正であると判定し、アダプタ20が検出されない場合に支持治具5が不適正であると判定する。一方、支持治具判定部34は、第2防振部材79が予め設定された製造対象である場合に、アダプタ20が検出されたときに支持治具5が不適正であると判定し、アダプタ20が検出されない場合に支持治具5が適正であると判定する。
【0074】
組付制御部35は、防振部材判定部33および支持治具判定部34による判定が適正である場合に、ロボットアーム3を制御して、アクチュエータを防振部材に対して、その類別に応じた適切な高さ位置まで押し付けて組み付ける。
【0075】
組付状態判定部36は、センサS13,S14およびS25の検出結果から、防振部材にアクチュエータが適切な高さ位置まで組み付けられたか否かを判定する。
【0076】
次に、図13のフローチャートを参照して、組付装置1の作動を説明する。まず、製造対象の防振装置として、例えば作業者が制御装置40に不図示の入力手段を介して、第1防振装置50を設定する(ステップS001)。
【0077】
次いで、作業者が、第1〜第4位置P1〜P4に位置する全ての支持治具5にアダプタ20を装着する(ステップS002)。次に、作業者が、第3位置P3および第4位置P4に位置する支持治具にそれぞれ第1防振部材59をセットする(ステップS003)。このとき、第1防振部材59は、第1外筒51の下端部において、アダプタ20のアダプタ座繰り部21によって、位置決めされて支持されている。
【0078】
この状態で、制御装置40は、予め設定された製造対象の類別情報に基づいて、記憶部41からアダプタ20の装着要否および各部の基準高さ位置等を読み出す(ステップS004)。なお、第1防振装置50が製造対象であるので、アダプタ20の装着は必要とされる。
【0079】
次に、制御装置40は、センサS21〜S27による検出結果と照らして、第1防振部材59が浮き等なく適正な姿勢で支持治具5にセットされているか否かを判定する(ステップS005)と共に、アダプタ20が装着されている否かを判定する(ステップS006)。これらの判定結果がYESの場合に、制御装置40は、ターンテーブル2を180°回転させて、第3位置P3および第4位置P4でセットされた第1防振部材59を、第1位置P1および第2位置P2に移動させる(ステップS007)。
【0080】
次に、制御装置40は、センサ7からの検出結果に基づいて、第1防振部材59の在席およびアダプタ20が装着されているか否かを判定する(ステップS008)。本判定結果がYESの場合に、制御装置40は、ロボットアーム3を制御して、第1アクチュエータ60を、第1防振部材59に対して上方から所定の高さ位置まで組み付ける(ステップS009)。
【0081】
次に、制御装置40は、センサ7からの検出結果に基づいて、第1アクチュエータ60の高さ位置が適正であるか否か判定する(ステップS010)。本判定結果がYESの場合に、制御装置40は、ターンテーブル2を180°回転させ、第1位置P1および第2位置P2で第1アクチュエータ60が組み付けられた第1防振装置50を、第3位置P3および第4位置P4に移動させる(ステップS011)。
【0082】
次に、制御装置40は、センサ7からの検出結果に基づいて、第3位置P3および第4位置P4に位置する第1防振装置50の、第1アクチュエータ60が適正な高さ位置に組み付けられているか否か判定する(ステップS012)。本判定結果がYESの場合に、制御装置40は、不図示の表示装置を介して第1アクチュエータ60が適正に組み付けられていることを作業者に報知する(ステップS013)。最後に、作業者が、第3位置P3および第4位置P4に位置する第1防振装置50を取り出す(ステップS014)。
【0083】
上記判定のいずれかがNOと判定された場合には、制御装置40は、不図示の報知装置を介して作業者にエラーを報知する(ステップS015)。これによって、作業者が問題の有無を確認することができ、アクチュエータの組付不良の発生が防止される。
【0084】
製造対象の類別を第1防振装置50から第2防振装置70に変更する場合、作業者は、制御装置40に、製造対象の類別として第2防振装置70を設定すると共に、アダプタ20を支持治具5から取り外すのみでよい。以降、第1防振装置50と同じように、組付装置1の作動が制御装置40によって制御される。
【0085】
上記実施形態にかかる組付装置1によれば次の効果が得られる。
【0086】
(1)支持治具5は、アダプタ20を用いる場合に第1防振部材59を位置決めして支持でき、アダプタ20を用いない場合に第2防振部材79を位置決めして支持できる。すなわち、支持治具5は、治具本体10にアダプタ20を選択的に装着することによって、第1防振部材59および第2防振部材79を水平方向に位置決めしつつ支持できる。これによって、支持する防振部材の種類に応じて、軽量なアダプタ20を選択的に装着すればよくいので、治具本体10を着脱することを要しない。したがって、製造対象の防振装置に応じた支持治具5の段替え作業を、アダプタ20を選択的に装着することによって、支持治具5の全体を交換する場合に比して、短時間で行うことができるので、段替えによる組付装置1の停止時間を短くできる。よって、組付装置1の生産性が向上し、ひいては組付装置1を含む生産ラインの生産性が向上する。
【0087】
(2)アダプタ突部22を本体座繰り部13aに嵌合させることによって、アダプタ20を、治具本体10に対して容易に位置決めすることができる。
【0088】
(3)さらに、本体座繰り部13aには、第2防振部材79の第2外筒71の下端部が位置決めされて支持されるので、アダプタ20を位置決めする位置決め部と第2防振部材79を位置決めする位置決め部とを上側支持部13に個別に設ける場合に比して、上側支持部13を単純化できる。これによって、支持治具5のコストを低減できる。
【0089】
(4)アダプタ20は、磁石23による磁力によって、磁性材料である上側支持部13に固定されているので、アダプタ20を締結部材により治具本体10に装着する場合に比して、アダプタ20を容易に治具本体10に装着することができ、段替え作業に要する時間を短縮できる。
【0090】
(5)第1防振部材59および第2防振部材79は、支持治具5に支持された状態で、下側位置決め部14によって、この軸心を中心とした回転方向における位置決めがなされるので、ニップルを所定の向きに規制しつつ、アクチュエータを防振部材に対して組み付けやすい。
【0091】
(6)また、支持治具5は、第1防振部材59および第2防振部材79のうち、外筒の下端部から下方に長い第1防振部材59を支持する場合にアダプタ20を使用するように構成されている。これによって、第1防振部材59がアダプタ20の高さだけ上方に持ち上げられるので、治具本体10は、第1防振部材59を内側に収容しつつ、高さ方向寸法の増大を抑制しやすい。これによって、治具本体10をコンパクトに構成しやすい。
【0092】
(7)組付装置1は、センサ7による検出結果に基づいて、防振部材の類別及び支持状態が適正であるかを判定すると共に、支持治具が適正であるかを判定して、防振部材にアクチュエータを適正に組み付けることができるので、防振部材へのアクチュエータの組み付け不良等が抑制される。
【0093】
上記実施形態では、2種類の第1防振部材59および第2防振部材79を、アダプタ20を選択的に装着することによって、位置決めしつつ支持するように構成したが、3種類以上の防振部材を支持するようにしてもよい。この場合、外筒の下端部に合わせたアダプタを複数用意してもよいし、外筒の下端部の形状が同じであれば、共通のアダプタを用いたり若しくは上側支持部13に共通に支持したりするようにしてもよい。
【0094】
例えば、図9において二点鎖線で示すように、第1防振部材59に比して、第1外筒51の形状は同一であるものの、芯材突部82aの位置がさらに下方に位置する第3防振部材80を支持する場合には、下側支持部12に、下側位置決め部14の開口部14cに対応する位置に凹部12aを設けて、凹部12aに第3防振部材80の芯材突部82aを収容するようにして、芯材突部82aが下側支持部12に底付することを防止するようにしてもよい。
【0095】
なお、本発明は、上記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0096】
1 組付装置
2 テーブル
3 ロボットアーム
5 支持治具
7 センサ
10 治具本体
11 基台
12 下側支持部
13 上側支持部
13a 本体座繰り部
14 下側位置決め部
20 アダプタ
21 アダプタ座繰り部
22 アダプタ突部
40 制御装置
50 第1防振装置
51 第1外筒
52 第1芯材
53 弾性基体
59 第1防振部材
60 第1アクチュエータ
70 第2防振装置
71 第2外筒
72 第2芯材
74 第2アクチュエータ
79 第2防振部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13