【解決手段】袋供給方法は、配置装置によって取出位置Ptに袋Bを配置する工程と、袋取出装置12を介し、袋Bを取出位置Ptから支持装置30、31に渡す工程と、検出位置を含む移動経路に沿って、支持装置とともに袋Bを進行方向へ移動させる工程と、検出位置における袋Bの到達を検出する工程と、袋Bが検出位置に到達したタイミングに基づいて、移動経路において袋Bを支持装置とともに停止させる工程と、袋保持移送装置14を介し、移動経路において停止させられた袋Bを支持装置から袋受取装置15に渡す工程と、を含む。
前記第1側縁部支持装置及び前記第2側縁部支持装置の各々は、前記保持モードにおいて、前記袋の回転を許容するように前記袋を保持する請求項14に記載の袋供給装置。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、袋処理システム10の概略構成を示す平面図である。
図2は、
図1の矢印「A1」の方向に見た袋処理システム10の概略構成を示す側方図である。
図2において、第1側方ガイド21aの図示は省略されている。
【0026】
袋処理システム10は、袋貯留装置11、袋取出装置12、袋位置調整装置13、袋保持移送装置14及び袋受取装置15を備える。図示の袋貯留装置11、袋位置調整装置13及び袋受取装置15は、直線的に並べられて配置されているが(
図1の二点鎖線参照)、非直線的に並べられて配置されてもよい。
【0027】
袋貯留装置11は、下流に送り出される予定の袋Bを、取出位置Ptに配置する。図示の袋貯留装置11は、案内テーブル20と、案内テーブル20から上方に突出するように設けられたプレート状の第1側方ガイド21a、第2側方ガイド21b及び袋ストッパー22とを具備する。案内テーブル20上の、第1側方ガイド21a、第2側方ガイド21b及び袋ストッパー22に囲まれた領域には、重ねられた複数の袋Bが、隣り合う袋Bと進行方向A2に少しずつずらされながら載せられている。
【0028】
各袋Bは頂部B1及び底部B2を有する。頂部B1は少なくとも幅方向の中央箇所が開口可能に設けられており、底部B2は閉じられている。案内テーブル20に載せられている複数の袋Bはお互いに向きがそろえられている。各袋Bの頂部B1が進行方向A2の順方向(すなわち
図1及び
図2の右方向)に向けられており、各袋Bの底部B2が進行方向A2の逆方向(すなわち
図1及び
図2の左方向)に向けられている。また案内テーブル20上の複数の袋Bは、頂部B1と底部B2との間で延びる2つ側壁部の向きもお互いにそろえられている。図示の各袋Bは、側壁部同士が密着した平袋(空袋)であり、一方の側壁部(すなわち表側壁部)が上方に向けられ且つ他方の側壁部(すなわち裏側壁部)が下方に向けられた状態で案内テーブル20上に載せられている。
【0029】
案内テーブル20上の複数の袋Bは、進行方向A2(水平方向)に延びる第1側方ガイド21a及び第2側方ガイド21bに案内されて、進行方向A2に送られる。すなわち各袋Bが案内テーブル20に載せられている状態で、各袋Bの幅方向(進行方向A2と直角を成す水平方向(
図1の上下方向)参照)の位置を、第1側方ガイド21a及び第2側方ガイド21bによって所望位置に精度良く調整することができる。
【0030】
袋貯留装置11に貯留されている複数の袋Bを進行方向A2に送る方法は限定されない。例えば、案内テーブル20のうち複数の袋Bが載せられている部分がコンベアベルトのような移動体によって構成され、当該移動体とともに複数の袋Bが進行方向A2へ送られてもよい。また図示しない押し出し体で案内テーブル20上の複数の袋Bが押されることによって、当該複数の袋Bが案内テーブル20上で進行方向A2に送られてもよい。案内テーブル20上の複数の袋Bのうち進行方向A2に関して先頭の袋B(図示の例では最上位置の袋B)は、取出位置Ptに配置される。袋ストッパー22は、取出位置Ptの袋Bに接触することによって、当該袋Bが取出位置Ptから更に進行方向A2へ進むことを防ぐ。
【0031】
袋ストッパー22は、各袋Bの長さ方向(すなわち進行方向A2に沿う方向(図示の例では各袋Bの両側縁部の各々が延びる方向))の位置を規制するが、必ずしも厳密には各袋Bの長さ方向位置を調整することはできない。例えば、案内テーブル20上における複数の袋Bの進行方向A2への搬送が不十分な場合、先頭の袋Bが袋ストッパー22に接触することなく取出位置Ptに配置されることがある。本実施形態の袋処理システム10では、後述のように、袋位置調整装置13によって各袋Bの長さ方向位置が所望位置に精度良く調整される。
【0032】
袋取出装置12は、袋貯留装置11から袋位置調整装置13に袋Bを運ぶ。本実施形態の袋取出装置12は、取出位置Ptに配置されている袋Bを案内テーブル20から持ち上げて、袋位置調整装置13の支持台30上に載せる。図示の袋取出装置12は2つの吸盤27を具備する。各吸盤27は、制御装置50(
図3参照)の制御下で、袋Bの側壁部を真空吸引するモードと、真空吸引を解除するモードとに置かれる。
【0033】
袋位置調整装置13は、支持台30と、2つの位置調整支持装置31と、袋検出センサ32とを具備する。
【0034】
支持台30は袋Bを下方から支持する。本実施形態の支持台30は、中央支持台30aと、進行方向A2と直角を成す水平方向(
図1の矢印「A1」参照)に関して中央支持台30aを挟むように設けられる第1側方支持台30b及び第2側方支持台30cと、を含む。中央支持台30a、第1側方支持台30b及び第2側方支持台30cの各々は、進行方向A2に延在する。図示の中央支持台30aは、固定的に設けられており、進行方向A2へ移動しない。
【0035】
2つの位置調整支持装置31は、それぞれ第1側方支持台30b及び第2側方支持台30cに固定されている。各位置調整支持装置31は上方位置調整支持部31a及び下方位置調整支持部31bを含み、上方位置調整支持部31a及び下方位置調整支持部31bは支持台30上の袋Bを把持及び解放可能に設けられている。図示の例では、上方位置調整支持部31aが下方位置調整支持部31bに対して揺動可能に設けられる。一方、下方位置調整支持部31bは揺動せず、下方位置調整支持部31bの把持面は水平方向に沿って延びる。上方位置調整支持部31aは、支持台30上の袋Bの側壁部の一部(特に側縁部)に上方から重なって当該袋Bを下方位置調整支持部31bと挟んで保持する把持位置(保持モード)と、当該袋Bから離れる開放位置(解放モード)との間で揺動する。上方位置調整支持部31aの把持位置と開放位置との間の揺動角度は限定されない。下方位置調整支持部31b上に袋Bをスムーズに載せる観点からは、当該揺動角度は90度以上であることが好ましく、上方位置調整支持部31aは解放モードにおいて袋Bを上方から覆わないことが好ましい。
【0036】
第1側方支持台30b及び第2側方支持台30cは、支持駆動装置33に接続され、支持駆動装置33によって進行方向A2に沿って水平方向へ進退させられる。
図1及び
図2に示す第1側方支持台30b及び第2側方支持台30cは、支持ブラケット36を介して係合ブロック35に取り付けられている。支持ブラケット36は、第1側方支持台30b及び第2側方支持台30cの各々の底部に対して固定的に取り付けられる第1支持ブラケット36aと、各第1支持ブラケット36a及び係合ブロック35に対して固定的に取り付けられる第2支持ブラケット36bとを有する。図示の第2支持ブラケット36bは、中央支持台30a、第1側方支持台30b及び第2側方支持台30cの下方において延在する。係合ブロック35は、支持駆動装置33から延びる支持駆動回転軸34に螺子係合し、支持駆動回転軸34の回転に応じて進行方向A2に沿って水平方向へ移動する。
【0037】
このように、一体的に設けられる第1側方支持台30b及び関連の位置調整支持装置31は、進行方向A2に沿って往復移動可能に設けられている。同様に、一体的に設けられる第2側方支持台30c及び関連の位置調整支持装置31は、進行方向A2に沿って往復移動可能に設けられている。
【0038】
袋検出センサ32は、支持台30上の袋Bの位置を検出する。本実施形態の袋検出センサ32は、袋検出センサ32の下方の所定の検出位置に袋Bが存在するか否かを検出する。図示の袋検出センサ32は、検出光(レーザー光)を利用した光学センサであり、袋検出センサ32の真下の検出位置に袋Bが存在するか否かを、検出光の反射に応じて検出する。なお袋検出センサ32は他の方式を採用してもよい。例えば、袋検出センサ32は発光素子及び受光素子を有し、発光素子からの検出光が袋Bに遮られずに受光素子に到達した場合には検出位置に袋Bが存在しないと認定され、当該検出光が受光素子に到達しない場合には検出位置に袋Bが存在すると認定されてもよい。
【0039】
袋受取装置15は、袋位置調整装置13からの袋Bを受け取る。本実施形態では、袋保持移送装置14が、袋位置調整装置13によって長さ方向位置が調整された後の袋Bを、袋位置調整装置13から運んで袋受取装置15に渡す。
【0040】
図示の袋保持移送装置14は、支持台30に載せられている袋B(特に頂部B1の近傍の端部)を把持するチャックデバイス28を有する。図示の袋受取装置15は2つのグリッパーデバイス37を有する。それぞれのグリッパーデバイス37は、袋保持移送装置14により運ばれて保持されている袋Bの両側方部を把持する。このように図示の袋受取装置15では、1つの袋Bを保持する保持デバイスとしてグリッパーデバイス37のペアが用いられる。袋受取装置15は、1つの保持デバイスのみを有していてもよいし、2以上の保持デバイスを有していてもよい。一例として、袋受取装置15は、周方向へ等間隔に並べられ且つ周方向へ移動可能に設けられた複数の保持デバイス(例えばグリッパーデバイス37の複数ペア)を有していてもよい。
【0041】
図3は、袋処理システム10の制御構成の一例を示すブロック図である。
【0042】
袋処理システム10が備える制御装置50には、袋検出センサ32、袋搬送駆動装置51、袋取出駆動装置52、位置調整駆動装置53、袋保持移送駆動装置54及び袋受取駆動装置55が接続されている。制御装置50には、図示されていない機器が接続されていてもよく、図示されていない機器が制御装置50の制御下で駆動されていてもよい。
【0043】
袋検出センサ32は、袋位置調整装置13における袋Bの位置(図示の例では袋検出センサ32の直下の検出位置に袋Bが存在するか否か)を検出し、検出結果を制御装置50に送信する。
【0044】
袋搬送駆動装置51は、制御装置50の制御下で駆動されるモータ(例えばサーボモータ)等の動力装置によって構成され、袋貯留装置11を駆動する。本実施形態の袋搬送駆動装置51は、案内テーブル20上の各袋Bを進行方向A2に移動させる配置装置61(例えば移動体や押し出し体)に動力を付与し、当該配置装置61により取出対象の袋Bを取出位置Ptに位置づける。
【0045】
袋取出駆動装置52は、制御装置50の制御下で駆動されるモータ(例えばサーボモータ)等の動力装置によって構成され、袋取出装置12を駆動する。本実施形態の袋取出駆動装置52は、袋取出装置12に動力を付与し、袋取出装置12により袋貯留装置11から袋Bを受け取らさせ、袋取出装置12により袋貯留装置11から袋位置調整装置13へ袋Bを移送させ、袋取出装置12により袋位置調整装置13に対して袋Bを受け渡させる。図示の例の袋取出駆動装置52は、各吸盤27に対して袋Bを保持するための吸引力を与えることができる真空ポンプ等の吸引装置(図示省略)と、各吸盤27を移動させる吸盤移動装置(図示省略)とを含む。
【0046】
位置調整駆動装置53は、制御装置50の制御下で駆動されるモータ(例えばサーボモータ)等の動力装置によって構成され、袋位置調整装置13を駆動する。本実施形態の位置調整駆動装置53は、袋位置調整装置13に動力を付与し、袋位置調整装置13により袋取出装置12から袋Bを受け取らさせ、袋位置調整装置13により袋Bを進行方向A2へ移送させ、袋位置調整装置13により袋保持移送装置14に対して袋Bを受け渡させる。図示の例の位置調整駆動装置53は、各位置調整支持装置31(特に上方位置調整支持部31a)を開閉揺動させる揺動装置(図示省略)と、第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び2つの位置調整支持装置31を進行方向A2に沿って往復移動させる支持駆動装置33とを含む。制御装置50は、支持駆動装置33及び支持駆動回転軸34の状態(例えば支持駆動回転軸34の基準回転位置からの回転回数)を監視しつつ支持駆動装置33の回転駆動を制御することによって、第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31の位置を把握しつつ第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31を所望位置に配置することが可能である。
【0047】
袋保持移送駆動装置54は、制御装置50の制御下で駆動されるモータ(例えばサーボモータ)等の動力装置によって構成され、袋保持移送装置14を駆動する。本実施形態の袋保持移送駆動装置54は、袋保持移送装置14に動力を付与し、袋保持移送装置14により袋位置調整装置13から袋Bを受け取らさせ、袋保持移送装置14により袋位置調整装置13から袋受取装置15へ袋Bを移送させ、袋保持移送装置14により袋受取装置15に対して袋Bを受け渡させる。図示の例の袋保持移送駆動装置54は、袋保持移送装置14のチャックデバイス28を開閉させるチャック開閉装置(図示省略)と、チャックデバイス28を移動させるチャック移動装置(図示省略)とを含む。
【0048】
袋受取駆動装置55は、制御装置50の制御下で駆動されるモータ(例えばサーボモータ)等の動力装置によって構成され、袋受取装置15を駆動する。本実施形態の袋受取駆動装置55は、袋受取装置15に動力を付与し、袋受取装置15により袋保持移送装置14から袋Bを受け取らさせ、袋受取装置15により袋Bを後段の装置(例えば包装装置や製袋装置)へ移送させる。図示の例の袋受取駆動装置55は、各グリッパーデバイス37を開閉させるグリッパー開閉装置(図示省略)と、各グリッパーデバイス37を移動させるグリッパー移動装置(図示省略)とを含む。
【0049】
図4〜
図13は、袋処理システム10の作動を説明するための図である。
図4〜
図7は平面図であり、
図8〜
図13は側方図である。なお
図4〜
図13において、支持駆動装置33、支持駆動回転軸34、係合ブロック35及び支持ブラケット36の図示は省略されている。また
図8〜
図13において、第1側方ガイド21aの図示は省略されている。
【0050】
以下に説明する各工程は、制御装置50が袋搬送駆動装置51、袋取出駆動装置52、位置調整駆動装置53、袋保持移送駆動装置54及び袋受取駆動装置55等を適宜制御することによって行われる。
【0051】
図4及び
図8に示すように、取出位置Ptに配置されている案内テーブル20上の袋Bは、袋取出装置12の各吸盤27によって、袋位置調整装置13の支持台30上に移動させられる。具体的には、取出位置Ptに配置されている袋Bの表側壁部上に各吸盤27を配置して各吸盤27により当該袋Bの表側壁部を吸引保持する工程と、各吸盤27が袋Bの表側壁部の吸引保持を維持している状態で、各吸盤27により当該袋Bを先頭側(頂部B1側)から持ち上げる工程と、各吸盤27が袋Bの表側壁部の吸引保持を維持している状態で、各吸盤27を袋Bとともに袋貯留装置11から袋位置調整装置13に向けて移動させる工程と、袋位置調整装置13の支持台30の上方で各吸盤27による袋Bの表側壁部の吸引保持を解放して、袋Bを支持台30に載せる工程と、が行われる。
【0052】
支持台30上に袋Bが載せられる際、各位置調整支持装置31の上方位置調整支持部31aは開放位置に配置されており、下方位置調整支持部31bは上方に露出されている。袋取出装置12は、袋貯留装置11から運んだ袋Bを、中央支持台30a、第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各下方位置調整支持部31bに載せる。このようにして袋位置調整装置13に受け渡された袋Bの位置は、当該袋Bが袋検出センサ32の直下の検出位置に存在しないような位置である。
【0053】
袋Bが支持台30及び各下方位置調整支持部31bに載せられた後、各上方位置調整支持部31aは把持位置に配置され、当該袋Bは、支持台30上に載せられた状態で各位置調整支持装置31により把持される(
図5及び
図9参照)。一方、袋取出装置12の各吸盤27は、袋Bを解放し、次の袋Bを袋貯留装置11から袋位置調整装置13に運ぶために、袋貯留装置11に向かって移動する。各吸盤27が袋Bを解放するタイミングは限定されない。各吸盤27からの袋Bの解放は、当該袋Bが支持台30に載せられる前に行われてもよいし、当該袋Bが支持台30に載せられた後に行われてもよい。また各吸盤27からの袋Bの解放は、各位置調整支持装置31が当該袋Bを把持する前に行われてもよいし、各位置調整支持装置31が当該袋Bを把持した後に行われてもよい。
【0054】
袋Bは、袋取出装置12から解放された後、各位置調整支持装置31により把持されている状態で、進行方向A2へ移動させられる。本実施形態では、制御装置50の制御下で支持駆動装置33が駆動され、第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31が進行方向A2へ一体的に移動させられることによって、各位置調整支持装置31に把持されている袋Bが進行方向A2へ移動する。袋Bは、第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31とともに進行方向A2へ移動し、停止している中央支持台30a上をスライドする。進行方向A2への袋Bの移動の最中に、袋検出センサ32は、直下の検出位置Pdにおける袋Bの到達及び通過を検出し、検出結果を制御装置50に送信する(
図6及び
図10参照)。
【0055】
制御装置50は、袋検出センサ32からの検出信号に基づいて、袋Bが検出位置Pdに到達したタイミングを得ることができ、当該タイミングを基準タイミングとして用いる。制御装置50は、この基準タイミングに基づいて、袋Bの長さ方向位置の調整を行う。
【0056】
本実施形態の制御装置50は、位置調整駆動装置53(特に支持駆動装置33)を介して第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31の移動を制御し、基準タイミング(すなわち袋Bが検出位置Pdに到達したタイミング)から所定距離(すなわち調整進行距離X)、袋Bを進行方向A2へ移動させる(
図7及び
図11参照)。これにより袋Bの進行方向側縁部は、検出位置Pdから調整進行距離Xだけ進行方向A2へ移動させられる。袋Bの基準タイミングからの移動距離(調整進行距離X)は限定されない。例えば、調整進行距離Xは実質的にゼロ(0)であってもよく、袋検出センサ32による検出位置Pdにおける袋Bの到達の検出と同時的に、制御装置50は、支持駆動装置33の駆動を停止し、袋Bの進行方向A2への移動を停止してもよい。
【0057】
その後、袋Bは、袋位置調整装置13から袋保持移送装置14を介して袋受取装置15に受け渡される。図示の例では、袋Bは、基準タイミングから調整進行距離Xだけ移動させられた後、袋保持移送装置14のチャックデバイス28により保持され、その後に各位置調整支持装置31による把持から解放される(
図12参照)。その後、袋Bは、チャックデバイス28とともに袋受取装置15に向けて移動し(
図13参照)、袋受取装置15の各グリッパーデバイス37によって把持され、チャックデバイス28の保持から解放される。チャックデバイス28により運ばれた袋Bは、各グリッパーデバイス37が開かれている状態で把持位置に配置され、その後、各グリッパーデバイス37が閉じられることで各グリッパーデバイス37によって把持される。
【0058】
各位置調整支持装置31が袋Bの把持を解放するタイミング、袋保持移送装置14のチャックデバイス28が袋Bを保持するタイミング、当該チャックデバイス28が袋Bの保持を解放するタイミング、及び各グリッパーデバイス37が袋Bを把持するタイミングは限定されない。各位置調整支持装置31が袋Bの把持を解放するタイミングは、チャックデバイス28が袋Bを保持する前でも後でもよい。チャックデバイス28が袋Bの保持を解放するタイミングは、各グリッパーデバイス37が袋Bを把持した後でもよい。
【0059】
このようにして各グリッパーデバイス37に受け渡された袋Bは、各グリッパーデバイス37とともに後段に送られる。一方、第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31は、袋貯留装置11から送られてくる次の袋Bを受け取るために、進行方向A2とは逆側に移動させられて元の位置(
図4及び
図8参照)で待機し、各位置調整支持装置31(すなわち各上方位置調整支持部31a)は開放位置の状態を維持する。
【0060】
以上説明したように、上述の袋供給方法は、配置装置61によって取出位置Ptに袋Bを配置する工程と、袋取出装置12を介し、袋Bを取出位置Ptから支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)に渡す工程と、検出位置Pdを含む移動経路に沿って、支持装置(第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31)とともに袋Bを進行方向A2へ移動させる工程と、検出位置Pdにおける袋Bの到達を検出する工程と、袋Bが検出位置Pdに到達したタイミングに基づいて、移動経路において袋Bを支持装置(第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31)とともに停止させる工程と、袋保持移送装置14を介し、移動経路において停止させられた袋Bを支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)から袋受取装置15に渡す工程と、を含む。
【0061】
また上述の袋供給装置(袋処理システム10)は、取出位置Ptに袋Bを配置する配置装置61と、支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)を有する袋位置調整装置13と、袋Bを取出位置Ptから移動させて支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)に渡す袋取出装置12と、検出位置Pdにおける袋Bの到達を検出する袋検出センサ32と、袋受取装置15と、袋Bを支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)から受け取って袋受取装置15に渡す袋保持移送装置14と、を備える。支持装置(第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31)は、検出位置Pdを含む移動経路に沿って袋Bを進行方向A2へ移動させ、袋検出センサ32の検出結果から得られる「袋Bが検出位置Pdに到達したタイミング」に基づいて、袋Bを停止させる。袋保持移送装置14は、移動経路において停止させられた袋Bを支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)から袋受取装置15に運ぶ。
【0062】
これらの袋供給方法及び袋供給装置によれば、袋Bの長さ方向(すなわち進行方向A2)の位置ずれを修正することができ、位置ずれ修正後の袋Bを袋受取装置15に提供することができる。
【0063】
また袋処理システム10は、複数の袋Bを保持する袋貯留装置11を備える。配置装置61は、袋貯留装置11により保持されている複数の袋Bを1枚ずつ取出位置Ptに配置する。
【0064】
これにより、複数の袋Bに対して位置ずれの修正を連続的に行って、位置ずれ修正後の複数の袋Bを袋受取装置15に連続的に提供することができる。
【0065】
また袋Bを取出位置Ptから支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)に渡す工程では、袋取出装置12が取出位置Ptに配置されている袋Bを真空吸引によって保持し、袋取出装置12が袋Bを真空吸引によって保持している状態で、袋取出装置12を袋Bとともに移動させて、袋Bを取出位置Ptから移動させる。袋取出装置12は、取出位置Pt(袋貯留装置11)と袋位置調整装置13との間を往復移動し、取出位置Ptに配置されている袋Bを真空吸引によって保持し、当該袋Bを真空吸引によって保持している状態で移動して、袋Bを取出位置Ptから移動させる。
【0066】
これにより、袋Bを取出位置Ptから適切に移動させて、当該袋Bを支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)に適切に渡すことができる。
【0067】
また袋Bを取出位置Ptから支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)に渡す工程では、支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)が、袋Bの両側縁部を保持し且つ袋Bを下方から支持し、袋取出装置12が、袋Bの保持を解放する。
【0068】
これにより、袋Bは袋取出装置12から支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)に適切に渡され、支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)によって適切に支持される。
【0069】
また支持装置(第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31)とともに袋Bを進行方向A2へ移動させる工程では、支持装置(各位置調整支持装置31)が、袋Bの両側縁部を保持しつつ進行方向A2へ移動する。
【0070】
これにより、袋Bを進行方向A2へ適切に移動させることができる。
【0071】
また支持装置は、袋Bの両側縁部を保持する側縁部支持装置(2つの位置調整支持装置31)と、袋Bを下方から支持する下方支持装置(支持台30)と、を有する。側縁部支持装置(2つの位置調整支持装置31)は、袋Bを保持する保持モードと、袋Bを解放する解放モードとに基づいて駆動される。
【0072】
これにより、袋Bは支持装置によって適切に保持及び解放される。
【0073】
また袋Bを支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)から袋受取装置15に渡す工程では、袋保持移送装置14が、支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)により支持されている袋Bを保持し、袋保持移送装置14が袋Bを保持している状態で、袋保持移送装置14を袋Bとともに移動させ、袋Bが支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)による支持から解放される。
【0074】
これにより、袋Bを支持装置(支持台30及び各位置調整支持装置31)から袋受取装置15に適切に渡すことができる。
【0075】
また袋保持移送装置14は、袋Bの進行方向A2の一方の端部を保持し、袋受取装置15は、袋Bの両側縁部を保持する。
【0076】
これにより、袋Bを袋保持移送装置14から袋受取装置15にスムーズに渡すことができる。
【0077】
上述のように、袋処理システム10は、空袋等の袋Bの両側縁部を左右一対の位置決め挟持部材(位置調整支持装置31)で挟持し、当該左右一対の位置決め挟持部材を、袋Bの両側縁部が延びる方向(すなわち進行方向A2)に沿って移動させる。そのため、袋Bの位置決め時に袋Bの折れ曲がりが発生せず、また、袋Bの長さ方向(進行方向A2)の位置ずれを確実に補正することができる。
【0078】
[第1変形例]
図14〜
図18は、第1変形例に係る袋位置調整装置13の作動を説明するための平面図である。
図19及び
図20は、位置調整支持装置31を例示する概略断面図である。
【0079】
本変形例に係る袋処理システム10(特に袋位置調整装置13)は、袋Bの長さ方向の位置ずれとともに、袋Bの回転方向の位置ずれを修正することが可能である。
【0080】
本変形例において、第1側方支持台30b及び関連の位置調整支持装置31を移動させる駆動機構は、第2側方支持台30c及び関連の位置調整支持装置31を移動させる駆動機構とは別個に設けられる。
図14〜
図18に示す例において、第1側方支持台30b及び関連の位置調整支持装置31には、第1支持駆動装置33a、第1支持駆動回転軸34a、第1係合ブロック35a及び第1支持ブラケット36aが取り付けられている。一方、第2側方支持台30c及び関連の位置調整支持装置31は、第2支持駆動装置33b、第2支持駆動回転軸34b、第2係合ブロック35b及び第2支持ブラケット36bが取り付けられている。
【0081】
第1支持ブラケット36aは、第1側方支持台30b(例えば側面)に対して固定的に取り付けられており、第1係合ブロック35aを介して第1支持駆動回転軸34aに取り付けられている。第1支持駆動装置33aが制御装置50の制御下で第1支持駆動回転軸34aを回転させることによって、第1支持駆動回転軸34aに対して螺子係合する第1係合ブロック35aが、進行方向A2に延びる第1支持駆動回転軸34aに沿って進退する。第1支持ブラケット36aを介して第1係合ブロック35aに取り付けられる第1側方支持台30b及び関連の位置調整支持装置31は、第1係合ブロック35aとともに進行方向A2に沿って進退する。
【0082】
同様に、第2支持ブラケット36bは、第2側方支持台30cに対して固定的に取り付けられており、第2係合ブロック35bを介して第2支持駆動回転軸34bに取り付けられている。第2支持駆動装置33bが制御装置50の制御下で第2支持駆動回転軸34bを回転させることによって、第2支持駆動回転軸34bに対して螺子係合する第2係合ブロック35bが、進行方向A2に延びる第2支持駆動回転軸34bに沿って進退し、第2側方支持台30c及び関連の位置調整支持装置31は、第2係合ブロック35bとともに進行方向A2に沿って進退する。
【0083】
本変形例の袋位置調整装置13は、第1袋検出センサ32a及び第2袋検出センサ32bを有する。第1袋検出センサ32aは、袋Bの一方の側縁部側部分(
図14の下側の側縁部側部分を参照)を検出するためのセンサである。図示の第1袋検出センサ32aは、第1袋検出センサ32aの下方の所定の第1検出位置Pd1に袋Bが存在するか否かを検出する。第2袋検出センサ32bは、袋Bの他方の側縁部側部分(
図14の上側の側縁部側部分を参照)を検出するためのセンサである。図示の第2袋検出センサ32bは、第2袋検出センサ32bの下方の所定の第2検出位置Pd2に袋Bが存在するか否かを検出する。
【0084】
第1検出位置Pd1及び第2検出位置Pd2(特に第1検出位置Pd1と第2検出位置Pd2との間の相対位置)は、検出対象の袋Bの形状(特に進行方向側の端部形状)に応じて設定される。本変形例では、袋Bが位置ずれなく支持台30上に配置される場合に、袋Bが第1検出位置Pd1及び第2検出位置Pd2に同時に到達するように、第1検出位置Pd1及び第2検出位置Pd2が設定される。図示の第1検出位置Pd1及び第2検出位置Pd2は、進行方向A2(
図14の左右方向参照)に関してはお互いに同じ位置であり、進行方向A2と直角を成す水平方向(
図14の上下方向参照)に関してはお互いから離れた位置である。
【0085】
本変形例では、上述の実施形態(
図4〜
図13参照)と同様に、袋取出装置12の各吸盤27によって、袋貯留装置11から支持台30(中央支持台30a、第1側方支持台30b及び第2側方支持台30c)及び各位置調整支持装置31(特に、各下方位置調整支持部31b)に袋Bが載せられる(
図14参照)。そして、それぞれの位置調整支持装置31(特に各上方位置調整支持部31a)が開放位置から把持位置に配置されて、袋Bの両側縁部が把持される。
【0086】
その後、第1支持駆動装置33a及び第2支持駆動装置33bは、制御装置50の制御下で第1支持駆動回転軸34a及び第2支持駆動回転軸34bを回転させて、第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31とともに袋Bを進行方向A2に移動させる。袋Bが回転方向にずれている場合、袋Bは、まず第1検出位置Pd1及び第2検出位置Pd2のうちの一方のみ(
図15に示す第1検出位置Pd1参照)に到達し、その後、他方(
図16に示す例では第2検出位置Pd2)に到達する。
【0087】
第1支持駆動装置33aは、制御装置50の制御下で、袋Bが第1検出位置Pd1に到達したタイミング(すなわち第1基準タイミング)から所定距離(すなわち調整進行距離X)、袋Bを進行方向A2へ移動させる(
図17参照)。一方、第2支持駆動装置33bは、制御装置50の制御下で、袋Bが第2検出位置Pd2に到達したタイミング(すなわち第2基準タイミング)から所定距離(すなわち上記の調整進行距離X)、袋Bを進行方向A2へ移動させる(
図18参照)。これにより袋Bの位置ずれが解消され、袋Bの進行方向側縁部は、基準位置(すなわち第1検出位置Pd1及び第2検出位置Pd2)から進行方向A2に調整進行距離Xだけ離れた位置に配置される。
【0088】
その後、上述の実施形態(
図12及び
図13参照)と同様にして、袋Bは、袋位置調整装置13から袋保持移送装置14を介して袋受取装置15に受け渡される。すなわち袋Bは、チャックデバイス28により保持され、各位置調整支持装置31から解放され、チャックデバイス28とともに袋受取装置15に向けて移動し、各グリッパーデバイス37によって把持され、チャックデバイス28から解放される。
【0089】
なお、各位置調整支持装置31は、上述のようにして袋Bの回転方向の位置ずれを解消する際に、袋Bを把持しつつ袋Bの回転を許容し、袋Bに過大な負荷がかかるのを防いで、袋Bに皺等が生じるのを防ぐことが可能な任意の構成を有する。例えば、位置調整支持装置31は、袋Bをスライド可能に(特に回転方向へスライド可能に)保持する構成(後述の
図19参照)を有していてもよいし、袋Bを把持しながら当該袋Bとともに回転可能な構成(後述の
図20参照)を有していてもよい。
【0090】
各位置調整支持装置31は、袋Bを支持する際に当該袋Bの一箇所のみに接触し、当該接触箇所を中心とした袋Bの回転を許容するように袋Bを把持可能な点接触型支持構造を有していてもよい。
図19に示す例では、上方位置調整支持部31aは、上方支持本体部31a−1と、当該上方支持本体部31a−1から下方位置調整支持部31bに向かって下方へ突出する上方支持突出部31a−2とを有する。下方位置調整支持部31bは、下方支持本体部31b−1と、当該下方支持本体部31b−1から上方位置調整支持部31aに向かって上方へ突出する下方支持突出部31b−2とを有する。
図19に示す位置調整支持装置31によって袋Bを支持する場合、袋Bは上方支持突出部31a−2及び下方支持突出部31b−2により挟まれ、上方支持突出部31a−2及び下方支持突出部31b−2は、袋Bを介してお互いに対向し且つお互いに力を作用し合っている。
【0091】
上方支持突出部31a−2及び下方支持突出部31b−2の各々の具体的な形状は限定されないが、典型的には球面状の表面を有する。この場合、上方支持突出部31a−2の球面及び下方支持突出部31b−2の球面により袋Bを把持することで、位置調整支持装置31は、袋Bの回転を許容しつつ袋Bを把持することが可能である。なお上方支持突出部31a−2及び/又は下方支持突出部31b−2は、球面以外の曲面状表面を有していてもよい。また上方支持突出部31a−2及び/又は下方支持突出部31b−2は平面上の表面を有していてもよい。例えば、図示は省略するが、上方位置調整支持部31a及び下方位置調整支持部31bのうちの一方の把持面を平面としつつ、他方の把持面を曲面としてもよい。
【0092】
各位置調整支持装置31が上述のような点接触型支持構造を有する場合、袋Bの回転に対する位置調整支持装置31の抵抗を低減する観点からは、位置調整支持装置31の袋Bに対する接触面積は小さい方が好ましい。すなわち位置調整支持装置31が袋Bを把持している状態で、位置調整支持装置31の袋Bとの接触箇所の面積が小さいほど、より小さな力で袋Bを回転させうる。
【0093】
また各位置調整支持装置31自体が、支持している袋Bとともに、回転可能に構成されていてもよい。例えば、
図20に示す上方位置調整支持部31aは、上方調整支持回転軸45aの一方の端部側に対して固定的に取り付けられている。上方調整支持回転軸45aの他方の端部側は、上方調整支持ベアリング46aを介して上方回転支持体47aにより回転自在に支持されている。同様に、下方位置調整支持部31bは、下方調整支持回転軸45b及び下方調整支持ベアリング46bを介して下方回転支持体47bにより回転自在に支持されている。上方回転支持体47a及び下方回転支持体47bは、それぞれ関連の側方支持台(第1側方支持台30b又は第2側方支持台30c)に対して固定的に取り付けられている。上方位置調整支持部31a及び下方位置調整支持部31bの各々の回転動作が関連の側方支持台(第1側方支持台30b又は第2側方支持台30c)によって邪魔されないように、上方位置調整支持部31a及び下方位置調整支持部31bの各々と関連の側方支持台との間には空隙が設けられている。
【0094】
上方位置調整支持部31aは、上方調整支持回転軸45a、上方調整支持ベアリング46a及び上方回転支持体47aとともに把持位置と開放位置との間で揺動可能に設けられている。このように
図20に示す上方位置調整支持部31a及び下方位置調整支持部31bは、袋Bを把持しつつ、袋Bの回転を許容する。
【0095】
以上説明したように本変形例の支持装置は、袋Bの一方の側縁部を保持する第1側縁部支持装置(第1側方支持台30bに関連づけられた位置調整支持装置31)と、袋Bの他方の側縁部を保持する第2側縁部支持装置(第2側方支持台30cに関連づけられた位置調整支持装置31)と、第1側縁部支持装置を進行方向A2に沿って進退させる第1支持駆動装置(第1支持駆動装置33a、第1支持駆動回転軸34a、第1係合ブロック35a及び第1支持ブラケット36a)と、第2側縁部支持装置を進行方向A2に沿って進退させる第2支持駆動装置(第2支持駆動装置33b、第2支持駆動回転軸34b、第2係合ブロック35b及び第2支持ブラケット36b)と、を有する。
【0096】
第1側縁部支持装置(第1側方支持台30bに関連づけられた位置調整支持装置31)及び第2側縁部支持装置(第2側方支持台30cに関連づけられた位置調整支持装置31)の各々は、袋Bを保持する保持モードと、袋Bを解放する解放モードとに基づいて駆動される。そして第1側縁部支持装置及び第2側縁部支持装置の各々は、保持モードにおいて、袋Bの回転を許容するように袋Bを保持する。
【0097】
第1側縁部支持装置(第1側方支持台30bに関連づけられた位置調整支持装置31)及び第2側縁部支持装置(第2側方支持台30cに関連づけられた位置調整支持装置31)の各々は、袋Bの一箇所のみに接触するように袋Bを挟んで保持することによって、接触箇所を中心とした袋Bの回転を許容するように袋Bを把持することができる(
図19参照)。また第1側縁部支持装置(第1側方支持台30bに関連づけられた位置調整支持装置31)及び第2側縁部支持装置(第2側方支持台30cに関連づけられた位置調整支持装置31)の各々は、少なくとも部分的にそれら自体を回転自在に設けることによって、袋Bの回転を許容するように袋Bを把持することができる(
図20参照)。
【0098】
[他の変形例]
上述の実施形態において中央支持台30aは、進行方向A2に沿って移動しないが、進行方向A2に沿って移動してもよい。中央支持台30aが進行方向A2に沿って移動する場合、中央支持台30aは、袋検出センサ32の検出位置Pdを中央支持台30aが通過しないような形状を有する。例えば、中央支持台30aは、進行方向A2の先頭側端部の一部が切り欠かれて形成された切欠部(空間部;図示省略)を有し、当該切欠部が検出位置Pdを通過してもよい。また、中央支持台30aの進行方向A2の先頭側端部の位置を調整し、中央支持台30aを、袋検出センサ32による検出位置Pdに到達しない範囲で移動させてもよい。
【0099】
上述の検出位置Pdは、第1側方支持台30b又は第2側方支持台30cと中央支持台30aとの間の空間と、高さ方向(すなわち鉛直方向に沿う方向)に重なるように位置づけられてもよい。例えば
図1等に示す実施形態において、袋検出センサ32は、進行方向A2と直角を成す水平方向に関して中央支持台30aと第1側方支持台30bとの間又は中央支持台30aと第2側方支持台30cとの間に設定された検出位置Pdにおける袋Bの到達を検出し、制御装置50は、当該検出結果に基づいて「袋Bが検出位置Pdに到達したタイミング」を得てもよい。また
図14等に示す変形例において、第1袋検出センサ32aは、進行方向A2と直角を成す水平方向に関して中央支持台30aと第1側方支持台30bとの間に設定された第1検出位置Pd1における袋Bの到達を検出し、第2袋検出センサ32bは、進行方向A2と直角を成す水平方向に関して中央支持台30aと第2側方支持台30cとの間に設定された第2検出位置Pd2における袋Bの到達を検出してもよい。制御装置50は、第1袋検出センサ32a及び第2袋検出センサ32bの検出結果に基づいて、「袋Bが第1検出位置Pd1及び第2検出位置Pd2のそれぞれに到達したタイミング(すなわち第1基準タイミング及び第2基準タイミング)」を得てもよい。
【0100】
上述の実施形態において支持台30は、互いに分離した中央支持台30a、第1側方支持台30b及び第2側方支持台30cを具備するが、これらの支持台の2以上が一体的に設けられていてもよい。
【0101】
支持台30において袋Bが置かれる面(支持台30のうち袋Bを支持する支持面)は、水平方向に延在していてもよいし、水平方向に対して傾いた方向(非水平方向)に延在していてもよい。
【0102】
上述の
図1等に示す実施形態では、単一の支持駆動装置33によって第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31を移動させるが、複数の支持駆動装置33を使って第1側方支持台30b、第2側方支持台30c及び各位置調整支持装置31を移動させてもよい。例えば上述の第1変形例(
図14等参照)と同様に、第1支持駆動装置33a、第1支持駆動回転軸34a、第1係合ブロック35a及び第1支持ブラケット36aによって、第1側方支持台30b及び関連の位置調整支持装置31を移動させ、第2支持駆動装置33b、第2支持駆動回転軸34b、第2係合ブロック35b及び第2支持ブラケット36bによって第2側方支持台30c及び関連の位置調整支持装置31を移動させてもよい。
【0103】
袋貯留装置11における複数の袋Bの保持態様は限定されない、
【0104】
本発明は、上述の実施形態及び変形例には限定されない。例えば、上述の実施形態及び変形例の各要素に各種の変形が加えられてもよい。また上述の実施形態及び変形例の構成が、全体的に又は部分的に組み合わせられてもよい。