(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-147603(P2021-147603A)
(43)【公開日】2021年9月27日
(54)【発明の名称】皮革用縫い穴開け装置
(51)【国際特許分類】
C14B 5/00 20060101AFI20210830BHJP
C14B 17/00 20060101ALI20210830BHJP
【FI】
C14B5/00
C14B17/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2020-113666(P2020-113666)
(22)【出願日】2020年7月1日
(31)【優先権主張番号】202010177821.8
(32)【優先日】2020年3月13日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520239562
【氏名又は名称】上海卓衒服飾有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】平超静
【テーマコード(参考)】
4F056
【Fターム(参考)】
4F056AA01
4F056BB06
4F056DD04
4F056DD18
4F056DD38
4F056DD67
(57)【要約】
【課題】本発明は皮革用縫い穴開け装置を開示した。
【解決手段】
本体と前記本体の左右両側に設置されたスライドフレームを含み、前記本体の前側端壁には穴開け空間が設置され、前記穴開け空間の後側端壁には回転空間が設置され、前記回転空間の内部には第一スプラインスリーブが回転可能に設置され、前記第一スプラインスリーブには前記第一スプラインスリーブを左右に貫通した第一スプライン穴が設置され、前記スライドフレームの前側端壁には挟持空間が設置され、前記挟持空間の後側端壁には第一伝動空間が設置され、本発明に記載の皮革用縫い穴開け装置は、皮革に縫い穴を同一線上に開けることができ、操作が簡単であり、皮革を自動的に挟持でき、また、後続の穴開けに便利を与えるために皮革を引き締めることができ、本発明の連動性がよく、普及する価値がある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と前記本体の左右両側に設置されたスライドフレームを含み、前記本体の前側端壁には穴開け空間が設置され、前記穴開け空間の後側端壁には回転空間が設置され、前記回転空間の内部には第一スプラインスリーブが回転可能に設置され、前記第一スプラインスリーブには前記第一スプラインスリーブを左右に貫通した第一スプライン穴が設置され、前記スライドフレームの前側端壁には挟持空間が設置され、前記挟持空間の後側端壁には第一伝動空間が設置され、前記第一伝動空間の内部には第二スプラインスリーブが回転可能に設置され、前記第二スプラインスリーブには前記第二スプラインスリーブを左右に貫通した第二スプライン穴が設置され、左側にある前記スライドフレームの左側端壁には第一モーターが固定的に設置され、前記第一モーターに伝動可能に連結された第一スプライン軸は、前記第一スプライン穴と前記第二スプライン穴とスプラインにより連結され、前記挟持空間と前記第一伝動空間との間には皮革を挟持するための挟持機構が設置され、前記回転空間の後側には糸巻き空間が設置され、前記糸巻き空間の後側にはスライド空間が設置され、前記スライド空間と前記糸巻き空間との間には第二スプライン軸が回転可能に設置され、前記糸巻き空間の内部に位置する前記第二スプライン軸の末端には巻き車が固定的に設置され、前記巻き車の外面には引き紐が巻き付けられ、前記引き紐の末端が右側にある前記スライドフレームに固定的に連結され、右側にある前記スライドフレームと前記本体との間には、前記第一スプライン軸を取り囲んだ第一ばねが設置され、前記本体の後側端壁には第二伝動空間が設置され、前記第二伝動空間の内部にはねじスリーブが回転可能に設置され、前記ねじスリーブには前記ねじスリーブを左右に貫通したねじ穴が設置され、前記ねじ穴の内部にはねじロッドがねじ山により連結され、前記ねじロッドの左側部分と左側にある前記スライドフレームとが固定的に連結され、前記ねじロッドの右側部分は、右側にある前記スライドフレームに設置された貫通穴を貫通して右側にある前記スライドフレームの右側の外部まで延び、前記ねじスリーブが回転することで、前記穴開け空間の上壁に設置された穴開け機構は作動でき、そして前記挟持機構によって挟持された皮革に縫い穴を開けることを特徴とする皮革用縫い穴開け装置。
【請求項2】
前記挟持機構は、前記挟持空間の後側端壁に前方に開口しており、かつ左右対称になる揺動空間を含み、左右二つの前記揺動空間の間には、前記第一伝動空間の前側に位置するウォームホイール空間が設置され、左右二つの前記揺動空間の間には、上下対称になる二本の第一回転軸が回転可能に設置され、前記揺動空間の内部に位置する前記第一回転軸の末端には挟持ロッドが固定的に設置され、前記ウォームホイール空間の内部に位置する前記第一回転軸の外面にはウォームホイールが固定的に設置され、前記ウォームホイール空間と前記第一伝動空間との間にはウォームが回転可能に設置され、前記ウォームが上下二つの前記ウォームホイールと噛み合っており、前記第一伝動空間の内部に位置する前記ウォームの末端には第二傘歯車が固定的に設置され、前記第二傘歯車は、前記第二スプラインスリーブの外面に固定的に設置された第一傘歯車と噛み合っていることを特徴とする請求項1に記載の皮革用縫い穴開け装置。
【請求項3】
前記穴開け機構は、前記穴開け空間の上壁に設置された押し空間を含み、前記押し空間と前記穴開け空間とが第一スライド溝により連通され、前記第一スライド溝の内部には穴開け用の穴開け針がスライド可能に設置され、前記穴開け針と前記押し空間の下壁との間には第二ばねが設置され、前記押し空間と前記本体の内部に設置されたベルト空間との間には第二回転軸が回転可能に設置され、前記押し空間の内部に位置する前記第二回転軸の末端にはカムが固定的に設置され、前記ベルト空間の中に位置する前記第二回転軸の末端には第一プーリが固定的に設置され、前記第二伝動空間と前記ベルト空間との間には第三スプライン軸が回転可能に設置され、前記第二伝動空間の内部に位置する前記第三スプライン軸の末端には第四傘歯車が固定的に設置され、前記第四傘歯車は、前記ねじスリーブの外面に固定的に設置された第三傘歯車と噛み合っており、前記ベルト空間の内部に位置する前記第三スプライン軸の外面には第二プーリが固定的に設置され、前記第二プーリと前記第一プーリとがベルトにより伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の皮革用縫い穴開け装置。
【請求項4】
前記糸巻き空間と前記ベルト空間との間にはスライド空間が設置され、前記スライド空間の内部にはスライダが前後スライド可能に設置され、前記スライダに固定的に設置された第二モーターの出力軸は前後両側に延びており、前記第二モーターの出力軸の末端には第三スプラインスリーブが固定的に設置され、前側にある前記第三スプラインスリーブと前記第二スプライン軸とがスプラインにより連結され、後側にある前記第三スプラインスリーブと前記第三スプライン軸とがスプラインにより連結されることができ、前記スライド空間と前記回転空間とが第二スライド溝により連通され、前記第二スライド溝の内部にはラックがスライド可能に設置され、前記ラックが前記スライダの前側端壁に固定的に連結され、前記ラックと、前記第一スプラインスリーブの外面に固定的に設置された歯車とが噛み合っていることを特徴とする請求項1に記載の皮革用縫い穴開け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮革加工分野に関し、具体的には皮革用縫い穴開け装置である。
【背景技術】
【0002】
皮革を縫い合わせるとき、皮革が硬くて穴開けが難しいため、縫い合わせる前に皮革に縫い穴を開ける必要があり、従来の手作業による穴開け方法は効率が低く、等間隔に穴を開けることができなく、また、穴開けが終わった後、縫い穴の位置が同一線上にないことがよくあり、上記の問題を解決するために皮革用縫い穴開け装置を設計する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第103649396号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は皮革用縫い穴開け装置を提供し、既存技術にある上記の欠点を解消し、装置の実用性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
技術問題を解決するために、本発明が採用した技術プランは以下の通りであり、本発明は皮革用縫い穴開け装置であり、本体と前記本体の左右両側に設置されたスライドフレームを含み、前記本体の前側端壁には穴開け空間が設置され、前記穴開け空間の後側端壁には回転空間が設置され、前記回転空間の内部には第一スプラインスリーブが回転可能に設置され、前記第一スプラインスリーブには前記第一スプラインスリーブを左右に貫通した第一スプライン穴が設置され、前記スライドフレームの前側端壁には挟持空間が設置され、前記挟持空間の後側端壁には第一伝動空間が設置され、前記第一伝動空間の内部には第二スプラインスリーブが回転可能に設置され、前記第二スプラインスリーブには前記第二スプラインスリーブを左右に貫通した第二スプライン穴が設置され、左側にある前記スライドフレームの左側端壁には第一モーターが固定的に設置され、前記第一モーターに伝動可能に連結された第一スプライン軸は、前記第一スプライン穴と前記第二スプライン穴とスプラインにより連結され、前記挟持空間と前記第一伝動空間との間には皮革を挟持するための挟持機構が設置され、前記回転空間の後側には糸巻き空間が設置され、前記糸巻き空間の後側にはスライド空間が設置され、前記スライド空間と前記糸巻き空間との間には第二スプライン軸が回転可能に設置され、前記糸巻き空間の内部に位置する前記第二スプライン軸の末端には巻き車が固定的に設置され、前記巻き車の外面には引き紐が巻き付けられ、前記引き紐の末端が右側にある前記スライドフレームに固定的に連結され、右側にある前記スライドフレームと前記本体との間には、前記第一スプライン軸を取り囲んだ第一ばねが設置され、前記本体の後側端壁には第二伝動空間が設置され、前記第二伝動空間の内部にはねじスリーブが回転可能に設置され、前記ねじスリーブには前記ねじスリーブを左右に貫通したねじ穴が設置され、前記ねじ穴の内部にはねじロッドがねじ山により連結され、前記ねじロッドの左側部分と左側にある前記スライドフレームとが固定的に連結され、前記ねじロッドの右側部分は、右側にある前記スライドフレームに設置された貫通穴を貫通して右側にある前記スライドフレームの右側の外部まで延び、前記ねじスリーブが回転することで、前記穴開け空間の上壁に設置された穴開け機構は作動でき、そして前記挟持機構によって挟持された皮革に縫い穴を開ける。
【0006】
前記挟持機構は、前記挟持空間の後側端壁に前方に開口しており、かつ左右対称になる揺動空間を含み、左右二つの前記揺動空間の間には、前記第一伝動空間の前側に位置するウォームホイール空間が設置され、左右二つの前記揺動空間の間には、上下対称になる二本の第一回転軸が回転可能に設置され、前記揺動空間の内部に位置する前記第一回転軸の末端には挟持ロッドが固定的に設置され、前記ウォームホイール空間の内部に位置する前記第一回転軸の外面にはウォームホイールが固定的に設置され、前記ウォームホイール空間と前記第一伝動空間との間にはウォームが回転可能に設置され、前記ウォームが上下二つの前記ウォームホイールと噛み合っており、前記第一伝動空間の内部に位置する前記ウォームの末端には第二傘歯車が固定的に設置され、前記第二傘歯車は、前記第二スプラインスリーブの外面に固定的に設置された第一傘歯車と噛み合っている。
【0007】
前記穴開け機構は、前記穴開け空間の上壁に設置された押し空間を含み、前記押し空間と前記穴開け空間とが第一スライド溝により連通され、前記第一スライド溝の内部には穴開け用の穴開け針がスライド可能に設置され、前記穴開け針と前記押し空間の下壁との間には第二ばねが設置され、前記押し空間と前記本体の内部に設置されたベルト空間との間には第二回転軸が回転可能に設置され、前記押し空間の内部に位置する前記第二回転軸の末端にはカムが固定的に設置され、前記ベルト空間の中に位置する前記第二回転軸の末端には第一プーリが固定的に設置され、前記第二伝動空間と前記ベルト空間との間には第三スプライン軸が回転可能に設置され、前記第二伝動空間の内部に位置する前記第三スプライン軸の末端には第四傘歯車が固定的に設置され、前記第四傘歯車は、前記ねじスリーブの外面に固定的に設置された第三傘歯車と噛み合っており、前記ベルト空間の内部に位置する前記第三スプライン軸の外面には第二プーリが固定的に設置され、前記第二プーリと前記第一プーリとがベルトにより伝動可能に連結されている。
【0008】
前記糸巻き空間と前記ベルト空間との間にはスライド空間が設置され、前記スライド空間の内部にはスライダが前後スライド可能に設置され、前記スライダに固定的に設置された第二モーターの出力軸は前後両側に延びており、前記第二モーターの出力軸の末端には第三スプラインスリーブが固定的に設置され、前側にある前記第三スプラインスリーブと前記第二スプライン軸とがスプラインにより連結され、後側にある前記第三スプラインスリーブと前記第三スプライン軸とがスプラインにより連結されることができ、前記スライド空間と前記回転空間とが第二スライド溝により連通され、前記第二スライド溝の内部にはラックがスライド可能に設置され、前記ラックが前記スライダの前側端壁に固定的に連結され、前記ラックと、前記第一スプラインスリーブの外面に固定的に設置された歯車とが噛み合っている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に記載の皮革用縫い穴開け装置は、皮革に縫い穴を同一線上に開けることができ、操作が簡単であり、皮革を自動的に挟持でき、また、後続の穴開けに便利を与えるために皮革を引き締めることができ、本発明の連動性がよく、普及する価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
下記に
図1〜4をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明の正面図であり、本願に記載の各方向が、
図1と同じ向きに本発明を見た際の方向である。
【0011】
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1〜4を参照すれば、本発明は皮革用縫い穴開け装置であり、本体10と前記本体10の左右両側に設置されたスライドフレーム15を含み、前記本体10の前側端壁には穴開け空間32が設置され、前記穴開け空間32の後側端壁には回転空間18が設置され、前記回転空間18の内部には第一スプラインスリーブ16が回転可能に設置され、前記第一スプラインスリーブ16には前記第一スプラインスリーブ16を左右に貫通した第一スプライン穴20が設置され、前記スライドフレーム15の前側端壁には挟持空間33が設置され、前記挟持空間33の後側端壁には第一伝動空間49が設置され、前記第一伝動空間49の内部には第二スプラインスリーブ48が回転可能に設置され、前記第二スプラインスリーブ48には前記第二スプラインスリーブ48を左右に貫通した第二スプライン穴47が設置され、左側にある前記スライドフレーム15の左側端壁には第一モーター17が固定的に設置され、前記第一モーター17に伝動可能に連結された第一スプライン軸21は、前記第一スプライン穴20と前記第二スプライン穴47とスプラインにより連結され、前記挟持空間33と前記第一伝動空間49との間には皮革を挟持するための挟持機構99が設置され、前記回転空間18の後側には糸巻き空間50が設置され、前記糸巻き空間50の後側にはスライド空間57が設置され、前記スライド空間57と前記糸巻き空間50との間には第二スプライン軸60が回転可能に設置され、前記糸巻き空間50の内部に位置する前記第二スプライン軸60の末端には巻き車51が固定的に設置され、前記巻き車51の外面には引き紐23が巻き付けられ、前記引き紐23の末端が右側にある前記スライドフレーム15に固定的に連結され、右側にある前記スライドフレーム15と前記本体10との間には、前記第一スプライン軸21を取り囲んだ第一ばね22が設置され、前記本体10の後側端壁には第二伝動空間26が設置され、前記第二伝動空間26の内部にはねじスリーブ11が回転可能に設置され、前記ねじスリーブ11には前記ねじスリーブ11を左右に貫通したねじ穴12が設置され、前記ねじ穴12の内部にはねじロッド13がねじ山により連結され、前記ねじロッド13の左側部分と左側にある前記スライドフレーム15とが固定的に連結され、前記ねじロッド13の右側部分は、右側にある前記スライドフレーム15に設置された貫通穴24を貫通して右側にある前記スライドフレーム15の右側の外部まで延び、前記ねじスリーブ11が回転することで、前記穴開け空間32の上壁に設置された穴開け機構98は作動でき、そして前記挟持機構99によって挟持された皮革に縫い穴を開ける。
【0013】
有益なように、前記挟持機構99は、前記挟持空間33の後側端壁に前方に開口しており、かつ左右対称になる揺動空間45を含み、左右二つの前記揺動空間45の間には、前記第一伝動空間49の前側に位置するウォームホイール空間41が設置され、左右二つの前記揺動空間45の間には、上下対称になる二本の第一回転軸40が回転可能に設置され、前記揺動空間45の内部に位置する前記第一回転軸40の末端には挟持ロッド44が固定的に設置され、前記ウォームホイール空間41の内部に位置する前記第一回転軸40の外面にはウォームホイール42が固定的に設置され、前記ウォームホイール空間41と前記第一伝動空間49との間にはウォーム43が回転可能に設置され、前記ウォーム43が上下二つの前記ウォームホイール42と噛み合っており、前記第一伝動空間49の内部に位置する前記ウォーム43の末端には第二傘歯車46が固定的に設置され、前記第二傘歯車46は、前記第二スプラインスリーブ48の外面に固定的に設置された第一傘歯車39と噛み合っている。
【0014】
有益なように、前記穴開け機構98は、前記穴開け空間32の上壁に設置された押し空間28を含み、前記押し空間28と前記穴開け空間32とが第一スライド溝31により連通され、前記第一スライド溝31の内部には穴開け用の穴開け針29がスライド可能に設置され、前記穴開け針29と前記押し空間28の下壁との間には第二ばね30が設置され、前記押し空間28と前記本体10の内部に設置されたベルト空間35との間には第二回転軸38が回転可能に設置され、前記押し空間28の内部に位置する前記第二回転軸38の末端にはカム27が固定的に設置され、前記ベルト空間35の中に位置する前記第二回転軸38の末端には第一プーリ37が固定的に設置され、前記第二伝動空間26と前記ベルト空間35との間には第三スプライン軸55が回転可能に設置され、前記第二伝動空間26の内部に位置する前記第三スプライン軸55の末端には第四傘歯車14が固定的に設置され、前記第四傘歯車14は、前記ねじスリーブ11の外面に固定的に設置された第三傘歯車25と噛み合っており、前記ベルト空間35の内部に位置する前記第三スプライン軸55の外面には第二プーリ54が固定的に設置され、前記第二プーリ54と前記第一プーリ37とがベルト36により伝動可能に連結されている。
【0015】
有益なように、前記糸巻き空間50と前記ベルト空間35との間にはスライド空間57が設置され、前記スライド空間57の内部にはスライダ58が前後スライド可能に設置され、前記スライダ58に固定的に設置された第二モーター59の出力軸は前後両側に延びており、前記第二モーター59の出力軸の末端には第三スプラインスリーブ56が固定的に設置され、前側にある前記第三スプラインスリーブ56と前記第二スプライン軸60とがスプラインにより連結され、後側にある前記第三スプラインスリーブ56と前記第三スプライン軸55とがスプラインにより連結されることができ、前記スライド空間57と前記回転空間18とが第二スライド溝52により連通され、前記第二スライド溝52の内部にはラック53がスライド可能に設置され、前記ラック53が前記スライダ58の前側端壁に固定的に連結され、前記ラック53と、前記第一スプラインスリーブ16の外面に固定的に設置された歯車19とが噛み合っている。
【0016】
本実施例に記載の固定連結方法はボルト固定や溶接などの方法を含むが、これに限定されるものではない。
【0017】
本発明の機械動作の順序は以下の通りである。
【0018】
作動時、前記第二モーター59を始動することにより、前記第三スプラインスリーブ56が回転し、前記第二スプライン軸60が回転し、前記巻き車51が回転して引き紐23を巻き、右側にある前記スライドフレーム15が左方に移動し、左右二つの前記スライドフレーム15の間隔が穴開け予定の皮革の長さに等しくなるとき、皮革の穴開け予定の一端を前記挟持空間33の内部に位置する上下二本の前記挟持ロッド44の間に置き、この時、前記第一モーター17を始動することにより、前記第一スプライン軸21が回転し、前記第一スプライン軸21が回転することにより、前記第二スプラインスリーブ48が回転し、前記第一傘歯車39が回転し、前記第二傘歯車46が回転し、前記ウォーム43が回転し、上下二つの前記ウォームホイール42が回転し、上下二本の前記挟持ロッド44が互いに向かって移動して皮革の縁を挟持し、前記第一スプライン軸21が回転するとき、前記第一スプラインスリーブ16も回転し、さらに、前記歯車19が回転し、前記ラック53が後方に移動し、前記スライダ58が前記ラック53に押されて後方に移動し、後側にある前記第三スプラインスリーブ56と前記第三スプライン軸55とがスプラインにより連結され、この時、前側にある前記第三スプラインスリーブ56と前記第二スプライン軸60が分離し、右側にある前記スライドフレーム15が前記第一ばね22の作用で右方に移動して挟持された皮革を引き締め、この時、前記第二モーター59を始動することにより、前記第三スプラインスリーブ56が回転し、前記第三スプライン軸55が回転し、前記第四傘歯車14が回転し、前記第三傘歯車25が回転し、前記ねじスリーブ11が回転し、前記ねじロッド13が前記スライドフレーム15を左方に押して移動させ、それと同時に、前記第三スプライン軸55の駆動により、前記第二プーリ54が回転し、さらに、前記第一プーリ37が回転し、前記カム27も回転して前記穴開け針29を下方に押すことにより皮革に縫い穴を開け、前記スライドフレーム15が連続的に左方に移動することにより、挟持された皮革が左方に移動し、同時に、前記穴開け針29が上下移動を行って皮革に縫い穴を開ける。
【0019】
上記の実施例は本発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本発明の保護範囲を制限することはできない。本発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本発明の保護範囲の中に含むべきである。